JP4125049B2

JP4125049B2 - 組立式陳列台

Info

Publication number: JP4125049B2
Application number: JP2002176836A
Authority: JP
Inventors: 覚中村
Original assignee: Rengo Co Ltd
Current assignee: Rengo Co Ltd
Priority date: 2002-06-18
Filing date: 2002-06-18
Publication date: 2008-07-23
Anticipated expiration: 2022-06-18
Also published as: JP2004016540A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、店頭で組み立てて商品を陳列する厚紙製の陳列台に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、店頭で商品を陳列するための陳列台として、図９に示すように、トレー５１と棚５２から成るものが使用されている。
【０００３】
このトレー５１は、底壁５３から一対の前下がりの側壁５４と、背の高い後壁５５と、背の低い前壁５６とを起立させ、側壁５４の後端及び前端から延出した折込片５７，５８を内後板５９及び内前板６０で巻き込むことにより保形し、側壁５４を、その上縁から延出した内側板６１を重ねて補強したものである。
【０００４】
棚５２は、段部材６２を階段状に折り曲げて二段の天板６３をなし、その連結部６４に脚板６５のスリット６６を噛み合わせて保形するものであり、この棚５２をトレー５１の内部にセットして、天板６３の上に商品を載置する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような陳列台は、組み立てるのに手間がかかり、店頭で迅速に商品を陳列することができない。
【０００６】
そこで、この発明は、折畳状態から簡単に組み立てられる組立式陳列台を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明に係る陳列台は、トレーの側壁と後壁とを斜折線を有する折込片で連結し、底壁から後壁を起立させると、両側壁が起立するようにし、棚の各段天板を支持する前後の支持板を前倒状態から起立させ、トレーの後壁に係止して、組み立てることとしたのである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【０００９】
この発明に係る陳列台は、図１に示すように、前下がりのトレー１と、その内部にセットされる階段状の棚２とから成り、この棚２は、上段体３、下段体４及び落止板５，６と、各段にセットされる仕切材７，８とから構成されている。棚２の後部には広告パネル９が立てられている。
【００１０】
図２に示すように、トレー１のブランクでは、底壁１１の周囲に一対の側壁１２、後壁１３及び前折板１４が連設され、側壁１２と後壁１３は、底壁１１の角へ向かう斜折線ａを有する折込片１５で連結されている。側壁１２の端縁は前方が低くなるように折線状に傾斜し、その各辺には内側板１６が連設されている。
【００１１】
後壁１３の端縁には、基端両側から内側へ向かう斜折線ｂを有する内後板１７が連設され、後壁１３と内後板１７には差込穴ｃが設けられている。また、前折板１４には添当板１８が連設され、その稜部にはコ字状の切込により突起ｄが設けられている。
【００１２】
また、上段体３及び下段体４のブランクでは、天板２１の前後に支持板２２，２３が連設され、後方の支持板２３には底板２４が、前方の支持板２２には継代片２５が連設されている。
【００１３】
天板２１には差込穴ｅが設けられ、上段体３には、天板２１から後方の支持板２３への切込により差込片ｆが、下段体４には、前方の支持板２２の上部に差込穴ｇがそれぞれ設けられている。
【００１４】
また、落止板５は、上段体３の支持板２２よりも背が高く、落止板６は、下段体４の支持板２２よりも背が高くなっている。落止板６には、下段体４の支持板２２に対応する差込穴ｇが設けられている。
【００１５】
そのほか、仕切材７，８のブランクでは、複数の敷板２６の間にそれぞれ一対の立上板２７が設けられ、各立上板２７の基部には、敷板２６への切込により差込片ｈが設けられている。
【００１６】
上記ブランクからトレー１を組み立てるには、図３に示すように、側壁１２の内面に内側板１６を貼り付け、折込片１５を斜折線ａに沿って谷折りしつつ、底壁１１から両側壁１２及び後壁１３を起立させ、後壁１３の内面に内後板１７の斜折線ｂに挟まれた中間部分を貼り付ける。
【００１７】
また、棚２を組み立てるには、図４に示すように、上段体３及び下段体４のブランクを角筒状に折り曲げて、継代片２５を底板２４に貼り付け、上段体３の支持板２２と下段体４の支持板２３とを落止板５を介して貼り合わせ、下段体４の支持板２２に落止板６を貼り付ける。
【００１８】
そのほか、仕切材７，８を組み立てるには、図５に示すように、各対の立上板２７を折り重ねて貼り合わせ、差込片ｈを下方へ突出させる。
【００１９】
上記のように組み立てた棚２は、トレー１の底壁１１の上に、後方へ寄せて置き、底板２４を底壁１１に貼り付けて、トレー１に固定する。なお、棚２は必ずしも固定しなくてもよい。
【００２０】
そして、陳列台の出荷に際しては、図６に示すように、上段体３及び下段体４の支持板２２，２３を前方へ倒して、棚２を折り畳み、後壁１３を後方へ、両側壁１２を内側へ倒して、トレー１を扁平化しておく。
【００２１】
このようにトレー１及び棚２を折り畳むと、側壁１２の内側に、立上板２７を倒した仕切材７，８と、広告パネル９とを収納することができるので、嵩張らない状態で小売店へ配送することができる。
【００２２】
一方、この陳列台を店頭で組み立てる際には、図７に示すように、底壁１１から後壁１３を起立させる。このとき、内後板１７が斜折線ｂ沿いにめくれ上がりつつ、折込片１５が斜折線ａに沿って谷折りされ、両側壁１２が起立するので、トレー１は簡単に組み立てられる。
【００２３】
その後、図８に示すように、棚２の上段体３及び下段体４の支持板２２，２３を起立させ、差込片ｆを、差込穴ｃに差し込んで下方へ折り曲げ、粘着テープ等で後壁１３の外面に固定すると、棚２が保形される。
【００２４】
次に、前折板１４を上後方へ、添当板１８を下方へ折り曲げて、突起ｄを差込穴ｇに差し込むと、トレー１の前部に三角構造が形成されて、棚２の前倒れが防止される。
【００２５】
また、仕切材７，８の立上板２７を起立させて、仕切材７，８をそれぞれ棚２の上段体３及び下段体４の天板２１に載せ、差込片ｈを差込穴ｅに差し込むと、立上板２７が棚２の段部及び落止板５，６に当接し、支持板２２，２３が直立状態に保持される。
【００２６】
その後、上段体３に載せた仕切材７の立上板２７と内後板１７の間に広告パネル９を差し込むと、図１に示すような陳列台が完成し、商品を棚２に載せて陳列することができ、階段状の商品配置と、広告パネル９により、高い陳列効果を得ることができる。
【００２７】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る陳列台は、扁平に折り畳んだ状態からトレーの後壁を起立させると、これに伴い両側壁が起立し、棚を前倒状態から起立させ、トレーの後壁に係止することにより、簡単に組み立てることができるので、店頭で迅速に商品を陳列することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係る陳列台の組立状態を示す斜視図
【図２】同上の構成部材のブランクを示す図
【図３】同上のトレーの組立状態を示す斜視図
【図４】同上の棚の組立状態を示す斜視図
【図５】同上の仕切材の組立状態を示す斜視図
【図６】同上の陳列台の折畳状態を示す斜視図
【図７】同上の組立過程を示す斜視図
【図８】同上の仕切材及び広告パネルの取付過程を示す斜視図
【図９】従来の陳列台のトレーと棚の分離状態を示す斜視図
【符号の説明】
１トレー
２棚
３上段体
４下段体
５，６落止板
７，８仕切材
９広告パネル
１１底壁
１２側壁
１３後壁
１４前折板
１５折込片
２１天板
２２，２３支持板
２６敷板
２７立上板

Claims

底壁１１、一対の側壁１２及び後壁１３を備え、側壁１２を前下がりにしたトレー１と、その内部にセットされる階段状の棚２とから成る陳列台において、前記トレー１は、側壁１２と後壁１３とを斜折線ａを有する折込片１５で連結し、底壁１１から後壁１３を起立させると、両側壁１２が起立するものとし、前記棚２は、各段天板２１を支持する前後の支持板２２，２３を前倒状態から起立させ、トレー１の後壁１３に係止して保形するものとし、トレー１の前縁から前折板１４及び添当板１８を順次延出し、この前折板１４を上後方へ折り曲げ、添当板１８を下方へ折り曲げて、前折板１４と添当板１８の稜部から突出した突起ｄを、棚２の前面に形成した差込穴ｇに差し込み、トレー１の前部に三角構造を形成したことを特徴とする組立式陳列台。