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JP4119785B2 - Electrodeless discharge lamp - Google Patents

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JP4119785B2
JP4119785B2 JP2003140067A JP2003140067A JP4119785B2 JP 4119785 B2 JP4119785 B2 JP 4119785B2 JP 2003140067 A JP2003140067 A JP 2003140067A JP 2003140067 A JP2003140067 A JP 2003140067A JP 4119785 B2 JP4119785 B2 JP 4119785B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルブに設けられた凹入部に誘導コイルを配置している無電極放電ランプに関し、特に熱伝導部材を有する無電極放電ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、誘導結合を用いた無電極放電ランプは、長寿命であることから保守管理コストの低減を主な目的として道路や橋梁といった公共施設の照明用に用いられてきた。しかし、近年では、無電極放電ランプは、高効率、長寿命であることからホテルやレストランなどにおいて電球代替用光源として普及する趨勢にある。この無電極放電ランプの開発にあたっては、始動性が良く、効率が高いランプとするための努力、すなわち、商用電源から電源回路を介して放電バルブに供給する電力をできるだけ効率的に供給するための努力がされてきた。
【0003】
従来、無電極放電ランプの放電バルブに効率的に電磁エネルギーを供給するためには、電源回路に含まれるインバータ回路と負荷共振回路(整合回路)とのインピーダンス整合をはかり、これにより誘導コイルに最大電力が供給されるようにするのが一般的である。この場合、誘導コイルを介して放電バルブに供給される電磁エネルギーは、負荷共振回路に含まれる誘導コイルのインダクタンスの値によって大きく影響を受ける。すなわち、誘導コイルのインダクタンスが設計値から少し(たとえば2〜3%)でも外れると、これによって負荷共振回路の共振周波数がインバータ回路の動作周波数(スイッチング素子の駆動周波数)とずれてしまう。このように、2つの周波数が少しでもずれると、誘導コイル両端に印加される共振電圧が著しく低下し、無電極放電ランプは始動できなくなる。
【0004】
このため負荷共振回路を構成するインピーダンス素子は、共振周波数を一定にするよう、特性の点でバラツキがないことが望まれる。このような背景から誘導コイルのインピーダンスのバラツキを微調整することを目的としたコイルインダクタンス微調用の可動シリンダーが、開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、無電極放電ランプの動作や効率は、誘導コイルのコアとして用いる磁性材料であるフェライトの温度特性によって影響を受ける。誘導コイルのコアで発生する熱によってコアの温度が上昇するとコアの透磁率が低下する。この温度上昇による透磁率低下を防止するために、コアで発生する熱を効率よく放散するための熱伝導部材を配設した無電極放電ランプが実用化されている。例えば、円筒状コアの長さの主要部分に沿って棒状の熱伝導部材を配設した無電極放電ランプが開示されている(例えば、特許文献2参照)。さらに、前記特許文献2では、棒状または筒状の熱伝導部材に伝達されたコアの熱を、コアに垂直に配置された平面状の熱伝導部材を介してケースに伝達し、ケース外へと放熱する構成も開示されている。
【0006】
また、誘導コイルの発生熱を効果的に放散するために、コアの内側に沿って筒状の伝熱体を配し、この伝熱体を、電源ユニットを内蔵した金属ハウジングと電気的に絶縁することで始動電圧の低減を図った無電極放電ランプが、開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−69992号公報
【特許文献2】
実公平6−6448号公報
【特許文献3】
特公平5−27945号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
無電極放電ランプの始動を確実なものにするためには、放電バルブへの供給電力をできるだけ大きくすることが必要であり、このためには誘導コイルのインダクタンスのバラツキを抑えることが重要である。これについては、先に、従来技術の項で述べた。また誘導コイルのインダクタンスは、無電極放電ランプに放熱のために設けた熱伝導部材と誘導コイルとの配置関係によっても影響を受ける。
【0009】
しかしながら、熱伝導部材と誘導コイルとの配置関係によって生じるインダクタンスのバラツキを抑えるために具体的にどうすればよいかについての報告は今までになかった。
【0010】
本発明は、誘導コイルのインダクタンスのバラツキを抑え、これによって確実な始動を可能とする無電極放電ランプを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明の第1の無電極放電ランプは、放電ガスが封入され、凹入部を有する略球状のバルブと、磁性材料からなり略筒形のコアと当該コアの周囲に巻かれた巻線を有し、前記凹入部に配置され、前記バルブ内部に電磁界を発生させる誘導コイルと、前記コアの筒穴に一部が挿入される挿入部と、当該コアの外部に配置され当該挿入部の端部から鍔状に張り出している平面部と、を有する熱伝導部材と、を備える無電極放電ランプであって、前記コアの前記平面部側の端部と前記平面部とは、第1の間隔を設けて配置されており、前記第1の間隔は、7.5mm以上である
【0014】
本願発明の第2の無電極放電ランプは、放電ガスが封入され、凹入部を有する略球状のバルブと、磁性材料からなり略筒形のコアと当該コアの周囲に巻かれた巻線を有し、前記凹入部に配置され、前記バルブ内部に電磁界を発生させる誘導コイルと、前記コアの筒穴に一部が挿入される挿入部と、当該コアの外部に配置され当該挿入部の端部から鍔状に張り出している平面部と、を有する熱伝導部材と、前記コアと前記平面部との間に前記平面部と平行に配置された略平板状の磁性材料からなるシールド材と、を備える無電極放電ランプであって、前記コアの前記平面部側の端部と前記シールド材とは、第2の間隔を設けて配置されている。
【0015】
前記第2の間隔は、4.0mm以上であることが好ましい。
【0016】
前記第2の間隔は、5.5mm以上であることが好ましい。
【0017】
前記シールド材は、フェライトまたは鉄を含むことが好ましい。
【0018】
ある好適な実施形態において、前記第1の間隔又は前記第2の間隔は、突起物であるスペーサーにより形成されている。
【0019】
前記突起物は、樹脂材料からなることが好ましい。
【0020】
前記誘導コイルに電力を供給するための基板を有した電源回路と、前記基板を保持するための保持部材と、をさらに備え、前記突起物は、前記保持部材に一体に形成されていることが好ましい。
【0021】
前記挿入部と前記平面部とは、接合されており、前記挿入部と前記平面部とを接合する接続部の曲率半径が2mm以下であることが好ましい。
【0022】
ある好適な実施形態において、前記平面部には、複数の孔が設けられている。
【0023】
前記平面部の外径は、前記シールド材の外径以上であることが好ましい。
【0024】
前記熱伝導部材には、前記平面部からの熱を外部に逃がす円筒状の円筒部が、当該平面部の外周と熱的に接続されていることが好ましい。
【0025】
前記電源回路を覆うケースをさらに備え、前記円筒部は、前記ケースと熱的に接続されていることが好ましい。
【0026】
商用電力を受け取るための口金をさらに有し、前記バルブと、前記誘導コイルと、前記電源回路と、前記口金とが一体に形成されていることが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0028】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係わる無電極放電ランプついて図1を参照しながら説明する。
【0029】
図1は、本実施の形態に係る無電極放電ランプ10の概略構成を示す要部断面図である。図1において、無電極放電ランプ10は、ソーダガラスでできた透光性の電球状のバルブ110を有し、このバルブ110は、凹入部115を有する。このバルブ110の内部には、主たる発光物質として水銀が(図示せず)、バッファガスとしてアルゴンやクリプトンなどの希ガス(図示せず)が封入されている。また、このバルブ110の内側面には、蛍光体を塗布した蛍光体層(図示せず)が形成されており、バルブ110内に封入した水銀の励起作用によって発生する紫外放射が、この蛍光体層で可視放射に変換される。バルブ110の凹入部115には、筒状をした磁性材料であるフェライトからなるコア123とコア123の周囲に巻かれた巻線125とで構成された誘導コイル120が配置してある。なお、図1の巻線125は、巻線125の断面を示している。コア123の長さLは、45mmで、Mn−Zn系フェライト(透磁率 約2,300)を使用している。巻線125としては、リッツ線を使用し、その巻数は42ターンである。
【0030】
巻線125は、誘導コイル120に高周波電流を供給するための電源回路130に接続されている。電源回路130は、半導体・コンデンサ・抵抗・チョークコイルなどの電子部品とこれらの電子部品を配設するためのプリント基板とを含んでいる。電源回路130は、図示はしないが、整流回路と、平滑コンデンサと、平滑化された直流を交流に変換するインバータ回路と、バルブ110内の放電ガスを励起するための電力を誘導コイル120を介して供給する負荷共振回路とで構成されており、インバータ回路の駆動周波数は425kHzである。
【0031】
電源回路130は、電気絶縁性が高く、耐熱性の優れた樹脂、例えばポリブチレンテレフタレートでできたケース140で覆われており、この電源回路130への入力電力は、口金150を介して供給される。なお、入力電力は商用電力である。このように、本実施形態の無電極放電ランプ10は、バルブ110と誘導コイル120と電源回路130と口金150とが一体に形成された電球形無電極放電ランプである。
【0032】
本実施形態では、コア123の熱をコア123の外部に逃がすために熱伝導部材160が無電極放電ランプ10内に配置されている。コア123の筒穴内には、コア123からの熱を逃がす熱伝導性の高い銅製のパイプ状の挿入部163がコア123に熱的に接する形で挿入されている。この挿入部163は、バルブ110の底部において挿入部163の端部から鍔状に張り出した熱伝導性の高い銅製の平面部165と接合されている。平面部165は、挿入部163とは略直交するように配置されている。この平面部165は、挿入部163からの熱をケース140外部に逃がす働きをする。
【0033】
さらにこの平面部165は、平面部165からの熱をケース140外部に逃がしやすくするように銅製の円筒状の円筒部167に連結してある。本実施形態では、円板状の平面部165の外周から略直角に円筒部167が延びている。円筒部167の延びる方向は、平面部165から挿入部163が延びる方向とは反対方向である。この円筒部167は、ケース140に接触させることにより、ケース140と熱的に接続してあり、熱を外部に逃がしやすくしている。なお、ここでは接触させることにより熱的に接続しているが、円筒部167とケース140とを機械的に接続させたり、グリース等を介して熱を伝導させるようにして熱的に接続してもよい。また、図1においては、平面部165と円筒部167とは断面を記載しており、挿入部163は、断面で表されてはいない。
【0034】
誘導コイル120で発生した熱は、先ず銅製の挿入部163に伝達され、さらに銅製の平面部165を介して銅製の円筒部167に伝達される。円筒部167に伝達された熱は、ケース140を介して無電極放電ランプ10の外に放熱される。このように挿入部163と、平面部165とで熱伝導部材160を構成し、さらに円筒部167からケース140を介して誘導コイル120で発生する熱を無電極放電ランプ10の外に効率よく放散するようにしてある。
【0035】
本実施の形態1の無電極放電ランプ10では、誘導コイル120のインダクタンスのバラツキを抑えるために、誘導コイル120のコア123の平面部165に近い方の端部127と平面部165との間の間隙D1(第1の間隔)を8mmに設定している。以降、特に明記しない限りコア123の「端部127」とはコア123の平面部165に近い方の端部を指す。
【0036】
以下、間隙D1をこのように設定した理由について説明する。
【0037】
コア123の端部127と平面部165との間隙D1を変化させると誘導コイル120のインダクタンスが変化する。
【0038】
本発明にあたり発明者らは、コア123の端部127近傍に導電性物質が置かれたときに誘導コイル120のインダクタンスが受ける影響について実験的検討を行い、インダクタンスの安定のためには、コア123の端部127と導電性物質との間に間隙を設けることが重要であることを見出した。
【0039】
次に、誘導コイル120のインダクタンスのバラツキを押さえるために、コア123と導電性物質である熱伝導部材160の平面部165との位置関係をどのようにすべきかについて実験検討を行った。その結果を、図2に示す。図2において、横軸は、コア123の端部127と平面部165との間の間隙D1(mm)を、縦軸は、誘導コイル120のインダクタンスの値であって、間隙D1が0mmのときの値を1に正規化して表した値を示している。なお、実験で用いた誘導コイル120及び熱伝導部材160の材料、構成は、先に述べた通りであり重複して説明しない。
【0040】
図2から分かるようにコア123の端部127と平面部165との間の間隙D1が5.0mm以上になると、間隙が1mm変化したとき、誘導コイル120のインダクタンスの変動率は1%以下となり、さらに間隙D1が7.5mm以上ではインダクタンスの変動率は0.5%以下となる。
【0041】
誘導コイル120のインダクタンスが変化すると、共振負荷回路の共振周波数が変わることになり、インバータ回路の駆動周波数と負荷共振回路の共振周波数が僅かながらずれることになる。従って、誘導コイル120のインダクタンスの値が僅か変化しても、始動時に誘導コイル120の両端に印加される共振電圧(以下、簡単に「始動コイル電圧」と呼ぶ)は大きく変化する。
【0042】
本発明者らは、間隙D1の種々の値に対して始動コイル電圧がどのように変化するかについて実験検討を行った。図3は、実験結果の一例を示したもので、図3の横軸は、コア123の端部127と平面部165との間隙D1(mm)を、縦軸は、始動コイル電圧の値であって、間隙D1が0mmとしたときの始動コイル電圧の値を1に正規化して示している。図2及び図3から分かるように、間隙D1が変化することによって誘導コイル120のインダクタンスがほんの僅かでも変化すると、始動コイル電圧は大きく変化する。例えば、コア123と平面部165との間の間隙D1が0.7mmとなると、始動コイル電圧は、間隙D1が0mmのときの約0.33倍になり無電極放電ランプ10は始動できない。このことは、誘導コイル120のインダクタンスのバラツキを押さえ、一定値に保つようにしなければ、誘導コイル120を介して始動に必要な大きな電磁エネルギーをバルブ110内に供給することができないことを意味している。したがって、誘導コイル120のインダクタンスがコア123の取付け方によって変化しないようにすることが極めて重要である。
【0043】
無電極放電ランプ10を組み立てる際にコア123の端部127と平面部165との間隙D1が多少変動しても、誘導コイル120のインダクタンスのバラツキがほとんど生じないようにするためには、図2から分かるように、コア123の端部127と平面部165との間隙D1を5.0mm以上、できれば7.5mm以上とすることが好ましい。間隙D1をこのように設定することで、ランプ組立の際に間隙D1が設定よりも多少ずれても、誘導コイル120のインダクタンスの設定値からのずれは非常に小さいものとなる。本実施の形態では、間隙D1を8mmとすることで取り付け時のインダクタンスのバラツキを間隔D1が1mmずれたときに0.5%以下に抑え、これによって高い始動コイル電圧を確保し、確実な点灯を実現すると同時に、高い光出力を実現している。
【0044】
コア123の端部127と平面部165との間隙D1を上述のように設定することにより、特許文献1における技術では必要であったランプ組立後のインダクタンス調整が、本実施形態では不要となり、製造時間の短縮化及び製造コストの低減も可能となる。
【0045】
なお、コア123の端部127と平面部165との間隙D1は、例えば電球形無電極放電ランプの場合は、30mm以下が好ましい。
【0046】
次に、図1に示す構成とした実施の形態1の無電極放電ランプ10の動作について説明する。
【0047】
口金150から商用電力が供給されると、電源回路130のインバータ回路において、この商用電力が周波数425kHzの高周波電流に変換される。そして、この高周波電流が誘導コイル120に供給されることによりバルブ110内に交流電磁界が発生する。この交流電磁界が、バルブ110内の水銀を励起する。これによりバルブ110内に紫外放射が放射され、この紫外放射はバルブ110内表面に形成された蛍光体層で可視放射に変換され、バルブ110を通して外部に放射される。発光原理は、従来技術と同様である。電源回路130用として用いる具体回路としては従来技術のものが利用できる。
【0048】
本発明に係わる実施の形態1の無電極放電ランプは、先述したように、コア123の長さLを45mm、コア123の端部と平面部165との間の間隙D1を8mm、平面部165とバルブ110の最大径部の面との距離Hを45mmとしてある。したがって、コア123の焼成や、その取り付けによって間隙D1に多少のバラツキがあっても誘導コイル120のインダクタンスの値はほぼ一定に保たれる。これにより本実施の形態1の構成の無電極放電ランプ10においてはインバータ回路と負荷共振回路とのインピーダンス整合が行われ、負荷共振回路の共振周波数とインバータ回路の駆動周波数とを一致させることができるため常に無電極放電ランプの始動に必要な高い共振電圧(始動コイル電圧)を得ることができる。このことはまた、電源回路130の動作点が安定することから、反射電力による回路部品へのストレスが小さく、安定点灯時におけるエネルギー効率も高いことを意味する。
【0049】
なお、従来技術の項で、特許文献3において、コアの発生熱を放散するためにコアに固定した筒状の伝熱体と電源回路を内蔵した金属ハウジングとを配設し、伝熱体の下端で伝熱体と金属ハウジングとを電気絶縁物により電気的に絶縁することにより始動電圧を低減させた無電極放電ランプが開示されていることを述べた。しかし、この特許文献3で開示された無電極放電ランプでは、誘導コイルのコアと金属ハウジングとの距離を一定に保つことについては何ら記載されていない。従って、この従来技術において、誘導コイルのコアと金属ハウジングとの距離がばらつくと、先に説明した実験結果から分かるように、誘導コイルのインダクタンスがばらつき、これによって負荷共振回路の共振周波数がインバータ回路の動作周波数とずれる。このため特許文献3で開示された無電極放電ランプでは、始動電圧の低減が図れたとしても、誘導コイルのインダクタンスのバラツキによる始動コイル電圧の非常に大きな低下を防止することはできない。すなわち、本発明の実施の形態1のように誘導コイルのインダクタンスのバラツキを抑えることにより、確実な始動を確保することはできない。さらに特許文献3の無電極放電ランプでは筒状の伝熱体と金属ハウジングとが電気絶縁物により絶縁されているのに対して、本実施の形態1の無電極放電ランプ10では挿入部163と平面部165とが接続されており、本実施の形態1の無電極放電ランプ10の方が誘導コイル120の熱放散の点で優れている。
【0050】
(実施の形態2)
実施の形態2に係わる無電極放電ランプの概略構成を図4に示す。本実施の形態2の無電極放電ランプ20の基本的構成は、実施の形態1の無電極放電ランプ10の構成とほぼ同じであるが、平面部165の誘導コイル120側の面上に磁性材料からなるシールド材420が配置されている点が異なっている。なお、先に実施の形態1で説明したものと同じ構成要素については同一符号を用い、これらについては説明を省略する。
【0051】
本実施の形態2における誘導コイル120のコア123及び、巻線125に関する条件は、実施の形態1と同じである。すなわち、コア123の長さLは、45mmで、Mn−Zn系フェライト(透磁率 約2,300)を使用している。巻線125としては、リッツ線を使用し、その巻数は42ターンである。
【0052】
また、誘導コイル120から発生する交流電磁界から電源回路130を防護するシールド材420は、フェライトであり、コア123の平面部165に近い方の端部127とシールド材420との間の間隙D2(第2の間隔)は、8mmであり、シールド材420からバルブ110の最大径部を含む平面との距離H2は、45mmである。
【0053】
また、電源回路130の構成は、実施の形態1と同様であり、説明を省略する。なお、電源回路130のインバータ回路の駆動周波数は88kHzである。
【0054】
図4に示すようにシールド材420を配置する場合、コア123の端部127とシールド材420との間隙D2が組み立てにより僅かながらばらつく。これによって誘導コイル120のインダクタンスが僅かながらばらつき、負荷共振回路の共振周波数がインバータ回路の駆動周波数と僅かながらずれることになる。これによって始動時に誘導コイル120両端に印加される共振電圧、すなわち始動コイル電圧が極端に低下し、始動できなくなる。
【0055】
このような問題を防止するためには、無電極放電ランプ20の誘導コイル120のインダクタンスのバラツキを押さえ、インダクタンスが一定となるようにする必要がある。コア123の端部127とシールド材420との間隙D2が変動することにより、誘導コイル120のインダクタンスがどのように変化するかを実験的に求めた結果を図5に示す。図5において、縦軸は、間隙D2が0mmである時のインダクタンスの値を1と正規化して表したインダクタンスの値を、横軸は、間隙D2を示している。また、間隙D2が変動することにより始動コイル電圧がどのように変化するかを実験的に求めた結果を図6に示す。図6において、縦軸は、間隙D2が0mmのときの始動コイル電圧を1に正規化して表した始動コイル電圧の値を、横軸は、間隙D2を示している。
【0056】
図5から、たとえば、間隙D2が、1.65mmのときのインダクタンスは、間隙D2が0mmのときの0.83倍となる。これにより負荷共振回路の共振周波数は、D2が0mmのときの88kHzから96kHzにずれる。この共振周波数のずれにより、図6に示すように、始動コイル電圧がインピーダンス整合時の約4%にまで急落し、無電極放電ランプ20は始動しない。
【0057】
このため、無電極放電ランプ20が安定して始動するようにするには、誘導コイル120の取り付け位置が組立により若干ズレたとしても誘導コイル120のインダクタンスの値が変化しないようにすることが重要である。間隙D2が1mmずれたとしてもインダクタンスの値の変動率が1%以下となるようにするには、図5に示すように、間隙D2を4.0mm以上とすればよい。また間隙D2が1mmずれたとしてもインダクタンスの値の変動率が0.5%以下となるようにするには、間隙D2を5.5mm以上とすればよい。このような背景から、実施の形態2の無電極放電ランプ20では、間隙D2を8mmとしてある。
【0058】
なお、実施の形態2の無電極放電ランプ20において、コア123の端部127とシールド材420との間隙D2がばらつくことによって誘導コイル120のインダクタンスがばらつき、始動コイル電圧が大きく変動する様相は、実施の形態1の無電極放電ランプ10において、コア123の端部127と平面部165との間隙D1のバラツキによって誘導コイル120のインダクタンスがばらつき、共振電圧が大きく変動する様相と類似している。しかし、本実施の形態2の無電極放電ランプ20では、シールド材420があるため、間隙D2の値を、実施の形態1の無電極放電ランプ10における間隙D1の値よりも小さくすることができる。つまり、実施の形態2の方が実施の形態1よりも間隙の許容範囲を広く取ることができるというメリットがある。
【0059】
本実施の形態2のような構成とすることで、ランプの組み立ての際、コア123の端部127とシールド材420との間隙D2を5.5mm以上に設定した場合、この間隙D2が設計仕様から±1mmずれたとしても誘導コイル120のインダクタンスの変動率は0.5%以下に抑えることができる。これによって、無電極放電ランプ20の始動に必要な十分な始動コイル電圧を供給することができ、高効率で高い光出力が得られる無電極放電ランプ20を実現できる。
【0060】
なお、シールド材420の材料として本実施の形態2ではフェライトを用いたが、フェライトの代わりに、例えば、鉄を含む材料のような、磁性をもつ材料を利用しても同様な効果を得ることができる。
【0061】
また、誘導コイル120の熱は、熱伝導部材160から円筒部167を通り、ケース140を介して外部に放散される。従って、平面部165の外径がシールド材420の外径より小さいと、ケース140と円筒部167の間に隙間が発生し、外部への熱放散が効率的に行われなくなる恐れがある。上記の理由から、熱伝導部材160の平面部165の外径がシールド材420の外径以上とした無電極放電ランプ20とすることが適切である。
【0062】
なお、コア123の端部127とシールド材420との間隙D2は、例えば電球形無電極放電ランプの場合は、30mm以下が好ましい。
【0063】
(実施の形態3)
以下、実施の形態3に係わる無電極放電ランプの構成について図7を用いて説明する。
【0064】
図7において、実施の形態1および実施の形態2の無電極放電ランプ10,20の構成要素と基本的に同一機能を有する構成要素については同一符号を付し、説明を省略する。
【0065】
実施の形態3の無電極放電ランプ30には、実施の形態2の無電極放電ランプ20と同様に、誘導コイル120の熱を放散させるために、挿入部163、平面部165とからなる熱伝導部材160および円筒部167が設けられており、平面部165のバルブ110側の面上にはフェライト製で、ディスク状のシールド材420が配設してある。
【0066】
さらに、図7に示すように、誘導コイル120のコア123に巻線を巻回するためのボビン720が備えてある。ボビン720には、巻線125としてリッツ線が巻数42ターン巻いてある。また、バルブ110は、その底部周辺においてボビン720に接着されている。
【0067】
また図7に示すように、電子部品と基板770とで構成された電源回路130を収容して保持するために、耐熱性樹脂でできた保持部材730が配設されており、電源回路130は、基板770の周辺部をこの保持部材730に設けた嵌合ツメにはめ合わせることにより固定してある。
【0068】
また、本実施の形態3の無電極放電ランプ30では、誘導コイル120のインダクタンスのバラツキを0.5%以下に押さえるために、コア123の平面部165に近い方の端部127とシールド材420との間隙D2を6mmにしてある。間隙D2をこのような値にするために、コア123の端部127はスペーサー750により支持されている。このスペーサー750を用いることにより、簡単な方法で確実に間隙D2を一定にすることができる。
【0069】
スペーサー750は、図8に示すように保持部材730に設けた複数本の突起物で構成されており、これらの突起物は保持部材730と一体成形により一体に形成されている。このように一体成形とすることでコストアップを押さえている。なお、この保持部材730は、ボビン720に設けた複数本の嵌合ツメ(図示せず)でボビン720と連結、固定してある。
【0070】
本実施の形態3の無電極放電ランプ30の電源回路130と駆動周波数は、実施の形態2の無電極放電ランプ20の場合と同様であり、説明を省略する。
【0071】
本実施の形態の無電極放電ランプ30を用いると、実施の形態2と同様に誘導コイル120のインダクタンスのバラツキが押さえられ、始動時にランプの始動に必要とする十分な共振電圧が得られ確実な始動・点灯が可能である。このことは、図5、図6を用いた実施の形態2の説明が、本実施の形態にも当てはまるからである。
【0072】
なおスペーサー750として用いた突起物の形状を本実施の形態では円柱としたが、コア123を支持できる形状であればどのようなものでもよく、例えば、多角柱状、円錐台または角錐台等の突起物を挙げることができる。
【0073】
またこのスペーサー750は、電源回路130を収容した保持部材730と一体でなく、突起物のみからなるものとしたり、保持部材730とは別の部材に設けられた突起物からなるものとして構成してもよい。これについてはその具体的構成を含め当業者なら容易に具現できることであり特に説明しない。
【0074】
さらにまたスペーサー750の役割を果たすものとして、樹脂製の突起物を用いる代わりに、図9に示すような樹脂製のバネ850を用いて間隙D2を確保する構成とすることもできる。また、樹脂製のバネ850の代わりに金属バネを利用することも考えられるが、この場合、本実施の形態3の構成とした無電極放電ランプ30で得られるような、誘導コイル120のインダクタンスのバラツキを抑える効果は得られない。その理由は、間隙D2を保持するために用いた金属製のバネが誘導コイル120からの磁束に影響を与えるためである。ここで、スペーサー(バネを含む)の材質としては、セラミックやガラス等も磁束に影響を与えず、耐熱性が高いので採用しうる。しかし、寸法バラツキの点や、コストの点などから樹脂を用いることが好ましい。なお、図9は、ボビン720、コア123、挿入部163、およびバネ850のみを抜き出して図示している。
【0075】
また保持部材730とボビン720とを固定するための嵌合ツメの形状も、固定するに十分なものであれば、どのような形状ものであってもよい。
【0076】
(実施の形態4)
実施の形態4に係わる無電極放電ランプの構成は、実施の形態1において図1で示したものと基本的に同一である。ただし、唯一、平面部165の形状だけが実施の形態1の場合と異なっている。実施の形態4の無電極放電ランプの平面部165の上面からみた平面図を図10に示す。
【0077】
図10に示すように、平面部165には複数のスリット950(孔)が設けてある。このように複数のスリット950を設けることにより銅製の平面部165の抵抗が大きくなり、これによって平面部165で発生する渦電流損失が実施の形態1の無電極放電ランプ10に比べて小さくでき、始動性に優れ、より高効率の無電極放電ランプを実現できる。
【0078】
なお、実施の形態2、3の構成の無電極放電ランプ20,30において、平面部165に図10のようなスリット950を設けても、渦電流損失を抑えることができ、実施の形態4の無電極放電ランプと同様な効果が得られる。
【0079】
また図10に示したスリット950の形状は、一つの例を示したものに過ぎず、また、その数も一つの例に過ぎず、誘導コイル120から生じた磁束により平面部165で発生する渦電流を抑える効果があるものであればどんな形状であっても、いくつであってもよい。
【0080】
(他の実施の形態)
実施の形態1〜4の無電極放電ランプにおいて、誘導コイル120で発生する熱をケース140の外に効率的に放熱するための熱伝導部材160の材料として銅を用いたが、これらの熱伝導部材160は熱伝導性のよい導電性金属であればよく、例えば、熱伝導部材160の材料としてアルミニウムを用いても実施の形態1〜4の無電極放電ランプと同様な効果を得ることができる。
【0081】
また実施の形態1〜4の無電極放電ランプにおいて、熱伝導部材160の構成要素である挿入部163と平面部165とを一体成形する場合、挿入部163と平面部165とを接合する接続部にはある大きさの曲率ができる。この曲率を大きくすると等価的に誘導コイル120と平面部165が近づくことになり、誘導コイル120のインダクタンスのばらつきの原因になる。このため接続部の曲率半径を2mm以下とすることで誘導コイル120のインダクタンスのバラツキへの影響を押さえた無電極放電ランプとすることができる。
【0082】
なお、実施の形態1〜4で述べた無電極放電ランプのバルブ110の形状は、直管、丸管、U字管などであってもよい。
【0083】
さらに実施の形態1〜4で説明した無電極放電ランプは、いずれも口金150を備えた電球代替を目的とした電球型無電極放電ランプとして構成してあるが、口金を備えない構成の無電極放電ランプであっても勿論よい。
【0084】
また実施の形態1〜4の無電極放電ランプにおいて、円筒部167の形状は、円筒に限る必要はなく、平面部165から伝達される熱をケース140の外に効果的に放熱できるものであればよい。たとえば、円筒部167の代わりに笠のような円錐台状部とすることによりケース140との接触面積を大きくし、放熱効果をより高めた無電極放電ランプを構成することができる。
【0085】
また、実施の形態1〜4の無電極放電ランプにおいて、コア123の形状は円筒に限る必要はなく、多角筒状であったり、筒の一方の開口部が塞がれていても構わない。
【0086】
なお本実施の形態1〜4の構成とした無電極放電ランプにおいて、円筒部167をもたないものも、本実施の形態1〜4の無電極放電ランプに比べて放熱効果の点で劣るものの、本発明の範囲に含まれる。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構成とした無電極放電ランプを利用すれば、誘導コイルのインダクタンスのバラツキが抑えられるとともに、これによって確実な始動が確保され、高光出力の無電極放電ランプが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無電極放電ランプの要部断面概略図である。
【図2】間隙D1と誘導コイルのインダクタンスとの関係を示す図である。
【図3】間隙D1と始動コイル電圧との関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る無電極放電ランプの要部断面概略図である。
【図5】間隙D2と誘導コイルのインダクタンスとの関係を示す図である。
【図6】間隙D2と始動コイル電圧との関係を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る無電極放電ランプの要部断面概略図である。
【図8】本発明の実施の形態3に係る無電極放電ランプのスペーサーの斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る無電極放電ランプの別のスペーサの概略図である。
【図10】本発明の実施の形態4に係る無電極放電ランプの熱伝導部材における平面部の概略図である。
【符号の説明】
110 バルブ
120 誘導コイル
123 コア
125 巻線
130 電源回路
140 ケース
150 口金
163 挿入部
165 平面部
167 円筒部
420 シールド材
720 ボビン
730 保持部材
750 スペーサー
770 プリント基板
850 バネ
950 スリット
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an electrodeless discharge lamp in which an induction coil is disposed in a recessed portion provided in a bulb, and more particularly to an electrodeless discharge lamp having a heat conducting member.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, electrodeless discharge lamps using inductive coupling have been used for lighting of public facilities such as roads and bridges mainly for the purpose of reducing maintenance costs because of their long life. However, in recent years, electrodeless discharge lamps are in widespread use as light sources for replacing bulbs in hotels and restaurants because of their high efficiency and long life. In the development of this electrodeless discharge lamp, efforts to make the lamp have good startability and high efficiency, that is, to supply the power supplied from the commercial power supply to the discharge bulb through the power supply circuit as efficiently as possible. Efforts have been made.
[0003]
Conventionally, in order to efficiently supply electromagnetic energy to the discharge bulb of an electrodeless discharge lamp, impedance matching between the inverter circuit included in the power supply circuit and the load resonance circuit (matching circuit) has been made, and this is the maximum for the induction coil. In general, power is supplied. In this case, the electromagnetic energy supplied to the discharge bulb via the induction coil is greatly affected by the inductance value of the induction coil included in the load resonance circuit. That is, if the inductance of the induction coil deviates even slightly (for example, 2 to 3%) from the design value, this causes the resonance frequency of the load resonance circuit to deviate from the operation frequency of the inverter circuit (drive frequency of the switching element). In this way, if the two frequencies are shifted even a little, the resonance voltage applied to both ends of the induction coil is remarkably lowered, and the electrodeless discharge lamp cannot be started.
[0004]
For this reason, it is desired that the impedance elements constituting the load resonance circuit have no variation in characteristics so that the resonance frequency is constant. From such a background, a movable cylinder for fine adjustment of coil inductance for the purpose of finely adjusting the variation in impedance of the induction coil has been developed (see, for example, Patent Document 1).
[0005]
Further, the operation and efficiency of the electrodeless discharge lamp are affected by the temperature characteristics of ferrite, which is a magnetic material used as the core of the induction coil. When the temperature of the core increases due to heat generated in the core of the induction coil, the magnetic permeability of the core decreases. In order to prevent a decrease in magnetic permeability due to this temperature rise, an electrodeless discharge lamp provided with a heat conducting member for efficiently dissipating heat generated in the core has been put into practical use. For example, an electrodeless discharge lamp is disclosed in which a rod-shaped heat conducting member is disposed along the main part of the length of a cylindrical core (see, for example, Patent Document 2). Further, in Patent Document 2, the heat of the core transmitted to the rod-shaped or cylindrical heat-conducting member is transmitted to the case via a planar heat-conducting member arranged perpendicular to the core, and then out of the case. A structure for dissipating heat is also disclosed.
[0006]
In order to effectively dissipate the heat generated by the induction coil, a cylindrical heat transfer body is arranged along the inside of the core, and this heat transfer body is electrically insulated from the metal housing containing the power supply unit. Thus, an electrodeless discharge lamp is disclosed in which the starting voltage is reduced (see, for example, Patent Document 3).
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-69992
[Patent Document 2]
No. 6-6448
[Patent Document 3]
Japanese Patent Publication No. 5-27945
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
In order to ensure the start of the electrodeless discharge lamp, it is necessary to increase the power supplied to the discharge bulb as much as possible. For this purpose, it is important to suppress variations in the inductance of the induction coil. This was described earlier in the prior art section. The inductance of the induction coil is also affected by the arrangement relationship between the heat conductive member provided for heat dissipation in the electrodeless discharge lamp and the induction coil.
[0009]
However, there has been no report on how to specifically deal with the variation in inductance caused by the arrangement relationship between the heat conducting member and the induction coil.
[0010]
An object of the present invention is to provide an electrodeless discharge lamp that suppresses variations in inductance of an induction coil and thereby enables reliable starting.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The first electrodeless discharge lamp of the present invention has a substantially spherical bulb with a discharge gas sealed therein and a recessed portion, a substantially cylindrical core made of a magnetic material, and a winding wound around the core. And an induction coil that is disposed in the recessed portion and generates an electromagnetic field inside the valve, an insertion portion that is partially inserted into the cylindrical hole of the core, and an end of the insertion portion that is disposed outside the core. A flat surface portion that projects from the portion in a bowl shape, and an electrodeless discharge lamp comprising: a first space between an end of the core on the flat surface side and the flat surface portion. Is arranged And the first interval is 7.5 mm or more. .
[0014]
The second electrodeless discharge lamp of the present invention has a substantially spherical bulb with a discharge gas sealed therein and a recessed portion, a substantially cylindrical core made of a magnetic material, and a winding wound around the core. And an induction coil that is disposed in the recessed portion and generates an electromagnetic field inside the valve, an insertion portion that is partially inserted into the cylindrical hole of the core, and an end of the insertion portion that is disposed outside the core. A heat conductive member having a flat surface projecting from the portion, and a shield material made of a substantially flat magnetic material disposed in parallel with the flat surface portion between the core and the flat surface portion, The end of the core on the flat surface side and the shield material are disposed with a second gap.
[0015]
The second interval is preferably 4.0 mm or more.
[0016]
The second interval is preferably 5.5 mm or more.
[0017]
The shield material preferably contains ferrite or iron.
[0018]
In a preferred embodiment, the first interval or the second interval is formed by a spacer that is a protrusion.
[0019]
The protrusion is preferably made of a resin material.
[0020]
A power circuit having a substrate for supplying power to the induction coil; and a holding member for holding the substrate; and the protrusions are formed integrally with the holding member. preferable.
[0021]
It is preferable that the insertion part and the plane part are joined, and the curvature radius of the connection part joining the insertion part and the plane part is 2 mm or less.
[0022]
In a preferred embodiment, the planar portion is provided with a plurality of holes.
[0023]
It is preferable that the outer diameter of the flat portion is equal to or larger than the outer diameter of the shield material.
[0024]
It is preferable that a cylindrical cylindrical portion for releasing heat from the planar portion to the outside is thermally connected to the outer periphery of the planar portion.
[0025]
It is preferable that the apparatus further includes a case that covers the power supply circuit, and the cylindrical portion is thermally connected to the case.
[0026]
It is preferable that a base for receiving commercial power is further provided, and the valve, the induction coil, the power supply circuit, and the base are integrally formed.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
[0028]
(Embodiment 1)
Hereinafter, an electrodeless discharge lamp according to Embodiment 1 of the present invention will be described with reference to FIG.
[0029]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an essential part showing a schematic configuration of an electrodeless discharge lamp 10 according to the present embodiment. In FIG. 1, the electrodeless discharge lamp 10 has a light-transmitting bulb-like bulb 110 made of soda glass, and this bulb 110 has a recessed portion 115. The bulb 110 is filled with mercury (not shown) as a main light emitting substance and rare gas (not shown) such as argon or krypton as a buffer gas. In addition, a phosphor layer (not shown) coated with a phosphor is formed on the inner surface of the bulb 110, and ultraviolet radiation generated by the excitation action of mercury enclosed in the bulb 110 is generated by the phosphor. Converted to visible radiation in the layer. An inductive coil 120 composed of a core 123 made of ferrite, which is a cylindrical magnetic material, and a winding 125 wound around the core 123 is disposed in the recessed portion 115 of the valve 110. 1 shows a cross section of the winding 125. The core 123 has a length L of 45 mm and uses Mn—Zn-based ferrite (permeability of about 2,300). A litz wire is used as the winding 125, and the number of turns is 42 turns.
[0030]
The winding 125 is connected to a power supply circuit 130 for supplying a high frequency current to the induction coil 120. The power supply circuit 130 includes electronic components such as semiconductors, capacitors, resistors, and choke coils, and a printed circuit board on which these electronic components are disposed. Although not shown, the power supply circuit 130 passes a rectifier circuit, a smoothing capacitor, an inverter circuit that converts the smoothed direct current into alternating current, and power for exciting the discharge gas in the bulb 110 via the induction coil 120. And a drive resonance frequency of 425 kHz.
[0031]
The power supply circuit 130 is covered with a case 140 made of a resin having high electrical insulation and excellent heat resistance, for example, polybutylene terephthalate. Input power to the power supply circuit 130 is supplied through a base 150. The The input power is commercial power. Thus, the electrodeless discharge lamp 10 of the present embodiment is a bulb-type electrodeless discharge lamp in which the bulb 110, the induction coil 120, the power supply circuit 130, and the base 150 are integrally formed.
[0032]
In the present embodiment, the heat conducting member 160 is disposed in the electrodeless discharge lamp 10 in order to release the heat of the core 123 to the outside of the core 123. In the cylindrical hole of the core 123, a copper-like insertion portion 163 made of copper having high thermal conductivity that releases heat from the core 123 is inserted in a form of being in thermal contact with the core 123. The insertion portion 163 is joined to a copper flat portion 165 having a high thermal conductivity that protrudes from the end of the insertion portion 163 in a bowl shape at the bottom of the bulb 110. The flat portion 165 is disposed so as to be substantially orthogonal to the insertion portion 163. The flat surface portion 165 functions to release heat from the insertion portion 163 to the outside of the case 140.
[0033]
Furthermore, the flat surface portion 165 is connected to a cylindrical cylindrical portion 167 made of copper so that heat from the flat surface portion 165 can be easily released to the outside of the case 140. In the present embodiment, the cylindrical portion 167 extends from the outer periphery of the disk-shaped flat portion 165 at a substantially right angle. The direction in which the cylindrical portion 167 extends is opposite to the direction in which the insertion portion 163 extends from the plane portion 165. The cylindrical portion 167 is in thermal contact with the case 140 by being brought into contact with the case 140, so that heat can be easily released to the outside. Here, the contact is thermally connected by contact, but the cylindrical portion 167 and the case 140 are mechanically connected or thermally connected by conducting heat through grease or the like. Also good. Moreover, in FIG. 1, the plane part 165 and the cylindrical part 167 have described the cross section, and the insertion part 163 is not represented by the cross section.
[0034]
The heat generated in the induction coil 120 is first transmitted to the copper insertion portion 163, and further transmitted to the copper cylindrical portion 167 via the copper flat portion 165. The heat transmitted to the cylindrical portion 167 is dissipated outside the electrodeless discharge lamp 10 through the case 140. In this way, the insertion portion 163 and the flat portion 165 constitute the heat conducting member 160, and the heat generated in the induction coil 120 from the cylindrical portion 167 via the case 140 is efficiently dissipated outside the electrodeless discharge lamp 10. I have to do it.
[0035]
In the electrodeless discharge lamp 10 of the first embodiment, in order to suppress the variation in inductance of the induction coil 120, the gap between the end portion 127 closer to the plane portion 165 of the core 123 of the induction coil 120 and the plane portion 165 is reduced. The gap D1 (first interval) is set to 8 mm. Hereinafter, unless otherwise specified, the “end portion 127” of the core 123 refers to the end portion of the core 123 that is closer to the flat surface portion 165.
[0036]
Hereinafter, the reason for setting the gap D1 in this way will be described.
[0037]
When the gap D1 between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165 is changed, the inductance of the induction coil 120 is changed.
[0038]
In the present invention, the inventors conducted an experimental study on the influence of the inductance of the induction coil 120 when a conductive material is placed in the vicinity of the end portion 127 of the core 123. It has been found that it is important to provide a gap between the end portion 127 and the conductive material.
[0039]
Next, in order to suppress the variation in inductance of the induction coil 120, an experimental study was conducted on how the positional relationship between the core 123 and the flat portion 165 of the heat conducting member 160, which is a conductive substance, should be changed. The result is shown in FIG. In FIG. 2, the horizontal axis represents the gap D1 (mm) between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165, and the vertical axis represents the inductance value of the induction coil 120 when the gap D1 is 0 mm. The value obtained by normalizing the value of 1 to 1 is shown. The materials and configurations of the induction coil 120 and the heat conducting member 160 used in the experiment are as described above and will not be described repeatedly.
[0040]
As can be seen from FIG. 2, when the gap D1 between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165 is 5.0 mm or more, when the gap changes by 1 mm, the variation rate of the inductance of the induction coil 120 is 1% or less. Further, when the gap D1 is 7.5 mm or more, the variation rate of the inductance is 0.5% or less.
[0041]
When the inductance of the induction coil 120 changes, the resonant frequency of the resonant load circuit changes, and the drive frequency of the inverter circuit and the resonant frequency of the load resonant circuit slightly shift. Therefore, even if the inductance value of the induction coil 120 slightly changes, the resonance voltage applied to both ends of the induction coil 120 during startup (hereinafter simply referred to as “starting coil voltage”) changes greatly.
[0042]
The present inventors conducted an experimental study on how the starting coil voltage changes with respect to various values of the gap D1. FIG. 3 shows an example of the experimental results. In FIG. 3, the horizontal axis represents the gap D1 (mm) between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165, and the vertical axis represents the value of the starting coil voltage. The value of the starting coil voltage when the gap D1 is 0 mm is normalized to 1. As can be seen from FIGS. 2 and 3, when the inductance of the induction coil 120 changes even slightly due to the change in the gap D1, the starting coil voltage changes greatly. For example, when the gap D1 between the core 123 and the flat portion 165 is 0.7 mm, the starting coil voltage is about 0.33 times that when the gap D1 is 0 mm, and the electrodeless discharge lamp 10 cannot be started. This means that large electromagnetic energy required for starting cannot be supplied into the valve 110 through the induction coil 120 unless the inductance variation of the induction coil 120 is suppressed and kept constant. ing. Therefore, it is extremely important that the inductance of the induction coil 120 does not change depending on how the core 123 is attached.
[0043]
When the electrodeless discharge lamp 10 is assembled, even if the gap D1 between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165 slightly varies, in order to prevent the inductance variation of the induction coil 120 from almost occurring, FIG. As can be seen from the above, it is preferable that the gap D1 between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165 is 5.0 mm or more, preferably 7.5 mm or more. By setting the gap D1 in this way, even if the gap D1 is slightly deviated from the setting during lamp assembly, the deviation from the set value of the inductance of the induction coil 120 becomes very small. In this embodiment, by setting the gap D1 to 8 mm, the variation in inductance at the time of mounting is suppressed to 0.5% or less when the distance D1 is shifted by 1 mm, thereby ensuring a high starting coil voltage and reliable lighting. At the same time as achieving high light output.
[0044]
By setting the gap D1 between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165 as described above, the inductance adjustment after the lamp assembly, which is necessary in the technique in Patent Document 1, is not necessary in the present embodiment, and is manufactured. Time can be shortened and manufacturing costs can be reduced.
[0045]
Note that the gap D1 between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165 is preferably 30 mm or less in the case of a bulb-type electrodeless discharge lamp, for example.
[0046]
Next, the operation of the electrodeless discharge lamp 10 of the first embodiment configured as shown in FIG. 1 will be described.
[0047]
When commercial power is supplied from the base 150, the commercial power is converted into a high-frequency current having a frequency of 425 kHz in the inverter circuit of the power supply circuit 130. Then, when this high frequency current is supplied to the induction coil 120, an AC electromagnetic field is generated in the valve 110. This AC electromagnetic field excites mercury in the bulb 110. As a result, ultraviolet radiation is radiated into the bulb 110, and the ultraviolet radiation is converted into visible radiation by the phosphor layer formed on the inner surface of the bulb 110 and radiated outside through the bulb 110. The light emission principle is the same as in the prior art. As a specific circuit used for the power supply circuit 130, a conventional circuit can be used.
[0048]
In the electrodeless discharge lamp according to the first embodiment of the present invention, as described above, the length L of the core 123 is 45 mm, the gap D1 between the end of the core 123 and the flat portion 165 is 8 mm, and the flat portion 165. And the distance H between the maximum diameter portion of the bulb 110 is 45 mm. Therefore, the inductance value of the induction coil 120 is kept substantially constant even if the gap D1 varies somewhat due to the firing of the core 123 or its attachment. Thereby, in the electrodeless discharge lamp 10 having the configuration of the first embodiment, impedance matching between the inverter circuit and the load resonance circuit is performed, and the resonance frequency of the load resonance circuit and the drive frequency of the inverter circuit can be matched. Therefore, a high resonance voltage (starting coil voltage) necessary for starting the electrodeless discharge lamp can always be obtained. This also means that since the operating point of the power supply circuit 130 is stable, the stress on the circuit components due to the reflected power is small, and the energy efficiency during stable lighting is high.
[0049]
In the section of the prior art, in Patent Document 3, a cylindrical heat transfer body fixed to the core and a metal housing with a built-in power supply circuit are disposed in order to dissipate the heat generated by the core. It has been stated that an electrodeless discharge lamp is disclosed in which the starting voltage is reduced by electrically insulating the heat transfer body and the metal housing with an electrical insulator at the lower end. However, in the electrodeless discharge lamp disclosed in Patent Document 3, there is no description about keeping the distance between the core of the induction coil and the metal housing constant. Therefore, in this prior art, when the distance between the core of the induction coil and the metal housing varies, the inductance of the induction coil varies, as can be seen from the experimental results described above, which causes the resonance frequency of the load resonance circuit to be the inverter circuit. Deviates from the operating frequency. For this reason, in the electrodeless discharge lamp disclosed in Patent Document 3, even if the starting voltage can be reduced, it is not possible to prevent a very large decrease in the starting coil voltage due to variations in the inductance of the induction coil. That is, as in the first embodiment of the present invention, by suppressing the variation in inductance of the induction coil, it is not possible to ensure a reliable start. Furthermore, in the electrodeless discharge lamp of Patent Document 3, the cylindrical heat transfer body and the metal housing are insulated by an electrical insulator, whereas in the electrodeless discharge lamp 10 of the first embodiment, the insertion portion 163 and The flat portion 165 is connected, and the electrodeless discharge lamp 10 of the first embodiment is superior in terms of heat dissipation of the induction coil 120.
[0050]
(Embodiment 2)
FIG. 4 shows a schematic configuration of the electrodeless discharge lamp according to the second embodiment. The basic configuration of the electrodeless discharge lamp 20 of the second embodiment is substantially the same as the configuration of the electrodeless discharge lamp 10 of the first embodiment, but a magnetic material is formed on the surface of the flat portion 165 on the induction coil 120 side. The difference is that a shield material 420 made of is arranged. Note that the same components as those described in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
[0051]
The conditions regarding the core 123 and the winding 125 of the induction coil 120 in the second embodiment are the same as those in the first embodiment. That is, the length L of the core 123 is 45 mm, and Mn—Zn-based ferrite (permeability of about 2,300) is used. A litz wire is used as the winding 125, and the number of turns is 42 turns.
[0052]
The shield material 420 that protects the power supply circuit 130 from the AC electromagnetic field generated from the induction coil 120 is ferrite, and the gap D2 between the end portion 127 closer to the flat surface portion 165 of the core 123 and the shield material 420. The (second interval) is 8 mm, and the distance H2 from the shield material 420 to the plane including the maximum diameter portion of the bulb 110 is 45 mm.
[0053]
The configuration of the power supply circuit 130 is the same as that of the first embodiment, and a description thereof is omitted. Note that the drive frequency of the inverter circuit of the power supply circuit 130 is 88 kHz.
[0054]
When the shield material 420 is disposed as shown in FIG. 4, the gap D2 between the end portion 127 of the core 123 and the shield material 420 varies slightly due to assembly. As a result, the inductance of the induction coil 120 varies slightly, and the resonance frequency of the load resonance circuit slightly shifts from the drive frequency of the inverter circuit. As a result, the resonance voltage applied to both ends of the induction coil 120 at the time of starting, that is, the starting coil voltage is extremely lowered, and the starting becomes impossible.
[0055]
In order to prevent such a problem, it is necessary to suppress the variation in inductance of the induction coil 120 of the electrodeless discharge lamp 20 so that the inductance becomes constant. FIG. 5 shows the result of experimental determination of how the inductance of the induction coil 120 changes due to the change in the gap D2 between the end portion 127 of the core 123 and the shield material 420. FIG. In FIG. 5, the vertical axis indicates the inductance value expressed by normalizing the inductance value when the gap D2 is 0 mm as 1, and the horizontal axis indicates the gap D2. Further, FIG. 6 shows the result of experimentally determining how the starting coil voltage changes due to the change in the gap D2. In FIG. 6, the vertical axis represents the value of the starting coil voltage expressed by normalizing the starting coil voltage to 1 when the gap D2 is 0 mm, and the horizontal axis represents the gap D2.
[0056]
From FIG. 5, for example, the inductance when the gap D2 is 1.65 mm is 0.83 times that when the gap D2 is 0 mm. As a result, the resonance frequency of the load resonance circuit is shifted from 88 kHz when D2 is 0 mm to 96 kHz. Due to this shift in the resonance frequency, as shown in FIG. 6, the starting coil voltage suddenly drops to about 4% of the impedance matching, and the electrodeless discharge lamp 20 does not start.
[0057]
For this reason, in order for the electrodeless discharge lamp 20 to start stably, it is important that the inductance value of the induction coil 120 does not change even if the mounting position of the induction coil 120 is slightly shifted due to assembly. It is. Even if the gap D2 is deviated by 1 mm, the gap D2 may be set to 4.0 mm or more as shown in FIG. 5 in order to make the variation rate of the inductance value 1% or less. Further, even if the gap D2 is shifted by 1 mm, the gap D2 may be set to 5.5 mm or more so that the variation rate of the inductance value becomes 0.5% or less. From such a background, in the electrodeless discharge lamp 20 of the second embodiment, the gap D2 is set to 8 mm.
[0058]
In the electrodeless discharge lamp 20 of the second embodiment, the inductance D of the induction coil 120 varies due to the gap D2 between the end portion 127 of the core 123 and the shield material 420, and the starting coil voltage varies greatly. In the electrodeless discharge lamp 10 of the first embodiment, the inductance of the induction coil 120 varies due to the variation in the gap D1 between the end portion 127 of the core 123 and the flat portion 165, which is similar to the aspect in which the resonance voltage varies greatly. However, in the electrodeless discharge lamp 20 of the second embodiment, since there is the shielding material 420, the value of the gap D2 can be made smaller than the value of the gap D1 in the electrodeless discharge lamp 10 of the first embodiment. . That is, the second embodiment has an advantage that the allowable range of the gap can be made wider than that of the first embodiment.
[0059]
With the configuration as in the second embodiment, when the gap D2 between the end portion 127 of the core 123 and the shield material 420 is set to 5.5 mm or more when the lamp is assembled, the gap D2 is the design specification. Even if it deviates from ± 1 mm, the inductance fluctuation rate of the induction coil 120 can be suppressed to 0.5% or less. As a result, a sufficient starting coil voltage necessary for starting the electrodeless discharge lamp 20 can be supplied, and the electrodeless discharge lamp 20 that can obtain a high light output with high efficiency can be realized.
[0060]
In the second embodiment, ferrite is used as the material of the shield material 420. However, the same effect can be obtained by using a magnetic material such as a material containing iron instead of ferrite. Can do.
[0061]
Further, the heat of the induction coil 120 passes through the cylindrical portion 167 from the heat conducting member 160 and is dissipated to the outside through the case 140. Therefore, if the outer diameter of the flat surface portion 165 is smaller than the outer diameter of the shield member 420, a gap is generated between the case 140 and the cylindrical portion 167, and heat dissipation to the outside may not be performed efficiently. For the above reason, it is appropriate to use the electrodeless discharge lamp 20 in which the outer diameter of the flat portion 165 of the heat conducting member 160 is equal to or larger than the outer diameter of the shield material 420.
[0062]
Note that the gap D2 between the end portion 127 of the core 123 and the shield member 420 is preferably 30 mm or less in the case of a bulb-type electrodeless discharge lamp, for example.
[0063]
(Embodiment 3)
Hereinafter, the configuration of the electrodeless discharge lamp according to Embodiment 3 will be described with reference to FIG.
[0064]
In FIG. 7, components having basically the same functions as those of the electrodeless discharge lamps 10 and 20 of the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0065]
In the electrodeless discharge lamp 30 of the third embodiment, in the same way as the electrodeless discharge lamp 20 of the second embodiment, in order to dissipate the heat of the induction coil 120, heat conduction including an insertion portion 163 and a plane portion 165 is performed. A member 160 and a cylindrical portion 167 are provided, and a disc-shaped shield material 420 made of ferrite is disposed on the surface of the flat portion 165 on the valve 110 side.
[0066]
Further, as shown in FIG. 7, a bobbin 720 for winding a winding around the core 123 of the induction coil 120 is provided. A bobbin 720 is wound with a litz wire as a winding 125 for 42 turns. Further, the valve 110 is bonded to the bobbin 720 around the bottom thereof.
[0067]
As shown in FIG. 7, a holding member 730 made of a heat-resistant resin is disposed in order to accommodate and hold the power supply circuit 130 composed of the electronic components and the substrate 770. The peripheral portion of the substrate 770 is fixed by fitting with the fitting claw provided on the holding member 730.
[0068]
Further, in the electrodeless discharge lamp 30 according to the third embodiment, in order to suppress the inductance variation of the induction coil 120 to 0.5% or less, the end portion 127 closer to the flat portion 165 of the core 123 and the shield material 420 are arranged. The gap D2 is 6 mm. In order to set the gap D2 to such a value, the end portion 127 of the core 123 is supported by the spacer 750. By using the spacer 750, the gap D2 can be made constant by a simple method.
[0069]
As shown in FIG. 8, the spacer 750 is composed of a plurality of protrusions provided on the holding member 730, and these protrusions are integrally formed with the holding member 730 by integral molding. In this way, the cost is increased due to the integral molding. The holding member 730 is connected and fixed to the bobbin 720 with a plurality of fitting claws (not shown) provided on the bobbin 720.
[0070]
The power supply circuit 130 and the driving frequency of the electrodeless discharge lamp 30 of the third embodiment are the same as those of the electrodeless discharge lamp 20 of the second embodiment, and a description thereof is omitted.
[0071]
When the electrodeless discharge lamp 30 according to the present embodiment is used, variation in the inductance of the induction coil 120 is suppressed as in the second embodiment, and a sufficient resonance voltage required for starting the lamp can be obtained at the time of starting. It can be started and lit. This is because the description of the second embodiment using FIGS. 5 and 6 also applies to this embodiment.
[0072]
Note that the shape of the projection used as the spacer 750 is a cylinder in this embodiment, but may be any shape as long as it can support the core 123. For example, a projection such as a polygonal column, a truncated cone, or a truncated pyramid You can list things.
[0073]
The spacer 750 is not integrated with the holding member 730 that houses the power supply circuit 130 but is made of only a protrusion or a protrusion provided on a member different from the holding member 730. Also good. This can be easily implemented by those skilled in the art including its specific configuration and will not be described in particular.
[0074]
Furthermore, as a function of the spacer 750, instead of using a resin projection, a configuration in which the gap D2 is secured by using a resin spring 850 as shown in FIG. It is also conceivable to use a metal spring instead of the resin spring 850. In this case, the inductance of the induction coil 120 as obtained with the electrodeless discharge lamp 30 having the configuration of the third embodiment is used. The effect of suppressing variation cannot be obtained. This is because the metal spring used to hold the gap D2 affects the magnetic flux from the induction coil 120. Here, as a material of the spacer (including the spring), ceramic, glass, or the like can be employed because it does not affect the magnetic flux and has high heat resistance. However, it is preferable to use a resin in terms of dimensional variation and cost. Note that FIG. 9 illustrates only the bobbin 720, the core 123, the insertion portion 163, and the spring 850.
[0075]
Further, the shape of the fitting claw for fixing the holding member 730 and the bobbin 720 may be any shape as long as it is sufficient for fixing.
[0076]
(Embodiment 4)
The configuration of the electrodeless discharge lamp according to the fourth embodiment is basically the same as that shown in FIG. However, only the shape of the plane portion 165 is different from that in the first embodiment. FIG. 10 shows a plan view of the electrodeless discharge lamp according to the fourth embodiment as viewed from the upper surface of the flat portion 165.
[0077]
As shown in FIG. 10, the plane portion 165 is provided with a plurality of slits 950 (holes). Thus, by providing the plurality of slits 950, the resistance of the copper flat portion 165 is increased, and thereby, the eddy current loss generated in the flat portion 165 can be reduced as compared with the electrodeless discharge lamp 10 of the first embodiment. An electrodeless discharge lamp with excellent startability and higher efficiency can be realized.
[0078]
In the electrodeless discharge lamps 20 and 30 having the configurations of the second and third embodiments, the eddy current loss can be suppressed even if the slit 950 as shown in FIG. The same effect as an electrodeless discharge lamp can be obtained.
[0079]
Further, the shape of the slits 950 shown in FIG. 10 is merely one example, and the number of slits 950 is only one example, and the vortex generated in the flat portion 165 by the magnetic flux generated from the induction coil 120. Any shape can be used as long as it has an effect of suppressing current.
[0080]
(Other embodiments)
In the electrodeless discharge lamps of the first to fourth embodiments, copper is used as the material of the heat conduction member 160 for efficiently radiating the heat generated in the induction coil 120 to the outside of the case 140. The member 160 may be any conductive metal having good thermal conductivity. For example, even if aluminum is used as the material of the thermal conductive member 160, the same effects as those of the electrodeless discharge lamps of Embodiments 1 to 4 can be obtained. .
[0081]
Further, in the electrodeless discharge lamps of the first to fourth embodiments, when the insertion portion 163 and the flat portion 165 that are constituent elements of the heat conducting member 160 are integrally formed, a connecting portion that joins the insertion portion 163 and the flat portion 165. Can have a certain amount of curvature. If this curvature is increased, the induction coil 120 and the flat portion 165 are equivalently brought close to each other, which causes variations in inductance of the induction coil 120. For this reason, it can be set as the electrodeless discharge lamp which suppressed the influence on the variation of the inductance of the induction coil 120 by making the curvature radius of a connection part into 2 mm or less.
[0082]
The shape of the bulb 110 of the electrodeless discharge lamp described in the first to fourth embodiments may be a straight tube, a round tube, a U-shaped tube, or the like.
[0083]
Furthermore, the electrodeless discharge lamps described in the first to fourth embodiments are all configured as a light bulb-type electrodeless discharge lamp for the purpose of replacing a light bulb provided with a base 150, but the electrodeless configuration is not provided with a base. Of course, it may be a discharge lamp.
[0084]
In the electrodeless discharge lamps of Embodiments 1 to 4, the shape of the cylindrical portion 167 is not limited to the cylindrical shape, and the heat transmitted from the flat portion 165 can be effectively dissipated outside the case 140. That's fine. For example, an electrodeless discharge lamp having a larger contact area with the case 140 by using a truncated cone like a shade instead of the cylindrical portion 167 can be configured.
[0085]
In the electrodeless discharge lamps of Embodiments 1 to 4, the shape of the core 123 is not limited to a cylinder, and may be a polygonal cylinder or one opening of the cylinder may be closed.
[0086]
In addition, in the electrodeless discharge lamps configured in the first to fourth embodiments, those having no cylindrical portion 167 are inferior in terms of the heat dissipation effect as compared with the electrodeless discharge lamps in the first to fourth embodiments. And within the scope of the present invention.
[0087]
【The invention's effect】
As described above, if the electrodeless discharge lamp having the configuration of the present invention is used, variation in the inductance of the induction coil can be suppressed, and reliable start-up can be ensured, and an electrodeless discharge lamp with high light output can be realized. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of an essential part of an electrodeless discharge lamp according to Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a relationship between a gap D1 and an inductance of an induction coil.
FIG. 3 is a diagram showing a relationship between a gap D1 and a starting coil voltage.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of an essential part of an electrodeless discharge lamp according to Embodiment 2 of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a relationship between a gap D2 and the inductance of the induction coil.
FIG. 6 is a diagram showing a relationship between a gap D2 and a starting coil voltage.
FIG. 7 is a schematic cross-sectional view of an essential part of an electrodeless discharge lamp according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 8 is a perspective view of a spacer of an electrodeless discharge lamp according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 9 is a schematic view of another spacer of the electrodeless discharge lamp according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 10 is a schematic view of a planar portion of a heat conducting member of an electrodeless discharge lamp according to Embodiment 4 of the present invention.
[Explanation of symbols]
110 Valve
120 induction coil
123 core
125 windings
130 Power supply circuit
140 cases
150 base
163 Insertion part
165 Plane section
167 Cylindrical part
420 Shielding material
720 bobbin
730 Holding member
750 spacer
770 Printed circuit board
850 spring
950 slit

Claims (14)

放電ガスが封入され、凹入部を有する略球状のバルブと、
磁性材料からなり略筒形のコアと当該コアの周囲に巻かれた巻線を有し、前記凹入部に配置され、前記バルブ内部に電磁界を発生させる誘導コイルと、
前記コアの筒穴に一部が挿入される挿入部と、当該コアの外部に配置され当該挿入部の端部から鍔状に張り出している平面部と、を有し、導電性物質である熱伝導部材と、
を備える無電極放電ランプであって、
前記コアの前記平面部側の端部と前記平面部とは、第1の間隔を設けて配置されており、
前記第1の間隔は、7.5mm以上である、無電極放電ランプ。
A substantially spherical bulb filled with discharge gas and having a recessed portion;
An induction coil that has a substantially cylindrical core made of a magnetic material and a winding wound around the core, is disposed in the recessed portion, and generates an electromagnetic field inside the valve;
An insertion portion partially inserted into the cylindrical hole of the core, have a, and a flat portion which protrudes in a flange shape from the end portion of the disposed outside of the core the insertion portion, the heat is a conductive material A conductive member;
An electrodeless discharge lamp comprising:
The end of the core on the side of the plane part and the plane part are arranged with a first interval,
The electrodeless discharge lamp, wherein the first interval is 7.5 mm or more.
放電ガスが封入され、凹入部を有する略球状のバルブと、
磁性材料からなり略筒形のコアと当該コアの周囲に巻かれた巻線を有し、前記凹入部に配置され、前記バルブ内部に電磁界を発生させる誘導コイルと、
前記コアの筒穴に一部が挿入される挿入部と、当該コアの外部に配置され当該挿入部の端部から鍔状に張り出している平面部と、を有し、導電性物質である熱伝導部材と、
前記コアと前記平面部との間に前記平面部と平行に配置された略平板状の磁性材料からなるシールド材と、を備える無電極放電ランプであって、
前記コアの前記平面部側の端部と前記シールド材とは、第2の間隔を設けて配置されている、無電極放電ランプ。
A substantially spherical bulb filled with discharge gas and having a recessed portion;
An induction coil that has a substantially cylindrical core made of a magnetic material and a winding wound around the core, is disposed in the recessed portion, and generates an electromagnetic field inside the valve;
An insertion portion partially inserted into the cylindrical hole of the core, have a, and a flat portion which protrudes in a flange shape from the end portion of the disposed outside of the core the insertion portion, the heat is a conductive material A conductive member;
A shield material made of a substantially flat magnetic material disposed in parallel with the planar portion between the core and the planar portion, and an electrodeless discharge lamp comprising:
The end portion of the core on the flat portion side and the shield material are electrodeless discharge lamps arranged with a second gap.
前記第2の間隔は、4.0mm以上である、請求項2記載の無電極放電ランプ。  The electrodeless discharge lamp according to claim 2, wherein the second interval is 4.0 mm or more. 前記第2の間隔は、5.5mm以上である、請求項2記載の無電極放電ランプ。  The electrodeless discharge lamp according to claim 2, wherein the second interval is 5.5 mm or more. 前記シールド材は、フェライトまたは鉄を含む請求項2から4の何れか一つに記載の無電極放電ランプ。  The electrodeless discharge lamp according to any one of claims 2 to 4, wherein the shield material contains ferrite or iron. 前記第1の間隔又は前記第2の間隔は、突起物であるスペーサーにより形成された、請求項1または2に記載の無電極放電ランプ。  The electrodeless discharge lamp according to claim 1, wherein the first interval or the second interval is formed by a spacer that is a protrusion. 前記突起物は、樹脂材料からなる、請求項6に記載の無電極放電ランプ。  The electrodeless discharge lamp according to claim 6, wherein the protrusion is made of a resin material. 前記誘導コイルに電力を供給するための基板を有した電源回路と、
前記基板を保持するための保持部材と、をさらに備え、
前記突起物は、前記保持部材に一体に形成されている、請求項6に記載の無電極放電ランプ。
A power supply circuit having a substrate for supplying power to the induction coil;
A holding member for holding the substrate,
The electrodeless discharge lamp according to claim 6, wherein the protrusion is formed integrally with the holding member.
前記挿入部と前記平面部とは、接合されており、
前記挿入部と前記平面部とを接合する接続部の曲率半径が2mm以下である、請求項1または請求項2に記載の無電極放電ランプ。
The insertion part and the flat part are joined,
The electrodeless discharge lamp according to claim 1 or 2, wherein a radius of curvature of a connection portion that joins the insertion portion and the flat portion is 2 mm or less.
前記平面部には、複数の孔が設けられている、請求項1または請求項2に記載の無電極放電ランプ。  The electrodeless discharge lamp according to claim 1, wherein the flat portion is provided with a plurality of holes. 前記平面部の外径は、前記シールド材の外径以上である、請求項2に記載の無電極放電ランプ。  The electrodeless discharge lamp according to claim 2, wherein an outer diameter of the flat portion is equal to or larger than an outer diameter of the shield material. 前記熱伝導部材には、前記平面部からの熱を外部に逃がす円筒状の円筒部が、当該平面部の外周と熱的に接続されている、請求項1から11の何れか一つに記載の無電極放電ランプ。  The cylindrical part which escapes the heat from the said plane part outside to the said heat conductive member is thermally connected with the outer periphery of the said plane part, It is any one of Claim 1 to 11 Electrodeless discharge lamp. 前記電源回路を覆うケースをさらに備え、
前記熱伝導部材には、前記平面部からの熱を外部に逃がす円筒状の円筒部が、当該平面部の外周と熱的に接続されているとともに、当該円筒部は前記ケースと熱的に接続されている、請求項に記載の無電極放電ランプ。
Further comprising a case covering the power circuit;
A cylindrical cylindrical portion for releasing heat from the flat portion to the outside is thermally connected to the outer periphery of the flat portion, and the cylindrical portion is thermally connected to the case. The electrodeless discharge lamp according to claim 8 .
商用電力を受け取るための口金をさらに有し、
前記バルブと、前記誘導コイルと、前記電源回路と、前記口金とが一体に形成された、請求項8または3に記載の無電極放電ランプ。
It further has a base for receiving commercial power,
The electrodeless discharge lamp according to claim 8 or 13, wherein the bulb, the induction coil, the power supply circuit, and the base are integrally formed.
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