JP4241174B2 - 低抵抗n型半導体ダイヤモンド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リチウムとリンが共にドーピングされた低抵抗n型半導体ダイヤモンドに関する。より詳しくは、ダイヤモンド中のリチウム原子濃度CLiとリン原子濃度CPが共に1017cm−3以上であり、且つCLi≦CPである低抵抗n型半導体ダイヤモンドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ダイヤモンドを半導体材料として利用し、半導体デバイスとして応用するための研究が進められている。
【0003】
ダイヤモンドは、半導体材料として広く用いられているシリコン(Si)と同族のIVb族元素である炭素で構成され、またSiと同様の結晶構造を持っているので、半導体材料として見ることができる。半導体材料としてのダイヤモンドは、バンドギャップが5.5eVと非常に大きく、キャリアの移動度は電子・正孔ともに室温で2000cm2/V・sと高い。また、誘電率が5.7と小さく、破壊電界が5x106V/cmと大きい。さらに、真空準位が伝導帯下端以下に存在する負性電子親和力というまれな特性を有する。
【0004】
このようにダイヤモンドは、優れた半導体特性を有するので、高温環境下や宇宙環境下でも動作する耐環境デバイス、高周波及び高出力の動作が可能なパワーデバイスや、紫外線発光が可能な発光デバイス、あるいは低電圧駆動が可能な電子放出デバイスなどの半導体デバイス用材料としての応用が期待される。
【0005】
ダイヤモンドを半導体デバイスの材料として利用するためには、p型とn型の電気伝導型制御が必要である。p型半導体ダイヤモンドは、ホウ素を不純物としてダイヤモンド結晶の炭素原子と置換するように添加することにより得ることができる。p型半導体ダイヤモンドは、天然にも存在し、化学気相合成(CVD)法で原料ガス中にホウ素原子を含むガスを導入することにより比較的容易に合成することができる。
【0006】
他方、n型半導体ダイヤモンドに関しては、天然には存在せず、これまで合成も困難であるとされてきたが、近年、リンやイオウをドーパントとして、マイクロ波プラズマCVD法において、その合成条件を最適化することにより、比較的結晶性の良い単結晶n型半導体ダイヤモンドが得られている。また、これらのリンやイオウをドープしたn型半導体ダイヤモンドと、ホウ素をドープしたp型半導体ダイヤモンドとを組み合せることにより、pn接合を形成し、紫外線発光素子の試作も行われている。
【0007】
しかし、現在実現されている結晶性の良い単結晶n型半導体ダイヤモンドの中でもっとも性能の良いリンやイオウをドープしたn型半導体ダイヤモンドでも、室温での抵抗率は104Ω・cm程度とホウ素をドープしたp型と比較して3〜5桁程度高抵抗であり、他の半導体材料と比較すれば、絶縁体といっても過言ではない。これらのn型半導体ダイヤモンドのキャリア濃度の温度依存性から求めた活性化エネルギーは、リンをドープしたもので約0.6eV、イオウをドープしたもので約0.4eVと非常に大きいため、抵抗率の温度依存性は大きく、これらのn型半導体ダイヤモンドを使用したデバイスは広い温度範囲に渡って安定して使用することは困難である。
【0008】
リンやイオウの他にn型半導体特性が確認されているドーパントとしては窒素がある。窒素を含むダイヤモンドは天然にも存在し、n型であることも確認されているが、窒素がドーピングされたダイヤモンドの活性化エネルギーは約1.7eVであり、室温での抵抗率は1010Ω・cm以上と絶縁体である。
【0009】
さらに、リチウムを添加すれば、n型半導体特性を示すことが知られている。ただし、リチウムは前述したリン、イオウ、窒素のように、ダイヤモンドを構成する炭素原子と置換位置にドープされるのではなく、炭素原子の格子間位置にドープされる。リチウムをドープする手法に関しては、例えば、特開平3−205398号公報や特開平4−174517号公報や特開平4−348514号公報あるいは特開平7−106266号公報や特開平11−54443号公報など様々な手法が提案されている。
【0010】
リチウムがドープされたn型半導体ダイヤモンドのキャリアの活性化エネルギーは0.1〜0.3eVと見積られており、比較的準位の浅いドナーであると同時に低抵抗であることが期待される。しかし、ダイヤモンドの格子間に存在するリチウムは拡散しやすく不安定であり、リチウムをドープしたn型半導体ダイヤモンドの電気特性は安定しないという問題があった。
【0011】
【特許文献1】
特開平03−205398号公報
【特許文献2】
特開平04−174517号公報
【特許文献3】
特開平04−348514号公報
【特許文献4】
特開平07−106266号公報
【特許文献5】
特開平11−054443号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、置換ドナーであるリンの深い不純物準位による室温での高い抵抗率と、格子間ドナーであるリチウムがダイヤモンド中で安定しないことによるn型半導体ダイヤモンドの電気特性の不安定性を同時に解決した、低抵抗n型半導体ダイヤモンドを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の低抵抗n型半導体ダイヤモンドは、リチウム原子濃度CLiとリン原子濃度CPとが共に1017cm−3以上であり、且つ、CLi≦CPである。そして、リチウム原子がダイヤモンドを構成する炭素原子の格子間位置に、リン原子が前記炭素原子と置換位置に、それぞれドーピングされていることが好ましく、前記リチウム原子とリン原子は互いに隣接している構造を持つことが更に好ましい。
【0014】
更に、前記リチウム原子とリン原子の中心距離が、0.190nm以上0.200nm以下であることが好ましい。また、これらの低抵抗n型半導体ダイヤモンドは、単結晶ダイヤモンドであることが望ましい。また、ドナーの活性化エネルギーが0.1eV以下であり、抵抗率が103Ω・cm以下であることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
発明者は、結晶性の良い低抵抗n型半導体ダイヤモンドを得るためには、ダイヤモンド中にリチウムとリンとを同時にともに1017cm−3以上ドープし、且つダイヤモンド中のリチウム原子濃度CLiとリン原子濃度CPは、CLi≦CPとすればよいことを見出した。このようにすれば、リチウムあるいはリンをそれぞれ単独でドープした場合の問題点を解決できることを見出した。
【0016】
リチウムとリンが共に1017cm−3未満であると、n型の電気特性が得られない。また、リチウム原子濃度が1017cm−3未満であり、リン原子濃度が1017cm−3以上の場合は、リン単独でドープした場合と同じn型の半導体特性となる。逆にリチウム原子濃度が1017cm−3以上であり、リン原子濃度が1017cm−3未満の場合は、リチウム単独でドープした場合と同じ電気特性となり、安定しない。更に、リチウムとリンが共に1017cm−3以上であるが、リチウム原子濃度が、リン原子濃度を超える(CLi>CP)場合は、やはり電気特性は不安定なものとなる。
【0017】
リチウムのみをドープした場合、前述のようにドープしたリチウムがダイヤモンドの格子間を動き回り不安定であるが、リチウムと同時にリンをダイヤモンドを構成する炭素原子と置換位置にドープすれば、格子間位置にドープされたリチウムが動くこと無く、結晶性が良く、電気的に安定した低抵抗n型半導体ダイヤモンドが得られることを見出した。このようにリチウムとリンをドープすれば、リチウム原子がリン原子によって固定されるので、電気特性が安定化すると共に、キャリアの活性化エネルギーを大幅に小さくできる。
【0018】
そして、リチウム原子とリン原子の中心間距離は、0.190nm以上0.200nm以下であることが好ましい。0.190nm未満や0.200nmを超えるとリチウムとリンを同時にドープすることが困難となる。
【0019】
ここで、上記n型半導体ダイヤモンドの活性化エネルギーを予測するために、リチウムの格子間ドーピングとリンの置換ドーピングとを組み合せた場合について、第一原理計算によるシミュレーションを行った。また、リチウム原子とリン原子とのダイヤモンド中での位置と結晶安定性についても第一原理計算でミュレーションした。
【0020】
その結果、置換位置に存在するリン原子と格子間位置に存在するリチウム原子とが互いに離れている場合よりも、近接している場合の方が結晶安定性の優れた構造であることが判明した。この場合の活性化エネルギーは、0.10eV以下であると計算された。また、最適構造のリチウム原子とリン原子との距離は、0.195nmであった。
【0021】
リチウム原子とリン原子との距離が、0.190nm未満では結晶状態が不安定、すなわちCVDの際にドーピングする手法ではダイヤモンド中にリチウム原子とリン原子が同時にドーピングされにくい。また、0.200nmより長いと活性化エネルギーは0.10eVより大きくなり、抵抗率の温度依存性が大きくなることが判った。
【0022】
以上のように本発明によれば、リチウムとリンとが同時にドープされた低抵抗n型半導体単結晶ダイヤモンドを得ることができる。
【0023】
【実施例】
実施例1
高温高圧合成したIIa型ダイヤモンド単結晶基板を用意した。サイズは、2mmx2mmx0.3mmであり、2mm角の上下面の面方位は、{111}とした。このダイヤモンド単結晶基板上に、マイクロ波プラズマCVD法によって、ノンドープダイヤモンド層を形成し、さらにその上にリチウムとリンをドープしたダイヤモンド層を形成した。なお、試料は、ドープ層中の不純物濃度を測定するための試料と、電気特性を測定するための試料との2種類を用意した。ノンドープダイヤモンド層と、ドープダイヤモンド層の合成条件を以下に示す。
【0024】
(ノンドープダイヤモンド層)
水素流量:500sccm
メタン(CH4)流量:1.0sccm
ダイヤモンド基板温度:950℃
圧力:13.3kPa(100torr)
膜厚:約2μm
【0025】
(ドープダイヤモンド層)
水素流量:1000sccm
メタン(CH4)流量:1.0sccm
ホスフィン(PH3)(水素希釈1000ppm)流量:1.0sccm
リチウムtert―ブトキシド((CH3)3COLi)(キャリアガスH2)
流量:10sccm
ダイヤモンド基板温度:900℃
圧力:13.3kPa(100torr)
膜厚:約1μm
【0026】
合成後、ダイヤモンド単結晶基板を取り出し、単結晶基板上に成長した部分について、走査型電子顕微鏡(SEM)、ラマン分光分析、反射高速電子線回折(RHEED)による測定を行った。その結果、ダイヤモンド単結晶基板上に成長した部分は、エピタキシャル成長したダイヤモンド単結晶であり、ノンドープダイヤモンド層の上に、ドープダイヤモンド層が形成されていることを確認した。このエピタキシャル成長したダイヤモンド単結晶には、クラックなどはなかった。
【0027】
また、得られたエピタキシャルダイヤモンド単結晶のドープダイヤモンド層を二次イオン質量分析(SIMS)したところ、リチウムが7.2x1018cm−3、リンが9.0x1018cm−3検出された。さらに、エピタキシャルダイヤモンド単結晶中のリチウム原子とリン原子の混入位置を特定するため、次のような分析を行った。
【0028】
ラザフォード後方散乱分析(RBS)、粒子線励起X線放射分析(PIXE(Particle induced X-ray emission))、核反応分析(NRA)のそれぞれの手法についてチャネリング測定を行うことにより、リチウムとリンの格子置換率を求めた。その結果、リチウムの格子置換率は5%以下であり、リンの格子置換率は95%以上であることが判った。この結果より、ダイヤモンド中のリチウムはほとんどが格子間に存在し、リンは置換位置に存在することが判った。
【0029】
次に、本発明で形成したエピタキシャルダイヤモンド単結晶の電気的特性を測定した。ダイヤモンド単結晶の表面を酸化処理することにより、表面を酸素終端し、ダイヤモンド表面の電気伝導層を除去した後、ダイヤモンド単結晶の4隅にオーミックコンタクトの電極を形成し、van der Pauw法によるホール効果の測定を行った。その結果、ドープダイヤモンド層は、n型であり、活性化エネルギーは0.09eV、室温(300K)での抵抗率は2.3Ωcmであり、ダイヤモンドとしては低抵抗なn型半導体であることを確認した。
【0030】
このホール効果の測定中に、ダイヤモンド単結晶の温度を873Kまで上昇させたが、その電気特性は非常に安定していた。このことは、格子間に存在するリチウム原子が、置換位置に存在するリン原子で固定されていることを示している。
【0031】
以上の結果より、リチウム原子濃度CLiとリン原子濃度CPとが、共に1017cm−3以上であり、CLi≦CPであるダイヤモンドは、低抵抗n型半導体ダイヤモンドであることが確認できた。また、作成した低抵抗n型半導体ダイヤモンド中のリチウム原子はそのほとんどがダイヤモンドを構成する炭素原子の格子間位置に存在し、リン原子はそのほとんどが炭素原子の置換位置に存在することが判った。更に、作成した低抵抗n型半導体ダイヤモンドの電気特性は非常に安定していた。これらの結果より、リチウム原子とリン原子は、第一原理計算で予測されたように近接状態にあり、原子間距離は0.190nm以上、0.200nm以下であると予測された。
【0032】
比較例1
ドープダイヤモンド層の合成条件を以下のようにしたこと以外は、実施例1と同様にノンドープダイヤモンド層上にドープダイヤモンド層を形成した。
【0033】
(ドープダイヤモンド層)
水素流量:1000sccm
メタン(CH4)流量:1.0sccm
ホスフィン(PH3)(水素希釈10ppm)流量:1.0sccm
リチウムtert―ブトキシド((CH3)3COLi)(キャリアガスH2)
流量:1.0sccm
ダイヤモンド基板温度:900℃
圧力:13.3kPa(100torr)
膜厚:約1μm
【0034】
作成した試料について、実施例1と同様にSIMSによる不純物濃度測定を行ったところ、リチウム原子濃度とリン原子濃度は共に測定限界以下である1017cm−3未満であった。また、室温における抵抗率は106Ω・cmであり、非常に高抵抗であった。
【0035】
比較例2
ドープダイヤモンド層の合成条件を以下のようにしたこと以外は、実施例1と同様にノンドープダイヤモンド層上にドープダイヤモンド層を形成した。
【0036】
(ドープダイヤモンド層)
水素流量:1000sccm
メタン(CH4)流量:1.0sccm
ホスフィン(PH3)(水素希釈1000ppm)流量:1.0sccm
リチウムtert―ブトキシド((CH3)3COLi)(キャリアガスH2)
流量:1.0sccm
ダイヤモンド基板温度:900℃
圧力:13.3kPa(100torr)
膜厚:約1μm
【0037】
作成した試料について、実施例1と同様にSIMSによる不純物濃度測定を行ったところ、リチウム原子濃度は測定限界以下である1017cm−3未満であったが、リン原子濃度は6.5x1018cm−3であった。また、ホール効果測定を行い、ドープ層の伝導型はn型であることを確認したが、室温における抵抗率は104Ω・cmと高抵抗であり、キャリアの活性化エネルギーは0.63eVであった。
【0038】
比較例3
ドープダイヤモンド層の合成条件を以下のようにしたこと以外は、実施例1と同様にノンドープダイヤモンド層上にドープダイヤモンド層を形成した。
【0039】
(ドープダイヤモンド層)
水素流量:1000sccm
メタン(CH4)流量:1.0sccm
ホスフィン(PH3)(水素希釈10ppm)流量:1.0sccm
リチウムtert―ブトキシド((CH3)3COLi)(キャリアガスH2)
流量:10.0sccm
ダイヤモンド基板温度:900℃
圧力:13.3kPa(100torr)
膜厚:約1μm
【0040】
作成した試料について、実施例1と同様にSIMSによる不純物濃度測定を行ったところ、リチウム原子濃度は7.4x1018cm−3であったが、リン原子濃度は測定限界以下の1017cm−3未満であった。また、ホール効果測定を行ったが、電気特性が不安定で測定することができなかった。
【0041】
比較例4
ドープダイヤモンド層の合成条件を以下のようにしたこと以外は、実施例1と同様にノンドープダイヤモンド層上にドープダイヤモンド層を形成した。
【0042】
(ドープダイヤモンド層)
水素流量:1000sccm
メタン(CH4)流量:1.0sccm
ホスフィン(PH3)(水素希釈1000ppm)流量:1.0sccm
リチウムtert―ブトキシド((CH3)3COLi)(キャリアガスH2)
流量:30.0sccm
ダイヤモンド基板温度:900℃
圧力:13.3kPa(100torr)
膜厚:約1μm
【0043】
作成した試料について、実施例1と同様にSIMSによる不純物濃度測定を行ったところ、リチウム原子濃度は2.1x1019cm−3であり、リン原子濃度は8.6x1018cm−3であった。ホール効果測定を行ったが、電気特性が不安定で測定できなかった。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、ダイヤモンド中にリチウム原子とリン原子を共に1017cm−3以上ドーピングし、且つリチウム原子濃度CLiとリン原子濃度CPを、CLi≦CPとすることにより、従来になかった低抵抗のn型半導体ダイヤモンドを得ることができる。このような低抵抗のn型半導体ダイヤモンドを用いれば、高温環境下や宇宙環境下でも動作する耐環境デバイスや、高周波、高出力で動作可能なパワーデバイスや、紫外線発光が可能な発光デバイス、あるいは低電圧駆動が可能な電子放出デバイスなどの半導体デバイスの実用化が可能となる。
Claims (4)
- リチウム原子濃度CLiとリン原子濃度CPとが共に1017cm−3以上であり、且つ、CLi≦CPであって、抵抗率が10 3 Ω・cm以下の単結晶ダイヤモンドであることを特徴とする低抵抗n型半導体ダイヤモンド。
- リチウム原子がダイヤモンドを構成する炭素原子の格子間位置に、リン原子が前記炭素原子と置換位置に、それぞれドーピングされていることを特徴とする請求項1に記載の低抵抗n型半導体ダイヤモンド。
- 前記リチウム原子とリン原子は互いに隣接している構造を持つことを特徴とする請求項2に記載の低抵抗n型半導体ダイヤモンド。
- ホール効果の測定により得られるキャリア濃度の温度依存性から求めたキャリアの活性化エネルギーが0.1eV以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の低抵抗n型半導体ダイヤモンド。
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