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JP4199518B2 - Hot melt adhesive and civil engineering construction method using the adhesive - Google Patents

Hot melt adhesive and civil engineering construction method using the adhesive Download PDF

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JP4199518B2
JP4199518B2 JP2002317938A JP2002317938A JP4199518B2 JP 4199518 B2 JP4199518 B2 JP 4199518B2 JP 2002317938 A JP2002317938 A JP 2002317938A JP 2002317938 A JP2002317938 A JP 2002317938A JP 4199518 B2 JP4199518 B2 JP 4199518B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、熱接着性および耐光性に優れるとともに、被着体に対する接着材の付着量の調節が容易であり、使用時の取扱い性,複雑な形状に対する追随性および経済性に優れたホットメルト接着材とその使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、同種または異種の素材を接着させるためにホットメルト接着材が利用されており、このホットメルト接着材を被着体に付着させる方法として、ホットメルトコーターを用いて予め被着体にホットメルト接着材を塗設する方法や、ガンヘッドを備えた携帯可能なホットメルトアプリケーターを用いて必要な際に被着体にホットメルト接着材を塗布する方法などが用いられている。
【0003】
そして、このホットメルト接着材の利用形態の一例としては、埋め立て型の廃棄物処理場や建造物屋上における止水シート施工工事が挙げられる。これらの工事では、軟質の合成樹脂系あるいはゴム系の止水シートの敷設に際して、幅約1〜2mの帯状の止水シートをその周縁部で重ね合わせて、重ね合わせた止水シート同士を熱融着によって接着させているが、凹凸の激しい曲面や段差など施工現場の形状が複雑な曲折部分では、止水シートの重ね合わせ部分にホットメルト接着材が介装されて接着されているか(例えば、特許文献1参照。)、或いは仮止め用としてホットメルト接着材を利用し、その後ホットメルト接着材にて仮止めした部分を熱融着させることが行われている。そして、止水シートすなわち被着体にホットメルト接着材を付着させる方法として、上述したように、ホットメルトコーターを用いて予め止水シートの重ね代となる周縁部全体にホットメルト接着材を塗設する方法や携帯可能なホットメルトアプリケーターを用いて現場で接着に必要な部分にホットメルト接着材をリボン状に塗布する方法などが行われている。
【0004】
しかし、ホットメルトコーターを用いてホットメルト接着材を塗設する方法では、ホットメルトコーターの特性上、止水シートに塗設するホットメルト接着材の厚みが0.5mm以上にはならないためホットメルト接着材の塗設量が少なく、このようなホットメルト接着材で曲折部分に位置する止水シート同士を曲折部分の形状に沿って接着させると、ホットメルト接着材の接着力が厚さ1.5〜3mm程度の止水シートの曲折部分における復元応力に抗しきれず、止水シートの接着部分が剥がれるという問題があった。また、この方法では、止水シートの重ね代となる周縁部流れ方向全体もしくは止水シートの一面全面にホットメルト接着材が塗設されることとなるため、曲面や段差など形状が複雑でホットメルト接着材による接着が必要な部分以外にもホットメルト接着材が塗設されることとなり、経済的ではないという問題もあった。
【0005】
一方、携帯可能なホットメルトアプリケーターを用いてホットメルト接着材をリボン状に塗布する方法では、ホットメルト接着材を必要な部分に厚く塗布することは可能であるが、広幅に塗布できないため接着面全体に対するホットメルト接着材の塗設量が少なく、上述のホットメルトコーターを用いる場合と同様に、曲面や段差など施工現場の形状が複雑な部分で止水シート同士を接着させた際、ホットメルト接着材の接着力が厚さ1.5〜3mm程度の止水シートの曲折部分における復元応力に抗しきれず、止水シートの接着部分が剥がれるという問題があった。また、この方法では、ホットメルト接着材が厚手の剛直なフィルム状となり複雑な形状に対する追随性が劣るようになるため、曲面や段差など複雑な形状の曲折部分で使用すると、止水シートとホットメルト接着材との間に不陸が生じやすくなるという問題もあった。
【0006】
さらに、止水シートの接着に用いられるホットメルト接着材としては、ゴム系やアタクチックポリプロピレン系のホットメルト接着材が用いられていたが、これらのホットメルト接着材は耐光性が低いため、運搬や保管の際に遮光シートなどによって遮光処理を行わなければ接着力が低下するという問題もあった。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−3962号公報(第2−9頁、第3図、第4図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ、本発明の主たる課題は、熱接着性および耐光性に優れるとともに、被着体に対する接着材の付着量の調節が容易であり、使用時の取扱い性,複雑な形状に対する追随性および経済性に優れたホットメルト接着材を提供することである。また、本発明の更なる課題は、そのような接着材を使用した土木建築工法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、「エチレン酢酸ビニル系樹脂とロジンとからなるホットメルト成分を溶融した後、高速回転する回転ポット (18) の周側面に設けられたオリフィス (18b) から吹き出して繊維 (12) を得ると共に、該繊維(12)を一定速度で一定方向に走行する搬送コンベア (16) 上で円を描くように順次多重に積層て不織布に成形したことを特徴とするホットメルト接着材(10)」である。
【0010】
この発明では、ホットメルト成分が、酸化劣化しにくく高い熱接着性を有するエチレン酢酸ビニル系樹脂のベースポリマーと、このベースポリマーに相溶させることによって粘着性を付与させるとともに溶融粘度を低下させるロジンとで構成される。このため、被着体同士を強固に接着させる熱接着性と運搬や保管時における高い耐光性とを兼ね備えたホットメルト接着材(10)が得られるとともに、樹脂の溶融粘度を繊維化に最適な粘度に調整できるので、ホットメルト成分を繊維化させて、この繊維(12)が多重に積層された不織布に成形することによって厚手のシート状のホットメルト接着材(10)を得ることができる。
【0011】
このように本発明のホットメルト接着材(10)では、ホットメルト成分が厚手のシート状物つまり厚手の不織布に成形されるので、これを用いて被着体同士を接着させるには、接着面積に合わせて不織布に成形されたホットメルト接着材(10)を切り抜き、切り抜いたホットメルト接着材(10)を被着体の間に介装し、この部分に熱を加えて押圧するだけで簡単に被着体同士を強固に接着させることができる。したがって、取扱い性に優れるとともに、必要な部分にのみホットメルト接着材(10)を付着させることができるので、無駄がなく経済的である。
【0012】
また、被着体に付着させるホットメルト接着材(10)の付着量を調整したい場合には、ホットメルト接着材(10)を数枚重ね合わるというように積層枚数を変更するだけで簡単に付着量を調整することができる。
【0013】
そして、不織布に成形されたホットメルト接着材(10)は、繊維(12)がその交絡点(12a)で接合された柔軟な構造となるので、フィルム状物と異なり、ホットメルト接着材(10)の目付量を増やして厚手のシートに成形したとしても複雑な形状に対する追随性に優れたシートを得ることができ、曲面や段差など複雑な形状の曲折部分でもこれらの形状に沿って不陸を生じさせることなくホットメルト接着材(10)を配置させることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に関して「示差走査熱量計にて測定したエチレン酢酸ビニル系樹脂の融点が、70〜100℃の範囲である」ことを特徴とする。
【0015】
この発明では、ホットメルト接着材(10)が100℃前後の比較的低い温度で溶融できるので、ホットメルト接着材(10)を用いて被着体同士を接着させる際、接着部分を100℃前後に加熱するだけで、ホットメルト接着材(10)が迅速に溶融して被着体同士を接着させることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、「不織布の目付量が150〜700g/m2の範囲である」ことを特徴とする。
【0017】
この発明では、ホットメルト成分からなる不織布の目付量を150g〜700g/m2の範囲とすることで、被着体間に十分な量のホットメルト接着材(10)を介装させることができ、ホットメルト接着材(10)を重ね合わせず1枚のみで使用しても被着体同士を強固に接着させることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、「止水シート(34)の表面にアスファルト層(36)を敷設する土木建築工法において、止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に請求項1乃至3のいずれかに記載のホットメルト接着材(10)を介装することを特徴とする」土木建築工法である。
【0019】
本発明のホットメルト接着材(10)を使用するこの発明では、高温で溶融させたアスファルト(36a)を止水シート(34)の表面に流し込み、止水シート(34)の表面にアスファルト層(36)を敷設する土木建築工法において、止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に請求項1乃至3のいずれかに記載のホットメルト接着材(10)が介装されるので、高温のアスファルト(36a)によって膨張された空気が不織布に成形されたホットメルト接着材(10)の繊維(12)の隙間を通って排出される。また、溶融したホットメルト接着材(10)が止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に充填され不陸を無くし、これらを強固に接着させる。したがって、止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に隙間が発生するのを防止できるとともに、止水シート(34)とアスファルト層(36)とを強固に接着させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明のホットメルト接着材(10)は、被着体の間に介装されて熱融着作用によって被着体同士を接着させるためのものであり、所定のホットメルト成分の繊維(12)をその交絡点(12a)で接合させて不織布に成形したものである。
【0021】
不織布に成形したホットメルト接着材(10)の目付量(1m2当たりの重量)は、150〜700g/m2の範囲であることが好ましい。ホットメルト接着材(10)の目付量が150g/m2未満の場合には、不織布に成形したホットメルト接着材(10)を単体で(つまり積層しないで1枚で)使用した際に、単位面積当たりのホットメルト接着材(10)の付着量が少なくなるため被着体とホットメルト接着材との間の接着強度が弱くなり、逆に、700g/m2より多い場合には、単位面積当たりのホットメルト接着材(10)の付着量が増え被着体とホットメルト接着材との間の接着強度は強くなるが、不織布の厚みが大きくなりすぎて、不織布を紙管などに巻き取ったり折り畳んだりした際に、巻径が大きくなったり嵩張ったりするようになり、取扱い性が悪くなるからである。
【0022】
不織布に成形されるホットメルト成分の繊維(12)は、エチレン酢酸ビニル(以下、「EVA」という。)系樹脂のベースポリマーとロジンとによって構成される。
【0023】
EVA系樹脂は、熱により溶融して接着性を発揮させるホットメルトの主成分であり、(a)エチレンと酢酸ビニルとを重合させたEVA共重合体,(b)EVA共重合体を加水分解させて得られるEVA加水分解物および(c)EVA共重合体に第3成分をグラフト重合させたEVAグラフトターポリマーなどが好適である。
【0024】
この中でも、(c)EVAグラフトターポリマー、とりわけEVA共重合体にカルボン酸ビニル化合物をグラフト重合したものは、水や紫外線に対して優れた安定性を有するEVA共重合体の基本的物性を維持したまま、著しく高い接着性を示すようになるため、特に好ましい。
【0025】
また、示差走査熱量計(DSC)にて測定したEVA系樹脂の融点は、70〜100℃の範囲であることが好ましい。EVA系樹脂の融点が70℃未満の場合には、当該樹脂を用いたホットメルト接着材(10)を夏場の高温時の屋外、例えば照り返しが強い場所や蓄熱によって高温化したアスファルト舗装場所などで使用すると、EVA系樹脂が軟化・溶融するためホットメルト接着材(10)によって接着させた被着体の接着部が剥離するようになり、逆に、100℃より高い場合には、ホットメルト接着材(10)によって被着体同士を接着させる際に、ホットメルト接着材(10)に対して高い温度を与える必要があり、被着体同士の接着にエネルギーと時間とがかかるようになるからである。
【0026】
このように示差走査熱量計にて測定したEVA系樹脂の融点を70〜100℃の範囲にすることによって、夏場の屋外環境でも使用可能であり、かつ100℃前後の比較的低い温度で迅速に溶融して被着体同士を接着させるホットメルト接着材を得ることができる。
【0027】
なお、ホットメルト成分のベースポリマーとしては、他にゴム系やアタクチックポリプロピレン系の樹脂なども使用できるが、これらの樹脂は酸化劣化しやすく耐光性が低いため、これらの樹脂を用いたホットメルト接着材では運搬時や屋外での保管時に遮光シートなどで養生する必要があり、屋外での使用には不向きである。
【0028】
ロジンは、EVA系樹脂に相溶させることによって、EVA系樹脂に粘着性を付与してホットメルト接着性能を向上させるとともに、樹脂の溶融粘度を下げて紡糸性を改善させるためのものである。このロジン(別名;松脂)は、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジンの総称であり、松に含まれる樹脂酸を精製したものである。本発明に用いるロジンとしては、特に、EVA系樹脂などのベースポリマーに対して良好な相溶性を示す、酸価(試料1g中に含まれる遊離酸を中和するのに要する水酸化カリウムのmg数)2〜10のロジン誘導体が好適である。
【0029】
このロジンの軟化点は、80〜110℃の範囲であることが好ましい。軟化点が80℃未満の場合には、得られた不織布がベタつきを起こし、夏場ブロッキングが発生して使用に耐えないようになり、逆に、110℃を越える場合には、樹脂の溶融粘度が下がりにくくなるため、繊維(12)を紡糸する際の紡糸性が悪くなるからである。
【0030】
繊維(12)全体の重量に対するロジンの配合割合は、5〜50重量%の範囲であることが好ましい。ロジンの配合割合が5重量%未満の場合には、EVA系樹脂に付与される粘着性が低いためホットメルト接着性能の向上が認められなくなるとともに、樹脂の溶融粘度が下がらないため繊維(12)に紡糸する際の樹脂の吐出量が低下して紡糸性が悪くなり、逆に、50重量%より多い場合には、EVA系樹脂に付与される粘着性が高くなりすぎるため、得られた樹脂がベタつきブロッキングが発生するとともに、樹脂の溶融粘度が低くなりすぎるため、紡糸する際に樹脂の吐出量は多くなるものの糸切れが多発するようになり、かえって紡糸性が悪化するからである。
【0031】
以上のように、酸化劣化しにくく高い熱接着性を有するEVA系樹脂と、EVA系樹脂に対して粘着性を付与するとともに、樹脂の溶融粘度を低下させて紡糸性を向上させるロジンとを所定の割合で配合してホットメルト成分を構成すると、被着体同士を強固に接着させる熱接着性と、運搬・保管時における耐光性とを兼ね備えたホットメルト成分を得ることができるとともに、このホットメルト成分を繊維化させて厚手の不織布を成形させることができる。
【0032】
次に、ホットメルト接着材(10)の製造方法について説明する。本発明のホットメルト接着材(10)を製造する際には、図2に示すように、「原料樹脂配合工程(S1)」、「樹脂流動化工程(S2)」および「遠心紡糸・ウェブ成形工程(S3)」がこの順に実行される。
【0033】
「原料樹脂配合工程(S1)」では、まず、上述したEVA系樹脂とロジンとを所定の配合割合でドライブレンドし、図示しない押出機に投入して溶融・混練する。次に、溶融・混練された樹脂をストランド状に押出し、水冷の後、所定の大きさにカットしてホットメルト接着材(10)用のコンパウンドを調製する。このようなコンパウンドを調製することによって、EVA系樹脂とロジンとを十分に相溶化させることができ、均一な紡糸性および接着性能を発揮させることができる。そして、調製されたコンパウンドを乾燥させた後、これを次の「樹脂流動化工程(S2)」へ与える。
【0034】
「樹脂流動化工程(S2)」では、EVA系樹脂とロジンとのコンパウンドを、コンパウンドの融点よりも高く、かつ、コンパウンドの熱分解温度よりも低い温度に設定した溶融押出機(図示せず)に投入する。すると、コンパウンドは、溶融押出機によって下流に向けて搬送されながら加熱・溶融されて、流動性を帯びるようになる。そして、流動性を帯びたコンパウンドは、図3に示すような、搬送コンベア(16)、回転ポット(18)などを含み、配管(20)を介して溶融押出機の下流先端部に連設された不織布製造装置(14)に向けて連続的に押し出され、この不織布製造装置(14)で次の「遠心紡糸・ウェブ成形工程(S3)」が実行される。
【0035】
「遠心紡糸・ウェブ成形工程(S3)」では、まず、溶融押出機によって流動化されたコンパウンドを、モータ(18a)によって高速回転させた回転ポット(18)に投入する。すると、高速回転させた回転ポットにおける遠心力の作用により、皿状の回転ポットの周側面に設けられたオリフィス(18b)(紡糸機のノズルに相当)から溶融されたコンパウンドが連続して吹き出されて長繊維状の繊維(12)となる。なお、このようにして得られた繊維(12)は、ほとんど延伸されていないため柔軟なものである。このため、このような繊維(12)で構成される不織布は、複雑な形状に対する追随性に優れた柔軟なものとなる。
【0036】
そして、完全には固化されていないこれらの繊維(12)を、一定速度で一定方向に走行する搬送コンベア(16)上で円を描くように順次多重に積層し、搬送コンベア(16)とともに搬送する。すると、繊維(12)が周囲の空気によって完全に冷却されるとともに、繊維(12)の交絡点(12a)(図1参照)が接合されることによって、ホットメルト成分の不織布すなわち不織布に成形されたホットメルト接着材(10)が完成する。
【0037】
そして、完成してホットメルト接着材(10)は、巻き取り装置(図示せず)によって巻き取られる。
【0038】
なお、上述の例では、「原料樹脂配合工程(S1)」として、EVA系樹脂とロジンとを溶融・混練し、コンパウンドを調製する例を示したが、EVA系樹脂とロジンとを十分に相溶化できるのであれば、EVA系樹脂とロジンとを所定の配合割合でドライブレンドしたものを直接「樹脂流動化工程(S2)」へ与えるようにしてもよいし、「樹脂流動化工程(S2)」で溶融押出機に樹脂を投入する直前でEVA系樹脂とロジンとを所定の配合割合で混合するようにしてもよい。
【0039】
また、不織布に成形されるホットメルト接着材(10)の目付量は、樹脂の溶融粘度,溶融押出機から押し出される溶融樹脂の速度,および搬送コンベアの走行速度によって制御できる。つまり、樹脂の溶融粘度を下げること,押し出される溶融樹脂の速度を上げることおよび搬送コンベアの走行速度を下げることによって搬送コンベアに積層される繊維(12)の量が増え、ホットメルト接着材(10)の目付量を増やすことができるが、図3に示すように、回転ポット(18)を複数基直列に配列して不織布状に成形されるホットメルト接着材(10)を順次積層するようにしてもよい。このように複数基直列に配列された回転ポット(18)を用いてホットメルト接着材(10)を積層することによって、目付量の多いホットメルト接着材(10)を効率よく量産することができる。
【0040】
さらに、複数基直列に配列された回転ポット(18)を用いて目付量の多いホットメルト接着材(10)を量産する場合、不織布に成形されるホットメルト接着材(10)に熱がこもり、冷却・固化に時間がかかるようになるので、不織布製造装置(14)に冷却装置(22)を設け、不織布に成形されるホットメルト接着材(10)を強制的に冷却・固化させることにより搬送コンベア(16)の走行速度、すなわち不織布製造装置(14)の生産速度を上げるようにしてもよい。
【0041】
また、図2に示すように「遠心紡糸・ウェブ成形工程(S3)」の後に、「ウェブ調整工程(S4)」を設けるようにしてもよい。具体的には、樹脂の軟化温度よりも高い温度状態にある不織布を、図3に示すように、加圧機能を持った対向する2本の冷却ロール(24)の間を通過させることによって、得られる不織布の厚みを調整するようにしてもよい。このような工程を設けることで、規格化されたバラツキの少ない均一な製品を供給することができる。
【0042】
上述の方法によって得られた本発明のホットメルト接着材(10)を用いて、例えば、図4に示すように、屋外の基礎(26)を被覆する止水シート(28)(30)の重ね合わせ部(28a)(30a)における段差の部分を仮接着させるには、まず、接着させたい部分の面積に合わせてホットメルト接着材(10)を切り抜く。
【0043】
次に、接着させたい止水シート(28)(30)の重ね合わせ部(28a)(30a)の間、すなわちホットメルト接着部分に、切り抜いたホットメルト接着材(10)を介装する。このとき、介装するホットメルト接着材(10)の枚数を増やすことによって、ホットメルト接着部分に付着させるホットメルト接着材(10)の量を増やすことができる。また、本発明のホットメルト接着材(10)は、長繊維状の繊維(12)が多数の交絡点(12a)で接合されて構成されるので、ホットメルト接着部分にホットメルト接着材(10)を介装する際、ホットメルト接着材(10)にある程度の引張応力が加わったとしても、ホットメルト接着材(10)のシート構造が壊れて作業性を悪化させるようなことはない。さらに、ホットメルト接着材(10)が柔軟な不織布構造を有するとともに、これを構成する繊維(12)がほとんど延伸されておらず柔軟性を有していることから、曲面など複雑な形状に対する追随性がよく、ホットメルト接着材(10)の目付量が多い場合やホットメルト接着材(10)を複数枚積層させた場合であっても、ホットメルト接着材(10)を介装させた部分に不陸が生じることはなく、ホットメルト接着材(10)を介して止水シート(28)(30)同士を強固に接続させることができる。
【0044】
そして、ホットメルト接着材(10)を介装したホットメルト接着部分をホットメルト接着材(10)の融点以上の温度に加熱して押圧するだけで簡単にホットメルト接着材(10)を介して止水シート(28)(30)同士を接着させることができる。
【0045】
なお、上述の利用例では本発明のホットメルト接着材(10)を介して止水シート(28)(30)同士を仮接着させる例を示したが、土木建築現場においては、例えば、図5に示すように、橋梁や建造物など所定の基礎(32)に取り付けられた止水シート(34)の表面に溶融させたアスファルトを流し込み、止水シート(34)の表面にアスファルト層(36)を敷設する際、止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に本発明のホットメルト接着材(10)を介装させる工法にも利用できる。
【0046】
止水シートの表面に溶融させたアスファルトを流し込み、止水シートの表面にアスファルト層を敷設する土木建築工法では、溶融させた高温のアスファルトが止水シートとアスファルト層との間に介在する空気を膨張させ、そのままの状態でアスファルトが冷却・凝固するため、止水シートとアスファルト層との間に隙間が発生し、止水シートとアスファルト層との接着強度が弱くなるとともに、アスファスト層が剥がれやすくなるという問題があった。
【0047】
そこで、止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に本発明のホットメルト接着材(10)を介装させると、溶融させた高温のアスファルト(36a)をホットメルト接着材(10)が配置された止水シート(34)の表面に流し込む際、高温のアスファルト(36a)によって膨張された空気が不織布に成形されたホットメルト接着材(10)の繊維(12)の隙間の空隙を通って排出されるとともに、溶融したホットメルト接着材(10)が止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に充填され不陸を無くし、これらを強固に接着させる。
【0048】
このように、止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に本発明のホットメルト接着材(10)を介装させることによって、止水シート(34)とアスファルト層(36)との間に隙間が発生するのを防止できるとともに、これらを強固に接着させることができるので、アスファルト層(36)の耐久性を向上させることができる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明の実施例を具体的に示すが、本発明の技術的範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0051】
(実施例1)EVA系樹脂として三井武田ケミカル社製のデュミラン(登録商標;品番C−2271;DSC測定による融点90℃)を、また、ロジンとして荒川化学工業社製のクリスタルパイン(登録商標;品番KE−100;軟化点95℃、酸価3.1)を準備し、EVA系樹脂95重量%とロジン5重量%とを混合して混合体を得た。そして、この混合体を80メッシュの金網を装着した40mmφのベント付き押出機を用いて温度230℃でストランド状に押出し、ストランドを水冷した後カットしてホットメルト接着材用のコンパウンドを調製した。
【0052】
次に、得られたコンパウンドを乾燥させた後200℃に設定した溶融押出機に投入し、これを押し出しながら溶融・流動化させた。そして、周側面に1.5mmφのオリフィス(18b)を有する回転ポット(18)4基が直列に配列された不織布製造装置(14)(図3参照)に、この流動化されたコンパウンドを連続的に供給した。なお、流動化されたコンパウンドは回転ポット(18)4基全てに供給され、回転ポット(18)に供給された時点におけるコンパウンドの温度は150〜160℃の範囲であった。
【0053】
この結果、回転ポット(18)のオリフィス(18b)から繊維径0.02mm程度の細い繊維が連続して吹き出され、この繊維が交絡点で接合された不織布(厳密には不織布に成形されたホットメルト接着材)が得られた。なお、ライン速度(すなわち搬送コンベア(16)の走行速度)を5m/分に設定すると目付量500g/m2の不織布が得られ、ライン速度を10m/分に設定すると目付量250g/m2の不織布が得られた。
【0054】
また、得られた目付量250g/m2の不織布1枚を2枚のTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)シート(厚み1mm)の間に介装し、この不織布を介装した部分を、約200℃の熱風を発生させるヒートガンでTPOシートが溶融しない程度加熱した後、加熱した部分がある程度冷却されるまで耐熱手袋を装着した両手で挟み軽く押圧した。この結果、2枚のTPOシート同士をホットメルト接着材によって強固に接着させることができた。
【0055】
(実施例2)EVA系樹脂の配合割合を50重量%、および、ロジンの配合割合を50重量%とした以外は(実施例1)と同様にしてホットメルト接着材の製造を行った。
【0056】
この結果、オリフィス(18b)から繊維径0.04mm程度の太い繊維が連続して吹き出され、この繊維が交絡点で接合された不織布(厳密には不織布に成形されたホットメルト接着材)が得られた。なお、ライン速度を5m/分に設定すると目付量500g/m2の不織布が得られ、ライン速度を10m/分に設定すると目付量250g/m2の不織布が得られた。
【0057】
また、得られた目付量250g/m2の不織布1枚を2枚のTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)シート(厚み1mm)の間に介装し、この不織布を介装した部分を、約200℃の熱風を発生させるヒートガンでTPOシートが溶融しない程度加熱した後、加熱した部分がある程度冷却されるまで耐熱手袋を装着した両手で挟み軽く押圧した。この結果、2枚のTPOシート同士をホットメルト接着材によって強固に接着させることができた。
【0058】
(比較例1)EVA系樹脂として三井武田ケミカル社製のデュミラン(登録商標;品番C−2271;DSC測定による融点90℃)を準備し(ロジンは配合しない)、これを200℃に設定した押出成形機に投入し、押し出しながら溶融・流動化させた。そして、周側面に1.5mmφのオリフィス(18b)を有する回転ポット(18)4基が直列に配列された不織布製造装置(14)(図3参照)に、この流動化されたEVA系樹脂を連続的に供給した。なお、流動化されたEVA系樹脂は回転ポット(18)4基全てに供給され、回転ポット(18)に供給された時点におけるEVA系樹脂の温度は150〜160℃の範囲であった。
【0059】
この結果、ライン速度10m/分で製造を開始した直後には、オリフィス(18b)から繊維径0.02mm程度の細い繊維が連続して吹き出され、この繊維が交絡点で接合された目付量250g/m2の不織布を得ることができたが、時間の経過とともにオリフィス(18b)が樹脂によって急速に閉塞され、最終的には繊維の紡糸と不織布の成形が出来なくなった。
【0060】
また、得られた目付量250g/m2の不織布1枚を2枚のTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)シート(厚み1mm)の間に介装し、この不織布を介装した部分を、約200℃の熱風を発生させるヒートガンでTPOシートが溶融しない程度加熱した後、加熱した部分がある程度冷却されるまで耐熱手袋を装着した両手で挟み軽く押圧した。この結果、2枚のTPOシート同士をホットメルト接着材によって接着させることはできたが、その接着強度は実施例1および2のものに比べて弱いものであった。
【0061】
【発明の効果】
この発明によれば、ホットメルト成分が、酸化劣化しにくく高い熱接着性を有するエチレン酢酸ビニル系樹脂のベースポリマーと、このベースポリマーに相溶させることによって粘着性を付与させるとともに溶融粘度を低下させるロジンとで構成されるので、熱接着性および耐光性に優れたホットメルト接着材を得ることができるとともに、ホットメルト成分を繊維化させて、この繊維が多重に積層された不織布に成形することによって厚手のシート状のホットメルト接着材を得ることができる。したがって、熱接着性および耐光性に優れるとともに、被着体に対する接着材の付着量の調節が容易であり、使用時の取扱い性,複雑な形状に対する追随性および経済性に優れたホットメルト接着材を提供することができる。
【0062】
また、高温で溶融させたアスファルトを止水シートの表面に流し込み、止水シートの表面にアスファルト層を敷設する土木建築工法において、止水シートとアスファルト層との間に本発明のホットメルト接着材を介装させると、高温のアスファルトによって膨張された空気が不織布に成形されたホットメルト接着材の繊維の隙間を通って排出されるとともに、溶融したホットメルト接着材が止水シートとアスファルト層との間に充填され不陸を無くし、これらを強固に接着させる。このように、止水シートとアスファルト層との間に本発明のホットメルト接着材を介装させることにより、止水シートとアスファルト層との間に隙間が発生するのを防止でき、止水シートとアスファルト層とを強固に接着させる工法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のホットメルト接着材を示す斜視図である。
【図2】ホットメルト接着材の製造方法を示す工程図である。
【図3】不織布製造装置を示す概略図である。
【図4】本発明のホットメルト接着材の一使用例を示す斜視図である。
【図5】本発明のホットメルト接着材の他の使用例を示す断面図である。
【符号の説明】
(10)…ホットメルト接着材
(12)…繊維
(14)…不織布製造装置
(16)…搬送コンベア
(18)…回転ポット
(18b)…オリフィス
(22)…冷却装置
(24)…冷却ロール
(26)…基礎
(28)(30)…止水シート
(32)…基礎
(34)…止水シート
(36)…アスファルト層
[0001]
[Industrial application fields]
The present invention is a hot melt excellent in thermal adhesiveness and light resistance, easily adjusting the adhesion amount of the adhesive to the adherend, excellent in handleability during use, following in complex shapes, and economical. The present invention relates to an adhesive and a method for using the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, hot melt adhesives have been used to bond the same or different materials, and as a method of attaching the hot melt adhesives to the adherend, a hot melt coater is used to pre-heat the adherend. A method of applying a melt adhesive or a method of applying a hot melt adhesive to an adherend when necessary using a portable hot melt applicator equipped with a gun head is used.
[0003]
And as an example of the utilization form of this hot-melt-adhesive material, the waterproofing sheet construction construction in a landfill-type waste disposal site or a building roof is mentioned. In these constructions, when laying a soft synthetic resin or rubber waterproof sheet, a belt-shaped waterproof sheet having a width of about 1 to 2 m is overlapped at the periphery, and the stacked waterproof sheets are heated. Although it is bonded by fusion bonding, in the bent part where the shape of the construction site is complicated, such as a curved surface or a step with intense unevenness, is a hot melt adhesive interposed between the overlapping parts of the waterproof sheet (for example, Patent Document 1)) Alternatively, a hot melt adhesive is used for temporary fixing, and then a portion temporarily fixed with the hot melt adhesive is thermally fused. Then, as described above, as a method of attaching the hot melt adhesive to the waterproof sheet, that is, the adherend, as described above, the hot melt adhesive is applied to the entire peripheral portion where the waterproof sheet is overlapped in advance. A hot melt adhesive material is applied in a ribbon shape to a portion necessary for adhesion on site using a portable hot melt applicator.
[0004]
However, in the method of applying a hot melt adhesive using a hot melt coater, the thickness of the hot melt adhesive applied to the water-stop sheet does not exceed 0.5 mm due to the characteristics of the hot melt coater. The amount of adhesive applied is small, and when the water-stop sheets positioned at the bent portion are bonded along the shape of the bent portion with such a hot melt adhesive, the adhesive strength of the hot melt adhesive becomes 1. There was a problem that the adhesive portion of the water-stopping sheet peeled off without being able to resist the restoring stress at the bent portion of the water-stopping sheet of about 5 to 3 mm. Also, with this method, the hot melt adhesive is applied over the entire peripheral flow direction or the entire surface of the water-stop sheet, which is the overlap margin of the water-stop sheet. There is also a problem that the hot melt adhesive is applied to portions other than the portion that needs to be bonded by the melt adhesive, which is not economical.
[0005]
On the other hand, with the method of applying hot melt adhesive in a ribbon shape using a portable hot melt applicator, it is possible to apply hot melt adhesive thickly to the necessary part, but it is not possible to apply wide, so the adhesive surface As with the case of using the above hot melt coater, the amount of hot melt adhesive applied to the whole is small. There was a problem that the adhesive strength of the adhesive material could not resist the restoring stress in the bent portion of the water-stop sheet having a thickness of about 1.5 to 3 mm, and the adhesive portion of the water-stop sheet peeled off. In addition, with this method, the hot melt adhesive becomes a thick, rigid film that is less likely to follow complicated shapes. There has also been a problem that unevenness tends to occur between the melt adhesive.
[0006]
Furthermore, rubber-based or atactic polypropylene-based hot-melt adhesives have been used as hot-melt adhesives for bonding water-stop sheets, but these hot-melt adhesives have low light resistance and are therefore transportable. In addition, there is a problem in that the adhesive strength is reduced unless a light shielding treatment is performed by a light shielding sheet during storage.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-3962 (pages 2-9, FIGS. 3 and 4)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the main problems of the present invention are excellent in thermal adhesion and light resistance, and easy adjustment of the amount of adhesive attached to the adherend, handling at the time of use, followability to complicated shapes and economy. It is to provide a hot melt adhesive having excellent properties. Moreover, the further subject of this invention is providing the civil engineering construction method using such an adhesive material.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
  The invention according to claim 1 is “a hot melt component comprising an ethylene vinyl acetate resin and rosin.Rotating pot that rotates at high speed after melting (18) Orifice provided on the peripheral side of (18b) Fiber blowing out from (12) And get theFiber (12)Conveyor that travels in a certain direction at a constant speed (16) Sequentially like drawing a circle on topMultiple layersShiAnd molded into non-woven fabricdidThis is a hot melt adhesive (10) characterized by the above.
[0010]
In the present invention, the hot melt component is a base polymer of an ethylene vinyl acetate resin that is resistant to oxidative degradation and has a high thermal adhesiveness, and a rosin that imparts tackiness by being compatible with the base polymer and lowers the melt viscosity. It consists of. As a result, a hot melt adhesive (10) is obtained that combines heat adhesion for firmly adhering adherends and high light resistance during transportation and storage, and the resin melt viscosity is optimal for fiberization. Since the viscosity can be adjusted, a thick sheet-like hot melt adhesive (10) can be obtained by forming a hot melt component into a fiber and forming the fiber (12) into a non-woven fabric laminated in multiple layers.
[0011]
As described above, in the hot melt adhesive (10) of the present invention, the hot melt component is formed into a thick sheet-like material, that is, a thick nonwoven fabric. Simply cut out the hot melt adhesive (10) formed into a non-woven fabric according to the temperature, insert the cut out hot melt adhesive (10) between the adherends, apply heat to this part and press it. The adherends can be firmly bonded to each other. Accordingly, the handleability is excellent, and the hot melt adhesive (10) can be attached only to a necessary portion, so that it is economical and economical.
[0012]
If you want to adjust the amount of hot melt adhesive (10) that adheres to the adherend, simply attach several layers of hot melt adhesive (10) by simply changing the number of layers. The amount can be adjusted.
[0013]
And since the hot melt adhesive (10) formed into a non-woven fabric has a flexible structure in which the fibers (12) are joined at their entanglement points (12a), the hot melt adhesive (10 ) Even if molded into a thick sheet by increasing the weight per unit area, it is possible to obtain a sheet with excellent followability to complex shapes, and uneven surfaces such as curved surfaces and steps can be bent along these shapes. The hot-melt adhesive (10) can be disposed without causing the above.
[0014]
The invention described in claim 2 is characterized in that the melting point of the ethylene vinyl acetate resin measured with a differential scanning calorimeter is in the range of 70 to 100 ° C. with respect to the invention described in claim 1.
[0015]
In this invention, since the hot melt adhesive (10) can be melted at a relatively low temperature of about 100 ° C., when the adherends are bonded to each other using the hot melt adhesive (10), the bonded portion is about 100 ° C. The hot melt adhesive (10) can be rapidly melted and adhered to adhere to each other simply by heating.
[0016]
The invention according to claim 3 is “the basis weight of the nonwoven fabric is 150 to 700 g / m.2It is the range of ".
[0017]
In the present invention, the basis weight of the nonwoven fabric composed of the hot melt component is 150 g to 700 g / m.2With this range, a sufficient amount of the hot melt adhesive (10) can be interposed between the adherends, and the hot melt adhesive (10) can be used alone without overlapping. The adherends can be firmly bonded to each other.
[0018]
The invention described in claim 4 is “in the civil engineering construction method in which an asphalt layer (36) is laid on the surface of the water stop sheet (34), a claim between the water stop sheet (34) and the asphalt layer (36)”. A civil engineering construction method characterized in that the hot-melt adhesive (10) according to any one of 1 to 3 is interposed.
[0019]
In this invention using the hot melt adhesive (10) of the present invention, the asphalt (36a) melted at a high temperature is poured onto the surface of the waterstop sheet (34), and the asphalt layer ( In the civil engineering construction method for laying 36), the hot melt adhesive (10) according to any one of claims 1 to 3 is interposed between the waterproof sheet (34) and the asphalt layer (36). The air expanded by the high-temperature asphalt (36a) is discharged through the gaps between the fibers (12) of the hot-melt adhesive (10) formed into a nonwoven fabric. Also, the molten hot melt adhesive (10) is filled between the water-stop sheet (34) and the asphalt layer (36) to eliminate unevenness and firmly bond them. Therefore, it is possible to prevent a gap from being generated between the waterstop sheet (34) and the asphalt layer (36), and to firmly bond the waterstop sheet (34) and the asphalt layer (36).
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Referring to FIG. 1, a hot melt adhesive (10) according to the present invention is interposed between adherends to adhere adherends to each other by a heat fusion action. A melt component fiber (12) is joined at the entanglement point (12a) and formed into a nonwoven fabric.
[0021]
Weight per unit area of hot melt adhesive (10) formed on nonwoven fabric (1m2Per weight) is 150 to 700 g / m2It is preferable that it is the range of these. The basis weight of hot melt adhesive (10) is 150 g / m2If the temperature is less than 1, the amount of hot melt adhesive (10) attached per unit area is small when the hot melt adhesive (10) formed into a non-woven fabric is used alone (that is, not laminated). Therefore, the adhesive strength between the adherend and the hot melt adhesive is weakened. On the contrary, 700 g / m2If more, the adhesion amount of the hot melt adhesive (10) per unit area increases and the adhesion strength between the adherend and the hot melt adhesive increases, but the thickness of the nonwoven fabric becomes too large, This is because when the non-woven fabric is wound or folded on a paper tube or the like, the winding diameter becomes large or bulky, resulting in poor handling.
[0022]
The fiber (12) of the hot melt component molded into the nonwoven fabric is composed of a base polymer of ethylene vinyl acetate (hereinafter referred to as “EVA”) resin and rosin.
[0023]
EVA resin is a main component of hot melt that melts by heat and exhibits adhesiveness. (A) EVA copolymer obtained by polymerizing ethylene and vinyl acetate, (b) Hydrolysis of EVA copolymer An EVA hydrolyzate obtained by the above-mentioned method and (c) EVA graft terpolymer obtained by graft-polymerizing the third component to the EVA copolymer are suitable.
[0024]
Among these, (c) EVA graft terpolymers, especially those obtained by graft polymerizing vinyl carboxylate to EVA copolymers, maintain the basic physical properties of EVA copolymers with excellent stability against water and ultraviolet rays. However, it is particularly preferable because it exhibits extremely high adhesiveness.
[0025]
Moreover, it is preferable that melting | fusing point of EVA resin measured with the differential scanning calorimeter (DSC) is the range of 70-100 degreeC. When the melting point of the EVA resin is less than 70 ° C., the hot melt adhesive (10) using the resin is used outdoors at high temperatures in summer, for example, in places where there is strong reflection or asphalt pavement where the temperature is increased by heat storage. When used, since the EVA resin softens and melts, the bonded part of the adherend adhered by the hot melt adhesive (10) comes to be peeled off. When adhering adherends to each other with the material (10), it is necessary to apply a high temperature to the hot melt adhesive (10), and it takes energy and time to bond the adherends to each other. It is.
[0026]
By setting the melting point of the EVA resin measured with the differential scanning calorimeter in the range of 70 to 100 ° C. in this way, it can be used in an outdoor environment in summer and quickly at a relatively low temperature around 100 ° C. A hot melt adhesive that melts and adheres adherends can be obtained.
[0027]
In addition, rubber-based or atactic polypropylene-based resins can be used as the base polymer of the hot-melt component, but these resins are prone to oxidative degradation and have low light resistance. Adhesives must be cured with a light-shielding sheet during transportation or storage outdoors, and are not suitable for outdoor use.
[0028]
The rosin is intended to improve the spinnability by lowering the melt viscosity of the resin while improving the hot melt adhesion performance by adding tackiness to the EVA resin by being compatible with the EVA resin. This rosin (also known as rosin) is a general term for gum rosin, wood rosin and tall oil rosin, and is a refined resin acid contained in pine. As the rosin used in the present invention, in particular, acid value (mg of potassium hydroxide required to neutralize free acid contained in 1 g of a sample, which shows good compatibility with a base polymer such as EVA resin) Number) 2-10 rosin derivatives are preferred.
[0029]
The softening point of this rosin is preferably in the range of 80 to 110 ° C. When the softening point is less than 80 ° C., the resulting nonwoven fabric becomes sticky, and summer blocking occurs, making it unusable. On the contrary, when it exceeds 110 ° C., the melt viscosity of the resin is low. This is because the fiber (12) is spun when the fiber (12) is spun because it is difficult to fall.
[0030]
The blending ratio of rosin to the total weight of the fiber (12) is preferably in the range of 5 to 50% by weight. When the blending ratio of rosin is less than 5% by weight, since the adhesiveness imparted to the EVA resin is low, improvement in hot melt adhesion performance is not recognized, and the melt viscosity of the resin does not decrease. The amount of resin discharged during spinning is reduced, resulting in poor spinnability. Conversely, when the amount exceeds 50% by weight, the tackiness imparted to the EVA resin becomes too high. However, since sticky blocking occurs and the melt viscosity of the resin becomes too low, the amount of resin discharged during spinning increases, but the yarn breaks frequently, and the spinnability deteriorates.
[0031]
As described above, the EVA resin having high thermal adhesiveness that is not easily oxidized and deteriorated, and the rosin that imparts tackiness to the EVA resin and lowers the melt viscosity of the resin to improve the spinnability are predetermined. When the hot melt component is composed by blending at a ratio of 5%, it is possible to obtain a hot melt component that combines thermal adhesion for firmly adhering adherends and light resistance during transportation and storage. A thick nonwoven fabric can be formed by fiberizing the melt component.
[0032]
Next, a method for producing the hot melt adhesive (10) will be described. When producing the hot melt adhesive (10) of the present invention, as shown in FIG. 2, the “raw resin blending step (S1)”, “resin fluidizing step (S2)” and “centrifugal spinning / web molding” Step (S3) "is executed in this order.
[0033]
In the “raw material resin blending step (S1)”, first, the above-mentioned EVA resin and rosin are dry blended at a predetermined blending ratio, and charged into an extruder (not shown) to be melted and kneaded. Next, the melted and kneaded resin is extruded into a strand shape, water-cooled, and then cut into a predetermined size to prepare a compound for the hot melt adhesive (10). By preparing such a compound, the EVA resin and rosin can be sufficiently compatibilized, and uniform spinnability and adhesive performance can be exhibited. Then, after the prepared compound is dried, it is given to the next “resin fluidization step (S2)”.
[0034]
In the “resin fluidization step (S2)”, a melt extruder (not shown) in which the compound of EVA resin and rosin is set to a temperature higher than the melting point of the compound and lower than the thermal decomposition temperature of the compound. In Then, the compound is heated and melted while being conveyed downstream by the melt extruder, and becomes fluid. The fluidized compound includes a conveyor (16), a rotating pot (18), etc. as shown in FIG. 3, and is connected to the downstream end of the melt extruder via a pipe (20). The non-woven fabric production apparatus (14) is continuously extruded, and the next “centrifugal spinning / web forming step (S3)” is executed by the non-woven fabric production apparatus (14).
[0035]
In the “centrifugal spinning / web forming step (S3)”, first, the compound fluidized by the melt extruder is put into the rotating pot (18) rotated at high speed by the motor (18a). Then, the melted compound is continuously blown out from the orifice (18b) (corresponding to the nozzle of the spinning machine) provided on the peripheral side surface of the dish-shaped rotating pot by the action of the centrifugal force in the rotating pot rotated at high speed. Thus, a long fiber (12) is obtained. The fiber (12) thus obtained is flexible because it is hardly stretched. For this reason, the nonwoven fabric comprised with such a fiber (12) becomes a flexible thing excellent in the followability with respect to a complicated shape.
[0036]
These fibers (12) that have not been completely solidified are stacked one after another in a circular pattern on the conveyor (16) that travels in a certain direction at a constant speed, and are transported together with the conveyor (16). To do. Then, the fiber (12) is completely cooled by the surrounding air, and the entanglement point (12a) (see FIG. 1) of the fiber (12) is joined to form a hot melt component nonwoven fabric, that is, a nonwoven fabric. The hot melt adhesive (10) is completed.
[0037]
The completed hot melt adhesive (10) is wound up by a winding device (not shown).
[0038]
In the above example, as the “raw resin blending step (S1)”, an example is shown in which an EVA resin and rosin are melted and kneaded to prepare a compound. However, the EVA resin and rosin are sufficiently mixed. If solubilized, a dry blend of EVA resin and rosin at a predetermined blending ratio may be directly applied to the “resin fluidization step (S2)” or “resin fluidization step (S2)”. The EVA resin and rosin may be mixed at a predetermined blending ratio immediately before the resin is put into the melt extruder.
[0039]
The basis weight of the hot melt adhesive (10) formed on the nonwoven fabric can be controlled by the melt viscosity of the resin, the speed of the molten resin extruded from the melt extruder, and the running speed of the conveyor. That is, decreasing the melt viscosity of the resin, increasing the speed of the extruded molten resin, and decreasing the traveling speed of the transport conveyor increases the amount of fibers (12) stacked on the transport conveyor, thereby increasing the hot melt adhesive (10 3), as shown in FIG. 3, a plurality of rotating pots (18) are arranged in series, and hot melt adhesives (10) formed into a nonwoven fabric are sequentially laminated. May be. By laminating the hot melt adhesive (10) using the rotating pots (18) arranged in series in this way, the hot melt adhesive (10) with a large basis weight can be mass-produced efficiently. .
[0040]
Furthermore, when mass-producing a hot melt adhesive (10) with a large basis weight using a plurality of rotating pots (18) arranged in series, heat is accumulated in the hot melt adhesive (10) formed into a nonwoven fabric, Since it takes time to cool and solidify, the non-woven fabric manufacturing device (14) is equipped with a cooling device (22), and the hot melt adhesive (10) molded into the non-woven fabric is forcibly cooled and solidified for transport. The traveling speed of the conveyor (16), that is, the production speed of the nonwoven fabric manufacturing apparatus (14) may be increased.
[0041]
Further, as shown in FIG. 2, a “web adjusting step (S4)” may be provided after the “centrifugal spinning / web forming step (S3)”. Specifically, by passing a nonwoven fabric in a temperature state higher than the softening temperature of the resin between two opposing cooling rolls (24) having a pressurizing function, as shown in FIG. You may make it adjust the thickness of the nonwoven fabric obtained. By providing such a process, a standardized uniform product with little variation can be supplied.
[0042]
Using the hot melt adhesive (10) of the present invention obtained by the above-described method, for example, as shown in FIG. 4, a stack of water-stop sheets (28) and (30) covering an outdoor foundation (26) In order to temporarily bond the stepped portions in the mating portions (28a) and (30a), first, the hot melt adhesive (10) is cut out in accordance with the area of the portion to be bonded.
[0043]
Next, the cut out hot melt adhesive (10) is interposed between the overlapping portions (28a) and (30a) of the water-stop sheets (28) and (30) to be bonded, that is, in the hot melt bonded portion. At this time, by increasing the number of hot melt adhesives (10) to be interposed, the amount of hot melt adhesive (10) to be attached to the hot melt adhesive portion can be increased. Further, since the hot melt adhesive (10) of the present invention is constituted by joining the long fiber fibers (12) at a large number of entanglement points (12a), the hot melt adhesive (10 ), Even if a certain amount of tensile stress is applied to the hot melt adhesive (10), the sheet structure of the hot melt adhesive (10) is not broken and the workability is not deteriorated. Furthermore, the hot melt adhesive (10) has a flexible non-woven structure, and the fibers (12) constituting the hot melt adhesive (10) are flexible without being stretched. Even when the hot melt adhesive (10) has a high weight per unit area or when multiple hot melt adhesives (10) are laminated, the part where the hot melt adhesive (10) is interposed The waterproof sheets (28) and (30) can be firmly connected to each other through the hot melt adhesive (10).
[0044]
Then, by simply heating and pressing the hot melt adhesive part interposing the hot melt adhesive (10) to a temperature equal to or higher than the melting point of the hot melt adhesive (10), the hot melt adhesive (10) can be easily passed through the hot melt adhesive (10). The waterproof sheets (28) and (30) can be bonded to each other.
[0045]
In the above-described application example, an example in which the waterproof sheets (28) and (30) are temporarily bonded to each other via the hot melt adhesive (10) of the present invention has been shown. As shown, the molten asphalt is poured into the surface of the waterproof sheet (34) attached to a predetermined foundation (32) such as a bridge or a building, and the asphalt layer (36) is applied to the surface of the waterproof sheet (34). When laying, the hot melt adhesive (10) of the present invention can be used between the waterstop sheet (34) and the asphalt layer (36).
[0046]
In a civil engineering construction method in which melted asphalt is poured onto the surface of the water-stopping sheet and an asphalt layer is laid on the surface of the water-stopping sheet, the molten high-temperature asphalt removes the air intervening between the waterstop sheet and the asphalt layer. Since the asphalt cools and solidifies as it is expanded, a gap is generated between the waterproof sheet and the asphalt layer, the adhesive strength between the waterproof sheet and the asphalt layer is weakened, and the asfast layer is peeled off There was a problem of becoming easier.
[0047]
Therefore, when the hot melt adhesive (10) of the present invention is interposed between the waterstop sheet (34) and the asphalt layer (36), the hot asphalt (36a) that has been melted is hot melt adhesive (10 ) Is poured into the surface of the water-stop sheet (34) where the air is expanded by high-temperature asphalt (36a), and the gaps in the fibers (12) of the hot melt adhesive (10) formed into a nonwoven fabric The molten hot melt adhesive (10) is filled between the water-stop sheet (34) and the asphalt layer (36) to eliminate unevenness and firmly bond them.
[0048]
Thus, by interposing the hot melt adhesive (10) of the present invention between the waterproof sheet (34) and the asphalt layer (36), the waterproof sheet (34) and the asphalt layer (36) As a result, it is possible to prevent the generation of gaps between them and to firmly bond them, so that the durability of the asphalt layer (36) can be improved.
[0050]
【Example】
Examples of the present invention are specifically shown below, but the technical scope of the present invention is not limited to these Examples.
[0051]
Example 1 Dumiran (registered trademark; product number C-2271; melting point 90 ° C. by DSC measurement) manufactured by Mitsui Takeda Chemical Co., Ltd. as an EVA resin, and Crystal Pine (registered trademark; manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) as rosin No. KE-100; softening point 95 ° C., acid value 3.1) was prepared, and 95% by weight of EVA resin and 5% by weight of rosin were mixed to obtain a mixture. Then, this mixture was extruded into a strand shape at a temperature of 230 ° C. using a 40 mmφ vented extruder equipped with an 80-mesh wire mesh, and the strand was cooled with water and cut to prepare a compound for a hot melt adhesive.
[0052]
Next, after drying the obtained compound, it was put into a melt extruder set at 200 ° C., and melted and fluidized while being extruded. Then, the fluidized compound is continuously fed into a nonwoven fabric manufacturing apparatus (14) (see FIG. 3) in which four rotary pots (18) having 1.5 mmφ orifices (18b) are arranged in series on the peripheral side surface. Supplied to. The fluidized compound was supplied to all four rotary pots (18), and the temperature of the compound when it was supplied to the rotary pot (18) was in the range of 150 to 160 ° C.
[0053]
As a result, a thin fiber having a fiber diameter of about 0.02 mm is continuously blown out from the orifice (18b) of the rotating pot (18), and this fiber is joined at the entanglement point (strictly, a hot fiber formed into a non-woven fabric). Melt adhesive) was obtained. If the line speed (that is, the traveling speed of the conveyor 16) is set to 5 m / min, the weight per unit area is 500 g / m.2When a line speed is set to 10 m / min, the basis weight is 250 g / m.2A non-woven fabric was obtained.
[0054]
The obtained basis weight was 250 g / m.21 piece of non-woven fabric is interposed between two TPO (olefin-based thermoplastic elastomer) sheets (thickness 1 mm), and the TPO sheet is placed in a portion where the non-woven fabric is interposed with a heat gun that generates hot air of about 200 ° C. After heating to such an extent that it did not melt, it was sandwiched between both hands with heat-resistant gloves and pressed gently until the heated part was cooled to some extent. As a result, the two TPO sheets could be firmly bonded to each other with the hot melt adhesive.
[0055]
(Example 2) A hot-melt adhesive was produced in the same manner as in Example 1 except that the blending ratio of the EVA resin was 50 wt% and the blending ratio of rosin was 50 wt%.
[0056]
As a result, a non-woven fabric (strictly, a hot melt adhesive formed into a non-woven fabric) is obtained in which thick fibers having a fiber diameter of about 0.04 mm are continuously blown from the orifice (18b), and the fibers are joined at the entanglement point. It was. If the line speed is set to 5 m / min, the weight per unit area is 500 g / m.2When a line speed is set to 10 m / min, the basis weight is 250 g / m.2A non-woven fabric was obtained.
[0057]
The obtained basis weight was 250 g / m.21 piece of non-woven fabric is interposed between two TPO (olefin-based thermoplastic elastomer) sheets (thickness 1 mm), and the TPO sheet is placed in a portion where the non-woven fabric is interposed with a heat gun that generates hot air of about 200 ° C. After heating to such an extent that it did not melt, it was sandwiched between both hands with heat-resistant gloves and pressed gently until the heated part was cooled to some extent. As a result, the two TPO sheets could be firmly bonded to each other with the hot melt adhesive.
[0058]
(Comparative Example 1) As an EVA resin, Dumilan (registered trademark; product number C-2271; melting point 90 ° C. by DSC measurement) manufactured by Mitsui Takeda Chemical Co., Ltd. was prepared (rosin was not blended), and this was set at 200 ° C. It was put into a molding machine and melted and fluidized while being extruded. Then, the fluidized EVA resin is put into a nonwoven fabric manufacturing apparatus (14) (see FIG. 3) in which four rotary pots (18) having 1.5 mmφ orifices (18b) are arranged in series on the peripheral side surface. Continuously fed. The fluidized EVA resin was supplied to all four rotary pots (18), and the temperature of the EVA resin at the time of supply to the rotary pot (18) was in the range of 150 to 160 ° C.
[0059]
As a result, immediately after the start of production at a line speed of 10 m / min, a thin fiber having a fiber diameter of about 0.02 mm is continuously blown out from the orifice (18b), and the basis weight 250 g at which this fiber is joined at the entanglement point. / M2However, as time passed, the orifice (18b) was rapidly blocked by the resin, and eventually it was not possible to spin the fiber and form the nonwoven fabric.
[0060]
The obtained basis weight was 250 g / m.21 piece of non-woven fabric is interposed between two TPO (olefin-based thermoplastic elastomer) sheets (thickness 1 mm), and the TPO sheet is placed in a portion where the non-woven fabric is interposed with a heat gun that generates hot air of about 200 ° C. After heating to such an extent that it did not melt, it was sandwiched between both hands with heat-resistant gloves and pressed gently until the heated part was cooled to some extent. As a result, the two TPO sheets could be bonded to each other with the hot melt adhesive, but their adhesive strength was weaker than those of Examples 1 and 2.
[0061]
【The invention's effect】
According to the present invention, the hot melt component is resistant to oxidative degradation and has a high thermal adhesiveness, and a base polymer of an ethylene vinyl acetate resin is added to the base polymer to provide adhesiveness and lower the melt viscosity. Therefore, it is possible to obtain a hot-melt adhesive having excellent thermal adhesion and light resistance, and to form a hot melt component into a non-woven fabric in which the fibers are laminated in multiple layers. Thus, a thick sheet-like hot melt adhesive can be obtained. Therefore, it is excellent in thermal adhesion and light resistance, and it is easy to adjust the amount of adhesion of the adhesive to the adherend, and it is easy to handle during use, follow-up to complex shapes, and economical. Can be provided.
[0062]
Further, in the civil engineering construction method in which asphalt melted at a high temperature is poured onto the surface of the waterproof sheet and an asphalt layer is laid on the surface of the waterproof sheet, the hot melt adhesive material of the present invention is provided between the waterproof sheet and the asphalt layer. The air expanded by the high-temperature asphalt is discharged through the gap between the fibers of the hot-melt adhesive formed into the nonwoven fabric, and the molten hot-melt adhesive is separated from the water-stop sheet and the asphalt layer. It fills in between and eliminates unevenness, and bonds them firmly. Thus, by interposing the hot melt adhesive of the present invention between the waterstop sheet and the asphalt layer, it is possible to prevent a gap from being generated between the waterstop sheet and the asphalt layer. And a method of firmly bonding the asphalt layer to each other.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a hot melt adhesive according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a process diagram showing a method for producing a hot melt adhesive.
FIG. 3 is a schematic view showing a nonwoven fabric production apparatus.
FIG. 4 is a perspective view showing an example of use of the hot melt adhesive of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing another example of use of the hot melt adhesive of the present invention.
[Explanation of symbols]
(10)… Hot melt adhesive
(12)… fiber
(14)… Nonwoven fabric manufacturing equipment
(16)… Conveyor
(18)… Rotating pot
(18b) ... Orifice
(22)… Cooling device
(24) ... Cooling roll
(26)… Basics
(28) (30)… Water stop sheet
(32)… Basics
(34)… Water stop sheet
(36) Asphalt layer

Claims (4)

エチレン酢酸ビニル系樹脂とロジンとからなるホットメルト成分を溶融した後、高速回転する回転ポットの周側面に設けられたオリフィスから吹き出して繊維を得ると共に、
繊維を一定速度で一定方向に走行する搬送コンベア上で円を描くように順次多重に積層て不織布に成形したことを特徴とするホットメルト接着材。
After melting the hot melt component consisting of ethylene vinyl acetate resin and rosin, it blows out from the orifice provided on the peripheral side surface of the rotating pot that rotates at high speed, and obtains fibers,
Hot melt adhesive, characterized in that laminated sequentially multiplexed so as to draw a circle on the conveyor traveling in a given direction the fibers at a constant rate and formed into a nonwoven fabric.
示差走査熱量計にて測定した前記エチレン酢酸ビニル系樹脂の融点が、70〜100℃の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のホットメルト接着材。  2. The hot melt adhesive according to claim 1, wherein a melting point of the ethylene vinyl acetate resin measured with a differential scanning calorimeter is in a range of 70 to 100 ° C. 3. 前記不織布の目付量が150〜700g/mの範囲であることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のホットメルト接着材。Hot-melt adhesive according to claim 1 or 2, wherein the basis weight of the nonwoven fabric is in the range of 150~700g / m 2. 止水シートの表面にアスファルト層を敷設する土木建築工法において、
前記止水シートと前記アスファルト層との間に請求項1乃至3のいずれかに記載のホットメルト接着材を介装することを特徴とする土木建築工法。
In the civil engineering construction method of laying an asphalt layer on the surface of the waterproof sheet,
The civil engineering construction method characterized by interposing the hot-melt adhesive material according to any one of claims 1 to 3 between the waterstop sheet and the asphalt layer.
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