JP4114125B2 - 半導体テスタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体テスタ装置のテストヘッド本体のハンドラ本体へのダイレクト接続方法の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来より一般に使用されている従来例の構成説明図である。
図において、1はテストヘッド本体、2はハンドラ本体、3はハンドラベースプレート、4はパフォーマンスボードクランプリングである。
【0003】
5はパフォーマンスボード、6はハンドラドッキング用プレート、7はDUTソケット、8は位置決めピン、9はハンドラドッキング用プレートに設けられ位置決めピン8が挿入される位置決め孔である。
なお、DUTには、IC,LSI等が含まれる。
そして、テストヘッド本体1は、例えば、昇降機構付き台車(リフタ等)(図示せず)に搭載される。
【0004】
以上の構成において、テストヘッド本体1とハンドラ本体2との接続方法としては、例えば、テストヘッド本体1の搭載された昇降機構付き台車を、移動かつ上下させながら、位置決めピン8が、ハンドラベースプレート3の位置決め孔9に、丁度、はめ合う位置を見つけ出し、台車を固定する。
【0005】
次に、ハンドラベースプレート3の下面とハンドラドッキング用プレート6の上面とが隙間無く接触する様に、テストヘッド本体1の傾き調整を行う。
傾き調整は、DUTソケット7とハンドラ本体2が搬送するDUTの面だしが目的で、非常に重要な作業である。
【0006】
テストヘッド本体1の傾きは、台車の持つ固定用レべラ(4ヵ所)(図示せず)をバランス良く調整するか、傾き調整機構の付いた台車(図示せず)を利用することで行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような半導体テスタ装置において、重量のあるテストヘッド本体(例えば、約150kgf)の搭載された台車を移動させながら、位置決めピン8の嵌め合い位置を見つけ出す位置調整、及びレベラでの傾き調整は、追い込み調整のため、人手と時間の掛かる作業となっている。
また、傾き調整機構付き台車は高価である。
【0008】
本発明の目的は、ハンドラ本体に対するテストヘッド本体の設置調整が容易で、位置精度が向上出来る半導体テスタ装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明では、請求項1の半導体テスタ装置においては、
ハンドラ本体より供給されるDUTを、テストヘッド本体に設けられたDUTソケットに嵌め合わせて、前記DUTの測定を行う半導体テスタ装置において、
前記DUTソケットが設けられたソケットボードと、このソケットボードに一端が接続され他端が前記テストヘッド本体に接続されこのソケットボードを前記テストヘッド本体に支持する支持手段と、この支持手段に設けられ前記ソケットボードを前記テストヘッド本体から水平方向にフローティングする水平方向フローティング手段と、前記支持手段に設けられ、前記ソケットボードに一端が固定された第1のスタッドと、前記テストヘッド本体に設けられたパフォーマンスボードに一端が接続された第2のスタッドと、前記第1のスタッドの他端と前記第2のスタッドの他端とを水平方向に接続する水平板と、前記水平板に設けられ前記第1のスタッドの他端側が摺動する摺動ブッシングと、前記第1のスタッドの他端に設けられた抜け止めカラーと、前記ソケットボードと前記水平板との間に設けられたスプリングとを有し、前記ソケットボードを前記テストヘッド本体から鉛直方向にフローティングする鉛直方向フローティング手段と、前記ソケットボードに一端が接続され他端が前記テストヘッド本体に接続されこのソケットボードとテストヘッド本体とを電気的に接続する接続ケ−ブルとを具備したことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2の半導体テスタ装置においては、請求項1記載の半導体テスタ装置において、
前記水平方向フローティング手段として、
前記水平板の前記第1のスタッドの他端あるいは前記第2のスタッドの他端取付け個所に設けられこの取付け個所の前記第1のスタッドの他端あるいは前記第2のスタッドの他端の接続直径より大きく前記テストヘッド本体に対する相対水平位置を調節する調節孔とを具備したこと
を特徴とする請求項1記載の半導体テスタ装置。
【0012】
本発明の請求項3の半導体テスタ装置においては、請求項1又は請求項2記載の半導体テスタ装置において、
前記支持手段の一端と前記接続ケ−ブルの一端とが前記ソケットボードに着脱自在に取付けられたことを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項4の半導体テスタ装置においては、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の半導体テスタ装置において、
前記ソケットボードが前記支持手段の一端にねじにより取付けられ、前記ケ−ブルの一端にケ−ブルコネクタによりコネクタ接続されたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面を用いて本発明を詳しく説明する。
図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、図2は図1の平面図、図3は図1の側面図、図4は図1の要部詳細説明図、図5は図4のX−X断面図、図6,図7,図8,図9は図1の動作説明図である。
図において、図10と同一記号の構成は同一機能を表す。
以下、図10と相違部分のみ説明する。
【0015】
図において、ソケットボード11には、ソケットボード支持ブロック111と位置決めピン8とDUTソケット7が設けられている。
支持手段21は、ソケットボード11に一端が接続され、他端がテストヘッド本体1に接続され、ソケットボード11をテストヘッド本体1に支持する。
【0016】
この場合は、支持手段21は、4個所設けられている。
なお、ソケットボード支持ブロック111は、ソケットボード11の補強及びねじ211の支持ブロックとして機能する。
【0017】
水平方向フローティング手段31は、支持手段21に設けられ、ソケットボード11をテストヘッド本体1から水平方向(図のXY方向)にフローティングする。
【0018】
この場合は、図4,図5に示す如く、水平方向フローティング手段31として、第1のスタッド311と第2のスタッド312と水平板313と調節孔314とからなる。
【0019】
第1のスタッド311は、ソケットボード11に一端が接続されている。
第2のスタッド312は、テストヘッド本体1に設けられたパフォーマンスボード5に一端が接続されている。
【0020】
水平板313は、第1のスタッド311の他端と第2のスタッド312の他端とを水平方向に接続する。
【0021】
調節孔314は、図5に示す如く、水平板313の第1のスタッド311の他端、あるいは第2のスタッド312の他端取付け個所に設けられている。
そして、この取付け個所の第1のスタッド311の他端あるいは第2のスタッド312の他端の接続直径より大きく、テストヘッド本体1に対する相対水平位置を調節する。
【0022】
この場合は、調節孔314は、水平板313の第1のスタッド311の他端取付け個所に設けられている。
【0023】
鉛直方向フローティング手段41は、支持手段21に設けられ、ソケットボード11をテストヘッド本体1から鉛直方向(図のZ方向)にフローティングする。
この場合は、鉛直方向フローティング手段41として、調節孔314が設けられている側のスタッドに設けられ、テストヘッド本体1に対する相対鉛直位置を調節するスプリング411が使用されている。
【0024】
第1のスタッド311の他端側は、摺動ブッシング412により保持され、他端には、抜け止めのカラー413が取り付けられている。
【0025】
接続ケ−ブル51は、ソケットボード11に一端が接続され、他端がテストヘッド本体1に接続され、ソケットボード11とテストヘッド本体1とを電気的に接続する。
【0026】
なお、支持手段21の一端と接続ケ−ブル51の一端とが、ソケットボード11に着脱自在に取付けられている。
この場合は、ソケットボード11が、支持手段21の一端にねじ211により取付けられ、接続ケ−ブル51の一端にケ−ブルコネクタ511によりコネクタ接続されている。
【0027】
以上の構成において、図6に示す如く、第1のスタッド311は、摺動ブッシング412に保持され、コイルスプリング411の力により、図の上下方向に移動する(図のZ方向)。
【0028】
図5に示す如く、第1のスタッド311と調節孔314との間には隙間αがあり、第1のスタッド311は、その隙間の範囲で、図のXY面方向に自由に移動する。
【0029】
また、XY面可動範囲でθ回転も出来る。
なお、ソケットボード支持ブロック111は、ソケットボード11の補強及びねじ211の支持ブロックとして機能する。
フローティング機構の自由度により、最終的に、ハンドラドッキング用プレート6がXYθZ方向に移動可能となる。
【0030】
図7はハンドラドッキング前の状態、図8はハンドラドッキング完了の状態図である。
昇降機構付き台車を移動させ、テストヘッド本体1を移動させ、テーパ形状の位置決めピン8の先端が、ハンドラベースプレート3の位置決め孔9の範囲にあれば、台車でテストヘッド本体1を上昇させた時に、位置決めピン8で習いながらハンドラドッキング用プレート6が移動し、ドッキングが完了する。
【0031】
また、図のZ方向の自由度により、ハンドラベースプレート3にハンドラドッキング用プレート6が押し付けられた時に、プレート3,6間の隙間(傾き)はゼロとなる。
以上の如く、テストヘッド本体1の位置、傾き調整が非常に簡単になる。
【0032】
図9はソケットボード11を取外す方法を示したものである。
ねじ211の4ヵ所及びケーブルコネクタ511を外すことで、容易にフローティング機構部分とソケットボード11は分離可能である。
【0033】
この結果、
(1)DUTソケット7が設けられたソケットボード11と、鉛直方向フローティング手段41と、水平方向フローティング手段31と、接続ケ−ブル51とが、テストヘッド本体に設けられた。
【0034】
従って、DUTソケット7が設けられたソケットボード11に、テストヘッド本体1に対する、相対鉛直方向,相対水平方向、相対傾斜に自由度が得られたので、ハンドラ本体2に対するテストヘッド本体1の位置出し、面出し時の誤差を容易に吸収出来、ハンドラ本体1に対するテストヘッド本体1の設置調整が容易で、位置精度が向上出来る半導体テスタ装置が得られる。
【0035】
(2)相対水平位置を調節する調節孔314が設けられたので、機構が簡潔になり安価な半導体テスタ装置が得られる。
【0036】
(3)水平方向フローティング手段31は、ソケットボード11とパフォーマンスボード5に取付ける部分は、固定取付けとし、水平板313部分で摺動するようにしたので、ソケットボード11とパフォーマンスボード5とがそれぞれ擦れることなく、ソケットボード11とパフォーマンスボード5が傷つく恐れが無く、信頼性が向上された半導体テスタ装置が得られる。
【0037】
(4)鉛直方向フローティング手段41として、スプリング411が使用されたので、安価な半導体テスタ装置が得られる。
【0038】
(5)DUTソケット7が設けられたソケットボード11を簡単に取外せる構造とすることで、DUTソケット7の保守交換、品種交換が容易な半導体テスタ装置が得られる。
【0039】
(6)ねじ311とケーブルコネクタ511で、ソケットボード11を簡単に取外せるので、DUTソケット7の保守交換、品種交換が容易な半導体テスタ装置が得られる。
【0040】
なお、、前述の実施例においては、ハンドラ本体2とソケットボード11との位置合わせに付いては、位置決めピン8と位置決め孔9を使用した場合に付いて説明したが、これに限る事は無く、たとえば、先端がテーパー状の板を組み合わせて使用しても良く、要するに、ハンドラ本体2とソケットボード11との位置合わせが出来れば良い。
【0041】
また、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。
したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1によれば、次のような効果がある。
DUTソケットが設けられたソケットボードと、鉛直方向フローティング手段と、水平方向フローティング手段と、接続ケ−ブルとが、テストヘッド本体に設けられた。
【0043】
従って、DUTソケットが設けられたソケットボードに、テストヘッド本体に対する相対鉛直方向,相対水平方向、相対傾斜に自由度が得られたので、ハンドラ本体に対するテストヘッド本体の位置出し、面出し時の誤差を容易に吸収出来、ハンドラ本体に対するテストヘッド本体の設置調整が容易で、位置精度が向上出来る半導体テスタ装置が得られる。
【0044】
本発明の請求項2によれば、次のような効果がある。
相対水平位置を調節する調節孔が設けられたので、機構が簡潔になり安価な半導体テスタ装置が得られる。
【0045】
水平方向フローティング手段は、ソケットボードとパフォーマンスボードに取付ける部分は、固定取付けとし、水平板部分で摺動するようにしたので、ソケットボードとパフォーマンスボードとがそれぞれ擦れることなく、ソケットボードとパフォーマンスボードが傷つく恐れが無く、信頼性が向上された半導体テスタ装置が得られる。
【0047】
本発明の請求項3によれば、次のような効果がある。
DUTソケットが設けられたソケットボードを簡単に取外せる構造とすることで、DUTソケットの保守交換、品種交換が容易な半導体テスタ装置が得られる。
【0048】
本発明の請求項4によれば、次のような効果がある。
ねじとソケットで、ソケットボードを簡単に取外せるので、DUTソケットの保守交換、品種交換が容易な半導体テスタ装置が得られる。
【0049】
従って、本発明によれば、ハンドラ本体に対するテストヘッド本体の設置調整が容易で、位置精度が向上出来る半導体テスタ装置を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1の要部詳細説明図である。
【図5】図4のX−X断面図である。
【図6】図1の動作説明図である。
【図7】図1の動作説明図である。
【図8】図1の動作説明図である。
【図9】図1の動作説明図である。
【図10】従来より一般に使用されている従来例の要部構成説明図である。
【符号の説明】
1 テストヘッド本体
2 ハンドラ本体
3 ハンドラベースプレート
4 パフォーマンスボードクランプリング
5 パフォーマンスボード
6 ハンドラドッキング用プレート
7 DUTソケット
8 位置決めピン
9 位置決め孔
11 ソケットボード
111 ソケットボード支持ブロック
21 支持手段
211 ねじ
31 水平方向フローティング手段
311 第1のスタッド
312 第2のスタッド
313 水平板
314 調節孔
41 鉛直方向フローティング手段
411 スプリング
412 摺動ブッシング
413 抜け止めのカラー
51 接続ケ−ブル
511 ケ−ブルコネクタ
α 隙間
Claims (4)
- ハンドラ本体より供給されるDUTを、テストヘッド本体に設けられたDUTソケットに嵌め合わせて、前記DUTの測定を行う半導体テスタ装置において、
前記DUTソケットが設けられたソケットボードと、
このソケットボードに一端が接続され他端が前記テストヘッド本体に接続されこのソケットボードを前記テストヘッド本体に支持する支持手段と、
この支持手段に設けられ前記ソケットボードを前記テストヘッド本体から水平方向にフローティングする水平方向フローティング手段と、
前記支持手段に設けられ、前記ソケットボードに一端が固定された第1のスタッドと、前記テストヘッド本体に設けられたパフォーマンスボードに一端が接続された第2のスタッドと、前記第1のスタッドの他端と前記第2のスタッドの他端とを水平方向に接続する水平板と、前記水平板に設けられ前記第1のスタッドの他端側が摺動する摺動ブッシングと、前記第1のスタッドの他端に設けられた抜け止めカラーと、前記ソケットボードと前記水平板との間に設けられたスプリングとを有し、前記ソケットボードを前記テストヘッド本体から鉛直方向にフローティングする鉛直方向フローティング手段と、
前記ソケットボードに一端が接続され他端が前記テストヘッド本体に接続されこのソケットボードとテストヘッド本体とを電気的に接続する接続ケ−ブルと
を具備したことを特徴とする半導体テスタ装置。 - 前記水平方向フローティング手段として、
前記水平板の前記第1のスタッドの他端あるいは前記第2のスタッドの他端取付け個所に設けられこの取付け個所の前記第1のスタッドの他端あるいは前記第2のスタッドの他端の接続直径より大きく前記テストヘッド本体に対する相対水平位置を調節する調節孔とを具備したこと
を特徴とする請求項1記載の半導体テスタ装置。 - 前記支持手段の一端と前記接続ケ−ブルの一端とが前記ソケットボードに着脱自在に取付けられたこと
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体テスタ装置。 - 前記ソケットボードが前記支持手段の一端にねじにより取付けられ、前記ケ−ブルの一端にケ−ブルコネクタによりコネクタ接続されたこと
を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の半導体テスタ装置。
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