JP4174902B2 - Front plate for plasma display panel, plasma display panel, and glass paste for forming dielectric layer of front plate for plasma display panel - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイパネルに係り、特にAC方式プラズマディスプレイパネルの異常放電を防止し、パネルの信頼性向上を高めたプラズマディスプレイパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
薄型・大型テレビに使用できるディスプレイとして、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPと略す)が注目されている。特に、AC方式PDPは、構造が簡便で製造コストが安価にできる可能性があり、輝度や表示品位を高くできるメリットがある。AC方式PDPは、異なるスキャン電極間で放電することにより誘電体層の表面に発生する壁電荷を利用して、表示するディスプレイである。アドレス電極もスキャン電極の放電位置を決めるために放電に関与する。
【0003】
しかし、スキャン時やアドレス時の電圧印加のために発生した壁電荷の一部は表示後も誘電体層の表面に残存壁電荷として残り、この残存壁電荷により局部的に集中して放電する異常放電(偶発放電とも言う)が生じる。この異常放電を防止するために、特開平10−64434号公報では、背面板、すなわち、ディスプレイを表示するのと反対側の基の板誘電体層の表面抵抗率を、特に導電性微粒子を添加することにより低くし異常放電を抑制する方法が開示されている。
【0004】
背面板への電荷たまりはこの方法により解消し得るが、前面板、すなわち、ディスプレイを表示する側の基板への電荷たまりの解消も求められている。特に、前面板において異常放電により誘電体層が破損された場合、パネルの表示欠陥が生じるため、異常放電を抑制するためにも電荷のたまりの程度(抜けやすさ)を制御する必要がある。前面板への電荷たまりを制御するためには、前面板の誘電体層についても導電性を付与することが考えられる。また、誘電体層に導電性を付与することにより、静電容量が大きくなり、耐電圧を確保するために厚くした場合も表示する際の電流制御が容易になることも期待できる。
【0005】
しかし、PDPの前面板に形成される誘電体層は、放電により生じた発光光をより高い透過率で透過する必要がある。透過率が低下すると輝度低下に結びつく。前述の従来技術を前面板に用いると、導電性微粒子が光を吸収、あるいは、乱反射することにより透過率が低減し、ディスプレイの輝度が低下するという課題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明はこの異常放電がなく、かつ、輝度低下しないPDPを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、基板上に電極と該電極を被覆する誘電体層1を形成したPDP用前面板であって、誘電体層1がガラス成分および導電性微粒子を含み、誘電体層1に含まれるガラス成分の平均屈折率Ngと導電性微粒子の平均屈折率Ncが、以下の式(1)を満たすことを特徴とするPDP用前面板である。
−0.1≦Nc−Ng≦0.1 …(1)
また、本発明は、PDPであって、上記のPDP用前面板と、基板表面上にアドレス電極と該アドレス電極を被覆する誘電体層2が形成され、その上に放電セルを仕切るための隔壁が形成された背面板とが対向配置され、該前面板が実質的な画像表示面として使用されることを特徴とするPDPである。
【0008】
また、本発明は、ガラス粉末と有機バインダーから主として構成されるプラズマディスプレイパネル用前面板の誘電体層形成用ガラスペーストであって、さらに導電性微粒子を含有し、導電性微粒子の平均屈折率Ncとペースト中に含まれるガラス粉末の平均屈折率Ngが、上記の関係(1)を有することを特徴とするプラズマディスプレイパネル用前面板の誘電体層形成用ガラスペーストである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のPDP用部材は、異常放電がなく、かつ輝度低下しないPDPを提供するという目的を達成するため、実質的な画像表示面を形成する前面板として用いる。
【0010】
本発明のPDP用前面板の作製手順を以下に示す。但し、本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】
基板には、ソーダガラスやプラズマディスプレイ用ガラス基板(旭硝子社製PD200など)を使うことができる。基板上に、ITO等によりスキャン電極を形成し、スキャン電極の抵抗値を低減させるために銀を用いてバス電極を形成しする。
【0012】
次いでバス電極を被覆する形で誘電体層を形成する。本発明のPDP用部材においては、誘電体層に含まれるガラス成分の平均屈折率Ngと導電性微粒子の平均屈折率Ncが、以下の式(1)を満たすことが必要である。式(1)を満たすことにより、誘電体層内の導電性粒子による光の吸収や乱反射を抑えることが可能となり、光線透過率を維持しつつ、異常放電を抑制できる。
−0.1≦Nc−Ng≦0.1 …(1)
ガラス成分としては、酸化鉛、酸化ビスマス、酸化リンを合計で10〜80重量%含有するガラスを用いることができる。10重量%以上とすることで、熱軟化温度が350〜580℃となり600℃以下での焼成が容易になり、80重量%以下とすることで、結晶化を防ぎ透過率の低下を防止する。これらのガラス成分の屈折率としては、1.70〜1.85が好ましい。この範囲内とすることで、導電性微粒子との屈折率を近づけることが容易になる。
【0013】
導電性微粒子としては、透明性が高く、抵抗値の低い金属、もしくは、金属酸化物を用いることができるが、具体的には、酸化錫、ITO、アンチモン酸亜鉛が好ましい。誘電体層中の導電性微粒子の含有量は0.1〜10重量%程度であることが好ましい。0.1重量%以上とすることで異常放電の抑制の実効を得ることができる。また、10重量%以下とすることで、電極間の絶縁性を維持できる。
【0014】
異常放電を抑制するには、誘電体層の体積抵抗率が1×105〜1×1010Ω・mであることが好ましい。体積抵抗率を1×1013Ω・m以下とすることで、異常放電の抑制の実効を得ることができる。1×105Ω・m以上とすることで、隣り合う電極の絶縁性を維持できる。
【0015】
また、十分な輝度を得るためには、誘電体層の可視光線透過率が70%以上であることが好ましい。
【0016】
本発明のPDP用部材の誘電体層の形成は、基板上に、ガラス粉末と有機バインダーから主として構成されるガラスペーストを塗布した後に400〜600℃で焼成する事により形成できる。
【0017】
本発明におけるガラスペーストは、導電性微粒子を含有し、導電性微粒子の平均屈折率Ncとガラス粉末の平均屈折率Ngが前述の式(1)を満たすことが重要である。このようなガラスペーストを採用することで、前述の誘電体層を得ることができる。
【0018】
ガラスペースト中の導電性微粒子の平均粒子径は、1〜10μm、さらには2〜5μmであることが好ましい。1μm以上とすることでペースト中での粉末の分散が容易となり、10μm以下とすることで、突起状の欠陥を防ぐことができる。
【0019】
上記のガラス成分の粉末と導電性微粒子および有機バインダーを混合し、混練する事によりガラスペーストを作製できる。用いる有機バインダーとしては、エチルセルロース、メチルセルロース等に代表されるセルロース系化合物、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソブチルアクリレート等のアクリル系化合物等を用いることができる。また、ガラスペースト中に、溶媒、可塑剤等の添加剤を加えても良い。溶媒としては、テルピネオール、ブチロラクトン、トルエン、メチルセルソルブ等の汎用溶媒を用いることができる。また、可塑剤としてはジブチルフタレート、ジエチルフタレート等を用いることができる。
【0020】
ガラスペーストを基板上に塗布する厚みは10〜100μmが好ましく、焼成後の厚みが5〜80μm程度が好ましい。焼成後の厚みを5μm以上とすることでピンホールなどの欠陥が生じにくく、80μm以下とすることで駆動電圧が上昇する問題がない。
【0021】
次に、酸化マグネシウム層を形成して前面基板を作製できる。
【0022】
本発明の前面板と組み合わせる背面板は、基板上に、アドレス電極、誘電体層、隔壁、蛍光体層を常法により形成して作製できる。その際、背面板の誘電体層にも導電性微粒子を含有させることが好ましい。
【0023】
本発明のPDPは、前面板として上述のPDP用部材を用いることが重要である。前面板とた背面板とを封着して、Xeを含有するHeやNeガスを封入して、駆動回路を実装することにより、PDPを作製できる。
【0024】
【実施例】
以下に、本発明を実施例を用いて、具体的に説明する。ただし、本発明はこれに限定はされない。なお、実施例、比較例中の濃度(%)は重量%である。
【0025】
(実施例1)
酸化鉛を70重量%含有するBa硼珪酸ガラスの粉末(屈折率1.81)を70%、酸化スズ(屈折率1.83)を5%、エチルセルロース15%、テルピネオール10%を混練してガラスペーストを得た。
【0026】
旭硝子社製ガラス基板PD200上に、70mm角のクロム/銅/クロムの3層の電極膜をスパッタリングにより形成した。
電極膜状に、上記のガラスペーストをスクリーン印刷により、50μmの厚みになるように塗布し、570℃15分間の焼成を行って誘電体層を形成した。焼成後の厚みは28μmであった。
誘電体層上にドータイトを塗布して直径40mmの円形電極膜を形成した。
誘電体層の上下の電極間に1ボルトの電圧をかけ、高抵抗計で抵抗値を測定したところ7×108Ωであった。この抵抗値を次式(2)に代入し、形成した誘電体層の体積抵抗率が3×1010Ω・mであることを確認した。
体積抵抗率(Ω・m)=抵抗値(Ω)×πd2/4t …(2)
ただし、d(m)は電極の直径、t(m)は誘電体の厚さである。
【0027】
(実施例2)
旭硝子社製ガラス基板PD200上に、ITOを用いて、ピッチ220μm、線幅100μmのスキャン電極を形成した。また、その基板上に感光性銀ペーストを塗布した後に、フォトマスクを介したマスク露光、0.3%炭酸ナトリウム水溶液を用いた現像、580℃15分間の焼成工程を経て、バス電極を形成した。
【0028】
次に、実施例1で得たガラスペーストをスクリーン印刷により、表示部分のバス電極が覆われるように50μmの厚みとなるように塗布し、570℃15分間の焼成を行って前面誘電体を形成した。焼成後の厚みは28μmであった。誘電体を形成した基板上に電子ビーム蒸着により保護膜として、厚み0.5μmの酸化マグネシウム層を形成して前面板を作製した。
【0029】
次に、PD200上にアドレス電極を形成し、酸化鉛を70重量%含有するガラス粉末を主成分とするガラスペーストを用いて背面誘電体を形成した後、隔壁、RGBの蛍光体層を形成し、背面板を作製した。
【0030】
前記の前面板と背面板とを封着ガラスを用いて封着して、Xe5%含有のNeガスを内部ガス圧66500Paになるように封入した。さらに、駆動回路を実装してPDPを作製した。PDPのスキャン電極に電圧を印加して発光させた。その輝度計を用いて輝度を測定したところ、250cd/m2であった。また、24時間連続して表示を行ったが、異常放電は生じなかった。
【0031】
(実施例3)
前面板の誘電体層形成用ペーストのガラス粉末として、酸化ビスマス65重量%、酸化亜鉛10重量%を含有するBa硼珪酸ガラスを用いた以外は実施例1、2と同様にして前面板を作製した。次に、酸化鉛を70重量%含有するBa硼珪酸ガラス粉末を主成分とするペースト中にニッケル粉末を2重量%添加した以外は実施例2と同様に背面基板を作製した。これらの前面基板と背面基板を封着してPDPを作製し、4時間連続して表示を行ったが、異常放電は生じなかった。
【0032】
(比較例1)
前面板の誘電体層形成用ペーストとして、ガラス粉末75%、エチルセルロース15%、テルピネオール10%を混練して得られたガラスペーストを用いた以外は、実施例1、2と同様にして、前面板、背面板を作製し、PDPを作製して表示を行った。PDPの輝度は228cd/m2であった。しかし表示1時間の間に平均4回の異常放電が生じた。また実施例1と同様に誘電体層の体積抵抗率を測定したところ、1×1015Ω・mであった。
【0033】
(比較例2)
前面板の誘電体層形成用ペーストのガラス粉末として、酸化鉛を60重量%含有するBa硼珪酸ガラス(屈折率1.69)を用いた以外は、実施例1、2と同様にして、前面板、背面板を作製し、PDPを作製して表示を行った。また、24時間連続して表示を行っても、異常放電は生じなかった。しかし輝度は195cd/m2であり、実施例2に比べ劣るものであった。また実施例1と同様に誘電体層の体積抵抗率を測定したところ、4×1010Ω・mであった。
【0034】
【発明の効果】
本発明のプラズマパネル用部材、プラズマディスプレイパネルおよびガラスペーストにより、高輝度でかつ異常放電の生じにくく、信頼性に優れたプラズマディスプレイパネルを提供できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a plasma display panel, and more particularly to a plasma display panel that prevents abnormal discharge of an AC plasma display panel and improves the reliability of the panel.
[0002]
[Prior art]
A plasma display panel (hereinafter abbreviated as PDP) has attracted attention as a display that can be used for thin and large televisions. In particular, the AC PDP has a simple structure and can be manufactured at low cost, and has an advantage of improving luminance and display quality. The AC system PDP is a display that uses wall charges generated on the surface of a dielectric layer by discharging between different scan electrodes. The address electrode is also involved in the discharge to determine the discharge position of the scan electrode.
[0003]
However, some of the wall charges generated due to voltage application during scanning and addressing remain as residual wall charges on the surface of the dielectric layer even after display. Discharge (also called accidental discharge) occurs. In order to prevent this abnormal discharge, Japanese Patent Laid-Open No. 10-64434 discloses that the surface resistivity of the back plate, that is, the base plate dielectric layer on the opposite side of the display is displayed, especially conductive fine particles are added. A method of suppressing abnormal discharge by lowering the temperature is disclosed.
[0004]
Although charge accumulation on the back plate can be eliminated by this method, it is also required to eliminate charge accumulation on the front plate, that is, the substrate on the display display side. In particular, when the dielectric layer is damaged due to abnormal discharge in the front plate, a display defect of the panel occurs. Therefore, in order to suppress abnormal discharge, it is necessary to control the degree of charge accumulation (ease of removal). In order to control charge accumulation on the front plate, it is conceivable to impart conductivity to the dielectric layer of the front plate. In addition, by providing conductivity to the dielectric layer, it can be expected that the electrostatic capacity is increased, and current control at the time of display is facilitated even when the dielectric layer is thickened to ensure a withstand voltage.
[0005]
However, the dielectric layer formed on the front plate of the PDP needs to transmit the emitted light generated by the discharge with a higher transmittance. Decreasing the transmittance leads to a decrease in luminance. When the above-described conventional technique is used for the front plate, there is a problem that the conductive fine particles absorb light or diffusely reflect, thereby reducing the transmittance and lowering the brightness of the display.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, an object of the present invention is to provide a PDP that does not have this abnormal discharge and that does not decrease in luminance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention is a front panel for a PDP having a dielectric layer 1 covering the electrode and the electrode on the substrate, the dielectric layer 1 comprises a glass component and conductive particles included in the dielectric layer 1 the average refractive index Nc of the average refractive index Ng and conductive fine particles of the glass component is a front panel for a PDP and satisfies the following formula (1).
−0.1 ≦ Nc−Ng ≦ 0.1 (1)
Further, the present invention is a PDP, the upper Symbol PDP front panel for the dielectric layer 2 is formed covering the address electrodes and the address electrodes on the substrate surface, for partitioning a discharge cell on its A PDP is characterized in that a rear plate on which a partition wall is formed is disposed oppositely, and the front plate is used as a substantial image display surface.
[0008]
The present invention also relates to a glass paste for forming a dielectric layer of a front panel for a plasma display panel mainly composed of glass powder and an organic binder, further comprising conductive fine particles, and an average refractive index Nc of the conductive fine particles. A glass paste for forming a dielectric layer of a front panel for a plasma display panel, wherein the average refractive index Ng of the glass powder contained in the paste has the above relationship (1).
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
PDP member of the present invention, Ru is used as a front plate forming a abnormal discharge without and order to achieve the object of providing a PDP which does not decrease luminance, substantive image display surface.
[0010]
The procedure for producing the front plate for PDP of the present invention is shown below. However, the present invention is not limited to this.
[0011]
As the substrate, soda glass or a glass substrate for plasma display (PD200 manufactured by Asahi Glass Co., Ltd.) can be used. A scan electrode is formed on the substrate with ITO or the like, and a bus electrode is formed using silver in order to reduce the resistance value of the scan electrode.
[0012]
Next, a dielectric layer is formed so as to cover the bus electrode. In the PDP member of the present invention, the average refractive index Ng of the glass component contained in the dielectric layer and the average refractive index Nc of the conductive fine particles must satisfy the following formula (1). By satisfy | filling Formula (1), it becomes possible to suppress the light absorption and irregular reflection by the electroconductive particle in a dielectric material layer, and it can suppress abnormal discharge, maintaining a light transmittance.
−0.1 ≦ Nc−Ng ≦ 0.1 (1)
As the glass component, glass containing 10 to 80% by weight of lead oxide, bismuth oxide and phosphorus oxide in total can be used. By setting it to 10% by weight or more, the heat softening temperature becomes 350 to 580 ° C., and baking at 600 ° C. or less becomes easy, and by setting it to 80% by weight or less, crystallization is prevented and a decrease in transmittance is prevented. The refractive index of these glass components is preferably 1.70 to 1.85. By making it within this range, it becomes easy to make the refractive index close to that of the conductive fine particles.
[0013]
As the conductive fine particles, a metal having high transparency and a low resistance value or a metal oxide can be used. Specifically, tin oxide, ITO, and zinc antimonate are preferable. The content of the conductive fine particles in the dielectric layer is preferably about 0.1 to 10% by weight. By making the content 0.1% by weight or more, it is possible to effectively suppress abnormal discharge. Moreover, the insulation between electrodes can be maintained by setting it as 10 weight% or less.
[0014]
In order to suppress abnormal discharge, the volume resistivity of the dielectric layer is preferably 1 × 10 5 to 1 × 10 10 Ω · m. By setting the volume resistivity to 1 × 10 13 Ω · m or less, the effect of suppressing abnormal discharge can be obtained. By setting it to 1 × 10 5 Ω · m or more, the insulating properties of adjacent electrodes can be maintained.
[0015]
In order to obtain sufficient luminance, the visible light transmittance of the dielectric layer is preferably 70% or more.
[0016]
The dielectric layer of the PDP member of the present invention can be formed by applying a glass paste mainly composed of glass powder and an organic binder on a substrate and then baking at 400 to 600 ° C.
[0017]
The glass paste in the present invention contains conductive fine particles, and it is important that the average refractive index Nc of the conductive fine particles and the average refractive index Ng of the glass powder satisfy the above formula (1). By employing such a glass paste, the above-described dielectric layer can be obtained.
[0018]
The average particle diameter of the conductive fine particles in the glass paste is preferably 1 to 10 μm, more preferably 2 to 5 μm. Dispersion of the powder in a paste becomes easy by setting it as 1 micrometer or more, and a protrusion-shaped defect can be prevented by setting it as 10 micrometers or less.
[0019]
A glass paste can be produced by mixing and kneading the above glass component powder, conductive fine particles and an organic binder. As the organic binder to be used, cellulose compounds typified by ethyl cellulose, methyl cellulose and the like, acrylic compounds such as methyl methacrylate, ethyl methacrylate, isobutyl methacrylate, methyl acrylate, ethyl acrylate and isobutyl acrylate can be used. Moreover, you may add additives, such as a solvent and a plasticizer, in glass paste. As the solvent, general-purpose solvents such as terpineol, butyrolactone, toluene and methyl cellosolve can be used. As the plasticizer, dibutyl phthalate, diethyl phthalate, or the like can be used.
[0020]
The thickness of the glass paste applied on the substrate is preferably 10 to 100 μm, and the thickness after firing is preferably about 5 to 80 μm. When the thickness after firing is 5 μm or more, defects such as pinholes are less likely to occur, and when it is 80 μm or less, there is no problem that the drive voltage increases.
[0021]
Next, a front substrate can be produced by forming a magnesium oxide layer.
[0022]
The back plate combined with the front plate of the present invention can be produced by forming address electrodes, dielectric layers, barrier ribs and phosphor layers on a substrate by a conventional method. At that time, it is preferable that conductive particles are also contained in the dielectric layer of the back plate.
[0023]
In the PDP of the present invention, it is important to use the above-described PDP member as a front plate. A PDP can be manufactured by sealing a front plate and a back plate, sealing He or Ne gas containing Xe, and mounting a drive circuit.
[0024]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples. However, the present invention is not limited to this. The concentration (%) in Examples and Comparative Examples is% by weight.
[0025]
(Example 1)
A glass containing 70% by weight of lead oxide containing 70% by weight of Ba borosilicate glass (refractive index 1.81), tin oxide (refractive index 1.83) 5%, ethylcellulose 15%, and terpineol 10%. A paste was obtained.
[0026]
A three-layer electrode film of 70 mm square chromium / copper / chromium was formed on a glass substrate PD200 manufactured by Asahi Glass Co., Ltd. by sputtering.
The above glass paste was applied to the electrode film by screen printing so as to have a thickness of 50 μm, and baked at 570 ° C. for 15 minutes to form a dielectric layer. The thickness after firing was 28 μm.
A doughite was applied on the dielectric layer to form a circular electrode film having a diameter of 40 mm.
When a voltage of 1 volt was applied between the upper and lower electrodes of the dielectric layer and the resistance value was measured with a high resistance meter, it was 7 × 10 8 Ω. This resistance value was substituted into the following formula (2), and it was confirmed that the volume resistivity of the formed dielectric layer was 3 × 10 10 Ω · m.
Volume resistivity (Ω · m) = resistance value (Ω) × πd 2 / 4t (2)
Here, d (m) is the diameter of the electrode, and t (m) is the thickness of the dielectric.
[0027]
(Example 2)
Scan electrodes having a pitch of 220 μm and a line width of 100 μm were formed on a glass substrate PD200 manufactured by Asahi Glass Co., Ltd. using ITO. In addition, after applying a photosensitive silver paste on the substrate, a mask electrode through a photomask, development using a 0.3% sodium carbonate aqueous solution, and a baking process at 580 ° C. for 15 minutes, a bus electrode was formed. .
[0028]
Next, the glass paste obtained in Example 1 is applied by screen printing so as to have a thickness of 50 μm so as to cover the bus electrode of the display portion, and baked at 570 ° C. for 15 minutes to form a front dielectric. did. The thickness after firing was 28 μm. A front plate was produced by forming a 0.5 μm thick magnesium oxide layer as a protective film by electron beam evaporation on the substrate on which the dielectric was formed.
[0029]
Next, an address electrode is formed on PD200, a back dielectric is formed using a glass paste containing glass powder containing 70% by weight of lead oxide as a main component, and then barrier ribs and RGB phosphor layers are formed. A back plate was produced.
[0030]
The front plate and the back plate were sealed using sealing glass, and Ne gas containing 5% Xe was sealed so as to have an internal gas pressure of 66500 Pa. Furthermore, a driving circuit was mounted to produce a PDP. A voltage was applied to the scan electrode of the PDP to emit light. When the luminance was measured using the luminance meter, it was 250 cd / m 2 . Further, the display was performed continuously for 24 hours, but no abnormal discharge occurred.
[0031]
(Example 3)
A front plate was produced in the same manner as in Examples 1 and 2, except that Ba borosilicate glass containing 65% by weight of bismuth oxide and 10% by weight of zinc oxide was used as the glass powder of the dielectric layer forming paste for the front plate. did. Next, a back substrate was prepared in the same manner as in Example 2 except that 2% by weight of nickel powder was added to a paste mainly composed of Ba borosilicate glass powder containing 70% by weight of lead oxide. These front and back substrates were sealed to produce a PDP and displayed continuously for 4 hours, but no abnormal discharge occurred.
[0032]
(Comparative Example 1)
In the same manner as in Examples 1 and 2, except that a glass paste obtained by kneading 75% glass powder, 15% ethyl cellulose, and 10% terpineol was used as the dielectric layer forming paste for the front plate. A back plate was produced, and a PDP was produced and displayed. The brightness of the PDP was 228 cd / m 2 . However, an average of 4 abnormal discharges occurred during 1 hour of display. Further, when the volume resistivity of the dielectric layer was measured in the same manner as in Example 1, it was 1 × 10 15 Ω · m.
[0033]
(Comparative Example 2)
As in Examples 1 and 2, except that Ba borosilicate glass (refractive index: 1.69) containing 60% by weight of lead oxide was used as the glass powder of the dielectric layer forming paste for the front plate. A face plate and a back plate were produced, and a PDP was produced and displayed. Further, no abnormal discharge occurred even when the display was performed continuously for 24 hours. However, the luminance was 195 cd / m 2 , which was inferior to Example 2. Further, when the volume resistivity of the dielectric layer was measured in the same manner as in Example 1, it was 4 × 10 10 Ω · m.
[0034]
【The invention's effect】
The plasma panel member, the plasma display panel, and the glass paste of the present invention can provide a plasma display panel that has high luminance, is unlikely to cause abnormal discharge, and has excellent reliability.
Claims (9)
−0.1≦Nc−Ng≦0.1 …(1)A front plate for a plasma display panel in which an electrode and a dielectric layer 1 covering the electrode are formed on a substrate, wherein the dielectric layer 1 contains a glass component and conductive fine particles, and the glass component contained in the dielectric layer 1 the average refractive index Ng and the average refractive index Nc of the conductive fine particles, a front panel for a plasma display panel and satisfies the following formula (1).
−0.1 ≦ Nc−Ng ≦ 0.1 (1)
−0.1≦Nc−Ng≦0.1 …(1)A glass paste for forming a dielectric layer of a front panel for a plasma display panel mainly composed of glass powder and an organic binder, further comprising conductive fine particles, the average refractive index Nc of the conductive fine particles and the average refraction of the glass powder The glass paste for forming a dielectric layer of the front plate for a plasma display panel , wherein the rate Ng has the following relationship (1):
−0.1 ≦ Nc−Ng ≦ 0.1 (1)
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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