JP4254180B2 - Transmission control device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クラッチと無段変速機構とを含む変速機の制御装置に関し、特にクラッチの係合状態などのクラッチによるトルクの伝達状態に基づいて無段変速機構の挟圧力などによる伝達トルク容量を制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来知られているベルト式無段変速機構やトラクション式(トロイダル型)無段変速機構は、摩擦力やトラクションオイルのせん断力を利用してトルクを伝達するように構成されている。したがってトルク伝達部位における垂直荷重に応じて伝達トルク容量が増減する。その垂直荷重は、ベルト式無段変速機構では、ベルトを巻き掛けてあるプーリでのベルト挟圧力であり、トラクション式無段変速機構では、入力ディスクと出力ディスクとがパワーローラを挟み付ける荷重あるいは挟圧力である。
【0003】
上記の挟圧力を大きくして伝達トルク容量を増大させれば、無段変速機構に作用するトルクが増減しても、ベルトやパワーローラなどの滑りを回避することができる。その半面、挟圧力を高くするために消費する動力が大きくなって燃費が悪化し、また装置の耐久性が低下するなどの不都合がある。すなわち、挟圧力は入力されるトルクに応じた圧力であることが好ましく、そのため、例えば特開昭60−191822号公報(特公平6−47350号公報)(特許文献1)に記載された発明では、車両の運転状態に基づいてスリップ式クラッチの動作状態を制御し、そのスリップ式クラッチの制御信号に応じてベルト式無段変速機構におけるベルト押圧力(ベルト挟圧力)を制御するように構成されている。
【0004】
また、トルクコンバータがコンバータ領域にある場合にはライン圧を増大してベルト滑りを防止するように構成した装置が、特許第2653249号公報(特許文献2)に記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開昭60−191822号公報(第3頁)
【特許文献2】
特許第2653249号公報(特許請求の範囲)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の公報に記載された発明における運転状態としてスロットル弁開度とエンジン回転数とが挙げられており、その検出信号に基づいてクラッチのスリップ量を制御している。したがって上記の公報に記載された従来の発明では、エンジンの出力、言い換えれば、無段変速機構に対する入力に基づいてそのベルト挟圧力を制御している。
【0007】
しかしながら、車両が走行している状態では、エンジンからクラッチおよび無段変速機構を介して駆動輪に到る動力の伝達系統は、その全体が一体となって回転するように連結されているから、無段変速機構に作用するトルクは、エンジン側から入力されるトルクに限らないのであり、路面の状態に応じて回転速度が変化させられる駆動輪側からも無段変速機構に対してトルクが入力される場合がある。上記の公報に記載された従来の装置は、この出力側から入力されるトルクを考慮した制御をおこなうようには構成されていないので、挟圧力が必ずしも走行状態に適したものとはならずに過不足が生じることがあり、その結果、滑りが生じたり、動力の伝達効率が低下したりする可能性がある。
【0008】
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、いわゆる路面入力にも対応して無段変速機構の伝達トルク容量を適正に設定することのできる変速機の制御装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、動力源の出力側にトルクの伝達状態を制御可能なクラッチが接続されるとともに、そのクラッチの出力側に無段変速機構が接続され、そのクラッチのトルク伝達状態に応じて前記無段変速機構の伝達トルク容量を制御する変速機の制御装置において、前記伝達トルク容量は、前記無段変速機構に前記動力源から入力されるトルクに基づいて定まる正入力トルク分と出力側から入力されるトルクに基づく路面入力分とを含み、かつ前記クラッチの実滑り量を検出する手段と、前記伝達トルク容量のうちその路面入力分を、前記クラッチの実滑り量が大きいほど小さくする補正手段とを備えていることを特徴とする制御装置である。
【0010】
その補正手段は、請求項1に記載してあるように、前記クラッチの実滑り量が大きいほど、前記路面入力分の伝達トルク容量を小さく設定するように構成することができる。
【0012】
したがって請求項1の発明では、無段変速機構の伝達トルク容量が正入力トルク分と路面入力分との合算値として、挟圧力などによって設定され、その路面入力分が、クラッチの実滑り量に基づいて補正される。一例として、実滑り量が小さいなどの伝達されるトルクが相対的に大きいほど、路面入力分の伝達トルク容量が増大させられる。そのため、無段変速機構の挟圧力などによる伝達トルク容量が、路面の状態あるいは路面入力に応じた量に設定され、適正化される。
【0013】
また、請求項2の発明は、動力源の出力側にトルクの伝達状態を制御可能なクラッチが接続され、その無段変速機構の伝達トルク容量が所定の安全率に基づいて設定される変速機の制御装置において、前記クラッチの実滑り量を検出する手段と、前記安全率を、前記クラッチの実滑り量が大きいほど小さい値に設定する補正手段とを備えていることを特徴とする制御装置である。
その補正手段は、請求項2に記載してあるように、前記クラッチの実滑り量が大きいほど、前記安全率を小さい値にするように構成することができる。
【0014】
したがって請求項2の発明では、無段変速機構の伝達トルク容量が所定の安全率を見込んで設定され、その安全率がクラッチでの実滑り量に基づいて補正される。一例として、クラッチで伝達されるトルクが低下させられている場合には、安全率が減少させられる。そのため、路面状態の変化に起因して無段変速機構に対してその出力側からの入力が生じても、クラッチでの滑りが生じやすくなっていて無段変速機構に作用するトルクが制限されるので、無段変速機構の滑りを回避でき、また同時に挟圧力などによる伝達トルク容量が可及的に低圧に設定される。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とする無段変速機構を含む車両の変速機およびその制御系統について説明すると、図3は、ベルト式無段変速機構1を含む変速機を模式的に示しており、その無段変速機構1は、前後進切換機構2およびロックアップクラッチ3付きの流体伝動機構4を介して動力源5に連結されている。
【0016】
その動力源5は、内燃機関、あるいは内燃機関と電動機、もしくは電動機などによって構成され、要は、走行のための動力を発生する駆動部材である。なお、以下の説明では、動力源5をエンジン5と記す。
【0017】
また、流体伝動機構4は、例えば従来のトルクコンバータと同様の構成であって、エンジン5によって回転させられるポンプインペラーとこれに対向させて配置したタービンランナーと、これらの間に配置したステータとを有し、ポンプインペラーで発生させたフルードの螺旋流をタービンランナーに供給することよりタービンランナーを回転させ、トルクを伝達するように構成されている。
【0018】
このような流体を介したトルクの伝達では、ポンプインペラーとタービンランナーとの間に不可避的な滑りが生じ、これが動力伝達効率の低下要因となるので、ポンプインペラーなどの入力側の部材とタービンランナーなどの出力側の部材とを直接連結するロックアップクラッチ3が設けられている。なお、このロックアップクラッチ3は、この発明におけるクラッチに相当し、油圧によって制御するように構成され、完全係合状態および完全解放状態、ならびにこれらの中間の状態であるスリップ状態に制御され、さらにそのスリップ回転数を適宜に制御できるようになっている。
【0019】
前後進切換機構2は、エンジン5の回転方向が一方向に限られていることに伴って採用されている機構であって、入力されたトルクをそのまま出力し、また反転して出力するように構成されている。図3に示す例では、前後進切換機構2としてダブルピニオン型の遊星歯車機構が採用されている。すなわち、サンギヤ6と同心円上にリングギヤ7が配置され、これらのサンギヤ6とリングギヤ7との間に、サンギヤ6に噛合したピニオンギヤ8とそのピニオンギヤ8およびリングギヤ7に噛合した他のピニオンギヤ9とが配置され、これらのピニオンギヤ8,9がキャリヤ10によって自転かつ公転自在に保持されている。そして、二つの回転要素(具体的にはサンギヤ6とキャリヤ10と)を一体的に連結する前進用クラッチ11が設けられ、またリングギヤ7を選択的に固定することにより、出力されるトルクの方向を反転する後進用ブレーキ12が設けられている。
【0020】
無段変速機構1は、従来知られているベルト式無段変速機と同じ構成であって、互いに平行に配置された入力部材としての駆動プーリ13と出力部材としての従動プーリ14とのそれぞれが、固定シーブと、油圧式のアクチュエータ15,16によって軸線方向に前後動させられる可動シーブとによって構成されている。したがって各プーリ13,14の溝幅が、可動シーブを軸線方向に移動させることにより変化し、それに伴って各プーリ13,14に巻掛けたベルト17の巻掛け半径(プーリ13,14の有効径)が連続的に変化し、変速比が無段階に変化するようになっている。そして、上記の駆動プーリ13が前後進切換機構2における出力要素であるキャリヤ10に連結されている。
【0021】
なお、従動プーリ14における油圧アクチュエータ16には、無段変速機構1に入力されるトルクに応じた油圧(ライン圧もしくはその補正圧)が、図示しない油圧ポンプおよび油圧制御装置を介して供給されている。したがって、従動プーリ14における各シーブがベルト17を挟み付けることにより、ベルト17に張力が付与され、各プーリ13,14とベルト17との挟圧力(接触圧力)が確保されるようになっている。
【0022】
無段変速機構1の伝達トルク容量はこのベルト挟圧力に応じた容量となる。この挟圧力を設定する油圧、すなわち油圧アクチュエータ16における油圧を検出する油圧センサー23が設けられている。これに対して駆動プーリ13における油圧アクチュエータ15には、設定するべき変速比に応じた圧油が供給され、目標とする変速比に応じた溝幅(有効径)に設定するようになっている。
【0023】
上記の従動プーリ14が、ギヤ対18を介してディファレンシャル19に連結され、このディファレンシャル19から駆動輪20にトルクを出力するようになっている。
【0024】
上記の無段変速機構1およびエンジン5を搭載した車両の動作状態(走行状態)を検出するために各種のセンサーが設けられている。すなわち、無段変速機構1に対する入力回転数(前記タービンランナーの回転数)を検出して信号を出力するタービン回転数センサー21、駆動プーリ13の回転数を検出して信号を出力する入力回転数センサー22、駆動輪20の回転数を検出して信号を出力する車輪速センサー24が設けられている。また、特には図示しないが、アクセルペダルの踏み込み量を検出して信号を出力するアクセル開度センサー、スロットルバルブの開度を検出して信号を出力するスロットル開度センサー、ブレーキペダルが踏み込まれた場合に信号を出力するブレーキセンサーなどが設けられている。
【0025】
上記の前進用クラッチ11および後進用ブレーキ12の係合・解放の制御、および前記ベルト17の挟圧力の制御、ならびに変速比の制御、さらにはロックアップクラッチ3の制御をおこなうために、変速機用電子制御装置(CVT−ECU)25が設けられている。この電子制御装置25は、一例としてマイクロコンピュータを主体として構成され、入力されたデータおよび予め記憶しているデータに基づいて所定のプログラムに従って演算をおこない、前進や後進あるいはニュートラルなどの各種の状態、および要求される挟圧力の設定、ならびに変速比の設定、ロックアップクラッチ3の係合・解放ならびにスリップ回転数などの制御を実行するように構成されている。
【0026】
ここで、変速機用電子制御装置25に入力されているデータ(信号)の例を示すと、無段変速機構1の入力回転数Ninの信号、無段変速機構1の出力回転数No の信号などが入力されている。また、エンジン5を制御するエンジン用電子制御装置(E/G−ECU)26からは、エンジン回転数Ne の信号、エンジン(E/G)負荷(トルク)の信号、スロットル開度信号、アクセルペダル(図示せず)の踏み込み量であるアクセル開度信号などが入力されている。
【0027】
さらに、上記の車両は、車輪のロックを回避するためのアンチロックブレーキシステム(ABS)を備えている。そのアンチロックブレーキシステムを構成する電子制御装置(ABS−ECU)27から変速機用電子制御装置25に、駆動輪(タイヤ)20の滑り判定信号などが入力されている。
【0028】
無段変速機構1によれば、入力回転数であるエンジン回転数を無段階に(言い換えれば、連続的に)制御できるので、これを搭載した車両の燃費を向上できる。例えば、アクセル開度などによって表される要求駆動量と車速とに基づいて目標駆動力が求められ、その目標駆動力を得るために必要な目標出力が目標駆動力と車速とに基づいて求められ、その目標出力を最適燃費で得るためのエンジン回転数が予め用意したマップに基づいて求められ、そして、そのエンジン回転数となるように変速比が制御される。
【0029】
そのような燃費向上の利点を損なわないために、無段変速機構1における動力の伝達効率が良好な状態に制御される。具体的には、無段変速機構1のトルク容量すなわちベルト挟圧力が、エンジントルクに基づいて決まる目標トルクを伝達でき、かつベルト17の滑りが生じない範囲で可及的に低いベルト挟圧力に制御される。
【0030】
しかしながら、車両が走行している際にエンジン5が出力するトルクや駆動輪20から入力されるトルク(路面入力)あるいは変速比などは、走行路面の勾配や凹凸、加減速操作などに基づいて多様に変化する。そのような変化に対応して挟圧力を設定すれば、挟圧力を不必要に高くする事態が回避される。そこでこの発明に係る制御装置は、無段変速機構1に対して直列に連結されているクラッチ(すなわちロックアップクラッチ3)のトルクの伝達状態に応じて、無段変速機構1の伝達トルク容量に対応する挟圧力を以下のように制御する。
【0031】
図1はその制御例を示しており、先ず、ロックアップクラッチ3のトルク伝達状態として、前記流体伝動機構4がトルクコンバータ状態(T/C状態)となっているか否かが判断される(ステップS1)。ここで、トルクコンバータ状態とは、前記ロックアップクラッチ3が完全に解放状態となっていて、ロックアップクラッチ3によるトルクの伝達が生じていない状態である。したがって、前記流体伝動機構4がコンバータレンジにあるか、カップリングレンジにあるかは問わない。
【0032】
このステップS1で肯定的に判断された場合には、トルクコンバータ状態での挟圧力、すなわちロックアップクラッチ3を完全に解放させた状態での挟圧力が設定される(ステップS2)。
【0033】
無段変速機構1でのベルト挟圧力を設定する油圧Pdは、▲1▼式もしくは▲2▼式で求められる。
Pd=Pth・SF−Pcf−Psp+Per …▲1▼
Pd=Pth−Pcf−Psp+Per+Prd …▲2▼
Pth=正入力トルク・cosα/(2・μ・Rin・ピストン面積)
【0034】
ここで、Pthは理論油圧、SFは予め定めてある安全率、Pcfは遠心油圧、Pspはリターンスプリング相当圧、Perは誤差対応油圧、Prdは路面入力対応油圧、αは各プーリ13,14でのベルト17の侠角、Rinは駆動プーリ13におけるベルト17の掛かり径(巻掛け半径)である。
【0035】
前記ロックアップクラッチ3が完全に解放している状態では、エンジン5と無段変速機構1との連結状態がいわゆる弱い状態となっていて、駆動輪20側の回転変化が生じても、流体伝動機構4で滑りが生じるためにエンジン5の回転変化が生じにくく、したがって出力側の回転変化に対してエンジン5による慣性トルクが作用しにくくなっている。そこで、ステップS2では、上記の▲1▼式における安全率SFを小さくして挟圧力を相対的に低くする。あるいは▲2▼式で示すように、エンジン5側から入力されるトルクに対応する正入力トルク分と出力側から入力される路面入力分とのうち、後者の路面入力対応油圧Prdを小さくして、挟圧力を相対的に低く設定する。
【0036】
なおここで、挟圧力のうち路面入力に対応する分とロックアップクラッチ3の係合状態(トルクの伝達状態)との関係の一例を示せば、図2のとおりである。ここに示す路面入力対応分の挟圧力は、実験などによって予め定められたものであり、完全係合状態(ロックアップ状態:L/U状態)に近いほど、大きい値に設定されている。
【0037】
一方、ステップS1で否定的に判断された場合には、ロックアップクラッチ3がスリップ状態になっているか否かが判断される(ステップS3)。ここで、スリップ状態とは、トルクを全く伝達しない完全解放状態および入力側の部材と出力側の部材との相対回転数のない完全係合状態以外の状態である。したがって目標スリップ回転数を設定してスリップ制御をおこなうように構成されたロックアップクラッチ3にあっては、そのスリップ制御状態と、各状態の間での変更制御をおこなっている場合の過渡状態とが、スリップ状態に含まれる。これに対して、ジャダーの発生などのためにスリップ制御が禁止されているなど、スリップ制御をおこなわないようになっているロックアップクラッチ3にあっては、完全係合状態と完全解放状態との間の過渡状態が、スリップ状態に相当する。
【0038】
ロックアップクラッチ3がスリップ状態であることによりステップS3で肯定的に判断された場合には、ロックアップクラッチ3における実スリップ量が計算される(ステップS4)。この実スリップ量は、エンジン回転数(入力回転数)と前記タービン回転数センサー21で検出されるタービン回転数(出力回転数)との差として求めることができる。
【0039】
ついで、実スリップ量に依存した挟圧力が設定される(ステップS5)。即ち図2に示すように、スリップ量が大きいほど、挟圧力のうちの路面入力分が小さく設定されているので、正入力トルク分に加えられる値が小さいことにより、全体としてのベルト挟圧力が小さい値に設定される。なお、上記の▲1▼式に基づいて挟圧力の制御をおこなう場合には、安全率SFを小さい値にすることにより、ベルト挟圧力を所定圧力に設定する。
【0040】
また、前記ステップS3で否定的に判断された場合には、ロックアップクラッチ3が完全係合状態(ロアップ状態:L/U状態)での挟圧力が設定される(ステップS6)。すなわちステップS3で否定的に判断されれば、ロックアップクラッチ3は完全解放状態ではなく、かつスリップ状態でもないので、完全に係合していることになり、したがってその状態に対応してベルト挟圧力が設定される。
【0041】
すなわち、ロックアップクラッチ3が完全に係合していれば、エンジン5と駆動輪20とが、いわゆる強い状態で連結されていて、これらがほぼ一体となって回転する。そのため、駆動輪20の回転速度が路面の状態の変化に起因して変化すると、それに対応してエンジン5の回転速度が変化しようとするので、エンジン5の慣性モーメントが大きいことによって、大きい慣性トルクが生じることになる。
【0042】
したがって、この状態では、路面入力に伴って無段変速機構1に作用するトルクが大きくなることが予想されるので、挟圧力のうち、路面入力分を大きくして、ベルト挟圧力を全体として高くする。具体的には、図2に示すL/U状態の路面入力対応分を、正入力トルク分に加えた挟圧力が設定され、その結果、ベルト挟圧力が相対的に高くなる。あるいはこれに替えて、前述した安全率SFが相対的に大きい値に設定されて、ベルト挟圧力が相対的に高くなる。
【0043】
上述したように、ロックアップクラッチ3のトルク伝達状態が、滑りのないいわゆる強い伝達状態(剛の伝達状態)に近いほど、エンジン5と駆動輪20とが強く連結された状態となり、路面の変化に起因する駆動輪20への入力に伴って無段変速機構1に作用するトルクが大きくなる。上記の図1に示す制御をおこなうこの発明に係る制御装置では、そのような路面入力に起因するトルクに合わせてベルト挟圧力を設定することになるので、ベルト挟圧力が路面の状態を含めた走行状態に適したものとなり、その結果、ベルト滑りを有効に回避することができると同時に、ベルト挟圧力が過大になって燃費が低下するなどの事態を回避することができる。また、無段変速機構1の耐久性の低下を防止することができる。
【0044】
ここで、上記の具体例とこの発明との関係を簡単に説明すると、図1に示すステップS2,S5,S6の機能的手段が、この発明の補正手段に相当する。
【0045】
なお、この発明は上記の具体例に限定されないのであって、無段変速機構はベルト式のもの以外にトラクション式無段変速機構であってもよく、またその無段変速機構に対して直列に連結されるクラッチは、上記のロックアップクラッチ以外に、発進時にスリップ状態を経て完全に係合させられるいわゆる発進クラッチであってもよく、要は、トルクの伝達状態を変更できるクラッチであればよい。また、上記の具体例ではスリップ量を実測値から求めることとしたが、これに替えて、所定のパラメータからスリップ量を推定してもよく、あるいはスリップ制御指令値を用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし2の発明によれば、無段変速機構の挟圧力などによる伝達トルク容量が、路面の状態あるいは路面入力に応じた量に設定されて適正化されるので、挟圧力が不足することになる無段変速機構での滑りや挟圧力が過大になることによる動力伝達効率の低下などを有効に防止もしくは抑制でき、ひいてはその変速機を搭載した車両の燃費やその変速機の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の制御装置による制御の一例を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図2】 クラッチのトルク伝達状態と路面入力に対応する挟圧力の一例を模式的に示す線図である。
【図3】 この発明に係る動力伝達装置を搭載した車両の駆動系統および制御系統を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…無段変速機構、 5…エンジン(動力源)、 13…駆動プーリ、 14…従動プーリ、 15,16…アクチュエータ、 17…ベルト、 20…駆動輪、 25…変速機用電子制御装置(CVT−ECU)。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a transmission control device including a clutch and a continuously variable transmission mechanism, and in particular, based on the transmission state of torque by the clutch, such as the engagement state of the clutch, the transmission torque capacity due to the clamping pressure of the continuously variable transmission mechanism, The present invention relates to a device to be controlled.
[0002]
[Prior art]
Conventionally known belt type continuously variable transmission mechanisms and traction type (toroidal type) continuously variable transmission mechanisms are configured to transmit torque using frictional force or shearing force of traction oil. Therefore, the transmission torque capacity increases or decreases according to the vertical load at the torque transmission site. In the belt-type continuously variable transmission mechanism, the vertical load is the belt clamping pressure of the pulley around which the belt is wound. In the traction-type continuously variable transmission mechanism, the vertical load is the load that holds the power roller between the input disk and the output disk. It is clamping pressure.
[0003]
Increasing the transmission torque capacity by increasing the clamping pressure can avoid slipping of the belt, power roller, etc. even if the torque acting on the continuously variable transmission mechanism increases or decreases. On the other hand, there is a disadvantage that the power consumed to increase the clamping pressure is increased, the fuel consumption is deteriorated, and the durability of the apparatus is lowered. In other words, the clamping pressure is preferably a pressure corresponding to the input torque. For this reason, in the invention described in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-191822 (Japanese Patent Publication No. 6-47350) (Patent Document 1). The operation state of the slip clutch is controlled based on the driving state of the vehicle, and the belt pressing force (belt clamping force) in the belt type continuously variable transmission mechanism is controlled according to the control signal of the slip clutch. ing.
[0004]
Japanese Patent No. 2653249 (Patent Document 2) discloses an apparatus configured to increase the line pressure to prevent belt slip when the torque converter is in the converter region.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 60-191822 A (page 3)
[Patent Document 2]
Japanese Patent No. 2653249 (Claims)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The operation state in the invention described in the above publication includes the throttle valve opening and the engine speed, and the slip amount of the clutch is controlled based on the detection signal. Therefore, in the conventional invention described in the above publication, the belt clamping pressure is controlled based on the output of the engine, in other words, the input to the continuously variable transmission mechanism.
[0007]
However, when the vehicle is running, the power transmission system from the engine to the drive wheels via the clutch and continuously variable transmission mechanism is connected so that the whole rotates integrally. The torque acting on the continuously variable transmission mechanism is not limited to the torque input from the engine side. Torque is also input to the continuously variable transmission mechanism from the drive wheel side where the rotational speed is changed according to the road surface condition. May be. Since the conventional device described in the above publication is not configured to perform control in consideration of the torque input from the output side, the pinching pressure is not necessarily suitable for the traveling state. Excess or deficiency may occur, and as a result, slipping may occur or power transmission efficiency may be reduced.
[0008]
The present invention has been made paying attention to the above technical problem, and provides a transmission control device capable of appropriately setting a transmission torque capacity of a continuously variable transmission mechanism in response to so-called road surface input. It is for the purpose.
[0009]
[Means for Solving the Problem and Action]
To achieve the above object, the invention of claim 1, together with the controllable clutch transmission state of the torque is connected to the output side of the power source, the continuously variable transmission mechanism on the output side of the clutch connected, in the control apparatus for a transmission which controls the transmission torque capacity of the continuously variable transmission mechanism according to the torque transmission state of the clutch, the transmission torque capacity is either the power source to the continuously variable transmission configuration It includes a positive input torque component determined based on the torque et type and the road surface input component based on the torque input from the output side, and means for detecting the actual slip amount of the clutches, among the transmission torque capacity the road surface input frequency, which is a control apparatus characterized by comprising an auxiliary Seite stage for smaller actual slip amount of the clutch is large.
[0010]
As described in claim 1 , the correcting means can be configured to set the transmission torque capacity for the road surface input to be smaller as the actual slip amount of the clutch is larger.
[0012]
Thus the inventions of claim 1, as a sum of the transmission torque capacity is a positive input torque component and the road surface input frequency of the continuously variable transmission mechanism is set by such clamping pressure, the road surface input content, the actual slip of the clutch Is corrected based on As an example, the transmission torque capacity for the road surface input is increased as the transmitted torque such as the actual slip amount is small. Therefore, the transmission torque capacity due to the clamping pressure of the continuously variable transmission mechanism is set to an amount corresponding to the road surface state or road surface input, and is optimized.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a transmission in which a clutch capable of controlling a torque transmission state is connected to an output side of a power source, and a transmission torque capacity of the continuously variable transmission mechanism is set based on a predetermined safety factor. in the control device, means for detecting the actual slip amount of the clutch, the safety factor, before Symbol control it, characterized in that a correcting means for setting the smaller value the larger the real slip of the clutch Device.
As described in
[0014]
Therefore, in the invention of
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the present invention will be described based on specific examples. First, a description will be given of a vehicle transmission including a continuously variable transmission mechanism and a control system thereof as a subject of the present invention. FIG. 3 schematically shows a transmission including a belt type continuously variable transmission mechanism 1. The continuously variable transmission mechanism 1 is connected to a
[0016]
The
[0017]
The fluid transmission mechanism 4 has a configuration similar to that of, for example, a conventional torque converter, and includes a pump impeller rotated by the
[0018]
In such torque transmission through the fluid, inevitable slip occurs between the pump impeller and the turbine runner, and this causes a reduction in power transmission efficiency. Therefore, the input member such as the pump impeller and the turbine runner A lock-up clutch 3 that directly connects an output side member such as the above is provided. The lock-up clutch 3 corresponds to the clutch according to the present invention, and is configured to be controlled by hydraulic pressure. The lock-up clutch 3 is controlled to a fully engaged state, a fully released state, and a slip state that is an intermediate state between them. The slip rotation speed can be appropriately controlled.
[0019]
The forward /
[0020]
The continuously variable transmission mechanism 1 has the same configuration as a conventionally known belt-type continuously variable transmission, and includes a
[0021]
The
[0022]
The transmission torque capacity of the continuously variable transmission mechanism 1 is a capacity corresponding to the belt clamping pressure. A
[0023]
The driven
[0024]
Various sensors are provided to detect the operation state (running state) of a vehicle on which the continuously variable transmission mechanism 1 and the
[0025]
A transmission is used to control the engagement / release of the forward clutch 11 and the
[0026]
Here, examples of data (signals) input to the transmission
[0027]
Furthermore, the above-mentioned vehicle is provided with an anti-lock brake system (ABS) for avoiding wheel lock. A slip determination signal of the drive wheels (tires) 20 is input from the electronic control unit (ABS-ECU) 27 constituting the antilock brake system to the transmission
[0028]
According to the continuously variable transmission mechanism 1, the engine speed, which is the input speed, can be controlled steplessly (in other words, continuously), so that the fuel efficiency of a vehicle equipped with this can be improved. For example, the target driving force is obtained based on the required driving amount represented by the accelerator opening and the vehicle speed, and the target output necessary to obtain the target driving force is obtained based on the target driving force and the vehicle speed. The engine speed for obtaining the target output with the optimum fuel consumption is obtained based on a map prepared in advance, and the gear ratio is controlled so as to be the engine speed.
[0029]
In order not to impair such an improvement in fuel consumption, the power transmission efficiency in the continuously variable transmission mechanism 1 is controlled to a good state. Specifically, the torque capacity of the continuously variable transmission mechanism 1, that is, the belt clamping pressure, can transmit the target torque determined based on the engine torque, and the belt clamping pressure is as low as possible without causing the belt 17 to slip. Be controlled.
[0030]
However, the torque output from the
[0031]
FIG. 1 shows an example of such control. First, as a torque transmission state of the lock-up clutch 3, it is determined whether or not the fluid transmission mechanism 4 is in a torque converter state (T / C state) (step). S1). Here, the torque converter state is a state where the lock-up clutch 3 is completely released and no torque is transmitted by the lock-up clutch 3. Therefore, it does not matter whether the fluid transmission mechanism 4 is in the converter range or the coupling range.
[0032]
If the determination in step S1 is affirmative, the clamping pressure in the torque converter state, that is, the clamping pressure in a state where the lockup clutch 3 is completely released is set (step S2).
[0033]
The hydraulic pressure Pd for setting the belt clamping pressure in the continuously variable transmission mechanism 1 is obtained by the formula (1) or formula (2).
Pd = Pth · SF−Pcf−Psp + Per (1)
Pd = Pth−Pcf−Psp + Per + Prd (2)
Pth = Positive input torque ・ cos α / (2 ・ μ ・ Rin ・ Piston area)
[0034]
Here, Pth is a theoretical oil pressure, SF is a predetermined safety factor, Pcf is a centrifugal oil pressure, Psp is a return spring equivalent pressure, Per is an error corresponding oil pressure, Prd is a road surface input corresponding oil pressure, and α is each
[0035]
In a state where the lock-up clutch 3 is completely released, the connection state between the
[0036]
Here, FIG. 2 shows an example of the relationship between the amount corresponding to the road surface input in the clamping pressure and the engagement state (torque transmission state) of the lock-up clutch 3. The pinching pressure corresponding to the road surface input shown here is determined in advance by experiments or the like, and is set to a larger value as it is closer to the complete engagement state (lock-up state: L / U state).
[0037]
On the other hand, if a negative determination is made in step S1, it is determined whether or not the lockup clutch 3 is in a slip state (step S3). Here, the slip state is a state other than a completely released state where no torque is transmitted and a completely engaged state where there is no relative rotational speed between the input side member and the output side member. Therefore, in the lockup clutch 3 configured to perform the slip control by setting the target slip rotational speed, the slip control state and the transient state when the change control between the states is performed. Is included in the slip state. On the other hand, in the lock-up clutch 3 that does not perform the slip control, for example, the slip control is prohibited due to the occurrence of judder or the like, the fully engaged state and the fully released state A transient state between the two corresponds to a slip state.
[0038]
If the determination in step S3 is affirmative because the lock-up clutch 3 is in the slip state, the actual slip amount in the lock-up clutch 3 is calculated (step S4). The actual slip amount can be obtained as a difference between the engine speed (input speed) and the turbine speed (output speed) detected by the turbine speed sensor 21.
[0039]
Next, the clamping pressure depending on the actual slip amount is set (step S5). That is, as shown in FIG. 2, as the slip amount is larger, the road surface input portion of the clamping pressure is set to be smaller. Therefore, the value applied to the positive input torque is smaller, so that the belt clamping pressure as a whole is reduced. Set to a small value. When the clamping pressure is controlled based on the above formula (1), the belt clamping pressure is set to a predetermined pressure by setting the safety factor SF to a small value.
[0040]
On the other hand, if a negative determination is made in step S3, the clamping pressure when the lock-up clutch 3 is in the fully engaged state (low-up state: L / U state) is set (step S6). That is, if a negative determination is made in step S3, the lock-up clutch 3 is not fully released and is not slipping, so that it is completely engaged. Pressure is set.
[0041]
That is, if the lockup clutch 3 is completely engaged, the
[0042]
Therefore, in this state, it is expected that the torque acting on the continuously variable transmission mechanism 1 increases with the road surface input. Therefore, by increasing the road surface input portion of the clamping pressure, the belt clamping pressure is increased as a whole. To do. Specifically, the clamping pressure is set by adding the road surface input correspondence in the L / U state shown in FIG. 2 to the positive input torque, and as a result, the belt clamping pressure becomes relatively high. Alternatively, the safety factor SF described above is set to a relatively large value, and the belt clamping pressure becomes relatively high.
[0043]
As described above, the closer the torque transmission state of the lock-up clutch 3 is to a so-called strong transmission state (rigid transmission state) without slipping, the more strongly the
[0044]
Here, the relationship between the above specific example and the present invention will be briefly described. The functional means of steps S2, S5 and S6 shown in FIG. 1 correspond to the correcting means of the present invention.
[0045]
The present invention is not limited to the above specific example, and the continuously variable transmission mechanism may be a traction type continuously variable transmission mechanism in addition to the belt type, and in series with the continuously variable transmission mechanism. The clutch to be connected may be a so-called start clutch that can be completely engaged through a slip state at the start, in addition to the above-described lock-up clutch. In short, any clutch that can change the torque transmission state may be used. . In the above specific example, the slip amount is obtained from the actual measurement value. Instead, the slip amount may be estimated from a predetermined parameter, or a slip control command value may be used.
[0046]
【The invention's effect】
As described above, according to the first and second aspects of the present invention, the transmission torque capacity due to the clamping pressure of the continuously variable transmission mechanism is set to an appropriate value according to the road surface condition or road surface input. Therefore, it is possible to effectively prevent or suppress slippage in a continuously variable transmission mechanism where the pinching pressure is insufficient and a decrease in power transmission efficiency due to excessive pinching pressure, and consequently the fuel consumption of a vehicle equipped with the transmission And the durability of the transmission can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart illustrating an example of control by a control device of the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically showing an example of a clamping pressure corresponding to a torque transmission state of a clutch and a road surface input.
FIG. 3 is a diagram schematically showing a drive system and a control system of a vehicle equipped with a power transmission device according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Continuously variable transmission mechanism, 5 ... Engine (power source), 13 ... Drive pulley, 14 ... Driven pulley, 15, 16 ... Actuator, 17 ... Belt, 20 ... Drive wheel, 25 ... Electronic control unit for transmission (CVT) -ECU).
Claims (2)
前記伝達トルク容量は、前記無段変速機構に前記動力源から入力されるトルクに基づいて定まる正入力トルク分と出力側から入力されるトルクに基づく路面入力分とを含み、かつ
前記クラッチの実滑り量を検出する手段と、
前記伝達トルク容量のうちその路面入力分を、前記クラッチの実滑り量が大きいほど小さくする補正手段と
を備えていることを特徴とする変速機の制御装置。 With controllable clutch transmission state of the torque is connected to the output side of the power source, continuously variable transmission mechanism is connected to the output side of the clutch, the continuously variable in accordance with the torque transmission state of the clutch In a transmission control device that controls transmission torque capacity of a transmission mechanism,
The transmission torque capacity includes a road surface input component based on the torque input from the output side of the continuously variable transmission positive input torque component determined based on the torque which the input power source or al the structure, and
It means for detecting the actual slip amount of the clutches,
The road surface input frequency of the transmission torque capacity, an auxiliary Seite stage for smaller actual slip amount of the clutch is large
Control device for a transmission, characterized in that it comprises a.
前記クラッチの実滑り量を検出する手段と、
前記安全率を、前記クラッチの実滑り量が大きいほど小さい値に設定する補正手段と
を備えていることを特徴とする変速機の制御装置。 In a transmission control device in which a clutch capable of controlling the torque transmission state is connected to the output side of the power source, and the transmission torque capacity of the continuously variable transmission mechanism is set based on a predetermined safety factor.
Means for detecting the actual slip amount of the clutch;
The safety factor, the previous SL actual slip amount is large nearly as Ru set Teisu to a smaller value correcting means of the clutch
Control device for varying the speed you characterized in that it comprises.
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