JP4182368B2 - Resin composition for paint - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は貯蔵安定性、80℃以下の低温での硬化性に優れた1液低温硬化型塗料用樹脂組成物およびこれを用いた塗料組成物を提供するものである。
【0002】
本願の塗料用樹脂組成物および塗料組成物はプラスチック塗装、金属塗装、建材塗装などに応用され、適用される基材としてはABS、ポリカーボーネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリアミド等のプラスチック類、冷間圧延鋼板、亜鉛引き鋼板、カチオン電着塗装された鉄板、アルミニウム、アルマイト処理されたアルミニウム等の金属類、ガラス、石綿セメントパーライト、モルタル、スレート板などの無機質材料等がある。
【0003】
【従来の技術】
従来、プラスチック塗装、金属塗装、建材塗装には、ポリイソシアネートを硬化剤とする2液型のアクリルウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料、メラミン樹脂を硬化剤とする1液型のアクリルメラミン樹脂塗料、メラミンアルキッド樹脂塗料、ポリエステルメラミン樹脂塗料、ポリアミンまたはポリイソシアネートを硬化剤とする2液型のエポキシ樹脂塗料等が使用されていた。これらは2液型であったり、硬化温度が高かったり(120℃以上、メラミン樹脂硬化系)と、塗装現場では取り扱い性が悪く、また、塗料のリサイクル使用が出来ないため環境対応が悪く、問題となっていた。
【0004】
このため、80℃以下程度の低温で架橋硬化する塗料用樹脂の開発、塗料の開発が切望されていた。塗料用樹脂の立場から、改善策として、特開昭63−108048号公報、特開昭63−108049号公報、特開平2−252725号公報、特開昭64−75502号公報、特開昭57−25373号公報、特開昭52−16533号公報等が提案されているが、これらは低温硬化性、1液タイプとしての貯蔵安定性が不十分であった。また、顔料との相性が悪くシーディング(凝集)を起こしやすく、塗装外観も従来のアクリルウレタン等に比し推奨できるものではなかった。
さらにこれらは、少し厚く(50μm以上)塗装したり、湿度が高い状態(70%以上)で塗装された場合、塗膜表面だけが硬化し、塗膜がちぢみを起こし、また塗膜内部にはいつまでも溶剤が残るため塗料としての十分な性能が得られなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来の技術の課題を解決し、1液タイプで、貯蔵安定性、80℃以下程度の低温での硬化性に優れた塗料を得るための塗料用樹脂組成物を提供するものである。併せ、従来広く使用されているアクリルウレタンに匹敵する美麗な塗装外観を形成することができる塗料用樹脂組成物をも提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、側鎖にエポキシ基、水酸基および加水分解性アルコキシシラン基を有するアクリル樹脂(A)100重量部に対し、分子中にグリシジル基と加水分解性アルコキシシラン基を有するオルガノアルコキシシラン化合物(B)0.05〜100重量部、および、アルミニウムキレート化合物(C)0.01〜10重量部、親水性有機溶剤、水が配合され、親水性有機溶剤は、オルガノアルコキシシラン化合物(B)100重量部に対し、8.9〜100重量部、水は、親水性有機溶剤100重量部に対し、25〜100重量部添加されたことを特徴とする塗料用樹脂組成物、である。
【0007】
【発明の実施の形態】
側鎖にエポキシ基、水酸基および加水分解性アルコキシシラン基を有するアクリル樹脂(A)は、アクリル樹脂を製造する際にグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、メチルグリシジルアクリレート、メチルグリシジルメタクリレート、3,4−エポキシシクロヘキサンメチルメタクリレート等のグリシジル基含有不飽和単量体、および、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸4−ヒドロキシブチル、アクリル酸4−ヒドロキシブチル等の水酸基含有不飽和単量体、および、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン等のアルコキシシラン基を有する不飽和単量体を同時に共重合することにより作製できる。
【0008】
このようなエポキシ基、水酸基および加水分解性アルコキシシラン基を有する単量体は単独、もしくは、2種類以上の混合物であってもよい。また、十分な硬化性と貯蔵安定性、塗膜性能を得るために、該単量体はアクリル樹脂を構成する成分として0.1〜50重量%共重合されるのが望ましい。用途により左右されるが、アクリル樹脂のGPCにより標準ポリスチレン換算として測定される重量平均分子量が5000〜200000が好ましい。分子量が小さい場合にはハイソリッド、高外観タイプタイプとして自動車用プラスチック用途に適しており、分子量が大きい場合には高品質の建材用途に適している。分子量が小さすぎる場合には硬化性が悪化し、分子量が大きすぎる場合には貯蔵安定性が悪化する傾向にある。
【0009】
アクリル樹脂は通常のラジカル共重合により、溶剤溶液、水分散体として製造される。本発明の場合には、トルエン、キシレン、酢酸ブチル、酢酸エチル等の有機溶剤を用い、α,α´−アゾビスイソブチロニトリル、α,α´−アゾビスイソブチロニトリル等の有機アゾ系重合開始剤、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の有機過酸化物を重合開始剤として使用し、重合温度40〜150℃で、前記グリシジル基を有する単量体、水酸基を有する単量体、および、加水分解性アルコキシシラン基を有する単量体、その他の共重合可能な単量体を溶液重合することにより製造されるのが好ましい。
【0010】
ここに、その他の共重合可能な単量体には、スチレン、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸i−ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸i−ブチル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル等の(メタ)アクリル酸エステル等の重合性不飽和単量体がある。該単量体は単独であっても、2種類以上の混合物であってもよい。
【0011】
さらに、アクリル樹脂(A)が、側鎖にエポキシ基と水酸基を有するアクリル樹脂と分子中にイソシアネート基と加水分解性アルコキシシラン基を有するオルガノアルコキシシラン化合物(D)とのウレタン結合生成反応により製造されたものであるとき、塗料の貯蔵安定性、低温硬化性が向上し、また、塗膜の可とう性、種々基材に対する密着性が著しく向上するため、より好ましい。またこのとき、塗膜の表面だけが優先して硬化する現象を最小限に抑制することが可能となる。
【0012】
分子中にイソシアネート基と加水分解性アルコキシシラン基を有するオルガノアルコキシシラン化合物(D)としては、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、3−イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルメチルジエトキシシラン等があり、該化合物は単独、もしくは2種類以上の混合物であっても良い。
【0013】
オルガノアルコキシシラン化合物(D)は水酸基の99モル%以下で反応するのが望ましい。99モル%を越えると、貯蔵安定性が悪化し、また硬化性も悪化する場合があり、好ましくない。
【0014】
分子中にグリシジル基と加水分解性アルコキシシラン基を有するオルガノアルコキシシラン化合物(B)としては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリイソプロピルオキシシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジメトキシシラン等があげられ、これらの化合物は単独、もしくは、2種類以上の混合物であってもよい。また、これらの化合物の部分縮合物であってもよい。
【0015】
オルガノアルコキシシラン化合物(B)はアクリル樹脂(A)100重量部に対し、0.05〜100重量部配合される。0.05重量部未満では、硬化性が悪化し、100重量部を越えて使用する場合には、貯蔵安定性が悪く、また、塗膜が硬く脆くなる。
【0016】
アルミニウムキレート化合物(C)としては、アルミニウムエチルアセトアセテートジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセテート)、アルミニウムビスエチルアセテアセテートモノアセチルアセトネート等があり、これらは単独、もしくは、2種類以上の混合物であってもよい。該化合物、本願の硬化性樹脂組成物が硬化するためのスターター的機能を果たすものである。貯蔵中に、不用意に機能を発揮しないよう対応するキレート化剤を安定剤として添加することはよく知られており、本願でも好適に実施される。すなわち、貯蔵安定性を向上するために、アセチルアセトン、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル等を添加するのが好ましい。
【0017】
アルミニウムキレート化合物(C)はアクリル樹脂(A)100重量部に対し、0.01〜10重量部使用される。0.01重量部未満の場合には、硬化性が悪化し、10重量部を越えて使用する場合には、アクリル樹脂(A)に十分溶解しなくなり、貯蔵安定性が悪化し、塗膜外観が低下する。
【0018】
本発明の塗料用樹脂組成物は、アクリル樹脂(A)にオルガノアルコキシシラン化合物(B)およびアルミニウムキレート化合物(C)を添加し、均一になるまで撹拌、混合することにより製造される。さらに、この際、親水性有機溶剤が添加され、貯蔵安定性、低温での硬化性、塗膜外観(光沢、レベリング性等)が一段と向上する。
【0019】
さらに別の有効な方法は、アクリル樹脂(A)にアルミニウムキレート化合物(C)を均一に溶解した後、あらかじめ製造しておいた親水性有機溶剤で希釈したオルガノアルコキシシラン(B)を添加する方法である。本製造方法によれば、製造が簡便なばかりでなく、貯蔵安定性、低温での硬化性、塗膜の耐候性、耐溶剤性等が著しく向上する。
【0020】
ここに、親水性有機溶剤としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール等のアルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルチルエーテル等のグリコールエーテル類等がある。これらの有機溶剤は単独、もしくは、2種類以上の混合物であってもよい。
【0021】
親水性有機溶剤はオルガノアルコキシシラン化合物(B)100重量部に対し、8.9〜100重量部添加される。100重量部を越えると、逆に貯蔵安定性が悪くなり、塗膜外観が悪化する。
【0022】
さらに、親水性有機溶剤100重量部に対し、25〜100重量部、水(好ましくは25℃でのPHが6,8以下のイオン交換水)を添加されると、より低温での硬化性が改善される。水が100重量部を越えると、塗膜にはじきがでたり、貯蔵安定性が悪化する。
【0023】
本発明の組成物は、そのままで、あるいは、チタン系の各種顔料(二酸化チタン等)、カーボンブラック、黄鉛、炭酸カルシウム、アルミ顔料等の顔料、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、シクロヘキサノン、ミネラルスピリット等の溶剤、消泡剤、レベリング剤、沈殿防止剤などの塗料添加剤、アクリル樹脂、アルキッド樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の塗料用樹脂や塩素化ポリプロピレン樹脂、石油樹脂、ブタジエンゴム等の塗料改質用樹脂、フェニルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン等の各種シランカップリング剤を配合し使用することができる。
【0024】
さらにまた、アクリル樹脂塗料、アルキッド樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、アクリルシリコーン樹脂塗料(参考資料:13197の化学商品、化学日報社(1197年発行))を併用することもでき、また、これらの塗料には、常法に従い硬化剤を配合することも、配合しないで使用することも可能である。さらに、有機溶剤タイプの塗料であっても、水を媒体とするエマルジョンタイプの塗料であってもよい。
【0025】
また、これらの塗料の下塗り塗料(ベースコート)としても、上塗り塗料(トップコート)としても利用でき、下塗り塗料、上塗り塗料とも本発明の組成物だけからなるものであっても、その一部に本発明の組成物を含有するものであっても良い。
【0026】
実施例の説明に先立ち、本発明の組成物を使用し試験した結果の評価、判定方法を以下に示す。いずれも、組成物の硬化(反応)性に密接に結びついている。
【0027】
1.密着性(JIS K 5400)
組成物を脱脂したABS板に塗膜厚が30μmになるよう塗布し、70℃で30分間乾燥した。この塗板を使用し、碁盤目試験を実施する。分子の数字が大きい方が密着性が良好である。本発明では、100/100で合格とする。
【0028】
2.耐候性
組成物を脱脂したABS板に塗膜厚が30μmになるよう塗布し、70℃で30分間乾燥した。この塗板を使用し、メタルウェザー耐候性試験機(ダイプラーウインテク(株)の試験機)を使用し試験する。1000時間試験後の光沢保持率(%)を測定した。光沢保持率が80%以上を合格とする。
【0029】
3.耐溶剤性
組成物を脱脂したABS板に塗膜厚が30μmになるよう塗布し、70℃で30分間乾燥した。この塗膜をイソプロピルアルコール、トルエンを含浸させたフェルトで20回ラビング試験(塗膜表面をこする)し、塗膜表面状態を観察する。
○ 全くおかされない。(合格)
△ やや傷が付くが、実用上問題ない程度である。(合格)
× 塗膜が溶剤に溶解し、なくなる。(不合格)
【0030】
4.架橋性(ゲル分率 %)
組成物を脱脂したポリプロピレン(PP)板に塗膜厚が30μmになるよう塗布し、70℃で30分間乾燥した。PP板から塗膜をはがし、アセトン/メタノール(1/1容量%)溶剤を用い、還流状態下、3時間ソックスレー抽出し、溶剤に溶解、抽出されない塗膜重量を測定する。これをゲル分率とする。ゲル分率が高いほど架橋性が優れており、硬化(反応)性も優れている。ゲル分率が80%以上を合格とする。
ゲル分率=(ソックスレー抽出後の乾燥塗膜重量g/ソックスレー抽出前の塗膜重量g)×100
【0031】
【実施例】
以下に実施例をもってさらに詳細に説明する。なお、特に断りがなければ、数字は重量%を示すものとする。
【0032】
実施例1
トルエン(TOL)/イソブチルアルコール(IBAL)(=80/20)を溶剤とし、α,α´−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を重合開始剤として、重合温度90℃で、メタクリル酸メチル(MMA)/メタクリル酸n−ブチル(BMA)/アクリル酸n−ブチル(BA)/メタクリル酸グリシジル(GMA、グリシジル基含有不飽和単量体)/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(HEMA、水酸基含有不飽和単量体)/SZ−6030(MPS(3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン)、アルコキシシラン基含有不飽和単量体:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)の製品)(=35/20/20/10/10/5)の組成を有するアクリル樹脂を製造した。(固形分 50%、重量平均分子量 3.5万)
このアクリル樹脂1000gに、アルミキレートA(W)(アルミニウムキレート化合物(アルミニウム(トリスアセチルアセトネート)):川研ファインケミカル(株)の製品)20gを添加し、溶解させる。
【0033】
あらかじめ、SH−6040(GPS(3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)、グリシジル基と加水分解性アルコキシシラン基を有するオルガノアルコキシシラン化合物:東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)の製品)/イソプロピルアルコール(IPA、親水性有機溶剤)/イオン交換水(=90/8/2)を混合し、オルガノアルコキシシランの希釈液を製造する。
【0034】
この希釈液100gをアクリル樹脂とアルミキレートA(W)の混合物に添加し、均一になるまで撹拌して実施例1の組成物を製造した。
【0035】
実施例2
TOLを溶剤とし、α,α´−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を重合開始剤として、重合温度90℃で、MMA/BMA/BA/GMA/HEMA(=35/20/20/10/15)の組成を有するアクリル樹脂を得た。(固形分 50%、重量平均分子量 3.5万)
重合温度を80℃にし、KBM−9003(IPS(3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン)、イソシアネート基と加水分解性アルコキシシラン基を有するオルガノアルコキシシラン化合物:信越化学(株)の製品)をHEMAのモル数の30%添加し、さらに60分間反応を行い、FT−IR(フーリエ変換赤外分光光度計)でNCO(イソシアネート基)の吸収がなくなったことを確認しアクリル樹脂を製造した。(固形分 50%、重量平均分子量3.8万)
このアクリル樹脂1000gにアルミキレートA(W)20gを均一に溶解した後、前記オルガノアルコキシシランの希釈液100gを添加し、均一になるまで撹拌して実施例2の組成物を製造した。
【0036】
実施例3
アルミキレートA(W)の添加量を2.5gに変える以外は実施例2と同様にして実施例3の組成物を製造した。
【0037】
実施例4
IPSの添加量をHEMAのモル数の1%に変える以外は実施例2と同様にして実施例4の組成物を製造した。
【0038】
実施例5
前記オルガノアルコキシシラン化合物の希釈液を2.5gに変える以外は実施例2と同様にして実施例5の組成物を製造した。
【0039】
実施例6
前記オルガノアルコキシシラン化合物の希釈液を450gに変える以外は実施例2と同様にして実施例6の組成物を製造した。
【0040】
実施例7
アクリル樹脂の単量体組成をMMA/BMA/BA/GMA/HEMA(=36/30/30/2/2)とする以外は実施例2と同様にして実施例7の組成物を製造した。
【0041】
実施例8
アクリル樹脂の単量体組成をBMA/GMA/HEMA(=20/40/40)とする以外は実施例2と同様にして実施例8の組成物を製造した。
【0042】
比較例1
オルガノアルコキシシランの希釈液を配合しない以外は、実施例1と同様にして比較例1の組成物を製造した。
【0043】
比較例2
オルガノアルコキシシランの希釈液の添加量を0.25gとする以外は、実施例1と同様にして比較例2の組成物を製造した。
【0044】
比較例3
オルガノアルコキシシランの希釈液の添加量を0.25gとする以外は、実施例2と同様にして比較例3の組成物を製造した。
【0045】
表1に各組成物を使用し行った試験結果を示す。本発明の塗料用樹脂組成物は、80℃以下の低温の乾燥条件であっても、密着性、耐候性、耐溶剤性および架橋性に優れていることがわかる。
【0046】
また、本発明の塗料用樹脂組成物については、40℃で1カ月間貯蔵した後でも、増粘、ゲル化などの性能低下は生じず、上記実施例と同様の結果が得られ、貯蔵安定性についても優れているものであった。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】
本発明の塗料用樹脂組成物は1液タイプであっても、貯蔵安定性および低温での硬化性に優れており、塗膜の耐候性、耐溶剤性等の特性もバランス良く優れている。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a one-component low-temperature curing coating resin composition excellent in storage stability and curability at a low temperature of 80 ° C. or less, and a coating composition using the same.
[0002]
The coating resin composition and coating composition of the present application are applied to plastic coating, metal coating, building material coating, etc., and the applicable base materials are plastics such as ABS, polycarbonate, polyphenylene oxide and polyamide, cold rolling Examples include steel plates, galvanized steel plates, iron plates coated with cationic electrodeposition, metals such as aluminum and anodized aluminum, and inorganic materials such as glass, asbestos cement perlite, mortar, and slate plates.
[0003]
[Prior art]
Conventionally, for plastic coatings, metal coatings, and building material coatings, two-component acrylic urethane resin paints with polyisocyanates as curing agents, fluororesin paints, polyester resin paints, and one-component acrylic melamines with melamine resins as curing agents Resin paints, melamine alkyd resin paints, polyester melamine resin paints, two-component epoxy resin paints using polyamines or polyisocyanates as curing agents have been used. These are two-component types, have a high curing temperature (120 ° C or higher, melamine resin curing system), and are not easy to handle at the painting site. It was.
[0004]
For this reason, the development of a resin for a coating that crosslinks and cures at a low temperature of about 80 ° C. or less and the development of a coating have been desired. From the standpoint of resin for paints, as improvement measures, JP-A-63-108048, JP-A-63-108049, JP-A-2-252725, JP-A-64-75502, JP-A-57 Japanese Patent No. 25373, Japanese Patent Laid-Open No. 52-16533, etc. have been proposed, but these were insufficient in low temperature curability and storage stability as a one-component type. In addition, it has poor compatibility with pigments and tends to cause seeding (aggregation), and the appearance of coating is not recommended compared to conventional acrylic urethane or the like.
Furthermore, when they are painted slightly thick (50 μm or more), or when coated in a high humidity state (70% or more), only the surface of the coating is cured, causing the coating to itch, Since the solvent remained forever, sufficient performance as a paint could not be obtained.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the above-mentioned problems of the prior art, and provides a resin composition for a paint for obtaining a paint which is a one-component type and has excellent storage stability and curability at a low temperature of about 80 ° C. or less. is there. In addition, the present invention also provides a coating resin composition capable of forming a beautiful paint appearance comparable to acrylic urethanes that have been widely used conventionally.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an organoalkoxysilane compound having a glycidyl group and a hydrolyzable alkoxysilane group in the molecule with respect to 100 parts by weight of the acrylic resin (A) having an epoxy group, a hydroxyl group and a hydrolyzable alkoxysilane group in the side chain ( B) 0.05 to 100 parts by weight and aluminum chelate compound (C) 0.01 to 10 parts by weight , a hydrophilic organic solvent and water are blended, and the hydrophilic organic solvent is an organoalkoxysilane compound (B) 100. 8.9 to 100 parts by weight with respect to parts by weight, and 25 to 100 parts by weight of water with respect to 100 parts by weight of the hydrophilic organic solvent .
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The acrylic resin (A) having an epoxy group, a hydroxyl group and a hydrolyzable alkoxysilane group in the side chain is prepared by using glycidyl acrylate, glycidyl methacrylate, methyl glycidyl acrylate, methyl glycidyl methacrylate, 3,4-epoxycyclohexane when the acrylic resin is produced. Glycidyl group-containing unsaturated monomers such as methyl methacrylate, and 2-hydroxyethyl methacrylate, 2-hydroxyethyl acrylate, 2-hydroxypropyl methacrylate, 2-hydroxypropyl acrylate, 4-hydroxybutyl methacrylate, Hydroxyl-containing unsaturated monomers such as 4-hydroxybutyl acrylate, γ-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane, γ-methacryloyloxypropyltriethoxysilane, γ-methacrylate Acryloyloxy propyl methyl dimethoxy silane, .gamma.-methacryloxypropyltrimethoxysilane can be produced by copolymerizing simultaneously an unsaturated monomer having an acryloyloxy propyl alkoxy silane group such as a methyl diethoxy silane.
[0008]
Such a monomer having an epoxy group, a hydroxyl group and a hydrolyzable alkoxysilane group may be used alone or as a mixture of two or more. In order to obtain sufficient curability, storage stability, and coating film performance, it is desirable that the monomer is copolymerized in an amount of 0.1 to 50% by weight as a component constituting the acrylic resin. Although it depends on the use, the weight average molecular weight measured as standard polystyrene conversion by GPC of acrylic resin is preferably 5,000 to 200,000. When the molecular weight is small, it is suitable for automotive plastics as a high solid and high appearance type. When the molecular weight is large, it is suitable for high-quality building materials. When the molecular weight is too small, the curability deteriorates, and when the molecular weight is too large, the storage stability tends to deteriorate.
[0009]
The acrylic resin is produced as a solvent solution and an aqueous dispersion by ordinary radical copolymerization. In the case of the present invention, an organic solvent such as toluene, xylene, butyl acetate or ethyl acetate is used, and an organic azo compound such as α, α′-azobisisobutyronitrile or α, α′-azobisisobutyronitrile is used. A polymerization initiator, an organic peroxide such as benzoyl peroxide, t-butylperoxy-2-ethylhexanoate, etc., as a polymerization initiator, having a glycidyl group at a polymerization temperature of 40 to 150 ° C. It is preferably produced by solution polymerization of a monomer, a monomer having a hydroxyl group, a monomer having a hydrolyzable alkoxysilane group, and other copolymerizable monomers.
[0010]
Here, other copolymerizable monomers include styrene, methyl methacrylate, ethyl methacrylate, propyl methacrylate, n-butyl methacrylate, t-butyl methacrylate, i-butyl methacrylate, cyclohexyl methacrylate. , 2-ethylhexyl methacrylate, lauryl methacrylate, stearyl methacrylate, methyl acrylate, ethyl acrylate, propyl acrylate, n-butyl acrylate, t-butyl acrylate, i-butyl acrylate, cyclohexyl acrylate, acrylic There are polymerizable unsaturated monomers such as (meth) acrylic acid esters such as 2-ethylhexyl acid, lauryl acrylate, and stearyl acrylate. The monomer may be a single monomer or a mixture of two or more.
[0011]
Further, the acrylic resin (A) is produced by a urethane bond forming reaction between an acrylic resin having an epoxy group and a hydroxyl group in the side chain and an organoalkoxysilane compound (D) having an isocyanate group and a hydrolyzable alkoxysilane group in the molecule. In this case, the storage stability and low-temperature curability of the paint are improved, and the flexibility of the coating film and the adhesion to various substrates are remarkably improved. At this time, it is possible to minimize the phenomenon in which only the surface of the coating film is preferentially cured.
[0012]
Examples of the organoalkoxysilane compound (D) having an isocyanate group and a hydrolyzable alkoxysilane group in the molecule include 3-isocyanatepropyltrimethoxysilane, 3-isocyanatepropyltriethoxysilane, 3-isocyanatepropylmethyldimethoxysilane, 3- Isocyanatopropylmethyldiethoxysilane and the like may be used alone or in a mixture of two or more.
[0013]
The organoalkoxysilane compound (D) is preferably reacted at 99 mol% or less of the hydroxyl group. When it exceeds 99 mol%, the storage stability is deteriorated and the curability may be deteriorated, which is not preferable.
[0014]
Examples of the organoalkoxysilane compound (B) having a glycidyl group and a hydrolyzable alkoxysilane group in the molecule include γ-glycidoxypropyltrimethoxysilane, γ-glycidoxypropyltriethoxysilane, and γ-glycidoxypropyl. Examples include triisopropyloxysilane, γ-glycidoxypropylmethyldiethoxysilane, γ-glycidoxypropylmethyldimethoxysilane, β- (3,4-epoxycyclohexyl) ethyldimethoxysilane, and the like. It may be a single type or a mixture of two or more types. Moreover, the partial condensate of these compounds may be sufficient.
[0015]
The organoalkoxysilane compound (B) is added in an amount of 0.05 to 100 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the acrylic resin (A). It is less than 0.05 part by weight, curing property is deteriorated, when used in exceeding 100 parts by weight, storage stability is poor, also that the coating film is hard and brittle.
[0016]
Examples of the aluminum chelate compound (C) include aluminum ethyl acetoacetate diisopropylate, aluminum tris (ethyl acetoacetate), aluminum tris (acetylacetate), aluminum bisethyl aceteacetate monoacetylacetonate, and these are used alone or Two or more kinds of mixtures may be used. The compound and the curable resin composition of the present application perform a starter function for curing. It is well known to add a corresponding chelating agent as a stabilizer so that it does not inadvertently exhibit its function during storage, and it is also suitably implemented in this application. That is, in order to improve storage stability, it is preferable to add acetylacetone, methyl acetoacetate, ethyl acetoacetate or the like.
[0017]
The aluminum chelate compound (C) is used in an amount of 0.01 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the acrylic resin (A). When the amount is less than 0.01 part by weight, the curability is deteriorated. When the amount exceeds 10 parts by weight, the acrylic resin (A) is not sufficiently dissolved, and the storage stability is deteriorated. Decreases.
[0018]
The resin composition for coatings of the present invention is produced by adding the organoalkoxysilane compound (B) and the aluminum chelate compound (C) to the acrylic resin (A), and stirring and mixing until uniform. Further, at this time, a hydrophilic organic solvent is added, and the storage stability, curability at low temperature, and coating film appearance (gloss, leveling properties, etc.) are further improved .
[0019]
Yet another effective method is to uniformly dissolve the aluminum chelate compound (C) in the acrylic resin (A) and then add the organoalkoxysilane (B) diluted with a hydrophilic organic solvent prepared in advance. It is. According to this production method, not only production is simple, but storage stability, curability at low temperature, weather resistance of the coating film, solvent resistance and the like are remarkably improved.
[0020]
Here, as the hydrophilic organic solvent, alcohols such as methyl alcohol, ethyl alcohol, isopropyl alcohol, n-butyl alcohol, ethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, propylene glycol monomethyl ether, propylene There are glycol ethers such as glycol monoethyl ether and propylene glycol monobutyl til ether. These organic solvents may be used alone or as a mixture of two or more.
[0021]
The hydrophilic organic solvent to organoalkoxysilane compound (B) 100 parts by weight, Ru is 100 parts by weight of added pressure 8.9~. When it exceeds 100 parts by weight, the reverse storage stability becomes poor in appearance of the paint film you worse.
[0022]
Furthermore, when 100 to 100 parts by weight of the hydrophilic organic solvent, 25 to 100 parts by weight of water (preferably ion-exchanged water having a pH of 6 or 8 at 25 ° C.) is added, the curability at a lower temperature is improved. improved Ru. If water exceeds 100 parts by weight, and out soon is the coating, storage stability you worse.
[0023]
The composition of the present invention can be used as it is, or various pigments such as titanium-based pigments (titanium dioxide, etc.), carbon black, yellow lead, calcium carbonate, aluminum pigments, toluene, xylene, ethyl acetate, butyl acetate, cyclohexanone, Solvents such as mineral spirits, anti-foaming agents, leveling agents, anti-precipitation paint additives, paint resins such as acrylic resins, alkyd resins, melamine resins, urethane resins, epoxy resins, chlorinated polypropylene resins, petroleum resins, Various silane coupling agents such as resin for modifying paint such as butadiene rubber, phenyltrimethoxysilane, 3-aminopropyltrimethoxysilane and the like can be used.
[0024]
In addition, acrylic resin paints, alkyd resin paints, epoxy resin paints, urethane resin paints, fluororesin paints, acrylic silicone resin paints (reference materials: 13197 chemical products, Chemical Daily (issued in 1197)) may be used in combination. In addition, these paints can be blended with a curing agent according to a conventional method, or can be used without blending. Further, it may be an organic solvent type paint or an emulsion type paint using water as a medium.
[0025]
In addition, these paints can be used as an undercoat (basecoat) or topcoat (topcoat), and even if the undercoat and topcoat consist only of the composition of the present invention, a part of them can be used as a base coat. It may contain the composition of the invention.
[0026]
Prior to the description of the examples, evaluation and determination methods for the results of testing using the composition of the present invention are shown below. Both are closely related to the curability (reactivity) of the composition.
[0027]
1. Adhesion (JIS K 5400)
The composition was applied to a degreased ABS plate so that the coating thickness was 30 μm, and dried at 70 ° C. for 30 minutes. A cross-cut test is carried out using this coated plate. The larger the number of molecules, the better the adhesion. In the present invention, 100/100 is acceptable.
[0028]
2. The weather-resistant composition was applied to a degreased ABS plate so that the coating thickness was 30 μm, and dried at 70 ° C. for 30 minutes. Using this coated plate, a metal weather weathering tester (Daipler Wintech Co., Ltd. tester) is used for testing. The gloss retention (%) after the 1000 hour test was measured. A gloss retention of 80% or more is accepted.
[0029]
3. The solvent-resistant composition was applied to a degreased ABS plate so that the coating thickness was 30 μm and dried at 70 ° C. for 30 minutes. The coating film is rubbed 20 times with a felt impregnated with isopropyl alcohol and toluene (rubbing the coating film surface), and the coating film surface state is observed.
○ Not at all. (Pass)
Δ Slightly scratched, but practically no problem. (Pass)
X The coating film dissolves in the solvent and disappears. (failure)
[0030]
4). Crosslinkability (Gel fraction%)
The composition was applied to a degreased polypropylene (PP) plate so that the coating thickness was 30 μm, and dried at 70 ° C. for 30 minutes. The coating film is peeled off from the PP plate and subjected to Soxhlet extraction for 3 hours under reflux using an acetone / methanol (1/1% by volume) solvent, and the weight of the coating film not dissolved or extracted in the solvent is measured. This is the gel fraction. The higher the gel fraction, the better the crosslinkability and the better the curing (reactivity). The gel fraction is 80% or more.
Gel fraction = (dry coating weight g after Soxhlet extraction / coating weight g before Soxhlet extraction) × 100
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. Unless otherwise specified, the numbers indicate% by weight.
[0032]
Example 1
Toluene (TOL) / isobutyl alcohol (IBAL) (= 80/20) as a solvent, α, α′-azobisisobutyronitrile (AIBN) as a polymerization initiator at a polymerization temperature of 90 ° C., methyl methacrylate ( MMA) / n-butyl methacrylate (BMA) / n-butyl acrylate (BA) / glycidyl methacrylate (GMA, glycidyl group-containing unsaturated monomer) / 2-hydroxyethyl methacrylate (HEMA, hydroxyl group-containing unsaturated) Monomer) / SZ-6030 (MPS (3-methacryloyloxypropyltrimethoxysilane), alkoxysilane group-containing unsaturated monomer: product of Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd.) (= 35/20/20 An acrylic resin having a composition of / 10/10/5) was produced. (Solid content 50%, weight average molecular weight 35,000)
To 1000 g of this acrylic resin, 20 g of aluminum chelate A (W) (aluminum chelate compound (aluminum (trisacetylacetonate)): product of Kawaken Fine Chemical Co., Ltd.) is added and dissolved.
[0033]
SH-6040 (GPS (3-glycidoxypropyltrimethoxysilane), organoalkoxysilane compound having glycidyl group and hydrolyzable alkoxysilane group: product of Toray Dow Corning Silicone Co., Ltd.) / Isopropyl alcohol (IPA, hydrophilic organic solvent) / ion exchanged water (= 90/8/2) is mixed to prepare a dilute solution of organoalkoxysilane.
[0034]
100 g of this diluted solution was added to a mixture of acrylic resin and aluminum chelate A (W) and stirred until uniform to produce the composition of Example 1.
[0035]
Example 2
MMA / BMA / BA / GMA / HEMA (= 35/20/20/10 /) at a polymerization temperature of 90 ° C. using TOL as a solvent and α, α′-azobisisobutyronitrile (AIBN) as a polymerization initiator. An acrylic resin having the composition 15) was obtained. (Solid content 50%, weight average molecular weight 35,000)
Polymerization temperature is set to 80 ° C., KBM-9003 (IPS (3-isocyanatopropyltriethoxysilane), organoalkoxysilane compound having isocyanate group and hydrolyzable alkoxysilane group: product of Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) 30% of the number was added, and the reaction was further performed for 60 minutes, and it was confirmed by FT-IR (Fourier transform infrared spectrophotometer) that there was no absorption of NCO (isocyanate group), and an acrylic resin was produced. (Solid content 50%, weight average molecular weight 38,000)
After 20 g of aluminum chelate A (W) was uniformly dissolved in 1000 g of this acrylic resin, 100 g of the diluted solution of organoalkoxysilane was added and stirred until uniform to produce the composition of Example 2.
[0036]
Example 3
A composition of Example 3 was produced in the same manner as in Example 2 except that the amount of aluminum chelate A (W) added was changed to 2.5 g.
[0037]
Example 4
The composition of Example 4 was produced in the same manner as in Example 2 except that the amount of IPS added was changed to 1% of the number of moles of HEMA.
[0038]
Example 5
A composition of Example 5 was produced in the same manner as in Example 2 except that the diluted organoalkoxysilane compound was changed to 2.5 g.
[0039]
Example 6
A composition of Example 6 was produced in the same manner as in Example 2 except that the organoalkoxysilane compound dilution was changed to 450 g.
[0040]
Example 7
A composition of Example 7 was produced in the same manner as in Example 2 except that the monomer composition of the acrylic resin was MMA / BMA / BA / GMA / HEMA (= 36/30/30/2/2).
[0041]
Example 8
A composition of Example 8 was produced in the same manner as in Example 2 except that the monomer composition of the acrylic resin was BMA / GMA / HEMA (= 20/40/40).
[0042]
Comparative Example 1
A composition of Comparative Example 1 was produced in the same manner as in Example 1 except that no organoalkoxysilane dilution was added.
[0043]
Comparative Example 2
A composition of Comparative Example 2 was produced in the same manner as in Example 1 except that the addition amount of the diluted organoalkoxysilane was 0.25 g.
[0044]
Comparative Example 3
A composition of Comparative Example 3 was produced in the same manner as Example 2 except that the addition amount of the diluted organoalkoxysilane was 0.25 g.
[0045]
Table 1 shows the results of tests conducted using each composition. It can be seen that the resin composition for coatings of the present invention is excellent in adhesion, weather resistance, solvent resistance and crosslinkability even under low temperature drying conditions of 80 ° C. or lower.
[0046]
In addition, the resin composition for paints of the present invention does not deteriorate in performance such as thickening and gelation even after storage at 40 ° C. for 1 month, and the same results as in the above examples are obtained. It was also excellent in terms of properties.
[0047]
[Table 1]
[0048]
【The invention's effect】
Even if the resin composition for paints of the present invention is a one-component type, it is excellent in storage stability and curability at low temperatures, and the coating film has excellent properties such as weather resistance and solvent resistance in a well-balanced manner.
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