JP4116849B2 - 動作評価装置、カラオケ装置およびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者による歌唱や演奏動作といった各種の動作を評価する装置、この動作評価装置を適用したカラオケ装置、およびコンピュータを動作評価装置として機能させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、利用者の動作内容を評価する各種の装置が提供されてきた。この種の装置の典型的な例は、利用者の歌唱を評価する機能を備えたカラオケ装置である。カラオケ装置においては、模範となる歌唱の特徴量(例えば音程や音量など)を表すデータが記憶装置に記憶されている。そして、このデータが表す特徴量と利用者の歌唱音声から抽出された特徴量とが比較され、この比較結果に応じた評価結果が利用者に報知される(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−69216号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の装置においては特徴量の比較結果に応じた評価結果が予め固定的に決められたものであったため、未熟な歌唱者は同じ楽曲について何度歌唱したとしても高い評価を得るのは困難であった。さらに、評価の寛厳はカラオケ演奏の全期間にわたって変わらないため、例えば利用者が歌唱の途中で自分の歌唱の未熟さに気付いたとしても、予め定められた厳しい基準に基づく評価結果を甘受せざるを得なかった。このように、従来のカラオケ装置における評価機能においては高い評価を得ることが極めて困難であったため、結果として利用者の歌唱意欲を損なわせるおそれがあった。この問題は、カラオケ装置に限って生じるものではなく、楽器の演奏動作など各種の動作を評価する機能を備えたその他の装置においても同様に生じ得る問題であるといえる。
【0005】
本発明は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、利用者の意欲を損なうことなくその動作を評価することができる動作評価装置およびプログラム、ならびにこの動作評価装置を歌唱評価のために適用したカラオケ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る動作評価装置の特徴は、利用者が行なうべき動作の特徴量を表す基準データを時間軸に対して連続する複数の区間について記憶する記憶手段と、前記複数の区間を時間軸の進行方向に沿って順次指定してゆく動作ポイントが示す各区間に利用者が行なった動作の特徴量を表す動作データを取得するデータ取得手段と、前記動作ポイントが示す各区間について、前記基準データが表す特徴量と前記動作データが表す特徴量とを比較し、この比較結果に基づいて利用者の動作を評価して評価結果を生成する評価手段と、前記区間のうち連続する複数の区間をまとめてブロック化し、同一のブロックに含まれる前記各区間について前記評価手段が生成した評価結果に基づいて、前記利用者に報知するための前記ブロックの評価結果を生成するブロック評価手段と、前記利用者の指示を入力する入力手段に前記利用者の指示が入力された場合には、前記動作ポイントを、当該動作ポイントが示す区間が含まれるブロックのひとつ前に位置するブロックの開始点よりも一定時間だけ前の時点に所定量戻した後に進行方向への移動に戻し、進行方向への移動に戻った後であって、当該ブロックの開始点から前記評価手段に再度の評価を行わせる評価制御手段とを設けたことにある。
【0007】
ここで、この発明においては、前記区間のうち連続する複数の区間をまとめてブロック化し、同一のブロックに含まれる前記各区間について前記評価手段が生成した評価結果に基づいて前記ブロックの評価結果を生成するブロック評価手段をさらに具備してもよい。また、前記評価手段は、所定の基準によって利用者の動作を評価して評価結果を生成し、前記評価制御手段は、前記所定の基準とは異なった基準によって前記評価手段に再度の評価を行わせてもよい。
【0008】
ここで、この発明においては、評価制御手段が、例えば、前記基準データが示す特徴量と前記動作データが示す特徴量との比較結果に対応する評価の寛厳を変更するようにしてもよいし、前記評価手段による評価の対象となる特徴量の種類または数を変更するようにしてもよい。要するに、評価制御手段によって「評価の基準」を変更する制御が実行されることに起因して、評価結果が変化する構成であれば足りる。
【0009】
また、本発明に係る動作評価装置によって評価される利用者の動作としては、例えば利用者による歌唱や演奏動作といった各種の動作が考えられる。ここで、歌唱を評価するために本発明を用いる場合には、前記基準データを、楽曲の演奏期間たる前記特定の期間内に当該演奏に伴なって利用者が行なうべき歌唱の特徴量を表すデータとする一方、前記動作データを、前記演奏期間内に利用者が行なった歌唱の特徴量を表すデータとすればよい。一方、演奏動作を評価するために本発明を用いる場合には、前記基準データを、楽曲の演奏期間たる前記特定の期間内に利用者が行なうべき演奏動作の特徴量を表すデータとする一方、前記動作データを、前記演奏期間内に利用者が行なった演奏動作の特徴量を表すデータとすればよい。
【0010】
さらに、本発明における評価制御手段は、利用者からの指示に応じて(例えば利用者によって指示があったときに)評価の基準を変更するようにしてもよいし、評価手段による評価の結果に応じて評価の基準を変更するようにしてもよい。もっとも、評価制御手段が評価の基準を変更する契機(条件)がこれに限られるものではないことはもちろんである。
【0011】
本発明においては、特定の期間に含まれる複数のブロックの各々ごとに、当該ブロックにおける前記評価手段による評価の結果を報知する報知手段を設けてもよい。また、この構成のもとでは、前記特定の期間のうち利用者による動作の対象となる時点である動作ポイントを、現時点における動作ポイントを含むブロックよりも前のブロックに移行させる動作ポイント制御手段を設けてもよい。さらに、例えば、この動作ポイント制御手段が、移行先たる前のブロックの開始点よりも所定時間前の時点に動作ポイントを移行させる構成とすれば、移行先たる前のブロックが開始する前に、利用者が動作の準備をする期間を確保することができる。ここで、この構成のもとでは、前記評価手段が、前記所定時間前の時点からその直後のブロックの開始点までの間において利用者の動作の評価を停止する構成とすることが望ましい。こうすれば、利用者による動作の準備が整った後に評価が再開されるから、動作の準備段階において評価がなされてその評価結果が不当に低くなるといった事態を回避することができる。なお、本発明においては、必ずしもブロック単位で動作ポイントを移行させる必要はない。例えば、前記特定の期間のうち利用者による動作の対象となる時点である動作ポイントを、現時点よりも前の時点に移行させる動作ポイント制御手段を設けた構成としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
<1:実施形態の構成>
まず、本発明をカラオケ装置に適用した形態について説明する。図1はこのカラオケ装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、カラオケ装置100は、RAM(Random Access Memory)11、ハードディスク装置(HDD)12、入力装置13、表示装置14、特徴量抽出回路15、音源回路16および効果付与回路17と、これらの構成要素がバス19を介して接続されたCPU(Central Processing Unit)10とを有する。また、特徴量抽出回路15にはA/D(Analog/Digital)変換器22を介してマイク23が接続され、効果付与回路17にはミキサ20を介してスピーカ21が接続されている。
【0013】
CPU10は、ハードディスク装置12や図示しないROM(Read Only Memory)に格納されたプログラムを実行することにより、バス19を介して接続された各部を制御する。RAM11は、CPU10によって主記憶として使用される。
【0014】
ハードディスク装置12は、各種のプログラムや楽曲データなどを格納するための手段である。このハードディスクに格納されるプログラムとしては、楽曲データに基づくカラオケ演奏を行なうためのプログラムのほか、利用者の歌唱を評価するためのプログラムや、楽曲の演奏ポイントを現時点よりも前に戻す(以下「巻戻す」という)ためのプログラムなどがある。
【0015】
一方、楽曲データは、楽曲のカラオケ演奏の内容を表すデータであり、楽曲ごとに用意されている。ひとつの楽曲の楽曲データは、図2に示すようにヘッダと複数のトラックとを有する。このうちヘッダには、楽曲の曲名やジャンルを表すデータ、および楽曲が演奏される期間(以下「楽曲演奏期間」という)の時間長を表すデータが含まれている。さらに、ヘッダに続く複数のトラックとしては、伴奏音の内容を表す伴奏トラックや歌詞の内容を表す歌詞トラックのほか、利用者が歌唱すべき主旋律(ガイドメロディ)の内容を表すガイドメロディトラックなどがある。各トラックはMIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に準拠した形式で記述されている。すなわち、歌詞トラックは、表示されるべき歌詞を指定する複数のイベントデータと、各イベントデータを処理すべき時間間隔を指定するデュレーションデータとからなる。一方、伴奏トラックやガイドメロディトラックといった楽曲の演奏に関わるトラックは、発音または消音すべき楽音の音程や強さを指定する複数のイベントデータと、各イベントデータを処理すべき時間間隔を指定するデュレーションデータとからなる。したがって、ガイドメロディトラックの内容に基づいて、利用者が行なうべき歌唱の音楽的な特徴量、すなわち利用者が行なうべき歌唱の音程、音量およびリズム(発音や消音のタイミング)を特定することができる。
【0016】
マイク23は、利用者が発する歌唱音声に応じた信号(以下「歌唱音声信号」という)を出力する。この歌唱音声信号は、A/D変換器22によってデジタル信号に変換された後に特徴量抽出回路15に入力される。特徴量抽出回路15は、利用者の歌唱音声に関する音楽的な特徴量を歌唱音声信号に基づいて検出し、この特徴量を表すデータを生成するための手段であり、例えばDSP(Digital Signal Processor)により構成される。この特徴量の検出およびデータの生成は一定時間(例えば50ms)ごとに実行される。本実施形態においては、歌唱音声の音程および音量が特徴量として検出され、音程を表すデータ(以下「歌唱音程データ」という)と音量を表すデータ(以下「歌唱音量データ」という)とが生成されるものとする。
【0017】
特徴量抽出回路15によって生成された歌唱音程データおよび歌唱音量データは、CPU10による歌唱評価のために供される。すなわち、CPU10は、歌唱音程データが表す音程および歌唱音量データが表す音量と、ガイドメロディトラックの内容から特定されるガイドメロディの音程および音量との差分値をそれぞれ算出するとともに、これらの差分値の大きさに基づいて利用者の歌唱の音程および音量を評価するのである。さらにCPU10は、歌唱音量データが表す音量の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングと、ガイドメロディトラックに基づく主旋律の音量の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングとの時間差に基づいて歌唱のリズムを評価する。音程、音量およびリズムのそれぞれについて求められた差分値(以下ではこれらを総称して「特徴量差分値」という)に応じた評価結果は、ハードディスク装置12に格納された評価テーブルによって規定されている。
【0018】
図3に示すように、評価テーブルは、特徴量差分値と評価結果(ここでは減点数)とが対応付けられたテーブルであり、歌唱評価の対象となる音程、音量およびリズムの各々について用意されている。さらに各評価テーブルにおいては、評価結果を表す減点数と特徴量差分値との組み合わせが、「HARD(厳しい)」、「NORMAL(普通)」および「EASY(易しい)」という評価の寛厳が異なる3つのモード(以下では3つのモードを総称して「評価モード」という)の各々について設定されている。例えばいま、歌唱音声の音程とガイドメロディの音程との差分値が「10」である場合を想定する。この場合、評価モードが「EASY」モードであれば減点数は「0」点であるのに対し、評価モードが「HARD」モードであれば減点数は「10」点となる。このように、たとえ特徴量差分値が同じであっても、得られる評価結果は評価モードに応じて異なる。すなわち、評価モードに応じて評価の寛厳が異なっているのである。そして本実施形態においては、楽曲のカラオケ演奏が行なわれている途中で、利用者が評価モードを任意に変更できるようになっている。ただし、楽曲の演奏が開始されたときの評価モードは「NORMAL」モードに設定されている。
【0019】
また、本実施形態に係るカラオケ装置100においては、図4に示すように、楽曲の演奏期間を「30」に等分して得られる各期間(以下「ブロック」という)ごとに、当該ブロックにおける評価結果が表示装置14に表示されるようになっている。さらに、CPU10は、利用者による指示を契機として、演奏の対象たる演奏ポイントを前のブロックに戻す処理を行なう。例えば、ある時点における演奏ポイントが楽曲の第3番目のブロックに属している状態で利用者による指示が与えられると、第2番目のブロックが再び演奏されるといった具合である。したがって利用者は、任意のブロックを繰り返して歌唱することができる。
【0020】
一方、図1に示す入力装置13は、複数のキーやつまみを備え、利用者による操作に応じた信号をCPU10に出力する。利用者は、この入力装置13を適宜に操作することによって、演奏されるベき楽曲の選択や評価モードの変更、演奏の巻戻しといった各種の指示をカラオケ装置100に与えることができる。なお、カラオケ装置100の操作は、この入力装置13だけでなくリモコン(図示略)によっても可能である。また、表示装置14は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示パネルなどの画像表示デバイスを備え、CPU10による制御のもとに各種の画像を表示する。表示装置14は、カラオケ演奏される楽曲の歌詞のほか、評価モードを表す文字や歌唱評価の結果などを表示する。
【0021】
音源回路16は、CPU10から供給されるイベントデータに基づいて楽音波形を表す信号(以下「楽音信号」という)を出力する装置である。一方、効果付与回路17は、音源回路16から出力された楽音信号に対し、CPU10による制御のもとにエコーやリバーブといった効果を付与し、この効果付与後の楽音信号をアナログ信号に変換して出力する。効果付与回路17から出力された楽音信号とマイク23から入力された歌唱音声信号とは、ミキサ20によって混合された後にスピーカ21から音として出力される。
【0022】
<2:実施形態の動作>
次に、本実施形態の動作を説明する。
カラオケ装置100の電源が投入されると、CPU10は、ハードディスク装置12に格納された演奏プログラムをRAM11に読み込んでこれを順次に実行する。具体的には、利用者によって歌唱評価の指示が与えられたうえで楽曲の選択およびその演奏開始が指示されると、CPU10は、選択された楽曲の楽曲データをハードディスク装置12からRAM11に読み込むとともに、楽曲演奏のための初期設定処理を行なう。
【0023】
この初期設定処理において、CPU10はまず、RAM11に読み込まれた楽曲データのヘッダに含まれる楽曲演奏期間の時間長Tkを「30」で除算することによって、楽曲の開始点から起算した各ブロックの開始時間を算出し、各開始時間をRAM11に格納する。次いでCPU10は、RAM11に設定された評価モードフラグFhに、「NORMAL」モードを表す値をセットする。この評価モードフラグFhは、現に選択されている評価モードを表すフラグである。
【0024】
続いてCPU10は、表示装置14を制御することによって、図5に示すように、それぞれ楽曲のブロックに対応する複数のブロックマーク141と、評価モードフラグFhにセットされた評価モードを表す「NORMAL」の文字142とを表示させる。この初期設定処理を行なうと、CPU10は、図6に示すカラオケ処理、図8に示す巻戻し/評価モード変更処理、および図11に示す評価処理を適宜に実行する。以下、これらの各処理ごとにCPU10の動作を説明する。
【0025】
<2−1:カラオケ処理>
CPU10は、図6に示すカラオケ処理を一定時間ごとに実行する。詳述すると、タイマ割込みの発生を契機として、CPU10はまず、楽曲データの各トラックに関わる処理を行なう(ステップSa1)。すなわち、CPU10は、楽曲データ中のデュレーションデータによって指定されたタイミングの到来を契機として、演奏音トラックやガイドメロディトラックのイベントデータを音源回路16に、歌詞トラックのイベントデータを表示装置14にそれぞれ出力する。この結果、楽曲の演奏音がマイク23からの歌唱音声と混合されたうえでスピーカ21から出力される一方、図7に示すように、楽曲の歌詞143が、外部記憶装置(図示略)から読み出された背景画像とともに表示装置14に表示されたうえで順次にワイプ(色替え)される。利用者は、この歌詞143の表示を確認しながら楽曲の歌唱を行なう。
【0026】
次いでCPU10は、RAM11に格納された各ブロックの開始時間を参照することにより、現在の演奏ポイントが属するブロックを特定する。そしてCPU10は、図7に示すように、この特定したブロックに対応するブロックマーク141の近傍にポインタ144を表示させる(ステップSa2)。利用者は、このポインタ144の位置を視認することによって楽曲演奏の進行状況を確認することができる。
【0027】
続いてCPU10は、楽曲が終了に至ったか否かを判定する(ステップSa3)。ここで終了に至ったと判定すると、CPU10は、楽曲の演奏を終了するための処理を行なう(ステップSa4)。この終了処理には、楽曲の全体にわたる総合的な歌唱評価の結果を表示装置14に表示させる処理が含まれるが、この処理については後述する。一方、未だ楽曲が終了に至っていないと判定した場合、CPU10は、ステップSa4を経ることなく、図6に示すカラオケ処理を終了する。
【0028】
<2−2:巻戻し/評価モード変更処理>
利用者によって入力装置13が操作されて楽曲演奏の巻戻し指示が与えられると、CPU10は、図8に示す巻戻し/評価モード変更処理を実行する。同図に示すように、CPU10はまず、楽曲の演奏ポイントをその時点よりも前に戻すための処理を行なう(ステップSb1)。具体的には、図9に示すように、現在の演奏ポイントが属するブロック(n+1)からみてひとつ前に位置するブロックnの開始点の時間TnをRAM11から読み出すとともに、読み出した時間Tnよりも一定時間Txだけ前の時点を新たな演奏ポイントとして設定する。この結果、図8に示す巻戻し/評価モード変更処理の後に実行されるカラオケ処理(図6)においては、ステップSb1において設定された新たな演奏ポイントから演奏が開始されることとなる。以下では、図9に示すように、巻戻し直後の新たな演奏ポイントから、次のブロックnの開始点Tnまでの期間を「歌唱準備期間」と表記する。この後、CPU10は、RAM11に設定されたフラグFrに「1」をセットする(ステップSb2)。このフラグFrは、現在の演奏ポイントが歌唱準備期間に属しているか否かを示すものである。
【0029】
次いでCPU10は、利用者によって入力装置13が操作されて評価モードの変更指示が与えられたか否かを判定する(ステップSb3)。ここで変更指示が与えられたと判定すると、CPU10は、RAM11に格納された評価モードフラグFhを利用者による指示内容に応じて変更し、この変更後の評価モードを表す文字142を表示装置14に表示させる(ステップSb4)。
【0030】
一方、ステップSb3において評価モードの変更指示がないと判定し、またはステップSb4の処理が終了すると、CPU10は、利用者によって入力装置13が操作されて評価モードを確定する旨の指示が与えられたか否かを判定する(ステップSb5)。ここで確定指示が与えられていないと判定すると、CPU10はステップSb3に処理を戻す。これに対し、評価モードの確定指示が与えられたと判定した場合、CPU10は巻戻し/評価モード変更処理を終了する。
【0031】
ここで、図10は、表示装置14が図7に示す画面を表示している状況において上記巻戻し/評価モード変更処理が実行された場合の表示例を示している。図7においては、ポインタ144が楽曲の開始点から第6番目のブロックのブロックマーク141を指し示すとともに評価モードを示す「NORMAL」の文字142が表示されている。この状況のもとで巻戻し/評価モード変更処理が実行されて評価モードが変更されると、図10に示すように、楽曲の開始点から第4番目のブロック(巻戻し対象となる第5番目のブロックの開始点から時間Txだけ前)のブロックマーク141にポインタ144が移動するとともに、評価モードを示す文字142が「EASY」に変更される。
【0032】
<2−3:評価処理>
CPU10は、特徴量抽出回路15による音程データおよび音量データの生成と同期したタイマ割込みの発生を契機として、図11に示す評価処理を実行する。この評価処理においては、CPU10はまず、RAM11に設定されたフラグFrに「1」がセットされているか否かを判定する(ステップSc1)。フラグFrに「1」がセットされているということは、現在の演奏ポイントが歌唱準備期間に属していることを意味している。この場合、CPU10は、巻戻しの対象となったブロック(図9の例ではブロックn)の開始点に演奏ポイントが到達したか否か、すなわち歌唱準備期間が満了するに至ったか否かを判定する(ステップSc2)。ここで未だブロックの開始点に到達していないと判定した場合、すなわち演奏ポイントが未だ歌唱準備期間内にある場合には、CPU10は、利用者の歌唱を評価することなく図11に示した評価処理を終了する。このように歌唱準備期間内において歌唱評価を行なわないこととしたのは以下の理由による。すなわち、本実施形態における各ブロックの境界は楽曲の音楽的意味を有する区切り(例えば小節やフレーズの境界)には必ずしも該当しないため、演奏音に追従した適切な歌唱を巻戻しの直後から行なうのは困難である。このため、巻戻し後に一定時間Txが経過して利用者が演奏音に追従した歌唱を行なうことができる状態に至ってから歌唱評価を始めることとしているのである。
【0033】
一方、ステップSc2において演奏ポイントがブロックの開始点に至ったと判定すると、CPU10はフラグFrに「0」をセットしたうえで(ステップSc3)、ステップSc4に処理を移行する。また、ステップSc1においてフラグFrが「1」でないと判定した場合には、現在の演奏ポイントが歌唱準備期間ではなく利用者の歌唱を評価すべき期間であることを意味しているから、CPU10は、ステップSc2およびステップSc3を経ることなくステップSc4に処理を移行する。
【0034】
ステップSc4において、CPU10は、音程、音量およびリズムについて歌唱音声とガイドメロディとの間の差分値を算出する(ステップSc4)。すなわち、CPU10は第1に、歌唱音声から得られた最新の歌唱音量データと歌唱音程データとを特徴量抽出回路15から取得する。第2にCPU10は、現在の演奏ポイントに対応するガイドメロディの音程を表すデータ(以下「模範音程データ」という)と音量を表すデータ(以下「模範音量データ」という)とを、ガイドメロディトラックの内容に基づいて生成する。そして、第3にCPU10は、歌唱音程データが表す音程と模範音程データが表す音程との差分値、および歌唱音量データが表す音量と模範音量データが表す音量との差分値を求める。加えてCPU10は、歌唱音量データが表す音量の立ち上がり(または立ち下がり)タイミングと模範音量データが表す音量の立ち上がり(または立ち下がり)タイミングとを検出し、このタイミングの時間差をリズムに関する差分値として算出する。
【0035】
こうして特徴量差分値を算出すると、CPU10は、図3に示した評価テーブルを参照することによって、この特徴量差分値と現在の評価モードとに対応する減点数を求める(ステップSc5)。すなわち、CPU10はまず、RAM11に格納された評価モードフラグFhを読み出す。そして、各特徴量ごとに、ステップSc4において算出した特徴量差分値が、評価モードフラグFhが示す評価モードに対応付けられた特徴量差分値のいずれに該当するかを検索するとともに、検索した特徴量差分値に対応付けられた減点数を特定するのである。例えばいま、評価モードフラグFhが「EASY」モードを示しており、かつ音程の差分値が「12」である場合を想定する。この場合、CPU10は、図3に示した音程に関する評価テーブルを参照することにより、減点数を「5」と特定する。CPU10は、こうして音程、音量およびリズムについて求めた減点数をRAM11に記憶させる。
【0036】
次にCPU10は、現在の演奏ポイントがブロックの終了点(すなわち次のブロックの開始点)に至ったか否かを判定する(ステップSc6)。ここで終了点に至ったと判定すると、CPU10は、演奏が終了したブロック(以下「評価対象ブロック」という)内の歌唱について評価を行なう(ステップSc7)。すなわち、CPU10は、音程、音量およびリズムの各々について、その評価対象ブロックにおいてRAM11に格納された減点数を読み出してその平均を求める。そして、CPU10は、音程について「40」点から平均減点数を減算するとともに、音量およびリズムについて「30」点から平均減点数を減算した後、各特徴量について得られた減算結果を加算する。CPU10は、この加算によって得られた点数(「100」点が満点となる)を、評価対象ブロックの評価結果としてRAM11に格納する。
【0037】
続いてCPU10は、ステップSc7において得られた評価結果を表示装置14に表示させて(ステップSc8)、図11に示した評価処理を終了する。図7および図10に示すように、本実施形態においては、各ブロックに対応するブロックマーク141が、当該ブロックについて得られた評価結果に応じて異なる色で表示されるようになっている。例えば、あるブロックの評価結果が「0」点から「30」点であれば当該ブロックのブロックマーク141が赤色で表示され、「30」点から「70」点であれば緑色で表示され、「70」点から「100」点であれば青色で表示されるといった具合である。
【0038】
一方、図6に示したステップSa4の終了処理においては、以下の処理が実行される。すなわちCPU10は、楽曲を構成する全ブロックについて得られた点数をRAM11から読み出し、これらの点数の平均値を算出する。そしてCPU10は、この平均値を楽曲全体にわたる総合点数として表示装置14に表示させるのである。
【0039】
以上説明したように、本実施形態においては、楽曲演奏期間内において評価の寛厳を変更することができる。したがって、例えば歌唱の途中で自分の歌唱の未熟さに気付いた利用者は、評価モードを「EASY」モードに変更することによって結果として高い評価を受けることができる。このため、利用者が低い評価を甘受せざるを得ない従来の技術と比べて、利用者の歌唱意欲を損なうことなく歌唱を評価することができる。特に過去に歌唱したことのない楽曲については、実際に歌唱してはじめて自分の歌唱の巧拙を認識できることも多い。このような事情のもとにあっても、本実施形態によれば、楽曲の歌唱を始めてその巧拙が認識できた時点で評価の寛厳を変更することができるから、自分の歌唱の巧拙に合った評価を受けることができる。
【0040】
さらに、本実施形態においては楽曲の演奏ポイントを前のブロックに戻すことができる。したがって、評価が低かったブロックについては高い評価が得られるまで繰り返し練習することができる。あるいは、評価が低かったブロックについては評価が甘いモード(例えば「EASY」モード)に変更したうえでそのブロックを歌唱し直すことによって、新たな評価基準のもとで評価を受け直すといったことも可能である。
【0041】
また、従来のカラオケ装置においては、楽曲のすべての演奏期間にわたる総合的な評価結果のみが演奏終了後に表示されるのが一般的であった。これに対し、本実施形態においては、楽曲演奏期間を構成する各ブロックごとに評価結果が表示されるようになっているため、高い(または低い)評価を得られた部分が楽曲のうちどの部分であるのかを利用者が認識することができる。したがって本実施形態によれば、評価が低かった部分を特に重点的に練習するといった具合に、歌唱練習に際して有効に利用し得る評価結果を提示することができる。さらに、評価結果がブロックマーク141の色の相違として表示されるようになっているので、利用者が評価結果を直感的に把握しやすいという利点がある。
【0042】
<3:変形例>
上記実施形態はあくまでも例示であり、この形態に対しては本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。具体的な変形内容は以下に例示する通りである。
【0043】
<3−1:変形例1>
上記実施形態においては、特徴量差分値に対応する評価結果(減点数)を評価モードに応じて変更する構成を例示したが、評価の対象となる音楽的要素の種類または数を評価モードに応じて変更する構成としてもよい。例えば、第1の評価モードにおいては音程のみを評価の対象とし、第2の評価モードにおいては音程と音量とを評価の対象とし、第3の評価モードにおいては音程と音量とリズムとを評価の対象とするといった具合である。この場合、図12(a)に示すように各評価モードと当該評価モードにおいて評価対象となる特徴量とが対応付けられたテーブルと、図12(b)に示すように各特徴量の差分値と評価結果とが対応付けられたテーブルとに基づいて、CPU10が、各評価モードにおいて評価対象とされる特徴量の評価を行なう構成とすればよい。
【0044】
このように本発明においては、評価モードに応じた「評価の基準」の変更に起因して評価結果が変化する構成であれば足り、必ずしも「評価の寛厳」が変更される構成は必要ではない。
【0045】
<3−2:変形例2>
上記実施形態および変形例においては、利用者による選択に応じて評価の基準(上記実施形態においては「評価の寛厳」)を変更させる構成を例示したが、この変更の契機は利用者からの指示に限られない。例えば、あるブロックの歌唱に関する点数と予め定められたしきい値との大小関係に応じて評価モードを変更する構成のように、既に得られた評価結果に応じて評価の基準を変更する構成としてもよい。特に、あるブロックにおける評価が低い場合には次のブロックの評価モードを「EASY」モードにする一方、あるブロックにおける評価が高い場合には次のブロックの評価モードを「HARD」モードにする構成とすれば、利用者による評価モードの変更指示を要することなく、利用者による歌唱の巧拙に応じた評価が実現される。
【0046】
同様に、演奏ポイントの巻戻しを行なうときの契機は利用者からの指示に限られるものではなく、例えば既に得られた評価結果に応じて演奏ポイントの巻戻しを行なうか否かが決定される構成としてもよい。すなわち、あるブロックにおける評価が低い場合には演奏ポイントの巻戻しを行なう一方、あるブロックにおける評価が高い場合には巻戻しを行なわないといった具合である。この構成によれば、利用者による巻戻し指示を要することなく、楽曲のうち利用者が苦手な部分を繰り返し練習することができる。
【0047】
また、上記実施形態においては、図8に示したように演奏ポイントの巻戻しが行なわれたときに評価モードが変更される構成を例示したが、巻戻しの有無に関わらず評価モードを変更し得る構成としてもよいことはもちろんである。
【0048】
<3−3:変形例3>
上記実施形態および各変形例においては、評価結果を表示する単位期間たる「ブロック」として、楽曲演奏期間を複数に等分した期間を採用したが、本発明における「ブロック」はこのような期間に限定されるものではない。例えば、楽曲の小節やフレーズを評価の単位期間たる「ブロック」として採用してもよい。この構成によれば、音楽的な意味を持った「ブロック」単位で評価が提示されるから、楽曲のうち評価が高い(または低い)部分を容易に認識することができるという利点がある。もっとも、この構成のもとでは小節やフレーズを表すデータを楽曲データに含ませる必要があるのに対し、上記実施形態に示した構成によればこのようなデータが不要であるという利点がある。
【0049】
また、上記実施形態においては、ブロック内の複数の時点において評価処理を行なうとともに、これらの評価結果に基づく当該ブロックの総合的な評価をブロック単位で表示する構成としたが、評価処理のたびにその評価結果を表示する構成としてもよい。この構成にあっては「ブロック」という要素は不要である。
【0050】
<3−4:変形例4>
上記実施形態および各変形例においては、利用者が行なうべき歌唱の特徴量を表すガイドメロディトラック(基準データ)が楽曲データに含まれる構成としたが、楽曲データとは別個に用意されたものであってもよく、さらには楽曲データとは異なる記憶手段に格納されたものであってもよい。また、楽曲データおよび各種プログラムは、ハードディスク装置12に予め格納されているものである必要はなく、例えばインターネットに代表される通信網を介してサーバ装置から受信したものであってもよい。さらに、楽曲データおよび各種プログラムを格納するための媒体としては、ハードディスク装置12のほかにも、CD−ROMやDVD(Digital Versatile Disk)、MD(Mini Disk)、可搬型の磁気ディスク(FD;Flexible Disk)といった各種の記憶媒体を採用することができる。
【0051】
<3−5:変形例5>
上記実施形態および各変形例においては、複数の特徴量について総合的な評価がなされる構成を例示したが、各特徴量について個別に評価がなされる構成とし、さらに個別の評価結果を表示装置にて表示する構成としてもよい。また、上記実施形態においては評価結果をブロックマーク141の色の違いとして表示する構成を例示したが、具体的な点数などその他の態様によって表示する構成としてもよいことはもちろんである。また、評価結果を利用者に報知するための手段は表示に限られず、例えば音声によって報知するようにしてもよい。
【0052】
さらに、上記実施形態においては歌唱の音程、音量およびリズムの評価を行なう構成を例示したが、評価の対象となる特徴量はこれに限られない。例えば、ビブラートの特性(周波数や音量の変動など)や、歌唱音の立ち上がりまたは立ち下がりの特性といったその他の特徴量を評価の対象としてもよい。このように、本発明における「特徴量」とは、利用者の動作に応じて変動し得る物理量を意味する。また、動作(歌唱)評価の方法が上記実施形態に示したものに限られないことはもちろんである。
【0053】
<3−6:変形例6>
上記実施形態および各変形例においては、歌唱を評価する装置に本発明を適用した場合を例示したが、歌唱以外の利用者の動作を評価する装置にも本発明を採用することができる。例えば、楽曲データに基づく伴奏音の出力に伴なって利用者が楽器の演奏を行なう装置に、利用者の演奏動作を評価する機能とその評価基準を変更する機能とを持たせてもよい。より具体的には、図1に示したマイク23に代えて(またはこのマイク23とともに)、利用者による演奏動作の内容を表すデータを出力する電子楽器を設ける一方、特徴量抽出回路15がこの電子楽器からの出力に応じて演奏動作の特徴量を抽出する構成とすればよい。この構成のもとで評価の対象となる演奏動作の特徴量としては、例えば利用者の演奏動作によって指示された楽音の音程や大きさ、リズムなどを採用することができる。
【0054】
さらに、歌唱や演奏といった音楽的な動作だけでなく、利用者によるその他の動作を評価する装置にも本発明を適用できる。例えばキーボードのタイピングを練習する装置に本発明を適用した場合には、以下の構成とすればよい。すなわち、特定の期間内において利用者が行なうべきタイピング動作の特徴量(例えばタイプすべきキーの種類やタイミングなど)を予め記憶装置に格納しておく。そして、装置内に設けられたCPUが、この特徴量と、利用者による実際のタイピング動作から得られた特徴量とを比較することによって評価を行なう一方、この評価の基準を上記特定の期間内において適宜に変更する。この構成によれば、キーボードのタイピング動作について上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者の意欲を損なうことなくその動作を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 楽曲データの構成を示す図である。
【図3】 評価テーブルの内容を示す図である。
【図4】 楽曲演奏期間とブロックとの関係について説明するための図である。
【図5】 楽曲の演奏開始時に表示される画面の内容を示す図である。
【図6】 カラオケ処理の内容を示すフローチャートである。
【図7】 楽曲演奏時の表示画面の内容を示す図である。
【図8】 巻戻し/評価モード変更処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】 巻戻し処理について説明するための図である。
【図10】 楽曲演奏時の表示画面の内容を示す図である。
【図11】 評価処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の変形例に係るカラオケ装置において評価に供されるテーブルの内容を示す図である。
【符号の説明】
100……カラオケ装置、10……CPU(評価手段、評価制御手段、動作ポイント制御手段)、11……RAM、12……ハードディスク装置(記憶手段)、13……入力装置、14……表示装置(報知手段)、15……特徴量抽出回路(データ取得手段)、16……音源回路(演奏手段)、17……効果付与回路、21……スピーカ(楽音出力装置)。
Claims (6)
- 利用者が行なうべき動作の特徴量を表す基準データを時間軸に対して連続する複数の区間について記憶する記憶手段と、
前記複数の区間を時間軸の進行方向に沿って順次指定してゆく動作ポイントが示す各区間に利用者が行なった動作の特徴量を表す動作データを取得するデータ取得手段と、
前記動作ポイントが示す各区間について、前記基準データが表す特徴量と前記動作データが表す特徴量とを比較し、この比較結果に基づいて利用者の動作を評価して評価結果を生成する評価手段と、
前記区間のうち連続する複数の区間をまとめてブロック化し、同一のブロックに含まれる前記各区間について前記評価手段が生成した評価結果に基づいて、前記利用者に報知するための前記ブロックの評価結果を生成するブロック評価手段と、
前記利用者の指示を入力する入力手段に前記利用者の指示が入力された場合には、前記動作ポイントを、当該動作ポイントが示す区間が含まれるブロックのひとつ前に位置するブロックの開始点よりも一定時間だけ前の時点に所定量戻した後に進行方向への移動に戻し、進行方向への移動に戻った後であって、当該ブロックの開始点から前記評価手段に再度の評価を行わせる評価制御手段と
を具備することを特徴とする動作評価装置。 - 前記評価手段は、所定の基準によって利用者の動作を評価して評価結果を生成し、
前記評価制御手段は、前記所定の基準とは異なった基準によって前記評価手段に再度の評価を行わせることを特徴とする請求項1に記載の動作評価装置。 - 利用者が行なうべき歌唱の特徴量を表す基準データを含む楽曲データを時間軸に対して連続する複数の区間について記憶する記憶手段と、
前記楽曲データに基づく演奏音を楽音出力装置から出力させる演奏手段と、
前記複数の区間を時間軸の進行方向に沿って順次指定してゆく楽曲の演奏ポイントが示す各区間に利用者が行なった歌唱の特徴量を表す歌唱データを取得するデータ取得手段と、
前記楽曲の演奏ポイントが示す各区間について、前記基準データが表す特徴量と前記歌唱データが表す特徴量とを比較し、この比較結果に基づいて利用者の歌唱を評価して評価結果を生成する評価手段と、
前記区間のうち連続する複数の区間をまとめてブロック化し、同一のブロックに含まれる前記各区間について前記評価手段が生成した評価結果に基づいて、前記利用者に報知するための前記ブロックの評価結果を生成するブロック評価手段と、
前記利用者の指示を入力する入力手段に前記利用者の指示が入力された場合には、前記楽曲の演奏ポイントを、当該演奏ポイントが示す区間が含まれるブロックのひとつ前に位置するブロックの開始点よりも一定時間だけ前の時点に所定量戻した後に進行方向への移動に戻し、進行方向への移動に戻った後であって、当該ブロックの開始点から前記評価手段に再度の評価を行わせる評価制御手段と
を具備することを特徴とするカラオケ装置。 - 前記評価手段は、所定の基準によって利用者の歌唱を評価して評価結果を生成し、
前記評価制御手段は、前記所定の基準とは異なった基準によって前記評価手段に再度の評価を行わせることを特徴とする請求項3に記載のカラオケ装置。 - 利用者が行なうべき動作の特徴量を表す基準データを時間軸に対して連続する複数の区間について記憶する記憶手段を備えたコンピュータに、
前記複数の区間を時間軸の進行方向に沿って順次指定してゆく動作ポイントが示す各区間に利用者が行なった動作の特徴量を表す動作データを取得するデータ取得機能と、
前記動作ポイントが示す各区間について、前記基準データが表す特徴量と前記動作データが表す特徴量とを比較し、この比較結果に基づいて利用者の動作を評価して評価結果を生成する評価機能と、
前記区間のうち連続する複数の区間をまとめてブロック化し、同一のブロックに含まれる前記各区間について前記評価機能において生成した評価結果に基づいて、前記利用者に報知するための前記ブロックの評価結果を生成するブロック評価機能と、
前記利用者の指示を入力する入力手段に前記利用者の指示が入力された場合には、前記動作ポイントを、当該動作ポイントが示す区間が含まれるブロックのひとつ前に位置するブロックの開始点よりも一定時間だけ前の時点に所定量戻した後に進行方向への移動に戻し、進行方向への移動に戻った後であって、当該ブロックの開始点から前記評価機能に再度の評価を行わせる評価制御機能と
を実現させるためのプログラム。 - 前記評価機能は、所定の基準によって利用者の動作を評価して評価結果を生成し、
前記評価制御機能は、前記所定の基準とは異なった基準によって前記評価機能に再度の評価を行わせることを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
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