JP4257195B2 - マルチバンド通話方式を備える携帯電話機における発信方法 - Google Patents
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Description
このようなマルチバンド携帯電話機では、ユーザは通信費用や電波状況などに応じて、どの通信方式を用いるかを予め選択しておき、その通信方式で受信待ち受け、及び発信をすることが可能である。
このような携帯電話機では、発信を行う毎に通信方式を選択するための操作が不要になり、操作性に優れている。
そこで本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、発信時に通信方式を選択する場合に、常に登録しておいた発信電話番号に応じた通信方式のみが優先して選択されるのではなく、ユーザの意図が反映されていると考えられる発信前に選択している通信方式にも基づいて通信方式を選択して発信する携帯電話機を提供することを目的とする。
また、前記発信手段はさらに、一致する前記通信方式に関連付けられた電話番号がない場合に、記憶手段によって記憶されている前記通信方式決定情報の何れかの電話番号を選択して、当該電話番号に対応付けられた前記通信方式で当該電話番号に発信することを特徴とする、としてもよい。
図1は本発明に係る携帯電話機1の構成を示すブロック図である。この携帯電話機1は、二つの独立した移動体通信方式であるPHSとGSMによる発信受信を行うことが可能な従来のデュアルバンド携帯電話機に、後で詳しく述べる従来とは異なるアルゴリズムに従う制御動作を行うようにしたものである。
共通アンテナ001は、GSM無線部003及びPHS無線部002からの各電気信号を電磁波に変換して携帯電話機1の外部に放出する機能を有する。また、この共通アンテナ001は、基地局(図示しない)からの電磁波を受信して電気信号に変換する機能を有する。変換された電気信号は、GSM無線部003またはPHS無線部002に伝送される。
音声出力部006は、制御部005からの音声信号に基づいて受信された音声を発生する。音声入力部007は、送信する音声を電気信号に変換し制御部005に供給する。入力部009には、例えば電源を投入するための電源スイッチ、ダイアル番号を入力するためのテンキー等が設けられている。入力部009は使用者が上記テンキー等を用いて入力した操作情報を制御部005に伝送する機能を有する。表示部008は、例えばLCD(液晶ディスプレイ)で構成され、制御部005が、日付、時刻、受信された電界強度、ダイアル番号、その他種々のメッセージを表示する機能を有する。
記憶部004に記憶されているデータには後で詳しく説明する電話帳データが含まれる。さらに、公知従来の携帯電話機と同じように、着信履歴及び発信履歴が記憶部004に記憶されている。これらのデータが記憶されている領域は記憶部004のうち、携帯電話機1の電源がオフにされても、データが消滅してしまうことのない不揮発性メモリの領域である。
制御部005は、GSM無線部003とPHS無線部002を切り替えて、何れかの無線部を通じて信号をやり取りすることによって、それぞれGSM或いはPHSの通信方式での発信受信を行うことができる。ユーザはどちらの通信方式を用いて発信受信するか(以後"モード"と呼ぶ)を、入力部009に備えられた設定ボタン等を押下することによって設定することが可能であり、制御部005は設定されたモードに切り替えてそのモードを保持し、発信受信を行う。また、何れのモードが設定されて保持されているかについての情報は記憶部004に格納されている。
<データ>
以下、記憶部004に格納される電話帳データについて説明する。
発信モード104は、どのモードを用いて電話番号103を発信するか電話番号103と対応付けたデータであり、相手先102は電話番号103の詳細を示し、グループ101は、それらの相手先を例えば人物でグループ化したデータである。これらは、使用者が入力部009を用いて設定することが可能である。
<動作>
次に、上記のように構成される携帯電話機1の動作を説明する。ただし、発信以外の動作については従来公知の携帯電話機と同様の動作であるので、本明細書では記述しない。
図5は、ユーザが入力部009に備えられた設定ボタン等を押下することにより、電話帳データ100を表示する旨の命令が制御部005に伝えられ、それを受けた制御部005が表示部300に電話帳データ100のうちグループ101を表示部位301に示した例である。
図6は電話帳データ100の詳細な表示画面の例である。表示画面400は、電話帳データ100の電話番号103及びそれに対応して設定された発信モード104を表示する表示部位401を備え、ユーザは入力部009に備えられた設定ボタン等を押下することにより発信モードと対応付けられた電話番号を選択することが可能であって、選択した後、例えば表示部位402に対応する入力部009に備えられた設定ボタンあるいは発信ボタン等を押下等することによって、電話番号を指定して発信することができる。
図2は携帯電話機1の発信処理を示すフローチャートである。
同図に示す発信処理は、例えばユーザによって入力部009から発信指示がなされたときに、制御部005がその指示に対応して各機能部を制御して発信を行う処理である。
同図に示すように、表示部500はその旨を問う内容を表示する表示部位501を備え、ユーザは、例えば表示部位502及び503に対応する入力部009に備えられた設定ボタン等を押下等することによって、処理を続行するか否かの選択をすることが可能である。
ステップS007でユーザが処理を続行しない選択をした場合(ステップS007でNO)、制御部005は処理を終える。
まず、ユーザが入力部009に備えられた入力ボタン等を押下することにより、電話帳データ100が表示された場合の画面例が図5である。ここでユーザが入力部009に備えられた入力ボタン等を押下することによって、図に示すように「三洋二郎」を選択して、発信する旨を入力部009から入力した場合の処理を以下に述べる。
ステップS003において、制御部005はまず現在設定されて保持されているモード(この場合PHS)を記憶部004から読み込み、電話帳データ100の「三洋二郎」のグループ内に、「PHS」で登録されている電話番号103があるか検索する。図3に示すデータの場合、「○×○−□△○×−××××」が「PHS」に登録されているので(ステップS003でYES)、制御部005はその電話番号「○×○−□△○×−××××」を選択して(ステップS004)PHSモードで発信して(ステップS005)、発信処理を終える。
(1)上記実施の形態においては、GSM及びPHSといった2つの通信方式に適応可能な携帯電話機について説明したが、通信方式は上記に限定されない。例えば、GSMとUMTSでもよいし、PDCとPHSでもよい。また2つではなく3つ以上の通信方式に適応した携帯電話機にも適用可能である。
(3)上記実施の形態においては、電話帳データ100で1つの電話番号103に対して1つの発信モード104を登録するとしたが、複数の発信モード104が登録できるとしても良いし、発信モード104を登録しなくてもよい。通信方式を登録しない場合は常に、携帯電話機が設定して保持しているモードにて発信が行われる。
(5)上記実施の形態においては、登録済みの電話番号が入力され発信指示された場合(S002でYES)も、入力した電話番号と同じグループに登録されている電話番号のうち、携帯電話機が設定して保持しているモードと一致するモードに関連付けされている電話番号を
選択して発信する(S003〜S005)としたが、電話帳に登録済みの電話番号が指定された発信指示の場合、その電話番号に関連付けて登録されているモードに切り替えて、その電話番号を発信するとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
001 共通アンテナ
002 PHS無線部
003 GSM無線部
004 記憶部
005 制御部
006 音声出力部
007 音声入力部
008 表示部
009 入力部
Claims (7)
- 複数の通信方式の1つを選択して外部端末と通信を行うマルチバンド携帯端末であって、
前記複数の通信方式の何れかをユーザ指示に応じて選択して保持する通信方式保持手段と、
電話番号と、前記複数の通信方式の何れかの通信方式とを関連付けた情報である通信方式決定情報をグループ化して記憶する記憶手段と、
前記通信方式決定情報のグループを特定するために必要な情報を含んだユーザの発信指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で発信指示を受け付けた場合、当該発信指示で特定されるグループ内の前記通信方式決定情報の前記通信方式のうち、通信方式保持手段で保持されている通信方式と一致する通信方式に関連付けられた電話番号を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した電話番号宛てに発信する第1発信手段と、
前記検出手段が通信方式保持手段で保持されている通信方式と一致する通信方式に関連付けられた電話番号を検出できなかった場合に前記発信指示から特定される電話番号に対応する通信方式への切替を実行するか否かの指示をユーザから受け付け、通信方式の切替を実行する指示を受け付けた場合にのみ、通信方式を切り替えて発信する第2発信手段と
を備えることを特徴とするマルチバンド携帯端末。 - 前記受付手段が受け付ける前記通信方式決定情報のグループを特定するために必要な情報は、特定の前記グループを指定する情報であって、
前記第1発信手段は、前記受付手段で受け付けた前記情報により指定される特定の前記グループ内の前記通信方式決定情報の前記通信方式のうち、通信方式保持手段で選択した前記通信方式と一致する前記通信方式に関連付けられた電話番号を選択して発信する
ことを特徴とする請求項1記載のマルチバンド携帯端末。 - 前記受付手段が受け付ける前記通信方式決定情報のグループを特定するために必要な情報は、前記通信方式決定情報に登録されている電話番号であって、
前記第1発信手段は、前記電話番号を含む前記通信方式決定情報のグループを特定し、当該グループ内の前記通信方式決定情報の前記通信方式のうち、通信方式保持手段で選択した前記通信方式と一致する前記通信方式に関連付けられた電話番号を選択して発信する
ことを特徴とする請求項1記載のマルチバンド携帯端末。 - 前記第1発信手段はさらに、一致する前記通信方式に関連付けられた電話番号がない場合に、ユーザに対してその旨報知する手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチバンド携帯端末。
- 前記第1発信手段はさらに、一致する前記通信方式に関連付けられた電話番号がない場合に、記憶手段によって記憶されている前記通信方式決定情報の何れかの電話番号を選択して、当該電話番号に対応付けられた前記通信方式で当該電話番号に発信することを特徴とする
請求項1〜4のいずれか1項に記載のマルチバンド携帯端末。 - CPUを備える携帯端末に複数の通信方式の1つを選択して外部端末と通信させるためのプログラムであって、
前記複数の通信方式の何れかをユーザ指示に応じて選択して保持する通信方式保持ステップと、
電話番号と、前記複数の通信方式の何れかの通信方式とを関連付けた情報である通信方式決定情報をグループ化して記憶する記憶ステップと、
前記通信方式決定情報のグループを特定するために必要な情報を含んだユーザの発信指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップで発信指示を受け付けた場合、当該発信指示で特定されるグループ内の前記通信方式決定情報の前記通信方式のうち、通信方式保持ステップで保持されている通信方式と一致する通信方式に関連付けられた電話番号を検出する検出ステップと、
前記検出ステップで検出された電話番号宛てに発信する第1発信ステップと、
前記検出ステップにおいて通信方式保持ステップで保持されている通信方式と一致する通信方式に関連付けられた電話番号が検出されなかった場合に前記発信指示から特定される電話番号に対応する通信方式への切替を実行するか否かの指示をユーザから受け付け、通信方式の切替を実行する指示を受け付けた場合にのみ、通信方式を切り替えて発信する第2発信ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。 - 複数の通信方式の1つを選択して外部端末と通信を行うマルチバンド携帯端末であって、
前記複数の通信方式の何れかをユーザ指示に応じて選択して保持する通信方式保持手段と、
電話番号と、前記複数の通信方式の何れかの通信方式とを関連付けた情報である通信方式決定情報をグループ化して記憶する記憶手段と、
前記通信方式決定情報のグループを特定するために必要な情報を含んだユーザの発信指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で発信指示を受け付けた場合、当該発信指示で特定されるグループ内の前記通信方式決定情報の前記通信方式のうち、通信方式保持手段で保持されている前記通信方式と、一致する前記通信方式に関連付けられた電話番号を選択して発信する発信手段とを備え、
前記受付手段が受け付ける前記通信方式決定情報のグループを特定するために必要な情報は、前記通信方式決定情報に登録されている電話番号であって、
前記発信手段は、前記電話番号を含む前記通信方式決定情報のグループを特定し、当該グループ内の前記通信方式決定情報の前記通信方式のうち、通信方式保持手段で選択した前記通信方式と一致する前記通信方式に関連付けられた電話番号を選択して発信する
ことを特徴とするマルチバンド携帯端末。
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