JP4251010B2 - 無線通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムに関し、特に電源制御を行う無線通信システム、無線通信装置、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
IEEE(米国電気電子学会)のIEEE802.11規格による無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等の無線通信システムにおける通信モードには、それぞれの無線端末が自律分散してネットワークを形成するアドホックモードと、アクセスポイントがネットワーク内の各無線端末に対して中央集権的役割を演じるインフラストラクチャモードとが存在する。両通信モードを比較すると、インフラストラクチャモードの方が、ネットワークを管理する装置が一意に決まっているためにQoS(クオリティ・オブ・サービス)のためのトラフィック制御や省電力制御など、アドホックモードと比較して高度な通信制御が容易に導入でき、品質の良い通信が可能である。
【0003】
通信モードの何れにおいても無線端末の消費電力を抑えるために省電力(パワーセーブ:PS)モードが定義されている。これは一定期間ごとに送信されるビーコンに同期して無線端末における受信部をスリープ状態にさせて平均的な消費電力を低減させるものである。例えば、インフラストラクチャモードにおいて、スリープ状態にある無線端末Aに対するデータが発生した場合、アクセスポイントはその無線端末Aに対するデータを保持している旨を示すTIM(トラフィック・インディケーション・マップ)をビーコンの中に含めて送信する。スリープ状態にある各無線端末は、ビーコンのタイミングでスリープ状態を解除してビーコンを受信する。そして、そのビーコンに含まれるTIMから、自身に対するデータがあるか否かを確認する。自身に対するデータの存在を検出した無線端末Aは、アクセスポイントに対してポーリングすることにより、自身に対するデータをアクセスポイントから送信してもらうことができる。アドホックモードにおいても、TIMの代わりにATIM(アドホックTIM)を用いることにより、同様の手順でスリープ状態にある無線端末に対するデータ送信を行うことができる。
【0004】
また、アクセスポイントと複数の無線端末との間(もしくは、無線端末間)で定期的にデータ通信を行うような場合には、アクセスポイントから無線端末に対して(もしくは、ある無線端末から他の無線端末に対して)データ通信を行わない期間を予め通知しておくことによって、その通知対象となった無線端末を上記期間スリープ状態にする無線通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−300175号公報(図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術は、インフラストラクチャモードおよびアドホックモードの何れの通信モードにおいても、無線端末をスリープ状態とすることにより無線通信システム全体の省電力を実現するものである。すなわち、各無線端末は対等の役割を有するものであり、それぞれが対等な機会でスリープ状態に入ることが可能である。
【0007】
しかしながら、インフラストラクチャモードにおけるアクセスポイントは、ネットワーク全体を管理する立場であり、いつ生じるか分からない無線端末からの通信を常に待ち構えている必要があるため、アクセスポイントはスリープ状態に入ることができない。そのため、アクセスポイントにおいて省電力を実現することは困難とされてきた。
【0008】
一方、省電力を図るために、特定のアクセスポイントを設けずにアドホックモードにより動作させることは可能であるが、その場合には上述のトラフィック制御や省電力制御などのインフラストラクチャモードの利点を享受することができなくなる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、無線通信システムのインフラストラクチャモードにおいてアクセスポイントの省電力化を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載の無線通信装置は、CTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、上記スリープ時間を設定するスリープ時間設定手段と、上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力するフレーム出力手段と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する電源制御手段とを具備する。これにより、設定されたスリープ時間が経過するまでは通信が行われない状態にさせ、無線通信装置を安全にスリープ状態に移行させるという作用をもたらす。
【0011】
また、本発明の請求項2記載の無線通信装置は、請求項1記載の無線通信装置において、上記スリープ時間設定手段が、上記スリープ時間の上限値を設定するスリープ上限値設定手段と、上記スリープ時間の候補値を設定するスリープ候補値設定手段と、上記候補値が上記上限値を超えなければ上記候補値を上記スリープ時間として設定し、上記候補値が上記上限値を超えると上記上限値を上記スリープ時間として設定する比較選択手段とを備える。これにより、上限値を超えない範囲で候補値をスリープ時間として設定せしめるという作用をもたらす。
【0012】
また、本発明の請求項3記載の無線通信装置は、請求項2記載の無線通信装置において、上記スリープ上限値設定手段が、次のビーコン送信時間までの残り時間を示すビーコンタイマと、上記残り時間から上記CTSフレームの送信終了までの時間を除くことにより上記上限値を生成する上限値生成手段とを備える。これにより、次のビーコン送信時間までにスリープ時間が終了するような上限値を設定せしめるという作用をもたらす。
【0013】
また、本発明の請求項4記載の無線通信装置は、請求項2記載の無線通信装置において、通信媒体上の空き状況を報告するキャリアセンス手段をさらに具備し、上記スリープ候補値設定手段が、上記キャリアセンス手段から上記報告を受けて上記通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている度数を示すアイドリングカウンタと、上記候補値を設定するための基本単位時間を保持するスリープ基本時間保持手段と、上記度数に応じて上記基本単位時間に所定の演算を施すことにより上記候補値を生成する候補値生成手段とを備える。これにより、通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている度数に応じてスリープ時間の候補値を設定せしめるという作用をもたらす。
【0014】
また、本発明の請求項5記載の無線通信装置は、請求項1記載の無線通信装置において、通信媒体上の空き状況を報告するキャリアセンス手段と、上記CTSフレームを上記通信媒体に送信するためのコンテンションウィンドウにおいてバックオフタイムを決定するバックオフタイム決定手段と、上記通信媒体が所定期間空いている旨の報告を上記キャリアセンス手段から受けると計数を開始し、上記バックオフタイムに相当する時間の計数を完了すると上記フレーム出力手段に上記CTSフレームの出力を許可するバックオフタイム計数手段とをさらに具備する。これにより、決定されたバックオフタイムによりCTSフレームを出力せしめるという作用をもたらす。
【0015】
また、本発明の請求項6記載の無線通信装置は、請求項5記載の無線通信装置において、上記バックオフ決定手段が、上記CTSフレーム以外の他フレームを上記通信媒体に送信するための他のコンテンションウィンドウよりも長い時間を含むよう上記コンテンションウィンドウを定めて上記バックオフタイムを決定するというものである。これにより、他フレームを優先して通信媒体に送信せしめるという作用をもたらす。
【0016】
また、本発明の請求項7記載の無線通信装置は、請求項5記載の無線通信装置において、上記CTSフレーム以外の他フレームを上記CTSフレームよりも優先するか否を示す優先フラグを保持する優先フラグ保持手段をさらに具備し、上記バックオフ決定手段が、上記優先フラグが上記他フレームを優先する旨を示しているときには上記他フレームを上記通信媒体に送信するための他のコンテンションウィンドウよりも長い時間を含むよう上記コンテンションウィンドウを定めて上記バックオフタイムを決定するというものである。これにより、優先フラグが他フレームを優先する旨を示しているときには他フレームを優先して通信媒体に送信せしめるという作用をもたらす。
【0017】
また、本発明の請求項8記載の無線通信システムは、所定間隔毎にビーコンを送信するアクセスポイントと、上記ビーコンを受信して上記アクセスポイントとの同期をとる少なくとも一つの無線端末とを無線により接続し、前記アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は前記無線端末が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムであって、上記アクセスポイントが、上記スリープ時間を設定するスリープ時間設定手段と、上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力するフレーム出力手段と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間当該アクセスポイントをスリープ状態に移行させるよう電源を制御する電源制御手段とを備え、上記無線端末が、上記フレームを受信した後に上記スリープ時間の間は上記アクセスポイントへの送信を行わないというものである。これにより、設定されたスリープ時間が経過するまでは無線端末からの通信が行われない状態にさせ、アクセスポイントを安全にスリープ状態に移行させるという作用をもたらす。
【0018】
また、本発明の請求項9記載の電源制御方法は、アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおける前記アクセスポイントの電源制御方法であって、上記スリープ時間を設定する手順と、上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力する手順と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順とを具備する。これにより、設定されたスリープ時間が経過するまでは通信が行われない状態にさせ、無線通信装置を安全にスリープ状態に移行させるという作用をもたらす。
【0019】
また、本発明の請求項10記載の電源制御方法は、アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおける前記アクセスポイントの電源制御方法であって、次のビーコン送信時間を越えない範囲で上記スリープ時間を設定する手順と、上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力する手順と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順とを具備する。これにより、次のビーコン送信時間までにスリープ時間が終了するようにスリープ時間を設定してスリープ状態に移行せしめるという作用をもたらす。
【0020】
また、本発明の請求項11記載の電源制御方法は、アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおける前記アクセスポイントの電源制御方法であって、通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている場合にはそうでない場合よりも長くなるように上記スリープ時間を設定する手順と、上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力する手順と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順とを具備する。これにより、通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている場合にはそうでない場合よりも長くなるようにスリープ時間を設定してスリープ状態に移行せしめるという作用をもたらす。
【0021】
また、本発明の請求項12記載の電源制御方法は、アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおける前記アクセスポイントの電源制御方法であって、フレームを通信媒体に送信するためのコンテンションウィンドウにおいてバックオフタイムを決定する手順と、上記通信媒体における空き状況を確認する手順と、上記スリープ時間を設定する手順と、所定タイミングから上記バックオフタイムを経過しても上記通信媒体に空きが生じていれば上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力する手順と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順とを具備する。これにより、他フレームを優先して通信媒体に送信させ、それでも他フレームが送信されない場合にスリープ時間を含むCTSフレームを出力してスリープ状態に移行せしめるという作用をもたらす。
【0022】
また、本発明の請求項13記載のプログラムは、アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、上記スリープ時間を設定する手順と、上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力する手順と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、設定されたスリープ時間が経過するまでは通信が行われない状態にさせ、無線通信装置を安全にスリープ状態に移行させるという作用をもたらす。
【0023】
また、本発明の請求項14記載のプログラムは、アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、次のビーコン送信時間を越えない範囲で上記スリープ時間を設定する手順と、上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力する手順と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、次のビーコン送信時間までにスリープ時間が終了するようにスリープ時間を設定してスリープ状態に移行せしめるという作用をもたらす。
【0024】
また、本発明の請求項15記載のプログラムは、アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている場合にはそうでない場合よりも長くなるように上記スリープ時間を設定する手順と、上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力する手順と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている場合にはそうでない場合よりも長くなるようにスリープ時間を設定してスリープ状態に移行せしめるという作用をもたらす。
【0025】
また、本発明の請求項16記載のプログラムは、アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、フレームを通信媒体に送信するためのコンテンションウィンドウにおいてバックオフタイムを決定する手順と、上記通信媒体における空き状況を確認する手順と、上記スリープ時間を設定する手順と、所定タイミングから上記バックオフタイムを経過しても上記通信媒体に空きが生じていれば上記スリープ時間を含む上記CTSフレームを出力する手順と、上記CTSフレームが出力された後に上記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順とをコンピュータに実行させるものである。これにより、他フレームを優先して通信媒体に送信させ、それでも他フレームが送信されない場合にスリープ時間を含むCTSフレームを出力してスリープ状態に移行せしめるという作用をもたらす。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムの全体構成の一例を示す図である。この無線通信システムは、ネットワーク30にアクセスポイント20が有線により接続し、このアクセスポイント20と複数の無線端末10とが無線により接続している。アクセスポイント20および無線端末10はネットワーク30とは別個のネットワークである無線LANを形成する。
【0028】
アクセスポイント20は、定期的に所定のビーコン間隔によりビーコンを送信する。無線端末10は、内部にタイミングシンクロナスタイマを有し、アクセスポイント20から受信したビーコンによりアクセスポイント20との同期をとる。また、上述のように、ビーコンには省電力モードにある無線端末10のために保持されたデータが存在することを示すTIMが含まれており、省電力モードにある無線端末10はアクセスポイント20にポーリングすることによって自身へのデータを送信させることができる。
【0029】
図1の例では、一組の無線LANしか記載されていないが、ネットワーク30には複数のアクセスポイント20を設けることもできる。この場合、各無線端末10は、あるアクセスポイント20からネットワーク30に接続する他のアクセスポイント20を介して他の無線LANに属する無線端末10と通信を行うことも可能となる。
【0030】
図2は、本発明の実施の形態におけるアクセスポイント20の一構成例を示す図である。このアクセスポイント20は、アンテナ101と、切替器102と、受信部110と、送信部120と、ベースバンド処理部200と、通信制御部300と、メモリ309と、システム制御部400と、メモリ409と、周辺インターフェース500とを備えている。
【0031】
アンテナ101は、高周波信号を送受信するために用いられる。切替器102は、受信部110と送信部120とを切替えてアンテナ101に接続するものである。受信部110は、高周波信号を受信して復調するものであり、例えば、2.4GHz帯の高周波信号を所定の中間周波数帯の中間信号に変換するダウンコンバータと、中間信号を直交検波して中間信号と同相の同相信号(I信号)および中間信号の直交成分である直交信号(Q信号)からなるベースバンド信号を抽出する直交復調器とを備える。送信部120は、高周波信号を送信するために変調するものであり、例えば、ベースバンド信号(I信号およびQ信号)を直交変調して所定の中間周波数帯の中間信号を生成する直交変調器と、中間信号を2.4GHz帯の高周波信号に変換してアンテナ101に向けて出力するアップコンバータとを備える。
【0032】
ベースバンド処理部200は、受信部110から供給されるベースバンド信号をデジタル信号に復号して通信制御部300に出力し、また、通信制御部300から供給されるデジタル信号をベースバンド信号に符号化して送信部120に供給する。このベースバンド処理部200は、例えば、離散フーリエ変換器および逆離散フーリエ変換器を備え、ベースバンド信号を複素データに変調し、また、複素データをベースバンド信号に復調する。また、このベースバンド処理部200では、誤り訂正のための符号化およびその復号が行われる。
【0033】
通信制御部300は、主として論理層の処理を行うものであり、例えばデータリンク層におけるMAC(メディアアクセス制御)副層のフレームを解読して所定の処理を行い、また、MAC副層のフレームを生成する。メモリ309は、通信制御部300による処理に必要なプログラムや作業データ等を保持するものである。
【0034】
システム制御部400は、アクセスポイント20全体を制御するものであり、アクセスポイント20内の各部への電源供給に関する制御も含まれる。メモリ409は、システム制御部400による処理に必要なプログラムや作業データ等を保持するものである。
【0035】
周辺インターフェース500は、外部装置と接続するためのインターフェースであり、例えばネットワーク30に接続するためのネットワークインタフェースやホスト機器と接続するためのホストインターフェースを備える。ネットワークインタフェースの場合、ポート509にはインターネット等を利用するためのモデム等が接続される。また、ホストインターフェースの場合、ポート509にはコンピュータ等のホスト機器が接続される。
【0036】
このアクセスポイント20では、フレーム送信時には、切替器102、送信部120、ベースバンド処理部200、通信制御部300、メモリ309、システム制御部400、メモリ409、および、周辺インターフェース500が動作することになる。また、フレーム受信時には、切替器102、受信部110、ベースバンド処理部200、通信制御部300、メモリ309、システム制御部400、メモリ409、および、周辺インターフェース500が動作することになる。そして、スリープ状態にある時には、通信関係の回路は動作せず、システム制御部400、メモリ409、および、周辺インターフェース500が動作することになる。このように、スリープ状態において通信関係の回路への電源供給を中止することにより、省電力化を実現する。
【0037】
ここで、本発明の実施の形態の基礎となる通信媒体上のアクセス制御について説明する。
【0038】
図3は、IEEE802.11規格におけるアクセス制御方式について説明するための図である。このIEEE802.11規格では、アクセスポイントおよび無線端末は常時キャリアセンスを行って通信媒体上の空き状況を監視する。そして、通信媒体が使用中状態(ビジー状態)から空き状態(アイドル状態)になった後、所定の最大フレーム間隔(DIFS)の間アイドル状態が続くと、前の一連の通信が終了したものとみなして、次の通信を開始する。但し、次の通信を開始するにあたっては、所定の時間幅を有するコンテンションウィンドウ(CW)の範囲内においてアクセスポイントおよび各無線端末がそれぞれフレーム送信を開始するタイミング(バックオフタイム)を定めることになっている。これにより、最大フレーム間隔の直後に各装置が一斉に送信を開始することによる衝突を緩和するよう工夫されている。但し、それでも衝突が生じる可能性はある。衝突を生じた場合には、送信は継続されず、再度キャリアセンスが行われる。
【0039】
例えば、図3のように送信元50において前の送信が終了してから最大フレーム間隔(DIFS)51を経過した後、コンテンションウィンドウ(CW)52におけるバックオフタイムを経過したタイミングで、送信元50はRTS(リクエスト・トゥ・センド)フレーム53を送信する。このRTSフレーム53には占有時間(Duration)が含まれており、そのRTSフレーム53の受信先60がACK(アクノレッジ)フレーム65の送信を完了するまでの時間を示している。そのため、受信先60以外の他機器70は自身のネットワークアロケーションベクター(NAV)73にその占有時間を設定して、RTSフレーム53の終了から占有時間の間は送信を行なわないよう制御する。
【0040】
RTSフレーム53の受信先60は、RTSフレーム53の終了から最短フレーム間隔(SIFS)61を経過した後、CTS(クリア・トゥ・センド)フレーム63を送信する。このCTSフレーム63にも占有時間が含まれており、そのCTSフレーム63の受信先60がACKフレーム65の送信を完了するまでの時間を示している。そのため、何らかの要因によりRTSフレーム53を受信できなかった場合でも、このCTSフレーム63を受信することにより、受信先60以外の他機器70は自身のネットワークアロケーションベクター74にその占有時間を設定して、CTSフレーム63の終了から占有時間の間は送信を行なわないよう制御することができる。従って、このようなRTSフレームとCTSフレームによるやり取りは、いわゆる隠れ端末問題を解消するために用いられる。
【0041】
送信元50は、CTSフレーム63の終了から最短フレーム間隔54を経過した後、データフレーム55を送信する。受信先60は、このデータフレーム55の終了から最短フレーム間隔64を経過した後、ACKフレーム65を送信する。これにより、RTSフレーム53から始まった一連の通信が完了する。ACKフレーム65の送信が終了してから最大フレーム間隔76を経過した後、コンテンションウィンドウ77におけるバックオフタイムを経過したタイミングで、次の通信が開始する。
【0042】
本発明の実施の形態では、このようなアクセス制御の仕組みを利用して、アクセスポイント20をスリープ状態にする。すなわち、アクセスポイント20から占有時間を指定したダミーのCTSフレームを送信することにより、その占有時間の間に無線端末から通信が行われないことを保証した上で、アクセスポイント20がその占有時間(スリープ時間)の間スリープ状態に入る。ダミーのフレームとしてはデータフレームやRTSフレームを用いることもできるが、CTSフレームは14バイトで小容量であるため、通信効率の観点からCTSフレームを用いることが望ましい。
【0043】
図4は、本発明の実施の形態のアクセスポイント20における機能構成を示す図である。図2の構成と対比すると、例えば、モードフラグ保持部310および優先フラグ保持部320がメモリ309に含まれ、キャリアセンス部330と、バックオフタイム決定部340と、バックオフタイマ350と、スリープ時間設定部360と、フレーム出力部370とが通信制御部300に含まれ、電源制御部410と、スリープタイマ420と、電源供給部430とがシステム制御部400に含まれるものと想定できる。
【0044】
モードフラグ保持部310は、省電力(パワーセーブ)モードであるか否かを示すフラグを保持するものである。このモードフラグ保持部310が省電力モードを示している場合には、アクセスポイント20はスリープ状態に入ることができる。優先フラグ保持部320は、通常のトラフィックを優先させる優先モードであるか否かを示す優先フラグを保持するものである。この優先フラグ保持部320が優先モードを示している場合には後述のようにダミーのCTSフレームよりも他のフレームが優先して送信されるように制御されるが、優先フラグ保持部320が優先モードを示していない場合にはダミーのCTSフレームと他のフレームとは差別なくコンテンションウィンドウにおける送信が行われる。
【0045】
キャリアセンス部330は、ベースバンド処理部200から通信媒体上の信号を受け取り、その空き状況をスリープ時間設定部360およびバックオフタイマ350に報告する。スリープ時間設定部360は、ダミーのCTSフレームにおける占有時間(スリープ時間)を設定する。スリープ時間の設定の際、スリープ時間設定部360はキャリアセンス部330から供給される通信媒体上の空き状況に応じて設定することができる。
【0046】
バックオフタイム決定部340は、ダミーのCTSフレームを送信する際のバックオフタイムを決定する。このバックオフタイムを決定するにあたって、優先フラグ保持部320に保持される優先フラグが考慮される。このバックオフタイム決定部340により決定されたバックオフタイムはバックオフタイマ350に一旦保持される。バックオフタイマ350は、通信媒体上の空き状態が最大フレーム間隔の間続いたことの報告をキャリアセンス部330から受けると、保持しているバックオフタイムを減少させていく。そして、その保持する値がゼロになると、バックオフタイマ350はフレーム出力部370にフレームの出力を許可する。
【0047】
フレーム出力部370は、モードフラグ保持部310が省電力モードを示している場合に、バックオフタイマ350の保持する値がゼロになると、スリープ時間設定部360により設定されたスリープ時間をダミーのCTSフレームに含めてベースバンド処理部200に出力する。また、このスリープ時間はスリープタイマ420に保持される。
【0048】
電源制御部410は、ダミーのCTSフレームの出力がされた後にスリープタイマ420に保持されたスリープ時間の間、通信関係の回路への電源供給を中止するよう電源供給部430に指示する。これにより、電源供給部430は、スリープ状態にするべく通信関係の回路への電源供給を中止する。
【0049】
図5は、本発明の実施の形態におけるスリープ時間設定部360の機能構成を示す図である。このスリープ時間設定部360は、スリープ上限値(スリープ時間の上限)を設定するスリープ上限値設定部361と、スリープ候補値(スリープ時間の候補)を設定するスリープ候補値設定部364とを備え、さらに両者を比較する比較器368と、選択器369とを備える。
【0050】
スリープ上限値設定部361は、次のビーコン送信時間までの残り時間を示すビーコンタイマ362と、その残り時間からフレームの送信終了までの時間を減算する減算器363とを備える。これにより、次のダミーのCTSフレームを送信する際に、スリープ時間が次のビーコン送信時間と重ならないようにするための上限値が減算器363から出力される。
【0051】
スリープ候補値設定部364は、キャリアセンス部330から報告を受けて通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている度数を示すアイドリングカウンタ366と、スリープ候補値を設定するための基本単位時間を保持するスリープ基本時間保持部365と、通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている度数に応じて基本単位時間に所定の演算を施す乗算器367とを備える。アイドリングカウンタ366は、例えば、ビーコン間隔においてデータフレームの送信が全く発生しない状態が続く場合にそのビーコン間隔の回数をカウントするようにしてもよく、また、予め定めた時間間隔においてデータフレームの送信が全く発生しない状態が続く場合にその時間間隔の回数をカウントするようにしてもよい。そして、そのアイドリングカウンタ366に保持された回数に応じてスリープ時間の候補値を定める。例えば、アイドリングカウンタ366に保持された回数とスリープ基本時間保持部365に保持された基本単位時間とを乗じてもよく、また、アイドリングカウンタ366に保持された回数が一つ増す毎にスリープ時間の候補値を倍増するようにしてもよい。
【0052】
なお、本発明の実施の形態では、スリープ候補値設定部364において、通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている度数に応じてスリープ候補値が設定されるものとしたが、これに限られず、通信媒体上の空き状況とは無関係に設定されるようにしてもよい。
【0053】
比較器368は、このようにして設定されたスリープ候補値とスリープ上限値とを比較して、その大小関係を選択器369に出力する。選択器369は、比較器368における比較結果に従い、候補値が上限値を超えなければ候補値を出力し、候補値が上限値を超えるときは上限値を出力する。この出力された値がスリープ時間として設定され、フレーム出力部370に供給される。
【0054】
図6は、本発明の実施の形態におけるスリープ候補値設定部364の処理手順を示す図である。まず、アイドリングカウンタ366がゼロに初期化される(ステップS921)。そして、例えばビーコン間隔等の所定期間、通信媒体上にトラフィックがなければ(ステップS922)、アイドリングカウンタ366がカウントアップされる(ステップS923)。一方、ステップS922において、通信媒体上にトラフィックがあると判断されると、アイドリングカウンタ366はゼロにリセットされる(ステップS924)。
【0055】
これにより、通信媒体上にトラフィックがない空き状態が所定期間連続した場合に一つずつアイドリングカウンタ366がカウントアップされて空き状態の連続した度数が示される一方、トラフィックが生じるとアイドリングカウンタ366がリセットされて空き状態の連続性が途切れたことが示される。
【0056】
このアイドリングカウンタ366の示す度数に応じて、乗算器367によりスリープ候補値の更新が行われる(ステップS925)。その後、さらに所定期間における通信媒体上の空き状況により(ステップS922)、アイドリングカウンタ366が制御される(ステップS923およびS924)。
【0057】
図7は、本発明の実施の形態におけるダミーのCTSフレームの構成を示す図である。CTSフレームは、MACヘッダ801およびフレームチェックシーケンス(FCS)805からなる。フレームチェックシーケンス805は、CTSフレーム全体のデータ誤りを検出するための巡回型冗長チェック符号である。
【0058】
MACヘッダ801は、フレームコントロール802、占有時間803、および、受信先アドレス804の各フィールドを備える。フレームコントロール802は、フレームの種類や制御情報を含むフィールドであり、CTSフレームの場合、フレームのタイプ821として制御フレームである旨、ならびに、サブタイプ822としてCTSフレームである旨が表示される。
【0059】
占有時間803は、端末の識別子を通知するフィールドを兼ねており、フレームによる一連の通信が終了するまでの時間を示す場合には最下位ビットをゼロにして15ビットによりマイクロ秒単位の時間を指定することができる。本発明の実施の形態では、このフィールドでスリープ時間831を指定する。15ビットにより0から32767[マイクロ秒]の範囲でスリープ時間831を指定することができる。
【0060】
受信先アドレス804は、このCTSフレームを受信すべき機器のアドレスを指定するフィールドであり、本発明の実施の形態では、受信先アドレス804としてアクセスポイント自身のMACアドレスを指定するものとする。この受信先アドレス804としては、無線端末10に該当しないMACアドレスを指定してもよい。このCTSフレームはあくまでもダミーであり、これに応答する無線端末10がなければダミーとして機能する。
【0061】
次に本発明の実施の形態における無線通信システムの動作について図面を参照して説明する。
【0062】
図8は、本発明の実施の形態におけるアクセスポイント20の電力消費の遷移を示す図である。アクセスポイント20は、所定のビーコン間隔80毎にビーコンを送信(81、91)する。アクセスポイント20は、ビーコン81を送信した後、最大フレーム間隔(DIFS)82の間、通信媒体上のキャリアセンスを行い、さらにバックオフタイム83の経過を待っても通信媒体が空き状態であればダミーのCTSフレーム84を送信する。アクセスポイント20は、CTSフレーム84の送信を完了した後、CTSフレーム84で指定したスリープ時間を経過するまでスリープ状態85になる。この間は、無線端末10から通信が行われないことが保証される。
【0063】
スリープ時間を経過すると、アクセスポイント20は、再び最大フレーム間隔86の間、通信媒体上のキャリアセンスを行い、さらにバックオフタイム87の経過を待っても通信媒体が空き状態であれば再度ダミーのCTSフレーム88を送信する。アクセスポイント20は、CTSフレーム88の送信を完了した後、CTSフレーム88で指定したスリープ時間を経過するまで再びスリープ状態89になる。
【0064】
ここで、例えば、ビーコン間隔を100ミリ秒、ビーコン送信時間を320マイクロ秒、最大フレーム間隔を50マイクロ秒、CTSフレーム送信時間を212マイクロ秒とする。また、バックオフタイムは変動するものであるが、説明を簡単にするため、各回310マイクロ秒であると仮定する。スリープ時間の最大値は32767マイクロ秒であるため、1回のビーコン間隔でアクセスポイント20を出来る限りスリープ状態にするためには、CTSフレームを複数回送信する必要がある。CTSフレーム送信時間に最大フレーム間隔とバックオフタイムとを加えると、CTSフレームを1回送信するのに要する時間は、
50+310+212=572[マイクロ秒]
であり、スリープ時間の最大値を指定してCTSフレームを2回送信したとすれば、
(572+32767)×2=66678[マイクロ秒]
これをビーコン間隔から差し引き、さらにビーコン送信時間も引くと、
100000−66678−320=33002[マイクロ秒]
従って、3回目のCTSフレームで指定できるスリープ時間は、
33002−572=32430[マイクロ秒]
となる。
【0065】
すなわち、1回のビーコン間隔でアクセスポイント20を出来るだけスリープ状態にするためには、上述の前提における理論値として、スリープ時間として32767マイクロ秒を指定したCTSフレームを2回、32430マイクロ秒を指定したCTSフレームを1回送信すればよいことがわかる。
【0066】
図9は、本発明の実施の形態のアクセスポイント20における処理の流れを示す図である。まず、モードフラグ保持部310が省電力(パワーセーブ)モードを示していない場合には(ステップS901)、アクセスポイント20はスリープ状態に入らずに受信状態となる(ステップS909)。
【0067】
ステップS901において、モードフラグ保持部310が省電力モードを示している場合には、最大フレーム間隔(DIFS)の間、通信媒体上のキャリアセンスを行う(ステップS902)。その結果、通信媒体が使用中であることが判明した場合には(ステップS903)、アクセスポイント20はスリープ状態に入らずに受信状態となる(ステップS909)。
【0068】
ステップS903において、通信媒体が空き状態であることが判明した場合には、バックオフタイム決定部340によりバックオフタイムを決定する(ステップS910)。そして、このバックオフタイムが経過するまでの間、通信媒体上のキャリアセンスを行う(ステップS904)。その結果、通信媒体が使用中であることが判明した場合には(ステップS905)、アクセスポイント20はスリープ状態に入らずに受信状態となる(ステップS909)。
【0069】
ステップS905において、通信媒体が空き状態であることが判明した場合には、スリープ時間設定部360によりスリープ時間を設定して(ステップS906)、CTSフレームを送信する(ステップS907)。そして、CTSフレームの送信完了後スリープ時間が経過するまで、アクセスポイント20はスリープ状態となる(ステップS908)。
【0070】
図10は、本発明の実施の形態におけるバックオフタイム決定部340によるバックオフタイム決定のための処理手順の一例を示す図である。ここで、図中の「CWmax」は、通常のデータフレームを送信するためのコンテンションウィンドウの最大値を表す。
【0071】
まず、優先フラグ保持部320が優先モードを示している場合には(ステップS911)、「CWmax+1」と「(CWmax+1)×2−1」との間の任意の整数値を乱数により生成し、バックオフタイムとする(ステップS912、S913)。すなわち、通常のデータフレームを送信するためのコンテンションウィンドウの最大値よりも長い時間を示すように、CTSフレームのバックオフタイムが決定される。
【0072】
一方、優先フラグ保持部320が優先モードを示していない場合には(ステップS911)、「0」と「CWmax」との間の任意の整数値を乱数により生成し、バックオフタイムとする(ステップS914、S915)。これは、通常のデータフレームを送信するためのバックオフタイムと同様であり、この場合は通常のデータフレームを特に優先していない。
【0073】
図11は、図10の処理手順の一例により生成されるバックオフタイムの範囲を示す図である。ここでは、一例として、通常のデータフレームを送信するためのコンテンションウィンドウ710におけるスロットを0から15(CWmax)の16個としている。その場合、「(CWmax+1)×2−1」は31になるため、CTSフレームを送信するためのコンテンションウィンドウ720におけるスロットは0から31の32個になる。
【0074】
優先フラグ保持部320が優先モードを示している場合には、コンテンションウィンドウ720におけるスロットの16から31の間でバックオフタイムが決定されるため、通常のデータフレームのバックオフタイムよりも長い時間を示す。従って、優先モードにおいてはCTSフレームよりも通常のデータフレームの方が優先して送信されることになる。
【0075】
一方、優先フラグ保持部320が優先モードを示していない場合には、コンテンションウィンドウ720におけるスロットの0から15の間でバックオフタイムが決定されるため、通常のデータフレームのバックオフタイムと同様の条件となる。従って、非優先モードにおいてはCTSフレームは通常のデータフレームと同様の条件で送信されることになる。
【0076】
図12は、本発明の実施の形態におけるバックオフタイム決定部340によるバックオフタイム決定のための処理手順の他の例を示す図である。まず、優先フラグ保持部320が優先モードを示している場合には(ステップS916)、「0」と「(CWmax+1)×2−1」との間の任意の整数値を乱数により生成し、バックオフタイムとする(ステップS917、S919)。すなわち、通常のデータフレームを送信するためのコンテンションウィンドウの最大値よりも長い時間を含むように、CTSフレームのバックオフタイムが決定される。
【0077】
一方、優先フラグ保持部320が優先モードを示していない場合には(ステップS916)、「0」と「CWmax」との間の任意の整数値を乱数により生成し、バックオフタイムとする(ステップS918、S919)。これは、通常のデータフレームを送信するためのバックオフタイムと同様であり、この場合は通常のデータフレームを特に優先していない。
【0078】
図13は、図12の処理手順の他の例により生成されるバックオフタイムの範囲を示す図である。ここでは、図11の場合と同様に、一例として、通常のデータフレームを送信するためのコンテンションウィンドウ710におけるスロットを0から15(CWmax)の16個とし、CTSフレームを送信するためのコンテンションウィンドウ730におけるスロットを0から31の32個としている。
【0079】
優先フラグ保持部320が優先モードを示している場合には、コンテンションウィンドウ730におけるスロットの0から31の間でバックオフタイムが決定されるため、通常のデータフレームのバックオフタイムよりも長い時間を示す可能性がある。従って、優先モードにおいてはCTSフレームよりも通常のデータフレームの方が優先して送信されることになる。
【0080】
一方、優先フラグ保持部320が優先モードを示していない場合には、コンテンションウィンドウ730におけるスロットの0から15の間でバックオフタイムが決定されるため、通常のデータフレームのバックオフタイムと同様の条件となる。従って、非優先モードにおいてはCTSフレームは通常のデータフレームと同様の条件で送信されることになる。
【0081】
このように、本発明の実施の形態によれば、アクセスポイント20においてスリープ時間設定部360によりスリープ時間を設定したCTSフレームをフレーム出力部370から出力し、そのCTSフレームが出力された後にスリープ時間の間アクセスポイント20をスリープ状態に移行させるよう電源制御部410が電源供給部430に指示することにより、インフラストラクチャモードにおけるアクセスポイント20をスリープ状態にすることができる。
【0082】
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、以下に示すように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有するが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
【0083】
すなわち、請求項1において、スリープ時間設定手段は例えばスリープ時間設定部360に対応する。また、フレーム出力手段は例えばフレーム出力部370に対応する。また、電源制御手段は例えば電源制御部410に対応する。
【0084】
また、請求項2において、スリープ上限値設定手段は例えばスリープ上限値設定部361に対応する。また、スリープ候補値設定手段は例えばスリープ候補値設定部部364に対応する。また、比較選択手段は例えば比較器368および選択器369に対応する。
【0085】
また、請求項3において、ビーコンタイマは例えばビーコンタイマ362に対応する。また、上限値生成手段は例えば減算器363に対応する。
【0086】
また、請求項4において、キャリアセンス手段は例えばキャリアセンス部330に対応する。また、アイドリングカウンタは例えばアイドリングカウンタ366に対応する。また、スリープ基本時間保持手段は例えばスリープ基本時間保持部365に対応する。また、候補値生成手段は例えば乗算器367に対応する。
【0087】
また、請求項5において、キャリアセンス手段は例えばキャリアセンス部330に対応する。また、バックオフタイム決定手段は例えばバックオフタイム決定部340に対応する。また、バックオフタイム計数手段は例えばバックオフタイマ350に対応する。
【0088】
また、請求項7において、優先フラグ保持手段は例えば優先フラグ保持部320に対応する。
【0089】
また、請求項8において、アクセスポイントは例えばアクセスポイント20に対応する。また、無線端末は例えば無線端末10に対応する。また、スリープ時間設定手段は例えばスリープ時間設定部360に対応する。また、フレーム出力手段は例えばフレーム出力部370に対応する。また、電源制御手段は例えば電源制御部410に対応する。
【0090】
また、請求項9および13において、スリープ時間を設定する手順は例えばステップS906に対応する。また、スリープ時間を含むCTSフレームを出力する手順は例えばステップS907に対応する。また、CTSフレームが出力された後にスリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順は例えばステップS908に対応する。
【0091】
また、請求項10および14において、次のビーコン送信時間を越えない範囲でスリープ時間を設定する手順は例えばステップS906および図5に対応する。また、スリープ時間を含むCTSフレームを出力する手順は例えばステップS907に対応する。また、CTSフレームが出力された後にスリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順は例えばステップS908に対応する。
【0092】
また、請求項11および15において、通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている場合にはそうでない場合よりも長くなるようにスリープ時間を設定する手順はステップS906またはS921乃至S925に対応する。また、スリープ時間を含むCTSフレームを出力する手順は例えばステップS907に対応する。また、CTSフレームが出力された後にスリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順は例えばステップS908に対応する。
【0093】
また、請求項12および16において、フレームを通信媒体に送信するためのコンテンションウィンドウにおいてバックオフタイムを決定する手順は例えばステップS910、S911乃至S915またはS916乃至S919に対応する。また、前記通信媒体における空き状況を確認する手順は例えばステップS905に対応する。また、スリープ時間を設定する手順は例えばステップS906に対応する。また、所定タイミングから前記バックオフタイムを経過しても前記通信媒体に空きが生じていれば前記スリープ時間を含むCTSフレームを出力する手順は例えばステップS907に対応する。また、CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順は例えばステップS908に対応する。
【0094】
なお、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によると、無線通信システムのインフラストラクチャモードにおいてアクセスポイントの省電力化を実現するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における無線通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるアクセスポイント20の一構成例を示す図である。
【図3】IEEE802.11規格におけるアクセス制御方式について説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態のアクセスポイント20における機能構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるスリープ時間設定部360の機能構成を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるスリープ候補値設定部364の処理手順を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるダミーのCTSフレームの構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるアクセスポイント20の電力消費の遷移を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態のアクセスポイント20における処理の流れを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態におけるバックオフタイム決定部340によるバックオフタイム決定のための処理手順の一例を示す図である。
【図11】図10の処理手順の一例により生成されるバックオフタイムの範囲を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるバックオフタイム決定部340によるバックオフタイム決定のための処理手順の他の例を示す図である。
【図13】図12の処理手順の他の例により生成されるバックオフタイムの範囲を示す図である。
【符号の説明】
10 無線端末
20 アクセスポイント
30 ネットワーク
101 アンテナ
102 切替器
110 受信部
120 送信部
200 ベースバンド処理部
300 通信制御部
309 メモリ
310 モードフラグ保持部
320 優先フラグ保持部
330 キャリアセンス部
340 バックオフタイム決定部
350 バックオフタイマ
360 スリープ時間設定部
361 スリープ上限値設定部
362 ビーコンタイマ
363 減算器
364 スリープ候補値設定部
365 スリープ基本時間保持部
366 アイドリングカウンタ
367 乗算器
368 比較器
369 選択器
370 フレーム出力部
400 システム制御部
409 メモリ
410 電源制御部
420 スリープタイマ
430 電源供給部
500 周辺インターフェース
509 ポート
Claims (16)
- CTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、
前記スリープ時間を設定するスリープ時間設定手段と、
前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力するフレーム出力手段と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する電源制御手段と
を具備する無線通信装置。 - 前記スリープ時間設定手段は、
前記スリープ時間の上限値を設定するスリープ上限値設定手段と、
前記スリープ時間の候補値を設定するスリープ候補値設定手段と、
前記候補値が前記上限値を超えなければ前記候補値を前記スリープ時間として設定し、前記候補値が前記上限値を超えると前記上限値を前記スリープ時間として設定する比較選択手段とを備える
請求項1記載の無線通信装置。 - 前記スリープ上限値設定手段は、
次のビーコン送信時間までの残り時間を示すビーコンタイマと、
前記残り時間から前記CTSフレームの送信終了までの時間を除くことにより前記上限値を生成する上限値生成手段とを備える
請求項2記載の無線通信装置。 - 通信媒体上の空き状況を報告するキャリアセンス手段をさらに具備し、
前記スリープ候補値設定手段は、
前記キャリアセンス手段から前記報告を受けて前記通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている度数を示すアイドリングカウンタと、
前記候補値を設定するための基本単位時間を保持するスリープ基本時間保持手段と、
前記度数に応じて前記基本単位時間に所定の演算を施すことにより前記候補値を生成する候補値生成手段とを備える
請求項2記載の無線通信装置。 - 通信媒体上の空き状況を報告するキャリアセンス手段と、
前記CTSフレームを前記通信媒体に送信するためのコンテンションウィンドウにおいてバックオフタイムを決定するバックオフタイム決定手段と、
前記通信媒体が所定期間空いている旨の報告を前記キャリアセンス手段から受けると計数を開始し、前記バックオフタイムに相当する時間の計数を完了すると前記フレーム出力手段に前記CTSフレームの出力を許可するバックオフタイム計数手段と
をさらに具備する請求項1記載の無線通信装置。 - 前記バックオフ決定手段は、前記CTSフレーム以外の他フレームを前記通信媒体に送信するための他のコンテンションウィンドウよりも長い時間を含むよう前記コンテンションウィンドウを定めて前記バックオフタイムを決定する
請求項5記載の無線通信装置。 - 前記CTSフレーム以外の他フレームを前記CTSフレームよりも優先するか否を示す優先フラグを保持する優先フラグ保持手段をさらに具備し、
前記バックオフ決定手段は、前記優先フラグが前記他フレームを優先する旨を示しているときには前記他フレームを前記通信媒体に送信するための他のコンテンションウィンドウよりも長い時間を含むよう前記コンテンションウィンドウを定めて前記バックオフタイムを決定する
請求項5記載の無線通信装置。 - 所定間隔毎にビーコンを送信するアクセスポイントと、前記ビーコンを受信して前記アクセスポイントとの同期をとる少なくとも一つの無線端末とを無線により接続し、前記アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は前記無線端末が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムであって、
前記アクセスポイントは、前記スリープ時間を設定するスリープ時間設定手段と、前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力するフレーム出力手段と、前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間当該アクセスポイントをスリープ状態に移行させるよう電源を制御する電源制御手段とを備え、
前記無線端末は、前記フレームを受信した後に前記スリープ時間の間は前記アクセスポイントへの送信を行わない
無線通信システム。 - アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおける前記アクセスポイントの電源制御方法であって、
前記スリープ時間を設定する手順と、
前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力する手順と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順と
を具備する電源制御方法。 - アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおける前記アクセスポイントの電源制御方法であって、
次のビーコン送信時間を越えない範囲で前記スリープ時間を設定する手順と、
前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力する手順と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順と
を具備する電源制御方法。 - アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおける前記アクセスポイントの電源制御方法であって、
通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている場合にはそうでない場合よりも長くなるように前記スリープ時間を設定する手順と、
前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力する手順と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順と
を具備する電源制御方法。 - アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおける前記アクセスポイントの電源制御方法であって、
フレームを通信媒体に送信するためのコンテンションウィンドウにおいてバックオフタイムを決定する手順と、
前記通信媒体における空き状況を確認する手順と、
前記スリープ時間を設定する手順と、
所定タイミングから前記バックオフタイムを経過しても前記通信媒体に空きが生じていれば前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力する手順と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順と
を具備する電源制御方法。 - アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、
前記スリープ時間を設定する手順と、
前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力する手順と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。 - アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、
次のビーコン送信時間を越えない範囲で前記スリープ時間を設定する手順と、
前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力する手順と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。 - アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、
通信媒体上に所定期間連続して空きが生じている場合にはそうでない場合よりも長くなるように前記スリープ時間を設定する手順と、
前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力する手順と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。 - アクセスポイントからのCTSフレームに含まれるスリープ時間の間は他の無線通信装置が送信を行わないように制御されるIEEE802.11規格に準拠する無線通信システムにおいて、
フレームを通信媒体に送信するためのコンテンションウィンドウにおいてバックオフタイムを決定する手順と、
前記通信媒体における空き状況を確認する手順と、
前記スリープ時間を設定する手順と、
所定タイミングから前記バックオフタイムを経過しても前記通信媒体に空きが生じていれば前記スリープ時間を含む前記CTSフレームを出力する手順と、
前記CTSフレームが出力された後に前記スリープ時間の間スリープ状態に移行させるよう電源を制御する手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。
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