JP4180357B2 - 磁気ディスク記憶システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク記憶装置の制御技術さらには停電発生時のような電源が遮断された時のモータ制御に適用して有効な技術に関し、例えばハードディスク装置において磁気ディスク上の記憶トラックに対して情報のリード/ライトを行なう磁気ヘッドを移動させるボイスコイルモータによるヘッドの退避制御に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク記憶装置は、磁気ディスクを回転駆動させるスピンドルモータの他に、磁気ディスク上の記憶トラックに対して情報のリード/ライトを行なう磁気ヘッドを前記ディスクの表面に沿って径方向へ移動(シーク動作)させるボイスコイルモータを備えている。ハードディスク装置においては、磁気ヘッドがディスクの回転に伴って生じる風圧でディスク表面を滑空するように構成されており、ディスクの回転が停止すると磁気ヘッドはディスク表面に接触して傷をつけてしまうおそれがある。さらに、磁気記録の高密度が進んでディスク表面が鏡面状態になると、停止したヘッドがディスク表面に吸着してディスクの回転が阻害されるおそれがある。
【0003】
そこで、ディスクの回転停止時には、磁気ヘッドをディスクの外側の待機位置にあるランプと呼ばれる支持台へ退避させる動作(本明細書ではアンローディングと称する)が行なわれる。一方、ヘッドのシーク開始時には、磁気ヘッドをランプ位置からディスク上へ移動(ローディング)させる必要がある。このとき、ボイスコイルモータによる磁気ヘッドの移動速度が速過ぎると磁気ヘッドがディスク表面に接触して傷をつけてしまうおそれがある。そのため、従来より、ボイスコイルモータの逆起電圧を監視して磁気ヘッドの移動速度を制御することが一般に行なわれている。
【0004】
ハードディスク装置においては、上述したディスク回転停止時に磁気ヘッドをディスクの外側のランプに退避させる必要性と同様の理由から、停電発生時にも当然磁気ヘッドを退避させる必要がある。ところが、停電発生時にはボイスコイルモータの制御回路の電源も遮断されてしまうため、ボイスコイルモータの駆動および制御をすることができなくなる。
【0005】
そこで、ヘッドシーク用のボイスコイルモータを駆動するドライバ(以下、VCMドライバと称する)とは別個に退避用のドライバ(以下、リトラクトドライバと称する)を設けるとともに、停電発生時にはスピンドルモータの逆起電力を整流した電圧でリトラクトドライバを動作させるようにした発明が提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−14331号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スピンドルモータの逆起電力を整流した電圧でリトラクトドライバを動作させる場合、スピンドルモータの逆起電力を単にダイオードブリッジで整流した電圧ではダイオードの順方向電圧分の電圧降下が発生する。そのため、スピンドルモータの逆起電力が小さい小型モータの場合やスピンドルモータの回転が遅い時にはリトクラクトドライバを充分に動作させることができない。
【0008】
また、近年磁気ディスク記憶装置は、高密度化による大容量化が進められているが、高密度化により磁気ディスクの表面は鏡面のような凹凸の非常に小さな状態に仕上げられる。また、高密度化に伴いより正確なヘッド位置制御が必要になるため、磁気ヘッドと磁気ディスクとのギャップを小さくしてリード・ライト信号のS/N比を高めるようにしている。そして、磁気ヘッドと磁気ディスクとのギャップを小さくするため、ディスクの回転数が高くなるほどギャップが小さくなる負圧スライダと呼ばれる機構が使用されるようになって来ている。
【0009】
かかる負圧スライダを使用した場合、ヘッドを待機位置から磁気ディスクの表面に移動させる際に回転速度が速いとヘッドがディスク表面に衝突するおそれが生じる。そこで、通常動作時よりも回転数を低く抑えた状態で磁気ヘッドのローディングを行なう方式を考えた。ところが、停電は突然発生するため、ローディング中に停電が発生することもある。そのため、ローディングさせる際のディスク回転速度を遅くする方式でローディング中に停電が発生すると、スピンドルモータの逆起電力も充分でないため、安全に磁気ヘッドを待機位置へ移動させることが困難になる。
【0010】
また、シーク動作中にヘッドをディスクの外側へ移動させているときに停電が発生することもあり、ヘッドをディスク内側へ移動させているときに停電が発生することもある。ディスク内側へ移動させているときに停電が発生した場合には、磁気ヘッドのスピードを落としさらに逆方向へ移動させることができるような大きな駆動力をボイスコイルモータに与える必要がある一方、磁気ヘッドをディスクの外側へ移動させているときに停電が発生した場合には、モータにブレーキをかけてヘッドがランプに衝突しないように制御してやらなければならないので、複雑で精度の高い制御が必要である。ところが、従来のリトクラクト動作は単にスピンドルモータの逆起電圧を整流した電圧を利用していた為、得られる電圧が低くボイスコイルモータのドライバを駆動して退避させる程度の簡単な制御しか行なえないという課題があることが明らかとなった。
【0011】
本発明の目的は、磁気ディスク記憶装置において、電源が遮断された時に確実に磁気ヘッドを退避させることができるボイスコイルモータの制御技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、磁気ディスク記憶装置において、スピンドルモータの回転が遅い時に電源が遮断されたとしても、安全に磁気ヘッドを待機位置へ移動させることができるボイスコイルモータの制御技術を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、通常動作時よりも回転数を低く抑えた状態で磁気ヘッドのローディングを行なうようにした磁気ディスク記憶装置において、磁気ヘッドのローディング中に電源が遮断された場合にも安全に磁気ヘッドを待機位置へ移動させることができるボイスコイルモータの制御技術を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、負圧スライダを使用した高密度記録が可能な磁気ディスク記憶装置において、磁気ヘッドのローディングおよびアンローディングを安全に行なうことができるボイスコイルモータの制御技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、磁気ディスクを回転させるスピンドルモータのような第1モータと、該第1モータを回転駆動する第1モータ駆動回路と、第1モータにより回転される磁気ディスク上の記憶トラックに対して情報のリードを行う磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを前記ディスク上にて移動させるボイスコイルモータのような第2モータと、該第2モータを回転駆動する第2モータ駆動回路と、前記第1モータ駆動回路および第2モータ駆動回路により第1モータおよび第2モータのコイルに流す電流を制御する駆動制御回路とを有する磁気ディスク記憶装置において、前記磁気ヘッドを待機位置から磁気ディスクの表面にローディングさせる際に前記第1モータの回転速度を通常動作時の回転速度よりも遅くさせるようにしたものである。これにより、磁気ヘッドのローディングの際にヘッドがディスク表面に接触するのを回避することができる。
【0014】
また、望ましくは、前記駆動制御回路は、電源遮断時に前記第1モータ駆動回路をステップアップコンバータ動作させて前記第1モータの逆起電圧よりも高い電圧を発生させ、該高電圧により前記磁気ヘッドを所定の待機位置へ移動させるように構成する。これにより、磁気ヘッドのローディング中に電源遮断が発生したとしても、磁気ヘッドを安全に退避させることができる。また、電源遮断時に第1モータ駆動回路をステップアップコンバータ動作させて逆起電圧よりも高い電圧を発生させるため、ヘッドの退避動作に必要な電圧を特別な昇圧コンバータを設けることなく得ることができ、回路規模の増大を回避することができる。しかもヘッド退避の為の専用の制御および駆動装置も不要となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用した磁気ディスク記憶装置におけるモータ制御系の概略構成を示す。
図1に示されているように、この実施例の磁気ディスク記憶装置は、磁気ディスク300と、該磁気ディスク300を高速回転駆動させるスピンドルモータ310と、磁気ディスク300上の記憶トラックに対して情報のリード/ライトを行なう磁気ヘッドHDを先端に有するアーム320と、このアームを介して磁気ヘッドHDを前記磁気ディスク300上にて移動させるボイスコイルモータ340、このボイスコイルモータ340を駆動制御する半導体集積回路化されたモータ駆動制御回路100、磁気ディスク記憶装置全体の動作を制御するとともにボイスコイルモータに対する電流指令値やスピンドルモータに対する電流指令値を出力するコントローラ260などを有する。350は、磁気ディスク300の外側に配置されディスク回転停止時にアーム320を支持するランプである。
【0016】
前記コントローラ260はマイクロコンピュータ(CPU)などで構成され、コントローラ260から出力された駆動電流指令値は前記モータ駆動回路100へ送られる。駆動電流指令値には、スピンドルモータ310の制御に関するものとボイスコイルモータ340の制御に関するものとがあり、スピンドルモータ310とボイスコイルモータ340はそれぞれ別個に駆動制御される。図1には示されていないが、磁気ヘッドHDを駆動して磁気ディスク300に対する書込みを行なったり読出し信号に基づいて位置情報を検出したりする信号処理用ICが別途設けられる。
【0017】
モータ駆動制御回路100内には、スピンドルモータドライバ&制御回路110、VCMドライバ120、12Vのようなドライバ用の電源電圧Vcc1を昇圧するブースト回路130、5VのようなIC用の電源電圧Vcc2を変換して3.3Vのような内部電源電圧Vreg1,Vreg2,Vreg3を生成する電圧レギュレータ140、レギュレータ140で生成された電圧を監視して停電発生を検出する電源モニタ回路150、コントローラ260からのデジタルデータ形式の駆動電流指令値などの制御情報を受信するシリアルI/O(入出力ポート)160、受信した駆動電流指令値をアナログ形式の駆動電流指令値に変換するD/A変換器170、ボイスコイルモータ340の逆起電圧を検出する逆起電圧検出回路180、検出された電圧値をディジタル値に変換してヘッドの速度情報としてコントローラ260へ出力するA/D変換回路190などが設けられている。
【0018】
また、モータ駆動制御回路100には、電源電圧Vcc1をモータドライバに伝達したり遮断したりするための電源スイッチSW1と、電源電圧Vcc2をレギュレータ140に伝達したり遮断したりするための電源スイッチSW2と、電源遮断時にスピンドルモータの逆起電圧を整流した電圧をレギュレータ140に供給したり遮断したりするためのスイッチSW3を構成するMOSFET Qs1,Qs2が設けられ、このうち電源スイッチSW1とSW2は電源モニタ回路150から出力される内部電圧の立ち上がりを示すパワーオン検出信号P-ONによってオン、オフ制御される。
【0019】
一方、スイッチSW3はパワーオン検出信号P-ONを反転するインバータINVの出力によってオン、オフ制御される。インバータINVはレギュレータ140で生成された内部電圧Vreg1で動作するため、図3に示されているように、内部電圧Vreg1が立ち上がっている期間T1+T2の間だけパワーオン検出信号P-ONと逆相の信号となる。スイッチSW3がMOSFET Ms1とMs2とから構成されているのは、MOSFETのボディ・ダイオードを通して電流が流れないようにするためであり、Ms1とMs2のボディ・ダイオードは各々逆向きのダイオードとなるように設定されている。
【0020】
これに対し、電源電圧Vcc1,Vcc2を供給する電源スイッチSW1,SW2は、ボディ・ダイオードを積極的に利用して電源電圧Vcc1,Vcc2が所定のレベル以上になると内部の回路へ電流を流すようにされる。図3のタイミングt1で電源電圧Vcc1の立ち上がりとほぼ同期してドライバの電源電圧Vspnが立ち上がっているのはそのためである。ブースト回路130を設けているのは、ドライバ回路110,120のコイル駆動用トランジスタのゲート端子をVspnよりも高い電圧に持ち上げて充分なオン状態にさせるためである。
【0021】
図2は、図1の磁気ディスク記憶装置におけるモータ駆動制御回路100の要部のより詳細な構成例を示す。図1に示されているレギュレータ140、電源モニタ回路150、逆起電圧検出回路180およびAD変換回路190は、図2には示されていない。
【0022】
図2において、LVCMは磁気ヘッドを磁気ディスク上にて移動させるボイスコイルモータ340の駆動コイルで、VCMドライバ120によりこのコイルLVCMに前記D/A変換器170の出力に応じた電流を流してボイスコイルモータを駆動する。VCMドライバ120は、コイルLVCMの接続端子P1,P2に結合され、コイルに電流を流すNチャネル型パワーMOSFET M7,M8,M9,M10と、これらのパワーMOSFET M7,M8,M9,M10のゲート電圧を制御する一対のコイル駆動アンプ121,122と、コントローラ260からの電流指令値をアナログ信号に変換する前記D/A変換器150の出力値に応じて前記コイル駆動アンプ121,122の入力信号を生成するVCM制御回路123とから構成されている。これにより、前記D/A変換器170に入力される駆動電流指令値に一致するような電流がコイルLVCMに流される。
【0023】
ブースト回路130は、例えばチャージポンプのような昇圧回路により構成されており、通常動作時は電源電圧Vcc1を、また停電発生時にはスピンドルモータ310の逆起電力を、それぞれ整流した電圧Vspnで動作してVspnよりも5V程度高いレベルまで昇圧したブースト電圧Vbstを発生する。135はこのブースト回路130の動作クロックφcを生成する発振器である。なお、本明細書においては、通常動作時とは、磁気ヘッドを所望のトラック位置に固定する場合と所望のトラック位置へ磁気ヘッドを移動させるシーク動作を含むものとする。
【0024】
ブースト回路130により昇圧されたブースト電圧Vbstは平滑容量C1に蓄積される。蓄積されたブースト電圧Vbstは、停電発生時にボイスコイルモータ340のコイルに電流を流すパワーMOSFET M7,M8,M9,M10のゲート電圧を制御するコイル駆動アンプ121,122に電源電圧として供給されるため、パワーMOSFET M7,M8,M9,M10がNチャネル型MOSFETにより構成されていたとしてもこれを充分にオンさせ、磁気ヘッドを退避させることができる。パワーMOSFET M7,M8,M9,M10としてNチャネル型MOSFETを使用するのは、Pチャネル型MOSFETを使用する場合よりもチップサイズの低減を図ることができるためである。
【0025】
また、本実施例においては、発振器135もブースト回路130により昇圧されたブースト電圧Vbstによって動作されるように構成されている。発振器135はブースト回路130と同様に停電発生時にスピンドルモータの逆起電力で動作させることも可能であるが、ブースト電圧Vbstを使用することにより停電発生時に電源電圧Vccから逆起電力Vspnに切り替わる際に一時的に電圧がなくなって発振動作が停止するのを回避することができる。発振器135はリングオシレータ等公知の回路により構成することができるので、具体的な回路の例示および説明は省略する。
【0026】
また、図2において、151は電源モニタ回路150を構成するコンパレータ、SW4はこのコンパレータ151の出力によってオン、オフ制御されるスイッチである。コンパレータ151は電源電圧Vcc1を電源とし、非反転入力端子に電源電圧Vcc1がまた反転入力端子に参照電圧Vrefが印加されており、電源電圧Vcc1が供給されている間はコンパレータ151の出力P−ONはハイインピーダンスにされて電源スイッチSW1をR0にI3を乗じた分の電圧でオン状態にさせ、電源電圧Vcc1が遮断されるとコンパレータ151の出力P−ONがロウレベルに変化されてSW4がオフ状態になり電源スイッチSW1をオフ状態にさせる。電源スイッチSW1をオフするのは、スピンドルモータ310の逆起電力が電源Vcc1側へ逆流するのを防止するためである。コンパレータ151の電源はブースト回路130で昇圧されたブースト電圧Vbstを用いても良い。
【0027】
Lu,Lv,Lwは磁気ディスクを回転駆動するスピンドルモータのコイルである。特に制限されるものでないが、この実施例においては、スピンドルモータとして3相ブラシレスモータが使用されている。スピンドルドライバ回路110は、コイルLu,Lv,Lwの結合端子と電源電圧端子および接地端子との間にそれぞれ接続された出力トランジスタM1,M2,M3,M4,M5,M6と、これらの出力トランジスタM1〜M6をそれぞれオン、オフ制御してコイルLu,Lv,Lwに順番に電流を流すプリアンプ111,112,113、電源からモータのコイルを介して接地点へ流れる電流を検出するセンス抵抗(シャント抵抗)Rsns、該センス抵抗Rsnsにより検出された電流に応じた電圧から各相のコイルに流れている電流を再現する3相電流再現回路114、再現された各相コイルの電流に基づいて電流を流す相コイルを決定する制御回路115からなりスピンドルモータの各コイルに電流を流してモータを回転駆動する。制御回路115は、通常動作時はPWM(パルス幅変調)方式で各コイルに流す電流を制御してモータを回転駆動する。
【0028】
この実施例においては、前記出力トランジスタM1〜M6はそれぞれNチャネル型MOSFETにより構成されており、電源遮断時にはそれらのソース・ドレイン間に寄生するボディ・ダイオードD1〜D6がスピンドルモータのコイルLu,Lv,Lwに生じている逆起電圧を整流して前記スピンドルモータドライバ回路110や前記ブースト回路130に電力を供給する整流回路として動作する。
【0029】
さらに、この実施例では、制御回路115が電源遮断時にスピンドルモータ110の各コイルに各相に発生する逆起電圧と同位相で逆起電圧の振幅よりも小さな振幅の電圧を印加させることにより、各相に流れる電流を逆起電圧と逆位相とし、これによってスピンドルモータ110をステップアップコンバータとして動作させてボディ・ダイオードD1〜D6による整流電圧よりも高い電圧を発生させる制御を行なう。ステップアップコンバータにより昇圧された電圧Vspnは平滑容量C2に蓄積され平滑される。
【0030】
このようにスピンドルモータ310をステップアップコンバータとして動作させることによって、スピンドルモータ310の逆起電圧が小さい時すなわち回転速度が遅い時にもモータ駆動制御回路100およびコントローラ260が必要とする電圧を発生し、この電圧でボイスコイルモータ340を駆動制御して確実かつ安全に磁気ヘッドの退避動作を行なわせることができる。また、前記ブースト回路130で昇圧された電圧がスピンドルモータ310を駆動するスピンドルドライバ回路110にも供給されている。これにより、出力MOSFET M1〜M6がNチャネル型MOSFETにより構成されていたとしても充分にオンさせ、コイルLu,Lv,Lwに印加される電圧が下がるのを防止することができる。
【0031】
図3には本実施例の磁気ディスク記憶装置において、電源投入から電源遮断が発生してスピンドルモータが停止するまでの各信号のタイミングが示されている。タイミングt1で電源電圧Vcc1,Vcc2が立ち上げられ、タイミングt2でレギュレータ140により生成される内部電源Vreg1が立ち上がると電源モニタ回路150からコントローラ260に対して供給される電源の立ち上がりを示す信号PORがハイレベルに変化される。すると、コントローラ260からモータ駆動制御回路100へ電流指令値が送られてスピンドルモータ310の回転駆動が開始される。スピンドルモータ310の回転数が所定の回転数に達すると定常回転状態となり、逆起電圧Vbemfが一定にされる(期間T1)。
【0032】
その後、タイミングt3で電源遮断が発生すると、電源モニタ回路150からコントローラ260に対して供給される緊急事態発生を示す信号EMGがハイレベルに変化される。すると、コントローラ260はモータ駆動制御回路100へ供給する電流指令値を変更してスピンドルモータ310をステップアップコンバータ動作させるようにモータ駆動制御回路100の制御が切り替えられる。また、電源モニタ回路150から出力される電源の立ち上がりを示す信号P−ONがロウレベルに変化され、/P−ONがハイレベルに変化される。
【0033】
これにより、電源スイッチSW1,SW2がオフされ、レギュレータ140にはスピンドルモータ310の逆起電圧Vbemfを整流した電圧が供給され、レギュレータ140は内部電源Vreg1〜Vreg3を発生し続け、それがコントローラ260にも供給される。そして、コントローラ260はこの電源により動作してボイスコイルモータドライバ120に対する電流指令値を与えて磁気ヘッドをディスクの外側のランプ位置へ退避させることができる(期間T2)。タイミングt4で磁気ヘッドがランプに到達するとコントローラ260がこれを検知して、スピンドルドライバ回路110に対する電流指令値の出力を停止してステップアップコンバータ動作を終了させるとともに、スピンドルモータの回転を停止させるブレーキ信号BRKを送ってモータを停止させる(期間T3)。
【0034】
この実施例においては、スピンドルモータをステップアップコンバータ動作させて逆起電圧を昇圧しているため、磁気ヘッドをランプからディスク上へローディングさせる際にスピンドルモータの回転数を下げているときに電源遮断が発生しても磁気ヘッドを安全にアンローディングさせることができる。すなわち、従来のスピンドルモータの制御系でモータの回転数を下げると、図3の期間T4に破線で示すように逆起電圧Vbemfが下がるため、電源遮断が発生するとボイスコイルモータドライバ120やコントローラ260に対する電源のレベルが下がるので、ボイスコイルモータドライバ120やコントローラ260をそのまま使用できず、結果として高精度の磁気ヘッドの速度制御ができずに磁気ヘッドを安全に退避できないおそれがあったが、本実施例を適用してスピンドルモータをステップアップコンバータ動作させて逆起電圧を昇圧することにより、ヘッドをローディングさせる際にスピンドルモータの回転数を下げているときに電源遮断が発生しても磁気ヘッドを安全にアンローディングさせることができる。
【0035】
次に、スピンドルモータ310のステップアップコンバータ動作について説明する。
3相ブラシレスモータでは、図4(A)に示すように、モータのコイルに生じる逆起電圧Vbemfに同期して、破線で示すように該逆起電圧よりも大きい振幅の駆動電圧Vdrvをコイルに印加して図4(B)の実線で示すような電流を流すと、モータに正のトルクを発生させることができる。一方、図4(A)に一点鎖線で示すように逆起電圧Vbemfに同期しこれよりも小さい振幅の駆動電圧Vstpをコイルに印加して図4(B)に一点鎖線で示すような逆向きの電流を流すとモータは回生ブレーキ状態となりモータを昇圧コンバータとして動作させることができる。そして、この昇圧動作の際に、逆起電圧Vbemfに対して常に電源ラインVspnから消費される負荷電流とバランスするモータの逆向き電流を流せるレベルだけ振幅の小さい電圧Vstpを印加すると、モータの回転速度が落ちても発生される昇圧電圧を一定にさせることができる。なお、この本実施例では、出力トランジスタM1〜M6をPWM制御するようにしているため、駆動パルスによってオン,オフされる出力トランジスタM1〜M6から出力される電圧の平均値がそれぞれ逆起電圧Vbemfより所定の比率だけ小さい電圧が印加されるように動作される。
【0036】
図5には、通常動作時のPWM制御および電源遮断時のステップアップコンバータ制御を行なう制御回路115の構成例を示す。
制御回路115は、抵抗R1,R2で電源電圧Vspnを抵抗分割した電圧とコントローラ260から供給される制御入力電圧CHとの電位差を増幅する誤差アンプ511と、コントローラ260から供給される電流指令値ICVをアナログ信号に変換するDA変換回路512と、前記誤差アンプ511またはDA変換回路512の出力信号をパワーオン検出信号P−ONに基づいて切り替えるスイッチSW5と、該スイッチSW5を介して入力される信号に応じた振幅を有し位相が互いに電気角で120°ずつずれた3相の正弦波Vu,Vv,Vwを発生する3相正弦波発生回路513と、前記3相電流再現回路114で生成された再現電流Iu,Iv,Iwを電圧に変換する電流−電圧変換回路519と、3相正弦波発生回路513から出力された正弦波Vu,Vv,Vwと前記再現電流Iu,Iv,Iwとの位相差を検出する位相差検出回路514と、検出された位相差に応じた電圧を発生するループフィルタ(積分容量)515と、該ループフィルタの電圧に応じた周波数で発振する電圧制御発振回路(VCO)516とを備え、該VCO516の発振振号が基準クロックとして3相正弦波発生回路513に供給されることにより、3相正弦波発生回路513からは再現電流Iu,Iv,Iwとの位相差がゼロの正弦波Vu,Vv,Vwが出力されるように構成されている。誤差アンプ511の出力端子に接続された容量C3は、発振防止用の位相補償容量である。
【0037】
また、本実施例の制御回路115は、前記正弦波Vu,Vv,Vwの周波数よりも100倍程度周波数の高い三角波キャリア信号を生成する三角波生成回路517と、前記正弦波Vu,Vv,Vwと三角波生成回路517により生成された三角波キャリア信号とを比較して前記プリアンプ111〜113に対するPWM制御信号UPWM,VPWM,VPWMを生成するコンパレータCMP1,CMP2,CMP3と、該コンパレータCMP1,CMP2,CMP3により生成された制御信号UPWM,VPWM,VPWMなどに基づいて前記3相電流再現回路114に対するサンプリング信号SHを生成するサンプリング信号生成回路518なども備えている。
【0038】
なお、3相電流再現回路114は、位相が互いに120°ずつずれた3つの正弦波Vu,Vv,Vwとして完全な正弦波を発生する代わりに、3相の中で一番低いレベルとなった相の信号はその期間の間だけロウレベルに固定されるようにしたいわゆる2相変調方式で正弦波を生成するものであっても良い。
【0039】
ここで、3相電流再現回路114について説明する。3相ブラシレスモータにおいて各相のコイルLu,Lv,Lwに流れる電流Iu,Iv,Iwは図6(A)に示すように、互いに電気角で120°ずれた正弦波状に変化する。このとき、図2のセンス抵抗Rsnsに流れる電流Isnsは、ドライバ回路110の出力トランジスタM4,M5,M6を通して接地点へ流れる電流であり、図6(A)の各区間で負の電流を足したものであるので、図6(B)のように変化する。なお、図6(B)は各コイルから接地点へ向って流れようとする電流を示したもので、センス抵抗Rsnsには出力トランジスタM4,M5,M6がオンされたときにこの電流が流れるが、この実施例のスピンドルモータは前述のように出力トランジスタM4,M5,M6がPWM制御されるため実際にセンス抵抗Rsnsに流れる電流は図6(B)の波形とは異なる。
【0040】
また、PWM制御される出力トランジスタM4,M5,M6はそれぞれ制御パルスが異なるため、例えば図6(B)の区間Taに着目すると、この区間Taでセンス抵抗Rsnsに流れる電流はU相のコイルLuからの吸い込み電流IuとV相のコイルLvからの吸い込み電流Ivとの和(Iu+Iv)であるが、区間Taのある瞬間を捕らえるとU相駆動用トランジスタM4またはV相駆動用トランジスタM5のうちいずれか一方がオンで他方がオフとなる期間が存在する。
【0041】
そこで、その瞬間を狙ってセンス抵抗Rsnsに流れる電流Isnsを変換した電圧をサンプリングしてやれば、1つの相(例えばIu)の電流値を知ることができる。また、2つの相の引き抜き電流の和(Iu+Iv)が流れている瞬間を捕らえて電流をサンプリングしてやると、その和はW相のコイルに流れ込む電流に等しいので、W相のコイルの電流Iwが分かる。そして、前記のようにしてU相のコイル電流IuとW相のコイル電流Iwとが分かれば、残りのV相のコイル電流Ivは、Iw−Iuとして計算によって求めることができる。
【0042】
前記実施例の3相電流再現回路114は上記のような方法によってセンス抵抗Rsnsに流れる電流Isnsから、図6(A)のように変化する3相の電流Iu,Iv,Iwを再現するように構成されている。なお、かかる3相モータのコイルに流れる電流を再現する電流再現回路は、特開2002−119062号等に開示されている公知の技術を用いて構成することができるので、詳しい説明は省略する。
【0043】
図7は、図1のモータ駆動制御回路100の他の構成例を示す。図7には図1に示されているレギュレータ140、電源モニタ回路150、逆起電圧検出回路180およびAD変換回路190は示されていない。この実施例のモータ駆動制御回路100は、第1の実施例(図2)のモータ駆動制御回路100における電流センス抵抗Rsnsおよび3相電流再現回路114を設ける代わりに、各コイルの端子の電圧U,V,Wおよびセンタタップの電圧CTを制御回路115へ供給して逆起電圧のゼロクロス点を検出して各相のコイルに電圧を印加するタイミングを決定してスピンドルモータ310の駆動制御を行なうようにしたものである。この実施例は、図2の実施例のモータ駆動制御回路100よりも回路規模を小さくすることができるという利点がある。
【0044】
図8は、この第2の実施例のモータ駆動制御回路100を構成する制御回路115のより具体的な構成例を示す。なお、図8において図5と同一の回路および素子には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図8に示されているように、この実施例の制御回路115には、3相正弦波発生回路513の代わりに、電源遮断時にスピンドルモータ310により昇圧された電圧Vspnとコントローラ260から供給される制御入力電圧CHの差電圧を増幅する誤差アンプ511の出力または通常動作時にコントローラ260から供給される電流指令値ICVをDA変換回路512でDA変換した電圧と三角波生成回路517からのキャリア信号とを比較するコンパレータCMPから出力されるPWM制御信号をU相,V相,W相のプリアンプ111〜113のいずれに供給するか選択するとともに、電流を流す2つのコイルに応じてPWM信号が供給される相と対をなす相のプリアンプの出力をロウレベルに固定させる信号を、また残りのコイルに対応したプリアンプに対してはその出力をハイインピーダンス(2つの出力トランジスタが共にオフの状態)にさせる信号を生成して与える回路(この実施例ではデコーダと称する)520が設けられている。
【0045】
また、この実施例の制御回路115には、スピンドルモータ310の各コイルLu,Lv,Lwのセンタタップの電圧CTと各コイルの端子の電圧U,V,Wとを比較して逆起電圧のゼロクロス点を検出するためのコンパレータ521と、各コイルの端子の電圧U,V,Wのうちいずれか1つを選択して前記コンパレータ521に供給するセレクタ522と、前記コンパレータ521の出力に基づいて該セレクタ522を制御する相選択信号および前記デコーダ520に対する相切替えタイミング信号を生成するタイミング制御回路523とが設けられている。
【0046】
セレクタ522は、各相コイルのうち非通電相を選択してコンパレータ521に入力させるように制御される。ここで、各相コイルのうち逆起電圧が非通電相のコイルに対応したプリアンプはその出力がハイインピーダンスになるようにデコーダ520によって制御される。これによって、プリアンプの出力電圧に影響されないコイルの逆起電圧をコンパレータ521に供給してゼロクロス点を正確に検出することができる。
【0047】
この実施例においても、前記実施例と同様に、制御回路115によって、通常回転時にはモータのコイルに生じる逆起電圧に同期して該逆起電圧よりも大きい振幅を持つ駆動電圧をコイルに印加してモータに正のトルクを発生させる一方、電源遮断時には逆起電圧に同期してこれよりも小さい振幅を持つ駆動電圧をコイルに印加して通常時とは逆向きの電流を流してモータを昇圧コンバータとして動作させるような制御が行なわれる。
【0048】
なお、このとき出力トランジスタM1〜M6をPWM駆動パルスによってオン,オフさせることにより出力トランジスタM1〜M6から出力される電圧の平均値がそれぞれ逆起電圧より所定比率だけ小さくなるように動作される。これにより、電源遮断時には出力トランジスタM1〜M6のボディ・ダイオードD1〜D6による整流電圧よりも高い電圧を発生させることができる。その結果、スピンドルモータ310が低速回転されるヘッドローディングの際に電源遮断が発生しても、スピンドルモータ310をステップアップコンバータとして動作させて逆起電圧を昇圧した電圧を発生して磁気ヘッドを安全に退避させることができる。
【0049】
以上、本発明者によってなされた発明を実施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は前記実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施例では、負圧スライダと呼ばれる磁気ヘッドを使用したシステム適用した場合を説明したが、通常の磁気ヘッドを使用したシステムに対して適用するようにしても良い。また、実施例においては、ディスクの外側に待機位置としてのランプを設け、電源遮断時にこのランプに磁気ヘッドを退避させるようにしているが、ディスクの内側に待機位置を設け、電源遮断時に磁気ヘッドをディスクの内側へ退避移動させる場合にも適用することができる。
【0050】
さらに、実施例においては、コントローラ260から与えられるスピンドルモータの電流指令値とボイスコイルモータの電流指令値をディジタル信号に変換するDA変換回路を別々に設けたものを示したが、時分割方式で使用することにより1つのDA変換回路を共用させることができる。また、実施例では、制御入力電圧CHがアナログ電圧で与えられるように説明されているが、この制御入力電圧CHもディジタル信号で与えてDA変換回路でアナログ値に変換するように構成しても良い。さらに、誤差増幅器511の前段にAD変換器を設け、ディジタル化した後に、制御入力電圧と比較するディジタル比較器を設ける構成としても良い。この場合は、位相補償容量C3の代わりにディジタルフィルタが用いられ、後段の三角波発生およびコンパレータによるPWM変調器もディジタル回路で構成されるであろう。
【0051】
また、前記実施例では、スピンドルモータのコイルに流れる逆起電圧に同期して該逆起電圧よりも小さい振幅を持つ電圧を前記第1モータのコイルに印加して前記ステップアップコンバータ動作を行なわせているが、以下のようにしてステップアップコンバータ動作を行なわせてもよい。
【0052】
図9は、3相モータの回転によって生じる逆起電圧(B-EMF)を3相交流源とみなし、3相モータの出力段を操作して直流電圧Vspnに電力変換するAC−DC昇圧コンバータの構成を示す。説明を簡単にするために3相の動作をU相逆起電圧とV相逆起電圧による作用、V相逆起電圧とU相逆起電圧による作用およびW相逆起電圧とV相逆起電圧による作用の重ねあわせと考え、同図においてはU相逆起電圧とW相逆起電圧による作用のみを示す。今、逆起電圧(Vbemfu−Vbemfw)の(−)端子側から(+)端子側に電流が流れていると考える。これは前述の図4で説明したように逆起電圧よりも小さい振幅を持つPWM変調された正弦波を逆起電圧に同期して印加することによって可能となる。
【0053】
図9において、M3がOFF、M6がONでありM4がON、M5がOFFの状態のとき、(Vbemfu−Vbemfw)はM4とM6によってGNDにショートされた状態となりに経路1に示すように電流はGND側に回生し、コイルインダクタ(Lu+Lw)の電流値は増加しエネルギーが蓄積される。次に、M1がOFFからON、M4がONからOFFになるとコイルに蓄積されたエネルギーは、経路2で示すようにM1を通って出力電圧側に放電される。このとき放電される電流によって平滑容量C1を充電し、出力電圧Vspnを昇圧することができる。
【0054】
仮に逆起電圧よりも大きな振幅が与えられた場合はインダクタLu+Lwに流れる電流は逆起電圧(Vbemfu−Vbemfw)の(+)端子から(-)端子側となり、この場合は、M1がONする経路2の動作の際に平滑容量C1から電荷を引き抜く動作となり、出力電圧Vspnは昇圧できない。従って、昇圧動作を行なわせるには、必ず逆起電圧(Vbemfu−Vbemfw)の振幅より小さな駆動電圧を印加することが必須となる。
【0055】
図9ではU相とW相の逆起電圧による動作を説明したが、V相とU相の場合は、逆起電圧を(Vbemfu−Vbemfw)→(Vbemfv−Vbemfu)、コイルインダクタを(Lu+Lw)→(Lv+Lu)に、またMOSトランジスタをM1→M2、M4→M5、M3→M1、M6→M4にそれぞれ置き換えて考えればよい。さらに、W相とV相の場合は、逆起電圧を(Vbemfu−Vbemfw)→(Vbemfw−Vbemfv)、コイルインダクタを(Lu+Lw)→(Lw+Lv)に、またMOSトランジスタをM1→M3、M4→M6、M3→M2、M6→M5にそれぞれ置き換えて考えればよい。そして、上記3つの場合の昇圧コンバータ動作の足し合わせによって、総合の昇圧動作となる。
【0056】
結局、スイッチング素子としての出力トランジスタM5,M6,M4を適当なタイミングでオン、オフさせることで各コイルより昇圧した電圧を出力させることができる。また、図9の動作では全ての転流用スイッチ素子としてダイオードではなくMOSトランジスタを用いている為、昇圧動作が可能でしかもダイオードの順方向電圧分の損失のない昇圧コンバータとして動作させることができることが分かる。
【0057】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるハードディスク記憶装置に適用した場合について説明したが、本発明にそれに限定されるものでなく、ディスク型の記憶装置や再生装置に広く利用することができる。
【0058】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、磁気ディスク記憶装置において、スピンドルモータの回転が遅い時に電源が遮断された場合にもスピンドルモータの逆起電力を昇圧した電圧でボイスコイルモータを駆動して確実に磁気ヘッドを退避させることができる。その結果、負圧スライダを使用した高密度記録が可能な磁気ディスク記憶装置において、スピンドルモータの回転を落として磁気ヘッドのローディングおよびアンローディングを安全に行なうことができるとともに、ローディング中に電源が遮断された場合にも安全に磁気ヘッドを待機位置へ移動させることができる信頼性の高い磁気ディスク記憶装置を実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気ディスク記憶装置におけるモータ制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の磁気ディスク記憶装置におけるモータ駆動制御回路の要部のより詳細な構成例を示すブロック図である。
【図3】実施例のモータ駆動制御回路による停電発生時の磁気ヘッドの退避制御時における各部の信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】実施例のモータ駆動制御回路によるスピンドルモータの回転駆動時とステップアップコンバータ動作時のコイル逆起電圧とコイル印加電圧およびコイル電流との関係を示す波形図である。
【図5】通常動作時のPWM制御および電源遮断時のステップアップコンバータ制御を行なう制御回路の構成例を示すブロック図である。
【図6】スピンドルモータの各コイルの電流とセンス抵抗に流れる電流との関係を示す波形図である。
【図7】モータ駆動制御回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図8】第2の実施例のモータ駆動制御回路100を構成する制御回路115のより具体的な構成例を示すブロック図である。
【図9】スピンドルモータのある瞬間に着目して昇圧コンバータとそれを構成する素子を示した回路図である。
【符号の説明】
Lu,Lv,Lw スピンドルモータの駆動コイル
Rsns 電流検出用抵抗(センス抵抗)
CMP1〜CMP3 コンパレータ
100 モータ駆動制御回路(IC)
110 スピンドルモータドライバ
111,112,113 スピンドルモータのコイル駆動用プリアンプ
114 3相電流再現回路
115 PWM制御&ステップアップコンバータ制御回路
120 ボイスコイルモータドライバ
121,122 ボイスコイルモータのコイル駆動用アンプ
123 ボイスコイルモータの駆動制御回路
130 ブースト回路(昇圧回路)
140 電圧レギュレータ
150 電源モニタ回路
160 シリアル入出力回路
170 DA変換回路
180 逆起電圧検出回路
190 AD変換回路
300 磁気ディスク
310 スピンドルモータ
320 ヘッド保持用アーム
330 キャリッジ
340 ボイスコイルモータ
350 ヘッド待機位置(ランプ)
511 誤差アンプ
512 DA変換回路
521 コンパレータ
522 セレクタ
Claims (7)
- 磁気ディスクを回転させる第1モータと、該第1モータを回転駆動する第1モータ駆動回路と、前記磁気ディスク上の記憶トラックに対して情報のリードを行なう磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを前記ディスク上にて移動させる第2モータと、該第2モータを回転駆動する第2モータ駆動回路と、前記第1モータ駆動回路および第2モータ駆動回路により第1モータおよび第2モータのコイルに流す電流を制御する駆動制御回路と、前記駆動制御回路に対して指令を与えるシステム制御装置とを具備し、
前記駆動制御回路は前記システム制御装置からの電流指令値に従って前記第1モータのコイルに流れる電流を制御して第1モータの回転速度を制御するように構成され、
前記駆動制御回路は前記磁気ヘッドを待機位置から前記磁気ディスクの表面にローディングさせる際に前記第1モータの回転速度を通常動作時の回転速度よりも遅くさせるように構成され、
電源遮断時には、前記第1モータの逆起電圧によって前記システム制御装置と前記駆動制御回路と前記第1モータ駆動回路とを動作させることによって前記第1モータ駆動回路がステップアップコンバータ動作を行うことにより前記逆起電圧から高電圧を生成して、
前記電源遮断時には、前記第1モータ駆動回路の前記ステップアップコンバータ動作により生成された前記高電圧によって前記システム制御装置と前記駆動制御回路と前記第1モータ駆動回路と前記第2モータ駆動回路とが動作され、前記磁気ヘッドを前記待機位置へ移動させるように構成されていることを特徴とする磁気ディスク記憶システム。 - 前記駆動制御回路は、通常動作時には前記第1モータの前記逆起電圧の位相を検出して前記逆起電圧に同期して前記逆起電圧の振幅よりも大きい電圧振幅を前記第1モータのコイルに印加して前記第1モータの回転駆動を行ない、前記電源遮断時には前記第1モータの前記逆起電圧に同期して前記逆起電圧の振幅よりも小さい電圧振幅を前記第1モータの前記コイルに印加して前記ステップアップコンバータ動作を行なわせることを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク記憶システム。
- 前記駆動制御回路は、前記ステップアップコンバータ動作により発生された前記高電圧と所定の制御電圧の電位差を増幅する誤差増幅回路を備え、前記電源遮断時には全誤差増幅回路の出力に応じた電圧振幅を前記第1モータのコイルに印加して前記ステップアップコンバータ動作を行なわせることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の磁気ディスク記憶システム。
- 前記電流指令値はディジタル値であり、
前記第1モータの各相コイルに流れる電流を抵抗によって検出した電圧値から前記第1モータの3相の各相コイル電流にそれぞれ比例した値に再現する回路を備え、
前記駆動制御回路は、通常動作時には前記電流指令値と前記電流再現値との比較出力に応じた電圧を、また前記電源遮断時には前記誤差増幅回路の出力に応じた電圧を、前記第1モータのコイルに印加するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の磁気ディスク記憶システム。 - 前記第1モータ駆動回路は第1モータのコイルに電流を流すトランジスタを含み、前記駆動制御回路はパルス幅制御方式で前記トランジスタをオン,オフ制御することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の磁気ディスク記憶システム。
- 電源電圧もしくは前記ステップアップコンバータ動作により生成された前記高電圧を昇圧する昇圧回路と、前記第1モータ駆動回路は前記昇圧回路により生成された昇圧電圧により前記トランジスタをオン,オフさせる信号を生成する回路とを備えていることを特徴とする請求項5に記載の磁気ディスク記憶システム。
- 前記第1モータの前記逆起電圧を検出する逆起電圧の位相検出手段を備え、
前記システム制御装置は前記逆起電圧検出手段により検出された前記逆起電圧に同期し、前記電流指示に応じた電圧振幅を持つ電圧指令値を生成して前記駆動制御回路に与えるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の磁気ディスク記憶システム。
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