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JP4130578B2 - Wiper device control method - Google Patents

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JP4130578B2
JP4130578B2 JP2002369375A JP2002369375A JP4130578B2 JP 4130578 B2 JP4130578 B2 JP 4130578B2 JP 2002369375 A JP2002369375 A JP 2002369375A JP 2002369375 A JP2002369375 A JP 2002369375A JP 4130578 B2 JP4130578 B2 JP 4130578B2
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wiper
motor
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load
wiper arm
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健 池田
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Mitsuba Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ワイパ装置の制御技術に関し、特に、正逆転駆動されるモータを駆動源とするワイパ装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両用ワイパ装置の駆動源には、車両に搭載されたバッテリなどの電源により作動する電動モータが用いられている。電動モータには減速機構が取り付けられ、それを駆動源としてワイパアームが上反転位置と下反転位置との間で揺動運動する。近年では、ワイパ装置を小さなスペースで駆動すべく、モータを180°以内で正逆転させてワイパアームを往復動させる方式も実用化されている。かかる方式では、ワイパアームの現在位置を検出し、その位置や速度に応じてモータを正逆転してワイパアームの反転動作を行っている。
【0003】
このようなワイパシステムでは、ワイパアーム位置検出はモータの回転に連動して発生するパルス数の加減算によって行われる。モータ回転軸には多極着磁マグネットが取り付けられ、その回転に伴う磁極変化を捉えてパルス信号を出力するホールIC等のセンサがマグネットに対向して配置される。パルスのカウントは、モータユニット出力軸の回転位置の基準となる1点(原点位置)でリセットされる。そして、リセットからのパルス加減算により、基準位置からのモータ回転角度が算出され、減速比やリンク比等を考慮すれば現在のワイパアーム位置が検出できる。また、モータ回転パルスの周期からモータ回転速度が検出でき、そこからワイパアーム移動速度も検出できる。
【0004】
一方、ワイパアーム反転時には、モータ正逆転に伴うノイズ発生を抑えるため、反転位置に向けてアーム速度を減速する必要がある。そこで、従来のワイパシステムでは、モータ回転速度(ワイパアーム移動速度)をパラメータとして制動開始位置を決定し、所定の反転位置に向けてアーム速度の減速制御を行っている。図7は、従来のワイパ装置における反転位置での速度制御形態を示す説明図であり、(a)はそこで使用されるマップ、(b)はワイパ位置とモータパルスカウント数との関係、(c)は反転時のワイパアーム動作をそれぞれ示している。
【0005】
ワイパアームは、その速度が大きいほど反転動作に先立つ制動開始位置を早めなければならない。図7(a)のマップ61には、このアーム速度と制動開始位置との関係が示されている。マップ61では、アーム速度がモータのパルス周期にて示され、それと対応してワイパアームが停止するまでのパルスカウント数、すなわち、反転位置から制動開始位置との間のパルス数が関係付けられている。例えば、ワイパアーム62が図7(c)に示す位置Aに差し掛かったときモータ速度がS0であったとすると、マップ61により、アーム停止までのパルスカウント数はK0と算出される。そして、上反転位置からパルスカウント数K0だけ手前の位置Pにてブレーキが掛けられる。これにより、ワイパアーム62は上反転位置に向けて減速し、スムーズに反転位置に停止する。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−264776号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ワイパアーム62は、水滴や雪、埃等の付着状況によりその負荷は常に一定ではなく、負荷変動によってマップ61が想定するパルスカウント数と実際にアームが停止するまでのパルスカウント数との間で差異が生じる場合がある。すなわち、想定よりも軽負荷な場合にはアームが止まりにくくなる一方、高負荷の場合にはより早く停止する可能性がある。例えば、負荷が大きい場合には、位置Pにてブレーキをかけ始めたものの、ワイパアーム62が想定よりも早い位置Bにて停止してしまう恐れがある。これとは逆に、負荷が小さい場合には、ワイパアーム62がなかなか止まらず位置Cまで移動してしまう恐れがある。つまり、負荷変動により反転位置での停止位置にバラツキが生じ、特に、高速・低負荷時や低速・高負荷時にはマップに示されたパルス数とのズレが大きくなり、オーバーランや未達停止状態が発生する可能性が大きくなるという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、反転位置におけるワイパアームの停止位置のバラツキを抑制することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のワイパ装置の制御方法は、電動モータによりワイパアームを上反転位置と下反転位置との間で往復払拭動作させるワイパ装置の制御方法であって、前記両反転位置の少なくとも何れか一方の近傍に制動判定位置を設けると共に、前記制動判定位置における前記ワイパアームの速度と負荷に基づいて制動開始位置を算出し、前記ワイパアームは、算出された前記制動開始位置から前記両反転位置に向かって減速制御されることを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、単に速度のみによって制動開始位置を決定する場合と異なり、現在の状況にあった制動開始位置がワイパアームの速度と負荷によって設定される。すなわち、同じ速度でも負荷が小さい場合にはいち早く制動を開始し十分な制動時間を確保することができる一方、負荷が大きい場合には、その分、制動時間を制限することができる。このため、速度や負荷の状態如何にかかわらず所定の反転位置にワイパアームを停止させることができ、反転位置でのオーバーランや反転位置手前での停止を防止できる。従って、反転位置におけるアーム停止位置のバラツキを抑えることが可能となり、払拭範囲が安定し使用感の向上が図られる。
【0011】
前記ワイパ装置の制御方法において、前記ワイパアームの速度を、前記電動モータの回転に伴って出力されるモータパルス周期に基づいて検出するようにしても良い。また、前記電動モータをパルス幅変調方式によってパルス駆動し、前記ワイパアームの負荷を、前記パルスのON時間とOFF時間の比に基づいて検出するようにしても良い。さらに、前記ワイパ装置の制御方法において、前記ワイパアームの前記制動開始位置を、前記ワイパアームの速度と負荷をパラメータとするマップによって決定するようにしても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である制御方法が適用されるワイパ装置の構成を示す説明図、図2は図1のワイパ装置において使用される電動モータの構造を示す断面図、図3は、図2の電動モータ内部のウォームギヤの噛み合い状態を示す一部切欠断面図である。
【0013】
図1に示すワイパ装置は、車体に揺動自在に設けられた助手席側のワイパアーム1aと運転席側のワイパアーム1bとを有している。ワイパアーム1aには、助手席側のワイパブレード2aが取り付けられている(図6参照)。ワイパアーム1bにも、同様にワイパブレードが取り付けられている。ワイパブレード2a,2bはワイパアーム1a,1b内に内装された図示しないばね部材等によりフロントガラスに弾圧的に接触している。車体からは2つのワイパ軸3a,3bが突出しており、ワイパアーム1a,1bはその基端部でワイパ軸3a,3bにそれぞれ取り付けられている。
【0014】
ワイパブレード2a,2bは、下反転位置と上反転位置との間、つまり図中実線にて示した払拭範囲4を揺動運動することにより、フロントガラスに付着した雨や雪などが払拭される。ワイパブレード2a,2bは、ワイパ休止時には下反転位置よりも下側に位置する格納位置へ移動して格納部に格納される。格納部は図示しない車体のボンネット内部に設けられている。
【0015】
ワイパアーム1a,1bを揺動運動させるため、このワイパ装置には減速機構付き電動モータ5(以下、モータ5と略記する)を駆動源とするリンク機構6が設けられている。このリンク機構6は、車体のボンネット内部に収容されており、ワイパ軸3a,3bの先端部分だけが車体の外部に突出している。ワイパ軸3a,3bはそれぞれ、車体への取付部51を有するピボットホルダ52a,52bに回動自在に収容されている。ピボットホルダ52a,52bの間にはサポートパイプ53が取り付けられている。サポートパイプ53の中央部には図示しないモータブラケットが取り付けられており、モータブラケットにはモータ5が固定されている。
【0016】
ピボットホルダ52a,52bの下部には、ワイパ軸3a,3bの下端に固定された揺動プレート54a,54bが取り付けられている。揺動プレート54a,54bの間は連結ロッド55にて接続され、両プレート54a,54bはモータ5の回転に同期して揺動する。揺動プレート54aには駆動ロッド56の一端が取り付けられている。駆動ロッド56の他端は、モータ5の出力軸34に固定されたリンクプレート57に回動自在に取り付けられている。
【0017】
モータ5が正逆転制御され出力軸34が正逆回転すると、リンクプレート57は図1の角度Xだけ矢示方向に揺動する。リンクプレート57が揺動すると、それに伴って揺動プレート54aも矢示方向に角度Xだけ揺動する。揺動プレート54aが作動すると、連結ロッド55にて接続された揺動プレート54bも同期して角度X揺動する。プレート54a,54bはワイパ軸3a,3bに固定されているため、その揺動に伴いワイパ軸3a,3bが回転する。これにより、ワイパ軸3a,3bに固定されたワイパアーム1a,1bが揺動運動し、ワイパブレード2a,2bによる往復払拭動作が行われる。
【0018】
図2に示すように、モータ5は、モータ本体8と減速機構9とで構成されている。モータ本体8のモータハウジング10は、底付き円筒状に形成されている。減速機構9のケーシング11は、モータハウジング10とほぼ同寸法の円筒状に形成された軸受部11aと歯車室11bおよび通信部11cとを有している。これらの部材は、モータハウジング10の開口端10aとケーシング11の軸受部11aとを接した状態で、図示しない締結部材により連結されている。
【0019】
モータハウジング10の内周面には、互いに異なる磁極を向かい合わせて配置された2つの永久磁石12,13が設けられており、モータハウジング10の内部に磁界を形成している。モータハウジング10の内部には、この磁界内に位置してアマチュア14が設けられている。アマチュア14の回転軸15は、自動調心形の軸受16,17に回転自在に支持されている。軸受16,17は、モータハウジング10の底部10bと軸受部11aに設けられている。
【0020】
アマチュア14は、複数のスロットが形成されたアマチュアコア18を有している。スロットにはそれぞれ銅線が巻き付けられてアマチュアコイル19が形成されている。アマチュアコア18の図中左側にはコミュテータ20が軸着されている。コミュテータ20は、回転軸15に固定された樹脂製の胴部20aと、その外周に互いに絶縁されて放射状に配置された複数の整流子片20bを備えている。各整流子片20bはアマチュアコイル19に接続されている。
【0021】
軸受部11aの内部にはブラシホルダ21が設けられている。ブラシホルダ21には2つのブラシ22,23が取り付けられている。ブラシ22,23は整流子片20b方向に向けて付勢されており、その状態で整流子片20bと接触する。通信部11cには、配線24によりブラシ22,23と接続された電源端子25が設けられている。電源端子25に対し図示しない制御部から電流を供給することにより、ブラシ22,23にそれぞれ逆向きの電流が供給される。
【0022】
アマチュアコイル19は磁界中に位置しているため、アマチュアコイル19にコミュテータ20を介して整流された電流を流すと、フレミングの左手の法則に基づきアマチュア14に回転力が発生する。従って、アマチュアコイル19に流れる電流を制御することにより、回転軸15の回転角度や回転方向もしくは回転速度などを制御できる。
【0023】
歯車室11bの内部には回転軸15が突出している。回転軸15の先端部15aは、歯車室11bのモータ本体8とは反対側に位置する壁面26の近傍に位置している。図3に示すように、回転軸15の歯車室11bの内部に位置する外周面には、それぞれねじ方向が逆向きに形成された2つのウォーム27,28が形成されている。歯車室11bの内部には、ウォーム27,28と噛み合うように2つのウォームホイル29,30が設けられてウォームギヤ31が構成されている。ウォームホイル29,30にはそれぞれピニオンギヤ32,33が同軸に設けられている。ピニオンギヤ32,33には、減速機構9の出力軸34と一体に形成された回転体としての駆動歯車35が噛み合う。回転軸15の回転は、ウォームギヤ31と各ピニオンギヤ32,33および駆動歯車35とにより減速されて出力軸34へ伝達される。
【0024】
モータ5の出力軸34は、前述のようにそれぞれワイパ軸3a,3bに機械的に連結されており、ワイパ軸3a,3bは出力軸34と一体に回転する。回転軸15が回転するとウォーム27,28はウォームホイル29,30により回転軸15の軸方向に働くスラスト力を受ける。このとき、各ウォーム27,28はねじ方向が逆向きに形成されていることから、このスラスト力は互いに逆方向に働く。これにより、回転軸15のスラスト方向の移動が抑制され、回転軸15にはスラスト軸受等を設ける必要がない。なお、本実施の形態では、減速機構9としてウォームギヤ31とピニオンギヤ32,33および駆動歯車35とによる2段減速機構を用いているが、これに限らず、ウォームギヤのみを用いた1段減速のものや、遊星歯車機構などを用いたものでも良い。
【0025】
ケーシング11の壁面26には、回転軸15に垂直にプリント基板36が取り付けられている。プリント基板36には、通信部11cに位置する接続端子40が取り付けられている。接続端子40より、図示しない制御部からの電源供給や検出信号の伝達が行われる。プリント基板36上には、第1のセンサとして2個の絶対位置検出用のホールIC37と、第2のセンサとして相対位置検出用のホールIC38,39が取り付けられている。なお、本実施の形態では、相対位置検出用センサとしてホールICを用いているが、これに限らず、フォトダイオードなどを用いた光学式のエンコーダや赤外線センサなど、他の方式のセンサを用いても良い。
【0026】
ホールICは磁界の変化を電流に変換することによりパルス信号を発信するセンサであり、ホールICの被検出部材としては磁石が必要である。絶対位置検出用のホールIC37の被検出部材としては、駆動歯車35の側面の図中下側の外周部にマグネット41が取り付けられている。マグネット41は駆動歯車35と一体に回転するようになっている。また、相対位置検出用のホールIC38,39の被検出部材としては、回転軸15の先端部15aに多極着磁マグネット42(以下、マグネット42と略記する)が取り付けられている。マグネット42は回転軸15と一体に回転するようになっており、回転方向に向けて6極に着磁されている。
【0027】
絶対位置検出用のホールIC37は、マグネット41が出力軸34の基準位置つまりワイパ軸3a,3bに取り付けられたワイパアーム1a,1bが下反転位置にある時にこのマグネット41と対向する位置に取り付けられている。従って、ワイパアーム1a,1bが下反転位置となると、ホールIC37が接続端子40に接続された図示しない制御部に向けてパルス信号を発信し、ワイパアーム1a,1bが下反転位置にあることが検出される。なお、本実施の形態では、マグネット41をワイパアーム1a,1bが下反転位置となる位置に設けたがこれに限らず、ワイパアーム1a,1bが上反転位置や格納位置となる位置に設けても良い。また、マグネット41を上下反転位置など、異なる複数の位置に複数個設けるようにしても良い。
【0028】
ホールIC38,39は、プリント基板36の面上にマグネット42と対向する位置に、それぞれマグネット42の回転方向に対して位相を90°ずらして取り付けられている。回転軸15が回転すると、ホールIC38,39は、回転軸15が1回転するにつき6周期分のパルス(モータパルス)が出力される。このパルスは、接続端子40を介して図示しない制御部に向けて発信され、これをカウントすることにより回転軸15の回転角度が検出できる。また、ホールIC38,39の位相が90ーずれているため、ホールIC38,39が発信するパルスの出現順序は回転軸15の回転方向により相違する。従って、このパルスの出現順序により、回転軸15の回転方向が検出できる。さらに、ホールIC38,39により検出されるパルスの周期により回転軸15の回転速度を検出することもできる。
【0029】
モータ5では、図示しないワイパスイッチをONすると、制御部からブラシ22,23にそれぞれ逆向きの電流が供給される。モータ5は、パルス幅変調(PWM)方式によってパルス駆動されており、供給電流量はパルスのON時間とOFF時間の比(Duty)によって制御される。モータ5の回転数はモータパルスを用いて常時モニタされており、負荷に応じてパルスのON DutyがフィードバックPID制御される。すなわち、負荷が大きくなり回転数が低下するとDutyが上げられON時間が増加し、負荷が小さくなり回転数が上昇するとDutyが下げられON時間が減少する。
【0030】
ブラシ22,23に供給された電流はコミュテータ20によって整流され、アマチュアコイル19に電流が流れる。この電流によりアマチュアコイル19に回転力が発生して回転軸15が回転する。回転軸15の回転は、減速機構9のウォームギヤ31とピニオンギヤ32,33および駆動歯車35とにより減速されて出力軸34に伝達される。出力軸34が回転すると、それに伴ってワイパ軸3a,3bが回転し、ワイパアーム1a,1bが作動する。
【0031】
このようなワイパ装置では、ワイパアーム1a,1bが上下反転位置に接近すると、従来のワイパ装置と同様に、反転位置に向けて減速制御が行われる。図4は反転位置近傍におけるワイパアームの速度制御に使用されるマップ、図5はワイパ位置とモータパルスカウント数との関係を示す説明図、図6は反転時のワイパアーム動作を示す説明図である。
【0032】
図4のマップ58には、ワイパアーム1a,1bの速度及びモータ5の負荷と制動開始位置との関係が示されている。マップ58では、パラメータとして、ワイパアーム1a,1bの速度とモータ5の負荷が使用されており、両パラメータとワイパアーム1a,1bが停止するまでのパルスカウント数、すなわち、反転位置と制動開始位置との間のパルス数が関係付けられている。なお、マップ58は、上反転・下反転・格納用の三種類のマップが用意される。
【0033】
マップ58においてワイパアーム1a,1bの速度はモータ5のモータパルス周期にて示されている。前述のように、モータ5の回転軸15の回転は、減速機構9とリンク機構6を介してワイパ軸3a,3bに所定の減速比で伝達される。つまり、モータ5の回転数とワイパアーム1a,1bの速度の間には相関関係があり、従って、モータ回転数をモータパルス周期によって把握すれば、そこからアーム速度を把握できる。
【0034】
一方、モータ5の負荷はモータ5に対するPWM制御Dutyにて示されている。前述のように、モータ5はPWM制御されており、負荷に応じてパルスのON Dutyがフィードバック制御されている。つまり、負荷の大小に応じてDutyが制御されており、これを見ればモータ5の現在の負荷状態を把握できる。
【0035】
このようにマップ58では、図7(a)のマップに比して1次元増えた形で制動開始位置を規定している。従って、同じアーム速度であっても、負荷が異なれば制動開始位置を示す値も変わってくる。例えば、ワイパアーム1a,1bの速度(モータパルス周期)がS0のとき、モータ負荷がL1の場合にはパルスカウント数はK1となるが、負荷がより大きいL2(L1<L2)の場合にはパルスカウント数はK2となる。
【0036】
そこで、ワイパアーム1aが図6に示す制動判定位置Aに差し掛かったときモータ速度がS0であったとすると、そのときのモータ負荷から、マップ58を用いて制動開始位置が決定される。前述のように、負荷がL1であればパルスカウント数はK1、負荷がL2であればパルスカウント数はK2となる。ここで、K1はK2よりも大きな値となっており(K1>K2)、K1の場合には図6の位置X1が、K2の場合には位置X2がそれぞれ制動開始位置となる。すなわち、モータ負荷が小さい場合(L1)の方がより反転位置から遠い位置(X1)からブレーキが掛けられる。
【0037】
従って、同じ速度でも負荷が小さい場合にはいち早く制動が開始され、十分な制動時間が確保される。一方、負荷が大きい場合には、その分、制動時間が制限される。すなわち、当該制御方法では、単に速度のみによって制動開始位置を決定する場合と異なり、現在の状況にあった制動開始位置がワイパアーム1a,1bの速度と負荷によって設定される。このため、速度や負荷の状態如何にかかわらず所定の反転位置にワイパアーム1a,1bを停止させることができ、反転位置でのオーバーランや反転位置手前での停止を防止できる。従って、反転位置におけるアーム停止位置のバラツキを抑えることが可能となり、払拭範囲が安定し使用感の向上が図られる。
【0038】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態では、上下反転位置と格納位置において図4のマップを用いて制動開始位置を制御する方式を示したが、上反転位置や下反転位置のみなど、何れかの反転位置あるいは格納位置のみに当該制御方法を適用することも可能である。また、前記ワイパ装置では、単一のモータ5とリンク機構6により両方のワイパアーム1a,1bを作動させる形式のものを示したが、両方のワイパアームを各々個別のモータで駆動するワイパ装置にも適用できる。さらに、前述の実施の形態では、本発明を並行払拭型ワイパ装置に適用した場合について説明したが、本発明は対向払拭型ワイパ装置(オポジットタイプ)にも適用可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明のワイパ装置の制御方法によれば、ワイパアームの制動開始位置を、ワイパアームの速度と負荷に基づいて算出するようにしたので、単に速度のみによって制動開始位置を決定する場合と異なり、現在の状況にあった制動開始位置が設定される。このため、速度や負荷の状態如何にかかわらず所定の反転位置にワイパアームを停止させることができ、反転位置でのオーバーランや反転位置手前での停止を防止できる。従って、反転位置におけるアーム停止位置のバラツキを抑えることが可能となり、払拭範囲が安定し使用感の向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である制御方法が適用されるワイパ装置の構成を示す説明図である。
【図2】図1のワイパ装置において使用される電動モータの構造を示す断面図である。
【図3】図2の電動モータ内部のウォームギヤの噛み合い状態を示す一部切欠断面図である。
【図4】図1のワイパ装置における反転位置近傍でのワイパアームの速度制御に使用されるマップである。
【図5】図1のワイパ装置におけるワイパ位置とモータパルスカウント数との関係を示す説明図である。
【図6】図1のワイパ装置における反転時のワイパアーム動作を示す説明図である。
【図7】従来のワイパ装置における反転位置での速度制御形態を示す説明図であり、(a)はそこで使用されるマップ、(b)はワイパ位置とモータパルスカウント数との関係、(c)は反転時のワイパアーム動作をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1a,1b ワイパアーム
2a,2b ワイパブレード
3a,3b ワイパ軸
4 払拭範囲
5 電動モータ
6 リンク機構
8 モータ本体
9 減速機構
10 モータハウジング
10a 開口端
10b 底部
11 ケーシング
11a 軸受部
11b 歯車室
11c 通信部
12,13 永久磁石
14 アマチュア
15 回転軸
15a 先端部
16,17 軸受
18 アマチュアコア
19 アマチュアコイル
20 コミュテータ
20a 胴部
20b 整流子片
21 ブラシホルダ
22 ブラシ
24 配線
25 電源端子
26 壁面
27,28 ウォーム
29,30 ウォームホイル
31 ウォームギヤ
32,33 ピニオンギヤ
34 出力軸
35 駆動歯車
36 プリント基板
37 ホールIC
38,39 ホールIC
40 接続端子
41 マグネット
42 多極着磁マグネット
51 取付部
52a,52b ピボットホルダ
53 サポートパイプ
54a,54b プレート
55 連結ロッド
56 駆動ロッド
57 リンクプレート
58 マップ
61 マップ
62 ワイパアーム
A 制動判定位置
1 制動開始位置
2 制動開始位置
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a control technology for a vehicle wiper device, and more particularly to a technology that is effective when applied to a wiper device that uses a motor driven in the forward and reverse directions as a drive source.
[0002]
[Prior art]
As a drive source of a vehicle wiper device such as an automobile, an electric motor that is operated by a power source such as a battery mounted on the vehicle is used. A reduction mechanism is attached to the electric motor, and the wiper arm swings between an upper reversal position and a lower reversal position using the reduction mechanism as a drive source. In recent years, in order to drive the wiper device in a small space, a method of reciprocating the wiper arm by rotating the motor forward and backward within 180 ° has been put into practical use. In this method, the current position of the wiper arm is detected, and the motor is rotated in the forward and reverse directions in accordance with the position and speed to perform the reversing operation of the wiper arm.
[0003]
In such a wiper system, wiper arm position detection is performed by adding and subtracting the number of pulses generated in conjunction with the rotation of the motor. A multi-pole magnetized magnet is attached to the motor rotation shaft, and a sensor such as a Hall IC that outputs a pulse signal by detecting a change in magnetic pole accompanying the rotation is disposed opposite the magnet. The pulse count is reset at one point (origin position) that serves as a reference for the rotational position of the motor unit output shaft. Then, the motor rotation angle from the reference position is calculated by pulse addition / subtraction from the reset, and the current wiper arm position can be detected by considering the reduction ratio, link ratio, and the like. Further, the motor rotation speed can be detected from the cycle of the motor rotation pulse, and the wiper arm movement speed can also be detected therefrom.
[0004]
On the other hand, at the time of reversing the wiper arm, it is necessary to decelerate the arm speed toward the reversing position in order to suppress the noise generation accompanying the motor forward / reverse rotation. Therefore, in the conventional wiper system, the braking start position is determined using the motor rotation speed (wiper arm moving speed) as a parameter, and the arm speed is controlled to decelerate toward a predetermined reverse position. FIG. 7 is an explanatory diagram showing a speed control mode at the reversal position in the conventional wiper device, where (a) is a map used there, (b) is the relationship between the wiper position and the motor pulse count, and (c) ) Shows the wiper arm operation during reversal.
[0005]
As the speed of the wiper arm increases, the braking start position prior to the reversing operation must be advanced. A map 61 in FIG. 7A shows the relationship between the arm speed and the braking start position. In the map 61, the arm speed is indicated by the pulse period of the motor, and the pulse count number until the wiper arm stops correspondingly, that is, the pulse number between the reverse position and the braking start position is associated with it. . For example, if the motor speed is S 0 when the wiper arm 62 reaches the position A shown in FIG. 7C, the pulse count number until the arm stops is calculated as K 0 from the map 61. Then, the brake is applied at a position P just before the pulse count number K 0 from the upper reversal position. As a result, the wiper arm 62 decelerates toward the upper reverse position and smoothly stops at the reverse position.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2002-264776
[Problems to be solved by the invention]
However, the load of the wiper arm 62 is not always constant depending on the state of attachment of water drops, snow, dust, etc., and between the pulse count number assumed by the map 61 due to load fluctuation and the pulse count number until the arm actually stops. There may be differences. That is, the arm is less likely to stop when the load is lighter than expected, but may stop more quickly when the load is high. For example, when the load is large, although the brake is started at the position P, the wiper arm 62 may stop at the position B earlier than expected. On the contrary, when the load is small, the wiper arm 62 does not stop easily and may move to the position C. In other words, variations in the stop position at the reverse position occur due to load fluctuations, especially at high speed / low load or at low speed / high load, the deviation from the number of pulses shown on the map increases, and overrun or unachieved stop status There was a problem that the possibility of the occurrence of this would increase.
[0008]
An object of the present invention is to suppress variations in the stop position of the wiper arm at the reverse position.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Control method of the wiper apparatus of the present invention, by an electric motor and a control method of the wiper apparatus for a reciprocating wiping operation between an upper reversal position and lower reversal position wiper arm, before Symbol least one of the two reversing positions a braking position determination is provided on the vicinity of the calculated braking start position based on the speed and load of the wiper arm in the brake determination position, the wiper arm comprises, from the calculated said braking start position in the two reversing positions deceleration It is controlled.
[0010]
In the present invention, unlike the case where the braking start position is determined solely based on the speed, the braking start position corresponding to the current situation is set based on the speed and load of the wiper arm. That is, when the load is small even at the same speed, braking can be started quickly and a sufficient braking time can be secured, while when the load is large, the braking time can be limited accordingly. For this reason, the wiper arm can be stopped at a predetermined reverse position regardless of the speed and load state, and an overrun at the reverse position and a stop before the reverse position can be prevented. Therefore, it is possible to suppress variations in the arm stop position at the reversal position, the wiping range is stabilized, and the usability is improved.
[0011]
In the control method of the wiper device, the speed of the wiper arm may be detected based on a motor pulse period output as the electric motor rotates. Further, the electric motor may be pulse-driven by a pulse width modulation method, and the load of the wiper arm may be detected based on a ratio between the ON time and OFF time of the pulse. Further, in the control method of the wiper device, the braking start position of the wiper arm may be determined by a map using the speed and load of the wiper arm as parameters.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. FIG. 1 is an explanatory view showing a configuration of a wiper device to which a control method according to an embodiment of the present invention is applied. FIG. 2 is a cross-sectional view showing a structure of an electric motor used in the wiper device of FIG. FIG. 3 is a partially cutaway sectional view showing a meshed state of a worm gear inside the electric motor of FIG. 2.
[0013]
The wiper device shown in FIG. 1 has a wiper arm 1a on the passenger seat side and a wiper arm 1b on the driver's seat side that are swingably provided on the vehicle body. A wiper blade 2a on the passenger seat side is attached to the wiper arm 1a (see FIG. 6). Similarly, a wiper blade is attached to the wiper arm 1b. The wiper blades 2a and 2b are in elastic contact with the windshield by a spring member (not shown) incorporated in the wiper arms 1a and 1b. Two wiper shafts 3a and 3b protrude from the vehicle body, and the wiper arms 1a and 1b are attached to the wiper shafts 3a and 3b, respectively, at their base ends.
[0014]
The wiper blades 2a and 2b are swung away from rain and snow attached to the windshield by swinging and moving between the lower inversion position and the upper inversion position, that is, the wiping range 4 indicated by the solid line in the figure. . The wiper blades 2a and 2b are moved to the storage position located below the lower inversion position and stored in the storage unit when the wiper is stopped. The storage portion is provided inside the hood of a vehicle body (not shown).
[0015]
In order to swing the wiper arms 1a and 1b, the wiper device is provided with a link mechanism 6 that uses an electric motor 5 with a speed reduction mechanism (hereinafter abbreviated as a motor 5) as a drive source. The link mechanism 6 is housed inside the hood of the vehicle body, and only the tip portions of the wiper shafts 3a and 3b protrude outside the vehicle body. The wiper shafts 3a and 3b are rotatably accommodated in pivot holders 52a and 52b having attachment portions 51 to the vehicle body, respectively. A support pipe 53 is attached between the pivot holders 52a and 52b. A motor bracket (not shown) is attached to the center of the support pipe 53, and the motor 5 is fixed to the motor bracket.
[0016]
At the lower part of the pivot holders 52a and 52b, swing plates 54a and 54b fixed to the lower ends of the wiper shafts 3a and 3b are attached. The swing plates 54 a and 54 b are connected by a connecting rod 55, and both plates 54 a and 54 b swing in synchronization with the rotation of the motor 5. One end of a drive rod 56 is attached to the swing plate 54a. The other end of the drive rod 56 is rotatably attached to a link plate 57 fixed to the output shaft 34 of the motor 5.
[0017]
When the motor 5 is controlled to rotate forward and backward and the output shaft 34 rotates forward and backward, the link plate 57 swings in the direction indicated by the arrow X in FIG. When the link plate 57 swings, the swing plate 54a also swings by an angle X in the direction of the arrow. When the swing plate 54a is operated, the swing plate 54b connected by the connecting rod 55 also swings at an angle X in synchronization. Since the plates 54a and 54b are fixed to the wiper shafts 3a and 3b, the wiper shafts 3a and 3b rotate as the plates swing. As a result, the wiper arms 1a and 1b fixed to the wiper shafts 3a and 3b swing and the reciprocating wiping operation by the wiper blades 2a and 2b is performed.
[0018]
As shown in FIG. 2, the motor 5 includes a motor body 8 and a speed reduction mechanism 9. The motor housing 10 of the motor body 8 is formed in a bottomed cylindrical shape. The casing 11 of the speed reduction mechanism 9 has a bearing portion 11a, a gear chamber 11b, and a communication portion 11c that are formed in a cylindrical shape having substantially the same dimensions as the motor housing 10. These members are connected by a fastening member (not shown) in a state where the opening end 10a of the motor housing 10 and the bearing portion 11a of the casing 11 are in contact with each other.
[0019]
Two permanent magnets 12 and 13 are provided on the inner peripheral surface of the motor housing 10 so that different magnetic poles face each other, and a magnetic field is formed inside the motor housing 10. Inside the motor housing 10, an armature 14 is provided in the magnetic field. The rotating shaft 15 of the amateur 14 is rotatably supported by self-aligning bearings 16 and 17. The bearings 16 and 17 are provided on the bottom portion 10 b and the bearing portion 11 a of the motor housing 10.
[0020]
The amateur 14 has an amateur core 18 in which a plurality of slots are formed. Each slot is wound with a copper wire to form an amateur coil 19. A commutator 20 is attached to the left side of the amateur core 18 in the figure. The commutator 20 includes a resin body portion 20a fixed to the rotating shaft 15, and a plurality of commutator pieces 20b arranged radially on the outer periphery thereof. Each commutator piece 20 b is connected to the armature coil 19.
[0021]
A brush holder 21 is provided inside the bearing portion 11a. Two brushes 22 and 23 are attached to the brush holder 21. The brushes 22 and 23 are biased toward the commutator piece 20b, and contact the commutator piece 20b in this state. The communication unit 11 c is provided with a power supply terminal 25 connected to the brushes 22 and 23 by wiring 24. By supplying current to the power supply terminal 25 from a control unit (not shown), reverse currents are supplied to the brushes 22 and 23, respectively.
[0022]
Since the amateur coil 19 is located in the magnetic field, when a rectified current is passed through the amateur coil 19 via the commutator 20, a rotational force is generated in the amateur 14 based on Fleming's left-hand rule. Therefore, by controlling the current flowing through the armature coil 19, the rotation angle, rotation direction or rotation speed of the rotating shaft 15 can be controlled.
[0023]
A rotating shaft 15 protrudes inside the gear chamber 11b. The distal end portion 15a of the rotating shaft 15 is located in the vicinity of the wall surface 26 located on the opposite side of the gear chamber 11b from the motor body 8. As shown in FIG. 3, two worms 27 and 28 are formed on the outer peripheral surface located inside the gear chamber 11 b of the rotating shaft 15. Inside the gear chamber 11b, two worm wheels 29, 30 are provided so as to mesh with the worms 27, 28 to constitute a worm gear 31. The worm wheels 29 and 30 are respectively provided with pinion gears 32 and 33 coaxially. The pinion gears 32 and 33 mesh with a drive gear 35 as a rotating body formed integrally with the output shaft 34 of the speed reduction mechanism 9. The rotation of the rotary shaft 15 is decelerated by the worm gear 31, the pinion gears 32 and 33, and the drive gear 35 and transmitted to the output shaft 34.
[0024]
As described above, the output shaft 34 of the motor 5 is mechanically coupled to the wiper shafts 3a and 3b, respectively. The wiper shafts 3a and 3b rotate integrally with the output shaft 34. When the rotary shaft 15 rotates, the worms 27 and 28 receive a thrust force acting in the axial direction of the rotary shaft 15 by the worm wheels 29 and 30. At this time, since each of the worms 27 and 28 is formed in the opposite direction, the thrust force acts in the opposite direction. Thereby, the movement of the rotating shaft 15 in the thrust direction is suppressed, and it is not necessary to provide a thrust bearing or the like on the rotating shaft 15. In the present embodiment, a two-stage reduction mechanism including the worm gear 31, the pinion gears 32 and 33, and the drive gear 35 is used as the reduction mechanism 9. However, the present invention is not limited to this, and a one-stage reduction mechanism using only the worm gear is used. Or a planetary gear mechanism may be used.
[0025]
A printed circuit board 36 is attached to the wall surface 26 of the casing 11 perpendicular to the rotation shaft 15. A connection terminal 40 located in the communication unit 11c is attached to the printed circuit board 36. From the connection terminal 40, power supply from a control unit (not shown) and transmission of a detection signal are performed. On the printed circuit board 36, two Hall ICs 37 for absolute position detection as first sensors and Hall ICs 38 and 39 for relative position detection as second sensors are attached. In this embodiment, the Hall IC is used as the relative position detection sensor. However, the present invention is not limited to this, and other types of sensors such as an optical encoder using a photodiode or an infrared sensor are used. Also good.
[0026]
The Hall IC is a sensor that transmits a pulse signal by converting a change in a magnetic field into a current, and a magnet is required as a member to be detected of the Hall IC. As a member to be detected of the Hall IC 37 for absolute position detection, a magnet 41 is attached to an outer peripheral portion on the lower side in the drawing of the side surface of the drive gear 35. The magnet 41 rotates together with the drive gear 35. In addition, as a member to be detected of the Hall ICs 38 and 39 for detecting the relative position, a multipolar magnetized magnet 42 (hereinafter abbreviated as a magnet 42) is attached to the tip portion 15 a of the rotating shaft 15. The magnet 42 rotates integrally with the rotary shaft 15 and is magnetized with 6 poles in the rotation direction.
[0027]
The Hall IC 37 for absolute position detection is attached at a position facing the magnet 41 when the magnet 41 is at the reference position of the output shaft 34, that is, when the wiper arms 1a and 1b attached to the wiper shafts 3a and 3b are in the lower inverted position. Yes. Therefore, when the wiper arms 1a and 1b are in the lower inverted position, the Hall IC 37 transmits a pulse signal to a control unit (not shown) connected to the connection terminal 40, and it is detected that the wiper arms 1a and 1b are in the lower inverted position. The In the present embodiment, the magnet 41 is provided at a position where the wiper arms 1a, 1b are at the lower inversion position. However, the present invention is not limited to this, and the wiper arms 1a, 1b may be provided at an upper inversion position or a storage position. . Further, a plurality of magnets 41 may be provided at a plurality of different positions such as an upside down position.
[0028]
The Hall ICs 38 and 39 are mounted on the surface of the printed circuit board 36 at positions facing the magnet 42 with a phase shifted by 90 ° with respect to the rotation direction of the magnet 42. When the rotating shaft 15 rotates, the Hall ICs 38 and 39 output pulses (motor pulses) for six cycles per rotation of the rotating shaft 15. This pulse is transmitted to a control unit (not shown) via the connection terminal 40, and the rotation angle of the rotary shaft 15 can be detected by counting this pulse. Further, since the phases of the Hall ICs 38 and 39 are shifted by 90 °, the appearance order of the pulses transmitted from the Hall ICs 38 and 39 differs depending on the rotation direction of the rotary shaft 15. Therefore, the rotation direction of the rotating shaft 15 can be detected by the appearance order of the pulses. Further, the rotational speed of the rotary shaft 15 can be detected by the period of the pulses detected by the Hall ICs 38 and 39.
[0029]
In the motor 5, when a wiper switch (not shown) is turned ON, currents in opposite directions are supplied from the control unit to the brushes 22 and 23, respectively. The motor 5 is pulse-driven by a pulse width modulation (PWM) method, and the amount of supplied current is controlled by the ratio (Duty) of the ON time and OFF time of the pulse. The number of rotations of the motor 5 is constantly monitored using motor pulses, and ON duty of the pulses is feedback PID controlled according to the load. That is, when the load increases and the rotational speed decreases, the duty is increased and the ON time increases, and when the load decreases and the rotational speed increases, the duty is decreased and the ON time decreases.
[0030]
The current supplied to the brushes 22 and 23 is rectified by the commutator 20, and the current flows through the armature coil 19. This electric current generates a rotational force in the armature coil 19 and the rotating shaft 15 rotates. The rotation of the rotary shaft 15 is decelerated by the worm gear 31, the pinion gears 32 and 33, and the drive gear 35 of the speed reduction mechanism 9 and transmitted to the output shaft 34. When the output shaft 34 rotates, the wiper shafts 3a and 3b rotate accordingly, and the wiper arms 1a and 1b operate.
[0031]
In such a wiper device, when the wiper arms 1a and 1b approach the upside down position, deceleration control is performed toward the upside position as in the conventional wiper device. FIG. 4 is a map used for speed control of the wiper arm in the vicinity of the reversal position, FIG. 5 is an explanatory diagram showing the relationship between the wiper position and the motor pulse count, and FIG. 6 is an explanatory diagram showing the wiper arm operation during reversal.
[0032]
A map 58 in FIG. 4 shows the relationship between the speed of the wiper arms 1a and 1b, the load of the motor 5 and the braking start position. In the map 58, the speed of the wiper arms 1a and 1b and the load of the motor 5 are used as parameters, and both parameters and the pulse count number until the wiper arms 1a and 1b stop, that is, the reverse position and the braking start position. The number of pulses between them is related. The map 58 is prepared with three types of maps for upper inversion, lower inversion, and storage.
[0033]
In the map 58, the speed of the wiper arms 1a and 1b is indicated by the motor pulse period of the motor 5. As described above, the rotation of the rotary shaft 15 of the motor 5 is transmitted to the wiper shafts 3a and 3b through the speed reduction mechanism 9 and the link mechanism 6 at a predetermined speed reduction ratio. That is, there is a correlation between the rotation speed of the motor 5 and the speed of the wiper arms 1a and 1b. Therefore, if the motor rotation speed is grasped by the motor pulse period, the arm speed can be grasped therefrom.
[0034]
On the other hand, the load of the motor 5 is indicated by PWM control duty for the motor 5. As described above, the motor 5 is PWM-controlled, and the ON duty of the pulse is feedback-controlled according to the load. That is, the duty is controlled according to the magnitude of the load, and the current load state of the motor 5 can be grasped by looking at this.
[0035]
As described above, the map 58 defines the braking start position in a form that is one-dimensionally increased as compared to the map of FIG. Therefore, even if the arm speed is the same, the value indicating the braking start position changes if the load is different. For example, when the speed (motor pulse cycle) of the wiper arms 1a and 1b is S 0 , the pulse count is K 1 when the motor load is L 1 , but the load L 2 (L 1 <L 2 is larger). ) pulse count becomes K 2 in the case of.
[0036]
Therefore, if the motor speed is S 0 when the wiper arm 1a reaches the braking determination position A shown in FIG. 6, the braking start position is determined using the map 58 from the motor load at that time. As described above, the load pulse count if L 1 is K 1, the number of pulses counted if the load is an L 2 becomes K 2. Here, K 1 is larger than K 2 (K 1 > K 2 ). In the case of K 1 , the position X 1 in FIG. 6 is braked, and in the case of K 2 , the position X 2 is braked. This is the starting position. That is, when the motor load is small (L 1 ), the brake is applied from a position (X 1 ) farther from the reverse position.
[0037]
Accordingly, when the load is small even at the same speed, braking is started quickly and sufficient braking time is secured. On the other hand, when the load is large, the braking time is limited accordingly. That is, in this control method, unlike the case where the braking start position is determined solely based on the speed, the braking start position suitable for the current situation is set by the speed and load of the wiper arms 1a and 1b. For this reason, the wiper arms 1a and 1b can be stopped at a predetermined reversal position regardless of the state of speed and load, and an overrun at the reversal position or a stop before the reversal position can be prevented. Therefore, it is possible to suppress variations in the arm stop position at the reversal position, the wiping range is stabilized, and the usability is improved.
[0038]
It goes without saying that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention.
For example, in the above-described embodiment, the method of controlling the braking start position using the map of FIG. 4 at the upside down position and the storage position has been described. Alternatively, the control method can be applied only to the storage position. In the wiper device, a single motor 5 and a link mechanism 6 actuate both wiper arms 1a and 1b. However, the wiper device is also applicable to a wiper device in which both wiper arms are driven by individual motors. it can. Furthermore, although the case where the present invention is applied to a parallel wiping type wiper apparatus has been described in the above-described embodiment, the present invention can also be applied to an opposing wiping type wiper apparatus (opposite type).
[0039]
【The invention's effect】
According to the control method of the wiper device of the present invention, since the braking start position of the wiper arm is calculated based on the speed and load of the wiper arm, unlike the case where the braking start position is simply determined only by the speed, A braking start position suitable for the situation is set. For this reason, the wiper arm can be stopped at a predetermined reverse position regardless of the speed and load state, and an overrun at the reverse position and a stop before the reverse position can be prevented. Therefore, it is possible to suppress variations in the arm stop position at the reversal position, the wiping range is stabilized, and the usability is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a configuration of a wiper device to which a control method according to an embodiment of the present invention is applied.
2 is a cross-sectional view showing a structure of an electric motor used in the wiper apparatus of FIG. 1. FIG.
3 is a partially cutaway sectional view showing a meshed state of a worm gear inside the electric motor of FIG. 2. FIG.
4 is a map used for speed control of a wiper arm in the vicinity of a reverse position in the wiper device of FIG. 1;
FIG. 5 is an explanatory diagram showing a relationship between a wiper position and a motor pulse count in the wiper device of FIG. 1;
6 is an explanatory diagram showing a wiper arm operation at the time of reversal in the wiper device of FIG. 1. FIG.
7A and 7B are explanatory diagrams showing a speed control mode at a reversal position in a conventional wiper device, in which FIG. 7A is a map used there, FIG. ) Shows the wiper arm operation during reversal.
[Explanation of symbols]
1a, 1b Wiper arm 2a, 2b Wiper blade 3a, 3b Wiper shaft 4 Wiping range 5 Electric motor 6 Link mechanism 8 Motor body 9 Reduction mechanism 10 Motor housing 10a Open end 10b Bottom part 11 Casing 11a Bearing part 11b Gear chamber 11c Communication part 12, 13 Permanent Magnet 14 Amateur 15 Rotating Shaft 15a Tip 16 and 17 Bearing 18 Amateur Core 19 Amateur Coil 20 Commutator 20a Body 20b Commutator Piece 21 Brush Holder 22 Brush 24 Wiring 25 Power Terminal 26 Wall 27, 28 Worm 29, 30 Warm Wheel 31 Worm gear 32, 33 Pinion gear 34 Output shaft 35 Drive gear 36 Printed circuit board 37 Hall IC
38,39 Hall IC
40 connecting terminal 41 magnet 42 multipolar magnetized magnet 51 mounting portion 52a, 52b pivot holder 53 support pipe 54a, 54b plate 55 connecting rod 56 drive rod 57 link plate 58 map 61 map 62 wiper arm A braking judgment position X 1 braking start position X 2 braking start position

Claims (4)

電動モータによりワイパアームを上反転位置と下反転位置との間で往復払拭動作させるワイパ装置の制御方法であって、
記両反転位置の少なくとも何れか一方の近傍に制動判定位置を設けると共に、前記制動判定位置における前記ワイパアームの速度と負荷に基づいて制動開始位置を算出し、
前記ワイパアームは、算出された前記制動開始位置から前記両反転位置に向かって減速制御されることを特徴とするワイパ装置の制御方法。
A method for controlling a wiper device that reciprocally wipes a wiper arm between an upper reverse position and a lower reverse position by an electric motor,
Provided with a braking position determination in one vicinity of at least one of the previous SL both inverted position, to calculate the braking start position based on the speed and load of the wiper arm in the braking position determination,
The wiper arm is a control method of the wiper apparatus characterized by being deceleration control toward the both inverted position from the calculated the brake starting position.
請求項1記載のワイパ装置の制御方法において、前記ワイパアームの速度は、前記電動モータの回転に伴って出力されるモータパルス周期に基づいて検出されることを特徴とするワイパ装置の制御方法。  2. The method of controlling a wiper apparatus according to claim 1, wherein the speed of the wiper arm is detected based on a motor pulse period output as the electric motor rotates. 請求項1または2記載のワイパ装置の制御方法において、前記電動モータはパルス幅変調方式によってパルス駆動され、前記ワイパアームの負荷は、前記パルスのON時間とOFF時間の比に基づいて検出されることを特徴とするワイパ装置の制御方法。  3. The method of controlling a wiper device according to claim 1, wherein the electric motor is pulse-driven by a pulse width modulation method, and the load of the wiper arm is detected based on a ratio between the ON time and the OFF time of the pulse. A method for controlling a wiper device. 請求項1〜3の何れか1項に記載のワイパ装置の制御方法において、前記ワイパアームの前記制動開始位置は、前記ワイパアームの速度と負荷をパラメータとするマップによって決定されることを特徴とするワイパ装置の制御方法。  The wiper device control method according to any one of claims 1 to 3, wherein the braking start position of the wiper arm is determined by a map using the speed and load of the wiper arm as parameters. Control method of the device.
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