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JP4171125B2 - Seat slide structure - Google Patents

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JP4171125B2
JP4171125B2 JP02919799A JP2919799A JP4171125B2 JP 4171125 B2 JP4171125 B2 JP 4171125B2 JP 02919799 A JP02919799 A JP 02919799A JP 2919799 A JP2919799 A JP 2919799A JP 4171125 B2 JP4171125 B2 JP 4171125B2
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後動可能なシートの移動範囲を規制し得るように構成されたシートのスライド構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平9−301022号公報に記載されているような車両用シートのスライド構造が知られている。このシートのスライド構造は、フロアに固定されたロアチャンネルに、シートを支持したアッパーチャンネルが前後動可能に装着されてなるものであり、選択されたシートの前後位置を固定する位置決め機構と、シートの移動範囲を制限したりこの制限を解除し得るように構成された移動制限機構とを有している。そして、移動制限機構を働かせることによって前方位置にあるシートは、所定位置から後方に移動しないようになっている。
【0003】
こうすることによって前部シートが後部シートの着座者の特に足元に干渉するという不都合が解消される一方、後部シートに着座者がいないときには、シートの移動制限を解除することによってシートを最大限まで後退させることができるのである。
【0004】
かかる移動制限機構は、ロアチャンネルの適所から外方に向かって突設されたストッパと、アッパーチャンネルに上記ストッパに対応して付設された規制片と、この規制片をストッパに干渉する位置と干渉しない位置との間で切換え操作する操作レバーとを備えて構成されている。従って、操作レバーの操作によって、シートの可動範囲を適宜設定することができることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の移動制限機構にあっては、ロアチャンネルに別体のストッパを付設しなければならないため、その分材料コストおよび組み付けコストが嵩むという問題点を有している。
【0006】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、製造コストの低減化を図った上で操作性の良好な移動制限機構を備えたシートのスライド構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のシートのスライド構造は、フロア(F)に前後方向に延びるように敷設されたロアチャンネル(4)と、このロアチャンネル(4)に案内されつつ前後動する、断面視でU字状のボトムフレーム(21)を介してシート支持するためアッパーチャンネル(5)とからなるシートのスライド構造において、上記アッパーチャンネル(5)は、天板(51)と、この天板(51)の幅方向両端部から垂下された一対の垂直板(52)とを備えて形成され、かつ、上記ボトムフレーム(21)内で前後方向に延びる水平軸(21K)回りに回動自在に軸支された移動規制部材(81)前記一対の垂直板(52)間に有し、上記移動規制部材(81)は、下端部がロアチャンネル(4)の長手方向に延びる側壁としての垂下板(46)に当接するように付勢手段によって付勢され、上記ロアチャンネル(4)は、上記垂下板(46)に形成された上記移動規制部材(81)の下端部を逃がす所定範囲で前後方向に延びた逃し部としての切欠き部(46b)を有し、上記移動規制部材(81)を付勢手段の付勢力に抗して水平軸(21K)回りに回動する操作レバー(85)が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
このシートのスライド構造によれば、移動規制部材(81)の下端部が付勢手段の付勢力によってロアチャンネル(4)切欠き部(46b)に嵌まり込むことによってアッパーチャンネル(5)は可動範囲が切欠き部(46b)が設けられた範囲に狭められた状態になる。そして、シートを上記所定の可動範囲外に移動させるときは、付勢手段の付勢力に抗して操作レバー(85)を操作して移動規制部材(81)の下端部を切欠き部(46b)から引き出すことにより、移動規制部材(81)は、下端部が付勢手段の付勢力によってロアチャンネル(4)垂下板(46)に当接し、これによって下端部が垂下板(46)に摺接しながらシートは最後端へ移動し得る状態になる。
【0009】
このようにシートの後退を制限する手段として切欠き部(46b)を設けるという簡単な構造を採用しているため、従来のようにロアチャンネル(4)にストッパを突設したものに比べて材料コストおよび組む付けコストの低減化に寄与することができるとともに、広い可動範囲から狭い可動範囲に移行するときは、特に操作レバー(85)を操作する必要がなく、操作性の点でも優れている。
【0010】
本発明の請求項2記載のシートのスライド構造は、請求項1記載のシートのスライド構造において、上記切欠き部(46b)は、ロアチャンネル(4)の前方位置に設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
このシートのスライド構造によれば、前方位置にあるシートは、所定の狭い範囲で前後動し得るが、大きく後退することができないため、前方シートの後部座席の着座者に対する干渉が回避される。
【0012】
本発明の請求項3記載のシートのスライド構造は、請求項1または2記載のシートのスライド構造において、上記切欠き部(46b)は、上記移動規制部材(81)の下端部が嵌まり込む切欠きであることを特徴とするものである。
【0013】
このシートのスライド構造によれば、ロアチャンネル(4)垂下板(46)を切り欠くという簡単な操作で切欠き部(46b)が形成される。
【0014】
本発明の請求項4記載のシートのスライド構造は、請求項1乃至3のいずれかに記載のシートのスライド構造において、上記操作レバー(85)の操作量が二重ケーブル(86)を介して上記移動規制部材(81)に伝達されるように構成されていることを特徴とするものである。
【0015】
このシートのスライド構造によれば、二重ケーブル(86)を用いることにより、操作レバー(85)の設置位置選択の自由度が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るスライド構造が適用された車両用シートの一実施形態を示す斜視図であり、車室内に3列で設けられた内の中央部のシート1を例示している。この図に示すように、車両用のシート1は、車両のフロアFに前後方向に延びるように敷設された幅方向一対のスライダー3に案内されて前後動可能に設けられている。かかる車両用シート1は、着座席であるシートボトム11と、背凭れとしてのシートバック12とを備えて構成されている。これらシートボトム11およびシートバック12は、内部に発泡性合成樹脂などの柔軟性材料が配され、その外面がトリムで覆われて形成されている。かかるシートボトム11およびシートバック12からなる車両用シート1は、スライダー3に接続されたフレーム2によって支持され、フレーム2の前後動によって進退するようになっている。
【0017】
上記フレーム2は、シートボトム11を支持する平面視で略矩形状のボトムフレーム21と、このボトムフレーム21の後端部に立設された、シートバック12を支持する逆U字形状のバックフレーム22とからなっている。ボトムフレーム21の下部(後に詳述するスライダー3の上部)には、幅方向で対向した前後位置各一対の支持ブラケット27が設けられ、シートボトム11はこれらの支持ブラケット27に支持固定された状態でボトムフレーム21に装着されている。
【0018】
ボトムフレーム21の後部には、幅方向一対の下部連結ブラケット23が立設されている一方、バックフレーム22の両下端部にはそれぞれ下部連結ブラケット23に対応した上部連結ブラケット24が設けられ、これら左右の各連結ブラケット23,24にフレーム2を幅方向に横断した連結軸25が嵌挿され、これによってバックフレーム22は連結軸25回りに正逆回動してシートバック12の姿勢を変更し得るようになっている。
【0019】
また、下部連結ブラケット23と上部連結ブラケット24との間には任意の傾倒姿勢でシートバック12の連結軸25回りの回動を規制する図略のナックル機構が介設されているとともに、下部連結ブラケット23には傾倒操作レバー26が設けられ、この傾倒操作レバー26の操作でナックル機構に上記規制を行わせたり、規制を解除したりし得るようになっている。
【0020】
図2は、本発明に係るスライダー3の一実施形態を示す分解斜視図であり、図3はその組立て斜視図である。また、図4は、図3のA−A線断面図である。なお、図2および図3においては、幅方向に一対で設けられるスライダー3の内の一方側のみ(車両の右側)を示している。これらの図に示すように、上記スライダー3は、前後方向に延びるようにフロアFに固定されたロアチャンネル4と、このロアチャンネル4に案内されつつ前後動するアッパーチャンネル5とを備えて形成されている。
【0021】
上記ロアチャンネル4は、断面形状がU字状を呈したロアチャンネル本体41と、このロアチャンネル本体41の上縁部から互いに対向する方向に突設されたオーバーハング部44とを備えて形成されている。上記ロアチャンネル本体41は、幅方向一対の側板42と、これら側板42の下縁部間に架橋された底板43とからなり、これら側板42と底板43とによってU字溝40が形成されているとともに、各側板42と底板43との境界部分には、後述する鋼球6と同一の曲率を備えた断面形状が円弧状の左右一対の円弧隅部423が形成されている。
【0022】
また、上記オーバーハング部44は、各側板42の縁部から対向方向に水平に突設された幅方向一対の天板45と、各天板45の端縁から所定長だけ垂下された垂下板46とからなり、これら一対の垂下板46間にアッパーチャンネル5を通す隙間47が形成されている。また、天板45と側板42との境界部分には側板42および底板43間の円弧隅部423と同一曲率を備えた円弧隅部425が形成されている。垂下板46の前方位置には、前後方向に延びた後に詳述する切欠き部(逃し部)46bが設けられている。
【0023】
上記アッパーチャンネル5は、上記ロアチャンネル4のU字溝40に嵌装されて前後動するものであり、前後方向に延びる天板51と、この天板51の幅方向両端部から下方に垂下された一対の垂直板52と、各垂直板52の下端縁部から互いに離間する方法に延設されたウイング53とからなっている。上記各垂直板52間の外寸法は、ロアチャンネル4の垂下板46(図2)間の隙間47の寸法より僅かに小さく寸法設定され、これによってアッパーチャンネル5は、垂直板52およびロアチャンネル4に案内されて前後動し得るようになっている。
【0024】
上記各ウイング53は、図4に示すように、各垂直板52の先端がそれぞれ外方に向かって略120°折り曲げられて形成した傾斜板53aと、この傾斜板53aの先端から略鉛直に延設された鉛直板53bと、この鉛直板53bの上端部から延設された外方に向かって凹の円弧状の円弧板53cとからなっている。この円弧板53cの曲率は、上記側板42および天板45の境界部分の円弧隅部425の曲率と同一に設定されている。
【0025】
そして、上記ロアチャンネル4の側板42およびウイング53がU字溝40に嵌め込まれた状態で底板43の境界部分の円弧隅部423と、上記傾斜板53aとの間に、円弧部423の曲率と同一の曲率を備えた鋼球6が介設されているとともに、アッパーチャンネル5の円弧板53cと側板42および天板45間の円弧隅部425との間にも鋼球6が介設され、これによってアッパーチャンネル5は、一断面当り4つの鋼球6を介してロアチャンネル4に支持されつつ鋼球6の転動で円滑に前後動し得るようになっている。
【0026】
かかる鋼球6は、矩形状の鉄板の上下の端部が円弧状に折り曲げられて形成したリテーナー61に支持されている。このリテーナー61は、図2に示すように、円弧状に折り曲げられた部分に鋼球6を嵌め込む嵌込み窓62が形成されている。本実施形態においては、かかる嵌込み窓62が1つのリテーナー61当り4つ設けられ、これによって4つの鋼球6の相対位置関係が安定して確定するようにしている。
【0027】
かかるアッパーチャンネル5の支持構造によれば、着座状態のシートボトム11を移動させると、各鋼球6が傾斜板53aと下部の円弧隅部423との間、および円弧板53cと上部の円弧隅部425との間で転動することにより、上記移動がスムーズに行われることになる。
【0028】
上記ボトムフレーム21は前後方向に長尺に形成され、アッパーチャンネル5の天板51上に固定されている。このボトムフレーム21は、金属板をU字形状にプレス処理することによって形成され、天板51に密着した底板21aと、この底板21aの両側縁部から立設された幅方向一対の側板21bとを備えて形成されている。側板21bの後半部分は上縁部が上方に膨出され、この上方に膨出した部分に上記下部連結ブラケット23が固定されている。
【0029】
かかるボトムフレーム21には、アッパーチャンネル5の前後動を規制したり規制解除を行うことにより車両用シート1の前後位置を所望の位置に設定するシート位置設定手段7が設けられている。このシート位置設定手段7は、アッパーチャンネル5の略中央部の垂直板52間に形成された装着部50に装着されるストッパー71と、このストッパー71を動作させるU字形状を呈したタオルバー75と、このタオルバー75および上記ストッパー71の双方に付勢力を付与する針金状スプリング78とを備えて構成されている。
【0030】
上記ストッパー71は、装着部50に装着し得る長尺板状のストッパー本体72と、このストッパー本体72の後部で直角に折り曲げられて形成した、複数の係止孔73aを有する目板73とからなっている。ストッパー本体72の前端部(図2の左方)には、挿通孔72aが穿設されている一方、アッパーチャンネル5の天板51にはストッパー71が通過し得る通過窓21dが開口されているとともに、アッパーチャンネル5の天板51には上記通過窓21dに対応したアッパーチャンネル5側の通過窓51dが設けられている。ボトムフレーム21側の通過窓21dの前方位置の各側板21bには、上記挿通孔72aに対応した支持孔21eがそれぞれ穿設されている。
【0031】
そして、アッパーチャンネル5の装着部50に嵌装されたストッパー本体72の挿通孔72aに支持孔21eを介して支持軸74を挿通してかしめ止めすることにより、ストッパー本体72が装着部50内で支持軸74回りに正逆回動し得るようになっている。また、上記目板73はアッパーチャンネル5の垂直板52間(装着部50)に位置している。アッパーチャンネル5の垂直板52およびウイング53には、目板73に対応した位置が切り欠かれて形成した切欠き部53dが設けられており、ストッパー本体72が装着部50内に支持軸74回りに回動自在に装着された状態で、目板73がこの切欠き部53dから外部に突出されるようになっている。
【0032】
一方、上記ロアチャンネル4の片方の垂下板46には、その下縁部に上記目板73の係止孔73aに対応した鋸刃状の多数の係止歯片46aが形成され、ストッパー71を支持軸74回りに反時計方向に回動することにより、目板73の係止孔73aが上記係止歯片46aに外嵌し、これによってアッパーチャンネル5の前後動が規制されるとともに、ストッパー71を支持軸74回りに時計方向に回動することにより、係止孔73aの係止歯片46aに対する外嵌が外れてアッパーチャンネル5がロアチャンネル4に案内されつつ進退し得るようになるようになっている。
【0033】
上記タオルバー75は、車両用シート1への着座者が手で把持して操作する、幅方向に延びた水平操作桿75aと、この水平操作桿75aの両側部から後方に向けて折り曲げられて形成した幅方向一対の側方操作桿75bとからなっている。側方操作桿75bには上記ボトムフレーム21の支持孔21eに対応した貫通孔75cが穿設され、この貫通孔75cに支持孔21eを介して支持軸76が嵌入され、かしめ止めされることによりタオルバー75が支持軸76回りに回動自在に軸支されるようになっている。
【0034】
また、タオルバー75が支持軸76回りに回動自在に軸支された状態で、アッパーチャンネル5の装着部50に装着されたストッパー71も、挿通孔72aに支持軸76が挿通されて支持軸76回りに回動自在に軸支されるようになっているため、結局、ストッパー71とタオルバー75とが装着部50の内外で支持軸74回りに回動自在に軸支された状態になっている。
【0035】
また、上記ストッパー本体72は、長手方向の略中央部の上方に穿設された連結孔72bを有している一方、ボトムフレーム21の側板21bには上記連結孔72bに対応し、かつ、支持軸74を中心とした円弧軌跡に沿う円弧孔21fが穿設され、これら円弧孔21fと連結孔72bとに連結軸76が嵌装されている。この連結軸76は、連結孔72bには圧入されているのに対し、円弧孔21fには遊嵌され、これによってストッパー71は、支持軸76が円弧孔21f内を移動して支持軸74回りに回動し得るようになっている。
【0036】
そして、ストッパー71が支持軸74回りに反時計方向に回動した状態で目板73の係止孔73aがロアチャンネル4の垂下板46に設けられた係止歯片46aに嵌まり込んで両者が相互に係止される一方、ストッパー71が逆方向に回動することによって上記係止が解除されるようにストッパー71と係止歯片46aとが相互に位置設定されている。
【0037】
また側方操作桿75bは、その後端部が上方で連結軸76に交差しながら当接するように長さ寸法が設定され、これによってタオルバー75を支持軸74回りに時計方向に回動することにより、すなわち水平操作桿75aを上方に向けて操作することにより、連結軸76を介してストッパー71に時計方向に向かう力を付与し得るようになっている。
【0038】
そして、本実施形態においては、図2および図3に示すように、1本の針金状スプリング78が、タオルバー75および連結軸76の双方に対して支持軸74回りに反時計方向に向かう付勢力を付与するようにしている。かかる針金状スプリング78は、直状のスプリング原体を所定の形状に折り曲げることによって形成され、中央部のV字部78aと、このV字部78aの前端から前方に向けて延設された上に凸の山形部78bと、この山形部78bの前端部に形成された側方操作桿75bと同一曲率の半円状の係止円弧部78cと、V字部78aの後端から後方に向かって真っ直に延設された後方直状部78dとからなっている。
【0039】
一方、ボトムフレーム21の一方の側板21bの前方位置上縁部には針金状スプリング78の山形部78bの頂部を抑える抑え片21gが外方に向かって突設されているとともに、略中央位置の上縁部であって、側方操作桿75bの後端部に対応した位置には、タオルバー75の支持軸74回りの反時計方向に向かう過回動を規制する回動規制片21hが外方に向かって突設されている。
【0040】
そして、頂部を抑え片21gの下部に位置させた状態の山形部78bを弾性変形させながら係止円弧部78cを側方操作桿75bに上方から嵌め込むとともに、V字部78aと後方直状部78dとの接続部分である折れ曲がり部分を支持軸74に引掛けた状態で弾性変形させた後方直状部78dの後端部を連結軸76の下側に位置させることにより、タオルバー75が山形部78bの付勢力によって支持軸74回りに反時計方向に向かう力を付与されるとともに、ストッパー71が後方直状部78dの付勢力によって連結軸76を介して支持軸74回りに反時計方向に向かう力を付与されるようになっている。
【0041】
このようなシート位置設定手段7の構成によれば、普段は、図3に示すように、針金状スプリング78の付勢力によってタオルバー75が支持軸74回りに反時計方向に向けて付勢され、水平操作桿75aが下方に下がった状態になるとともに、ストッパー71も針金状スプリング78の付勢力によって支持軸74回りに反時計方向に向かう力を受け、目板73が上方位置に位置してその係止孔73aがロアチャンネル4の係止歯片46a(図2)に外嵌し、これらによってアッパーチャンネル5の前後動が規制された状態になっている。
【0042】
この状態で車両用シート1の着座者が水平操作桿75aを上方に向けて操作することにより、タオルバー75が針金状スプリング78の付勢力に抗して支持軸74回りに時計方向に回動し、この回動によって側方操作桿75bの後端部が針金状スプリング78の付勢力に抗して連結軸76を下方に向けて移動させることになる。そして、連結軸76の下方への移動は、連結軸76と一体のストッパー71に伝達されてストッパー71が支持軸74回りに時計方向に回動して目板73の係止孔73aの係止歯片46aに対する外嵌状態が解除され、これによってアッパーチャンネル5はロアチャンネル4に案内されつつ前後動可能になる。
【0043】
従って、着座者は、水平操作桿75aを上方に向けて操作しながら腰をずらすことによって車両用シート1を所望の前後位置に位置設定することができる。そして、所望の前後位置が決まった状態で水平操作桿75aから手を離すことにより、針金状スプリング78の付勢力によってタオルバー75が下方位置に移動するとともに、ストッパー71が支持軸74回りに反時計方向に回動して目板73が上方位置に向かい、目板73の係止孔73aがロアチャンネル4の係止歯片46aに外嵌することによってアッパーチャンネル5の前後動が再度ロックされた状態になる。
【0044】
図5は、ストッパー71の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、ストッパー71がロック姿勢に設定された状態、(ロ)は、ストッパー71がロック解除姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。
【0045】
まず、ストッパー71がロック姿勢に設定された図5の(イ)に示す状態では、側方操作桿75bの前端部(図5の左方)が針金状スプリング78の山形部78bの付勢力によって係止円弧部78cを介して下方に向かう力を受けているとともに、側方操作桿75bの後端部およびストッパー71が連結軸76を介して針金状スプリング78の後方直状部78dの上方に向かう付勢力を受け、これによってタオルバー75は支持軸74回りに反時計方向に向かう力を受けている。そして、この力は、側方操作桿75bの後端部が回動規制片21hに当止することによる反作用の力によって相殺され、ストッパー71およびタオルバー75の水平姿勢が維持されている。
【0046】
そして、この状態では、タオルバー75の目板73に穿設された係止孔73aがロアチャンネル4(図2)の係止歯片46aに外嵌し、これによってアッパーチャンネル5(図3)の移動が規制されたロック状態になっている。この状態で車両用シート1は所定の前後位置が設定されている。
【0047】
ついで、車両用シート1の前後位置を変更するときは、水平操作桿75aを上方に向けて操作する。そうすると、側方操作桿75bが針金状スプリング78の付勢力に抗して支持軸74回りに時計方向に回動するとともに、この回動が連結軸76を介してストッパー71に伝達されることによりストッパー71も支持軸74回りに時計方向に回動する。そしてこの回動によって係止孔73aの係止歯片46aに対する外嵌が解除され、図5の(ロ)に示すように、ストッパー71はロック解除状態になり、車両用シート1は前後動が可能になる。
【0048】
このとき、針金状スプリング78の山形部78bは、その頂部が抑え片21gによって抑えられているため上方への移動が阻止されて弾性変形するとともに、針金状スプリング78の後方直状部78dは、基端側(図5の左方)が支持軸74に引掛けられた状態になっているため下方への移動が阻止されて弾性変形するようになっている。また、針金状スプリング78のV字部78aの存在によって山形部78bおよび後方直状部78dが安定して弾性変形し得るようになっている。
【0049】
そして、図5の(ロ)に示す状態において、タオルバー75の操作を止めると、タオルバー75およびストッパー71は針金状スプリング78の付勢力によって元の水平姿勢に戻り、係止孔73aが係止歯片46aに嵌まり込むことによって、ストッパー71は、図5の(イ)に示すように、元のロック状態になる。
【0050】
上記のようなスライダー3に、シート1の移動範囲を制限する本発明に係る移動制限手段が設けられている。図6および図7は、移動制限手段の一実施形態を示す斜視図であり、図6は分解斜視図、図7は組立て斜視図である。これらの図に示すように、移動制限手段8は、ボトムフレーム21の前方位置で側板21b間に設けられた移動規制部材81と、この移動規制部材81を動作させる操作レバー85と、この操作レバー85および上記移動規制部材81間に介設された二重ケーブル86とを備えた基本構成を有している。
【0051】
上記移動規制部材81は、幅寸法が側板21b間の寸法の半分以下である上下方向に長尺の部材本体82と、この部材本体82の下端部から延設されたロックプレート83と、部材本体82の上端部に形成された二重ケーブル86が接続される接続片84とからなっている。上記ロックプレート83は、部材本体82の下部が折り曲げられることによって形成されている。このロックプレート83の下端部には、ロアチャンネル4の一方の垂下板46(図6の例では左側の垂下板46)に向けて略直角に折り曲げられて形成したロック片83aが設けられている。
【0052】
一方、ボトムフレーム21の前方位置には、底板21aが底面側から切り起こされることによって形成した前後方向一対のブラケット21iが設けられ、これによって移動規制部材81を通す挿通窓21jが形成されているとともに、アッパーチャンネル5の天板51にも上記挿通窓21jに対応した挿通窓51jが穿設され、移動規制部材81をこれらの挿通窓21j,51jに通すことによってロックプレート83を天板51の下方に位置させ得るようになっている。
【0053】
そして、移動規制部材81は、部材本体82の下部位置が上記一対のブラケット21i間に架橋された水平軸21k回りに回動自在に軸支されている。このような移動規制部材81は、水平軸21kに嵌め込まれたコイルばね21mの付勢力によって水平軸21k回りに時計方向に向かう力を受けるようにしてあり、これによってロックプレート83のロック片83a先端がロアチャンネル4の垂下板46に当接した状態になるようにしている。
【0054】
そして、本実施形態においては、ロアチャンネル4の垂下板46は、前方位置の部分が切り欠かれて形成した所定前後長の切欠き部46bを有している。この切欠き部46bは、垂下板46に対してロック片83aが当接する位置から下方部分にかけて垂下板46が切り欠かれることによって形成されている。
【0055】
かかる切欠き部46bの形成によって、ロアチャンネル4の前方に位置したアッパーチャンネル5を後退させると、移動規制部材81のロック片83aが切欠き部46bの後端縁部に干渉することにより、アッパーチャンネル5のそれ以上の後退が阻止される。そして、アッパーチャンネル5をさらに後方に向けて移動させるときは、操作レバー85を時計方向に回動操作することにより、ロック片83aの先端を切欠き部46bから垂下板46に乗り上げさせるとよい。こうすることによってロック片83aが、コイルばね21mの付勢力で水平軸21k回りに時計方向に向かう力を受けて垂下板46を押圧し、摺接状態で後方に向かって移動可能になる。
【0056】
また、ロック片83aは、切欠き部46bに嵌まり込んだ状態で、先端部がアッパーチャンネル5のウイング53の円弧板53cに当接し、摺接しながら移動し得るように寸法設定されている。こうすることによってロック片83aが確実に切欠き部46bを通過することになり、より確実なロック状態が実現する。
【0057】
上記操作レバー85は、一対のロアチャンネル4間に架橋された架橋板48(図7)の中央部下面側で架橋板48から垂下された垂直軸48a回りに回動自在に軸支されている。かかる操作レバー85と上記移動規制部材81とが二重ケーブル86を介して連結されることにより、操作レバー85の操作で移動規制部材81を、そのロック片83aが切欠き部46bに嵌まり込んだロック姿勢と、ロック片83aが切欠き部46bから抜け出たロック解除姿勢との間で姿勢変更させ得るようになっている。
【0058】
上記二重ケーブル86は、筒状のアウターケーブル86aと、このアウターケーブル86a内に摺接状態で内挿されたインナーケーブル86bとからなっている。そして、アウターケーブル86aの両端部が固定された状態でインナーケーブル86bの一方の端部が移動制限手段8の接続片84に接続されるとともに、他方の端部が操作レバー85に接続されている。そして、操作レバー85の操作によるインナーケーブル86bのアウターケーブル86aに対する移動によって移動制限手段8をコイルばね21mの付勢力に抗して水平軸21k回りに回動させ、これによってロック姿勢の移動制限手段8をロック解除姿勢に姿勢変更させるようになっている。
【0059】
具体的には、架橋板48の下面には垂直軸48aを挟んで幅方向一対の衝立板48bが垂下され、図7の例では、右方のアウターケーブル86aの左端部が右方の衝立板48bに装着されるとともに同左端部がボトムフレーム21の側板21bに装着された状態で、インナーケーブル86bの右端部が接続片84に接続されるとともに同左端部が操作レバー85の垂直軸48aより前方側に装着される。左方の二重ケーブル86も、上記右方のものと同様に、操作レバー85と図6および図7で図略の左方の移動制限手段8との間に介設される。この場合、アウターケーブル86aは右端部が左側の衝立板48bに装着されるとともに、インナーケーブル86bは、右端部が操作レバー85の垂直軸48aより後方側に装着される。
【0060】
以下、図8および必要に応じて図6および図7を参照しながら、本発明に係る移動制限手段8の作用について説明する。図8は、本発明の作用を説明するための説明図であり、(イ)はアッパーチャンネル5が後方側移動域R1に位置設定された状態、(ロ)はアッパーチャンネル5が前方側移動域R2に位置設定された状態をそれぞれ示している。
【0061】
まず、図8の(イ)に示すアッパーチャンネル5が後方側移動域R1に位置設定された状態では、アッパーチャンネル5に設けられたロックプレート83のロック片83aが、ロアチャンネル4の垂下板46に摺接しており、この摺接が確保された状態でアッパーチャンネル5は後方側移動域R1の範囲内を前後動することが可能である。従って、シート1の着座者は、タオルバー75を上方に引き上げて(図5の(ロ))目板73の係止歯片46aに対する噛合を解除させることによって後方側移動域R1内で自由にシート1を進退させてシート1の前後位置を選択すとができる。そして、シート1の前後位置が決まった時点でタオルバー75を下ろすことにより(図5の(イ))、目板73が係止歯片46aに噛合してシート1の進退が規制された位置設定状態になる。
【0062】
ついで、シート1を前方側移動域R2でのみ進退させ、後方側移動域R1に入り込ませないようにするには、図8の(イ)に示す後方側移動域R1に位置したシート1をタオルバー75の操作でロック解除しつつ前進させればよい。そうすると、アッパーチャンネル5の前進に伴ってロック片83aはコイルばね21mの付勢力で垂下板46に摺接しながら前進し、後方側移動域R1から前方側移動域R2に移った時点でロック片83aはコイルばね21mの付勢力により水平軸21k回りに回動して切欠き部46bに嵌まり込み、図8の(ロ)に示すように、前方側移動域R2に位置した状態になる。そして、一旦ロック片83aが前方側移動域R2に入りこむと、シート1を後退させても、ロック片83aが切欠き部46bの後端の垂下板46の前端縁に当止するため、タオルバー75のみの操作ではシート1を前方側移動域R2に向けて移動させることができなくなる。
【0063】
そして、一旦前方側移動域R2に位置したシート1を後方側移動域R1に向けて再度後退させるには、操作レバー85を操作してロック片83aの垂下板46前端縁への当止を解除すればよい。すなわち、操作レバー85(図7)を垂直軸48a回りに時計方向に回動操作する。そうすると、この回動によって二重ケーブル86のインナーケーブル86bがアウターケーブル86a内を操作レバー85の方向に移動することによって移動規制部材81が水平軸21k回りに回動し(図4の二点鎖線)、これによるロック片83aの切欠き部46bからの離脱によってアッパーチャンネル5は後方側移動域R1に向けて移動可能になる。
【0064】
本発明は、以上詳述したように、フロアFに前後方向に延びるように敷設されたロアチャンネル4と、このロアチャンネル4に案内されつつ前後動するシート支持用のアッパーチャンネル5とからなるシートのスライド構造に適用されるものであり、アッパーチャンネル5に、移動方向に延びる水平軸21k回りに回動自在に軸支された移動規制部材81を設け、この移動規制部材81を、下端部がロアチャンネル4の長手方向に延びる垂下板46に当接するようにコイルばね21mによって付勢し、ロアチャンネル4には、垂下板46に形成された移動規制部材81のロック片83aを逃がす所定範囲で前後方向に延びた切欠き部46bを設けるとともに、移動規制部材81をコイルばね21mの付勢力に抗して水平軸21k回りに回動する操作レバーを設けてなるものであるため、シート1が所定の可動範囲(後方側移動域R1)に位置しているときは、移動規制部材81は、ロック片83aがコイルばね21mの付勢力によってロアチャンネル4の垂下板46に当接しており、これによってロック片83aが垂下板46に摺接しながらシート1は前後動することができる。
【0065】
そして、シート1を所定の可動範囲外(すなわち前方側移動域R2)に移動させると、移動規制部材81のロック片83aがコイルばね21mの付勢力によってロアチャンネル4の切欠き部46bに嵌まり込むため、アッパーチャンネル5の可動範囲を切欠き部46bが設けられた範囲(前方側移動域R2)に狭められた状態にすることができる。この状態で、コイルばね21mの付勢力に抗して操作レバー85を操作して移動規制部材81のロック片83aを切欠き部46bから引き出すことにより、シート1の可動範囲を元の後方側移動域R1にまで広げることができる。
【0066】
そして、切欠き部46bをロアチャンネル4の前方位置(前方側移動域R2)に設けることにより、前方位置にあるシート1は、所定の狭い範囲で前後動し得るが、大きく後退することができないため、前方シート1の後部座席の着座者に対する干渉を回避することができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明のシートのスライド構造によれば、アッパーチャンネルに移動方向に延びる水平軸21K回りに回動自在に軸支された移動規制部材81を設け、この移動規制部材81を下端部がロアチャンネルの長手方向に延びる側壁に当接するように付勢手段によって付勢し、ロアチャンネルには、垂下板46に形成された規制部材の下端部を逃がす所定範囲で前後方向に延びた切欠き部46bを設け、規制部材を付勢手段の付勢力に抗して水平軸21K回りに回動する操作レバーを設けたため、移動規制部材81の下端部が付勢手段の付勢力によってロアチャンネル切欠き部46bに嵌まり込むことによってアッパーチャンネルの可動範囲を切欠き部46bが設けられた範囲に狭めることができる。そして、シートを上記所定の可動範囲外に移動させるときは、付勢手段の付勢力に抗して操作レバーを操作して移動規制部材81の下端部を切欠き部46bから引き出すことにより、移動規制部材81は、下端部が付勢手段の付勢力によってロアチャンネル垂下板4 に当接し、これによって下端部が垂下板46に摺接しながらシートを最後端へ移動し得る状態にすることができる。
【0068】
このようなシートのスライド構造において、切欠き部46bをロアチャンネルの前方位置に設けることにより、前方位置にあるシートは、所定の狭い範囲で前後動し得るが、大きく後退することが確実に規制されるため、前方シートが後部座席の着座者に干渉するような不都合を確実に防止することができる。
【0069】
そして、シートの後退を制限する手段として切欠き部46bを設けるという簡単な構造を採用しているため、従来のようにロアチャンネルにストッパを突設したものに比べて材料コストおよび組む付けコストの低減化に寄与することができるとともに、広い可動範囲から狭い可動範囲に移行するときは、特に操作レバーを操作する必要がなく、操作性の点でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスライド構造が適用された車両用シートの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係るスライダーの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】 図2のスライダーの組立て斜視図である。
【図4】 図3のA−A線断面図である。
【図5】 ストッパーの作用を説明するための説明図であり、(イ)は、ストッパーがロック姿勢に設定された状態、(ロ)は、ストッパーがロック解除姿勢に設定された状態をそれぞれ示している。
【図6】 移動制限手段の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図7】 図6に示す移動制限手段の組立て斜視図である。
【図8】 本発明の作用を説明するための説明図であり、(イ)はアッパーチャンネルが後方側移動域に位置設定された状態、(ロ)はアッパーチャンネルが前方側移動域に位置設定された状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 シート
2 フレーム
21 ボトムフレーム
21k 水平軸
21m コイルばね
3 スライダー
4 ロアチャンネル
46 垂下板
46b 切欠き部
5 アッパーチャンネル
8 移動制限手段
81 移動規制部材
83a ロック片
F フロア
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a seat slide structure configured to be able to regulate a moving range of a seat that can be moved back and forth.
[0002]
[Prior art]
  Conventionally, a sliding structure for a vehicle seat as described in Japanese Patent Laid-Open No. 9-301022 is known. The seat slide structure is configured such that an upper channel supporting a seat is mounted on a lower channel fixed to a floor so as to be movable back and forth, and a positioning mechanism for fixing a front and rear position of a selected seat, and a seat And a movement restriction mechanism configured to be able to restrict the movement range and to release the restriction. Then, by operating the movement limiting mechanism, the seat at the front position is prevented from moving backward from the predetermined position.
[0003]
  This eliminates the inconvenience that the front seat interferes with the seat of the rear seat seater, especially when there is no seated seater on the rear seat. It can be retreated.
[0004]
  Such a movement limiting mechanism includes a stopper projecting outward from an appropriate position of the lower channel, a regulation piece attached to the upper channel corresponding to the stopper, and a position where the regulation piece interferes with the stopper. And an operation lever for switching between the position and the position not to be operated. Therefore, the movable range of the sheet can be appropriately set by operating the operation lever.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
  By the way, in the conventional movement restriction mechanism as described above, since a separate stopper must be attached to the lower channel, there is a problem that material cost and assembly cost increase accordingly.
[0006]
  The present invention has been made to solve the above-described problems, and provides a slide structure of a seat provided with a movement restricting mechanism with good operability while reducing the manufacturing cost. It is an object.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
  The seat slide structure according to claim 1 of the present invention has a floor structure.(F)Lower channel (4) laid to extend in the front-rear direction, and this lower channel(4)Move back and forth while being guided by, Through the U-shaped bottom frame (21) in cross-sectional viewSheetThesupportTo doofUpper channel (5)In the seat slide structure comprising:(5)IsA top plate (51) and a pair of vertical plates (52) suspended from both ends in the width direction of the top plate (51) are formed, and front and rear in the bottom frame (21)Extending in the directionHorizontal axis (21K)Movement restriction member pivotally supported to be rotatable around(81)TheBetween the pair of vertical plates (52)Havethe aboveMovement restriction member(81)The lower part is the lower channel(4)Side wall extending in the longitudinal directionAs a hanging board (46)The lower channel is urged by the urging means so as to abut against the lower channel.(4)Is the aboveHanging board (46)The movement restricting member formed on(81)Relief part extending in the front-rear direction within a specified range for letting out the lower end ofNotch (46b) asThe movement restricting member(81)Against the biasing force of the biasing meansHorizontal axis (21K)Operation lever that rotates around(85)Is provided.
[0008]
  According to this seat slide structure, the movement restricting member(81)Lower channel of the lower channel by the biasing force of the biasing means(4)ofNotch (46b)By fitting intoUpper channel (5)Has a movable rangeNotch (46b)It becomes a state narrowed to the range provided. When moving the seat out of the predetermined movable range, the operation lever is against the urging force of the urging means.(85)Operate the movement restriction member(81)The lower end ofNotch (46b)By pulling out from the movement restriction member(81)The lower channel is the lower channel by the biasing force of the biasing means.(4)ofHanging board (46)So that the lower endHanging board (46)The sheet is in a state where it can move to the rearmost end while sliding.
[0009]
  As a means to limit the backward movement of the seat in this wayNotch (46b)Because it adopts a simple structure of providing a lower channel as in the past(4)Compared with a stopper provided on the top, it can contribute to a reduction in material cost and assembly cost, and especially when moving from a wide movable range to a narrow movable range, the operation lever(85)There is no need to operate the unit, which is also excellent in terms of operability.
[0010]
  The seat slide structure according to claim 2 of the present invention is the seat slide structure according to claim 1, whereinNotch (46b)The lower channel(4)It is provided in the front position of.
[0011]
  According to this seat sliding structure, the seat at the front position can move back and forth within a predetermined narrow range, but cannot be moved backward greatly, so that interference with the seated person on the rear seat of the front seat is avoided.
[0012]
  The seat slide structure according to claim 3 of the present invention is the seat slide structure according to claim 1 or 2, whereinNotch (46b)Is the movement restricting member(81)It is a notch into which the lower end part of is fitted.
[0013]
  According to the sliding structure of this seat, the lower channel(4)ofHanging board (46)With a simple operation of notchingNotch (46b)Is formed.
[0014]
  A seat slide structure according to a fourth aspect of the present invention is the seat slide structure according to any one of the first to third aspects, wherein the operation lever(85)Double operation cable(86)Through the movement restricting member(81)It is comprised so that it may be transmitted to.
[0015]
  According to this seat slide structure, the double cable(86)By using the operation lever(85)The degree of freedom in selecting the installation position is improved.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a vehicle seat to which a slide structure according to the present invention is applied, and illustrates a central seat 1 provided in three rows in a vehicle interior. As shown in this figure, the vehicle seat 1 is guided by a pair of sliders 3 in the width direction laid so as to extend in the front-rear direction on the floor F of the vehicle, and is provided so as to be movable back and forth. The vehicle seat 1 includes a seat bottom 11 as a seat and a seat back 12 as a backrest. The seat bottom 11 and the seat back 12 are formed such that a flexible material such as a foamable synthetic resin is disposed inside and the outer surfaces thereof are covered with a trim. The vehicle seat 1 including the seat bottom 11 and the seat back 12 is supported by a frame 2 connected to the slider 3, and moves forward and backward as the frame 2 moves back and forth.
[0017]
  The frame 2 includes a substantially rectangular bottom frame 21 that supports the seat bottom 11 and a reverse U-shaped back frame that is erected at the rear end of the bottom frame 21 and supports the seat back 12. It consists of 22. A pair of support brackets 27 in the front-rear position facing each other in the width direction are provided at the lower portion of the bottom frame 21 (the upper portion of the slider 3 described in detail later), and the seat bottom 11 is supported and fixed to these support brackets 27. Is attached to the bottom frame 21.
[0018]
  A pair of lower connecting brackets 23 in the width direction are erected at the rear portion of the bottom frame 21, while upper connecting brackets 24 corresponding to the lower connecting brackets 23 are provided at both lower ends of the back frame 22, respectively. A connecting shaft 25 that crosses the frame 2 in the width direction is fitted into each of the left and right connecting brackets 23, 24, whereby the back frame 22 rotates forward and backward around the connecting shaft 25 to change the posture of the seat back 12. To get.
[0019]
  Further, an unillustrated knuckle mechanism is provided between the lower connection bracket 23 and the upper connection bracket 24 to restrict the rotation of the seat back 12 around the connection shaft 25 in an arbitrary tilting posture. The bracket 23 is provided with a tilting operation lever 26, and the operation of the tilting operation lever 26 can cause the knuckle mechanism to perform the above restriction or release the restriction.
[0020]
  FIG. 2 is an exploded perspective view showing an embodiment of the slider 3 according to the present invention, and FIG. 3 is an assembled perspective view thereof. 4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 2 and 3, only one side (the right side of the vehicle) of the sliders 3 provided as a pair in the width direction is shown. As shown in these drawings, the slider 3 includes a lower channel 4 fixed to the floor F so as to extend in the front-rear direction, and an upper channel 5 that moves back and forth while being guided by the lower channel 4. ing.
[0021]
  The lower channel 4 includes a lower channel body 41 having a U-shaped cross section, and an overhang portion 44 projecting from the upper edge of the lower channel body 41 in a direction facing each other. ing. The lower channel main body 41 includes a pair of side plates 42 in the width direction and a bottom plate 43 bridged between lower edges of the side plates 42, and the U-shaped groove 40 is formed by the side plates 42 and the bottom plate 43. In addition, a pair of left and right arc corners 423 having an arcuate cross-sectional shape having the same curvature as that of a steel ball 6 described later is formed at a boundary portion between each side plate 42 and the bottom plate 43.
[0022]
  The overhang portion 44 includes a pair of widthwise top plates 45 that protrude horizontally from the edge of each side plate 42 in the opposite direction, and a suspended plate that is suspended from the edge of each top plate 45 by a predetermined length. 46, and a gap 47 through which the upper channel 5 passes is formed between the pair of hanging plates 46. An arc corner portion 425 having the same curvature as the arc corner portion 423 between the side plate 42 and the bottom plate 43 is formed at the boundary portion between the top plate 45 and the side plate 42. A notch portion (relief portion) 46b, which will be described in detail after extending in the front-rear direction, is provided at a front position of the hanging plate 46.
[0023]
  The upper channel 5 is fitted in the U-shaped groove 40 of the lower channel 4 and moves back and forth, and is suspended downward from a top plate 51 extending in the front-rear direction and both widthwise ends of the top plate 51. A pair of vertical plates 52 and wings 53 extending in a manner of being separated from the lower end edge of each vertical plate 52. The outer dimension between the vertical plates 52 is set to be slightly smaller than the size of the gap 47 between the hanging plates 46 (FIG. 2) of the lower channel 4 so that the upper channel 5 is connected to the vertical plate 52 and the lower channel 4. It can be moved back and forth as guided by.
[0024]
  As shown in FIG. 4, each of the wings 53 includes an inclined plate 53a formed by bending the tip of each vertical plate 52 outward by approximately 120 ° and extending substantially vertically from the tip of the inclined plate 53a. A vertical plate 53b is provided, and an arcuate circular plate 53c that is concave outwardly extending from the upper end of the vertical plate 53b. The curvature of the arc plate 53 c is set to be the same as the curvature of the arc corner 425 at the boundary between the side plate 42 and the top plate 45.
[0025]
  The curvature of the arc portion 423 is between the arc corner portion 423 at the boundary portion of the bottom plate 43 and the inclined plate 53a in a state where the side plate 42 and the wing 53 of the lower channel 4 are fitted in the U-shaped groove 40. The steel ball 6 having the same curvature is interposed, and the steel ball 6 is also interposed between the arc plate 53c of the upper channel 5 and the arc corner 425 between the side plate 42 and the top plate 45, As a result, the upper channel 5 can be smoothly moved back and forth by the rolling of the steel balls 6 while being supported by the lower channel 4 via the four steel balls 6 per cross section.
[0026]
  The steel ball 6 is supported by a retainer 61 formed by bending the upper and lower ends of a rectangular iron plate into an arc shape. As shown in FIG. 2, the retainer 61 has a fitting window 62 into which the steel ball 6 is fitted in a portion bent in an arc shape. In the present embodiment, four such fitting windows 62 are provided for each retainer 61 so that the relative positional relationship between the four steel balls 6 is stably determined.
[0027]
  According to the support structure of the upper channel 5, when the seat bottom 11 in the seated state is moved, each steel ball 6 is moved between the inclined plate 53a and the lower arc corner 423, and between the arc plate 53c and the upper arc corner. The above movement is performed smoothly by rolling with the portion 425.
[0028]
  The bottom frame 21 is formed long in the front-rear direction and is fixed on the top plate 51 of the upper channel 5. The bottom frame 21 is formed by pressing a metal plate into a U shape, and includes a bottom plate 21a that is in close contact with the top plate 51, and a pair of side plates 21b that are erected from both side edges of the bottom plate 21a. It is formed with. The upper edge of the rear half of the side plate 21b bulges upward, and the lower connecting bracket 23 is fixed to the bulged portion.
[0029]
  The bottom frame 21 is provided with seat position setting means 7 for setting the longitudinal position of the vehicle seat 1 to a desired position by regulating the longitudinal movement of the upper channel 5 or releasing the regulation. The sheet position setting means 7 includes a stopper 71 mounted on the mounting portion 50 formed between the vertical plates 52 in the substantially central portion of the upper channel 5, and a towel bar 75 having a U-shape for operating the stopper 71. And a wire-like spring 78 that applies an urging force to both the towel bar 75 and the stopper 71.
[0030]
  The stopper 71 includes a long plate-like stopper main body 72 that can be mounted on the mounting portion 50, and a eye plate 73 that is formed by being bent at a right angle at the rear portion of the stopper main body 72 and having a plurality of locking holes 73a. It has become. An insertion hole 72a is formed in the front end portion (left side in FIG. 2) of the stopper main body 72, while a passage window 21d through which the stopper 71 can pass is opened in the top plate 51 of the upper channel 5. At the same time, the top plate 51 of the upper channel 5 is provided with a passage window 51d on the upper channel 5 side corresponding to the passage window 21d. Support holes 21e corresponding to the insertion holes 72a are formed in the respective side plates 21b in front of the passage window 21d on the bottom frame 21 side.
[0031]
  Then, the stopper body 72 is inserted into the insertion hole 72a of the stopper main body 72 fitted in the mounting portion 50 of the upper channel 5 through the support hole 21e to be caulked to prevent the stopper main body 72 from being attached inside the mounting portion 50. The support shaft 74 can be rotated forward and backward. The eye plate 73 is located between the vertical plates 52 of the upper channel 5 (the mounting portion 50). The vertical plate 52 and the wing 53 of the upper channel 5 are provided with a notch 53d formed by notching a position corresponding to the eye plate 73, and the stopper main body 72 is provided around the support shaft 74 in the mounting portion 50. The eye plate 73 is projected from the notch 53d to the outside in a state where the eye plate 73 is rotatably mounted on the notch 53d.
[0032]
  On the other hand, one hanging plate 46 of the lower channel 4 is formed with a number of sawtooth-shaped locking tooth pieces 46a corresponding to the locking holes 73a of the eye plate 73 at the lower edge portion thereof, and the stopper 71 is provided with the stopper 71. By rotating counterclockwise around the support shaft 74, the locking hole 73a of the eye plate 73 is fitted onto the locking tooth piece 46a, thereby restricting the longitudinal movement of the upper channel 5 and the stopper. By pivoting 71 around the support shaft 74 in the clockwise direction, the outer fitting of the locking hole 73a with respect to the locking tooth piece 46a is released, and the upper channel 5 can be advanced and retracted while being guided by the lower channel 4. It has become.
[0033]
  The towel bar 75 is held by a seated person on the vehicle seat 1 and is operated by a horizontal operation rod 75a extending in the width direction, and is bent backward from both sides of the horizontal operation rod 75a. It is composed of a pair of lateral operation rods 75b formed in the width direction. A through hole 75c corresponding to the support hole 21e of the bottom frame 21 is formed in the side operation rod 75b, and a support shaft 76 is fitted into the through hole 75c via the support hole 21e and is caulked to prevent it. The towel bar 75 is pivotally supported around the support shaft 76 so as to be rotatable.
[0034]
  The stopper 71 mounted on the mounting portion 50 of the upper channel 5 with the towel bar 75 pivotally supported around the support shaft 76 is also inserted into the insertion hole 72a. The stopper 71 and the towel bar 75 are finally pivotally supported around the support shaft 74 inside and outside the mounting portion 50 because they are pivotally supported around 76. ing.
[0035]
  The stopper main body 72 has a connecting hole 72b drilled above a substantially central portion in the longitudinal direction, while the side plate 21b of the bottom frame 21 corresponds to the connecting hole 72b and is supported. An arc hole 21f is formed along an arc locus centering on the shaft 74, and a connecting shaft 76 is fitted into the arc hole 21f and the connecting hole 72b. The connecting shaft 76 is press-fitted into the connecting hole 72b, but is loosely fitted into the arc hole 21f. As a result, the stopper 71 moves around the support shaft 74 by moving the support shaft 76 in the arc hole 21f. It can be turned to.
[0036]
  Then, with the stopper 71 rotating counterclockwise around the support shaft 74, the locking hole 73 a of the eye plate 73 is fitted into the locking tooth piece 46 a provided in the hanging plate 46 of the lower channel 4 and both. The stopper 71 and the locking tooth piece 46a are positioned relative to each other so that the locking is released when the stopper 71 rotates in the opposite direction.
[0037]
  The length of the side operation rod 75b is set so that the rear end of the side operation rod 75b is in contact with the upper side while intersecting the connecting shaft 76, thereby rotating the towel bar 75 around the support shaft 74 in the clockwise direction. In other words, by operating the horizontal operation rod 75a upward, a force directed in the clockwise direction can be applied to the stopper 71 via the connecting shaft 76.
[0038]
  In the present embodiment, as shown in FIGS. 2 and 3, one wire-like spring 78 is attached counterclockwise around the support shaft 74 with respect to both the towel bar 75 and the connecting shaft 76. I try to give power. The wire-like spring 78 is formed by bending a straight spring base into a predetermined shape, and has a V-shaped portion 78a at the center and a front extending from the front end of the V-shaped portion 78a. A convex convex chevron part 78b, a semicircular locking arc part 78c having the same curvature as the side operation rod 75b formed at the front end part of the chevron part 78b, and a rearward direction from the rear end of the V-shaped part 78a. The rear straight portion 78d extends straight.
[0039]
  On the other hand, a holding piece 21g for restraining the top of the mountain-shaped portion 78b of the wire-like spring 78 protrudes outward at the upper edge of the front position of one side plate 21b of the bottom frame 21 and is substantially at the center position. At the position corresponding to the rear end of the side operation rod 75b on the upper edge, a rotation restricting piece 21h for restricting the counter-clockwise rotation around the support shaft 74 of the towel bar 75 is outside. It protrudes toward the direction.
[0040]
  Then, while elastically deforming the mountain-shaped portion 78b in a state where the top portion is held down and held under the piece 21g, the locking arc portion 78c is fitted into the side operation rod 75b from above, and the V-shaped portion 78a and the rear straight portion The rear end portion of the rear straight portion 78d, which is elastically deformed in a state where the bent portion, which is a connecting portion to 78d, is hooked on the support shaft 74, is positioned below the connecting shaft 76, so that the towel bar 75 is shaped like a mountain A counterclockwise force is applied around the support shaft 74 by the biasing force of the portion 78b, and the stopper 71 is counterclockwise around the support shaft 74 via the connecting shaft 76 by the biasing force of the rear straight portion 78d. Power to go is given.
[0041]
  According to the configuration of the sheet position setting means 7, the towel bar 75 is normally urged around the support shaft 74 counterclockwise by the urging force of the wire spring 78 as shown in FIG. The horizontal operation rod 75a is lowered downward, and the stopper 71 is also subjected to a counterclockwise force around the support shaft 74 by the urging force of the wire spring 78, so that the eye plate 73 is positioned at the upper position. The locking hole 73a is fitted on the locking tooth piece 46a (FIG. 2) of the lower channel 4 so that the back and forth movement of the upper channel 5 is restricted.
[0042]
  In this state, when the seated person of the vehicle seat 1 operates the horizontal operation rod 75a upward, the towel bar 75 rotates clockwise around the support shaft 74 against the urging force of the wire spring 78. By this rotation, the rear end portion of the side operation rod 75b moves the connecting shaft 76 downward against the urging force of the wire spring 78. Then, the downward movement of the connecting shaft 76 is transmitted to a stopper 71 integral with the connecting shaft 76, and the stopper 71 rotates clockwise around the support shaft 74 to lock the locking hole 73a of the eye plate 73. The external fitting state with respect to the tooth piece 46 a is released, and thereby the upper channel 5 can be moved back and forth while being guided by the lower channel 4.
[0043]
  Therefore, the seated person can set the vehicle seat 1 at a desired front-rear position by shifting his / her waist while operating the horizontal operation rod 75a upward. Then, when the desired front / rear position is determined, the towel bar 75 is moved to the lower position by the urging force of the wire spring 78 by releasing the hand from the horizontal operation rod 75a, and the stopper 71 is moved around the support shaft 74. By rotating clockwise, the eye plate 73 moves upward, and the engaging hole 73a of the eye plate 73 is fitted over the engaging tooth piece 46a of the lower channel 4, whereby the longitudinal movement of the upper channel 5 is locked again. It becomes a state.
[0044]
  FIGS. 5A and 5B are explanatory diagrams for explaining the operation of the stopper 71. FIG. 5A is a state in which the stopper 71 is set to the locked posture, and FIG. 5B is a state in which the stopper 71 is set to the unlocking posture. Respectively.
[0045]
  First, in the state shown in FIG. 5A in which the stopper 71 is set to the locked posture, the front end portion (left side in FIG. 5) of the side operation rod 75b is caused by the biasing force of the angle portion 78b of the wire spring 78. While receiving a downward force via the locking arc portion 78 c, the rear end portion of the side operation rod 75 b and the stopper 71 are located above the rear straight portion 78 d of the wire spring 78 via the connecting shaft 76. The towel bar 75 receives a counterclockwise force around the support shaft 74 due to the urging force toward it. This force is offset by the reaction force caused by the rear end portion of the side operation rod 75b coming into contact with the rotation restricting piece 21h, and the horizontal posture of the stopper 71 and the towel bar 75 is maintained.
[0046]
  In this state, the locking hole 73a drilled in the eye plate 73 of the towel bar 75 is externally fitted to the locking tooth piece 46a of the lower channel 4 (FIG. 2), whereby the upper channel 5 (FIG. 3). Is in a locked state with restricted movement. In this state, the vehicle seat 1 has a predetermined front-rear position.
[0047]
  Then, when changing the front-rear position of the vehicle seat 1, the horizontal operation rod 75a is operated upward. Then, the side operation rod 75 b rotates clockwise around the support shaft 74 against the urging force of the wire spring 78, and this rotation is transmitted to the stopper 71 via the connecting shaft 76. The stopper 71 also rotates clockwise around the support shaft 74. As a result of this rotation, the external fitting of the locking hole 73a to the locking tooth piece 46a is released, and as shown in FIG. 5B, the stopper 71 is unlocked, and the vehicle seat 1 is moved back and forth. It becomes possible.
[0048]
  At this time, the mountain-shaped portion 78b of the wire-like spring 78 is elastically deformed because its top is restrained by the restraining piece 21g and is elastically deformed. Since the base end side (left side in FIG. 5) is hooked on the support shaft 74, the downward movement is prevented and elastic deformation occurs. Further, due to the presence of the V-shaped portion 78a of the wire-like spring 78, the chevron portion 78b and the rear straight portion 78d can be stably elastically deformed.
[0049]
  When the operation of the towel bar 75 is stopped in the state shown in FIG. 5B, the towel bar 75 and the stopper 71 are returned to the original horizontal posture by the urging force of the wire spring 78, and the locking hole 73a is engaged. The stopper 71 is brought into the original locked state as shown in FIG.
[0050]
  The slider 3 as described above is provided with a movement restricting means according to the present invention for restricting the movement range of the sheet 1. 6 and 7 are perspective views showing an embodiment of the movement restricting means, FIG. 6 is an exploded perspective view, and FIG. 7 is an assembled perspective view. As shown in these drawings, the movement restricting means 8 includes a movement restricting member 81 provided between the side plates 21b at the front position of the bottom frame 21, an operation lever 85 for operating the movement restricting member 81, and the operation lever. 85 and a double cable 86 interposed between the movement restricting members 81.
[0051]
  The movement restricting member 81 includes a member body 82 that is long in the vertical direction and having a width dimension that is half or less of the dimension between the side plates 21b, a lock plate 83 that extends from the lower end of the member body 82, and a member body The connection piece 84 to which the double cable 86 formed in the upper end part of 82 is connected. The lock plate 83 is formed by bending the lower part of the member main body 82. At the lower end portion of the lock plate 83, there is provided a lock piece 83a formed by being bent at a substantially right angle toward one of the hanging plates 46 of the lower channel 4 (left hanging plate 46 in the example of FIG. 6). .
[0052]
  On the other hand, a pair of front and rear brackets 21 i formed by cutting and raising the bottom plate 21 a from the bottom surface side is provided at the front position of the bottom frame 21, thereby forming an insertion window 21 j through which the movement restricting member 81 is passed. At the same time, the top plate 51 of the upper channel 5 is also provided with an insertion window 51j corresponding to the insertion window 21j. By passing the movement restricting member 81 through these insertion windows 21j and 51j, the lock plate 83 is attached to the top plate 51. It can be positioned below.
[0053]
  The movement restricting member 81 is pivotally supported so that the lower position of the member main body 82 is rotatable about a horizontal axis 21k bridged between the pair of brackets 21i. Such a movement restricting member 81 is adapted to receive a clockwise force around the horizontal shaft 21k by the urging force of the coil spring 21m fitted into the horizontal shaft 21k, whereby the tip of the lock piece 83a of the lock plate 83 is received. Is in contact with the hanging plate 46 of the lower channel 4.
[0054]
  In the present embodiment, the hanging plate 46 of the lower channel 4 has a notch portion 46b having a predetermined longitudinal length formed by notching a portion at the front position. The notch 46b is formed by the notch plate 46 being notched from a position where the lock piece 83a abuts the drooping plate 46 to a lower part.
[0055]
  When the upper channel 5 located in front of the lower channel 4 is moved backward by the formation of the notch 46b, the lock piece 83a of the movement restricting member 81 interferes with the rear end edge of the notch 46b. Further retreat of channel 5 is prevented. When the upper channel 5 is moved further rearward, the operation lever 85 is rotated in the clockwise direction so that the tip of the lock piece 83a rides on the hanging plate 46 from the notch 46b. By doing so, the lock piece 83a receives a force that is clockwise around the horizontal axis 21k by the urging force of the coil spring 21m, presses the hanging plate 46, and can move rearward in a sliding contact state.
[0056]
  In addition, the lock piece 83a is dimensioned so that the tip of the lock piece 83a abuts on the arc plate 53c of the wing 53 of the upper channel 5 and can move while sliding in a state where the lock piece 83a is fitted into the notch 46b. By doing so, the lock piece 83a surely passes through the notch 46b, and a more reliable locked state is realized.
[0057]
  The operation lever 85 is pivotally supported around a vertical shaft 48a suspended from the bridging plate 48 on the lower surface side of the central portion of the bridging plate 48 (FIG. 7) bridged between the pair of lower channels 4. . By connecting the operation lever 85 and the movement restricting member 81 via the double cable 86, the lock restricting member 83a is fitted into the notch 46b by operating the operation lever 85. However, the posture can be changed between the locked posture and the unlocked posture in which the lock piece 83a comes out of the notch 46b.
[0058]
  The double cable 86 includes a cylindrical outer cable 86a and an inner cable 86b inserted into the outer cable 86a in a sliding contact state. And while the both ends of the outer cable 86a are fixed, one end of the inner cable 86b is connected to the connection piece 84 of the movement restricting means 8, and the other end is connected to the operation lever 85. . Then, the movement restricting means 8 is rotated about the horizontal axis 21k against the urging force of the coil spring 21m by the movement of the inner cable 86b with respect to the outer cable 86a by the operation of the operation lever 85, thereby moving the movement restricting means in the locked posture. The posture is changed to the unlocking posture.
[0059]
  Specifically, a pair of width direction partition plates 48b are suspended from the lower surface of the bridge plate 48 with the vertical shaft 48a interposed therebetween. In the example of FIG. 7, the left end portion of the right outer cable 86a is the right partition plate. 48b and with the left end attached to the side plate 21b of the bottom frame 21, the right end of the inner cable 86b is connected to the connecting piece 84 and the left end is connected to the vertical shaft 48a of the operation lever 85. Mounted on the front side. The left double cable 86 is also interposed between the operation lever 85 and the left movement restricting means 8 not shown in FIGS. In this case, the right end of the outer cable 86a is attached to the left partition 48b, and the right end of the inner cable 86b is attached to the rear side of the vertical shaft 48a of the operation lever 85.
[0060]
  The operation of the movement restricting means 8 according to the present invention will be described below with reference to FIG. 8 and FIGS. 6 and 7 as necessary. 8A and 8B are explanatory views for explaining the operation of the present invention. FIG. 8A is a state in which the upper channel 5 is positioned in the rearward movement range R1, and FIG. 8B is a state in which the upper channel 5 is in the frontward movement range. Each of the states set to R2 is shown.
[0061]
  First, in the state where the upper channel 5 shown in FIG. 8A is positioned in the rearward movement range R1, the lock piece 83a of the lock plate 83 provided in the upper channel 5 is attached to the hanging plate 46 of the lower channel 4. The upper channel 5 can move back and forth within the rear side movement range R1 in a state where the sliding contact is ensured. Therefore, a seated person of the seat 1 freely lifts the towel bar 75 upward ((b) of FIG. 5) to release the engagement of the eye plate 73 with the locking tooth piece 46a within the rearward movement range R1. The front and rear positions of the seat 1 can be selected by moving the seat 1 forward and backward. Then, when the front and rear positions of the sheet 1 are determined, the towel bar 75 is lowered ((A) in FIG. 5), so that the eye plate 73 is engaged with the locking tooth piece 46a and the advance / retreat of the sheet 1 is restricted. The setting state is entered.
[0062]
  Next, in order to move the seat 1 forward and backward only in the front side movement area R2 and not to enter the rear side movement area R1, the sheet 1 positioned in the rear side movement area R1 shown in FIG. What is necessary is just to advance, unlocking by operation of the bar 75. FIG. Then, as the upper channel 5 moves forward, the lock piece 83a moves forward while slidably contacting the hanging plate 46 by the urging force of the coil spring 21m, and when it moves from the rear side movement area R1 to the front side movement area R2, the lock piece 83a. Is rotated about the horizontal axis 21k by the urging force of the coil spring 21m and is fitted into the notch 46b, and is in a state of being located in the front movement area R2 as shown in FIG. Then, once the lock piece 83a enters the front side movement range R2, even if the seat 1 is retracted, the lock piece 83a contacts the front end edge of the hanging plate 46 at the rear end of the notch 46b. With the operation of only 75, the seat 1 cannot be moved toward the front side movement range R2.
[0063]
  Then, in order to retract the seat 1 once located in the front side movement area R2 toward the rear side movement area R1, the operation lever 85 is operated to release the locking of the lock piece 83a to the front end edge of the hanging plate 46. do it. That is, the operation lever 85 (FIG. 7) is rotated clockwise around the vertical axis 48a. Then, by this rotation, the inner cable 86b of the double cable 86 moves in the direction of the operation lever 85 in the outer cable 86a, whereby the movement restricting member 81 rotates about the horizontal axis 21k (two-dot chain line in FIG. 4). Thus, the upper channel 5 can be moved toward the rear side movement region R1 by the separation of the lock piece 83a from the notch 46b.
[0064]
  As described in detail above, the present invention is a seat comprising the lower channel 4 laid on the floor F so as to extend in the front-rear direction, and the upper channel 5 for supporting the seat that moves back and forth while being guided by the lower channel 4. The upper channel 5 is provided with a movement restricting member 81 pivotally supported around a horizontal axis 21k extending in the moving direction, and the lower end portion of the movement restricting member 81 is provided. The coil spring 21m is urged so as to contact the hanging plate 46 extending in the longitudinal direction of the lower channel 4, and the lower channel 4 has a predetermined range for releasing the lock piece 83a of the movement restricting member 81 formed on the hanging plate 46. A notch 46b extending in the front-rear direction is provided, and the movement restricting member 81 is rotated about the horizontal shaft 21k against the urging force of the coil spring 21m. Since the operation lever is provided, when the seat 1 is located in a predetermined movable range (rear side movement range R1), the movement restricting member 81 has the lock piece 83a by the urging force of the coil spring 21m. The seat 1 is in contact with the hanging plate 46 of the lower channel 4, so that the seat 1 can move back and forth while the lock piece 83 a is in sliding contact with the hanging plate 46.
[0065]
  When the seat 1 is moved out of the predetermined movable range (that is, the front side movement range R2), the lock piece 83a of the movement restricting member 81 is fitted into the notch 46b of the lower channel 4 by the urging force of the coil spring 21m. Therefore, the movable range of the upper channel 5 can be narrowed to a range where the cutout portion 46b is provided (front side movement range R2). In this state, by operating the operating lever 85 against the biasing force of the coil spring 21m and pulling out the lock piece 83a of the movement restricting member 81 from the notch 46b, the movable range of the seat 1 is moved to the original rear side. It can be expanded to the region R1.
[0066]
  And by providing the notch part 46b in the front position (front side movement range R2) of the lower channel 4, the seat 1 in the front position can move back and forth within a predetermined narrow range, but cannot be moved backward greatly. Therefore, it is possible to avoid interference with the seated person in the rear seat of the front seat 1.
[0067]
【The invention's effect】
  According to the seat slide structure of the present invention, the upper channel5Horizontal axis extending in the moving direction21KMovement restriction member pivotally supported to be rotatable around81This movement restricting member is provided81The lower end is the lower channel4The lower channel is urged by the urging means so as to contact the side wall extending in the longitudinal direction of the lower channel.4IsHanging board 46It extends in the front-rear direction within a predetermined range to escape the lower end of the regulating member formed onNotch 46bThe horizontal axis against the biasing force of the biasing means21KBecause the operation lever that rotates around is provided, the movement restriction member81Lower channel of the lower channel by the biasing force of the biasing means4ofNotch 46bBy fitting into the upper channel5The movable range ofNotch 46bCan be narrowed to the range provided. When moving the seat out of the predetermined movable range, the movement restricting member is operated by operating the operation lever against the urging force of the urging means.81The lower end ofNotch 46bBy pulling out from the movement restriction member81The lower channel is the lower channel by the biasing force of the biasing means.4ofHanging board 4 6So that the lower endHanging board 46The sheet can be brought into a state where it can move to the rearmost end while sliding on the sheet.
[0068]
  In such a seat slide structure,Notch 46bThe lower channel4The seat at the front position can move back and forth within a predetermined narrow range, but it is reliably restricted from moving backwards, so that the front seat interferes with the seat seat occupant. Such inconvenience can be surely prevented.
[0069]
  And as a means to limit the seat retreatNotch 46bBecause it adopts a simple structure of providing a lower channel as in the past4Compared with the one with a stopper projecting, it can contribute to the reduction of material cost and assembly cost, and when moving from a wide movable range to a narrow movable range, there is no need to operate the operation lever. It is also excellent in terms of operability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a vehicle seat to which a slide structure according to the present invention is applied.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing an embodiment of a slider according to the present invention.
3 is an assembled perspective view of the slider of FIG. 2. FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIGS. 5A and 5B are explanatory diagrams for explaining the action of the stopper, in which FIG. 5A shows a state in which the stopper is set in a locked posture, and FIG. 5B shows a state in which the stopper is set in an unlocked posture. ing.
FIG. 6 is an exploded perspective view showing an embodiment of movement restriction means.
7 is an assembled perspective view of the movement restricting means shown in FIG. 6. FIG.
FIGS. 8A and 8B are explanatory views for explaining the operation of the present invention, in which FIG. 8A shows a state where the upper channel is positioned in the rearward movement range, and FIG. 8B shows that the upper channel is set in the frontward movement range. Each state is shown.
[Explanation of symbols]
1 sheet
2 frames
21 Bottom frame
21k horizontal axis
21m coil spring
3 Slider
4 Lower channel
46 Hanging board
46b Notch
5 Upper channel
8 Movement restriction means
81 Movement restriction member
83a Lock piece
F floor

Claims (4)

フロア(F)に前後方向に延びるように敷設されたロアチャンネル(4)と、このロアチャンネル(4)に案内されつつ前後動する、断面視でU字状のボトムフレーム(21)を介してシート支持するためアッパーチャンネル(5)とからなるシートのスライド構造において、上記アッパーチャンネル(5)は、天板(51)と、この天板(51)の幅方向両端部から垂下された一対の垂直板(52)とを備えて形成され、かつ、上記ボトムフレーム(21)内で前後方向に延びる水平軸(21K)回りに回動自在に軸支された移動規制部材(81)前記一対の垂直板(52)間に有し、上記移動規制部材(81)は、下端部がロアチャンネル(4)の長手方向に延びる側壁としての垂下板(46)に当接するように付勢手段によって付勢され、上記ロアチャンネル(4)は、上記垂下板(46)に形成された上記移動規制部材(81)の下端部を逃がす所定範囲で前後方向に延びた逃し部としての切欠き部(46b)を有し、上記移動規制部材(81)を付勢手段の付勢力に抗して水平軸(21K)回りに回動する操作レバー(85)が設けられていることを特徴とするシートのスライド構造。 Via a lower channel (4) laid so as to extend in the front-rear direction on the floor (F) , and a U-shaped bottom frame (21) in a sectional view, which moves back and forth while being guided by the lower channel (4) In the slide structure of the seat comprising the upper channel (5) for supporting the seat , the upper channel (5) is suspended from the top plate (51) and both widthwise ends of the top plate (51). A movement restricting member (81) formed with a pair of vertical plates (52) and rotatably supported around a horizontal axis (21K) extending in the front-rear direction in the bottom frame (21). have between the pair of vertical plates (52), the movement restricting member (81) is biased so as lower end abuts against the hanging plate (46) as a side wall extending in the longitudinal direction of the lower channel (4) By means Is energized, the lower channel (4) is notch as relief portions extending in the longitudinal direction in a predetermined range to release the lower end of the hanging plate formed (46) The above movement restricting member (81) (46b And an operation lever (85) for rotating the movement restricting member (81) about the horizontal axis (21K) against the urging force of the urging means. Slide structure. 上記切欠き部(46b)は、ロアチャンネル(4)の前方位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシートのスライド構造。The seat slide structure according to claim 1, wherein the notch (46b) is provided at a position in front of the lower channel (4) . 上記切欠き部(46b)は、上記移動規制部材(81)の下端部が嵌まり込む切欠きであることを特徴とする請求項1または2記載のシートのスライド構造。The seat slide structure according to claim 1 or 2, wherein the notch (46b) is a notch into which a lower end of the movement restricting member (81) is fitted. 上記操作レバー(85)の操作量が二重ケーブル(86)を介して上記移動規制部材(81)に伝達されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシートのスライド構造。The operation amount of the operation lever (85) is configured to be transmitted to the movement restricting member (81) via a double cable (86). The slide structure of the described sheet.
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