JP4138183B2 - Governor equipment for diesel engines - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼル機関等の内燃機関に用いられるガバナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、ディーゼル機関用のガバナ装置は、ガバナウェイトの遠心力をガバナレバー機構に伝達し、該ガバナレバー機構により燃料噴射ポンプのコントロールラック位置を制御するように構成されている。このようなガバナ装置における整定速度変動率は、エンジン制御のポイントとなる重要な特性であり、ハンチングの要因となったり、作業時の操作性(負荷特性)への影響が大きかったりするため、最適な値となるように作り込む必要があるが、この整定速度変動率は、燃料噴射ポンプの噴射特性やエンジンの燃焼特性の違い、及びガバナ構成部品の加工精度等の影響を受けて、ばらつきが生じることとなる。従って、従来のガバナ装置には、排ガス規制や低騒音化へ対応するためにも、整定速度変動率のばらつきを抑えて最適な値に調整するため、レギュレータレバー軸の軸部に偏心軸受を設け、該偏心軸受を回動操作することで、ガバナスプリングのレギュレータレバーでの引き始め位置を調整するように構成した調整機構が設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の調整機構においては、レギュレータレバー軸が偏心軸受を有する二重構造となっているため構造が複雑となり、偏心軸受による調整では調整幅が少ないという問題があった。また、この調整機構はガバナ装置外部に設けられていたため、一旦調整した後に、市場等で再度調整されることを防止するための封印を施すことが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、ディーゼル機関用のガバナ装置(7)における整定速度変動率のばらつきを抑えて、最適な整定速度変動率の値に調整するための調整機構において、該ガバナ装置(7)の外部からレギュレータレバー(35)を回動操作する際に、引き始め位置を変えて、ガバナレバー(11)へ伝達されるモーメントを変化させ、整定速度変動率を調整する為の、ガバナスプリング(20)の取付位置を、テンションレバー(12)に螺装したレギュレーション調整ボルト(26)の回転によりレギュレーション調整レバー(17)を、前記テンションレバー(12)に設けたテンションレバー軸(33)を中心に回動し、前記ガバナスプリング(20)が連結されるレギュレーション調整レバー(17)のガバナスプリングフック取付用孔(37・・)の位置を調整して行う整定速度変動率調整機構を設け、前記ガバナ装置(7)のケーシング(8)に調整用孔(8a)を形成し、該調整用孔(8a)を通じて外部から、前記レギュレーション調整ボルト(26)の調整を可能とし、該レギュレーション調整ボルト(26)の調整後に、該調整用孔(8a)を封印用プラグ(38)により機械的に封印可能としたものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載のディーゼル機関用ガバナ装置において、前記レギュレーション調整ボルト(26)による調整量の小さい調整機構とは別に、前記レギュレーション調整レバー(17)に設けたガバナスプリングフック取付用孔(37・・)の位置を変えることで、前記ガバナスプリング(20)の引き始め位置を変えて、整定速度変動率を大幅に調整する別の機構を設け、該調整機構は、前記ガバナ装置(7)のレギュレーション調整レバー(17)の複数箇所にガバナスプリングフック取付用孔(37・・)を形成し、該レギュレーション調整レバー(17)のガバナスプリングフック取付用孔(37・・)の何れか一つに、ガバナスプリングフック軸(32)を介して、ガバナスプリングフック(31)を取り付け、ガバナスプリング(20)を係止するフック部材取り付け部を二層構造としたものである。
【0006】
請求項3においては、請求項1記載のディーゼル機関用ガバナ装置において、前記テンションレバー(12)には、噴射量制限用当て金(27)をボルトにより固定し、該噴射量制限用当て金(27)を、前記ケーシング(8)に取り付けられるトルクリミッタ機構(23)に当接し、該テンションレバー(12)の回動位置を制限すべく構成し、該噴射量制限用当て金(27)は板状部材に、本体(27a)と、該本体(27a)から突出する2本の腕部(27b・27b)を構成し、該腕部(27b)と腕部(27b)との間隙(D2)は、六角形状に形成されたレギュレーション調整ボルト(26)の回転操作部(26a)における、対向する辺(26c・26c)間の寸法(D1)と略同じに形成し、該噴射量制限用当て金(27)を、前記調整機構の調整を行うレギュレーション調整ボルト(26)の廻止部材と兼用したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のガバナ装置を示す側面断面図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4はテンションレバー12を示す斜視図、図5は整定速度変動率の調整機構を示す斜視図、図6はレギュレーション調整ボルトが噴射量制限用当て金の腕部に挟持されている状態を示す図、図7は噴射量制限用当て金の腕部に挟持されているレギュレーション調整ボルトの回転操作途中の状態を示す図である。
【0008】
まず、本発明のガバナ装置の全体構成について説明する。図1乃至図3において、燃料噴射ポンプのカム軸5がポンプケーシング1下部に支持されており、該カム軸5の一端部が、該ポンプケーシング1に取付固定されるガバナ装置7のケーシング8内に突出している。該カム軸5の一端部にはガバナウェイト9が取り付けられ、遠心力によるガバナウェイト9の動きを、スリーブ10を介してガバナレバー11の下端部に伝達するように構成している。該ガバナレバー11の下端部は、テンションレバー12の下端部により、バネ機構13を介して反スリーブ10側から付勢されている。
【0009】
ガバナレバー11は、上下中間部が回動軸15により回動自在に支持されており、上端部がリンク16を介して燃料噴射ポンプのコントロールラックに連結されている。そして、該ガバナレバー11によりリンク16を介してコントロールラックを移動させることにより、燃料噴射ポンプの燃料噴射量が変化するように構成している。
【0010】
また、テンションレバー12は、上下中間部が回動軸15により回動自在に支持されており、上端部がレギュレーション調整レバー17及びガバナスプリング20を介してレバー21の先端部に連結されている。該レバー21の基端部は前記回動軸15と平行なレギュレータレバー軸22の一端部に固定されている。該レギュレータレバー軸22の他端部にはレギュレータレバー35が連結されている。該レギュレータレバー35には図示しない操作機構に接続され、該操作機構によりレギュレータレバー35を回動操作すると、レギュレータレバー軸22、レバー21、ガバナスプリング20、及びレギュレーション調整レバー17を介してテンションレバー12が回動される。これにより、バネ機構13を介してガバナレバー11が回動され、前記コントロールラックが移動し、燃料噴射量が変化することとなる。
【0011】
次に、整定速度変動率の調整機構について説明する。図1乃至図5に示すように、該調整機構はレギュレーション調整レバー17及びレギュレーション調整ボルト26等により構成されている。該レギュレーション調整レバー17は、屈曲形状の板状部材により形成され、レバー板17における、テンションレバー12のレギュレーション調整ボルト取付孔12b側端部は屈曲され、この屈曲面17cに当て金25が取り付けられている。該レバー板17の下端部にはテンションレバー取付用孔36が形成されており、該レバー板17は、テンションレバー取付用孔36により、テンションレバー軸33を介して、前記テンションレバー12上部のレギュレーション調整レバー取付孔12aへ回動自在に取り付けられている。
【0012】
レバー板17におけるテンションレバー取付用孔36の上方には、それぞれ複数のガバナスプリングフック取付用孔37・・・が形成されており、該ガバナスプリングフック取付用孔37・37・・・の何れか一つに、ガバナスプリングフック軸32を介して、ガバナスプリングフック31が取り付けられている。
【0013】
このように、ガバナスプリングフック31を、該ガバナスプリングフック軸32上に回動自在に取り付けることで、速度制御の際のテンションレバー12の回動により生じるガバナスプリング20の取付部のヒステリシスを低減して、整定不安定及びハンチング防止等を図ることができる。また、複数のガバナスプリングフック取付用孔37・37・・・は略上下方向に並設され、ガバナスプリングフック31は、異なるガバナスプリングフック取付用孔37・37・・・に適宜付け換えることができる。
【0014】
また、前記テンションレバー12上部にはレギュレーション調整ボルト取付孔12bが形成され、該レギュレーション調整ボルト取付孔12bにレギュレーション調整ボルト26が螺装されている。レギュレーション調整ボルト26の一端部26bは、レギュレーション調整レバー17の屈曲面17cに設けられる当て金25に当接しており、該レギュレーション調整ボルト26の他端部には回転操作部26aが形成されている。そして、該回転操作部26aを回転操作することにより、レギュレーション調整ボルト26が前記スリーブ10の摺動方向へ移動可能となっている。
【0015】
レギュレーション調整ボルト26が回転操作され移動すると、ガバナスプリング20によりレギュレーション調整ボルト26側へ付勢されて一端部26bに当接するレギュレーション調整レバー17は、レギュレーション調整ボルト26の移動方向及び移動量に応じて、テンションレバー軸33を中心に回動する。
【0016】
ガバナ装置7のケーシング8における、反燃料噴射ポンプ側面には、調整用孔8aが形成されており、該調整用孔8aからケーシング8内へドライバー等の操作具を挿入して、レギュレーション調整ボルト26の回転操作部26aを回転操作するように構成している。
【0017】
また、テンションレバー12には噴射量制限用当て金27がボルト等により取り付けられている。該噴射量制限用当て金27は、ケーシング8に取り付けられるトルクリミッタ機構23に当接して、テンションレバー12の回動位置を制限している。
【0018】
噴射量制限用当て金27は板状部材により形成され、本体27aと、該本体27aから突出する2本の腕部27b・27bとで構成されている。該腕部27bと腕部27bとの間隙D2は、例えば六角形状に形成されたレギュレーション調整ボルト26の回転操作部26aにおける、対向する辺26c・26c間の寸法D1と略同じに形成されている。
【0019】
そして、レギュレーション調整ボルト26は、回転操作部26aにおける対向する辺26c・26cを腕部27b・27bにより挟持されて、その回転位置を固定され、該レギュレーション調整ボルト26がスリーブ10の摺動方向に不用意に移動しないようにしている。即ち、噴射量制限用当て金27は、テンションレバー12の回動位置を制限する当て金として用いられるとともに、レギュレーション調整ボルト26の廻止部材としても用いられているのである。
【0020】
また、噴射量制限用当て金27における本体27aと腕部27b・27bとの境界部は、幅狭に形成して他部よりも低強度に構成しているので、腕部27b・27bにある程度以上の力がかかった場合、該腕部27b・27bは撓むことが可能である。従って、図6、図7に示すように、レギュレーション調整ボルト26の回転操作部26aにおける、対向する頂点a・a間の寸法D3は前記寸法D1よりも大きいが、回転操作部26aが腕部27b・27bに挟持された状態のレギュレーション調整ボルト26を回転操作した場合には、該回転操作部26aにより腕部27b・27bへ力がかかると、腕部27b・27bが撓んで該腕部27b・27b間の間隙D2が広がり、該レギュレーション調整ボルト26は回転することができる。
【0021】
即ち、噴射量制限用当て金27の腕部27b・27bによりレギュレーション調整ボルト26の回転操作部26aを挟持することで、レギュレーション調整ボルト26の回転操作時には該レギュレーション調整ボルト26を回転可能としつつ、回転操作を行わないときには該レギュレーション調整ボルト26が回転しないようにすることができる。そして、噴射量制限用当て金27を、テンションレバー12の回動位置を制限する当て金、及びレギュレーション調整ボルト26の廻止部材として兼用することで、ガバナ装置7の構成部材点数を削減して、低コスト化を図ることが可能となる。
【0022】
以上の如く構成したガバナ装置7において、レギュレーション調整ボルト26を回転操作して、該レギュレーション調整ボルト26をスリーブ10の摺動方向へ移動させると、レギュレーション調整レバー17が前述の如くテンションレバー軸33を中心に回動し、ガバナスプリング20が連結されるガバナスプリングフック31の位置が変化し、ガバナスプリング20の取付位置が変わる。
【0023】
これにより、レギュレータレバー35を回動操作する際の、ガバナスプリング20の引き始め位置が変わって、ガバナレバー11へ伝達されるモーメントが変化し、燃料噴射量変化の特性、即ち整定速度変動率が調整されることとなる。この場合、レギュレーション調整ボルト26の回転操作は、ケーシング8に形成される前記調整用孔8aを通じて外部から行うことが可能であり、レギュレーション調整ボルト26を回転操作して整定速度変動率の調整を行った後には、該調整用孔8aを図3に示す皿型プラグ等の封印用プラグ38により機械的に封印することができる。
【0024】
このように、レギュレーション調整レバー17をテンションレバー12に取り付けて整定速度変動率の調整機構をケーシング8に内装するとともに、該調整機構を外部から調整可能とすることで、調整作業を容易にして、調整後の封印を確実且つ簡便に行うことが可能となる。
【0025】
また、レギュレーション調整ボルト26によりレギュレーション調整レバー17を回動させて行う整定速度変動率調整の調整幅には、ある程度限りがあるが、この調整幅よりも大きく調整を行うときには、ガバナスプリングフック31を取り付けるガバナスプリングフック取付用孔37の位置を変えればよい。ガバナスプリングフック取付用孔37の位置を変えることで、ガバナスプリング20の取付位置・角度を大きく変化させることができ、整定速度変動率を大幅に調整することが可能となる。これにより、小種類のガバナスプリング20にて、多くの整定速度変動率、即ち多仕様のエンジン用途に対応することが可能となり、構成部品共通化等による低コスト化を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1記載の如く、ディーゼル機関用のガバナ装置(7)における整定速度変動率のばらつきを抑えて、最適な整定速度変動率の値に調整するための調整機構において、該ガバナ装置(7)の外部からレギュレータレバー(35)を回動操作する際に、引き始め位置を変えて、ガバナレバー(11)へ伝達されるモーメントを変化させ、整定速度変動率を調整する為の、ガバナスプリング(20)の取付位置を、テンションレバー(12)に螺装したレギュレーション調整ボルト(26)の回転によりレギュレーション調整レバー(17)を、前記テンションレバー(12)に設けたテンションレバー軸(33)を中心に回動し、前記ガバナスプリング(20)が連結されるレギュレーション調整レバー(17)のガバナスプリングフック取付用孔(37・・)の位置を調整して行う整定速度変動率調整機構を設け、前記ガバナ装置(7)のケーシング(8)に調整用孔(8a)を形成し、該調整用孔(8a)を通じて外部から、前記レギュレーション調整ボルト(26)の調整を可能とし、該レギュレーション調整ボルト(26)の調整後に、該調整用孔(8a)を封印用プラグ(38)により機械的に封印可能としたので、調整作業を容易にして、調整後の封印を確実且つ簡便に行うことができる。
【0027】
請求項2に記載の如く、請求項1記載のディーゼル機関用ガバナ装置において、前記レギュレーション調整ボルト(26)による調整量の小さい調整機構とは別に、前記レギュレーション調整レバー(17)に設けたガバナスプリングフック取付用孔(37・・)の位置を変えることで、前記ガバナスプリング(20)の引き始め位置を変えて、整定速度変動率を大幅に調整する別の機構を設け、該調整機構は、前記ガバナ装置(7)のレギュレーション調整レバー(17)の複数箇所にガバナスプリングフック取付用孔(37・・)を形成し、該レギュレーション調整レバー(17)のガバナスプリングフック取付用孔(37・・)の何れか一つに、ガバナスプリングフック軸(32)を介して、ガバナスプリングフック(31)を取り付け、ガバナスプリング(20)を係止するフック部材取り付け部を二層構造としたので、整定速度変動率を大幅に調整することが可能となり、小種類のガバナスプリングにて、多くの整定速度変動率、即ち多仕様のエンジン用途に対応することができ、構成部品共通化等による低コスト化を図ることができる。
また、ガバナスプリングのフック部を回動自在に取り付けることで、ヒステリシスを低減して、整定不安定、ハンチング防止等を図ることができる。
【0028】
請求項3に記載の如く、請求項1記載のディーゼル機関用ガバナ装置において、前記テンションレバー(12)には、噴射量制限用当て金(27)をボルトにより固定し、該噴射量制限用当て金(27)を、前記ケーシング(8)に取り付けられるトルクリミッタ機構(23)に当接し、該テンションレバー(12)の回動位置を制限すべく構成し、該噴射量制限用当て金(27)は板状部材に、本体(27a)と、該本体(27a)から突出する2本の腕部(27b・27b)を構成し、該腕部(27b)と腕部(27b)との間隙(D2)は、六角形状に形成されたレギュレーション調整ボルト(26)の回転操作部(26a)における、対向する辺(26c・26c)間の寸法(D1)と略同じに形成し、該噴射量制限用当て金(27)を、前記調整機構の調整を行うレギュレーション調整ボルト(26)の廻止部材と兼用したので、ガバナ装置の構成部材点数を削減して、低コスト化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガバナ装置を示す側面断面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 同じく平面図である。
【図4】 テンションレバー12を示す斜視図である。
【図5】 整定速度変動率の調整機構を示す斜視図である。
【図6】 レギュレーション調整ボルトが噴射量制限用当て金の腕部に挟持されている状態を示す図である。
【図7】 噴射量制限用当て金の腕部に挟持されているレギュレーション調整ボルトの回転操作途中の状態を示す図である。
【符号の説明】
7 ガバナ装置
8 ケーシング
11 ガバナレバー
12 テンションレバー
17 レギュレーション調整レバー
20 ガバナスプリング
25 当て金
26 レギュレーション調整ボルト
27 噴射量制限用当て金
31 ガバナスプリングフック
38 封印用プラグ
35 レギュレータレバー [0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a governor device used for an internal combustion engine such as a diesel engine.
[0002]
[Prior art]
Generally, a governor device for a diesel engine is configured to transmit a centrifugal force of a governor weight to a governor lever mechanism, and to control a control rack position of the fuel injection pump by the governor lever mechanism. The settling speed fluctuation rate in such a governor device is an important characteristic for engine control, and it is optimal because it causes hunting and greatly affects operability (load characteristics) during work. However, this settling speed fluctuation rate varies depending on the injection characteristics of the fuel injection pump, the combustion characteristics of the engine, and the processing accuracy of the governor components. Will occur. Therefore, the conventional governor device is provided with an eccentric bearing on the shaft part of the regulator lever shaft in order to adjust to an optimum value while suppressing variations in the settling speed fluctuation rate in order to meet exhaust gas regulations and noise reduction. An adjustment mechanism configured to adjust the pulling start position of the governor spring by the regulator lever by rotating the eccentric bearing has been provided.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the adjustment mechanism described above, the regulator lever shaft has a double structure having an eccentric bearing, so that the structure is complicated, and there is a problem that the adjustment width is small in the adjustment using the eccentric bearing. In addition, since the adjusting mechanism is provided outside the governor device, it is difficult to perform sealing after preventing the adjustment once again after adjustment.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems will be described.
In
[0005]
The governor device for a diesel engine according to
[0006]
According to a third aspect of the present invention, in the governor device for a diesel engine according to the first aspect, the tension lever (12) is fixed with an injection amount restriction pad (27) with a bolt, and the injection amount restriction pad ( 27) is configured to abut on a torque limiter mechanism (23) attached to the casing (8) to limit the rotational position of the tension lever (12), and the injection amount limiting pad (27) The plate-like member is constituted by a main body (27a) and two arm portions (27b, 27b) protruding from the main body (27a), and a gap (D2) between the arm portion (27b) and the arm portion (27b). ) Is formed to be substantially the same as the dimension (D1) between the opposing sides (26c, 26c) in the rotation operation portion (26a) of the regulation adjusting bolt (26) formed in a hexagonal shape, and is used for limiting the injection amount. Deposit (27) , In which also serves as Mawaritome member regulation adjusting bolt for adjusting the adjusting mechanism (26).
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described. 1 is a side sectional view showing a governor device of the present invention, FIG. 2 is also a front view, FIG. 3 is a plan view, FIG. 4 is a perspective view showing a
[0008]
First, the overall configuration of the governor device of the present invention will be described. 1 to 3, a camshaft 5 of a fuel injection pump is supported by a lower portion of a
[0009]
The
[0010]
Further, the
[0011]
Next, a mechanism for adjusting the settling speed fluctuation rate will be described. As shown in FIGS. 1 to 5, the adjustment mechanism includes a
[0012]
A plurality of governor spring
[0013]
Thus, by attaching the
[0014]
Further, a regulation adjustment
[0015]
When the
[0016]
An
[0017]
Further, the
[0018]
The injection
[0019]
Then, the
[0020]
Further, the boundary portion between the
[0021]
That is, by holding the
[0022]
In the
[0023]
As a result, when the
[0024]
In this way, the
[0025]
Further, the adjustment range of the settling speed fluctuation rate adjustment performed by rotating the
[0026]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
According to a first aspect of the present invention, there is provided an adjustment mechanism for adjusting the value of the settling speed fluctuation rate to an optimum value by suppressing variations in the settling speed fluctuation rate in the governor device (7) for a diesel engine. When the regulator lever (35) is rotated from outside, the governor spring (20) is used to change the moment transmitted to the governor lever (11) by changing the pulling start position and adjust the settling speed fluctuation rate. ) Is mounted on the tension lever shaft (33) provided on the tension lever (12) by rotating the regulation adjustment bolt (26) screwed on the tension lever (12). The governor spring hook of the regulation lever (17) that rotates and is connected to the governor spring (20) A adjusting speed fluctuation rate adjusting mechanism that adjusts the position of the attaching hole (37) is provided, an adjusting hole (8a) is formed in the casing (8) of the governor device (7), and the adjusting hole The regulation adjustment bolt (26) can be adjusted from the outside through (8a), and after adjustment of the regulation adjustment bolt (26), the adjustment hole (8a) is mechanically sealed by a sealing plug (38). Since it was made possible , adjustment work can be facilitated and sealing after adjustment can be performed reliably and simply.
[0027]
The governor device for a diesel engine according to
Further, by attaching the hook portion of the governor spring so as to be rotatable, it is possible to reduce hysteresis and to prevent settling and prevention of hunting.
[0028]
According to a third aspect of the present invention, in the governor device for a diesel engine according to the first aspect, an injection amount restriction pad (27) is fixed to the tension lever (12) with a bolt, and the injection amount restriction pad. The gold (27) is in contact with a torque limiter mechanism (23) attached to the casing (8) to limit the rotational position of the tension lever (12). ) Comprises a main body (27a) and two arm portions (27b, 27b) protruding from the main body (27a) on the plate-like member, and a gap between the arm portion (27b) and the arm portion (27b). (D2) is formed substantially the same as the dimension (D1) between the opposite sides (26c, 26c) in the rotation operation portion (26a) of the regulation adjusting bolt (26) formed in a hexagonal shape, and the injection amount Limiting allowance (27 And since also used as Mawaritome member regulation adjusting bolt for adjusting (26) of the adjusting mechanism, to reduce the component count of the governor, it is possible to reduce the cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a governor device of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the same.
FIG. 3 is also a plan view.
4 is a perspective view showing a
FIG. 5 is a perspective view showing a mechanism for adjusting a settling speed fluctuation rate.
FIG. 6 is a view showing a state in which a regulation adjusting bolt is clamped between arms of an injection amount limiting metal pad.
FIG. 7 is a diagram showing a state in the middle of a rotation operation of a regulation adjusting bolt that is clamped by an arm part of a spray amount restricting stopper.
[Explanation of symbols]
7
35 Regulator lever
Claims (3)
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1999
- 1999-10-22 JP JP30158699A patent/JP4138183B2/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH074980U (en) * | 1993-06-28 | 1995-01-24 | 有限会社宮澤精機製作所 | Airtight fluid fitting |
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JP2001123862A (en) | 2001-05-08 |
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