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JP4170298B2 - 差分4位相偏移変調方式に対応した光受信器および光受信方法 - Google Patents

差分4位相偏移変調方式に対応した光受信器および光受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信器および光受信方法に関し、特に、動作が安定で小型の光受信器を実現するための技術に関する。
近年、40Gb/s以上の高ビットレート光伝送を可能にする技術として、例えば、差分位相偏移変調(Differential Phase Shift Keying:DPSK)または差分4位相偏移変調(Differential Quadrature Phase Shift Keying:DQPSK)などの光変調方式が注目されている。DQPSK方式は、一般的な非ゼロ復帰(Non-Return-to-Zero:NRZ)変調やCS−RZ変調方式、RZ−DPSK変調方式などの公知の光変調方式と比較して、長距離伝送、高密度多重/大容量および設計性・使い勝手などの点で優れた特性を有している。なお、本明細書中におけるDQPSK方式は、DQPSK信号をゼロ復帰(Return-to-Zero:RZ)パルス化したRZ−DQPSK方式や、キャリア抑圧(Carrier-Suppressed:CS)RZ−DQPSK方式を含むものとする。
ここで、DQPSK方式を適用した光送信器および光受信器について簡単に説明する。
DQPSK方式を適用した光送信器としては、例えば図4に示すような基本構成を備えたものが知られている(例えば、特許文献1および非特許文献1参照)。この光送信器では、光源101から出射される連続光が2つに分岐され、一方の分岐光が位相変調器(PM)102に与えられ、他方の分岐光が位相変調器(PM)103および移相器104に与えられる。各位相変調器102,103は、異なるデータ信号u,vをプレコーダ(積分器)105で処理して生成した変調信号I,Qに従ってそれぞれ独立に駆動され、各々の入力光の位相を選択的に0またはπ[rad]だけ変化させる。位相変調器102側の光路を伝搬した光に対して、位相変調器103側の光路を伝搬した光は移相器104によりπ/2の位相差が与えられているため、位相変調器102側の光路の出力光は光源101からの光を0またはπの位相偏移によって変調された光信号となり、位相変調器103側の光路の出力光は光源101からの光をπ/2または3π/2の位相偏移によって変調された光信号となる。そして、各光路の出力光が合波されることにより、位相がπ/4,3π/4,5π/4および7π/4の4つの値で変化するDQPSK信号光が生成される。このDQPSK信号光のビットレートは、プレコーダ105で処理されるデータ信号u,vのビットレートの2倍となるので、例えば40Gb/sのDQPSK信号光を送信するためには、20Gb/sのデータ信号を用いて各位相変調器102,103を駆動すればよいことになる。
なお、プレコーダ105の構成は、次の数1に示す論理式に対応するものとなっている。
Figure 0004170298
上記の論理式において、I ,Q,v,uとは、図4に模式的に示したプレコーダ内の各場所でのk番目のクロックタイミングにおける信号の論理値(1または0)であり、添え字k−1は、一クロック前の論理値を示す。この関係を実現するために、図4の構成例ではI ,Qが1シンボル時間遅延τを介してプレコーダ内でフィードバックされる。 また、例えば図5の構成例に示すように、上記のDQPSK信号光を、データ信号に同期した50%のデューティ比を有するクロック信号CLKによって駆動される強度変調器106に与えてRZパルス化することにより、RZ−DQPSK信号光が生成され、さらに、クロック信号CLKのデューティ比を66%等とすることで、CSRZ−DQPSK信号光が生成される。RZ−DQPSK信号光の強度と位相は、例えば図6に示すような関係となる。
DQPSK信号光を復調する従来の光受信器としては、例えば図7に示すような構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この光受信器では、入力されるDQPSK信号光が2つに分岐され、各分岐光が遅延干渉計201,202にそれぞれ与えられる。各遅延干渉計201,202は、例えばシリカ基板上やインジウム燐基板上などに形成したマッハツェンダ型光導波路の2本のアームの光路長を相違させることにより、各アームを伝搬する光の間に、変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させることが可能な構成となっている。また、遅延干渉計201の干渉動作点は一方のアーム上に形成した移相部203によりπ/4とされ、遅延干渉計202の干渉動作点は一方のアーム上に形成した移相部204により−π/4とされている。遅延干渉計201の出力段カプラから出力される相補2出力は、一対の光検出器および増幅器から構成される差動受信回路205によって受信され、DQPSK信号光の同相(in-phase)成分を復調した電気信号Iが生成される。また、これと同様にして、遅延干渉計202の出力段カプラから出力される相補2出力も、一対の光検出器および増幅器から構成される差動受信回路206で受信され、DQPSK信号光の直交(quadrature)成分を復調した電気信号Qが生成される。
また、上記従来の光受信器に用いられる遅延干渉計は、光導波路型の構成以外にも、例えば光ファイバ融着カプラの組み合わせによる構成なども知られている。さらに、DQPSK信号光の復調を目的としたものとは異なるが、光周波数偏移変調(Frequency Shift Keying:FSK)方式または光位相偏移変調(Phase Shift Keying:PSK)方式の信号光を復調する際に、偏光保存ファイバの2つの固有軸間の伝搬遅延時間差を利用してマッハツェンダ型の遅延干渉計を構成したものもある(例えば、特許文献2参照)。
特表2004−516743号公報 特開平5−268159号公報 A. H. Gnauck et al., "Spectrally Efficient (0.8 b/s/Hz) 1-Tb/s (25 x 42.7 Gb/s) RZ-DQPSK Transmission Over 28 100-km SSMF Spans With 7 Optical Add/Drops", ECOC2004, PD.4.4.1
しかしながら、上記の図7に示したような従来構成の光受信器については、長い光路長を有する遅延干渉計が2系統必要になるため、光受信器のサイズが大きくなってしまうという課題がある。具体的に、例えば40Gb/sのDQPSK信号光を復調するためには、20Gb/sのデータ信号の1シンボル分に対応した約50psの遅延時間差を遅延干渉計で発生させることになり、各アーム間に約15mmの光路長差を設けることが必要になる。このような遅延干渉計をシリカ基板上等に形成した光導波路により実現する場合、面積の大きな光導波路基板を2つ並べて配置しなければならず、光受信器の大型化が避けられない。また、従来構成の光受信器では、一方の遅延干渉計の動作点(位相差)をπ/4に、他方の遅延干渉計の動作点を−π/4にそれぞれ精密にあわせることが必要であるため、各々の遅延干渉計内および互いの遅延干渉計の間で光位相を高い精度で制御する技術が要求されるという課題もある。
上記のような課題に対して、例えば、2つの遅延干渉計を1つの平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)チップに集積して小型化を図った場合には、大面積PLCチップ内で温度分布等が発生し、各遅延干渉計における遅延時間や干渉動作点が所要値からずれてしまう可能性がある。これを回避するには高精度の温度設計や実装技術が必要になるため、光受信器の小型化および低コスト化の障害となるおそれがある。
なお、前述した偏光保存ファイバを利用する遅延干渉計の構成は、上記の課題を解決するための1つの有効な手段になり得るが、従来の提案はFSK方式またはPSK方式に対応した1系統の遅延干渉計にとどまり、上記のような2系統の遅延干渉計を必要とする従来構成に起因したDQPSK方式に特有の課題までを考慮した具体的な構成の提案はこれまでなかった。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、差分4位相偏移変調(DQPSK)方式に従う信号光を安定に復調することのできる小型で低コストの光受信器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様は、差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信器について、偏光変換部と、複屈折光学媒質と、分岐部と、複屈折量差発生部と、第1および第2偏光分離部と、第1および第2受信部と、を備えて構成される。前記偏光変換部は、入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光に変換して出力する。前記複屈折光学媒質は、前記偏光変換部で直線偏光に変換された信号光が固有軸に対して偏光面を45°傾けて入射され、前記固有軸に平行な方向に沿って伝搬する偏光成分と前記固有軸に垂直な方向に沿って伝搬する偏光成分との間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させることが可能である。前記分岐部は、前記複屈折光学媒質を通過した光を2つに分岐して一方を第1経路に送り、他方を第2経路に送る。複屈折量差発生部は、前記第1経路を伝搬する光および前記第2経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させる。前記第1偏光分離部は、前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、前記複屈折量差発生部によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第1経路を伝搬する光を直交する2つの偏光成分に分離する。前記第2偏光分離部は、前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、前記複屈折量差発生部によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第2経路を伝搬する光を直交する2つの偏光成分に分離する。前記第1受信部は、前記第1偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調した電気信号を出力する。前記第2受信部は、前記第2偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調した電気信号を出力する。
上記のような構成の光受信器では、偏光変換部で直線偏光に変換されたDQPSK信号光が、その偏光面を固有軸に対して45°傾けた状態で複屈折光学媒質に入射され、該複屈折光学媒質によりDQPSK信号光の直交する偏光成分間に1シンボル分に対応した遅延時間差が与えられる。そして、遅延時間差の与えられた信号光が分岐部で2分岐されて第1および第2経路に送られ、複屈折量差発生部により各経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差が与えられる。第1および第2経路を伝搬した各光は、第1および第2偏光分離部でそれぞれ直交する2つの偏光成分に分離された後に、第1および第2受信部でそれぞれ受信されて、DQPSK信号光の同相成分および直交成分を復調した電気信号が第1および第2受信部からそれぞれ出力されるようになる。
また、本発明の他の態様は、差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信器について、偏光変換部と、遅延干渉部と、第1および第2偏光分離部と、第1および第2受信部と、を備えて構成される。前記偏光変換部は、入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光および円偏光のいずれかに変換して出力する。前記遅延干渉部は、前記偏光変換部で偏光状態の変換された信号光を2つに分岐する分岐部、該分岐部で分岐された一方の光が伝搬する第1アーム、該第1アームとは異なる光路長を持ち、前記分岐部で分岐された他方の光が伝搬する第2アーム、並びに、前記第1アームおよび第2アームを通過した各光を合波して干渉させた後に2つに分岐する合分波部を形成したマッハツェンダ型の光導波路を有し、前記第1アームおよび前記第2アームをそれぞれ伝搬する各光の間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させることが可能であり、かつ、前記第1アームおよび前記第2アームの一方が複屈折を有することで当該アームを伝搬する光のTEモード成分およびTMモード成分に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させることが可能である。前記第1偏光分離部は、前記遅延干渉部の複屈折軸に対して平行または垂直な光学軸を有し、前記合分波部で2分岐された一方の光をTEモード光およびTMモード光に分離する。前記第2偏光分離部は、前記遅延干渉部の複屈折軸に対して平行または垂直な光学軸を有し、前記合分波部で2分岐された他方の光をTEモード光およびTMモード光に分離する。前記第1受信部は、前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調した電気信号を出力する。前記第2受信部は、前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の他方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調した電気信号を出力する。
上記のような構成の光受信器では、偏光変換部で直線偏光および円偏光のいずれかに変換されたDQPSK信号光が、その偏光面を複屈折軸に対して45°傾けた状態で遅延干渉部に入射される。遅延干渉部では、DQPSK信号光が2分岐されて第1および第2アームに送られることで、各々のアームを伝搬する光の間に1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差が発生するとともに、複屈折を有する片方のアームを伝搬する光のTEモード成分およびTMモード成分に対してπ/2の相対的な複屈折量差が発生する。そして、各アームを通過した光は一旦合波された後に2つに分岐され、第1および第2偏光分離部でそれぞれTEモード光およびTMモード光に分離された後、同じモード光同士が第1および第2受信部で受信されて、DQPSK信号光の同相成分および直交成分を復調した電気信号が第1および第2受信部からそれぞれ出力されるようになる。
上記のような本発明の光受信器によれば、従来構成において2系統の遅延干渉計を必要としていたDQPSK信号光の処理が共通の複屈折光学媒質若しくは遅延干渉計によって実現されるため、光位相の制御を容易に行うことでき、温度変化に対しても安定に動作する小型の光受信器を低コストで提供することが可能になる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明の第1実施形態による光受信器の構成を示すブロック図である。
図1において、本実施形態の光受信器は、例えば、偏光変換部としての自動偏光制御器(APC)11と、複屈折光学媒質としてのPANDA(Polarization-maintaining AND Absorption reducing)型ファイバ12と、遅延時間差補正部としての光位相変調器13と、コリメートレンズ14A〜14Eと、分岐部としてのハーフミラー(HM)15と、第1および第2偏光分離部としての偏光ビームスプリッタ(PBS)16A,16Bと、複屈折量差発生部としての1/4波長板(λ/4)17と、第1および第2受信部としての差動受信回路18,19と、を備えて構成される。
自動偏光制御器11は、本光受信器に接続される光伝送路を介して伝送されてきたDQPSK信号光が入力ポートに与えられ、そのDQPSK信号光の偏光状態を任意に変化させることが可能である。この自動偏光制御器11は、ここでは出力ポートに接続されるPANDA型ファイバ12の固有軸に対して45°傾いた偏光面を有する直線偏光が出力されるように、入力ポートに与えられるDQPSK信号光の偏光状態を内部でモニタしてその偏光状態を自動的に制御する。
なお、ここでは本光受信器に対してDQPSK信号光が入力される場合について説明するが、本発明の光受信器は、DQPSK信号光をRZパルス化したRZ−DQPSK信号光や、DQPSK信号をキャリア抑圧RZパルス化したCSRZ−DQPSK信号光を受信することも可能である。
PANDA型ファイバ12は、光ファイバ中を伝搬する光の偏光状態を保持する機能を有した複屈折光学媒質の一種であり、コアに加わる応力に異方性を持たせることで応力複屈折を大きくした光ファイバである。このPANDA型ファイバ12は、直交する固有軸間の伝搬遅延時間差(Differential Group Delay:DGD)がDQPSK信号光の1シンボル分に一致するように、その長さが調整されている。DQPSK信号光の1シンボルの周期は、例えばビットレートが43Gb/sのDQPSK信号光の場合には46.5psとなる。ただし、本発明におけるDQPSK信号光のビットレートが上記の一例に限定されることを意味するものではない。また、ここではPANDA型ファイバを用いる構成例を示したが、PANDA型ファイバ以外の公知の複屈折光学媒質を使用することも可能である。
光位相変調器13は、PANDA型ファイバ12上の任意の位置に挿入され、PANDA型ファイバ12の直交する固有軸の一方に平行な偏光成分の位相を制御信号Cに応じて調整することで、PANDA型ファイバ12で実際に発生するDGDの、光の電界振動周期の整数倍からのずれを補正するものである。この光位相変調器13の動作を制御する制御信号Cは、例えば、各差動受信回路18,19の出力信号などを基に判断したDQPSK信号光の受信状態に応じて生成される。なお、PANDA型ファイバ12で発生するDGDが所望の精度を満たしている場合には、光位相変調器13を省略することも可能である。
コリメートレンズ14Aは、PANDA型ファイバ12の一端近傍に配置され、PANDA型ファイバ12から出射される信号光を平行光に変換する。このコリメートレンズ14Bで平行光に変換された信号光は、進行方向に対して略45°傾けて配置されたハーフミラー15に入射し、ハーフミラー15を透過した光が偏光ビームスプリッタ16Aに送られ、ハーフミラー15で反射された光が1/4波長板17に送られる。
偏光ビームスプリッタ16Aは、PANDA型ファイバ12の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、ハーフミラー15を透過した光を直交する2つの偏光成分に分離する。偏光ビームスプリッタ16Aで分離された一方の偏光成分は、コリメートレンズ14Bで集光されて後述する差動受信回路18の一方の光検出器18Aに送られ、他方の偏光成分は、コリメートレンズ14Cで集光されて差動受信回路18の他方の光検出器18Bに送られる。
1/4波長板17は、ハーフミラー15で反射された光の互いに直交する偏光成分間にπ/2の位相差を与えて偏光ビームスプリッタ16Bに出力する。例えば、PANDA型ファイバ12の固有軸に対して45°傾いた偏光面を有する直線偏光が1/4波長板17に入射すると、偏光ビームスプリッタ16Bには右回り円偏光が入射するようになる。偏光ビームスプリッタ16Bは、PANDA型ファイバ12の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、1/4波長板17を通過した光を直交する2つの偏光成分に分離する。偏光ビームスプリッタ16Bで分離された一方の偏光成分は、コリメートレンズ14Dで集光されて後述する差動受信回路19の一方の光検出器19Aに送られ、他方の偏光成分は、コリメートレンズ14Eで集光されて差動受信回路19の他方の光検出器19Bに送られる。
差動受信回路18は、例えば、直列に接続された2つの光検出器18A,18Bと、光検出器18A,18Bの接続点に繋げられた増幅器18Cと、を有し、コリメートレンズ14B,14Cを介して送られてくる各光を光検出器18A,18Bでそれぞれ受光して、DQPSK信号光の同相(in-phase)成分を復調した電気信号Iを増幅器18Cから出力する。また、差動受信回路19も上記差動受信回路19と同様に光検出器19A,19Bおよび増幅器18Cを有し、コリメートレンズ14D,14Eを介して送られてくる各光を光検出器19A,19Bでそれぞれ受光して、DQPSK信号光の直交(quadrature)成分を復調した電気信号Qを増幅器19Cから出力する。
なお、各差動受信回路18,19から出力される電気信号I,Qは、ここでは図示を省略したが例えばクロック・データ再生(clock data recovery:CDR)回路などの一般的な信号処理回路に与えられて受信データの識別処理が行われる。また、ここでは一対の光検出器における受光パワーの差分を求めてDQPSK信号光の復調を行うようにしたが、一対の光検出器の片方の受光パワーを基にDQPSK信号光を復調することも可能である。
上記のような構成の光受信器では、1本のPANDA型ファイバ12によりDQPSK信号光の直交する偏光成分間に1シンボル分に対応した遅延時間差が与えられた後、その信号光をハーフミラー15で2分岐した光の一方に対して1/4波長板17によりπ/2の相対的な複屈折量差が与えられるため、従来構成(図7)において2系統の遅延干渉計を必要としていたDQPSK信号光の処理を基本的に共通化することができるようになる。これにより、光位相の調整を要する箇所が光位相変調器13の1箇所のみになるので光位相の制御を容易に行うことが可能になるとともに、温度変化に対しても安定なものになる。また、PANDA型ファイバ12を用いた偏光成分間の干渉は、干渉させるべき2つの偏光成分の伝搬する光路を空間的に同一とすることができるため、設計および製造のトレランスを比較的大きくとることが可能になる。さらに、PANDA型ファイバ12自体は比較的小さく巻装することができ、PANDA型ファイバ12および差動受信回路18,19間の光学系もコンパクトな空間光学系となるため、従来構成と比べて小型かつ低コストの光受信器を実現することが可能になる。
なお、上記の第1実施形態では、ハーフミラー15で2分岐された光の一方が伝搬する光路上に1/4波長板17を設けてπ/2の複屈折量差を発生させるようにしたが、例えば、ハーフミラー15で2分岐された各光が伝搬する各々の光路上に1/8波長板等をそれぞれ設けてπ/2の複屈折量差を発生させるようにしてもよい。また、ここでは、1/4波長板17により固定の複屈折量差を発生させるようにしたが、動作環境の変動等による変化を補償するために、1/4波長板17で与える複屈折量差に可変機能を持たせるなどの応用も可能である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上記第1実施形態では、光受信器に入力されるDQPSK信号光がPANDA型ファイバ12の固有軸に対して45°傾いた直線偏光となるように、入力光の偏光状態を自動偏光制御器11で制御する構成例を示したが、一般に光伝送路等を伝搬して光受信器に到達する信号光の偏光状態は任意に高速変化するため、その偏光状態の変化に追随して自動偏光制御器11を高速動作させなければならないという課題がある。そこで、第2実施形態は、自動偏光制御器11を用いることなく任意の偏光状態のDQPSK信号光を受信できるようにした、いわゆる偏波ダイバーシティ方式の応用例について説明する。
図2は、第2実施形態による光受信器の構成を示すブロック図である。
図2において、本実施形態の光受信器は、上記第1実施形態の構成について、自動偏光制御器11に代えて偏光ビームスプリッタ(PBS)21および2つの光サーキュレータ22,23を設けるとともに、コリメートレンズ24、ハーフミラー(HM)25および1/4波長板(λ/4)27を付加したものである。なお、上記以外の他の部分の構成は第1実施形態の場合と同様であるため、ここでの説明を省略する。
偏光ビームスプリッタ21は、本光受信器に接続される光伝送路を介して伝送されてきたDQPSK信号光が入力ポートに与えられ、そのDQPSK信号光を直交する2つの偏光成分に分離して各光サーキュレータ22,23にそれぞれ出力する。
各光サーキュレータ22,23は、それぞれ、3つのポートを有し、第1ポートに入力される光をその偏光状態を保持したまま第2ポートへ一方向に伝達するとともに、第2ポートに入力される光をその偏光状態を保持したまま第3ポートへ一方向に伝達する特性を備える。光サーキュレータ22は、第1ポートが偏光ビームスプリッタ21の一方の出力ポートに接続され、第2ポートがPANDA型ファイバ12の一端に接続され、第3ポートから出射される光がコリメートレンズ24に導かれるように配置されている。また、光サーキュレータ23は、第1ポートが偏光ビームスプリッタ21の他方の出力ポートに接続され、第2ポートがPANDA型ファイバ12の他端に接続され、第3ポートから出射される光がコリメートレンズ14Aに導かれるように配置されている。
上記のような偏光ビームスプリッタ21、光サーキュレータ22,23およびPANDA型ファイバ12の接続関係において、偏光ビームスプリッタ21の一方の出力ポートから出力される偏光成分は、光サーキュレータ22の第1ポートから第2ポートを順に通過し、PANDA型ファイバ12の固有軸に対して偏光方向が45°傾いた状態でPANDA型ファイバ12の一端に与えられる。そして、PANDA型ファイバ12内および光位相変調器13を通ってPANDA型ファイバ12の他端に達した光は、光サーキュレータ23の第2ポートから第3ポートを順に通過して、コリメートレンズ14Aに送られる。また、偏光ビームスプリッタ21の他方の出力ポートから出力される偏光成分は、光サーキュレータ23の第1ポートから第2ポートを順に通過し、PANDA型ファイバ12の固有軸に対して偏光方向が135°傾いた状態でPANDA型ファイバ12の他端に与えられる。そして、PANDA型ファイバ12内および光位相変調器13を通ってPANDA型ファイバ12の一端に達した光は、光サーキュレータ22の第2ポートから第3ポートを順に通過して、コリメートレンズ24に送られる。
コリメートレンズ14Aで平行光に変換された光は、前述した第1実施形態の場合と同様にして、ハーフミラー15を透過した光が偏光ビームスプリッタ16Aに送られ、ハーフミラー15で反射された光が1/4波長板17に送られる。偏光ビームスプリッタ16Aでは、ハーフミラー15からの光が直交する2つの偏光成分に分離され、偏光ビームスプリッタ16Aを透過した偏光成分がコリメートレンズ14Bで集光されて差動受信回路18の光検出器18Aに送られ、偏光ビームスプリッタ16Aで反射された偏光成分がコリメートレンズ14Cで集光されて差動受信回路18の光検出器18Bに送られる。また、ハーフミラー15から1/4波長板17に送られた光は、1/4波長板17でπ/2の複屈折量差が与えられた後に偏光ビームスプリッタ16Bで直交する2つの偏光成分に分離され、偏光ビームスプリッタ16Bを透過した偏光成分がコリメートレンズ14Dで集光されて差動受信回路19の光検出器19Aに送られ、偏光ビームスプリッタ16Bで反射された偏光成分がコリメートレンズ14Eで集光されて差動受信回路19の光検出器19Bに送られる。
一方、コリメートレンズ24で平行光に変換された光は、進行方向に対して略45°傾けて配置されたハーフミラー25に入射し、ハーフミラー25を透過した光が1/4波長板27に送られ、ハーフミラー25で反射された光が偏光ビームスプリッタ16Aに送られる。ハーフミラー25から1/4波長板27に送られた光は、1/4波長板27でπ/2の複屈折量差が与えられた後に、偏光ビームスプリッタ16Bで直交する2つの偏光成分に分離され、偏光ビームスプリッタ16Bを透過した偏光成分がコリメートレンズ14Eで集光されて差動受信回路19の光検出器19Bに送られ、偏光ビームスプリッタ16Bで反射された偏光成分がコリメートレンズ14Dで集光されて差動受信回路19の光検出器19Aに送られる。このとき、1/4波長板17から偏光ビームスプリッタ16Bを透過してコリメートレンズ14Dで集光される偏光成分と、1/4波長板27から偏光ビームスプリッタ16Bで反射されてコリメートレンズ14Dで集光される偏光成分とは、各々の偏光方向が直交しているため互いに干渉することなく光検出器19Aで受光される。これと同様に、1/4波長板17から偏光ビームスプリッタ16Bで反射されてコリメートレンズ14Eで集光される偏光成分と、1/4波長板27から偏光ビームスプリッタ16Bを透過してコリメートレンズ14Eで集光される偏光成分とについても、各々の偏光方向が直交しているため互いに干渉することなく光検出器19Bで受光される。
また、ハーフミラー25から偏光ビームスプリッタ16Aに送られた光は、偏光ビームスプリッタ16Aで直交する2つの偏光成分に分離され、偏光ビームスプリッタ16Aを透過した偏光成分がコリメートレンズ14Cで集光されて差動受信回路18の光検出器18Cに送られ、偏光ビームスプリッタ16Aで反射された偏光成分がコリメートレンズ14Bで集光されて差動受信回路18の光検出器18Aに送られる。このとき、ハーフミラー15から偏光ビームスプリッタ16Aを透過してコリメートレンズ14Bで集光される偏光成分と、ハーフミラー25から偏光ビームスプリッタ16Aで反射されてコリメートレンズ14Bで集光される偏光成分とは、各々の偏光方向が直交しているため互いに干渉することなく光検出器18Aで受光される。これと同様に、ハーフミラー15から偏光ビームスプリッタ16Aで反射されてコリメートレンズ14Cで集光される偏光成分と、ハーフミラー25から偏光ビームスプリッタ16Aを透過してコリメートレンズ14Cで集光される偏光成分とについても、各々の偏光方向が直交しているため互いに干渉することなく光検出器18Bで受光される。
差動受信回路18では、各光検出器18A,18Bで受光される各々の偏光成分のパワーの変化を基にDQPSK信号光の同相成分を復調した電気信号Iが増幅器18Cから出力される。また、差動受信回路19でも、各光検出器19A,19Bで受光される各々の偏光成分のパワーの変化を基にDQPSK信号光の直交成分を復調した電気信号Qが増幅器19Cから出力される。
上記のように第2実施形態の光受信器によれば、任意の偏光状態で入力されるDQPSK信号光を偏光ビームスプリッタ21で直交する偏光成分に分離し、光サーキュレータ22,23を利用して1本のPANDA型ファイバ12内を互いに逆方向に伝搬させることで、各々の偏光成分間に同一の遅延時間差を発生させることができる。そして、PANDA型ファイバ12を通過した各偏光成分を、光部品を対称的に配置した光学系に与えることで上述した第1実施形態の場合と同様にしてDQPSK信号光の同相成分および直交成分を復調した電気信号I,Qが得られるようになる。これにより、DQPSK信号光を復調する偏波ダイバーシティ方式の光受信器を簡略な構成によって容易に実現することが可能になる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図3は、第3実施形態の光受信器の構成を示すブロックである。
図3において、本実施形態の光受信器は、例えば、偏光変換部としての自動偏光制御器(APC)31と、同一基板上に1つの遅延干渉部35および2つの偏光分離部36A,36Bを形成した平面光波回路(PLC)32と、第1および第2受信部としての差動受信回路33,34と、を備える。
自動偏光制御器31は、上述した第1実施形態における自動偏光制御器11と同様に、本光受信器に入力されるDQPSK信号光の偏光状態を任意に変化させることが可能である。この自動偏光制御器31は、ここでは後述する遅延干渉部35の下側のアーム35Cの複屈折軸に対して45°傾いた偏光面を有する直線偏光が出力されるように、入力ポートに与えられるDQPSK信号光の偏光状態を内部でモニタしてその偏光状態を自動的に制御する。
遅延干渉部35は、分岐部としての入力側光カプラ35A、2本のアーム35B,35Cおよび合分波部としての出力側光カプラ35Dを有するマッハツェンダ型の光導波路からなる。この遅延干渉部35は、各アーム35B,35Cの光路長を相違させることにより、各々を伝搬する光の間にDQPSK信号光の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させる。ここでは、例えば図で上側のアーム35Bの全長を下側のアーム35Cよりも長くすることにより、偏光状態に依存しない遅延線を用いて上記の遅延時間差を発生させるようにしている。また、遅延干渉部35は、下側のアーム35Cについて、その断面構造または基板への添加物などを他の部分と相違させることにより1/4波長板(λ/4)に相当する複屈折を有する光導波路を形成し、入力側光カプラ35Aで2分岐された一方の光のTEモードおよびTMモード間にπ/2の複屈折量差を与えることが可能な構成となっている。上記のような構造を有する上側および下側の各アーム35B,35Cを伝搬した光は、出力側光カプラ35Dで一旦合波された後に2つに分岐され、相補の関係を有する出力光の一方が偏光分離部36Aに送られ、他方が偏光分離部36Bに送られる。
各偏光分離部36A,36Bは、遅延干渉部35の下側のアーム35Cの複屈折軸と平行(または垂直)な光学軸を有し、遅延干渉部35から送られてくる各光をTEモード光およびTMモード光に分離する。各偏光分離部36A,36Bで分離された各TEモード光は、平面光波回路32の基板端面まで伸長した出力導波路をそれぞれ伝搬し、各々の出力導波路の端面近傍に配置された差動受信回路33に向けて出射される。また、各偏光分離部36A,36Bで分離された各TMモード光も、平面光波回路32の基板端面まで伸長した出力導波路をそれぞれ伝搬し、各々の出力導波路の端面近傍に配置された差動受信回路34に向けて出射される。なお、平面光波回路32は、制御信号C’に応じて基板の温度等を調整することにより、回路内の光位相制御を行うことができるものとする。
差動受信回路33は、例えば、光検出器33A,33Bおよび増幅器33Cを有し、各偏光分離部36A,36Bで分離されたTEモード光を光検出器33A,33Bでそれぞれ受光して、DQPSK信号光の同相成分を復調した電気信号Iを増幅器33Cから出力する。また、差動受信回路34も上記差動受信回路33と同様に光検出器34A,34Bおよび増幅器34Cを有し、各偏光分離部36A,36Bで分離されたTMモード光を光検出器34A,34Bでそれぞれ受光して、DQPSK信号光の直交成分を復調した電気信号Qを増幅器34Cから出力する。なお、各差動受信回路33,34から出力される電気信号I,Qは、ここでは図示を省略したが例えばクロック・データ再生(clock data recovery:CDR)回路などの一般的な信号処理回路に与えられて受信データの識別処理が行われる。
上記のような構成の光受信器では、光伝送路から送られてくるDQPSK信号光が自動偏光制御器31に入力されて偏光状態が制御され、複屈折軸に対して45°傾いた直線偏光の状態で平面光波回路32に入射される。なお、ここでは入力されるDQPSK信号光の偏光状態を自動偏光制御器31により直線偏光にする場合について説明するが、DQPSK信号光の偏光状態を自動偏光制御器31により円偏光にしても、直線偏光の場合と同様の動作となる。
ここで、平面光波回路32の光導波路のTEモードに平行な単位ベクトルをベクトルe、TMモードに平行な単位ベクトルをベクトルeとすると、自動偏光制御器31から平面光波回路32に入射した直後の光電界は、次の数2に示す関係式に従って表すことができる。
Figure 0004170298
ここで、ベクトルE(t)は入射直後の光電界、ωは光の角周波数、jは虚数単位、φ(t)は光送信器において変調された位相成分である。
平面光波回路32に入射されたDQPSK信号光は、遅延干渉部35の入力側光カプラ35Aで2つに分岐される。具体的に、ここでは入力側光カプラ35Aの一例として、次の数3に示す伝達行列TCPLを有する50:50の方向性結合器を想定し、遅延干渉部35の動作を説明する。
Figure 0004170298
入力側光カプラ35Aで分岐された直後の、各アーム35B,35Cの入り口における光電界は、次の数4に示す関係式によって表される。
Figure 0004170298
ここで、ベクトルEARM1−IN(t)は上側のアーム35Bの入り口における光電界、ベクトルEARM2−IN(t)は下側のアーム35Cの入り口における光電界である。
上側のアーム35Bを伝搬する光には時間遅延Tが発生し、下側のアーム35Cを伝搬する光にはTEモードに対して−π/4、TMモードに対してπ/4の位相差がそれぞれ生じる。よって、出力側光カプラ35Dの入り口直前での光電界は、次の数5に示すような関係となる。
Figure 0004170298
ここで、ベクトルEARM1−OUT(t)は上側のアーム35Bに繋がる出力側光カプラ35Dの入り口直前における光電界、ベクトルEARM2−OUT(t)は下側のアーム35Cに繋がる出力側光カプラ35Dの入り口直前における光電界である。
出力側光カプラ35Dでは、各アーム35B,35Cからの光が合分波されるため、出力側光カプラ35Dの各出力ポートから出力される光の電界は、次の数6に示すような関係となる。
Figure 0004170298
ここで、ベクトルEU−OUT(t)は出力側光カプラ35Dの上側の出力ポートから出力された直後の光電界、ベクトルEL−OUT(t)は出力側光カプラ35Dの下側の出力ポートから出力された直後の光電界である。
出力側光カプラ35Dの上側の出力ポートから出力される光は、偏光分離部36Aに与えられて、次の数7に示すTEモード光(ベクトルEU−TE(t))およびTMモード光(ベクトルEU−TM(t))に分離される。
Figure 0004170298
上記の偏光分離部36Aで分離されたTEモード光は差動受信部33の光検出器33Aで受光され、TMモード光は差動受信部34の光検出器34Aで受光される。各光検出器33A,34Aで発生する光電流IU−TE(t),IU−TM(t)は、次の数8に示す関係式で表される。
Figure 0004170298
ここで、Δφ(t)は1符号前との位相差であり、理想的な場合は0,π/2,πおよび3π/2のうちのいずれかの値(または、それらに2πの整数倍を足した値)となる。
上記と同様にして、出力側光カプラ35Dの下側の出力ポートから出力される光は、偏光分離部36BでTEモード光およびTMモード光に分離され、TEモード光は差動受信部33の光検出器33Bで受光され、TMモード光は差動受信部34の光検出器34Bで受光される。各光検出器33B,34Bで発生する光電流IL−TE(t),IL−TM(t)は、次の数9に示す関係式で表される。
Figure 0004170298
各差動受信部33,34では、DQPSK信号光を復調するために、次の数10に示すような各々の光検出器33A,33Bおよび34A,34Bの差電流I(t),I(t)が取得される。
Figure 0004170298
これにより、平面光波回路32の温度制御などによってΦ=0となるように調整しておくことで、次のような条件に従ってDQPSK信号光の同相成分および直交成分の復調がそれぞれ可能になる。
Δφ(t)=0の場合、I(t)>0,I(t)>0
Δφ(t)=π/2の場合、I(t)<0,I(t)>0
Δφ(t)=πの場合、I(t)<0,I(t)<0
Δφ(t)=3π/2の場合、I(t)>0,I(t)<0
上記のように第3実施形態の光受信器によれば、入力されるDQPSK信号光に対して、平面光波回路32内に形成した1つの遅延干渉部35により、偏光状態に依存しない遅延線を用いて1シンボル分に対応した遅延時間差が与えられると同時に、片方のアーム上でTEモードおよびTMモード間に位相差が与えられて干渉動作点がπ/2だけずらされるようになるため、従来構成(図7)において2系統の遅延干渉計を必要としていたDQPSK信号光の処理を共通化することができる。これにより、平面光波回路32内において高い精度で光位相を制御する必要がなくなるとともに、温度変化に対しても安定に動作するようになる。また、平面光波回路32のチップ面積も従来構成に比べて小さくなるため小型の光受信器を実現することが可能になる。
なお、上記の第3実施形態では、TEモード成分を基にDQPSK信号光の同相成分を復調し、TMモード成分を基にDQPSK信号光の直交成分を復調する一例を説明したが、その逆も可能である。また、遅延干渉部35の片方のアームが複屈折を有するようにしてπ/2の複屈折量差を発生させる構成を示したが、例えば、遅延干渉部35の片方のアームの途中に1/4波長板を挿入してπ/2の複屈折量差を発生させるようにしても構わない。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1)差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信器であって、
入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光に変換して出力する偏光変換部と、
前記偏光変換部で直線偏光に変換された信号光が固有軸に対して偏光面を45°傾けて入射され、前記固有軸に平行な方向に沿って伝搬する偏光成分と前記固有軸に垂直な方向に沿って伝搬する偏光成分との間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させることが可能な複屈折光学媒質と、
前記複屈折光学媒質を通過した光を2つに分岐して一方を第1経路に送り、他方を第2経路に送る分岐部と、
前記第1経路を伝搬する光および前記第2経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させる複屈折量差発生部と、
前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、前記複屈折量差発生部によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第1経路を伝搬する光を直交する2つの偏光成分に分離する第1偏光分離部と、
前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、前記複屈折量差発生部によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第2経路を伝搬する光を直交する2つの偏光成分に分離する第2偏光分離部と、
前記第1偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調した電気信号を出力する第1受信部と、
前記第2偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調した電気信号を出力する第2受信部と、
を備えて構成されたことを特徴とする光受信器。
(付記2)付記1に記載の光受信器であって、
前記偏光変換部は、入力される差分4位相偏移変調された信号光の偏光状態の変化に追随して、該信号光を前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた偏光面を有する直線偏光に自動的に変換する自動偏光制御器を備えたことを特徴とする光受信器。
(付記3)付記1に記載の光受信器であって、
前記偏光変換部は、前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、入力ポートに与えられる前記差分4位相偏移変調された信号光を前記光学軸に平行な直線偏光および前記光学軸に垂直な直線偏光に分離して対応する2つの出力ポートからそれぞれ出力する偏光分離器と、3つのポートを有し、第1ポートに入力される光を偏光状態を保持したまま第2ポートに一方向に伝達するとともに、第2ポートに入力される光を偏光状態を保持したまま第3ポートに一方向に伝達する第1および第2光サーキュレータと、を備え、前記第1光サーキュレータの第1ポートが前記偏光分離器の一方の出力ポートに接続され、前記第1光サーキュレータの第2のポートが前記複屈折光学媒質の一端に接続され、前記第2光サーキュレータの第1ポートが前記偏光分離器の他方の出力ポートに接続され、前記第2光サーキュレータの第2のポートが前記複屈折光学媒質の他端に接続され、
前記分岐部は、前記第1光サーキュレータの第3ポートから出力される光を2つに分岐して一方を第1経路に送り、他方を第2経路に送る第1ハーフミラーと、前記第2光サーキュレータの第3ポートから出力される光を2つに分岐して一方を第3経路に送り、他方を第4経路に送る第2ハーフミラーと、を備え、
前記複屈折量差発生部は、前記第1経路を伝搬する光および前記第2経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させる第1複屈折量差発生器と、前記第3経路を伝搬する光および前記第4経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させる第2複屈折量差発生器と、を備え、
前記第1偏光分離部は、前記第1複屈折量差発生器によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第1経路を伝搬する光と、前記第2複屈折量差発生器によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第3経路を伝搬する光とをそれぞれ直交する2つの偏光成分に分離し、
前記第2偏光分離部は、前記第1複屈折量差発生器によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第2経路を伝搬する光と、前記第2複屈折量差発生器によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第4経路を伝搬する光とをそれぞれ直交する2つの偏光成分に分離する、ことを特徴とする光受信器。
(付記4)付記1に記載の光受信器であって、
前記複屈折量差発生部は、前記第1経路上および前記第2経路上のいずれか一方に1/4波長板を設けたことを特徴とする光受信器。
(付記5)付記1に記載の光受信器であって、
前記複屈折光学媒質で発生する遅延時間差の、光の電界振動周期の整数倍からのずれを補正する遅延時間差補正部を備えたことを特徴とする光受信器。
(付記6)付記1に記載の光受信器であって、
前記第1および第2受信部は、それぞれ、前記第1および第2偏光分離部で分離された各偏光成分を受光する一対の光検出器と、該各光検出器で検出される受光パワーの差分を演算する増幅器と、を有することを特徴とする光受信器。
(付記7)付記1に記載の光受信器であって、
前記差分4位相偏移変調された信号光は、ゼロ復帰パルス化されていることを特徴とする光受信器。
(付記8)付記1に記載の光受信器であって、
前記差分4位相偏移変調された信号光は、キャリア抑圧ゼロ復帰パルス化されていることを特徴とする光受信器。
(付記9)差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信器であって、
入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光および円偏光のいずれかに変換して出力する偏光変換部と、
前記偏光変換部で偏光状態の変換された信号光を2つに分岐する分岐部、該分岐部で分岐された一方の光が伝搬する第1アーム、該第1アームとは異なる光路長を持ち、前記分岐部で分岐された他方の光が伝搬する第2アーム、並びに、前記第1アームおよび第2アームを通過した各光を合波して干渉させた後に2つに分岐する合分波部を形成したマッハツェンダ型の光導波路を有し、前記第1アームおよび前記第2アームをそれぞれ伝搬する各光の間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させることが可能であり、かつ、前記第1アームおよび前記第2アームの一方が複屈折を有することで当該アームを伝搬する光のTEモード成分およびTMモード成分に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させることが可能な遅延干渉部と、
前記遅延干渉部の複屈折軸に対して平行または垂直な光学軸を有し、前記合分波部で2分岐された一方の光をTEモード光およびTMモード光に分離する第1偏光分離部と、
前記遅延干渉部の複屈折軸に対して平行または垂直な光学軸を有し、前記合分波部で2分岐された他方の光をTEモード光およびTMモード光に分離する第2偏光分離部と、
前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調した電気信号を出力する第1受信部と、
前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の他方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調した電気信号を出力する第2受信部と、
を備えて構成されたことを特徴とする光受信器。
(付記10)付記9に記載の光受信器であって、
前記偏光変換部は、入力される差分4位相偏移変調された信号光の偏光状態の変化に追随して、該信号光を前記遅延干渉部の複屈折軸に対して45°傾いた偏光面を有する直線偏光に自動的に変換する自動偏光制御器を備えたことを特徴とする光受信器。
(付記11)付記9に記載の光受信器であって、
前記遅延干渉部、前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部を同一の基板上に形成した平面光波回路を備えたことを特徴とする光受信回路。
(付記12)付記11に記載の光受信器であって、
前記平面光波回路は、前記基板の温度を調整することにより回路内の光位相を制御する機能を備えたことを特徴とする光受信器。
(付記13)付記9に記載の光受信器であって、
前記遅延干渉部は、前記第1アームおよび前記第2アームの一方を複屈折とする代わりに、当該アームの途中に1/4波長板を挿入してπ/2の複屈折量差を発生させるようにしたことを特徴とする光受信器。
(付記14)付記9に記載の光受信器であって、
前記第1受信部は、前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の一方を受光する一対の光検出器と、該各光検出器で検出される受光パワーの差分を演算する増幅器と、を有し、
前記第2受信部は、前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の他方を受光する一対の光検出器と、該各光検出器で検出される受光パワーの差分を演算する増幅器と、を有することを特徴とする光受信器。
(付記15)付記9に記載の光受信器であって、
前記差分4位相偏移変調された信号光は、ゼロ復帰パルス化されていることを特徴とする光受信器。
(付記16)付記9に記載の光受信器であって、
前記差分4位相偏移変調された信号光は、キャリア抑圧ゼロ復帰パルス化されていることを特徴とする光受信器。
(付記17)差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信方法であって、
入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光に変換し、
該直線偏光に変換された信号光の偏光面を複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾けて入射し、前記固有軸に平行な方向に沿って伝搬する偏光成分と前記固有軸に垂直な方向に沿って伝搬する偏光成分との間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させ、
前記複屈折光学媒質を通過した光を2つに分岐して一方を第1経路に送り、他方を第2経路に送り、
前記第1経路を伝搬する光および前記第2経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させ、
該相対的な複屈折量差の与えられた前記第1経路を伝搬する光を、前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有する第1偏光分離部に与えて直交する2つの偏光成分に分離し、
前記相対的な複屈折量差の与えられた前記第2経路を伝搬する光を、前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有する第2偏光分離部に与えて直交する2つの偏光成分に分離し、
前記第1偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調し、
前記第2偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調する、ことを特徴とする光受信方法。
(付記18)差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信方法であって、
入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光および円偏光のいずれかに変換し、
該偏光状態の変換された信号光をマッハツェンダ型の光導波路を有する遅延干渉部に与えることにより、該遅延干渉部の光路長が異なる第1アームおよび第2アームをそれぞれ伝搬する光の間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させ、かつ、複屈折を有する一方のアームを伝搬する光のTEモード成分およびTMモード成分に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させ、
前記遅延干渉部から出力される相補2出力光を、前記遅延干渉部の複屈折軸に対して平行または垂直な光学軸を有する第1偏光分離部および第2偏光分離部にそれぞれ与えてTEモード光およびTMモード光に分離し、
前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調し、
前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の他方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調する、ことを特徴とする光受信方法。
本発明の第1実施形態による光受信器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態による光受信器の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態による光受信器の構成を示すブロック図である。 DQPSK方式を適用した光送信器の基本構成を示すブロック図である。 (CS)RZ−DQPSK方式を適用した光送信器の基本構成を示すブロック図である。 RZ−DQPSK信号光の強度と位相の関係を例示した図である。 DQPSK信号光を復調する従来の光受信器の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11,31…自動偏光制御器(APC)
12…PANDA型ファイバ
13…光位相変調器
14A〜14E,24…コリメートレンズ
15,25…ハーフミラー(HM)
16A,16B,21…偏光ビームスプリッタ(PBS)
17,27…1/4波長板(λ/4)
18,19,33,34…差動受信回路
18A,18B,19A,19B,33A,33B,34A,34B…光検出器
18C,19C,33C,34C…増幅器
22,23…光サーキュレータ
32…平面光波回路
35…遅延干渉部
35A…入力側光カプラ
35B,35C…アーム
35D…出力側光カプラ
36A,36B…偏光分離部

Claims (10)

  1. 差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信器であって、
    入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光に変換して出力する偏光変換部と、
    前記偏光変換部で直線偏光に変換された信号光が固有軸に対して偏光面を45°傾けて入射され、前記固有軸に平行な方向に沿って伝搬する偏光成分と前記固有軸に垂直な方向に沿って伝搬する偏光成分との間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させることが可能な複屈折光学媒質と、
    前記複屈折光学媒質を通過した光を2つに分岐して一方を第1経路に送り、他方を第2経路に送る分岐部と、
    前記第1経路を伝搬する光および前記第2経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させる複屈折量差発生部と、
    前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、前記複屈折量差発生部によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第1経路を伝搬する光を直交する2つの偏光成分に分離する第1偏光分離部と、
    前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、前記複屈折量差発生部によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第2経路を伝搬する光を直交する2つの偏光成分に分離する第2偏光分離部と、
    前記第1偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調した電気信号を出力する第1受信部と、
    前記第2偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調した電気信号を出力する第2受信部と、を備えて構成されたことを特徴とする光受信器。
  2. 請求項1に記載の光受信器であって、
    前記偏光変換部は、入力される差分4位相偏移変調された信号光の偏光状態の変化に追随して、該信号光を前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた偏光面を有する直線偏光に自動的に変換する自動偏光制御器を備えたことを特徴とする光受信器。
  3. 請求項1に記載の光受信器であって、
    前記偏光変換部は、前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有し、入力ポートに与えられる前記差分4位相偏移変調された信号光を前記光学軸に平行な直線偏光および前記光学軸に垂直な直線偏光に分離して対応する2つの出力ポートからそれぞれ出力する偏光分離器と、3つのポートを有し、第1ポートに入力される光を偏光状態を保持したまま第2ポートに一方向に伝達するとともに、第2ポートに入力される光を偏光状態を保持したまま第3ポートに一方向に伝達する第1および第2光サーキュレータと、を備え、前記第1光サーキュレータの第1ポートが前記偏光分離器の一方の出力ポートに接続され、前記第1光サーキュレータの第2のポートが前記複屈折光学媒質の一端に接続され、前記第2光サーキュレータの第1ポートが前記偏光分離器の他方の出力ポートに接続され、前記第2光サーキュレータの第2のポートが前記複屈折光学媒質の他端に接続され、
    前記分岐部は、前記第1光サーキュレータの第3ポートから出力される光を2つに分岐して一方を第1経路に送り、他方を第2経路に送る第1ハーフミラーと、前記第2光サーキュレータの第3ポートから出力される光を2つに分岐して一方を第3経路に送り、他方を第4経路に送る第2ハーフミラーと、を備え、
    前記複屈折量差発生部は、前記第1経路を伝搬する光および前記第2経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させる第1複屈折量差発生器と、前記第3経路を伝搬する光および前記第4経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させる第2複屈折量差発生器と、を備え、
    前記第1偏光分離部は、前記第1複屈折量差発生器によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第1経路を伝搬する光と、前記第2複屈折量差発生器によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第3経路を伝搬する光とをそれぞれ直交する2つの偏光成分に分離し、
    前記第2偏光分離部は、前記第1複屈折量差発生器によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第2経路を伝搬する光と、前記第2複屈折量差発生器によって相対的な複屈折量差の与えられた前記第4経路を伝搬する光とをそれぞれ直交する2つの偏光成分に分離する、ことを特徴とする光受信器。
  4. 請求項1に記載の光受信器であって、
    前記複屈折量差発生部は、前記第1経路上および前記第2経路上のいずれか一方に1/4波長板を設けたことを特徴とする光受信器。
  5. 請求項1に記載の光受信器であって、
    前記複屈折光学媒質で発生する遅延時間差の、光の電界振動周期の整数倍からのずれを補正する遅延時間差補正部を備えたことを特徴とする光受信器。
  6. 差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信器であって、
    入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光および円偏光のいずれかに変換して出力する偏光変換部と、
    前記偏光変換部で偏光状態の変換された信号光を2つに分岐する分岐部、該分岐部で分岐された一方の光が伝搬する第1アーム、該第1アームとは異なる光路長を持ち、前記分岐部で分岐された他方の光が伝搬する第2アーム、並びに、前記第1アームおよび第2アームを通過した各光を合波して干渉させた後に2つに分岐する合分波部を形成したマッハツェンダ型の光導波路を有し、前記第1アームおよび前記第2アームをそれぞれ伝搬する各光の間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させることが可能であり、かつ、前記第1アームおよび前記第2アームの一方が複屈折を有することで当該アームを伝搬する光のTEモード成分およびTMモード成分に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させることが可能な遅延干渉部と、
    前記遅延干渉部の複屈折軸に対して平行または垂直な光学軸を有し、前記合分波部で2分岐された一方の光をTEモード光およびTMモード光に分離する第1偏光分離部と、
    前記遅延干渉部の複屈折軸に対して平行または垂直な光学軸を有し、前記合分波部で2分岐された他方の光をTEモード光およびTMモード光に分離する第2偏光分離部と、
    前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調した電気信号を出力する第1受信部と、
    前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の他方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調した電気信号を出力する第2受信部と、
    を備えて構成されたことを特徴とする光受信器。
  7. 請求項6に記載の光受信器であって、
    前記偏光変換部は、入力される差分4位相偏移変調された信号光の偏光状態の変化に追随して、該信号光を前記遅延干渉部の複屈折軸に対して45°傾いた偏光面を有する直線偏光に自動的に変換する自動偏光制御器を備えたことを特徴とする光受信器。(7)
  8. 請求項6に記載の光受信器であって、
    前記遅延干渉部、前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部を同一の基板上に形成した平面光波回路を備えたことを特徴とする光受信回路。
  9. 差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信方法であって、
    入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光に変換し、
    該直線偏光に変換された信号光の偏光面を複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾けて入射し、前記固有軸に平行な方向に沿って伝搬する偏光成分と前記固有軸に垂直な方向に沿って伝搬する偏光成分との間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させ、
    前記複屈折光学媒質を通過した光を2つに分岐して一方を第1経路に送り、他方を第2経路に送り、
    前記第1経路を伝搬する光および前記第2経路を伝搬する光に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させ、
    該相対的な複屈折量差の与えられた前記第1経路を伝搬する光を、前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有する第1偏光分離部に与えて直交する2つの偏光成分に分離し、
    前記相対的な複屈折量差の与えられた前記第2経路を伝搬する光を、前記複屈折光学媒質の固有軸に対して45°傾いた光学軸を有する第2偏光分離部に与えて直交する2つの偏光成分に分離し、
    前記第1偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調し、
    前記第2偏光分離部で分離された偏光成分のうちの少なくとも一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調する、ことを特徴とする光受信方法。
  10. 差分4位相偏移変調された信号光を復調するための光受信方法であって、
    入力される差分4位相偏移変調された信号光を直線偏光および円偏光のいずれかに変換し、
    該偏光状態の変換された信号光をマッハツェンダ型の光導波路を有する遅延干渉部に与えることにより、該遅延干渉部の光路長が異なる第1アームおよび第2アームをそれぞれ伝搬する光の間に、差分4位相偏移変調された符号の1シンボル分に対応した相対的な遅延時間差を発生させ、かつ、複屈折を有する一方のアームを伝搬する光のTEモード成分およびTMモード成分に対してπ/2の相対的な複屈折量差を発生させ、
    前記遅延干渉部から出力される相補2出力光を、前記遅延干渉部の複屈折軸に対して平行または垂直な光学軸を有する第1偏光分離部および第2偏光分離部にそれぞれ与えてTEモード光およびTMモード光に分離し、
    前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の一方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の同相成分を復調し、
    前記第1偏光分離部および前記第2偏光分離部でそれぞれ分離されたTEモード光およびTMモード光の他方を受光し、その受光パワーに基づいて前記差分4位相偏移変調された信号光の直交成分を復調する、ことを特徴とする光受信方法。
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