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JP4138391B2 - 可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法 - Google Patents

可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法 Download PDF

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JP4138391B2 JP2002220369A JP2002220369A JP4138391B2 JP 4138391 B2 JP4138391 B2 JP 4138391B2 JP 2002220369 A JP2002220369 A JP 2002220369A JP 2002220369 A JP2002220369 A JP 2002220369A JP 4138391 B2 JP4138391 B2 JP 4138391B2
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禎篤 加藤
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像や音声などのデータは、文字データと比較して膨大な容量を有するため、従来、これらのデータを伝送及び蓄積するために高能率な符号化が行われてきた。図1は、従来技術における画像や音声などのデータ信号の伝送・蓄積方法を概略的に示す図である。図1において、画像や音声などのデータ信号は、まずAD変換器100によって、AD(Analog to Digital)変換が行われ、入力デジタルデータ系列200となる。
【0003】
続いて、入力デジタルデータ系列200は、情報源符号化器101によって情報圧縮が行われ、冗長度の低い送信圧縮データ201に符号化される。送信圧縮データ201には、通信路符号化器102により、伝送媒体あるいは記憶媒体の信頼性向上を目的とした通信路符号化が施された後に、伝送データ202として出力される。伝送データ202は、伝送媒体あるいは記憶媒体103に伝送又は記憶される。
【0004】
伝送媒体あるいは記憶媒体103に入力された伝送データ202は、通信路復号器104により通信路復号が行われて受信圧縮データ203に復号される。受信圧縮データ203は、情報源復号器105によって復号され出力デジタルデータ系列204が生成される。更に、出力デジタルデータ系列204は、DA変換器106によってDA(Digital to Analog)変換が行われた結果、画像や音声などのデータ信号が復元される。
【0005】
ここで、情報圧縮を目的とした情報源符号化器101においては、入力された情報源に関する冗長度(例えば、空間的冗長度、時間的冗長度、構造的・知識的冗長度など)が低減された符号化シンボルに変換される。この符号化シンボルには、各符号化シンボルの出現確率の偏りによって生じる冗長度を低減するために、エントロピー符号化が行われる。
【0006】
従来のエントロピー符号化としては、例えば可変長符号化がある。可変長符号化においては、符号化シンボルの出現確率に応じて、割り当てられる可変長符号の相対的な長さが異なる。すなわち、出現確率の高い符号化シンボルに対しては短い可変長符号が割り当てられ、出現確率の低い符号化シンボルに対しては長い可変長符号が割り当てられる。これにより、符号化シンボルに含まれるエントロピー的冗長度が低減される。
【0007】
図2は、可変長符号生成装置300の機能的構成を示すブロック図である。図2に示す様に、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスの入力に伴い、予め設定された可変長符号化テーブルが記憶されている可変長符号化テーブル記憶部301から可変長符号化テーブルが符号出力部302に入力される。そして、符号出力部302に入力された可変長符号化テーブルの符号化インデックスに対応する符号が可変長符号として出力される。
【0008】
また、上述の様に符号化された可変長符号は、可変長復号によって可逆的に、符号化されたシンボルのインデックス番号に復号することができる。図3は、可変長復号装置400の機能的構成を示すブロック図である。可変長復号装置400では、復号対象となる可変長符号が入力されると、予め設定された符号化側と同一の可変長符号化テーブルが記憶されている可変長符号化テーブル記憶部401から、可変長符号化テーブルがインデックス出力部402に入力される。そして、インデックス出力部402に入力された可変長符号と同一の、可変長符号化テーブルにおける符号に対応するインデックス番号が、復号インデックスとして出力される。
【0009】
ところで、符号化シンボルは、その種類やコンテキストに応じて出現確率が異なるため、それぞれの符号化シンボルの種類に応じて異なる可変長符号化テーブルを備えることによって符号化効率を高めることができる。例えば、ISO(International Organization for Standardization)のIEC(International Electrotechnical Commission)によって国際標準化されたMPEG(Moving Picture Experts Group)−4準拠の動画像符号化方式においては、DCT(Discrete Cosine Transform)係数に対応して、符号化モードに応じて異なる可変長符号化テーブルを保持することによって符号化効率を高めている。
【0010】
この反面、符号化シンボルの種類に応じて異なる可変長符号化テーブルを備えると、その可変長符号化テーブルを保持するためのメモリ容量が多くなる。このため、例えば動画像の高能率圧縮方式としてISOのIECとITU−T(International Telecommunication Union-Telecommunication sector)とが共同で標準化作業を進めているJVT(Joint Video Team)によるH.26L動画像符号化方式では、特定の符号生成規則に則って生成される構造的可変長符号(「exp-Golomb符号」と称される。)を用いることによって、可変長符号化テーブルを保持するためのメモリ容量が少量で済むようにしている。
【0011】
以下、構造的可変長符号の一例としてのGolomb符号について説明する。図4は、Golomb符号の構成を示す概念図である。図4に示す様に、Golomb符号は、ノード番号i=0,1,2,3,…により表される無限数のノードを有する。また、Golomb符号はツリー構造を有し、これら各ノードにおいて、無限数のノードを有するツリーと有限数のノードで終端するツリーBとに分岐する。
【0012】
図5は、図4に示したツリー構造を有するGolomb符号において、Golomb符号のツリーBの符号数Pと、インデックス番号とが対応付けて格納される可変長符号化テーブルを示す図である。図5では、ツリーBが無の場合(符号数P=0)、1ビット固定長符号の場合(符号数P=2)、及び2ビット固定長符号の場合(符号数P=4)を例示する。かかるGolomb符号では、ツリーBの符号数Pに応じて異なる特性を有する符号を容易に生成することができる。
【0013】
また、図6は、図4に示したツリー構造を有するGolomb符号において、ツリーBの符号数Pが2でツリーBが存在し始めるノード番号Qと、インデックス番号とが対応付けて格納される可変長符号化テーブルを示す図である。図6では、ノード番号Qがそれぞれ0,1,2の場合を例示する。かかるGolomb符号では、ツリーBが存在し始めるノード番号Qの値に応じて異なる特性を有する符号を容易に生成できる。
【0014】
また、図5及び図6に示す様に、任意のインデックス番号に対応するGolomb符号の符号長が、そのインデックス番号より大きいインデックス番号に対応するGolomb符号の符号長よりも大きくならない様に、可変長符号化テーブルを構成することができる。以下、インデックス番号が小さい程、符号長も小さくなるこの様な可変長符号を「順序正しい可変長符号」と記す。このように、構造的可変長符号は無限のシンボル数を有し、かつ異なる特性を有する可変長符号化テーブルを少ないメモリ容量で実現できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、図7は、符号化シンボル数が14の場合において、Golomb符号のツリーBの符号数Pが4、ツリーBが存在し始めるノード番号Qが0の場合の可変長符号化テーブルを示す図である。図7に示す様に、出現する符号化シンボル数が有限個に限られている場合に、従来の構造的可変長符号によって可変長符号化テーブルを構成すると、決して使用されない符号空間(例えば、図7の“1110”又は“1111”から始まる符号)が存在する。その結果、符号化効率を損するという問題点があった。
【0016】
以下、可変長符号化テーブル内の符号で全ての符号空間を隙間無く埋める可変長符号を「飽和する可変長符号」と記す。図7の可変長符号化テーブルが飽和するように修正を加えるとすれば、例えば、インデックス番号13及び14の符号に他の符号と区別できる符号を割り当てればよい。
【0017】
図8は、かかる修正が加えられた、飽和するシンボル数14の可変長符号化テーブルの一例として、インデックス番号13に符号「1110」が、インデックス番号14に符号「1111」が割り当てられた可変長符号化テーブルを示す図である。図8に示す様に、該可変長符号化テーブルは飽和するが、順序正しい可変長符号ではない。このように、飽和しかつ順序正しい有限シンボル数の可変長符号化テーブルを生成する手段が無かったため、有限数の符号化シンボルを効率よく符号化できないという問題があった。
【0018】
そこで、本発明の課題は、効率の良い可変長符復号を可能とする可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る可変長符号生成装置は、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力手段と、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを記憶する有限基本テーブル記憶手段と、前記テーブルサイズ入力手段により入力されたテーブルサイズと、前記符号化インデックス入力手段により入力された符号化インデックスとに基づいてテーブルサイズ残量及びインデックス残量を算出し、前記テーブルサイズ残量及び前記インデックス残量に基づいて出力インデックス及び出力テーブル番号を決定する出力決定を行うと共に、前記テーブルサイズ残量及び前記インデックス残量を更新する残量更新を行い、前記インデックス残量が0になるまで前記出力決定及び残量更新を繰り返すインデックス算出手段と、前記インデックス算出手段により決定された出力テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段から符号化基本テーブルを選択するテーブル選択手段と、前記テーブル選択手段により選択された符号化基本テーブルと、前記インデックス算出手段により決定された出力インデックスとに基づいて、可変長符号を出力する符号出力手段とを備える。
【0020】
本発明に係る可変長符号生成装置において好ましくは、符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、前記有限基本テーブル記憶手段は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として記憶し、前記テーブル選択手段は、前記符号化特性に対応する有限基本テーブル群から、有限基本テーブルを選択する。
【0021】
本発明に係る可変長符号生成装置は、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力手段と、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを記憶する有限基本テーブル記憶手段と、有限インデックス数で飽和しない可変長符号化テーブルを生成する無限符号化テーブル生成手段と、前記テーブルサイズと前記符号化インデックスとに基づいて、符号生成に用いる可変長符号化テーブルである出力基本テーブルを特定する出力テーブル番号、および、前記出力基本テーブルにおける、出力する符号に対応する出力インデックス番号を決定して出力するインデックス算出手段と、前記出力テーブル番号に対応する可変長符号化テーブルを前記有限基本テーブル記憶手段または前記無限符号化テーブル生成手段から選択するテーブル選択手段と、前記テーブル選択手段により選択された可変長符号化テーブルの前記出力インデックス番号に対応する可変長符号を出力する符号出力手段とを備える。
【0022】
本発明に係る可変長符号生成装置において好ましくは、符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、前記有限基本テーブル記憶手段は、特性ごとに分類された一または複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として記憶し、前記無限符号化テーブル生成手段は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成し、前記インデックス算出手段は、前記符号化特性および前記テーブルサイズおよび前記符号化インデックスに基づいて、前記出力テーブル番号および出力インデックス番号を決定して出力する。
【0023】
本発明に係る可変長復号装置は、復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、復号対象となる可変長符号を入力する可変長符号入力手段と、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを記憶する有限基本テーブル記憶手段と、前記テーブルサイズ入力手段により入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力手段により入力された可変長符号とに基づいて、復号対象符号及び出力テーブル番号を決定する復号データ算出手段と、前記復号データ算出手段により決定された出力テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段から符号化基本テーブルを選択するテーブル選択手段と、前記テーブル選択手段により選択された符号化基本テーブルと、前記復号データ算出手段により決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力手段とを備える。
【0024】
本発明に係る可変長復号装置において好ましくは、符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、前記有限基本テーブル記憶手段は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として記憶し、前記テーブル選択手段は、前記符号化特性に対応する有限基本テーブル群から、有限基本テーブルを選択する。
【0025】
本発明に係る可変長復号装置は、復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、復号対象となる可変長符号である入力可変長符号を入力する可変長符号入力手段と、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを復号する手段を備える有限基本テーブル復号手段と、有限インデックス数では飽和しない可変長符号化テーブルを復号する手段を備える無限符号化テーブル復号手段と、前記テーブルサイズ入力手段により入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力手段により入力された入力可変長符号とに基づいて、復号対象符号および復号対象テーブル番号を決定して出力する復号データ算出手段と、前記復号データ算出手段により決定された復号対象テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル復号手段または前記無限符号化テーブル復号手段からテーブル復号手段を選択するテーブル復号手段選択手段と、前記テーブル復号手段選択手段により選択されたテーブル復号手段と、前記復号データ算出手段により決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力手段とを備える。
【0026】
本発明に係る可変長復号装置において、より好ましくは、符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、前記有限基本テーブル復号手段は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブル復号手段を備え、前記無限符号化テーブル復号手段は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを復号する手段を備え、前記復号データ算出手段は、前記符号化特性および前記テーブルサイズおよび前記入力可変長符号に基づいて、前記復号対象符号および前記復号対象テーブル番号を決定して出力する。
【0027】
本発明に係る可変長符号生成方法は、可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、前記可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力ステップと、前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを有限基本テーブル記憶手段に記憶する有限基本テーブル記憶ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記テーブルサイズ入力ステップにて入力されたテーブルサイズと、前記符号化インデックス入力ステップにて入力された符号化インデックスとに基づいてテーブルサイズ残量及びインデックス残量を算出し、前記テーブルサイズ残量及び前記インデックス残量に基づいて出力インデックス及び出力テーブル番号を決定する出力決定を行うと共に、前記テーブルサイズ残量及び前記インデックス残量を更新する残量更新を行い、前記インデックス残量が0になるまで前記出力決定及び残量更新を繰り返すインデックス算出ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記インデックス算出ステップにて決定された出力テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段から符号化基本テーブルを選択するテーブル選択ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記テーブル選択ステップにて選択された符号化基本テーブルと、前記インデックス算出ステップにて決定された出力インデックスとに基づいて、可変長符号を出力する符号出力ステップとを含む。
【0028】
本発明に係る可変長符号生成方法において好ましくは、前記可変長符号生成装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、前記有限基本テーブル記憶ステップでは、前記可変長符号生成装置は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として前記有限基本テーブル記憶手段に記憶し、前記テーブル選択手ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性に対応する有限基本テーブル群から、有限基本テーブルを選択する。
【0029】
本発明に係る可変長符号生成方法は、可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、前記可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力ステップと、前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを記憶する有限基本テーブル記憶ステップと、前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和しない可変長符号化テーブルを生成する無限符号化テーブル生成ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記テーブルサイズと前記符号化インデックスとに基づいて、符号生成に用いる可変長符号化テーブルである出力基本テーブルを特定する出力テーブル番号、および、前記出力基本テーブルにおける、出力する符号に対応する出力インデックス番号を決定して出力するインデックス算出ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記出力テーブル番号に対応する可変長符号化テーブルを、前記有限基本テーブル記憶ステップまたは前記無限符号化テーブル生成ステップにて選択するテーブル選択ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記テーブル選択ステップにて選択された可変長符号化テーブルの前記出力インデックス番号に対応する可変長符号を出力する符号化出力ステップとを含む。
【0030】
本発明に係る可変長符号生成方法において好ましくは、前記可変長符号生成装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、前記有限基本テーブル記憶ステップでは、前記可変長符号生成装置は、特性ごとに分類された一または複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として前記有限基本テーブル記憶手段に記憶し、前記無限符号化テーブル生成ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成し、前記インデックス算出ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性および前記テーブルサイズおよび前記符号化インデックスに基づいて、前記出力テーブル番号および出力インデックス番号を決定して出力する。
【0031】
本発明に係る可変長復号方法は、可変長復号装置が、復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、前記可変長復号装置が、復号対象となる可変長符号を入力する可変長符号入力ステップと、前記可変長復号装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを有限基本テーブル記憶手段に記憶する有限基本テーブル記憶ステップと、前記可変長復号装置が、前記テーブルサイズ入力ステップにて入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力ステップにて入力された可変長符号とに基づいて、復号対象符号及び出力テーブル番号を決定する復号データ算出ステップと、前記可変長復号装置が、前記復号データ算出ステップにて決定された出力テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段から符号化基本テーブルを選択するテーブル選択ステップと、前記可変長復号装置が、前記テーブル選択ステップにて選択された符号化基本テーブルと、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力ステップとを含む。
【0032】
本発明に係る可変長復号方法において好ましくは、可変長復号装置が符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、前記有限基本テーブル復号ステップでは、前記可変長復号装置が特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを復号するステップを含み、前記無限符号化テーブル復号ステップでは、前記可変長復号装置が前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを復号するステップを含み、前記復号データ算出ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性および前記テーブルサイズおよび前記入力可変長符号に基づいて、前記復号対象符号および前記復号対象テーブル番号を決定して出力する。
【0033】
本発明に係る可変長復号方法において、前記可変長復号装置が、復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、前記可変長復号装置が、復号対象となる可変長符号である入力可変長符号を入力する可変長符号入力ステップと、前記可変長復号装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを復号するステップを含む有限基本テーブル復号ステップと、前記可変長復号装置が、有限インデックス数では飽和しない可変長符号化テーブルを復号するステップを含む無限符号化テーブル復号ステップと、前記可変長復号装置が、前記テーブルサイズ入力ステップにて入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力ステップにて入力された入力可変長符号とに基づいて、復号対象符号および復号対象テーブル番号を決定して出力する復号データ算出ステップと、前記可変長復号装置が、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル復号ステップまたは前記無限符号化テーブル復号ステップにてテーブル復号手段を選択するテーブル復号手段選択ステップと、前記可変長復号装置が、前記テーブル復号手段選択ステップにて選択されたテーブル復号手段と、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力ステップとを含む。
【0034】
本発明に係る可変長復号方法において、より好ましくは、前記可変長復号装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、前記有限基本テーブル記憶ステップでは、前記可変長復号装置は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として前記有限基本テーブル記憶手段に記憶し、前記無限符号化テーブル生成ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成し、前記テーブル選択ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段に記憶されている有限基本テーブル群、又は、前記無限符号化テーブル生成ステップにて生成された無限符号化テーブルから、有限基本テーブルを選択する。
【0035】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、前記インデックス算出手段は、前記残量更新前の前記インデックス残量が前記出力テーブル番号における最大インデックス番号より大きい場合には、前記出力インデックスとして前記出力テーブル番号における最大インデックス番号を出力する。
【0036】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、前記テーブル選択手段は、符号化基本テーブルとして前記有限基本テーブルを選択する場合には、前記有限基本テーブルの最小インデックス番号に対応する符号の符号長が、前記無限符号化テーブル生成手段により生成される可変長符号化テーブルにおける符号間の符号長の差より大きいテーブルを選択する。
【0037】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記インデックス算出ステップでは、前記可変長符号生成装置が、前記残量更新前の前記インデックス残量が前記出力テーブル番号における最大インデックス番号より大きい場合には、前記出力インデックスとして前記出力テーブル番号における最大インデックス番号を出力する。
【0038】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記テーブル選択ステップでは、前記可変長符号生成装置が、符号化基本テーブルとして前記有限基本テーブルを選択する場合には、前記有限基本テーブルの最小インデックス番号に対応する符号の符号長が、前記無限符号化テーブル生成ステップにて生成される可変長符号化テーブルにおける符号間の符号長の差より大きいテーブルを選択する。
【0039】
本発明に係る可変長符号生成装置は、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力手段と、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルを生成する有限基本テーブル生成手段と、有限インデックス数で飽和しない可変長符号化テーブルを生成する無限符号化テーブル生成手段と、前記テーブルサイズと前記符号化インデックスとに基づいて、符号生成に用いる可変長符号化テーブルである出力基本テーブルを特定する出力テーブル番号、および、前記出力基本テーブルにおける、出力する符号に対応する出力インデックス番号を決定して出力するインデックス算出手段と、前記出力テーブル番号に対応する可変長符号化テーブルを前記有限基本テーブル生成手段または前記無限符号化テーブル生成手段から選択するテーブル選択手段と、前記テーブル選択手段により選択された可変長符号化テーブルの前記出力インデックス番号に対応する可変長符号を出力する符号出力手段とを備える。
【0040】
本発明に係る可変長符号生成装置において好ましくは、符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、前記無限符号化テーブル生成手段は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成する。
【0041】
本発明に係る可変長復号装置は、復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、復号対象となる可変長符号である入力可変長符号を入力する可変長符号入力手段と、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルを復号する手段を備える有限符号化テーブル復号手段と、有限インデックス数では飽和しない可変長符号化テーブルを復号する手段を備える無限符号化テーブル復号手段と、前記テーブルサイズ入力手段により入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力手段により入力された入力可変長符号とに基づいて、復号対象符号および復号対象テーブル番号を決定して出力する復号データ算出手段と、前記復号データ算出手段により決定された復号対象テーブル番号に応じて、前記有限符号化テーブル復号手段または前記無限符号化テーブル復号手段からテーブル復号手段を選択するテーブル復号手段選択手段と、前記テーブル復号手段選択手段により選択されたテーブル復号手段と、前記復号データ算出手段により決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力手段とを備える。
【0042】
本発明に係る可変長復号装置において好ましくは、符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、前記無限符号化テーブル復号手段は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを復号する。
【0043】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、それぞれの可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性を符号化特性情報として記憶する符号化特性情報記憶手段と、前記符号化特性情報を出力する符号化特性情報出力手段と、前記符号化特性情報記憶手段によって記憶されている符号化特性情報に応じて、可変長符号生成を行う可変長符号生成手段とを更に備える。
【0044】
本発明に係る可変長復号装置において、より好ましくは、それぞれの可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性を符号化特性情報として入力する符号化特性情報入力手段と、前記符号化特性情報を記憶する符号化特性情報記憶手段と、前記符号化特性情報記憶手段によって記憶されている符号化特性情報に応じて、可変長復号を行う可変長復号手段とを更に備える。
【0045】
本発明に係る可変長符号生成方法は、可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、前記可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力ステップと、前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルを生成する有限基本テーブル生成ステップと、前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和しない可変長符号化テーブルを生成する無限符号化テーブル生成ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記テーブルサイズと前記符号化インデックスとに基づいて、符号生成に用いる可変長符号化テーブルである出力基本テーブルを特定する出力テーブル番号、および、前記出力基本テーブルにおける、出力する符号に対応する出力インデックス番号を決定して出力するインデックス算出ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記出力テーブル番号に対応する可変長符号化テーブルを前記有限基本テーブルまたは前記無限符号化テーブルから選択するテーブル選択ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記テーブル選択ステップにて選択された可変長符号化テーブルの前記出力インデックス番号に対応する可変長符号を出力する符号出力ステップとを含む。
【0046】
本発明に係る可変長符号生成方法において好ましくは、前記可変長符号生成装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、前記無限符号化テーブル生成ステップでは、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成する。
【0047】
本発明に係る可変長復号方法は、可変長復号装置が復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、前記可変長復号装置が復号対象となる可変長符号である入力可変長符号を入力する可変長符号入力ステップと、前記可変長復号装置が有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルを復号するステップを含む有限符号化テーブル復号ステップと、前記可変長復号装置が有限インデックス数では飽和しない可変長符号化テーブルを復号するステップを含む無限符号化テーブル復号ステップと、前記可変長復号装置が、前記テーブルサイズ入力ステップにて入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力ステップにて入力された入力可変長符号とに基づいて、復号対象符号および復号対象テーブル番号を決定して出力する復号データ算出ステップと、前記可変長復号装置が、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象テーブル番号に応じて、前記有限符号化テーブル復号ステップまたは前記無限符号化テーブル復号ステップにてテーブル復号手段を選択するテーブル復号手段選択ステップと、前記可変長復号装置が、前記テーブル復号手段選択ステップにて選択されたテーブル復号手段と、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力ステップとを含む。
【0048】
本発明に係る可変長復号方法において好ましくは、前記可変長復号装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、前記無限符号化テーブル復号ステップでは、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを復号する。
【0049】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記可変長符号生成装置が、それぞれの可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性を符号化特性情報として符号化特性情報記憶手段に記憶する符号化特性情報記憶ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記符号化特性情報を出力する符号化特性情報出力ステップと、前記可変長符号生成装置が、前記符号化特性情報記憶ステップにて記憶された符号化特性情報に応じて、可変長符号生成を行う可変長符号生成ステップとを更に含む。
【0050】
本発明に係る可変長復号方法において、より好ましくは、前記可変長復号装置が、それぞれの可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性を符号化特性情報として入力する符号化特性情報入力ステップと、前記可変長復号装置が、前記符号化特性情報を符号化特性情報記憶手段に記憶する符号化特性情報記憶ステップと、前記可変長復号装置が、前記符号化特性情報記憶ステップにて記憶された符号化特性情報に応じて、可変長復号を行う可変長復号ステップとを更に含む。
【0051】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力手段は、前記符号化特性情報を可変長符号化して伝送する。
【0052】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力手段は、可変長符号化テーブルの特性を決定する複数のパラメータを多次元可変長符号化することによって、前記符号化特性情報を出力する。
【0053】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力手段は、複数の可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性の組み合わせ情報を前記符号化特性情報として出力する。
【0054】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力手段は、前記符号化特性のデフォルト値と異なる符号化特性値を前記符号化特性情報として出力する。
【0055】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力手段は、前記符号化特性のデフォルト値と符号化特性値との差分値を前記符号化特性情報として出力する。
【0056】
本発明に係る可変長復号装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力手段は、前記符号化特性情報を可変長復号する。
【0057】
本発明に係る可変長復号装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力手段は、可変長符号化テーブルの特性を決定する複数のパラメータを多次元可変長復号することによって、前記符号化特性情報を入力する。
【0058】
本発明に係る可変長復号装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力手段は、複数の可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性の組み合わせ情報を前記符号化特性情報として入力する。
【0059】
本発明に係る可変長復号装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力手段は、前記符号化特性のデフォルト値と異なる符号化特性値を前記符号化特性情報として入力する。
【0060】
本発明に係る可変長復号装置において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力手段は、前記符号化特性のデフォルト値と符号化特性値との差分値を前記符号化特性情報として入力する。
【0061】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性情報を可変長符号化して伝送する。
【0062】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、可変長符号化テーブルの特性を決定する複数のパラメータを多次元可変長符号化することによって、前記符号化特性情報を出力する。
【0063】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、複数の可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性の組み合わせ情報を前記符号化特性情報として出力する。
【0064】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性のデフォルト値と異なる符号化特性値を前記符号化特性情報として出力する。
【0065】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性のデフォルト値と符号化特性値との差分値を前記符号化特性情報として出力する。
【0066】
本発明に係る可変長復号方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性情報を可変長復号する。
【0067】
本発明に係る可変長復号方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、可変長符号化テーブルの特性を決定する複数のパラメータを多次元可変長復号することによって、前記符号化特性情報を入力する。
【0068】
本発明に係る可変長復号方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、複数の可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性の組み合わせ情報を前記符号化特性情報として入力する。
【0069】
本発明に係る可変長復号方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性のデフォルト値と異なる符号化特性値を前記符号化特性情報として入力する。
【0070】
本発明に係る可変長復号方法において、より好ましくは、前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性のデフォルト値と符号化特性値との差分値を前記符号化特性情報として入力する。
【0071】
本発明に係る可変長符号生成装置において、より好ましくは、前記インデックス算出手段は、ルックアップテーブルを備え、前記ルックアップテーブルを利用して出力テーブル番号および出力インデックス番号を決定する。
【0072】
本発明に係る可変長復号装置において、より好ましくは、前記復号データ算出手段は、ルックアップテーブルを備え、前記ルックアップテーブルを利用して復号対象テーブル番号および復号対象符号を決定する。
【0073】
本発明に係る可変長符号生成方法において、より好ましくは、前記インデックス算出ステップでは、前記可変長符号生成装置は、ルックアップテーブルを利用して出力テーブル番号および出力インデックス番号を決定する。
【0074】
本発明に係る可変長復号方法において、より好ましくは、前記復号データ算出ステップでは、前記可変長復号装置では、ルックアップテーブルを利用して復号対象テーブル番号および復号対象符号を決定する。
【0075】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の第1及び第2の実施形態における可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法について説明する。
【0076】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。
図9は、第1の実施の形態における可変長符号生成装置500の構成を概略的に示すブロック図である。図9に示す様に、可変長符号生成装置500は、インデックス算出部501とテーブル選択部502と有限基本テーブル記憶部503と符号出力部504とを備える。
【0077】
インデックス算出部501は、可変長符号生成装置500に入力されたテーブルサイズ及び符号化インデックスに基づいて、使用すべき基本テーブルを示す出力テーブル番号、及び出力基本テーブルにおけるインデックス番号(出力インデックス)を算出する。
【0078】
テーブル選択部502は、符号化特性に応じて有限基本テーブル記憶部503に記憶されている基本テーブル群の中から使用する基本テーブル群を選択する。更に、テーブル選択部502は、選択された基本テーブル群の中から出力テーブル番号に応じて基本テーブルを選択し、後述の符号出力部504に符号化基本テーブルとして提供する。
【0079】
有限基本テーブル記憶部503には、複数の基本テーブル群a,b…が記憶されている。
符号出力部504は、出力インデックスに対応する符号を符号化基本テーブルの中から取得して、可変長符号として出力する。
【0080】
次いで、図10は、シンボル数がそれぞれ2,3,4,5,6で飽和する順序正しい可変長符号化テーブルを示す図である。すなわち、シンボル数が2のテーブルはTable2、シンボル数が3のテーブルはTable3、シンボル数が4のテーブルはTable4−1、及びTable4−2、シンボル数が5のテーブルはTable5−1、Table5−2、及びTable5−3、シンボル数が6のテーブルはTable6−1、Table6−2、Table6−3、Table6−4、及びTable6−5とする。これらのテーブルは、他のテーブルを生成するために使用されるテーブルであり、「基本テーブル」と記す。
【0081】
ここで、特性の異なる5種類のnシンボルで飽和する可変長符号化テーブルをTable(n)-a、Table(n)-b、Table(n)-c、Table(n)-d、Table(n)-eとする。これらの5種類の特性a,b,c,d,eを有する符号を生成するために使用される基本テーブルは、図11に示す様に、特性aの符号を生成するためにTable2、Table3、Table4−1、Table5−1、及びTable6−1を用いるものとし、以下、これらのテーブルを「基本テーブル群a」と記す。
【0082】
同様に、Table2、Table3、Table4−1、Table5−1、Table6−2は、基本テーブル群bとして特性bの符号生成に用いられ、Table2、Table3、Table4−1、Table5−2、Table6−3は、基本テーブル群cとして特性cの符号生成に用いられる。更に、Table2、Table3、Table4−2、Table5−2、Table6−4は、基本テーブル群dとして特性dの符号生成に用いられ、Table2、Table3、Table4−2、Table5−3、Table6−5は、基本テーブル群eとして特性eの符号生成に用いられる。
【0083】
本発明の第1の実施の形態における符号生成では、これらの飽和しかつ順序正しい基本テーブルを保持し、これらの基本テーブルの最も長い符号長を有する符号をエスケープコードとして、更に基本テーブルを付加していくことにより、よりシンボル数の多い飽和し順序正しい可変長符号化テーブルを構成することを特徴とする。
【0084】
具体的には例えば、nシンボルで飽和する(テーブルサイズ=n)特性s(符号化特性=s)のテーブルのm番目(1≦m≦n)の符号(符号化インデックス=m)を生成するためには、基本テーブル群sのテーブルを用いて、図12のフローチャートに示す手順によって可変長符号を生成する。
【0085】
まず、i=n、j=m、k=6が設定される(S11)。
続いて、iが7以上かつjが6以上であれば、Table6−sの6番目の符号が出力され(S12)、i及びjから5が減算される(S13)。また、kはiと6の内、小さい方の値に決定される。そして、iが7以上かつjが6以上である間、S12及びS13の処理が繰り返される。一方、iが7以上かつjが6以上でなければ、Tablek−sのj番目の符号が出力される(S14)。
【0086】
かかる手法により生成される符号の一例として、シンボル数n=15、特性s=a,b,c,d,eに対する可変長符号化テーブルを図13に示す。
図13に示す様に、本手法によって生成される複数種類のテーブルは、特性a,b,c,d,eの順に符号長の分布の傾きが小さくなる様に構成されている。したがって、ある符号化対象シンボルの値が推定しやすい場合には特性aに近い可変長符号化テーブルを用い、推定しにくい場合には特性eに近い可変長符号化テーブルを用いることによって、効率良く符号化することができる。
【0087】
また、図14は、本発明の第1の実施の形態における可変長復号装置600の構成を概略的に示すブロック図である。図14に示す様に、可変長復号装置600は、復号データ算出部601とテーブル選択部602と有限基本テーブル記憶部603とインデックス出力部604とを備える。
【0088】
復号データ算出部601は、可変長復号装置600に入力されたテーブルサイズ及び可変長符号に基づいて、使用すべき基本テーブルを示す出力テーブル番号、及び基本テーブルによって復号対象となる可変長符号(復号対象符号)を出力する。
【0089】
テーブル選択部602は、有限基本テーブル記憶部603に記憶されている基本テーブル群の中から、符号化特性に応じて、使用する基本テーブル群を選択する。更に、テーブル選択部602は、その中から出力テーブル番号に応じて基本テーブルを選択し、後述のインデックス出力部604に符号化基本テーブルとして提供する。
【0090】
有限基本テーブル記憶部603には、複数の基本テーブル群a,b…が記憶されている。
インデックス出力部604は、復号対象符号と一致する符号に対するインデックス値を符号化基本テーブルの中から取得し、復号の結果得られたインデックス番号として出力する。
【0091】
復号側においても、復号対象シンボルに対する可変長符号化テーブルのシンボル数及び特性は符号化と同様の手段により前以って決定される。このため、図15のフローチャートに示す各ステップを経ることによって容易に復号可能である。
【0092】
まず、i=n、j=0に設定される(S21)。
続いて、iが7以上であり、入力された符号の最初の部分がTable6−sの6番目の符号であれば、特性sのTable6の6番目の符号分が読み飛ばされ(S22)、iから5が減算されjに5が加算される。また、kはiと6の内、小さい方の値に決定される(S23)。その結果、Table6−sの6番目の符号と一致する部分が削除される。そして、iが7以上である間、S22〜S23の処理が繰り返される。
【0093】
一方、iが7以上でなければ、特性sのTablekの符号の中から符号列の先頭に一致する符号のインデックス値pが求められ、当該符号が読み飛ばされる(S24)。そして、入力符号系列の先頭からTablek−sに一致する符号が探索され、当該符号がp番目であれば、jにpが加算され、その結果得られたjが復号された値として出力される(S25)。
【0094】
なお、本発明の第1の実施の形態では、シンボル数2〜6の基本テーブルを用いて可変長符号を生成するよう構成したが、シンボル数はこれらの値に限らず、例えばシンボル数が7や8までの全て又は一部の飽和し順序正しい可変長符号化テーブルを基本テーブルとして用いてもよい。また、それ以上のシンボル数の全て又は一部の飽和し順序正しい可変長符号化テーブルを基本テーブルとして用いてもよい。
【0095】
また、例えば、符号長の分布の偏りが最も小さくなる特性s=fを、図16のフローチャートに示す手法で導入するような構成としてもよい。すなわち、シンボル数nの特性tのテーブルのm番目の符号は、以下のステップを経て出力される。
【0096】
まず、2g≦n<2g+1を満たすgが求められる(S31)。
この結果、m≦2g+1−nであれば、gビット固定長符号のm番目の符号が出力され(S32)、符号化が終了する。一方、m>2g+1−nであれば、g+1ビット固定長符号の(m+2g+1−n)番目の符号が出力され(S33)、符号化が終了する。
【0097】
一例として、シンボル数n=15の場合の特性s=fの符号を図17に示す。なお、特性fの符号は、図18のフローチャートに示す様に以下の手順によって容易に復号することができる。
【0098】
まず、2g≦n<2g+1を満たすgが求められる(S41)。
続いて、入力符号系列の最初のgビットが固定長復号され、対応するgビット固定長符号でのインデックス番号が順位rとして求められる(S42)。r≦2g+1−nであれば、rが復号シンボルとして出力され(S43)、復号が終了する。
【0099】
r>2g+1−nであれば、j=2r−2g+1+nとされ(S44)、更に次の1ビットが1であればjに1が加算される(S45)。そして、得られたjが復号シンボルとして出力され(S46)、復号が終了する。
【0100】
以上説明した様に、本発明の第1の実施の形態における可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法によれば、複数種類の特性を有し、かつ、有限シンボル数で飽和し順序正しい可変長符号化テーブルを構成できる。その結果、効率のよい可変長符復号が可能となる。
【0101】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態における可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法は、第1の実施の形態における基本テーブル(図11参照)のように、シンボル数の少ない飽和し順序正しい1つまたは複数のテーブルと、Golomb符号などの飽和しない構造的可変長符号とを併用することを特徴とする。
【0102】
図19は、本実施の形態における可変長符号生成装置700の構成を概略的に示すブロック図である。図45は、本実施の形態の変形態様における可変長符号生成装置700の構成を概略的に示すブロック図である。図19及び図45に示す様に、可変長符号生成装置700は、インデックス算出部701とテーブル選択部702と無限符号化テーブル生成部703と有限基本テーブル記憶部704と符号出力部705とを備える。
【0103】
インデックス算出部701は、可変長符号生成装置700に入力されたテーブルサイズ及び符号化インデックスに基づいて、使用すべき基本テーブルを示す出力テーブル番号、及び出力基本テーブルにおけるインデックス番号(出力インデックス)を算出する。
なお、インデックス算出部701は、図45に示す様に、可変長符号生成装置700に入力された符号化特性、及びテーブルサイズ及び符号化インデックスに基づいて、使用すべき基本テーブルを示す出力テーブル番号、及び出力基本テーブルにおけるインデックス番号(出力インデックス)を算出する態様を採ることもできる。
【0104】
テーブル選択部702は、符号化特性及び出力インデックス番号に応じて有限基本テーブル記憶部704に記憶されている基本テーブル群、若しくは、無限符号化テーブル生成部703によって生成される可変長符号化テーブルから、使用する基本テーブルを選択し、後述の符号出力部705に符号化基本テーブルとして提供する。
なお、テーブル選択部702は、図45に示す様に、出力インデックス番号に応じて有限基本テーブル記憶部704に記憶されている基本テーブル群、若しくは、無限符号化テーブル生成部703によって生成される可変長符号化テーブルから、使用する基本テーブルを選択し、後述の符号出力部705に符号化基本テーブルとして提供する態様を採ることもできる。
【0105】
無限符号化テーブル生成部703は、入力される符号化特性を使用して、可変長符号化テーブルを生成する。
有限基本テーブル記憶部704には、複数の基本テーブル群a,b…が記憶されている。
符号出力部705は、符号化基本テーブルの中から出力インデックスに対応する符号を取得して、可変長符号として出力する。
【0106】
以下、その一例としてGolomb符号を用いた場合の可変長符号生成方法について説明する。図5に示したGolomb符号において、ツリーBの符号数PとツリーBが存在し始めるノード番号Qとの組み合わせ(P,Q)が、(2,2)の場合を特性aとする。更に、(2,1)の場合を特性bとし、(2,0)の場合を特性cとし、(3,0)の場合を特性d、そして、(4,0)の場合を特性eとする。これらの可変長符号化テーブルを図20に示す。
【0107】
また、図21は、本発明の第2の実施の形態における可変長符号生成方法、及び可変長復号方法において用いられる基本テーブルを示す。図21に示す様に、基本テーブルには、インデックス番号と各TableのGolomb符号とが対応付けて格納されている。また、本実施の形態において用いられる可変長符号化テーブルの特性a〜eと基本テーブルとの対応関係を図22に示す。
【0108】
ここで、Golomb符号は、飽和しない順序正しい可変長符号であるが、図23に示す様に、Golomb符号の任意のノードを基本テーブルCに置き換えることによって、飽和する可変長符号を生成することができる。但し、この置換処理だけでは、当該可変長符号化が順序正しく構成できるとは限らない。
【0109】
そこで、本発明の第2の実施の形態における符号生成では、上記Golomb符号のノードを置き換えるための基本テーブルCの最小符号長が、Golomb符号におけるツリーBの最大符号長以上になるような基本テーブルを用いることによって符号長の逆転が生じないようにして、飽和し順序正しい可変長符号化テーブルを構成することを特徴とする。
【0110】
具体的には例えば、nシンボルで飽和する特性sのテーブルのm番目の符号を生成するためには、基本テーブル群sのテーブル及び図21に示した特性sに対応するGolomb符号を用いて、図24のフローチャートに示す様に、以下の手順によって符号を生成する。
【0111】
S51では、特性sに対応するGolomb符号の係数の組み合わせ(Ps,Qs)、及びnの値から、h=(n−Qs)%Psが求められる。ここで、演算子「%」はモジュロ演算を行うことを意味する。なお、h=0の場合はh=Psとする(S52)。
【0112】
続いて、残余数LがL=h+Psと定義される(S53)。m≦n−Lである場合には、特性sに対応するGolomb符号のm番目の係数が出力され(S54)、符号化が終了する。
一方、m>n−Lである場合には、(n−L+Qs)/Ps個の符号「1」の出力(S55)に続けて、基本テーブル群sの内、シンボル数がLの基本テーブルの(m+L−n)番目の符号が出力され(S56)、符号化が終了する。このように構成した場合のシンボル数n=15の特性a〜eに対応する可変長符号化テーブルを図25に示す。
【0113】
次に、図26は、本発明の第2の実施の形態における可変長復号装置800の構成を概略的に示すブロック図である。図46は、本実施の形態の変形態様における可変長復号装置800の構成を概略的に示すブロック図である。図26及び図46に示す様に、可変長復号装置800は、復号データ算出部801とテーブル選択部802と無限符号化テーブル生成部803と有限基本テーブル記憶部804とインデックス出力部805とを備える。
【0114】
復号データ算出部801は、可変長復号装置800に入力されたテーブルサイズ及び可変長符号に基づいて、使用すべき基本テーブルを示す出力テーブル番号、及び基本テーブルによって復号対象となる可変長符号(復号対象符号)を出力する。
なお、復号データ算出部801は、図46に示す様に、復号データ算出部801は、可変長復号装置800に入力された符号化特性、及びテーブルサイズ及び可変長符号に基づいて、使用すべき基本テーブルを示す出力テーブル番号、及び基本テーブルによって復号対象となる可変長符号(復号対象符号)を出力する態様を採ることもできる。
【0115】
テーブル選択部802は、符号化特性及び出力インデックス番号に応じて有限基本テーブル記憶部804に記憶されている基本テーブル群、若しくは、無限符号化テーブル生成部803によって生成される可変長符号化テーブルから使用する基本テーブルを選択し、後述のインデックス出力部805に符号化基本テーブルとして提供する。
なお、テーブル選択部802は、図46に示す様に、出力テーブル番号に応じて有限基本テーブル記憶部804に記憶されている基本テーブル群、若しくは、無限符号化テーブル生成部803によって生成される可変長符号化テーブルから使用する基本テーブルを選択し、後述のインデックス出力部805に符号化基本テーブルとして提供する態様を採ることもできる。
【0116】
無限符号化テーブル生成部803は、入力される符号化特性を使用して、可変長符号化テーブルを生成する。
有限基本テーブル記憶部804には、複数の基本テーブル群a,b…が記憶されている。
【0117】
インデックス出力部805は、復号対象符号と一致する符号に対するインデックス値を符号化基本テーブルの中から取得して、復号の結果得られたインデックス番号として出力する。
【0118】
なお、この様に構成された可変長符号は、図27のフローチャートに示す様に以下の手順によって容易に復号することができる。
S61では、特性sに対応するGolomb符号の係数の組み合わせ(Ps,Qs)、及びnの値から、h=(n−Qs)%Psが求められる。ここで、演算子「%」はモジュロ演算を行うことを意味する。なお、h=0の場合はh=Psとする(S62)。
【0119】
次に、残余数LがL=h+Psと定義される(S63)。S64では、最初に続く符号「1」の数がtとされる。t≦Qs−1の場合には、j=t+1が復号シンボルとして出力され(S65)、復号が終了する。
【0120】
一方、tが(n−L+Qs)/Ps個より小さい場合には、tビット分読み飛ばされた(S66)後、t個の符号「1」に続く(Ps+1)ビットの固定長符号が復号され、その結果がuとされる(S67)。そして、(t−Qs)・Ps+uが復号シンボルとして出力されたことに伴い(S68)、復号が終了する。
【0121】
更に、tが(n−L+Qs)/Ps個以上である場合には、(n−L+Qs)/Psビット分読み飛ばされた(S69)後、(n−L+Qs)/Ps個の符号「1」に続く符号が、シンボル数Lの基本テーブルの何番目のインデックス番号に該当するかが求められ、そのインデックス番号がIとされる(S70)。そして、I+n−Lが復号シンボルとして出力されたことに伴い(S71)、復号が終了する。
【0122】
以上説明した様に、本発明の第2の実施の形態における可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法によれば、複数種類の特性を有し、かつ、有限シンボル数で飽和し順序正しい可変長符号化テーブルを構成できる。その結果、より効率のよい可変長符復号が可能となる。
【0123】
なお、本実施の形態においては、一例として、特定のGolomb符号を用いたが、如何なるGolomb符号、あるいは他の構造的な符号であっても本発明を適用可能である。更に、シンボル数2〜8の基本テーブルを用いて可変長符号を生成するものとしたが、9以上のシンボル数を用いることができるのは勿論である。
【0124】
なお、本実施形態においては、符復号する際に残余数Lおよび連続する符号「1」の個数を演算処理により算出するものとしたが、これらの一連の演算処理は、予め用意されたルックアップテーブルを参照して行うものとしてもよい。
【0125】
すなわち、例えばnシンボルで飽和する特性cのテーブルに対して残余数Lを図41に示すルックアップテーブルを用いて容易に求めることができる。また、(n−L+Qs)/Psの値も予めルックアップテーブルを構成しておくことにより、容易に求めることができる。図42は、n=15の場合における、(n−L+Qs)/Psに対応するルックアップテーブルを示す図である。この様なルックアップテーブルを参照すれば、符復号において、より少ない演算量で同様の効果を得ることができる。
【0126】
更に、nシンボルで飽和する特性sの符号の復号を行うために、基本テーブル群sのテーブルを用いて、図43のフローチャートに示すように、以下の手順によって復号する構成としてもよい。
【0127】
まず、図43のS131では、nの値から特性sに対応する残余数Lが図41のルックアップテーブルより求められる。次に、入力された符号系列の最初に連続する符号「1」の数をカウントしてtとする(S132)。続いて、カウントtが与えられた場合に、次に符号系列より読み込むべきビット数をルックアップテーブルより求める。
【0128】
図44は、n=15の場合における、カウントtと読み込むべきビット数vを有するルックアップテーブルを示す図である。t≦(Qs−1)である場合には、tビット読み飛ばしてj=t+1が復号シンボルとして出力されたことに伴い(S133)、復号が終了する。
【0129】
次いで、t<(n−L+Qs)/Psの場合には、tビット読み飛ばし、続くvビットを読み込み(S134)、シンボル数Qsの特性eの基本テーブルの何番目のインデックス番号に該当するかが求められ、そのインデックス番号がuとされる(S135)。そして、(t−Qs)*Ps+uが復号シンボルとして出力されたことに伴い(S136)、復号が終了する。
【0130】
更に、t≧(n−L+Qs)/Psの場合には、(n−L+Qs)/Psビット読み飛ばし(S137)、続くvビットを読み込み、シンボル数Lの基本テーブルの何番目のインデックス番号に該当するかが求められ、そのインデックス番号がlとされる(S138)。そして、l+n−Lが復号シンボルとして出力されたことに伴い(S139)、復号が終了する。これにより、少ない演算量で好適な符復号処理を行うことができる。
【0131】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態における可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法は、第2の実施の形態における基本テーブルの代わりに、第1の実施の形態における特性s=fに用いた有限符号化テーブルを生成および復号する手段を備える。なお、図28〜図32、図47、図48においては、既に説明した構成要素と同一の構成要素には末尾が同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0132】
図28は、本実施の形態における可変長符号生成装置900の構成を概略的に示すブロック図である。図47は、本実施の形態の変形態様における可変長符号生成装置900の構成を概略的に示すブロック図である。図28及び図47に示す様に、可変長符号生成装置900は、インデックス算出部901とテーブル選択部902と無限符号化テーブル生成部903と有限符号化テーブル生成部904と符号出力部905とを備える。
【0133】
有限符号化テーブル生成部904は、第1の実施の形態における特性s=fに対する有限符号化テーブル生成手段(図16のステップS31〜S33に示した処理に対応)によって、有限シンボル数の可変長符号化テーブルを基本テーブルとしてテーブル選択部902に提供する。
【0134】
図29は、本実施の形態における可変長符号生成方法の手順を示すフローチャートである。本実施の形態における可変長符号生成方法の手順は、図24のステップS56を、以下に示すステップS86に置き換えた点において、第2の実施の形態と相違する。なお、図29のステップS81〜S85は、図24のステップS51〜S55にそれぞれ対応する。
【0135】
すなわち、ステップS86では、ステップS31〜S33に示した手順によって、シンボル数Lの有限符号化テーブルのm+L−n番目の符号が出力される。当該処理により構成されたシンボル数n=15の特性a〜eに対応する可変長符号化テーブルの一例を図30に示す。
【0136】
次に、図31は、本発明の第3の実施の形態における可変長復号装置1000の構成を概略的に示すブロック図である。図48は、本実施の形態の変形態様における可変長符号生成装置1000の構成を概略的に示すブロック図である。図31及び図48に示す様に、可変長復号装置1000は、復号データ算出部1001とテーブル選択部1002と無限符号化テーブル生成部1003と有限符号化テーブル生成部1004とインデックス出力部1005とを備える。
【0137】
有限符号化テーブル生成部1004は、第1の実施の形態における特性s=fに対する有限符号化テーブルを生成し、テーブル選択部1002に提供する。図32は、本実施の形態における可変長復号方法の手順を示すフローチャートである。本実施の形態における可変長復号方法の手順は、図27のステップS70を、以下に示すステップS101に置き換えた点において、第2の実施の形態と相違する。なお、図32のステップS91〜S100は、図27のステップS61〜S70にそれぞれ対応する。
【0138】
ステップS101では、ステップS41〜S46(図18参照)に示した手順を経て、シンボル数Lの有限符号化テーブルにおいて対応するインデックス番号Iが出力される。
【0139】
上述したように、本発明の第3の実施の形態においては、有限基本テーブルを保持する代わりに有限符号化テーブル生成手段を備えるよう構成した。したがって、本実施の形態における可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法によれば、より少ないメモリ量で複数種類の特性を有し、かつ、有限シンボル数で飽和し順序正しい可変長符号化テーブルを構成できる。その結果、より少ないメモリ量で、より効率のよい可変長符復号が可能となる。
【0140】
なお、本実施の形態においても、第2の実施形態と同様にルックアップテーブルを用いることによって、より少ない演算量で好適な符復号を行うことができる。
【0141】
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態における可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法は、複数種類の符号化対象シンボルを符号化するために、それぞれ同一または異なる符号化特性を持つ複数種類の可変長符号化テーブルを備える情報源符号化器101(図1参照)において、各可変長符号化テーブルに対する特性である符号化特性情報を出力する。また、情報源復号器105に対しては前記符号化特性情報を入力することによって、情報源符号化器101と同一の特性を持つ可変長符号化テーブルを用いて可変長復号を行う。
【0142】
図33は、本実施の形態における可変長符号生成装置1100の構成を概略的に示すブロック図である。図33に示す様に、可変長符号生成装置1100は、可変長符号生成部1101と符号化特性情報保持部1102と符号化特性情報出力部1103を備える。
【0143】
可変長符号生成部1101は、上述した第1から第3の実施の形態における可変長符号生成装置と同様に、符号化特性に応じて異なる可変長符号化テーブルを用いた可変長符号を生成すると共に、入力される符号化特性と符号化インデックスとテーブルサイズとに応じて可変長符号を出力する。
【0144】
符号化特性情報保持部1102は、複数種類の符号化対象シンボルを符号化するための複数種類の可変長符号化テーブルの符号化特性を保持し、入力される符号化対象シンボルの種類およびテーブルサイズに応じて、符号化特性を可変長符号生成部1101に提供する。
符号化特性情報出力部1103は、符号化特性情報保持部1102に保持されている符号化特性を符号化特性情報として出力する。
【0145】
図34は、本実施の形態における可変長符号生成方法の手順を示すフローチャートである。まず、符号化特性情報保持部1102に、それぞれの符号化対象シンボルに対する符号化特性を予め記録する(S111)。
【0146】
次に、符号化特性情報出力部1103は、符号化特性情報保持部1102に保持されている符号化特性を符号化特性情報として出力する。なお、符号化特性情報の出力は、図1に示した情報源符号化部101と情報源復号器105との間の可変長符号を伝送するネットワークと同一のネットワークを介して伝送してもよいし、より信頼性の高い他のネットワークを介して伝送してもよい(S102)。
【0147】
次に、それぞれの符号化対象シンボルおよびテーブルサイズに対する符号化特性が符号化特性情報保持部1102より可変長符号生成部1101に入力され、符号化対象となるシンボルの符号化インデックスおよびテーブルサイズが可変長符号生成部1101に入力され、可変長符号が生成及び出力される(S113)。
【0148】
図35は、本実施の形態における可変長復号装置1200の構成を概略的に示すブロック図である。図35に示す様に、可変長復号装置1200は、可変長復号部1201と符号化特性情報保持部1202と符号化特性情報入力部1203を備える。
【0149】
可変長復号部1201は、上述した第1から第3の実施の形態における可変長復号装置と同様に、符号化特性に応じて異なる可変長符号化テーブルを用いた可変長符号を復号すると共に、入力される符号化特性と可変長符号とテーブルサイズとに応じて復号インデックスを出力する。
【0150】
符号化特性情報保持部1202は、複数種類の符号化シンボルに対する可変長符号を復号するための複数種類の可変長符号化テーブルの符号化特性を保持し、入力される可変長符号の種類およびテーブルサイズに応じて、符号化特性を可変長復号部1201に提供する。
符号化特性情報入力部1203は、符号化特性情報保持部1202に保持されている符号化特性を符号化特性情報として入力する。
【0151】
図36は、本実施の形態における可変長復号方法の手順を示すフローチャートである。まず、符号化特性情報入力部1203に外部より符号化特性情報が入力される(S121)。次に、入力された符号化特性情報が符号化特性情報保持部1202に記録される(S122)。
【0152】
続いて、それぞれの可変長符号に対する符号化特性がテーブルサイズおよび可変長符号に応じて符号化特性情報保持部1202より可変長復号部1201に入力され、復号対象となる可変長符号およびテーブルサイズが可変長復号部1201に入力され、復号インデックスが出力される(S123)。
【0153】
以下、一例を示しながら、本実施の形態における符復号手段について、より具体的に説明する。本実施の形態では、動画像符号化において画面の動き情報および画面の明るさ情報および画面の色情報が数値化された情報を、符号化対象シンボルとして符号化する場合を想定する。すなわち、符号化対象シンボルとして、3種類のシンボルMV(例えば、画面の動き情報)、XY(例えば、画面の明るさ情報)、XC(例えば、画面の色情報)を可変長符号化することを想定する。
【0154】
ここで、画面の動き情報に対するシンボルMVは、動きの変化が大きい程大きい値を、動きの変化が小さい程小さい値をとるものとする。画面の明るさ情報に対するシンボルXYは、画面の明るさの変化が大きい程大きい値を、画面の明るさの変化が小さい程小さい値を取るものとする。画面の色情報に対するシンボルXCは、画面の色の変化が大きい程大きい値を、画面の色の変化が小さい程小さい値をとるものとする。また、可変長符復号には、第2の実施の形態において図25に示した可変長符号化テーブルを用いるものとする。
【0155】
例えば、所定の期間において、画面の動きが複雑であり、明るさの変化や色の変化が複雑でないと予め分かっている場合には、シンボルMVとしてはそれぞれの値の発生する頻度が分散し、シンボルXYおよびXCとしては小さい値の発生する頻度が高くなると考えられる。
【0156】
このような場合には、シンボルXYおよびXCに対する可変長符号化テーブルとしては、特定の値に対して特に短い符号長が割り当てられるような特性を持つもの(例えば、第2の実施形態で示した特性aまたはbの可変長符号化テーブル)を用いると共に、シンボルMVに対する可変長符号化テーブルとしては、全ての符号長が均等となる特性を持つもの(例えば、第2の実施形態で示した特性eの可変長符号化テーブル)を用いることによって、効率良く符号化できる。
【0157】
したがって、このような場合には、例えば図37に示すテーブルを参照することにより、図38に示すように、ヘッダ情報としては、シンボルMV、XY、XCに対する符号化特性PMV(例えば特性e)、PXY(例えば特性a)、PXC(例えば特性b)を用い、符号化特性情報としては固定長符号を用いて、可変長符号がまず伝送される。
【0158】
続いて、各シンボルに対応する符号化インデックスIMV(例えば10)、IXY(例えば2)、IXC(例えば1)が、それぞれの符号化特性情報に対応する可変長符号化テーブルを用いて符号化される。これにより、各々のシンボルの符号化インデックスに対応する可変長符号CMV(11001)、CXY(10)、CXC(0)が出力される。
【0159】
一方、復号側では、まずヘッダ情報として、シンボルMV、XY、XCに対する符号化特性情報の固定長符号を受信して復号することによって、各々のシンボルMV、XY、XCに対する符号化特性PMV、PXY、PXCとしての特性e、b、aがそれぞれ得られる。
【0160】
続いて、可変長符号CMVが受信されると、符号化特性PMV(特性e)に対応する可変長符号化テーブルを用いて、復号インデックスとしてIMV(=10)が復号される。その後、可変長符号CXYが受信されると、符号化特性PXY(特性a)に対応する可変長符号化テーブルを用いて、復号インデックスとしてIXY(=2)が復号される。そして、可変長符号CXCが受信されると、符号化特性PXC(特性b)に対応する可変長符号化テーブルを用いて、復号インデックスとしてIXC(=1)が復号される。
【0161】
なお、本実施の形態では、全ての符号化特性情報を伝送するものとしたが、符号化側と復号側でデフォルトの符号化特性情報を予め保持しておき、デフォルトの符号化特性と異なる符号化特性のみを伝送する構成としても勿論よい。これにより、より少ない情報伝送量で同様の効果が得られる。また、上記デフォルトの符号化特性と異なる符号化特性に対応する、デフォルトの符号化特性と使用する符号化特性との差分値を伝送することにより、更に少ない情報伝送量で同様の効果が得られる。更に、復号側に関しても同様に、上記デフォルト値と異なる符号化特性に対応する符号化特性情報を受信するものとしてもよい。
【0162】
また、本実施の形態では、一例として、符号化特性a〜eをヘッダ情報に含めて伝送するものとしたが、それぞれの可変長符号化テーブルに対応する、Golomb符号の特性を決定する2つの係数PおよびQをヘッダ情報(図6を参照)に含めて伝送してもよい。この場合には、例えば図39に示すようなPおよびQの2次元可変長符号化テーブルを備えて符号化特性情報を可変長符号化して伝送する構成を採ることによって、より効率良く同様の効果が得られる。
【0163】
また、例えば図40に示すような各可変長符号化テーブルに対する符号化特性の組み合わせを複数保持して、前記符号化特性の組み合わせ情報に符号を割り当て、符号化特性の組み合わせ情報のみをヘッダ情報として伝送する構成を採ることによっても、効率良く同様の効果が得られる。また、復号側に関しても同様に、上述した2次元可変長符号化テーブルや符号化特性の組み合わせを保持することによって、好適に復号することができる。
【0164】
上述したように、本発明の第4の実施の形態においては、可変長符復号に用いる可変長符号化テーブルの符号化特性情報を符号化側から復号側へ伝送するよう構成した。したがって、本実施の形態における可変長符号生成装置、可変長復号装置、可変長符号生成方法、及び可変長復号方法によれば、より適応性の高い可変長符復号が可能となる。
【0165】
【発明の効果】
本発明によれば、異なる特性を有し、かつ、飽和し順序正しい有限シンボル数の可変長符号化テーブルを少ないメモリ容量と簡単な演算で生成できる。その結果、効率のよい可変長符復号が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報の蓄積再生・伝送方法を概略的に示す図である。
【図2】従来の可変長符号生成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】従来の可変長復号装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 Golomb符号の構成を示す概念図である。
【図5】 Golomb符号のパラメータに応じた可変長符号化テーブルの一例を示す図である。
【図6】 Golomb符号の別のパラメータに応じた可変長符号化テーブルの一例を示す図である。
【図7】無限に続くGolomb符号の一例を示す図である。
【図8】従来の手法によってGolomb符号に修正を加えて飽和させた可変長符号化テーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における可変長符号生成装置の構成を示すブロック図である。
【図10】基本テーブルの構成を示す図である。
【図11】基本テーブル群の構成を示す図である。
【図12】第1の実施の形態における可変長符号生成方法の手順を示すフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態における可変長符号生成方法によって生成された可変長符号化テーブルの一例を示す図である。
【図14】第1の実施の形態における可変長復号装置の構成を示すブロック図である。
【図15】第1の実施の形態における可変長復号方法の手順を示すフローチャートである。
【図16】第1の実施の形態における符号長の分布の偏りが小さくなる特性の可変長符号生成方法の手順を示すフローチャートである。
【図17】第1の実施の形態における符号長の分布の偏りが小さくなる特性の可変長符号生成方法によって生成された可変長符号化テーブルの一例を示す図である。
【図18】第1の実施の形態における符号長の分布の偏りが小さくなる特性の可変長符号生成方法によって生成された符号を復号する手順を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態における可変長符号生成装置の構成を示すブロック図である。
【図20】第2の実施の形態における可変長符号生成方法において用いるGolomb符号の一例を示す図である。
【図21】第2の実施の形態における可変長符号生成方法において用いる有限基本テーブルの一例を示す図である。
【図22】第2の実施の形態における可変長符号生成方法における基本テーブル群の構成の一例を示す図である。
【図23】第2の実施の形態における可変長符号生成方法の概念を説明する図である。
【図24】第2の実施の形態における可変長符号生成方法の手順を示すフローチャートである。
【図25】第2の実施の形態における可変長符号生成方法によって生成された可変長符号化テーブルの一例を示す図である。
【図26】第2の実施の形態における可変長復号装置の構成を示すブロック図である。
【図27】第2の実施の形態における可変長復号方法の手順を示すフローチャートである。
【図28】第3の実施の形態における可変長符号生成装置の構成を示すブロック図である。
【図29】第3の実施の形態における可変長符号生成方法の手順を示すフローチャートである。
【図30】第3の実施の形態における可変長符号生成方法によって生成された可変長符号化テーブルの一例を示す図である。
【図31】第3の実施の形態における可変長復号装置の構成を示すブロック図である。
【図32】第3の実施の形態における可変長復号方法の手順を示すフローチャートである。
【図33】第4の実施の形態における可変長符号生成装置の構成を示すブロック図である。
【図34】第4の実施の形態における可変長符号生成方法の手順を示すフローチャートである。
【図35】第4の実施の形態における可変長復号装置の構成を示すブロック図である。
【図36】第4の実施の形態における可変長復号方法の手順を示すフローチャートである。
【図37】第4の実施の形態における符号化特性情報の符号化テーブルの一例を示す表である。
【図38】第4の実施の形態におけるビットストリームの構成の一例を示す図である。
【図39】第4の実施の形態の変形態様における2次元可変長符号化テーブルの一例を示す図である。
【図40】第4の実施の形態の変形態様における可変長符号化テーブルに対応する符号化特性の組み合わせの一例を示す図である。
【図41】第2の実施の形態の変形態様における、残余数Lの値を決定するためのルックアップテーブルの一例を示す図である。
【図42】第2の実施の形態の変形態様における、(n−L+Qs)/Psの値を決定するためのルックアップテーブルの一例を示す図である。
【図43】第2の実施の形態の変形態様における、ルックアップテーブルを用いた可変長復号方法の手順を示すフローチャートである。
【図44】第2の実施の形態の変形態様における、読み込むべきビット数vを決定するためのルックアップテーブルの一例を示す図である。
【図45】本発明の第2の実施の形態の変形態様における可変長符号生成装置の構成を示すブロック図である。
【図46】第2の実施の形態の変形態様における可変長復号装置の構成を示すブロック図である。
【図47】本発明の第3の実施の形態の変形態様における可変長符号生成装置の構成を示すブロック図である。
【図48】第3の実施の形態の変形態様における可変長復号装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
500…可変長符号生成装置、501…インデックス算出部、502…テーブル選択部、503…有限基本テーブル記憶部、504…符号出力部、
600…可変長復号装置、601…復号データ算出部、602…テーブル選択部、603…有限基本テーブル記憶部、604…インデックス出力部、
700…可変長符号生成装置、701…インデックス算出部、702…テーブル選択部、703…無限符号化テーブル生成部、704…有限基本テーブル記憶部、705…符号出力部、
800…可変長復号装置、801…復号データ算出部、802…テーブル選択部、803…無限符号化テーブル生成部、804…有限基本テーブル記憶部、805…インデックス出力部
900…可変長符号生成装置、901…インデックス算出部、902…テーブル選択部、903…無限符号化テーブル生成部、904…有限符号化テーブル生成部、905…符号出力部、
1000…可変長復号装置、1001…復号データ算出部、1002…テーブル選択部、1003…無限符号化テーブル生成部、1004…有限符号化テーブル生成部、1005…インデックス出力部、
1100…可変長符号生成装置、1101…可変長符号生成部、1102…符号化特性情報保持部、1103…符号化特性情報出力部、904…有限符号化テーブル生成部、905…符号出力部、
1200…可変長復号装置、1201…可変長復号部、1202…符号化特性情報保持部、1203…符号化特性情報入力部

Claims (56)

  1. 符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、
    符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力手段と、
    有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを記憶する有限基本テーブル記憶手段と、
    前記テーブルサイズ入力手段により入力されたテーブルサイズと、前記符号化インデックス入力手段により入力された符号化インデックスとに基づいて、前記テーブルサイズから第1所定値を減算することでテーブルサイズ残量を算出すると共に前記符号化インデックスから第2所定値を減算することでインデックス残量を算出し、前記テーブルサイズ残量及び前記インデックス残量に基づいて出力インデックス及び出力テーブル番号を決定する出力決定を行うと共に、前記テーブルサイズ残量及び前記インデックス残量を更新する残量更新を行い、前記インデックス残量が0になるまで前記出力決定及び残量更新を繰り返すインデックス算出手段と、
    前記インデックス算出手段により決定された出力テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段から符号化基本テーブルを選択するテーブル選択手段と、
    前記テーブル選択手段により選択された符号化基本テーブルと、前記インデックス算出手段により決定された出力インデックスとに基づいて、可変長符号を出力する符号出力手段と
    を備えることを特徴とする可変長符号生成装置。
  2. 符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、
    前記有限基本テーブル記憶手段は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として記憶し、
    前記テーブル選択手段は、前記符号化特性に対応する有限基本テーブル群から、有限基本テーブルを選択することを特徴とする請求項1に記載の可変長符号生成装置。
  3. 符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、
    符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力手段と、
    有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを記憶する有限基本テーブル記憶手段と、
    有限インデックス数で飽和しない可変長符号化テーブルを生成する無限符号化テーブル生成手段と、
    前記テーブルサイズと前記符号化インデックスとに基づいて、符号生成に用いる可変長符号化テーブルである出力基本テーブルを特定する出力テーブル番号、および、前記出力基本テーブルにおける、出力する符号に対応する出力インデックス番号を決定して出力するインデックス算出手段と、
    前記出力テーブル番号に対応する可変長符号化テーブルを前記有限基本テーブル記憶手段または前記無限符号化テーブル生成手段から選択するテーブル選択手段と、
    前記テーブル選択手段により選択された可変長符号化テーブルの前記出力インデックス番号に対応する可変長符号を出力する符号出力手段と
    を備えることを特徴とする可変長符号生成装置。
  4. 符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、
    前記有限基本テーブル記憶手段は、特性ごとに分類された一または複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として記憶し、
    前記無限符号化テーブル生成手段は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成し、
    前記インデックス算出手段は、前記符号化特性および前記テーブルサイズおよび前記符号化インデックスに基づいて、前記出力テーブル番号および出力インデックス番号を決定して出力することを特徴とする請求項3に記載の可変長符号生成装置。
  5. 復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、
    復号対象となる可変長符号を入力する可変長符号入力手段と、
    有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを記憶する有限基本テーブル記憶手段と、
    前記テーブルサイズ入力手段により入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力手段により入力された可変長符号とに基づいて、復号対象符号及び出力テーブル番号を決定する復号データ算出手段と、
    前記復号データ算出手段により決定された出力テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段から符号化基本テーブルを選択するテーブル選択手段と、
    前記テーブル選択手段により選択された符号化基本テーブルと、前記復号データ算出手段により決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力手段と
    を備えることを特徴とする可変長復号装置。
  6. 符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、
    前記有限基本テーブル記憶手段は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として記憶し、
    前記テーブル選択手段は、前記符号化特性に対応する有限基本テーブル群から、有限基本テーブルを選択することを特徴とする請求項5に記載の可変長復号装置。
  7. 復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、
    復号対象となる可変長符号である入力可変長符号を入力する可変長符号入力手段と、
    有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを復号する手段を備える有限基本テーブル復号手段と、
    有限インデックス数では飽和しない可変長符号化テーブルを復号する手段を備える無限符号化テーブル復号手段と、
    前記テーブルサイズ入力手段により入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力手段により入力された入力可変長符号とに基づいて、復号対象符号および復号対象テーブル番号を決定して出力する復号データ算出手段と、
    前記復号データ算出手段により決定された復号対象テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル復号手段または前記無限符号化テーブル復号手段からテーブル復号手段を選択するテーブル復号手段選択手段と、
    前記テーブル復号手段選択手段により選択されたテーブル復号手段と、前記復号データ算出手段により決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力手段と
    を備えることを特徴とする可変長復号装置。
  8. 符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、
    前記有限基本テーブル復号手段は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブル復号手段を備え、
    前記無限符号化テーブル復号手段は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを復号する手段を備え、
    前記復号データ算出手段は、前記符号化特性および前記テーブルサイズおよび前記入力可変長符号に基づいて、前記復号対象符号および前記復号対象テーブル番号を決定して出力することを特徴とする請求項7に記載の可変長復号装置。
  9. 可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを有限基本テーブル記憶手段に記憶する有限基本テーブル記憶ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記テーブルサイズ入力ステップにて入力されたテーブルサイズと、前記符号化インデックス入力ステップにて入力された符号化インデックスとに基づいて、前記テーブルサイズから第1所定値を減算することでテーブルサイズ残量を算出すると共に前記符号化インデックスから第2所定値を減算することでインデックス残量を算出し、前記テーブルサイズ残量及び前記インデックス残量に基づいて出力インデックス及び出力テーブル番号を決定する出力決定を行うと共に、前記テーブルサイズ残量及び前記インデックス残量を更新する残量更新を行い、前記インデックス残量が0になるまで前記出力決定及び残量更新を繰り返すインデックス算出ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記インデックス算出ステップにて決定された出力テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段から符号化基本テーブルを選択するテーブル選択ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記テーブル選択ステップにて選択された符号化基本テーブルと、前記インデックス算出ステップにて決定された出力インデックスとに基づいて、可変長符号を出力する符号出力ステップと
    を含むことを特徴とする可変長符号生成方法。
  10. 前記可変長符号生成装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、
    前記有限基本テーブル記憶ステップでは、前記可変長符号生成装置は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として前記有限基本テーブル記憶手段に記憶し、
    前記テーブル選択手ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性に対応する有限基本テーブル群から、有限基本テーブルを選択することを特徴とする請求項9に記載の可変長符号生成方法。
  11. 可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを記憶する有限基本テーブル記憶ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和しない可変長符号化テーブルを生成する無限符号化テーブル生成ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記テーブルサイズと前記符号化インデックスとに基づいて、符号生成に用いる可変長符号化テーブルである出力基本テーブルを特定する出力テーブル番号、および、前記出力基本テーブルにおける、出力する符号に対応する出力インデックス番号を決定して出力するインデックス算出ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記出力テーブル番号に対応する可変長符号化テーブルを、前記有限基本テーブル記憶ステップまたは前記無限符号化テーブル生成ステップにて選択するテーブル選択ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記テーブル選択ステップにて選択された可変長符号化テーブルの前記出力インデックス番号に対応する可変長符号を出力する符号化出力ステップと
    を含むことを特徴とする可変長符号生成方法。
  12. 前記可変長符号生成装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、
    前記有限基本テーブル記憶ステップでは、前記可変長符号生成装置は、特性ごとに分類された一または複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として前記有限基本テーブル記憶手段に記憶し、
    前記無限符号化テーブル生成ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成し、
    前記インデックス算出ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性および前記テーブルサイズおよび前記符号化インデックスに基づいて、前記出力テーブル番号および出力インデックス番号を決定して出力することを特徴とする請求項11に記載の可変長符号生成方法。
  13. 可変長復号装置が、復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、
    前記可変長復号装置が、復号対象となる可変長符号を入力する可変長符号入力ステップと、
    前記可変長復号装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを有限基本テーブル記憶手段に記憶する有限基本テーブル記憶ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記テーブルサイズ入力ステップにて入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力ステップにて入力された可変長符号とに基づいて、復号対象符号及び出力テーブル番号を決定する復号データ算出ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記復号データ算出ステップにて決定された出力テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル記憶手段から符号化基本テーブルを選択するテーブル選択ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記テーブル選択ステップにて選択された符号化基本テーブルと、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力ステップと
    を含むことを特徴とする可変長復号方法。
  14. 前記可変長復号装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、
    前記有限基本テーブル記憶ステップでは、前記可変長復号装置は、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを有限基本テーブル群として前記有限基本テーブル記憶手段に記憶し、
    前記テーブル選択ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性に対応する有限基本テーブル群から、有限基本テーブルを選択することを特徴とする請求項13に記載の可変長復号方法。
  15. 可変長復号装置が、復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、
    前記可変長復号装置が、復号対象となる可変長符号である入力可変長符号を入力する可変長符号入力ステップと、
    前記可変長復号装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルである有限基本テーブルを復号するステップを含む有限基本テーブル復号ステップと、
    前記可変長復号装置が、有限インデックス数では飽和しない可変長符号化テーブルを復号するステップを含む無限符号化テーブル復号ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記テーブルサイズ入力ステップにて入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力ステップにて入力された入力可変長符号とに基づいて、復号対象符号および復号対象テーブル番号を決定して出力する復号データ算出ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象テーブル番号に応じて、前記有限基本テーブル復号ステップまたは前記無限符号化テーブル復号ステップにてテーブル復号手段を選択するテーブル復号手段選択ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記テーブル復号手段選択ステップにて選択されたテーブル復号手段と、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力ステップと
    を含むことを特徴とする可変長復号方法
  16. 前記可変長復号装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、
    前記有限基本テーブル復号ステップでは、前記可変長復号装置が、特性ごとに分類された複数の有限基本テーブルを復号するステップを含み、
    前記無限符号化テーブル復号ステップでは、前記可変長復号装置が、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを復号するステップを含み、
    前記復号データ算出ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性および前記テーブルサイズおよび前記入力可変長符号に基づいて、前記復号対象符号および前記復号対象テーブル番号を決定して出力することを特徴とする請求項15に記載の可変長復号方法。
  17. 前記インデックス算出手段は、前記残量更新前の前記インデックス残量が前記出力テーブル番号における最大インデックス番号より大きい場合には、前記出力インデックスとして前記出力テーブル番号における最大インデックス番号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の可変長符号生成装置。
  18. 前記テーブル選択手段は、符号化基本テーブルとして前記有限基本テーブルを選択する場合には、前記有限基本テーブルの最小インデックス番号に対応する符号の符号長が、前記無限符号化テーブル生成手段により生成される可変長符号化テーブルにおける符号間の符号長の差より大きいテーブルを選択することを特徴とする請求項3又は4に記載の可変長符号生成装置。
  19. 前記インデックス算出ステップでは、前記可変長符号生成装置が、前記残量更新前の前記インデックス残量が前記出力テーブル番号における最大インデックス番号より大きい場合には、前記出力インデックスとして前記出力テーブル番号における最大インデックス番号を出力することを特徴とする請求項9又は10に記載の可変長符号生成方法。
  20. 前記テーブル選択ステップでは、前記可変長符号生成装置が、符号化基本テーブルとして前記有限基本テーブルを選択する場合には、前記有限基本テーブルの最小インデックス番号に対応する符号の符号長が、前記無限符号化テーブル生成ステップにて生成される可変長符号化テーブルにおける符号間の符号長の差より大きいテーブルを選択することを特徴とする請求項11又は12に記載の可変長符号生成方法。
  21. 符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、
    符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力手段と、
    有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルを生成する有限基本テーブル生成手段と、
    有限インデックス数で飽和しない可変長符号化テーブルを生成する無限符号化テーブル生成手段と、
    前記テーブルサイズと前記符号化インデックスとに基づいて、符号生成に用いる可変長符号化テーブルである出力基本テーブルを特定する出力テーブル番号、および、前記出力基本テーブルにおける、出力する符号に対応する出力インデックス番号を決定して出力するインデックス算出手段と、
    前記出力テーブル番号に対応する可変長符号化テーブルを前記有限基本テーブル生成手段または前記無限符号化テーブル生成手段から選択するテーブル選択手段と、
    前記テーブル選択手段により選択された可変長符号化テーブルの前記出力インデックス番号に対応する可変長符号を出力する符号出力手段と
    を備えることを特徴とする可変長符号生成装置。
  22. 符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、
    前記無限符号化テーブル生成手段は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成することを特徴とする請求項21に記載の可変長符号生成装置。
  23. 復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力手段と、
    復号対象となる可変長符号である入力可変長符号を入力する可変長符号入力手段と、
    有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルを復号する手段を備える有限符号化テーブル復号手段と、
    有限インデックス数では飽和しない可変長符号化テーブルを復号する手段を備える無限符号化テーブル復号手段と、
    前記テーブルサイズ入力手段により入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力手段により入力された入力可変長符号とに基づいて、復号対象符号および復号対象テーブル番号を決定して出力する復号データ算出手段と、
    前記復号データ算出手段により決定された復号対象テーブル番号に応じて、前記有限符号化テーブル復号手段または前記無限符号化テーブル復号手段からテーブル復号手段を選択するテーブル復号手段選択手段と、
    前記テーブル復号手段選択手段により選択されたテーブル復号手段と、前記復号データ算出手段により決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力手段と
    を備えることを特徴とする可変長復号装置。
  24. 符号化特性を入力する符号化特性入力手段を更に備え、
    前記無限符号化テーブル復号手段は、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを復号することを特徴とする請求項23記載の可変長復号装置。
  25. それぞれの可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性を符号化特性情報として記憶する符号化特性情報記憶手段と、
    前記符号化特性情報を出力する符号化特性情報出力手段と、
    前記符号化特性情報記憶手段によって記憶されている符号化特性情報に応じて、可変長符号生成を行う可変長符号生成手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項2、4、22の何れか一項に記載の可変長符号生成装置。
  26. それぞれの可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性を符号化特性情報として入力する符号化特性情報入力手段と、
    前記符号化特性情報を記憶する符号化特性情報記憶手段と、
    前記符号化特性情報記憶手段によって記憶されている符号化特性情報に応じて、可変長復号を行う可変長復号手段と
    を更に備えることを特徴とする請求項6、8、24の何れか一項に記載の可変長復号装置。
  27. 可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、符号化対象となるシンボルのインデックス番号である符号化インデックスを入力する符号化インデックス入力ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルを生成する有限基本テーブル生成ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、有限インデックス数で飽和しない可変長符号化テーブルを生成する無限符号化テーブル生成ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記テーブルサイズと前記符号化インデックスとに基づいて、符号生成に用いる可変長符号化テーブルである出力基本テーブルを特定する出力テーブル番号、および、前記出力基本テーブルにおける、出力する符号に対応する出力インデックス番号を決定して出力するインデックス算出ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記出力テーブル番号に対応する可変長符号化テーブルを前記有限基本テーブルまたは前記無限符号化テーブルから選択するテーブル選択ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記テーブル選択ステップにて選択された可変長符号化テーブルの前記出力インデックス番号に対応する可変長符号を出力する符号出力ステップと
    を含むことを特徴とする可変長符号生成方法。
  28. 前記可変長符号生成装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、
    前記無限符号化テーブル生成ステップでは、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを生成することを特徴とする請求項27に記載の可変長符号生成方法。
  29. 可変長復号装置が、復号対象となるシンボルの最大インデックス番号であるテーブルサイズを入力するテーブルサイズ入力ステップと、
    前記可変長復号装置が、復号対象となる可変長符号である入力可変長符号を入力する可変長符号入力ステップと、
    前記可変長復号装置が、有限インデックス数で飽和する可変長符号化テーブルを復号するステップを含む有限符号化テーブル復号ステップと、
    前記可変長復号装置が、有限インデックス数では飽和しない可変長符号化テーブルを復号するステップを含む無限符号化テーブル復号ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記テーブルサイズ入力ステップにて入力されたテーブルサイズと、前記可変長符号入力ステップにて入力された入力可変長符号とに基づいて、復号対象符号および復号対象テーブル番号を決定して出力する復号データ算出ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象テーブル番号に応じて、前記有限符号化テーブル復号ステップまたは前記無限符号化テーブル復号ステップにてテーブル復号手段を選択するテーブル復号手段選択ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記テーブル復号手段選択ステップにて選択されたテーブル復号手段と、前記復号データ算出ステップにて決定された復号対象符号とに基づいて可変長復号し、インデックス番号を出力するインデックス出力ステップと
    を含むことを特徴とする可変長復号方法。
  30. 前記可変長復号装置が、符号化特性を入力する符号化特性入力ステップを更に含み、
    前記無限符号化テーブル復号ステップでは、前記符号化特性に応じて特性の異なる無限符号化テーブルを復号することを特徴とする請求項29記載の可変長復号方法。
  31. 前記可変長符号生成装置が、それぞれの可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性を符号化特性情報として符号化特性情報記憶手段に記憶する符号化特性情報記憶ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記符号化特性情報を出力する符号化特性情報出力ステップと、
    前記可変長符号生成装置が、前記符号化特性情報記憶ステップにて記憶された符号化特性情報に応じて、可変長符号生成を行う可変長符号生成ステップと
    を更に含むことを特徴とする請求項10、12、28の何れか一項に記載の可変長符号生成方法。
  32. 前記可変長復号装置が、それぞれの可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性を符号化特性情報として入力する符号化特性情報入力ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記符号化特性情報を符号化特性情報記憶手段に記憶する符号化特性情報記憶ステップと、
    前記可変長復号装置が、前記符号化特性情報記憶ステップにて記憶された符号化特性情報に応じて、可変長復号を行う可変長復号ステップと
    を更に含むことを特徴とする請求項14、16、30の何れか一項に記載の可変長復号方法。
  33. 前記符号化特性情報出力手段は、前記符号化特性情報を可変長符号化して伝送することを特徴とする請求項25記載の可変長符号生成装置。
  34. 前記符号化特性情報出力手段は、可変長符号化テーブルの特性を決定する複数のパラメータを多次元可変長符号化することによって、前記符号化特性情報を出力することを特徴とする請求項25記載の可変長符号生成装置。
  35. 前記符号化特性情報出力手段は、複数の可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性の組み合わせ情報を前記符号化特性情報として出力することを特徴とする請求項25記載の可変長符号生成装置。
  36. 前記符号化特性情報出力手段は、前記符号化特性のデフォルト値と異なる符号化特性値を前記符号化特性情報として出力することを特徴とする請求項25記載の可変長符号生成装置。
  37. 前記符号化特性情報出力手段は、前記符号化特性のデフォルト値と符号化特性値との差分値を前記符号化特性情報として出力することを特徴とする請求項25記載の可変長符号生成装置。
  38. 前記符号化特性情報入力手段は、前記符号化特性情報を可変長復号することを特徴とする請求項26記載の可変長復号装置。
  39. 前記符号化特性情報入力手段は、可変長符号化テーブルの特性を決定する複数のパラメータを多次元可変長復号することによって、前記符号化特性情報を入力することを特徴とする請求項26記載の可変長復号装置。
  40. 前記符号化特性情報入力手段は、複数の可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性の組み合わせ情報を前記符号化特性情報として入力することを特徴とする請求項26記載の可変長復号装置。
  41. 前記符号化特性情報入力手段は、前記符号化特性のデフォルト値と異なる符号化特性値を前記符号化特性情報として入力することを特徴とする請求項26記載の可変長復号装置。
  42. 前記符号化特性情報入力手段は、前記符号化特性のデフォルト値と符号化特性値との差分値を前記符号化特性情報として入力することを特徴とする請求項26記載の可変長復号装置。
  43. 前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性情報を可変長符号化して伝送することを特徴とする請求項31記載の可変長符号生成方法。
  44. 前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、可変長符号化テーブルの特性を決定する複数のパラメータを多次元可変長符号化することによって、前記符号化特性情報を出力することを特徴とする請求項31記載の可変長符号生成方法。
  45. 前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、複数の可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性の組み合わせ情報を前記符号化特性情報として出力することを特徴とする請求項31記載の可変長符号生成方法。
  46. 前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性のデフォルト値と異なる符号化特性値を前記符号化特性情報として出力することを特徴とする請求項31記載の可変長符号生成方法。
  47. 前記符号化特性情報出力ステップでは、前記可変長符号生成装置は、前記符号化特性のデフォルト値と符号化特性値との差分値を前記符号化特性情報として出力することを特徴とする請求項31記載の可変長符号生成方法。
  48. 前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性情報を可変長復号することを特徴とする請求項32記載の可変長復号方法。
  49. 前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、可変長符号化テーブルの特性を決定する複数のパラメータを多次元可変長復号することによって、前記符号化特性情報を入力することを特徴とする請求項32記載の可変長復号方法。
  50. 前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、複数の可変長符号化テーブルに対応する前記符号化特性の組み合わせ情報を前記符号化特性情報として入力することを特徴とする請求項32記載の可変長復号方法。
  51. 前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性のデフォルト値と異なる符号化特性値を前記符号化特性情報として入力することを特徴とする請求項32記載の可変長復号方法。
  52. 前記符号化特性情報入力ステップでは、前記可変長復号装置は、前記符号化特性のデフォルト値と符号化特性値との差分値を前記符号化特性情報として入力することを特徴とする請求項32記載の可変長復号方法。
  53. 前記インデックス算出手段は、ルックアップテーブルを備え、前記ルックアップテーブルを利用して出力テーブル番号および出力インデックス番号を決定することを特徴とする請求項3、4、21、22の何れか一項に記載の可変長符号生成装置。
  54. 前記復号データ算出手段は、ルックアップテーブルを備え、前記ルックアップテーブルを利用して復号対象テーブル番号および復号対象符号を決定することを特徴とする請求項7、8、23、24の何れか一項に記載の可変長復号装置。
  55. 前記インデックス算出ステップでは、前記可変長符号生成装置は、ルックアップテーブルを利用して出力テーブル番号および出力インデックス番号を決定することを特徴とする請求項11、12、27、28の何れか一項に記載の可変長符号生成方法。
  56. 前記復号データ算出ステップでは、前記可変長復号装置では、ルックアップテーブルを利用して復号対象テーブル番号および復号対象符号を決定することを特徴とする請求項15、16、29、30の何れか一項に記載の可変長復号方法。
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