JP4258603B2 - Cup type container opening aid - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はカップ型容器に充填された飲料内容物を飲む時や粒状内容物を取り出す時に、その容器を開封する場合に使用する開封補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飲料内容物を吸引する場合に使用する伸縮自在なストローを熱収縮する袋に入れ、カップ型容器の側面に袋ごと装着したものは、従来から良く知られている。
【0003】
これは、ストローの先端が鋭角になっているため、その鋭利な先端で使用時に蓋体の一部を貫通し、そのまま飲み口(吸い口)として使用するものであり、蓋体への貫通機能、カップ側面への簡易な装着機能など、優れた機能を有している。
【0004】
しかしながら、上記従来例のストロー付きカップ型容器は、主に冷たい飲料等を収容する容器として使用されており、これを例えばホットコーヒーのようなホット飲料を収容する容器として使用することはホット飲料をストローで飲む習慣がないこともあり、またストロー自身の耐熱性等への考慮からストロー付カップ型容器はホット飲料には適応していない。
【0005】
一方、上記したストロー付きカップ型容器ではない一般的なタイプのホット飲料詰カップ型容器では、蓋体の一部をカップ上面のフランジから剥し、U状に開封し、これを飲み口としている。
【0006】
しかるにこのフランジに接着された蓋体を剥す操作は必ずしも容易でなく、剥離時に手振れで内容物をあふれさせてしまう事故が発生する場合もある。また、蓋体を剥した跡のフランジの表面は粗面になっていて、唇が触れる時のざらざらした感触が良好でない。またその粗面に内容物が付着して残留し易く不衛生になり易い。さらにまたこの場合、蓋体を剥せば剥す程、開口部が相乗的に大きくなるので飲み口となる開口部の面積が一定にならない。このような飲み口の場合は、カップを傾けて内容液を飲もうとする場合、想定した量よりも多くの量が開口部から流出する可能性があり、こぼれたり、あふれたりする可能性がある。
【0007】
容器の内容物が粒状体である場合も、振り出し量を一定にするために開口部の形状や大きさが一定になることが望ましい。
【0008】
この発明の出願人は先に、カップ型容器に取り付けた開封補助具によってフィルム状の蓋体を切り裂いて開封することを提案した。この提案された開封補助具によってカップ型容器の開封が容易になったのであるが(特願2002−135662号参照)、さらに操作を容易にし、蓋体の開口を安定して行うことができる開封補助具の改良が望まれている。
【0009】
【課題】
この発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、飲料内容物詰カップ型容器の蓋体に装着して使用する補助具で、該蓋体の一部を簡易に開封することができると共に、構造が簡単で取り扱いが容易であり、口唇が接触するときの感触が良好で衛生的でもあり、該開封箇所を飲み口として使用したときに飲み易い一定形状の飲み口を構成し、ホット飲料にも冷たい飲料にも使用することができ、蓋体の開口を定まった形状及び大きさで安定して行うことができるカップ型容器の開封補助具を提供することを目的とするものである。
【0010】
【解決手段】
この目的に対応して、この発明のカップ型容器の開封補助具は、容器の開口部の縁部にシールしたフィルム状の蓋体で前記容器開口部を閉じたカップ容器の前記蓋体を切断開封する補助具であって、前記容器の上端部に嵌合して取り付けられる基体と前記基体に変位可能に取り付けられた開封具とを有し、前記基体は前記開封具の切刃を収容可能な高さを有する短筒状をなして下端で前記容器の上端縁部に係止可能な胴部と前記開封具と協働して前記胴部の上部に位置する天板とを有し、前記天板は前記天板の最上部に位置する水平部分と前記水平部分から低い位置に向って傾斜する急傾斜の取付部分と前記取付部分から低い位置に向って傾斜する緩傾斜の斜面部分を有し、前記開封具は下方に突出する前記蓋体を突き刺して切り裂き可能な前記切刃を備えた切刃支持体を有していて前記天板の前記取付部分または前記斜面部分にヒンジ結合しており、前記切刃支持体を前記ヒンジの回転軸のまわりに前記変位させて前記蓋体を切断して開封するように構成し、前記開封完了時における前記切刃の姿勢を鎖錠するロック機構を備え、前記ロック機構は嵌合可能なロック用突起とロック用受けとの二部材を有し、前記切刃支持体に前記二部材のうちの一方の部材を固定し、前記天板に前記二部材のうちの他方の部材を固定したことを特徴としている。
【0011】
【実施例】
以下この発明の詳細を一実施例を示す図面について説明する。
開封補助具1aは基体7と開封具8を具えている。基体7は胴筒10及び天板13を有する。胴筒10は同心状に位置する内筒11と外筒12とからなる2重円筒体で、その中心方向高さは開封具8の後述する切刃を収納できる程度の短筒状である。
【0012】
外筒12の下端は容器本体3の上端のフランジ6の縁にアンダーカット20を利用して係止可能である。この係止によって基体7が容器本体3に固定される。内筒11はその下端でフランジ6の内縁寄り位置においてフィルム状の蓋体4を押さえることができ、これによって蓋体4の浮き上がりを抑えることができる。
【0013】
胴筒10には天板13が取り付けられており、この天板13は開封具8と協働して胴筒10の上端を閉じている。すなわち天板13は水平部分14と取り付け部分15と斜面部分16とからなっている。水平部分14は水平に張設されていて、a点からb点まで胴筒10の上端開口部半分以上を覆っており、b点からc点まで急傾斜の取付部分15が設けられ、さらにc点から先端のd点まで緩傾斜の斜面部分16が設けられている。先端のd点からc点を越える取付部分15にかかる位置まで矩形の切り欠き部17が切り欠き形成されており、この切り欠き部17の上に切刃支持体18が水平な姿勢で位置する。切刃支持体18の高さ位置は斜面部分16の位置よりも高い。切刃支持体18は基端部においてヒンジ19により取付部分15に連結している。ヒンジ19は天板13と切刃支持体18を構成する樹脂材料を薄肉にして可撓性を与えて構成しており、切刃支持体18はこのヒンジ19の回転軸を中心として切り欠き部17を通して上下に揺動変位可能である。
【0014】
切刃支持体18の先端の下面には切刃21が下方に突出して備えられている。また切刃支持体18の下面にはリブ22が形成されていて、このリブ22が切刃支持体18と切刃21を連結して切刃21の取り付けを強固にしている。
【0015】
切刃支持体18の上面は手指で押圧可能な窪んだ曲面状をなす押圧面23が形成されている。この押圧面23を手指で下に押すと、切刃支持体18がヒンジ19に関して回転して容器本体3の蓋体4に向かって下方に変位する。
【0016】
押圧面23には滑り止めの凹凸を形成する条溝24が形成されている。また開封完了時における切刃21の姿勢を鎖錠するロック機構29を切刃支持体8と天板13との間に備えている。ロック機構29は切刃支持体18の下面からロック用突起25が延出しており、これに対応してロック用突起25が90°回転変位した時にロック用突起25と嵌合する位置でロック用受け26が天板13から下方に突出している。
【0017】
このように構成された開封補助具1aを用いた容器の開封動作は次の通りである。
まずカップ型容器2上に開封補助具1aを載置し、わずかにカップ型容器2に押し付けて開封補助具1aを固定する。開封補助具1aの胴筒10の外筒12の下端のアンダーカット20がカップ型容器2の上端のフランジ6の外縁に嵌着して開封補助具1aがカップ型容器2に固定する。このとき開封補助具1aの胴筒10の内筒11の下端が蓋体4の縁部を下に押して蓋体4を押さえ付けた状態になる。
【0018】
次に切刃支持体18の上面の押圧面23を手指で下に押すと、切刃支持体18がヒンジ19を中心に下向きに回転し、切刃支持体18に取り付けられている切刃21が下方に変位し、蓋体4を突き刺し、初期開口を形成する。
【0019】
引き続き切刃21が下降し、蓋体4の切り裂きが進行し、開口面積が次第に大きくなる。切刃支持体18が約90°回転したところで、切刃21の開口動作は終了し、切刃支持体18のロック用突起25が天板13の水平部分14から突出しているロック用受け26に嵌合してロックされることによって、この開口の終了時の切刃21の姿勢が保たれる。
【0020】
これで、カップ型容器2内の液体は粒状体の内容物は蓋体4の形成された開口を通して注出可能となる。
【0021】
この開封補助具1aでは切刃支持体18の可動範囲が約90゜でほぼ一定であるので、蓋体4に形成される開口の形状、大きさも一定となり、内容物の注出状態も一定となって安定する。
【0022】
図5から図7にはこの発明の他の実施例に係る開封補助具1bが示されている。
【0023】
この開封補助具1bは切刃支持体18bを駆動するためのカンチレバー機構を備えている点で前記の実施例の開封補助具1aと異なっている。
【0024】
以下の説明では開封補助具1bが開封補助具1aと異なる構造上の特徴のみについて述べる。
【0025】
すなわち、開封具8bは一体に形成されて連続している切刃支持体18bと接続部31及び摘み上げ部32とを有している。切刃支持体18と接続部31との間にかけて補強用リブ33が設けられており、また、接続部31と切刃支持体18bとの間にかけて補強用リブ34が設けられている。開封具8は天板13bとほぼ同じ高さ位置に配置されている。
【0026】
基体7bの胴部10には天板13bが取り付けられており、天板13bは開封具8bと協働して胴部10の上端を閉じている。すなわち天板13bは水平部分14bと取り付け部分15bと斜面部分16bとからなっている。
【0027】
斜面部分16bの先端のd点から取り付け部分15bを越えて水平部分14bの途中のe点まで切り欠き部17bが切り欠き形成されており、この切り欠き部17bにほぼ嵌る状態で開封具8bが配置されている。
【0028】
このとき、斜面部分16bの切り欠き部には切刃支持体18bが対応して位置し、水平部分14bの切り欠き部には摘み上げ部32が対応して位置する。
【0029】
切刃支持体18bの先端下面からは切刃21bが突出しており、また、摘み上げ部32の上下両面には滑り止め用の凹凸または条溝24bが形成されている。
【0030】
切り欠き部17bの後端eと摘み上げ部32の後端eとの間には手指が差し込める程度の間隙35が存在する。開封具8bは天板13bにヒンジ19bによって回転可能に枢支されている。開封具8bの接続部31の両側からヒンジ軸36が外側に延出しており、取付部分15bの切り欠き部17bの両辺に軸受37が形成されており、ヒンジ軸36が軸受け37に嵌合することによってヒンジ19bが構成される。これによって開封具8bはヒンジ19bを支点としたカンチレバーの機能を持つことになる。
【0031】
このように構成された開封補助具1bを用いた容器の開封動作は次の通りである。
開封具8bの摘み上げ部32を手指で上方に引き上げると、カンチレバーの作用により切刃支持体18bの切刃21bが下降して、蓋体4を突き刺し開口する。この開封具8bはカンチレバーの作用を利用するので、小さな力で蓋体4を開口することができる。
【0032】
【発明の効果】
この発明の開封補助具では、切刃支持体18、18bの切刃21、21bが定められた大きさ及び形状に蓋体4を切断して開封するので、開口が予想外の大きさ、形状となることがなく、内容物の流れ出し位置や注出量が想定された範囲となるので、注出時に内容物がこぼれたり、あふれたりする事故が発生することはない。さらにこの開封補助具は予めカップ容器に取り付けておけば、カップ容器の上端の容器蓋体を覆うことになるので、容器蓋体の衛生性を保つので、ひいては内容物の衛生を保つことになる。
【0033】
以上の説明から明らかな通り、この発明によれば、カップ型容器の蓋体の一部を簡易に開封することができると共に、この開封箇所を飲み口として使用したときに、飲み易い形状の飲み口を構成するカップ型容器のホット飲料にも冷たい飲料にも使用することができる開封補助具を得ることができる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】開封補助具の平面図。
【図2】開封補助具の縦断面図。
【図3】開封補助具の使用状態の平面図。
【図4】開封補助具の使用状態の縦断面図。
【図5】他の開封補助具の平面図。
【図6】他の開封補助具の縦断面図。
【図7】他の開封補助具の使用状態の平面図。
【図8】他の開封補助具の使用状態の縦断面図。
【符号の説明】
1a、1b 開封補助具
2 カップ型容器
3 容器本体
4 蓋体
5 開口部
6 フランジ
7、7b 基体
8、8b 切刃支持体
10 胴筒
11 内筒
12 外筒
13、13b 天板
14、14b 水平部分
15、15b 取付部分
16、16b 斜面部分
17 切り欠き部
18、18b 切刃支持体
19、19b ヒンジ
20 アンダーカット
21、21b 切刃
22 リブ
23 押圧面
24、24b 条溝
25 ロック用突起
26 ロック用受け
31 接続部
32 摘み上げ部
33 補強用リブ
34 補強用リブ
35 間隙
36 ヒンジ軸[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to an opening aid used for opening a container when drinking a beverage content filled in a cup-shaped container or taking out a granular content.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, it is well known that a stretchable straw used for sucking beverage contents is placed in a heat-shrinkable bag and attached to the side of a cup-type container together with the bag.
[0003]
Since the tip of the straw has an acute angle, the sharp tip penetrates part of the lid when in use, and it is used as it is as a drinking mouth. It has excellent functions such as a simple mounting function on the side of the cup.
[0004]
However, the cup-type container with a straw of the above-mentioned conventional example is mainly used as a container for storing a cold beverage or the like, and using this as a container for storing a hot beverage such as hot coffee is a hot beverage. There are cases where there is no habit of drinking with a straw, and the cup-type container with a straw is not suitable for hot beverages because of the heat resistance of the straw itself.
[0005]
On the other hand, in a general type hot beverage filling cup type container that is not the cup type container with a straw described above, a part of the lid is peeled off from the flange on the upper surface of the cup and opened in a U shape, which is used as a drinking mouth.
[0006]
However, the operation of peeling off the lid bonded to the flange is not always easy, and an accident may occur in which the contents overflow due to hand shaking during peeling. Further, the surface of the flange that has been peeled off from the lid is rough, and the rough feel when touched by the lips is not good. In addition, the contents easily adhere to the rough surface and remain unsanitary. Furthermore, in this case, the more the cover is peeled, the larger the opening becomes synergistically, so the area of the opening serving as a drinking mouth does not become constant. In the case of such a drinking mouth, if you try to drink the liquid contents while tilting the cup, a larger amount than the expected amount may flow out of the opening, and it may spill or overflow is there.
[0007]
Even when the contents of the container are granular, it is desirable that the shape and size of the opening be constant in order to make the amount of swing out constant.
[0008]
The applicant of the present invention has previously proposed that the film-shaped lid is cut and opened by an opening aid attached to the cup-shaped container. Although the cup-shaped container can be easily opened by the proposed opening aid (see Japanese Patent Application No. 2002-135662), the opening can be further facilitated and the lid can be opened stably. Improvement of assistive devices is desired.
[0009]
【Task】
The present invention has been made in view of the circumstances as described above, and is an auxiliary tool that is used by being attached to a lid of a beverage content-packed cup-type container, and can easily open a part of the lid. The structure is simple and easy to handle, the touch when the lips come into contact is good and hygienic, and when the opening is used as a mouthpiece, it forms a mouthpiece of a certain shape that is easy to drink, An object of the present invention is to provide an opening aid for a cup-type container that can be used for both hot and cold beverages and can stably perform the opening of the lid with a defined shape and size. is there.
[0010]
[Solution]
Corresponding to this purpose, the opening aid for the cup-shaped container according to the present invention cuts the lid of the cup container with the container opening closed by a film-shaped lid sealed at the edge of the container opening. An auxiliary tool for opening, comprising: a base that is fitted and attached to the upper end of the container; and an opening that is displaceably attached to the base, and the base can accommodate a cutting blade of the opening A barrel that can be locked to the upper edge of the container at the lower end, and a top plate that is positioned at the top of the barrel in cooperation with the opening tool, The top plate has a horizontal portion located at the top of the top plate, a steeply inclined mounting portion inclined toward a lower position from the horizontal portion, and a gently inclined slope portion inclined toward a lower position from the mounting portion. The opening device can be pierced and cut off by the lid projecting downward A cutting blade support having a cutting blade, hinged to the mounting portion or the slope portion of the top plate, and displacing the cutting blade support about the rotation axis of the hinge. The lid is cut and opened, and includes a lock mechanism that locks the posture of the cutting blade when the opening is completed, and the lock mechanism includes a lock protrusion and a lock receiver that can be fitted. It is characterized by fixing one member of the two members to the cutting blade support, and fixing the other member of the two members to the top plate.
[0011]
【Example】
The details of the present invention will be described below with reference to the drawings showing an embodiment.
The
[0012]
The lower end of the
[0013]
A
[0014]
A
[0015]
The upper surface of the
[0016]
The
[0017]
The opening operation of the container using the
First, the opening
[0018]
Next, when the
[0019]
Subsequently, the
[0020]
Thus, the liquid in the cup-type container 2 can be poured out through the opening in which the lid 4 is formed.
[0021]
In this
[0022]
5 to 7 show an
[0023]
The
[0024]
In the following description, only the structural features of the
[0025]
That is, the
[0026]
A
[0027]
A
[0028]
At this time, the
[0029]
A
[0030]
There is a
[0031]
The opening operation of the container using the
When the pick-up
[0032]
【The invention's effect】
In the opening assisting tool of the present invention, since the
[0033]
As apparent from the above description, according to the present invention, a part of the lid of the cup-type container can be easily opened, and when the opening is used as a drinking mouth, it is easy to drink. An opening aid that can be used for both a hot beverage and a cold beverage in a cup-shaped container constituting the mouth can be obtained.
[0034]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of an opening assisting tool.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of an opening assisting tool.
FIG. 3 is a plan view of the opening aid in use.
FIG. 4 is a vertical cross-sectional view of the opening aid in use.
FIG. 5 is a plan view of another opening aid.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view of another opening aid.
FIG. 7 is a plan view of a usage state of another opening aid.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of another opening aid in use.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
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