JP4166867B2 - Piezoelectric transformer element and casing method thereof - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、冷陰極管の点灯等に用いて好適な圧電トランス素子及びそのケーシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノート型のパーソナルコンピュータ等の液晶表示器のバックライトには、一般的に冷陰極管が用いられている。この冷陰極管は、点灯時に1kV程度の高電圧を必要としながらも、連続点灯中には数100V程度の電圧を必要とし、点灯時に必要な電圧と比較して極端に低い電圧で連続点灯させることができる。このような冷陰極管の動作特性は、圧電トランス素子が有する動作特性に類似しているため、近年、冷陰極管用の電源として圧電トランス素子を備える昇圧モジュールが用いられるようになってきている。
【0003】
圧電トランス素子としては、例えば図21に示すようなローゼン(Rosen)型の圧電トランス素子が一般に広く知られている。
【0004】
図21は、一般的なローゼン型の圧電トランス素子を示す斜視図である。同図において、圧電トランス素子106は、短冊形状を有しており、同図左側の半分は入力領域、そして同図右側の半分は出力領域である。入力領域の上部及び下部には、入力電圧を印加する入力電極である外部電極101,102、そして出力領域の端面には、昇圧された交流電圧を取り出す出力電極である外部電極103が設けられている。圧電トランス素子106の材質及び長さから求まる共振周波数を有する交流電圧(入力電圧)を、外部電極101,102の間に印加すると、圧電トランス素子106は長手方向に機械的な振動を起して共振する。この機械的な振動により、入力側及び出力側に共通のグランド電極としての外部電極101または外部電極102の何れか一方の電極と、外部電極103との間には、昇圧された交流電圧が発生する。ここで、出力電圧と入力電圧との比である昇圧比は、出力電極間の距離と入力電極間の距離との比に比例する。
【0005】
従来、圧電トランス素子には、図21に示したような単板型の圧電トランス素子が用いられていたが、単板型の圧電トランス素子を備えた昇圧モジュールでは、10倍程度の昇圧比しか得られないため、ノートパソコン用の冷陰極管を点灯させるためには前段に更に昇圧用の巻線トランスを備える必要があった。そこで、入力領域の圧電体層の電極間距離を小さくする、即ち、厚みの薄い圧電体と内部電極とを複数積層した構造の圧電トランス素子を形成することにより、単板型の圧電トランス素子と比較して昇圧比が高く、前段の巻線トランスを不要とする試みがなされている。
【0006】
このような積層型の圧電トランス素子では、入力領域の各電極間の電気的接続が必須であり、その接続方法として、例えば、特開平7−302938号では、図24に示すように、外部電極301,302の入力領域の各内部電極301a,302a間の導通を取るための電極305を圧電トランス素子306の側面或いは端面のコーナーに設ける方法が提案されている。また、本願出願人は、先行する特願平8−52553号において、圧電トランス素子の入力領域の内部で複数積層された内部電極の層間を接続する2本の柱状の導体(以下、層間接続導体)によって交互に接続する方法を提案している。
【0007】
このような圧電トランス素子を回路基板に実装する場合には、高圧部分が露出しないように該圧電トランス素子を収納ケースに入れて使用する場合が多い。従来の積層型の圧電トランス素子では、図21の外部電極101,102と同様に、入力領域の上下面に設けた外部電極に、はんだ或いは導電性接着剤によってリード線を接着している。圧電トランス素子の利点としては、圧電トランス素子の厚みが薄いということが挙げられているが、このようなリード線が接続された圧電トランス素子を回路基板に実装するときには、少なくともリード線の直径以上の余裕が素子と基板との間に必要であり、また、圧電トランス素子の上面側にもリード線の直径以上の空間が必要となるため、収納ケースの厚みは増し、厚みが薄いという圧電トランス素子の利点が生かし切れない。
【0008】
また、収納ケースを設計する際には、リード線の直径及びリード線を接着するためのはんだ或いは導電性接着剤の厚みを見込んで設計する必要が有るため、該ケースの厚みを高めに設計する必要がある。従って、実装後の圧電トランス素子のモジュールの厚みには、“接着用の見込み厚み”が加えられることとなり、更に高さが増してしまう。
【0009】
この対策として、例えば、特開平9−116250号では、図22及び図23に示すように、圧電トランス素子206を長手方向側面の節部分において収納ケース205の端子210A及び端子210Bにより固定すべく、当該素子の一次側には、その上下面に入力電極201及び202を設け、その入力電極を当該素子の側面にそれぞれ延長したリード電極201a及び202aが設けられている。また、当該素子の二次側には、その両側面に出力電極204が設けられている。このような構造によれば、収納ケースの厚みを薄くすること、並びに実装作業の工程を簡略化することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ノート型のパーソナルコンピュータ、或は近年では携帯型の情報端末の発達に伴い、本体の小型化への要望は更に高まっている。このため、液晶表示器と本体との寸法差も小さくなリつつある。液晶表示器のバックライト用昇圧モジュールは、一般に液晶表示器の周囲に配置されるため、液晶表示器がパーソナルコンピュータ等の本体の外形寸法に近づけば近づく程、昇圧モジュールの狭幅化が要求される。
【0011】
しかしながら、上述した従来のケーシング方法では、収納ケースの厚み、或いはモジュール厚みを薄くすることは可能であるものの、ケースの幅を狭くすることはできない。
【0012】
そこで本発明は、実装する際に必要な短手方向の高さ及び幅を小さくすることができる圧電トランス素子及びそのケーシング方法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の圧電トランス素子は以下の構成を特徴とする。
【0014】
即ち、厚み方向に分極されると共に入力電極が形成された入力領域と、長手方向に分極されると共に出力電極が形成された出力領域とを有する積層構造の圧電トランス素子であって、複数の圧電体の層間に配置された前記入力電極としての複数の内部電極と、前記入力領域側の前記圧電トランス素子の長手方向の端面に設けられた第1及び第2の外部電極と、前記出力領域側の前記圧電トランス素子の長手方向の端面に設けられた前記出力電極とを有し、前記複数の内部電極は、前記第1及び第2の外部電極に1層毎に交互に接続されており、且つそれらの外部電極は、入力電圧を印加するための電極であることを特徴とする。これにより、当該圧電トランス素子を他の部材に実装する際、該素子の長手方向の端面だけで接続可能な構造とし、実装する際に必要な短手方向の高さ及び幅を小さくする。
【0015】
更に好ましくは、前記入力領域側の前記圧電トランス素子の長手方向に平行な側面に設けられた第3及び第4の外部電極を有し、前記複数の内部電極は、前記第3及び第4の外部電極にも1層毎に交互に接続されているとよい。
【0016】
また、更に好ましくは、前記入力領域の内部に設けられた複数の柱状導体を有し、その複数の柱状導体により、前記複数の内部電極は、1層毎に交互に接続されているとよい。
【0017】
これらの構成により、当該圧電トランス素子を駆動できなくなる可能性を顕著に低減する。
【0018】
尚、前記第3及び第4の外部電極、或いは前記複数の柱状導体は、前記圧電トランス素子の振動の節に相当する位置に設けるとよい。
【0019】
または、上記の目的を達成するため、本発明の圧電トランス素子のケーシング方法は以下の構成を特徴とする。
【0020】
即ち、上述した各構成を有する圧電トランス素子を収納ケースに装着するケーシング方法であって、前記収納ケースの長手方向の両端面に複数の実装端子を設け、前記圧電トランス素子を前記収納ケースに挿入することにより、前記複数の実装端子に、前記第1及び第2の外部電極、並びに出力電極をそれぞれ当接させ、該当接部分を、それぞれ導電性の接続材により固定することを特徴とする。これにより、当該圧電トランス素子を、該素子の長手方向の端面だけで接続可能な収納ケースに装着し、実装する際に必要な短手方向の高さ及び幅を小さくすると共に、製造工程を簡略化する。
【0021】
或いは、上述した各構成を有する圧電トランス素子を収納ケースに装着するケーシング方法であって、前記収納ケースの内側の、前記圧電トランス素子を収納したときにその素子の長手方向の両端面が位置する近傍の位置に突起を設け、その突起によって前記圧電トランス素子を支持し、前記第1及び第2の外部電極と前記収納ケースの長手方向の端面に設けた複数の実装端子とを、それぞれリード線を介して接続し、前記出力電極と、前記収納ケースの長手方向のもう一方の端面に設けた実装端子とを、リード線を介して接続することを特徴とする。これにより、当該圧電トランス素子を、該素子の長手方向の端面だけで接続可能な収納ケースに装着し、実装する際に必要な短手方向の高さ及び幅を小さくする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る圧電トランス素子の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。尚、以下の説明において、圧電トランス素子の長手方向の端面とは、該素子をλモードやλ/2モード等で駆動した場合に振動の節となる位置を含まない面をいう。
【0023】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態としての圧電トランス素子を示す斜視図である。図2は、図1の圧電トランス素子の正面図である。また、図3は、図2のA−A’断面図である。
【0024】
図1から図3に示すように、圧電トランス素子6の入力領域の長手方向の端面には、入力電圧を印加するための外部電極1及び2が設けられている。もう一方の出力領域の長手方向の端面には、昇圧された高電圧を取り出す外部電極3が設けられている。また、圧電トランス素子6の入力領域には、内部電極1a,2aが薄板状の圧電体シート(後述する焼成前の圧電体シート8に相当)を挟んで交互に複数積層され、且つ内包された構造を有している。また、内部電極1a,2aには、それぞれ外部電極1,2と接続するための突起を有している。尚、各内部電極は、圧電トランス素子に内包する構造ではなく、側面に露出した構造としてもよい。
【0025】
次に、このような構造を有する圧電トランス素子6の製造工程を図4及び図5を参照して説明する。
【0026】
図4及び図5は、本発明の第1の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。この圧電体シートを交互に積層して所定の形状に切り出すことにより、外部電極1から3が設けられていない圧電トランス素子6の形状が構成される。
【0027】
(1)はじめに、Pb(Zr,Ti)O3系の圧電材料粉末100重量部に対して、水25重量部、エマルジョン型のアクリル系バインダ10重量部を配合し、ボールミルでスラリーを作製する。このスラリーから、ドクターブレード装置を用いて厚みが130μmの圧電体シートを得る。厚みが130μmのシートを焼成することにより、焼成後の厚みは100μmとなる。
【0028】
(2)次に、得られた圧電体シート8を、100mm×100mmに切断して印刷用フレームに貼り、スクリーンマスクを用いて内部電極1a及び2aとなるAg−Pdペーストを印刷する。印刷する際の内部電極1a及び2aの外寸は、焼成後に16mm×4.6mmとなるようにし、積層したときに入力領域に位置するように印刷する。また、内部電極1a及び2aは、その一部が素子端面に露出して外部電極1及び2とそれぞれ接続できるように、長方形の1辺に突起のある形状とする。また、内部電極1a及び2aを、外部電極1及び2と1層毎に交互に接触させるため、積層したときに奇数番目になるシート(図5)及び偶数番目になるシート(図4)の2種類の形状のスクリーンマスクを用いる。
【0029】
(3)内部電極1a及び2aを印刷した圧電体シート8を各10層交互に積層し、最上層に電極を印刷していない圧電体シートを重ねて100℃−30MPaで熱圧着する。これをアルミナの匣を用いて大気中1150℃で2時間焼成する。尚、圧電体シートを21枚積層して焼成することにより、焼成後の素子厚みは、2.2mmになる。
【0030】
(4)焼成後、ダイヤモンドカッターによって32mm×5mmの寸法の複数の素子に切り分ける。そして、切り分けられた素子の入力領域の端面に露出している内部電極1a及び2aの突起部分に、外部電極1及び2となる幅2mmのAgペーストをそれぞれ印刷する。また、当該素子の出力領域の端面には、外部電極3となるAgペーストを印刷する。そして、Agペーストが印刷された素子を700℃の焼成炉に投入し、当該ペースト部分を焼成することにより、外部電極1,2,3を形成する。
【0031】
(5)焼成された素子を150℃の絶縁油に入れ、入力領域を3kV/mmの電界強度で30分間分極する。次に、入力領域の外部電極を短絡し、この短絡部分と出力領域端部の外部電極との間に1.5kV/mmの直流電圧を印加して30分間分極を施し、圧電トランス素子6を得る。
【0032】
以上、本実施形態で説明した圧電トランス素子6は、入力電圧を印加するための外部電極1,2を、当該素子の長手方向の端面に形成した。これにより、従来の圧電トランス素子のように素子側面に入力電圧の印加用のリード線や外部電極を設ける必要がないため、リード線や外部電極を含めたときの素子の短手方向の高さ及び幅を低減することができる。
【0033】
また、内部電極1a,2aの形状に突起を設け、その突起を素子端面に露出させ、外部電極1,2と接続する構造にした。これにより、製造工程において、内部電極同士を電気的に接続する工程と入力領域用の外部電極を形成する工程とを1つの工程にまとめることができる。
【0034】
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態としての圧電トランス素子を示す斜視図である。図7は、図6の圧電トランス素子の正面図である。また、図7に示す圧電トランス素子のB−B’断面図は、図3に示した断面図と同様である。
【0035】
図6及び図7に示すように、圧電トランス素子16の入力領域の長手方向の端面及び出力領域の長手方向の端面の構造は、第1の実施形態の圧電トランス素子6と同様である。また、内部電極11a及び12aの積層構造も第1の実施形態の圧電トランス素子6と略同様であるが、内部電極11a及び12aには、当該素子の長手方向の第1の突起の他に、更に短手方向の第2の突起が設けられている。本実施形態では、この突起を圧電トランス素子16の側面に露出させ、外部電極4,5と接続する構造を有する。尚、内部電極11a及び12aに設ける第2の突起、そして外部電極4,5は、好ましくは、圧電トランス素子16としての振動の節に相当する位置に形成するとよい。
【0036】
次に、このような構造を有する圧電トランス素子16の製造工程を図8及び図9を参照して説明する。
【0037】
図8及び図9は、本発明の第2の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。この圧電体シートを交互に積層して所定の形状に切り出すことにより、外部電極3,4,5,11,そして12が設けられていない圧電トランス素子16の形状が構成される。
【0038】
(1)まず、第1の実施形態と同様の方法で圧電体シート8を製造し、フレームに貼る。本実施形態では、図8及び図9に示すように、素子の端面と側面とで各層の電気的な接続がなされるようにするため、内部電極11a及び12aは長方形の2辺に突起のある形状としている。
【0039】
(2)内部電極11a及び12aを印刷した圧電体シート8を各10層交互に積層し、最上層に電極を印刷していない圧電体シートを重ねて100℃−30MPaで熱圧着する。これをアルミナの匣を用いて大気中1150℃で2時間焼成する。
【0040】
(3)焼成後、ダイヤモンドカッターによって32mm×5mmの寸法の複数の素子に切り分ける。そして、切り分けられた素子の入力領域の端面及び側面に露出している内部電極11a及び12aの突起部分に、外部電極11,12,4,そして5となる幅2mmのAgペーストをそれぞれ印刷する。また、当該素子の出力領域の端面には、外部電極3となるAgペーストを印刷する。そして、Agペーストが印刷された素子を700℃の焼成炉に投入し、当該ペースト部分を焼成することにより、外部電極11,12,4,そして5を形成する。この時点で複数の内部電極11aには、外部電極11及び外部電極5が電気的に接続された状態となる。また、複数の内部電極12aには、外部電極12及び外部電極4が電気的に接続された状態となる。また、本実施形態において、焼成された外部電極4,5の厚さは、数μmから10μm程度であることは言うまでもない。
【0041】
(4)焼成された素子を150℃の絶縁油に入れ、入力領域を3kV/mmの電界強度で30分間分極する。次に、入力領域の外部電極を短絡し、この短絡部分と出力領域端部の外部電極との間に1.5kV/mmの直流電圧を印加して30分間分極を施し、圧電トランス素子16を得る。
【0042】
以上、本実施形態で説明した圧電トランス素子16は、内部電極と端面及び側面の2箇所の外部電極とが接続された構造としたため、当該素子を駆動できなくなる可能性を顕著に低減することができ、第1の実施形態と比較して信頼性に優れた圧電トランス素子を実現することができる。また、焼成された外部電極4,5の厚さは数μmから10μm程度と極めて薄いため、圧電トランス素子16を収納ケースに装着する際、外部電極4,5のために当該ケースの短手方向の長さ(幅)を敢えて大きく設計する必要はない。
【0043】
[第3の実施形態]
第2の実施形態では、電気的な接続の信頼性を向上すべく圧電トランス素子16の側面に外部電極4,5を設けた。本実施形態では、外部電極4,5に相当する導体として、従来の技術の欄でも説明した柱状の2本の層間接続導体を素子の内部に設けることにより、第2の実施形態の圧電トランス素子16と同等の電気的な接続の信頼性を実現する。
【0044】
本実施形態に係る圧電トランス素子26において、外形形状は図1及び図2に示す圧電トランス素子6と同様なため説明を省略する。
【0045】
図10は、本発明の第3の実施形態としての圧電トランス素子の断面図であり、図2のA−A’断面図である。同図に示すように、圧電トランス素子26の入力領域の内部には、内部電極21a,22aが薄板状の圧電体シート(焼成前の圧電体シート8に相当)を挟んで交互に複数積層され、且つ当該素子に内包された構造を有している。また、層間接続導体25aと複数の内部電極21a、そして、図10には切断面の都合上不図示の層間接続導体25bと複数の内部電極22aとはそれぞれ接続されている。更に、第1の実施形態と同様に、内部電極21a,22aには、圧電トランス素子26の長手方向の端面側に、それぞれ外部電極21,22と接続するための突起を有している。
【0046】
尚、層間接続導体25a,25bの形成位置は、圧電トランス素子26の入力領域であればどの位置でも構わないが、本実施形態では、当該素子の振動を妨げないように振動の節に相当する位置に形成する。
【0047】
また、各内部電極は、圧電トランス素子に内包する構造ではなく、側面に露出した構造としてもよい。
【0048】
次に、このような構造を有する圧電トランス素子26の製造工程を図11から図13を参照して説明する。
【0049】
図11は、本発明の第3の実施形態としての層間接続導体用の穴が形成された圧電体シートを示す図である。また、図12及び図13は、本発明の第3の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。この圧電体シートを交互に積層して所定の形状に切り出すことにより、外部電極3,21,そして22が設けられていない圧電トランス素子26の形状が構成される。
【0050】
(1)まず、第1の実施形態と同様の方法で圧電体シート8を製造し、フレームに貼る。そして、複数の圧電トランス素子26として切り分けた時に当該素子の共振の節となる位置2ヶ所に、層間接続導体25a,25bとなるペーストを充填するための孔を、焼成後にφ0.12mmとなる大きさに開ける。この状態を図11に示す。これらの孔には、Ag−Pdペーストを、メタルマスクを用いた印刷法で充填した。
【0051】
(2)図11の状態の圧電体シート8に、スクリーンマスクを用いて内部電極21a,22aとなるAg−Pdペーストを印刷した。内部電極21a及び22aを、層間接続導体25a及び25bと1層毎に交互に接触させるため、積層したときに奇数番目になるシート(図13)及び偶数番目になるシート(図12)の2種類の形状のスクリーンマスクを用いる。尚、第1の実施形態と同様に、焼成後に圧電トランス素子26の長手方向の端面側に位置する部分に、突起を設けることは言うまでもない。
【0052】
(3)内部電極21a,22aを印刷した圧電体シート8を各10層交互に積層し、最上層に電極を印刷していない圧電体シートを重ねて100℃−30MPaで熱圧着する。これをアルミナの匣を用いて大気中1150℃で2時間焼成する。尚、圧電体シートを21枚積層して焼成することにより、焼成後の素子厚みは、2.2mmになる。
【0053】
(4)焼成後、ダイヤモンドカッターによって32mm×5mmの寸法の複数の素子に切り分ける。そして、切り分けられた素子の入力領域の端面に露出している内部電極21a及び22aの突起部分に、外部電極21及び22となる幅2mmのAgペーストをそれぞれ印刷する。また、当該素子の出力領域の端面には、外部電極3となるAgペーストを印刷する。そして、Agペーストが印刷された素子を700℃の焼成炉に投入し、当該ペースト部分を焼成することにより、外部電極1,2,3を形成する。
【0054】
(5)焼成された素子を150℃の絶縁油に入れ、入力領域を3kV/mmの電界強度で30分間分極する。次に、入力領域の外部電極を短絡し、この短絡部分と出力領域端部の外部電極との間に1.5kV/mmの直流電圧を印加して30分間分極を施し、圧電トランス素子26を得る。
【0055】
以上、本実施形態で説明した圧電トランス素子26は、内部電極、外部電極、そして層間接続導体がそれぞれ接続された構造を有するため、第2の実施形態と同様に信頼性に優れた圧電トランス素子26を実現することができる。
【0056】
[第4の実施形態]
本実施形態では、上述した第1から第3の実施形態に係る圧電トランス素子を、収納ケースに装着するケーシング方法を説明する。以下の説明では、その一例として、上述した第1の実施形態で説明した圧電トランス素子6を収納ケースに装着するケーシング方法を説明する。
【0057】
図14は、本発明の第4の実施形態としての圧電トランス素子が装着された収納ケースを示す斜視図である。また、図15は、図14のC−C’断面図である。尚、図15において、圧電トランス素子6の内部構造に係る断面の部分の表現は省略している。
【0058】
図14及び図15に示すように、収納ケース31は、絶縁性の樹脂で形成されており、L32mm×W5.2mm×D2.4mmの内部寸法を有する(但し、長さLは、実装端子32及び33と実装端子34との間の距離とする)。収納ケース31両端面には、入力電圧を印加する実装端子32及び33,そして出力電圧を取り出す実装端子34が一体に形成された構造を有する。
【0059】
このような構造を有する収納ケース31への圧電トランス素子6の装着方法としては、まず、当該ケースに圧電トランス素子6を挿入することにより、外部電極1,2,3と、実装端子32,33,34とをそれぞれ当接させる。そして、各当接部分は、導電性の接続材としてのはんだ、或は導電性の接着剤で固定する。これにより、圧電トランス素子6を、収納ケース31の内部へ固定すると共に実装端子との電気的な接続を行う。
【0060】
圧電トランス素子6は、λモードで駆動する場合は当該素子の端部から当該素子の長さの1/4の位置が共振の節となる。また、λモードで駆動された圧電トランス素子6が共振状態にある場合、当該素子の全体としての長さは略一定に保たれる。従って、圧電トランス素子6の両端面を収納ケース31に固定しても、共振によって固定状態が劣化することはない。
【0061】
このように、本実施形態の収納ケース31は、圧電トランス素子6を当該素子の端面にて固定し、且つ当該ケースの実装端子と当該素子との電気的な接続を実現する。このため、収納ケース31の短手方向の長さ(幅)及び高さ(深さ)は、圧電トランス素子自体の幅及び高さを考慮した寸法にすればよく、収納ケースの幅を狭く、且つ高さを低くすることができ、リード線等を使用しないため、製造工程も簡略化できる。
【0062】
[第5の実施形態]
本実施形態では、第4の実施形態で採用したところの、圧電トランス素子の長手方向の両端面にて固定する方法を基本とする他のケーシング方法を説明する。以下の説明では、一例として、上述した第1の実施形態で説明した圧電トランス素子6を装着する場合について説明する。
【0063】
図16は、本発明の第5の実施形態としての圧電トランス素子が装着された収納ケースを示す斜視図である。また、図17は、図16のD−D’断面図である。尚、図17において、圧電トランス素子6の内部構造に係る断面の部分の表現は省略している。
【0064】
図16及び図17に示すように、収納ケース41は、絶縁性の樹脂で形成されており、L32.6mm×W5.2mm×D2.4mmの内部寸法を有する。また、収納ケース41の内部には、端部から0.4mmの2ヶ所、即ち、圧電トランス素子6の長手方向の両端面の近傍位置に、当該素子を収納ケース41の内部において固定する0.1mmから0.15mm程度の高さを有する突起45が設けられている。この突起45にエポキシ系接着剤を塗布することにより、圧電トランス素子6は、収納ケース41内部に固定される。
【0065】
尚、突起45は、収納ケース41内部の底面にだけ設ける構造としてもよい。
【0066】
また、収納ケース41の両端面には、入力電圧を印加する実装端子42及び43、そして出力電圧を取り出す実装端子44が一体に形成された構造を有する。これらの実装端子は、金属部材で形成されている。本実施形態において、外部電極1,2,3と実装端子42,43,44との電気的な接続は、φ0.26mmのリード線をそれぞれはんだ付け、或は導電性の接着剤により接続することにより行う。
【0067】
尚、収納ケース41への圧電トランス素子6の固定に先立って、リード線46は、当該素子の各外部電極に予め接続しておくことは言うまでもない。
【0068】
また、収納ケース41の内部に設ける突起45の形状は、線状の連続した形状であっても、不連続な複数の突起としてもよい。
【0069】
また、突起45の形状は、図16及び図17に示す形状に限られるものではなく、例えば、図18に要部断面図として示す収納ケース41Aの突起45Aのように、圧電トランス素子6を当該素子の長手方向の両端面の近傍位置にて固定可能な形状に成形しても良い。
【0070】
このように、本実施形態では、収納ケース41及び41Aの実装端子と圧電トランス素子6の外部電極との電気的な接続を、リード線46を介して当該ケースの端面部分にて行う構造とした。このため、リード線を接続する製造工程は多くなるが、収納ケース41内で圧電トランス素子6を確実に支持することができる。
【0071】
尚、上述した各実施形態では、入力電圧を印加する外部電極を素子端面に形成するため、当該素子の入力領域の上下面の外部電極は不要となるが、分極工程において当該素子の上下面に外部電極が必要な場合には設けてもよい。
【0072】
また、上述した各実施形態における圧電トランス素子や電極等の寸法は一例であり、それらの値に限られるものではないことは言うまでもない。
【0073】
[両端面にて圧電トランス素子を固定する方法についての考察]
ここで、上述した第4及び第5の実施形態にて説明したケーシング方法、即ち、両端面にて圧電トランス素子を固定する方法について考察する。
【0074】
収納ケースへの圧電トランス素子の従来の収納方法は、前述の従来技術における図23の圧電トランス素子206及びその収納ケース205のように、圧電トランス素子の共振状態における節の位置(以下、節の位置と称する)にて当該素子を支持する方法が一般的である。これは、媒質(この場合、圧電トランス素子を構成する個々の素材)が所謂、縦波(疎密波)を起こしており、且つその縦波が定常波であるときには、その定常波の節において媒質の変位はゼロであり、節と節との位置間隔は所定値である、という従来からの一般的な振動に関する知識に基づいている。従って、圧電トランス素子の従来の収納方法(固定方法)において、当該素子の固定位置は、λモード、即ち、圧電トランス素子を駆動する電圧の1波長(λ)分の長さが当該素子の長手方向の長さ2Lである駆動モードにおいて、当該素子の両方の端面からL/2の位置である2ケ所の節の位置が最適であり、共振状態を減衰させないためには、これらの節の位置から外れずに如何に当該素子を支持(固定)するかが大きな課題とされている。言い換えると、λモードにおいては、圧電トランス素子の長手方向の両端面は共振の腹とみなされ、当該素子の変位は、それら腹の位置において最大値を採ると考えられている。このため、当該素子を共振の腹の位置、即ち当該素子の両端面にて支持するという、上記本願の技術思想は試みられていない。
【0075】
しかしながら、本願出願人は、圧電トランス素子、その素子の駆動回路及び収納ケースに関する鋭意研究を進めていく過程において、圧電トランス素子の長手方向の両端面で当該素子を支持し、その支持された状態の圧電トランス素子をλモードで共振させてみたとこところ、従来と同様の節の位置にて圧電トランス素子を支持する場合と略同等の昇圧効率が得られた。
【0076】
図19及び図20は、第4及び第5の実施形態に係る圧電トランス素子の支持方法と、圧電トランス素子を節にて支持する従来の方法とを比較した結果を示す図であり、図19はλモード、図20はλ/2モードにて圧電トランス素子を駆動した場合の測定結果を示している。
【0077】
測定に際しては、第1の実施形態にて説明した図1から図3に示す構造の圧電トランス素子を、第4及び第5の実施形態に係る方法で支持した。また、従来例に係る支持方法については、第1の実施形態にて説明した図1から図3に示す構造の圧電トランス素子を節にて支持し、外部からの駆動はリード線を介して行なった。また、圧電トランス素子を駆動するときの測定条件は、何れの場合も負荷を50kΩ、出力を4Wとした。
【0078】
測定した結果は、図19及び図20に示すように、第4及び第5の実施形態に係る方法で支持した場合の昇圧比及び効率/%が従来の支持方法と比較して僅かに劣るものの、その差は実用上問題となる程ではなく、この事象は、前述した従来の考え方により予想される結果とは異なるものである。
【0079】
以下、この事象について考察する。圧電トランス素子の長手方向の両端面で当該素子を支持しても、良好な昇圧特性(共振特性)が得られるということは、圧電トランス素子が共振状態にあるとき、当該素子の全体としての長さは略一定に保たれているためと考えることができる。即ち、本願出願人は、圧電トランス素子が駆動により共振を起こしているときには、当該素子の全長は保持されていることを見い出した。このことは、圧電トランス素子を収納ケースの内部に固定するに際して、当該素子の長手方向の両端面、或いはその両端面の近傍位置にて固定しても、当該素子の昇圧効率の低下を招く共振状態の減衰、並びに、収納ケース内における素子の固定状態の劣化は招かないということを意味する。そこで、上述した第4及び第5の実施形態では、第1の実施形態にて説明した圧電トランス素子6を、収納ケース31,41,或いは41Aに、当該素子の長手方向の両端面にて固定した。
【0080】
また、本願出願人は、上記の事象を解明すべく文献調査を行なったところ、圧電トランスの共振時の変位は、数1にて表わすことができることが判った。即ち、エレクトロニク・セラミクス,1976年夏号,「 圧電トランスの振動モードと表面電荷・電位分布(山形積治著、P44〜P50)」の式(17))によれば、変位ξ(x)は、
【0081】
【数1】
【0082】
但し、ξ (x):時間tにおける位置xの媒質の変位量[mm],A:所定の係数,m:振動モード,λモードではm=2,2L:圧電トランス素子の長手方向の長さ[mm],x:同素子の一方の端部から任意の点までの距離[mm],e:自然対数の底,j:−1の平方根,v:素子内での音速[mm/sec],t:任意の時間[sec],ε:誘電率[F/mm],である。
【0083】
ここで、λモード(m=2)の駆動における圧電トランス素子の長手方向の全長は、上記の数1を、x=0から2Lまで積分することによって求められ、その結果は、時間tに関わらず所定値となる。即ち、この積分計算の結果は、圧電トランス素子をλモードで駆動しても、当該素子の両端面間の距離は変化しないということを表わしており、本願出願人が実験により見い出した事象を説明するものと考えられる。
【0084】
また、λモードにおける共振状態に、圧電トランス素子の入力領域と出力領域とにそれぞれ現れる節の位置では、その位置の媒質が、静止状態における位置を基準として、当該素子の長手方向に振動していると考えられる。即ち、節の位置は、入力領域側及び出力領域側の各端面に対して相対的に移動を繰り返していると考えられる。これは、λモードにおける共振状態においては、圧電トランス素子の長さが変化しないという上記実験による事象及び計算結果、並びに、共振状態においては、当該素子の入力領域と出力領域とは互いに逆方向の伸縮を繰り返すという公知の事象とを考慮することによって説明することができる。
【0085】
従って、圧電トランス素子を長手方向の両端面またはその近傍位置にて固定する場合、好ましくは、それら両端面またはその近傍位置以外の位置においては突起物や接着剤等によって当該素子を拘束すべきでないことが判る。
【0086】
このように、圧電トランス素子をλモードの共振状態で使用するときには、当該素子の長手方向の両端面のみで支持することができ、収納ケースの形状を多様化することができると共に、当該素子を実装する際に必要な短手方向の高さ及び幅を小さくすることができる。
【0087】
また、上記の数1を、λ/2モード(m=1)及び3λ/2モード(m=3)の駆動モードに適用した場合、これらの駆動モードにおいては、共振時に圧電トランス素子の長さが変化することが明らかとなった。しかしながら、その場合であっても、共振の節の位置で支持した場合と素子端面で支持した場合との実験結果を比較すると、素子端で支持することによる共振特性の劣化は僅かであり、実用上の大きな障害とはならないことが判った。むしろ、圧電トランス素子の固定方法やケーシング方法が多様化するという観点からは、λモードの場合と略同様に工業的に有利な効果を得られる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、実装する際に必要な短手方向の高さ及び幅を小さくすることができる圧電トランス素子及びそのケーシング方法の提供が実現する。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としての圧電トランス素子を示す斜視図である。
【図2】図1の圧電トランス素子の正面図である。
【図3】図2のA−A’断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態としての圧電トランス素子を示す斜視図である。
【図7】図6の圧電トランス素子の正面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。
【図10】本発明の第3の実施形態としての圧電トランス素子の断面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態としての層間接続導体用の穴が形成された圧電体シートを示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。
【図13】本発明の第3の実施形態としての圧電体シート上に形成された複数の内部電極を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施形態としての圧電トランス素子が装着された収納ケースを示す斜視図である。
【図15】図14のC−C’断面図である。
【図16】本発明の第5の実施形態としての圧電トランス素子が装着された収納ケースを示す斜視図である。
【図17】図16のD−D’断面図である。
【図18】本発明の第5の実施形態の変形例としての圧電トランス素子が装着された収納ケースを示す要部断面図である。
【図19】図19は、第4及び第5の実施形態に係る圧電トランス素子の支持方法と、圧電トランス素子を節にて支持する従来の方法とを比較した結果を示す図である(λモードの場合)。
【図20】図20は、第4及び第5の実施形態に係る圧電トランス素子の支持方法と、圧電トランス素子を節にて支持する従来の方法とを比較した結果を示す図である(λ/2モードの場合)。
【図21】一般的なローゼン型の圧電トランス素子を示す斜視図である。
【図22】従来例としての圧電トランス素子を示す斜視図である。
【図23】図22の圧電トランス素子を収納ケースに装着した状態を示す上面視図である。
【図24】従来例としての圧電トランス素子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1〜3,11,12,21,22,101〜103,201〜204,301〜303:外部電極,
1a,2a,11a,12a,21a,22a,301a,302a:内部電極,
6,16,26,106,206,306:圧電トランス素子,
8:圧電体シート,
25a,25b:層間接続導体,
31,41,41A,205:収納ケース,
32〜34,42〜44:実装端子,
45,45A:突起,
46:リード線,
201a,202a:リード電極,
210A,210B:端子,
305:電極,[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a piezoelectric transformer element suitable for use in, for example, lighting a cold cathode tube and a casing method thereof.
[0002]
[Prior art]
A cold cathode tube is generally used as a backlight of a liquid crystal display such as a notebook personal computer. While this cold cathode tube requires a high voltage of about 1 kV during lighting, it requires a voltage of about several hundred volts during continuous lighting, and is continuously lit at an extremely low voltage compared to the voltage required during lighting. be able to. Since the operation characteristics of such a cold cathode tube are similar to the operation characteristics of the piezoelectric transformer element, in recent years, a step-up module including the piezoelectric transformer element has been used as a power source for the cold cathode tube.
[0003]
As a piezoelectric transformer element, for example, a Rosen type piezoelectric transformer element as shown in FIG. 21 is generally widely known.
[0004]
FIG. 21 is a perspective view showing a general Rosen-type piezoelectric transformer element. In the figure, the
[0005]
Conventionally, a single-plate type piezoelectric transformer element as shown in FIG. 21 has been used as the piezoelectric transformer element. However, in a booster module including a single-plate type piezoelectric transformer element, the boost ratio is only about 10 times. Therefore, in order to light a cold cathode tube for a notebook personal computer, it is necessary to further include a step-up winding transformer in the previous stage. Therefore, by reducing the distance between the electrodes of the piezoelectric layer in the input region, that is, by forming a piezoelectric transformer element having a structure in which a plurality of thin piezoelectric bodies and internal electrodes are laminated, In comparison, the step-up ratio is high, and attempts have been made to eliminate the need for the previous winding transformer.
[0006]
In such a laminated piezoelectric transformer element, electrical connection between the electrodes in the input region is indispensable. For example, in JP-A-7-302938, as shown in FIG. A method has been proposed in which an
[0007]
When such a piezoelectric transformer element is mounted on a circuit board, the piezoelectric transformer element is often used in a storage case so that the high voltage portion is not exposed. In the conventional laminated piezoelectric transformer element, as with the
[0008]
Also, when designing the storage case, it is necessary to design it taking into account the diameter of the lead wire and the thickness of the solder or conductive adhesive for bonding the lead wire, so the case thickness is designed to be higher. There is a need. Therefore, “expected thickness for bonding” is added to the thickness of the module of the piezoelectric transformer element after mounting, and the height is further increased.
[0009]
As a countermeasure for this, for example, in Japanese Patent Laid-Open No. 9-116250, as shown in FIGS. On the primary side of the element,
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, with the development of notebook personal computers or portable information terminals in recent years, there has been an increasing demand for miniaturization of the main body. For this reason, the dimensional difference between the liquid crystal display and the main body is becoming smaller. Since a booster module for a backlight of a liquid crystal display is generally arranged around the liquid crystal display, the closer the liquid crystal display is to the external dimensions of the main body of a personal computer or the like, the narrower the booster module is required. The
[0011]
However, in the conventional casing method described above, the thickness of the storage case or the module can be reduced, but the width of the case cannot be reduced.
[0012]
Therefore, an object of the present invention is to provide a piezoelectric transformer element and a casing method thereof that can reduce the height and width in the short direction necessary for mounting.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the piezoelectric transformer element of the present invention is characterized by the following configuration.
[0014]
That is, a piezoelectric transformer element having a laminated structure having an input region polarized in the thickness direction and formed with an input electrode, and an output region polarized in the longitudinal direction and formed with an output electrode. A plurality of internal electrodes as the input electrodes arranged between body layers, first and second external electrodes provided on the end surface of the piezoelectric transformer element in the longitudinal direction on the input region side, and the output region side The output electrodes provided on the end face in the longitudinal direction of the piezoelectric transformer element, and the plurality of internal electrodes are alternately connected to the first and second external electrodes for each layer, These external electrodes are electrodes for applying an input voltage. Accordingly, when the piezoelectric transformer element is mounted on another member, the structure can be connected only by the end face in the longitudinal direction of the element, and the height and width in the short direction necessary for mounting are reduced.
[0015]
More preferably, it includes third and fourth external electrodes provided on side surfaces parallel to the longitudinal direction of the piezoelectric transformer element on the input region side, and the plurality of internal electrodes include the third and fourth internal electrodes. It is preferable that the external electrodes are alternately connected to each layer.
[0016]
More preferably, it has a plurality of columnar conductors provided inside the input region, and the plurality of columnar conductors are used to alternately connect the plurality of internal electrodes for each layer.
[0017]
With these configurations, the possibility that the piezoelectric transformer element cannot be driven is significantly reduced.
[0018]
The third and fourth external electrodes or the plurality of columnar conductors may be provided at positions corresponding to vibration nodes of the piezoelectric transformer element.
[0019]
Or in order to achieve said objective, the casing method of the piezoelectric transformer element of this invention is characterized by the following structures.
[0020]
That is, a casing method for mounting a piezoelectric transformer element having each of the above-described configurations to a storage case, wherein a plurality of mounting terminals are provided on both end surfaces in the longitudinal direction of the storage case, and the piezoelectric transformer element is inserted into the storage case By doing so, the first and second external electrodes and the output electrode are brought into contact with the plurality of mounting terminals, respectively, and the corresponding contact portions are respectively fixed with conductive connecting materials. As a result, the piezoelectric transformer element is mounted on a storage case that can be connected only by the end face in the longitudinal direction of the element, and the height and width in the short direction necessary for mounting are reduced, and the manufacturing process is simplified. Turn into.
[0021]
Or it is a casing method which mounts the piezoelectric transformer element which has each above-mentioned composition in a storage case, Comprising: When the piezoelectric transformer element is stored inside the storage case, the both ends of the longitudinal direction of the element are located Protrusions are provided in the vicinity, the piezoelectric transformer element is supported by the protrusions, and the first and second external electrodes and a plurality of mounting terminals provided on the end face in the longitudinal direction of the storage case are respectively connected to lead wires. The output electrode and a mounting terminal provided on the other end surface in the longitudinal direction of the storage case are connected via a lead wire. As a result, the piezoelectric transformer element is mounted on a storage case that can be connected only by the end face in the longitudinal direction of the element, and the height and width in the short direction necessary for mounting are reduced.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments of a piezoelectric transformer element according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the following description, the end face in the longitudinal direction of the piezoelectric transformer element refers to a surface that does not include a position that becomes a vibration node when the element is driven in a λ mode, a λ / 2 mode, or the like.
[0023]
[First Embodiment]
FIG. 1 is a perspective view showing a piezoelectric transformer element as a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a front view of the piezoelectric transformer element of FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line AA ′ of FIG.
[0024]
As shown in FIGS. 1 to 3,
[0025]
Next, a manufacturing process of the
[0026]
4 and 5 are views showing a plurality of internal electrodes formed on the piezoelectric sheet as the first embodiment of the present invention. By alternately laminating the piezoelectric sheets and cutting them into a predetermined shape, the shape of the
[0027]
(1) First, 25 parts by weight of water and 10 parts by weight of an emulsion type acrylic binder are blended with 100 parts by weight of a Pb (Zr, Ti)
[0028]
(2) Next, the obtained
[0029]
(3) The
[0030]
(4) After firing, the wafer is cut into a plurality of elements having a size of 32 mm × 5 mm with a diamond cutter. Then, an Ag paste having a width of 2 mm to be the
[0031]
(5) The fired device is put in insulating oil at 150 ° C., and the input region is polarized for 30 minutes with an electric field strength of 3 kV / mm. Next, the external electrode in the input region is short-circuited, and a DC voltage of 1.5 kV / mm is applied between the short-circuited portion and the external electrode at the end of the output region to perform polarization for 30 minutes. obtain.
[0032]
As described above, in the
[0033]
Further, protrusions are provided in the shape of the
[0034]
[Second Embodiment]
FIG. 6 is a perspective view showing a piezoelectric transformer element as a second embodiment of the present invention. FIG. 7 is a front view of the piezoelectric transformer element of FIG. Further, the BB ′ cross-sectional view of the piezoelectric transformer element shown in FIG. 7 is the same as the cross-sectional view shown in FIG.
[0035]
As shown in FIGS. 6 and 7, the structure of the longitudinal end face of the input region and the longitudinal end face of the output region of the
[0036]
Next, a manufacturing process of the
[0037]
8 and 9 are diagrams showing a plurality of internal electrodes formed on the piezoelectric sheet as the second embodiment of the present invention. By alternately laminating the piezoelectric sheets and cutting them into a predetermined shape, the shape of the
[0038]
(1) First, the
[0039]
(2) The
[0040]
(3) After firing, it is cut into a plurality of elements having a size of 32 mm × 5 mm with a diamond cutter. Then, an Ag paste having a width of 2 mm to be the
[0041]
(4) The fired device is put in an insulating oil at 150 ° C., and the input region is polarized for 30 minutes with an electric field strength of 3 kV / mm. Next, the external electrode in the input region is short-circuited, and a direct current voltage of 1.5 kV / mm is applied between the short-circuited portion and the external electrode at the end of the output region to perform polarization for 30 minutes. obtain.
[0042]
As described above, since the
[0043]
[Third Embodiment]
In the second embodiment, the
[0044]
In the
[0045]
FIG. 10 is a cross-sectional view of a piezoelectric transformer element as a third embodiment of the present invention, and is a cross-sectional view taken along line AA ′ of FIG. As shown in the figure, a plurality of internal electrodes 21a and 22a are alternately stacked in the input region of the
[0046]
The interlayer connection conductors 25a and 25b may be formed at any position within the input region of the
[0047]
Further, each internal electrode may have a structure exposed on the side surface instead of a structure included in the piezoelectric transformer element.
[0048]
Next, a manufacturing process of the
[0049]
FIG. 11 is a view showing a piezoelectric sheet in which holes for interlayer connection conductors are formed as a third embodiment of the present invention. 12 and 13 are diagrams showing a plurality of internal electrodes formed on a piezoelectric sheet as a third embodiment of the present invention. By alternately laminating the piezoelectric sheets and cutting them into a predetermined shape, the shape of the
[0050]
(1) First, the
[0051]
(2) An Ag-Pd paste to be the internal electrodes 21a and 22a was printed on the
[0052]
(3) The
[0053]
(4) After firing, the wafer is cut into a plurality of elements having a size of 32 mm × 5 mm with a diamond cutter. Then, Ag paste having a width of 2 mm to be the
[0054]
(5) The fired device is put in insulating oil at 150 ° C., and the input region is polarized for 30 minutes with an electric field strength of 3 kV / mm. Next, the external electrode in the input region is short-circuited, and a DC voltage of 1.5 kV / mm is applied between the short-circuited portion and the external electrode at the end of the output region to perform polarization for 30 minutes. obtain.
[0055]
As described above, since the
[0056]
[Fourth Embodiment]
In the present embodiment, a casing method for mounting the piezoelectric transformer elements according to the first to third embodiments described above to a storage case will be described. In the following description, as an example, a casing method for mounting the
[0057]
FIG. 14 is a perspective view showing a storage case equipped with a piezoelectric transformer element as a fourth embodiment of the present invention. FIG. 15 is a cross-sectional view taken along the line CC ′ of FIG. In FIG. 15, the representation of the cross-sectional portion related to the internal structure of the
[0058]
As shown in FIGS. 14 and 15, the
[0059]
As a method of attaching the
[0060]
When the
[0061]
Thus, the
[0062]
[Fifth Embodiment]
In the present embodiment, another casing method based on the method of fixing at both end faces in the longitudinal direction of the piezoelectric transformer element, which is adopted in the fourth embodiment, will be described. In the following description, as an example, a case where the
[0063]
FIG. 16 is a perspective view showing a storage case equipped with a piezoelectric transformer element as a fifth embodiment of the present invention. FIG. 17 is a cross-sectional view taken along the line DD ′ of FIG. In FIG. 17, the representation of the cross-sectional portion related to the internal structure of the
[0064]
As shown in FIGS. 16 and 17, the
[0065]
The
[0066]
Further, mounting
[0067]
Needless to say, prior to fixing the
[0068]
The shape of the
[0069]
Moreover, the shape of the
[0070]
As described above, in this embodiment, the electrical connection between the mounting terminals of the
[0071]
In each of the above-described embodiments, the external electrodes for applying the input voltage are formed on the element end surface, so that the external electrodes on the upper and lower surfaces of the input region of the element are not necessary. If an external electrode is required, it may be provided.
[0072]
Moreover, it is needless to say that the dimensions of the piezoelectric transformer elements, electrodes, and the like in each of the above-described embodiments are examples, and are not limited to those values.
[0073]
[Consideration of fixing piezoelectric transformer element at both end faces]
Here, the casing method described in the fourth and fifth embodiments described above, that is, a method of fixing the piezoelectric transformer element on both end faces will be considered.
[0074]
The conventional storage method of the piezoelectric transformer element in the storage case is the same as the
[0075]
However, the applicant of the present application supports the element at both end surfaces in the longitudinal direction of the piezoelectric transformer element in the course of earnest research on the piezoelectric transformer element, the drive circuit of the element, and the storage case, and the supported state. When the piezoelectric transformer element was resonated in the λ mode, a boosting efficiency substantially equal to that in the case of supporting the piezoelectric transformer element at the same node position as in the prior art was obtained.
[0076]
19 and 20 are diagrams showing a result of comparison between the piezoelectric transformer element support method according to the fourth and fifth embodiments and the conventional method of supporting the piezoelectric transformer element at a node. FIG. 20 shows the measurement results when the piezoelectric transformer element is driven in the λ mode.
[0077]
In the measurement, the piezoelectric transformer element having the structure shown in FIGS. 1 to 3 described in the first embodiment was supported by the methods according to the fourth and fifth embodiments. As for the support method according to the conventional example, the piezoelectric transformer element having the structure shown in FIGS. 1 to 3 described in the first embodiment is supported by a node, and driving from the outside is performed via a lead wire. It was. The measurement conditions for driving the piezoelectric transformer element were, in each case, a load of 50 kΩ and an output of 4 W.
[0078]
As shown in FIG. 19 and FIG. 20, the measurement results show that the step-up ratio and efficiency /% when supported by the methods according to the fourth and fifth embodiments are slightly inferior to those of the conventional support method. The difference is not a problem in practice, and this phenomenon is different from the result expected by the above-mentioned conventional concept.
[0079]
This phenomenon will be considered below. A good boosting characteristic (resonance characteristic) can be obtained even if the element is supported by both longitudinal end faces of the piezoelectric transformer element. This means that when the piezoelectric transformer element is in a resonance state, the entire length of the element is long. It can be considered that this is kept substantially constant. In other words, the applicant of the present application has found that when the piezoelectric transformer element is resonated by driving, the entire length of the element is maintained. This means that when the piezoelectric transformer element is fixed inside the storage case, even if it is fixed at both end faces in the longitudinal direction of the element or at positions near the both end faces, resonance that causes a decrease in the boosting efficiency of the element. This means that the state is not attenuated and the fixed state of the element in the storage case is not deteriorated. Therefore, in the above-described fourth and fifth embodiments, the
[0080]
Further, the applicant of the present application conducted a literature survey to clarify the above-described phenomenon, and found that the displacement at the time of resonance of the piezoelectric transformer can be expressed by the following equation (1). That is, according to the formula (17) of Electronic Ceramics, Summer of 1976, “Piezoelectric Transformer Vibration Mode and Surface Charge / Potential Distribution (Kenji Yamagata, P44-P50)”), the displacement ξ (x) Is
[0081]
[Expression 1]
[0082]
Where ξ (x): displacement amount of medium at position x at time t [mm], A: predetermined coefficient, m: vibration mode, λ mode, m = 2, 2L: length of piezoelectric transformer element in the longitudinal direction [Mm], x: distance from one end of the element to an arbitrary point [mm], e: base of natural logarithm, j: square root of −1, v: speed of sound in element [mm / sec] , T: arbitrary time [sec], ε: dielectric constant [F / mm].
[0083]
Here, the total length in the longitudinal direction of the piezoelectric transformer element in the drive of the λ mode (m = 2) is obtained by integrating the
[0084]
Also, at the position of the node that appears in the input region and the output region of the piezoelectric transformer element in the resonance state in the λ mode, the medium at that position vibrates in the longitudinal direction of the element with respect to the position in the stationary state. It is thought that there is. That is, it is considered that the position of the node repeatedly moves relative to the end faces on the input area side and the output area side. This is due to the fact that the length of the piezoelectric transformer element does not change in the resonance state in the λ mode and the calculation result, and in the resonance state, the input region and the output region of the element are in opposite directions. This can be explained by considering the known phenomenon of repeated expansion and contraction.
[0085]
Accordingly, when the piezoelectric transformer element is fixed at both end faces in the longitudinal direction or in the vicinity thereof, preferably the element should not be constrained by protrusions, adhesives, or the like at positions other than the both end faces or in the vicinity thereof. I understand that.
[0086]
As described above, when the piezoelectric transformer element is used in the resonance state of the λ mode, it can be supported only by both end faces in the longitudinal direction of the element, the shape of the storage case can be diversified, and the element can be The height and width in the short direction required for mounting can be reduced.
[0087]
Further, when the
[0088]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a piezoelectric transformer element capable of reducing the height and width in the short direction necessary for mounting and a casing method thereof.
[0089]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a piezoelectric transformer element according to a first embodiment of the present invention.
2 is a front view of the piezoelectric transformer element of FIG. 1. FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line AA ′ of FIG.
FIG. 4 is a diagram showing a plurality of internal electrodes formed on the piezoelectric sheet as the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a plurality of internal electrodes formed on the piezoelectric sheet as the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view showing a piezoelectric transformer element as a second embodiment of the present invention.
7 is a front view of the piezoelectric transformer element of FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a diagram showing a plurality of internal electrodes formed on a piezoelectric sheet as a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a diagram showing a plurality of internal electrodes formed on a piezoelectric sheet as a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a piezoelectric transformer element as a third embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a view showing a piezoelectric sheet having holes for interlayer connection conductors as a third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a diagram showing a plurality of internal electrodes formed on a piezoelectric sheet as a third embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a diagram showing a plurality of internal electrodes formed on a piezoelectric sheet as a third embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a perspective view showing a storage case equipped with a piezoelectric transformer element according to a fourth embodiment of the present invention.
15 is a cross-sectional view taken along the line CC ′ of FIG.
FIG. 16 is a perspective view showing a storage case equipped with a piezoelectric transformer element according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a cross-sectional view taken along the line DD ′ of FIG.
FIG. 18 is a cross-sectional view of an essential part showing a storage case equipped with a piezoelectric transformer element as a modification of the fifth embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a diagram showing a result of comparison between a method for supporting a piezoelectric transformer element according to the fourth and fifth embodiments and a conventional method for supporting a piezoelectric transformer element at a node (λ). Mode).
FIG. 20 is a diagram showing a result of comparison between a method for supporting a piezoelectric transformer element according to the fourth and fifth embodiments and a conventional method for supporting a piezoelectric transformer element at a node (λ). / 2 mode).
FIG. 21 is a perspective view showing a general Rosen-type piezoelectric transformer element.
FIG. 22 is a perspective view showing a piezoelectric transformer element as a conventional example.
23 is a top view showing a state where the piezoelectric transformer element of FIG. 22 is attached to the storage case. FIG.
FIG. 24 is a perspective view showing a conventional piezoelectric transformer element.
[Explanation of symbols]
1-3, 11, 12, 21, 22, 101-103, 201-204, 301-303: external electrodes,
1a, 2a, 11a, 12a, 21a, 22a, 301a, 302a: internal electrodes,
6, 16, 26, 106, 206, 306: Piezoelectric transformer element,
8: Piezoelectric sheet,
25a, 25b: Interlayer connection conductor,
31, 41, 41A, 205: storage case,
32-34, 42-44: mounting terminals,
45, 45A: protrusion,
46: Lead wire,
201a, 202a: lead electrodes,
210A, 210B: terminals,
305: Electrode,
Claims (7)
複数の圧電体の層間に配置された前記入力電極としての複数の内部電極と、
前記入力領域側の前記圧電トランス素子の長手方向の端面に設けられた第1及び第2の外部電極と、
前記出力領域側の前記圧電トランス素子の長手方向の端面に設けられた前記出力電極とを有し、
前記複数の内部電極は、前記第1及び第2の外部電極に1層毎に交互に接続されており、且つそれらの外部電極は、入力電圧を印加するための電極であることを特徴とする圧電トランス素子。A piezoelectric transformer element having a laminated structure having an input region polarized in the thickness direction and formed with an input electrode, and an output region polarized in the longitudinal direction and formed with an output electrode,
A plurality of internal electrodes as the input electrodes disposed between layers of a plurality of piezoelectric bodies;
First and second external electrodes provided on the longitudinal end faces of the piezoelectric transformer elements on the input region side;
The output electrode provided on the end face in the longitudinal direction of the piezoelectric transformer element on the output region side,
The plurality of internal electrodes are alternately connected to the first and second external electrodes for each layer, and the external electrodes are electrodes for applying an input voltage. Piezoelectric transformer element.
前記複数の内部電極は、前記第3及び第4の外部電極にも1層毎に交互に接続されていることを特徴とする請求項1記載の圧電トランス素子。And third and fourth external electrodes provided on side surfaces parallel to the longitudinal direction of the piezoelectric transformer element on the input region side,
2. The piezoelectric transformer element according to claim 1, wherein the plurality of internal electrodes are alternately connected to the third and fourth external electrodes for each layer.
その複数の柱状導体により、前記複数の内部電極は、1層毎に交互に接続されていることを特徴とする請求項1記載の圧電トランス素子。Furthermore, it has a plurality of columnar conductors provided inside the input region,
2. The piezoelectric transformer element according to claim 1, wherein the plurality of internal electrodes are alternately connected to each other by the plurality of columnar conductors.
前記収納ケースの長手方向の両端面に複数の実装端子を設け、
前記圧電トランス素子を前記収納ケースに挿入することにより、前記複数の実装端子に、前記第1及び第2の外部電極、並びに出力電極をそれぞれ当接させ、
該当接部分を、それぞれ導電性の接続材により固定することを特徴とする圧電トランス素子のケーシング方法。A casing method for mounting the piezoelectric transformer element according to any one of claims 1 to 3 on a storage case,
A plurality of mounting terminals are provided on both end surfaces in the longitudinal direction of the storage case,
By inserting the piezoelectric transformer element into the storage case, the first and second external electrodes and the output electrode are brought into contact with the plurality of mounting terminals,
A casing method for a piezoelectric transformer element, wherein the contact portions are each fixed by a conductive connecting material.
前記収納ケースの内側の、前記圧電トランス素子を収納したときにその素子の長手方向の両端面が位置する近傍の位置に突起を設け、その突起によって前記圧電トランス素子を支持し、
前記第1及び第2の外部電極と前記収納ケースの長手方向の端面に設けた複数の実装端子とを、それぞれリード線を介して接続し、
前記出力電極と、前記収納ケースの長手方向のもう一方の端面に設けた実装端子とを、リード線を介して接続することを特徴とする圧電トランス素子のケーシング方法。A casing method for mounting the piezoelectric transformer element according to any one of claims 1 to 3 on a storage case,
Protrusions are provided inside the storage case at positions where both end faces in the longitudinal direction of the element are positioned when the piezoelectric transformer element is stored, and the piezoelectric transformer element is supported by the protrusions.
The first and second external electrodes and a plurality of mounting terminals provided on the longitudinal end surface of the storage case are connected via lead wires, respectively.
A casing method for a piezoelectric transformer element, wherein the output electrode and a mounting terminal provided on the other end surface in the longitudinal direction of the storage case are connected via a lead wire.
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