[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4196648B2 - Heavy duty anti-corrosion steel and its manufacturing method - Google Patents

Heavy duty anti-corrosion steel and its manufacturing method Download PDF

Info

Publication number
JP4196648B2
JP4196648B2 JP2002335300A JP2002335300A JP4196648B2 JP 4196648 B2 JP4196648 B2 JP 4196648B2 JP 2002335300 A JP2002335300 A JP 2002335300A JP 2002335300 A JP2002335300 A JP 2002335300A JP 4196648 B2 JP4196648 B2 JP 4196648B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
oxygen
sealing material
resistant
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002335300A
Other languages
Japanese (ja)
Other versions
JP2003328163A (en
Inventor
隆之 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP2002335300A priority Critical patent/JP4196648B2/en
Publication of JP2003328163A publication Critical patent/JP2003328163A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4196648B2 publication Critical patent/JP4196648B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重防食鋼材、特に重防食用に鋼材に被覆されたポリオレフィン樹脂層から成る防食被覆層の端面における露出部をシールした重防食鋼材とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
屋外で長期間使用する鋼材は、厳しい腐食環境に曝されることがある。例えば、鋼矢板、鋼管矢板などは、連続的に地中に打ち込み、防護柵を形成して、主に河川、海岸、港湾などの護岸に用いられている。また、鋼管杭は海底に打ち込むことで海洋構造物の基礎などに使用されている。したがって、これらの鋼材は、屋外の自然環境の中で、河川水、排水、雨水、海水などの水、大気、太陽光などに曝され、また土砂、泥、瓦礫などに直接強く接するので、著しく腐食が起こり易く、長期間の効果的な防食対策が望まれている。
【0003】
この対策としてポリオレフィンやポリウレタンのような樹脂を厚膜(1〜3mm)被覆することにより優れた防食性を与えた重防食被覆鋼材( 以下、単に「重防食鋼材」と言う) が使用されている。しかしながら、鋼矢板の場合、爪部は互いに嵌合するため防食被覆を施すことが困難であり、防食被覆層の周縁、つまり端面が露出する形となることが一般的である。そのため重防食鋼矢板を用いる場合、鋼材の防食用に防食被覆とともに電気防食(カソード防食)が併用されることから、端面から重防食被覆が剥離しやすいという問題があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−272269号公報 (請求項1、表1)
【特許文献2】
特開平8−218363号公報 (請求項1、表1)
【特許文献3】
特開2000−167984号公報 (請求項1)
【特許文献4】
特開平8−336931号公報 (請求項1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1には、防食被覆層の端面部を強化するために、熱接着性の接着層とほぼ同成分の粉体シーリング剤を溶融した後にピストンで押し、端面をシール強化する方法が開示されている。しかしながら、長期の耐久性、特に電気防食を併用する場合には未だその耐久性が不十分であった。
【0006】
特許文献2には、熱接着性に優れた、接着性ポリオレフィンなどのプラスチック棒体を、鋼矢板温度が熱接着剤の接着温度以上であるときに、防食被覆層の端部に圧着成形する方法が開示されている。しかし、この場合にも、最終製造品としては、単に従来の防食被覆層の被覆する幅がプラスチック棒体を設けることにより広がっただけにすぎず、結局、陰極剥離により端部から剥離することとなり、未だその耐久性が不十分である。
【0007】
また防食被覆層の端面部の処理技術としては、特許文献3に、防食被覆層上の一部に塗装して得た高強度被覆層の端部を防食被覆層と同種の樹脂層により覆うことによって固定して防食被覆層の端面部からの剥離を防止する方法が開示されている。しかしながら、この技術により、耐衝撃性が付与されることから防食被覆層の剥離・脱落は抑制されるが、鋼材上に防食被覆層として被覆されている樹脂(ポリエチレンなど)層の端面部は露出しているため、電気化学反応による剥離、すなわち陰極剥離により防食被覆樹脂層が端面部から容易に剥離してしまう。
【0008】
さらに特許文献4にはポリオレフィン樹脂層全体に金属箔をラミネートする方法が開示されているが、鋼矢板全体にラミネートすることは防食用鋼矢板の製造コストおよび価格を著しく押し上げるなどの問題がある。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決し、鋼材に被覆されたポリオレフィン樹脂層の端面部をシールすることにより、防食被覆層であるポリオレフィン樹脂層の接着耐久性を向上させた重防食鋼材とその製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、かかる課題を達成すべく、ポリオレフィン樹脂層を設けて防食性を付与した鋼矢板、鋼管矢板、鋼管杭等の鋼材露出部分における端面部のシールについて種々検討した結果、以下の知見を得た。
【0011】
(1)重防食鋼矢板の端面部における樹脂層の剥離現象は、例えば腐食溶液に浸漬した時に鋼材が腐食する際のアノード反応の対反応であるカソード反応が防食被覆層の下側で生じることに起因すること。
【0012】
(2)剥離現象は、電気防食時に鋼材がカソードになる状況と同様であること。
(3)重防食被覆層である樹脂層が2、3mm以上被覆されているにも拘わらず、樹脂層表面から透過する水・酸素、特に酸素の透過により剥離が大きく進展すること。
【0013】
(4)酸素を通さない層(以下、耐酸素透過層または単に耐透過層)を周縁部、つまり端面部においてのみに存在させることにより、ほぼ剥離が生じないこと。
さらに、種々の耐酸素透過層であるアルミ等の金属箔、ナイロン等の樹脂類に関して検討した結果、端面に金属箔やナイロンなどの耐酸素透過層を含むシール材を設ける場合、これらの耐酸素透過層が、端面のシール材である接着性ポリオレフィンシートの端面から露出しないようにラミネートするには、製造上制約がある。
【0014】
(5)エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層を耐酸素透過層として用いることにより、耐酸素透過層がシール材の端面に露出した状態でも、接着性樹脂層と耐酸素透過層との密着性が確保できること。
【0015】
上記知見に基づき、本発明者らは、鋼矢板の防食被覆層の周縁部または端面部にシール材を展開する場合、重防食鋼矢板の製造中に、耐酸素透過層を含むシール材を予め防食鋼矢板に具備させることにより、長期の耐久性を確保できることを知り、本発明を完成した。
【0016】
ここに、本発明は次の通りである。
(1)鋼材の表面に設けられたプライマー層と、接着性ポリオレフィン層を介して該プライマー層の上に設けられたポリオレフィン樹脂層から成る防食被覆層とを備えた重防食鋼材であって、前記防食被覆層の周縁部において、少なくとも該防食被覆層と鋼材との境界部を、耐酸素透過層を含み前記接着性ポリオレフィン層と実質的に同一材質であるシール材で被覆したことを特徴とする重防食鋼材。
【0017】
(2)前記耐酸素透過層が金属またはナイロン層である上記 (1) 記載の重防食鋼材。
【0018】
(3)前記耐酸素透過層がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層である上記 (1) 記載の重防食鋼材。
(4)鋼材の表面にプライマー層を設け、接着性ポリオレフィン層を介して該プライマー層の上にポリオレフィン樹脂層から成る防食被覆層を設け、次いで、該防食被覆層の周縁部において、少なくとも該防食被覆層と鋼材との境界部を、耐酸素透過層を含み前記接着性ポリオレフィン層と実質的に同一材質であるシール材で被覆することから成り、該シール材で被覆するに際して、予め鋼材を該シール材の融点以上に加熱し、その後シール材で被覆することを特徴とする重防食鋼材の製造方法。
【0019】
(5)前記耐酸素透過層が金属またはナイロン層である上記 (4) 記載の重防食鋼材の製造方法。
(6)前記耐酸素透過層がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層である上記 (4) 記載の重防食鋼材の製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明をその実施の形態に関連させてさらに詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる重防食鋼材の防食被覆層の周縁部における構成を示す略式斜視図であり、図2はその防食被覆層および周縁部の断面構造を示す略式断面図であり、図中、鋼矢板1の表面には、化成処理層2が設けられ、その上にプライマー層3が設けられている。このプライマー層3の上には、接着性ポリオレフィン層4を介してポリオレフィン樹脂層から成る防食被覆層5が設けられている。
【0021】
化成処理層2は必要に応じ設ければよく、その具体的内容も特に制限されないが、例えばクロメート処理層、リン酸化成処理層等を挙げることができる。
図2では、シール材7によって、金属製あるいはナイロン製等である耐酸素透過性層6はその全体が被覆されており、耐酸素透過性層6の露出部分が見られない。
【0022】
図3は、耐酸素透過性層6がシール材7を一部はみ出している場合であり、この場合の耐酸素透過性層6は、エチレン- ビニルアルコール共重合体から構成されており、その一部はシール材7から一部露出していてもよい。
【0023】
なお、各図において同一部材は同一符号で示す。
本発明によれば、図1に示すように、防食被覆層5の周縁部、つまり端面部には、耐酸素透過層6 (図2、図3参照) を含有するシール材7が設けられている。鋼材と防食被覆層5の境界領域は、シール材7によって被覆されている。ここに、「周縁部」または「端面部」は、重防食用の防食被覆層がその断面を露出させる部位または基地鋼材が露出する部位をいい、それぞれ具体的には爪部に沿った長手方向の部位と、重防食被覆を終了する防食被覆層の上下部位とを云う。
【0024】
シール材7の形態は特に制限されず、不定形材であってもよいが、耐酸素透過層6は、好ましくはシート状となって前述の周縁部、つまり端面部を平面状で覆うように設けられる。したがって、このような形態の場合、シール材7全体がシート状をなし、これによって前記周縁部または端面部をカバーすることになる。
【0025】
かかる重防食鋼材の防食被覆層8の周縁部における構成は、図2および図3に示すように、シール材7にはシート状の耐酸素透過層6が含まれている。耐酸素透過層6の形態は、耐酸素透過性を示すものであれば、特定のものに制限されないが、この耐酸素透過層それ自体で上記周縁部および/または端面部を覆うことができることから、図示例のようなシート状のものが好ましい。
【0026】
ここに、ポリオレフィン樹脂被覆による重防食被覆鋼矢板を製造するまでの工程は、従来から実施されている方法と同様である。
すなわち、鋼矢板表面を、ショットブラストあるいはサンドブラストにて除錆後、必要により、公知のクロメート処理あるいはリン酸塩による化成処理等を施す。このようにして用意された塗布面上に、次いで、公知のエポキシ系などのプライマーを塗布し、誘導加熱あるいは加熱炉による加熱により鋼矢板の温度を上昇させてプライマーを硬化させる。次いで、接着性ポリオレフィン樹脂をその融点温度域に加熱し、例えば接着性ポリオレフィン層および防食被覆層であるポリオレフィン樹脂層が一体となったラミネートシートを接着性樹脂側が鋼矢板と接触するように、ローラなどで押圧して接着する。
【0027】
このようにして重防食被覆鋼矢板を製造する際には、前記耐酸素透過層を含むシール材を適用する領域を越えたより広い領域に上記化成処理およびプライマー層を施すことが、性能上好ましい。
【0028】
その後、爪部あるいは、矢板裸鋼材部の防食被覆層の端面が露出した部分、つまり周縁部または端面部に本発明の耐酸素透過層を含むシール材を貼着する。図1ないし図3のシール材7参照。
【0029】
シール材として、ポリオレフィンを変性した接着性ポリオレフィンを用いることが接着耐久性の観点から好ましい。その際、ラミネートシートに用いた接着性ポリオレフィンと同じものあるいは、別のものも用いることができる。しかし、防食被覆層としてのポリオレフィン樹脂層に用いた接着性ポリオレフィンと異なり、太陽光などの影響をうける場合があり、シール材には更なる耐候性が要求されるため、公知のカーボンブラックを含有させるか、あるいは公知の紫外線吸収剤や酸化防止剤のような劣化防止剤を添加することが好ましい。
【0030】
本発明において、シール材に用いる接着性ポリオレフィンの密度は特に限定されないが、シール材をロールなどで成形する際の圧力を考えると、0.940 g/cm3 以下のものが好ましい。
【0031】
シール材は、耐酸素透過層を含む。耐酸素透過層とは、アルミニウムやステンレス鋼などの金属箔や、ナイロンに代表される樹脂膜のように透酸素性が低いものを用いる。耐酸素透過層の厚みは特に限定されないが、金属箔の場合には10ミクロン〜lmm 程度、ナイロンに代表される樹脂膜の場合には50ミクロン〜 800ミクロン程度が好ましい。10ミクロンよりも薄い場合には、シール時の押圧により耐酸素透過層が破損する恐れがあり、また1mm 超または場合により800 ミクロンよりも厚くなると、押圧が高くないと鋼材とシール材との間にボイドをかみやすくなるためである。耐酸素透過層を含むシール材は予め上記の接着ポリオレフィン中にラミネートすることによって、シール材として適切な幅として作製しておくと製造工程で用いやすい。通常、周縁部、つまり端面部のシール材として用いる場合には、1cmから5cm程度の幅で十分である。
【0032】
このように周縁部 (端面部) にシール材を設ける場合、シート状のシール材を貼着しただけでは十分でないときには予め下側に充填剤等の不定形材を供給することが好ましい。
【0033】
特に本発明の好適態様では、シール材には、耐酸素透過層としてエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層を含有させてもよい。耐酸素透過層であるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層の厚みは特に限定されないが、12ミクロンから500 ミクロン程度が好ましい。12ミクロンよりも薄い場合には、シール時の押圧により耐酸化透過層が破損する恐れがあり、また500 ミクロンよりも厚くなると押圧が高くないと鋼材とシール材部との間にボイドがかみやすくなるばかりでなく、冷却時に防食樹脂であるポリエチレンとの融点の相違によりシール材の変形が生じるためである。
【0034】
事前に接着ポリオレフィンのシール材に耐酸素透過層をラミネートする際には、シール材である接着ポリオレフィンの端部にエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層が露出しても両樹脂間の層間密着性が優れるため本発明では剥離が生じないので効率的である。
【0035】
シール材は耐酸素透過層の両側に接着性ポリオレフィン層をラミネートして構成するものと、それらを別々に用意して、防食被覆層の端面部、周縁部に最初接着性ポリオレフィン層、次に耐酸素透過層、そして最後に接着性ポリオレフィン層を順次積層してもよい。
【0036】
なお、金属箔やナイロンの場合には、事前に接着性ポリオレフィン層のシール材に耐酸素透過層をラミネートする際に、耐酸素透過層の端面がシール材である接着性ポリオレフィン層の端部に露出しないようにラミネートする。シール材端面に耐酸素透過層が露出する場合には、金属箔に関しては層間の耐水密着性が十分でなく、ナイロンに関しては、ナイロン自体が耐水性に乏しいため、その露出部の接着性ポリオレフィン層/耐酸素透過層/接着性ポリオレフィン層の界面から剥離が生じ、長期間の耐酸素バリアーとして十分にその性能を発揮しなくなる場合があるからである。耐酸素透過層が端面に露出しなければ問題はなく、通常、端面から1mm 以上の幅をとると性能には影響ない。
【0037】
上記耐酸素透過層を防食鋼矢板の被覆層端面部 (周縁部) に接着する際には、鋼矢板の温度がシール材である接着性ポリオレフィン樹脂の融点よりも高い温度以上で、ローラなどで防食層あるいは端面部外面の鋼材表面に空気(ボイド)が入らないように徐々に押しつけていけばよい。
【0038】
製造工程を簡略化するには、ポリオレフィン被覆層を接着した後の予熱を用いて端面部 (周縁部) に耐酸素透過層を含むシール材を張り付けることも可能である。さらには一度冷却した後に矢板を再加熱することによっても実施することができる。シール材の樹脂の融点より低い温度では接着しないからである。
【0039】
ポリオレフィン樹脂被覆鋼矢板を製造する際に、従来のクロメート処理、プライマー処理による被覆を施す領域以上の広い領域にクロメート処理、プライマー処理を施し、特にシール材を接着する部分まで上記処理を施すことが好ましい。
【0040】
一方、鋼矢板に防食被覆するポリオレフィン樹脂層の端部に、予め耐酸素透過層をラミネートすることにより、製造後に樹脂被覆層の端面部 (周縁部) にシール処理するものと同等の効果が得られる。
【0041】
シール材の膜厚は、特に限定されないが、0.3 〜5mm程度であればよい。0.3mm 未満であるとローラなどの押圧時に破損する恐れがあるため好ましくなく、5mm超となると、押圧に必要な圧力が大きくなり作業上問題となるためである。
【0042】
次に、実施例によって本発明の作用効果をさらに具体的に説明する。
【実施例】
(実施例1)
鋼矢板(住友金属工業株式会社製;SKSP−II形式)の表面をショットブラストにより素地調整(スエーデン規格 Sa.2.5 以上) を行った。素地調整後、クロム付着量が250mg/m2になるようにクロメート処理(関西ペイント株式会社製;コスマー100)を行った。
【0043】
このようにして用意した鋼矢板に、本発明にしたがって、エポキシプライマー(日本ペイント株式会社製;No.66 プライマー)を硬化後の膜厚が30μm になるように塗布した。このとき誘導加熱装置により鋼材を190 ℃に昇温させることにより、プライマーの焼き付けと鋼材の予熱を行った。
【0044】
なお、表1に示すように、クロメート処理、プライマー処理に関しては、ポリエチレン被覆を施す領域までのもの、さらにポリエチレン被覆を施す領域以上の領域まで、すなわちシール部にまで施すものを作製した。
【0045】
次に、予め、カーボンブラックを含むポリエチレン樹脂(日本ポリオレフィン株式会社、ジェイレクス LL AF125B)と無水マレイン酸変性ポリエチレン(三井石油化学製アドマー)を2層押出することによりポリエチレンシートを得た。無水マレイン酸変性ポリエチレンを接着剤として利用するのである。
【0046】
このシートを赤外線ヒータで加熱した後、上記の加熱した鋼矢板の凸部に、抑えロールで鋼矢板に転圧し変性ポリエチレン層を融着して接着・被覆し、ポリエチレン被覆鋼矢板を得た。
【0047】
このようにして得られた鋼矢板が冷却される前に、表1に示す条件およびシール材で、端面部のシール処理を実施した。
本例における耐酸素透過層としてのアルミニウムの場合は、市販されているアルミニウムシートを、ナイロンの場合は、予めナイロン(三菱ガス化学製; MXナイロン S6007)を所定膜厚に成形後、接着性樹脂層にラミネートすることによって2.5mm 厚のシール材を得た。
【0048】
シール方法は、鋼矢板が冷却される前に、ロールにて自動で被覆し、その後水冷工程で冷却した。シール材幅は3cmであった。
上記鋼矢板を、幅20cmに切断し、50℃、3%NaCl中に、Al犠牲陽極を接続後浸漬し、3ケ月後、6ケ月後、端面からの剥離距離を測定した。
【0049】
このAl犠牲陽極を接続した理由は、実際の使用環境における陰極剥離性を評価するためである。
結果を表1にまとめて示す。
【0050】
【表1】

Figure 0004196648
【0051】
表1に示すように、本実施例によれば、端面からの剥離が著しく少なく、剥離の進展も観察されない。また被覆領域外に下地処理、すなわちシール材と鋼材界面にクロメート層、プライマー層が存在する場合には、さらに優れた効果が得られた。 一方、比較例1から分かるように、端面部のシール処理を実施しなかった比較例1および、シール材に耐酸素透過層を含まないで端面部のシール処理を実施した場合、いずれも剥離幅が大きく、さらにシール材被覆時の鋼矢板温度が、シール材の樹脂融点よりも低い場合には、鋼材表面密着力が試験前から低く、一部全く接着していない部分があり、剥離幅も大きいことがわかった。
【0052】
(実施例2)
本例では実施例1を繰り返したが、耐酸素透過層としてエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層を用いた。用いたエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層はクラレエバール (商品名、EVAL EF-XL) であり、これを接着性樹脂層にラミネートすることによって2.5mm 厚のシール材を得、これをシール材として使用した。
結果を表2にまとめて示す。
【0053】
【表2】
Figure 0004196648
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、ポリオレフィン防食鋼矢板、鋼管矢板、鋼管杭等の鋼材露出部分を持つ場合の端面部、つまり周縁部の接着耐久性が著しく向上することにより、これら鋼材の寿命が著しく延長でき、端面部 (周縁部) のみに耐酸素透過層を含むのでコスト高を抑えることができ、さらに、既存の製造工程後に連続して処理が実施することができるため、その経済効果は著しいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の端部シールを示す斜視図である。
【図2】本発明の端部の断面構造を示す概略説明図である。
【図3】本発明の別の態様における端部の断面構造を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1:鋼矢板、2:化成処理層、3:プライマー層、
4:接着性ポリオレフィン層、5:防食被覆層であるポリオレフィン層、
6:耐酸素透過層、 7:耐酸素透過層を含むシール材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a heavy anticorrosive steel material, and more particularly to a heavy anticorrosive steel material in which an exposed portion on an end surface of an anticorrosive coating layer made of a polyolefin resin layer coated on a steel material for heavy anticorrosion is sealed and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Steel used for a long time outdoors may be exposed to a severe corrosive environment. For example, steel sheet piles, steel pipe sheet piles, etc. are continuously driven into the ground to form protective fences, and are mainly used for revetments such as rivers, coasts, and harbors. Steel pipe piles are used for the foundations of offshore structures by driving into the seabed. Therefore, these steel materials are exposed to river water, drainage, rainwater, seawater and other water, the atmosphere, sunlight, etc. in the outdoor natural environment, and are in direct contact with soil, mud, rubble, etc. Corrosion is likely to occur, and effective anti-corrosion measures for a long period are desired.
[0003]
As a countermeasure, heavy anti-corrosion coated steel materials (hereinafter simply referred to as “heavy anti-corrosion steel materials”) that provide excellent corrosion resistance by coating with a thick film (1 to 3 mm) of a resin such as polyolefin or polyurethane are used. . However, in the case of a steel sheet pile, it is difficult to apply the anticorrosion coating because the claw portions are fitted to each other, and generally, the periphery of the anticorrosion coating layer, that is, the end surface is exposed. Therefore, in the case of using the heavy anticorrosion steel sheet pile, there is a problem that the heavy anticorrosion coating is easily peeled off from the end face because the anticorrosion coating (cathodic corrosion) is used together with the anticorrosion coating for the corrosion protection of the steel material.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-6-272269 (Claim 1, Table 1)
[Patent Document 2]
JP-A-8-218363 (Claim 1, Table 1)
[Patent Document 3]
JP 2000-167984 A (Claim 1)
[Patent Document 4]
JP-A-8-336931 (Claim 1)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Patent Document 1 discloses a method for reinforcing the end face of the anticorrosion coating layer by melting a powder sealing agent having substantially the same component as the heat-adhesive adhesive layer and then pressing it with a piston to strengthen the end face. ing. However, long-term durability, particularly when using anticorrosion, is still insufficient.
[0006]
Patent Document 2 discloses a method in which a plastic rod body such as adhesive polyolefin having excellent thermal adhesiveness is pressure-bonded to the end portion of the anticorrosion coating layer when the steel sheet pile temperature is equal to or higher than the adhesive temperature of the thermal adhesive. Is disclosed. However, even in this case, as a final product, the width covered by the conventional anticorrosion coating layer is merely widened by providing a plastic rod, and eventually it is peeled off from the end by cathode peeling. However, its durability is still insufficient.
[0007]
Further, as a technique for treating the end surface portion of the anticorrosion coating layer, Patent Document 3 discloses that the end portion of the high-strength coating layer obtained by coating a part on the anticorrosion coating layer is covered with the same kind of resin layer as the anticorrosion coating layer. And a method for preventing peeling from the end surface portion of the anticorrosion coating layer is disclosed. However, this technology provides impact resistance, so that the anti-corrosion coating layer is prevented from peeling off and falling off, but the end surface of the resin (polyethylene, etc.) layer that is coated on the steel as the anti-corrosion coating layer is exposed. Therefore, the anticorrosion coating resin layer is easily peeled off from the end face part by peeling due to electrochemical reaction, that is, cathode peeling.
[0008]
Further, Patent Document 4 discloses a method of laminating a metal foil over the entire polyolefin resin layer, but laminating over the entire steel sheet pile has problems such as significantly increasing the manufacturing cost and price of the anticorrosion steel sheet pile.
[0009]
The present invention solves the above-mentioned problems, and seals the end surface of the polyolefin resin layer coated with the steel material, thereby improving the adhesion durability of the polyolefin resin layer, which is the anticorrosion coating layer, and its production Is to provide a method.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned problems, the present inventors have conducted various studies on the end face seals in exposed steel parts such as steel sheet piles, steel pipe sheet piles, steel pipe piles, etc., provided with a polyolefin resin layer to provide corrosion resistance. Obtained knowledge.
[0011]
(1) The exfoliation phenomenon of the resin layer at the end face part of heavy anticorrosive steel sheet piles is that the cathode reaction, which is the counter reaction of the anode reaction when the steel material corrodes when immersed in a corrosive solution, occurs below the anticorrosion coating layer. Due to
[0012]
(2) The peeling phenomenon should be the same as the situation where the steel material becomes the cathode during cathodic protection.
(3) Even though the resin layer, which is a heavy anticorrosion coating layer, is coated for 2 or 3 mm or more, the separation greatly progresses due to the permeation of water / oxygen, particularly oxygen, which permeates from the resin layer surface.
[0013]
(4) By causing an oxygen-impermeable layer (hereinafter referred to as an oxygen-resistant permeation layer or simply a permeation-resistant layer) to exist only at the peripheral edge, that is, at the end face, almost no peeling occurs.
Furthermore, as a result of examining various oxygen-resistant metal foils such as aluminum and resins such as nylon, when providing a sealing material including an oxygen-resistant permeable layer such as metal foil or nylon on the end face, these oxygen resistant In order to laminate the permeable layer so as not to be exposed from the end face of the adhesive polyolefin sheet, which is a sealing material for the end face, there are manufacturing restrictions.
[0014]
(5) By using the ethylene-vinyl alcohol copolymer resin layer as an oxygen-resistant permeation layer, the adhesiveness between the adhesive resin layer and the oxygen-resistant permeation layer even when the oxygen-resistant permeation layer is exposed on the end face of the sealing material Can be secured.
[0015]
Based on the above knowledge, the present inventors previously developed a sealing material including an oxygen-resistant permeation layer during the production of the heavy anti-corrosion steel sheet pile when the sealing material is deployed on the peripheral edge portion or end face portion of the anti-corrosion coating layer of the steel sheet pile. Knowing that long-term durability can be secured by providing it in a corrosion-proof steel sheet pile, the present invention has been completed.
[0016]
Here, the present invention is as follows.
(1) A heavy anti-corrosion steel material comprising a primer layer provided on the surface of a steel material, and an anti-corrosion coating layer comprising a polyolefin resin layer provided on the primer layer via an adhesive polyolefin layer, In the peripheral portion of the anticorrosion coating layer, at least the boundary between the anticorrosion coating layer and the steel material is covered with a sealing material that includes an oxygen-resistant permeation layer and is substantially the same material as the adhesive polyolefin layer. Heavy anti-corrosion steel.
[0017]
(2) the above oxygen permeation resistant layer is a metal or nylon layer (1) Heavy duty steel according.
[0018]
(3) the oxygen permeation resistant layer is an ethylene - vinyl alcohol copolymer resin layer and the above (1) Heavy duty steel according.
(4) A primer layer is provided on the surface of the steel material, an anticorrosion coating layer comprising a polyolefin resin layer is provided on the primer layer via an adhesive polyolefin layer, and then at least the anticorrosion at the periphery of the anticorrosion coating layer. The boundary portion between the coating layer and the steel material is covered with a sealing material that includes an oxygen-resistant permeation layer and is substantially the same material as the adhesive polyolefin layer. A method for producing a heavy anti-corrosion steel material, wherein the material is heated to a melting point or higher of the sealing material and then covered with the sealing material.
[0019]
(5) the is oxygen permeation resistant layer is a metal or nylon layer (4) The method of producing heavy duty steel according.
(6) the oxygen permeation resistant layer is an ethylene - vinyl alcohol copolymer resin layer and the above (4) The method of producing heavy duty steel according.
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described in more detail with reference to the embodiment.
FIG. 1 is a schematic perspective view showing the configuration of the anticorrosion coating layer in the peripheral portion of the heavy anticorrosion steel material according to the present invention, and FIG. 2 is a schematic cross sectional view showing the cross-sectional structure of the anticorrosion coating layer and the peripheral portion. Inside, the chemical conversion treatment layer 2 is provided on the surface of the steel sheet pile 1, and the primer layer 3 is provided thereon. On the primer layer 3, an anticorrosion coating layer 5 made of a polyolefin resin layer is provided via an adhesive polyolefin layer 4.
[0021]
The chemical conversion treatment layer 2 may be provided as necessary, and the specific content thereof is not particularly limited, and examples thereof include a chromate treatment layer and a phosphorylation chemical treatment layer.
In FIG. 2, the oxygen-permeable permeable layer 6 made of metal, nylon, or the like is entirely covered with the sealing material 7, and the exposed portion of the oxygen-permeable permeable layer 6 is not seen.
[0022]
FIG. 3 shows a case where the oxygen-permeable permeable layer 6 partially protrudes from the sealing material 7, and the oxygen-permeable permeable layer 6 in this case is made of an ethylene-vinyl alcohol copolymer. The part may be partially exposed from the sealing material 7.
[0023]
In addition, the same member is shown with the same code | symbol in each figure.
According to the present invention, as shown in FIG. 1, a sealing material 7 containing an oxygen-resistant permeation layer 6 (see FIGS. 2 and 3) is provided on the peripheral portion, that is, the end surface portion of the anticorrosion coating layer 5. Yes. The boundary region between the steel material and the anticorrosion coating layer 5 is covered with a sealing material 7. Here, the “peripheral part” or “end face part” refers to a part where the anticorrosion coating layer for heavy anticorrosion exposes its cross section or a part where the base steel material is exposed, specifically in the longitudinal direction along the claw part. And the upper and lower portions of the anticorrosion coating layer that finish the heavy anticorrosion coating.
[0024]
The form of the sealing material 7 is not particularly limited and may be an indeterminate shape material. However, the oxygen-resistant permeation layer 6 is preferably in a sheet shape so as to cover the above-described peripheral edge portion, that is, the end surface portion in a planar shape. Provided. Therefore, in the case of such a form, the whole sealing material 7 comprises a sheet form, and this covers the said peripheral part or an end surface part.
[0025]
As shown in FIGS. 2 and 3, the sealing material 7 includes a sheet-like oxygen-resistant permeation layer 6 in the configuration of the heavy-corrosion-resistant steel material at the peripheral edge portion of the anticorrosion coating layer 8. The form of the oxygen-resistant permeation layer 6 is not limited to a specific one as long as it exhibits oxygen resistance, but the oxygen-resistant permeation layer itself can cover the peripheral edge and / or the end face. A sheet-like material such as the illustrated example is preferable.
[0026]
Here, the steps until the heavy-corrosion-coated steel sheet pile with polyolefin resin coating is manufactured are the same as the conventional methods.
That is, the steel sheet pile surface is derusted by shot blasting or sand blasting, and then subjected to known chromate treatment or chemical conversion treatment with phosphate, if necessary. Next, a known epoxy-based primer is applied on the coating surface thus prepared, and the primer is cured by increasing the temperature of the steel sheet pile by induction heating or heating by a heating furnace. Next, the adhesive polyolefin resin is heated to its melting point temperature range, and for example, a laminate sheet in which the adhesive polyolefin layer and the polyolefin resin layer that is an anticorrosion coating layer are integrated is a roller so that the adhesive resin side contacts the steel sheet pile. Press to adhere.
[0027]
Thus, when manufacturing a heavy anticorrosion coating steel sheet pile, it is preferable on performance that the said chemical conversion treatment and a primer layer are performed to the wider area | region beyond the area | region which applies the sealing material containing the said oxygen-resistant permeation | transmission layer.
[0028]
Then, the sealing material containing the oxygen-resistant permeation layer of the present invention is attached to the claw part or the part where the end face of the anticorrosion coating layer of the sheet pile bare steel part is exposed, that is, the peripheral part or the end face part. See the sealing material 7 in FIGS.
[0029]
As the sealing material, it is preferable to use an adhesive polyolefin obtained by modifying a polyolefin from the viewpoint of adhesion durability. In that case, the same thing as the adhesive polyolefin used for the laminate sheet, or another thing can also be used. However, unlike the adhesive polyolefin used for the polyolefin resin layer as the anticorrosion coating layer, it may be affected by sunlight and the like, and the sealing material requires further weather resistance, so it contains known carbon black It is preferable to add a deterioration preventing agent such as a known ultraviolet absorber or antioxidant.
[0030]
In the present invention, the density of the adhesive polyolefin used for the sealing material is not particularly limited, but considering the pressure when molding the sealing material with a roll or the like, 0.940 g / cm 3 or less is preferable.
[0031]
The sealing material includes an oxygen-resistant permeable layer. As the oxygen-resistant permeation layer, a metal foil such as aluminum or stainless steel, or a material having low oxygen permeability such as a resin film typified by nylon is used. The thickness of the oxygen-resistant permeation layer is not particularly limited, but is preferably about 10 to 1 mm for metal foils and about 50 to 800 microns for resin films typified by nylon. If it is thinner than 10 microns, the oxygen-resistant permeation layer may be damaged by pressing during sealing, and if it exceeds 1 mm or in some cases thicker than 800 microns, the pressure between the steel and the sealing material must be high. This is because it becomes easier to bite voids. If a sealing material including an oxygen-resistant permeation layer is previously laminated in the above-mentioned adhesive polyolefin so as to have an appropriate width as a sealing material, it is easy to use in the manufacturing process. Usually, a width of about 1 cm to 5 cm is sufficient when used as a sealing material for a peripheral portion, that is, an end face portion.
[0032]
Thus, when providing a sealing material in a peripheral part (end surface part), when it is not enough only to stick a sheet-like sealing material, it is preferable to supply indefinite form materials, such as a filler, to the lower side beforehand.
[0033]
Particularly in a preferred embodiment of the present invention, the sealing material may contain an ethylene-vinyl alcohol copolymer resin layer as an oxygen-resistant permeation layer. The thickness of the ethylene-vinyl alcohol copolymer resin layer which is an oxygen-resistant permeation layer is not particularly limited, but is preferably about 12 to 500 microns. If it is thinner than 12 microns, the oxidation-resistant permeation layer may be damaged by the pressing during sealing, and if it is thicker than 500 microns, voids tend to bite between the steel and the sealing material unless the pressure is high. This is because the sealing material is deformed due to a difference in melting point from polyethylene which is an anticorrosion resin during cooling.
[0034]
When laminating an oxygen-resistant permeation layer to the adhesive polyolefin sealing material in advance, even if the ethylene-vinyl alcohol copolymer resin layer is exposed at the end of the adhesive polyolefin as the sealing material, the interlayer adhesion between the two resins Therefore, the present invention is efficient because peeling does not occur.
[0035]
The sealing material is constructed by laminating an adhesive polyolefin layer on both sides of the oxygen-resistant permeation layer, and separately preparing them, and first preparing the polyolefin layer on the end face and peripheral edge of the anticorrosion coating layer, and then An oxygen permeable layer and finally an adhesive polyolefin layer may be laminated in sequence.
[0036]
In the case of metal foil or nylon, when laminating the oxygen-resistant permeation layer to the sealing material of the adhesive polyolefin layer in advance, the end surface of the oxygen-resistant permeation layer is attached to the end of the adhesive polyolefin layer that is the sealing material. Laminate so that it is not exposed. When the oxygen-permeable permeation layer is exposed at the end face of the sealing material, the water-resistant adhesion between the layers is not sufficient for the metal foil, and the nylon itself is poor in water resistance for the nylon. This is because peeling may occur from the interface of / oxygen-resistant permeation layer / adhesive polyolefin layer, and the performance may not be sufficiently exhibited as a long-term oxygen-resistant barrier. If the oxygen-resistant permeation layer is not exposed at the end face, there is no problem. Usually, taking a width of 1 mm or more from the end face does not affect the performance.
[0037]
When adhering the oxygen-resistant permeation layer to the coating layer end face part (peripheral part) of the anticorrosion steel sheet pile, the temperature of the steel sheet pile is higher than the melting point of the adhesive polyolefin resin as the sealing material, and a roller or the like is used. What is necessary is just to gradually press so that air (void) may not enter into the steel material surface of the anticorrosion layer or the end face.
[0038]
In order to simplify the manufacturing process, it is also possible to attach a sealing material including an oxygen-resistant permeation layer to the end surface portion (peripheral portion) using preheating after bonding the polyolefin coating layer. Further, the sheet pile can be reheated after being cooled once. This is because adhesion does not occur at a temperature lower than the melting point of the resin of the sealing material.
[0039]
When manufacturing polyolefin resin-coated steel sheet piles, chromate treatment and primer treatment are applied to a wider area than the area to be coated by conventional chromate treatment and primer treatment. preferable.
[0040]
On the other hand, by laminating an oxygen-resistant permeation layer in advance on the end portion of the polyolefin resin layer that is anticorrosive-coated on the steel sheet pile, the same effect as that obtained by sealing the end surface portion (peripheral portion) of the resin coating layer after manufacturing is obtained. It is done.
[0041]
The film thickness of the sealing material is not particularly limited, but may be about 0.3 to 5 mm. If it is less than 0.3 mm, it is not preferable because it may be damaged when the roller or the like is pressed, and if it exceeds 5 mm, the pressure required for pressing increases, which causes a problem in work.
[0042]
Next, the effects of the present invention will be described more specifically with reference to examples.
【Example】
(Example 1)
The surface of the steel sheet pile (Sumitomo Metal Industries, Ltd .; SKSP-II format) was subjected to substrate preparation (Swedish Standard Sa.2.5 or higher) by shot blasting. After the substrate preparation, chromate treatment (manufactured by Kansai Paint Co., Ltd .; Cosmer 100) was performed so that the chromium adhesion amount was 250 mg / m 2 .
[0043]
In accordance with the present invention, an epoxy primer (manufactured by Nippon Paint Co., Ltd .; No. 66 primer) was applied to the steel sheet pile thus prepared so that the film thickness after curing was 30 μm. At this time, the steel material was heated to 190 ° C. with an induction heating device, so that the primer was baked and the steel material was preheated.
[0044]
As shown in Table 1, with respect to the chromate treatment and the primer treatment, those up to the region where the polyethylene coating is applied, and further up to the region beyond the region where the polyethylene coating is applied, that is, up to the seal portion, were prepared.
[0045]
Next, a polyethylene sheet was obtained by extruding two layers of a polyethylene resin containing carbon black (Nippon Polyolefin Co., Ltd., JEREX LL AF125B) and maleic anhydride-modified polyethylene (Admer manufactured by Mitsui Petrochemical Co., Ltd.). Maleic anhydride-modified polyethylene is used as an adhesive.
[0046]
After this sheet was heated with an infrared heater, the convex part of the heated steel sheet pile was rolled onto the steel sheet pile with a restraining roll, and the modified polyethylene layer was fused and coated to obtain a polyethylene-coated steel sheet pile.
[0047]
Before the steel sheet pile obtained in this way was cooled, the end face portion was sealed under the conditions and sealing materials shown in Table 1.
In the case of aluminum as the oxygen-resistant permeation layer in this example, a commercially available aluminum sheet is used, and in the case of nylon, an nylon (Mitsubishi Gas Chemical Co., Ltd .; MX nylon S6007) is previously molded to a predetermined film thickness and then an adhesive resin. A 2.5 mm thick sealant was obtained by laminating the layers.
[0048]
In the sealing method, before the steel sheet pile was cooled, it was automatically covered with a roll and then cooled in a water cooling step. The width of the sealing material was 3 cm.
The steel sheet pile was cut into a width of 20 cm, immersed in an Al sacrificial anode in 50 ° C. and 3% NaCl, and the peel distance from the end face was measured after 3 and 6 months.
[0049]
The reason for connecting this Al sacrificial anode is to evaluate the cathode peelability in the actual use environment.
The results are summarized in Table 1.
[0050]
[Table 1]
Figure 0004196648
[0051]
As shown in Table 1, according to this example, peeling from the end face is remarkably small, and no progress of peeling is observed. Further, when the substrate treatment was performed outside the coating region, that is, when the chromate layer and the primer layer were present at the interface between the sealing material and the steel material, a further excellent effect was obtained. On the other hand, as can be seen from Comparative Example 1, both the comparative example 1 in which the sealing process of the end face part was not performed and the sealing process of the end face part without including the oxygen-resistant permeation layer in the sealing material were both peel widths. If the steel sheet pile temperature at the time of covering the sealing material is lower than the resin melting point of the sealing material, the steel surface adhesion is low before the test, and there is a part that is not bonded at all, and the peeling width is also I found it big.
[0052]
(Example 2)
In this example, Example 1 was repeated, but an ethylene-vinyl alcohol copolymer resin layer was used as the oxygen-resistant permeation layer. The ethylene-vinyl alcohol copolymer resin layer used was Kuraray Eval (trade name, EVAL EF-XL). By laminating this onto the adhesive resin layer, a 2.5 mm thick sealant was obtained, which was used as the sealant. Used as.
The results are summarized in Table 2.
[0053]
[Table 2]
Figure 0004196648
[0054]
【The invention's effect】
According to the present invention, the endurance portion of the steel sheet exposed portion such as a polyolefin anticorrosion steel sheet pile, a steel pipe sheet pile, a steel pipe pile, etc., that is, the durability of the peripheral edge can be remarkably improved, thereby significantly extending the life of these steel materials. In addition, since the oxygen-resistant permeation layer is included only in the end face (peripheral part), the cost can be reduced, and further, since the processing can be carried out continuously after the existing manufacturing process, the economic effect is remarkable. is there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an end seal of the present invention.
FIG. 2 is a schematic explanatory view showing a cross-sectional structure of an end portion of the present invention.
FIG. 3 is a schematic explanatory view showing a cross-sectional structure of an end portion according to another aspect of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: Steel sheet pile, 2: Chemical conversion treatment layer, 3: Primer layer,
4: Adhesive polyolefin layer, 5: Polyolefin layer which is anticorrosion coating layer,
6: oxygen-resistant permeation layer, 7: sealing material including oxygen-resistant permeation layer

Claims (6)

鋼材の表面に設けられたプライマー層と、接着性ポリオレフィン層を介して該プライマー層の上に設けられたポリオレフィン樹脂層から成る防食被覆層とを備えた重防食鋼材であって、前記防食被覆層の周縁部において、少なくとも該防食被覆層と鋼材との境界部を、耐酸素透過層を含み前記接着性ポリオレフィン層と実質的に同一材質であるシール材で被覆したことを特徴とする重防食鋼材。A heavy-duty anti-corrosion steel material comprising a primer layer provided on the surface of a steel material and an anti-corrosion coating layer comprising a polyolefin resin layer provided on the primer layer via an adhesive polyolefin layer, wherein the anti-corrosion coating layer A heavy anticorrosive steel material characterized in that at least the boundary between the anticorrosion coating layer and the steel material is covered with a sealing material that includes an oxygen-resistant permeation layer and is substantially the same material as the adhesive polyolefin layer. . 前記耐酸素透過層が金属またはナイロン層である請求項1記載の重防食鋼材。The heavy anti-corrosion steel material according to claim 1 , wherein the oxygen-resistant permeation layer is a metal or a nylon layer. 前記耐酸素透過層がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層である請求項1記載の重防食鋼材。The heavy anti-corrosion steel material according to claim 1, wherein the oxygen-resistant permeation layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer resin layer. 鋼材の表面にプライマー層を設け、接着性ポリオレフィン層を介して該プライマー層の上にポリオレフィン樹脂層から成る防食被覆層を設け、次いで、該防食被覆層の周縁部において、少なくとも該防食被覆層と鋼材との境界部を、耐酸素透過層を含み前記接着性ポリオレフィン層と実質的に同一材質であるシール材で被覆することから成り、該シール材で被覆するに際して、予め鋼材を該シール材の融点以上に加熱し、その後シール材で被覆することを特徴とする重防食鋼材の製造方法。A primer layer is provided on the surface of the steel material, an anticorrosion coating layer comprising a polyolefin resin layer is provided on the primer layer via an adhesive polyolefin layer, and then at least the anticorrosion coating layer at the periphery of the anticorrosion coating layer. the boundary between steel, the adherent polyolefin layer substantially comprises oxygen permeation resistant layer consists of coating a sealing material is the same material, when coated with the sealing material in advance steel material of the sealing member A method for producing a heavy anti-corrosion steel material, which is heated to a melting point or higher and then covered with a sealing material. 前記耐酸素透過層が金属またはナイロン層である請求項4記載の重防食鋼材の製造方法。The method for producing a heavy anticorrosive steel material according to claim 4 , wherein the oxygen-resistant permeation layer is a metal or a nylon layer. 前記耐酸素透過層がエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂層である請求項4記載の重防食鋼材の製造方法。The method for producing a heavy anticorrosive steel material according to claim 4, wherein the oxygen-resistant permeation layer is an ethylene-vinyl alcohol copolymer resin layer.
JP2002335300A 2002-03-08 2002-11-19 Heavy duty anti-corrosion steel and its manufacturing method Expired - Fee Related JP4196648B2 (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002335300A JP4196648B2 (en) 2002-03-08 2002-11-19 Heavy duty anti-corrosion steel and its manufacturing method

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002063690 2002-03-08
JP2002-63690 2002-03-08
JP2002335300A JP4196648B2 (en) 2002-03-08 2002-11-19 Heavy duty anti-corrosion steel and its manufacturing method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003328163A JP2003328163A (en) 2003-11-19
JP4196648B2 true JP4196648B2 (en) 2008-12-17

Family

ID=29713890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002335300A Expired - Fee Related JP4196648B2 (en) 2002-03-08 2002-11-19 Heavy duty anti-corrosion steel and its manufacturing method

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4196648B2 (en)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003328163A (en) 2003-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6557141B2 (en) Steel pipe member for buried pipe with outer coating
CN102107176B (en) Coating process for pipeline three-layer structural anticorrosive coating
GB2292699A (en) Corrosion-resistant fluororesin coatings for tubes
CN100368492C (en) Heavy-duty anticorrosive coated steel material with excellent resistance against separation and corrosion
JP4196648B2 (en) Heavy duty anti-corrosion steel and its manufacturing method
CN1159779C (en) Method of forming protective coating on cell safety valve element, cell safety valve element coated with protective film, cell sealing plate using the element, and enclosed cell using the plate
JP4614511B2 (en) Manufacturing method of high corrosion resistance metal-coated steel pipe
JP2000504773A (en) Corrosion protection coating
CN213117460U (en) Corrosion-resistant gasket
JP3213934B2 (en) Manufacturing method of heavy-duty coated steel sheet pile
JP2011206754A (en) Corrosion control method
CN218992730U (en) Sealing sleeve for quick end sealing of PE steel wire pipe
JPH05245935A (en) Repairing method for designable anticorrosion coated steel material
JPH072397B2 (en) Method for manufacturing plastic coated steel sheet pile
JP3135933B2 (en) Heavy corrosion-resistant steel sheet pile and method of manufacturing the same
JPS6027519A (en) Anticorrosive coated steel pile
CN213988031U (en) Adhesive label
JP2004353405A (en) Steel sheet pile anti-corrosive structure excellent in long-term durability
JP3385607B2 (en) Heavy-duty coated steel sheet pile
JP2605742B2 (en) Repair method for damaged part of polyethylene coated steel
KR200403676Y1 (en) flexible tube
JPH02248531A (en) Applying anticorrosive method to harbor structure and anticorrosive panel
JP2003269660A (en) Resin coating metal tube
JP3213937B2 (en) Manufacturing method of heavy-duty coated steel sheet pile
JPH04334443A (en) Corrosionproof covered steel material and manufacture thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080909

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080922

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees