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JP4132323B2 - 不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法 Download PDF

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JP4132323B2
JP4132323B2 JP35830798A JP35830798A JP4132323B2 JP 4132323 B2 JP4132323 B2 JP 4132323B2 JP 35830798 A JP35830798 A JP 35830798A JP 35830798 A JP35830798 A JP 35830798A JP 4132323 B2 JP4132323 B2 JP 4132323B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フラッシュメモリ等のような電気的消去及び書込み可能な不揮発性半導体記憶装置及びこのような不揮発性半導体記憶装置における内部動作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は電気的消去及び書込みが可能な従来の不揮発性半導体記憶装置の一例の要部を示す回路図であり、図18中、1は電気的消去及び書込みが可能なスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタからなる不揮発性メモリセルが配列されたメモリセルアレイ部である。
【0003】
また、2は外部からのコマンドを受け付けるコマンド受付回路、3はコマンド受付回路2が消去コマンドを受け付けた場合に、メモリセルアレイ部1に対するプレ書込み及び消去を制御するプレ書込み/消去制御回路である。
【0004】
また、4は昇圧電圧を生成する昇圧回路、5は昇圧回路4から出力される昇圧電圧の電圧値を制限してメモリセルアレイ部1の不揮発性メモリセルの書換えに必要な高電圧VPP/−VPPを安定的に出力する電圧リミッタ回路である。
【0005】
図19はメモリセルアレイ部1の不揮発性メモリセルの構造を示す模式的断面図であり、図19中、7はPウエル、8はN型拡散層からなるソース、9はN型拡散層からなるドレイン、10はコントロ−ル・ゲート、11はフローティング・ゲートである。
【0006】
図20はメモリセルアレイ部1の不揮発性メモリセルの書込み時、消去時及び読出し時のコントロ−ル・ゲート電圧、ソース電圧及びドレイン電圧を示す表図である。
【0007】
すなわち、書込み時には、コントロ−ル・ゲート電圧=書込み用高電圧VPP(例えば、10V)、ソース電圧=接地電圧VSS(0V)、ドレイン電圧=電源電圧VCC(例えば、5V)とされ、ドレイン9からフローティング・ゲート11に電子が注入され、“0”を記憶する状態とされる。
【0008】
これに対して、消去時には、コントロ−ル・ゲート電圧=消去用高電圧−VPP(例えば、−10V)、ソース電圧=電源電圧VCC(例えば、5V)、ドレイン9=オープン状態とされ、フローティング・ゲート11からソース8に電子が引き抜かれ、“1”を記憶する状態とされる。
【0009】
また、読出し時には、コントロ−ル・ゲート電圧=電源電圧VCC(例えば、5V)、ソース電圧=接地電圧VSS(0V)、ドレイン電圧=+2Vとされ、記憶データがドレイン電流の大小として読み出される。
【0010】
図21はメモリセルアレイ部1の不揮発性メモリセルの消去工程を説明するための模式図であり、図21Aは消去前、図21Bはプレ書込み後、図21Cは消去後のメモリセルアレイ部1の不揮発性メモリセルの記憶データを示している。
【0011】
すなわち、メモリセルアレイ部1の不揮発性メモリセルの消去を行う場合には、不揮発性メモリセルのオーバ・イレーズを防ぐために、まず、プレ書込みとして、全ての不揮発性メモリセルに“0”を書込み、その後、全ての不揮発性メモリセルの消去が行われ、全ての不揮発性メモリセルの記憶データが“1”とされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図22はメモリセルアレイ部1の不揮発性メモリセルの書換え回数と消去時間との関係を示す図であり、不揮発性メモリセルの書換え回数が多くなると、トンネル酸化膜の劣化やトンネル酸化膜中への電子のトラップによって消去時間が長くなってしまう。
【0013】
ここに、図23は書換え用高電圧±VPPの大小と不揮発性メモリセルの書換え回数、消去時間及び寿命との関係を示す図であり、図23中、直線13は書換え用高電圧±VPPが通常の場合、直線14は書換え用高電圧±VPPが通常の場合よりも高い場合、直線15は書換え用高電圧±VPPが通常の場合よりも低い場合を示している。なお、「×」は不揮発性メモリセルが破壊した時点を示している。
【0014】
したがって、当初より高電圧±VPPを高くする場合には消去時間を短くすることができ、消去の高速化を図ることができるが、不揮発性メモリセルの寿命が余りに短くなってしまうという問題点があった。
【0015】
なお、本明細書においては、消去用高電圧−VPPの場合、消去用高電圧−VPPの絶対値を大きくする場合を消去用高電圧−VPPを高くすると言い、消去用高電圧−VPPの絶対値を小さくする場合を消去用高電圧−VPPを低くすると言う言葉の使い方をしている。
【0016】
他方、不揮発性メモリセルの書換え回数が多くなると、トンネル酸化膜の劣化やトンネル酸化膜中への電子のトラップによって不揮発性メモリセルの信頼性が低下してしまうことから、不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えた場合には、消去時間が長くなることを了解した上で、高電圧VPPを低くし、不揮発性メモリセルに与えるストレスを緩和し、不揮発性メモリセルの信頼性の低下を避けることを要望するユーザも存在する。
【0017】
本発明は、かかる点に鑑み、不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、書込み用高電圧及び消去用高電圧を高くして消去時間の高速化を図り、高速性能を維持することができるようにした不揮発性半導体記憶装置を提供することを第1の目的とし、不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、書込み用高電圧及び消去用高電圧を低くし、不揮発性メモリセルに与えるストレスを緩和して不揮発性メモリセルの寿命を長くし、信頼性の低下を避けることができるようにした不揮発性半導体記憶装置を提供することを第2の目的とする。
【0018】
また、本発明は、不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、書込み用高電圧及び消去用高電圧を高くして消去時間の高速化を図ることができ、しかも、不揮発性メモリセルの寿命が余りに短くなることを避けることができるようにした不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法を提供することを第3の目的とし、不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、書込み用高電圧及び消去用高電圧を低くし、不揮発性メモリセルに与えるストレスを緩和して不揮発性メモリセルの寿命を長くし、信頼性の低下を避けることができるようにした不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法を提供することを第4の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明中、第1の発明は、電気的消去及び書込みが可能な不揮発性メモリセルを配列してなるメモリセルアレイ部を備える不揮発性半導体記憶装置であって、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値以下のときは、第1の書込み用高電圧及び第1の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値を越えたときは、電圧値を高くした第2の書込み用高電圧及び第2の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給する高電圧供給回路を備え、前記高電圧供給回路は、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに書込みが行われる書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値として出力するカウンタ回路を備え、前記カウンタ回路の出力電圧と前記所定値の書換え回数に対応する基準電圧とを比較することで前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値以下であるか否かを判断するというものである。
【0020】
本発明中、第1の発明によれば、メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を高くした書込み用高電圧及び消去用高電圧を不揮発性メモリセルに供給することができる。したがって、長くなっている消去時間を短くし、消去の高速化を図ることができ、高速性能を維持することができる。
【0021】
本発明中、第2の発明は、電気的消去及び書込みが可能な不揮発性メモリセルを配列してなるメモリセルアレイ部を備える不揮発性半導体記憶装置であって、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値以下のときは、第1の書込み用高電圧及び第1の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値を越えたときは、電圧値を低くした第3の書込み用高電圧及び第3の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給する高電圧供給回路を備え、前記高電圧供給回路は、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに書込みが行われる書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値として出力するカウンタ回路を備え、前記カウンタ回路の出力電圧と前記所定値の書換え回数に対応する基準電圧とを比較することで前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値以下であるか否かを判断するというものである。
【0022】
本発明中、第2の発明によれば、メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を低くした書込み用高電圧及び消去用高電圧を不揮発性メモリセルに供給することができる。したがって、不揮発性メモリセルに与えるストレスを緩和して不揮発性メモリセルの寿命を長くし、信頼性の低下を避けることができる。
【0023】
本発明中、第3の発明は、電気的消去及び書込みが可能な不揮発性メモリセルを配列してなるメモリセルアレイ部を備える不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法であって、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値以下のときは、第1の書込み用高電圧及び第1の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値を越えたときは、電圧値を高くした第2の書込み用高電圧及び第2の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給する工程を含み、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに書込みが行われる書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値として出力し、前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧と前記所定値の書換え回数に対応する基準電圧とを比較することで前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値以下であるか否かを判断するというものである。
【0024】
本発明中、第3の発明によれば、メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を高くした書込み用高電圧及び消去用高電圧を不揮発性メモリセルに供給することができる。したがって、長くなっている消去時間を短くし、消去の高速化を図ることができ、高速性能を維持することができる。
【0025】
本発明中、第4の発明は、電気的消去及び書込みが可能な不揮発性メモリセルを配列してなるメモリセルアレイ部を備える不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法であって、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値以下のときは、第1の書込み用高電圧及び第1の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値を越えたときは、電圧値を低くした第3の書込み用高電圧及び第3の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給する工程を含み、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに書込みが行われる書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値として出力し、前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧と前記所定値の書換え回数に対応する基準電圧とを比較することで前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値以下であるか否かを判断するというものである。
【0026】
本発明中、第4の発明によれば、メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を低くした書込み用高電圧及び消去用高電圧を不揮発性メモリセルに供給することができる。したがって、不揮発性メモリセルに与えるストレスを緩和して不揮発性メモリセルの寿命を長くし、信頼性の低下を避けることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図17を参照して、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態及び第2実施形態について、本発明の不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法の第1実施形態及び第2実施形態を含めて説明する。
【0028】
本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態・・図1〜図11
図1は本発明の不揮発性半導体記憶装置の一実施形態の要部を示す回路図であり、図1中、20は図19に示すと同様の構造を有する電気的消去及び書込みが可能なスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタからなる不揮発性メモリセルが配列されたメモリセルアレイ部である。
【0029】
また、21は外部からのコマンドを受け付けるコマンド受付回路、22はコマンド受付回路21が消去コマンドを受け付けた場合に、メモリセルアレイ部20に対するプレ書込み及び消去と、後述するカウンタ回路に対する書込みを制御する書込み/消去制御回路である。
【0030】
また、23はメモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルに書込み用高電圧VPP及び消去用高電圧−VPPを供給する高電圧供給回路であり、24は書込み用高電圧VPP及び消去用高電圧−VPPを出力する高電圧生成回路、25は高電圧生成回路24から出力させる書込み用高電圧VPP及び消去用高電圧−VPPの電圧値を制御する高電圧生成制御回路である。
【0031】
また、高電圧生成回路24において、26は書込み用高電圧VPPを出力する書込み用高電圧生成回路、27は消去用高電圧−VPPを出力する消去用高電圧生成回路である。
【0032】
また、書込み用高電圧生成回路26において、28は電源電圧VCCを昇圧して正の昇圧電圧を生成する正電圧昇圧回路、29は正電圧昇圧回路28から出力される正の昇圧電圧の電圧値を制限して書込み用電圧VPPを安定的に出力する正電圧リミッタ回路である。
【0033】
この正電圧リミッタ回路29は、高電圧生成制御回路25により制御されて、書込み用高電圧VPPとして、9.75[V]又は10.5[V]を選択的に出力するものである。
【0034】
また、消去用高電圧生成回路27において、30は接地電圧VSSを昇圧して負の昇圧電圧を生成する負電圧昇圧回路、31は負電圧昇圧回路30から出力される負の昇圧電圧の電圧値を制限して消去用電圧−VPPを安定的に出力する負電圧リミッタ回路である。
【0035】
この負電圧リミッタ回路31は、高電圧生成制御回路25により制御されて、消去用高電圧−VPPとして、−9.75[V]又は−10.5[V]を選択的に出力するものである。
【0036】
また、高電圧生成制御回路25において、32はメモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換え回数をカウントし、カウント値を電圧Vcntで出力するカウンタ回路、33は基準電圧Vref1を出力する基準電圧生成回路である。
【0037】
また、34はカウンタ回路32の出力電圧Vcntと基準電圧Vref1とを比較して、Vcnt≧Vref1の間は、書込み用高電圧VPP及び消去用高電圧−VPPとして、それぞれ、9.75[V]及び−9.75[V]を出力し、Vcnt<Vref1となったときは、書込み用高電圧VPP及び消去用高電圧−VPPとして、それぞれ、10.5[V]及び−10.5[V]を出力するように正電圧リミッタ回路29及び負電圧リミッタ回路31を制御する信号Vswhを出力する判定回路である。
【0038】
図2は正電圧昇圧回路28の構成を示す回路図であり、図2中、36は電源電圧VCCを供給する電源線、37−1、37−2、37−3、37−n、38−1、38−2、38−3、38−nはNチャネルMOSトランジスタ、39−1、39−2、39−3、39−nはキャパシタ、CLK、/CLKは相補関係にあるクロック信号である。
【0039】
なお、NチャネルMOSトランジスタ37−3、37−n間のNチャネルMOSトランジスタ37−4〜37−(n−1)と、NチャネルMOSトランジスタ38−3、38−n間のNチャネルMOSトランジスタ38−4〜38−(n−1)と、キャパシタ39−3、39−n間のキャパシタ39−4〜39−(n−1)とは図示を省略している。
【0040】
図3は正電圧リミッタ回路29の構成を示す回路図であり、図3中、41−1、41−2、41−13、41−14はダイオード接続されて、正電圧昇圧回路28の昇圧電圧出力端と接地との間に直列接続されたNチャネルMOSトランジスタである。
【0041】
また、42は判定回路34の出力信号Vswhによりオン、オフが制御されるNチャネルMOSトランジスタであり、NチャネルMOSトランジスタ41−2、41−13間のNチャネルMOSトランジスタ41−3〜41−12は図示を省略している。
【0042】
ここで、NチャネルMOSトランジスタ41−1〜41−14のスレッショルド電圧を0.75[V]とすると、判定回路34の出力信号Vswh=Hレベルの場合には、NチャネルMOSトランジスタ42=ONとなり、書込み用高電圧VPPは、13×0.75=9.75[V]となり、判定回路34の出力電圧Vswh=Lレベルの場合には、NチャネルMOSトランジスタ42=OFFとなり、書込み用高電圧VPPは、14×0.75=10.5[V]となる。
【0043】
図4は負電圧昇圧回路30の構成を示す回路図であり、図4中、44は接地電圧VSSを供給する接地線、45−1、45−2、45−3、45−n、46−1、46−2、46−3、46−nはPチャネルMOSトランジスタ、47−1、47−2、47−3、47−nはキャパシタである。
【0044】
なお、PチャネルMOSトランジスタ45−3、45−n間のPチャネルMOSトランジスタ45−4〜45−(n−1)と、PチャネルMOSトランジスタ46−3、46−n間のPチャネルMOSトランジスタ46−4〜46−(n−1)と、キャパシタ47−3、47−n間のキャパシタ47−4〜47−(n−1)とは図示を省略している。
【0045】
図5は負電圧リミッタ回路31の構成を示す回路図であり、図5中、49は基準電圧Vref2として1.5[V]を出力する基準電圧生成回路であり、50は電源線、51は抵抗、52、53はダイオードである。
【0046】
また、54−1、54−2、54−16はダイオード接続されて、基準電圧生成回路49の基準電圧出力端と負電圧昇圧回路30の昇圧電圧出力端との間に直列接続されたPチャネルMOSトランジスタであり、PチャネルMOSトランジスタ54−2、54−16間のPチャネルMOSトランジスタ54−3〜54−15は図示を省略している。
【0047】
また、55は判定回路34の出力信号Vswhを反転するインバータ、56は伝送スイッチ回路であり、57は判定回路34の出力信号Vswhによりオン、オフが制御されるNチャネルMOSトランジスタ、58はインバータ55の出力によりオン、オフが制御されるPチャネルMOSトランジスタである。
【0048】
ここで、PチャネルMOSトランジスタ54−1〜54−16のスレッショルド電圧を0.75[V]とすると、判定回路34の出力電圧Vswh=Hレベルの場合には、伝送スイッチ回路56=ONとなり、消去用高電圧−VPPは、1.5−15×0.75=−9.75[V]となり、判定回路34の出力電圧Vswh=Lレベルの場合には、伝送スイッチ回路56=OFFとなり、消去用高電圧−VPPは、1.5−16×0.75=−10.5[V]となる。
【0049】
図6はカウンタ回路32の構成を示す回路図であり、図6中、60は電源線、61はメモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換え回数をカウントするための電気的消去及び書込みが可能なスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ、62は負荷素子をなすPチャネルMOSトランジスタである。
【0050】
また、63はスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61を制御する制御回路であり、64はNチャネルMOSトランジスタ、65はPチャネルMOSトランジスタ、φERSはメモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの消去が行われるごとにパルス状にHレベルとされる消去制御信号である。
【0051】
ここに、NチャネルMOSトランジスタ64は、ソースをスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61のゲートに接続し、ドレインを正電圧リミッタ回路29の出力端に接続し、消去制御信号φERSによりオン、オフが制御されるものである。
【0052】
また、PチャネルMOSトランジスタ65は、ソースを電源線60に接続し、ドレインをスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61のゲートに接続し、消去制御信号φERSによりオン、オフが制御されるものである。
【0053】
ここで、消去制御信号φERS=Hレベルとされると、NチャネルMOSトランジスタ64=ON、PチャネルMOSトランジスタ65=OFFとなり、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61のゲートに書込み用高電圧VPPが供給され、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61に対する書込みが行われる。
【0054】
そして、消去制御信号φERS=Lレベルとされると、NチャネルMOSトランジスタ64=OFF、PチャネルMOSトランジスタ65=ONとなり、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61のゲートに電源電圧VCCが供給され、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61は読み出し状態とされ、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61のドレイン電圧がメモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換え回数を示す電圧Vcntとして出力される。
【0055】
ここに、図7はカウンタ回路32の動作を説明するための図であり、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61に対する書込み回数とスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61のコントロ−ルゲート・ソース間電圧(VCG-S)対ドレイン電流(Id)特性を示している。
【0056】
図7中、矢印Aは、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61に書込みが行われるごとに、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61のVCG-S−Id特性が、図中、右方向にシフトすることを示している。
【0057】
すなわち、スタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61は、書込みが行われるごとにドレイン電流Idを小さくし、この結果、カウンタ回路32の出力電圧Vcntは、メモリセルアレイ部20の書換えが行われるごとに高くなっていく。
【0058】
図8は基準電圧生成回路33の構成を示す回路図であり、図8中、67は電源線、68はNチャネルMOSトランジスタ、69は負荷素子をなすPチャネルMOSトランジスタである。
【0059】
ここに、基準電圧生成回路33は、メモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換えの回数が所定値になったときのカウンタ回路32の出力電圧Vcntと同一電圧値の基準電圧Vref1を生成するように回路定数が設定されているものである。
【0060】
図9は判定回路34の構成を示す回路図である。図9中、71は電源線、72は差動アンプであり、73はカウンタ回路32の出力電圧Vcntが入力されるNチャネルMOSトランジスタ、74は基準電圧Vref1が入力されるNチャネルMOSトランジスタである。
【0061】
また、75、76はカレントミラー負荷回路を構成するPチャネルMOSトランジスタ、77はバイアス電圧Vbが供給される定電流源用のNチャネルMOSトランジスタである。
【0062】
また、78は出力回路であり、79は差動アンプ72の出力によりオン、オフが制御されるチャネルMOSトランジスタ、80はバイアス電圧Vbが供給される定電流源用のNチャネルMOSトランジスタである。
【0063】
このように構成された判定回路34においては、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt≦基準電圧Vref1の間は、出力信号Vswh=Hレベルを維持し、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt>基準電圧Vref1となると、出力信号Vswh=Lレベルとなる。
【0064】
図10は本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態の動作を説明するための図であり、カウンタ回路32の出力電圧Vcntと、基準電圧Vref1と、判定回路34の出力信号Vswhとの関係を示している。
【0065】
すなわち、初期状態においては、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt<基準電圧Vref1の状態にあり、その後、メモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとにスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61に対する書込みが行われるので、メモリセルアレイ部20の書換えが行われるごとにカウンタ回路32の出力電圧Vcntは徐々に高くなっていく。
【0066】
そして、メモリセルアレイ部20の書換え回数が所定値になると、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt=基準電圧Vref1となり、その後、メモリセルアレイ部20の書換え回数が所定値を越えると、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt>基準電圧Vref1となる。
【0067】
他方、判定回路34においては、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt≦基準電圧Vref1の間は、出力信号Vswh=Hレベルが維持され、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt>基準電圧Vref1となると、出力信号Vswh=Lレベルになる。
【0068】
ここに、判定回路34の出力信号Vswh=Hレベルの間は、正電圧リミッタ回路29から出力される書込み用高電圧VPP=9.75[V]、負電圧リミッタ回路31から出力される消去用高電圧−VPP=−9.75[V]となる。
【0069】
その後、判定回路34の出力信号Vswh=Lレベルになると、正電圧リミッタ回路29から出力される書込み用高電圧VPP=10.5[V]、負電圧リミッタ回路31から出力される消去用高電圧−VPP=−10.5[V]となる。
【0070】
なお、図11は本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態の効果を示す図であり、不揮発性メモリセルの書換え回数と消去時間との関係を示しており、破線Bは従来の場合である。
【0071】
このように、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態によれば、メモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を高くした書込み用高電圧VPP及び消去用高電圧−VPPを不揮発性メモリセルに供給することができるので、長くなっている消去時間を短くし、消去の高速化を図ることができ、高速性能を維持することができる。
【0072】
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態によれば、カウンタ回路32にスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61を設け、このスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61に対する書込みを行うことによりメモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換え回数をカウントするように構成したので、レジスタ等を使用してカウンタ回路を構成する場合に比較して、カウンタ回路の規模をきわめて小さくすることができるという格別の効果を得ることができる。
【0073】
本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態・・図12〜図17
図12は本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態の要部を示す回路図であり、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態は、図1に示す本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備える高電圧供給回路23と回路構成の異なる高電圧供給回路82を設け、その他については、図1に示す本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態と同様に構成したものである。
【0074】
高電圧供給回路82は、図1に示す高電圧供給回路23が備える高電圧生成回路24及び高電圧生成制御回路25と回路構成の異なる高電圧生成回路83及び高電圧生成制御回路84を備えているものである。
【0075】
高電圧生成回路83は、図1に示す高電圧生成回路24が備える書込み用高電圧生成回路26及び消去用高電圧生成回路27と回路構成の異なる書込み用高電圧生成回路85及び消去用高電圧生成回路86を備えるものである。
【0076】
書込み用高電圧生成回路85は、図1に示す正電圧リミッタ回路29と回路構成の異なる正電圧リミッタ回路87を備え、その他については、図1に示す書込み用高電圧生成回路26と同様に構成したものである。
【0077】
消去用高電圧生成回路86は、図1に示す負電圧リミッタ回路31と回路構成の異なる負電圧リミッタ回路88を備え、その他については、図1に示す消去用高電圧生成回路27と同様に構成したものである。
【0078】
高電圧生成制御回路84は、図1に示す高電圧生成制御回路25が備える判定回路34と回路構成の異なる判定回路89を備え、その他については、図1に示す高電圧生成制御回路25と同様に構成したものである。
【0079】
図13は正電圧リミッタ回路87の構成を示す回路図であり、図13中、41−1、41−2、41−12、41−13はダイオード接続されて、正電圧昇圧回路28の昇圧電圧出力端と接地との間に直列に接続されたNチャネルMOSトランジスタである。
【0080】
すなわち、正電圧リミッタ回路87は、ダイオード接続して、正電圧昇圧回路28の昇圧電圧出力端と接地との間に直列に接続すべきNチャネルMOSトランジスタの数を図3に示す正電圧リミッタ回路29の場合よりも1個少なくし、その他については、図3に示す正電圧リミッタ回路29と同様に構成したものである。
【0081】
ここで、NチャネルMOSトランジスタ41−1〜41−13のスレッショルド電圧を0.75[V]とすると、判定回路89の出力信号Vswh=Hレベルの場合には、NチャネルMOSトランジスタ42=ONとなり、書込み用高電圧VPPは、12×0.75=9[V]となり、判定回路89の出力信号Vswh=Lレベルの場合には、NチャネルMOSトランジスタ42=OFFとなり、書込み用高電圧VPPは、13×0.75=9.75[V]となる。
【0082】
図14は負電圧リミッタ回路88の構成を示す回路図であり、図14中、54−1、54−2、54−15はダイオード接続されて、基準電圧生成回路49の基準電圧出力端と負電圧昇圧回路30の昇圧電圧出力端との間に直列接続されたPチャネルMOSトランジスタである。
【0083】
すなわち、負電圧リミッタ回路88は、ダイオード接続して、基準電圧生成回路49の基準電圧出力端と負電圧昇圧回路30の昇圧電圧出力端との間に直列接続すべきPチャネルMOSトランジスタを図5に示す負電圧リミッタ回路31の場合よりも1個少なくし、その他については、図5に示す負電圧リミッタ回路31と同様に構成したものである。
【0084】
ここで、PチャネルMOSトランジスタ54−1〜54−15のスレッショルド電圧を0.75[V]とすると、判定回路89の出力信号Vswh=Hレベルの場合には、伝送スイッチ回路56=ONとなり、消去用高電圧−VPPは、1.5−14×0.75=−9[V]となり、判定回路89の出力電圧Vswh=Lレベルの場合には、伝送スイッチ回路56=OFFとなり、消去用高電圧−VPPは、1.5−15×0.75=−9.75[V]となる。
【0085】
図15は判定回路89の構成を示す回路図であり、判定回路89は、図9に示す判定回路34が備える出力回路78と回路構成の異なる出力回路91を設け、その他については、図に示す判定回路34と同様に構成したものである。
【0086】
ここに、出力回路91は、チャネルMOSトランジスタ79のドレイン電圧を反転するインバータ92を設け、インバータ92の出力信号を判定回路89の出力信号Vswhとするようにし、その他については、図に示す出力回路78と同様に構成したものである。
【0087】
このように構成された判定回路89においては、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt≦基準電圧Vref1の間は、出力信号Vswh=Lレベルを維持し、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt>基準電圧Vref1となると、出力信号Vswh=Hレベルとなる。
【0088】
図16は本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態の動作を説明するための図であり、カウンタ回路32の出力電圧Vcntと、基準電圧Vref1と、判定回路89の出力信号Vswhとの関係を示している。
【0089】
すなわち、初期状態においては、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt<基準電圧Vref1の状態にあり、その後、メモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとにスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61に対する書込みが行われるので、メモリセルアレイ部20の書換えが行われるごとにカウンタ回路32の出力電圧Vcntは徐々に高くなっていく。
【0090】
そして、メモリセルアレイ部20の書換え回数が所定値になると、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt=基準電圧Vref1となり、その後、メモリセルアレイ部20の書換え回数が所定値を越えると、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt>基準電圧Vref1となる。
【0091】
他方、判定回路89においては、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt≦基準電圧Vref1の間は、出力信号Vswh=Lレベルを維持し、カウンタ回路32の出力電圧Vcnt>基準電圧Vref1となると、出力信号Vswh=Hレベルになる。
【0092】
ここに、判定回路89の出力信号Vswh=Lレベルの間は、正電圧リミッタ回路87から出力される書込み用高電圧VPP=9.75[V]、負電圧リミッタ回路88から出力される消去用高電圧−VPP=−9.75[V]となる。
【0093】
その後、判定回路89の出力信号Vswh=Hレベルになると、正電圧リミッタ回路87から出力される書込み用高電圧VPP=9[V]となり、負電圧リミッタ回路88から出力される消去用高電圧−VPP=−9[V]となる。
【0094】
なお、図17は本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態の効果を示す図であり、不揮発性メモリセルの書換え回数と消去時間との関係を示しており、破線Cは従来の場合である。
【0095】
このように、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態によれば、メモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を低くした書込み用高電圧VPP及び消去用高電圧−VPPを不揮発性メモリセルに供給することができるので、不揮発性メモリセルに与えるストレスを緩和して不揮発性メモリセルの寿命を長くし、信頼性の低下を避けることができる。
【0096】
また、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態によれば、カウンタ回路32にスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61を設け、このスタックド・ゲート型NチャネルMOSトランジスタ61に対する書込みを行うことによりメモリセルアレイ部20の不揮発性メモリセルの書換え回数をカウントするように構成したので、レジスタ等を使用してカウンタ回路を構成する場合に比較して、カウンタ回路の規模をきわめて小さくすることができるという格別の効果を得ることができる。
【0097】
【発明の効果】
以上のように、本発明中、第1の発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を高くした書込み用高電圧及び消去用高電圧を不揮発性メモリセルに供給することができるので、長くなっている消去時間を短くし、消去の高速化を図ることができ、高速性能を維持することができる。
【0098】
また、本発明中、第2の発明の不揮発性半導体記憶装置によれば、不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を低くした書込み用高電圧及び消去用高電圧を不揮発性メモリセルに供給することができるので、不揮発性メモリセルに与えるストレスを緩和して不揮発性メモリセルの寿命を長くし、信頼性の低下を避けることができる。
【0099】
また、本発明中、第3の発明の不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法によれば、メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を高くした書込み用高電圧及び消去用高電圧を不揮発性メモリセルに供給することができるので、長くなっている消去時間を短くし、消去の高速化を図ることができ、高速性能を維持することができる。
【0100】
また、本発明中、第4の発明の不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法によれば、不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値を越えたときは、電圧値を低くした書込み用高電圧及び消去用高電圧を不揮発性メモリセルに供給することができるので、不揮発性メモリセルに与えるストレスを緩和して不揮発性メモリセルの寿命を長くし、信頼性の低下を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態の要部を示す回路図である。
【図2】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備える正電圧昇圧回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備える正電圧リミッタ回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備える負電圧昇圧回路の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備える負電圧リミッタ回路の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備えるカウンタ回路の構成を示す回路図である。
【図7】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備えるカウンタ回路の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備える基準電圧生成回路の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態が備える判定回路の構成を示す回路図である。
【図10】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態の動作を説明するための図である。
【図11】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態の効果を示す図である。
【図12】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態の要部を示す回路図である。
【図13】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態が備える正電圧リミッタ回路の構成を示す回路図である。
【図14】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態が備える負電圧リミッタ回路の構成を示す回路図である。
【図15】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態が備える判定回路の構成を示す回路図である。
【図16】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態の動作を説明するための図である。
【図17】本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態の効果を示す図である。
【図18】従来の不揮発性半導体記憶装置の一例の要部を示す回路図である。
【図19】図18に示す従来の不揮発性半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの構造を示す模式的断面図である。
【図20】図18に示す従来の不揮発性半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書込み時、消去時及び読出し時のコントロール・ゲート電圧、ソース電圧及びドレイン電圧を示す表図である。
【図21】図18に示す従来の不揮発性半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの消去工程を説明するための模式図である。
【図22】図18に示す従来の不揮発性半導体記憶装置が備えるメモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数と消去時間との関係を示す図である。
【図23】高電圧の大小と不揮発性メモリセルの書換え回数、消去時間及び寿命との関係を示す図である。
【符号の説明】
(図1)
26 書込み用高電圧生成回路
27 消去用高電圧生成回路
(図12)
85 書込み用高電圧生成回路
86 消去用高電圧生成回路

Claims (16)

  1. 電気的消去及び書込みが可能な不揮発性メモリセルを配列してなるメモリセルアレイ部を備える不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値以下のときは、第1の書込み用高電圧及び第1の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値を越えたときは、電圧値を高くした第2の書込み用高電圧及び第2の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給する高電圧供給回路を備え、
    前記高電圧供給回路は、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに書込みが行われる書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値として出力するカウンタ回路を備え、
    前記カウンタ回路の出力電圧と前記所定値の書換え回数に対応する基準電圧とを比較することで前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値以下であるか否かを判断すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記高電圧供給回路は、
    前記第1の書込み用高電圧及び前記第1の消去用高電圧と前記第2の書込み用高電圧及び前記第2の消去用高電圧とを選択的に出力する高電圧生成回路と、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数をカウントし、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値が前記所定値以下のときは、前記第1の書込み用高電圧及び前記第1の消去用高電圧を出力し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値が前記所定値を越えたときは、前記第2の書込み用高電圧及び前記第2の消去用高電圧を出力するように前記高電圧生成回路を制御する高電圧生成制御回路とを備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記高電圧生成回路は、
    前記第1の書込み用高電圧又は前記第2の書込み用高電圧を選択的に出力する書込み用高電圧生成回路と、
    前記第1の消去用高電圧又は前記第2の消去用高電圧を選択的に出力する消去用高電圧生成回路とを備え、
    前記書込み用高電圧生成回路は、
    電源電圧を昇圧した正の昇圧電圧を生成する正電圧昇圧回路と、
    前記正電圧昇圧回路から出力される正の昇圧電圧の電圧値を前記高電圧生成制御回路の制御により制限し、前記第1の書込み用高電圧又は前記第2の書込み用高電圧を選択的に出力する正電圧リミッタ回路とを備え、
    前記消去用高電圧生成回路は、
    接地電圧を昇圧した負の昇圧電圧を生成する負電圧昇圧回路と、
    前記負電圧昇圧回路から出力される負の昇圧電圧の電圧値を前記高電圧生成制御回路の制御により制限し、前記第1の消去用高電圧又は前記第2の消去用高電圧を選択的に出力する負電圧リミッタ回路とを備えていること
    を特徴とする請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記高電圧供給回路は、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値になったときの前記カウンタ回路の出力電圧と同一電圧値を前記基準電圧として生成する基準電圧生成回路と、
    前記カウンタ回路の出力電圧と前記基準電圧とを比較し、前記カウンタ回路の出力電圧が前記基準電圧以下のときは、前記第1の書込み用高電圧及び前記第1の消去用高電圧を出力し、前記カウンタ回路の出力電圧が前記基準電圧を越えたときは、前記第2の書込み用高電圧及び前記第2の消去用高電圧を出力するように制御する判定回路とを備えていること
    を特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 電気的消去及び書込みが可能な不揮発性メモリセルを配列してなるメモリセルアレイ部を備える不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値以下のときは、第1の書込み用高電圧及び第1の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値を越えたときは、電圧値を低くした第3の書込み用高電圧及び第3の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給する高電圧供給回路を備え、
    前記高電圧供給回路は、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに書込みが行われる書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値として出力するカウンタ回路を備え、
    前記カウンタ回路の出力電圧と前記所定値の書換え回数に対応する基準電圧とを比較することで前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値以下であるか否かを判断すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記高電圧供給回路は、
    前記第1の書込み用高電圧及び前記第1の消去用高電圧と前記第3の書込み用高電圧及び前記第3の消去用高電圧とを選択的に出力する高電圧生成回路と、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数をカウントし、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値が前記所定値以下のときは、前記第1の書込み用高電圧及び前記第1の消去用高電圧を出力し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値が前記所定値を越えたときは、前記第3の書込み用高電圧及び前記第3の消去用高電圧を出力するように前記高電圧生成回路を制御する高電圧生成制御回路とを備えていること
    を特徴とする請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記高電圧生成回路は、
    前記第1の書込み用高電圧又は前記第3の書込み用高電圧を選択的に出力する書込み用高電圧生成回路と、
    前記第1の消去用高電圧又は前記第3の消去用高電圧を選択的に出力する消去用高電圧生成回路とを備え、
    前記書込み用高電圧生成回路は、
    電源電圧を昇圧した正の昇圧電圧を生成する正電圧昇圧回路と、
    前記正電圧昇圧回路から出力される正の昇圧電圧の電圧値を前記高電圧生成制御回路の制御により制限し、前記第1の書込み用高電圧又は前記第3の書込み用高電圧を選択的に出力する正電圧リミッタ回路とを備え、
    前記消去用高電圧生成回路は、
    接地電圧を昇圧した負の昇圧電圧を生成する負電圧昇圧回路と、
    前記負電圧昇圧回路から出力される負の昇圧電圧の電圧値を前記高電圧生成制御回路の制御により制限し、前記第1の消去用高電圧又は前記第3の消去用高電圧を選択的に出力する負電圧リミッタ回路とを備えていること
    を特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記高電圧供給回路は、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値になったときの前記カウンタ回路の出力電圧と同一電圧値を前記基準電圧として生成する基準電圧生成回路と、
    前記カウンタ回路の出力電圧と前記基準電圧とを比較し、前記カウンタ回路の出力電圧が前記基準電圧以下のときは、前記第1の書込み用高電圧及び前記第1の消去用高電圧を出力し、前記カウンタ回路の出力電圧が前記基準電圧を越えたときは、前記第3の書込み用高電圧及び前記第3の消去用高電圧を出力するように制御する判定回路とを備えていること
    を特徴とする請求項5、請求項6又は請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタは、
    ドレインを負荷素子を介して電源線に接続し、ソースを接地され、
    前記カウンタ回路は、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのゲートに書込み用高電圧を供給する制御回路を備えること
    を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 前記制御回路は、
    前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのゲートに前記書込み用高電圧を供給しない期間は、前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのゲートに読出し用電圧を供給するように構成されていること
    を特徴とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 前記制御回路は、
    前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのゲートと前記書込み用高電圧生成回路の書込み用高電圧出力端との間に接続され、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとにオンとされ、それ以外の期間はオフとされる第1のスイッチ手段と、
    前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのゲートと前記電源線との間に接続され、前記第1のスイッチ手段がオンとされる期間はオフとされ、前記第1のスイッチ手段がオフとされる期間はオンとされる第2のスイッチ手段とを備えていること
    を特徴とする請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 前記第1のスイッチ手段は、
    ドレインを前記書込み用高電圧生成回路の書込み用高電圧出力端に接続し、ソースを前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのゲートに接続し、ゲートに消去動作を制御する消去制御信号が印加されるNチャネルMOSトランジスタからなり、
    前記第2のスイッチ手段は、
    ソースを前記電源線に接続し、ドレインを前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのゲートに接続し、ゲートに前記消去制御信号が印加されるPチャネルMOSトランジスタからなること
    を特徴とする請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 電気的消去及び書込みが可能な不揮発性メモリセルを配列してなるメモリセルアレイ部を備える不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法であって、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値以下のときは、第1の書込み用高電圧及び第1の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値を越えたときは、電圧値を高くした第2の書込み用高電圧及び第2の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給する工程を含み、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに書込みが行われる書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値として出力し、
    前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧と前記所定値の書換え回数に対応する基準電圧とを比較することで前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値以下であるか否かを判断すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法。
  14. 電気的消去及び書込みが可能な不揮発性メモリセルを配列してなるメモリセルアレイ部を備える不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法であって、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が所定値以下のときは、第1の書込み用高電圧及び第1の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給し、前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値を越えたときは、電圧値を低くした第3の書込み用高電圧及び第3の消去用高電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルに供給する工程を含み、
    前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換えが行われるごとに書込みが行われる書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧を前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数のカウント値として出力し、
    前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧と前記所定値の書換え回数に対応する基準電圧とを比較することで前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値以下であるか否かを判断すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法。
  15. 前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値になったときの前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧と同一電圧値を前記基準電圧として生成し、
    前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧と前記基準電圧とを比較して、前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧が前記基準電圧以下のときは、前記第1の書込み用高電圧及び前記第1の消去用高電圧を出力し、前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧が前記基準電圧を越えたときは、前記第2の書込み用高電圧及び前記第2の消去用高電圧を出力すること
    を特徴とする請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法。
  16. 前記メモリセルアレイ部の不揮発性メモリセルの書換え回数が前記所定値になったときの前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧と同一電圧値を前記基準電圧として生成し、
    前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧と前記基準電圧とを比較して、前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧が前記基準電圧以下のときは、前記第1の書込み用高電圧及び前記第1の消去用高電圧を出力し、前記書換え回数カウント用スタックド・ゲート型MOSトランジスタのドレイン電圧が前記基準電圧を越えたときは、前記第3の書込み用高電圧及び前記第3の消去用高電圧を出力すること
    を特徴とする請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装置の内部動作方法。
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