JP4196178B2 - 車輌のレーダー装置用カバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌のレーダー装置に係り、更に詳細にはレーダー装置用のカバーに係る。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車輌のレーダー装置用カバーの一つとして、例えば下記の特許文献1に記載されている如く、電波透過性を有する透明な材料よりなる外面被覆板と、外面被覆板の凹凸を有する内面に形成される中間の金属膜と、金属膜の内面側に位置する電波透過性を有する材料よりなる背面被覆板とよりなるレーダー装置用カバーが従来より知られている。
【特許文献1】
特開2002−135030号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如き従来のレーダー装置用カバーに於いては、立体感や金属光沢を呈する金属膜が透明な材料よりなる外面被覆板により覆われているため、カバーに当たる光線が外面被覆板により反射され、そのため金属膜に施された立体感や金属光沢等の意匠性が損なわれるという不具合がある。
【0004】
本発明は、電波透過性を有する透明な材料よりなる外面被覆板と、外面被覆板の凹凸を有する内面に形成される中間の金属膜と、金属膜の内面側に位置する電波透過性を有する材料よりなる背面被覆板とよりなる従来のレーダー装置用カバーに於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、レーダー装置用カバーの外面に立体の外形を確保することにより、良好な電波透過性を確保しつつ従来に比して立体感等の意匠性を向上させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、車輌に設けられ電波を送受信するレーダー装置のレドームの外面側を覆い、立体的な意匠を外面に露出させるレーダー装置用カバーであって、電波透過性を有し、外面がカバーの立体の外形を郭定し、前記意匠の一部をなす凹部を外面に有する意匠外観付与層と、前記意匠外観付与層の内面に当接し電波透過性を有する保持層と、を有し、前記保持層を構成する材料は発泡材であることを特徴とする車輌のレーダー装置用カバー(請求項1の構成)によって達成される。
【0006】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1の構成に於いて、前記発泡材は発泡スチロール及び発泡セラミックスの何れか一方の発泡材であるよう構成される(請求項2の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1又は2の構成に於いて、前記意匠外観付与層は一定の厚さを有し凹凸を有する板材であるよう構成される(請求項3の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項3の構成に於いて、前記板材はポリカーボネート樹脂の板材であるよう構成される(請求項4の構成)。
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至4の何れか一つの構成に於いて、前記保持層の内面は平面状をなし、電波透過性を有する樹脂板により覆われており、前記樹脂板はそれを構成する材料の比誘電率及び電波の波長について半波長を比誘電率の平方根にて除算した値の整数倍と等しい厚さを有するよう構成される(請求項5の構成)。
【0007】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5の構成に於いて、前記保持層の側面は前記意匠外観付与層と前記樹脂板とを一体的に接続する樹脂層により覆われているよう構成される(請求項6の構成)。
【0008】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項5又は6の構成に於いて、前記レーダー装置は送信する電波の周波数を所定の範囲にて変動させるよう構成され、前記電波の波長は前記所定の範囲の中央の周波数に対応する波長であるよう構成される(請求項7の構成)。
【0009】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至7の何れか一つの構成に於いて、前記意匠外観付与層の外面は塗装、金属蒸着、コーティングの少なくとも何れかが施されているよう構成される(請求項8の構成)。
【0010】
また本発明によれば、上述の主要な課題を効果的に達成すべく、上記請求項1乃至8の何れか一つの構成に於いて、前記意匠外観付与層は光透過性を有し、前記意匠外観付与層の内面は塗装若しくは金属蒸着されているよう構成される(請求項9の構成)。
【0011】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1の構成によれば、電波透過性を有し、外面がカバーの立体の外形を郭定し、意匠の一部をなす凹部を外面に有する意匠外観付与層と、意匠外観付与層の内面に当接し電波透過性を有する保持層とを有するので、レーダー装置用カバーの良好な電波透過性を確保すると共に、光が当たる方向や見る方向に拘らずレーダー装置用カバーに立体感の如き所望の外観を意匠外観付与層により付与し、保持層により意匠外観付与層を保持してカバー全体の強度を確保することができる。
また上記請求項1の構成によれば、保持層を構成する材料は発泡材であるので、保持層による電波の減衰を非常に小さくすることができ、カバーの良好な電波透過性を確保しつつ保持層の厚さの設定によりカバーの厚さを比較的自由に設定することができる。
また上記請求項1の構成によれば、意匠外観付与層は意匠の一部となる凹部を外面に有するので、凹部を含む立体的な意匠をカバーの外面に露出させることができる。
【0012】
また上記請求項5の構成によれば、保持層の内面は平面状をなし、電波透過性を有する樹脂板により覆われており、樹脂板はそれを構成する材料の比誘電率及び電波の波長について半波長を比誘電率の平方根にて除算した値の整数倍と等しい厚さを有するので、樹脂板による電波の減衰をできるだけ低減しつつ保持層の内面を確実に保護することができる。
【0013】
また上記請求項6の構成によれば、保持層の側面は意匠外観付与層と樹脂板とを一体的に接続する樹脂層により覆われているので、保持層を確実に保護すると共に、カバー内に泥水等が侵入することを効果的に防止し、カバー全体の強度及び良好な耐久性を効果的に確保することができる。
【0016】
また上記請求項7の構成によれば、レーダー装置は送信する電波の周波数を所定の範囲にて変動させるよう構成され、前記電波の波長は所定の範囲の中央の周波数に対応する波長であるので、樹脂板による電波の減衰を効果的に低減することができる。
【0017】
また上記請求項8の構成によれば、意匠外観付与層の外面は塗装、金属蒸着、コーティングの少なくとも何れかが施されているので、意匠外観付与層の外面によりカバーの外面に所望の色彩や模様等の外観を付与することができる。
【0018】
また上記請求項9の構成によれば、意匠外観付与層は光透過性を有し、意匠外観付与層の内面は塗装若しくは金属蒸着されているので、カバーの外面に所望の外観を付与することができると共に、塗装層若しくは金属蒸着層を意匠外観付与層によって効果的に保護することができる。
【0022】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至9の何れか一つの構成に於いて、保持層を構成する材料は発泡スチロールであるよう構成される(好ましい態様1)。
【0023】
本発明の他の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1乃至9の何れか一つの構成に於いて、保持層は意匠外観付与層の内面に対し固定されるよう構成される(好ましい態様2)。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施の形態(以下単に実施形態という)について詳細に説明する。
【0025】
第一の実施形態
図1は本発明による車輌のレーダー装置用カバーの第一の実施形態を示す正面図、図2は図1の線II−IIに沿う断面図である。
【0026】
これらの図に於いて、10はレーダー装置12の前方に配置されたカバーを示しており、カバー10は図には示されていないが車輌のフロントグリル又はレーダー装置12のレドームに固定されている。図示の実施形態に於いては、カバー10は実質的に楕円板状をなし、レーダー装置12の軸線14に垂直に延在している。
【0027】
尚図2に於いて、仮想線16はレーダー装置12より送信されカバー10を通過する電波の範囲を示している。またレーダー装置12自体は本発明を構成するものではないので、レーダー装置12は、所定の周波数域にて電波を送信すると共に車輌の周囲の障害物より反射された電波を受信するよう構成されている限り、当技術分野に於いて公知の任意の構造のものであってよい。
【0028】
カバー10は電波透過性を有しカバーの立体の外形(外面形状)を郭定する意匠外観付与層18と、意匠外観付与層18の内面に当接し電波透過性を有する保持層20とを有している。意匠外観付与層18は凸状のロゴマーク22を有する硬質で薄い樹脂、例えば一定の厚さを有し凹凸を有するポリカーボネート樹脂の板材にて形成されている。意匠外観付与層18自体は透明でも不透明でもよく、またその外面は塗装、金属蒸着、コーティングにより所望の色彩や模様が付されていてよい。
【0029】
一方保持層20は発泡スチロールや発泡セラミックスの如く比誘電率が1に近い発泡材にて形成され、意匠外観付与層18の内面に接着又は圧着により固定され、これにより意匠外観付与層18を背後より保持してこれに強度を付与している。尚保持層20の内面は軸線14に垂直な平面状をなしており、該内面も塗装されていてもよい。また保持層20は意匠外観付与層18を型の一部として使用する成形により形成されてもよい。
【0030】
かくして図示の第一の実施形態によれば、レーダー装置用カバー10は電波透過性を有しカバーの立体の外形を郭定する意匠外観付与層18と、意匠外観付与層の内面に当接し電波透過性を有する保持層20とを有し、意匠外観付与層18は意匠の一部となる凹部を外面に有するので、カバー10の良好な電波透過性を確保すると共に、光が当たる方向や見る方向に拘らずカバー10に立体感のある所望の外観を意匠外観付与層18により付与し、保持層20により意匠外観付与層18を保持してカバー全体の強度を確保することができる。
【0031】
特に図示の第一の実施形態によれば、保持層20は意匠外観付与層18の内面に接着又は圧着により固定され、これにより意匠外観付与層18を背後より保持してこれに強度を付与しているので、保持層20が意匠外観付与層18の内面ただ単に当接している場合に比して、カバーの強度を高くすることができると共に、保持層20が設けられない場合に比して意匠外観付与層18の厚さを低減し、意匠外観付与層18による電波の減衰を低減することができる(このことは後述の第二の実施形態についても同様である)。
【0032】
また図示の第一の実施形態によれば、保持層20は意匠外観付与層18の内面の凹部を含む全ての領域に於いて意匠外観付与層18の内面に接着又は圧着により固定されているので、保持層20が意匠外観付与層18の平面状の内面部分にのみ固定されている場合に比して、カバーの強度を高くすることができる(このことも後述の第二の実施形態についても同様である)。
【0033】
更に図示の第一の実施形態によれば、保持層20は比誘電率が1に近い発泡材にて形成され、保持層20による電波の減衰は非常に小さいので、カバー10の良好な電波透過性を確保しつつ保持層20の厚さの設定によりカバー10の厚さを比較的自由に設定することができる(このことも後述の第二の実施形態についても同様である)。
【0034】
第二の実施形態及び参考例
図3乃至図5はそれぞれ第一の参考例、本発明による車輌のレーダー装置用カバーの第二の実施形態、第二の参考例を示す図2と同様の断面図である。尚図3乃至図5に於いて、図1及び図2に示された部材と同一の部材には図1及び図2に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
【0035】
図3に示された第一の参考例に於いては、カバー10は電波透過性を有しカバーの立体の外形を郭定する意匠外観付与層18と、意匠外観付与層18の内面に部分的に固定され電波透過性を有する樹脂板24とを有している。意匠外観付与層18は上述の第一の実施形態の場合と同様に構成されている。樹脂板24は平板状をなすAES樹脂やABS樹脂の板材であり、意匠外観付与層18の平面状の内面部分に当接した状態にて接着又はねじの如き機械的手段により固定されている。
【0036】
特に図示の参考例に於いては、樹脂板24はレーダー装置12が送信する電波の波長をλeとし、樹脂板24を構成する樹脂の比誘電率をεpとして、半波長を比誘電率の平方根にて除算した値λe/(2・εp1/2)の整数倍と実質的に等しい厚さを有している。尚レーダー装置12は送信する電波の周波数を所定の範囲にて変動させるよう構成されており、上記電波の波長λeは所定の範囲の中央の周波数に対応する波長に設定される。
【0037】
かくして図示の第一の参考例によれば、レーダー装置用カバー10は電波透過性を有しカバーの立体の外形を郭定する意匠外観付与層18と、意匠外観付与層の内面に部分的に固定され電波透過性を有する樹脂板24とを有し、樹脂板24はそれを構成する材料の比誘電率εp及び電波の波長λeに対し上述の所定の関係をなす厚さを有するので、カバー10の良好な電波透過性を確保すると共に、光が当たる方向や見る方向に拘らずカバー10に所望の外観を意匠外観付与層18により付与することができ(このことも後述の第二の実施形態及び第二の参考例についても同様である)、樹脂板24により意匠外観付与層を保持してカバー全体の強度を確保することができる。
【0038】
また第一の参考例によれば、意匠外観付与層18と樹脂板24とを接着等の手段により固定すればよく、保持層20に相当する部材は不要であるので、他の実施形態や他の参考例の場合に比して容易に且つ低廉にカバーを製造することができ、また厚さの小さいカバーを形成することができる。
【0039】
特に図示の第一の参考例によれば、意匠外観付与層18は凸状のロゴマーク22の領域を除き平板状をなし、その平板状をなす部分の内面に樹脂板24が固定されているので、意匠外観付与層が例えば全体的に凸状をなし外周部に於いてのみ樹脂板24と固定されている場合に比して、カバーの強度を高くすることができる。
【0040】
図4に示された第二の実施形態に於いては、カバー10は電波透過性を有しカバーの立体の外形を郭定する意匠外観付与層18と、意匠外観付与層18の内面に当接し電波透過性を有する保持層20と、保持層20の内面に当接する樹脂板24と、意匠外観付与層18と樹脂板24とを一体的に接続し保持層20の側面を全周に亘り覆う環帯状の樹脂層26とを有している。
【0041】
樹脂層26は意匠外観付与層18及び樹脂板24の外周面に接着や圧入等の手段により固定され、樹脂板24は保持層20の内面に接着等の手段により固定されている。尚樹脂層26を構成する樹脂は電波透過性の樹脂及び電波不透過性の樹脂の何れであってもよく、樹脂層26の厚さは意匠外観付与層18と樹脂板24とを一体的に接続し得る限り任意の厚さであってよい。また意匠外観付与層18及び保持層20は上述の第一の実施形態の場合と同様に構成され、樹脂板24は上述の第一の参考例の場合と同様に構成されている。
【0042】
かくして図示の第二の実施形態によれば、意匠外観付与層18と樹脂板24とが樹脂層26により一体的に接続され、保持層20がこれらの部材により覆われているので、保持層20を確実に保護することができると共に、カバー10内に泥水等が侵入することを効果的に防止し、カバー全体の強度や良好な耐久性を効果的に確保することができる。
【0043】
図5に示された第二の参考例に於いては、カバー10は電波透過性を有しカバーの立体の外形を郭定する意匠外観付与層18と、意匠外観付与層18よりレーダー装置12の側へ隔置され電波透過性を有する樹脂板24と、意匠外観付与層18と樹脂板24とを全周に亘り一体的に接続しカバー10の側面を郭定する環帯状の樹脂層26とを有している。即ちこの第二の参考例のカバー10は上述の第二の実施形態より保持層20が除去された構造を有している。
【0044】
尚意匠外観付与層18、樹脂板24、樹脂層26は上述の第二の実施形態の場合と同様に構成されている。またカバー10の内部空間、即ち意匠外観付与層18と樹脂板24と樹脂層26とにより郭定される閉空間には大気圧又は所定の圧力の空気が存在していてよく、また比誘電率が実質的に空気と同一の大気圧又は所定の圧力のガスが封入されていてもよい。
【0045】
かくして図示の第二の参考例によれば、上述の第一の実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができると共に、第一の実施形態の場合よりもカバー10による電波の減衰を低減し、製造コストを低減することができる。
【0046】
修正例
図6は第二の実施形態の修正例を示す図2と同様の断面図である。尚図6に於いて、図1及び図2に示された部材と同一の部材には図1及び図2に於いて付された符号と同一の符号が付されている。
【0047】
この修正例に於いては、意匠外観付与層18は外周部を除きレリーフ状に凸状をなし、外周面にて環帯状の樹脂層26に接着等の手段により固定されている。また保持層20は意匠外観付与層18の内面形状に対応する外面形状を有し、接着等の手段により意匠外観付与層18の内面に固定されている。尚この修正例の他の点は上述の第二の実施形態と同様に構成されている。
【0048】
かくしてこの修正例より解る如く、意匠外観付与層18が外周部を除きレリーフ状に凸状をなしている場合にも、上述の第二の実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができる。尚図6に示された修正例に於いても、樹脂板24及び樹脂層26が省略されてもよい。
【0049】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0050】
例えば上述の各実施形態に於いては、カバー10はその正面より見て楕円形をなしているが、本発明のカバーの形状は円形や多角形の如き任意の形状であってよい。
【0051】
また上述の各実施形態に於いては、意匠外観付与層18はその外面が塗装又は金属蒸着又はコーティングされることにより所望の色彩や模様が付されているが、意匠外観付与層18が光透過性を有する場合にはその内面が塗装又は金属蒸着されることにより所望の色彩や模様が付されてもよく、その場合には塗装面や金属蒸着面を意匠外観付与層18により効果的に保護することができる。
【0052】
また上述の各実施形態に於いては、樹脂層26は意匠外観付与層18及び樹脂板24とは独立の部材であるが、樹脂層26は意匠外観付与層18又は樹脂板24と一体に形成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による車輌のレーダー装置用カバーの第一の実施形態を示す正面図である。
【図2】 図1の線II−IIに沿う断面図である。
【図3】 本発明による車輌のレーダー装置用カバーの第一の参考例を示す図2と同様の断面図である。
【図4】 本発明による車輌のレーダー装置用カバーの第二の実施形態を示す図2と同様の断面図である。
【図5】 本発明による車輌のレーダー装置用カバーの第二の参考例を示す図2と同様の断面図である。
【図6】 第二の実施形態の修正例を示す図2と同様の断面図である。
【符号の説明】
10…カバー
12…レーダー装置
18…意匠外観付与層
20…保持層
22…ロゴマーク
24…樹脂板
26…樹脂層
Claims (9)
- 車輌に設けられ電波を送受信するレーダー装置のレドームの外面側を覆い、立体的な意匠を外面に露出させるレーダー装置用カバーであって、
電波透過性を有し、外面がカバーの立体の外形を郭定し、前記意匠の一部をなす凹部を外面に有する意匠外観付与層と、
前記意匠外観付与層の内面に当接し電波透過性を有する保持層と、
を有し、前記保持層を構成する材料は発泡材であることを特徴とする車輌のレーダー装置用カバー。 - 前記発泡材は発泡スチロール及び発泡セラミックスの何れか一方の発泡材であることを特徴とする請求項1に記載の車輌のレーダー装置用カバー。
- 前記意匠外観付与層は一定の厚さを有し凹凸を有する板材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の車輌のレーダー装置用カバー。
- 前記板材はポリカーボネート樹脂の板材であることを特徴とする請求項3に記載の車輌のレーダー装置用カバー。
- 前記保持層の内面は平面状をなし、電波透過性を有する樹脂板により覆われており、前記樹脂板はそれを構成する材料の比誘電率及び電波の波長について半波長を比誘電率の平方根にて除算した値の整数倍と等しい厚さを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の車輌のレーダー装置用カバー。
- 前記保持層の側面は前記意匠外観付与層と前記樹脂板とを一体的に接続する樹脂層により覆われていることを特徴とする請求項5に記載の車輌のレーダー装置用カバー。
- 前記レーダー装置は送信する電波の周波数を所定の範囲にて変動させるよう構成され、前記電波の波長は前記所定の範囲の中央の周波数に対応する波長であることを特徴とする請求項5又は6に記載の車輌のレーダー装置用カバー。
- 前記意匠外観付与層の外面は塗装、金属蒸着、コーティングの少なくとも何れかが施されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一つに記載の車輌のレーダー装置用カバー。
- 前記意匠外観付与層は光透過性を有し、前記意匠外観付与層の内面は塗装若しくは金属蒸着されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一つに記載の車輌のレーダー装置用カバー。
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