JP4179525B2 - 沈埋函の沈設方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路又は鉄道等のトンネルを水面下に敷設するための沈埋函の沈設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の沈埋函の沈設方法は、浚渫によりトレンチを造成した後にスクリード等によるマウンド造成かコンクリートブロック等による仮支持架台を設け、プレシーングバージ等により沈埋函を沈埋現場へ移動し、潜水夫が既設の沈埋函へ接合していた。この方法によれば、流れの速い場所、水深の深い場所等、潜水作業が困難な場所での沈埋函の沈設作業が難しかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した様な従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、沈埋函の沈設において潜水作業を不用とし、流れの速い場所及び水深の深い場所等でも容易に沈埋函を沈設ができるようにした沈埋函の沈設方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、水面下にトンネルを構築するための沈埋函の沈設方法において、沈埋函を沈設する位置にトレンチを造成し、水中ジャッキを介して移動用手段を取付けた海底支持体を吊りワイヤで着脱可能に支持した沈埋函を準備し、その沈埋函を前記トレンチの上方の位置に曵航してトレンチ内に沈下させ、海底支持体を沈埋函から切り離し、水中ジャッキで高さを調整しながら移動用手段により海底支持体上で沈埋函を滑らせて、既設の沈埋函に当接させて既設の沈埋函と接続が容易となる。
なお、移動手段としてはソリを用いるのが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照にして、本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、沈埋函1の上側両端部にはウインチ架台2が設けられ、下側両端部には水中ジャッキ3を介して移動用ソリ4が設けられている。そして、ウインチ架台2には海底支持体吊りワイヤ5、アンカーワイヤ6、及び前引きワイヤ7が巻かれた複数の水中ウインチ8が設けられ、水中ウインチ8から引き出された海底支持体吊りワイヤ5には海底支持体9が接続されている。この海底支持体9は移動用ソリ4の先端側の下に位置し、海底ウマ9が移動用ソリ4の後端側に位置するまで沈埋函1を滑らすことができるようになっている。また、沈埋函1の上側中央部には動力ターミナル10が設けられ、この動力ターミナル10から配管11を介して水中ウインチ8及び水中ジャッキ3に動力が送られるようになっている。なお、この前引きワイヤ7はあらかじめ陸上に近い所に端部が固定されており、沈設する前に水中ウインチ8に取付ける。
【0006】
一方、沈設母船12の揚重機13の吊下げワイヤ14が両方のウインチ架台2に接続され、動力ケーブル15が動力ターミナル10に接続されている。そして、沈設母船12の揚重機13の吊下げワイヤ14により沈埋函1が吊り下げられ、動力ケーブル15により動力が動力ターミナル10に送られるようになっている。沈設母船12は牽引ワイヤ16で曳船17に接続され、曳船17で沈設母船12及び沈埋函1を沈埋現場の定位置に移動するようになっている。
【0007】
次に、図2乃至6に基づいて本発明を実施した沈埋函の沈設方法を説明する。
1)浚渫によりトレンチを造成する工程(図2、3)。
道路又は鉄道等のトンネルを敷設する場所に、図示しない浚渫船でV字型のトレンチ18を造成する。
【0008】
2)沈埋函をトレンチの位置へ移動する工程(図1乃至3)。
沈設母船12の揚重機13で沈埋函1を吊り下げ、曳船17で沈設母船12及び沈埋函1を沈埋現場のトレンチ18上へ移動する。
沈埋函1をトレンチ18上へ移動したならば、ウインチ架台2の水中ウインチ8に巻かれたアンカーワイヤ6を図示しないアンカー船で海底に打ち込み、沈埋函1をアンカーワイヤ6で係留する。そして、前引きワイヤ7を水中ウインチ8に巻回し、沈埋函1をトレンチ18上に荒位置決めする。なお、水中ウインチ8の駆動は、沈設母船12から動力ケーブル15を介して動力ターミナル10へ伝わり、動力ターミナル10から配管11を介して水中ウインチ8へ伝わるようになっている。また、前引きワイヤ7の端部にはあらかじめブイを取付けておけば、その位置を容易に知ることができる。
【0009】
3)沈埋函を海底へ沈下させる工程(図4)。
沈埋函1をアンカーワイヤ6で係留してトレンチ18上に荒位置決めしたならば、沈設母船12の揚重機13の吊下げワイヤ14を弛めて沈埋函1を沈下して海底へ接地する。
【0010】
4)沈埋函から海底支持体を切り離す工程(図5)。
沈埋函1が海底に接地したならば、沈設母船12からの操作により支持体吊りワイヤ5から海底支持体9を切り離す。この海底支持体9の切り離し操作も、沈設母船12から動力ケーブル15を介して動力ターミナル10へ伝わり、動力ターミナル10から配管11を介して海底支持体9へ伝わるようになっている。
【0011】
5)沈埋函を既設の沈埋函へ当接する工程(図5)。
海底支持体9を切り離したならば、水中ウィンチ8を作動して前引きワイヤ7を引き、沈埋函1をゆっくりと移動して既設の沈埋函Aへ接近させ、沈埋函1を沈埋函Aへ当接する。このときに、沈埋函1は海底支持体9を切り離しているので、沈埋函1の重量が軽くなり、さらに沈埋函1の下に設けられた移動用ソリ4が海底支持体9の上を滑り、沈埋函1はスムーズに移動する。また、沈設母船12からの操作により水中ジャッキ3が駆動され、沈埋函1の高さは微調整され、既設の沈埋函Aに正確に当接される。
【0012】
6)沈設函を既設の沈設函へ接続する工程。
沈埋函1を既設の沈埋函Aへ当接したならば、既設の沈埋函Aからの操作により沈埋函1の壁を撤去し、沈埋函1を水中圧接により接続する。このようにして水圧により仮接続した後に、沈埋函1を既設の沈埋函Aに本格接続をする。
そして、沈埋函1を既設の沈埋函Aに接続したならば、沈設母船12からの操作によりウィンチ架台2及び動力ターミナル10を沈設函1から切り離す。
【0013】
【発明の効果】
以上のように本発明の沈埋函の沈設方法によれば、下記のすぐれた効果を奏する。
(1) 沈埋函から海底支持体を切り離す工程及び沈埋函を既設の沈埋函へ当接する工程は沈設母船からの操作によって行われ、沈埋函を既設の沈埋函へ接続する工程は既設の沈設函からの作業により行われるので、潜水作業が不用となり、流れの速い場所及び水深の深い場所等でも容易に沈埋函を沈設することができるようになる。
【0014】
(2) 沈埋函に海底支持体及び移動用ソリを設けたので、沈埋函をスムーズに移動することができるようになる。
(3) 水中ジャッキを設けたので、沈埋函を既設の沈埋函へ正確に当接すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の沈埋函の沈設方法を説明する図で、沈埋函を牽引している状態の斜視図。
【図2】同上、沈埋函を係留している状態の斜視図。
【図3】同上、沈埋函を係留している状態の平面図。
【図4】同上、沈埋函を海底へ沈下している状態の側面図。
【図5】同上、沈埋函を既設の沈埋函へ当接している状態の側面図。
【符号の説明】
1・・・沈埋函
2・・・ウィンチ架台
3・・・水中ジャッキ
4・・・移動用ソリ
5・・・ウマ吊りワイヤ
6・・・アンカーワイヤ
7・・・前引きワイヤ
8・・・水中ウィンチ
9・・・海底ウマ
10・・・動力ターミナル
11・・・配管
12・・・沈設母船
13・・・揚重機
14・・・吊下げワイヤ
15・・・動力ケーブル
16・・・牽引ワイヤ
17・・・曳船
18・・・トレンチ
A・・・既設の沈埋函
Claims (1)
- 水面下にトンネルを構築するための沈埋函の沈設方法において、沈埋函を沈設する位置にトレンチを造成し、水中ジャッキを介して移動用手段を取付けた海底支持体を吊りワイヤで着脱可能に支持した沈埋函を準備し、その沈埋函を前記トレンチの上方の位置に曵航してトレンチ内に沈下させ、海底支持体を沈埋函から切り離し、水中ジャッキで高さを調整しながら移動用手段により海底支持体上で沈埋函を滑らせて、既設の沈埋函に当接させて既設の沈埋函と接続することを特徴とする沈埋函の沈設方法。
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