JP4116796B2 - Electromagnetic damper control device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、車両、建造物等に用いられる電磁ダンパ制御装置に関し、特に外部電源を加えることなく電磁ダンパの減衰力を制御することができる電磁ダンパ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁ダンパは相対伸縮可能に設けられたシリンダとアウターを有し、シリンダの移動によってシリンダに備えられたナットがねじ山を有するボール軸を回転させることによって、ボール軸に接続されたモータの回転によって発生した起電力を用いて、モータに流れる電流を制御して、減衰力を発生させている。
【0003】
この電流を制御する電磁ダンパ制御装置としては、モータから出力される電流をスイッチングするトランジスタのスイッチングのデューティ比を変化させることによって、電磁ダンパの誘導電圧を昇圧して、電磁ダンパに所望の減衰力が得られるようにしたものが提案されている(例えば、特開2001−311452号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の電磁ダンパ制御装置では、このような制御をするための制御回路を動作させるために電源を必要としており、外部から電源を供給する必要があり、電源が遮断した状態では減衰特性が得られない問題があった。また、モータが発生する電圧に基づいて、制御プログラムによってスイッチングトランジスタのデューティ比を変化させているので、電磁ダンパの減衰力を容易に変更することができなかった。
【0005】
本発明は、外部からの電源を必要とせず、電磁ダンパに所望の減衰力を与えることができる電磁ダンパ制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、磁石が取り付けられた第1部材と、ソレノイドが取り付けられた第2部材とが相対回転可能に組み合わされ、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動によってソレノイドにより誘起される電磁力を運動減衰力として利用する電磁ダンパ用の電磁ダンパ制御装置において、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動により前記ソレノイドに生じる電圧によって動作する電流制限素子を備えた電流制限回路モジュールが複数並列に接続されて構成され、前記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基づいて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御して(例えば、ソレノイドに生じる電圧が所定値に至ると、ソレノイドに流れる電流を所定の一定値に制御して)、前記電磁ダンパの減衰力を制御し、前記各電流制限回路モジュールは、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御する電圧が異なって設定されていることを特徴する。
【0007】
第2の発明は、磁石が取り付けられた第1部材と、ソレノイドが取り付けられた第2部材とが相対回転可能に組み合わされ、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動によってソレノイドにより誘起される電磁力を運動減衰力として利用する電磁ダンパ用の電磁ダンパ制御装置において、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動により前記ソレノイドに生じる電圧によって動作する電流制限素子を備えた電流制限回路モジュールが複数並列に接続されて構成され、前記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基づいて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御して(例えば、ソレノイドに生じる電圧が所定値に至ると、ソレノイドに流れる電流を所定の一定値に制御して)、前記電磁ダンパの減衰力を制御し、前記電流制限回路モジュールの動作が切り替わることによって、変曲点を有する電流電圧特性となるように、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御して、前記電磁ダンパの減衰力を制御することを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、第1〜第2の発明において、前記電磁ダンパ制御装置は、定電圧を生成する定電圧素子と、前記ソレノイドに流れる電流を一定の値に制御する電流制限素子とを備えた電流制限回路モジュールを含んで構成され、前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値に至ると前記定電圧素子が生成する一定の電圧を前記電流制限素子に加えて、前記電流制限素子に流れる電流を一定の値に制御することを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、第3の発明において、前記定電圧素子はシャントレギュレータで構成され、前記電流制限素子は電界効果トランジスタで構成されており、前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値を超えると前記シャントレギュレータによって定電圧が生成され、該定電圧を前記電界効果トランジスタのゲートに加えて、前記電流制限素子のソース・ドレイン間に流れる電流を一定値に制御することを特徴とする。
【0010】
第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記電流制限回路モジュールには、前記定電圧素子が生成する定電圧を設定する設定回路を設けたことを特徴とする。
【0011】
第6の発明は、第4の発明において、前記定電圧素子を構成するシャントレギュレータは、少なくとも、高電圧側に接続される第1端子と、低電圧側に接続される第2端子と、前記シャントレギュレータの動作の基準電圧を与える基準電圧端子とを有し、前記電流制限回路モジュールには、前記基準電圧端子と前記第1端子又は前記第2端子との間に可変抵抗素子を接続して、前記シャントレギュレータが生成する定電圧を設定する設定回路を設けたことを特徴とする。
【0012】
第7の発明は、第1〜第6の発明において、前記第1部材をステータとし、前記第2部材をロータとして構成したモータと、直線運動するシリンダと、前記シリンダに螺合する回転部材によって該直線運動を回転運動に変換する運動変換部材と、を備え、前記回転部材を前記ロータ又は前記ステータのいずれか一方に連結し、前記シリンダの移動によって前記モータを回転させ、前記ロータ・ステータ間に作用する電磁力を用いて減衰力を発生するようにした。
【0013】
第8の発明は、第1〜第6の発明において、前記第1部材をステータとし、前記第2部材をロータとして構成したモータと、前記ロータ又は前記ステータのいずれか一方に連結されたアーム部材と、前記ロータ又はステータの他方に連結された固定部材と、前記アーム部材と前記固定部材との間に介装した補助ダンパと、を備え、前記アーム部材の揺動運動によって前記ロータ又は前記ステータの一方を回転させ、前記モータに作用する電磁力を用いて減衰力を発生するようにした。
【0014】
【発明の作用および効果】
第1の発明では、磁石が取り付けられた第1部材と、ソレノイドが取り付けられた第2部材とが相対回転可能に組み合わされ、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動によってソレノイドにより誘起される電磁力を運動減衰力として利用する電磁ダンパ用の電磁ダンパ制御装置において、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動により前記ソレノイドに生じる電圧によって動作する電流制限素子を備えて電流制限回路モジュールが複数並列に接続されて構成され、前記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基づいて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御して、前記電磁ダンパの減衰力を制御し、前記各電流制限回路モジュールは、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御する電圧が異なって設定されているので、電磁ダンパ制御装置に外部から電源を加えることなく、簡単な回路構成で電磁ダンパの減衰力を制御し、電磁ダンパの減衰力を多段階に設定することができる。
【0015】
第2の発明では、磁石が取り付けられた第1部材と、ソレノイドが取り付けられた第2部材とが相対回転可能に組み合わされ、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動によってソレノイドにより誘起される電磁力を運動減衰力として利用する電磁ダンパ用の電磁ダンパ制御装置において、前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動により前記ソレノイドに生じる電圧によって動作する電流制限素子を備えた電流制限回路モジュールが複数並列に接続されて構成され、前記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基づいて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御して、前記電磁ダンパの減衰力を制御し、前記電流制限回路モジュールの動作が切り替わることによって、変曲点を有する電流電圧特性となるように、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御するので、前記電磁ダンパの減衰力を制御することができる。
【0016】
第3の発明では、前記電磁ダンパ制御装置は、定電圧を生成する定電圧素子と、前記ソレノイドに流れる電流を一定の値に制御する電流制限素子とを備えた電流制限回路モジュールを含んで構成され、前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値に至ると前記定電圧素子が生成する一定の電圧を前記電流制限素子に加えて、前記電流制限素子に流れる電流を一定の値に制御するので、電磁ダンパ制御装置に外部から電源を加えることなく、簡単な回路構成で電磁ダンパの減衰力を制御することができる。
【0017】
第4の発明では、前記定電圧素子はシャントレギュレータで構成され、前記電流制限素子は電界効果トランジスタで構成されており、前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値を超えると前記シャントレギュレータによって定電圧が生成され、該定電圧を前記電界効果トランジスタのゲートに加えて、前記電流制限素子のソース・ドレイン間に流れる電流を一定値に制御するので、電磁ダンパ制御装置に外部から電源を加えることなく、簡単な回路構成で電磁ダンパの減衰力を制御することができる。
【0018】
第5の発明では、前記電流制限回路モジュールには、前記定電圧素子が生成する定電圧を設定する設定回路を設けたので、簡単な回路構成で電磁ダンパの減衰力を容易に設定することができる。
【0019】
第6の発明では、前記定電圧素子を構成するシャントレギュレータは、少なくとも、高電圧側に接続される第1端子と、低電圧側に接続される第2端子と、前記シャントレギュレータの動作の基準電圧を与える基準電圧端子とを有し、前記電流制限回路モジュールには、前記基準電圧端子と前記第1端子又は前記第2端子との間に可変抵抗素子を接続して、前記シャントレギュレータが生成する定電圧を設定する設定回路を設けたので、簡単な回路構成で電磁ダンパの減衰力を容易に設定することができる。
【0020】
第7の発明では、前記第1部材をステータとし、前記第2部材をロータとして構成したモータと、直線運動するシリンダと、前記シリンダに螺合する回転部材によって該直線運動を回転運動に変換する運動変換部材と、を備え、前記回転部材を前記ロータ又は前記ステータのいずれか一方に連結し、前記シリンダの移動によって前記モータを回転させ、前記ロータ・ステータ間に作用する電磁力を用いて減衰力を発生するようにし、第8の発明では、前記第1部材をステータとし、前記第2部材をロータとして構成したモータと、前記ロータ又は前記ステータのいずれか一方に連結されたアーム部材と、前記ロータ又はステータの他方に連結された固定部材と、前記アーム部材と前記固定部材との間に介装した補助ダンパと、を備え、前記アーム部材の揺動運動によって前記ロータ又は前記ステータの一方を回転させ、前記モータに作用する電磁力を用いて減衰力を発生するようにしたので、電磁ダンパの構成によらず、電磁ダンパに適切な減衰力を与えることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明の電磁ダンパ制御装置が適用される電磁ダンパの構成を示す断面図である。
【0023】
このダンパは、シリンダ1が筒状のアウター2の内部を摺動可能に収容されて構成されている。シリンダ1には、内部にネジ溝が設けられたナット3が、シリンダ1との間で回転をしないように取り付けられている。また、アウター2の内部にはネジ山が設けられた軸(ボールネジ)4が回転自在に取り付けられている、このナット3とボールネジ4とは互いのネジ溝とネジ山とが係合して、ナット3がボールネジ4を回転させながら、シリンダ1が筒状のアウター2の内部を摺動可能なように取り付けられている。ボールネジ4は直流モータ5の回転軸に連結されている。モータ5は、内部に磁石とソレノイドを備えており、回転軸に設けられたソレノイドが磁石近傍を移動することで、ソレノイドにはモータの回転数に比例した誘導起電力が発生する。
【0024】
このように構成された電磁ダンパでは、シリンダ1がアウター2内部を軸方向に摺動可能であり、シリンダ1がアウター2内部を移動するとナット3がボールネジ4に係合して、ボールネジ4を回転させながら移動する。そして、ボールネジ4の回転によって、モータ5が回転してモータ5に誘導起電力が発生する。
【0025】
次に、この電磁ダンパを自動車に適用した場合について説明する。自動車の車体側にアウター2を取り付け、サスペンション側にシリンダ1を取り付けて、自動車に電磁ダンパを取り付けると、車体の上下運動はシリンダ1とアウター2との伸縮運動となり、車体の上下運動はボールネジ4の回転運動に変換される。そして、モータ5の回転軸が車体の上下運動に合わせて回転して、モータ5の回転軸(ボールネジ4)の回転数に比例した誘導起電力がモータ5に発生し、モータ5に電流が流れる。この誘導起電力に起因して、モータ5の回転軸(ボールネジ4)の回転方向と逆方向のトルクをモータ5に発生させることができる。この回転方向と逆向きのトルクは、電磁ダンパが発生する減衰力(荷重)となり、モータ5に流れる電流量を可変することで、電磁ダンパの減衰力を制御することができる。すなわち、モータ5に流れる電流が大きければ、モータ5に発生する回転方向と逆方向のトルクは大きくなり、モータ5に流れる電流が小さければ、モータ5に発生する回転方向と逆方向のトルクは小さくなる。このように、電磁ダンパは、モータ5をアクチュエータとして使用してシリンダ1を動作させる場合と、逆の動作をするものである。
【0026】
このような電磁ダンパは、オイルダンパと比較して、シリンダの移動に基づくエネルギを回生することができる利点がある。また、ダンパに特別なセンサを設けなくても、ダンパの動きを直接知ることができる(モータの回転数、回転方向によってダンパの動き(伸縮方向、伸縮量)を検出することができる)。また、ダンパに油を用いないことから、油漏れが生じないオイルレスダンパとすることができる。また、従来のオイルダンパに比べ、制御性がよく、セミアクティブサスペンション等への応用が容易である。また、ダンパの減衰力を容易に変更することができ、ダンパ用チューニングツールへの応用が期待できる。
【0027】
図2は、本発明の実施の形態の電磁ダンパ制御回路の構成を示す回路図である。
【0028】
モータ5の出力電圧は電磁ダンパ制御回路6に入力されており、電磁ダンパ制御回路6がモータ5に流れる電流を制御して、電磁ダンパの減衰力が制御される。
【0029】
電磁ダンパ制御回路6は、モータ5からの出力電流の向きをそろえる半波整流回路7、電流制限回路10、11を逆電圧から保護する逆接続防止回路8、9、モータ5からの出力電流の大きさを制御する電流制御回路10、11によって構成される。
【0030】
モータ5が正方向(CW)に回転しているとき、モータ5には、端子Aを正とし端子Bを負とする起電力が発生しており、モータ5からの出力電流はIcw方向に流れる。この電流Icwは整流回路7を介してCW側電流制御回路10に流れる(I7)。また、モータ5からの電流Icwの一部は、整流回路7を介さずに逆接続防止回路9を流れてCW側電流制御回路10に至る(I9)。よって、モータ5が正方向(CW)回転中のモータ5の出力電流、すなわちCW側電流制御回路10に流れる電流Icwは
Icw=I7+I9
となり、正方向に回転中のモータ5に流れる電流Icwの大きさはCW側電流制御回路10によって制御される。このとき逆接続防止回路9よって、CCW側電流制御回路11には電流が流れないように保護されているので、CCW側電流制御回路11は動作しない。
【0031】
一方、モータ5が逆方向(CCW)に回転しているとき、モータ5には、端子Bを正とし端子Aを負とする起電力が発生しており、モータ5からの出力電流はIccw方向に流れる。この電流Iccwは整流回路7を介してCCW側電流制御回路11に流れる(I7)。また、モータ5からの電流Iccwの一部は、整流回路7を介さずに逆接続防止回路8を流れてCCW側電流制御回路11に至る(I8)。よって、モータ5が正方向(CCW)回転中のモータ5の出力電流、すなわちCCW側電流制御回路11に流れる電流Iccwは
Iccw=I7+I8
となり、この電流Iccwの大きさはCCW側電流制御回路11によって制御される。このとき逆接続防止回路8よって、CW側電流制御回路10には電流が流れないように保護されているので、CW側電流制御回路10は動作しない。
【0032】
図3は、本発明の第1の実施の形態の電流制御回路10、11の構成を示す回路図である。
【0033】
この電流制限回路10、11は各々3つの電流制限回路モジュール21、22、23(図中破線で囲まれている)が並列に接続されて構成されている。この各電流制限回路モジュールは等しい動作をするので、第1電流制限回路モジュール21についてその動作を説明し、他の電流制限回路モジュール22、23の動作の説明は省略する。
【0034】
モータ5が正方向(CW)又は逆方向(CCW)に回転することにより発生した起電力は、電流制御回路10、11に電圧Vmとして加えられる。電流制限回路モジュール21の正負の端子間にはVmを分圧する抵抗器VR1が接続されている。第1の実施の形態では、抵抗器VR1は可変抵抗器によって構成されており、分圧比を変更できるようにして、抵抗器VR1によって分圧された電圧V1を可変できるように構成されている。抵抗器VR1の可動接点と負側端子間にはシャントレギュレータRG1が接続されており、シャントレギュレータのアノード・カソード間の電圧を所定の基準電圧(レギュレート電圧)Vg1より上昇させないように制御している。
【0035】
また、シャントレギュレータRG1には並列に抵抗器VR2が接続されており、シャントレギュレータのアノード・カソード間電圧を分圧して電界効果トランジスタFET1のゲート電圧V2を生成している。電界効果トランジスタFET1は電流制限回路モジュール21の正負端子間に接続されており、ソース・ドレイン間に流れる電流をゲート電圧V2によって制御して、電流制限回路モジュール21に流れる電流を制御する。この電界効果トランジスタには、応答速度が速いこと及びオン抵抗が小さいことから、パワーMOSFETを用いると好適である。
【0036】
なお、シャントレギュレータRG1に代えてツェナーダーオードを使用してもよいが、レギュレート電圧(ツェナ電圧)のバラツキが大きく、温度変化によるツェナ電圧の変化が大きくなるので注意が必要である。
【0037】
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるモータ回転数と出力電圧Vmとの関係を示す特性図である。本図では横軸にモータ5の回転数を、縦軸にモータ5が発生する出力電圧Vmを表している。本図より、モータ5が回転すると、その発電作用によって、モータ5の回転数に比例した誘導起電力による出力電圧Vmが発生することが分かる。
【0038】
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるモータ出力電圧Vmと分圧された電圧V1との関係を示す特性図である。本図では横軸にモータ5が発生する出力電圧Vmを、縦軸にVR1によって分圧された電圧V1を表している。本図より、モータ5の回転によるモータ5の出力電圧Vmが徐々に高くなると、VR1によって設定された分圧比に従ってV1も上昇し、さらにモータ5の出力電圧Vmが増加して、V1がシャントレギュレータRG1のレギュレート電圧Vg1に達すると、V1はシャントレギュレータの作用によって一定電圧(レギュレート電圧)Vg1に抑えられることが分かる。
【0039】
図中複数の線は、VR1によって設定される分圧比が変化することによるV1−Vm特性の変化を示し、図中右下側の線ほどVR1によって設定される分圧比(V1/Vm)が小さい。すなわち、分圧比が小さいほど、モータ5の出力電圧Vmが同じであっても、VR1によって分圧されて生じる電圧V1は低くなる。
【0040】
図6は、本発明の第1の実施の形態における分圧された電圧V1とゲート電圧V2との関係を示す特性図である。本図では横軸にVR1によって分圧された電圧V1を、縦軸にVR2によって分圧された電圧V2を表している。本図より、モータ5の回転によるモータ5の出力電圧Vmが上昇し、V1が徐々に高くなると、VR2によって設定された分圧比に従ってV2も上昇する。そして、さらにモータ5の出力電圧Vmが増加して、V1がシャントレギュレータRG1のレギュレート電圧Vg1に達して、V1がシャントレギュレータの作用によってレギュレート電圧Vg1に抑えられると、V2もVR2によって設定された分圧比によって定められる電圧に抑えられることが分かる。
【0041】
図中複数の線は、VR2によって設定される分圧比が変化することによるV2−V1特性の変化を示し、図中右下側の線ほどVR2によって設定される分圧比(V2/V1)が小さい。すなわち、分圧比が小さいほど、V1が同じであっても、VR2によって分圧されて生じる電圧V2は低くなる。また、分圧比(V2/V1)が小さくなると、V1が飽和したとき(V1=Vg1のとき)の電圧V2が低くなる。
【0042】
図7は、本発明の第1の実施の形態における電界効果トランジスタ(FET)の特性図である。本図では横軸にドレイン・ソース間電圧(モータの出力電圧Vm)を、縦軸にドレイン電流I1を表している。図中複数の線はゲート電圧V2によるドレイン電流I1の変化を示し、上に描かれている線ほどゲート電圧(V2)は大きくなる。
【0043】
本図によれば、本実施の形態のFETはゲート電圧V2が高くなれば、飽和領域ではドレイン電流I1が増加し、飽和領域ではドレイン・ソース間電圧Vmによらず、ドレイン電流I1はほぼ一定となる特性を有していることが分かる。すなわち、ドレイン・ソース間電圧Vmによらず、ゲート電圧V2によってのみドレイン電流I1が制御される。
【0044】
以下、前述した構成を有する電流制限回路モジュール21の動作について説明する。
【0045】
モータ5が回転すると、その発電作用によって誘導起電力が発生し、出力電圧Vmが電流制限回路10、11(電流制限回路モジュール21)に加えられる。この電流制限回路10、11に加えられる出力電圧Vmはモータ5の回転数に比例する(図4)。シリンダ1がアウター2中を徐々に速度を増して移動して、モータ5の回転数が増加し、Vmが徐々に高くなると、抵抗器VR1によって分圧されたV1は、抵抗器VR1によって設定された分圧比に従って、電圧Vmに比例して上昇する(図5)。これに伴い、FET1のゲート電圧V2も、抵抗器VR2によって設定された分圧比に従って、抵抗器VR1によって分圧された電圧V1に比例して上昇する(図6)。
【0046】
さらに、モータ5の回転数が増加して、抵抗器VR1によって分圧された電圧V1がレギュレート電圧Vg1に達すると、シャントレギュレータRG1の作用によって、電流制限回路10、11に加わる出力電圧Vmがさらに上昇しても、抵抗器VR1によって分圧された電圧V1はレギュレート電圧Vg1に制限され飽和状態となる。同様に抵抗器VR2によって分圧された電圧V2も、レギュレート電圧Vg1及びVR2で設定される分圧比によって定まる上限値に制限され飽和状態となる。
【0047】
V2はFET1のゲート電圧なので、ゲート電圧V2が飽和していない状態では、ゲート電圧V2に応じてドレイン電流I1が流れる(図7)。すなわち、ゲート電圧V2が上昇するとFET1のドレイン電流I1が増加して、モータ5に流れる電流Icwを増加させる。なお、ゲート電圧V2が極めて低い状態ではFET1は動作せず、FET1の動作点を超えるゲート電圧が加わるまでドレイン電流I1は流れない。また、ゲート電圧V2が飽和した状態では、ゲート電圧V2は一定の電圧となり、ドレイン電流I1は一定値となる。
【0048】
すなわち、電流制限回路10、11に加わるモータの出力電圧Vmが低いとき(Vmを分圧して生成されたゲート電圧V2が極めて低いとき)にはドレイン電流I1は流れないが、モータの出力電圧Vm(ゲート電圧V2)が上昇するとFET1のドレイン電流I1が増加してモータ5に流れる電流Icwを増加させる。そして、モータの出力電圧Vmがさらに上昇すると、ゲート電圧V2は一定の電圧に飽和して、FET1のドレイン電流I1も一定値となる。
【0049】
図8は、電流制限回路10、11の特性図である。本図では横軸に電流制限回路に加えられる電圧(モータの出力電圧Vm)を、縦軸に電流制限回路10に流れる電流Icw(又は、電流制限回路11に流れる電流Iccw)を表している。
【0050】
ドレイン電流I1、I2、I3が飽和する点で、Icwに変曲点があり、各変曲点の位置は抵抗器VR1〜VR6によって、図上、上下左右に変更することができる。また、変曲点の数は電流制御回路内で並列に接続される電流制限回路モジュールの数によって変化させることができる。
【0051】
すなわち、電流制限回路モジュールの数及び電流制限回路モジュール内の抵抗器VR1〜VR6の抵抗値を適宜調整することによって、変曲点の数及び位置を任意に変化させることができ、モータ5に流れる電流Icwを任意に制御して、モータ5に生じる回転方向と逆向きのトルクを制御することができる。
【0052】
モータ5の回転数が増加すると、FET1のゲート電圧V2が増加し、ドレイン電流I1が増加する。そして、モータ5の回転数がさらに増加すると、FET1のゲート電圧V2がレギュレート電圧Vg1に制限されて、ドレイン電流I1が一定の電流値に飽和する。そして、モータの出力電圧Vmがドレイン電流I1の飽和値に達したときに(第1変曲点)、FET2のゲート電圧が動作点を超えるように可変抵抗VR3を調整する。すなわち、電流制限回路モジュール21に流れる電流(ドレイン電流I1)が飽和した後に、電流制限回路モジュール22に電流(ドレイン電流I2)が流れ始めるように電流制限回路モジュール22を調整する。
【0053】
よって、第1変曲点までの間は第1電流制限回路モジュールのみが動作して、FET1のドレイン電流I1がモータ5に流れるので、モータ電流Icwは、
Icw=I1
となる。さらに、第1変曲点から第2変曲点までの間は、第1電流制限回路モジュールに流れる電流は飽和しているが、第2電流制限回路モジュールが動作して、FET2のドレイン電流I2もモータ5に流れるので、モータ電流Icwは、
Icw=I2+I1(飽和)
となる。さらに、第2変曲点から第3変曲点までの間は、第1電流制限回路モジュール及び第2電流制限回路モジュールに流れる電流は飽和しているが、第3電流制限回路モジュールが動作して、FET3のドレイン電流I3もモータ5に流れるので、モータ電流Icwは、
Icw=I3+I2(飽和)+I1(飽和)
となる。さらに、第3変曲点を過ぎてからは、第1電流制限回路モジュール、第2電流制限回路モジュール及び第3電流制限回路モジュールに流れる電流が飽和しているので、モータ電流Icwは、
Icw=I3(飽和)+I2(飽和)+I1(飽和)
となる。
【0054】
次に、電流制限回路10、11の特性図(図8)における変曲点の位置の移動について説明する。以下、第1変曲点の移動について説明するが、他の変曲点も同様に移動させることができるので、他の変曲点についての説明は省略する。
【0055】
前述したように、VR1によって設定される分圧比(V1/Vm)が変化することによってV1−Vm特性が変化する(図5)。すなわち、VR1による分圧比が小さいほど、V1が飽和するときのモータ5の出力電圧Vmが大きくなり、分圧比が大きいほど、V1が飽和するときのモータ5の出力電圧Vmが小さくなる。つまり、VR1による分圧比が小さいほど変曲点は図中右側に移動し、分圧比が大きいほど変曲点は図中左側に移動する。
【0056】
また、VR2によって設定される分圧比(V2/V1)が変化することによって、V2−V1特性が変化する(図6)。すなわち、VR2による分圧比が小さいほど、V2の飽和電圧が小さくなり、VR2による分圧比が大きいほど、V2の飽和電圧が大きくなる。つまり、VR2による分圧比が小さいほど変曲点は図中下側に移動し、分圧比が大きいほど変曲点は図中上側に移動する。
【0057】
このように、第1の実施の形態の電磁ダンパ制御回路によると、モータ5が発生した電圧を分圧してFET1に流れるドレイン電流I1を制御するように構成したので、外部から電源を供給することなく、電磁ダンパによる減衰力を制御することができる。また、電流制限回路モジュール内の抵抗器を調整することで、電流制限回路モジュールの電流−電圧特性を変化させることができ、電磁ダンパによる減衰力を容易に制御することができる。また、電磁ダンパ制御回路を複数の電流制限回路モジュールを並列に接続して構成したので、電磁ダンパの動作速度(モータ5の回転数)によって、所望の減衰力を得ることができる。
【0058】
図9は、本発明の第2の実施の形態の電流制御回路10、11内の電流制限回路モジュールの構成を示す回路図である。この第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態(図3)と異なり、シャントレギュレータに加えられる基準電圧を変えることによって、シャントレギュレータのレギュレート電圧を可変することができるものである。なお、電流制限回路モジュール以外の電流制御回路10、11内の構成は、前述した第1の実施の形態と同じであるため、その説明は省略する。
【0059】
モータ5が正方向(CW)又は逆方向(CCW)に回転することにより発生した起電力は、電流制御回路の電流制限回路モジュール24に出力電圧Vmとして加えられる。電流制限回路モジュール24の正負の端子間にはVmを分圧する抵抗器VR7が接続されている。第2の実施の形態では、抵抗器VR7は可変抵抗器によって構成されており、分圧比を変更できるようにして、抵抗器VR7によって分圧された電圧V7を可変できるように構成されている。抵抗器VR7の可動接点と負側端子との間にはシャントレギュレータRG4が接続されており、シャントレギュレータのアノード・カソード間の電圧を、基準電圧によって定まる所定のレギュレート電圧Voより上昇させないように制御している。シャントレギュレータRG4の基準電圧端子と電流制限回路モジュール24の負端子側との間には抵抗器Rが接続され、シャントレギュレータRG4の基準電圧端子と抵抗器VR7の可動接点との間には可変抵抗器VR9が接続されている。この可変抵抗器VR9と抵抗器Rとによって、Vmを分圧した電圧であるV7を分圧することでシャントレギュレータに加える基準電圧Vg4を生成している。すなわち、可変抵抗器VR9を可変することによって、V7の分圧比が変化して、シャントレギュレータに加わる基準電圧Vg4が変化する。
【0060】
また、シャントレギュレータRG4には並列に抵抗器VR8が接続されており、シャントレギュレータのアノード・カソード間電圧を分圧して電界効果トランジスタFET4のゲート電圧V9を生成している。電界効果トランジスタFET4は電流制限回路モジュール24の正負端子間に接続されており、ドレイン電流I4をゲート電圧V9によって制御して、電流制限回路モジュール24に流れる電流を制御する。
【0061】
以下、第2の実施の形態の電流制限回路モジュール24の動作について説明する。
【0062】
モータ5が回転すると、その発電作用によって誘導起電力が発生し、出力電圧Vmが電流制限回路10、11(電流制限回路モジュール24)に加えられる。この電流制限回路モジュール24に加えられる出力電圧Vmはモータ5の回転数に比例して増加する。そして、シリンダ1がアウター2中を徐々に速度を増して移動して、モータ5の回転数が増加し、Vmが徐々に高くなると、抵抗器VR7によって分圧されたV7は、抵抗器VR7によって設定された分圧比に従って、電圧Vmに比例して上昇する。これに伴い、FET4のゲート電圧V9も、抵抗器VR8によって設定された分圧比に従って、抵抗器VR7によって分圧された電圧V7に比例して上昇する。
【0063】
さらに、モータ5の回転数が増加して、抵抗器VR7によって分圧された電圧V7がレギュレート電圧Voに達すると、シャントレギュレータRG4の作用によって、電流制限回路モジュール24に加わる電圧Vmがさらに上昇しても、抵抗器VR7によって分圧された電圧V7はレギュレート電圧Voに制限され飽和状態となる。同様に抵抗器VR8によって分圧された電圧V9も、レギュレート電圧Vo及びVR8で設定される分圧比によって定まる上限値に制限されと飽和状態となる。このシャントレギュレータのレギュレート電圧Voはシャントレギュレータの基準電圧端子に加えられる電圧及び基準電圧端子に接続される抵抗比(VR9/R)によって定まる。例えば、レギュレート電圧Voは、Vo=(1+VR9/R)Vg4によって与えられるレギュレート電圧を発生するシャントレギュレータが提供されており(例えば、TL431)、可変抵抗の抵抗値VR9を変化させることで、シャントレギュレータのレギュレート電圧Voを変化させることができる。
【0064】
V9はFET4のゲート電圧なので、ゲート電圧V9が飽和していない状態では、ゲート電圧V9に応じてドレイン電流I4が流れる。すなわち、ゲート電圧V9が上昇するとFET4のドレイン電流I4が増加して、モータ5に流れる電流Icwを増加させる。
【0065】
このように、第2の実施の形態では、シャントレギュレータの基準電圧を変えることによって、レギュレート電圧Voを変化させることができ、FET4のゲート電圧の調整範囲が広がるので、ドレイン電流の調整範囲が広くなり、図8に示すIcw(又はIccw)変曲点の調整範囲を広することができる。よって、電磁ダンパの減衰力を設定できる範囲が広くなる。
【0066】
図10は、本発明の電磁ダンパ制御装置が適用される別な電磁ダンパの構成を示す図である。
【0067】
図10に示す電磁ダンパは、前述したシリンダが直線運動をする電磁ダンパ(図1)と異なり、ヒンジのような揺動運動をする部位に適用されるものである。
【0068】
図10に示す電磁ダンパは、固定部31と可動部32とが、モータ33を介して相対的に回動可能に接続されて構成されている。モータ33は、内部に磁石とソレノイドを備えており、回転軸に設けられたソレノイドが磁石近傍を移動することで、ソレノイドにはモータの回転速度に比例した誘導起電力が発生する。すなわち、モータの本体ケース(ステータ)が固定部31に取り付けられており、モータの回転軸(ロータ)が可動部32に取り付けられている。そして、可動部32が固定部31に対して相対移動するとモータ33に誘導起電力が発生する。このときモータ33に流れる電流を、本発明に係る電磁ダンパ制御回路で制御することによって、モータ33の回転方向と逆方向のトルクを制御して、揺動部の減衰力を制御することができる。
【0069】
なお、この電磁ダンパでは、モータ33は大きなトルクを発生することが要求されるので、固定部31とか胴部32との間に補助的なダンパ34を設けてもよい。さらに、ダンパに並列にバネ35を設け、固定部31、可動部32を所定位置に保持するように構成するとよい。また、モータに減速機を設けてモータの発生するトルクを増幅して稼動部・固定部間に加えるように構成するとよい。
【0070】
このように、図10に示す実施の形態では、直線運動を回転運動に変換する変換機構を設ける必要がないので、電磁ダンパを単純な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁ダンパ制御装置が適用される電磁ダンパの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の電磁ダンパ制御回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の電流制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるモータ回転数と出力電圧Vmとの関係を示す特性図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるモータ出力電圧Vmと分圧された電圧V1との関係を示す特性図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における分圧された電圧V1とゲート電圧V2との関係を示す特性図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるFETの特性図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態の電磁ダンパ制御回路の特性図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の電流制限回路モジュールの構成を示す回路図である。
【図10】本発明の電磁ダンパ制御装置が適用される別な電磁ダンパの構成図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 アウター
3 ナット
4 ボールネジ
5 モータ
6 電磁ダンパ制御回路
7 整流回路
8、9 逆接続防止回路
10 電流制限回路(CW回転側)
11 電流制限回路(CCW回転側)
21 第1電流制限回路モジュール
22 第2電流制限回路モジュール
23 第3電流制限回路モジュール
24 電流制限回路モジュール
31 可動部
32 固定部
33 モータ
34 ダンパ
VR1、VR2、VR3、VR7 可変抵抗器
VR4、VR5、VR6、VR8 可変抵抗器
RG1、RG2、RG3、RG4 シャントレギュレータ
FET1、FET2、FET3、FET4 電界効果トランジスタ
R 抵抗器
VR9 可変抵抗器[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to an electromagnetic damper control device used for vehicles, buildings, and the like, and more particularly to an electromagnetic damper control device capable of controlling the damping force of an electromagnetic damper without applying an external power source.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an electromagnetic damper has a cylinder and an outer that are provided so as to be capable of relative expansion and contraction, and a nut provided in the cylinder rotates a ball shaft having a thread by moving the cylinder, whereby a motor connected to the ball shaft is provided. A damping force is generated by controlling the current flowing through the motor using the electromotive force generated by the rotation.
[0003]
As an electromagnetic damper control device for controlling this current, the induced voltage of the electromagnetic damper is boosted by changing the switching duty ratio of the transistor that switches the current output from the motor, and a desired damping force is applied to the electromagnetic damper. Has been proposed (for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-311452).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional electromagnetic damper control device described above, a power source is required to operate the control circuit for performing such control, and it is necessary to supply power from the outside. There was a problem that could not be obtained. Also , Since the duty ratio of the switching transistor is changed by the control program based on the voltage generated by the motor, the damping force of the electromagnetic damper cannot be easily changed.
[0005]
An object of this invention is to provide the electromagnetic damper control apparatus which does not require the power supply from the outside but can give a desired damping force to an electromagnetic damper.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, a first member to which a magnet is attached and a second member to which a solenoid is attached are combined so as to be capable of relative rotation. In an electromagnetic damper control device for an electromagnetic damper that uses an induced electromagnetic force as a motion damping force, the electromagnetic damper control device includes a current limiting element that is operated by a voltage generated in the solenoid by a relative rotational movement between the first member and the second member. Current limit circuit module Are connected in parallel, and the current limiting element controls the current flowing through the solenoid to a predetermined value based on the voltage generated at the solenoid (for example, the voltage generated at the solenoid reaches a predetermined value). And by controlling the current flowing through the solenoid to a predetermined constant value), controlling the damping force of the electromagnetic damper, each Current limit circuit module Is characterized in that the voltage for controlling the current flowing through the solenoid to a predetermined value is set differently.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, a first member to which a magnet is attached and a second member to which a solenoid is attached are combined so as to be relatively rotatable, and the first member and the second member are rotated by the solenoid by the relative rotational movement of the first member and the second member. In an electromagnetic damper control device for an electromagnetic damper that uses an induced electromagnetic force as a motion damping force, a current limiting element that is operated by a voltage generated in the solenoid due to a relative rotational movement between the first member and the second member. A plurality of current limiting circuit modules provided are connected in parallel, The current limiting element controls the current flowing through the solenoid to a predetermined value based on the voltage generated at the solenoid (for example, when the voltage generated at the solenoid reaches a predetermined value, the current flowing through the solenoid is set to a predetermined constant value). Control the damping force of the electromagnetic damper, and by switching the operation of the current limiting circuit module, the current flowing through the solenoid is set to a predetermined value so as to have a current-voltage characteristic having an inflection point. The damping force of the electromagnetic damper is controlled by controlling to a value.
[0008]
According to a third invention, in the first to second inventions, the electromagnetic damper control device includes a constant voltage element that generates a constant voltage and a current limiting element that controls a current flowing through the solenoid to a constant value. Current limit circuit module When a voltage generated in the solenoid reaches a predetermined value, a constant voltage generated by the constant voltage element is added to the current limiting element, and a current flowing through the current limiting element is controlled to a constant value. It is characterized by doing.
[0009]
In a fourth aspect based on the third aspect, the constant voltage element is composed of a shunt regulator, the current limiting element is composed of a field effect transistor, and when the voltage generated in the solenoid exceeds a predetermined value, A constant voltage is generated by a shunt regulator, and the constant voltage is applied to the gate of the field effect transistor to control the current flowing between the source and drain of the current limiting element to a constant value.
[0010]
A fifth invention provides the current limiting circuit according to the third or fourth invention. module Has a setting circuit for setting a constant voltage generated by the constant voltage element.
[0011]
According to a sixth invention, in the fourth invention, the shunt regulator constituting the constant voltage element includes at least a first terminal connected to a high voltage side, a second terminal connected to a low voltage side, A reference voltage terminal for providing a reference voltage for the operation of the shunt regulator, and the current limiting circuit. module Is provided with a setting circuit for setting a constant voltage generated by the shunt regulator by connecting a variable resistance element between the reference voltage terminal and the first terminal or the second terminal. .
[0012]
According to a seventh invention, in the first to sixth inventions, there is provided a motor in which the first member is a stator and the second member is a rotor, a linearly moving cylinder, and a rotating member screwed into the cylinder. A motion converting member that converts the linear motion into a rotational motion, the rotating member is connected to either the rotor or the stator, the motor is rotated by movement of the cylinder, and the rotor-stator The damping force is generated using the electromagnetic force acting on the.
[0013]
According to an eighth invention, in the first to sixth inventions, the first member is a stator and the second member is a rotor, and the arm member is connected to either the rotor or the stator. And a fixing member connected to the other of the rotor or the stator, and an auxiliary damper interposed between the arm member and the fixing member, and the rotor or the stator by a swinging motion of the arm member One of them was rotated, and a damping force was generated using an electromagnetic force acting on the motor.
[0014]
Operation and effect of the invention
In the first invention, the first member to which the magnet is attached and the second member to which the solenoid is attached are combined so as to be rotatable relative to each other, and the relative rotation movement between the first member and the second member causes the solenoid to In an electromagnetic damper control device for an electromagnetic damper that uses an induced electromagnetic force as a motion damping force, the electromagnetic damper control device includes a current limiting element that is operated by a voltage generated in the solenoid by a relative rotational movement between the first member and the second member. Current limiting circuit module Are connected in parallel, and the current limiting element controls a current flowing through the solenoid to a predetermined value based on a voltage generated in the solenoid to control a damping force of the electromagnetic damper, each Current limit circuit module Since the voltage for controlling the current flowing through the solenoid to a predetermined value is set differently, the damping force of the electromagnetic damper can be controlled with a simple circuit configuration without applying external power to the electromagnetic damper control device. The damping force of the electromagnetic damper can be set in multiple stages.
[0015]
In the second aspect of the invention, the first member to which the magnet is attached and the second member to which the solenoid is attached are combined so as to be relatively rotatable, and the first member and the second member are rotated by the solenoid by the relative rotational movement of the first member and the second member. In an electromagnetic damper control device for an electromagnetic damper that uses an induced electromagnetic force as a motion damping force, a current limiting element that is operated by a voltage generated in the solenoid due to a relative rotational movement between the first member and the second member. A plurality of current limiting circuit modules provided are connected in parallel, The current limiting element controls the current flowing through the solenoid to a predetermined value based on the voltage generated in the solenoid, controls the damping force of the electromagnetic damper, and the operation of the current limiting circuit module is switched. Since the current flowing through the solenoid is controlled to a predetermined value so as to have a current-voltage characteristic having an inflection point, the damping force of the electromagnetic damper can be controlled.
[0016]
In a third invention, the electromagnetic damper control device includes a constant voltage element that generates a constant voltage, and a current limiting circuit that controls a current flowing through the solenoid to a constant value. module When a voltage generated in the solenoid reaches a predetermined value, a constant voltage generated by the constant voltage element is added to the current limiting element, and a current flowing through the current limiting element is controlled to a constant value. Therefore, the damping force of the electromagnetic damper can be controlled with a simple circuit configuration without applying external power to the electromagnetic damper control device.
[0017]
In a fourth invention, the constant voltage element is constituted by a shunt regulator, the current limiting element is constituted by a field effect transistor, and when the voltage generated in the solenoid exceeds a predetermined value, the constant voltage is generated by the shunt regulator. Since the generated constant voltage is applied to the gate of the field effect transistor and the current flowing between the source and drain of the current limiting element is controlled to a constant value, without applying an external power source to the electromagnetic damper control device, The damping force of the electromagnetic damper can be controlled with a simple circuit configuration.
[0018]
In the fifth invention, the current limiting circuit module Since the setting circuit for setting the constant voltage generated by the constant voltage element is provided, the damping force of the electromagnetic damper can be easily set with a simple circuit configuration.
[0019]
In a sixth invention, the shunt regulator constituting the constant voltage element includes at least a first terminal connected to the high voltage side, a second terminal connected to the low voltage side, and a reference for operation of the shunt regulator. A reference voltage terminal for providing a voltage, and the current limiting circuit. module Since a setting circuit for setting a constant voltage generated by the shunt regulator is provided by connecting a variable resistance element between the reference voltage terminal and the first terminal or the second terminal, a simple circuit is provided. The damping force of the electromagnetic damper can be easily set with the configuration.
[0020]
In a seventh aspect of the invention, the linear motion is converted into rotational motion by a motor configured with the first member as a stator and the second member as a rotor, a linearly moving cylinder, and a rotating member screwed into the cylinder. And a motion conversion member, wherein the rotating member is connected to one of the rotor and the stator, the motor is rotated by movement of the cylinder, and is attenuated using electromagnetic force acting between the rotor and the stator. In the eighth aspect of the invention, the motor comprises the first member as a stator and the second member as a rotor, and an arm member connected to either the rotor or the stator, A fixing member connected to the other of the rotor or the stator, and an auxiliary damper interposed between the arm member and the fixing member. Since one of the rotor and the stator is rotated by the swinging motion of the drum member and the damping force is generated using the electromagnetic force acting on the motor, it is suitable for the electromagnetic damper regardless of the configuration of the electromagnetic damper. Can provide a strong damping force.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0022]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of an electromagnetic damper to which an electromagnetic damper control device of the present invention is applied.
[0023]
The damper is configured such that a cylinder 1 is slidably accommodated in a cylindrical outer 2. A
[0024]
In the electromagnetic damper configured as described above, the cylinder 1 can slide in the axial direction inside the outer 2, and when the cylinder 1 moves inside the outer 2, the
[0025]
Next, a case where this electromagnetic damper is applied to an automobile will be described. When the outer 2 is attached to the vehicle body side, the cylinder 1 is attached to the suspension side, and the electromagnetic damper is attached to the vehicle, the vertical movement of the vehicle body becomes a telescopic movement between the cylinder 1 and the
[0026]
Such an electromagnetic damper has an advantage that energy based on the movement of the cylinder can be regenerated as compared with the oil damper. Further, it is possible to directly know the movement of the damper without providing a special sensor for the damper (the movement of the damper (the expansion / contraction direction and the amount of expansion / contraction) can be detected based on the rotation speed and rotation direction of the motor). Further, since no oil is used for the damper, an oilless damper that does not cause oil leakage can be obtained. In addition, it has better controllability than conventional oil dampers and is easy to apply to semi-active suspensions. In addition, the damping force of the damper can be easily changed, and application to a tuning tool for a damper can be expected.
[0027]
FIG. 2 is a circuit diagram showing a configuration of the electromagnetic damper control circuit according to the embodiment of the present invention.
[0028]
The output voltage of the
[0029]
The electromagnetic damper control circuit 6 includes a half-wave rectifier circuit 7 that aligns the direction of output current from the
[0030]
When the
Icw = I7 + I9
Thus, the magnitude of the current Icw flowing through the
[0031]
On the other hand, when the
Iccw = I7 + I8
Thus, the magnitude of the current Iccw is controlled by the CCW side
[0032]
FIG. 3 is a circuit diagram showing a configuration of the
[0033]
Each of the current limiting
[0034]
The electromotive force generated when the
[0035]
In addition, a resistor VR2 is connected in parallel to the shunt regulator RG1, and the voltage between the anode and cathode of the shunt regulator is divided to generate the gate voltage V2 of the field effect transistor FET1. The field effect transistor FET1 is connected between the positive and negative terminals of the current limiting
[0036]
Note that a zener diode may be used instead of the shunt regulator RG1, but care must be taken because the variation of the regulated voltage (zener voltage) is large and the change of the Zener voltage due to a temperature change becomes large.
[0037]
FIG. 4 is a characteristic diagram showing the relationship between the motor rotation speed and the output voltage Vm in the first embodiment of the present invention. In the figure, the horizontal axis represents the number of rotations of the
[0038]
FIG. 5 is a characteristic diagram showing the relationship between the motor output voltage Vm and the divided voltage V1 in the first embodiment of the present invention. In this figure, the horizontal axis represents the output voltage Vm generated by the
[0039]
A plurality of lines in the figure indicate changes in the V1-Vm characteristic due to changes in the voltage division ratio set by VR1, and the voltage division ratio (V1 / Vm) set by VR1 is smaller in the lower right line in the figure. . In other words, the smaller the voltage division ratio, the lower the voltage V1 generated by dividing by VR1 even if the output voltage Vm of the
[0040]
FIG. 6 is a characteristic diagram showing the relationship between the divided voltage V1 and the gate voltage V2 in the first embodiment of the present invention. In this figure, the horizontal axis represents the voltage V1 divided by VR1, and the vertical axis represents the voltage V2 divided by VR2. From this figure, when the output voltage Vm of the
[0041]
A plurality of lines in the figure indicate changes in the V2-V1 characteristic due to changes in the voltage division ratio set by VR2, and the voltage division ratio (V2 / V1) set by VR2 is smaller in the lower right line in the figure. . In other words, the smaller the voltage division ratio, the lower the voltage V2 generated by dividing by VR2 even if V1 is the same. Further, when the voltage division ratio (V2 / V1) is decreased, the voltage V2 when V1 is saturated (when V1 = Vg1) is decreased.
[0042]
FIG. 7 is a characteristic diagram of the field effect transistor (FET) according to the first embodiment of the present invention. In this figure, the horizontal axis represents the drain-source voltage (motor output voltage Vm), and the vertical axis represents the drain current I1. In the figure, a plurality of lines indicate changes in the drain current I1 due to the gate voltage V2, and the gate voltage (V2) increases as the line drawn above.
[0043]
According to this figure, in the FET of this embodiment, when the gate voltage V2 increases, the drain current I1 increases in the saturation region, and the drain current I1 is substantially constant in the saturation region regardless of the drain-source voltage Vm. It turns out that it has the characteristic which becomes. That is, the drain current I1 is controlled only by the gate voltage V2, regardless of the drain-source voltage Vm.
[0044]
Hereinafter, the operation of the current limiting
[0045]
When the
[0046]
Further, when the rotational speed of the
[0047]
Since V2 is the gate voltage of FET1, a drain current I1 flows in accordance with the gate voltage V2 when the gate voltage V2 is not saturated (FIG. 7). That is, when the gate voltage V2 rises, the drain current I1 of the FET 1 increases and the current Icw flowing through the
[0048]
That is, when the motor output voltage Vm applied to the current limiting
[0049]
FIG. 8 is a characteristic diagram of the current limiting
[0050]
There is an inflection point in Icw at the point where the drain currents I1, I2, and I3 are saturated, and the position of each inflection point can be changed up, down, left, and right in the drawing by the resistors VR1 to VR6. The number of inflection points can be changed according to the number of current limiting circuit modules connected in parallel in the current control circuit.
[0051]
That is, by appropriately adjusting the number of current limiting circuit modules and the resistance values of the resistors VR1 to VR6 in the current limiting circuit module, the number and position of the inflection points can be arbitrarily changed and flow to the
[0052]
When the rotation speed of the
[0053]
Therefore, only the first current limiting circuit module operates until the first inflection point, and the drain current I1 of the FET 1 flows to the
Icw = I1
It becomes. Further, during the period from the first inflection point to the second inflection point, the current flowing through the first current limit circuit module is saturated, but the second current limit circuit module is operated and the drain current I2 of the
Icw = I2 + I1 (saturated)
It becomes. Furthermore, during the period from the second inflection point to the third inflection point, the current flowing through the first current limiting circuit module and the second current limiting circuit module is saturated, but the third current limiting circuit module operates. Since the drain current I3 of the
Icw = I3 + I2 (saturated) + I1 (saturated)
It becomes. Furthermore, after passing the third inflection point, the current flowing through the first current limiting circuit module, the second current limiting circuit module, and the third current limiting circuit module is saturated, so the motor current Icw is
Icw = I3 (saturated) + I2 (saturated) + I1 (saturated)
It becomes.
[0054]
Next, the movement of the position of the inflection point in the characteristic diagram (FIG. 8) of the current limiting
[0055]
As described above, the V1-Vm characteristic changes as the voltage dividing ratio (V1 / Vm) set by VR1 changes (FIG. 5). That is, the smaller the voltage dividing ratio by VR1, the larger the output voltage Vm of the
[0056]
Further, the V2-V1 characteristic changes as the voltage division ratio (V2 / V1) set by VR2 changes (FIG. 6). That is, the smaller the voltage division ratio by VR2, the smaller the saturation voltage of V2, and the larger the voltage division ratio by VR2, the larger the saturation voltage of V2. That is, the inflection point moves to the lower side in the figure as the voltage division ratio by VR2 is smaller, and the inflection point moves to the upper side in the figure as the voltage division ratio is larger.
[0057]
As described above, according to the electromagnetic damper control circuit of the first embodiment, the voltage generated by the
[0058]
FIG. 9 is a circuit diagram showing a configuration of a current limiting circuit module in the
[0059]
The electromotive force generated when the
[0060]
Further, a resistor VR8 is connected in parallel to the shunt regulator RG4, and the voltage between the anode and cathode of the shunt regulator is divided to generate the gate voltage V9 of the field effect transistor FET4. The field effect transistor FET4 is connected between the positive and negative terminals of the current limiting
[0061]
Hereinafter, the operation of the current limiting
[0062]
When the
[0063]
Further, when the rotation speed of the
[0064]
Since V9 is the gate voltage of the FET 4, the drain current I4 flows according to the gate voltage V9 when the gate voltage V9 is not saturated. That is, when the gate voltage V9 rises, the drain current I4 of the FET 4 increases and the current Icw flowing through the
[0065]
As described above, in the second embodiment, the regulated voltage Vo can be changed by changing the reference voltage of the shunt regulator, and the adjustment range of the gate voltage of the FET 4 is widened. As a result, the adjustment range of the Icw (or Iccw) inflection point shown in FIG. 8 can be widened. Therefore, the range in which the damping force of the electromagnetic damper can be set is widened.
[0066]
FIG. 10 is a diagram showing a configuration of another electromagnetic damper to which the electromagnetic damper control device of the present invention is applied.
[0067]
The electromagnetic damper shown in FIG. 10 is applied to a part that swings like a hinge, unlike the electromagnetic damper (FIG. 1) in which the cylinder moves linearly.
[0068]
The electromagnetic damper shown in FIG. 10 is configured by connecting a fixed
[0069]
In this electromagnetic damper, since the
[0070]
In this way, in the embodiment shown in FIG. 10, it is not necessary to provide a conversion mechanism for converting linear motion into rotational motion, so that the electromagnetic damper can have a simple configuration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration of an electromagnetic damper to which an electromagnetic damper control device of the present invention is applied.
FIG. 2 is a circuit diagram showing a configuration of an electromagnetic damper control circuit according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a circuit diagram showing a configuration of a current control circuit according to the first embodiment of the present invention;
FIG. 4 is a characteristic diagram showing a relationship between a motor rotation speed and an output voltage Vm in the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a characteristic diagram showing a relationship between a motor output voltage Vm and a divided voltage V1 in the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a characteristic diagram showing a relationship between a divided voltage V1 and a gate voltage V2 in the first embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a characteristic diagram of the FET according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a characteristic diagram of the electromagnetic damper control circuit according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a circuit diagram showing a configuration of a current limiting circuit module according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a configuration diagram of another electromagnetic damper to which the electromagnetic damper control device of the present invention is applied.
[Explanation of symbols]
1 cylinder
2 outer
3 Nut
4 Ball screw
5 Motor
6 Electromagnetic damper control circuit
7 Rectifier circuit
8,9 Reverse connection prevention circuit
10 Current limit circuit (CW rotation side)
11 Current limit circuit (CCW rotation side)
21 First current limiting circuit module
22 Second current limiting circuit module
23 Third current limiting circuit module
24 Current limit circuit module
31 Moving parts
32 fixed part
33 Motor
34 Damper
VR1, VR2, VR3, VR7 variable resistor
VR4, VR5, VR6, VR8 variable resistor
RG1, RG2, RG3, RG4 Shunt regulator
FET1, FET2, FET3, FET4 Field effect transistor
R resistor
VR9 variable resistor
Claims (8)
前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動により前記ソレノイドに生じる電圧によって動作する電流制限素子を備えた電流制限回路モジュールが複数並列に接続されて構成され、
前記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基づいて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御して、前記電磁ダンパの減衰力を制御し、
前記各電流制限回路モジュールは、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御する電圧が異なって設定されていることを特徴とする電磁ダンパ制御装置。A first member to which a magnet is attached and a second member to which a solenoid is attached are combined so as to be relatively rotatable, and an electromagnetic force induced by the solenoid by a relative rotational movement between the first member and the second member is generated. In an electromagnetic damper control device for an electromagnetic damper used as a motion damping force,
A plurality of current limiting circuit modules each having a current limiting element that is operated by a voltage generated in the solenoid by a relative rotational movement between the first member and the second member;
The current limiting element controls a current flowing through the solenoid to a predetermined value based on a voltage generated in the solenoid to control a damping force of the electromagnetic damper,
In each of the current limiting circuit modules, a voltage for controlling a current flowing through the solenoid to a predetermined value is set differently.
前記第1部材と前記第2部材との相対回転運動により前記ソレノイドに生じる電圧によって動作する電流制限素子を備えた電流制限回路モジュールが複数並列に接続されて構成され、
前記電流制限素子は、前記ソレノイドに生じる電圧に基づいて、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御して、前記電磁ダンパの減衰力を制御し、
前記電流制限回路モジュールの動作が切り替わることによって、変曲点を有する電流電圧特性となるように、前記ソレノイドに流れる電流を所定の値に制御して、前記電磁ダンパの減衰力を制御することを特徴とする電磁ダンパ制御装置。A first member to which a magnet is attached and a second member to which a solenoid is attached are combined so as to be relatively rotatable, and an electromagnetic force induced by the solenoid by a relative rotational movement between the first member and the second member is generated. In an electromagnetic damper control device for an electromagnetic damper used as a motion damping force,
A plurality of current limiting circuit modules each having a current limiting element that is operated by a voltage generated in the solenoid by a relative rotational movement between the first member and the second member ;
The current limiting element controls a current flowing through the solenoid to a predetermined value based on a voltage generated in the solenoid to control a damping force of the electromagnetic damper,
Controlling the damping force of the electromagnetic damper by controlling the current flowing through the solenoid to a predetermined value so that the current-voltage characteristic having an inflection point is obtained by switching the operation of the current limiting circuit module. A characteristic electromagnetic damper control device.
前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値に至ると前記定電圧素子が生成する一定の電圧を前記電流制限素子に加えて、前記電流制限素子に流れる電流を一定の値に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁ダンパ制御装置。The electromagnetic damper control device includes a current limiting circuit module including a constant voltage element that generates a constant voltage and a current limiting element that controls a current flowing through the solenoid to a constant value.
When a voltage generated in the solenoid reaches a predetermined value, a constant voltage generated by the constant voltage element is applied to the current limiting element to control a current flowing through the current limiting element to a constant value. The electromagnetic damper control device according to claim 1.
前記ソレノイドに生じる電圧が所定の値を超えると前記シャントレギュレータによって定電圧が生成され、該定電圧を前記電界効果トランジスタのゲートに加えて、前記電流制限素子のソース・ドレイン間に流れる電流を一定値に制御することを特徴とする請求項3に記載の電磁ダンパ制御装置。The constant voltage element is composed of a shunt regulator, the current limiting element is composed of a field effect transistor,
When the voltage generated in the solenoid exceeds a predetermined value, a constant voltage is generated by the shunt regulator, and the constant voltage is applied to the gate of the field effect transistor, so that the current flowing between the source and drain of the current limiting element is constant. The electromagnetic damper control device according to claim 3, wherein the electromagnetic damper control device is controlled to a value.
前記電流制限回路モジュールには、前記基準電圧端子と前記第1端子又は前記第2端子との間に可変抵抗素子を接続して、前記シャントレギュレータが生成する定電圧を設定する設定回路を設けたことを特徴とする請求項4に記載の電磁ダンパ制御装置。The shunt regulator constituting the constant voltage element includes at least a first terminal connected to the high voltage side, a second terminal connected to the low voltage side, and a reference voltage terminal that provides a reference voltage for the operation of the shunt regulator. And
The current limiting circuit module is provided with a setting circuit for setting a constant voltage generated by the shunt regulator by connecting a variable resistance element between the reference voltage terminal and the first terminal or the second terminal. The electromagnetic damper control device according to claim 4.
直線運動するシリンダと、前記シリンダに螺合する回転部材によって該直線運動を回転運動に変換する運動変換部材と、を備え、
前記回転部材を前記ロータ又は前記ステータのいずれか一方に連結し、前記シリンダの移動によって前記モータを回転させ、前記ロータ・ステータ間に作用する電磁力を用いて減衰力を発生するようにした請求項1乃至6のいずれか一つに記載の電磁ダンパ制御装置。A motor configured with the first member as a stator and the second member as a rotor;
A cylinder that linearly moves, and a motion conversion member that converts the linear motion into a rotational motion by a rotating member screwed into the cylinder,
The rotating member is connected to either the rotor or the stator, the motor is rotated by movement of the cylinder, and a damping force is generated using an electromagnetic force acting between the rotor and the stator. Item 7. The electromagnetic damper control device according to any one of Items 1 to 6.
前記ロータ又は前記ステータのいずれか一方に連結されたアーム部材と、前記ロータ又はステータの他方に連結された固定部材と、前記アーム部材と前記固定部材との間に介装した補助ダンパと、を備え、
前記アーム部材の揺動運動によって前記ロータ又は前記ステータの一方を回転させ、前記モータに作用する電磁力を用いて減衰力を発生するようにした請求項1乃至6のいずれか一つに記載の電磁ダンパ制御装置。A motor configured with the first member as a stator and the second member as a rotor;
An arm member connected to one of the rotor or the stator, a fixing member connected to the other of the rotor or the stator, and an auxiliary damper interposed between the arm member and the fixing member. Prepared,
7. The damping force according to claim 1, wherein one of the rotor and the stator is rotated by a swinging motion of the arm member, and a damping force is generated using an electromagnetic force acting on the motor. Electromagnetic damper control device.
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