JP4121616B2 - 油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に作動油を充填し、ライナーをロータにより回転駆動することにより、主軸に打撃トルクを発生させるようにした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トルクレンチの打撃トルク発生装置として、騒音と振動が小さい、内部に作動油を充填し、ライナーをロータにより回転駆動することにより、主軸に打撃トルクを発生させるようにした油圧式の打撃トルク発生装置を使用した油圧式トルクレンチが、一般に使用されている。
【0003】
図6に、この油圧式トルクレンチの一例を示す。
この油圧式トルクレンチ101は、高圧空気の供給、停止を行うメインバルブ102と正逆回転の打撃トルクを選択的に発生させるための正逆回転切換バルブ103を有し、このバルブ102,103から送気される高圧空気により回転トルクを発生するロータ104を駆動する。
そして、ロータ104の回転トルクを打撃トルクに変換する油圧式の打撃トルク発生装置105を油圧式トルクレンチ101の先端部に突設されたフロントケース106内に設けるようしている。
この油圧式の打撃トルク発生装置105は、ライナーケース151内にライナー150を設け、このライナー150内に作動油を充填密閉し、ライナー150内に同軸に嵌挿した主軸107に1個又は複数個の羽根挿入溝171を設け、この羽根挿入溝171内に羽根153を嵌挿し、この羽根153を、ばね154にて常時主軸107の外周方向に付勢してライナー150の内周面に摺接するようにするとともに、主軸107の外周面に1個又は複数個のシール面(図示省略)を形成する。
また、ライナー150には、打撃トルクの大きさを調整する出力調整機構108を設ける。
そして、ロータ104によりライナー150を回転させることにより、ライナー150の内周面に形成した複数個のシール面(図示省略)と主軸107の外周面に形成したシール面及び羽根153とが合致したとき、主軸107に打撃トルクを発生させるものである。
【0004】
ところで、従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置105の場合、主軸107に1個又は複数個の羽根挿入溝171を設け、この羽根挿入溝171内に羽根153を嵌挿し、この羽根153を、ばね154にて常時主軸107の外周方向に付勢してライナー150の内周面に摺接する構成を採用しているため、羽根153の先端とライナー150の内周面との摺動抵抗によるエネルギ損失が大きく、また、この摺動により発生する摩擦熱により作動油の温度が上昇し、作動油の粘度変化によりトルクレンチの出力が変動するという問題があった。
また、主軸107に羽根挿入溝171やばね154を挿入する穴を設ける必要があることから、主軸107の強度を維持するため、主軸107の径を大きくしなければならず、これに伴い装置自体が大形化し、かつ装置の構造も複雑になるとともに、ばね154の破損等、装置の耐久性にも問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の有する問題点に鑑み、油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置からばね154にて常時主軸107の外周方向に付勢する羽根153を無くすことによって、摺動抵抗が小さくエネルギ効率がよく、作動油の温度上昇が少なく安定した出力が得られ、小形で、構造が簡単で、かつ耐久性を有する油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置は、内部に作動油を充填し、ライナーをロータにより回転駆動することにより、主軸に打撃トルクを発生させるようにした油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置において、
内部に空洞部を形成し、ロータにより回転駆動されるライナーと、
内部に断面略長円形の空洞部を形成し、該空洞部の長軸に沿って、その内壁にシール面を、該シール面を挟んで壁体を貫通して内部と外部を連通させる作動油通路をそれぞれ形成し、前記ライナーの空洞部の内壁に回転軸と平行に設けた揺動軸を軸心として揺動自在に、前記ライナーの空洞部内に配設した揺動部材と、
前記揺動部材の空洞部を貫通する主軸と、
前記揺動部材の空洞部の内壁に形成したシール面に摺接するシール面及び該シール面を挟んで作動油通路を形成するとともに、揺動部材の空洞部のの短軸側の内壁に摺接する直径を有する円柱状で、回転軸に対して偏心するように前記主軸に形成した摺接突部と、
前記揺動軸を設けた反対側のライナーの空洞部の内壁に摺接して、ライナーの空洞部の内壁と揺動部材の外面とをシールする、前記揺動部材に配設したシール部材とからなり、
前記揺動部材とシール部材とにより区分するようにしたライナーの空洞部を、揺動部材に形成した空洞部及び作動油通路並びに摺接突部に形成した作動油通路を介して連通するようにするとともに、ライナーの主軸に対する相対的な1回転につき1回、前記区分されたライナーの空洞部を摺接突部によって遮断して、打撃トルクを主軸に発生させるようにしたことを特徴とする。
【0007】
この油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置は、ロータによりライナーを回転させることにより、ライナーの主軸に対する相対的な1回転につき1回、揺動部材の空洞部の内壁に形成したシール面と、摺接突部に形成したシール面とを合致させて、揺動部材とシール部材とにより区分するようにしたライナーの空洞部を摺接突部によって遮断して、このとき、打撃トルクを主軸に発生させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図4は、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の第1実施例を示す。
この油圧式トルクレンチ1は、高圧空気の供給、停止を行うメインバルブ2と正逆回転の打撃トルクを選択的に発生させるための正逆回転切換バルブ3を有し、このバルブ2,3から送気される高圧空気により回転トルクを発生するロータ4を駆動する。
そして、ロータ4の回転トルクを打撃トルクに変換する油圧式の打撃トルク発生装置5を油圧式トルクレンチ1の先端部に突設したフロントケース6内に設けるようしている。
【0010】
油圧式の打撃トルク発生装置5は、内部に作動油を充填し、ロータ4により回転駆動されるライナー50と、ライナー50の空洞部57内に配設した揺動部材56と、揺動部材56の空洞部58を貫通する主軸7と、ライナー50及び主軸7の共通する回転軸O1に対して偏心O2するように主軸7に形成した摺接突部71と、揺動部材56に配設したシール部材55とからその主要部を構成するようにしている。
【0011】
ロータ4により回転駆動されるライナー50は、図2及び図3(a)に示すように、内部に揺動部材56等を収容するとともに、作動油を充填する空洞部57を形成した円筒状のライナー本体51と、ライナー本体51の開口部を閉鎖するライナー蓋体52と、ライナー本体51に螺合し、ライナー蓋体52を固定する固定部材53とから構成するようにする。
【0012】
ライナー50の空洞部57内に配設される揺動部材56は、図2及び図3(b)に示すように、内部に断面略長円形の空洞部58を形成するとともに、空洞部58の長軸に沿って、その内壁にシール面56bを形成し、さらに、シール面56bを挟んで作動油通路56a,56aを形成するようにする。
【0013】
また、揺動部材56の外面には、空洞部58の長軸に沿って、一方側に、ライナー50の空洞部57の内壁51bに回転軸O1と平行に設けた金属製の丸棒からなる揺動軸54を嵌合する凹溝56cを形成し、揺動部材56を揺動軸54を軸心としてライナー50の空洞部57内で揺動自在となるようにする。
このため、ライナー50の空洞部57は、揺動部材56の空洞部58の長軸方向が短軸となる略長円形の断面形状に形成するようにする。
一方、凹溝56cを形成した他方側に、ライナー50の空洞部57の内壁51bに摺接して、ライナー50の空洞部57の内壁51bと揺動部材56の外面とをシールする金属製の丸棒からなるシール部材55を嵌挿する凹溝56dを回転軸O1と平行に形成するようにする。
また、揺動部材56の凹溝56c及び凹溝56dを形成した外面を除く面は、面取りを施すことにより、ライナー50の空洞部57内に、所要量の作動油が充填されるようにする。
【0014】
揺動部材56の空洞部58を貫通する主軸7は、図2に示すように、その基端部72をライナー蓋体52に形成した凹部52aに軸支されるとともに、中間部73をOリング59によりシールして、その先端部74を打撃トルク発生装置5から突出させるようにする。
【0015】
回転軸O1に対して偏心O2するように主軸7の基端部72と中間部73の間に形成した摺接突部71は、図2及び図3(c)に示すように、揺動部材56の空洞部58の短軸側の内壁に摺接する直径を有する円柱状に形成するとともに、揺動部材56の空洞部58の内壁に形成したシール面56bに摺接するシール面71bを、回転軸O1から最も離れた位置の外周面に回転軸O1に平行に形成し、さらに、シール面71bを挟んで作動油通路71a,71aを形成するようにする。
【0016】
ライナー50のライナー蓋体52には、打撃トルク発生装置5により主軸7に発生する打撃トルクの大きさを調整する出力調整機構8を設ける。
この出力調整機構8は、従来公知のもので、ライナー50の空洞部57を揺動部材56とシール部材55とにより区分することにより形成された空洞部57a,57bを、小孔(図示省略)及びライナー蓋体52に形成した出力調整孔82を介して連通するとともに、この出力調整孔82に出力調整弁81を可調整的に螺合することにより、後述のように、ライナー50の空洞部57a,57bの一方が高圧室H、他方が低圧室Lとなった場合に、この出力調整機構8を介して高圧室Hから低圧室Lに向けて作動油が流通することになる作動油の圧力を調整することができるように構成されている。
この出力調整機構8を設ける位置は、本実施例の位置に限定されず、例えば、ライナー50のライナー本体51に、回転軸O1に平行に設けることができる。
【0017】
次に、この油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置5の作動について説明する。
まず、メインバルブ2及び切換バルブ3を操作して高圧空気をロータ4へ導入すると、ロータ4は高速で回転する。
このロータ4の回転力は打撃トルク発生装置5のライナー50に伝達され、ライナー50が回転する。
【0018】
ライナー50の回転により、ライナー50の内部は、図4(a)→(b)→(c)→(d)→(e)→(f)→(a)→・・・のとおり変化する。なお、この図4は、主軸7を固定した状態(仮定)を描いたものである。
図4(a)は、主軸7に打撃トルクが発生していない状態を示し、これよりライナー50が略60度ずつ回転した状態を(b)、(c)、(d)、(e)及び(f)に示す。
【0019】
主軸7に打撃トルクが発生するのは、図4(d)に示すときで、このとき、揺動部材56とシール部材55とにより区分されたライナー50の空洞部57a,57bを連通する、揺動部材56に形成した空洞部58(摺接突部71に形成した作動油通路71a,71a)及び作動油通路56a,56aを、摺接突部71によって、より具体的には、摺接突部71の外周面が揺動部材56の空洞部58の内壁に摺接するとともに、摺接突部71のシール面71bが揺動部材56の空洞部58の内壁に形成したシール面56bに摺接することによって遮断されることとなる。
このように、ライナー50の空洞部57a,57bが遮断された状態で、さらにライナー50が回転すると、回転軸O1に対して偏心O2するように主軸7に形成した摺接突部71の作用により、揺動部材56が揺動軸54を軸心としてライナー50の空洞部57内で右側(図4(d)中の矢印参照)に揺動し、ライナー50の空洞部57aの体積が減少し、一方、空洞部57bの体積が増加して、それぞれ、高圧室Hと低圧室Lが形成されることとなる。
ところで、ライナー50の空洞部57に充填されている作動油は、非圧縮性流体であるため、ライナー50の内部は、図4(d)に示した状態で固定され、ライナー50が主軸7に対して相対的に自由に回転することができない状態となり、ライナー50の回転力が作動油を介して主軸7に伝達され、主軸9に打撃トルクを発生させる。
【0020】
このとき、主軸7に発生する打撃トルクの大きさは、出力調整機構8の出力調整弁81により、この出力調整機構8を介して高圧室Hから低圧室Lに向けて作動油が流通することになる作動油の圧力を調整することによって、設定することができ、これにより、ボルト、ナット等を所定の設定トルクで以て締め付けることができるものとなる。
【0021】
一方、図4(d)以外の、図4(a)、(b)、(c)、(e)及び(f)に示すときは、揺動部材56とシール部材55とにより区分されたライナー50の空洞部57a,57bは、摺接突部71のシール面71bが揺動部材56の空洞部58の内壁に形成したシール面56bに摺接しないため、揺動部材56に形成した空洞部58(摺接突部71に形成した作動油通路71a,71a)及び作動油通路56a,56aを介して連通され、ライナー50の空洞部57a,57bに、高圧室Hと低圧室Lが形成されることはない。
そして、ライナー50の内部は固定されず、ライナー50が主軸7に対して相対的に自由に回転することができる状態となり、ライナー50の回転力は主軸7に伝達されず、主軸9に打撃トルクは発生しない。
【0022】
このようにして、ロータ4によりライナー50を回転させることにより、ライナー50の主軸7に対する相対的な1回転につき1回、揺動部材56の空洞部58の内壁に形成したシール面56bと、摺接突部71に形成したシール面71bとを合致させて、揺動部材56とシール部材55とにより区分するようにしたライナー50の空洞部57a,57bを摺接突部71によって遮断して、このとき、打撃トルクを主軸7に発生させることができる。
【0023】
なお、ロータ4を逆方向に回転した場合には、ライナー50の内部は、図4(f)→(e)→(d)→(c)→(b)→(a)→(f)・・・のとおり変化し、主軸7に先とは逆方向の打撃トルクを発生させることができる。
【0024】
ところで、本実施例においては、揺動部材56の作動油通路56a,56a及びシール面56bを揺動軸54の近傍位置に形成するようにしたが、図5に示す、本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の第2実施例のように、これらを揺動軸54の反対側のシール部材55の近傍位置に形成することもできる。
この場合、主軸7に打撃トルクが発生するのは、図5に示すときで、この第2実施例においても、上記第1実施例と同様、ロータ4によりライナー50を回転させることにより、ライナー50の主軸7に対する相対的な1回転につき1回、揺動部材56の空洞部58の内壁に形成したシール面56bと、摺接突部71に形成したシール面71bとを合致させて、揺動部材56とシール部材55とにより区分するようにしたライナー50の空洞部57a,57bを摺接突部71によって遮断して、このとき、打撃トルクを主軸7に発生させることができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置によれば、ロータによりライナーを回転させることにより、ライナーの主軸に対する相対的な1回転につき1回、揺動部材の空洞部の内壁に形成したシール面と、摺接突部に形成したシール面とを合致させて、揺動部材とシール部材とにより区分するようにしたライナーの空洞部を摺接突部によって遮断して、このとき、打撃トルクを主軸に発生させることができる。
これによって、従来の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置に必須であった、ばねにて常時主軸の外周方向に付勢する羽根を必要とせず、摺動抵抗が小さくエネルギ効率がよく、作動油の温度上昇が少なく安定した出力が得られ、小形で、構造が簡単で、かつ耐久性を有する油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の打撃トルク発生装置を組み込んだ油圧式トルクレンチの全体図である。
【図2】 本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の第1実施例を示し、(a)は正面断面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】 本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の構成部材を示し、(a)はライナー、(b)は揺動部材、(c)は主軸に形成した摺接突部の側面図である。
【図4】 本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の作動状態を示す断面図である。
【図5】 本発明の油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置の第2実施例を示し、(a)は正面断面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図6】 従来の打撃トルク発生装置を組み込んだ油圧式トルクレンチの全体図である。
【符号の説明】
1 油圧式トルクレンチ
2 メインバルブ
3 正逆回転切換バルブ
4 ロータ
5 打撃トルク発生装置
50 ライナー
51 ライナー本体
52 ライナー蓋体
53 固定部材
54 揺動軸
55 シール部材
56 揺動部材
56a 作動油通路
56b シール面
57(57a,57b) 空洞部
58 空洞部
59 Oリング
6 フロントケース
7 主軸
71 摺接突部
71a 作動油通路
71b シール面
8 出力調整機構
O1 回転軸
Claims (1)
- 内部に作動油を充填し、ライナー(50)をロータ(4)により回転駆動することにより、主軸(7)に打撃トルクを発生させるようにした油圧式トルクレンチ(1)の打撃トルク発生装置(5)において、
内部に空洞部(57)を形成し、ロータ(4)により回転駆動されるライナー(50)と、
内部に断面略長円形の空洞部(58)を形成し、該空洞部(58)の長軸に沿って、その内壁にシール面(56b)を、該シール面(56b)を挟んで壁体を貫通して内部と外部を連通させる作動油通路(56a,56a)をそれぞれ形成し、前記ライナー(50)の空洞部(57)の内壁に回転軸(O1)と平行に設けた揺動軸(54)を軸心として揺動自在に、前記ライナー(50)の空洞部(57)内に配設した揺動部材(56)と、
前記揺動部材(56)の空洞部を貫通する主軸(7)と、
前記揺動部材(56)の空洞部(58)の内壁に形成したシール面(56b)に摺接するシール面(71b)及び該シール面(71b)を挟んで作動油通路(71a,71a)を形成するとともに、揺動部材(56)の空洞部の(58)の短軸側の内壁に摺接する直径を有する円柱状で、回転軸(O1)に対して偏心するように前記主軸(7)に形成した摺接突部(71)と、
前記揺動軸(54)を設けた反対側のライナー(50)の空洞部(57)の内壁(51b)に摺接して、ライナー(50)の空洞部(57)の内壁(51b)と揺動部材(56)の外面とをシールする、前記揺動部材(56)に配設したシール部材(55)とからなり、
前記揺動部材(56)とシール部材(55)とにより区分するようにしたライナー(50)の空洞部(57)を、揺動部材(56)に形成した空洞部(58)及び作動油通路(56a,56a)並びに摺接突部(71)に形成した作動油通路(71a,71a)を介して連通するようにするとともに、ライナー(50)の主軸(7)に対する相対的な1回転につき1回、前記区分されたライナー(50)の空洞部(57)を摺接突部(71)によって遮断して、打撃トルクを主軸(7)に発生させるようにしたことを特徴とする油圧式トルクレンチの打撃トルク発生装置。
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Cited By (1)
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- 1998-05-08 JP JP14227198A patent/JP4121616B2/ja not_active Expired - Lifetime
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