JP4106411B2 - Method for producing calcium fluoride - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、弗化カルシウムの製造方法に関し、さらに詳しくはフロン等の弗素化合物を分解処理して得られる分解水溶液から純度の高い弗化カルシウムを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、オゾン層を破壊する環境汚染物質として知られているフロンガス等を無害化する技術が研究開発されてきており、この無害化処理により分解生成される分解水溶液は、通常中和処理後に廃棄されていた。
【0003】
ところで、上記分解水溶液には、弗化水素酸HFが多く含まれており、この分解水溶液中に含まれる弗化水素酸HFにカルシウム塩を反応させることにより有用物質である弗化カルシウムCaF2を製造する方法が注目されてきている。
【0004】
従来から行われていた弗化カルシウムを製造する方法としては、フロン等の弗素化合物を分解処理して得られる分解水溶液に直接カルシウム塩を添加反応させて弗化カルシウムCaF2を凝析沈殿物として取り出す方法が採用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように弗素化合物の分解処理により得られた分解水溶液に直接カルシウム塩を反応させる方法を用いた場合、次のような問題が生ずる。
【0006】
即ち、フロン等の弗素化合物を分解処理して得られる分解水溶液は、弗化水素酸HFおよび塩酸HClからなる強酸性を呈する水溶液であり、当該分解水溶液には、分解処理装置を構成する金属材料の溶出によって微量ではあるが金属成分が含まれる。従って、上記したように、金属成分を含有している分解水溶液に直接カルシウム塩を添加反応させて弗化カルシウムCaF2を凝析沈殿物として取り出す方法を用いた場合、取り出された弗化カルシウム沈殿物中に不純物として金属成分が残留してしまう。
【0007】
ところが、上記方法により得られた金属成分を含む弗化カルシウムCaF2は、高純度を必要としない用途に用いる場合は問題とはならないが、望遠鏡用レンズやカメラ用レンズとして用いられる蛍石レンズの原料として用いた場合、不純物が存在しているとレンズ性能を大幅に低下させてしまうため、金属成分を除去する必要がある。この金属成分の除去には、大掛かりな装置と手間を必要とし、多大の費用がかかっていた。
【0008】
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、フロン等の弗素化合物を分解処理して得られる分解水溶液から純度の高い弗化カルシウムを低コストで得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願発明の方法では、上記課題を解決するために、フロン等の弗素化合物を分解処理して得られる弗化水素酸と塩酸及び分解装置を構成する金属材料の溶出による微量の金属成分とが含まれている分解水溶液を約130〜180℃で蒸留することにより、分解水溶液中の金属成分の大部分を除去した蒸留水溶液を得る蒸留工程と、該蒸留工程により得られた蒸留水溶液に、蒸留水溶液中に含まれる弗化水素酸の当量に相当するカルシウム塩を添加反応させて弗化カルシウムCaF2を生成沈殿させる生成沈殿工程と、該生成沈殿工程により生成沈殿された弗化カルシウムCaF2を取り出す取出工程とを順次実行するようにしている。
【0010】
上記のような方法とすると、フロン等の弗素化合物を分解処理して得られる弗化水素酸と塩酸及び分解装置を構成する金属材料の溶出による微量の金属成分とが含まれている分解水溶液を約130〜180℃で蒸留する蒸留工程によって得た、分解水溶液中の金属成分の大部分を除去した蒸留水溶液(例えば、弗化水素酸HFおよび塩酸HCl)に対して、蒸留水溶液中に含まれる弗化水素酸の当量に相当するカルシウム塩を添加反応させることにより弗化カルシウムCaF2を生成沈殿させることができ、金属成分を含まない生成沈殿物(換言すれば、弗化カルシウムCaF2)が得られる。つまり、この方法により得られた弗化カルシウムCaF2は高純度なものとなるのである。
【0011】
なお、蒸留水溶液に対して添加されるカルシウム塩としては、蒸留水溶液との反応後の濾液が酸性を維持するもの(例えば、塩化カルシウムCaCl2、硝酸カルシウムCa(NO3)2、臭化カルシウムCaBr2、ヨウ化カルシウムCaI2等)が用いられるが、反応後の水溶液が強酸性を示すとともに、取り扱いがし易い点で塩化カルシウムCaCl2が望ましい。
【0012】
その理由は、塩化カルシウムCaCl2の場合、蒸留水溶液中の弗化水素酸HFと下記反応式により弗化カルシウムCaF2を生成するが、生成された弗化カルシウムCaF2はコロイド(帯電)となっているため、強酸性の方が速やかな凝析沈殿が得られるからである。しかも弗化カルシウムCaF2の生成過程において蒸留水溶液中に既に含まれている塩酸HClしか生成されず、酸と化合するような物質が生成されないからである。
【0013】
2HF+CaCl2→CaF2+2HCl
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本願発明の好適な幾つかの実施の形態について詳述する。
【0015】
第1の実施の形態
図1には、第1の実施の形態にかかる弗化カルシウムの製造方法の具体的な手順が示されている。
【0016】
本実施の形態にかかる弗化カルシウムの製造方法は、フロン等の弗素化合物を分解処理して得られる弗化水素酸と塩酸及び分解装置を構成する金属材料の溶出による微量の金属成分とが含まれている分解水溶液から高純度の弗化カルシウムCaF2を製造するものである。
【0017】
例えば、フロンガスCCl2F2は、下記の式により加水分解される。
【0018】
CCl2F2+2H2O→CO2+2HF+2HCl
ここで生成される炭酸ガスCO2は気体として分離されるが、分解水溶液(即ち、弗化水素酸HFと塩酸HClとの混合物)は、従来中和廃棄されることとなっていた。ところが、前記分解水溶液中に含まれる弗化水素酸HFから高純度の弗化カルシウムCaF2(蛍石)をリサイクル製品として取り出すことが可能である。ところで、上記分解水溶液には、弗化水素酸HFと塩酸HClとの他に、分解装置を構成する金属材料の溶出によって微量の金属成分が含まれているため、当該金属成分の除去が必要となる。
【0019】
そこで、図1に示すように、フロン等の弗素化合物を分解処理して得られる分解水溶液A(弗化水素酸HF:10%、塩酸HCl:25%、金属成分:0.1%)を容器1に入れ、オイルバス2を用いて蒸留する蒸留工程が実行される。ここで、オイルバス2の温度は分解水溶液Aの温度が弗化水素酸HFの沸点である112.2℃より高くなるように約130〜180℃とされる。符号3は容器1から蒸発した混酸を冷却するための水冷冷却装置である。
【0020】
前記蒸留工程においては、大部分の金属成分が容器1内に残留され、残余の金属成分(約10ppm)を含む蒸留水溶液B(弗化水素酸HF:5%、塩酸HCl:12%)が得られる。
【0021】
上記のようにして得られた蒸留水溶液Bに対して、蒸留水溶液中に含まれる弗化水素酸の当量に相当し、蒸留水溶液Bとの反応後の濾液が酸性を維持するカルシウム塩(例えば、塩化カルシウムCaCl2)を添加反応させて弗化カルシウムCaF2を生成沈殿させる生成沈殿工程が実行される。ここでは、100gの蒸留水溶液Bに対して14gの塩化カルシウムCaCl2が添加され(つまり、蒸留水溶液B中に含まれる弗化水素酸HFの当量に相当する塩化カルシウムCaCl2が添加され)、次式の反応により弗化カルシウムCaF2が生成される。
【0022】
2HF+CaCl2→CaF2+2HCl
上記反応により得られた弗化カルシウムCaF2はコロイド(帯電)となるが、撹拌後の自然沈降により弗化カルシウムCaF2の沈殿物Cと塩酸HClからなる上澄み液Dとに分離される。このとき、上澄み液D中には、蒸留時に蒸気に伴われて出た極微量の金属成分がイオンとして沈殿物Cから分離される。かくして、分離生成された沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)は、不純物を含まない高純度のものとなるのである。
【0023】
ここで、蒸留水溶液Bに対して添加されるカルシウム塩としては、塩化カルシウムCaCl2の他に、硝酸カルシウムCa(NO3)2、臭化カルシウムCaBr2、ヨウ化カルシウムCaI2等を用いることができる。
【0024】
カルシウム塩として、硝酸カルシウムCa(NO3)2を用いる場合、100gの蒸留水溶液Bに対して20.5gの硝酸カルシウムCa(NO3)2を添加すると(つまり、蒸留水溶液B中に含まれる弗化水素酸HFの当量に相当する硝酸カルシウムCa(NO3)2を添加すると)、次式により弗化カルシウムCaF2が生成される。
【0025】
2HF+Ca(NO3)2→CaF2+2HNO3
また、カルシウム塩として、臭化カルシウムCaBr2を用いる場合、100gの蒸留水溶液Bに対して25gの臭化カルシウムCaBr2を添加すると(つまり、蒸留水溶液B中に含まれる弗化水素酸HFの当量に相当する臭化カルシウムCaBr2を添加すると)、次式により弗化カルシウムCaF2が生成される。
【0026】
2HF+CaBr2→CaF2+2HBr
また、カルシウム塩として、ヨウ化カルシウムCaI2を用いる場合、100gの蒸留 水溶液Bに対して36.8gのヨウ化カルシウムCaI2を添加すると(つまり、蒸留水溶液B中に含まれる弗化水素酸HFの当量に相当するヨウ化カルシウムCaI2を添加すると)、次式により弗化カルシウムCaF2が生成される。
【0027】
2HF+CaI2→CaF2+2HI
つまり、いずれの場合にも反応後の濾液は酸性を示し、生成された弗化カルシウムCaF2はコロイド(帯電)となっているため、強酸性の方が速やかな凝析沈殿が得られるが、硝酸カルシウムCa(NO3)2、臭化カルシウムCaBr2およびヨウ化カルシウムCaI2は、取り扱いがしにくいので塩化カルシウムCaCl2が望ましい。
【0028】
次に、上記生成沈殿工程により得られた沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)を、上澄み液Dを廃棄することにより取り出す取出工程が実行される。該取出工程により取り出された沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)は乾燥により製品とされるが、前記沈殿物Cは酸性を帯びているため、水洗あるいは中和により酸抜きを行った後に乾燥させて生成物F(即ち、高純度の弗化カルシウムCaF2)とされる。
【0029】
例えば、沈殿物Cにアルカリ性水溶液(例えば、水酸化ナトリウムNaOHの水溶液)を加えて中性電解質水溶液E(ナトリウムイオンと塩素イオンと弗化カルシウムとを含む)とし、これを撹拌して弗化カルシウムCaF2の沈殿物を中性電解質水溶液E中にコロイド状にしみ込ませ、そのうえで弗化カルシウムCaF2コロイドを中性電解質水溶液E中で沈殿物として凝析沈降させて生成物Fを得る。なお、前記沈殿物Cに対して同様な中和処理を施することにより酸抜きされた生成物Fを得るようにしてもよい。
【0030】
また、前記酸抜きは水洗によっても可能であり、この場合、大量の水により水洗した後、遠心分離機等により弗化カルシウムCaF2を分離すればよい。
【0031】
第2の実施の形態
図2には、本願発明の第2の実施の形態にかかる弗化カルシウムの製造方法の具体的な手順が示されている。
【0032】
この場合、弗化カルシウムCaF2の沈殿物Cを上澄み液Dから分離するまでの手順は第1の実施の形態におけると同様である。
【0033】
即ち、フロン等の弗素化合物を分解処理して得られる弗化水素酸と塩酸及び分解装置を構成する金属材料の溶出による微量の金属成分とが含まれている分解水溶液A(弗化水素酸HF:10%、塩酸HCl:25%、金属成分:0.1%)を容器1に入れ、オイルバス2を用いて蒸留する蒸留工程が実行される。ここで、オイルバス2の温度は分解水溶液Aの温度が弗化水素酸HFの沸点である112.2℃より高くなるように約130〜180℃とされる。符号3は容器1から蒸発した混酸を冷却するための水冷冷却装置である。
【0034】
前記蒸留工程においては、大部分の金属成分が容器1内に残留され、残余の金属成分(約10ppm)を含む蒸留水溶液B(弗化水素酸HF:5%、塩酸HCl:12%)が得られる。
【0035】
上記のようにして得られた蒸留水溶液Bに対して、蒸留水溶液中に含まれる弗化水素酸の当量に相当し、該蒸留水溶液Bとの反応後の濾液が酸性を維持するカルシウム塩(例えば、塩化カルシウムCaCl2)を添加反応させて弗化カルシウムCaF2を生成沈殿させる生成沈殿工程が実行される。ここでは、100gの蒸留水溶液Bに対して14gの塩化カルシウムCaCl2が添加され(つまり、蒸留水溶液B中に含まれる弗化水素酸HFの当量に相当する塩化カルシウムCaCl2が添加され)、次式の反応により弗化カルシウムCaF2が生成される。
【0036】
2HF+CaCl2→CaF2+2HCl
上記反応により得られた弗化カルシウムCaF2はコロイド(帯電)となるが、撹拌後の自然沈降により弗化カルシウムCaF2の沈殿物Cと塩酸HClからなる上澄み液Dとに分離される。このとき、上澄み液D中には、蒸留時に蒸気に伴われて出た極微量の金属成分がイオンとして沈殿物Cから分離される。かくして分離生成された沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)は、不純物を含まない高純度のものとなるのである。
【0037】
ここで、蒸留水溶液Bに対して添加されるカルシウム塩としては、塩化カルシウムCaCl2の他に、硝酸カルシウムCa(NO3)2、臭化カルシウムCaBr2、ヨウ化カルシウムCaI2等を用いることができる。
【0038】
カルシウム塩として、硝酸カルシウムCa(NO3)2を用いる場合、100gの蒸留水溶液Bに対して20.5gの硝酸カルシウムCa(NO3)2を添加すると(つまり、蒸留水溶液B中に含まれる弗化水素酸HFの当量に相当する硝酸カルシウムCa(NO3)2を添加すると)、次式により弗化カルシウムCaF2が生成される。
【0039】
2HF+Ca(NO3)2→CaF2+2HNO3
また、カルシウム塩として、臭化カルシウムCaBr2を用いる場合、100gの蒸留水溶液Bに対して25gの臭化カルシウムCaBr2を添加すると(つまり、蒸留水溶液B中に含まれる弗化水素酸HFの当量に相当する臭化カルシウムCaBr2を添加すると)、次式により弗化カルシウムCaF2が生成される。
【0040】
2HF+CaBr2→CaF2+2HBr
また、カルシウム塩として、ヨウ化カルシウムCaI2を用いる場合、100gの蒸留水溶液Bに対して36.8gのヨウ化カルシウムCaI2を添加すると(つまり、蒸留水溶液B中に含まれる弗化水素酸HFの当量に相当するヨウ化カルシウムCaI2を添加すると)、次式により弗化カルシウムCaF2が生成される。
【0041】
2HF+CaI2→CaF2+2HI
つまり、いずれの場合にも反応後の濾液は酸性を示し、生成された弗化カルシウムCaF2はコロイド(帯電)となっているため、強酸性の方が速やかな凝析沈殿が得られるが、硝酸カルシウムCa(NO3)2、臭化カルシウムCaBr2およびヨウ化カルシウムCaI2は、取り扱いがしにくいので塩化カルシウムCaCl2が望ましい。
【0042】
次に、上記生成沈殿工程により得られた沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)を、上澄み液Dを廃棄することにより取り出す取出工程が実行される。該取出工程により取り出された沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)は乾燥により製品とされるが、前記沈殿物Cは酸性を帯びているため、酸抜き処理を施す必要がある。
【0043】
上記酸抜き処理は、前記沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF 2 )を透析膜(例えば、セロファン紙等)からなる透析容器7内に収納し、透析溶媒(例えば、水)を入れた溶媒容器4内に浸漬した状態で水を常時入れ換えることにより行われる。符号5は給水管、6は排水管である。このようにすると、透析容器7内に収納された沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)における酸濃度と透析溶媒である水における酸濃度との濃度差により透析溶媒である水が透析容器7内に徐々に浸透していき、沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)を含むコロイド溶液の酸濃度が低下していく。上記酸抜き処理は、沈殿物C(即ち、CaF2)がPH5.8〜8.6となった時点で終了とし、乾燥した後に生成物F(高純度の弗化カルシウムCaF2)として取り出される。なお、沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)を含むコロイド溶液の酸濃度がある程度(例えば、PH5程度)まで下がってきたら透析溶媒として蒸溜水を用いるのが望ましい。また、上記酸抜き処理において、系内温度を20〜30°に上昇させ且つ沈殿物C(即ち、弗化カルシウムCaF2)を含むコロイド溶液を撹拌してやると透析速度を約3倍に上げることができる。
【0044】
上記のような酸抜き処理を採用すれば、中和のためのアルカリ溶剤や遠心分離機等の脱水設備が不要となり、比較的簡易で経済性を損なうことなく高純度の弗化カルシウムCaF2を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】
本願発明によれば、蒸留工程においてフロン等の弗素化合物を分解処理して得られる弗化水素酸と塩酸及び分解装置を構成する金属材料の溶出による微量の金属成分とが含まれている分解水溶液から大部分の溶解金属が除去された蒸留水溶液(例えば、弗化水素酸HFおよび塩酸HCl)に対して、蒸留水溶液中に含まれる弗化水素酸の当量に相当するカルシウム塩を添加反応させることにより弗化カルシウムCaF2を生成沈殿させるようにしているので、金属成分を含まない生成沈殿物(換言すれば、弗化カルシウムCaF2)が得られることとなり、簡単な方法により蛍石レンズ等の原料として最適な高純度の弗化カルシウムCaF2(蛍石)が得られるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施の形態にかかる弗化カルシウムの製造方法の手順を示す工程図である。
【図2】本願発明の第2の実施の形態にかかる弗化カルシウムの製造方法の手順を示す工程図である。
【符号の説明】
1…容器
2…オイルバス
3…水冷冷却装置
4…溶媒容器
5…給水管
6…排水管
7…透析容器
A…分解水溶液
B…蒸留水溶液
C…沈殿物
D…上澄み液
E…中性電解質水溶液
F…生成物[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing calcium fluoride, and more particularly to a method for producing high-purity calcium fluoride from a decomposition aqueous solution obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon.
[0002]
[Prior art]
In recent years, technologies for detoxifying chlorofluorocarbons, etc., known as environmental pollutants that destroy the ozone layer, have been researched and developed. Decomposed aqueous solutions decomposed by this detoxification treatment are usually discarded after neutralization treatment. It was.
[0003]
By the way, the decomposition aqueous solution contains a large amount of hydrofluoric acid HF, and calcium fluoride CaF 2 which is a useful substance is reacted by reacting calcium salt with hydrofluoric acid HF contained in the decomposition aqueous solution. The method of manufacturing has attracted attention.
[0004]
As a conventional method for producing calcium fluoride, a calcium salt is directly added to a decomposition aqueous solution obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon, and calcium fluoride CaF 2 is used as a coagulated precipitate. The method of taking out was adopted.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
When the method of directly reacting the calcium salt with the decomposition aqueous solution obtained by the decomposition treatment of the fluorine compound as described above, the following problems arise.
[0006]
That is, a decomposition aqueous solution obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon is an aqueous solution having strong acidity composed of hydrofluoric acid HF and hydrochloric acid HCl, and the decomposition aqueous solution includes a metal material constituting the decomposition treatment apparatus. The metal component is contained in a trace amount due to elution. Therefore, as described above, when using the method in which the calcium salt is directly added to the decomposition aqueous solution containing the metal component and the calcium fluoride CaF 2 is taken out as a coagulated precipitate, the calcium fluoride precipitate thus taken out is used. Metal components remain as impurities in the object.
[0007]
However, calcium fluoride CaF 2 containing a metal component obtained by the above method is not a problem when used in applications that do not require high purity. However, it is not suitable for fluorite lenses used as telescope lenses and camera lenses. When used as a raw material, the presence of impurities significantly reduces the lens performance, so the metal component must be removed. Removal of this metal component requires a large amount of equipment and labor, and is very expensive.
[0008]
The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to obtain high-purity calcium fluoride at a low cost from a decomposition aqueous solution obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the method of the present invention includes hydrofluoric acid obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon , hydrochloric acid, and a trace amount of metal components by elution of the metal material constituting the decomposition apparatus. is by distilling the decomposition solution is at about 130 to 180 ° C., a distillation step to obtain a distilled water solution to remove most of the metal components in the decomposition solution, distilled water solution obtained by the distillation step And a production precipitation step in which calcium fluoride corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid contained in the distilled aqueous solution is added and reacted to form and precipitate calcium fluoride CaF 2, and calcium fluoride produced and precipitated by the production precipitation step The extraction process for extracting CaF 2 is sequentially performed.
[0010]
With the above method, a decomposition aqueous solution containing hydrofluoric acid obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon, hydrochloric acid, and a trace amount of metal components by elution of the metal material constituting the decomposition apparatus is obtained. It was obtained by distillation step of distilling at about 130 to 180 ° C., against distilled water solution to remove most of the metal components in the decomposition solution (e.g., hydrofluoric acid HF and HCl HCl), contained in the distilled water Calcium fluoride CaF 2 can be produced and precipitated by adding and reacting a calcium salt corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid, and the resulting precipitate containing no metal component (in other words, calcium fluoride CaF 2 ) is produced. can get. That is, the calcium fluoride CaF 2 obtained by this method has a high purity.
[0011]
As the calcium salt is added to distilled water, which filtrate after reaction with distilled water to maintain the acidic (e.g., calcium chloride CaCl 2, calcium nitrate Ca (NO 3) 2, calcium bromide CaBr 2 , calcium iodide CaI 2 etc.) are used, and calcium chloride CaCl 2 is desirable in that the aqueous solution after the reaction is strongly acidic and easy to handle.
[0012]
The reason is that, in the case of calcium chloride CaCl 2 , calcium fluoride CaF 2 is produced by hydrofluoric acid HF in a distilled aqueous solution by the following reaction formula, and the produced calcium fluoride CaF 2 becomes a colloid (charge). This is because coagulation precipitation can be obtained more quickly with stronger acidity. Moreover, in the process of producing calcium fluoride CaF 2 , only hydrochloric acid HCl already contained in the distilled aqueous solution is produced, and no substance that combines with acid is produced.
[0013]
2HF + CaCl 2 → CaF 2 + 2HCl
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, several preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0015]
First Embodiment FIG. 1 shows a specific procedure of a method for producing calcium fluoride according to a first embodiment.
[0016]
The method for producing calcium fluoride according to the present embodiment includes hydrofluoric acid obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon , hydrochloric acid, and a trace amount of metal components by elution of the metal material constituting the decomposition apparatus. High purity calcium fluoride CaF 2 is produced from the decomposed aqueous solution.
[0017]
For example, Freon gas CCl 2 F 2 is hydrolyzed by the following formula.
[0018]
CCl 2 F 2 + 2H 2 O → CO 2 + 2HF + 2HCl
The carbon dioxide gas CO 2 produced here is separated as a gas, but the decomposition aqueous solution (that is, the mixture of hydrofluoric acid HF and hydrochloric acid HCl) has been conventionally neutralized and discarded. However, high-purity calcium fluoride CaF 2 (fluorite) can be extracted from the hydrofluoric acid HF contained in the decomposition aqueous solution as a recycled product. By the way, in the above decomposition aqueous solution, in addition to hydrofluoric acid HF and hydrochloric acid HCl, a trace amount of metal component is contained due to elution of the metal material constituting the decomposition apparatus. Therefore, it is necessary to remove the metal component. Become.
[0019]
Therefore, as shown in FIG. 1, a decomposition aqueous solution A (hydrofluoric acid HF: 10%, hydrochloric acid HCl: 25%, metal component: 0.1%) obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon is contained in a container. 1 and a distillation step is performed in which the
[0020]
In the distillation step, the majority of the metal component is remaining in the container 1, the remainder of the metal component (approximately 10 ppm) distilled water solution B containing (hydrofluoric acid HF: 5%, hydrochloric acid HCl: 12%) Is obtained.
[0021]
Calcium respect distilled water Solution B obtained as described above, correspond to those amounts of hydrofluoric acid contained in the distilled water, the filtrate after the reaction with distilled water solution B maintains an acidic A production precipitation step is performed in which a salt (for example, calcium chloride CaCl 2 ) is added and reacted to produce calcium fluoride CaF 2 . Here, 100g distilled water solution B calcium chloride CaCl 2 in 14g are added to the (i.e., distilled water solution of calcium chloride CaCl 2 corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid HF is added contained in B And calcium fluoride CaF 2 is produced by the reaction of the following formula.
[0022]
2HF + CaCl 2 → CaF 2 + 2HCl
The calcium fluoride CaF 2 obtained by the above reaction becomes a colloid (charged), but is separated into a precipitate C of calcium fluoride CaF 2 and a supernatant D composed of HCl HCl by natural precipitation after stirring. At this time, in the supernatant liquid D, a very small amount of metal components that are accompanied by the vapor during distillation are separated from the precipitate C as ions. Thus, the separated precipitate C (that is, calcium fluoride CaF 2 ) is of high purity containing no impurities.
[0023]
Examples of the calcium salt is added to distilled water solution B, and other calcium chloride CaCl 2, calcium nitrate Ca (NO 3) 2, calcium bromide CaBr 2, using 2 or calcium iodide CaI be able to.
[0024]
As a calcium salt, when using calcium nitrate Ca (NO 3) 2, 100 g of distilled water solutions of calcium nitrate 20.5g against B Ca (NO 3) If 2 is added (that is, distilled water solution B When calcium nitrate Ca (NO 3 ) 2 corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid HF contained in is added), calcium fluoride CaF 2 is generated according to the following formula.
[0025]
2HF + Ca (NO 3 ) 2 → CaF 2 + 2HNO 3
Further, as a calcium salt, when using calcium bromide CaBr 2, the addition of calcium bromide CaBr 2 of 25g against distilled water Solution B 100 g (i.e., hydrogen fluoride contained in the distilled water solution B When calcium bromide CaBr 2 corresponding to the equivalent of acid HF is added), calcium fluoride CaF 2 is produced according to the following formula:
[0026]
2HF + CaBr 2 → CaF 2 + 2HBr
Also, dollar as a calcium salt, when using calcium iodide CaI 2, the addition of calcium iodide CaI 2 of 36.8g against distilled water Solution B 100 g (i.e., contained in distilled water solution B When calcium iodide CaI 2 corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid HF is added), calcium fluoride CaF 2 is produced according to the following formula.
[0027]
2HF + CaI 2 → CaF 2 + 2HI
That is, in any case, the filtrate after the reaction shows acidity, and the produced calcium fluoride CaF 2 is colloid (charged), so that coagulation precipitation can be obtained more quickly with stronger acidity. Calcium chloride CaCl 2 is desirable because calcium nitrate Ca (NO 3 ) 2 , calcium bromide CaBr 2 and calcium iodide CaI 2 are difficult to handle.
[0028]
Next, an extraction step is performed in which the precipitate C obtained by the production precipitation step (that is, calcium fluoride CaF 2 ) is taken out by discarding the supernatant D. The precipitate C (that is, calcium fluoride CaF 2 ) taken out by the removal step is made into a product by drying. However, since the precipitate C is acidic, the acid was removed by washing with water or neutralization. Later, it is dried to form product F (ie, high-purity calcium fluoride CaF 2 ).
[0029]
For example, an alkaline aqueous solution (for example, an aqueous solution of sodium hydroxide NaOH) is added to the precipitate C to obtain a neutral electrolyte aqueous solution E (including sodium ions, chloride ions, and calcium fluoride), which is stirred to obtain calcium fluoride. The precipitate of CaF 2 is impregnated into the neutral electrolyte aqueous solution E in a colloidal form, and then the calcium fluoride CaF 2 colloid is coagulated and precipitated as a precipitate in the neutral electrolyte aqueous solution E to obtain a product F. In addition, you may make it obtain the product F deoxidized by performing the same neutralization process with respect to the said precipitate C. FIG.
[0030]
The acid removal can be performed by washing with water. In this case, calcium fluoride CaF 2 may be separated with a centrifuge after washing with a large amount of water.
[0031]
Second Embodiment FIG. 2 shows a specific procedure of a method for producing calcium fluoride according to a second embodiment of the present invention.
[0032]
In this case, the procedure until the precipitate C of calcium fluoride CaF 2 is separated from the supernatant D is the same as that in the first embodiment.
[0033]
That is, the decomposition aqueous solution A (hydrofluoric acid HF) containing hydrofluoric acid obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon and hydrochloric acid and a trace amount of metal components by elution of the metal material constituting the decomposition apparatus. : 10%, HCl HCl: 25%, metal component: 0.1%) is placed in the container 1 and distilled using the
[0034]
In the distillation step, the majority of the metal component is remaining in the container 1, the remainder of the metal component (approximately 10 ppm) distilled water solution B containing (hydrofluoric acid HF: 5%, hydrochloric acid HCl: 12%) Is obtained.
[0035]
Against distilled water Solution B obtained as described above, correspond to those amounts of hydrofluoric acid contained in the distilled water, the filtrate after the reaction with the evaporated distilled water solution B maintains an acidic A production precipitation step is performed in which a calcium salt (for example, calcium chloride CaCl 2 ) is added and reacted to produce and precipitate calcium fluoride CaF 2 . Here, 100g distilled water solution B calcium chloride CaCl 2 in 14g are added to the (i.e., distilled water solution of calcium chloride CaCl 2 corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid HF is added contained in B And calcium fluoride CaF 2 is produced by the reaction of the following formula.
[0036]
2HF + CaCl 2 → CaF 2 + 2HCl
The calcium fluoride CaF 2 obtained by the above reaction becomes a colloid (charged), but is separated into a precipitate C of calcium fluoride CaF 2 and a supernatant D composed of HCl HCl by natural precipitation after stirring. At this time, in the supernatant liquid D, a very small amount of metal components that are accompanied by the vapor during distillation are separated from the precipitate C as ions. The precipitate C thus separated and produced (that is, calcium fluoride CaF 2 ) has a high purity containing no impurities.
[0037]
Examples of the calcium salt is added to distilled water solution B, and other calcium chloride CaCl 2, calcium nitrate Ca (NO 3) 2, calcium bromide CaBr 2, using 2 or calcium iodide CaI be able to.
[0038]
As a calcium salt, when using calcium nitrate Ca (NO 3) 2, 100 g of distilled water solution of calcium nitrate 20.5g against B Ca (NO 3) If 2 is added (that is, distilled water solution B When calcium nitrate Ca (NO 3 ) 2 corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid HF contained in is added), calcium fluoride CaF 2 is generated according to the following formula.
[0039]
2HF + Ca (NO 3 ) 2 → CaF 2 + 2HNO 3
Further, as a calcium salt, when using calcium bromide CaBr 2, the addition of calcium bromide CaBr 2 of 25g against distilled water Solution B 100 g (i.e., hydrogen fluoride contained in the distilled water solution B When calcium bromide CaBr 2 corresponding to the equivalent of acid HF is added), calcium fluoride CaF 2 is produced according to the following formula:
[0040]
2HF + CaBr 2 → CaF 2 + 2HBr
Also, dollar as a calcium salt, when using calcium iodide CaI 2, the addition of distilled water solution calcium iodide CaI 2 of 36.8g with respect to B of 100 g (i.e., contained in distilled water solution B When calcium iodide CaI 2 corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid HF is added), calcium fluoride CaF 2 is produced according to the following formula.
[0041]
2HF + CaI 2 → CaF 2 + 2HI
That is, in any case, the filtrate after the reaction shows acidity, and the produced calcium fluoride CaF 2 is colloid (charged), so that coagulation precipitation can be obtained more quickly with stronger acidity. Calcium chloride CaCl 2 is desirable because calcium nitrate Ca (NO 3 ) 2 , calcium bromide CaBr 2 and calcium iodide CaI 2 are difficult to handle.
[0042]
Next, an extraction step is performed in which the precipitate C obtained by the production precipitation step (that is, calcium fluoride CaF 2 ) is taken out by discarding the supernatant D. The precipitate C (that is, calcium fluoride CaF 2 ) extracted in the extraction step is made into a product by drying. However, since the precipitate C is acidic, it needs to be subjected to acid removal treatment.
[0043]
In the acid removal treatment, the precipitate C (that is, calcium fluoride CaF 2 ) is accommodated in a
[0044]
If the acid removal treatment as described above is adopted, dehydration equipment such as an alkali solvent for neutralization and a centrifugal separator becomes unnecessary, and high purity calcium fluoride CaF 2 can be obtained relatively easily without impairing the economy. Obtainable.
[0045]
【The invention's effect】
According to the present invention, a decomposition aqueous solution containing hydrofluoric acid obtained by decomposing a fluorine compound such as chlorofluorocarbon in a distillation step and hydrochloric acid and a trace amount of metal components by elution of a metal material constituting the decomposition apparatus A calcium salt corresponding to the equivalent of hydrofluoric acid contained in the distilled aqueous solution is added to the distilled aqueous solution from which most of the dissolved metal has been removed (for example, hydrofluoric acid HF and hydrochloric acid HCl). Thus, calcium fluoride CaF 2 is produced and precipitated, so that a product precipitate containing no metal component (in other words, calcium fluoride CaF 2 ) can be obtained. There is an excellent effect that high-purity calcium fluoride CaF 2 (fluorite) optimum as a raw material can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a process diagram showing a procedure of a method for producing calcium fluoride according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a process diagram showing a procedure of a method for producing calcium fluoride according to a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ...
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