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JP4259241B2 - 発振回路及び半導体集積回路 - Google Patents

発振回路及び半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、SAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)振動子、水晶振動子、又は、セラミック振動子等の発振素子を用いた電圧制御型の発振回路に関する。さらに、本発明は、そのような発振回路を実現するための半導体集積回路に関する。
従来より、SAW振動子を用いた電圧制御型の発振回路として、図21に示す構成が知られている。図21に示すように、この発振回路は、直列接続されたインバータ11〜13、抵抗14〜16、及び、コンデンサ17〜19を内蔵する半導体集積回路10と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
インバータ13の出力信号は、SAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される直列共振回路により所定の位相回転を与えられてインバータ11の入力に帰還され、これにより発振動作が行われる。
図22に、SAW振動子の等価回路を示す。図22に示すように、SAW振動子の等価回路は、直列接続されたインダクタンス成分L、抵抗成分R、容量成分Cと、これらに並列接続された並列容量成分Cとによって表すことができる。このSAW振動子の共振周波数fは、C<<Cとすると、次式で表される。
=1/2π√L
図21に示す発振回路においては、SAW振動子の等価回路に、伸長コイル120及びバリキャップ130等の影響を加味して、基本発振周波数fが決定されることになる。バリキャップ130は、PN接合に逆バイアスされたダイオードの接合容量が、印加される逆バイアス電圧によって変化することを利用した可変容量ダイオードであり、逆バイアス電圧が大きくなるほど接合容量が小さくなるという性質を有している。
ここで、抵抗16の一端に制御電圧VCONTを印加してバリキャップ130の容量を変化させることにより、基本発振周波数fを調節することができる。しかしながら、SAW振動子110の並列容量成分Cが伸長コイル120と共振することにより、基本発振周波数fよりも高い周波数において寄生発振が生じることがある。
伸長コイル120のインダクタンスをLとし、SAW振動子110の並列容量成分Cとバリキャップ130の容量とコンデンサ17の容量との直列合成容量をCとすると、寄生発振周波数fは、次式で表される。
=1/2π√LC
このような周波数における寄生発振が生じると、発振回路の本来の基本発振周波数fが得られなくなり、発振回路の出力信号に基づいて動作する外部回路が誤動作してしまうという問題がある。
関連する技術として、下記の特許文献1には、バリキャップダイオードの容量変化効率を向上させ、周波数調整幅が大きく、かつ回路規模の小さな電圧制御発振器用集積回路について述べられている。しかしながら、発振素子の並列容量成分によって発生する寄生発振を防止することに関しては記載されていない。
特開2002−246843号公報(第1頁、図1)
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、SAW振動子等の発振素子を用いた電圧制御型の発振回路において、発振素子の並列容量成分によって発生する寄生発振を防止することを目的とする。さらに、本発明は、そのような発振回路を実現するための半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点に係る発振回路は、直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路と、直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、制御信号に従って、反転増幅回路に対する第1又は第2の電源電位の供給を制御する電源供給制御回路と、起動時に反転増幅回路の出力信号の振幅が制限され、起動後の所定の期間において反転増幅回路の出力信号の振幅が次第に増加するように、制御信号を生成する制御信号生成回路とを具備する。
ここで、反転増幅回路が、直列接続された複数のインバータを含むようにしても良い。また、電源供給制御回路が、複数のインバータの内の少なくとも1つに対する第1又は第2の電源電位の供給を制御する少なくとも1つのトランジスタを含むようにしても良いし、複数のインバータの全てに対する第1又は第2の電源電位の供給を制御するトランジスタを含むようにしても良い。あるいは、電源供給制御回路が、複数のインバータの内の少なくとも1つに対する第1の電源電位の供給を制御する少なくとも1つの第1のトランジスタと、複数のインバータの内の少なくとも1つに対する第2の電源電位の供給を制御する少なくとも1つの第2のトランジスタとを含むようにしても良い。
本発明の第2の観点に係る発振回路は、直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路と、直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、起動時に反転増幅回路の出力信号の振幅が制限され、起動後の所定の期間において反転増幅回路の出力信号の振幅が次第に増加するように、第1又は第2の電源電位を遅延して反転増幅回路に供給する電源電位供給回路とを具備する。
本発明の第3の観点に係る発振回路は、直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路と、直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、制御信号に従って、直列共振回路と反転増幅回路とによって構成される発振ループ内のいずれかの点において発振信号の交流振幅を制御する振幅制御回路と、起動時に発振信号の交流振幅が制限され、起動後の所定の期間において発振信号の交流振幅が次第に増加するように、制御信号を生成する制御信号生成回路とを具備する。
本発明の第4の観点に係る発振回路は、直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路と、直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、制御信号に従って、バリキャップの一端をプルアップ又はプルダウンするプルアップ/ダウン回路と、起動時にバリキャップの一端がプルアップ又はプルダウンされ、起動後の所定の期間においてバリキャップに印加される制御電圧が次第に定常値に近付くように、制御信号を生成する制御信号生成回路とを具備する。
以上において、発振回路が、反転増幅回路の入力端子と基準電位との間に接続された第1のコンデンサと、反転増幅回路の出力端子と基準電位との間に接続された第2のコンデンサとをさらに具備するようにしても良い。また、発振回路が、反転増幅回路の入出力端子間に接続され、少なくとも直流信号を帰還する帰還素子をさらに具備するようにしても良い。発振素子としては、表面弾性波振動子、水晶振動子、又は、セラミック振動子を用いることができる。
さらに、本発明の第1の観点に係る半導体集積回路は、直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、制御信号に従って、反転増幅回路に対する第1又は第2の電源電位の供給を制御する電源供給制御回路と、起動時に反転増幅回路の出力信号の振幅が制限され、起動後の所定の期間において反転増幅回路の出力信号の振幅が次第に増加するように、制御信号を生成する制御信号生成回路とを具備する。
本発明の第2の観点に係る半導体集積回路は、直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、起動時に反転増幅回路の出力信号の振幅が制限され、起動後の所定の期間において反転増幅回路の出力信号の振幅が次第に増加するように、第1又は第2の電源電位を遅延して反転増幅回路に供給する電源電位供給回路とを具備する。
本発明の第3の観点に係る半導体集積回路は、直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、制御信号に従って、直列共振回路と反転増幅回路とによって構成される発振ループ内のいずれかの点において発振信号の交流振幅を制御する振幅制御回路と、起動時に発振信号の交流振幅が制限され、起動後の所定の期間において発振信号の交流振幅が次第に増加するように、制御信号を生成する制御信号生成回路とを具備する。
本発明の第4の観点に係る半導体集積回路は、直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、制御信号に従って、バリキャップの一端をプルアップ又はプルダウンするプルアップ/ダウン回路と、起動時にバリキャップの一端がプルアップ又はプルダウンされ、起動後の所定の期間においてバリキャップに印加される制御電圧が次第に定常値に近付くように、制御信号を生成する制御信号生成回路とを具備する。
本発明の第1及び第2の観点によれば、反転増幅回路に対する電源電位の供給を調整することにより、起動時に反転増幅回路の出力信号の振幅が制限され、起動後の所定の期間において反転増幅回路の出力信号の振幅が次第に増加するようにして、発振素子の並列容量成分によって発生する寄生発振を防止することができる。
また、本発明の第3の観点によれば、発振ループ内のいずれかの点において発振信号の交流振幅を制御することにより、起動時に発振信号の交流振幅が制限され、起動後の所定の期間において発振信号の交流振幅が次第に増加するようにして、発振素子の並列容量成分によって発生する寄生発振を防止することができる。
さらに、本発明の第4の観点によれば、バリキャップの一端をプルアップ又はプルダウンすることにより、起動時にバリキャップの一端がプルアップ又はプルダウンされ、起動後の所定の期間においてバリキャップに印加される制御電圧が次第に定常値に近付くようにして、発振素子の並列容量成分によって発生する寄生発振を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図1に示すように、この発振回路は、半導体集積回路100と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路100は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、PチャネルMOSトランジスタ21〜23と、制御信号生成回路30とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ21〜23は、反転増幅回路に対する電源の供給を制御する電源供給制御回路を構成する。
ここで、インバータ11は、PチャネルMOSトランジスタ11aとNチャネルMOSトランジスタ11bとによって構成され、インバータ12は、PチャネルMOSトランジスタ12aとNチャネルMOSトランジスタ12bとによって構成され、インバータ13は、PチャネルMOSトランジスタ13aとNチャネルMOSトランジスタ13bとによって構成される。
電源供給制御回路を構成するトランジスタ21〜23のソース/ドレインは、電源電位VDDと、反転増幅回路に含まれているPチャネルMOSトランジスタ11a〜13aのソースとの間にそれぞれ接続されている。反転増幅回路に含まれているNチャネルMOSトランジスタ11b〜13bのソースは、電源電位VSS(本実施形態においては接地電位とする)に接続されている。
なお、電源電位VDDと反転増幅回路との間に接続されるトランジスタは、トランジスタ21〜23の内のいずれか1つでも良いし、2つでも良い。また、反転増幅回路のトランジスタ11a〜13aのソースを互いに接続して、電源電位VDDとそれらのソースとの間に、1つのトランジスタを接続するようにしても良い。
抵抗14は、インバータ11の入力端子とインバータ13の出力端子との間に接続され、少なくとも直流信号を帰還する帰還素子としての役割を有している。なお、インバータ11〜13の各々の入出力端子間に、それぞれの帰還素子(抵抗等)を接続するようにしても良い。バリキャップ130の両端には抵抗15及び16の一端が接続され、抵抗15の他端は接地され、抵抗16の他端には制御電圧VCONTが印加される。
コンデンサ17は、インバータ13の出力端子とバリキャップ130のカソード端子との間で直流成分をカットするためのカップリングコンデンサである。コンデンサ18は、インバータ11の入力端子と基準電位(本実施形態においては接地電位とする)との間に接続され、コンデンサ19は、インバータ13の出力端子と基準電位との間に接続されている。
インバータ13の出力信号は、SAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される直列共振回路により所定の位相回転を与えられてインバータ11の入力に帰還され、これにより発振動作が行われる。この発振回路においては、図22に示すSAW振動子の等価回路に、伸長コイル120及びバリキャップ130等の影響を加味して、基本発振周波数fが決定される。
バリキャップ130は、PN接合に逆バイアスされたダイオードの接合容量が、印加される逆バイアス電圧によって変化することを利用した可変容量ダイオードであり、逆バイアス電圧が大きくなるほど接合容量が小さくなるという性質を有している。ここで、制御電圧VCONTを印加してバリキャップ130の容量を調節することにより、基本発振周波数fを制御することができる。
しかしながら、SAW振動子110の並列容量成分Cが伸長コイル120と共振することにより、基本発振周波数fよりも高い周波数fにおいて寄生発振が生じることがある。この寄生発振は、発振回路の起動時において、インバータ11〜13及び上記の直列共振回路等によって構成される発振ループのループゲインが大きいときに引き起こされる。また、発振回路の本来の基本発振周波数fで一旦発振を開始した後は、寄生発振が引き起こされることはない。
そこで、本実施形態においては、制御信号生成回路30が、電源供給制御回路を構成するトランジスタ21〜23に供給するゲート電位VPGを制御信号として生成することにより、これらのトランジスタ21〜23によって、インバータ11〜13に対する電源電位VDDの供給を制御している。
図2に、制御信号として用いられるゲート電位VPGの変化を示す。時刻tにおいて電源電位VDDが立ち上がることにより半導体集積回路が起動されると、ゲート電位VPGは一旦ハイレベルとなり、トランジスタ21〜23がオフ状態となるので、インバータ11〜13は動作しない。その後、ゲート電位VPGは次第にローレベルに低下し、トランジスタ21〜23がオン状態に移行するので、インバータ11〜13が動作を開始して、インバータ13の出力信号の振幅が次第に増加する。
図3に、本実施形態に係る発振回路における発振ループゲインGと発振周波数fとの関係を示す。発振ループゲインGが小さいときには発振周波数fも低くなり、発振ループゲインGが大きいときには発振周波数fも高くなる。ここで、寄生発振周波数fは、基本発振周波数fよりも高い周波数であり、発振ループゲインGが大きくならなければ、寄生発振が引き起こされることはない。
本実施形態に係る発振回路においては、起動時にゲート電位VPGをハイレベルにして発振ループゲインGが小さくなるように制御し、起動後の所定の期間においてゲート電位VPGを低下させることにより発振ループゲインGが次第に大きくなるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図4に示すように、この発振回路は、半導体集積回路101と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路101は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、PチャネルMOSトランジスタ21〜23と、制御信号生成回路30とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ21〜23は、反転増幅回路に対する電源の供給を制御する電源供給制御回路を構成する。
電源供給制御回路を構成するトランジスタ21〜23のソース/ドレインは、反転増幅回路に含まれているNチャネルMOSトランジスタ11b〜13bのソースと、電源電位VSS(本実施形態においては接地電位とする)との間にそれぞれ接続されている。反転増幅回路に含まれているPチャネルMOSトランジスタ11a〜13aのソースは、電源電位VDDに接続されている。
なお、反転増幅回路と電源電位VSSとの間に接続されるトランジスタは、トランジスタ21〜23の内のいずれか1つでも良いし、2つでも良い。また、反転増幅回路のトランジスタ11b〜13bのソースを互いに接続して、それらのソースと電源電位VSSとの間に、1つのトランジスタを接続するようにしても良い。
本実施形態においては、制御信号生成回路30が、電源供給制御回路を構成するトランジスタ21〜23に供給するゲート電位VPGを制御信号として生成することにより、これらのトランジスタ21〜23によって、インバータ11〜13に対する電源電位VSSの供給を制御している。
即ち、本実施形態に係る発振回路においては、起動時にゲート電位VPGをハイレベルにして発振ループゲインGが小さくなるように制御し、起動後の所定の期間においてゲート電位VPGを低下させることにより発振ループゲインGが次第に大きくなるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図5に示すように、この発振回路は、半導体集積回路102と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路102は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、NチャネルMOSトランジスタ41〜43と、制御信号生成回路31とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ41〜43は、反転増幅回路に対する電源の供給を制御する電源供給制御回路を構成する。
電源供給制御回路を構成するトランジスタ41〜43のドレイン/ソースは、反転増幅回路に含まれているNチャネルMOSトランジスタ11b〜13bのソースと、電源電位VSS(本実施形態においては接地電位とする)との間にそれぞれ接続されている。反転増幅回路に含まれているPチャネルMOSトランジスタ11a〜13aのソースは、電源電位VDDに接続されている。
なお、反転増幅回路と電源電位VSSとの間に接続されるトランジスタは、トランジスタ41〜43の内のいずれか1つでも良いし、2つでも良い。また、反転増幅回路のトランジスタ11b〜13bのソースを互いに接続して、それらのソースと電源電位VSSとの間に、1つのトランジスタを接続するようにしても良い。
本実施形態においては、制御信号生成回路31が、電源供給制御回路を構成するトランジスタ41〜43に供給するゲート電位VNGを制御信号として生成することにより、これらのトランジスタ41〜43によって、インバータ11〜13に対する電源電位VSSの供給を制御している。
図6に、制御信号として用いられるゲート電位VNGの変化を示す。時刻tにおいて電源電位VDDが立ち上がることにより半導体集積回路が起動される際に、ゲート電位VNGはローレベルであり、トランジスタ41〜43がオフ状態となるので、インバータ11〜13は動作しない。その後、ゲート電位VNGは次第にハイレベルに上昇し、トランジスタ41〜43がオン状態に移行するので、インバータ11〜13が動作を開始して、インバータ13の出力信号の振幅が次第に増加する。
図7に、本実施形態に係る発振回路における発振ループゲインGと発振周波数fとの関係を示す。発振ループゲインGが小さいときには発振周波数fも低くなり、発振ループゲインGが大きいときには発振周波数fも高くなる。ここで、寄生発振周波数fは、基本発振周波数fよりも高い周波数であり、発振ループゲインGが大きくならなければ、寄生発振が引き起こされることはない。
本実施形態に係る発振回路においては、起動時にゲート電位VNGをローレベルにして発振ループゲインGが小さくなるように制御し、起動後の所定の期間においてゲート電位VNGを上昇させることにより発振ループゲインGが次第に大きくなるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図8に示すように、この発振回路は、半導体集積回路103と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路103は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、NチャネルMOSトランジスタ41〜43と、制御信号生成回路31とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ41〜43は、反転増幅回路に対する電源の供給を制御する電源供給制御回路を構成する。
電源供給制御回路を構成するトランジスタ41〜43のドレイン/ソースは、電源電位VDDと、反転増幅回路に含まれているPチャネルMOSトランジスタ11a〜13aのソースとの間にそれぞれ接続されている。反転増幅回路に含まれているNチャネルMOSトランジスタ11b〜13bのソースは、電源電位VSS(本実施形態においては接地電位とする)に接続されている。
なお、電源電位VDDと反転増幅回路との間に接続されるトランジスタは、トランジスタ41〜43の内のいずれか1つでも良いし、2つでも良い。また、反転増幅回路のトランジスタ11a〜13aのソースを互いに接続して、電源電位VDDとそれらのソースとの間に、1つのトランジスタを接続するようにしても良い。
本実施形態においては、制御信号生成回路31が、電源供給制御回路を構成するトランジスタ41〜43に供給するゲート電位VNGを制御信号として生成することにより、これらのトランジスタ41〜43によって、インバータ11〜13に対する電源電位VDDの供給を制御している。
即ち、本実施形態に係る発振回路においては、起動時にゲート電位VNGをローレベルにして発振ループゲインGが小さくなるように制御し、起動後の所定の期間においてゲート電位VNGを上昇させることにより発振ループゲインGが次第に大きくなるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第5の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図9に示すように、この発振回路は、半導体集積回路104と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路104は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、PチャネルMOSトランジスタ21〜23と、NチャネルMOSトランジスタ41〜43と、制御信号生成回路32とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ21〜23及び41〜43は、反転増幅回路に対する電源の供給を制御する電源供給制御回路を構成する。
電源供給制御回路を構成するトランジスタ21〜23のソース/ドレインは、電源電位VDDと、反転増幅回路に含まれているPチャネルMOSトランジスタ11a〜13aのソースとの間にそれぞれ接続されている。また、電源供給制御回路を構成するトランジスタ41〜43のドレイン/ソースは、反転増幅回路に含まれているNチャネルMOSトランジスタ11b〜13bのソースと、電源電位VSS(本実施形態においては接地電位とする)との間にそれぞれ接続されている。
なお、電源電位VDDと反転増幅回路との間に接続されるトランジスタは、トランジスタ21〜23の内のいずれか1つでも良いし、2つでも良い。また、反転増幅回路のトランジスタ11a〜13aのソースを互いに接続して、電源電位VDDとそれらのソースとの間に、1つのトランジスタを接続するようにしても良い。
同様に、反転増幅回路と電源電位VSSとの間に接続されるトランジスタは、トランジスタ41〜43の内のいずれか1つでも良いし、2つでも良い。また、反転増幅回路のトランジスタ11b〜13bのソースを互いに接続して、それらのソースと電源電位VSSとの間に、1つのトランジスタを接続するようにしても良い。
本実施形態においては、制御信号生成回路32が、電源供給制御回路を構成するトランジスタ21〜23に供給するゲート電位VPGを第1の制御信号として生成すると共に、電源供給制御回路を構成するトランジスタ41〜43に供給するゲート電位VNGを第2の制御信号として生成することにより、これらのトランジスタ21〜23及び41〜43によって、インバータ11〜13に対する電源電位VDD及びVSSの供給を制御している。
即ち、本実施形態に係る発振回路においては、起動時にゲート電位VPGをハイレベルにすると共にゲート電位VNGをローレベルにして発振ループゲインGが小さくなるように制御し、起動後の所定の期間においてゲート電位VPGを低下させると共にゲート電位VNGを上昇させることにより発振ループゲインGが次第に大きくなるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図10は、本発明の第6の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図10に示すように、この発振回路は、半導体集積回路105と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路105は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、オペアンプ50と、抵抗51と、コンデンサ52とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、オペアンプ50と、抵抗51と、コンデンサ52とは、反転増幅回路に対する電源の供給を制御する電源供給制御回路を構成する。
電源供給制御回路において、抵抗51は、電源電位VDDとオペアンプ50の非反転入力端子との間に接続され、コンデンサ52は、オペアンプ50の非反転入力端子と電源電位VSS(本実施形態においては接地電位とする)との間に接続されている。オペアンプ50の出力電位Vは、反転増幅回路に含まれているPチャネルMOSトランジスタ11a〜13aのソースに供給されると共に、オペアンプ50の反転入力端子に帰還される。その結果、オペアンプ50の出力電位Vは、オペアンプ50の非反転入力端子における電位とほぼ等しくなる。
図11に、オペアンプの出力電位Vの変化を示す。時刻tにおいて電源電位VDDが立ち上がることにより半導体集積回路が起動されても、オペアンプ50の出力電位Vはローレベルであり、インバータ11〜13は動作しない。その後、オペアンプ50の非反転入力端子は、抵抗51及びコンデンサ52によって決定される時定数に従って充電されて電位が上昇し、それに伴ってオペアンプ50の出力電位Vも次第に上昇する。その結果、インバータ11〜13が動作を開始し、インバータ43の出力信号の振幅が次第に増加する。
図12に、本実施形態に係る発振回路における発振ループゲインGと発振周波数fとの関係を示す。発振ループゲインGが小さいときには発振周波数fも低くなり、発振ループゲインGが大きいときには発振周波数fも高くなる。ここで、寄生発振周波数fは、基本発振周波数fよりも高い周波数であり、発振ループゲインGが大きくならなければ、寄生発振が引き起こされることはない。
本実施形態に係る発振回路においては、起動時にオペアンプの出力電位Vをローレベルにして発振ループゲインGが小さくなるように制御し、起動後の所定の期間においてオペアンプの出力電位Vを上昇させることにより発振ループゲインGが次第に大きくなるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図13は、本発明の第7の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図13に示すように、この発振回路は、半導体集積回路106と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路106は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、NチャネルMOSトランジスタ44と、制御信号生成回路33とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ44は、インバータ11の入力端子をプルダウンするプルダウン回路を構成する。
本実施形態においては、プルダウン回路のトランジスタ44のドレイン/ソースが、インバータ11の入力端子と、電源電位VSS(本実施形態においては接地電位とする)との間に接続されている。制御信号生成回路33が、プルダウン回路のトランジスタ44に供給するゲート電位VPDを制御信号として生成することにより、トランジスタ44によって、インバータ11の入力端子における発振信号V11の交流振幅が制御される。
図14に、制御信号として用いられるゲート電位VPD、及び、発振信号V11の変化を示す。時刻tにおいて電源電位VDDが立ち上がることにより半導体集積回路が起動されると、ゲート電位VPDは一旦ハイレベルとなり、トランジスタ44がオン状態となって、インバータ11の入力端子における発振信号V11の交流振幅が制限される。その後、ゲート電位VPDは次第にローレベルに低下し、トランジスタ44がオフ状態に移行するので、発振信号V11の交流振幅が次第に増加する。
即ち、本実施形態に係る発振回路においては、起動時にゲート電位VPDをハイレベルにして発振ループゲインGが小さくなるように制御し、起動後の所定の期間においてゲート電位VPDを低下させることにより発振ループゲインGが次第に大きくなるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。
図15は、本発明の第8の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図15に示すように、この発振回路は、半導体集積回路107と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路107は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、PチャネルMOSトランジスタ24と、制御信号生成回路34とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ24は、インバータ11の入力端子をプルアップするプルアップ回路を構成する。
本実施形態においては、プルアップ回路のトランジスタ24のソース/ドレインが、電源電位VDDと、インバータ11の入力端子との間に接続されている。制御信号生成回路34が、プルアップ回路のトランジスタ24に供給するゲート電位VPUを制御信号として生成することにより、トランジスタ24によって、インバータ11の入力端子における発振信号V11の交流振幅が制御される。
図16に、制御信号として用いられるゲート電位VPU、及び、発振信号V11の変化を示す。時刻tにおいて電源電位VDDが立ち上がることにより半導体集積回路が起動される際に、ゲート電位VPUはローレベルであり、トランジスタ24がオン状態となって、インバータ11の入力端子における発振信号V11の交流振幅が制限される。その後、ゲート電位VPDは次第にハイレベルに上昇し、トランジスタ24がオフ状態に移行するので、発振信号V11の交流振幅が次第に増加する。
即ち、本実施形態に係る発振回路においては、起動時にゲート電位VPUをローレベルにして発振ループゲインGが小さくなるように制御し、起動後の所定の期間においてゲート電位VPUを上昇させることにより発振ループゲインGが次第に大きくなるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。
図17は、本発明の第9の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図17に示すように、この発振回路は、半導体集積回路109と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路109は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、NチャネルMOSトランジスタ45と、制御信号生成回路36とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ45は、バリキャップ130のアノード端子をプルダウンするプルダウン回路を構成する。
本実施形態においては、プルダウン回路のトランジスタ45のソース/ドレインが、バリキャップ130のアノード端子と、電源電位VSS(本実施形態においては接地電位とする)との間に接続されている。制御信号生成回路36が、プルダウン回路のトランジスタ45に供給するゲート電位VPDを制御信号として生成することにより、トランジスタ45によって、バリキャップ130のアノード電位Vが制御される。
図18に、制御信号として用いられるゲート電位VPD、及び、アノード電位Vの変化を示す。時刻tにおいて電源電位VDDが立ち上がることにより半導体集積回路が起動されると、ゲート電位VPDは一旦ハイレベルとなり、トランジスタ45がオン状態となって、アノード電位Vがローレベルにプルダウンされると共に発振信号の交流振幅が制限される。その後、ゲート電位VPDは次第にローレベルに低下し、トランジスタ45がオフ状態に移行するので、アノード電位Vが次第に定常値に近付くと共に発振信号の交流振幅が次第に増加する。
即ち、本実施形態に係る発振回路においては、起動時にアノード電位Vをプルダウンするように制御し、起動後の所定の期間においてアノード電位Vを定常値に近付けるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
次に、本発明の第10の実施形態について説明する。
図19は、本発明の第10の実施形態に係る発振回路の構成を示す図である。図19に示すように、この発振回路は、半導体集積回路108と、外付けのSAW振動子110と、伸長コイル120と、バリキャップ130とによって構成される。
半導体集積回路108は、直列接続されたインバータ11〜13と、抵抗14〜16と、コンデンサ17〜19と、PチャネルMOSトランジスタ25と、制御信号生成回路35とを内蔵している。インバータ11〜13は、反転増幅回路を構成し、トランジスタ25は、バリキャップ130のカソード端子をプルアップするプルアップ回路を構成する。
本実施形態においては、プルアップ回路のトランジスタ25のソース/ドレインが、電源電位VDDと、バリキャップ130のカソード端子との間に接続されている。制御信号生成回路35が、プルアップ回路のトランジスタ25に供給するゲート電位VPUを制御信号として生成することにより、トランジスタ25によって、バリキャップ130のカソード電位Vが制御される。
図20に、制御信号として用いられるゲート電位VPU、及び、カソード電位Vの変化を示す。時刻tにおいて電源電位VDDが立ち上がることにより半導体集積回路が起動される際に、ゲート電位VPUはローレベルであり、トランジスタ25がオン状態となって、カソード電位Vがハイレベルにプルアップされると共に発振信号の交流振幅が制限される。その後、ゲート電位VPUは次第にハイレベルに上昇し、ハイレベルトランジスタ25がオフ状態に移行するので、カソード電位Vが次第に定常値に近付くと共に発振信号の交流振幅が次第に増加する。
即ち、本実施形態に係る発振回路においては、起動時にカソード電位Vをプルアップするように制御し、起動後の所定の期間においてカソード電位Vを定常値に近付けるように制御しており、発振周波数fが次第に高くなって基本発振周波数fに達することにより安定な定常状態に入る。従って、発振ループゲインGが必要以上に大きくなって寄生発振が引き起こされるような事態は発生しない。
本発明は、SAW振動子、水晶振動子、又は、セラミック振動子等の発振素子を用いた電圧制御型の発振回路や、そのような発振回路を実現するための半導体集積回路において利用することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第1の実施形態におけるゲート電位VPGの変化を示す図。 本発明の第1の実施形態における発振ループゲインGと発振周波数fとの関係を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第3の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第3の実施形態におけるゲート電位VNGの変化を示す図。 本発明の第3の実施形態における発振ループゲインGと発振回路の発振周波数fとの関係を示す図。 本発明の第4の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第5の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第6の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第6の実施形態におけるオペアンプ出力電位Vの変化を示す図。 本発明の第6の実施形態における発振ループゲインGと発振回路の発振周波数fとの関係を示す図。 本発明の第7の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第7の実施形態におけるゲート電位VPD及び発振信号V11の変化を示す図。 本発明の第8の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第8の実施形態におけるゲート電位VPU及び発振信号V11の変化を示す図。 本発明の第9の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第9の実施形態におけるゲート電位VPD及びアノード電位Vの変化を示す図。 本発明の第10の実施形態に係る発振回路の構成を示す図。 本発明の第10の実施形態におけるゲート電位VPU及びカソード電位Vの変化を示す図。 SAW振動子を用いた従来の電圧制御型発振回路の構成を示す図。 SAW振動子の等価回路を示す図。
符号の説明
11〜13 インバータ、 11a〜13a PチャネルMOSトランジスタ、 11b〜13b NチャネルMOSトランジスタ、 14〜16 抵抗、 17〜19 コンデンサ、 21〜25 PチャネルMOSトランジスタ、 30〜36 制御信号生成回路、 41〜45 NチャネルMOSトランジスタ、 100 半導体集積回路、 110 SAW振動子、 120 伸長コイル、 130 バリキャップ

Claims (7)

  1. 直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路と、
    前記直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、
    制御信号に従って、前記バリキャップの一端をプルアップ又はプルダウンするプルアップ/ダウン回路と、
    起動時に前記バリキャップの一端がプルアップ又はプルダウンされ、起動後の所定の期間において前記バリキャップに印加される制御電圧が次第に定常値に近付くように、前記制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    を具備する発振回路。
  2. 前記反転増幅回路の入力端子と基準電位との間に接続された第1のコンデンサと、
    前記反転増幅回路の出力端子と基準電位との間に接続された第2のコンデンサと、
    をさらに具備する請求項1に記載の発振回路。
  3. 前記反転増幅回路の入出力端子間に接続され、少なくとも直流信号を帰還する帰還素子をさらに具備する請求項1〜2のいずれか1項記載の発振回路。
  4. 前記発振素子が、表面弾性波振動子、水晶振動子、又は、セラミック振動子である、請求項1〜3のいずれか1項記載の発振回路。
  5. 直列接続された発振素子とコイルとバリキャップとを含む直列共振回路の両端間に接続され、第1の電源電位及び第2の電源電位が供給されたときに発振動作を行う反転増幅回路と、
    制御信号に従って、前記バリキャップの一端をプルアップ又はプルダウンするプルアップ/ダウン回路と、
    起動時に前記バリキャップの一端がプルアップ又はプルダウンされ、起動後の所定の期間において前記バリキャップに印加される制御電圧が次第に定常値に近付くように、前記制御信号を生成する制御信号生成回路と、
    を具備する半導体集積回路。
  6. 前記反転増幅回路の入力端子と基準電位との間に接続された第1のコンデンサと、
    前記反転増幅回路の出力端子と基準電位との間に接続された第2のコンデンサと、
    をさらに具備する請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 前記反転増幅回路の入出力端子間に接続され、少なくとも直流信号を帰還する帰還素子をさらに具備する請求項5〜6のいずれか1項記載の半導体集積回路。
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