JP4183775B2 - 遊技用装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機を含む遊技用装置に関し、詳しくは、遊技者の支払の対価として予め遊技者に付与された支払有価価値または遊技機による遊技の結果としての遊技結果価値から変換された景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技をすることが可能な遊技機を含む遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技用装置として従来から一般的に知られているものに、たとえば、遊技者の支払の対価として予め遊技者に付与された支払有価価値または遊技機による遊技の結果としての遊技結果価値から変換された景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技をすることが可能な遊技機を含む遊技用装置があった。
【0003】
さらに、この種の従来の遊技用装置では、遊技者の代金支払いの対価として予め遊技者に付与された有価価値から所定の大きさの有価価値を引落として遊技機による遊技を可能にする有価価値引落処理を行なうための操作が可能な有価価値引落処理操作手段がたとえば前記遊技機で遊技を行う遊技者の操作可能な位置に設けられていた。
【0004】
また、遊技場内には、前記遊技結果価値を景品交換に使用可能な景品交換価値に変換するための価値変換装置がたとえば遊技機設置島ごとに1台ずつ設けられており、遊技者はこの価値変換装置を利用して前記遊技結果価値を景品交換価値に変換し、累積的に景品交換価値を集めてたとえば高額景品獲得のためにこれを利用するなどしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、前記景品交換価値も前記遊技機での遊技に使用できるようにすれば景品交換価値の利用価値も高まり、遊技者にとって都合がよい。また、そのようにすることで景品交換価値を利用するために再び遊技場を訪れる遊技者の数を増加させることができ、遊技場の売り上げ向上にもつながる。
【0006】
そこで、前記景品交換価値を遊技に使用可能な価値に再変換するための操作が前記価値変換装置で行えるように構成することが考えられる。しかしながら、このように構成した場合には、価値の再変換操作を行う度に一々遊技機を離れて前記価値変換装置まで出向かねばならず、特に遊技中においては遊技者にとって非常に不便である。その結果、景品交換価値の遊技への利用が遊技場側の期待していたほどには拡大されず、売り上げを大して向上させることができないという不都合が生じる。
【0007】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、前記景品交換価値を使用した遊技を遊技者が行い易い遊技環境を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、遊技者の支払の対価として予め遊技者に付与された支払有価価値または遊技機による遊技の結果としての遊技結果価値から変換された景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技をすることが可能な遊技機を含む遊技用装置であって、
前記支払有価価値の大きさおよび前記景品交換価値の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理装置を含み、
前記遊技機は、
操作に応じて前記支払有価価値から所定の大きさの支払有価価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする支払有価価値引落モード、遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となった場合に自動的に前記支払有価価値から所定の大きさの支払有価価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする支払有価価値自動引落モード、操作に応じて前記景品交換価値から引落し手数料を含む所定の大きさの景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする景品交換価値引落モード、および遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となった場合に自動的に前記景品交換価値から所定の大きさの景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする景品交換価値自動引落モードの中から引落モードを選択可能な引落モード選択操作手段と、
遊技を行なっている遊技機を専有した状態で遊技を中断させるのか、または遊技を終了させるのかを選択可能な中断/終了選択操作手段と、
前記引落モード選択操作手段で選択した引落モードによる引落動作、および前記中断/終了選択操作手段で選択した中断動作または終了動作を実行するための操作が可能な実行操作手段と、
前記引落モード選択操作手段および前記中断/終了選択操作手段の各々の操作に基づいて選択された制御動作の種類と、遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報と、前記支払有価価値の大きさに関する情報とを表示可能な表示部と、
前記引落し手数料を含む前記景品交換価値の大きさと遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報とを前記表示部に表示させるための操作が可能な表示操作手段と、
前記記録媒体処理装置と通信し、前記表示部を表示制御するとともに、前記引落モード選択操作手段、前記中断/終了選択操作手段、前記実行操作手段、および前記表示操作手段の各々の操作手段の操作信号を入力し、前記引落モード選択操作手段の操作信号の入力に応じて前記引落モードを変更する操作部制御手段とを含み、
該操作部制御手段は、
前記表示操作手段の操作信号の入力に応じて、前記引落し手数料を含む前記景品交換価値の大きさと遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報とを前記表示部に表示し、
前記景品交換価値引落モードに変更する前に、前記景品交換価値引落モードにおいて使用可能な景品交換価値の大きさを前記表示部に表示し、
前記引落モードが前記支払有価価値自動引落モードまたは前記景品交換価値自動引落モードに設定されているときに、前記記録媒体が前記記録媒体処理装置から排出されたことに基づいて前記記録媒体処理装置が出力する信号を受信したとき、または、前記記録媒体が前記記録媒体処理装置に挿入されたことに基づいて前記記録媒体処理装置が出力する信号を受信したとき、前記引落モードを前記支払有価価値引落モードまたは前記景品交換価値引落モードに変更し、
前記引落モード選択操作手段と前記中断/終了選択操作手段と前記実行操作手段と前記表示部と前記表示操作手段とが前記遊技機に対応して遊技機毎に設けられた操作部にまとめて設けられていることを特徴とする。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、引落モード選択操作手段の働きにより、支払有価価値引落モード、支払有価価値自動引落モード、景品交換価値引落モード、および景品交換価値自動引落モードの中から引落モードを選択する操作が可能とされる。中断/終了選択操作手段の働きにより、遊技を行なっている遊技機を専有した状態で遊技を中断させるのか、または遊技を終了させるのかを選択する操作が可能とされる。実行操作手段の働きにより、前記引落モード選択操作手段で選択した引落モードによる引落動作、および前記中断/終了選択操作手段で選択した中断動作または終了動作を実行するための操作を行なうことが可能となる。表示部には、前記引落モード選択操作手段および前記中断/終了選択操作手段の各々の操作に基づいて選択された制御動作の種類と、遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報と、前記支払有価価値の大きさに関する情報とが表示される。表示操作手段の働きにより、前記引落し手数料を含む前記景品交換価値の大きさと遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報とを前記表示部に表示させるための操作が可能とされる。操作部制御手段の働きにより、前記記録媒体処理装置との通信がなされ、前記表示部が表示制御される。さらに、前記引落モード選択操作手段、前記中断/終了選択操作手段、前記実行操作手段、および前記表示操作手段の各々の操作手段の操作信号が入力され、前記引落モード選択操作手段の操作信号の入力に応じて前記引落モードが変更される。該操作部制御手段の働きにより、さらに、前記表示操作手段の操作信号の入力に応じて、前記引落し手数料を含む前記景品交換価値の大きさと遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報とが前記表示部に表示される。さらに、前記景品交換価値引落モードに変更される前に、前記景品交換価値引落モードにおいて使用可能な景品交換価値の大きさが前記表示部に表示される。さらに、前記引落モードが前記支払有価価値自動引落モードまたは前記景品交換価値自動引落モードに設定されているときに、前記記録媒体が前記記録媒体処理装置から排出されたことに基づいて前記記録媒体処理装置が出力する信号が受信されたとき、または、前記記録媒体が前記記録媒体処理装置に挿入されたことに基づいて前記記録媒体処理装置が出力する信号が受信されたとき、前記引落モードが前記支払有価価値引落モードまたは前記景品交換価値引落モードに変更される。前記引落モード選択操作手段と前記中断/終了選択操作手段と前記実行操作手段と前記表示部と前記表示操作手段とが前記遊技機に対応して遊技機毎に設けられた操作部にまとめて設けられている。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明に係る遊技機はパチンコ遊技機に限定されるものではなく、コイン遊技機やスロットマシン等にも適用可能である。
【0019】
図1は、打玉がその内部に封入された玉封入式の遊技機49およびこれと対応して設けられたカードユニット50の全体正面図である。また、図2は遊技機49より突出する態様で設けられた操作部45の平面図である。 操作部45の上面部分には、ドットマトリクスLED表示器で構成された状況表示器101と、各種操作スイッチ(精算/中断スイッチ102,実行スイッチ103,貸出モードスイッチ104,表示切換スイッチ105)とが設けられている。また、状況表示器101のドットマトリクス表示領域は、図示するような残高表示部101a,モード表示部101b,持点表示部101cを構成する他、所定のメッセージを表示領域全体でスクロール表示するなど、必要に応じた表示構成をとる。
【0020】
状況表示器101および各種スイッチ(精算/中断スイッチ102,実行スイッチ103,貸出モードスイッチ104,表示切換スイッチ105)は、操作部制御基板100と電気的に接続されている。操作部制御基板100は、各種操作スイッチの押圧操作信号を遊技機49内の持点制御用基板60やカードユニット50内のカードユニット制御基板に出力するとともにこれらの制御基板から各種信号の入力を受け、状況表示器101を表示制御する。
【0021】
カードユニット50は遊技機49に対応してその側面に遊技機毎に設けられている。たとえば図においては、遊技機49の図面に向かって左側面にカードユニット50が設けられており、当該カードユニット50が右側の遊技機49と対応していることが連結方向指示器20の点灯により表示される。
【0022】
この遊技機49で遊技を行なうためには、まず持点カードをカードユニット50に投入する必要がある。持点カードは、たとえば、遊技場に設置された持点カード販売機で購入することができる。持点カード販売機から発行された持点カードには、持点カードが発行された遊技場を特定可能な遊技場コード、複数の持点カードの中から一の持点カードを特定可能な識別情報、持点カード購入の際に遊技者が支払った金額に応じてその上限が定められるカード残高などが記録されている。この持点カードがカードユニット50のカード挿入・排出口22に挿入されれば、その記録情報がカードリーダライタ23により読取られて操作部45の上面に設けられた残高表示部101aに持点カードのカード残高が表示される。
【0023】
図2に示す残高表示部101aには、「残 100」と表示されている。「残」とは、表示されているものがカード残高であることを示している。また、「100」とは、カード残高が「100×100」円相当数分、存在していることを意味している。なお、この残高表示部101aの表示領域部分には、遊技者の操作に応じて、後述する「貯玉」の残数を表示させることも可能である。残高表示部101aの表示領域部分にこの「貯玉」を表示させるための操作を行なった場合には、残高表示部101aの表示領域部分には、図示する「残」に代えて「貯」が表示されるとともに「貯玉」の数が表示される。
【0024】
モード表示部101bには、「玉貸」と表示されている。これは、現在、持点カードからの価値の引落方式が「玉貸モード」に設定されていることを表している。貸出モードが「玉貸モード」に設定されている場合には、遊技者の手動操作に基づいてカード残高が引落とされて遊技に使用可能な持点が貸し出される。なお、価値の引落方式には、「玉貸モード」の他、「自動玉貸モード」,「再プレイモード」,「自動再プレイモード」がある。貸出モードスイッチ104などの操作に応じて、この貸出モードが変更され、モード表示部101bの表示がこれに応じて変化する。
【0025】
「玉貸モード」において、実行スイッチ103を押圧操作すれば、持点カードのカード残高から所定数のカード残高が引落されて残高表示部101aでカード残高が減算更新表示される。一方、カード残高の引落しと引換えに所定数の持点が遊技者に付与され、付与された持点数が持点表示部101cに加算更新表示される。図示する持点表示部101cには、100個の持点が付与されている状態が示されている。
【0026】
持点表示部101cに持点が存在する状態で打球操作ハンドル7を操作すれば、遊技機49内に封入されているパチンコ玉がハンマー38により1発ずつ遊技領域8内に打込まれる。打込まれたパチンコ玉は発射玉検出器52により1つずつ検出され、検出のある毎に持点表示部101cの持点数が1つずつ減算更新表示される。
【0027】
発射勢いが弱すぎて遊技領域8にまで到達しなかったパチンコ玉はファール玉入口55より回収され、遊技盤の裏面に設けられたファール玉検出器54(図3参照)で検出される。ファール玉が検出されるごとに持点表示部101cで持点数が1つずつ加算更新表示される。これにより、遊技者が打玉が遊技領域8にまで到達する機会を得ることなく減算更新された持点を有効に再度使用することができる。
【0028】
打玉が始動口9や通常入賞口16、あるいは可変入賞球装置11に入賞すれば、その入賞に応じて所定数の持点が遊技者に付与される。遊技者に付与された持点は、持点表示部101cに加算更新表示される。また、いずれの入賞口にも入賞しなかったパチンコ玉はアウト口32より回収される。
【0029】
なお、51はアナログ表示部であり、持点表示部101cに表示されている持点数がランプの点灯量によりアナログ表示される。また、4は透明板保持枠であり、遊技領域8の前面を覆う透明板を保持している。
【0030】
遊技領域8に打込まれた打玉が始動口9に入賞すれば可変表示装置10で図柄の可変表示が開始される。そして、可変表示装置10の可変表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となればいわゆる大当りが発生する。大当りが発生すれば、ソレノイド13が励磁されて可変入賞球装置11に設けられた開閉板12が開成状態となり遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態はパチンコ玉の可変入賞球装置11への所定個数(たとえば10個)の入賞、あるいは所定期間(たとえば30秒間)の経過のうち、いずれか早い方の条件が成立することにより終了して遊技者にとって不利な第2の状態、すなわち、開閉板12が閉成した状態となる。
【0031】
可変入賞球装置11が第1の状態となっている期間中に可変入賞球装置11内に進入したパチンコ玉は入賞個数検出器15あるいは特定入賞玉検出器14により検出される。パチンコ玉が特定入賞玉検出器14により検出されれば、その回の可変入賞球装置11の第1の状態が終了するのを待って再度可変入賞球装置11を第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御がすべて終了して、いわゆる大当り状態が終了すれば、その時点で持点表示部101cに表示されている持点はすべて景品交換用の景品交換持点に変換され、遊技者が最終的に遊技を終えるまで操作部制御基板100などで記憶される。そして、遊技者が遊技終了操作を行ない、持点カードがカードユニット50から排出される際に持点カードにこの景品交換持点が累積記憶される。なお、持点表示部101cに表示されていた持点が景品交換持点に変換されると同時に持点表示部101cの表示は0クリアされる。したがって、大当りの終了後、遊技を続行するためには、改めてカード残高の引落操作を行なわなければならない。また、操作部制御基板100などに一時的に累積記憶されている景品交換持点を引落して遊技に使用することはできず、さらに持点カードに既に記録されている景品交換持点が存在するとしても、直接これを引落して遊技に使用することはできない。景品交換持点は、原則として景品交換専用の持点として定められているからである。なお、この景品交換持点と区別する意味で、特に持点表示部101cに表示され遊技に直接使用可能な持点のことを遊技可能持点と呼ぶ。
【0032】
なお、先の説明では、大当り状態が終了した時点で持点表示部101cに表示されている遊技可能持点が景品交換持点に変換される旨、説明したが、大当り成立時に可変表示装置10に停止表示されている図柄が予め定められたラッキーナンバーと一致する場合にはこれに基づいた大当り状態終了後、前述した持点の変換処理を実行することなく遊技可能持点を継続して遊技に使用可能な「持点遊技」が許容される。そして、予め定められたアンラッキーランバーが可変表示装置10に停止表示され、大当りが発生したことを条件に持点遊技の許容状態が取消されて大当りの終了後に前述した持点の変換処理が実行される。
【0033】
さて、遊技機49での遊技状況に応じて持点数が残り少なくなれば、再度実行スイッチ103を押圧操作することによりカード残高が減算更新されるとともに持点を加算更新させることができる。しかしながら、カード残高のこのような引落操作が面倒である場合には、貸出モードスイッチ104を押圧操作して「モード」を「自動玉貸モード」に変更すればよい。これにより、遊技可能持点が所定数以下になれば自動的にカード残高が引落されて持点表示部101cに所定数の持点が加算更新表示されるようになる。モードが「自動玉貸モード」にある場合には、モード表示部101bに「自動玉貸」と表示される。
【0034】
食事をとるなどの目的のために一旦遊技を中断したい場合には、精算/中断スイッチ102と実行スイッチ103とを操作することにより、中断途中から遊技を再開させる権利を有した状態で遊技を中断することができる。精算/中断スイッチ102を1回押圧操作すれば状況表示器101に遊技を終了したいのかあるいは遊技を中断したいのかを問うメッセージと、それぞれの場合に応じて行なうべき操作内容が表示される。そこで、メッセージ表示に従って再度精算/中断スイッチ102を押圧操作すれば状況表示器101に中断する場合の操作内容がメッセージ表示される。そして、このメッセージ表示に従って実行スイッチ103を押圧操作することにより中断操作が完結する。持点表示部101cには、遊技が中断中である旨のメッセージが表示され、中断操作が行なわれた際にカードユニット50に挿入されていた持点カード以外のカードを使用した遊技が拒絶される。
【0035】
遊技を終了する場合には、精算/中断スイッチ102を押圧操作すればよい。これにより持点表示部101cに所定のメッセージが表示されるのでこのメッセージに従って実行スイッチ103を押圧操作すれば遊技終了操作、すなわち精算操作(返却操作ともいう)が完結する。精算操作が行なわれれば、残高表示部101aに表示されているカード残高、および持点表示部101cに表示されている遊技可能持点が、それぞれ更新後の情報として持点カードに記録される。また、景品交換持点が存在する場合には、これが持点カードに記録される。なお、既に持点カードに以前遊技で獲得した景品交換持点が記録されている場合には、景品交換持点が加算更新されることとなる。以上において、持点カードには、カード残高の他、遊技可能持点および景品交換持点がそれぞれ記録されていることとなる。情報の書換が終了した持点カードは、カードユニット50のカード挿入・排出口22から排出される。
【0036】
持点カードに記録される景品交換持点および遊技可能持点は、それぞれの持点を所有することとなった当日限りにおいて有効な持点である。したがって、遊技可能持点を当日中に遊技に使用しない場合や景品交換持点および遊技可能持点を当日中に景品交換に使用しない場合には、翌日以降はそれらの持点は無効扱いとなる。遊技場内には、これらの持点を当日以降も景品交換に有効に使用可能な価値である「貯玉」に変換するための変換処理装置が設けられている。たとえば、この種の変換処理装置は遊技場内のスペースを有効活用するために景品交換操作を行なうための景品交換処理装置と兼用構成されている場合が多い。景品交換持点あるいは遊技可能持点を「貯玉」に変換したい場合には、それらの持点の記録された持点カードを前記変換処理装置に挿入し、貯玉に変換したい持点の種類(遊技可能持点,景品交換持点)および持点数を指定して実行操作すればよい。これにより、指定された持点が「貯玉」に変換され、持点カードに記録される。なお、操作以前に既に過去の変換操作に基づいて「貯玉」が存在する場合には、これに累積して加算更新されることになる。ここで「貯玉」を定義付けるならば、「貯玉」とは、持点を遊技場預りとして累積的に保管された価値となる。持点を「貯玉」に変換することにより、遊技行為当日のみならず過去において獲得した持点を累積的に保管できることとなる。遊技者は、貯玉を繰返し行なうことにより、一度の遊技では獲得することが困難な景品交換額の大きな景品を所有することが可能となる。また、「貯玉」の量に応じて遊技場毎に様々なサービスも可能となる。
【0037】
一方、持点カードに記録されているカード残高や遊技可能持点を使用することなく、貯玉を用いて遊技を行ないたいという遊技者のニーズがある。このようなニーズに応えるべく、たとえば、景品交換処理装置で貯玉を遊技可能持点に変換する操作を行なうことができるように構成することが考えられる。しかしながら、一々遊技機から席を離れて景品交換処理装置に赴いてこのような変換操作を行なうことは遊技者にとって不便極まりない。そこで本実施形態では、各遊技機49に設けられている操作部45を操作して、持点の引落しを行なう際にこれをカード残高から行なうのか貯玉から行なうのかを選択できるように構成されている。すなわち、操作部45に設けられた貸出モードスイッチ104を押圧操作することにより、貸出モードを、カード残高から持点を引落とす「玉貸モード」あるいは「自動玉貸モード」に設定できるとともに、貯玉から持点を引落とす「再プレイモード」あるいは「自動再プレイモード」に設定できるように構成されている。なお、貸出モードが「玉貸モード」または「再プレイモード」に設定されている場合には、実行スイッチ103の押圧操作に基づいてカード残高または貯玉から持点が引落され、貸出モードが「自動玉貸モード」または「自動再プレイモード」に選択されている場合には、遊技者の持点数が所定数以下となれば自動的にカード残高または貯玉から所定数の持点が引落されるように構成されている。
【0038】
貸出モードが「再プレイモード」あるいは「自動再プレイモード」に設定されている場合には、残高表示部101aにはたとえば図11(G)などに示すようにカード残高に代えて遊技に使用可能な貯玉数が表示される。なお、「貯」は、残高表示部101aの表示内容が貯玉数であることを表わすものである。また、この場合、モード表示部101bには、「再プレイ」あるいは「自動再プレイ」と表示される。ここで、「再プレイ」とは、特に貯玉を用いて遊技を行なうこと、あるいはその状態をいう。
【0039】
本実施形態によれば、貯玉を用いた遊技を行なうか、あるいはカード残高を用いた遊技を行なうかを遊技途中にも極めて容易に選択でき、これにより遊技者の操作性が向上される。このことは、高額景品獲得を目的として貯玉を行なう遊技者以外に、別日に遊技を行なうことを目的として貯玉を行なう遊技者を増やすこととなり、遊技者の来店回数を多くすることにつながる。
また、前述した貸出モードスイッチ104により「玉貸モード」となっているときに「再プレイ」すなわち貯玉からの引落としが行われることがなく、誤操作の防止となる。また、精算もしくは中断の場合は精算/中断スイッチ102を押圧し、実行スイッチ103を押圧することではじめて実行するので誤操作の防止となる。
【0040】
一方、貯玉をそのまま持点に引落して遊技に使用できるように構成した場合には、持点遊技と貯玉再プレイの差がなくなることなどを考慮すると遊技場にとって不利益が生ずるおそれがある。たとえば、遊技者が1000個の貯玉を所有している場合にこれをそのまま1000発のパチンコ玉を弾発可能な持点数(1000点)に変換できるように構成した場合などである。本実施形態では、遊技場側にこのような不利益が生ずることのないように貯玉から持点を引落す場合には手数料として所定数の貯玉が差引かれるように構成されている。具体的には、たとえば5つの貯玉につき貯玉1つ分を手数料として差引いて貯玉4つ分を持点数4点に変換する。残高表示部101aには、前述したように”遊技に使用可能な”貯玉数が表示されるのであり、たとえば遊技者が貯玉を1000個所有している場合には、この貯玉から予め手数料相当数の貯玉が差引かれたものがたとえば図11(G)に示すように「800」として表示される。
【0041】
遊技途中などにおいて表示切換スイッチ105を押圧操作すれば、状況表示器101には手数料の差引かれる前の貯玉数と、遊技者が現在使用している全持点数(遊技可能持点+景品交換持点)とがたとえば図12(R)に示すように右方向から左方向に横スクロールされながら表示される。
【0042】
図3は、図1に示した遊技機49およびカードユニット50の全体背面図である。図1に示した通常入賞口16や始動口9、あるいは可変入賞球装置11内に進入した入賞玉は遊技盤の裏面に導かれて入賞玉集合樋30に案内される。一方、アウト口32により回収されたアウト玉はアウト玉誘導樋53で誘導されて入賞玉検出器31で検出された入賞玉と合流する。そして、アウト玉および入賞玉は打込玉検出器33で検出された後、打込玉集合樋34に案内される。また、ファール玉入口55より回収されたファール玉はファール玉検出器54で検出された後、打込玉集合樋34に案内される。
【0043】
打込玉集合樋34に案内された打玉は傾斜に沿って発射玉供給口56へ案内される。遊技者が打球操作ハンドル7(図1参照)を操作すれば打球モータ37が駆動し、ハンマー38が間欠揺動される。ハンマー38の間欠揺動に伴って発射玉供給口56に案内されたパチンコ玉が1発ずつ遊技領域8(図1参照)へ弾発発射される。以上のようにして、遊技機49内に封入されているパチンコ玉が繰返し循環して遊技機に使用されている。
【0044】
遊技場の係員などが所定の玉抜きスイッチ(図示省略)を操作すればソレノイド58が励磁され、打込玉集合樋34の一部を形成している回動板57が所定角度回動し、玉抜き樋59と打込玉集合樋34とを連通させる。これにより、打込玉検出器33で検出された後、打込玉集合樋34を案内される封入玉は発射玉供給口56へ誘導されることなく玉抜き樋59へ案内される。玉抜き樋59へ案内された封入玉は遊技機49外部へ排出される。
【0045】
28は遊技用制御基板であり各種遊技内容の制御を行なう遊技用マイクロコンピュータ67(図4参照)が設けられている。また、60は持点用制御基板であり、持点の制御を行なうための持点制御用マイクロコンピュータ66(図4参照)が設けられている。なお、68は遊技情報などを遊技場内に設置されたホールコンピュータなどへ出力するための通信部である。
【0046】
図4は、図1に示したカードユニット50および遊技機49のブロック図である。
【0047】
カードユニット制御部65は、予め入力されている情報に基づいて連結方向表示器20を点灯表示する。カードユニット制御部65は、カードユニット50に異常のないことを条件に利用可ランプ18を点灯させる。カードユニット50に持点カードを挿入すればその持点カードが挿入検出スイッチ46で検出され、その検出信号がカードユニット制御部65に入力される。カードユニット制御部65はこれを受信して、カード挿入表示ランプ21を点灯表示させる。また、挿入された持点カードはカード搬送機構45で内部に搬送されて、持点カードの記録情報がカードリーダライタ23で読取られる。カードリーダライタ23で読取られた記録情報はカードユニット制御部65に入力される。カードユニット制御部65は、この記録情報に基づいて持点カードに記録されているカード残高を記憶する。また、持点カードに景品交換持点や貯玉が記録されている場合には、これらを併せて記憶する。さらにカードユニット制御部65は、持点カードに記録されているカード残高、遊技可能持点、景品交換持点、貯玉をそれぞれ特定可能な残高情報、遊技可能持点情報、景品交換持点情報、貯玉情報を操作部制御用マイクロコンピュータ106に出力する。操作部制御用マイクロコンピュータ106はこれらを受信してその内部にカード残高、遊技可能持点、景品交換持点、貯玉を記憶する。また、カードユニット制御部65は、遊技可能持点情報を持点制御用マイクロコンピュータ66に出力する。持点制御用マイクロコンピュータ66はこれを受信し、記憶する。以上により、カードユニット制御部65にはカード残高,景品交換持点,貯玉が記憶されることとなり、操作部制御用マイクロコンピュータ106にはカード残高,遊技可能持点,景品交換持点,貯玉が記憶されることとなり、持点制御用マイクロコンピュータ66には遊技可能持点が記憶されることとなる。
【0048】
操作部制御用マイクロコンピュータ106は、初期状態において貸出モードを玉貸モードに設定し、状況表示器101の表示制御を行なう。これにより、状況表示器101の残高表示部101aにはカード残高が表示され、モード表示部101bには「玉貸」と表示され、持点表示部101cには遊技可能持点が表示される。
【0049】
端数スイッチ19が押圧操作されれば、押圧操作信号がカードユニット制御部65を介して操作部制御用マイクロコンピュータ106に入力される。操作部制御用マイクロコンピュータ106は、この入力信号に基づいてカード残高の端数を残高表示部101aに所定期間表示させる。
【0050】
貸出モードスイッチ104が押圧操作され、モード選択信号が操作部制御用マイクロコンピュータ106で検出される毎に操作部制御用マイクロコンピュータ106は貸出モードを順次変更して状況表示器101の残高表示部101aおよびモード表示部101bの表示内容を切換える。また、操作部制御用マイクロコンピュータ106に貸出モードスイッチ104の押圧操作信号が入力されれば、操作部制御用マイクロコンピュータ106は持点制御用マイクロコンピュータ66およびカードユニット制御部65にモード選択信号を出力する。持点制御用マイクロコンピュータ66またはカードユニット制御部65は、このモード選択信号に基づいて貸出モードを把握する。
【0051】
表示切換スイッチ105が押圧操作されれば、その押圧信号が操作部制御用マイクロコンピュータ106に入力される。操作部制御用マイクロコンピュータ106はこの入力信号に基づいて状況表示器101に全持点数(景品交換持点+遊技可能持点)と貯玉数とを表示させる。
【0052】
実行スイッチ103の押圧操作に基づいた押圧信号が操作部制御用マイクロコンピュータ106に入力されれば、操作部制御用マイクロコンピュータ106は貸出モードが「玉貸モード」であるか「再プレイモード」である場合には、引落要求情報をカードユニット制御部65に出力する。カードユニット制御部65は、引落要求情報が入力されれば、貸出モードが「玉貸モード」である場合には記憶しているカード残高から所定数のカード残高を減算更新し、残高減算情報を操作部制御用マイクロコンピュータ106に出力するとともに遊技可能持点加算情報を持点制御用マイクロコンピュータ66に出力する。遊技可能持点加算情報を受信した持点制御用マイクロコンピュータ66は、記憶している遊技可能持点に所定数の持点を加算更新し、操作部制御用マイクロコンピュータ106に遊技可能持点加算情報を出力する。操作部制御用マイクロコンピュータ106は、持点制御用マイクロコンピュータ66から出力された遊技可能持点加算情報に基づいて内部に記憶されている遊技可能持点の加算更新処理を実行する。また、カードユニット制御部65から入力された残高減算情報に基づいて内部に記憶されているカード残高の減算更新処理を実行する。
【0053】
一方、操作部制御用マイクロコンピュータ106からカードユニット制御部65に引落要求情報が入力された際に貸出モードが「再プレイモード」に設定されている場合には、カードユニット制御部65はその内部に記憶されている貯玉から所定数の貯玉を減算更新する。そして、貯玉減算情報を操作部制御用マイクロコンピュータ106に出力するとともに遊技可能持点加算情報を持点制御用マイクロコンピュータ66に出力する。カードユニット制御部65から出力された貯玉減算情報が操作部制御用マイクロコンピュータ106に入力されれば、操作部制御用マイクロコンピュータ106はその内部に記憶されている貯玉の減算更新処理を実行する。一方、カードユニット制御部65から遊技可能持点加算情報の入力を受けた持点制御用マイクロコンピュータ66は、前述と同様にして遊技可能持点の加算更新処理を実行し、遊技可能持点加算情報を操作部制御用マイクロコンピュータ106に出力する。
【0054】
貸出モードが「自動玉貸モード」に設定されているか、あるいは「自動再プレイモード」に設定されている場合において遊技可能持点が所定数以下であることが検出されれば、操作部制御用マイクロコンピュータ106は自動的に引落要求信号をカードユニット制御部65に出力する。これにより、前述した手順に従って遊技可能持点の加算更新が行なわれる。
【0055】
打玉の弾発発射に伴って発射玉検出器52でパチンコ玉の発射が1発ずつ検出される毎にその検出信号が持点制御用マイクロコンピュータ66に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ66は、この検出信号に基づいて記憶している持点の減算更新を行なうとともに遊技可能持点減算情報を操作部制御用マイクロコンピュータ106に出力する。操作部制御用マイクロコンピュータ106は、この遊技可能持点減算情報に基づいてその内部に記憶されている遊技可能持点の減算更新を行なうとともに持点表示部101cの表示を更新する。
【0056】
ファール玉検出器54でファール玉が検出されればその検出信号が持点制御用マイクロコンピュータ66に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ66は、この検出信号に基づいて記憶している遊技可能持点を加算更新するとともに遊技可能持点加算情報を操作部制御用マイクロコンピュータ106に出力する。
【0057】
入賞玉検出器31で入賞玉が検出されれば、入賞玉検出信号が持点制御用マイクロコンピュータ66に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ66は、入賞玉検出信号に基づいて、内部に記憶している遊技可能持点を加算更新し、操作部制御用マイクロコンピュータ106に持点加算情報を出力する。
【0058】
打込玉検出器33で打込玉が検出されれば、その検出信号が持点制御用マイクロコンピュータ66に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ66は、これを検出して、打込玉総数をカウントする。また、持点制御用マイクロコンピュータ66は、記憶している遊技可能持点が所定数となる毎にアナログ表示部51に表示制御用信号を出力する。これにより、アナログ表示部51では遊技者の持点獲得状況が表示される。
【0059】
可変表示装置10で可変表示が行なわれた結果、大当りが発生した場合には遊技制御用マイクロコンピュータ67から持点制御用マイクロコンピュータ66に大当り情報と大当り図柄確定用情報とが入力される。遊技用マイクロコンピュータ67は、大当りの発生から当該大当りに基づく繰返し継続制御終了まで大当り情報を出力している。したがって、持点制御用マイクロコンピュータ66は大当り情報の入出力状況により遊技状態が大当り状態であるか否かを把握可能である。また、大当り図柄確定用情報には、大当り図柄の種類を特定可能な情報が含まれている。したがって、たとえば前述したようなラッキーナンバー制度が遊技場で採用されている場合には、持点制御用マイクロコンピュータ66は、大当りに基づいた繰返し継続制御後、持点遊技を許容するか否かをこの大当り図柄確定用情報に基づいて判断できる。そして、持点制御用マイクロコンピュータ66により、持点遊技を許容しない旨の判断がなされた場合には、たとえば大当りに基づく繰返し継続制御終了後、遊技者が所有している遊技可能持点が景品交換持点に変換されることとなる。具体的には、大当りの終了したことが持点制御用マイクロコンピュータ66で検出されれば、持点制御用マイクロコンピュータ66はその内部に記憶されている遊技可能持点の大きさを特定可能な遊技可能持点情報をカードユニット制御部65に出力する。カードユニット制御部65は、この遊技可能持点情報に基づいてその内部に記憶している景品交換持点の加算更新処理を実行する。一方、持点制御用マイクロコンピュータ66は、記憶している遊技可能持点数を0にクリアするとともに遊技可能持点をクリアするための情報を操作部制御用マイクロコンピュータ106に出力する。操作部制御用マイクロコンピュータ106はこの情報に基づいて、内部に記憶している遊技可能持点を0にクリアする。また、持点制御用マイクロコンピュータ66は、操作部制御用マイクロコンピュータ106に景品交換持点加算情報を出力する。操作部制御用マイクロコンピュータ106は、この景品交換持点加算情報に基づいてその内部に記憶している景品交換持点の加算更新処理を実行する。
精算/中断スイッチ102と実行スイッチ103とが操作され、操作部制御用マイクロコンピュータ106で遊技の中断要求のある旨が検出されれば、操作部制御用マイクロコンピュータ106は遊技中断情報をカードユニット制御部65に出力する。遊技中断情報を受信したカードユニット制御部65は、持点制御用マイクロコンピュータ66に遊技中断情報を出力する。遊技中断情報を受信した持点制御用マイクロコンピュータ66は、遊技用マイクロコンピュータ67に遊技中断情報を出力するとともにカードユニット制御部65に対して現在遊技者が所有している遊技可能持点を特定可能な遊技可能持点情報を出力する。遊技可能持点情報を受信したカードユニット制御部65は、その内部に記憶している景品交換持点,貯玉および持点制御用マイクロコンピュータ66から出力された情報により特定される遊技可能持点をカードリーダライタ23内に取込まれている持点カードに更新記録する。さらにカードユニット制御部65は、中断している遊技機の台番号を特定可能な情報などを含む中断情報を持点カードに記録する。そして、カードユニット制御部65はカードリーダライタ23にカード排出指令信号を出力し、持点カードを外部に排出させるとともに操作部制御用マイクロコンピュータ106に中断情報を出力する。中断情報を受けた操作部制御用マイクロコンピュータ106は、状況表示器101に中断中のメッセージを表示するための表示制御を行なう。一方、持点制御用マイクロコンピュータ66から中断情報を受信した遊技用マイクロコンピュータ67は、打球モータ37(図3参照)を不能動化するための制御を行なう。これにより、遊技機49の打球操作ハンドル7を操作しても、パチンコ玉を発射できない状態となる。
【0060】
遊技機49が中断状態にある場合にカードユニット50に持点カードが挿入されれば、カードユニット制御部65により持点カードの中断情報に基づいた照合処理が実行される。そして、持点カードに記録されている台番号が一致すれば、さらにカード残高や遊技可能持点,景品交換持点,貯玉が一致するか否かが判断され、すべて一致する場合には、遊技が許容されることとなる。
【0061】
精算/中断スイッチ102と実行スイッチ103とが押圧操作され、操作部制御用マイクロコンピュータ106で遊技の終了要求のある旨が検出されれば、精算要求信号が操作部制御用マイクロコンピュータ106からカードユニット制御部65へ出力される。カードユニット制御部65は、中断要求信号が入力された場合と同様にして遊技可能持点を把握し、持点カードの記録情報更新した後これを排出させる。一方、操作部制御用マイクロコンピュータ106は、貸出モードおよび状況表示器101の表示をリセットし、また持点制御用マイクロコンピュータ66はその記憶内容をリセットする。
【0062】
図5,図6は、情報入力制御処理の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに基づく制御プログラムは、操作部制御用マイクロコンピュータ106内に記憶されており、操作部制御用マイクロコンピュータ106はこの制御用プログラムに基づいて以下に説明する情報入力制御処理を実行する。
【0063】
まず、S1において、残高情報が入力されたか否かかが判断される。残高情報は、持点カードがカードユニット50に挿入された際にカードユニット制御部65から入力される情報であり、これに基づいて持点カードに記録されているカード残高が特定される。残高情報が入力されている場合には、S2に進む。S2では、残高情報に基づいてカード残高が記憶される。そしてS3に進み、記憶したカード残高に基づいてカード残高数を状況表示器101の残高表示部101aに表示する制御が行なわれ、処理が終了する。
【0064】
一方、S1において残高情報が入力されていないと判断された場合には、S4に進む。S4では遊技可能持点情報が入力されているか否かが判断される。遊技可能持点情報は、持点カードがカードユニット50に挿入された際に入力される情報であり、この遊技可能持点情報により持点カードに記録されている遊技可能持点数が特定される。遊技可能持点情報が入力されている場合には、S5に進み、この情報に基づいて遊技可能持点数が記憶される。そして、S6に進み、記憶した遊技可能持点数に基づいて状況表示器101の持点表示部101cに遊技可能持点が表示され、処理が終了する。
【0065】
一方、S4において遊技可能持点情報が入力されていない場合には、S7に進む。S7では、残高減算情報が入力されているか否かが判断される。残高減算情報は、カード残高の減算を行なう際にカードユニット制御部65から入力される情報である。残高減算情報が入力されている場合には、S8に進み、残高データを減算更新する処理が実行される。次にS9に進み、残高表示部101aにカード残高を表示中であるか否かが判断される。カード残高を表示中である場合にはS10に進み、その表示内容が更新され、表示中でない場合にはそのまま処理が終了する。
【0066】
一方、S7で残高減算情報が入力されていない場合には、S11に進む。S11では、遊技可能持点加算情報が入力されているか否かが判断される。遊技可能持点加算情報は、遊技可能持点を加算する際に持点制御用マイクロコンピュータ66から入力される情報であり、この遊技可能持点加算情報により加算すべき持点数が特定できる。遊技可能持点加算情報が入力されている場合には、S12に進み、遊技可能持点データを加算更新する処理が実行され、後述するS15に進む。
【0067】
一方、S11において遊技可能持点加算情報が入力されていない場合には、S13に進む。S13では、遊技可能持点減算情報が入力されているか否かが判断される。遊技可能持点減算情報は、遊技可能持点を減算更新する際に持点制御用マイクロコンピュータ66から入力される情報であり、この遊技可能持点減算情報に基づいて、減算更新すべき遊技可能持点が把握できる。遊技可能持点減算情報が入力されている場合には、S14に進み、遊技可能持点データを減算更新する処理が実行される。そして、次にS15に進み、遊技可能持点を表示中であるか否かが判断される。遊技可能持点を表示中である場合には、S16に進み、状況表示器101の持点表示部101cの表示を更新する制御が実行される。一方、遊技可能持点を表示中でない場合には、そのまま処理が終了する。
【0068】
一方、S13において遊技可能持点減算情報が入力されていない場合には、S17に進む。S17では、貯玉情報が入力されているか否かが判断される。貯玉情報は、持点カードがカードユニット50に挿入された際にカードユニット制御部65から入力される情報であり、これにより持点カードに記録されている貯玉数が特定される。貯玉情報が入力されている場合には、S18に進み、貯玉数が記憶され、処理が終了する。一方、S17において貯玉情報が入力されていないと判断された場合には、図6を参照して、S19に進む。S19では、貯玉減算情報が入力されているか否かが判断される。貯玉減算情報は、玉貸モードが「再プレイモード」あるいは「自動再プレイモード」に設定されている場合において玉貸が行なわれる際にカードユニット制御部65から入力される情報である。貯玉減算情報が入力されている場合には、S20に進み、貯玉減算情報に基づいて貯玉データの減算更新処理が実行される。そして、S21に進み、残高表示部101aに再プレイ用持点(遊技に使用可能な貯玉数)を表示中であるか否かが判断される。そして、残高表示部101aに再プレイ用持点を表示中であると判断された場合には、S22に進みその表示が更新され、表示中でないと判断された場合には、そのまま処理が終了する。
【0069】
一方、S19において貯玉減算情報が入力されていないと判断された場合には、S23に進む。S23では景品交換持点情報が入力されているか否かかが判断される。景品交換持点情報は持点カードがカードユニット50に挿入された際にカードユニット制御部65から入力される情報であり、この情報により持点カードに記録されている景品交換持点数が特定できる。景品交換持点情報が入力されている場合には、S24に進み、この景品交換持点情報に基づいて景品交換持点が記憶され、処理が終了する。
【0070】
一方、景品交換持点情報が入力されていない場合には、S25に進む。S25では、景品交換持点加算情報が入力されているか否かが判断される。景品交換持点加算情報は、景品交換持点を加算する際に持点制御用マイクロコンピュータ66から入力される情報であり、この情報により加算更新するべき景品交換持点数が特定される。景品交換持点加算情報が入力されている場合には、S26に進み、景品交換持点の加算更新処理が実行された後、処理が終了する。一方、S25において景品交換持点加算情報が入力されていない場合には、S27に進む。S27では、中断解除情報が入力されているか否かが判断される。中断解除情報は中断されていた遊技が再開される際にカードユニット制御部65から入力される情報である。中断解除情報が入力されていない場合には、処理が終了する。一方、中断解除情報が入力されている場合には、S28に進み、状況表示器101に表示されている「中断中」の表示を中断前の表示に戻して遊技可能持点数などを表示する制御が実行された後、処理が終了する。
【0071】
図7は、モード変更制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。また、図11,図12は、操作部45に設けられた状況表示器101の表示例を説明するための説明図である。必要に応じて、図11を参照しつつ、図7に示したモード変更制御処理の処理手順を以下に説明する。
【0072】
モード変更制御処理の処理手順に基づく制御プログラムは、操作部制御用マイクロコンピュータ106内に記憶されており、操作部制御用マイクロコンピュータ106はこの制御プログラムに基づいて以下に説明するモード変更制御処理を実行する。
【0073】
まず、S101において、貸出モードスイッチ104が押圧操作されたか否かが判断され、操作されていない場合には処理が終了する。一方、押圧操作されている場合には、S102に進む。
【0074】
S102では、精算あるいは中断実行操作待ち状態にあるか否かが判断される。すなわち、貸出モードスイッチ104が押圧操作された時点において精算処理中あるいは中断処理中であるか否かが判断される。精算処理中であるかまたは中断処理中である場合には、処理が終了する。そうでない場合には、S103に進む。S103では、遊技が中断中であるか否かが判断され、中断中である場合には処理が終了する。一方、中断中でない場合には、S104に進む。S104では、貸出モードが玉貸モードであったか否か、すなわち、S101で貸出モードスイッチ104が押圧操作された時点で貸出モードが玉貸モードであるか否かかが判断される。玉貸モードであった場合には、S105に進む。S105では、貸出モードを自動玉貸モードにするか否かの選択メッセージが状況表示器101に表示される。この表示例を図11(D)に示す。
【0075】
図11(D)を参照して、状況表示器101には、図示するメッセージが右方向から左方向に横スクロールで表示される。
【0076】
次に、S106に進み、メッセージに応じて貸出モードスイッチ104が押圧操作されたか否かが判断される。貸出モードスイッチ104が押圧操作されない場合には、S107に進み、所定時間が経過したか否かが判断され、所定時間が経過していない場合にはS105に戻る。一方、所定時間が経過している場合には、S108に進み、モード表示部101bに「自動玉貸」と表示する。この表示例を図11(E)に示す。
【0077】
図11(E)を参照して、モード表示部101bには、「自動玉貸」と表示されている。
【0078】
次にS109に進み、自動玉貸モード選択信号が持点制御用マイクロコンピュータ66とカードユニット制御部65とに出力され、貸出モードが自動玉貸モードに切換えられ、処理が終了する。
【0079】
一方、S106において貸出モードスイッチ104が押圧操作された場合には、S111に進む。S111では、状況表示部101に再プレイモードにするかどうかの選択を要求する選択メッセージが表示される。この表示例を図11(F)に示す。
【0080】
図11(F)を参照して、図示するようなメッセージが右方向から左方向に横スクロール表示される。なお、このようなメッセージ表示が行なわれる前に再プレイモードにした場合に貯玉をいくら遊技に使用できるか否か予め表示されるように構成してもよい。たとえば、図11(G)に示すような表示が所定期間行なわれ、再プレイモードを選択したと仮定した場合の表示が行なわれるようにするとよい。
【0081】
次にS112に進み、貸出モードスイッチ104が押圧操作されたか否かが判断される。そして押圧操作されていない場合には、S113に進み、所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過していない場合には、S111に戻り、所定時間が経過している場合にはS114に進む。S114では、モード表示部101bに「再プレイ」を表示する制御が実行される。次にS115に進み、残高表示部101aに再プレイに使用できる持点数、すなわち、遊技者が所有している貯玉数から手数料を差引いた貯玉数が表示される。S114およびS115の処理による表示例を図11(G)に示す。
【0082】
図11(G)を参照して、残高表示部101aには、遊技者の所有している貯玉総数「1000」から手数料分の「200」を差引いた貯玉数「800」が表示されており、モード表示部101bには「再プレイ」と表示されている。
【0083】
次にS116に進み、再プレイモード選択信号がカードユニット制御部65と持点制御用マイクロコンピュータ66とに出力され、貸出モードが再プレイモードに設定される。そして、その後処理が終了する。
【0084】
一方、S112において貸出モードスイッチ104が押圧操作された場合には、S118に進む。S118では、状況表示器101に自動再プレイにするかどうかの選択を問う選択メッセージが表示される。このメッセージ表示例を図11(I)に示す。
【0085】
図11(I)を参照して、状況表示器101には、図示するようなメッセージが右方向から左方向に横スクロール表示される。
【0086】
次にS119に進み、貸出モードスイッチ104が押圧操作されたか否かが判断される。押圧操作されていない場合には、S120に進み、所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過していない場合には、S118に戻る。一方、所定時間が経過している場合には、S121に進み、モード表示部101bに「自動再プレイ」と表示する制御を行なう。この表示例を図11(J)に示す。
【0087】
図11(J)を参照して、モード表示部101bには、「自動再プレイ」と表示されている。
【0088】
次にS122に進み、自動再プレイモード選択信号がカードユニット制御部65と持点制御用マイクロコンピュータ66とに出力され、貸出モードが自動再プレイモードに設定され、処理が終了する。
【0089】
一方、S119において貸出モードスイッチ104が押圧された場合には、S123に進む。S123では、貸出目的を玉貸モードにするかどうかの選択を問う選択メッセージが表示される。この表示例を図11(K)に示す。
【0090】
図11(K)を参照して、状況表示器101には、図示するようなメッセージが右方向から左方向に横スクロール表示される。
【0091】
次にS124に進み、貸出モードスイッチ104が押圧操作されたか否かが判断される。貸出モードスイッチ104が押圧操作されている場合には、前記S105に戻る。一方、貸出モードスイッチ104が押圧操作されていない場合には、S125に進み、所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過していない場合には、S123に戻る。一方、所定時間が経過している場合には、S126に進み、モード表示部101bに「玉貸」を表示する制御が行なわれる。次にS127に進み、残高表示部101aにカード残高を表示する制御が行なわれる。次にS128に進み、玉貸モード選択信号がカードユニット制御部65と持点制御用マイクロコンピュータ66とに出力され、貸出モードが玉貸モードに設定される。
【0092】
さて、以上の説明において、S104で貸出モードが玉貸モードであると判断されてから貸出モードスイッチ104が合計4回押圧操作されることにより、貸出モードがもとの玉貸モードに戻ることとなる。つまり、貸出モードが玉貸モードである場合には、貸出モードスイッチ104の押圧操作のある毎に貸出モードが玉貸モードから自動玉貸モードへ、自動玉貸モードから再プレイモードへ、再プレイモードから自動再プレイモードへ変更され、さらに貸出モードスイッチ104が押圧操作されればもとの玉貸モードに変更されることとなる。
【0093】
このモード切換遷移図を図13に示している。
図13を参照して、たとえば現在の貸出モードが再プレイモードにある場合には、貸出モードスイッチ104の押圧操作に基づいて貸出モードが自動再プレイモードに変更され、現在の貸出モードが自動玉貸モードにある場合には貸出モードスイッチ104の押圧操作に基づいて貸出操作が再プレイモードに変更されることとなる。
【0094】
再び図7を参照して、S104で現在の貸出モードが玉貸モードでないと判断された場合には、S110に進む。そして、自動玉貸モードであった場合には、S111に進み、S111以降で必要に応じて再プレイモードにするための前述した処理が実行されることとなる。一方、S110で自動玉貸モードでもないと判断された場合には、S117に進み、再プレイモードであったか否かが判断される。そして、再プレイモードであった場合には、前記S118に進み、S118以降で必要に応じて自動再プレイモードにするための処理が前述のように実行されることとなる。一方、S117において再プレイモードでないと判断された場合には、現在の貸出モードは自動再プレイモードであると判断され、前記S123に進み、必要に応じて貸出モードを玉貸モードに設定するための処理が実行されることとなる。
【0095】
図8は、精算・中断操作制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づく制御プログラムは、操作部制御用マイクロコンピュータ106内に記憶されており、操作部制御用マイクロコンピュータ106はこの制御プログラムに基づいて以下に説明する精算・中断操作制御処理を実行する。なお、以下の説明においては、図11,図12を必要に応じて参照する。
【0096】
まず、S201において、精算/中断スイッチ100に押圧操作のない場合には処理が終了する。一方、押圧操作がある場合には、S202に進む。S202では、貸出モードの選択操作中であるか否かが判断される。たとえば、図11を参照して、状況表示器101に図11(D)や図11(F)、図11(I)、図11(K)などの表示が行なわれている最中であり、遊技者が貸出モードの選択操作を行なっている途中であるか否かが判断される。貸出モードの選択中である場合には処理が終了し、選択中でない場合には、S203に進む。
【0097】
S203では、遊技が中断中にあるか否かが判断され、中断中の場合には処理が終了し、中断中でない場合にはS204に進む。S204では、モード表示部101bに「精算」を表示する制御が実行される。この表示例を図12(L)に示す。
【0098】
図12(L)を参照して、モード表示部101bには「精算」と表示されている。
【0099】
次にS205に進み、所定時間が経過しているか否かが判断され、所定時間が経過していない場合にはS204に戻る。一方、所定時間が経過している場合にはS206に進む。S206では、精算するか否かの選択を問う選択メッセージを状況表示器101に表示する制御が実行される。この表示例を図12(M)に示す。
【0100】
図12(M)を参照して、状況表示器101には図示するようなメッセージが右方向から左方向に横スクロール表示される。
【0101】
次にS207に進み、精算/中断スイッチ102が押圧操作されたか否かが判断される。精算/中断スイッチ102が押圧操作されていない場合にはS217に進み、実行スイッチ103が押圧操作されたか否かが判断される。遊技者が精算を行なうべく、図12(M)に示したメッセージに従って実行スイッチ102を押圧操作すれば、その押圧操作が検出されてS217でYESの判断がされる。そしてS218に進み、精算信号がカードユニット制御部65に出力される。次にS219に進み、状況表示器101の表示内容を初期表示に戻すための制御が実行される。この制御表示例を図12(L),図12(N),図11(A)を用いて説明する。まず、図12(L)に示すようにモード表示部101bに「精算」と表示されている状態において実行スイッチ103が押圧操作されれば、状況表示器101の表示が図12(N)のように切換わり、図示するメッセージが左方向から右方向へ横スクロール表示される。図12(N)の表示が行なわれてから所定時間経過後、図11(A)に示す初期画面表示に切換わるのである。残高表示部101aは、その残高数は0にリセットされている。また、モード表示部101bの表示は玉貸モードを示す「玉貸」に切換わる。持点表示部101cの持点数は0にリセットされている。このように、状況表示器101の表示内容が初期表示にリセットされた後、処理が終了する。
【0102】
一方、S217において実行スイッチ103が押圧操作されていない場合には、S220に進み、所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間として、たとえば30秒あるいは1分程度の時間が経過したと判断された場合には、遊技者には精算の意思のないものとみなし処理がS221に進む。そして、精算/中断スイッチ102の押圧操作がS201で検出される前の表示状態に状況表示器101が表示制御され、処理が終了する。
【0103】
一方、S220で所定時間が経過していないと判断された場合には、S206に戻ることとなる。
【0104】
また、S207で精算/中断スイッチ102が押圧された場合には、S208に進む。S208では、モード表示部101bに「中断」と表示する制御が行なわれる。この表示例を図12(O)に示す。
【0105】
図12(O)を参照して、モード表示部101bには「中断」と表示されている。
【0106】
次に、S209に進み、所定時間が経過したか否かが判断され、経過していない場合にはS208に戻り、経過している場合にはS210に進む。S210では、中断するか否かの選択を問うメッセージを状況表示器101に表示するための制御が実行される。この表示例を図12(P)に示す。
【0107】
図12(P)を参照して、状況表示器101には図示するようなメッセージが右方向から左方向に横スクロール表示される。
【0108】
次にS211に進み、遊技者が操作をキャンセルするべく、メッセージに従って精算/中断スイッチ102を押圧操作したと判断された場合には、S221に進み、精算/中断スイッチ102の押圧操作がS201で検出される以前の表示内容に状況表示器101が表示制御され、処理が終了する。一方、精算/中断スイッチ102の押圧操作がないと判断された場合には、S212に進み、実行スイッチ103が押圧操作されたか否か、すなわち、中断のための操作が行なわれたか否かが判断される。実行スイッチ103が押圧操作された場合にはS213に進む。S213では、中断信号がカードユニット制御部65に出力される。次にS214に進み、中断中である旨の表示が状況表示器101で行なわれる。この表示例を図12(Q)に示す。
【0109】
図12(Q)を参照して、状況表示器101には中断中である旨のメッセージが表示されている。なお、状況表示器101にさらに中断時間を表示するように構成してもよい。たとえば、中断操作が行なわれてからの経過時間を表示するように構成してもよく、また、中断許容時間を予め設定し、中断許容時間に至るまでの残り時間を表示するように構成してもよい。
【0110】
一方、S212において実行スイッチ103が押圧操作されていない場合には、S215に進む。S215では、所定時間が経過しているか否かが判断される。所定時間として、たとえば30秒あるいは1分程度が経過していると判断され、遊技者が明らかに中断する意思のないものとみなされる場合には、S216に進み、S201で精算/中断スイッチ102が押圧操作される前の表示に状況表示器101の表示内容が切戻され、処理が終了する。一方、S215で所定時間が経過していない場合には、前記S210に進む。
【0111】
図9は、表示切換制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づく制御プログラムは、操作部制御用マイクロコンピュータ106内に記憶されており、操作部制御用マイクロコンピュータ106はこの制御用プログラムに基づいて以下に説明する表示切換制御処理を実行する。なお、以下の説明においては必要に応じて図11,図12を参照する。
【0112】
まず、S301において表示切換スイッチ105が押圧操作されたか否かが判断され、押圧操作のない場合には処理が終了する。一方、表示切換スイッチ105が押圧操作されている場合にはS302に進み、貸出モードの選択中の状態にあるか否かが判断される。貸出モードの選択中にある場合には処理が終了し、貸出モードの選択中でない場合にはS303に進む。S303では、精算操作あるいは中断操作の実行待ち状態にあるか否かが判断される。具体的には、図8に示した精算/中断操作制御処理が実行されている途中であるか否かが判断される。そして、精算あるいは中断の実行操作待ちにある場合には処理が終了する。そうでない場合にはS304に進む。
【0113】
S304では、遊技可能持点と景品交換持点とを足し合わせた全持点数と、貯玉数とを状況表示器101に表示する制御が実行される。この表示例を図12(R)に示す。
【0114】
図12(R)を参照して、状況表示器101には、景品交換持点と遊技可能持点とを足し合わせた全持点数と貯玉数とが表示されている。なお、この際に表示される貯玉数は前述したような手数料の差引かれていないものである。また、この表示例では、全持点として景品交換持点と遊技可能持点とを足し合わせた持点数が表示されるように構成しているが、これに代えて遊技可能持点と景品交換持点とをそれぞれ分けてのみが表示されるように構成してもよい。また、貯玉数のみが表示されるように構成してもよく、カード残高や貯玉数から手数料を差引いた再プレイ持点数も表示されるように構成してもよい。
【0115】
次にS305に進み、所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過していない場合には、S304に戻り、経過している場合にはS306に進む。
【0116】
S306では、S301で表示切換スイッチ105が押圧操作される前の表示に状況表示器101の表示内容が切戻される。たとえば、図11(B)に示してような表示内容が状況表示器101に表示されている場合において、表示切換スイッチ105が押圧操作されれば図12(R)に示したような表示内容に切換わり、さらに所定時間が経過すれば図11(B)に示したもとの表示内容に切戻されることとなる。表示の切戻し制御が終了した後処理が終了する。
【0117】
図10は、玉貸操作制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに基づく制御プログラムは、操作部制御用マイクロコンピュータ106内に記憶されており、操作部制御用マイクロコンピュータ106はこの制御プログラムに基づいて以下に説明する玉貸・再プレイ操作制御処理を実行する。なお、以下の説明においては、必要に応じて図11を参照する。
【0118】
まず、S401において貸出モードが玉貸モード中であるか否か、すなわち玉貸モードに設定されているか否かが判断される。玉貸モード中でない場合にはS404に進み、貸出モードが再プレイモード中にあるか否か、すなわち貸出モードが再プレイモードに設定されているかが判断される。再プレイモード中でない場合には処理が終了する。すなわち、貸出モードが玉貸モードでもなく再プレイでもない場合には、貸出モードは自動玉貸モードか自動再プレイモードかのいずれかの状態に設定されていることとなる。この場合には、遊技者の操作により実行スイッチ103が押圧操作されても玉貸のための実行要求信号は出力されないように構成されている。なお、これに代えて、貸出モードが玉貸モードまたは再プレイモードに設定されていない場合であっても、遊技者の実行スイッチ103の押圧操作に基づいて実行要求信号が出力され、この実行要求信号に基づいて玉貸動作が行なわれるように構成してもよい。一方、S404で再プレイモード中であると判断された場合には、後述するS402に進む。
【0119】
S401で貸出モードが玉貸モードにあると判断された場合、あるいはS404でYESの判断がされた場合には、S402に進み、実行スイッチ103が押圧操作されたか否かが判断される。実行スイッチ103が押圧操作されない場合には処理が終了する。一方、実行スイッチ103が押圧操作された場合にはS403に進む。S403では、実行要求信号(引落要求信号)がカードユニット制御部65に出力される。カードユニット制御部65は、この実行要求信号に基づいて貸出モードに応じた以下の処理を実行する。
【0120】
貸出モードが玉貸モードの場合には、カード残高の更新を行なうとともに持点制御用マイクロコンピュータ66に持点の加算更新を指令する。ここで図11(B),図11(C)を参照して、玉貸が行なわれる際の状況表示器101の表示例を説明する。たとえば図11(B)は、持点カードがカードユニット50に挿入された際の表示例であり、残高表示部101aにはカード残高数「100」と表示され、持点表示部101cには持点数が「0」であることが表示されている。また、モード表示部101bには貸出モードが「玉貸モード」であることが表示されている。この状態で遊技者が実行スイッチ103を押圧すれば図10のS403で実行要求信号が出力され、これに基づいてカード残高の引落と持点の更新とが行なわれる。そして、状況表示器101の表示状態が図11(C)のように変化する。すなわち、カード残高が5度数分引落とされ、これに伴って持点数が125点加算更新されている。
【0121】
一方、貸出モードが再プレイモードの場合には、実行要求信号が入力されたことに基づいて貯玉から所定数の貯玉を減算更新し、持点制御用マイクロコンピュータ66に持点数の加算更新を行なう旨、指令する。これにより遊技者所有の貯玉が減算更新されるとともに所定数の持点が遊技者に付与される。貯玉を使用して持点の更新を行なわれる際に状況表示器101で表示される表示例を図11(G),図11(H)に示す。
【0122】
図11(G)を参照して、モード表示部101bには、貸出モードが「再プレイモード」に設定されていることが表示されており、残高表示部101aには遊技に使用可能な貯玉数が表示されている。なお、前述のとおりこの貯玉数は、遊技に使用することを前提として予め手数料が差引かれたものである。この状態で遊技者が実行スイッチ103を押圧操作すれば、状況表示器101の表示内容が図11(H)のように変化する。すなわち、残高表示部101aには図11(G)に示した貯玉数から100個の貯玉数が引落とされた後の貯玉数が表示され、持点表示部101cには貯玉の引落に伴って100個の持点数が加算更新されている。
【0123】
S403で実行要求信号が出力された後、処理が終了する。
図13は、貸出モードスイッチ104の押圧に伴って順次変化する貸出モードの循環順序を説明するための説明図である。図示するように、貸出モードは貸出モードスイッチ104の押圧操作が行なわれるたびに、玉貸,自動玉貸,再プレイ,自動再プレイ,玉貸,…の順序で順次変化する。そして、モード表示部101bに貸出モードが順次表示されることとなる。なお、図13に示した矢印方向に貸出モードを変換するための表示切換スイッチ105に加えて、この方向とは反対方向に貸出モードを変換させるための表示切換スイッチを設けて、両スイッチの操作により貸出モードを設定できるように構成してもよい。
【0124】
図14は、貸出モードの選択方法に関し、その変形例を説明するための説明図である。この変形例は、図13に示した説明図と比較して、1回の実行スイッチ102の押圧操作により引落とすカード残高数および貯玉数が選択できるように構成されている。そして、モード表示部101bには、貸出モードに加えて引落数がたとえば「玉貸 100」あるいは「自動再プレイ 75」などと表示される。モード表示部102bの表示内容および貸出モードは、貸出モードスイッチ104の押圧操作毎に図の矢印に示す順序に従って順次変更されることとなる。なお、この変形例では玉貸モードと引落数とを1つの表示部(モード表示部101b)に表示するようにしているが、これに代えて引落数を別の表示器で表示するように構成してもよい。また、引落数を設定するための金額設定スイッチを貸出モードスイッチ104と別に構成してもよい。
【0125】
図15(A),(B)は、図2などに示した操作部45に関し、その変形例を説明するための説明図である。
【0126】
まず図15(A)では、残高表示部101aと持点表示部101cとがそれぞれ7セグメントのLED表示器で別個に構成されている。また、貸出モードは、玉貸モード中表示LED107c,再プレイモード中表示LED107d,自動玉貸モード中表示LED107e,自動再プレイモード中表示LED107fの点灯により表示される。また、貸出モードスイッチ104が押圧される度に点灯移動するが、その際、確定するのに所定時間、保留時間を設け、その期間はその選択されたモードのモード表示LEDを点滅表示させ、その所定期間経過後、点灯させ、モードが確定した旨を出力する。残高表示部101aには、カード残高もしくは遊技に使用可能な貯玉(再プレイ持点)が表示されるように構成されているが、そのいずれが表示されているのかがカード残高表示中LED108aまたは再プレイ持点数表示中LED108bの点灯により表示される。一方、持点表示部101cには、通常は遊技可能持点が表示され、このことが遊技可能持点表示中LED109aの点灯により表示されている。しかしながら表示切換スイッチ105を1回押圧操作されば、持点表示部101cには遊技可能持点に代わって全持点(遊技可能持点+景品交換持点)が所定時間表示される。さらに、その所定時間中に再度表示切換スイッチ105を押圧操作すれば持点表示部101cには全持点に代わって貯玉(手数料を差引いていないもの)が所定時間表示される。そして、所定時間経過後持点表示部101cには遊技可能持点が表示されるように構成されている。なお、持点表示部101cの表示対象を遊技者に把握させるために、遊技可能持点表示中LED109a,全持点表示中LED109b,貯玉数表示中LED109cのいずれかが点灯する。すなわち、持点表示部101cに遊技可能持点が表示されている場合には遊技可能持点表示中LED109aが点灯している。この状態で表示切換スイッチ105を押圧操作すれば全持点表示中LED109bが点灯するように変化し、さらに全持点表示中LED109bの点灯中に表示切換スイッチ105を押圧操作すれば貯玉数表示中LED109cが点灯するように変化する。
【0127】
また、貸出モードスイッチ104を押圧操作すれば、玉貸モード中表示LED107c,再プレイモード中表示LED107d,自動玉貸モード中表示LED107c,自動再プレイモード中表示LED107f,…の順で、モード表示LEDが点灯し、貸出モードが変化する。
【0128】
また、精算/中断スイッチ102と実行スイッチ103とを操作して中断操作を行なえば、中断選択表示LED107aが消灯状態から点滅状態に変化する。そして、遊技機内部で中断処理が終了し、持点カードがカードユニット50から排出された時点で中断選択表示LED107aが点灯状態に変化し、遊技機が中断状態にある旨が表示される。なお、遊技機が中断状態にある場合には、残高表示部101aと持点表示部101cの各表示枠には「−」の表示が行なわれる。また、精算/中断スイッチ102とを実行スイッチ103との操作により精算操作が行なわれれば、遊技機で精算処理が実行されている間、精算選択表示LED107bが点滅表示され、精算処理が終了して持点カードがカードユニット50から排出された時点で消灯する。
【0129】
図15(B)は、図15(A)と比較して、モード表示部101b自体に貸出モードを選択するための貸出モードスイッチ104が設けられており、このスイッチのスライド位置により貸出モードが設定変更される。この構成によれば、貸出モードスイッチ104を直接、設定したい貸出モード位置にスライドして貸出モードを設定できるため、モードの選択操作を容易にでき、また、貸出モードの種類を一瞥で把握できる。
【0130】
さらにこの図15(B)では、遊技を中断する際、あるいは遊技を終了して精算(返却)をする際の操作性の向上が図られている。すなわち、中断あるいは精算(返却)をする際には、返却中断実行スイッチ103bを押圧操作することにより各処理が実行されることとなるが、いずれの処理を行なうのかを返却中断選択スイッチ102aの位置により予め指定できるように構成されている。この返却中断選択スイッチ102aは貸出モードスイッチ104と同様にスライドスイッチで構成されており、このスイッチが「返却」の位置にスライドしてあれば返却中断実行スイッチ103bの押圧操作に基づいて精算(返却)処理が実行される。一方、「中断」の位置にスライドしてあれは返却中断実行スイッチ103bの押圧操作に基づいて中断処理が実行されることとなる。
【0131】
玉貸を行なう際には玉貸再プレイ実行スイッチ103aを押圧操作すればよい。これにより、残高表示部101aに表示されているカード残高または貯玉から所定数のカード残高または貯玉が引落とされ、所定数の持点が持点表示部101cに加算更新表示される。なお、表示切換スイッチ105の構成、その他の各LEDの構成については図15(A)と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0132】
さらにこの図15(B)に示す操作部45では、操作頻度の高い玉貸再プレイ実行スイッチ103aを図面に向かって左よりに設けているため、遊技機49の右側に設けられている打球操作ハンドル7を右手で操作しながら左手で容易に玉貸操作を行なうことができる。
図16は、操作部45に関し、さらにその変形例を説明するための説明図である。この変形例では、たとえば液晶表示器からなる状況表示器101に貸出モードやカード残高、遊技可能持点、その他の情報がすべて一括して表示されるように構成されている。持点カードをカードユニット50に挿入した際には自動的に貸出モードが玉貸モードに設定され、その旨が状況表示器101に表示される。さらに状況表示器101には、カード残高と遊技者所有の持点(遊技可能持点)が図示するように表示される。この状態で遊技者が表示切換スイッチ115を押圧操作すれば、状況表示器101には所定時間だけ全持点(景品交換持点+遊技可能持点)が表示された後、もとの表示内容に切戻される。また、玉貸スイッチ110を押圧操作すれば、所定数のカード残高の引落と引換えに所定数の持点が加算更新表示される。再プレイスイッチ112を押圧操作すれば、貸出モードが「再プレイモード」に変化して状況表示器101にその旨が表示されるとともに遊技者所有の貯玉から所定数の貯玉が引落とされ、持点に加算更新される。また、状況表示器101には、「残高」に代えて「貯玉」の数が表示され、持点の加算更新表示が行なわれる。あるいは、オートスイッチ114を操作した場合には、「玉貸モード」から「自動玉貸モード」に変化し、状況表示器101にその旨が表示される。なお、再プレイスイッチ112を押圧操作して貸出モードを「再プレイモード」に設定している場合においてオートスイッチ114を押圧操作した場合には、貸出モードが「自動再プレイモード」に変化してその旨が状況表示器101に表示されることとなる。
【0133】
中断スイッチ113を1回押圧操作すれば中断処理が実行され、精算スイッチ111を1回押圧操作すれば精算処理が実行される。この変形例によれば、操作部45の部品点数を極力減らすことができ、製造コストを削減できる。
【0134】
次に、以上説明した本実施形態の変形例や特徴点をさらに以下に列挙する。
(1) 図4を参照して、カードユニット制御部65はカードユニット50内に設け、持点制御用マイクロコンピュータ66は遊技機49内に設けている。しかしながら、これらを併わせてカードユニット50内に構成してもよく、あるいは遊技機49内に構成してもよい。また、カードユニット制御部65と持点制御用マイクロコンピュータ66と操作部制御用マイクロコンピュータ106での各処理を1つのマイクロコンピュータで行なうように構成してもよい。この際、このマイクロコンピュータは遊技機49に設けてもよく、カードユニット50に設けてもよい。あるいは、遊技機設置島に遊技機49およびカードユニット50とは別体の処理装置を設け、この処理装置内にこのようなマイクロコンピュータを設けてもよい。
【0135】
(2) 図10を参照して、S403における実行要求信号には、減算すべきカード残高(あるいは貯玉)に関する情報が含まれている。しかしながら、実行要求信号にこのような減算数に関する情報を含めることなく、予めカードユニット制御部65に減算すべきカード残高あるいは貯玉数を記憶しておき、この記憶数に基づいてカード残高あるいは貯玉の減額更新を行なうように構成してもよい。また、カードユニット制御部65はカード残高(または貯玉)の減算更新を行なうと同時に持点制御用マイクロコンピュータ66に持点の加算指令用の信号を出力するが、この信号内に必ずしも加算すべき持点数を特定可能な情報を含める必要はない。持点制御用マイクロコンピュータ66内に予め1回の引落操作で加算更新すべき持点数を記憶しておき、カードユニット制御部65からの信号を受信した時点でその記憶に基づいた持点数を加算更新するように構成してもよい。
【0136】
(3) 図4を参照して、貸出モードスイッチ104が押圧操作されて貸出モードの変更要求が検出されれば、操作部制御用マイクロコンピュータ106は持点制御用マイクロコンピュータ66およびカードユニット制御部65に変更後の貸出モードを特定可能なモード選択信号を出力する。貸出ユニット制御部65および持点制御用マイクロコンピュータ66は、このモード選択信号に基づいて持点やカード残高,貯玉の処理を行なうものである。しかしながら、持点制御用マイクロコンピュータ66およびカードユニット制御部65へはモード選択信号を必ずしも出力しなければならないわけではない。すなわち、操作部制御用マイクロコンピュータ106で玉貸要求が検出された場合にカードユニット制御部65へ引落とす対象が貯玉であるかカード残高であるかを把握可能な引落要求信号を出力するように構成してもよい。なお、貸出モードが自動モードに設定されている場合においても、操作部制御用マイクロコンピュータ106はその内部に記憶されている持点数を参照することにより自動引落を行なう時期を判断できるので、その判断に基づいて引落要求信号をカードユニット制御部65に出力するように構成してもよい。
【0137】
(4) 貸出モードが「自動玉貸モード」または「自動再プレイモード」に設定されている場合には、必要に応じて自動的に貸出モードを「玉貸モード」あるいは「再プレイモード」に設定変更するように構成してもよい。たとえば、大当りに基づく繰返継続制御の終了後、持点遊技が許容されない遊技状態にある場合には、その繰返継続制御の終了後に自動モードを自動的に解除することにより、繰返継続制御が終了して遊技可能持点が自動的に景品交換持点に持点変換された際に遊技可能持点が存在しないことに基づいて自動的に玉貸処理が実行されてしまう不都合を防止できる。これにより、大当り終了後に遊技者の意思に反して自動的に玉貸処理が実行されてしまうのを防ぐことができる。なお、遊技可能持点が自動的に景品交換持点に変換された際には、その時点で持点カードをカードユニット50から排出するように構成してもよい。
【0138】
また、自動モードはカードが排出されたとき、または、再度挿入されたときに自動解除されるものでもいい。前遊技者が自動モードのまま遊技を終了して次の遊技者が自動モードでの遊技をしようとしていないときに自動的に引落としされるのを防止するためである。
【0139】
(5) 本実施形態では、貯玉を持点に引落とす際には手数料をとるように構成した。このことを遊技者に予め把握させておくために、手数料が必要である旨を操作部45の表示器で表示したり、あるいは、その旨が記載されたシールを貼るなどして表示してもよい。具体的には、図11(F)に示したメッセージの表示後さらに「なお、再プレイする際は100点貸出す場合につき25点を手数料として頂きます」などと表示されるように構成することが考えられる。
【0140】
(6) 図15(A),図15(B)では、残高表示部101aおよび持点表示部101cの表示対象が何であるかをLEDで表示するように構成した。しかしながらこれに代えて、あるいはこれに加えて、対象別に表示色を変えるなどの工夫をこらしてもよい。なおこの際には、たとえば、赤は遊技可能持点であり黄色は全持点であり緑は貯玉である旨を操作部45に予めシールなどで表示しておいてもよい。
【0141】
また、図15(A),図15(B)に示した操作部45に関し、図14に示したように引落数をも設定できるように構成してもよい。このように構成した場合には、さらに金額設定スイッチと設定額表示用のLEDとを図15(A),図15(B)の操作部45にそれぞれ設けることとなる。
【0142】
(7) 図15(B)を参照して、モード表示部101bにおいて、さらに返却モードと中断モードとを表示可能なように構成してもよい。このように構成した場合には、貸出モードスイッチ104が返却中断選択スイッチ102aの機能をも兼用するものとなる。遊技を終了して精算(返却)操作を行なう場合や遊技を中断する際には、貸出モードスイッチ104は「玉貸」〜「自動再プレイ」のいずれの位置にあっても差支えないのであり、そうとすれば貸出モードスイッチ104で遊技中断選択スイッチ102aを兼用して構成することもできる。たとえば、モード表示部101bの「自動再プレイ」の切換え位置よりさらに右側あるいは左側に「返却」,「中断」のためのスイッチスライド位置を設ける。そして、たとえば、貸出モードが図示するように「玉貸モード」にある状態において遊技を中断する場合には、貸出モードスイッチ104を「中断」の位置にまでスライドさせた上で返却中断実行スイッチ103bを押圧操作して中断操作を行なうようにする。このように構成することにより、遊技中に誤って返却中断実行スイッチ103bに触れてしまい、遊技者の意に反して遊技が終了したり中断したりしてしまう不都合を防止できる。なお、貸出モードスイッチ104あるいは遊技中断選択スイッチ102aはスライドスイッチに限らず、その他たとえばダイヤル式などを採用してもよい。
【0143】
(8) 図16を参照して、図14に示したように1回の引落数を選択するための金額設定スイッチをさらに設けてもよい。この場合には、設定された金額はたとえば状況表示器101に表示されるように構成する。
【0144】
(9) 本実施形態では、遊技機の一例として、打玉が遊技機内部に封入された玉封入式の遊技機49を挙げた。しかしながら、本発明に係わる遊技機としてその他、以下のようなものを例に挙げることができる。
【0145】
遊技機内にはパチンコ玉は封入されておらず、遊技機設置島全体でパチンコ玉が循環して使用される遊技機であって、打玉の入賞に応じて遊技機内部の賞球払出装置(賞球ケース)から所定数の賞球が遊技機の上皿に払い出され、上皿に貯留された賞球は、必要に応じて遊技者の操作により下皿に玉を移動させることが可能である。そして、下皿にパチンコ玉が一杯になれば自動的にあるいは、遊技者の操作スイッチの操作に応じてパチンコ玉が所定の玉計数装置(いわゆるジェットカウンタなど)へ案内されて計数され、所定数のクレジットとして遊技者に付与される。このクレジット数は、遊技者が遊技中にカード処理装置あるいは遊技機に挿入している持点カードに逐次記録されるように構成してもよい。あるいは、遊技機の所定箇所にクレジット数表示用の表示器を設け、遊技中はこの表示器にクレジットが表示されるようにし、遊技終了時に遊技者の持点カードにクレジット数が記録されるようにしてもよい。また、下皿を経ることなく上皿から直接、玉計数装置にパチンコ玉が移動するように構成したものでもよい。なお、玉計数装置は遊技機に一体的に設けてもよく、遊技機とは別体に設けてもよい。
【0146】
あるいは、次のような遊技機でもよい。遊技機内に打玉が封入された玉封入式の遊技機であって、玉貸機で貸し出されたパチンコ玉を投入するための皿が設けられており、皿に投入されたパチンコ玉を1つ使用するごとに遊技機内部の封入玉が1発ずつ発射される。遊技者からすれば、皿に投入したパチンコ玉が発射されるように感じるが、実際には封入玉が繰り返し循環して発射されており、皿に投入されたパチンコ玉は封入玉が発射される毎に1つずつ遊技機外部へ排出されて遊技機設置島の玉回収部に回収される。そして入賞の発生に基づいて遊技者に所定数のクレジットが付与される。
【0147】
なお、遊技機は、その遊技領域が画像により構成された画像表示式の遊技機であってもよい。
【0148】
(10) 操作部45では、状況表示器101に遊技状況に応じてその大きさが変動する持点とカード残高とが併せて表示されるため、遊技中にそれらを一瞥で確認でき、利便性が向上される。また、遊技者の確認誤りをも極力防止できる。なお、本実施形態では、操作部45は遊技機49に一体的に設けられているが、これに換えて、カードユニット50に操作部45を設けてもよい。また、カードユニット50と遊技機49とを一体的に構成してもよい。たとえば、カードユニット50の機能を全て遊技機49に設けるように構成することなどが考えられる。
【0149】
(11) 本実施形態では、持点カードにカード残高と持点(遊技可能持点、景品交換持点)とがまとめて記録されるように構成したが、それぞれを別のカードに記録するようにして、カード2枚で運用してもよい。また、カードには、識別情報を記録して持点やカード残高などを直接記録しないようにし、管理コンピュータでカードの識別情報別に持点やカード残高などを管理するように構成してもよい。
【0150】
(12) 貸出モードが再プレイモードや自動再プレイモードに設定されている際には、手数料相当数の貯玉が差し引かれることを条件に貯玉を引落として遊技に使用することが可能である。そして、残高表示部101aには、景品交換価値の一例となる、遊技者所有の貯玉から予め手数料相当数の貯玉が差引かれたものがたとえば図11(G)に示すように表示される。しかしながら、これに換えて、手数料を差し引くことなく、全ての貯玉を遊技に有効に使用できるように構成してもよい。この場合には、残高表示部101aに手数料を差し引いていない貯玉が表示されるように構成する。つまり、前記景品交換価値引落処理操作手段により引落とし可能な景品交換価値の大きさは、遊技者が所有している景品交換価値の全体でもよく、遊技に使用するために引落とし可能な景品交換価値のみでもよい。そして、前記表示部には、遊技者が所有している景品交換価値の全体を表示するように構成してもよく、また、遊技に使用できない景品交換価値の大きさを差し引いた価値を表示するように構成してもよい。なお、ここでは、景品交換価値の一例として貯玉を挙げたが、その他、そのままでは遊技に直接使用できず、引落とし操作(手動操作および自動引落としのいずれでも可)が必要な価値であればどのような価値でもよく、たとえば、クレジット数(たとえば遊技者に払い出されたパチンコ玉のうち、玉計数装置でその数が計数されてクレジットに置き換えられたもの)、景品交換持点などをその例に挙げることができる。
【0151】
(13) 図2や図15(A),図15(B)に示すように、操作部45には、遊技機49に関連して行なわれる持点の引落形式を選択するための操作が可能な貸出モードスイッチ104、あるいは遊技機49に関連して行なわれる精算あるいは中断といった制御動作を選択するための操作が可能な精算/中断スイッチ102、返却中断選択スイッチ102aが設けられている。
【0152】
さらに操作部45には、各種操作スイッチの操作に基づいてその制御動作の種類を表示可能な状況表示器101や各種LED108a,108b,107a,107b,107c,107d,107e,107f,109a,109b,109c,モード表示部101b,持点表示部101c,残高表示部101aが設けられている。
【0153】
したがって、遊技者は手元の操作部45で各種の操作を行なうことができ、さらに視線をあまり移動させることなく選択した制御動作の内容を容易に確認することができる。特に、遊技者が遊技を行なうに際し、より頻繁に確認することとなる残高表示部101aや持点表示部101cの近傍に選択操作で選択した内容が表示されるため、より一層遊技者は容易かつ確実に選択操作の内容を把握でき、これにより、誤操作により遊技者の意に反した制御動作が実行されてしまうことを防止できる。たとえば、誤って貸出モードを設定してしまった場合でも遊技者の視線が残高表示部101aや持点表示部101cに集中するために、これら両表示部の中央に表示される貸出モードの内容を遊技者は容易に把握できるのであり、これにより意に反してカード残高から持点が引落とされたり貯玉から持点が引落とされたりしてしまうことを極力防止できる。
【0154】
(14) 本実施形態では、引落形式の一例として、玉貸モードや自動再プレイモード、再プレイモード、自動玉貸モードの4つを挙げたが、これら以外の形式を含めてもよく、また、いずれかの貸出モードを排除して構成してもよい。たとえば、貯玉を用いた遊技は一切できないように構成し、引落形式を自動玉貸モードと玉貸モードだけで構成してもよい。また、手動によらなければ玉貸できないように構成するために、貸出モードを玉貸モードと再プレイモードのみに制限してもよい。
【0155】
(15) 遊技機に関連して行なわれる制御動作の種類を選択するための操作が選択可能な動作選択操作手段として、たとえば精算/中断スイッチ102や貸出モードスイッチ104などを例に挙げて説明した。しかしながら、本発明に係る遊技用装置には、必ずしも引落形式の選択操作と遊技の精算・中断の選択操作との両方の選択操作が可能なものに限定されるわけではなく、いずれか一方の選択操作のみが可能な構成であってもよい。
【0156】
(16) また、表示切換スイッチ105を押圧操作すれば、状況表示器101などには遊技に直接使用できない景品交換持点も含めて遊技者の所有している価値のすべて(遊技可能持点,景品交換持点,貯玉)が表示されるため、遊技者は遊技を行ないつつ、自分の持点所有状況を容易に把握できる。
【0157】
(17) 図2を参照して、状況表示器101には、カード残高(あるいは貯玉)を表示するための残高表示部101aと、持点を表示するための持点表示部101cとがそれぞれ設けられている。しかしながらこれに代えて、遊技者の切り換え操作により1つの表示部部分にカード残高(あるいは貯玉)と持点とが切り換え表示されるように構成してもよい。
【0158】
(18) 玉貸モードにより、遊技者の支払の対価として予め遊技者に付与された有価価値から所定の大きさの有価価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする支払有価価値引落形式が構成されている。また、カードユニット制御部65,持点制御用マイクロコンピュータ66,操作部制御用マイクロコンピュータ106により、引落形式として前記支払有価価値引落形式が選択されている場合に前記支払有価価値から所定の大きさの有価価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする支払有価価値引落処理を行なう支払有価価値引落手段が構成されている。
【0159】
再プレイモードにより、前記景品交換価値から所定の大きさの景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする景品交換価値引落形式が構成されている。また、カードユニット制御部65,持点制御用マイクロコンピュータ66,操作部制御用マイクロコンピュータ106により、引落形式として前記景品交換価値引落形式が選択されている場合に前記景品交換価値から所定の大きさの景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする景品交換価値引落処理を行なう景品交換価値引落処理手段が構成されている。
【0160】
自動玉貸モードにより、遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となった場合に自動的に前記支払有価価値引落処理が実行される支払有価価値自動引落形式が構成されている。また、カードユニット制御部65,持点制御用マイクロコンピュータ66,操作部制御用マイクロコンピュータ106により、引落形式として前記支払有価価値自動引落形式が選択されている場合に遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となれば自動的に前記支払有価価値引落処理を実行する支払有価価値自動引落処理手段が構成されている。
【0161】
自動再プレイモードにより、遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となった場合に自動的に前記景品交換価値引落処理が実行される景品交換価値自動引落形式が構成されている。また、カードユニット制御部65,持点制御用マイクロコンピュータ66,操作部制御用マイクロコンピュータ106により、引落形式として前記景品交換価値自動引落形式が選択されている場合に遊技に使用可能な遊技媒体の量が所定量となれば自動的に前記景品交換価値引落処理を実行する景品交換価値自動引落処理手段が構成されている。
【0162】
複数種類定められた引落形式の中から所望の引落形式を選択可能な第1動作選択操作手段は、たとえば前記支払有価価値引落形式と前記景品交換価値引落形式と前記支払有価価値自動引落形式と前記景品交換価値自動引落形式との中から所望の引落形式を選択可能に構成されている。
【0163】
(19) オートスイッチ114により、前記遊技機に関連して行なわれる制御動作の種類を選択するための操作が可能な動作選択操作手段が構成されている。また、オートスイッチ114により、遊技状況に応じて自動的に前記遊技機に関連した制御動作が行なわれる所定の制御状態に制御するための自動制御操作手段が構成されている。
【0164】
状況表示器101、残高表示部101a、モード表示部101b、持点表示部101c、カード残高表示中LED108a、再プレイ持点表示中LED108b、遊技可能持点表示中LED109a、全持点表示中LED109b、貯玉数表示中LED109cにより、前記動作選択操作手段の操作に基づいた制御動作の種類を該制御動作の実行前に表示可能な選択動作種類事前表示手段が構成されている。
【0165】
(20)遊技可能持点、景品交換持点により、遊技の結果、遊技者の所有となった遊技価値であって、所有することとなった当日限り有効である所有当日有効遊技価値が構成されている。景品交換持点および遊技可能持点を当日以降も景品交換に有効に使用可能な価値である「貯玉」に変換するための変換処理装置により、前記所有当日有効遊技価値を所有当日以降においても有効に使用可能な態様で保存できる保存価値に変換する価値変換手段が構成されている。また、貯玉により、前記保存価値が構成されている。
【0166】
持点表示部101cおよび操作部制御用マイクロコンピュータ106により、遊技に使用できる遊技媒体の量を特定可能な情報を表示可能な遊技媒体量情報表示手段が構成されている。また、前記持点表示部101cに表示される持点数(遊技可能持点数)により、前記遊技に使用できる遊技媒体の量を特定可能な情報が構成されている。
【0167】
残高表示部101aおよび操作部制御用マイクロコンピュータ106により、前記有価価値の大きさを表示可能な価値量表示手段が構成されている。図7に示したフローチャートにより、前記機能切替操作手段で前記有価価値引落処理操作手段の機能が選択されている場合に前記有価価値の大きさを表示し、前記機能切替操作手段で景品交換価値引落処理操作手段の機能が選択されている場合に前記景品交換価値引落処理操作手段の操作により引落とされる対象となる景品交換価値の大きさを表示する前記価値量表示手段が構成されている。また、カード残高により前記有価価値の大きさが構成されている。さらに、遊技者の所有する貯玉から手数料相当の貯玉を差し引いた後の実際に遊技に使用可能な貯玉数により、前記景品交換価値引落処理操作手段の操作により引落とされる対象となる景品交換価値の大きさが構成されている。
【0168】
【課題を解決するための手段の具体例】
遊技機49およびカードユニット50により、遊技者の支払の対価として予め遊技者に付与された支払有価価値または遊技機による遊技の結果としての遊技結果価値から変換された景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技をすることが可能な遊技機を含む遊技用装置が構成されている。また、遊技可能持点により、前記遊技結果価値が構成されている。カードユニット50により、前記支払有価価値の大きさおよび前記景品交換価値の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理装置が構成されている。
【0169】
貸出モードスイッチ104により、操作に応じて前記支払有価価値から所定の大きさの支払有価価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする支払有価価値引落モード、遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となった場合に自動的に前記支払有価価値から所定の大きさの支払有価価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする支払有価価値自動引落モード、操作に応じて前記景品交換価値から引落し手数料を含む所定の大きさの景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする景品交換価値引落モード、および遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となった場合に自動的に前記景品交換価値から所定の大きさの景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする景品交換価値自動引落モードの中から引落モードを選択可能な引落モード選択操作手段が構成されている。
【0170】
精算/中断スイッチ102により、遊技を行なっている遊技機を専有した状態で遊技を中断させるのか、または遊技を終了させるのかを選択可能な中断/終了選択操作手段が構成されている。実行スイッチ103により、前記引落モード選択操作手段で選択した引落モードによる引落動作、および前記中断/終了選択操作手段で選択した中断動作または終了動作を実行するための操作が可能な実行操作手段が構成されている。状況表示器101により、前記引落モード選択操作手段および前記中断/終了選択操作手段の各々の操作に基づいて選択された制御動作の種類と、遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報と、前記支払有価価値の大きさに関する情報とを表示可能な表示部が構成されている。表示切換スイッチ105により、前記引落し手数料を含む前記景品交換価値の大きさと遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報とを前記表示部に表示させるための操作が可能な表示操作手段が構成されている。また、貯玉により、前記景品交換価値が構成されている。
【0171】
操作部制御用マイクロコンピュータ106により、前記記録媒体処理装置と通信し、前記表示部を表示制御するとともに、前記引落モード選択操作手段、前記中断/終了選択操作手段、前記実行操作手段、および前記表示操作手段の各々の操作手段の操作信号を入力し、前記引落モード選択操作手段の操作信号の入力に応じて前記引落モードを変更する操作部制御手段が構成されている。
該操作部制御手段は、前記表示操作手段の操作信号の入力に応じて、前記引落し手数料を含む前記景品交換価値の大きさと遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報とを前記表示部に表示し、前記景品交換価値引落モードに変更する前に、前記景品交換価値引落モードにおいて使用可能な景品交換価値の大きさを前記表示部に表示し、前記引落モードが前記支払有価価値自動引落モードまたは前記景品交換価値自動引落モードに設定されているときに、前記記録媒体が前記記録媒体処理装置から排出されたことに基づいて前記記録媒体処理装置が出力する信号を受信したとき、または、前記記録媒体が前記記録媒体処理装置に挿入されたことに基づいて前記記録媒体処理装置が出力する信号を受信したとき、前記引落モードを前記支払有価価値引落モードまたは前記景品交換価値引落モードに変更する。図1または図2において、前記引落モード選択操作手段と前記中断/終了選択操作手段と前記実行操作手段と前記表示部と前記表示操作手段とが前記遊技機に対応して遊技機毎に設けられた操作部にまとめて設けられている構成例が図示されている。また、操作部45により、前記操作部が構成されている。
【0174】
貯玉を使用した遊技が行われる際に手数料を取らないように構成してもよい。この場合には、遊技者の所有する貯玉数により、前記実行操作手段の操作により引落とされる対象となる景品交換価値の大きさが構成される。
【0177】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、前記引落モード選択操作手段と前記中断/終了選択操作手段と前記実行操作手段と前記表示部と前記表示操作手段とが前記遊技機に対応して遊技機毎に設けられた操作部にまとめて設けられているために、遊技者は遊技途中であっても遊技を継続しながら前記景品交換価値の引落処理のための操作を行え、これにより、前記景品交換価値を使用した遊技を遊技者が行い易い遊技環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機49およびカードユニット50の全体正面図てある。
【図2】操作部45の平面図である。
【図3】遊技機49およびカードユニット50の全体背面図である。
【図4】遊技機49とカードユニット50のブロック図である。
【図5】情報入力制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】情報入力制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】モード変更制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図8】精算・中断操作制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】表示切換制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図10】玉貸・再プレイ操作制御処理の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】図11(A)〜図11(K)は、状況表示器101の表示例を説明するための説明図である。
【図12】図12(M)〜図11(R)は、状況表示器101の表示例を説明するための説明図である。
【図13】貸出モードについて説明するための説明図である。
【図14】貸出モードを説明するための説明図である。
【図15】図15(A),図15(B)は、操作部45の平面図である。
【図16】操作部45の平面図である。
【符号の説明】
45は操作部、49は遊技機、50はカードユニット、65はカードユニット制御部、66は持点制御用マイクロコンピュータ、101は状況表示器、101aは残高表示部、101bはモード表示部、101cは持点表示部、102は精算/中断スイッチ、102aは返却中断選択スイッチ、103は実行スイッチ、103aは玉貸再プレイ実行スイッチ、103bは返却中断実行スイッチ、104は貸出モードスイッチ、105は表示切換スイッチ、106は操作部制御用マイクロコンピュータ、110は玉貸スイッチ、111は精算スイッチ、112は再プレイスイッチ、113は中断スイッチ、114はオートスイッチ、115は表示切換スイッチである。
Claims (1)
- 遊技者の支払の対価として予め遊技者に付与された支払有価価値または遊技機による遊技の結果としての遊技結果価値から変換された景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技をすることが可能な遊技機を含む遊技用装置であって、
前記支払有価価値の大きさおよび前記景品交換価値の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒体を処理する記録媒体処理装置を含み、
前記遊技機は、
操作に応じて前記支払有価価値から所定の大きさの支払有価価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする支払有価価値引落モード、遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となった場合に自動的に前記支払有価価値から所定の大きさの支払有価価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする支払有価価値自動引落モード、操作に応じて前記景品交換価値から引落し手数料を含む所定の大きさの景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする景品交換価値引落モード、および遊技に使用できる遊技媒体の量が所定量となった場合に自動的に前記景品交換価値から所定の大きさの景品交換価値を引落として遊技媒体を使用した遊技を可能にする景品交換価値自動引落モードの中から引落モードを選択可能な引落モード選択操作手段と、
遊技を行なっている遊技機を専有した状態で遊技を中断させるのか、または遊技を終了させるのかを選択可能な中断/終了選択操作手段と、
前記引落モード選択操作手段で選択した引落モードによる引落動作、および前記中断/終了選択操作手段で選択した中断動作または終了動作を実行するための操作が可能な実行操作手段と、
前記引落モード選択操作手段および前記中断/終了選択操作手段の各々の操作に基づいて選択された制御動作の種類と、遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報と、前記支払有価価値の大きさに関する情報とを表示可能な表示部と、
前記引落し手数料を含む前記景品交換価値の大きさと遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報とを前記表示部に表示させるための操作が可能な表示操作手段と、
前記記録媒体処理装置と通信し、前記表示部を表示制御するとともに、前記引落モード選択操作手段、前記中断/終了選択操作手段、前記実行操作手段、および前記表示操作手段の各々の操作手段の操作信号を入力し、前記引落モード選択操作手段の操作信号の入力に応じて前記引落モードを変更する操作部制御手段とを含み、
該操作部制御手段は、
前記表示操作手段の操作信号の入力に応じて、前記引落し手数料を含む前記景品交換価値の大きさと遊技に使用できる遊技媒体の量に関する情報とを前記表示部に表示し、
前記景品交換価値引落モードに変更する前に、前記景品交換価値引落モードにおいて使用可能な景品交換価値の大きさを前記表示部に表示し、
前記引落モードが前記支払有価価値自動引落モードまたは前記景品交換価値自動引落モードに設定されているときに、前記記録媒体が前記記録媒体処理装置から排出されたことに基づいて前記記録媒体処理装置が出力する信号を受信したとき、または、前記記録媒体が前記記録媒体処理装置に挿入されたことに基づいて前記記録媒体処理装置が出力する信号を受信したとき、前記引落モードを前記支払有価価値引落モードまたは前記景品交換価値引落モードに変更し、
前記引落モード選択操作手段と前記中断/終了選択操作手段と前記実行操作手段と前記表示部と前記表示操作手段とが前記遊技機に対応して遊技機毎に設けられた操作部にまとめて設けられていることを特徴とする、遊技用装置。
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