JP4107349B2 - 光源装置、表示装置 - Google Patents
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Description
特に、高輝度が要求される照明用や、プロジェクタ光源、並びに大型液晶ディスプレイ用のバックライトへの応用が考えられている。これらの用途において、水銀フリーによる環境負荷が小さいこと、色再現性が良好であること、応答性が良好であること、輝度の可変性を有すること、寿命が長いこと等の発光ダイオードの特長から、白色LED光源が、従来の蛍光管(熱陰極管及び冷陰極管)に代わる白色光源として期待されている。
発光ダイオードのチップからの光取り出し効率には、発光ダイオードのチップの周囲にある構成部材の影響が大きい。
即ち、光取り出し効率の改善を図るためには、発光ダイオードのチップの周囲の構成部材を工夫することが必要である。
また、白色レジスト層が発光素子及びその近傍、並びに電極の端子上において、開口部を有するので、この白色レジスト層の開口部を通じて、電極の端子と発光素子とを電気的に接続することが可能になっている。
さらに、透明樹脂の周囲の白色レジスト層上に透明樹脂の形状を制御する白色又は透明の部材を形成したことにより、この部材によって、光源装置の製造時に透明樹脂の形状を制御して、所定の形状で形成することを可能にする。また、光源装置の使用時に、発光素子から出射された光が部材に当たっても、部材が白色又は透明であるために、部材にほとんど吸収されないことから、この点でも出射光を効率良く利用することができる。
さらにまた、白色レジスト層の上面の高さが、発光素子の発光層より低く、白色レジスト層の発光素子近傍の開口部の面積が発光素子の面積より小さく、白色レジスト層が発光素子の下に入り込んでいることにより、発光面から出射した光(特に横方向や斜め下方向に出射した光)を上方へ反射させて、反射率を向上させることができる。
上述の本発明の表示装置の構成によれば、表示部を背面側から照明する光源装置が上記本発明の光源装置の構成であることにより、透明樹脂の外へ効率良く光を出射させることができるため、表示部に表示される画像の輝度を充分に確保することが可能になる。
このように透明樹脂の外へ効率良く光を出射させることができるため、出射光の輝度を充分に確保することができる。また、出射光の輝度を充分に確保することができるため、より少ないエネルギーでも従来の構成と同等の輝度を得ることが可能になる。
また、発光素子の数を低減して、省スペース化や部品コストの削減を図ることも可能になる。
従って、表示装置において、消費電力の低減等の省エネルギー化や高寿命化を図ることが可能になる。
また、発光素子の数を低減して、小型化や部品コストの削減を図ることも可能になる。
(A)透明樹脂の透過率
(B)透明樹脂の屈折率
(C)透明樹脂の形状(厚さ・曲率形状)
(D)透明樹脂内部における基板の表面形状
(E)透明樹脂内部における基板表面の反射率
また、(B)封止樹脂の屈折率については、封止樹脂の外部との屈折率差が小さいことが望ましい。
また、(C)透明樹脂の形状については、球面形状とすることにより、樹脂と外部との界面における反射を少なくすることができる。
従って、光源装置の消費電力の低減等の省エネルギー化や高寿命化を図ることが可能になる。
さらに、例えば発光素子の数を減らすことにより、発光素子の占める面積や体積を低減して省スペース化を図ることや、部品コストを低減することも可能になる。
このような印刷により形成される白色の膜の材料としては、例えば、太陽インキ製造株式会社製の熱硬化型(一液性)マーキングインキのS−100W CM29(商品名)や、現像型マーキングインキのフォトファイナーPMR−6000 W30/CA−40 G30(商品名)等の白色マークインク材を使用することが可能である。
透明の部材には、例えば、透明のフッ素材を含有した撥水/撥油性インクをパッド印刷により塗布した透明の膜を用いることができる。
このような印刷や塗布により形成される透明の膜の材料としては、例えば、フロロテクノロジー社製撥水撥油処理剤FS−1010Z−10(商品名)を使用することが可能である。
1層のレジスト層を厚く形成した場合には、レジスト層が硬化しにくくなり、硬化に時間がかかったり、現像残りを生じないようにするために強い露光光を照射する必要が生じたりする。そのため、1層のレジスト層を厚くするのには、限界がある。
これに対して、2層以上のレジスト層の積層によって厚い白色レジスト層を形成することにより、充分な厚さを形成することができると共に、各レジスト層を速く硬化させることができる。
発光素子近傍における開口の面積を、上層を下層よりも大きくした場合には、上層の縁が下層の縁よりも後退しており、断面が階段状になる。これにより上側に開いた形状となるため、上方へ光を反射させやすくなる。
発光素子近傍における開口の面積を、上層を下層よりも小さくした場合には、上層の縁が下層の縁に被さるようになって、表面側の角が丸くなる。これによっても上側に開いた形状となるため、上方へ光を反射させやすくなる。
発光素子近傍における開口の面積を、上層と下層とで等しくして、開口の位置を上層と下層とで異ならせた場合には、開口の位置のずれた方向において、一方の側では上層の縁が下層の縁よりも後退し、他方の側では上層の縁が下層の縁に被さる。これにより、いずれの側でも上側に開いた形状となるため、上方へ光を反射させやすくなる。さらに、開口の位置が上層と下層とで異なることにより、上層又は下層のどちらにも覆われていない発光素子近傍の面積が減少するので、発光素子近傍の反射率をより向上させることが可能となる。
これら3種類の形状とした場合には、2層のレジスト層の位置が所定の位置からある程度までずれたとしても、上側に開いた形状を保って上方に光を反射させやすくすることが可能である。
この構成において、さらに白色レジスト層の開口部寸法を発光素子の外形寸法より小さくすることにより、白色レジスト層が発光層の下に入り込むので、発光層から下方に出射した光を上方へ反射させて、さらに反射率を向上させることができる。
なお、発光素子が上面発光型の発光素子である場合でも、発光層から横方向や斜め下方向に出射する光があるため、白色レジスト層を同様の構成とすることにより、出射光を上方へ反射させて反射率を向上させることが可能である。
識別材を電極の発光素子の下の部分に形成した場合には、発光素子を実装した後に識別材が発光素子のチップに隠れるので、出射光が識別材に当たりにくくなる。透明樹脂よりも外側の基板の表面に形成した場合にも、識別材が発光素子から遠くなるため、出射光が識別材に当たりにくくなる。
なお、透明樹脂よりも外側に識別材を形成する場合において、識別材を白色レジスト層や白色基板上に形成するときには、白色以外のマーキングインキを使用した方が容易に識別することができる。
これは、電極用の金属材料が赤色近傍の波長の光に対する反射率が高く、白色レジスト層よりも反射率が高いので、赤色の発光素子については白色レジスト層の開口部を広い面積に形成して電極を透明樹脂に臨ませた(直接接するようにした)方が反射率を高くすることができるためである。
一方、発光色が緑や青の発光素子においては、発光色近傍の波長の光に対する反射率が、白色レジスト層の方が電極材料よりも高くなるため、白色レジスト層の開口部を狭い面積に形成した方が望ましい。
金は、赤色近傍の波長の光に対する反射率が高く、緑色近傍の波長の光に対しては75%程度まで反射率が下がり、青色近傍の波長の光に対しては40%以下に下がる。
銀は、可視光線全体に対して高い反射率を有する。
銅は、赤色近傍の波長の光に対する反射率が高く、緑色近傍の波長では反射率が60%程度まで下がり、さらに緑色近傍の波長から青色近傍の波長へと短波長側になるに従い、徐々に反射率が低下していく。青色近傍の波長に対する反射率は55%程度で金よりも高くなる。
このように撥水性塗料から成る撥水材を設けることにより、白色レジスト層又は白色部材の撥水性が充分ではない場合でも、撥水性をもたせることができるため、この撥水材によって透明樹脂の形状を制御することが可能になる。
また、複数枚の基板を配置する構成において、それぞれの基板内の発光素子をそれぞれ独立して駆動させる構成とすることにより、各基板内の輝度等をそれぞれ最適化することも可能になる。
発光ダイオードのチップ4は、一方の電極2上に配置されて、この電極2と電気的に接続されている。また、チップ4と他方の電極3との間は、ワイヤ5によって電気的に接続されている。
透明樹脂7は、上面が球面となったドーム状に形成されている。
そして、この白色レジスト層6は、発光ダイオードのチップ4や、ワイヤ5と接続された電極3の端子付近が開口部となっており、開口部以外の部分では電極2,3を覆っている。
開口部は、図1Bに示すように矩形状となっている。開口部の壁面6Aは、チップ4や電極3の端子に近い箇所にある。
白色マークインク材8の材料としては、例えば、前述したマーキングインキを使用することができる。
これにより、透明樹脂7から上方に出射する光を増やして、光の利用効率を高めることができる。
そして、白色マークインク材8は、白色レジスト層6と同等の反射率を有するので、透明樹脂7の周囲の反射率を高めることができる。
また、出射光の輝度を充分に確保することができるため、より少ないエネルギーでも従来の構成と同等の輝度を得ることが可能になる。
従って、光源装置10の消費電力の低減等の省エネルギー化や高寿命化を図ることが可能になる。
さらに、例えば発光ダイオードのチップ4の数を減らすことにより、チップ4の占める面積や体積を低減して省スペース化を図ることや、部品コストを低減することも可能になる。
図2A及び図2Bに示す光源装置11は、特に、白色マークインク材8が透明樹脂7の周囲のみにリング状に形成されている。
また、透明樹脂7の周囲には白色マークインク材8があるので、部材による光の吸収を少なくして、発光ダイオードから出射した光を多く反射させることができる。
本実施の形態の光源装置12は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成している。
1層のレジスト層を厚く形成すると、レジスト層の下部まで露光光が届きにくくなるため、レジスト層が硬化しにくくなる。このため、硬化に時間がかかったり、現像残りを生じないようにするために強い露光光を照射する必要が生じたりする。そのため、1層のレジスト層を厚くするのには、限界がある。
これに対して、2層以上のレジスト層61,62の積層によって厚い白色レジスト層6を形成することにより、充分な厚さを形成することができると共に、各レジスト層61,62を速く硬化させることができる。
図4に示す光源装置13は、図2A及び図2Bに示した光源装置11と同様に、白色マークインク材8が透明樹脂7の周囲のみにリング状に形成されている。
その他の構成は、図3に示した光源装置12と同様である。
本実施の形態の光源装置14は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成し、さらに、白色マークインク材8を2層のインク材81,82の積層により形成している。
2層のインク材81,82は、同一の平面パターンに形成されている。
また、2層のインク材81,82の積層により白色マークインク材8を形成していることにより、白色マークインク材8を厚く形成することができる。
図6に示す光源装置15は、図2A及び図2Bに示した光源装置11と同様に、白色マークインク材8が透明樹脂7の周囲のみにリング状に形成されている。
その他の構成は、図5に示した光源装置14と同様である。
本実施の形態の光源装置16は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成しているが、2層のうち上層のレジスト層62は、透明樹脂7の内部のみに形成されている。
なお、発光ダイオードのチップ4の周囲の開口部は、下層のレジスト層61と上層のレジスト層62とで、同一の位置に形成されている。
透明樹脂7の外部においては、上層のレジスト層62が形成されていないことにより、上層のレジスト層62に係る材料コストを低減することができる。
図8に示す光源装置17は、図2A及び図2Bに示した光源装置11と同様に、白色マークインク材8が透明樹脂7の周囲のみにリング状に形成されている。
その他の構成は、図7に示した光源装置16と同様である。
本実施の形態の光源装置18は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成しているが、2層のうち上層のレジスト層62は、透明樹脂7の外周付近にも開口部が形成されている。
上層のレジスト層62の透明樹脂7の外周付近の開口部は、図示しないが、透明樹脂7の外周にならってリング状に形成されている。
また、本実施の形態では、白色マークインク材8の内壁8Aが、前述した各実施の形態よりも外側に後退しており、上層のレジスト層62の透明樹脂7の外周付近の開口部よりも内壁8Aが外側に形成されている。これは、白色レジスト層6(61,62)と白色マークインク材8との位置関係が所定の位置からずれて形成されても、白色マークインキ材8が内側にはみ出すことがないようにするためである。
図10に示す光源装置19は、図2A及び図2Bに示した光源装置11と同様に、白色マークインク材8が透明樹脂7の周囲のみにリング状に形成されている。
その他の構成は、図9に示した光源装置18と同様である。
本実施の形態の光源装置20は、透明樹脂7の内部にも白色マークインク材8を形成している。
透明樹脂7の内部の白色マークインク材8は、図示しないが、透明樹脂7の外周にならってリング状に形成されている。
図12に示す光源装置21は、図2A及び図2Bに示した光源装置11と同様に、白色マークインク材8が透明樹脂7の周囲にリング状に形成されている。
その他の構成は、図11に示した光源装置20と同様である。
本実施の形態の光源装置22は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成しているが、この白色レジスト層6を透明樹脂7の外部のみに形成し、その代わりに、透明樹脂7の内部に白色マークインク材8を形成している。
なお、白色マークインク材8は、透明樹脂7の外部には形成されていない。
本実施の形態の光源装置23は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成し、この白色レジスト層6を、透明樹脂7の外部と透明樹脂7の内部とにそれぞれ形成して、その間に透明樹脂7の外周に沿うように開口部を設けている。
また、白色マークインク材8は、透明樹脂7の外部の白色レジスト層6上に形成され、白色マークインク材8の内壁8Aが外側に後退しており、白色レジスト層6の透明樹脂7の外周に沿った開口部よりも内壁8Aが外側に形成されている。
また、本実施の形態では、白色レジスト層6の透明樹脂7の外周に沿った開口部の内壁6Aと、白色マークインク材8の内壁8Aとによって、透明樹脂7の形状が制御される。
図15に示す光源装置24は、図2A及び図2Bに示した光源装置11と同様に、白色マークインク材8が透明樹脂7の周囲にリング状に形成されている。
その他の構成は、図14に示した光源装置23と同様である。
本実施の形態では、赤色Rを含む2色以上の発光色の発光ダイオードを備えて光源装置を構成する。
例えば、赤色R、緑色B、青色Gの3色の発光ダイオードを備えて、光源装置を構成する。そして、それぞれの発光ダイオードのチップ4を、個別に透明樹脂7に封止する。
本実施の形態では、さらに、赤色Rの発光ダイオードのチップ4Rについては、図16A及び図16Bに示すように、透明樹脂7の内部において、白色レジスト層6の開口部が広い面積に形成され、この広い面積の開口部から電極2,3が透明樹脂7に臨んでいる。
一方、緑色Gの発光ダイオードのチップ4(4G)及び青色Bの発光ダイオードのチップ4(4B)においては、図1A及び図1Bに示した構成と同様に、チップ4の近くまで白色レジスト層6で電極2,3を覆う。
電極2,3の金属材料が、緑色近傍の波長の光や青色近傍の波長の光に対する反射率が低く、白色レジスト層6よりも反射率が低いので、緑色G及び青色Bの発光ダイオードについては、チップ4の近くまで白色レジスト層6で電極2,3を覆うことにより、基板1側の反射率を高めることができる。
また、この図16A及び図16Bに示した構成を一部変形して、図13に示した構成のように、白色レジスト層6の内壁6Aで透明樹脂7の形状を制御する構成としてもよい。
本実施の形態の光源装置25は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成し、さらに、発光ダイオードのチップ4近傍における開口部の面積を、上層のレジスト層62が下層のレジスト層61よりも大きくなるように形成している。
本実施の形態の光源装置26は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成し、さらに、発光ダイオードのチップ4近傍における開口部の面積を、上層のレジスト層62が下層のレジスト層61よりも小さくなるように形成している。
本実施の形態の光源装置27は、2層のレジスト層61,62の積層により、白色レジスト層6を形成し、さらに、発光ダイオードのチップ4近傍における開口部の面積を、上層のレジスト層62と下層のレジスト層61とで等しくして、かつ、開口部の位置を、上層のレジスト層62と下層のレジスト層61とで異ならせている。上層のレジスト層62の開口部は、下層のレジスト層61の開口部よりも図中左側にずらして形成されている。
本実施の形態の光源装置28は、図20に示した光源装置27の構成に対して、下層のレジスト層61の開口部の内壁6A及び上層のレジスト層62の開口部の内壁6Bを、いずれも上側に開いた傾斜面とした構成である。
また、例えば、露光マスクを、マスクの端部へ向かって薄くなっていく(或いは露光光の透過率が高くなっていく)特殊なマスクとすることが考えられる。
さらにまた、例えば、レジスト層61,62を形成した後に、内壁を削って傾斜面を形成することも考えられる。
さらにまた、レジスト層61,62を印刷工程にて形成した後に硬化前の自重による変形で傾斜面を形成することも可能である。
本実施の形態の光源装置29は、発光ダイオードのチップ4を、チップ4の下に設けたバンプ9によって左右の電極2,3の端子と接続している。
また、白色レジスト層6の上面が、チップ4の下面よりも下方になっている。
さらに、白色レジスト層6の開口部の寸法がチップ4の外形寸法よりも小さくなっており、白色レジスト層6がチップ4の下に入り込んでいる。白色レジスト層6の開口部の内壁6Aが、図22Bに鎖線で示すように、左右方向でも前後方向でも、チップ4より内側に入り込んでいる。
また、白色レジスト層6の開口部の寸法がチップ4の外形寸法よりも小さくなっており、白色レジスト層6がチップの下に入り込んでいることにより、発光層から下方に出射した光を上方へ反射させて、さらに反射率を向上させることができる。
一般的には、この識別材として、マークインク材(白色以外の色のもの)が用いられているが、このようなマークインク材を発光ダイオードのチップ4用に使用した場合、マークインク材によって発光ダイオードから出射した光が吸収や散乱される虞がある。
或いはまた、この識別材として発光素子の周囲に用意した電極部材の特異形状を用いることも多いが、赤の発光素子以外に対しては必要以上の電極部材の露出は出射光の利用効率の低下を招く。
識別材を発光ダイオードのチップ4の下の部分の電極2,3の表面に形成した場合には、チップ4を実装した後に、識別材がチップ4に隠れるので、出射光が識別材に当たりにくくなる。
透明樹脂7よりも外側の基板1の表面に形成した場合にも、識別材がチップ4から遠くなるため、出射光が識別材に当たりにくくなる。
右の電極3は、バンプ9の下まで左側に延びて形成されているが、この電極3の左手前や左奥にある角部40を、識別材として利用することが可能である。
電極3は、色又は反射率が基板1とは異なるので、カメラ等で容易に電極3の角部40を認識することができる。
また、識別材として、左の電極2の角部を利用することも可能である。
なお、電極2,3の角部等を識別材として利用するためには、その角部が、白色レジスト層6の開口部(内壁6A)よりも内側にあって、白色レジスト層6に隠れていないことが望ましい。
本実施の形態の光源装置30は、透明樹脂7の周囲にリング状に形成した白色マークインク材8の上に、撥水材41が形成されている。
撥水材41の材料としては、紫外線や熱に対して黄変することがなく、かつ下地の白色マークインク材8の反射率を活かすために透明であり、さらに粘性が比較的低い撥水性塗料が適している。具体的には、例えば、シリコーン樹脂等の撥水剤を撥水材41に使用することができる。
本実施の形態の光源装置31は、透明樹脂7の周囲にリング状に形成した白色マークインク材8の外側に、撥水材41が形成されている。
この場合は、撥水材41が白色マークインク材8の外側に形成されているため、透明樹脂7が撥水材41の内側まで広がっている。
その他の構成は、図24に示した光源装置30と同様である。
カラー液晶表示装置用のバックライト装置に適用する場合には、赤色Rの発光ダイオードと緑色Gの発光ダイオードと青色Bの発光ダイオードとをそれぞれ透明樹脂7に封止して、これら3色R,G,Bの発光ダイオードを、1個ずつ或いは所定の個数でまとめて所定の配置(例えば三角形状に並べたデルタ配置等)とした発光ダイオード群を構成する。そして、この発光ダイオード群を例えばマトリックス状に配置することにより、バックライト装置を構成する。
図26に示すカラー液晶表示装置100は、透過型のカラー液晶表示パネル110と、このカラー液晶表示パネル110の背面側に設けられたバックライトユニット140とから成る。
薄膜トランジスタ116は、走査線115により、順次選択されると共に、信号線114から供給される映像信号を、対応する画素電極117に書き込む。
対向電極基板112は、その内表面に、対向電極118及びカラーフィルター119が形成されている。
拡散板141は、光出射面120aから出射された白色光を拡散させることにより、面発光における輝度の均一化を行うものである。
これにより、各発光ダイオード群において、効率良く光が出射されるので、カラー液晶表示パネル110に表示される画像の輝度を充分に確保することができる。
また、画像の輝度を充分に確保することができるため、より少ないエネルギーでも従来の構成と同等の輝度で画像を表示することが可能になる。
続いて、実際に光源装置を作製して、反射分光分布の測定を行った。
実施例として、基板1及び電極2,3上に白色レジスト層6を形成し、白色レジスト層6の厚さを、40μm、30μm、22.5μmと変えて、それぞれ試料を作製した。
また、比較例として、白色レジスト層6を形成していない試料を作製した。
測定結果を図27に示す。また、図27には、参考として、配線材料に使用されるCuの反射分光についても示している。
一方、比較例は、電極(配線)2,3外上では波長依存性が小さく、60〜65%の反射率となっている。電極(配線)2,3上では、短波長側での反射率が53%程度と低く、波長が長くなるに従い反射率が徐々に高くなっており、配線材料に使われるCuの反射分光とほぼ同様の傾向を示している。
Claims (11)
- 少なくとも1対の電極を有する基板と、1つ以上の発光素子と、前記発光素子を封止する透明樹脂とから成り、
前記基板上に白色レジスト層が形成され、
前記白色レジスト層は、前記電極の一部を覆って形成されていると共に、少なくとも前記発光素子及びその近傍、並びに前記電極の端子上において、開口部を有し、
前記透明樹脂の周囲の前記白色レジスト層上に、前記透明樹脂の形状を制御する白色又は透明の部材が形成され、
前記白色レジスト層の上面の高さが、前記発光素子の発光層より低く、
前記白色レジスト層の前記発光素子近傍の前記開口部の面積が、前記発光素子の面積より小さく、前記白色レジスト層が、前記発光素子の下に入り込んでいる
ことを特徴とする光源装置。 - 前記白色又は透明の部材が、白色の印刷インクからなることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記白色又は透明の部材が、撥水性を有することを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記白色レジスト層の上、又は前記白色又は透明の部材の上に、撥水性塗料が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記白色レジスト層の前記開口部は、上側が開いた傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記白色レジスト層が、2層のレジスト層の積層により形成され、前記2層のレジスト層のうち、上層の前記発光素子近傍における開口の面積が、下層の前記発光素子近傍における開口の面積より大きく、前記下層は、前記発光素子近傍の前記開口部が、上側が開いた傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記白色レジスト層が、2層のレジスト層の積層により形成され、前記2層のレジスト層のうち、上層の前記発光素子近傍における開口の面積が、下層の前記発光素子近傍における開口の面積より小さく、前記上層は、前記発光素子近傍の前記開口部が、上側が開いた傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記白色レジスト層が、2層のレジスト層の積層により形成され、前記2層のレジスト層のうち、上層の前記発光素子近傍における開口の面積と、下層の前記発光素子近傍における開口の面積とがほぼ等しく、開口の位置が前記上層と前記下層とで異なっており、前記上層及び前記下層は、いずれも前記発光素子近傍の前記開口部が、上側が開いた傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 前記下層の上面の高さが、前記発光素子の発光層よりも低く、前記下層の前記発光素子近傍における前記開口部の面積が、前記発光素子の面積よりも小さく、前記下層が、前記発光素子の下に入り込んでいることを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
- 前記基板の少なくとも電極側の面が白色であることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
- 画像を表示する表示部と、
前記表示部を背面側から照明する光源装置とを備えて成り、
前記光源装置は、少なくとも1対の電極を有する基板と、1つ以上の発光素子と、前記発光素子を封止する透明樹脂とから成り、前記基板上に白色レジスト層が形成され、前記白色レジスト層は、前記電極の一部を覆って形成されていると共に、少なくとも前記発光素子及びその近傍、並びに前記電極の端子上において、開口部を有し、前記透明樹脂の周囲の前記白色レジスト層上に、前記透明樹脂の形状を制御する、白色又は透明の部材が形成され、前記白色レジスト層の上面の高さが前記発光素子の発光層より低く、前記白色レジスト層の前記発光素子近傍の前記開口部の面積が、前記発光素子の面積より小さく、前記白色レジスト層が、前記発光素子の下に入り込んでいる
ことを特徴とする表示装置。
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