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JP4168748B2 - 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体プリントの対象となる画像情報の印刷形態を模した画像を表示させる画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法に係わり、詳しくは、立体部を容易に認識できるプレビュー表示を行なうことのできる画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、電子写真方式や静電記録方式を適用し、発泡トナーを用いて立体的な画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置が知られている。
【0003】
この種の立体的な画像のプリント(立体プリント)を行なう公知の技術としては、例えば、無彩色の発泡トナーを用いて点字等の文字情報や地形を表す地図などの画像情報を立体プリントとしてプリントする技術がある。
【0004】
また、発泡トナー画像に彩色を施すことによりカラー画像から成る立体プリントを実現する公知の技術としては、例えば、下記特許文献1,2,3に記載の技術が知られている。
【0005】
これら公知技術では、例えば、電子写真記録プロセスの中で、発泡トナー像の上に所定の色の色材を含有するトナー像を載せていき、定着工程での加熱により発泡トナー像を発泡させたうえでその上に載せられた各色トナー像を溶融・固着させることで立体的な画像としている。
【0006】
このような立体プリントを実現するシステムの構成としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)と立体プリンタをネットワークで接続し、PCにおいて各種アプリケーションソフトウェアによりタグ等を用いて立体部の領域等を指定したプリントファイルを生成して立体プリンタにプリント指示する構成が考えられる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−134006号公報
【特許文献2】
特開2001−134091号公報
【特許文献3】
特開2001−194846号公報
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常、PCからプリンタにプリント指示を与える際には、印刷プレビューを表示して仕上がり具合を確認するユーザインタフェース(UI)が備えられており、このUIにより印刷プレビュー上での印刷具合の確認を繰り返してプリント指示を与えることで、所望の仕上がり具合のプリントを得ることができる。
【0008】
この通常の印刷プレビューでは、プリントアウトされる画像(印刷物)の正面イメージにできるだけ忠実に表示を行なう。
【0009】
しかしながら、上述した立体プリントの場合には、プリントアウトの正面イメージに忠実な画像をプレビュー表示させると、立体化する場所がどこなのかを把握できないことになる。
【0010】
これは、立体プリントの立体部の高さが数百ミクロン程度であること、用紙の平面に対して垂直に(凸状に)立体化されること、通常の画像の下層に立体画像が存在すると立体画像の存在が認識できない、というのが主な原因である。
【0011】
このように、従来は、PCに備わる通常の印刷プレビューでは立体プリントの効果的なプレビュー表示を実現できず、立体プリントされる画像の立体部の認識ができないという問題点があった。
【0012】
本発明は上記問題点を解消し、立体プリントを行なう場合、立体プリントの効果的なプレビュー表示を実現でき、立体プリントされる画像の立体部の認識が容易な画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報から、前記画像情報の画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段で生成した画像を表示装置に表示させる表示制御手段とを具備することを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記画像生成手段は、立体部が特定色で成る画像を生成することを特徴とする。
【0015】
請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記画像生成手段は、立体部に陰影を付けた画像を生成することを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記画像生成手段は、立体部が点滅する画像を生成することを特徴とする。
【0017】
請求項5記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記画像生成手段は、形成される画像全体を斜めから3次元的に見た状態で、かつ立体部の高さが表現された画像を生成することを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記表示制御手段は、前記画像生成手段で生成された画像と、前記画像情報の画像とを、選択的または一度に表示させることを特徴とする。
【0019】
請求項7記載の発明は、立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報の画像を表示装置に表示させる画像処理装置において、表示された画像に含まれるオブジェクトのいずれかを特定する特定情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された特定情報により特定されるオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に基づき、前記指定されたオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを通知する通知手段とを具備することを特徴とする。
【0020】
請求項8記載の発明は、上記請求項7記載の発明において、前記通知手段は、前記判別手段により立体部と判定されたオブジェクトを、前記表示装置にハイライト表示させることを特徴とする。
【0021】
請求項9記載の発明は、上記請求項7記載の発明において、前記通知手段は、前記判別手段の判別結果を示すテキスト情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする。
【0022】
請求項10記載の発明は、立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報から、前記画像情報の画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像を生成する画像生成機能と、前記画像生成機能で生成した画像を表示装置に表示させる表示制御機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0023】
請求項11記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、前記画像生成機能は、立体部が特定色で成る画像を生成することを特徴とする。
【0024】
請求項12記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、前記画像生成機能は、立体部に陰影を付けた画像を生成することを特徴とする。
【0025】
請求項13記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、前記画像生成機能は、立体部が点滅する画像を生成することを特徴とする。
【0026】
請求項14記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、前記画像生成機能は、形成される画像全体を斜めから3次元的に見た状態で、かつ立体部の高さが表現された画像を生成することを特徴とする。
【0027】
請求項15記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、前記表示制御機能は、前記画像生成機能で生成された画像と、前記画像情報の画像とを、選択的または一度に表示させることを特徴とする。
【0028】
請求項16記載の発明は、立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報の画像を表示装置に表示させる画像処理プログラムにおいて、表示された画像に含まれるオブジェクトのいずれかを特定する特定情報を入力する入力機能と、前記入力機能により入力された特定情報により特定されるオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを判別する判別機能と、前記判別機能の判別結果に基づき、前記指定されたオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを通知する通知機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0029】
請求項17記載の発明は、上記請求項16記載の発明において、前記通知機能は、前記判別機能により立体部と判定されたオブジェクトを、前記表示装置にハイライト表示させることを特徴とする。
【0030】
請求項18記載の発明は、上記請求項17記載の発明において、前記通知機能は、前記判別機能の判別結果を示すテキスト情報を前記表示装置に表示させることを特徴とする。
【0031】
請求項19記載の発明は、立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報から、前記画像情報の画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像を生成し、生成した画像を表示装置に表示させることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明に係る立体画像プリントシステムの全体構成を示すブロック図である。
【0034】
このシステムは、例えば、PCを用いた画像処理装置1と、発泡トナーを用いて立体的な画像をプリントアウトする立体プリンタ3とをネットワーク5により接続して構成される。
【0035】
画像処理装置1は、立体プリントの対象となる画像情報(立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報)から該画像情報のプリント形態を模した画像を生成し、プレビューとして表示装置に表示させる機能を備える。
【0036】
特に、この画像処理装置1でプレビューとして表示される画像は、例えば、立体プリントの対象となる画像情報をプリントアウトした時の画像(プリントアウトされる画像)とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像(図4〜図7参照)である。
【0037】
このプレビュー表示機能により、たとえ、上記プレビューとしてプリントアウトされる画像の正面イメージが表示されたとしても、ユーザは、該プレビューされた画像上で立体部がどこであるかを容易に認識できるようになる。
【0038】
画像処理装置1において、立体プリントの対象となる画像情報は、例えば、各種アプリケーションソフトウェアを用いて当該装置自身で生成されるプリントファイルである。この場合、プリントファイルには、立体部に対応して当該オブジェクトが立体部であることを示すタグ等の情報が記述されている。
【0039】
これにより、画像処理装置1では、上記プリントファイルから、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像を生成してプレビューとして表示させる際には、上記タグ等の情報を基に立体部を特定し、当該立体部の形態がプリントアウトされる画像とは異なる態様の画像を生成することができる。
【0040】
図1では、画像処理装置1で立体部(この例では、文字部Xyz)と非立体部(立方体の図)を含むプリントファイル60を生成し、該プリントファイル60から、プリントアウトされる画像とは立体部(文字部Xyz)の態様が異なる画像(例えば、図4に示す特定色表示に対応する画像)を生成し、プレビュー(70:プレビュー画像)として表示させる際の処理イメージを示している。
【0041】
また、立体プリントの対象となる画像情報は、例えば、図示しない画像読取装置(スキャナ)で読取られた画像情報を所定のインターフェースを介して画像処理装置1に入力するようにしても良い。
【0042】
この場合の画像情報〔赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のデータ〕に関しては、例えば、どの色が立体部であるかという条件を予め決めておくことにより、画像処理装置1では、スキャナから入力された画像情報のどの部分が立体部であるかを上記条件に照らして認識することができる。
【0043】
これにより、画像処理装置1は、上記スキャナ入力画像情報から、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像を生成してプレビューとしてとして表示させることができる。
【0044】
また、画像処理装置1は、上述したプレビュー表示された画像を見て認識した立体部に対して当該立体部の特徴(例えば、隆起部のボリューム、色、影部の色や大きさ等)等の各種条件を指定し、該指定条件に基づき画像情報を編集し直して再度プレビュー表示して立体プリントの立体部のプリント結果がどのような形態になるかをシミュレーションするプリントシミュレーション処理機能を有する。
【0045】
このプリントシミュレーションを、プレビュー表示された画像の画質等を確かめながら繰り返し実施することで、当該立体プリントの対象となる画像情報の立体部に対して、該画像情報が実際に立体プリントされた時にその立体部が好ましい形態(シミュレーションで確認された形態)の立体画像となるような条件付けを行なうことができる。
【0046】
また、画像処理装置1は、立体プリントの対象となる画像情報に対する上述したプリントシミュレーションの処理履歴を逐次記憶していき、該処理履歴に基づきジョブファイルを生成すると共に、ある画像情報に対してプリント指示がなされた場合、該画像情報と当該画像情報に対応するジョブファイルを合成して立体プリンタ3に送出するプリント指示機能を有している。
【0047】
図2は、本発明に係わる画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0048】
図2に示すように、画像処理装置1は、装置本体部10と、装置本体部10の画像処理機能により生成されたプレビュー画像等の各種情報を表示させる表示部20と、装置本体部10に対する上記プレビュー表示等に係わる各種指令や、立体部の領域選択や特徴等の種々の指令及び各種情報を入力するユーザインタフェース(UI)デバイス21(キーボード21a,マウス21b,圧力感知ペン21c等)を具備して構成される。
【0049】
装置本体部10は、図示しないスキャナから画像情報(立体プリントの対象となる画像情報)を入力するためのスキャンインターフェース(I/F)11、立体プリンタ3が接続されるネットワーク5とのインタフェースを司るネットワークインタフェース(I/F)12、各種UIデバイス21とのインタフェースを司るペリフェラルインターフェース(I/F)13、装置全体を制御すると共に、立体プリントの対象となる画像情報に基づき表示部20にプレビュー表示を行なったり、立体プリントの対象となる画像情報に対してUIデバイス21からの指示に応じた画像処理を施し、該処理後の画像を表示部20に再表示させるプリントシミュレーションの制御、立体プリントの対象となる画像情報のプリント指示等の制御を行なう制御部(CPU)14、表示部20にプレビュー画像等の画像を表示させる際に該画像情報を記憶するビデオメモリ15、立体プリントの対象となる画像情報や、制御部14の動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部16、プリント制御用のプログラムの実行中に表示制御用のプログラムを実行させる等、CPUを必要とする別々のプログラムを並行して動作させるスプーリング処理を行なうスプール装置17、制御部14と他の各部とのデータの送受を行う内部バス18とを備えて構成される。
【0050】
図3は、第1の実施例に係わる画像処理装置1の制御部14の詳細構成を示す図である。
【0051】
図3において、制御部14は、解像度変換部141、プリントシミュレータ142、処理履歴記憶部143を備えて構成される。
【0052】
解像度変換部141は、立体プリントの対象となる画像情報を取り込んでプレビュー処理用に画像サイズを縮小する解像度変換処理を行なう。
【0053】
プリントシミュレータ142は、立体プリントの対象となる画像情報から画像を生成する画像生成機能と、該画像生成機能により生成された画像を表示部20に表示させる表示制御機能を有するものであり、特に、本発明では、解像度変換部141により解像度変換された画像情報からプレビュー用の画像を生成して表示部20にプレビューとして表示させる機能を有する。
【0054】
また、プリントシミュレータ142は、上記プレビューとして表示された画像に対してUIデバイス21から立体部の特徴、拡大・縮小、視点操作の指示が与えられた場合に該指示に基づき対象となる画像情報にその指示内容に応じた画像処理を施し、該処理後の画像情報に基づく画像を表示部20に再表示させるプリントシミュレーション制御機能を有する。
【0055】
処理履歴記憶部143は、UIデバイス21からの指示に基づき該当する画像情報に対してプリントシミュレータ142で実施された画像処理の履歴を記憶する。
【0056】
次に、この画像処理装置1の処理動作について説明する。
【0057】
まず、立体プリントの対象となる画像情報に基づくプレビュー表示制御動作について説明する。
【0058】
ここで、立体プリントの対象となる画像情報は、画像処理装置1自身で生成されたプリントファイル60(図1参照)であるものとする。
【0059】
画像処理装置1では、制御部14の制御下で所要のアプリケーションソフトウェアを実行し、その際に表示部20に表示される編集画面に対して、キーボード21a等のUIデバイス21から入力される情報に基づき上記プリントファイル60を生成し、例えば、記憶部16に記憶する。
【0060】
このプリントファイル60の生成(編集)時、ユーザは、立体部(立体オブジェクト)については、その旨を示す立体部識別情報(タグ等)を付加するようにする。この例では、プリントファイル60の文字部(Xyz)が立体部であり、それ以外の部分(立方体の図)は非立体部であるものとする。
【0061】
上記プリントファイル60の生成(編集)時、例えば、キーボード21aにおいてプレビュー表示指示操作がなされたものとする。
【0062】
このプレビュー表示指示に基づき、制御部14では、立体プリントの対象となる画像情報(プリントファイル60)を記憶部16からスプール装置17を介して取り込み、解像度変換部141により解像度変換してプレビュー処理用の縮小サイズの画像としてプリントシミュレータ142に渡す。
【0063】
プリントシミュレータ142では、まず、解像度変換部141から送られてくるプレビュー処理用の画像(立体プリントの対象となる画像情報)から、タグ等の立体部識別情報を参照して立体部を抽出する。
【0064】
次いで、プリントシミュレータ142は、上記抽出結果に基づき、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像を生成し、プレビューとして表示部20に表示させる。
【0065】
ここで、プリントアウトされる画像とは立体部の態様(形態)が異なる画像の表示方法としては、例えば、立体部を特定の色で表示させる、立体部に陰影を付けて表示させる、立体部を点滅表示させる、3次元的に見た状態で立体部の高さを強調して表示させる等の方法がある。
【0066】
図4,図5,図6は、プリントシミュレータ142によるプレビュー画像の表示例を示す図である。
【0067】
図4の例は、プリントシミュレータ142において、立体プリントの対象となる画像情報(プリントファイル60)から、立体部(文字部Xyz)に対して特定の色指定がなされた画像を生成し、プレビュー(70−1:プレビュー画像)として表示させるものであり、プレビュー画像70−1上において立体部は特定色で表示されている。
【0068】
図5の例は、プリントシミュレータ142において、上記プリントファイル60から、立体部(文字部Xyz)に対して陰影が付けられた画像を生成し、プレビュー(70−2:プレビュー画像)として表示させるものであり、プレビュー画像70−2上において立体部は陰影を付けた態様で表示されている。
【0069】
図6の例は、プリントシミュレータ142において、上記プリントファイル60から、立体部(文字部Xyz)に対して点滅表示を行なうことを指定された画像を生成し、プレビュー(70−3:プレビュー画像)として表示させるものであり、プレビュー画像70−3上において立体部が点滅表示されている。
【0070】
図4〜図6に示す例は、いずれも、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像を正面から見た態様(正面イメージ)で表示しているが、これ以外にも、例えば、プリントアウトされる画像の全体を斜めから3次元的に見た態様のプレビューを表示させるようにしても良い。
【0071】
図7は、プリントシミュレータ142によるプレビュー画像の別の表示例を示す図である。
【0072】
図7の例は、プリントシミュレータ142において、立体プリントの対象となる画像情報(プリントファイル60)から、プリントアウトされる画像の全体を3次元的に回転させた状態で、かつ立体部(文字部Xyz)の高さが表現された画像を生成し、プレビュー(70−4:プレビュー画像)として表示している。この高さの表現は、実際に得られるプリントアウトの高さより高くしても良い。
【0073】
このように、第1の実施例に係わる画像処理装置1では、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトされる画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像を生成し、プレビューとして表示させるようにしたため、このプレビュー画像の立体部の表示態様(例えば、特定色、陰影、点滅、立体高さ)を見ながら、どのオブジェクトが立体部であるかを容易に認識できる。
【0074】
なお、上記プレビュー表示の制御は、画像処理装置1の例えば記憶部16内に、立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報から、該画像情報の画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像を生成する画像生成機能と、この画像生成機能で生成した画像を表示装置に表示させる表示制御機能とをコンピュータに実現させる画像処理プログラムを実装しておき、制御部14がこの画像処理プログラムを実行するようにすれば良い。
【0075】
なお、上記実施例では、立体プリントの対象となる画像情報から生成された、プリントアウトされる画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像のみをプレビューとして表示しているが、これに限らず、例えば、このプレビュー画像と、プリントアウトに忠実な正面イメージを持つ画像〔例えば、図1に示すプリントファイル60の正面イメージそのままのもの〕とを選択的または一度に表示させるようにしても良い。
【0076】
この場合、プリントシミュレータ142は、例えば、UIデバイス21からの指示に従って、立体プリントの対象となる画像情報から、上述したプリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像またはプリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像のいずれか一方若しくは双方を生成する画像生成機能と、これらの画像を選択的または一度にプレビューとして表示させる表示制御機能を有する必要がある。
【0077】
図8,図9は、プリントシミュレータ142によるプレビュー画像の更に別の表示例を示す図である。
【0078】
図8(a)の例では、例えば、上述したプリントファイル60の生成(編集)時、操作者によるUIデバイス21での通常プレビュー表示指示操作に基づき、プリントシミュレータ142において、同図(a)左側に示すように、立体プリントの対象となる画像情報(この例では、プリントファイル60)から、プリントアウトに忠実な正面イメージを持つ画像を生成してプレビュー画像65として表示させると共に、この時に、例えば、UIデバイス21から所定のプレビュー表示切り替え指示が操作者から与えられることにより、同図(a)右側に示すように、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像を生成し、プレビューとして表示(図5に示すプレビュー画像70−2に相当)する様子を示している。
【0079】
図8(b)の例では、例えば、上述したプリントファイル60の生成(編集)時、UIデバイス21での通常プレビュー表示指示操作に基づき、プリントシミュレータ142において、同図(b)左側に示すように、立体プリントの対象となる画像情報(プリントファイル60)から、プリントアウトに忠実な正面イメージを持つ画像を生成してプレビュー画像65として表示させると共に、この時に、例えば、UIデバイス21から所定のプレビュー混合表示指示が与えられることにより、同図(b)右側に示すように、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像を更に生成し、この画像をプレビュー(図5に示すプレビュー画像70−2に相当)として、上記プレビュー画像65に隣接して表示させる様子を示している。
【0080】
図9(a)の例では、例えば、上述したプリントファイル60の生成(編集)時、UIデバイス21での通常プレビュー表示指示操作に基づき、プリントシミュレータ142において、同図(a)左側に示すように、立体プリントの対象となる画像情報(プリントファイル60)から、プリントアウトに忠実な正面イメージを持つ画像を生成してプレビュー画像65として表示させると共に、この時に、例えば、マウス21b等を用いて所定の立体オブジェクト(この例では、文字部X)が指定されかつ所定のプレビュー表示切り替え指示が与えられることにより、同図(a)右側に示すように、立体プリントの対象となる画像情報中の上記指定された立体オブジェクトに相当する画像情報から、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる拡大画像を生成し、プレビュー(プレビュー画像70−5:文字部Xのみを対象にした立体部陰影付け表示)として表示させる様子を示している。
【0081】
図9(b)の例では、例えば、上述したプリントファイル60の生成(編集)時、UIデバイス21での通常プレビュー表示指示操作に基づき、プリントシミュレータ142において、同図(b)左側に示すように、立体プリントの対象となる画像情報(プリントファイル60)から、プリントアウトに忠実な正面イメージを持つ画像を生成してプレビュー画像65として表示させると共に、この時に、例えば、マウス21b等を用いて所定の立体オブジェクト(この例では、文字部z)が指定されかつ所定のプレビュー混合表示指示が与えられることにより、同図(b)右側に示すように、立体プリントの対象となる画像情報中の上記指定された立体オブジェクトに相当する画像情報から、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる拡大画像を更に生成し、この画像をプレビュー(プレビュー画像70−6:文字部zのみを対象にした立体部陰影付け表示)として、上記プレビュー画像65に隣接して表示させる様子を示している。
【0082】
図8(a),(b)、図9(a),(b)のいずれの表示例においても、同図右側のプレビュー表示中に、UIデバイス21から所定のプレビュー表示復帰替え指示が与えられることにより、同図左側のプレビュー表示に戻ることができる。
【0083】
このように、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトに忠実な正面イメージを持つ画像と、プリントアウトされる画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像とを生成し、これらの画像を選択的にまたは一度にプレビューとして表示させる機能を備えることで、例えば、プリントアウトに忠実な画像をプレビューとして表示している状態から、プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像を生成してプレビューとして表示させる状態に切り替えて立体部の特徴を確認する等、プリントアウトのイメージを更に把握したい場合に特に有効となる。
【0084】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
【0085】
第2の実施例に係わる画像処理装置1Aは、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像を生成し、プレビュー〔図8,図9におけるプレビュー画像65に相当〕として表示させることを前提としつつも、このプレビューとして表示された画像の立体部(立体オブジェクト)と非立体部(非立体オブジェクト)とを識別可能に制御する制御機能を備えたものである。
【0086】
ここで、上記プレビューとして表示された画像の立体部と非立体部とを識別可能にする方法としては、当該プレビュー上で、ユーザに所望のオブジェクトを選択させ、その選択されたオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを通知するようにしている。
【0087】
この場合の通知方法としては、例えば、上記プレビュー上でユーザにより選択されたオブジェクトが立体部である時には、当該オブジェクトをハイライト表示し、非立体部である時はハイライト表示は行なわない方法(図11参照)がある。
【0088】
また、上記プレビュー上でユーザにより選択されたオブジェクトに対応して吹出し枠を設けてその中に上記判別結果(立体部か非立体部か)を表示(バルーン表示)する方法(図12参照)がある。
【0089】
図10は、第2の実施例に係わる画像処理装置1Aの制御部14の詳細構成を示す図である。
【0090】
この画像処理装置1Aにおいて、制御部14には、解像度変換部141、プリントシミュレータ142、処理履歴記憶部143、立体部/非立体部判別部144が備わる。
【0091】
ここで、解像度変換部141、処理履歴記憶部143は、上述した第1の実施例に係わる画像処理装置1の対応する部分と同等の機能を有するものである。
【0092】
プリントシミュレータ142は、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像を生成し、プレビュー〔図8,図9におけるプレビュー画像65に相当〕として表示させると共に、後述する立体部/非立体部判別部144からの立体部/非立体部判別結果に基づき、当該判別対象オブジェクトが立体部か非立体部かを識別可能に表示(ハイライト表示若しくはバルーン表示)する表示制御機能を有する。
【0093】
立体部/非立体部判別部144は、プリントシミュレータ142で立体プリントの対象となる画像情報から生成された画像(プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像)がプレビューとして表示されている時に、このプレビュー画像中のあるオブジェクトが例えばマウス21b等のポインティングデバイスで指定されるとそのオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを判別し、その判別結果を上記プリントシミュレータ142に通知するものである。
【0094】
次に、第2の実施例に係わる画像処理装置1Aの処理動作について、図10〜図12を参照して説明する。
【0095】
ここで、図11、図12は、プリントシミュレータ142における立体部/非立体部識別可能表示制御に基づく表示例を示す図である。
【0096】
今、この画像処理装置1Aにおいて、プリントシミュレータ142が、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像を生成し、図11(a)の左側に示すプレビュー画像65として表示中であるものとする。
【0097】
この時のプレビュー画像65としては、プリントアウトされる画像に対して立体部の態様(正面イメージ)が忠実な画像が表示されているため、ユーザは、このプレビュー画像を見てもどの領域が立体部であるか非立体部であるかの区別はつかない。
【0098】
なお、このプレビュー画像の元になる画像情報(立体プリントの対象となる画像情報)は、例えば、画像処理装置1Aにおいて生成されたプリントファイル60であり、文字部Xyzが立体部であり、その右上の立方体の図は非立体部であるものとする。
【0099】
上記プレビュー画像65(プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像)を表示中、ユーザにより、例えば、マウス21bを用いて図11(a)の左側に示すように文字部Xyzが判別対象オブジェクトとして選択指定されたものとする。
【0100】
この時、制御部14では、立体部/非立体部判定部144が、表示中のプレビュー画像に対応する画像情報中の当該指定されたオブジェクト領域を特定すると共に、当該オブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを判別する。
【0101】
この立体オブジェクトであるか非立体オブジェクトであるかの判別は、指定された領域に対応して立体部であることを示すタグ等の立体部識別情報が付加されているか否かをチェックすることで行なう。
【0102】
この場合、指定されたオブジェクト(文字部Xyz)は立体部であって、立体部識別情報が付加されているため、立体部/非立体部判定部144は、当該指定されたオブジェクトが立体部であると判別し、その判別結果をプリントシミュレータ142に通知する。
【0103】
プリントシミュレータ142は、この判別結果に基づき、当該指定されたオブジェクト(文字部Xyz)を例えば図11(a)の右側に示すように、明るさを強調して他の部分より目立つようにハイライト表示としたオブジェクト判別画像66−1を表示させる。
【0104】
また、上記プレビュー画像65(プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像)を表示中、ユーザにより、例えば、マウス21bを用いて図11(b)の左側に示すように立方体の図が判別対象オブジェクトして選択指定されたものとする。
【0105】
この時、制御部14では、立体部/非立体部判定部144が、表示中のプレビュー画像に対応する画像情報の中の当該指定されたオブジェクト領域を特定すると共に、当該オブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを判別する。
【0106】
この場合、指定された立方体の図は非立体部であって、立体部識別情報が付加されていないため、立体部/非立体部判定部144は、当該指定されたオブジェクトが非立体部であると判別し、その判別結果をプリントシミュレータ142に通知する。
【0107】
プリントシミュレータ142は、この判別結果に基づき、当該指定されたオブジェクト(立方体の図)を、例えば、図11(b)の右側に示すように、プレビュー画像65と同様の表示態様(通常表示)から成るオブジェクト判別画像66−2を表示させる。
【0108】
なお、図11の例では、マウス21b等により指定されたオブジェクトが立体部である時には当該オブジェクトをハイライト表示し、非立体部の場合はハイライト表示を行なわず、通常の態様で表示させるようにしたが、その際に、オブジェクトが立体部であるか非立体部であるかの判別結果をテキスト情報を用いて表示させるようにしても良い。
【0109】
また、マウス21b等により指定されたオブジェクトが立体部である時には当該オブジェクトをハイライト表示(立体部であるとの判別結果を示すテキスト情報を併せて表示する場合もあり)し、非立体部の場合はハイライト表示を行なわない(非立体部であるとの判別結果を示すテキスト情報を併せて表示する場合もあり)という表示方法に限らず、例えば、図12に示すような態様でのバルーン表示を行なうようにしても良い。
【0110】
すなわち、図12(a)の例では、上記プレビュー画像65(プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像)を表示中、マウス21bを用いて同図(a)の左側に示すように文字部Xyzが判別対象オブジェクトとして選択指定された場合、立体部/非立体部判定部144は、上述した処理を経て当該指定されたオブジェクトが立体部であると判別し、その判別結果をプリントシミュレータ142に通知する。
【0111】
プリントシミュレータ142は、この判別結果に基づき、例えば同図(a)の右側に示すように、当該指定されたオブジェクト(文字部Xyz)に対応して吹出し枠を有し、かつこの吹出し枠内に、当該オブジェクトが立体部であることを示す“立体部”という文字が表示(バルーン表示)されたオブジェクト判別画像66−3を表示させる。
【0112】
また、図12(b)の例では、上記プレビュー画像(プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像)を表示中、マウス21bを用いて同図(b)の左側に示すように立方体の図が判別対象オブジェクトとして選択指定された場合、立体部/非立体部判定部144は、上述した処理を経て当該指定されたオブジェクトが非立体部であると判別し、その判別結果をプリントシミュレータ142に通知する。
【0113】
プリントシミュレータ142は、この判別結果に基づき、例えば同図(b)の右側に示すように、当該指定されたオブジェクト(立方体の図)に対応して吹出し枠を有し、かつこの吹出し枠内に、当該オブジェクトが非立体部であることを示す“非立体部”という文字が表示(バルーン表示)されたオブジェクト判別画像66−4を表示させる。
【0114】
このように、第2の実施例に係わる画像処理装置1Aでは、立体プリントの対象となる画像情報から、プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像を生成し、プレビューとして表示させると共に、このプレビュー画像上で所定のオブジェクトが指定された場合、上述したハイライト表示やバルーン表示を用いて、当該指定されたオブジェクトが立体部か非立体部かを識別可能に表示させるようにしている。
【0115】
このような制御は、画像処理装置1Aの例えば記憶部16内に、表示された画像に含まれるオブジェクトのいずれかを特定する特定情報を入力する入力機能と、入力機能により入力された特定情報により特定されるオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを判別する判別機能と、この判別機能の判別結果に基づき、上記指定されたオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを通知する通知機能とをコンピュータに実現させる画像処理プログラムを実装しておき、制御部14がこの画像処理プログラムを実行するようにすれば良い。
【0116】
かかる構成によれば、プレビュー上の所望のオブジェクトを指定するだけで、当該オブジェクトが立体部であるか非立体部であるかが通知されるため、立体化される立体オブジェクト(この例では、文字部Xyz)と、見た目が立体的なだけで立体プリントされない非立体オブジェクト(同、立方体の図)との識別が容易となる。
【0117】
なお、本実施例では、立体プリントの対象となる画像情報として、画像処理装置1Aで作成したプリントファイル60を例に挙げているが、この他、立体プリントの対象となる画像情報としては、外部のスキャナで読み取られた画像情報を取り込み、この画像情報から、プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像を生成し、プレビューとして表示させると共に、このプレビュー画像上で所定のオブジェクトが指定された場合に、上述したハイライト表示やバルーン表示を用いて、当該指定された画像が立体部か非立体部かを識別可能に表示させるようにしても良い。
【0118】
この場合、第1の実施例と同様、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のデータ中のどの色が立体部であるかという条件を予め設定しておくことにより、スキャナから画像情報が入力され、この画像情報から生成された画像(プリントアウトされる画像に対して立体部の態様が忠実な画像)をプレビューとして表示中、該プレビュー画像の任意のオブジェクトが指定された場合、立体部/非立体部判別部144では、当該オブジェクトが上記条件を満たすか否かによって立体部か非立体部かを判別することができる。
【0119】
なお、第2の実施例においては、図11、図12に示すように、プレビューとして表示させた画像上で所定のオブジェクトをマウス21b(ポインティングデバイス)を用いて選択することで立体部か非立体部かを判別させるようにしているが、この他、例えば、キーボード21a等の入力手段から、プレビュー画像に含まれるオブジェクトのいずれかを特定する特定情報(例えば、対象オブジェクトが文字である場合にはその文字情報。あるいは対象オブジェクトが立方体の画像である場合には、“立方体の箱”というようなワード等)を入力させ、該入力手段により入力された特定情報によりオブジェクトを特定して立体部か非立体部かを判別するようにしても良い。
【0120】
ところで、第1の実施例に係わる画像処理装置1では、上述したように、立体プリントの対象となる画像情報から生成された画像(プリントアウトされる画像とは立体部の態様が異なる画像)のプレビュー表示(図4〜図7参照)を見ながら、この時のプリントアウトの対象となる画像情報の立体部を認識できる。
【0121】
また、第2の実施例に係わる画像処理装置1では、立体プリントの対象となる画像に忠実な画像をプレビュー表示している時に任意のオブジェクトを選択することによりなされる表示〔ハイライト表示(図11参照)やバルーン表示(図12参照〕によって、プリントアウトの対象となる画像情報のどの部分が立体部であるかを認識できる。
【0122】
更に、これら第1及び第2の各実施例に示した画像処理装置1,1Aでは、上述した各種表示(プレビュー表示、ハイライト表示、バルーン表示等)により認識した立体部に対して、立体化の特徴(隆起部のボリュームや色、陰影部の色や大きさ等)や、拡大・縮小あるいは視点操作等の指示をUIデバイス21から与え、その指示内容を反映して再生成された画像を表示部20にモニタ表示して確認するプリントシミュレーションを繰り返しながら、立体部の態様を細かに確認したりあるいは画質調整等の修正を加えることもできる。
【0123】
このプリントシミュレーション処理動作について、第1の実施例に係わる立体画像装置1を例に挙げて説明する。
【0124】
図13は、立体プリントの対象となる画像情報の立体部について部分拡大ビュアーを用いて画質調整する際の処理イメージを示す図である。
【0125】
この画質調整処理に際しては、例えば、上述した方法で立体部を認識した後、該立体部を含む画像情報(立体プリントの対象となる画像情報)の編集画面に戻り、この画面に表示された原画像の中から画質調整を行なおうとする立体オブジェクトを選択する。
【0126】
図13の例において、同図(a)は、原画像の中の立体オブジェクトである文字部XをUIデバイス21により四角い枠で選択したイメージを示している。
【0127】
次いで、この選択された立体オブジェクト(文字部X)に対して、UIデバイス21により隆起指定の指示を与えると、プリントシミュレータ142は、図13(b)に示すように、当該立体オブジェクト(文字部X)に対して隆起部のボリュームと色を指定する入力ボックスを表示させる。
【0128】
この入力ボックスに対して、UIデバイス21を用いて所望のボリューム値、あるいは所望の色(赤,緑,青)の指定が行なわれた後、UIデバイス21から指定完了の指示を与えると、プリントシミュレータ142は、該立体オブジェクト(文字部X)に対応する画像情報からこの時に指定されたボリューム値及び色を反映した画像を生成し、図13(c)に示すような態様(指定されたボリュームと色が再現されている)で立体オブジェクト本体部の画像を表示させる。
【0129】
また、図13(a)で立体オブジェクト(文字部X)を選択した後、該立体オブジェクト(文字部X)に対してUIデバイス21から影部抽出指定の指示が与えられると、プリントシミュレータ142は、当該立体オブジェクト(文字部X)からその影部を抽出して、図13(d)に示すような態様で文字部Xの影部の画像を表示させる。
【0130】
次に、この文字部Xの影部の画像に対して、UIデバイス21から影部の色指定を指示することにより、プリントシミュレータ142は、図13(e)に示すように、影部の色を指定する入力ボックスを表示させる。
【0131】
ここで、入力ボックスに対して、UIデバイス21を用いて所望の色(赤,緑,青)の指定が行なわれた後、指定完了の指示を与えると、プリントシミュレータ142は、図13(f)に示すように、当該影部の画像をこの時に指定された色で表示部20に表示させる。
【0132】
また、図13(f)で文字部Xの影部を図13(e)にて指定された色で表示中〔若しくは、図13(d)に示す態様で文字部Xの影部の画像を表示中〕、UIデバイス21から拡大や縮小の指示が与えられると、プリントシミュレータ142は、当該文字部Xの影部の画像からこの時の指示内容(拡大/縮小)を反映した画像を生成し、図12(f)に示すような文字部Xの影部の拡大画像や縮小画像を表示させる〔図13(f)〕。
【0133】
そして、図13(a)〜図13(f)に示す手順を経て、立体オブジェクトの特徴(隆起部のボリュームや色)や、その影部の特徴(色やその縮小拡大)の指定が完了した後、UIデバイス21からプレビュー表示指示を与えると、プリントシミュレータ142は、それまでの指定により生成された文字部Xの本体部画像〔同図(c)参照〕とその影部の画像〔同図(f)〕とを合成して合成プレビュー画像を生成し、該合成プレビュー画像を拡大して図13(g)に示すように陰影技法により表現されるプレビュー(部分拡大ビュアー)として表示させる。
【0134】
なお、この部分拡大ビュアーのように、大プレビューを表示させる場合、制御部14(図3参照)では、元の画像情報を再読み込みし、解像度変換部141で拡大用の解像度変換を行なうか、あるいは拡大処理してプリントシミュレータ142に送るようにすれば良い。
【0135】
この部分拡大ビュアーを見て、立体オブジェクトの画質が好ましいものでない場合は、隆起部のボリュームや色、あるいは影部の色や大きさ等の条件を変えて指定し直して再度部分拡大ビュアーで表示させる作業を繰り返し実施することで、立体部の画質調整を行なうことができる。
【0136】
また、図13に示した部分拡大ビュアーを用いて画質調整が行なわれた立体部(立体オブジェクト)は、拡大したり、縮小したり、視点を変える(3次元的に回転させる)といった様々なシミュレーションを経てその態様を確認できる。
【0137】
図14は、立体オブジェクトの要部を拡大して確認する場合の操作と表示例を示す概念図である。
【0138】
この場合、立体オブジェクト(文字部X)をプレビューとして表示中、例えば、図14(a)に示すように、拡大表示の場所(小さい四角枠内)を例えばマウス21bを用いて選択し、更にこの時の選択領域を図14(b)に示す領域(大きい四角枠内)まで拡大するようにマウス21bをスクロールさせる操作を行なう。
【0139】
この時、プリントシミュレータ142は、マウス21bで最初に選択された領域の画像からスクロールが完了した時の領域に相当する大きさに拡大した画像を生成し、図14(b)に示す態様に表示させる。
【0140】
ユーザは、この拡大ビュアーを見ながら、例えば、陰影の大きさ等をより詳しく確認することができる。
【0141】
図15は、立体プリントの対象となる画像全体を3次元空間内で回転させてその中の立体オブジェクトの状態を確認する場合の操作と表示例を示す概念図である。
【0142】
この場合、立体オブジェクトを含む画像をプレビューとして表示している時に、例えば、マウス21bなどのポインティングデバイスを用いて同図の矢示方向に3次元的に回転すること、つまり視点を3次元的に変えることを指示する操作を行なう。
【0143】
この視点操作により、プリントシミュレータ142は、マウス21bからの回転指示に応じて対象となる画像全体を3次元的に回転した画像を生成し、同図に示す態様で表示させる。
【0144】
ユーザは、上記視点を適宜調整することで、立体オブジェクトを3次元的に観察しながら、例えば、立体部の高さのイメージをより詳しく確認することができる。
【0145】
また、3次元空間内で画像を回転させることによる立体オブジェクト確認ビュアーの変形例としては、当該3次元空間内に光源を設定し、マウス21b等のポインティングデバイスで光源位置を操作(移動)させながら、立体画像の表面の凹凸(質感)を強調するビュアーも考えられる。
【0146】
図16は、3次元空間内で光源の位置を操作しながら立体オブジェクトの質感を強調する質感強調ビュアーの操作イメージを示す図である。
【0147】
この場合、例えば、図15に示した視点操作により立体オブジェクト(文字部X)が3次元空間内で回転されて表示されている状態で、マウス21bを用いて光源Lの位置を3次元的に細かく移動させる操作を行ない、所望の位置に光源Lを移動させた状態で操作完了の指示を行なう。
【0148】
この操作完了指示により、プリントシミュレータ142は、当該立体オブジェクトに対応する画像情報から、この時の画像の回転状態と光源Lの位置関係からバンプマッピング手法(光の反射方向を小刻みに操作することによって凹凸があるように見せる)を用いてシミュレーション結果たる画像を生成し、質感強調ビュアーとして表示させる。
【0149】
この質感強調ビュアー上では、光源Lの位置により反射方向が決まり表面の凹凸が強調された立体オブジェクトが表示される。従って、ユーザは、この質感強調ビュアーを見ることにより、立体オブジェクトの表面の質感をより細かく確認できる。
【0150】
また、質感の確認後は、例えば、図13に示した手順で立体オブジェクトの隆起部のボリュームを再設定するなどしてから、再度、図16に示す視点並びに光源位置の操作を経て質感強調ビュアー上で立体オブジェクトの質感を再確認するといったことも行なえる。
【0151】
図17は、図16に示した視点並びに光源位置の操作が可能な質感強調ビュアーの表示例を示す図である。
【0152】
図17(a)は、用紙全体に発泡トナーを乗せ、テクスチャを出しながら、更に、文字部(X)に厚く発泡トナーを乗せて文字を立体化する時のビュアーイメージの例を示している。
【0153】
図17(a)において、a1,a2,a3は、それぞれ、光源Lの位置が異なり、この光源Lからの光の反射方向の違いによって用紙全体並びに文字部の表面が各々特有の質感(凹凸)を呈している。
【0154】
なお、この例のように、用紙全体に発泡トナーを乗せる場合には、文字部以外にも、全画像領域(用紙全体に相当する領域)に対しても隆起部のボリュームを設定する必要があることは言うまでもない。
【0155】
また、図17(b)は、文字部(X)にのみ発泡トナーを乗せて文字を立体化する時のビュアーイメージを示している。
【0156】
図17(b)において、b1,b2,b3は、それぞれ、光源Lの位置が異なり、この光源Lからの光の反射方向の違いによって文字部の表面が各々特有の質感(凹凸)を呈している。
【0157】
このように、画像処理装置1では、図13〜図17に示すような操作方法でプリントシミュレーションを繰り返し実施することにより、立体プリントの対象となる画像情報中の立体オブジェクトに対して所望の条件(隆起部のボリュームや色、影部の色や大きさ、表面の質感等)を設定することができる。
【0158】
ところで、上記プリントシミュレーションにおいては、立体部の隆起部のボリューム(発泡トナー量に相当)を、図13(b)に示す入力ボックスを用いて指定する操作方法について述べたが、これに限らず、例えば、圧力感知ペン21cを用いて行うこともできる。
【0159】
図18は、立体オブジェクトに対して圧力感知ペン21cを用いて発泡トナー量を設定する場合の操作イメージを示す図である。
【0160】
図18では、例えば、表示部20上に、上述した合成プレビュー画像〔図13(g)参照〕を表示した状態で、この時の立体オブジェクト(文字部X)の隆起させようとする部分を圧力感知ペン21cで描画する(書きなぞる)ことにより発泡トナー量を設定する様子を示している。
【0161】
この場合、隆起部の高さをより高くしたい部分はより大きな筆圧が加わるように(大きな力で押し付けるように)、また、隆起部の高さを低くしたい部分はより小さな筆圧が加わるように(押し付けの力を弱くするように)圧力感知ペン21cを描画操作する。
【0162】
この圧力感知ペン21cの描画操作に際してその筆圧が検知され、該筆圧の大きさが発泡トナーの量を示す情報(図13で説明した隆起部のボリュームに相当)として入力可能となる。
【0163】
図19は、圧力感知ペン21cの筆圧(圧力)と発泡トナー量との関係を示す図である。図19(a)において、矢印の長さの長短は、圧力感知ペン21cの筆圧の大小を示している。図19(b)は、図19(a)の筆圧に対応する発泡トナー量を示す図であり、筆圧が大きい程、発泡トナーの量が多くなり、筆圧が小さい程、発泡トナーの量が少なくなる。
【0164】
図20は、図18に示す操作により圧力感知ペン21cで発泡トナー量を設定する場合の信号処理の流れを示す図である。
【0165】
図20において、ユーザが、表示部20(モニタ)に表示されたプレビュー上の立体オブジェクトの所望の個所を圧力感知ペン21cで書きなぞると、この時の圧力感知ペン21cの位置及び筆圧が検出され、該検出された位置と筆圧を示す位置情報と圧力情報がペリフェラルI/F13(図20では図示せず)を通じて画像処理装置1の制御部14に入力される。
【0166】
制御部14では、上記位置情報をモニタ画面上の座標情報に変換すると共に、上記圧力情報を発泡トナーの量を示す濃度情報に変換し、これら座標情報及び濃度情報をプリントシミュレータ142に入力する。
【0167】
プリントシミュレータ142は、入力する座標情報及び濃度情報を解析し、表示部20上にプレビューとして表示された立体オブジェクトの形態を今回設定された濃度情報を反映した形態に更新して表示させる。また、これに合わせて、処理履歴記憶部143では、それまで記憶されていた処理履歴が今回の濃度情報の設定を反映した内容に更新される。
【0168】
なお、上述した視点操作ビュアー(図15参照)や質感強調ビュアー(図16参照)は、3次元空間に展開されたプレビューを前提とするものであるが、常に立体プリントの3次元プレビューを必要としない場合は、立体表示のオン/オフを切り替えるだけで運用するようにしても良い。
【0169】
図21は、立体画像表示のオン/オフ切り替えイメージを示す図である。同図(a)が立体画像表示のオフ時の表示イメージを示し、同図(b)が立体画像表示のオン時の表示イメージ(陰影付き表示)を示している。
【0170】
図21からも分かるように、立体画像表示のオフ時〔同図(a)参照〕には、立体プリントの対象となる画像情報中の立体オブジェクト(この例では、文字部X)が、当該立体プリントの対象となる画像に立体部の正面イメージが忠実な画像としてそのままプレビュー表示される。
【0171】
一方、立体画像表示のオン時〔同図(b)参照〕には、立体プリントの対象となる画像情報中の立体オブジェクト(この例では、文字部X)が、当該立体プリントの対象となる画像とは立体部の態様が異なる画像(この例では、陰影付け表示)としてプレビュー表示される。
【0172】
以上述べてきたプリントシミュレーションにおいて、UIデバイス21から指定された各種条件(隆起部のボリュームや色、影部の色等)に基づくプリントシミュレータ142での処理履歴は、逐次、処理履歴記憶部143に記憶される。
【0173】
そして、ユーザが、プレビュー画像上で、立体部に対して好ましい画質等が設定されたことを確認してUIデバイス21から最終確認指示操作を行なうと、制御部14は、当該最終確認時点で処理履歴記憶部143に記憶されている処理履歴に基づきジョブファイルを作成する。
【0174】
その後、UIデバイス21からある画像情報に対するプリント指示が入力された場合、該画像情報と当該画像情報に対応するジョブファイルとが合成されて立体プリンタ3に送出される。立体プリンタ3では、画像処理装置1から送出された画像情報とこれに対応するジョブファイルを用いて立体プリントを出力する。
【0175】
次に、画像処理装置1からのプリント指示に基づく立体プリンタ3のプリント動作について図22を参照して説明する。
【0176】
図22は、立体プリンタ3のプリント動作に係わる信号の流れを示す図である。
【0177】
図22において、画像処理装置1は、例えば、キーボード21aから立体プリントの開始を示すプリント指示が入力されると、制御部14が、スプール装置17から立体プリントの対象となる画像情報(例えば、プリントファイル60)を読み出すと共に、該画像情報に対応するジョブファイル(当該画像情報に対する処理履歴)を処理履歴記憶部143から読み出し、当該画像情報とジョブファイルを合成し、ネットワークI/F12を介して立体プリンタ装置3に送出する。
【0178】
立体プリンタ3は、画像処理装置1との間に介在するネットワーク5とのインタフェースを司るネットワークインタフェース(I/F)31、画像処理装置1からネットワークI/F31を介して受信した画像情報及びジョブファイルを用いて立体プリントデータを生成するための画像処理を行う画像処理部32、画像処理部32により生成された立体プリントデータに基づき立体プリントをプリントアウトする画像形成部33、装置全体の制御を行う主制御部34により構成される。
【0179】
この立体プリンタ3では、画像処理装置1からネットワーク5を介して送られてくる上記画像情報及びジョブファイルをネットワークI/F31により受信して画像処理部32に入力する。
【0180】
画像処理部32は、まず、ジョブファイルを解析し、立体部の領域を特定して分離すると共に、該立体部に対する指定条件(画像処理装置1でのプリントシミュレーションで指定された隆起部のボリューム等)に基づき当該立体部に乗せる発泡トナー量を決定する発泡トナー信号(発泡トナー階調データ)から成る発泡トナー用画像データを生成する。
【0181】
また、画像処理部32は、立体プリントの対象となる画像情報(この例では、プリントファイル)に対して、シェーデイング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理を施し、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)(各8bit)の4色の原稿色材階調データを生成する。
【0182】
更に、画像処理部32は、上記4色の原稿色材階調データと上記発泡トナー階調データを合成し、立体プリントデータとして画像形成部33に送出する。
【0183】
画像形成部33は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のトナー(通常トナー:非発泡トナー)像をそれぞれ形成可能な露光/現像部、並びに発泡トナー(H)像を形成可能な露光/現像部を有し、更には、各色の露光/現像部で形成された4色のトナー像及び発泡トナー像を多重転写(一次転写)する中間転写体、該中間転写体に多重転写されたトナー像を記録用紙に転写(二次転写)する転写部、該転写部によって上記トナー像が転写された記録用紙上に当該トナー像を定着する定着部を有する。
【0184】
画像処理部32で生成された、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)(各8bit)の4色の原稿色材階調データ及び発泡トナー階調データは画像形成部33のそれぞれ該当する露光/現像部に送られ、当該各露光/現像部毎に各色トナー像と発泡トナー像がそれぞれ形成される。
【0185】
次いで、これら各色トナー像と発泡トナー像は中間転写体に順次重ね合わせた状態で転写され、更にこの中間転写体から記録用紙上に一括転写される。
【0186】
ここで、中間転写ベルト体に多重転写されたトナー像をその後に記録用紙に転写した場合には、多重転写トナー像の順番が逆転し、発泡トナー像が最下層に転写される。
【0187】
これにより、記録用紙に多重転写されたトナー像を定着部により定着する際には、その時に加えられる熱により最下層の発泡トナーが発泡し、立体化する。また、この発泡により立体化した発泡トナー上に多重転写される各色のトナー像は、この時のトナー色数に対応するカラー画像となって定着される。
【0188】
結果として、立体化された発泡トナー(立体材料)上にカラー画像(色材)が形成された立体カラー画像が記録用紙上に形成される。
【0189】
なお、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0190】
例えば、図3及び図10の構成において、プリントシミュレータ142は、コンピュータのソフト処理で実現しても良いし、専用ハードウェアとして設けても良い。また、履歴記憶部143は専用のメモリであっても、コンピュータの汎用メモリの一部を利用するものであっても良い。
【0191】
また、図22のシステム構成において、立体プリンタ3がネットワーク5を介さず画像処理装置1に直接接続されるものであっても良い。ここで、立体プリンタ3が画像処理装置1に直接接続されるか、あるいは、両者を接続するネットワーク5の帯域が広い場合には、ジョブファイルの解析と各色の出力画像データ生成までを画像処理装置1のソフトウェアで処理し、立体プリンタ3に転送するという構成も可能である。
【0192】
また、本発明でいうプレビューとは、画像情報の印刷形態を模した画像を表示させる印刷プレビューに加え、各種アプリケーションソフトウェアでサポートされるレイアウト表示のような編集画面も含むものである。
【0193】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、表示された画像の態様からどこが立体部であるかを容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立体画像プリントシステムの全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明に係わる画像処理装置の機能構成を示すブロック図。
【図3】第1の実施例に係わる画像処理装置の制御部の詳細構成を示す図。
【図4】立体部を特定色で表示させるプレビュー画像の表示例を示す図。
【図5】立体部を陰影付けにより表示させるプレビュー画像の表示例を示す図。
【図6】立体部を点滅表示させるプレビュー画像の表示例を示す図。
【図7】立体部を3次元回転させ陰影付け表示させるプレビュー画像の表示例を示す図。
【図8】プリントアウト画像に忠実な画像と立体部の態様が異なる画像を選択的または一度に表示させるプレビュー画像の表示例を示す図。
【図9】プリントアウト画像に忠実な画像と立体部の態様が異なる画像を選択的または一度に表示させるプレビュー画像の別の表示例を示す図。
【図10】第2の実施例に係わる画像処理装置の制御部の詳細構成を示す図。
【図11】立体部/非立体部識別可能表示制御に基づく表示例を示す図。
【図12】立体部/非立体部識別可能表示制御に基づく別の表示例を示す図。
【図13】部分拡大ビュアーを用いた立体部の画質調整処理イメージを示す図。
【図14】立体オブジェクトの要部を拡大して確認する場合の操作と表示例を示す概念図。
【図15】画像全体を3次元回転させ立体オブジェクトを確認する場合の操作と表示例を示す概念図。
【図16】3次元空間内で光源位置操作可能な質感強調ビュアーの操作イメージを示す図。
【図17】質感強調ビュアーの表示例を示す図。
【図18】圧力感知ペンを用いて発泡トナー量を設定する場合の操作イメージを示す図。
【図19】圧力感知ペンの筆圧(圧力)と発泡トナー量との関係を示す図。
【図20】圧力感知ペンで発泡トナー量を設定する場合の信号処理の流れを示す図。
【図21】立体画像表示のオン/オフ切り替えイメージを示す図。
【図22】立体プリンタのプリント動作に係わる信号の流れを示す図。
【符号の説明】
1,1A…画像処理装置、10…装置本体部、11…スキャナインタフェース(I/F)、12…ネットワークインタフェース(I/F)、13…ペリフェラルインタフェース(I/F)、14…制御部(CPU)、141…解像度変換部、142…プリントシミュレータ、143…処理履歴記憶部、144…立体部/非立体部判別部、15…ビデオメモリ、16…記憶部、17…スプール装置、18…内部バス、20…表示部、21ユーザインタフェース(UI)デバイス…、21a…キーボード、21b…マウス、21c…圧力感知ペン、3…立体プリンタ、31…ネットワークインタフェース(I/F)、32…画像処理部、33…画像形成部、34…制御部、5…ネットワーク、60…プリントファイル、65,70,70−1,70−2,70−3,70−4,70−5,70−6…プレビュー画像、66−1,66−2,66−3,66−4…オブジェクト判別画像

Claims (19)

  1. 立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報から、前記画像情報の画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像を生成する画像生成手段と、
    前記画像生成手段で生成した画像を表示装置に表示させる表示制御手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像生成手段は、
    立体部が特定色で成る画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像生成手段は、
    立体部に陰影を付けた画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記画像生成手段は、
    立体部が点滅する画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記画像生成手段は、
    形成される画像全体を斜めから3次元的に見た状態で、かつ立体部の高さが表現された画像を生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記表示制御手段は、
    前記画像生成手段で生成された画像と、前記画像情報の画像とを、選択的または一度に表示させる
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報の画像を表示装置に表示させる画像処理装置において、
    表示された画像に含まれるオブジェクトのいずれかを特定する特定情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された特定情報により特定されるオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを判別する判別手段と、
    前記判別手段の判別結果に基づき、前記指定されたオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを通知する通知手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記通知手段は、
    前記判別手段により立体部と判定されたオブジェクトを、前記表示装置にハイライト表示させる
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 前記通知手段は、
    前記判別手段の判別結果を示すテキスト情報を前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  10. 立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報から、前記画像情報の画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像を生成する画像生成機能と、
    前記画像生成機能で生成した画像を表示装置に表示させる表示制御機能と
    をコンピュータに実現させることを特徴とする画像処理プログラム。
  11. 前記画像生成機能は、
    立体部が特定色で成る画像を生成する
    ことを特徴とする請求項10記載の画像処理プログラム。
  12. 前記画像生成機能は、
    立体部に陰影を付けた画像を生成する
    ことを特徴とする請求項10記載の画像処理プログラム。
  13. 前記画像生成機能は、
    立体部が点滅する画像を生成する
    ことを特徴とする請求項10記載の画像処理プログラム。
  14. 前記画像生成機能は、
    形成される画像全体を斜めから3次元的に見た状態で、かつ立体部の高さが表現された画像を生成する
    ことを特徴とする請求項10記載の画像処理プログラム。
  15. 前記表示制御機能は、
    前記画像生成機能で生成された画像と、前記画像情報の画像とを、選択的または一度に表示させる
    ことを特徴とする請求項10記載の画像処理プログラム。
  16. 立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報の画像を表示装置に表示させる画像処理プログラムにおいて、
    表示された画像に含まれるオブジェクトのいずれかを特定する特定情報を入力する入力機能と、
    前記入力機能により入力された特定情報により特定されるオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを判別する判別機能と、
    前記判別機能の判別結果に基づき、前記指定されたオブジェクトが立体部であるか非立体部であるかを通知する通知機能と
    をコンピュータに実現させることを特徴とする画像処理プログラム。
  17. 前記通知機能は、
    前記判別機能により立体部と判定されたオブジェクトを、前記表示装置にハイライト表示させる
    ことを特徴とする請求項16記載の画像処理プログラム。
  18. 前記通知機能は、
    前記判別機能の判別結果を示すテキスト情報を前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする請求項17記載の画像処理プログラム。
  19. 立体部を有する画像が媒体に形成される画像情報から、前記画像情報の画像とは立体部または立体部近傍の態様が異なる画像を生成し、
    生成した画像を表示装置に表示させる
    ことを特徴とする画像処理方法。
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