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JP4104973B2 - ブラシレスモータのステータ及びブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータのステータ及びブラシレスモータ Download PDF

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JP4104973B2 JP2002378640A JP2002378640A JP4104973B2 JP 4104973 B2 JP4104973 B2 JP 4104973B2 JP 2002378640 A JP2002378640 A JP 2002378640A JP 2002378640 A JP2002378640 A JP 2002378640A JP 4104973 B2 JP4104973 B2 JP 4104973B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラシレスモータのステータ及びブラシレスモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、内周側にロータが配置されるいわゆるインナーロータ式のブラシレスモータのステータには、特許文献1に記載の如く、各ティースごとに個別に集中巻きで巻線(コイル部)を形成し、各巻線の巻き始め及び巻き終りをそれぞれ同一相間で繋げるバスバーに結線させたものが知られている。こうしたバスバーを利用した結線では、その作業が非常に煩雑になるとともにバスバー自体の高額化に伴うコストの増大を余儀なくされる。又、バスバーを固定するために設計の自由度に制約を受けることにもなっている。
【0003】
こうしたことを鑑みて、特許文献2に記載されたブラシレスモータのステータも知られている。このステータでは、各ティースごとの集中巻きを渡り線を介して連続的に行い、バスバーを不要としている。又、渡り線の位置を各相ごとに径方向に異ならしめ、各相の渡り線の干渉防止、ひいては絶縁性向上が図られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−248187号公報
【特許文献2】
特開2002−34190号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献2の形態では、渡り線がステータの内周側(ロータ側)や外周側に飛び出すおそれがある。又、渡り線がステータの線軸方向に突出するおそれもある。従って、このような渡り線の飛び出し等により他部品との干渉が生じたり、徒にステータの軸軸方向の長さを大きくさせたりすることになる。あるいは、渡り線自体に著しい振動が発生することがある。
【0006】
本発明の目的は、渡り線の飛び出しを防止することができるブラシレスモータのステータ及びブラシレスモータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステータコアの複数のティースに絶縁樹脂製のボビンを介して集中巻きにて巻回された同一相の複数のコイル部が渡り線にて接続されたブラシレスモータのステータにおいて、前記ステータコアの軸線方向に立設された大径となる第1周壁及び小径となる第2周壁と、これら第1周壁及び第2周壁を連結する蓋壁とが一体に形成され、該ステータコアと一体的に固定されて該第1周壁、該第2周壁及び該蓋壁にて前記渡り線を覆う絶縁部材を備え、前記絶縁部材は、前記ボビンを覆うように前記ステータコアと一体的に固定されて、前記渡り線が径方向及び軸線方向へ飛び出すのを規制するとともに、前記絶縁部材は、その蓋壁に、隣接する前記ティースの中央部において前記ステータコアの径方向に伸び軸線方向に突出する突起が形成され、前記ボビンを覆うように前記ステータコアと一体的に固定された状態において前記突起が前記渡り線を前記ステータコア側に押すよう配置されたことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブラシレスモータのステータにおいて、前記絶縁部材は、軸線方向に沿って前記ステータコア側に移動させることで該ステータコアと一体的に固定されることを要旨とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のブラシレスモータのステータにおいて、前記絶縁部材は樹脂製であって、前記第1周壁には第1係合部が設けられ、前記コイル部は、前記ステータコアの軸線方向に伸びる該ボビンの外周側のフランジ部には前記第1係合部と係合する第2係合部が形成され、前記絶縁部材は、前記第1係合部及び前記第2係合部が係合して前記ステータコアと一体的に固定されることを要旨とする。
【0011】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のブラシレスモータのステータを備えたブラシレスモータであることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ステータコアと一体的に固定されて第1周壁、第2周壁及び蓋壁にて前記渡り線を覆う絶縁部材を備える。従って、上記渡り線の飛び出しが防止される。
【0012】
また、前記絶縁部材の蓋壁には、隣接する前記ティースの中央部において前記ステータコアの径方向に伸び軸線方向に突出する突起が形成されている。前記コイル部は前記ティースに集中巻きにて巻回されるものであるため、隣接する前記ティースの中央部にはコイル部を形成する巻線は存在しない、若しくは窪みを形成して存在する。従って、前記突起により渡り線を押さえてこれを保持する場合、同渡り線はコイル部(巻線)と干渉することなく弾力をもって押さえられる。このため、負荷を加えることなく確実に渡り線が押さえられる。
請求項2に記載の発明によれば、前記絶縁部材は、軸線方向に沿って前記ステータコア側に移動させるのみで容易に該ステータコアと一体的に固定される。
【0013】
請求項に記載の発明によれば、前記絶縁部材は、前記第1係合部及び前記第2係合部が係合して前記ステータコアと一体的に固定されるため、渡り線は絶縁部材の第1周壁とボビンのフランジ部とで確実に囲まれ、その絶縁も確実なものとされる。
【0014】
請求項に記載の発明によれば、渡り線の飛び出しを防止することができるブラシレスモータとされる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図2は、本実施形態のブラシレスモータの概略構成を示す。ブラシレスモータ1は、図示しないハウジングに固定されたステータ2とロータ3とを備える。
【0016】
ステータ2は、ステータコア4と、U相、V相、W相コイル5U,5V,5Wと、ボビン6とを備える。そして、ステータコア4は、インナコア7と、円環状のアウタコア8とで構成される。
【0017】
インナコア7は、所定角度(30°)ごとに放射状に延びる複数(12本)のティース7a〜7lを有し、それらティース7a〜7lの基端側は円環状の円筒部7xにて連結されている。ティース7a〜7lは、図2において時計回り方向に順次配置されている。
【0018】
各ティース7a〜7lの外側端部には、それぞれ嵌合凸部7yが設けられている。一方、アウタコア8の内周面には、これら嵌合凸部7yに対応して所定角度(30°)ごとに複数(12個)の嵌合凹部8yが設けられている。ステータコア4は、インナコア7の各嵌合凸部7yとアウタコア8の各嵌合凹部8yとを嵌合させ一体に組み付けることで構成されている。
【0019】
ボビン6は絶縁樹脂材にて筒状に形成されており、前記ステータコア4の円筒部7x及びアウタコア8に軸方向の移動が規制される態様で前記ティース7a〜7lにそれぞれ挿入されている。ボビン6は、各ティース7a〜7lに配置される前記U相、V相、W相コイル5U,5V,5Wを巻くためのものである。従って、各ティース7a〜7lには、ボビン6を介してU相、V相、W相コイル5U,5V,5Wが巻装されるようになっている。
【0020】
前記U相コイル5Uは、ティース7a,7b、中心に対しティース7bの反対側に配置されるティース7h及び中心に対しティース7aの反対側に配置されるティース7gにそれぞれボビン6を介して集中巻きにて巻回されたU相コイル部5u1,5u2,5u3,5u4を備えている。これらU相コイル部5u1〜5u4は後述の態様で連続的に繋がっている。
【0021】
前記V相コイル5Vは、ティース7f,7e、中心に対しティース7eの反対側に配置されるティース7k及び中心に対しティース7fの反対側に配置されるティース7lにそれぞれボビン6を介して集中巻きにて巻回されたV相コイル部5v1,5v2,5v3,5v4を備えている。これらV相コイル部5v1〜5v4は後述の態様で連続的に繋がっている。
【0022】
前記W相コイル5Wは、ティース7d,7c、中心に対しティース7cの反対側に配置されるティース7i及び中心に対しティース7dの反対側に配置されるティース7jにそれぞれボビン6を介して集中巻きにて巻回されたW相コイル部5w1,5w2,5w3,5w4を備えている。これらW相コイル部5w1〜5w4は後述の態様で連続的に繋がっている。
【0023】
ロータ3は、シャフト11、ロータコア12及びマグネット13で構成され、前記インナコア7の内側に回転可能に設けられている。シャフト11にはロータコア12が固定され、該ロータコア12の外周面には所定角度ごとに異なる極性(N,S極)に着磁されたマグネット13が固着されている。
【0024】
このように構成されたブラシレスモータ1では、図示しない励磁回路からそれぞれ120°位相がずれたU相,V相,W相励磁電流が各相のコイル5U,5V,5Wに対して供給される。すると、各相のコイル5U,5V,5Wがそれぞれ励磁されてステータ2に回転磁界が発生し、その回転磁界に基づいてロータ3が回転するようになっている。
【0025】
次に、このブラシレスモータ1が備えるステータ2の細部構成について説明する。図1は、上記ステータ2を図示したもので、図1(a)はその正面図を表し、図1(b)は図1(a)の1B−1B線に沿った断面図を表す。同図1から明らかなように、本実施形態のステータ2は、既述の構成に加えてステータコア4の軸線方向一側を覆うための絶縁樹脂材からなるホルダ21を備えている。
【0026】
図1(b)に示されるように、ステータコア4には、前記ボビン6が設けられている。詳述すると、図4及び図5(a)(b)(c)に併せ示されるように、ボビン6は前記ティース7a〜7lの外壁面と同等の内壁面を有して略四角筒状に形成された筒部6aと、インナコア7の円筒部7x側に形成された第1フランジ6bと、アウタコア8側に形成された第2フランジ6cとを有している。そして、ボビン6は、筒部6aにティース7a〜7lが挿入されることで円筒部7x及びアウタコア8間に支持されている。尚、前記U相コイル部5u1〜5u4、V相コイル部5v1〜5v4及びW相コイル部5w1〜5w4は、それぞれ上記第1フランジ6b及び第2フランジ6c間に抜け止めされる態様で筒部6aに巻装されている。
【0027】
又、第2フランジ6cの基端側(中心側)には、筒部6aの内壁面が凹設された係止溝6dが形成されている。図1(b)に示されるように、ステータコア4にボビン6が設けらた状態において、この係止溝6dはステータコア4の軸線方向一側(図1(b)の左側)から現出するようになっている。この係止溝6dは、ステータコア4側とホルダ21とを係合するためのものである。
【0028】
図3に示すように、U相コイル5Uは、その巻き始めである始端s1からU相コイル部5u1までを繋ぐための始端側渡り線5us、U相コイル部5u2から反対側のU相コイル部5u3までを繋ぐための渡り線5um及びU相コイル部5u4から巻き終りである終端e1までを繋ぐための終端側渡り線5ueを有している。そして、これら始端側渡り線5us、渡り線5um及び終端側渡り線5ueは、ステータコア4からその径方向に突出しないようにボビン6の第1及び第2フランジ6b,6c間に挟まれる態様でステータコア4の軸線方向一側(図1(b)の左側)に配置されている。
【0029】
同様に、V相コイル5Vは、その巻き始めである始端s2からV相コイル部5v1までを繋ぐための始端側渡り線5vs、V相コイル部5v2から反対側のV相コイル部5v3までを繋ぐための渡り線5vm及びV相コイル部5v4から巻き終りである終端e2までを繋ぐための終端側渡り線5veを有している。これら始端側渡り線5vs、渡り線5vm及び終端側渡り線5veも、ステータコア4からその径方向に突出しないようにボビン6の第1及び第2フランジ6b,6c間に挟まれる態様でステータコア4の軸線方向一側(図1(b)の左側)に配置されている。
【0030】
又、W相コイル5Wも、その巻き始めである始端s3からW相コイル部5w1までを繋ぐための始端側渡り線5ws、W相コイル部5w2から反対側のW相コイル部5w3までを繋ぐための渡り線5wm及びW相コイル部5w4から巻き終りである終端e3までを繋ぐための終端側渡り線5weを有している。これら始端側渡り線5ws、渡り線5wm及び終端側渡り線5weも、ステータコア4からその径方向に突出しないようにボビン6の第1及び第2フランジ6b,6c間に挟まれる態様でステータコア4の軸線方向一側(図1(b)の左側)に配置されている。
【0031】
上記ホルダ21は、上述の態様で渡り線が配置されたボビン6を覆う態様でステータコア4の軸線方向一側(図1(b)の左側)に装着されている。詳述すると、ホルダ21は、ステータコア4の外径及び内径とそれぞれ同等の外径及び内径を有するリング状の蓋壁部21aと、蓋壁部21aの外周縁部及び内周縁部からそれぞれ一側(図1(b)の右側)に立設された第1周壁部21b及び第2周壁部21cとを有している。そして、第1周壁部21bには、その軸線方向に延出された複数(3つ)の係止爪22が形成されている。ホルダ21は、これら係止爪22が前記ボビン6の第2フランジ6cに形成された係止溝6dの内壁面に係止されることでステータコア4と一体的に固定される。
【0032】
尚、図1(b)に示されるように、第1周壁部21bは、上記係止爪22が係止溝6dの内壁面に係止された状態においてボビン6の第2フランジ6cの外周側を包囲するようにその軸線方向の長さが設定されている。又、第2周壁部21cは、上記係止爪22が係止溝6dの内壁面に係止された状態においてその先端がボビン6の第1フランジ6bの先端に略当接するようにその軸線方向の長さが設定されている。従って、上述の態様で第1及び第2フランジ6b,6c間に配置された各相のコイル5U〜5Wの渡り線は、ステータコア4の軸線方向においてホルダ21により覆われている。そして、これら各相のコイル5U〜5Wの渡り線が径方向(内周側、外周側)に飛び出したり、あるいはステータコア4の軸線方向に飛び出したりすることがホルダ21の空間内で規制される。
【0033】
図6に併せ示されるように、上記ホルダ21の蓋壁部21aには、第1周壁部21b及び第2周壁部21c間を径方向に連結する態様で径方向に伸び軸線方向に突出する複数(3つ)の突起23が形成されている。これら突起23は、ホルダ21がステータコア4に装着された状態において隣接するボビン6(ティース7a〜7l)の中央部に配置されている(図1(b)参照。)。そして、これら突起23は、上記渡り線5um,5vm,5wmの中央部において同渡り線5um,5vm,5wmをステータコア4側に押えるように配置されている。
【0034】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、ステータコア4と一体的に固定されて蓋壁部21a、第1及び第2周壁部21b,21cにて渡り線5um,5vm,5wm、始端側渡り線5us,5vs,5ws、終端側渡り線5ue,5ve,5weを覆うホルダ21を備える。従って、上記渡り線5um,5vm,5wm等の飛び出しを防止できる。そして、例えば渡り線5um,5vm,5wm等が内周側に飛び出してロータ3と干渉したり、あるいは外周側に飛び出して図示しないハウジングと接触し絶縁不良を起こしたりすることを確実に防止できる。あるいは、渡り線5um,5vm,5wm等が軸線方向にステータコア4の外側に飛び出すことも確実に防止できる。又、これら渡り線5um,5vm,5wm等自体の振動も抑制することができる。
【0035】
(2)本実施形態では、ホルダ21は、軸線方向に沿ってステータコア4側に移動させるのみで容易にステータコア4と一体的に固定することができる。
(3)本実施形態では、ホルダ21の蓋壁部21aには、隣接するティース7a〜7lの中央部においてステータコア4の径方向に伸び軸線方向に突出する突起23が形成されている。U相コイル部5u1〜5u4、V相コイル部5v1〜5v4、W相コイル部5w1〜5w4はティース7a〜7lに集中巻きにて巻回されるものであるため、隣接するティース7a〜7lの中央部には上記コイル部を形成する巻線は存在しない、若しくは窪みを形成して存在する。従って、突起23により渡り線5um,5vm,5wm等を押さえてこれを保持する場合、同渡り線5um,5vm,5wm等はコイル部(巻線)と干渉することなく弾力をもって押さえられる。このため、負荷を加えることなく確実に渡り線5um,5vm,5wm等を押さえることができる。そして、渡り線5um,5vm,5wm等が径方向にずれないように押さえることができる。
【0036】
(4)本実施形態では、ホルダ21は、係止爪22及びボビン6の係止溝6dが係合してステータコア4と一体的に固定されるため、渡り線5um,5vm,5wm等はホルダ21の第1周壁部21bとボビン6の第2フランジ6cとで確実に囲まれ、その絶縁も確実なものにできる。
【0037】
又、ボビン6は絶縁樹脂製であるため、上記第2フランジ6cの係止溝6dを容易に成形することができる。さらに、例えばステータコア4に同様の係止溝を形成する場合のように磁気抵抗を発生させることも回避できる。
【0038】
(5)本実施形態では、同一相であるU相コイル部5u1〜5u4、V相コイル部5v1〜5v4、W相コイル部5w1〜5w4がそれぞれ渡り線5um,5vm,5wm等にて接続されているのでバスバーが不要となり、コイル部間の接続も不要となる。
【0039】
尚、本発明の実施の形態は上記実施形態に限定されるものではなく、次のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、インナコア7(ティース)に嵌合凸部7y、アウタコア8に嵌合凹部8yを設けたが、インナコア7(ティース)に嵌合凹部、アウタコア8に嵌合凸部を設けてもよい。又、嵌合凸部7y及び嵌合凹部8yは、図2に示す形状に限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0040】
・前記実施形態においては、ステータ2(インナコア7)は、ティースを12個有するとしたが、ティースの数は適宜変更してもよい。又、これらティースは等間隔で配置されなくてもよい。
【0041】
・前記実施形態において、ホルダ21の係止爪22の個数は3つ以外であってもよい。又、全てのボビン6の第2フランジ6cに係止溝6dを設ける必要はなく、係止爪の配置に対応する第2フランジ6cにのみ係止溝6dを設けるようにしてもよい。
【0042】
・前記実施形態においては、ホルダ21とボビン6との係合態様は一例であって、例えばホルダ21とボビン6とを嵌合させてもよい。要は、ホルダ21がステータコア4と一体的に固定されればよい。
【0043】
・前記実施形態において、ホルダ21の突起23の個数は3つ以外であってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項に記載の発明によれば、渡り線の飛び出しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、(a)は正面図であり(b)は(a)の1B−1B線に沿った断面図。
【図2】同実施形態の概略構成図。
【図3】同実施形態を分解した正面図。
【図4】同実施形態の一部を拡大した拡大図。
【図5】ボビンを示し、(a)は内周側から見た図であり、(b)は外周側から見た図であり、(c)は(a)の5C−5C線に沿った断面図。
【図6】ホルダを示す背面図。
【符号の説明】
1…ブラシレスモータ、2…ステータ、4…ステータコア、5u1〜5u4…U相コイル部、5v1〜5v4…V相コイル部、5w1〜5w4…W相コイル部、5um,5vm,5wm…渡り線、7a〜7l…ティース、6…ボビン、6c…フランジ部としての第2フランジ、6d…第2係合部としての係止溝、21…絶縁部材としてのホルダ、蓋壁部21a…蓋壁としての蓋壁部、第1周壁部21b…第1周壁としての第1周壁部、第2周壁部21c…第2周壁としての第2周壁部、22…第1係合部としての係止爪、23…突起。

Claims (4)

  1. ステータコアの複数のティースに絶縁樹脂製のボビンを介して集中巻きにて巻回された同一相の複数のコイル部が渡り線にて接続されたブラシレスモータのステータにおいて、
    前記ステータコアの軸線方向に立設された大径となる第1周壁及び小径となる第2周壁と、これら第1周壁及び第2周壁を連結する蓋壁とが一体に形成され、該ステータコアと一体的に固定されて該第1周壁、該第2周壁及び該蓋壁にて前記渡り線を覆う絶縁部材を備え
    前記絶縁部材は、前記ボビンを覆うように前記ステータコアと一体的に固定されて、前記渡り線が径方向及び軸線方向へ飛び出すのを規制するとともに、
    前記絶縁部材は、その蓋壁に、隣接する前記ティースの中央部において前記ステータコアの径方向に伸び軸線方向に突出する突起が形成され、前記ボビンを覆うように前記ステータコアと一体的に固定された状態において前記突起が前記渡り線を前記ステータコア側に押すよう配置されたことを特徴とするブラシレスモータのステータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータのステータにおいて、
    前記絶縁部材は、軸線方向に沿って前記ステータコア側に移動させることで該ステータコアと一体的に固定されることを特徴とするブラシレスモータのステータ。
  3. 請求項1又は2に記載のブラシレスモータのステータにおいて、
    前記絶縁部材は樹脂製であって、前記第1周壁には第1係合部が設けられ、
    前記コイル部は、前記ステータコアの軸線方向に伸びる該ボビンの外周側のフランジ部には前記第1係合部と係合する第2係合部が形成され、
    前記絶縁部材は、前記第1係合部及び前記第2係合部が係合して前記ステータコアと一体的に固定されることを特徴とするブラシレスモータのステータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラシレスモータのステータを備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
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