JP4255946B2 - Vehicle rear structure and vehicle rear assembly method - Google Patents
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Description
この発明は、車体の後方開口部を開閉するテールゲートが設けられる車両の後部構造及び車両後部の組み立て方法に関する。 The present invention relates to a rear structure of a vehicle provided with a tailgate that opens and closes a rear opening of a vehicle body, and a method for assembling the rear of the vehicle.
従来、上記後部構造において、上記テールゲートと、車体におけるルーフパネルの側縁部とサイドパネルの上部側縁部との接合部であるモヒカン部とを備え、これらモヒカン部とテールゲートとの間に、該テールゲートを開閉自在に支持するテールゲートヒンジを介在させ、かつ該テールゲートヒンジをモヒカン部に取り付くルーフモールに連なるヒンジカバーで覆う構造がある(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、上記従来の構成においては、前記ヒンジカバーとルーフモールとの端部を嵌合し、ヒンジカバーに設けられた取り付け部をモヒカン部に固定してヒンジカバーを取り付けているが、このようにヒンジカバーを車体に固定しようとすると、ヒンジカバーが変位し易くルーフモールの車体への組み付け作業性を低下させることがある。また、ヒンジカバーの更なる車体への取り付け剛性が望まれているため、このような点の改善が要望されている。
そこでこの発明は、ヒンジカバー及びルーフモールの車体への取り付け剛性及び組み付け作業性を向上させることができる車両の後部構造及び車両後部の組み立て方法を提供する。
By the way, in the above-described conventional configuration, the hinge cover is attached by fitting the end portions of the hinge cover and the roof molding and fixing the attachment portion provided on the hinge cover to the mohawk portion. If the hinge cover is fixed to the vehicle body, the hinge cover is likely to be displaced, and the workability of assembling the roof molding to the vehicle body may be reduced. Moreover, since the rigidity with which the hinge cover is further attached to the vehicle body is desired, such an improvement is desired.
Accordingly, the present invention provides a rear structure of a vehicle and a method for assembling the rear of the vehicle that can improve the rigidity of mounting the hinge cover and the roof molding to the vehicle body and the assembling workability.
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体(例えば実施例の車体1a)の後方開口部を開閉するテールゲート(例えば実施例のテールゲート2)と、前記車体におけるルーフパネル(例えば実施例のルーフパネル5)の側縁部とサイドパネル(例えば実施例のサイドパネル4)の上部側縁部との接合部であるモヒカン部(例えば実施例のモヒカン溝6)とを備え、前記テールゲートを開閉自在に支持するヒンジ手段(例えば実施例のテールゲートヒンジ3)を、前記モヒカン部とテールゲートとの間に介在させた車両(例えば実施例の車両1)の後部構造であって、前記ヒンジ手段を覆うヒンジカバー(例えば実施例のヒンジカバー8)と、前記モヒカン部に設けられるルーフモール(例えば実施例のルーフモール7)と、前記ヒンジカバーとルーフモールとを連結する連結部材(例えば実施例の連結部材10)と、を備え、前記連結部材は前記モヒカン部に固定され、前記連結部材が前記ルーフモールと前記ヒンジカバーとに連結された状態で、前記ヒンジカバーの前端がルーフモールの後端に密接し、前記ルーフモールの後端位置は、前記ヒンジカバーが無い状態の前記ルーフモールの後端位置に対して所定の弾性変形代の分だけ前方に配置されることを特徴とする。
As a means for solving the above problems, the invention described in claim 1 includes a tailgate (for example, the
請求項2に記載した発明は、前記連結部材は、前記ヒンジカバーと係合する第一の係合手段(例えば実施例の後係合部12)と、前記ルーフモールと係合する第二の係合手段(例えば実施例の前係合部11)と、前記モヒカン部と係合する第三の係合手段(例えば実施例の下係合部13)と、を有することを特徴とする。
According to a second aspect of the present invention, the connection member includes a first engagement means (for example, the
請求項3に記載した発明は、前記第一の係合手段は、前記連結部材の車両前方への変位を規制し、前記第三の係合手段は、前記連結部材の車両後方への変位を規制することを特徴とする。 According to a third aspect of the present invention, the first engaging means regulates displacement of the connecting member toward the front of the vehicle, and the third engaging means restricts displacement of the connecting member toward the rear of the vehicle. It is characterized by regulation.
請求項4に記載した発明は、前記第二の係合手段は、前記ルーフモールの端部より内側に設けられることを特徴とする。
The invention described in
請求項5に記載した発明は、車体(例えば実施例の車体1a)の後方開口部を開閉するテールゲート(例えば実施例のテールゲート2)と、前記車体におけるルーフパネル(例えば実施例のルーフパネル5)の側縁部とサイドパネル(例えば実施例のサイドパネル4)の上部側縁部との接合部であるモヒカン部(例えば実施例のモヒカン溝6)とを備え、前記テールゲートを開閉自在に支持するヒンジ手段(例えば実施例のテールゲートヒンジ3)を、前記モヒカン部とテールゲートとの間に介在させた車両後部の組み立て方法であって、前記ヒンジ手段を覆うヒンジカバー(例えば実施例のヒンジカバー8)と、前記モヒカン部に設けられるルーフモール(例えば実施例のルーフモール7)と、前記ヒンジカバーとルーフモールとを連結する連結部材(例えば実施例の連結部材10)と、を備え、前記連結部材は、前記ヒンジカバーと係合する第一の係合手段(例えば実施例の後係合部12)と、前記ルーフモールと係合する第二の係合手段(例えば実施例の前係合部11)と、前記モヒカン部と係合する第三の係合手段(例えば実施例の下係合部13)と、を有し、前記ルーフモールに前記第二の係合手段によって前記連結部材を取り付けた状態で、該ルーフモールを前記モヒカン部に取り付けると共に前記連結部材を前記第三の係合手段によって前記モヒカン部に取り付けた後、前記ヒンジカバーを前記モヒカン部に取り付けると共に前記連結部材を前記第一の係合手段によって前記ヒンジカバーに取り付けることを特徴とする。
The invention described in
請求項1に記載した発明によれば、ヒンジカバーとルーフモールとを連結する連結部材が車体のモヒカン部に固定されることで、ヒンジカバー及びルーフモールの取り付け剛性を向上させることができる。また、連結部材が車体に固定されることで、ヒンジカバー及びルーフモールの連結部における隙間の発生を抑えて外観性を向上させることができる。さらに、連結部材を予めヒンジカバー又はルーフモールに取り付けた状態でこれらの車体への取り付け作業を行うことで、ヒンジカバー及びルーフモールの車体への組み付け作業性を向上させることができる。 According to the first aspect of the present invention, the connecting member for connecting the hinge cover and the roof molding is fixed to the mohawk portion of the vehicle body, so that the mounting rigidity of the hinge cover and the roof molding can be improved. In addition, since the connecting member is fixed to the vehicle body, the appearance can be improved by suppressing the generation of a gap in the connecting portion of the hinge cover and the roof molding. Further, by performing the attaching operation to the vehicle body in a state where the connecting member is previously attached to the hinge cover or the roof molding, it is possible to improve the assembling workability of the hinge cover and the roof molding to the vehicle body.
請求項2に記載した発明によれば、連結部材がヒンジカバー、ルーフモール、及びモヒカン部とそれぞれ係合可能となり、ヒンジカバー及びルーフモールの組み付け工程の設定自由度が高まり、ヒンジカバー及びルーフモールの組み付け作業性をさらに向上させることができる。 According to the second aspect of the present invention, the connecting member can be engaged with the hinge cover, the roof molding, and the mohawk part, respectively, and the degree of freedom in setting the assembly process of the hinge cover and the roof molding is increased. Assembling workability can be further improved.
請求項3に記載した発明によれば、ヒンジカバー及びルーフモールの連結部における車両前方及び後方への変位が確実に規制されるため、ヒンジカバー及びルーフモールの取り付け状態をさらに確実なものとすることができる。 According to the third aspect of the present invention, since the displacement of the hinge cover and the roof molding in the forward and backward directions of the vehicle is reliably restricted, the mounting state of the hinge cover and the roof molding is further ensured. be able to.
請求項4に記載した発明によれば、比較的弾性を有するルーフモールの端部をヒンジカバー側に延出し、該端部をヒンジカバーに弾接させることが可能となるため、ヒンジカバー及びルーフモールの連結部における隙間の発生を確実に防止することができる。
According to the invention described in
請求項5に記載した発明によれば、比較的大型のルーフモールに連結部材を取り付けた状態でこれらを車体に取り付けた後に、比較的小型のヒンジカバーを車体に取り付けると共に該ヒンジカバーを連結部材に取り付けることで、ヒンジカバー及びルーフモールの車体への組み付け作業性を向上させることができる。また、ルーフモール及びヒンジカバーの連結部を車体に固定することで、これがモヒカン部に嵌装される場合と比べ、車体への取り付け剛性を向上させることができ、かつルーフモールとヒンジカバーとの間の隙間の発生を抑えて外観性を向上させることができる。
According to the invention described in
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. Note that the directions such as front, rear, left and right in the following description are the same as those in the vehicle unless otherwise specified. In the figure, the arrow FR indicates the front of the vehicle, the arrow LH indicates the left side of the vehicle, and the arrow UP indicates the upper side of the vehicle.
図1に示す車両1は、パネル部品と車体骨格部品とを一体に接合してなるモノコック構造の車体1aを有し、その後端部における後方開口部がテールゲート2により開閉される。テールゲート2は、その上縁側における左右方向に沿うヒンジ軸を中心に、下縁側を上下に揺動させるように開閉する。テールゲート2の上端部は、前記後方開口部の上縁部に左右一対のテールゲートヒンジ(ヒンジ手段)3を介して回動自在に支持される。
A vehicle 1 shown in FIG. 1 has a
図2を併せて参照し、車体1aにおける左右側部外板を構成する左右サイドパネル4の上部は、それぞれ左右方向内側に湾曲することで、車体1aにおける上部外板を構成するルーフパネル5の左右外側に連なるように設けられる。このようなルーフパネル5の左右外側縁部及び左右サイドパネル4の上部内側縁部は、それぞれ下方に変位した上で互いに上下に重なり、この状態で両パネル4,5のラップ部分にスポット溶接等が施されることで、ルーフパネル5と左右サイドパネル4とが一体的に結合される。このような両パネル4,5の接合部分には、該両パネル4,5の側縁部に沿うモヒカン溝(モヒカン部)6が形成される。
Referring also to FIG. 2, the upper portions of the left and
モヒカン溝6は、上方に開放する断面コ字状をなして前後に延在するもので、その後端は前記後方開口部まで至り、該後方開口部周縁部に形成された不図示のドリップ部に連通する。このようなモヒカン溝6の後端部は、後方に向けて左右幅を広げるように形成されると共に、該後端部内には、前記テールゲートヒンジ3が配設される(図1参照)。
The
モヒカン溝6には、その上部開放部を閉塞するようにルーフモール7が取り付けられると共に、左右モヒカン溝6の後端部においては、その上部開放部を閉塞すると共にテールゲートヒンジ3を覆うヒンジカバー8が取り付けられる。
A
ルーフモール7は、下方に開放する断面C字状をなして前後に延在するもので、モヒカン溝6と概ね同等の左右幅を有すると共に該左右幅に対して上下幅を抑えた扁平状のものとされる。ルーフモール7の内周部は、断面C字状をなす板状の芯金7aで構成され、該芯金7aの外周側には、エラストマーやゴム等からなる比較的肉厚の弾性部材層7bが、例えば押し出し成形により一体的に形成される。このようなルーフモール7が、モヒカン溝6の上部開放部内に嵌まり込んでこれを閉塞する。
The
モヒカン溝6の底面上には、これに沿って並ぶように複数のTスタッド9が立設される。Tスタッド9は、円板状の頭部の下面中央から比較的小径の軸部を延出してなり、該軸部の下端がモヒカン溝6の底面に溶接により接合される。ルーフモール7の内側には、各Tスタッド9に対応する不図示のクリップが固設され、該クリップが各Tスタッド9に係合すると共に、後述する連結部材10を介してルーフモール7の後端部がモヒカン溝6に係合することで、前後に長いルーフモール7がモヒカン溝6内に均等に嵌まり込んだ状態で固定される。
A plurality of
一方、ヒンジカバー8は、ルーフモール7の後方にこれと連続するように設けられるもので、同じく上下に扁平な断面C字状をなし、例えばポリプロピレン等の合成樹脂を用いた射出成形により一体形成される。ヒンジカバー8の前端は、車体1aへの取り付け状態においてルーフモール7の後端に後方から突き当たり、ルーフモール7との間の隙間を無くして外観上の連続性を高める。このようなヒンジカバー8が、モヒカン溝6の後端部における上部開放端間に嵌まり込んでこれを閉塞する。
On the other hand, the hinge cover 8 is provided at the rear of the
ヒンジカバー8の中間部内側には、例えばテールゲートヒンジ3(又は車体1a)に後方から係合可能な不図示のクリップが設けられ、該クリップがテールゲートヒンジ3等に後方から係合すると共に、後述する連結部材10を介してヒンジカバー8の前端部がモヒカン溝6に係合することで、ヒンジカバー8が車体1aに固定される。
A clip (not shown) that can be engaged with the tailgate hinge 3 (or the
ヒンジカバー8の前端部とルーフモール7の後端部とは、前記連結部材10を介して互いに連結されると共に、該連結部材10を介して車体1aに固定される。
図2に示すように、連結部材10は、例えばABS等の合成樹脂を用いた射出成形により一体形成されるもので、ルーフモール7の後端部内に挿入されてこれに係合する前係合部(第二の係合手段)11と、ヒンジカバー8の前端部内に挿入されてこれに係合する後係合部(第一の係合手段)12と、車体1aのモヒカン溝6内に挿入されてこれに係合する下係合部(第三の係合手段)13とを有してなる。
The front end portion of the hinge cover 8 and the rear end portion of the
As shown in FIG. 2, the connecting
前係合部11は、ルーフモール7内に挿入可能とするべく上下厚を抑えた直方体状の外観をなし、その後端部からは同じく上下厚を抑えたクリップ状の前記後係合部12が後方に延出し、下端部からは該前係合部11に対して左右幅を抑えたボックス状の前記下係合部13が下方に突出する。この前係合部11をルーフモール7内に挿入することで、ルーフモール7と連結部材10との上下及び左右方向での相対移動が規制される。
The
図3を併せて参照し、前係合部11における下部両側の稜線部には、その前後中間部を切り欠いてなる係合凹部14が設けられる。一方、ルーフモール7の後端部内側における下部両側縁部には、例えば芯金7aを切り起こしてなるモール側係合部15が設けられる。これらモール側係合部15及び係合凹部14が、前係合部11をルーフモール7後端部内の所定位置まで挿入した際に互いに係合することで、連結部材10のルーフモール7に対する挿入方向及び抜け方向での移動(前後方向での相対移動)が規制される。
Referring also to FIG. 3, an
後係合部12は、その先端側(後側)における左右両側部が前後方向に沿う弾性片16として分岐し、該左右弾性片16の先端部には左右方向外側へ突出する係合爪17が設けられる。各弾性片16は、左右方向内側に向けて弾性変形可能とされている。
図4を併せて参照し、ヒンジカバー8の前端部内側には、ボックス状のカバー側係合部18が設けられており、該カバー側係合部18内に後係合部12を前方から挿入し、カバー側係合部18の後端に両係合爪17を係合させることで、連結部材10のヒンジカバー8に対する抜け方向での移動(前方への相対移動)が規制される。
The
Referring also to FIG. 4, a box-shaped cover
カバー側係合部18は、ヒンジカバー8本体下面から下方に延びる左右側壁と、該両側壁の下縁間に渡る下壁とを有してなり、これら各壁が形成する空間内に後係合部12を前方から挿入可能とされる。後係合部12は、各弾性片16を左右方向内側に向けて弾性変形させつつカバー側係合部18内に挿入され、その後端部をカバー側係合部18の後方に突出させて前記弾性変形を復元させることで、各係合爪17をカバー側係合部18の後端に係合させる。この状態で、前述の如く連結部材10の前方への相対移動が規制される。
The cover
後係合部12における上面左右両側には、前後方向に沿う左右一対の上ガイドリブ19が立設されると共に、下面左右中央部には、同じく前後方向に沿う下ガイドリブ20が立設される。
後係合部12をカバー側係合部18内に挿入した際には、両上ガイドリブ19の上縁がヒンジカバー8本体下面に当接すると共に、後係合部12の下面がカバー側係合部18の下壁上面に当接し、かつ後係合部12の両側縁がカバー側係合部18の両側壁内面に当接する。これにより、後係合部12をカバー側係合部18内に挿入した状態におけるヒンジカバー8及び連結部材10の上下及び左右方向での相対移動が規制される。
A pair of left and right
When the
また、カバー側係合部18の下壁左右中央部には、後係合部12の下ガイドリブ20が嵌合可能な前後方向に沿うスリット21が形成されており、後係合部12をカバー側係合部18内に挿入する際には、スリット21内に下ガイドリブ20が嵌まり込むことで、後係合部12のカバー側係合部18内への挿入がガイドされる。
A slit 21 along the front-rear direction in which the
ここで、連結部材10がルーフモール7及びヒンジカバー8の両者に結合された状態、すなわち連結部材10を介してルーフモール7とヒンジカバー8とが連結された状態において、ヒンジカバー8の前端は、ルーフモール7の後端に後方から押し付けられてこれに密接する。このとき、ルーフモール7の後端部はやや弾性変形し、その後端位置は、ヒンジカバー8が無い状態のルーフモール7’(図3中鎖線で示す)の後端位置に対して、弾性変形代tだけ前方に移動する。
Here, in a state where the connecting
下係合部13は、前係合部11の下面から下方に延びる左右側壁と、該両側壁の下縁間に渡る下壁とを有してなる。前記下壁の左右中央部には、これを上面視U字状に切り欠いてなる後方に開放する係合溝22が形成される。係合溝22の左右幅はTスタッド9の軸部直径に相当すると共に、前記下壁の上下厚はTスタッド9の軸部長に相当し、前記係合溝22内にTスタッド9の軸部を嵌め込んで該Tスタッド9と下係合部13とを係合させることで、下係合部13(連結部材10)のモヒカン溝6(車体1a)に対する上下及び左右方向での相対移動が規制される。
The lower
このとき、Tスタッド9の軸部を係合溝22の前端に突き当てることで、下係合部13(連結部材10)のモヒカン溝6(車体1a)に対する後方への相対移動が規制される。このように、連結部材10の後方への相対移動が規制されることで、前述の如く連結部材10を介してルーフモール7とヒンジカバー8とを連結した状態において、連結部材10及びヒンジカバー8前端部にルーフモール7後端部の弾性変形に基づく車両後方への弾性反力が作用しても、これら連結部材10及びヒンジカバー8の車両後方への変位が規制され、ルーフモール7とヒンジカバー8との外観上の連続性が良好に保たれる。
At this time, by abutting the shaft portion of the
次に、上記ルーフモール7及びヒンジカバー8を車体1aに取り付ける手順について説明する。
まず、ルーフモール7の後端部に連結部材10を取り付ける。これは、ルーフモール7の後端部内に連結部材10の前係合部11を挿入し、係合凹部14とモール側係合部15とを係合させることでなされる。これにより、ルーフモール7に対する連結部材10の各方向での変位が規制される。
Next, a procedure for attaching the
First, the connecting
次いで、連結部材10を取り付けた状態のルーフモール7を車体1aのモヒカン溝6に取り付ける。これは、ルーフモール7を所定の取り付け位置よりも前方となる位置においてモヒカン溝6内に所定深さまで嵌め込み、この状態でルーフモール7全体を車両後方に移動させ、ルーフモール7内の各クリップを対応するTスタッド9に係合させることでなされる。
Next, the
このとき、連結部材10の下係合部13も同様に、所定の取り付け位置よりも前方となる位置においてモヒカン溝6内に挿入され、この状態でルーフモール7と共に連結部材10が車両後方に移動し、係合溝22内に対応するTスタッド9の軸部が進入することで、下係合部13がTスタッド9に係合することとなり、もって連結部材10の車体1aに対する上下及び左右方向での変位が規制される。またこのとき、Tスタッド9の軸部が係合溝22の前端に突き当たることで、連結部材10の車体1aに対する後方への変位が規制される。
At this time, similarly, the lower engaging
次いで、モヒカン溝6の後端部内にテールゲートヒンジ3を取り付ける等の作業を行い、その後、車体1aに対するヒンジカバー8の取り付けを行う。これは、モヒカン溝6の後端部内にヒンジカバー8を車両後方から嵌め込み、ヒンジカバー8中央部内側のクリップをテールゲートヒンジ3等に係合させることでなされる。
Next, an operation such as attaching the
このとき、ヒンジカバー8前端部のカバー側係合部18内に、ルーフモール7及び車体1aの各々に係合した連結部材10の後係合部12が挿入されることで、ヒンジカバー8の連結部材10に対する上下及び左右方向での変位が規制される。また、後係合部12の各係合爪17がカバー側係合部18の後端に係合することで、ヒンジカバー8の連結部材10に対する車両後方への変位(連結部材10のヒンジカバー8に対する車両前方への変位)が規制される。さらに、後係合部12がカバー側係合部18に係合した状態において、ヒンジカバー8前端がルーフモール7後端に後方から密接することで、ヒンジカバー8の連結部材10に対する車両前方への変位が規制される。
At this time, the
そして、比較的大型のルーフモール7に連結部材10を取り付けた状態でこれらを車体1aに取り付けた後に、比較的小型のヒンジカバー8を車体1aに取り付けると共に該ヒンジカバー8を連結部材10に取り付けることで、ヒンジカバー8及びルーフモール7の車体1aへの組み付け作業性を向上させることができる。また、ルーフモール7後端部及びヒンジカバー8前端部の連結部を車体1aに固定することで、これがモヒカン溝6内に嵌装される場合と比べ、車体1aへの取り付け剛性を向上させることができ、かつルーフモール7とヒンジカバー8との間の隙間の発生を抑えて外観性を向上させることができる。
Then, after attaching the connecting
以上説明したように、上記実施例における車両1の後部構造は、車体1aの後方開口部を開閉するテールゲート2と、前記車体1aにおけるルーフパネル5の側縁部とサイドパネル4の上部側縁部との接合部であるモヒカン溝6とを備え、前記テールゲート2を開閉自在に支持するテールゲートヒンジ3を、前記モヒカン溝6とテールゲート2との間に介在させてなるものであって、前記テールゲートヒンジ3を覆うヒンジカバー8と、前記モヒカン溝6に設けられるルーフモール7と、前記ヒンジカバー8とルーフモール7とを連結する連結部材10と、を備え、前記連結部材10は前記モヒカン溝6に固定されるものである。
As described above, the rear structure of the vehicle 1 in the above embodiment includes the
この構成によれば、ヒンジカバー8とルーフモール7とを連結する連結部材10が車体1aのモヒカン溝6に固定されることで、ヒンジカバー8及びルーフモール7の取り付け剛性を向上させることができる。また、連結部材10が車体1aに固定されることで、ヒンジカバー8及びルーフモール7の連結部における隙間の発生を抑えて外観性を向上させることができる。さらに、連結部材10を予めルーフモール7に取り付けた状態でこれらの車体1aへの取り付け作業を行うことで、ヒンジカバー8及びルーフモール7の組み付け作業性を向上させることができる。
According to this configuration, the connecting
また、上記後部構造においては、前記連結部材10が、前記ヒンジカバー8と係合する後係合部12と、前記ルーフモール7と係合する前係合部11と、前記モヒカン溝6と係合する下係合部13と、を有することで、連結部材10がヒンジカバー8、ルーフモール7、及びモヒカン溝6とそれぞれ係合可能となり、ヒンジカバー8及びルーフモール7の組み付け工程の設定自由度が高まり、ヒンジカバー8及びルーフモール7の組み付け作業性をさらに向上させることができる。
In the rear structure, the
さらに、上記後部構造においては、前記後係合部12が、前記連結部材10の車両前方への変位を規制し、前記下係合部13が、前記連結部材10の車両後方への変位を規制することで、ヒンジカバー8及びルーフモール7の連結部における車両前方及び後方への変位が確実に規制されるため、ヒンジカバー8及びルーフモール7の取り付け状態をさらに確実なものとすることができる。
Further, in the rear structure, the
さらにまた、上記後部構造においては、前記前係合部11が、前記ルーフモール7の後端部より前方に設けられることで、比較的弾性を有するルーフモール7の弾性部材層7bの後端部をヒンジカバー8側に延出し、該端部をヒンジカバー8の前端部に弾接させることが可能となるため、ヒンジカバー8及びルーフモール7の連結部における隙間の発生を確実に防止することができる。
Furthermore, in the rear structure, the
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、連結部材の材質や形状、他部品との係合方法等は様々なものが有り得る。また、連結部材10を予めヒンジカバー8に取り付けた状態でこれらの車体1aへの組み付け作業を行うことも可能である。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiments. For example, there can be various types of materials and shapes of the connecting members, engagement methods with other components, and the like. It is also possible to perform the assembling work on these
The configuration in the above embodiment is an example of the present invention, and it goes without saying that various modifications can be made without departing from the gist of the present invention.
1 車両
1a 車体
2 テールゲート
3 テールゲートヒンジ(ヒンジ手段)
4 サイドパネル
5 ルーフパネル
6 モヒカン溝(モヒカン部)
7 ルーフモール
8 ヒンジカバー
10 連結部材
11 前係合部(第二の係合手段)
12 後係合部(第一の係合手段)
13 下係合部(第三の係合手段)
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
4
7 Roof molding 8
12 Rear engagement portion (first engagement means)
13 Lower engaging portion (third engaging means)
Claims (5)
前記ヒンジ手段を覆うヒンジカバーと、前記モヒカン部に設けられるルーフモールと、前記ヒンジカバーとルーフモールとを連結する連結部材と、を備え、
前記連結部材は前記モヒカン部に固定され、前記連結部材が前記ルーフモールと前記ヒンジカバーとに連結された状態で、前記ヒンジカバーの前端がルーフモールの後端に密接し、前記ルーフモールの後端位置は、前記ヒンジカバーが無い状態の前記ルーフモールの後端位置に対して所定の弾性変形代の分だけ前方に配置されることを特徴とする車両の後部構造。 A tailgate that opens and closes a rear opening of the vehicle body, and a mohawk portion that is a joint between a side edge of the roof panel and an upper side edge of the side panel in the vehicle body, and supports the tailgate so as to be opened and closed. A vehicle rear structure in which a hinge means is interposed between the mohawk portion and the tailgate,
A hinge cover that covers the hinge means, a roof molding provided on the mohawk section, and a connecting member that connects the hinge cover and the roof molding,
The connecting member is fixed to the mohawk portion, and with the connecting member being connected to the roof molding and the hinge cover, the front end of the hinge cover is in close contact with the rear end of the roof molding, end position, the rear structure of a vehicle, characterized in Rukoto disposed forward by the amount of the predetermined elastic deformation allowance against the rear end position of the roof molding of the state hinge cover no.
前記ヒンジ手段を覆うヒンジカバーと、前記モヒカン部に設けられるルーフモールと、前記ヒンジカバーとルーフモールとを連結する連結部材と、を備え、
前記連結部材は、前記ヒンジカバーと係合する第一の係合手段と、前記ルーフモールと係合する第二の係合手段と、前記モヒカン部と係合する第三の係合手段と、を有し、
前記ルーフモールに前記第二の係合手段によって前記連結部材を取り付けた状態で、該ルーフモールを前記モヒカン部に取り付けると共に前記連結部材を前記第三の係合手段によって前記モヒカン部に取り付けた後、前記ヒンジカバーを前記モヒカン部に取り付けると共に前記連結部材を前記第一の係合手段によって前記ヒンジカバーに取り付けることを特徴とする車両後部の組み立て方法。 A tailgate that opens and closes a rear opening of the vehicle body, and a mohawk portion that is a joint between a side edge of the roof panel and an upper side edge of the side panel in the vehicle body, and supports the tailgate so as to be opened and closed. A method of assembling a vehicle rear portion in which a hinge means is interposed between the mohawk portion and the tailgate,
A hinge cover that covers the hinge means, a roof molding provided on the mohawk section, and a connecting member that connects the hinge cover and the roof molding,
The connecting member includes first engaging means that engages with the hinge cover, second engaging means that engages with the roof molding, and third engaging means that engages with the mohawk portion, Have
After attaching the connecting member to the roof molding by the second engaging means, the roof molding is attached to the mohawk part and the connecting member is attached to the mohawk part by the third engaging means. A method of assembling a rear part of a vehicle, wherein the hinge cover is attached to the mohawk part and the connecting member is attached to the hinge cover by the first engaging means.
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