JP4178684B2 - 外部同期システムおよびこれを用いたカメラシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部同期システムおよびこれを用いたカメラシステムに関し、特にマスター機器から与えられる水平同期信号および垂直同期信号を含む複合同期信号を用いてスレーブ機器を動作させる外部同期システムおよびこれを用いたカメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の外部同期システム、例えば監視カメラシステムでは、通常、マスターカメラの同期信号(水平同期信号HD、垂直同期信号VD、これら含む複合同期信号SYNC)を用いてスレーブカメラに同期をかけるようにしている。これは外部同期と呼ばれる周知の技術である。この外部同期では、マスターカメラの同期信号に対して、スレーブカメラの同期信号の位相を合わせる処理が行われる。このとき、最終的には、1台のモニターに対して、複数台のカメラからビデオ信号が入力されることになる。
【0003】
ところが、スレーブカメラの設置場所によってマスターカメラの同期信号が各々のスレーブカメラに到達するのに時間差が生じ、そのままロックさせると、モニター上に同期ずれを起こした映像が発生することになる。そのため、各スレーブカメラにおいては、モニター上で発生する同期ずれ分を吸収するようにマスターカメラから与えられる同期信号を位相シフトさせることにより、モニター上での同期ずれを無くすような調整が行われる。
【0004】
この位相シフトによる同期ずれ調整を行うとき、マスターカメラから与えられる同期信号として、水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを用いる方式と、水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを含む複合同期信号SYNCを用いる方式とがある。図8に、EIA方式(NTSC対応の白黒方式)の水平同期信号HD、垂直同期信号VDおよび複合同期信号SYNCの各波形を示す。通常、マスターカメラから与えられる同期信号は、スレーブカメラ内のタイミングコントローラICに入力される。以下に、各方式のカメラシステムの構成について説明する。
【0005】
先ず、マスターカメラから与えられる同期信号として水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを用いるカメラシステムについて図9を用いて説明する。同図において、CCD撮像素子101の出力信号は信号処理IC102に入力され、ここで種々の信号処理が施された後ビデオ信号Video-OUT として出力される。タイミングコントローラIC103は、CCD撮像素子101を駆動するためのCCD駆動信号や、信号処理IC102を駆動するための信号処理用駆動信号などを生成する。
【0006】
ここで、マスターカメラから与えられる水平同期信号HD(マスターHD)および垂直同期信号VD(マスターVD)は、HD位相調整回路104およびVD位相調整回路105を経た後タイミングコントローラIC103に入力される。そして、外部垂直同期信号VDは、タイミングコントローラIC103内のV周期カウンタ106にそのリセット信号として与えられる。V周期カウンタ106は、1水平走査期間(1H)毎にカウントアップし、内部垂直同期信号VD′を生成する。
【0007】
一方、外部水平同期信号HDは、タイミングコントローラIC103内の位相比較器107において、内部HD生成回路108で生成された内部水平同期信号HD′と立ち下がりエッジ同士で位相比較される。この位相比較器107の比較結果は、PLL回路109に与えられる。PLL回路109は、位相比較器107の比較結果に応じた直流電圧を出力し、本カメラシステムの基準クロックであるマスタークロックMCKの2倍の周波数のクロック2MCKを発生するクロック発振器110のバリキャップ111の両端に印加する。
【0008】
上記構成のカメラシステムにおいて、マスターカメラから与えられる外部水平同期信号HDおよび外部垂直同期信号VDに対する位相シフトは、タイミングコントローラIC103に入力される前のHD,VD位相調整回路104,105で行われる。その位相シフトには、一般的に、回路構成の簡単なアナログモノマチバイブレータが使用される。
【0009】
このアナログモノマチバイブレータは、信号の立ち下がり、もしくは立ち上がりに対して一定量の遅延を与えることによって信号の位相を変化させることができる。したがって、図8の波形図から明らかなように、周期の一定な水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDに対しては、アナログモノマチバイブレータを用いたHD,VD位相調整回路104,105で位相調整を行うことができる。
【0010】
次に、マスターカメラから与えられる同期信号として複合同期信号SYNCを用いるカメラシステムについて図10を用いて説明する。同図において、CCD撮像素子201の出力信号は信号処理IC202に入力され、ここで種々の信号処理が施された後ビデオ信号Video-OUT として出力される。タイミングコントローラIC203は、CCD撮像素子201を駆動するためのCCD駆動信号や、信号処理IC202を駆動するための信号処理用駆動信号などを生成する。
【0011】
ここで、マスターカメラから与えられる複合同期信号SYNC(マスターSYNC信号)は、タイミングコントローラIC203に入力され、当該IC203内の同期分離回路204で水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDに分離される。そして、分離された外部垂直同期信号VDは、タイミングコントローラIC203内のV周期カウンタ205にそのリセット信号として与えられる。V周期カウンタ205は、1水平走査期間毎にカウントアップし、内部垂直同期信号VD′を生成する。
【0012】
一方、分離された外部水平同期信号HDは、位相比較器206において、内部HD生成回路207で生成された内部水平同期信号HD′と立ち下がりエッジ同士で位相比較される。この位相比較器206の比較結果は、PLL回路208に与えられる。PLL回路208は、位相比較器206の比較結果に応じた直流電圧を出力し、本カメラシステムの基準クロックであるマスタークロックMCKの2倍の周波数のクロック2MCKを発生するクロック発振器209のバリキャップ210の両端に印加する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このように、マスターカメラから与えられる同期信号として複合同期信号SYNCを用いる後者のカメラシステムでは、図8の波形図から明らかなように、複合同期信号SYNCには1H周期と1/2H周期の同期信号が混在し、複合同期信号SYNCの周期が不規則であることから、タイミングコントローラIC203への入力前において、アナログモノマチバイブレータを用いて直接複合同期信号SYNCに対して位相調整を行うことはできない。
【0014】
したがって、この種のカメラシステムにおいて位相調整が必要な場合は、図11に示すように、一旦タイミングコントローラIC203の外で、同期分離回路211によって水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを分離し、この分離した水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDに対してHD位相調整回路212およびVD位相調整回路213で位相調整を行った後、タイミングコントローラIC203に入力する必要がある。
【0015】
その結果、図10に示すように、同期分離回路204をタイミングコントローラIC203の内部で構成した方が、外部で構成する場合よりも回路規模を飛躍的に縮小化できるにも拘らず、図11に示すように、同期分離回路211をICの外部回路として構成しなければならなく、しかも位相調整回路212,213も必要となることから、回路規模が非常に大きくなるとともに、コスト高を招くことになる。
【0016】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マスター機器から与えられる同期信号として複合同期信号SYNCを用いる場合において、簡単な回路を付加するのみで、複合同期信号SYNCに対する位相調整を実現可能な外部同期システムおよびこれを用いたカメラシステムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明による外部同期システムは、マスター機器から与えられる水平同期信号および垂直同期信号を含む複合同期信号に基づいて内部水平同期信号および内部垂直同期信号を生成し、この生成した内部水平同期信号および内部垂直同期信号に同期させてスレーブ機器を動作させる外部同期システムであって、スレーブ機器は上記複合同期信号を入力とし、この複合同期信号に含まれる水平同期信号および垂直同期信号を分離する同期分離回路を内蔵するタイミングコントロール回路と、このタイミングコントロール回路から出力される水平及び/又は垂直同期信号の位相を調整する水平及び/又は垂直位相調整回路とを備え、タイミングコントロール回路が、水平及び/又は垂直位相調整回路で位相調整された水平及び/又は垂直同期信号を入力とし、この位相調整後の水平及び/又は垂直同期信号および同期分離回路で分離した垂直及び/又は水平同期信号に基づいて内部水平同期信号および内部垂直同期信号を生成する構成となっている。
【0018】
上記構成の外部同期システムにおいて、マスター機器から与えられる複合同期信号はタイミングコントロール回路に入力され、このタイミングコントロール回路内の同期分離回路によって水平同期信号および垂直同期信号に分離される。この分離された水平同期信号及び/又は垂直同期信号は一旦タイミングコントロール回路外へ出力され、水平及び/又は位相調整回路で位相調整された後、再びタイミングコントロール回路内に入力される。そして、タイミングコントロール回路内において、位相調整された水平及び/又は同期信号と、同期分離された垂直及び/又は水平同期信号とに基づいて、スレーブ機器の動作の基準となる内部水平同期信号および内部垂直同期信号が生成される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る外部同期システムとして、外部から与えられる水平同期信号および垂直同期信号を含む複合同期信号を用いる外部同期のカメラシステムを例に採って説明するものとする。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係るカメラシステムの構成の概略を示すブロック図である。ここでは、カメラの信号処理系をアナログで実現する構成の場合を例に採って説明するが、デジタルで実現する構成の場合にも同様に適用できることは勿論である。このカメラシステムは、例えば監視カメラシステムにおけるスレーブカメラとして用いられるものであり、マスターカメラから与えられる同期信号として複合同期信号SYNCを用いる方式を採っている。
【0021】
図1において、CCD撮像素子11の出力信号(CCD信号)は、信号処理IC12に入力される。この信号処理IC12は、CCD撮像素子11の出力信号をサンプルホールドする回路(S/H回路)と、そのサンプルホールド出力を一定のレベルまで増幅する回路(AGC回路)と、CCD信号をビデオ信号に変換する回路とを有する構成となっている。
【0022】
タイミングコントローラIC13は、CCD撮像素子11を駆動するためのCCD駆動信号や、信号処理IC12を駆動するための信号処理用駆動信号などを生成するために設けられたものである。このタイミングコントローラIC13には、マスターカメラから与えられる複合同期信号SYNC(マスターSYNC信号)が入力される。タイミングコントローラIC13は、同期分離回路14を内蔵した構成となっている。
【0023】
タイミングコントローラIC13内において、同期分離回路14は入力された複合同期信号SYNCに含まれる水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDをそれぞれ分離する。以降、この同期分離された水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを、外部から与えられた複合同期信号SYNCに基づく信号であることから、外部水平同期信号HDおよび外部垂直同期信号VDと呼ぶものとする。同期分離回路14で同期分離された外部水平同期信号HDは、一旦タイミングコントローラIC13の外へ出力される。そして、タイミングコントローラIC13の外に設けられたHD位相調整回路15で位相調整が行われる。
【0024】
HD位相調整回路15としては、例えば、回路構成が簡単なアナログモノマチバイブレータが用いられる。アナログモノマチバイブレータは、信号の立ち下がり、もしくは立ち上がりに対して一定量の遅延を与え、外部水平同期信号HDの位相をシフトすることによって位相調整を行う。このHD位相調整回路15で位相調整された外部水平同期信号HDは再びタイミングコントローラIC13に入力される。
【0025】
タイミングコントローラIC13内において、位相調整後再び入力された外部水平同期信号HDは、V周期カウンタ16および位相比較器17に与えられる。V周期カウンタ16には、同期分離回路14で同期分離された外部垂直同期信号VDも与えられる。このV周期カウンタ16は、外部垂直同期信号VDをリセット信号として取り込み、位相調整後の外部水平同期信号HDと外部垂直同期信号VDの立ち下がりを検波することにより、外部水平同期信号HDの位相シフトに見合う位置で内部垂直同期信号VD′を発生させる。
【0026】
位相比較器17は、外部水平同期信号HDと、内部HD生成回路18で生成された内部水平同期信号HD′とを立ち下がりエッジ同士で位相比較し、その位相差に応じた比較結果を出力する。この位相比較器17の比較結果は、PLL回路19に与えられる。PLL回路19は、位相比較器17の比較結果に応じた直流電圧を出力し、本カメラシステムの基準クロックであるマスタークロックMCKの2倍の周波数の原発振クロック2MCKを発生するクロック発振器20のバリキャップ21の両端に印加する。
【0027】
図2は、タイミングコントローラIC13のより具体的な内部構成を示すブロック図であり、図中、図1と同等部分には同一符号を付して示してある。
【0028】
タイミングコントローラIC13は、上述した同期分離回路14、V周期カウンタ16、位相比較器17および内部HD生成回路18に加え、フィールド判別回路22、内部VD生成回路23、1/2分周器24、H周期カウンタ25およびタイミング信号発生部26を内蔵している。なお、ここでは、図1と重複する説明については省略する。
【0029】
フィールド判別回路22は、タイミングコントローラIC13に入力された複合同期信号SYNCに基づいて奇数(ODD)フィールドであるか、偶数(EVEN)フィールドであるかの判別を行い、その判別結果をV周期カウンタ16に与える。V周期カウンタ16は、フィールド判別回路22の判別結果に基づいて奇数フィールドでのみ、外部垂直同期信号VDの立ち下がりに同期してロードを行うようになっている。
【0030】
すなわち、V周期カウンタ16は、後述するように、外部垂直同期信号VDの立ち下がりの次の外部水平同期信号HDの立ち下がりで値“4”のロードを行うのであるが、そのロードを奇数フィールドでのみ行い、偶数フィールドでは行わないようにしている。内部VD生成回路16は、このV周期カウンタ23のカウント値に基づいて内部垂直同期信号VD′を生成することになる。
【0031】
1/2分周器24は、クロック発振器20で生成された原発振クロック2MCKを1/2分周して得られるマスタークロックMCKをH周期カウンタ25をはじめ、タイミングコントローラIC13内の他のブロックへ供給する。なお、タイミング信号発生部26で発生されるCCD駆動信号のうち、水平転送クロックは原発振クロック2MCKに基づいて生成されるものとする。
【0032】
H周期カウンタ25は、マスタークロックMCKをカウントし、そのカウント値を内部HD生成回路18に与える。内部HD生成回路18は、H周期カウンタ25に基づいて内部水平同期信号HD′を生成する。内部VD生成回路23で生成された内部垂直同期信号VD′および内部HD生成回路18で生成された内部水平同期信号HD′は、タイミングコントローラIC13外に出力されるとともに、タイミング信号発生部26に与えられる。
【0033】
タイミング信号発生部26は、内部水平同期信号HD′および内部垂直同期信号VD′に基づいて内部複合同期信号SYNC′を生成するとともに、図1のCCD撮像素子11を駆動するためのCCD駆動信号や、信号処理ICを駆動するための信号処理用駆動信号などの各種のタイミング信号を生成する。
【0034】
次に、上記構成の本実施形態に係るカメラシステム(スレーブカメラ)におけタイミングコントローラIC13の回路動作について、NTSC対応の白黒方式であるEIA方式の場合を例に採って、図3〜図6のタイミングチャートを用いて説明する。
【0035】
図3はEIA方式の奇数フィールドの場合、図4はEIA方式の偶数フィールドの場合の複合同期信号SYNCの入力時のタイミングチャートである。これらのタイミングチャートにおいて、(1)は外部水平同期信号HDの位相を遅らせる場合を、(2)は外部水平同期信号HDの位相を進める場合をそれぞれ示し、SFT‐HD(1),(2) は分離後の外部水平同期信号HDを位相シフトした後の信号を示している。
【0036】
また、図5は奇数フィールドでの進相の場合の位相シフト動作時のタイミングチャートであり、図6は奇数フィールドでの遅相の場合の位相シフト動作時のタイミングチャートである。これらのタイミングチャートにおいて、(1)は同相の場合を、(2)は進相/遅相の場合をそれぞれ示している。
【0037】
なお、ここでは、EIA方式を例に採って説明するが、EIA方式に限られるものではなく、NTSC方式やPAL方式、さらにはPAL対応の白黒方式であるCCIR方式にも同様に適用可能である。
【0038】
まず、本カメラシステムにおける位相調整の原理は、最初のステップとして同期分離回路14で同期分離した外部水平同期信号HDを、HD位相調整回路15で位相シフトした後、内部HD生成回路18で生成した内部水平同期信号HD′と位相比較器17で位相比較し、その比較結果をPLL回路19に与えることにより、原発振クロック2MCKに対して水平方向の位相同期をかけることが前提となる。
【0039】
水平方向の位相同期がかかると、位相シフトした外部水平同期信号HDの立ち下がりと、内部HD生成回路18で生成した内部水平同期信号HD′の立ち下がりがほぼ同位相になるため、位相シフトした外部水平同期信号HDを本カメラシステムの水平同期信号HDに仮想して扱えることになる。
【0040】
一方、本カメラシステムでは、図5および図6のタイミングチャートに示すように、奇数フィールドでのみ、同期分離回路14で同期分離した外部垂直同期信号VDの立ち下がりを検波すると、次の内部水平同期信号HD′の立ち下がりで値“4”をロードするようにしている。したがって、“4”をロードできない位相関係になるとNGとなるため、±1/2Hが位相シフトの有効範囲となる。すなわち、図3〜図6のタイミングチャートから明らかなように、外部から与えられる複合同期信号SYNCに対して最大で±1/2Hの範囲で位相シフトを実現できることになる。
【0041】
上述したように、外部(マスターカメラ)から与えられる同期信号として複合同期信号SYNCを用いるカメラシステム(スレーブカメラ)において、タイミングコントローラIC13に内蔵の同期分離回路14で分離した外部水平同期信号HDを一旦タイミングコントローラIC13外に出力し、この外部水平同期信号HDに対して外部のHD位相調整回路15で位相調整を行い、この位相調整後の外部水平同期信号HDおよび同期分離回路14で分離した外部垂直同期信号VDに基づいて内部水平同期信号HD′および内部垂直同期信号VD′を生成するようにしたことにより、HD位相調整回路15を付加するのみの簡単な回路構成にて複合同期信号SYNCに対する位相調整を実現できる。
【0042】
特に、同期分離回路14を内蔵したタイミングコントローラIC13を用いて複合同期信号SYNCに対する位相調整を実現できることから、同期分離回路14をタイミングコントローラIC13の内部で構成すると回路規模を飛躍的に縮小化できるため、同期分離回路14をタイミングコントローラIC13の外部で構成する場合に比べて、回路規模をより縮小化できることになる。
【0043】
図7は、本発明の他の実施形態に係るカメラシステムの要部の構成を示すブロック図である。本実施形態においては、タイミングコントローラIC13の内部で同期分離した外部水平同期信号HDのみに対して当該IC13の外部のHD位相調整回路15で位相調整を行うようにした先の実施形態の構成に加え、タイミングコントローラIC13の内部で同期分離した外部垂直同期信号VDに対しても外部のVD位相調整回路27で位相調整を行う構成を採っている。
【0044】
具体的には、タイミングコントローラIC13に内蔵の同期分離回路14で外部複合同期信号SYNCから分離した外部水平同期信号HDおよび外部垂直同期信号VDを一旦タイミングコントローラIC13の外に出力し、外部に設けられたHD位相調整回路15およびVD位相調整回路27で位相調整した後再度タイミングコントローラIC13に入力する。そして、位相調整後の外部水平同期信号HDを先の実施形態の場合と同様に位相比較器17に供給し、位相調整後の外部水平同期信号HDをV周期カウンタ16にリセット信号として与えることで、内部水平同期信号HD′および内部垂直同期信号VD′を生成する。
【0045】
このように、外部垂直同期信号VDに対しても位相調整を行うようにしたことにより、外部水平同期信号HDに対してのみ位相調整を行うようにした先の実施形態の場合には、外部複合同期信号SYNCに対する位相調整の範囲が最大±1/2Hの範囲であったのに対し、外部複合同期信号SYNCに対する位相調整の範囲を1フィールドまで広げることができる。
【0046】
また、先の実施形態の場合と同様に、ICの外部回路として構成した場合には回路規模が非常に大きくなる同期分離回路14を、タイミングコントローラIC13の内部回路として構成しており、しかもHD位相調整回路15およびVD位相調整回路27を外部回路として付加するのみで良いため、簡単な回路構成にて外部複合同期信号SYNCに対する位相調整を実現できることになる。なお、VD位相調整回路27は、HD位相調整回路15と同様に、アナログモノマルチバイブレータによって構成される。
【0047】
なお、上記実施形態では、マスターカメラと1以上のスレーブカメラからなる監視カメラシステムに適用した場合を例に採って説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複合同期信号を用いて外部同期をとって動作させることが必要な、いかなる機器によって構成されるシステムについても適用することが可能である。例えば、マスター機器がカメラであって、スレーブ機器が複数のビデオ再生機器から構成される外部同期システム、或いはマスター機器、1以上のスレーブ機器が共にビデオ再生機器で構成される外部同期システムなどが考えられる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、外部から与えられる同期信号として複合同期信号SYNCを用いる外部同期システムにおいて、タイミングコントロール回路に内蔵の同期分離回路で分離した水平同期信号を一旦タイミングコントロール回路外に出力し、この水平同期信号に対して外部の位相調整回路で位相調整した後再度タイミングコントロール回路に入力し、この位相調整後の水平同期信号および同期分離回路で分離した垂直同期信号に基づいて内部水平同期信号および内部垂直同期信号を生成するようにしたので、位相調整回路を付加するのみの簡単な回路構成にて複合同期信号に対する位相調整を実現できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカメラシステムの構成の概略を示すブロック図である。
【図2】一実施形態に係るカメラシステムの要部の構成を示すブロック図である。
【図3】EIA方式の奇数フィールドの場合の複合同期信号SYNCの入力時のタイミングチャートである。
【図4】EIA方式の偶数フィールドの場合の複合同期信号SYNCの入力時のタイミングチャートである。
【図5】奇数フィールドでの進相の場合の位相シフト動作時のタイミングチャートである。
【図6】奇数フィールドでの遅相の場合の位相シフト動作時のタイミングチャートである。
【図7】本発明の他の実施形態に係るカメラシステムの要部の構成を示すブロック図である。
【図8】EIA方式の水平同期信号HD、垂直同期信号VDおよび複合同期信号SYNCの波形図である。
【図9】外部から与えられる同期信号として水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDを用いるカメラシステムの構成の概略を示すブロック図である。
【図10】外部から与えられる同期信号として複合同期信号SYNCを用いるカメラシステムの一従来例の構成を示すブロック図である。
【図11】外部から与えられる同期信号として複合同期信号SYNCを用いるカメラシステムの他の従来例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11…CCD撮像素子、12…信号処理IC、13…タイミングコントロールIC、14…同期分離回路、15…HD位相調整回路、16…V周期カウンタ、17…位相比較器、18…内部HD生成回路、19…PLL回路、20…クロック発振器、21…バリキャップ、22…フィールド判別回路、23…内部VD生成回路、25…H周期カウンタ、26…タイミング信号発生部、27…VD位相調整回路
Claims (5)
- マスター機器から与えられる水平同期信号および垂直同期信号を含む複合同期信号に基づいて内部水平同期信号および内部垂直同期信号を生成し、この生成した内部水平同期信号および内部垂直同期信号に同期させてスレーブ機器を動作させるに当たって、
前記スレーブ機器は、前記複合同期信号を入力とし、この複合同期信号に含まれる水平同期信号および垂直同期信号を分離する同期分離回路を内蔵するタイミングコントロール回路と、前記同期分離回路で分離され、前記タイミングコントロール回路から出力される水平同期信号の位相を調整する水平位相調整回路とを備え、
前記タイミングコントロール回路は、前記水平位相調整回路で位相調整された水平同期信号を入力とし、この位相調整後の水平同期信号および前記同期分離回路で分離した垂直同期信号に基づいて前記内部水平同期信号および前記内部垂直同期信号を生成する
外部同期システム。 - 前記同期分離回路で分離され、前記タイミングコントロール回路から出力される垂直同期信号の位相を調整する垂直位相調整回路をさらに備え、
前記タイミングコントロール回路は、前記水平位相調整回路で位相調整された水平同期信号および前記垂直位相調整回路で位相調整された垂直同期信号を入力とし、この位相調整後の水平同期信号および垂直同期信号に基づいて前記内部水平同期信号および前記内部垂直同期信号を生成する
請求項1記載の外部同期システム。 - 前記スレーブ機器は、前記同期分離回路で分離され、前記タイミングコントロール回路から出力される垂直同期信号の位相を調整する垂直位相調整回路をさらに備え、
前記タイミングコントロール回路は、前記水平位相調整回路で位相調整された水平同期信号および前記垂直位相調整回路で位相調整された垂直同期信号を入力とし、この位相調整後の水平同期信号および垂直同期信号に基づいて前記内部水平同期信号および前記内部垂直同期信号を生成する
請求項1記載の外部同期システム。 - 外部から与えられる水平同期信号および垂直同期信号を含む複合同期信号に基づいて内部水平同期信号および内部垂直同期信号を生成し、この生成した内部水平同期信号および内部垂直同期信号に同期してシステムの動作を行うに当たって、
前記複合同期信号を入力とし、この複合同期信号に含まれる水平同期信号および垂直同期信号を分離する同期分離回路を内蔵するタイミングコントロール回路と、
前記同期分離回路で分離され、前記タイミングコントロール回路から出力される水平同期信号の位相を調整する水平位相調整回路とを備え、
前記タイミングコントロール回路は、前記水平位相調整回路で位相調整された水平同期信号を入力とし、この位相調整後の水平同期信号および前記同期分離回路で分離した垂直同期信号に基づいて前記内部水平同期信号および前記内部垂直同期信号を生成する
カメラシステム。 - 前記同期分離回路で分離され、前記タイミングコントロール回路から出力される垂直同期信号の位相を調整する垂直位相調整回路をさらに備え、
前記タイミングコントロール回路は、前記水平位相調整回路で位相調整された水平同期信号および前記垂直位相調整回路で位相調整された垂直同期信号を入力とし、この位相調整後の水平同期信号および垂直同期信号に基づいて前記内部水平同期信号および前記内部垂直同期信号を生成する
請求項4記載のカメラシステム。
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JP2000156794A (ja) | 2000-06-06 |
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