JP4130121B2 - Dual refrigeration system combining ammonia and carbon dioxide - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高元側をアンモニアサイクル、低元側を炭酸ガスサイクルで構成した二元冷凍システムに関するものであって、特に二酸化炭素の三重点である摂氏−56℃以下の温度帯まで効率良く冷却することができる新規な冷凍システムに係るものである。
【0002】
【発明の背景】
近年、地球を取り巻くオゾン層の破壊防止や地球温暖化防止の目的から、冷凍機あるいは空調設備等に使用する冷媒をフロン系のものから水、空気、二酸化炭素、アンモニア、炭化水素ガス等の自然冷媒(ヒートポンプ・システムへの応用を視野に入れ、国際的には自然作動流体とも呼ばれる)に移行する動きが活発になっている。本出願人も、このような社会的要請から、既に自然冷媒としてアンモニアと二酸化炭素とを適用したヒートポンプ・システム等の開発を試み、国際公開番号WO00/50822「アンモニアサイクルと炭酸ガスサイクルとを組み合わせたヒートポンプシステム」、特願2001−366627「アンモニアサイクルと炭酸ガスサイクルとを組み合わせた二元冷凍システム」等の特許出願に至っている。
【0003】
ところで、この種の冷凍装置においては、約−40℃以下の冷却を可能とする超低温用のものがあり、これにも自然冷媒、例えばアンモニアを高元側とし、炭酸ガス(二酸化炭素)を低元側とした冷凍装置が提案されている。
しかしながら、二酸化炭素冷媒は、この三重点(−56℃)以下の温度域では固体(ドライアイス)になってしまうため、連続した冷凍サイクルを実現することは実質的に困難であった。
このようなことから超低温用の冷凍装置にあっては、他の自然冷媒の適用も考えられているが、経済性、装置の大きさ、爆発引火性等の問題があり、実用できる段階までに至っていないのが実情であった。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、アンモニアと二酸化炭素を冷媒としながらも、二酸化炭素の三重点である摂氏−56℃以下の温度帯まで効率良く冷却できる新規且つ実用的な冷凍システムの開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載のアンモニアと二酸化炭素を組み合わせた二元冷凍システムは、アンモニアを媒体としたアンモニアサイクル(2) を高元側とし、二酸化炭素を媒体とした炭酸ガスサイクル(3) を低元側として組み合わせて成るシステムであって、
前記アンモニアサイクル(2) は、炭酸ガスサイクル(3) 内の二酸化炭素媒体を冷却、液化するカスケードコンデンサ(14)を具えるとともに、
前記炭酸ガスサイクル(3) は、目的の冷却を行う冷却器(19)を具えて成る冷凍システムにおいて、
前記冷却器(19)には、二酸化炭素の三重点以下の温度で凍ることがなく、また二酸化炭素と化学反応をほとんど起こさず、且つまた二酸化炭素が少量しか溶解しないブラインを、炭酸ガスサイクル (3) と合流して搬送できるようにしたブライン回路 (22) の一部を通過させるように構成するものであり、
更にこの炭酸ガスサイクル (3) と一部で合流しているブライン回路 (22) は、冷却器 (19) の下流に設けられた液分離器 (20) において炭酸ガスサイクル (3) と分岐してブラインを再度冷却器 (19) の上流側における炭酸ガスサイクル (3) との合流する部位に至る回路を構成するものであり、
前記炭酸ガスサイクル (3) は、ブライン回路 (22) との合流する部位を挟んで、その上流域が二酸化炭素の三重点相当飽和圧力以上であり、一方、下流域は、二酸化炭素の三重点相当飽和圧力以下とすることにより、この部位で二酸化炭素を膨張させてドライアイスを生起させ、これによりブライン中に固体二酸化炭素の小さな粒子が撹拌した状態を出現させて、ブラインを前記冷却器(19)に搬送するものであり、
冷却器(19)では、ブライン中に混合された微粒子状の固体二酸化炭素が昇華してブラインから熱を奪い、ブラインを目的の温度に保つものであり、
更に液分離器 (20) において冷却器 (19) で昇華した二酸化炭素とブラインとを分離し、炭酸ガスを炭酸ガスサイクル (3) に送り、一方、ブラインをブライン回路 (22) に送るものであり、
かかる構成により、少量のブラインを循環させるだけで、二酸化炭素の三重点以下の温度帯における目的の冷却が連続的且つ効率的に行えるようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、冷媒として二酸化炭素を適用しながらも超低温冷却の効率的な連続運転を実用可能なものとする。また、超低温冷却運転が、より効率的に行える。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明のアンモニアと二酸化炭素を組み合わせた二元冷凍システム1を図示の実施の形態に基づいて説明する。本発明の冷凍システムは、このような自然冷媒を適用しながらも、二酸化炭素の三重点(−56℃)以下の超低温域での冷却が効率的に行えるようにしたものである。このため、本発明の二元冷凍システム1は、一例として図1に示すように、高元側にアンモニアサイクル2と、低元側に炭酸ガスサイクル3とを組み合わせて成るものである。以下、各サイクルについて説明する。
【0007】
アンモニアサイクル2は、一例としてNH3 圧縮機11と、コンデンサ12と、NH3 流量調整弁13と、カスケードコンデンサ14とを具えて成るものであって、実質的にこのカスケードコンデンサ14によって、炭酸ガスサイクル3内の二酸化炭素媒体を冷却するものである。またこのアンモニアサイクル2は、媒体が毒性のあるアンモニアであることから、封入量が極力少量に設定されるとともに、アンモニアサイクル2を構成する部材が、一例として機械室内に設置され、目的の冷却器から隔離される。
【0008】
一方、炭酸ガスサイクル3は、一例として上述したカスケードコンデンサ14の他、CO2 圧縮機15、CO2 受液器16、CO2 流量調整弁17、混合器18、冷却器19、液分離器20、液ポンプ21とを具えて成るものである。
なお本発明の冷凍システムは、上述したように超低温冷却が効率的に行えるようにしたものであり、この運転を行う場合には、例えばブライン中に固体二酸化炭素の微粒子を撹拌状態で混合させて冷却器19に送り、ここで固体二酸化炭素を昇華させて目的の冷却を行うものである。従って液分離器20、液ポンプ21、冷却器19の間には主にブラインを循環させる回路を形成するものであり、これをブライン回路22とする。
【0009】
なお混合器18は、ブラインと液体二酸化炭素とを混合するものであり、例えばオリフィス構造によって、液体二酸化炭素をブライン中に含有させるものである。また液分離器20は、冷却器19での作用(冷却)を終了した、二酸化炭素を含むブラインを貯留するとともに、これをブライン(液状)と炭酸ガス(ガス状)とに分離する部位である。更に液ポンプ21は、主にブラインを冷却器19(混合器18)に搬送するためのものである。
【0010】
また本発明においては、ブラインを適宜、二酸化炭素と混合・分離させ、超低温冷却を行い得るようにしているため、ブラインには以下のような性能が要求される。すなわちブラインは、二酸化炭素の三重点(−56℃)以下の目的の温度域で凍らない性能、二酸化炭素と化学反応をほとんど起こさない性能、二酸化炭素を少ししか溶解しない性能が要求される。なおこのようなブラインとしては、一例としてエチルアルコール、メチルアルコール、蟻酸カリウム水溶液、トルエン等が挙げられる。
【0011】
次に本発明の二元冷凍システム1の作動態様について説明する。説明にあたっては、本システムによって効率的に行える超低温冷却運転について主に説明する。
まずアンモニアサイクル2では、NH3 圧縮機11によって圧縮された気体状のアンモニア媒体が、コンデンサ12を通るとき、冷却水または空気によって冷やされて液体となる。液体となったアンモニア媒体は、NH3 流量調整弁13によって流量制御されながら必要な低温度に相当する飽和圧力まで膨張した後、カスケードコンデンサ14で蒸発して気体となる。このとき、アンモニア媒体は、炭酸ガスサイクル3内の二酸化炭素媒体から熱を奪い、これを液化する。
【0012】
一方、炭酸ガスサイクル3では、CO2 圧縮機15によって圧縮された気体状の二酸化炭素媒体(炭酸ガス)が、カスケードコンデンサ14を通るときに冷やされて液体となり、CO2 受液器16に貯留される。
液体となった二酸化炭素は、その後、CO2 流量調整弁17によって流量が制御されながら混合器18に送られ、ここでブラインと混合される。この際、混合前のブラインを二酸化炭素の三重点相当飽和圧力以下に設定しておけば、混合時、液体二酸化炭素は圧力差ないしは温度差によって小さな泡と、フレークアイスのような固体微粒子となり、ブライン中に激しく混合した状態となる。
【0013】
そして、二酸化炭素の固体微粒子を含んだブラインは、その後、液ポンプ21の作用により冷却器19に送られ、ここで目的の冷却を行う。具体的には外部から冷却器19に負荷が掛かかるとブラインが温まり、固体二酸化炭素に熱が伝えられる。ここで微粒子状の固体二酸化炭素が昇華してブラインから熱を奪い、これにより、ブラインを目的の温度に保ち、所望の冷却が行われるものである。なお冷却器19の圧力は、目的の温度の二酸化炭素相当飽和圧力以下に調整されるものである。
【0014】
このようにして冷却器19で目的の冷却を終えた、二酸化炭素を含むブラインは、液分離器20に搬送される。なおブラインに混合されていた固体二酸化炭素は、冷却器19において昇華し、ほぼガス化しているため、液分離器20では、液体状のブラインと、気体状の炭酸ガスとに分離されるものである。なおこのように本願では、ブラインと二酸化炭素を混合させたり、分離したりして、超低温冷却を行うため、ブラインは二酸化炭素の三重点以下の温度域で凍ることがないことに加え、二酸化炭素と化学反応をほとんど起こさず、また二酸化炭素をあまり溶解させないものが適用される。
その後、液分離器20内の炭酸ガスは、CO2 圧縮機15に送られる。一方、二酸化炭素をほとんど含まないブラインは、液ポンプ21によってブライン回路22を通って混合器18(冷却器19)へと搬送される。
【0015】
このように本発明においては、二酸化炭素の潜熱を利用して目的の冷却を行うため、少量のブラインを循環させるだけで、効率的な冷却が行えるものである。特に固体二酸化炭素を混合したブラインを一旦、冷却器19に充填してしまえば、液ポンプ21やCO2 流量調整弁17等を一時停止させて、ブラインの流れを止めても、固体二酸化炭素が存在する限りは、昇華によってブラインの熱を奪うため、液ポンプ21の動力負荷は極めて少なくて済み、より一層効率的な冷却運転が行えるものである。
【0016】
なお運転にあたっては、CO2 圧縮機15と液ポンプ21のうち、どちらか一方または双方を制御して冷却器19や液分離器20の圧力を調整し、二酸化炭素の気化温度を変えて、冷却器19を目的の温度に冷却することが可能である。また本発明では、上述した超低温冷却運転のみならず、通常の冷凍運転も可能であり、例えば二酸化炭素と混合される前のブライン側の圧力を二酸化炭素の三重点相当飽和圧力以上に設定することで、このような通常の運転が行えるものである。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、目的の冷却器19にブラインと二酸化炭素の混合冷媒を作用させるため、二酸化炭素冷媒を適用しながらも、二酸化炭素の三重点以下の温度域での超低温連続運転を実用的なものとする。
また、二酸化炭素の固体微粒子をブライン中に混合させることにより、二酸化炭素の昇華による効率的な超低温冷却が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアンモニアと二酸化炭素を組み合わせた二元冷凍システムを骨格的に示す流れ図である。
【符号の説明】
1 二元冷凍システム
2 アンモニアサイクル
3 炭酸ガスサイクル
11 NH3 圧縮機
12 コンデンサ
13 NH3 流量調整弁
14 カスケードコンデンサ
15 CO2 圧縮機
16 CO2 受液器
17 CO2 流量調整弁
18 混合器
19 冷却器
20 液分離器
21 液ポンプ
22 ブライン回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a binary refrigeration system having an ammonia cycle on the high element side and a carbon dioxide gas cycle on the low element side, and particularly efficiently cools to a temperature range of −56 ° C. or less, which is the triple point of carbon dioxide. It relates to a novel refrigeration system that can be used.
[0002]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In recent years, for the purpose of preventing destruction of the ozone layer surrounding the earth and preventing global warming, refrigerants used in refrigerators and air conditioning equipment have been changed from chlorofluorocarbons to natural substances such as water, air, carbon dioxide, ammonia and hydrocarbon gases. There is an active movement to transition to refrigerants (also called natural working fluids internationally with a view to application to heat pump systems). The applicant has also attempted to develop a heat pump system that uses ammonia and carbon dioxide as natural refrigerants in response to such social demands. International publication number WO 00/50822 “Combination of ammonia cycle and carbon dioxide cycle Have been filed for patents such as “Heat Pump System”, Japanese Patent Application No. 2001-366627 “Dual Refrigeration System Combining Ammonia Cycle and Carbon Dioxide Cycle”.
[0003]
By the way, in this kind of freezing apparatus, there exists a thing for ultra-low temperature which enables the cooling of about -40 degrees C or less, and also this uses a natural refrigerant, for example, ammonia as a high origin side, and carbon dioxide gas (carbon dioxide) is low. A refrigeration system on the original side has been proposed.
However, since the carbon dioxide refrigerant becomes solid (dry ice) in the temperature range below this triple point (−56 ° C.), it has been substantially difficult to realize a continuous refrigeration cycle.
In the refrigeration system for cryogenic this reason, it has been considered also applicable for other natural refrigerants, economics, device size, there are problems such as explosive flammable, to a practical possible stage The situation was not reached.
[0004]
[Technical issues for which development was attempted]
The present invention has been made in view of such a background, and is capable of efficiently cooling to a temperature range of −56 ° C. or lower, which is the triple point of carbon dioxide, while using ammonia and carbon dioxide as refrigerants. And we tried to develop a practical refrigeration system.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, the dual refrigeration system combining ammonia and carbon dioxide according to
The ammonia cycle (2) includes a cascade capacitor (14) for cooling and liquefying the carbon dioxide medium in the carbon dioxide gas cycle (3).
The carbon dioxide gas cycle (3) is a refrigeration system comprising a cooler (19) for performing desired cooling,
In the cooler (19), brine that does not freeze at a temperature below the triple point of carbon dioxide, causes little chemical reaction with carbon dioxide, and dissolves only a small amount of carbon dioxide is added to a carbon dioxide gas cycle ( It is configured to pass a part of the brine circuit (22) that can be transported by joining with 3) ,
Moreover brine circuit are merged in some this carbon dioxide cycle (3) (22) is branched in the liquid separator provided downstream of the cooler (19) (20) and the carbon dioxide cycle (3) And the brine again constitutes a circuit that reaches the part where it merges with the carbon dioxide gas cycle (3) on the upstream side of the cooler (19) ,
The carbon dioxide gas cycle (3) sandwiches the portion where it joins the brine circuit (22), and its upstream region is equal to or higher than the triple point equivalent saturation pressure of carbon dioxide, while the downstream region is the triple point of carbon dioxide. By making the carbon dioxide expand at this site by causing the equivalent saturation pressure or less to occur, dry ice is generated, whereby a state where small particles of solid carbon dioxide are stirred in the brine appears, and the brine is cooled by the cooler ( is intended to convey to 19),
In the cooler (19), the particulate solid carbon dioxide mixed in the brine sublimates, takes heat from the brine, and maintains the brine at the target temperature.
Further separating the carbon dioxide and brine sublimated by a cooler (19) in the liquid separator (20), sends the carbon dioxide in the carbon dioxide cycle (3), whereas, those sent brine brine circuit (22) a Yes,
This configuration is characterized in that the desired cooling can be performed continuously and efficiently in a temperature zone below the triple point of carbon dioxide only by circulating a small amount of brine.
According to this invention, efficient continuous operation of ultra-low temperature cooling can be put into practical use while applying carbon dioxide as a refrigerant. In addition, the ultra-low temperature cooling operation can be performed more efficiently.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a
[0007]
As an example, the
[0008]
On the other hand, the carbon
Note that the refrigeration system of the present invention is designed to efficiently perform ultra-low temperature cooling as described above. When performing this operation, for example, solid carbon dioxide particles are mixed in a stirred state in brine. It is sent to the
[0009]
The
[0010]
In the present invention, brine is appropriately mixed and separated with carbon dioxide so that ultra-low temperature cooling can be performed. Therefore, the following performance is required for the brine. That is, the brine is required to have a performance that does not freeze in the target temperature range below the triple point (−56 ° C.) of carbon dioxide, a performance that hardly causes a chemical reaction with carbon dioxide, and a performance that only slightly dissolves carbon dioxide. Examples of such brine include ethyl alcohol, methyl alcohol, potassium formate aqueous solution, toluene and the like.
[0011]
Next, the operation | movement aspect of the
First, in the
[0012]
On the other hand, in the carbon
The carbon dioxide that has become liquid is then sent to the
[0013]
The brine containing the solid fine particles of carbon dioxide is then sent to the cooler 19 by the action of the
[0014]
The brine containing carbon dioxide, which has finished the target cooling by the cooler 19 in this way, is conveyed to the
Thereafter, the carbon dioxide gas in the
[0015]
As described above, in the present invention, since the target cooling is performed using the latent heat of carbon dioxide, efficient cooling can be performed only by circulating a small amount of brine. In particular, once the brine mixed with solid carbon dioxide is once filled in the cooler 19, even if the
[0016]
In operation, either or both of the CO 2 compressor 15 and the
[0017]
【The invention's effect】
According to the present invention, since a mixed refrigerant of brine and carbon dioxide acts on the
Also, by mixing solid fine particles of carbon dioxide in brine, efficient ultra-low temperature cooling by sublimation of carbon dioxide can be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flow chart showing a skeletal dual refrigeration system combining ammonia and carbon dioxide according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 two-
Claims (1)
前記アンモニアサイクル(2) は、炭酸ガスサイクル(3) 内の二酸化炭素媒体を冷却、液化するカスケードコンデンサ(14)を具えるとともに、
前記炭酸ガスサイクル(3) は、目的の冷却を行う冷却器(19)を具えて成る冷凍システムにおいて、
前記冷却器(19)には、二酸化炭素の三重点以下の温度で凍ることがなく、また二酸化炭素と化学反応をほとんど起こさず、且つまた二酸化炭素が少量しか溶解しないブラインを、炭酸ガスサイクル (3) と合流して搬送できるようにしたブライン回路 (22) の一部を通過させるように構成するものであり、
更にこの炭酸ガスサイクル (3) と一部で合流しているブライン回路 (22) は、冷却器 (19) の下流に設けられた液分離器 (20) において炭酸ガスサイクル (3) と分岐してブラインを再度冷却器 (19) の上流側における炭酸ガスサイクル (3) との合流する部位に至る回路を構成するものであり、
前記炭酸ガスサイクル (3) は、ブライン回路 (22) との合流する部位を挟んで、その上流域が二酸化炭素の三重点相当飽和圧力以上であり、一方、下流域は、二酸化炭素の三重点相当飽和圧力以下とすることにより、この部位で二酸化炭素を膨張させてドライアイスを生起させ、これによりブライン中に固体二酸化炭素の小さな粒子が撹拌した状態を出現させて、ブラインを前記冷却器(19)に搬送するものであり、
冷却器(19)では、ブライン中に混合された微粒子状の固体二酸化炭素が昇華してブラインから熱を奪い、ブラインを目的の温度に保つものであり、
更に液分離器 (20) において冷却器 (19) で昇華した二酸化炭素とブラインとを分離し、炭酸ガスを炭酸ガスサイクル (3) に送り、一方、ブラインをブライン回路 (22) に送るものであり、
かかる構成により、少量のブラインを循環させるだけで、二酸化炭素の三重点以下の温度帯における目的の冷却が連続的且つ効率的に行えるようにしたことを特徴とするアンモニアと二酸化炭素を組み合わせた二元冷凍システム。A system comprising a combination of an ammonia cycle (2) using ammonia as a high side and a carbon dioxide cycle (3) using carbon dioxide as a low side.
The ammonia cycle (2) includes a cascade capacitor (14) for cooling and liquefying the carbon dioxide medium in the carbon dioxide gas cycle (3).
The carbon dioxide gas cycle (3) is a refrigeration system comprising a cooler (19) for performing desired cooling,
In the cooler (19), brine that does not freeze at a temperature below the triple point of carbon dioxide, causes little chemical reaction with carbon dioxide, and dissolves only a small amount of carbon dioxide is added to a carbon dioxide gas cycle ( It is configured to pass a part of the brine circuit (22) that can be transported by joining with 3) ,
Moreover brine circuit are merged in some this carbon dioxide cycle (3) (22) is branched in the liquid separator provided downstream of the cooler (19) (20) and the carbon dioxide cycle (3) And the brine again constitutes a circuit that reaches the part where it merges with the carbon dioxide gas cycle (3) on the upstream side of the cooler (19) ,
The carbon dioxide gas cycle (3) sandwiches the portion where it joins the brine circuit (22), and its upstream region is equal to or higher than the triple point equivalent saturation pressure of carbon dioxide, while the downstream region is the triple point of carbon dioxide. By making the carbon dioxide expand at this site by causing the equivalent saturation pressure or less to occur, dry ice is generated, whereby a state where small particles of solid carbon dioxide are stirred in the brine appears, and the brine is cooled by the cooler ( is intended to convey to 19),
In the cooler (19), the particulate solid carbon dioxide mixed in the brine sublimates, takes heat from the brine, and maintains the brine at the target temperature.
Further separating the carbon dioxide and brine sublimated by a cooler (19) in the liquid separator (20), sends the carbon dioxide in the carbon dioxide cycle (3), whereas, those sent brine brine circuit (22) a Yes,
With such a configuration, the combined cooling of ammonia and carbon dioxide is characterized in that the target cooling can be performed continuously and efficiently in a temperature zone below the triple point of carbon dioxide simply by circulating a small amount of brine. Original refrigeration system.
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