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JP4132394B2 - 粉粒体供給装置 - Google Patents

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JP4132394B2
JP4132394B2 JP12321099A JP12321099A JP4132394B2 JP 4132394 B2 JP4132394 B2 JP 4132394B2 JP 12321099 A JP12321099 A JP 12321099A JP 12321099 A JP12321099 A JP 12321099A JP 4132394 B2 JP4132394 B2 JP 4132394B2
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Shibuya Machinery Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重曹等の粉粒体を貯留し順次目的部へ供給するための粉粒体供給装置に関する。より詳しくは、貯留タンク内の粉粒体を乾燥するための加熱手段に関するものであり、その加熱効率を改善するための改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉粒体供給装置において、貯留タンク内の粉粒体を加熱して乾燥するため、貯留タンクの壁部に加熱手段を付設したものや、乾燥空気を貯留タンクの下方から導入するものが従来から知られている(実開平4−70466号公報、実開昭61−202459号公報参照)。しかしながら、前者の貯留タンクの壁部に加熱手段を付設した従来技術の場合には、その加熱手段の付設された壁部近傍の粉粒体は良好に加熱されるが、壁部から離れると充分な加熱作用が得られないといった難点があった。しかも、加熱手段の外方への放熱が無駄になり熱効率もよいとはいえなかった。他方、後者の貯留タンクの下方から乾燥空気を導入する従来技術の場合には、タンク内の粉粒体に対する内側からの加熱作用は得やすいが、逆にタンク壁部からの外部への放熱により壁部近傍の粉粒体の温度は低下しやすいという問題があった。なお、乾燥空気の導入量を多くすれば、壁部からの放熱を補うことは可能であるが、あまり多くすると軽い粉粒体の場合には舞上がってしまい、粉粒体の供給状態の安定性にも影響するといった難点があった。そこで、両者の加熱手段を兼ね備えた従来技術も開示されているが、別個の加熱手段が必要とされるばかりでなく、貯留タンクの壁部に付設された加熱手段の外方への放熱による無駄は依然として解消されていない。(特開昭63−310418号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような従来の技術事情に鑑みて開発したもので、貯留タンク内の粉粒体に対するタンク壁部からの加熱と加熱気体を用いたタンク内部からの加熱の双方の加熱をより熱効率よく実施し得る粉粒体供給装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は、下部に排出口を有する粉粒体の貯留タンクを内壁と外壁の間に空間を有する二重壁から構成し、その内壁に加熱手段を付設するとともに、外気等の気体が前記空間にて加熱された後、前記貯留タンク内へ流入するように構成するという技術手段を採用した。これにより本発明によれば、内壁に付設した加熱手段によりタンク壁部が加熱されるので、壁部からの放熱による温度低下などの問題が解消されると同時に、その加熱手段の外方への放熱を有効利用して加熱した気体によって粉粒体をタンク内部から加熱することができる。したがって、貯留タンク内の粉粒体を熱効率よく内外から加熱することができる。なお、粉粒体搬送用の圧力流体の高速噴流に基づく吸引作用によって前記排出口に接続された搬出手段を介して粉粒体を供給するように構成することができる。この場合には、内壁と外壁との空間を経て加熱された後、貯留タンク内に流入する気体が粉粒体と共に排出口側に吸引されるので、タンク内での加熱気体の流通が促進される。また、粉粒体搬送用の圧力気体の供給管と前記空間とを接続して、気体を該空間を経て貯留タンク内に圧送するように構成することも可能である。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明は、ブラスト加工用のブラスト材としての重曹など、各種の粉粒体の供給装置に広く適用することができる。前記貯留タンクの内壁と外壁との空間を経て加熱されながらタンク内に流入して粉粒体をタンク内部から加熱する気体としては、外気をそのまま利用したものでもよいし、例えば余熱をして予め除湿をしたり静電気除去機能を付加するなどの適宜の処理を施した気体を用いることも可能である。その気体の供給に関しては、前記空間を経て貯留タンク内に吸引されるように構成してもよいし、圧力をかけて貯留タンク内に圧送するように構成してもよい。また、前記空間に対する気体の流入及び貯留タンク内への流れに関しては、その空間の下部から流入させて上部からタンク内へ流出するように構成してもよいし、逆に同空間の上部から流入させて下部からタンク内へ流出するように構成することも可能である。前記内壁に付設する加熱手段としては、シリコンラバーヒータ等の面状ヒータが好適であり、前記内壁の外面側すなわち空間側に付設してもよいし、内面側すなわちタンクの内側に付設するようにしてもよい。要するに、加熱手段の付設により、タンク内の内壁近傍から粉粒体を加熱するとともに、その加熱手段の外方への放熱を気体の加熱によって回収した上、貯留タンク内に流入して粉粒体の加熱に使用することにより全体の熱効率を向上し得るものであればよい。なお、内壁と外壁との前記空間を螺旋状に仕切って気体の加熱時間を長くすれば加熱効果を更に向上できる。貯留タンクの排出口から粉粒体を排出するための搬出手段としては、スクリュウコンベヤなどの種々のタイプのものが適用可能である。また、必要に応じて貯留タンク内に適宜の撹拌手段を配設することができる。
【0006】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明の実施例に関して説明する。図1は本発明の一実施例の要部を示した概略構成図であり、図2はその部分拡大図である。また、図3は図1のA−A断面図である。図中、1は貯留タンクで、上方に蓋体2により閉じられた広い投入口を有し、下方に絞られた排出口3を有する変形された逆四角錐状に形成されている。図2に拡大して示したように、貯留タンク1を構成する各壁面は内壁4と外壁5から構成され、それらの内壁4と外壁5との間に気体の通路となる空間6を形成した二重壁構造が採用されている。その各内壁4の外面側すなわち空間6側には面状ヒータ7が付設されており、内壁4を通してタンク内部の粉粒体を加熱し得るように構成されている。なお、本実施例では、貯留タンク1を構成する全ての壁面を二重壁構造としているが、一部の壁面だけを二重壁構造とし、その壁面だけに面状ヒータ7を設ける形態も可能である。前記外壁5の下部には空間6に連通した多数の流入孔8が形成され、他方の内壁4の上部には貯留タンク1内に連通した多数の流出孔9が形成されており、本実施例では後述のようにそれらの流入孔8及び流出孔9を介して外気が貯留タンク1内に吸引されるように構成されている。そして、流入孔8から吸引された外気は、空間6を通過する際に面状ヒータ7の外方への放熱を吸収して加熱された上、流出孔9から貯留タンク1内に流入して内部の粉粒体を加熱することになる。図中、10は撹拌手段、11はその駆動手段であり、空間6を経て貯留タンク1内に流入した外気等からなる加熱気体と粉粒体とを混合し、タンク内全体をより効果的かつ平均的に加熱することができる。なお、12は蓋体2の取っ手である。
【0007】
前記排出口3の下部にはモータ13により駆動されるスクリュウコンベヤ14からなる搬出手段が配設されており、搬出管15を介して粉粒体を貯留タンク1から搬出するように構成されている。搬出管15は、ルーツブロア等の圧力空気供給手段16から圧力空気管17を介して供給される圧力空気がノズル18を経て高速噴射される混合室19に接続されている。しかして、ノズル18を介して混合室19に噴射された高速空気流のエジェクタ作用により粉粒体が搬出管15を経て吸引され、それらの高速空気流と粉粒体とが混合しながら供給管20を経て例えばブラスト加工用の噴射ノズル21等の目的部へ供給されることになる。なお、以上のようにノズル18を介して噴射される高速空気流のエジェクタ作用により混合室19内が負圧になるので、搬出管15を介して搬出される粉粒体と共に内壁4と外壁5との空間6を経て貯留タンク1内に流入した加熱気体も吸引されて排出される。その結果、前記流入孔8を介して新しい外気が空間6に吸引されることになる。なお、本実施例では、前記高速空気流に替えて高速水流等の他の流体を採用することも可能である。また、粉粒体の供給中は貯留タンク1内が負圧状態になることから、粉粒体の供給中を含めて適宜な時期に蓋体2をあけて粉粒体を投入することが可能である。図中、22は必要に応じて混合室19に外気を吸引補給するための通気管、23はその開閉弁である。
【0008】
図4は本発明の他の実施例の要部を示した概略構成図である。本実施例は前記実施例の変形例で、同じ構成部分には同じ符号を付して説明すると、圧力空気管17の途中から気体供給管24を分岐して貯留タンク1の内壁4と外壁5との間の空間6に接続することにより空気等の気体を強制的に供給し得るように構成した点でのみ特徴を有し、他の点では同様の機能を奏する。この場合、気体供給管24内の内圧は、途中の管路抵抗の差を捨象すると、ノズル18の流路抵抗による圧力低下分と同ノズル18を介して噴射された高速空気流のエジェクタ作用に基づく負圧分を加えた分だけ混合室19の内圧より高くなり、貯留タンク1内での加熱気体の流通が更に促進される。すなわち、本実施例では、前記空間6を経て貯留タンク1内に供給される加熱空気からなる加熱気体は、それらの気体供給管24の供給圧とノズル18を介して噴射された高速空気流のエジェクタ作用による吸引作用によって、より強制的に貯留タンク1内を流通しながら粉粒体を加熱して搬出管15から目的部へ供給されることになる。なお、本実施例では、貯留タンク1内が加圧されるため、その内圧によって前記蓋体2が開かないように構成する。例えば、図示のように蓋体2の板厚を増して自重を大きくしたり締付手段を設けるようにする。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、貯留タンクを内壁と外壁との間に空間を形成した二重壁構造とし、その内壁に加熱手段を付設してタンク壁部近傍から粉粒体を加熱するとともに、前記加熱手段の外方への放熱は気体を加熱することにより回収し、その加熱気体によって粉粒体をタンク内部から加熱するように構成したので、貯留タンク内の内外から粉粒体を全般的に有効に加熱し得るとともに、その熱効率を大幅に改善できる。また、粉粒体を粉粒体搬送用の圧力流体の高速噴流に基づく吸引作用によって排出して目的部へ供給するように構成すれば、前記空間を経て加熱された後、貯留タンク内に流入する気体は、粉粒体と共に排出口側に吸引されるので、タンク内での加熱気体の流通が促進される。また、粉粒体搬送用の圧力気体を前記空間を経て貯留タンク内に圧送するように構成すれば、タンク内での加熱気体の流通を更に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の要部を示した概略構成図である。
【図2】 図1の部分拡大図である。
【図3】 図1のA−A断面図である。
【図4】 本発明の他の実施例の要部を示した概略構成図である。
【符号の説明】
1…貯留タンク、2…蓋体、3…排出口、4…内壁、5…外壁、6…空間、7…面状ヒータ、8…流入孔、9…流出孔、10…撹拌手段、11…駆動手段、12…取っ手、13…モータ、14…スクリュウコンベヤ、15…搬出管、16…圧力空気供給手段、17…圧力空気管、18…ノズル、19…混合室、20…供給管、21…噴射ノズル、22…通気管、23…開閉弁、24…気体供給管

Claims (3)

  1. 下部に排出口を有する粉粒体の貯留タンクを内壁と外壁の間に空間を有する二重壁から構成し、その内壁に加熱手段を付設するとともに、外気等の気体が前記空間にて加熱された後、前記貯留タンク内へ流入するように構成したことを特徴とする粉粒体供給装置。
  2. 粉粒体搬送用の圧力流体の高速噴流に基づく吸引作用によって前記排出口に接続された搬出手段を介して粉粒体を供給するように構成した請求項1に記載の粉粒体供給装置。
  3. 粉粒体搬送用の圧力気体の供給管を前記空間に接続し、気体を該空間を経て貯留タンク内に圧送するように構成した請求項1又は2に記載の粉粒体供給装置。
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