JP4244896B2 - Airbag device - Google Patents
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Description
本発明は、自動車等の車両に適用されるエアバッグ装置に関する。 The present invention relates to an airbag device applied to a vehicle such as an automobile.
助手席用のエアバッグ装置は、車両衝突時に、エアバッグをフロントウインドシールドガラスと助手席乗員との間で展開させて、該助手席乗員がフロントウインドシールドガラスに衝突することを防止する(助手席乗員を拘束する)ようになっている。そして、車幅方向端部で中央部よりも大きく湾曲しているフロントウインドシールドガラスの形状によってエアバッグが位置ずれしないように、エアバッグにおけるフロントウインドシールドガラスとの当接領域の面形状を、フロントウインドシールドガラスにおける被当接領域の面形状に一致させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の如き従来の技術では、単一の袋体で構成されたエアバッグによって助手席乗員を拘束する構造であるため、助手席乗員に作用する反力を抑えながら拘束性能を向上することが困難であった。 However, in the conventional technology as described above, since the structure is such that the passenger seat occupant is restrained by the airbag configured by a single bag body, the restraint performance is improved while suppressing the reaction force acting on the passenger seat occupant. It was difficult.
本発明は、上記事実を考慮して、車室内形状の影響を受けることなく乗員を確実に拘束することができるエアバッグ装置を得ることが目的である。 An object of the present invention is to obtain an airbag device that can reliably restrain an occupant without being affected by the shape of the passenger compartment in consideration of the above facts.
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るエアバッグ装置は、車両衝突時に、車体の車幅方向中央からずれて着座する乗員の前方で、乗員拘束用のエアバッグをガス圧によって展開させるエアバッグ装置であって、前記エアバッグは、前記乗員の前方における車幅方向外側部分で展開する第1エアバッグと、前記乗員の前方における車幅方向内側部分で展開する第2エアバッグとを有し、前記第1エアバッグと第2エアバッグとの前端位置を一致させると共に、非拘束展開状態では前記第1エアバッグが第2エアバッグよりも車体前後方向に短かくなるように形成されることで、車両衝突時に展開して、前部を車体に当接させて衝撃荷重を支持可能な前記第1エアバッグの後部と、前部を車体における前記第1エアバッグの当接部位とは異なる部位に当接させて衝撃荷重を支持可能な前記第2エアバッグの後部とを、乗員に正対させるように構成されており、かつ、前記第1エアバッグの後端側と第2エアバッグの後端側とを、該第1エアバッグと第2エアバッグとが車体前後方向の長さの差以下の長さだけ車体前後方向にずれる動作を許容するように連結する連結用ストラップを備えている。
In order to achieve the above object, an airbag apparatus according to the invention described in
請求項1記載のエアバッグ装置では、車両衝突時には、第1エアバッグ及び第2エアバッグがそれぞれガス圧によって乗員の前方で展開する。すなわち、エアバッグは車体と乗員との間で展開し、この乗員を拘束する。乗員の着座位置は、車体の車幅(左右)方向中央に対し左右何れかにずれているので、乗員前方の車体内形状(例えば、フロントウインドシールドガラスの曲率や、ピラーの有無等)は、乗員すなわちエアバッグの左右方向中央に対し非対称形状となっている。 In the airbag device according to the first aspect, at the time of a vehicle collision, the first airbag and the second airbag are deployed in front of the occupant by the gas pressure. That is, the airbag is deployed between the vehicle body and the occupant and restrains the occupant. The seating position of the occupant is shifted to the left or right with respect to the center of the vehicle width (left / right) direction of the vehicle body. It is asymmetrical with respect to the center of the passenger, that is, the airbag in the left-right direction.
ここで、エアバッグは、展開して第1エアバッグの前部及び第2エアバッグの前部が、車体の異なる部分(すなわち非対称形状部分)に当接して衝撃荷重を支持可能な状態で、第1エアバッグの後部と第2エアバッグの後部とが乗員に正対するため、乗員は車体に対し衝撃作用方向に沿って移動しながら拘束される。また、この拘束時に乗員(の主に胸部)が第1及び第2のエアバッグ間に確実に入り込むようになるため、乗員に作用する反力を抑えつつ拘束性能を向上することが実現される。第1及び第2のエアバッグは乗員側である後端側にて互いに離間しないように(離間量を制限するように)、連結用ストラップを介して連結されているので、乗員の衝撃荷重を確実に支持することができる。 Here, the airbag is deployed and the front portion of the first airbag and the front portion of the second airbag are in contact with different parts of the vehicle body (that is, the asymmetric shape part) and can support the impact load. Since the rear portion of the first airbag and the rear portion of the second airbag face the occupant, the occupant is restrained while moving along the impact acting direction with respect to the vehicle body. Further, since the occupant (mainly the chest) enters the space between the first and second airbags at the time of restraint, it is possible to improve the restraint performance while suppressing the reaction force acting on the occupant. . The first and second air bag so as not spaced from each other at an occupant side and a rear side (so as to limit the distance amount), since it is coupled through a coupling strap, the occupant of the impact load It can be reliably supported.
このように、請求項1記載のエアバッグ装置では、車室内形状の影響を受けることなく乗員を確実に拘束することができる。なお、第1エアバッグの後部と第2エアバッグの後部とが乗員に対し正対するとは、第1エアバッグの後部(後端部)と第2エアバッグの後部(後端部)とが乗員における左右対称部位(例えば、両肩等)にほぼ同時に当接するように、第1及び第2エアバッグの後部の前後位置がほぼ一致する状態(当接前の状態か、現に当接している状態かは問わない)を言う。また、第1及び第2エアバッグの前部は、乗員に当接する後部に対し前側に位置して、乗員よりも車両前方で車体に当接する部分、換言すれば、第1及び第2のエアバッグが後部に入力される乗員からの前後方向の衝突荷重を支持可能に車体に当接する部分を意味し、前端部には限られず、例えば、傾斜したフロントウインドシールドガラスの前端近傍から後端近傍までの部分に当接する第1及び第2エアバッグの上部(上前部)等を含む概念である。 Thus, in the airbag device according to the first aspect, the occupant can be reliably restrained without being affected by the shape of the passenger compartment. Note that the rear portion of the first airbag and the rear portion of the second airbag face the occupant are that the rear portion (rear end portion) of the first airbag and the rear portion (rear end portion) of the second airbag. A state in which the front and rear positions of the rear portions of the first and second airbags substantially coincide with each other so as to be in contact with the left and right symmetrical portions (for example, both shoulders) of the occupant at the same time (the state before contact or the current contact) It doesn't matter if it is in a state) Further, the front portions of the first and second airbags are located on the front side with respect to the rear portion in contact with the occupant and are in contact with the vehicle body in front of the occupant, in other words, the first and second air bags. It means the part where the bag contacts the vehicle body so that it can support the longitudinal collision load from the occupant input to the rear part, and is not limited to the front end part, for example, from the front end vicinity of the inclined front windshield glass to the vicinity of the rear end It is the concept including the upper part (upper front part) etc. of the 1st and 2nd airbag which contact | abuts the part until.
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、前記第1エアバッグ内に設けられ、展開時に該第1エアバッグの左右の側壁部を構成する部分間に掛け渡される膨張規制用ストラップと、前記第2エアバッグ内に設けられ、展開時に該第2エアバッグの左右の側壁部を構成する部分間に掛け渡される膨張規制用ストラップと、をさらに備え、前記連結用ストラップは、前記第1エアバッグと第2エアバッグとの外面間において、前記第1エアバッグにおける前記膨張規制用ストラップの接続端部と、前記第2エアバッグにおける前記膨張規制用ストラップの接続端部とを連結している。
The airbag device according to claim 2 is the airbag device according to
以上説明したように本発明に係るエアバッグ装置は、車室内形状の影響を受けることなく乗員を確実に拘束することができるという優れた効果を有する。 As described above, the airbag device according to the present invention has an excellent effect that the occupant can be reliably restrained without being affected by the shape of the passenger compartment.
本発明の実施形態に係るエアバッグ装置としての助手席用エアバッグ装置10について図1乃至図4に基づいて説明する。なお、以下の説明において前後左右の方向を用いて説明するときは、車載状態での乗員から見た前後左右上下方を示すものとし、また各図に適宜示す矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印LEは左方向をそれぞれ示している。
For the
図1には、車載前の助手席用エアバッグ装置10の展開状態における該略全体構成が平面図にて示されている。また、図3には、助手席用エアバッグ装置10が適用された自動車40におけるエアバッグ展開直後の助手席42廻り様子が斜視図にて示されており、図4には、助手席用エアバッグ装置10による助手席乗員の拘束状態が模式的な側面図にて示されている。図2に示される如く、この実施の形態では、助手席42は、自動車40の車体の車幅方向中央から左方にオフセットして配置されている。以下の説明では、助手席42の着座車を乗員Pという。
FIG. 1 is a plan view showing the substantially entire configuration of the passenger
図1に示される如く、助手席用エアバッグ装置10は、ガス発生装置であるガス供給装置としてのインフレータ12と、インフレータ12から供給されるガスによって膨張展開する袋体としてのエアバッグ14とを備えている。インフレータ12は、内部にイグナイタ、着火剤、ガス発生剤(燃焼してガスを発生するもの、又は燃焼して圧縮不活性ガスの流路を開放するもの)等を収容して構成されている。インフレータ12は、図示しない衝突センサが衝突(前突)時に発する信号によってイグナイタに通電されると、着火剤がイグナイタによって点火され、ガス発生剤が燃焼して多量のガスを発生するようになっている。
As shown in FIG. 1, a
エアバッグ14は、左右一対とされた第1エアバッグ16及び第2エアバッグ18を備えている。第1エアバッグ16及び第2エアバッグ18は、それぞれ袋状に形成されており、前端側に形成された開口部から供給される(流入する)ガスによって膨張展開し、後端側に当接する乗員Pの上体を支持するようになっている。この実施形態では、乗員Pの前方左側(車幅方向外側)で展開する第1エアバッグ16と、乗員Pの前方右側で展開する第2エアバッグ18とが、エアバッグ14の左右方向中心線CLに対し非対称形状に形成されている。以下、具体的に説明する。
The
第1エアバッグ16は、図1に示される如く、平面視で略長円状に形成されると共に、図3に示される如く側面視では後端側が前端側よりも上下に大となる形状に形成されている。一方、中心線CLに対して第1エアバッグ16とは反対側に設けられている第2エアバッグ18は、図1に示される如く平面視で略長円状に形成されると共に、側面視では後端側が前端側よりも上下に大となる形状に形成されている。また、図示は省略する(第2実施形態の図6が参考となる)が、第1エアバッグ16及び第2エアバッグ18における車体前後方向との直交面に沿う前後方向各部の断面は、それぞれ長径方向が上下方向に沿う略楕円形状とされている。
As shown in FIG. 1, the
そして、図1に示される如く、車載前に非拘束で展開させた第1エアバッグ16は、車体前後方向に沿う長さL1が第2エアバッグ18の車体前後方向に沿う長さL2よりも小とされている。すなわち、エアバッグ14は、第1エアバッグ16と第2エアバッグ18との前端位置を略一致させると共に、非拘束展開状態では第1エアバッグ16が第2エアバッグよりも前後方向に短くなるように形成されている。
As shown in FIG. 1, the
この第1エアバッグ16と第2エアバッグ18との長さの差ΔLは、乗員P(エアバッグ14の左右方向中心線CL)に対するフロントウインドシールドガラス44(図4参照)の非対称性を吸収するように決められている。具体的には、フロントウインドシールドガラス44は、車幅方向端部で中央部より大きく後方に廻り込むように該端部で曲率が大きくなる形状とされているため、助手席用エアバッグ装置10は、車幅方向外側部分の方が内側部分よりもフロントウインドシールドガラス44との前後方向、上下方向の距離が小となる構成とされている。このため、車室内で展開する第1エアバッグ16は、第2エアバッグ18よりもフロントウインドシールドガラス44に近接しているため、フロントウインドシールドガラス44に当接すると第2エアバッグ18に対し所定量だけ後方に位置ずれしようする構成とされる。そして、この実施形態では、第1エアバッグ16の第2エアバッグ18に対する後方へのずれ量が、上記第1エアバッグ16と第2エアバッグ18との長さの差ΔLとして設定されている。
The difference ΔL in length between the
また、エアバッグ14は、第1エアバッグ16と第2エアバッグ18とにインフレータのガスを供給するためのガス供給部20を備えている。ガス供給部20は、展開した第1エアバッグ16及び第2エアバッグ18の前端近傍の下部間に位置するように配設されており(図4参照)、左端が第1エアバッグ16における展開状態で略右側を向く内側壁に連通すると共に、右端が第2エアバッグ18における展開状態で略左側を向く内側壁に連通している。エアバッグ14は、ガス供給部20内にインフレータ12のガス吹出口を位置させた状態で、該インフレータ12と共にモジュールケース(リテーナ)22に固定されて助手席用エアバッグ装置10(の主として機械部分)を構成している。この助手席用エアバッグ装置10は、図2及び図3に示される如く助手席42前方のインストルメントパネル48内に配設されている。
The
以上により、エアバッグ14は、ガス供給部20を経由して第1エアバッグ16、第2エアバッグ18内にそれぞれインフレータのガスが供給されると、該第1エアバッグ16及び第2エアバッグ18がそれぞれ展開する構成とされている。この実施の形態では、第1エアバッグ16の後端16Aが乗員Pの左肩部に当接し、第2エアバッグ18の後端18Aが乗員Pの右肩に当接する構成とされている。なお、第1及び第2エアバッグ16、18の後端16A、18Aは、それぞれのエアバッグ16、18の乗員との当接(荷重支持)部位における水平面に沿う断面視における後端であり、第1及び第2エアバッグ16、18の乗員との当接範囲(上下方向の当接範囲)の各後端を結ぶ後縁として把握することも可能な概念である。したがって、第1及び第2エアバッグ16、18の展開状態で最も後方に位置する端部と後端16A、18Aが一致しない場合もありえる。
As described above, when the gas of the inflator is supplied into the
また、図1に示される如く、第1エアバッグ16、第2エアバッグ18には、それぞれ左右方向外側に向けてガス抜き孔であるベントホール24、26が設けられている。
In addition, as shown in FIG. 1, the
さらに、エアバッグ14は、膨張規制用のストラップ28、30、及び左右のエアバッグ16、18の連結用の連結部材としてのストラップ32を備えている。ストラップ28、30は、それぞれ第1エアバッグ16、第2エアバッグ18内に設けられ、該第1エアバッグ16、第2エアバッグ18における展開時に左右の側壁部を構成する部分間に掛け渡されている。このストラップ28、30の張力によって第1エアバッグ16、第2エアバッグ18の膨張量(左右方向の膨張幅)が規制されるようになっている。そして、左右のエアバッグ16、18は、ストラップ32にて連結されている。ストラップ32は、第1エアバッグ16と第2エアバッグ18との外面間におけるストラップ28、30の端部間に設けられており、その両端が第1エアバッグ16、第2エアバッグ18に縫い付けられている。このストラップ32が膨張展開時に左右のエアバッグ16、18の後端同士が互いに離間する(後端間の間隔が広がる)ことを防止する構成である。
Furthermore, the
このストラップ32は、上記第1エアバッグ16と第2エアバッグ18とが、長さの差ΔLの一部の長さだけ前後にずれる動作を許容するようになっている。すなわち、ストラップ32にて第1及び第2エアバッグ16、18が連結されたエアバッグ14は、ストラップ32の張力による拘束で現実には図1の如き展開状態を取ることはない構成とされている。すなわち、上記非拘束展開状態は、ストラップ32による拘束も排除して第1及び第2エアバッグ16、18が展開した状態であり、エアバッグ14は、展開しながらフロントウインドシールドガラス44に当接して、後端16A、18Aの前後位置を一致するように非対称性が矯正されるようになっている。これにより、膨張展開時に左右のエアバッグ16、18の後端同士が互いに離間する離間幅も確実に制限される構成である。なお、例えばフロントウインドシールドガラス44の形状が比較的フラットに近い構成では、長さの差ΔLが小さいので、第1及び第2エアバッグ16、18が長さの差ΔL分だけ前後にずれる動作を許容する長さを有するストラップ32を用いることも可能である。
The
以上により、展開状態のエアバッグ14は、図1に示される如く第1エアバッグ16と第2エアバッグ18とが前後方向の中央部で互いに接触しており、これらの後端16A、18A間に隙間Sが形成される構成である。また、上記ストラップ32が第1エアバッグ16、第2エアバッグ18を連結していることにより、エアバッグ14は、第1及び第2エアバッグ16、18の後端16A、18Aが当接する乗員Pによって前方に押圧された状態でも、該第1及び第2エアバッグ16、18におけるストラップ32の前方部分同士が接触する状態が維持され、これらの後端16A、18Aが互いに離間することが防止される構成である。
As described above, in the deployed
次に、本実施形態の作用を説明する。 Next, the operation of this embodiment will be described.
上記構成の助手席用エアバッグ装置10では、自動車40が前突に至ると、衝突センサからの信号によってインフレータ12がガスを発生し、このガスはガス供給部20からエアバッグ14内に供給される。これにより、エアバッグ14では、内部にガスが供給された第1エアバッグ16及び第2エアバッグ18がそれぞれ膨張展開する。第1及び第2エアバッグ16、18の各前端は、車体を構成するフロントウインドシールドガラス44(及びフロントピラー46)に当接して乗員Pの荷重を支持可能な状態となっている。
In the passenger
乗員Pの上体が慣性によって助手席42に対し前方に移動すると、乗員Pは、左右の肩部をそれぞれ第1エアバッグ16の後端16A、第2エアバッグ18の後端18Aに当接しつつ該第1エアバッグ16、第2エアバッグ18を前方に押圧して(フロントウインドシールドガラス44に押し付けて)潰し、衝撃が吸収される。この衝撃吸収過程で、乗員Pの胸部は、ガス圧が作用しない第1エアバッグ16と第2エアバッグ18との後端16A、18A間の隙間Sに入り込み、衝撃吸収に伴い作用する反力すなわち衝撃荷重が緩和される。また、乗員Pの肩部が第1エアバッグ16、第2エアバッグ18を押圧するのに伴って各ベントホール24、26からガスが排出され、衝撃吸収過程で乗員Pの両肩部に作用する反力が増大することが防止される。
When the upper body of the occupant P moves forward relative to the
ここで、助手席用エアバッグ装置10では、エアバッグ14を構成する第1エアバッグ16と第2エアバッグ18とが、非拘束で展開する図1の状態では互いに非対称形状とされており、車載されて展開した状態では車室内形状の非対称性を吸収することができる。具体的には、エアバッグ14は、第2エアバッグ18と前端位置を略一致させた第1エアバッグ16の長さL1が第2エアバッグ18の長さL2よりも短いため、上記の如く湾曲しているフロントウインドシールドガラス44の乗員Pに対する左右の非対称性を吸収して、展開状態における第1エアバッグ16の後端16A、第2エアバッグ18の後端18Aの前後位置を略一致させることが実現された。
Here, in the
これにより、助手席用エアバッグ装置10では、エアバッグ14の後端16A、18Aを乗員Pに正対させて該乗員Pを適正な姿勢で拘束しつつ衝撃吸収を行うことができる。図2に想像線にて示される如く、非拘束状態で第2エアバッグ18と対称形状に展開する第1エアバッグを備えた比較例では、第1エアバッグの後端が第2エアバッグの後端よりも大きく後方に突出することがわかる。このため、比較例では、第1エアバッグが先に乗員Pに当接するために該乗員Pを不安定な姿勢で拘束したり、第1エアバッグ18のみが乗員の衝撃荷重を支持して該第2エアバッグ18が座屈したりすることが懸念されるが、助手席用エアバッグ装置10では、上記の如く項端16A、18Aの前後方向位置を一致させるため、比較例のような問題が生じることが防止されている。
Thus, in the passenger
このように、本実施形態に係る助手席用エアバッグ装置10では、フロントウインドシールドガラス44やフロントピラー46等にて規定される車室内形状の非対称性の影響を受けることなく乗員Pを確実に拘束することができる。
Thus, in the passenger
なお、上記実施形態では、第1エアバッグ16が第2エアバッグ18と一体的に形成された構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1エアバッグ16等と第2エアバッグ18とを独立した袋体として形成し、ストラップ32、タイパネル78、又は連結孔66回りの連結構造等にて連結するように構成しても良い。
In the above you facilities embodiment, the
さらに、上記実施形態では、本発明を助手席用エアバッグ装置10に適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば後部座席用や左右方向の中央座席用など他のエアバッグ装置に本発明を適用しても良い。 Furthermore, in the above you facilities embodiment, the present invention has shown an example of application to passenger-1 0, the present invention is not limited thereto, for example, for the center seat of the rear seat and the right and left direction The present invention may be applied to other airbag devices.
10 助手席用エアバッグ装置
14 エアバッグ
16 第1エアバッグ
18 第2エアバッグ
10 Airbag Device for
Claims (2)
前記エアバッグは、
前記乗員の前方における車幅方向外側部分で展開する第1エアバッグと、前記乗員の前方における車幅方向内側部分で展開する第2エアバッグとを有し、
前記第1エアバッグと第2エアバッグとの前端位置を一致させると共に、非拘束展開状態では前記第1エアバッグが第2エアバッグよりも車体前後方向に短かくなるように形成されることで、車両衝突時に展開して、前部を車体に当接させて衝撃荷重を支持可能な前記第1エアバッグの後部と、前部を車体における前記第1エアバッグの当接部位とは異なる部位に当接させて衝撃荷重を支持可能な前記第2エアバッグの後部とを、乗員に正対させるように構成されており、
かつ、前記第1エアバッグの後端側と第2エアバッグの後端側とを、該第1エアバッグと第2エアバッグとが車体前後方向の長さの差以下の長さだけ車体前後方向にずれる動作を許容するように連結する連結用ストラップを備えている、
エアバッグ装置。 An airbag device that deploys an airbag for restraining an occupant by gas pressure in front of an occupant who is seated with a shift from the vehicle width direction center of the vehicle body at the time of a vehicle collision,
The airbag is
A first airbag that is deployed at an outer portion in the vehicle width direction in front of the occupant; and a second airbag that is deployed at an inner portion in the vehicle width direction in front of the occupant;
The front end positions of the first airbag and the second airbag are made to coincide with each other, and the first airbag is formed to be shorter in the longitudinal direction of the vehicle body than the second airbag in the unconstrained deployed state. A rear portion of the first airbag that can be deployed at the time of a vehicle collision and can support an impact load by bringing the front portion into contact with the vehicle body, and a portion different from the contact portion of the first airbag in the vehicle body The rear portion of the second airbag capable of supporting an impact load by being in contact with the occupant is configured to face the occupant ,
In addition, the rear end side of the first airbag and the rear end side of the second airbag are separated by a length equal to or less than the difference between the lengths of the first airbag and the second airbag in the longitudinal direction of the vehicle body. It is provided with a connecting strap that connects to allow movement that deviates in the direction ,
Airbag device.
前記第2エアバッグ内に設けられ、展開時に該第2エアバッグの左右の側壁部を構成する部分間に掛け渡される膨張規制用ストラップと、
をさらに備え、
前記連結用ストラップは、前記第1エアバッグと第2エアバッグとの外面間において、前記第1エアバッグにおける前記膨張規制用ストラップの接続端部と、前記第2エアバッグにおける前記膨張規制用ストラップの接続端部とを連結している請求項1記載のエアバッグ装置。 An expansion regulating strap provided in the first airbag and spanned between portions constituting left and right side wall portions of the first airbag at the time of deployment;
An expansion regulating strap provided in the second airbag and spanned between portions constituting left and right side wall portions of the second airbag at the time of deployment;
Further comprising
The connection strap includes a connection end portion of the expansion restriction strap in the first airbag and an expansion restriction strap in the second airbag between outer surfaces of the first airbag and the second airbag. The airbag device according to claim 1, wherein the connecting end portion is connected to the airbag device.
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