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JP4244612B2 - 電気光学装置、電子機器および配線基板 - Google Patents

電気光学装置、電子機器および配線基板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上にIC(Integrated Circuit)チップが実装された構成を有する電気光学装置、この種の電気光学装置を備えた電子機器、および電気光学装置に用いられる配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置やEL(Electro Luminescent)表示装置に代表される電気光学装置は、画像を表示するための手段として携帯電話機など各種の電子機器に広く用いられている。この種の電気光学装置は、液晶やEL素子といった電気光学物質に電圧を印加するための電極が設けられた基板を有する。また、電極に駆動電圧を印加するための駆動回路や駆動電圧を生成する電圧生成回路といった各種の電子回路を有するICチップがCOG(Chip On Glass)技術によって基板上に実装された構成も提案されている(例えば特許文献1参照)。この構成においては、ICチップの出力端子から電極に至るように延在する配線と、基板の縁辺近傍からICチップの入力端子に至る配線とが基板上に設けられている。さらに、これらの配線を電極と同一の層から同一工程にて形成すれば、電極と別個の工程にて異なる材料を用いて配線を形成する場合と比較して、製造工程の簡略化や製造コストの低減を図れる点で有利である。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−242799号公報(第1図、第9図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、基板上の電極はITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料によって形成されるのが一般的であるが、この種の材料は銅(Cu)やクロム(Cr)といったその他の金属材料と比較して抵抗率が高い。したがって、上述した基板上の配線を電極と同一の層から形成した場合には、外部機器とICチップとを接続するための配線の抵抗値が高くなり、これに起因してICチップの電子回路の動作が不安定になるという問題があった。特に、電子回路に対して電源電位(あるいは接地電位)を供給する配線の抵抗値が高い場合には、電子回路の動作の安定性に重大な影響を及ぼす結果となりかねない。
【0005】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、基板上の配線の抵抗が高いことに起因して電子回路の動作が不安定となるのを抑えることができる電気光学装置、この電気光学装置を用いた電子機器、および電気光学装置に用いられる配線基板を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、電気光学物質に対向する電極が設けられた基板と、前記電極に駆動電圧を印加するための電子回路を有するとともに前記基板に実装されるICチップであって、端子が設けられて前記基板に対向する実装面と、当該実装面とは異なる面であって酸化絶縁膜の除去により前記電子回路の一部に導通する導通面とを有するICチップと、前記基板上に設けられて前記ICチップの前記端子に接続された第1の配線と、当該ICチップの前記導通面に接続された第2の配線が前記第1の配線よりも抵抗率の低い材料によって設けられた配線基板とを備えている。
【0007】
この構成においては、ICチップの端子と外部機器とを接続するための第1の配線が基板上に設けられているほかに、ICチップの導通面に接続されて当該ICチップと外部機器とを接続する第2の配線が配線基板上に設けられている。したがって、外部機器から導通面に至る経路に第1の配線を介在させる必要はなく、抵抗率の低い第2の配線を用いることによって電子回路の動作を安定させることができる。
【0008】
この電気光学装置においては、配線基板として、基板と略垂直な方向からみてICチップの少なくとも一部を覆う形状を有する基板を用いてもよい。この構成によれば、太陽光や室内照明光といった外光がICチップに直接的に照射されるのを回避することができるから、光の照射に起因したICチップの誤動作を抑えることができる。したがって、この構成のもとでは、配線基板のうち少なくともICチップと対向する部分が光遮光性を有することが望ましい。
【0009】
なお、本発明においては、導通面の電位を電源電位の高位側および低位側のいずれかとすることが望ましい。電源電位の安定性は電子回路による動作の安定性に重大な影響を及ぼし得るからである。もっとも、本発明においては、導通面の電位が電源電位以外の電位であってもよいことはもちろんである。
【0010】
本発明に係る電気光学装置は、携帯電話機やパーソナルコンピュータといった各種の電子機器において、画像を表示する手段または光を変調する手段(例えば液晶プロジェクタにおけるライトバルブ)として使用され得る。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明に係る配線基板は、電気光学物質に対向する電極が設けられた基板と、前記電極に駆動電圧を印加するための電子回路を有するとともに前記基板に実装されるICチップであって、端子が設けられて前記基板に対向する実装面と、当該実装面とは異なる面であって、前記電子回路に対する電源電位の低位側または高位側のいずれかに、酸化絶縁膜の除去により導通する導通面とを有するICチップと、前記基板上に設けられて一端が前記ICチップの前記端子に接続された第1の配線と、を具備する電気光学パネルを外部機器と接続するための配線基板において、当該ICチップの前記導通面に接続される第2の配線と、前記第1の配線の他端に接続される第3の配線と、を有する可撓性の配線基板であって、前記第2の配線および前記第3の配線が前記第1の配線よりも抵抗率の低い材料であることを特徴としている。
【0012】
この配線基板によれば、基板上の配線よりも抵抗率が低い材料によって設けられた配線をICチップの導通面に接続させることができるから、外部機器から配線基板の配線を介してICチップの電子回路に至る経路のなかに、基板上の配線を介在させる必要はない。したがって、たとえ基板上の配線の抵抗値が高くても、電子回路の動作が不安定となるのを抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各図においては、図面が煩雑になるのを防ぐために、各構成要素の寸法や比率などを実際のものとは適宜に異ならせてある。
【0014】
<A:実施形態の構成>
まず、電気光学物質として液晶を用いた液晶表示装置を本発明に係る電気光学装置の一形態として例示する。図1は液晶表示装置の構成を示す分解斜視図であり、図2は図1におけるII−II線からみた断面図である。これらの図に示すように、液晶表示装置100は液晶表示パネル10とフレキシブル配線基板20とを有する。フレキシブル配線基板20は、液晶表示パネル10に一部が接合されたうえで、図2に示すように液晶表示パネル10の背面側に折り返される。ただし、図1においては、フレキシブル配線基板20が液晶表示パネルに接合される前の状態が示されている。
【0015】
液晶表示パネル10は、第1基板11と第2基板12とが枠状のシール材15を介して貼り合わされるとともに、両基板とシール材15とによって囲まれた空間に液晶16が封止された構成となっている。第1基板11および第2基板12は、ガラスやプラスチックなどの光透過性を有する板状部材である。図2に示すように、第1基板11のうち液晶16と対向する面には複数のコモン電極111が設けられている。一方、第2基板12のうち液晶16と対向する面にはコモン電極111と直交する方向に延在する複数のセグメント電極121が設けられている。各コモン電極111および各セグメント電極121は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電材料によって形成された帯状の電極である。第1基板11と第2基板12とに挟持された液晶16は、コモン電極111とセグメント電極121との間に印加された電圧に応じてその配向方向が変化させられる。なお、実際には第1基板11および第2基板12の電極形成面はラビング処理が施された配向膜によって覆われているが、図2においてはその図示が省略されている。
【0016】
図1および図2に示すように、第2基板12は第1基板11よりも外形寸法が大きく、したがって第2基板12の一部は第1基板11の周縁から張り出している。そして、この張り出した部分(以下「張出部」という)12Aの表面には、COG技術によってICチップ13が実装されている。さらに、この張出部12Aには複数の引廻し配線123が設けられている。引廻し配線123は、ITOからなる透明導電層をパターニングしてセグメント電極121を形成する工程において同一の層から形成される。これらの引廻し配線123のうち一部は、シール材15に分散された導電性粒子(図示略)を介して第1基板11上のコモン電極111と導通させられるとともに張出部12Aに至るように延在し、その端部がICチップ13の出力端子に接続されるようになっている。一方、引廻し配線123のうち他の一部は、一端が上記セグメント電極121に連設されるとともに張出部12Aに至るように延在し、他端がICチップ13の出力端子に接続されるようになっている。具体的には図2に示すように、ICチップ13が異方性導電膜141の接着剤141aによって第2基板12上に接合された状態において、引廻し配線123とICチップ13の出力端子に設けられた出力側バンプ131とが当該異方性導電膜141中の導電性粒子141bを介して導通するのである。
【0017】
ICチップ13は、パッケージングが施されていないチップ(いわゆるベアチップ)である。このICチップ13のうち実装された状態において第2基板12と対向する面(以下「実装面」という)13Aには、液晶16を駆動して画像を表示させるための電子回路134が設けられている。この電子回路134には、コモン電極111に走査信号を出力するための駆動回路やセグメント電極121にデータ信号を出力するための駆動回路、あるいは走査信号やデータ信号の電圧を生成するための電圧生成回路といった各種の回路が含まれている。一方、ICチップ13のうち実装面13Aと背後する面(以下「導通面」という)13Bは導電性を有するとともに電子回路134の一部に導通している。すなわち、チップ製造プロセスの最終工程においてICチップ13のシリコンサブストレート(基板)が研磨されて酸化絶縁膜が除去され、この工程により露出した面が導通面13Bとなるのである。ここで、本実施形態においては、導通面13Bの電位が電源電位の低位側(つまり接地電位)に設定されており、電子回路134の接地ラインと導通している場合を想定する。
【0018】
また、第2基板12の張出部12Aには複数の外部接続用配線125(第1の配線)が設けられている。外部接続用配線125は、ITOからなる透明導電層をパターニングしてセグメント電極121および引廻し配線123を形成する工程において同一の層から形成される。これらの外部接続用配線125は、ICチップ13が実装される領域から張出部12Aの周縁に至るように延在する。図2に示すように、各外部接続用配線125の一端とICチップ13の入力端子に設けられた入力側バンプ132とは、異方性導電膜中141中のの導電性粒子141bを介して導通している。
【0019】
一方、フレキシブル配線基板20は、外部機器と液晶表示パネル10とを電気的に接続するための配線基板である。図1および図2に示すように、このフレキシブル配線基板20は基材21を有する。基材21は、例えばポリイミドによって形成されたフィルム状の部材であり、照射光の少なくとも一部を遮る性質を有する。ここで、図3は、フレキシブル配線基板20の近傍に着目して液晶表示装置100の構成を示す平面図である。図1から図3に示すように、フレキシブル配線基板20の基材21は基部211と延出部212とを有する。基部211は、液晶表示パネル10の背面側に折り返される部分であり、第2基板12の張出部12Aに接合される部分(以下「接合部」という)211Aを有する(特に図2参照)。一方、延出部212は基部211から第2基板12の張出部12A側に延出するとともに、基板面と略垂直な方向からみて、ICチップ13の導通面13Bよりもやや広い領域にわたってICチップ13を覆う形状を有する。上述したように延出部212を含む基材21は照射光の少なくとも一部を遮るようになっているから、太陽光や室内照明光といった外光が直接的にICチップ13に照射されることが回避される。
【0020】
また、基材21のうち液晶表示パネル10と対向する面上には配線23および25が設けられている。これらの配線23および25は、例えば銅により形成された配線パターンに金メッキが施されたものである。したがって、配線23および25は、ITOにより形成された外部接続用配線125と比較して抵抗率が低い。
【0021】
配線23は、その一端が基材21のうち接合部211Aに沿った縁辺に位置する。図2に示すように、基材21の接合部211Aが異方性導電膜142の接着剤142aによって第2基板12に接合された状態において、配線23の一端は異方性導電膜142中の導電性粒子142bを介して第2基板12上の外部接続用配線125と導通する。したがって、外部機器とICチップ13の電子回路134とは、フレキシブル配線基板20の配線23と外部接続用配線125とを介して電気的に接続される。
【0022】
一方、配線25は、基部211から延出部212に沿って延在し、当該延出部212のうちICチップ13の導通面13Bに対向する領域に至った端部が導通面用端子251となっている。この導通面用端子251は、ICチップ13の導通面13Bをその全域にわたって覆う形状を有する。さらに、図2に示すように、延出部212のうち導通面13Bと対向する部分は異方性導電膜143の接着剤143aによってICチップ13の導通面13Bに接合される。この状態において、導通面用端子251は、異方性導電膜143中の導電性粒子143bを介して導通面13Bと導通するようになっている。すなわち、ICチップ13の導通面13Bは、フレキシブル配線基板20上の配線25を介して(すなわちITOからなる外部接続用配線125を介することなく)外部機器と接続されることとなる。
【0023】
以上説明したように、本実施形態においては、ICチップ13の端子と外部機器とを接続する外部接続用配線125のほかに、ICチップ13の導通面13Bに直接的に接続されて当該ICチップ13と外部機器とを接続する配線25が外部接続用配線125よりも抵抗率が低い材料によって設けられている。すなわち、外部機器から導通面13Bに至る経路には外部接続用配線125が介在しない。したがって、たとえ第2基板20上に設けられた外部接続用配線125の抵抗値が高い場合であっても、導通面13Bには配線25を介して安定した電源電位が供給されることとなるから、ICチップ13内の電子回路134の動作を安定させることができる。
【0024】
さらに、本実施形態においては、フレキシブル配線基板20の延出部212がICチップ13を覆うようになっており、ICチップ13への直接的な光の照射が回避される。したがって、ICチップ13への光照射に起因して電子回路134の誤作動が生じるのを抑えることができる。
【0025】
<B:変形例>
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0026】
<B−1:変形例1>
上記実施形態においては、ICチップ13の実装面13Aと背後する面に配線25を接続する構成としたが、これ以外の面に接続してもよい。例えば、実装面13Aと隣接する複数の側面のいずれかに配線25を接続する構成としてもよい。要するに、フレキシブル配線基板20上に設けられた配線25が外部接続用配線125を介することなく電子回路134に接続されていればよいのである。
【0027】
<B−2:変形例2>
上記実施形態および変形例においては、フレキシブル配線基板20の基部211と延出部212とを一体に構成したが、各々を別個の部材としてもよい。すなわち、図4に示すように、基部211とは別体の部材として用意された延出部212を、半田付けなどによって基部211に接合する構成としてもよい。また、基部211と延出部212とを接合する必要はなく、各々が独立して外部機器に接続された構成としてもよい。
【0028】
<B−3:変形例3>
上記実施形態および各変形例においては、フレキシブル配線基板20の延出部212によってICチップ13の導通面13B全面を覆うことによってICチップ13への直接的な光照射を防ぐ構成としたが、延出部212が導通面13Bの全面を覆う必要はない。例えば、図5に示すように、延出部212の一部のみが導通面13Bを覆う構成としてもよい。要するに、基板上に設けられた配線(外部接続用配線125)を介在させることなくICチップ13の導通面13Bと外部機器とを接続する配線が設けられていれば、フレキシブル配線基板20の形状は不問である。
【0029】
<B−4:変形例4>
上記実施形態および各変形例においては、ICチップ13の導通面13Bの電位を電源電位の低位側とした場合を想定したが、この電位は電源電位の高位側であってもよい。さらに、導通面13Bの電位を電源電位とする必要は必ずしもない。要するに、導通面13Bは電子回路134の一部に導通する面であれば足り、その電位の如何は不問である。
【0030】
また、上記実施形態および各変形例においては、コモン電極111を駆動するための駆動回路とセグメント電極121を駆動するための駆動回路と各種の電圧を生成する電圧生成回路とを搭載したICチップ13を例示したが、このICチップ13に搭載される電子回路の内容はこれに限られない。すなわち、本発明における「ICチップ」は、電極に駆動電圧を印加するために動作する電子回路を備えているものであればよい。
【0031】
<B−5:変形例5>
上記実施形態および各変形例においては、本発明を液晶表示装置に適用した場合を例示したが、その他の電気光学装置にも本発明を適用することができる。すなわち、有機EL(Electro Luminescent)装置や無機EL装置などのEL表示装置、プラズマディスプレイ装置、FED(Field Emission Display)装置、LED(Light Emitting Diode)表示装置、電気泳動表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた表示装置など、電気的作用を光学的作用に変換する電気光学物質を用いたすべての電気光学装置に本発明を適用できる。
【0032】
<C:電子機器>
次に、本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器について説明する。図6は、この電子機器の一例たる携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機90は、複数の操作ボタン91のほか、受話口92、送話口93とともに、本発明に係る電気光学装置を適用した表示部94を備える。
【0033】
本発明に係る電気光学装置を適用可能な電子機器としては、図6に示した携帯電話機のほかにも、パーソナルコンピュータや、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラ、あるいは本発明に係る電気光学装置をライトバルブとして用いたプロジェクタなどが挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液晶表示装置の構成を示す斜視図である。
【図2】 同液晶表示装置の構成を拡大して示す断面図である。
【図3】 同液晶表示装置の一部を拡大して示す平面図である。
【図4】 実施形態の変形例の構成を示す斜視図である。
【図5】 実施形態の変形例の構成を示す斜視図である。
【図6】 携帯電話機の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
100……液晶表示装置(電気光学装置)、10……液晶表示パネル、11……第1基板、111……コモン電極、12……第2基板(基板)、12A……張出部、121……セグメント電極(電極)、123……引廻し配線、125……外部接続用配線(第1の配線)、13……ICチップ、13A……実装面、13B……導通面、131……出力側バンプ、132……入力側バンプ(端子)、134……電子回路、15……シール材、16……液晶(電気光学物質)、20……フレキシブル配線基板(配線基板)、21……基材、211……基部、211A……接合部、212……延出部、23……配線、25……配線(第2の配線)、251……導通面用端子。

Claims (5)

  1. 電気光学物質に対向する電極が設けられた基板と、
    前記電極に駆動電圧を印加するための電子回路を有するとともに前記基板に実装されるICチップであって、端子が設けられて前記基板に対向する実装面と、当該実装面とは異なる面であって酸化絶縁膜の除去により前記電子回路の一部に導通する導通面とを有するICチップと、
    前記基板上に設けられて前記ICチップの前記端子に接続された第1の配線と、
    当該ICチップの前記導通面に接続された第2の配線が前記第1の配線よりも抵抗率の低い材料によって設けられた配線基板と
    を備える電気光学装置。
  2. 前記配線基板は、前記基板と略垂直な方向からみて前記ICチップの少なくとも一部を覆う形状を有する請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記導通面の電位は、電源電位の高位側および低位側のいずれかである請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の電気光学装置を備える電子機器。
  5. 電気光学物質に対向する電極が設けられた基板と、
    前記電極に駆動電圧を印加するための電子回路を有するとともに前記基板に実装されるICチップであって、端子が設けられて前記基板に対向する実装面と、当該実装面とは異なる面であって、前記電子回路に対する電源電位の低位側または高位側のいずれかに、酸化絶縁膜の除去により導通する導通面とを有するICチップと、
    前記基板上に設けられて一端が前記ICチップの前記端子に接続された第1の配線と、
    を具備する電気光学パネルを外部機器と接続するための配線基板において、
    当該ICチップの前記導通面に接続される第2の配線と、
    前記第1の配線の他端に接続される第3の配線と、
    を有する可撓性の配線基板であって、前記第2の配線および前記第3の配線が前記第1の配線よりも抵抗率の低い材料である配線基板。
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