JP4261028B2 - 送受信装置及びこの送受信装置を用いたデータキャリアシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送受信装置とこの装置を用いたデータキャリアシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
送受信装置(質問器)とデータキャリア(応答器)との間で無線を使用して非接触でデータ通信を行うデータキャリアシステムとして、例えば特開平11−306299号公報に開示されているようなものなどがある。
【0003】
このようなデータキャリアシステムでは、送受信装置とデータキャリアとの間の送受信に際して、他のデータキャリアシステム、特に他の送受信装置との間での電波の相互干渉を防ぐために、送受信用に使用する周波数を適宜変更して設定する必要があった。そのため、送受信装置の設置時に実際に使用する送受信用周波数をスイッチやボリューム等によって送受信装置毎に適宜変更して設定したり、送受信用周波数を規定するプログラムを送受信装置毎に予め変えておき、送受信装置毎に異なる周波数が設定されるようにしていた。また、既存の送受信装置が近くに存在する場所に新たに送受信装置を設置する場合には、既設の送受信装置との干渉を防ぐために既設の送受信装置の周波数の再設定を行う必要もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のスイッチやボリューム等によって送受信用周波数を設定する場合、これら周波数調整用部材を備えなければならず、コストが増大し、装置の小型化にとって不利となる。また、送受信装置毎にプログラムを予め変えておくものでは、例えば送受信装置を設置する前に複数の送受信装置を倉庫等に保管しておくときに、それぞれの送受信装置がどの周波数に設定されているかを判別できるようにしておく必要があるため、管理が複雑で煩雑なものになるという問題点があった。
【0005】
そこで本発明においては、電波の相互干渉を回避するためのスイッチ、ボリュームなどの手動調整部材を送受信装置毎に装備しなくても済み、また、各送受信装置に予め異なる周波数を設定することによる管理の煩雑さを解消でき、送受信装置自体が自動で最適の周波数を選択できるようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の送受信装置は、外部のデータキャリアへ所望の周波数で所望の信号を送信するとともに前記外部のデータキャリアから前記所望の周波数で送信される前記所望の信号に対する応答信号を受信する送受信部と、前記所望の周波数を設定する周波数設定部と、前記送受信部の出力に基づき前記応答信号の受信エラーを検出するエラー検出回路と、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間を計測する計時回路と、前記エラー検出回路の検出結果と前記計時回路の計測結果に基づき前記周波数設定部に設定される前記所望の周波数を変更する制御部とを含む構成としている。この構成により、所望の周波数による送信に対して、相互干渉などにより応答信号に受信エラーが検出されたら、経過時間と受信エラーとに基づいて周波数を変更するので、周波数設定用の手動部材を省略可能となり、構成の簡略化が図れ、周波数設定などの煩雑な作業が不要になる。また、各送受信装置に予め異なる周波数を設定することによる管理の煩雑さを解消できる。
【0007】
前記制御部は、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に対応した許容受信エラー度が予め設定された設定部をさらに含み、前記エラー検出回路の検出結果と前記計時回路の計測結果に基づき前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に応じた受信エラー度を求め、この求めた受信エラー度が前記設定部に予め設定されている前記計時回路の計測結果に対応した許容受信エラー度を超える場合に、前記周波数設定部に設定される前記所望の周波数を変更する構成としている。この構成により、前記と同様の効果に加えて、設定部への設定内容に応じて送受信用の周波数を変更可能になり、所望の設定内容とすることにより周波数を変更すべきか否かの判断を最適なものにできる。
【0008】
前記設定部に設定される許容受信エラー度は、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間が長くなるほど大きくなるものであることが好ましい。この場合、前記効果に加え、複数の送受信装置で受信エラー度が同じとなった際に周波数が設定されてから時間経過が短いものを優先して周波数を変えるようになり、既に送受信用の周波数が設定され動作している送受信装置が存在する状況下で新たに送受信装置を設置する場合、既に動作している送受信装置よりも新たに設置する送受信装置を優先して周波数を変更していくので、既に動作している送受信装置の動作を停止させる可能性を少なくでき、既に動作している送受信装置の動作の安定性が得られる。
【0009】
また、本発明の送受信装置は、外部のデータキャリアへ所望の周波数で所望の信号を送信するとともに前記外部のデータキャリアから前記所望の周波数で送信される前記所望の信号に対する応答信号を受信する送受信部と、前記所望の周波数を設定する周波数設定部と、前記送受信部の出力に基づき前記応答信号の受信成功を検出する成功検出回路と、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間を計測する計時回路と、前記成功検出回路の検出結果と前記計時回路の計測結果に基づき前記周波数設定部に設定される前記所望の周波数を変更する制御部とを含む構成としている。よって、所望の周波数による送信に対して、相互干渉に影響されない応答信号の受信成功が検出され、経過時間と受信成功検出結果とに基づいて周波数を変更するので、周波数設定用の手動部材を省略可能となり、構成の簡略化が図れ、周波数設定などの煩雑な作業が不要になる。また、各送受信装置に予め異なる周波数を設定することによる管理の煩雑さを解消できる。
【0010】
前記制御部は、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に対応した許容受信成功度が予め設定された設定部をさらに含み、前記成功検出回路の検出結果と前記計時回路の計測結果に基づき前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に応じた受信成功度を求め、この求めた受信成功度が前記設定部に予め設定されている前記計時回路の計測結果に対応した許容受信成功度に満たない場合に、前記周波数設定部に設定される前記所望の周波数を変更する構成としている。よって、前記と同様の効果に加えて、設定部への設定内容に応じて送受信用の周波数を変更可能になり、所望の設定内容とすることにより周波数を変更すべきか否かの判断を最適なものにできる。
【0011】
前記設定部に設定される許容受信成功度は、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間が長くなるほど小さくなるものであることが好ましい。この場合、前記効果に加え、複数の送受信装置で受信成功度が同じとなった際に周波数が設定されてから時間経過が短いものを優先して周波数を変えるようになり、既に送受信用の周波数が設定され動作している送受信装置が存在する状況下で新たに送受信装置を設置する場合、既に動作している送受信装置よりも新たに設置する送受信装置を優先して周波数を変更していくので、既に動作している送受信装置の動作を停止させる可能性を少なくでき、既に動作している送受信装置の動作の安定性が得られる。
【0012】
また、本発明の送受信装置は、複数の周波数の中から選択された所望の周波数で外部のデータキャリアへ所望の信号を送信するとともに前記外部のデータキャリアから前記所望の周波数で送信される前記所望の信号に対する応答信号を受信する送受信部と、前記送受信部の出力に基づき前記応答信号の受信エラーを検出するエラー検出回路と、前記複数の周波数の中から所望の周波数を選択する際、前記所望の周波数として前記複数の周波数を順番に選択し、前記エラー検出回路の出力に基づき前記複数の周波数の各々について前記受信エラーの状況を求め、前記複数の周波数の中で前記受信エラーの程度が低い周波数を前記所望の周波数として選択する制御回路とを含む構成としている。この構成により、送受信に最適な所望の周波数を選択する動作が簡単になる。よって、周波数設定用の手動部材を省略可能となり、構成の簡略化が図れ、周波数設定などの煩雑な作業が不要になる。また、各送受信装置に予め異なる周波数を設定することによる管理の煩雑さを解消できる。
【0013】
また、本発明の送受信装置は、複数の周波数の中から選択された所望の周波数で外部のデータキャリアへ所望の信号を送信するとともに前記外部のデータキャリアから前記所望の周波数で送信される前記所望の信号に対する応答信号を受信する送受信部と、前記送受信部の出力に基づき前記応答信号の受信成功を検出する成功検出回路と、前記複数の周波数の中から所望の周波数を選択する際、前記所望の周波数として前記複数の周波数を順番に選択し、前記成功検出回路の出力に基づき前記複数の周波数の各々について前記受信成功の状況を求め、前記複数の周波数の中で前記受信成功の程度が高い周波数を前記所望の周波数として選択する制御回路とを含むことを特徴としている。この構成により、送受信に最適な所望の周波数を選択する動作が簡単になる。よって、周波数設定用の手動部材を省略可能となり、構成の簡略化が図れ、周波数設定などの煩雑な作業が不要になる。また、各送受信装置に予め異なる周波数を設定することによる管理の煩雑さを解消できる。
【0014】
さらに、本発明のデータキャリアシステムは、前記送受信装置と、前記送受信装置が送信する所望の信号を受信した際、前記所望の信号に対する応答信号を送信するデータキャリアとを含む構成としている。よって、前記と同様の効果に加えて、データキャリアシステムの送受信用周波数の設定が容易となり、データキャリアシステムの利便性が増す。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、送受信装置AとデータキャリアBを備えたデータキャリアシステムを示している。
【0017】
データキャリアBは、例えば特開平11−306299号公報に開示されているようなもので、送受信部、制御部および記憶部等(いずれも図示せず。)を備え、送受信装置Aから送信される信号を受信し、受信した信号に応じた応答信号(例えば識別情報)を送信する。なお、データキャリアBを識別するための識別情報は、記憶部に記憶してある。
【0018】
送受信装置Aは、送受信回路11とアンテナ12とを備えた送受信部1と、周波数設定部としての周波数設定回路2と、エラー検出回路3と、計時回路4と、CPU、ROM、RAM等を備えた制御回路51と設定部としてのメモリ52とカウンタ53が備わっている制御部5とを含んでいる。
【0019】
送受信部1は、データキャリアBへ所望の周波数で所望の信号を送信し、データキャリアBから前記所望の周波数で送信される所望の信号に対する応答信号を受信する。1回の送受信の周期は、例えば、100mSとし、具体的には50mSごとに送信と受信を切り換える。よって、1秒間に送信と受信をそれぞれ10回行うものとする。周波数設定回路2は、前記所望の周波数、すなわち送受信用に使用される周波数が設定される。エラー検出回路3は、送受信部1で受信した応答信号の受信エラーを検出する。計時回路4は、周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間を計測する。制御部5は、エラー検出回路3の検出結果と計時回路4の計測結果に基づき、周波数設定回路2に設定される所望の周波数を変更する。
【0020】
制御部5内のメモリ52には、許容受信エラー度を予め設定して記憶させてある。許容受信エラー度は、周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に対応した許容受信エラー度であって、本例では、許容受信エラー度として許容受信エラー率を用い、表1に示したように設定してある。
【0021】
【表1】
表1について説明すると、周波数設定後0〜5秒間では受信エラー率15%までは許容され、5〜20秒間では受信エラー率40%まで、20〜60秒間では受信エラー率60%まで、60秒以降では受信エラー率90%まで許容されるものとしている。本例では、受信エラーの対象として応答信号の受信エラーを採用している。
【0022】
表1についてさらに述べると、許容受信エラー度は、周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間が長くなるほど大きくなるように設定してある。このように設定しておけば、既に周波数が設定され動作を開始した送受信装置と比較して、その後新たに周波数を設定して動作を開始した送受信装置の許容受信エラー度が小さくなる。よって、これらの送受信装置で電波の相互干渉が発生してそれぞれの受信エラー率(度)が同じとなった際に、周波数が設定されてからの時間経過が短い方を優先して送受信用周波数が切り変わるようになる。つまり、既に送受信用の周波数が設定され動作している送受信装置が存在する状況下で新たに送受信装置を設置する場合、既に動作している送受信装置よりも新たに設置する送受信装置を優先して周波数を変更していくので、既に動作している送受信装置の動作を停止させる可能性を少なくでき、既に動作している送受信装置の動作の安定性が得られる。換言すれば、最初の送受信装置に一旦設定された周波数は、新たな装置が動作を開始した場合にも安定して使い続ける確率を大きくでき、先に動いている送受信装置を止めなくてもすむので動作の安定性を図ることができる。
【0023】
エラー検出回路3により検出された受信エラーの回数は、制御回路51を介してカウンタ53でカウントする。そしてカウンタ53のカウント値に基づき周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に応じた実際の受信エラー率を求める。
【0024】
制御部5では、メモリ52に予め設定されている許容受信エラー率から計時回路4の計測結果に対応した許容受信エラー率を読み出し、これと前記のように求めた受信エラー率とを内部のエラー比較回路51aで比較し、求めた受信エラー率が許容受信エラー率を超える場合に周波数設定回路2に設定される所望の周波数を変更するが、超えていない場合は所望の周波数は変更されず、使用した周波数がそのまま維持される。
【0025】
周波数設定回路2で所望の周波数を変更しながら設定する場合、例えば、32種類の周波数を用意しておき、その中から所望の1つの周波数を、順番に選択してもよいし、乱数で次の周波数を決定してもよい。
【0026】
動作について図2のフロー図を参照して説明する。
【0027】
先ず送受信装置Aに電源が投入されると、制御部5に制御されて周波数設定回路2に初期周波数が設定され(f1)、この設定された周波数で上述したようなデータキャリアBとの送受信が開始される。つまり、送受信装置AとデータキャリアBとの間の送受信を50mS毎に切り換える送受信を行う。
【0028】
続いて、計時回路4がリセットされてタイマー初期化され、時間の計測が開始される(f2)。よって、計時回路4の計測時間は周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間となる。
【0029】
続いて、カウンタ53がリセットされてエラー回数を0にし(f3)、制御回路51内のRAMに設定されるループ回数を0に設定する(f4)。
【0030】
ループ回数の値を変えてから100mS経過したら(f5)、すなわち送受信装置Aから所望の信号が50mS間で送信され、その所望の信号に対する応答信号がデータキャリアBから送信されるタイミング(50mS間)が終了すると、受信したデータキャリアBからの応答信号をエラー検出回路3で読み取り(f6)、受信エラー(読み取りエラー)の有無を判断し(f7)、受信エラーありの場合にはカウンタ53のカウント値すなわち受信エラーの回数に1を加算する(f8)。
【0031】
受信エラーなしの場合または受信エラーの回数に1を加算したら(f8)、次にループ回数に1を加算する(f9)。
【0032】
続いて、ループ回数が10になったかを判断し(f10)、ループ回数が10になるまで先に設定された周波数により(f5)〜(f10)の動作が繰り返される。
【0033】
ループ回数が10になったら、すなわちループ回数を0にしてから1秒が経過し送受信をそれぞれ10回行ったら(f10)、制御部5はこの間にカウンタ53でカウントされた受信エラーの回数から受信エラー率を算出する(f11)。なお、この算出される受信エラー率は、計時回路4の計時結果に対応したものとなる。例えば、計時回路4の計時結果が30秒のとき、カウンタ53でのカウント値が1の場合、10回の受信のうち1回受信エラーが検出されたことになり、計時回路4の計時結果が30秒のときの受信エラー率は10%となる。
【0034】
制御部5では、メモリ52に記憶させてある許容受信エラー率の中から計時回路4の計測結果すなわち周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に応じた許容受信エラー率を読み込み、その読み込んだ許容受信エラー率と前記(f11)で算出した受信エラー率とをエラー比較回路51aで比較し、算出した受信エラー率が許容受信エラー率より大きいかを判断する(f12)。大きい場合には全ての周波数について調査したかを判断し(f13)、まだであれば、制御部5は周波数設定回路2へ周波数を変更する指令を出し、周波数設定回路2では次の周波数を設定する(f14)。そして前記と同様に(f2)〜(f12)の動作を繰り返す。よって、計時回路4の計測時間は、周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間となる。
【0035】
(f12)で受信エラー率が許容受信エラー率より小さいという判断が得られたら、当該周波数による送受信を継続しながら(f3)に戻り、前記と同様の動作を行う。この場合、計時回路4はリセットされないので、計時回路4の計測時間は、当然のことながら周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間となる。
【0036】
また、周波数設定回路2で設定できる全ての周波数について調査を行なっても(f13)、なお受信エラー率が許容受信エラー率より大きいという結果しか得られない場合には、エラー終了となる。
【0037】
本発明の実施の他の形態として、エラー検出回路にかえて送受信部1で受信した応答信号の受信成功を検出する成功検出回路を用い、この成功検出回路で検出した受信成功回数をカウンタ53でカウントしていき、メモリ52に周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に対応した許容受信成功度を予め設定しておき、エラー比較回路51aのかわりに成功比較回路を用いても同様な作用効果が得られる。特に、許容受信成功度を周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間が長くなるほど小さくなるように設定すると、許容受信エラー度を周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間が長くなるほど大きくなるように設定した場合と同様の効果が得られる。その他の送受信部1、周波数設定部2、計時回路4、については前記と同様である。
【0038】
動作としては、図2の(f3)のかわりにカウンタ53のカウント値を0にして受信成功回数を0にするものとし、図2の(f7)のかわりに受信成功か否か判断するものとし、図2の(f7)のかわりにカウンタ53のカウント値に1を加算することにより受信成功回数に1を加算するものとし、図2の(f11)のかわりに受信成功率を算出するものとし(なお、この算出方法は受信エラー率を算出する例に倣ってカウンタ53のカウント値に10を掛けた数値とする。)、図2の(f12)のかわりに算出した受信成功率が計時回路4の計測結果に対応した許容受信成功率を満たない場合に(f13)に進むようし、満たしている場合には(f3)に進むようにすればよい。
【0039】
本発明の実施のさらに他の形態について次に説明する。前記のいずれの場合も、先ず所望の周波数について受信エラー度または受信成功度を検出し、許容受信エラー度または許容受信成功度と比較して前記所望の周波数を変更すべきかどうかを判断し、変更すべきであると判断された際に、次の周波数を選択して再度同じ動作を行ない、周波数の変更が不要であるとの判断までこれを繰り返すように制御するものであった。この煩雑さを省くために、この例では、図1の制御回路51として所望の周波数として周波数設定回路2に複数の周波数を順番に選択させ、周波数毎に受信エラーの程度または受信成功の程度をエラー検出回路3もしくは成功検出回路により順次検出し、その結果を内部のRAMに記憶していき、その記憶結果から複数の周波数の中で受信エラーの程度が低い周波数または受信成功の程度が高い周波数を、最終的に所望の周波数として選択して周波数設定回路に設定するように制御するものを用いる。この構成では、予め許容受信エラー度または許容受信成功度を設定しておくことを要しないので、設定に要する煩わしさを解消できる。この場合、受信エラーの程度として受信エラー率を用いてもよいし、受信成功の程度として受信成功率を用いてもよい。
【0040】
なお、前記それぞれの例では、受信エラー度や許容受信エラー度、受信エラーの程度として受信エラー率や許容受信エラー率を用いたが、受信エラー度や許容受信エラー度、受信エラーの程度はこれらに限るものではない。例えば、カウンタ53のカウント値に対応した受信エラー回数や許容受信エラー回数としてもよい。また、受信成功度や許容受信成功度、受信成功の程度として受信成功率や許容受信成功率を用いたが、受信成功度や許容受信成功度、受信成功の程度はこれらに限るものではない。例えば、カウンタ53のカウント値に対応した受信成功回数や許容受信回数としてもよい。
【0041】
また、前記では1秒間隔で受信エラーまたは受信成功の度合いを算出するよいうにしたが、これも1秒に限らず適宜変更可能である。
【0042】
また、前記それぞれの例では、設定部としてメモリを用いたが、これに限らず例えばディップスイッチ等による設定部としてもよい。この場合、構成は大きくなってしまうが送受信用周波数を手動で設定する煩わしさは解消できる。また、メモリとしても、マスクROMを用いてもよいし、フラッシュメモリを用いてもよい。なお、フラッシュメモリを用いると予め記憶しておく内容を変更可能となるので、ユーザーが要求する種々の使用にも対応でき汎用性が増す。
【0043】
なお、上述したような送受信装置を用いたデータキャリアシステムにおいては、データキャリアシステムの送受信用周波数の設定が容易となり、データキャリアシステムの利便性が増す。
【0044】
【発明の効果】
以上の構成による本発明の送受信装置は、周波数の設定用のスイッチ、ボリュームなどを設置しなくて済み、また装置毎にプログラムを変更する必要もなく、自動的に最適の周波数を設定できるので、装置の小型化が達成でき、煩雑な周波数設定の作業も不要となり、稼動している装置の周波数を再設定する必要もなくなる。よって、構成の小型化が図れるとともに設置費用のコストを押えることができる。また、この送受信装置を用いたデータキャリアシステムは、電波の相互干渉のない周波数での交信を容易に可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の送受信装置の動作を説明するフロー図である。
【符号の説明】
1 送受信部
2 周波数設定部
3 エラー検出回路
4 計時回路
5 制御部
52 設定部(メモリ)
A 送受信装置
B データキャリア
Claims (9)
- 外部のデータキャリアへ所望の周波数で所望の信号を送信するとともに前記外部のデータキャリアから前記所望の周波数で送信される前記所望の信号に対する応答信号を受信する送受信部と、
前記所望の周波数を設定する周波数設定部と、
前記送受信部の出力に基づき前記応答信号の受信エラーを検出するエラー検出回路と、
前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間を計測する計時回路と、前記エラー検出回路の検出結果と前記計時回路の計測結果に基づき前記周波数設定部に設定される前記所望の周波数を変更する制御部と
を含むことを特徴とする送受信装置。 - 請求項1において、前記制御部は、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に対応した許容受信エラー度が予め設定された設定部をさらに含み、前記エラー検出回路の検出結果と前記計時回路の計測結果に基づき前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に応じた受信エラー度を求め、この求めた受信エラー度が前記設定部に予め設定されている前記計時回路の計測結果に対応した許容受信エラー度を超える場合に、前記周波数設定部に設定される前記所望の周波数を変更するものであることを特徴とする送受信装置。
- 請求項2において、前記設定部に設定される許容受信エラー度は、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間が長くなるほど大きくなるものであることを特徴とする送受信装置。
- 外部のデータキャリアへ所望の周波数で所望の信号を送信するとともに前記外部のデータキャリアから前記所望の周波数で送信される前記所望の信号に対する応答信号を受信する送受信部と、
前記所望の周波数を設定する周波数設定部と、
前記送受信部の出力に基づき前記応答信号の受信成功を検出する成功検出回路と、
前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間を計測する計時回路と、
前記成功検出回路の検出結果と前記計時回路の計測結果に基づき前記周波数設定部に設定される前記所望の周波数を変更する制御部と
を含むことを特徴とする送受信装置。 - 請求項4において、前記制御部は、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に対応した許容受信成功度が予め設定された設定部をさらに含み、前記成功検出回路の検出結果と前記計時回路の計測結果に基づき前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間に応じた受信成功度を求め、この求めた受信成功度が前記設定部に予め設定されている前記計時回路の計測結果に対応した許容受信成功度に満たない場合に、前記周波数設定部に設定される前記所望の周波数を変更するものであることを特徴とする送受信装置。
- 請求項5において、前記設定部に設定される許容受信成功度は、前記周波数設定時に応じたタイミングからの経過時間が長くなるほど小さくなるものであることを特徴とする送受信装置。
- 複数の周波数の中から選択された所望の周波数で外部のデータキャリアへ所望の信号を送信するとともに前記外部のデータキャリアから前記所望の周波数で送信される前記所望の信号に対する応答信号を受信する送受信部と、
前記送受信部の出力に基づき前記応答信号の受信エラーを検出するエラー検出回路と、
前記複数の周波数の中から所望の周波数を選択する際、前記所望の周波数として前記複数の周波数を順番に選択し、前記エラー検出回路の出力に基づき前記複数の周波数の各々について前記受信エラーの状況を求め、前記複数の周波数の中で前記受信エラーの程度が低い周波数を前記所望の周波数として選択する制御回路と
を含むことを特徴とする送受信装置。 - 複数の周波数の中から選択された所望の周波数で外部のデータキャリアへ所望の信号を送信するとともに前記外部のデータキャリアから前記所望の周波数で送信される前記所望の信号に対する応答信号を受信する送受信部と、
前記送受信部の出力に基づき前記応答信号の受信成功を検出する成功検出回路と、
前記複数の周波数の中から所望の周波数を選択する際、前記所望の周波数として前記複数の周波数を順番に選択し、前記成功検出回路の出力に基づき前記複数の周波数の各々について前記受信成功の状況を求め、前記複数の周波数の中で前記受信成功の程度が高い周波数を前記所望の周波数として選択する制御回路と
を含むことを特徴とする送受信装置。 - 請求項1乃至8のいずれかに記載の送受信装置と、前記送受信装置が送信する所望の信号を受信した際、前記所望の信号に対する応答信号を送信するデータキャリアとを含むことを特徴とするデータキャリアシステム。
Priority Applications (1)
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JP2000173992A JP4261028B2 (ja) | 2000-06-09 | 2000-06-09 | 送受信装置及びこの送受信装置を用いたデータキャリアシステム |
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