JP4254428B2 - 四輪駆動車の駆動力配分制御装置 - Google Patents
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Description
エンジン駆動系に設けられたトルク配分アクチュエータを介して副駆動輪へ伝達されるトルクを、予め設定された複数の駆動力配分制御手段のうち選択した手段により決める駆動力配分コントローラを備えた四輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
前記駆動力配分制御手段として、副駆動輪への伝達トルクをエンジントルク相当値に応じて決めるトルク対応駆動力配分制御手段と、アクセル開度速度に応じて前後輪駆動力配分制御を行うアクセル対応駆動力配分制御手段と、を設け、
前記駆動力配分コントローラは、車速が所定値以上のとき、前記トルク対応駆動力配分制御手段による副駆動輪への伝達トルクの決定を禁止し、前記アクセル対応駆動力配分制御手段により副駆動輪への伝達トルクを決定することを特徴とする。
図1は実施例1の四輪駆動車の駆動力配分制御装置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車を示す全体システム図である。
なお、左右後輪7,8が、主駆動輪に相当し、左右前輪14,15が副駆動輪に相当する。
図2は実施例1の差動制限コントローラ20にて所定制御周期毎に実行されるトルク配分制御処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ここで、アクセル開度ACCは、アクセル開度センサ21からのセンサ信号に基づいて演算される。また、車速Vは、左前輪速センサ46と右前輪速センサからのセンサ信号に基づく左前輪速と右前輪速との平均値により演算される。
ここで、図3に示す制御領域マップは予め差動制限コントローラ20のメモリに記憶設定されている(制御領域マップ設定手段)。
ここで、「所定値」は、車両発進から定常走行に移行する境界領域、例えば、40km/h〜60km/hの車速に設定される。
ここで、アクセル開度速度に応じた制御は、アクセル開度ACCの時間微分処理によりアクセル開度速度を求め、図4に示すように、求められたアクセル開度速度が大きいほど大きなトルク指令値Trr_ctrlとし、前輪14,15への駆動力配分量を大きくする。
ここで、「エンジントルク相当値」とは、例えば、アクセル開度や変速機出力軸トルクやエンジン出力軸トルク等をいい、「フィードフォワード制御による副駆動輪へのトルク指令値」とは、前記エンジントルク相当値により設定された目標伝達トルク特性に基づき、発進性能確保を目的として副駆動輪へ大トルクを伝達する指令をいう。
勾配のきつい山岳路で連続登坂走行をしているときであって、発進からの連続登坂走行の後、カーブに進入した場合を例にとり、図4に示すタイムチャートに基づいてトルク配分制御作用を説明する。
(1)TA1領域
車両の運転点が駆動力配分制御領域にあって、かつ、車速V<所定値のTA1領域では、図2のステップS5により、差回転対応駆動力配分制御によるトルク指令値と、トルク対応駆動力配分制御によるトルク指令値と、のセレクトハイによる指令値を目標伝達トルクとする。
(2)TA2領域
車両の運転点が駆動力配分制御領域にあって、かつ、車速V≧所定値のTA2領域では、図2のステップS4により、差回転対応駆動力配分制御によるトルク指令値と、アクセル対応駆動力配分制御によるトルク指令値と、のセレクトハイによる指令値を目標伝達トルクとする。
(3)DA1領域
車両の運転点が差回転制御領域にあって、かつ、車速V<所定値のDA1領域では、図2のステップS8により、差回転対応駆動力配分制御によるトルク指令値を目標伝達トルクとする。
(4)DA2領域
車両の運転点が差回転制御領域にあって、かつ、車速V≧所定値のDA2領域では、図2のステップS7により、差回転対応駆動力配分制御によるトルク指令値と、アクセル対応駆動力配分制御によるトルク指令値と、のセレクトハイによる指令値を目標伝達トルクとする。
車速が大きい走行シーンでの必要な副駆動輪トルクは、発進時と比較してそれほど必要とされない。つまり、4WD性能と部品耐久信頼性の向上を両立させるために、切り替え判断条件を車速とした。
連続登坂路にような、加速をしていなくてもアクセルペダルを踏み続けているような走行シーンにて、不要な指令トルクをカットしたいという思いで発想したものである。つまり、連続登坂路のような走行シーンにおいて、従来技術では、所定車速以上となっても不要なトルクを指令しているが、上記のように、実施例1では、車速が所定値以上でアクセル対応制御モードにすれば、アクセルペダルを踏み続けているような走行シーンにて伝達トルクを抑えることができ、部品の耐久信頼性が確実に向上する。
これは、従来技術と同様に、発進性能を確保するためである。車速が所定値未満でアクセル対応制御モードを適用すると、例えば、登坂発進時のアクセルペダルを一気に踏み込むが、その後、アクセル開度が一定となるようなときは、4WDとならないため、4WDとしての発進性能を確保できない。
実施例1の四輪駆動車の駆動力配分制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
2 自動変速機
3 リヤプロペラシャフト
4 リヤディファレンシャル
5,6 リヤドライブシャフト
7 左後輪
8 右後輪
9 トラスファクラッチ(トルク配分アクチュエータ)
10 フロントプロペラシャフト
11 フロントディファレンシャル
12,13 フロントドライブシャフト
14 左前輪
15 右前輪
16 エンジンコントローラ
17 自動変速コントローラ
19 前後差動制限アクチュエータ
20 差動制限コントローラ(トルク配分コントローラ)
21 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)
22 前後加速度センサ
23 モード切替スイッチ
44 ブレーキコントローラ
46 左前輪速センサ(車速検出手段)
47 右前輪速センサ(車速検出手段)
48 左後輪速センサ
49 右後輪速センサ
Claims (4)
- エンジン駆動系に設けられたトルク配分アクチュエータを介して副駆動輪へ伝達されるトルクを、予め設定された複数の駆動力配分制御手段のうち選択した手段により決める駆動力配分コントローラを備えた四輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
前記駆動力配分制御手段として、副駆動輪への伝達トルクをエンジントルク相当値に応じて決めるトルク対応駆動力配分制御手段と、アクセル開度速度に応じて前後輪駆動力配分制御を行うアクセル対応駆動力配分制御手段と、を設け、
前記駆動力配分コントローラは、車速が所定値以上のとき、前記トルク対応駆動力配分制御手段による副駆動輪への伝達トルクの決定を禁止し、前記アクセル対応駆動力配分制御手段により副駆動輪への伝達トルクを決定することを特徴とする四輪駆動車の駆動力配分制御装置。 - 請求項1に記載された四輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
前記アクセル対応駆動力配分制御手段は、アクセル開度速度が大きいほど副駆動輪への駆動力配分量を大きくすることを特徴とする四輪駆動車の駆動力配分制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載された四輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
前記駆動力配分制御手段として、副駆動輪への伝達トルクを主駆動輪と副駆動輪との速度差に応じて決める差回転対応駆動力配分制御手段を設け、
前記駆動力配分コントローラは、トルク対応駆動力配分制御を禁止しているとき、前記アクセル対応駆動力配分制御手段による伝達トルクと前記差回転対応駆動力配分制御手段による伝達トルクとのセレクトハイにより駆動力配分を制御し、トルク対応駆動力配分制御を禁止していないとき、前記トルク対応駆動力配分制御手段による伝達トルクと前記差回転対応駆動力配分制御手段による伝達トルクとのセレクトハイにより駆動力配分を制御することを特徴とする四輪駆動車の駆動力配分制御装置。 - 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載された四輪駆動車の駆動力配分制御装置において、
車速を検出する車速検出手段と、
アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、
車速とアクセル開度の関係により駆動力配分制御領域と差回転制御領域とを設定している制御領域マップ設定手段と、を設け、
前記駆動力配分コントローラは、車速検出値とアクセル開度検出値による車両の運転点が制御領域マップ上で駆動力配分制御領域に存在する場合、車速が所定値以上の時は前記差回転対応駆動力配分制御手段による伝達トルクと前記アクセル対応駆動力配分制御手段による伝達トルクとのセレクトハイにより制御し、車速が所定値未満の時は前記差回転対応駆動力配分制御手段による伝達トルクと前記トルク対応駆動力配分制御手段による伝達トルクとのセレクトハイにより駆動力配分を制御し、車速検出値とアクセル開度検出値による車両の運転点が制御領域マップ上で差回転制御領域に存在する場合、車速が所定値以上の時は前記差回転対応駆動力配分制御手段による伝達トルクと前記アクセル対応駆動力配分制御手段による伝達トルクとのセレクトハイにより制御し、車速が所定値未満の時は前記差回転対応駆動力配分制御手段による伝達トルクにより駆動力配分を制御することを特徴とする四輪駆動車の駆動力配分制御装置。
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