JP4195607B2 - 電話機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、電話機に関し、特にたとえば相手方から受信した通話音声信号を出力する、電話機に関する。
【0002】
【従来技術】
電話で話をするときにムード作りのためにBGMを流すことは、よく行われている。特許文献1には、かかるBGMを流すための技術が開示されている。この技術によれば、予めBGMとして設定された曲のオーディオ信号が、電話装置の送話信号にミキシングされて相手方に送られる。これによって、オペレータおよび相手方の双方において、同じBGMが流れている環境下で通話を行うことができる。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−344234号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来技術では、相手方において、BGMは送話信号に従う送話音と混交した状態で受話器から出力される。したがって、相手方にとってBGMが耳障りとなり、却って相手方に対し不快な思いをさせてしまうことがある。つまり、ムード作りのためのBGMが、それ本来の機能を果たさなくなる。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、ムード作りに効果的なBGMを流すことができる、電話機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、相手方から受信した通話音声信号を出力する電話機において、相手方が受信している可聴コンテンツの発生源を示す発生源情報を相手方から受信する第1受信手段、第1受信手段によって受信された発生源情報に基づいて発生源にアクセスするアクセス手段、アクセス手段によってアクセスされた発生源から相手方が受信している可聴コンテンツを受信する第2受信手段、および第2受信手段によって受信された相手方が受信している可聴コンテンツを出力する出力手段を備え、発生源情報は、通話状態に対応する第1発生源情報または保留状態に対応する第2発生源情報のいずれか一方であり、アクセス手段は、通話状態に移行したとき第1発生源情報に基づくアクセスを行い、相手方が保留状態に移行したとき第2発生源情報に基づくアクセスを行うことを特徴とする、電話機である。
【0007】
【作用】
この発明では、相手方から相手方が受信している発生源情報が送られてくると、この相手方が受信している発生源情報は、第1受信手段によって受信される。そして、アクセス手段が、受信された相手方が受信している発生源情報に基づいて発生源にアクセスし、第2受信手段が、アクセスされた発生源から相手方が受信している可聴コンテンツを受信する。受信された相手方が受信している可聴コンテンツは、出力手段によって出力される。また、発生源情報は、通話状態に対応する第1発生源情報または保留状態に対応する第2発生源情報のいずれか一方である。そして、アクセス手段は、通話状態に移行したとき第1発生源情報に基づくアクセスを行う。一方、相手方が保留状態に移行したとき、アクセス手段は、第2発生源情報に基づくアクセスを行う。
【0009】
この発明の他の実施例では、出力手段によって出力される可聴コンテンツは、通話音声を出力するための第1スピーカとは異なる第2スピーカから出力される。
【0010】
この発明のさらに他の実施例では、発生源はインターネット上に存在する。そして、アクセス手段は、当該インターネットを介して発生源にアクセスする。
【0011】
なお、可聴コンテンツは、ラジオ放送の番組とすることができる。
【0012】
【発明の効果】
この発明によれば、通話音声信号とは別個の送信元から受信された任意の可聴コンテンツが、当該通話音声信号とは別個に出力される。したがって、送話音およびBGMが混交した状態で受話器から出力されるという上述の従来技術とは異なり、任意の可聴コンテンツがBGMとして有効に機能する。つまり、ムード作りに効果的なBGMを流すことができる。
【0013】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0014】
【実施例】
図1を参照して、この実施例の電話機10は、インターネットを利用して通話を実現するいわゆるIP(Internet Protocol)電話サービスに対応したIP電話機であり、図示しないLAN(Local Area Network)ケーブルを介して電話回線(厳密には図示しないADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム)に接続される通信コネクタ12を備えている。この通信コネクタ12は、電話機10内において、LANコントローラ14を介してメインCPU(Central Processing Unit)16に接続されている。なお、メインCPU16は、後述するDSP(Digital Signal Processor)18とともにASIC(Application Specified IC)によって一体に構成されている。
【0015】
任意の相手方から電話が掛かってくると、具体的にはLANコントローラ14を介して呼出指令を含むTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に従う電話用パケット信号を受信すると、メインCPU16は、当該呼出指令に対する返信として、着信指令を含む電話用パケット信号をLANコントローラ14に入力する。LANコントローラ14は、入力された電話用パケット信号を、Ethernet(登録商標)規格に従う通信方式で通信コネクタ12を介して電話回線に送出する。これによって、着信指令を含む電話用パケット信号が、電話を掛けてきた相手方に送信される。相手方は、この電話用パケット信号を受信することで、こちら側に上述の呼出指令を含む電話用パケット信号が着信したことを認識する。
【0016】
さらに、メインCPU16は、疑似音発生回路20を制御して、スピーカ22から着信音を出力させる。そして、この着信音が出力されている状態で、受話器24が上げられ、フックスイッチ26がオフフック状態になると、メインCPU16は、当該着信音の出力を停止させるよう疑似音発生回路20を制御するとともに、応答指令を含む電話用パケット信号をLANコントローラ14に入力する。LANコントローラ14は、入力された電話用パケット信号を、通信コネクタ12を介して電話回線に送出する。この応答指令を含むパケット信号が相手方に受信されると、当該相手方との通話が可能となる。
【0017】
具体的には、LANコントローラ14を介して相手方の発言内容を含む電話用パケット信号を受信すると、メインCPU16は、当該電話用パケット信号から相手方の発言内容を表すストリーミングデータを取り出す。取り出されたストリーミングデータ、言わば受話データは、メインCPU16によって一旦SDRAM28の受話データ保存領域28aに保存された後、上述のDSP18に入力される。
【0018】
DSP18に入力された受話データは、ADPCM(ITU−T勧告G.726)やCS−CELP(ITU−T勧告G.729)といった通信用の音声情報圧縮方式に基づいて圧縮されており、DSP18は、この圧縮された受話データをデコードして、周知のμ−law(ITU−T勧告G.711)圧伸則に従うPCM(Pulse Code Modulation)データに変換する。変換されたPCMデータは、PCMコーデック30に入力され、ここでさらに当該μ−law圧伸則に従うデコード処理を施され、アナログ電気信号である音声信号、つまり受話信号に変換される。変換後の受話信号は、アンプ回路32で増幅された後、受話器24のスピーカ24aに入力される。これによって、スピーカ24aから受話音が出力される。
【0019】
一方、受話器24のマイクロホン24bには、オペレータの音声、つまり送話音が入力される。この送話音は、マイクロホン24bによってアナログ電気信号である送話信号に変換され、変換された送話信号は、アンプ回路34によって増幅された後、PCMコーデック30に入力される。PCMコーデック30は、入力された送話信号に対して上述のμ−law圧伸則に従うエンコード処理を施してPCMデータ、言わば送話データを生成する。生成された送話データは、DMA(Direct Memory Access)方式でSDRAM28に転送され、一旦当該SDRAM28の送話データ保存領域28bに保存された後、DSP18に入力される。
【0020】
DSP18は、入力された送話データに対して上述のADPCM方式或いはCS−CELP方式に基づくエンコード処理を施す。このエンコード処理後のデータは、メインCPU16によって電話用パケット信号に成形され、成形後の電話用パケット信号は、LANコントローラ14によって通信コネクタ12を介して電話回線に送出される。これによって、送話データを含む電話用パケット信号が相手方に送信され、相手方において受話音となって出力される。
【0021】
なお、こちら側から相手方に電話を掛けるときのダイヤル操作は、操作キー36によって行われる。すなわち、操作キー36によってダイヤル操作が成されると、メインCPU16とは別個に設けられたサブCPU38が、当該ダイヤル操作の内容をメインCPU16に伝える。メインCPU16は、サブCPU38から伝えられた内容に基づいて相手方を呼び出すための上述した呼出指令を生成し、さらにこの呼出指令を含む電話用パケット信号を生成する。生成された電話用パケット信号は、LANコントローラ14によって通信コネクタ12を介して電話回線に送出される。これによって、相手方が呼び出される。
【0022】
この呼出指令を含む電話用パケット信号の送信に対して、相手方から上述の着信指令を含む電話用パケット信号を受信すると、メインCPU16は、疑似音発生回路20を制御して、受話器24のスピーカ24aから呼出音を出力させる。そして、相手方から上述の応答指令を含む電話用パケット信号を受信すると、メインCPU16は、呼出音の出力を停止させるよう疑似音発生回路20を制御した後、上述と同様の要領で通話内容を含む電話用パケット信号の送受信を開始する。つまり、通話を可能とする。
【0023】
通話中に相手方から電話を切られると、具体的にはLANコントローラ14を介して終話指令を含む電話用パケット信号を受信すると、メインCPU16は、疑似音発生回路20を制御して、受話器24のスピーカ24aから終話音を出力させる。そして、受話器24が下げられ、フックスイッチ26がオンフック状態になると、メインCPU16は、終話音の出力を停止させるよう疑似音発生回路20を制御する。これによって、一連の通話行為が終了する。
【0024】
一方、相手方から電話を切られる前に、受話器24が下げられ、フックスイッチ26がオンフック状態になると、メインCPU16は、上述の終話指令を含む電話用パケット信号をLANコントローラ14に入力する。LANコントローラ14は、入力された電話用パケット信号を、通信コネクタ12を介して電話回線に送出する。これによって、一連の通話行為が終了する。
【0025】
さらに、この実施例の電話機10は、インターネット上に開設された放送局からラジオ放送と同様の番組を受信するという言わばインターネットラジオ受信機としての機能を兼ね備えている。
【0026】
すなわち、操作キー36によって任意の放送局、つまりチャネルの番組を受信する旨の操作が成されると、サブCPU38は、指定されたチャネルの受信指示をメインCPU16に与える。メインCPU16は、サブCPU38から与えられた受信指示に基づいて、指定されたチャネル(放送局のサーバ)にアクセスするためのアクセス要求指令を生成し、さらにこのアクセス要求指令を含むパケット信号を上述のTCP/IPに従って生成する。生成されたパケット信号は、LANコントローラ14によって通信コネクタ12を介して電話回線に送出され、指定されたチャネルのサーバに送信される。これによって、そのサーバから番組の内容、つまりコンテンツを含むTCP/IPに従うラジオ用パケット信号が、アクセス元の電話機10に順次送信される。そして、このラジオ用パケット信号は、通信コネクタ12およびLANコントローラ14を介して、メインCPU16に入力される。
【0027】
メインCPU16は、順次入力されるラジオ用パケット信号からコンテンツを表すストリーミングデータを取り出す。そして、取り出したストリーミングデータ、言わばコンテンツデータを、SDRAM28のコンテンツデータ保存領域28cに一旦保存した後、DSP18に入力する。
【0028】
DSP18に入力されたコンテンツデータは、MP3(MPEG-1/Audio Layer3)やWMA(Windows Media Audio:Windows=登録商標)といった周知の音声情報圧縮方式に基づいて圧縮されたデータであり、DSP18は、この圧縮されたコンテンツデータをデコードして、圧縮前のPCMデータを再現する。再現されたPCMデータは、D/A変換回路40に入力され、ここでアナログ電気信号である音声信号に変換される。変換された音声信号は、音源切換回路42を介してアンプ回路44に入力され、ここで増幅処理を施された後、左右のスピーカ46および48にそれぞれ入力される。これによって、各スピーカ46および48から、アクセス先のチャネルのコンテンツ(音声や音楽)がリアルタイムで出力される。
【0029】
なお、メインCPU16およびDSP18は、高速かつ高性能のものであり、IP電話機としての機能およびインターネットラジオ受信機としての機能の両方を見かけ上同時に実現することができる。したがって、この電話機10のオペレータは、相手方と通話しながら、インターネットラジオ放送のコンテンツを聴取することができる。また、アンプ回路44の増幅率、つまり各スピーカ46および48の音量は、操作キー36の操作によって任意に調整することができる。
【0030】
この実施例の電話機10はまた、CD(Compact Disc)プレーヤ50およびAM/FMチューナ52をも一体に備えている。そして、操作キー36の操作によって、これらCDプレーヤ50およびAM/FMチューナ52の一方を音源とするコンテンツを、スピーカ46および48から出力させることができる。
【0031】
すなわち、操作キー36によってCDプレーヤ50およびAM/FMチューナ52の一方を音源とする旨の操作が成されると、サブCPU38は、音源とされたCDプレーヤ50またはAM/FMチューナ52から出力されるアナログ音声信号がアンプ回路44に入力されるように、音源切換回路42を制御する。これによって、CDプレーヤ50またはAM/FMチューナ52を音源とするコンテンツが、スピーカ46および48から出力される。なお、このようにCDプレーヤ50またはAM/FMチューナ52が音源とされているときは、電話機10はインターネットラジオ受信機として機能することができない。
【0032】
さらに、この実施例の電話機10は、音源としてのハードディスクドライブ54を内蔵している。すなわち、このハードディスクドライブ54内には、上述のMP3やWMAなどの方式で圧縮された複数曲の音声圧縮ファイルが記録されている。操作キー36の操作によってこのハードディスクドライブ56を音源とする旨の操作が成されると、サブCPU38は、D/A変換回路40の出力信号がアンプ回路44に入力されるように、音源切換回路42を制御するとともに、メインCPU16に対して再生指示を与える。メインCPU16は、サブCPU38から与えられた再生指示に従う圧縮音声ファイルをハードディスクドライブ54から読み出す。そして、読み出した圧縮音声ファイルを一旦SDRAM28のコンテンツデータ記憶領域28cに記憶した後、DSP18に順次入力する。
【0033】
DSP18は、入力された圧縮音声ファイルに格納されている圧縮音声データを順次デコードして、圧縮前のPCMデータを再現する。再現されたPCMデータは、D/A変換回路40に入力され、ここでアナログ電気信号である音声信号に変換される。そして、変換された音声信号は、音源切換回路42およびアンプ回路44を介して各スピーカ46および48に入力される。これによって、各スピーカ46および48からハードディスクドライブ54を音源とするコンテンツが出力される。
【0034】
このようにハードディスクドライブ54が音源とされているときも、電話機10はインターネットラジオ受信機として機能することができない。同時に、CDプレーヤ50およびAM/FMチューナ52も音源となり得ない。つまり、インターネットラジオ受信機としての機能,CDプレーヤ50,AM/FMチューナ52およびハードディスクドライブ54は、同時に音源となり得ず、操作キー36の操作によって選択的に音源となる。なお、ハードディスクドライブ54に記録されている音声圧縮ファイルは、たとえばCDプレーヤ50内のCDからリッピングしたり、或いはインターネットからダウンロードしたりすることができるが、これについての詳しい説明は省略する。
【0035】
ところで、この実施例の電話機10は、同規格の電話機10との間で通話が行われるときに、発信側の電話機10および受信側の電話機10のそれぞれにおいて、スピーカ46および48から同じインターネットラジオ放送(チャネル)のコンテンツをBGMとして流す、というBGM機能を備えている。
【0036】
具体的には、一方の電話機10においてインターネットラジオ放送が受信されているときに、当該一方の電話機10から他方の電話機10に電話が掛けられる(発信される)と、当該一方の電話機10から他方の電話機10に対してBGM指令を含む電話用パケット信号が送信される。このBGM指令には、発信側である一方の電話機10の発信時におけるインターネットラジオ放送の受信チャネルを表すBGMチャネル情報が含まれている。着信側である他方の電話機10は、このBGM指令を含む電話用パケット信号を受信すると、インターネットラジオ受信機としての機能を有効化する。そして、当該BGM指令に含まれるBGMチャネル情報で表されるチャネルにアクセスし、当該チャネルで配信されているコンテンツを上述した要領でスピーカ46および48から出力する。その結果、発信側の電話機10および受信側の電話機10のそれぞれにおいて、スピーカ46および48から同じインターネットラジオ放送のコンテンツがBGMとして流れる。
【0037】
なお、発信側の電話機10においては、発信時、つまり操作キー36によるダイヤル操作時に、スピーカ46および48の音量がBGMに適した値に設定される。また、着信側の電話機10においては、着信時、つまり呼出指令を含む電話用パケット信号の受信時に、スピーカ46および48の音量がBGMに適した値に設定される。したがって、発信側の電話機10および受信側の電話機10のそれぞれにおいて、BGMは適切な音量で流れる。
【0038】
通話が終了すると、各電話機10および10は、それぞれ通話前の状態に戻る。ただし、通話中に、BGMとしてのコンテンツが変更された場合、具体的にはインターネットラジオ放送の受信チャネルが変更され、或いはCDプレーヤ50などの他の音源が有効化された場合は、通話終了後も変更後の状態が維持される。また、通話中に、BGM(スピーカ46および48)の音量が変更され、或いは当該BGMの出力がOFFされた場合も、その状態が維持される。
【0039】
また、発信側の電話機10において、発信時にインターネットラジオ放送が受信されていないときは、当該発信側の電話機10および着信側の電話機10の双方において、上述のようなBGMが流れること、つまり同じインターネットラジオ放送のコンテンツがBGMとして流れることはない。
【0040】
この場合、発信側の電話機10においては、発信時にインターネットラジオ放送を除く何らかのコンテンツがスピーカ46および47から出力されているのであれば、通話中も、当該コンテンツがBGMに適した音量でスピーカ46および48から出力される。なお、発信時に何らのコンテンツも出力されていない場合は、通話時においても操作キー36による操作が行われない限りコンテンツは出力されない。
【0041】
一方、着信側の電話機においては、発信側の電話機10から上述のBGM指令を含む電話用パケット信号を受信しない場合は、着信時に何らかのコンテンツがスピーカ46および48から出力されているのであれば、通話中も、当該コンテンツがBGMに適した音量でスピーカ46および48から出力される。なお、着信時に何らのコンテンツも出力されていない場合には、通話時においても操作キー36による操作が行われない限りコンテンツは出力されない。
【0042】
さらに、この実施例の電話機10は、保留機能をも有している。そして、特に相手方が同規格の電話機10であり、かつ双方の電話機10および10において上述の如くインターネットラジオ放送のコンテンツがBGMとして流れている場合には、当該双方の電話機10および10において同じインターネットラジオ放送(チャネル)のコンテンツが保留音として流れる。
【0043】
すなわち、通話中に一方の電話機10において操作キー36を構成する保留キー36aが押下されると、サブCPU38は、その旨をメインCPU16に伝える。これに応答して、メインCPU16は、アンプ回路34からPCMコーデック30への送話信号の入力を無効化(遮断)するように、当該PCMコーデック30を制御する。そして、このとき、インターネットラジオ放送のコンテンツがBGMとして流れている場合には、メインCPU16は、フラッシュメモリ56に記憶されている保留音チャネル情報に従うインターネットラジオ放送のチャネルにアクセスする。これによって、当該チャネルで配信されているコンテンツが、保留音としてスピーカ46および48から出力される。
【0044】
この保留音としてのコンテンツは、送話信号として他方の電話機10にも送られる。これを実現するために、電話機10は、AGC(Automatic Gain Control)回路58を有しており、このAGC回路58には、音源切換回路42から出力されるアナログ音声信号が入力される。AGC回路58は、入力されたアナログ音声信号の信号レベルを保留音に適したレベルに増幅し、増幅後の信号をPCMコーデック30に入力する。メインCPU16は、送話用のアンプ回路34からPCMコーデック30への送話信号の入力を無効化(拒否)し、これに代えてAGC回路58からPCMコーデック30への信号の入力を有効化(許可)するよう、当該PCMコーデック30を制御する。PCMコーデック30は、AGC回路58から入力される信号に対し上述のμ−law圧伸則に従うエンコード処理を施す。エンコード処理後のPCMデータは、上述と同じ要領でSDRAM28の送話データ保存領域28bに一旦保存された後、DSP18に入力される。この結果、他方の電話機10の受話器24のスピーカ24aから、一方の電話機10のスピーカ46および48から出力されているのと同じコンテンツが保留音として出力される。
【0045】
さらに、保留キー36aが押下された一方の電話機10から他方の電話機10に対して保留指令を含む電話用パケット信号が送信される。この保留指令には、上述の保留音チャネル情報が含まれており、他方の電話機10は、当該保留音チャネル情報に従うチャネルにアクセスする。この結果、他方の電話機10のスピーカ46および48からも、一方の電話機10のスピーカ46および48から出力されているのと同じコンテンツが保留音として出力される。
【0046】
そして、一方の電話機10において再度保留キー36aが押下されると、当該一方の電話機10の保留状態は解除される。そして、この一方の電話機10は、保留状態となる前の元の状態に戻る。具体的には、保留状態となる前にスピーカ46および48から流れていたBGMが、改めて当該スピーカ46および48から流れ始める。メインCPU16の制御によって、AGC回路58からPCMコーデック30への信号の入力が無効化されるとともに、アンプ回路34からPCMコーデック30への送話信号の入力が有効化される。これによって、改めて通話が可能となる。さらに、一方の電話機10は、他方の電話機10に対して、保留解除指令を含む電話用パケット信号を送信する。
【0047】
他方の電話機10においては、この保留解除指令を含む電話用パケット信号を受信すると、一方の電話機10が保留状態となる前にスピーカ46および48から流れていたBGMが、改めて当該スピーカ46および48から流れ始める。また、上述のように一方の電話機10においてAGC回路58からPCMコーデック30への信号の入力が無効化されることによって、受話器24のスピーカ24aから出力されていた保留音が停止される。
【0048】
なお、保留状態となる一方の電話機10においては、当該保留状態中、保留キー36a以外の操作キー36による操作は全て無効とされる。また、一方の電話機10が保留状態となっている最中に、他方の電話機10において音源やスピーカ46および48の音量が変更された場合は、当該一方の電話機10において保留状態が解除された後も、その変更後の状態(音源や音量)が維持される。
【0049】
さらに、一方の電話機10が保留状態となるときに当該一方の電話機10においてインターネットラジオ放送が受信されていない場合には、双方の電話機10および10において上述のような保留音は流れない。この場合、一方の電話機10においては、メインCPU16が、疑似音発生回路20を制御して電子保留音を出力させるための保留音信号を発生させるとともに、当該保留音信号のPCMコーデック30への入力を有効化する。PCMコーデック30は、入力された保留音信号に対し上述のμ−law圧伸則に従うエンコード処理を施し、エンコード処理後のPCMデータは、上述と同じ要領でSDRAM28の送話データ保存領域28bに一旦保存された後、DSP18に入力される。この結果、他方の電話機10の受話器24のスピーカ24aから、上述の保留音信号に従う電子保留音が出力される。
【0050】
また、一方の電話機10から他方の電話機10に対して上述の保留指令を含む電話用パケット信号が送信されても、そのときに他方の電話機10においてインターネットラジオ放送が受信されていない場合には、当該他方の電話機10のスピーカ46および48からは上述のような保留音は出力されない。この場合、他方の電話機10においては、受話器24のスピーカ24aからのみ、一方の電話機10のスピーカ46および48から出力されているのと同じコンテンツが保留音として出力される。そして、スピーカ46および48からは、それまでと同じコンテンツが出力され、または何らのコンテンツが出力されていない場合にはその状態が維持される。
【0051】
なお、上述のフラッシュメモリ56に記憶されている保留音チャネル情報は、操作キー36の操作によって任意に変更できる。また、このフラッシュメモリ56には、保留音チャネル情報以外に、疑似音発生回路20から上述の着信音,呼出音,終話音および電子保留音を発生させるためのデータも記憶されている。また、メインCPU16の一連の動作を制御するためのいわゆる制御プログラムも、フラッシュメモリ56に記憶されている。
【0052】
さらに、この実施例の電話機10は、液晶ディスプレイ60を備えている。この液晶ディスプレイ60の表示は、サブCPU38によって制御され、サブCPU38は、通話中であるときは相手方の電話番号や通話時間などの情報を、保留状態にあるときはその旨を、当該液晶ディスプレイ60に表示する。また、インターネットラジオ受信機,CDプレーヤ50,AM/FMチューナ52およびハードディスクドライブ54のいずれかが音源となっているときは、その旨を液晶ディスプレイ60に表示する。
【0053】
次に、図2を参照して、2台の電話機10および10の間で上述の如く通話が行われるときの動作の一例を説明する。
【0054】
まず、一方の電話機10においてインターネットラジオ放送が受信されている状態でダイヤル操作が成されると、当該一方の電話機10から他方の電話機10に上述の呼出指令を含む電話用パケット信号が送信される。さらに、この一方の電話機10においては、スピーカ46および48の音量がBGMに適した値に設定される。
【0055】
他方の電話機10においては、上述の呼出指令を含む電話用パケット信号の入力を受けて、スピーカ46および48の音量がBGMに適した値に設定される。そして、この着信側である他方の電話機10から発信側である一方の電話機10に対して着信指令を含む電話用パケット信号が送信されるとともに、当該着信側の電話機10のスピーカ22から着信音が出力される。
【0056】
そして、着信側の電話機10において応答操作が成されると、つまり受話器24が上げられフックスイッチ26がオフフック状態となると、当該着信側の電話機10から発信側の電話機10に対して応答指令を含む電話用パケット信号が送信される。これによって、発信側の電話機10において呼出音の出力が停止されるとともに、着信側の電話機10において着信音の出力が停止される。そして、双方の電話機10および10間での通話が可能となる。
【0057】
そして、このように通話可能となったとき、発信側の電話機10から着信側の電話機10に対してBGM指令を含む電話用パケット信号が送信される。着信側の電話機10は、当該BGM指令に含まれるBGMチャネル情報に基づいて、発信側の電話機10においてアクセスされているのと同じチャネル、言わばBGM用チャネルにアクセスする。これによって、当該BGM用チャネルからコンテンツデータを含むラジオ用パケット信号が着信側の電話機10に送信され、当該着信側の電話機10においても、発信側の電話機10と同様に、BGM用チャネルのコンテンツがスピーカ46および48から出力される。
【0058】
このように各電話機10および10において同じコンテンツがBGMとして流れているときに、一方(ここでは発信側)の電話機10において保留キー36aが押下されると、当該一方の電話機10から他方(ここでは着信側)の電話機10に対して保留指令を含む電話用パケット信号が送信される。他方の電話機10は、この保留指令に含まれる保留音チャネル情報に従うチャネル、言わば保留音用チャネルにアクセスする。これによって、他方の電話機10のスピーカ46および48から、保留音用チャネルのコンテンツが保留音として出力される。
【0059】
そして、一方の電話機10もまた、同じ保留音チャネルにアクセスする。これによって、当該一方の電話機10においても、他方の電話機10で出力されているのと同じ保留音が、スピーカ46およびスピーカ48から出力される。さらに、この保留音は送話信号として他方の電話機10に送信され、これによって他方の電話機10の受話器24のスピーカ24aからも当該保留音が出力される。
【0060】
このように双方の電話機10および10において保留音が流れている状態で、一方の電話機10において再度保留キー36aが押下されると、当該一方の電話機10は他方の電話機10に対して送話信号としての保留音の送信を停止する。これによって、他方の電話機10の受話器24のスピーカ24aから出力されていた保留音が停止する。そして、一方の電話機10は、他方の電話機10に対して保留解除指令を含む電話用パケット信号を送信する。
【0061】
他方の電話機10は、この保留解除指令を含む電話用パケット信号を受けて、BGM用チャネルへアクセスし直す。これによって、他方の電話機10のスピーカ46および48から、BGM用チャネルのコンテンツがBGMとして流れる。これと同様に、一方の電話機10もまた、BGM用チャネルへアクセスし直す。これによって、一方の電話機10においても、同じBGM用チャネルのコンテンツがスピーカ46および48からBGMとして流れる。
【0062】
そして、一方(ここでは発信側)の電話機10において終話操作が成されると、つまり受話器24が降ろされフックスイッチ26がオンフック状態になると、当該一方の電話機10から他方(ここでは着信側)の電話機10に対して終話指令を含む電話用パケット信号が送信される。これによって、一方の電話機10は、通話前の状態に戻る。
【0063】
これに対して、他方の電話機10においては、終話指令を含む電話用パケット信号を受けて、受話器24のスピーカ24aから終話音が出力される。そして、受話器24が降ろされフックスイッチ26がオンフック状態になると、当該終話音の出力が停止され、他方の電話機10は通話前の状態に戻る。
【0064】
このような一連の動作を実現するために、メインCPU16は、上述した制御プログラムに従って、図3〜図8の各フロー図で示される処理を実行する。なお、この実施例の電話機が設置された直後、いわゆる初期状態においては、上述のBGM機能は有効化されており、また後述する各フラグFa,Fb,Fc,Fd,Fe,FgおよびFhにはいずれも“0”が設定されている。
【0065】
図3を参照して、メインCPU16は、まずステップS1の通話処理を実行する。この通話処理においては、相手方との間で通話状態(呼出中を含む)にあるか否かを判断し、通話状態にあるときは、上述の如く相手方との間で電話用パケット信号の送受信を行う。
【0066】
そして、ステップS3においてBGM再生処理を行う。つまり、インターネットラジオ放送の受信中にダイヤル操作が成された場合は、当該インターネットラジオ放送のコンテンツをBGMとしてスピーカ46および48から出力させるとともに、相手方に対しBGM指令を含む電話用パケット信号を送信する。一方、かかるBGM指令を含む電話用パケット信号を受信した場合には、当該BGM指令に含まれるBGMチャネル指令に従ってBGM用チャネルへアクセスする。このBGM再生処理については、後で詳しく説明する。
【0067】
ステップS3のBGM再生処理の実行後、メインCPU16は、ステップS5の保留処理を実行する。すなわち、保留キー36aの操作状況を見て、保留状態とされたときは保留指令を含む電話用パケット信号を相手方に送信し、当該保留状態が解除されたときは保留解除指令を含む電話用パケット信号を相手方に送信する。また、かかる保留指令または保留解除指令を含む電話用パケット信号を相手方から受信したときは、上述の如くそれぞれの指令に対応する処理を行う。この保留処理についても、後で詳しく説明する。
【0068】
さらに、メインCPU16は、ステップS7のサブCPU連携処理を実行する。このサブCPU連携処理においては、サブCPU38から操作キー36の操作内容を受け取ったり、或いはサブCPU38に対して電話が掛かってきたことを伝えたりするなど、当該サブCPU38との間で各種情報(指示)を交換する。
【0069】
このステップS7のサブCPU連携処理の実行後、メインCPU16は、ステップS9のインターネットラジオ受信処理を実行する。このインターネットラジオ受信処理においては、インターネットラジオ放送が受信されている状態にあるか否かを判断し、受信中の場合には、受信されたコンテンツをスピーカ46および48から出力させるべく、上述した一連の処理を実行する。
【0070】
そして、メインCPU16は、ステップS11のハードディスク制御処理を実行する。このハードディスク制御処理において、メインCPU16は、ハードディスクドライブ54が音源とされているか否かを判断し、音源とされている場合には、上述の如く当該ハードディスク54に記録されている圧縮音声ファイルに従うコンテンツをスピーカ46および48から出力させるべく、上述した一連の処理を実行する。そして、このハードディスク制御処理の実行後、メインCPU16は、ステップS1の通話処理から繰り返す。
【0071】
さて、ステップS3のBGM再生処理において、メインCPU16は、具体的には次のような処理を実行する。
【0072】
すなわち、図4を参照して、メインCPU16は、ステップS101において、発信および着信のいずれかが有ったか否かを判断する。この判断は、図3に示すステップS1の通話処理の処理結果に基づいて行われる。
【0073】
ステップS101において発信または着信が有ったと判断すると、メインCPU16は、ステップS103に進み、発信および着信のうち発信が有ったのか、それとも着信が有ったのかを判断する。ここで、発信が有った場合には、ステップS105に進み、上述したフラグFaに“1”を設定した後、ステップS107に進む。なお、フラグFaは、発信中であるか否かを表す指標であり、当該フラグFaが“1”のときに発信中であることを表す。
【0074】
一方、ステップS103において着信が有ったと判断した場合は、メインCPU16は、ステップS109に進み、フラグFbに“1”を設定する。このフラグFbは、自身が着信側であり、かつ上述したBGM指令を未だ受信していないという条件が満足されているか否かを表す指標であり、このフラグFbが“1”のとき当該条件が満足されていることを表す。このステップS109の処理後、メインCPU16は、ステップS107に進む。
【0075】
ステップS107において、メインCPU16は、現在のコンテンツの出力状況、具体的にはスピーカ46および48からコンテンツが出力されているか否か、および出力されている場合には音源並びにスピーカ46および48の音量を、自身に内蔵されたレジスタRaに記憶する。そして、ステップS111において、スピーカ46および48の音量をBGMに適した音量に設定して、BGM再生処理を終了し、図3のステップS5に戻る。
【0076】
また、上述のステップS101において発信および着信のいずれも無い場合、メインCPU16は、ステップS113に進む。そして、このステップS113において、フラグFaに“1”が設定されているか否かを判断する。ここで、フラグFaに“1”が設定されている場合、つまり発信中である場合は、ステップS115に進み、こちら側の呼び出しに対して相手方が応答したか否か、換言すれば上述した応答指令を含む電話用パケット信号を受信したか否かを判断する。
【0077】
相手方の応答が有ると、メインCPU16は、ステップS117でフラグFaに“0”を設定した後、ステップS119に進み、現在、インターネットラジオ放送を受信しているか否かを判断する。ここで、インターネットラジオ放送を受信している場合には、受信中のチャネルを表すBGMチャネル情報を上述のBGM指令に組み込み、さらに当該BGM指令を含む電話用パケット信号を相手方に送信する。そして、このBGM再生処理を終了する。一方、インターネットラジオ放送を受信していない場合は、ステップS121をスキップして、そのままこのBGM再生処理を終了する。
【0078】
なお、上述のステップS113においてフラグFaに“1”が設定されていないと判断した場合、またはステップS115において相手方からの応答が無いと判断した場合は、メインCPU16は、図5のステップS123に進む。
【0079】
ステップS123において、メインCPU16は、現在通話中であるか否かを判断する。この判断は、図3に示すステップS1の通話処理の処理結果に基づいて行われる。ここで、通話中であると判断すると、ステップS125に進み、上述したフラグFbに“1”が設定されているか否かを判断する。そして、フラグFbに“1”が設定されている場合、つまり自身が着信側であり、かつBGM指令を未だ受信していない場合には、さらにステップS127において当該BGM指令を含む電話用パケット信号を受信したか否かを判断する。
【0080】
ステップS127においてBGM指令を含む電話用パケット信号を受信したと判断すると、メインCPU16は、ステップS129でフラグFbに“0”を設定し、さらにステップS131で当該BGM指令に含まれるBGMチャネル情報に従うチャネル、つまりBGM用チャネルへのアクセスを開始し、このBGM再生処理を終了する。一方、ステップS125においてフラグFbに“1”が設定されていない場合、またはステップS127においてBGM指令を含む電話用パケット信号を受信していない場合は、ステップS133に進む。
【0081】
ステップS133において、メインCPU16は、スピーカ46および48から出力されているコンテンツについて、何らかの操作、具体的には音源または音量を変更するような操作(コンテンツの出力をOFFする操作を含む)が成されたか否かを判断する。ここで、音量および音源の少なくとも一方が変更された場合は、ステップS135に進み、フラグFcに“1”を設定して、このBGM再生処理を終了する。なお、フラグFcは、BGMが流れている最中に音源または音量が変更されたか否かを表す指標であり、当該フラグFcが“1”のとき音源および音量の少なくとも一方が変更されたことを表す。音源および音量のいずれも変更されていない場合には、そのままこのBGM再生処理を終了する。
【0082】
さらに、上述のステップS123において現在通話中でないと判断した場合、メインCPU16は、ステップS137に進み、通話が終了したか否かを判断する。ここで、通話が終了したと判断すると、さらにステップS139において上述のフラグFcが“0”であるか否かを判断する。このフラグFcが“0”である場合、つまりBGMが流れている最中に音源および音量のいずれも変更されていない場合は、ステップS141に進み、上述したレジスタRaの記憶内容に基づいて通話前の状態を再現する。そして、ステップS143においてフラグFa,FbおよびFcに“0”を設定して、一連のBGM再生処理を終了する。
【0083】
なお、ステップS139においてフラグFcに“0”が設定されていない場合には、メインCPU16は、ステップS141をスキップして、ステップS143に進む。また、ステップS137において通話が終了していないと判断した場合には、そのままBGM再生処理を終了する。
【0084】
一方、図3におけるステップS5の保留処理において、メインCPU16は、具体的には次のような処理を実行する。
【0085】
すなわち、図6を参照して、メインCPU16は、ステップS201において現在通話中であるか否かを判断する。この判断は、上述したように図3に示すステップS1の通話処理の処理結果に基づいて行われる。
【0086】
このステップS201において通話中であると判断すると、メインCPU16は、ステップS203に進み、保留キー36bが押下されたか否かを判断する。ここで、保留キー36bが押下されたと判断すると、メインCPU16は、さらにステップS205においてフラグFdに“0”が設定されているか否かを判断する。このフラグFdは、現在保留状態であるか否かを表す指標であり、当該フラグFdが“1”であるとき、現在保留状態であることを表す。
【0087】
ステップS205においてフラグFdに“0”が設定されていると判断した場合、つまり現在保留状態でない場合、メインCPU16は、ステップS207に進み、送話用のアンプ回路34から出力される送話信号のPCMコーデック30への入力を無効化する。さらに、ステップS209において現在インターネットラジオ放送を受信中であるか否か、換言すればインターネットラジオ放送のコンテンツがBGMとして出力されているか否かを判断する。そして、インターネットラジオ放送を受信中である場合は、ステップS211に進み、保留指令を含む電話用パケット信号を相手方に送信する。
【0088】
ステップS211の処理後、メインCPU16は、ステップS213において現在の受信チャネルを自身に内蔵されたレジスタRbに記憶する。そして、ステップS215においてフラッシュメモリ56に記憶されている保留チャネル情報に従うチャネル、つまり保留音用チャネルへのアクセスを開始する。
【0089】
さらに、メインCPU16は、ステップS217においてAGC回路58からPCMコーデック30への信号の入力を有効化する。そして、ステップS219においてフラグFeに“1”を設定して、この保留処理を終了し、図3のステップS7に進む。なお、フラグFeは、保留音用チャネルのコンテンツが保留音として出力されているのか、それとも疑似音発生回路20を音源とする電子保留音が出力されているかを表す指標であり、このフラグFeが“1”のとき保留音用チャネルのコンテンツが保留音として出力されていることを表す。一方、フラグFeが“0”のときは、疑似音発生回路20による電子保留音が出力されていることを表す。
【0090】
なお、ステップS209においてインターネットラジオ放送を受信していないと判断した場合、メインCPU16は、ステップS221に進む。そして、このステップS221において、疑似音発生回路20による電子保留音を出力させた後、この保留処理を終了する。
【0091】
さらに、上述したステップS205においてフラグFdに“1”が設定されている場合、つまり現在保留状態にある場合、メインCPU16は、ステップS223に進む。そして、このステップS223において上述のフラグFeに“1”が設定されているか否かを判断する。ここで、フラグFeに“1”が設定されている場合、つまり保留音用チャネルのコンテンツが保留音として出力されている場合、メインCPU16は、ステップS225において保留音解除指令を含む電話用パケット信号を相手方に送信する。
【0092】
そして、ステップS227においてAGC回路58からPCMコーデック30への信号の入力を無効化し、さらにステップS229において上述したレジスタRbの記憶内容に従うチャネルへアクセスする。そして、ステップS231でフラグFeに“0”を設定した後、ステップS233において送話用のアンプ回路34からPCMコーデック30への送話信号の入力を有効化し、さらにステップS235においてフラグFdに“0”を設定し、この保留処理を終了する。
【0093】
一方、ステップS223においてフラグFeに“1”が設定されていない場合、メインCPU16は、ステップS237に進む。そして、このステップS237において疑似音発生回路20による電子保留音の出力を停止させた後、上述のステップS233に進む。
【0094】
また、ステップS203において保留キー36aが押下されていないと判断すると、メインCPU16は、図7のステップS239に進む。そして、このステップS239において保留指令を含む電話用パケット信号を相手方から受信したか否かを判断する。ここで、保留指令を含む電話用パケット信号を受信した場合、メインCPU16は、ステップS241に進み、現在インターネットラジオ放送を受信中であるか否かを判断する。そして、受信中であると判断した場合は、ステップS243に進み、その受信チャネルを自身に内蔵されたレジスタRcに記憶する。
【0095】
ステップS243の処理後、メインCPU16は、ステップS245において電話用パケット信号から保留指令を取り出し、取り出した保留指令に含まれる保留チャネル情報に従うチャネル、つまり保留音用チャネルへのアクセスを開始する。そして、ステップS247においてフラグFgに“1”を設定し、保留処理を終了する。なお、フラグFgは、保留音用チャネルのコンテンツが保留音として出力されているか否かを表す指標であり、このフラグFgが“1”のとき、保留音用チャネルのコンテンツが保留音として出力されていることを表す。
【0096】
なお、ステップS241において現在インターネットラジオ放送を受信中でないと判断した場合は、メインCPU16は、ステップS243〜ステップS247をスキップして、そのままこの保留処理を終了する。
【0097】
さらに、ステップS239において保留指令を含む電話用パケット信号を受信していないと判断した場合、メインCPU16は、ステップS249に進み、上述のフラグFgに“1”が設定されているか否かを判断する。ここで、フラグFgに“1”が設定されている場合、つまり保留音用チャネルのコンテンツが保留音として出力されている場合は、ステップS251に進む。そして、当該保留音として出力されているコンテンツについて何らかの操作が成されたか否か、具体的には音源または音量を変更するような操作(コンテンツの出力をOFFする操作を含む)が成されたか否かを判断する。
【0098】
ステップS251において音源および音量の少なくとも一方が変更されたと判断すると、メインCPU16は、ステップS253に進み、フラグFhに“1”を設定した後、この保留処理を終了する。なお、フラグFhは、保留音が出力されているときに音源および音量の少なくとも一方を変更するような操作が成されたか否かを表す指標であり、このフラグFhが“1”のとき、かかる操作が成されたことを表す。
【0099】
一方、ステップS249においてフラグFgに“1”が設定されていないと判断した場合、或いはステップS251において保留音としてのコンテンツの音源または音量が変更されたと判断した場合、メインCPU16は、ステップS255に進む。そして、このステップS255において相手方から保留解除指令を含む電話用パケット信号を受信したか否かを判断し、かかる電話用パケット信号を受信した場合には、ステップS257に進む。保留解除指令を含む電話用パケット信号を受信していない場合には、そのまま保留処理を終了する。
【0100】
ステップS257において、メインCPU16は、フラグFgに“1”が設定されているか否かを判断し、当該フラグFgに“1”が設定されている場合には、さらにステップS259においてフラグFhに“0”が設定されているか否かを判断する。なお、フラグFgに“1”が設定されていない場合には、保留処理を終了する。
【0101】
ステップS259においてフラグFhに“0”が設定されている場合、つまり保留音が出力されているときに音源および音量の少なくとも一方を変更するような操作が成された場合、メインCPU16は、ステップS261に進み、上述したレジスタRcの記憶内容に従うチャネルへのアクセスを開始する。そして、ステップS263でフラグFgに“0”を設定して、一連の保留処理を終了する。一方、ステップS259においてフラグFhに“0”が設定されていない場合は、ステップS265でフラグFhに“1”を設定した後、ステップS263を経て、保留処理を終了する。
【0102】
図6に戻って、ステップS201において現在通話中でないと判断すると、メインCPU16は、図8のステップS267に進む、そして、このステップS267においてフラグFdに“1”が設定されているか否かを判断する。ここで、フラグFdに“1”が設定されている場合は、さらにステップS269においてフラグFeに“1”が設定されているか否かを判断する。
【0103】
このステップS269においてフラグFeに“1”が設定されている場合、メインCPU16は、ステップS271に進み、AGC回路58からPCMコーデック30への信号の入力を無効化する。そして、ステップS273においてフラグFeに“0”を設定した後、ステップS275に進む。一方、フラグFeに“1”が設定されていない場合は、ステップS269からステップS277に進み、疑似音発生回路20による電子保留音の出力を停止させた後、ステップS275に進む。
【0104】
ステップS275において、メインCPU16は、フラグFdに“0”を設定する。そして、ステップS279に進み、フラグFgに“1”が設定されているか否かを判断し、当該フラグFgに“1”が設定されている場合には、ステップS281でフラグFgおよびFhのそれぞれに“0”を設定し、一連の保留処理を終了する。一方、ステップS279においてフラグFgに“0”が設定されている場合は、そのままこの保留処理を終了する。
【0105】
以上の説明から判るように、この実施例の電話機10によれば、相手方の電話機10とともに、同じインターネットラジオ放送のコンテンツをBGMとして出力させることができる。そして、このBGMは、受話器24のスピーカ24aから出力される送話音とは別個に出力される。したがって、送話音とBGMとが混交した状態で受話器から出力されるという上述した従来技術とは異なり、ムード作りに効果的なBGMを流すことができる。
【0106】
また、保留状態のときも、双方の電話機10および10においてインターネットラジオ放送のコンテンツを保留音として出力させることができる。したがって、たとえば疑似音発生回路20を音源とする電子保留音を流す場合よりも、保留状態で待たされることによって相手方が感じるストレスを緩和することができる。
【0107】
さらに、通話が終わると、双方の電話機10および10は自動的に通話前の状態に戻る。また、保留状態が解除されたときも、各電話機10および10は当該保留状態となる前の状態に戻る。したがって、通話が行われる度、若しくは保留状態となる度に、オペレータがわざわざ手動で元の状態に戻す必要はない。
【0108】
なお、この実施例では、電話機10がIP電話機である場合について説明したが、一般の電話回線を使用する電話機にも、この発明を適用することができる。
【0109】
また、音源は、インターネットラジオ受信機,CDプレーヤ50,AM/FMチューナ52およびハードディスクドライブ54に限定されるものではない。
【0110】
そして、インターネットへの接続は、有線でもよいし無線でもよい。また、受話器24とコンテンツ再生装置10本体との間も、有線式および無線式のいずれでもよい。さらに、受話器24の他に、いわゆる子機を設けてもよい。そして、操作キー36とは別に、ダイヤル操作のための専用のキーを設けてもよい。
【0111】
また、メインCPU16の他にサブCPU38を設けたが、サブCPU38を設けずに、当該サブCPU38による言わばマン・マシン・インタフェース処理についても、メインCPU16によって実行するようにしてもよい。そして、メインCPU16およびDSP18をASICによって一体に構成したが、これらを別固体として設けてもよい。さらに、DSP18を含むメインCPU16として高速かつ高性能なものを用いたが、これに代えて、比較的に低速かつ低性能なCPUおよびDSPをそれぞれ2つずつ設け、一方のCPUおよびDSPをIP電話機用の処理に用い、他方のCPUおよびDSPをインターネットラジオ受信機用の処理に用いてもよい。
【0112】
さらに、BGM機能は、操作キー36の操作によって任意に有効化または無効化できるようにしてもよい。また、保留キー36aの操作によって保留状態となったときは、疑似音発生回路20による電子保留音および保留指令を含む電話用パケット信号を相手方に送るだけとし、スピーカ46および48からはそれまでと同じBGMが継続して流れるようにしてもよい。
【0113】
なお、上述した保留音用チャネルとしては、音楽を配信しているチャネルを設定するのが好ましい。また、清流の音や小鳥のさえずりなどの自然の音を配信しているチャネルを当該保留音用チャネルとして設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例において2台の電話機間で通話が行われるときの動作の流れを概念的に示す図解図である。
【図3】図1におけるメインCPUの動作を示すフロー図である。
【図4】図3におけるBGM再生処理の一部を示すフロー図である。
【図5】図4に続くフロー図である。
【図6】図3における保留処理の一部を示すフロー図である。
【図7】図6に続くフロー図である。
【図8】図7とは別のルートで図6に続くフロー図である。
【符号の説明】
10…電話機
14…LANコントローラ
16…メインCPU
18…DSP
40…D/A変換回路
42…音源切換回路
44…アンプ回路
46,48…スピーカ
56…フラッシュメモリ
Claims (5)
- 相手方から受信した通話音声信号を出力する電話機において、
前記相手方が受信している可聴コンテンツの発生源を示す発生源情報を前記相手方から受信する第1受信手段、
前記第1受信手段によって受信された前記発生源情報に基づいて前記発生源にアクセスするアクセス手段、
前記アクセス手段によってアクセスされた前記発生源から前記相手方が受信している可聴コンテンツを受信する第2受信手段、および
前記第2受信手段によって受信された前記相手方が受信している可聴コンテンツを出力する出力手段を備え、
前記発生源情報は、通話状態に対応する第1発生源情報または保留状態に対応する第2発生源情報のいずれか一方であり、
前記アクセス手段は、前記通話状態に移行したとき前記第1発生源情報に基づくアクセスを行い、前記相手方が前記保留状態に移行したとき前記第2発生源情報に基づくアクセスを行うことを特徴とする、電話機。 - 前記出力手段は、通話音声を出力する第1スピーカとは異なる第2スピーカから前記相手方が受信している可聴コンテンツを出力する、請求項1記載の電話機。
- 前記アクセス手段が前記第2発生源情報に基づいてアクセスできないときに、前記第2スピーカの出力状態を維持する維持手段をさらに備える、請求項2記載の電話機。
- 前記発生源はインターネット上に存在し、
前記アクセス手段は前記インターネットを介して前記発生源にアクセスする、請求項1ないし3のいずれかに記載の電話機。 - 前記可聴コンテンツはラジオ放送の番組である、請求項1ないし4のいずれかに記載の電話機。
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