JP4127628B2 - プルーフ画像形成方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の網点画像を重畳することで作成される印刷網点画像のプルーフ画像を形成するプルーフ画像形成方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷の分野において、階調を有するカラー印刷物を作成する場合、例えば、イメージセッタ、CTP(Computer To Plate)、CTC(Computer To Cylinder)等の刷版作成装置によりC、M、Y、Kの各色の刷版を作成した後、各刷版を用いて印刷機により網点画像を重畳して形成することで、所望の色および階調からなるカラー印刷物が得られる。
【0003】
ところで、カラー印刷物の作成には、多数の処理工程を必要とするため、事前にプルーフ画像を出力し、画像の色や網点像構造を確認できることが望ましい。従来、カラー印刷物のプルーフ画像を作成するため、刷版作成装置と同程度の出力解像度を有するプルーフ画像作成装置を用いている。しかしながら、このようなプルーフ画像作成装置は、相当に高価であるため、少量の印刷物しか作成しないような現場では、かなりの負担になる。
【0004】
一方、近年、インクジェットプリンタに代表されるような比較的安価な画像形成装置が出現してきており、このような画像形成装置を用いてプルーフ画像を作成する試みがなされている。例えば、インクジェットプリンタでは、誤差拡散法を用いて連続階調画像データを2値画像データに変換して画像を形成するのが一般的である。この場合、得られた画像に基づいてカラー印刷物の色校正を行うことが可能であるが、カラー印刷物の質感を表す網点像構造を忠実に再現できるものではなかった。
【0005】
すなわち、カラー印刷物は、C、M、Y、Kの各版から得られる網点画像を重畳して形成されている。この場合、モアレの出現を最小限とするため、例えば、C、M、Kの各版のスクリーン角度を互いに略30゜ずらせた刷版を形成するようにしている。なお、Y版については、モアレの影響が目立ちにくいので、任意の色版の中間のスクリーン角度に設定している。このようなスクリーン角度に設定してカラー印刷物を作成した場合、C、M、Kの3版の重畳によってロゼッタパターンと称される網点像構造が形成される。従って、プルーフ画像では、ロゼッタパターンをできるだけ忠実に再現できることが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、刷版作成装置とインクジェットプリンタ等の画像形成装置とでは、出力解像度が異なるため、スクリーン角度を刷版作成装置に等しく設定したとしても、スクリーン線数を等しく設定することはできない。従って、プルーフ画像に出現するロゼッタパターンの形状が異なり、網点像構造に対する適切な検討が困難となる不具合がある。
【0007】
本発明は、前記の不具合を解消するためになされたもので、印刷画像形成装置と出力解像度の異なるプルーフ画像形成装置を用いて、印刷画像に高精度に一致する網点像構造を有するプルーフ画像を容易且つ低コストで形成することのできるプルーフ画像形成方法および装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、印刷網点画像の色または網点像構造を有するプルーフ画像を任意に切り換えて作成することのできるプルーフ画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも2組の異なるスクリーン角度および所望のスクリーン線数からなる閾値マトリックスを用いて印刷画像形成装置により形成される少なくとも2組の網点画像を重畳することで作成される印刷網点画像のプルーフ画像を、前記印刷画像形成装置の出力解像度と異なる出力解像度からなるプルーフ画像形成装置により形成する方法において、
スクリーン角度が前記印刷画像形成装置での前記スクリーン角度に実質上等しく、且つ、閾値マトリックス間のスクリーン線数の比の値が前記印刷画像形成装置での前記スクリーン線数の比の値に実質上等しい閾値マトリックスを設定し、設定した前記閾値マトリックスを用いて前記プルーフ画像形成装置により前記プルーフ画像を形成することを特徴とする。
【0010】
この場合、プルーフ画像に出現する網点像構造は、重畳される各網点画像を構成するスクリーン角度に依存するとともに、網点画像間のスクリーン線数の比の値に依存するため、これらの関係が実施上等しくなるように閾値マトリックスを設定することにより、印刷画像形成装置と異なる出力解像からなるプルーフ画像形成装置を用いて、同等の網点像構造、例えば、同等のロゼッタパターンを有するプルーフ画像を得ることができる。
【0011】
なお、印刷画像形成装置とプルーフ画像形成装置との間のスクリーン角度が実質上等しい閾値マトリックスのスクリーン線数間の差を3%以内とすることにより、さらに高精度に一致する網点像構造を得ることができる。
【0012】
また、本発明は、異なる印刷色に係る複数の網点画像を重畳することで作成される印刷網点画像のプルーフ画像を形成するプルーフ画像形成装置において、
前記印刷網点画像の色を再現する色再現処理部と、
前記印刷網点画像の網点像構造を再現する網点像構造再現処理部と、
前記色再現処理部または前記網点像構造再現処理部を選択的に切り換える切換部と、
を備え、
前記網点像構造再現処理部は、スクリーン角度が前記印刷網点画像を形成する印刷画像形成装置でのスクリーン角度に実質上等しく、且つ、閾値マトリックス間のスクリーン線数の比の値が前記印刷画像形成装置でのスクリーン線数の比の値に実質上等しい閾値マトリックスを設定し、設定した前記閾値マトリックスを用いて前記プルーフ画像を形成することを特徴とする。
【0013】
この場合、色再現処理部においてプルーフ画像を形成することにより、印刷網点画像の色を高精度に再現することができる一方、網点像構造再現処理部においてプルーフ画像を形成することにより、印刷網点画像の網点像構造を高精度に再現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のプルーフ画像形成方法および装置が適用される印刷システムの全体構成を示す。
【0015】
この印刷システムは、連続階調画像を含むカラー原稿10を読み取るスキャナ12と、スキャナ12から供給されたカラー画像データに対して所望のカラー印刷物14を得るための画像処理を含む編集処理を施す編集装置16と、編集処理されたカラー画像データに基づき、C、M、Y、Kの色別の4版の刷版18を出力する刷版作成装置20と、刷版18に基づいて網点画像からなるカラー印刷物14を作成する印刷機22とを備える。
【0016】
また、印刷システムを構成する編集装置16には、カラー印刷物14の色または網点像構造を再現したカラープルーフ24を作成するためのプルーフ画像データ生成装置26が接続される。プルーフ画像データ生成装置26は、編集装置16から供給されるカラー画像データに対して所定の画像処理を施すことでプルーフ画像データを生成する。プルーフ画像データ生成装置26には、刷版作成装置20よりも出力解像度の低いインクジェットプリンタ等からなるカラープリンタ28が接続される。カラープリンタ28は、前記プルーフ画像データに基づきカラープルーフ24を出力する。なお、これらのプルーフ画像データ生成装置26およびカラープリンタ28は、プルーフ画像形成装置を構成する。
【0017】
図2は、プルーフ画像データ生成装置26の構成ブロック図を示す。プルーフ画像データ生成装置26は、カラー印刷物14の色を再現するための色再現モードと、網点画像からなるカラー印刷物14の網点像構造を再現するための網点像構造再現モードとの何れかを設定する出力モード設定部29と、設定された出力モードの切り換えを行う出力モード切換部30とを備える。出力モード切換部30には、カラー画像データに対して色再現処理を施す色再現処理部32と、カラー画像データに対して網点像構造再現処理を施す網点像構造再現処理部34とが接続される。さらに、網点像構造再現処理部34には、刷版作成装置20において設定される印刷出力条件をプルーフ画像データ生成装置26に設定する印刷出力条件設定部36が接続される。網点像構造再現処理部34では、設定された印刷出力条件に基づいてカラー画像データに対する網点像構造再現処理が行われ、プルーフ画像データが生成される。
【0018】
ここで、印刷出力条件とは、刷版18を出力する刷版作成装置20の出力解像度、C、M、Kの各刷版18を出力するために用いられる各閾値マトリックスのスクリーン角度、および、前記各閾値マトリックスのスクリーン線数である。なお、出力解像度、スクリーン角度およびスクリーン線数の値は、例えば、スクリーン線数が正確には173.763(lpi)であるところを公称値である175(lpi)として設定し、印刷出力条件設定部36がその公称値を実際の値に変換して網点像構造再現処理部34に供給するように構成してもよい。
【0019】
図3は、プルーフ画像データ生成装置26における網点像構造再現処理部34の構成ブロック図を示す。網点像構造再現処理部34は、印刷出力条件に対応する複数の閾値マトリックスを構成する網点閾値データを記憶する網点閾値データ記憶部38を備える。この場合、網点閾値データ記憶部38には、網点閾値データとともに、そのスクリーン角度およびスクリーン線数が記憶される。
【0020】
また、網点像構造再現処理部34は、刷版作成装置20に設定される印刷出力条件に対応して所望の網点像構造を形成することのできる網点閾値データが網点閾値データ記憶部38に記憶されているか否かを判定し、記憶されている場合にその網点閾値データを選択する網点閾値データ判定・選択部40と、対応する網点閾値データが記憶されていないと判定された場合において所望の網点閾値データを作成する網点閾値データ作成部42と、網点閾値データ記憶部38から選択され、あるいは、網点閾値データ作成部42によって作成された網点閾値データとカラー画像データとの大小を比較することにより2値画像データとしての網点画像データを生成する網点画像データ生成部44とを備える。
【0021】
本実施形態の印刷システムは、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
【0022】
カラー原稿10をスキャナ12により読み取って得られたカラー画像データは、編集装置16において所望のカラー印刷物14を得るためのカラーコレクション等を含む画像処理が施された後、C、M、Y、Kの各色のカラー画像データが刷版作成装置20に供給される。刷版作成装置20では、画像処理の行われた各色のカラー画像データが、所望のスクリーン角度および所望のスクリーン線数からなる閾値マトリックスを用いて各色の網点画像データに変換された後、夫々の網点画像データからC、M、Y、Kの刷版18が作成される。作成された各刷版18は、印刷機22に供給され、C、M、Y、Kの各色のインクが各刷版18を介して所定の印刷用紙に転写重畳されることにより、カラー印刷物14が作成される。
【0023】
ここで、刷版作成装置20において、C、M、Y、Kのカラー画像データに対する閾値マトリックスのスクリーン角度は、C、M、Y、Kの各色の網点画像が重畳された際に出現するモアレの視認を最も低下させることのできる角度に設定される。この場合、Yの色の網点画像によるモアレは目立ちにくいため、通常、C、M、Kの3色の間のスクリーン角度が最も大きくなるように設定され、Yの色のスクリーン角度は、C、M、Kの間の角度となるように設定される。例えば、C、M、Y、Kの各版のスクリーン角度は、15゜、45゜、0゜、75゜にできるだけ近くなるように設定される。
【0024】
また、閾値マトリックスのスクリーン線数は、刷版作成装置20の出力解像度およびスクリーン角度に基づき、出力されるカラー印刷物14の種類に応じて適宜選択され設定される。
【0025】
この場合、刷版作成装置20における閾値マトリックスのスクリーン角度およびスクリーン線数は、次のようにして決定される。
【0026】
図4は、閾値マトリックスを構成する複数の網点閾値データからなるスクリーン角度θのドットセル46(格子点a1〜a4によって囲まれる範囲)と、レーザビーム等により刷版18の主走査方向(矢印X方向)および副走査方向(矢印Y方向)に形成される各ピクセル48との対応関係を示す。
【0027】
ドットセル46を構成する網点閾値データをデジタル的に生成するためには、有理正接の条件に従ってスクリーン角度θを設定する必要がある。すなわち、網点閾値データを各ピクセル48に対応させるため、ドットセル46の各格子点a1〜a4をピクセル48のグリッド上に配置する必要がある。この場合、互いに素である整数m、nを用いて、
θ=tan-1(n/m) …(1)
の関係が有理正接の条件である。ピクセル48を単位とするドットセル46のピッチをPとすると、kを0でない整数として、
P=k・√(m2+n2) …(2)
の関係が導かれる。(2)式は、ドットセル46が有理正接となる条件を、スクリーン角度θに係るパラメータm、nと、ドットセル46のピッチPとで表したものである。
【0028】
ところで、スクリーン角度θを理想の角度に近づけるためには、ピッチPを大きく設定し、ドットセル46を多数の網点閾値データによって構成しなければならないため、閾値マトリックスのデータ量が相当に増大することになる。そこで、ドットセル46を複数集合して構成されるスーパーセル50(格子点b1〜b4によって囲まれる範囲)の概念を導入し、スーパーセル50の各格子点b1〜b4がピクセル48のグリッド上に配置されるように設定する。この場合、スーパーセル50を構成する一辺のドットセル46の数をNcとし、0でない整数をk2とすると、パラメータm、nとピッチPとの関係は、
P=k2・√(m2+n2)/Nc …(3)
となる。この場合、データ量を著しく増加させることなく理想の角度に近いスクリーン角度θからなる閾値マトリックスを得ることができる。
【0029】
一方、閾値マトリックスのスクリーン線数L(lpi:line per inch)は、ドットセル46の1インチ当たりの数であり、ドットセル46のピッチPの逆数として、
L=1/P …(4)
と表される。従って、刷版作成装置20の出力解像度をres(dpi:dot per inch)とすると、スクリーン線数Lは、(3)式、(4)式から、
L=res/(Nc/√(m2+n2)/k2) …(5)
として設定される。
【0030】
図5は、出力解像度res=2438.4(dpi)の刷版作成装置20を用いて、(1)式に従って設定されたCのスクリーン角度θ=15.256(゜)、Mのスクリーン角度θ=45(゜)、Kのスクリーン角度θ=74.747(゜)、および、(5)式に従って設定されたCのスクリーン線数L=173.763(lpi)、Mのスクリーン線数L=172.421(lpi)、Kのスクリーン線数L=173.763(lpi)で出力された刷版18から生成されたカラー印刷物14の一例を示す。このカラー印刷物14では、C、M、Kの各色の間のスクリーン角度θが略30゜であるため、不可避的な網点像構造であるロゼッタパターンが発生する。
【0031】
そこで、次に、ロゼッタパターン等の網点像構造を再現可能なプルーフ画像データ生成装置26およびカラープリンタ28によるカラープルーフ24の作成方法につき、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0032】
編集装置16において所望のカラー印刷物14を得るための画像処理が施されたカラー画像データは、プルーフ画像データ生成装置26に供給される。プルーフ画像データ生成装置26は、出力モード設定部29による作業者の指示に従って出力モードを設定し(ステップS1)、カラー印刷物14の色を再現するのか、あるいは、カラー印刷物14の網点像構造を再現するのかを決定する。
【0033】
ステップS1において色再現処理の出力モードが設定された場合(ステップS2)、出力モード切換部30(図2参照)は、編集装置16から供給されたカラー画像データを色再現処理部32に供給する。色再現処理部32は、例えば、C、M、Y、Kの各カラー画像データを、一般に色再現域が大きいFMスクリーンや誤差拡散法等を用いて2値画像データに変換する(ステップS3)。
【0034】
生成された2値画像データは、カラープリンタ28に供給された後、カラープルーフ24が出力される。作業者は、作成されたカラープルーフ24を用いて、カラー印刷物14の色を事前に予測することができる。
【0035】
一方、ステップS1において網点像構造処理の出力モードが設定された場合、作業者は、印刷出力条件設定部36において印刷出力条件を設定する(ステップS4)。
【0036】
この場合、印刷出力条件として、刷版作成装置20の出力解像度、C、M、Kの各刷版18を出力するために用いられる各閾値マトリックスのスクリーン角度およびスクリーン線数が設定される。
【0037】
印刷出力条件が設定されると、網点像構造再現処理部34は、網点閾値データ判定・選択部40(図3参照)において、設定された印刷出力条件に対応する網点閾値データが網点閾値データ記憶部38に記憶されているか否かの判定を行う(ステップS5)。すなわち、網点閾値データ判定・選択部40は、閾値マトリックスのスクリーン角度が印刷出力条件として設定されたC、M、Kの閾値マトリックスのスクリーン角度に実質上等しく、且つ、閾値マトリックス間のスクリーン線数の比の値が、印刷出力条件として設定されたC、M、Kの閾値マトリックスのスクリーン線数の比の値に実質上等しい閾値マトリックスを構成する網点閾値データが網点閾値データ記憶部38に記憶されているか否かの判定を行う。
【0038】
図7は、出力解像度が2438.4(dpi)の刷版作成装置20において設定されるC、M、Kの各色の閾値マトリックスに対するスクリーン角度、スクリーン線数、および、Cを基準としたスクリーン線数の比の値を示す。また、図8は、出力解像度が720(dpi)のカラープリンタ28において設定されるC、M、Kの各色の閾値マトリックスに対するスクリーン角度、スクリーン線数、および、Cを基準としたスクリーン線数の比の値を示す。
【0039】
この場合、スクリーン角度は、最適なロゼッタパターンが形成されるよう、刷版作成装置20およびプルーフ画像データ生成装置26において、実質上等しく設定することができる。また、スクリーン線数は、出力解像度が異なるため、(5)式の関係から実質上等しく設定することが困難であるが、C、M、Kの各色の間でスクリーン線数の比の値を実質上等しく設定することができる。
【0040】
そこで、ステップS5において、印刷出力条件に対応する閾値マトリックスがあると判定された場合、網点閾値データ判定・選択部40は、当該閾値マトリックスを網点閾値データ記憶部38から選択し(ステップS6)、網点画像データ生成部44に供給し、カラー画像データと大小を比較することにより、C、M、Y、Kの網点画像データを生成する(ステップS7)。生成された網点画像データは、カラープリンタ28に供給された後、網点像構造を有するカラープルーフ24が出力される。作業者は、出力されたカラープルーフ24を用いて、カラー印刷物14の網点像構造を事前に予測することができる。
【0041】
なお、色再現処理の出力モードには及ばないが、網点像構造処理の出力モードにおいてもカラーマッチング処理を行うことにより、ある程度の色合わせを行うことが可能である。
【0042】
図9は、図7の関係からなる印刷出力条件に基づき、図8の関係からなる閾値マトリックスを選択して生成されたカラープルーフ24の一例を示す。この場合、C、M、Kのスクリーン線数は異なっているが、それらの相対的な比の値が実質上等しく設定されているため、図5に示すカラー印刷物14と同様な網点像構造であるロゼッタパターンが形成される。
【0043】
一方、ステップS5において、網点閾値データ記憶部38が印刷出力条件に対応する閾値マトリックスを保持していないと判定された場合、網点閾値データ作成部42は、(5)式に基づいて、刷版作成装置20におけるスクリーン線数比の値に実質上等しいスクリーン線数の比の値を有する閾値マトリックスを作成した後(ステップS8)、作成された閾値マトリックスを用いて網点画像データを生成し(ステップS7)、同様にして網点像構造を有するカラープルーフ24を作成する。
【0044】
なお、上述した実施形態では、C、M、Kの3版の間でスクリーン線数の比の値が実質上等しくなるように設定することで、カラー印刷物14と同等の網点像構造であるロゼッタパターンを生成するようにしているが、任意の2版の間でスクリーン線数の比の値を実質上等しく設定することで網点像構造を生成するようにしてもよい。
【0045】
また、カラー印刷物14を作成するためのスクリーン線数と、カラープルーフ24を作成するためのスクリーン線数とは、できるだけ近い値であることが望ましいことは勿論であり、その差を3%以内とすると好適である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、印刷画像形成装置とは出力解像度が異なるプルーフ画像形成装置を用いて、印刷網点画像と同等の網点像構造を有するプルーフ画像を容易且つ低コストで得ることができる。
【0047】
また、プルーフ画像形成装置において、印刷網点画像と同等の色または網点像構造を有するプルーフ画像を任意に切り換えて作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の印刷システムの構成ブロック図である。
【図2】図1に示すプルーフ画像データ生成装置の構成ブロック図である。
【図3】図2に示す網点像構造再現処理部の構成ブロック図である。
【図4】スクリーン角度をθに設定したスーパーセルおよびそれを構成するドットセルの説明図である。
【図5】カラー印刷物におけるロゼッタパターンの説明図である。
【図6】本実施形態のプルーフ画像形成方法のフローチャートである。
【図7】カラー印刷物を作成する際の各版のスクリーン角度、スクリーン線数およびスクリーン線数の比の値の対応関係図である。
【図8】カラープルーフを作成する際の各版のスクリーン角度、スクリーン線数およびスクリーン線数の比の値の対応関係図である。
【図9】カラープルーフにおけるロゼッタパターンの説明図である。
【符号の説明】
10…カラー原稿 12…スキャナ
14…カラー印刷物 16…編集装置
18…刷版 20…刷版作成装置
22…印刷機 24…カラープルーフ
26…プルーフ画像データ生成装置 28…カラープリンタ
29…出力モード設定部 30…出力モード切換部
32…色再現処理部 34…網点像構造再現処理部
36…印刷出力条件設定部 38…網点閾値データ記憶部
40…網点閾値データ判定・選択部 42…網点閾値データ作成部
44…網点画像データ生成部 46…ドットセル
48…ピクセル 50…スーパーセル
Claims (4)
- 少なくとも2組の異なるスクリーン角度および所望のスクリーン線数からなる閾値マトリックスを用いて印刷画像形成装置により形成される少なくとも2組の網点画像を重畳することで作成される印刷網点画像のプルーフ画像を、前記印刷画像形成装置の出力解像度と異なる出力解像度からなるプルーフ画像形成装置により形成する方法において、
スクリーン角度が前記印刷画像形成装置での前記スクリーン角度に実質上等しく、且つ、閾値マトリックス間のスクリーン線数の比の値が前記印刷画像形成装置での前記スクリーン線数の比の値に実質上等しい閾値マトリックスを設定し、設定した前記閾値マトリックスを用いて前記プルーフ画像形成装置により前記プルーフ画像を形成することを特徴とするプルーフ画像形成方法。 - 請求項1記載の方法において、
3組の閾値マトリックス間のスクリーン線数の比の値に実質上等しい閾値マトリックスを設定し、前記プルーフ画像形成装置により前記印刷網点画像のロゼッタパターンを再現することを特徴とするプルーフ画像形成方法。 - 請求項1記載の方法において、
前記印刷画像形成装置で設定される各組の閾値マトリックスのスクリーン線数と、前記プルーフ画像形成装置で設定される各組の閾値マトリックスのスクリーン線数との差は、3%以内に設定されることを特徴とするプルーフ画像形成方法。 - 異なる印刷色に係る複数の網点画像を重畳することで作成される印刷網点画像のプルーフ画像を形成するプルーフ画像形成装置において、
前記印刷網点画像の色を再現する色再現処理部と、
前記印刷網点画像の網点像構造を再現する網点像構造再現処理部と、
前記色再現処理部または前記網点像構造再現処理部を選択的に切り換える切換部と、
を備え、
前記網点像構造再現処理部は、スクリーン角度が前記印刷網点画像を形成する印刷画像形成装置でのスクリーン角度に実質上等しく、且つ、閾値マトリックス間のスクリーン線数の比の値が前記印刷画像形成装置でのスクリーン線数の比の値に実質上等しい閾値マトリックスを設定し、設定した前記閾値マトリックスを用いて前記プルーフ画像を形成することを特徴とするプルーフ画像形成装置。
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