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JP4165845B2 - 表面処理方法および洗浄装置 - Google Patents

表面処理方法および洗浄装置 Download PDF

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JP4165845B2 JP34681798A JP34681798A JP4165845B2 JP 4165845 B2 JP4165845 B2 JP 4165845B2 JP 34681798 A JP34681798 A JP 34681798A JP 34681798 A JP34681798 A JP 34681798A JP 4165845 B2 JP4165845 B2 JP 4165845B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、LSI(半導体装置)や、LCD(液晶表示装置)、PDP(プラズマ表示パネル)等の被処理物に対してその表面に微細加工を施す表面処理方法、およびその処理に際して用いられる洗浄装置に関し、詳しくは、メタルエッチングにより生じたフェンス状残渣を除去するのが可能な表面処理方法および洗浄装置に関する。
【0002】
【背景の技術】
LSI等の高集積化に伴い、デザインルールの微細化が進み、その結果、内部抵抗の増加による配線遅延が問題となっている。また、メモリ分野では、セル面積の縮小に相反する電荷蓄積容量の確保が問題となっている。さらに、強誘電体メモリと呼ばれ、不揮発性という特色を持ったメモリも、新たに開発された。
そして、そのようなLSIやメモリといった半導体装置等における配線材料や電極材料として、従来材料であるアルミニウム(Al)や,アルミニウム合金,ポリシリコン(Si)に代わり、白金(Pt),イリジウム(Ir)等の貴金属や、低抵抗の銅(Cu)が、使用されつつある。
しかしながら、貴金属や銅は高融点金属であるため、それを表面に持つ半導体装置等に対する微細加工をドライエッチングにて行う際、多くの問題が発生しており、その一つがフェンス状残渣(側壁堆積物)の残留である。先ず、これについて述べる。
【0003】
半導体装置等の製造工程において、リソグラフィ工程とエッチング工程は、一連の工程であり、レジストの塗布、ステッパによるパターン露光と現像の後に、レジストをマスクとして下地材料のエッチングを行う。そして、微細加工のエッチングではドライエッチングが好まれ、ドライエッチングは一般に反応ガスとアルゴンガス等の非反応ガスとの混合ガスを用いた高密度プラズマによって行われるが、そのようなエッチング処理を貴金属に対して行う貴金属メタルエッチング工程では、例えば、半導体装置等の電極材料としてPt、Ir等が使用されている場合、その反応ガスとして、主に塩素ガスや,塩化物ガス,フッ化物ガス等のハロゲン化物ガスが用いられる。
【0004】
ところが、貴金属のハロゲン化物は揮発性が低く、エッチングによって発生したハロゲン化物に代表される貴金属化合物は、レジストマスクの側壁に再付着し、アッシング後もフェンス状の残渣がパターン上に残留する。このようなフェンス状残渣は、その形状からラビットイアと称されることもある。この側壁堆積物は、例えばPtを電極材料として用い、塩素ガスでエッチングを行った場合、PtClxOy,又はPtClxとPtOyとの混合物で形成されることが知られている。
【0005】
【従来の技術】
従来、シリコンウェハ等の被処理物の表面におけるAl等のメタル系材料をエッチングした後に残留する変質膜やポリマーは、アッシングも行った後に、アミン系の剥離液にそのウェハをデイップすることによって除去・洗浄していた。すなわち、被処理物に対しその表面の金属を揮発させるエッチング処理を施すエッチング工程が、プラズマエッチャー等のドライエッチング装置を用いて行われると、その後、アッシング工程に加えて、被処理物を剥離液で洗う洗浄工程が、剥離液を保持する洗浄槽を備えた洗浄装置を用いて行われていた。
【0006】
ところが、PtやIrのエッチング後では、変質膜以外にフェンス状残渣が発生し、これが従来法のディップによる剥離液洗浄では除去不可能であった。そこで例えば側壁の堆積物を塩酸等の酸を用いたウェットエッチング法にて除去する方法が考案された(例えば特開平8−45905号公報を参照)。すなわち、被処理物に対しその表面の金属を揮発させるエッチング処理を施すドライエッチング工程が行われ、これによってフェンス状残渣すなわち側壁堆積物が生じると、その後には、アッシング工程と、被処理物を剥離液で洗う洗浄工程とに加えて、別の湿式装置を用いて被処理物を酸で処理するウェットエッチング工程も、行われるようになったのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、酸によるウェットエッチングでの側壁堆積物の除去法では、微細なパターン内の堆積物を完全に除去するのが困難であることに加え、電極自体の膜剥がれや、キャパシタ構造以外への酸の浸食による配線の短格、層間絶縁膜の特性劣化など不所望な結果を招くことがある。また、プラズマエッチングにウェットエッチングが加わるといった新たな工程の追加により、工程数が増大し、このため、一連の処理期間が長期化することや、スループットの維持も難しくなること等、好ましくない事態も派生する。
【0008】
そこで、エッチングやアッシング後の洗浄工程以外に工程数を増やすことなく、また被処理物に損傷を与えることもなく、メタルエッチングにて生じた側壁堆積物を的確に除去できるよう表面処理方法を工夫することが課題となる。また、そのような処理に適した装置を案出することも課題となる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、的確に側壁堆積物を除去できる表面処理方法を実現することを目的とする。
また、本発明は、的確に側壁堆積物を除去できる洗浄装置を実現することも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために発明された第1乃至第5の解決手段について、その構成および作用効果を以下に説明する。
【0010】
[第1の解決手段]
第1の解決手段の表面処理方法は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、被処理物に対しその表面の金属を(プラズマ等での気相反応等にて)揮発させるエッチング処理を施すエッチング工程と、(アッシング工程を挟んで又は挟まないで)その後に行われ前記被処理物(の少なくとも洗浄対象面)を剥離液(に浸漬した状態)で洗う洗浄工程とを備えた表面処理方法において、前記洗浄工程が前記被処理物に向けた超音波の照射を伴って行われる方法である。
【0011】
このような第1の解決手段の表面処理方法にあっては、被処理物は、エッチング処理が施された後、剥離液で洗浄されるが、その洗浄に際して超音波も照射される。
これにより、エッチングのとき金属の揮発によって被処理物の表面にフェンス状残渣が生じていても、その後の洗浄に伴い、剥離液でレジストやレジストの燃え滓が取り除かれるのとほぼ同時に、超音波の刺激によってフェンス状残渣も除去される。その際、剥離液は、レジスト等に対する本来の直接的な作用に加えて、超音波を伝搬する媒体として働き、さらには、フェンス状残渣の基部の切断を早める補助的な促進剤として役立つとも言える。
【0012】
また、このような表面処理方法は、洗浄工程の質的改良は伴うが、エッチング工程と洗浄工程との組み合わせに新たな別工程を付加するものでは無い。
したがって、この発明によれば、工程数を増やすことなく側壁堆積物を除去できる表面処理方法を実現することができる。
【0013】
[第2の解決手段]
第2の解決手段の表面処理方法は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上記の第1の解決手段の表面処理方法であって、前記超音波の発振数が前記剥離液との共振周波数を超えていることを特徴とする。
【0014】
このような第2の解決手段の表面処理方法にあっては、フェンス状残渣の除去のために被処理物に掛けられる超音波の刺激が、超音波とその媒体との共振にて多発するキャビテーションに起因した衝撃で無く、それより微細な振動となる。
かかる微細な振動は、刺激が弱いので、被処理物表面の一般的な構造物や比較的平坦な形成物にダメージを与えることが無い。その一方、塀や壁に似たフェンス状残渣にはそれなりの揺さぶりが掛かり、その付け根には曲げ力が集約されるので、フェンス状残渣は、剥離液の補助作用もあって容易に、付け根から切り取られる。
【0015】
これにより、フェンス状残渣を除いて被処理物の表面に不所望な強い刺激を及ぼすことが無く、しかも、フェンス状残渣は確実に除去されることとなる。
したがって、この発明によれば、工程数を増やすこと無く且つ被処理物を損なうことも無く側壁堆積物を除去できる表面処理方法を実現することができる。
【0016】
[第3の解決手段]
第3の解決手段の洗浄装置は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、被処理物(の全体または主表面等の一部)を(静止状態の又は還流もしくは流入流出等を伴った流動状態の)剥離液に浸す手段を備えた洗浄装置において、前記被処理物に向けて前記剥離液との共振周波数を超える発振数の超音波を発する超音波照射手段を設けたものである。
【0017】
このような第3の解決手段の洗浄装置にあっては、被処理物は、剥離液に浸された状態で、超音波が照射される。しかも、その超音波は、発振数が剥離液との共振周波数を超える。
これにより、被処理物を剥離液で洗う洗浄工程が、被処理物に向けた超音波の照射を伴って行われるとともに、その超音波の発振数が剥離液との共振周波数を超えることとなる。そこで、この洗浄装置を用いることで、上述した第1,第2解決手段を実施することができる。
したがって、この発明によれば、工程数を増やすこと無く且つ被処理物を損なうことも無く側壁堆積物を除去できる洗浄装置を実現することができる。
【0018】
[第4の解決手段]
第4の解決手段の洗浄装置は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上記の第3の解決手段の洗浄装置であって、前記被処理物を(直接保持して又は別個の保持手段を介して)前記剥離液に浸したまま回転させる回転駆動手段を備えたものである。
【0019】
フェンス状残渣に対する刺激は、媒体中で発生や消滅を繰り返すキャビテーションによる場合では等方的であるのに対し、剥離液との共振周波数を超える発振数の超音波を照射した場合には、超音波の進行方向または照射方向に対応した異方性が強くなる。また、フェンス状残渣の曲げ剛性や強さにも異方性がある。
【0020】
これに対し、上記の第4解決手段の洗浄装置にあっては、被処理物が、剥離液に浸された状態で回転させられる。そして、その回転に伴って被処理物表面と超音波進行方向等との相対的位置関係が少なくとも一回りする。
これにより、何れの方を向いたフェンス状残渣であっても、方向性の一致による強い刺激を、確実に受けることとなる。
したがって、この発明によれば、工程数を増やすこと無く且つ被処理物を損なうことも無く而も確実に側壁堆積物を除去できる洗浄装置を実現することができる。
【0021】
[第5の解決手段]
第5の解決手段の表面処理方法および洗浄装置は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上記の第3の解決手段の洗浄装置であって、前記被処理物に向かう超音波の進行方向または照射方向を(少なくとも)一巡させる手段を備えたものである。
【0022】
このような第5の解決手段の洗浄装置にあっては、被処理物が剥離液で洗われれているときに、その被処理物に向かう超音波は、その進行方向または照射方向が一巡する。連続的変化であれ、離散的変化であれ、少なくとも軌跡を重ね合わせれば360゜がカバーされる。そして、その一巡に伴って被処理物表面と超音波進行方向等との相対的位置関係が少なくとも一巡りする。
これにより、何れの方を向いたフェンス状残渣であっても、方向性の一致に基づく超音波の強い刺激を、確実に受けることとなる。
したがって、この発明によれば、工程数を増やすこと無く且つ被処理物を損なうことも無く而も確実に側壁堆積物を除去できる洗浄装置を実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
このような解決手段で達成された本発明の表面処理方法および洗浄装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の第1実施例〜第6実施例により説明する。
図1〜図3に示した第1実施例は、上述した第1,第2,第3の解決手段を具現化したものであり、図4に示した第2実施例は、上述した第4の解決手段を具現化したものであり、それぞれ図5,図6,図7に示した第3,第4,第5実施例は、何れも、上述した第5の解決手段を具現化したものである。また、図8に示した第6実施例は、上述した第4の解決手段を具現化したものである。なお、第1〜第5実施例は、バッチ式なのに対し、第6実施例は、枚様式のものとなっている。
【0024】
【第1実施例】
本発明の表面処理方法に用いられる本発明の洗浄装置について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、その洗浄装置の基本構造を示す模式図であり、(a)が平面図であり、(b)が縦断状態の正面図である。なお、図示等に際しては、簡明のため、要部だけを示し、適宜のもので足りる筐体や、ベース等の基体部、フレーム等の支持部材、カバー等の外装部材、ボルト等の締結具、内槽の吊持アーム等の保持部材、その昇降用エレベータ等の可動機構、マイクロプロセッサ等からなるコントローラ、電源などは、割愛した。
【0025】
洗浄装置10は、複数のウェハ20(被処理物)を纏めて剥離液15に浸す手段として、外槽11及び内槽14からなる二重の洗浄槽を具えている。
外槽11は、内底に超音波振動子12が設置されていて、純水13を溜めた状態で超音波振動子12を動作させうるようになっている。
内槽14は、超音波を通す石英で出来ており、適宜の間隔で形成された内溝や仕切部材の間等にウェハ20を縦にして並べて収容するとともに、これらのウェハ20が隠れる深さまで剥離液15を溜められるだけの深さがある。
これにより、この洗浄装置10は、被処理物全体の浸漬が可能な量だけ内槽等の介在にて間接的に剥離液を保持する洗浄槽を備えたものとなっている。
【0026】
超音波振動子12には、好適には700kHzから2MHzまでの比較的高い領域の周波数たとえば950kHzの高い周波数で振動するものが採用されている。なお、通常の超音波洗浄装置では、溶液分子を激しく動かす数十kHzの超音波が多用されている。後者の場合、密な部分と疎な部分が不均一に形成され、あちこちで溶液分子間で真空状態の亀裂が生じる。すなわち超音波の振動数が媒体との共振周波数に近いとキャビテーションが発生するが、溶液分子の運動とキャビテーション発生/消滅時のエネルギが溶液中のウェハ表面に伝わり、間接的にゴミ(パーティクル)や突起物が揺らされる。数μmサイズ以上の大きな対象物に対して有効とされるが、ウェハ自体にも振動のエネルギが伝わる為、強大な超音波を長時間照射するとウェハにダメージが発生することがある。
【0027】
これに対し、前者の場合、すなわち超音波振動子12の発する950kHzの超音波の場合、振動数が大きすぎて、溶液分子は振動に対してあまり追従できない。共振周波数の関係上、より小さな固体と相互作用を持つため0.2〜2.0μm程度のゴミや突起に有効であり、そのサイズの固体が振動エネルギを直接享受する。そして、除去対象であるフェンス状残渣のサイズもそれに合致している。その反面、ウェハ自体との相互作用は仕較的小さく、ウェハダメージは少ない。かかる観点から、超音波振動子12の振動数が決められている。
【0028】
そして、超音波振動子12を動作させると、発せられた超音波12aは、順次、純水13、内槽14、剥離液15と伝搬し、ウェハ20を囲む剥離液の成分分子を振動させる。
これにより、洗浄装置10は、その洗浄槽11,14内に向けて、そして、その中のウェハ20に向けて、そこの剥離液15との共振周波数を超える発振数の超音波12aを発する超音波照射手段12を設けたものとなっている。
【0029】
この第1実施例の洗浄装置について、それを使用した表面処理方法およびその際の動作を、図面を引用して説明する。図2は、その表面処理方法のうちメタルエッチング工程等に関する模式図であり、フェンス状残渣の形成過程を示す。また、図3は、その表面処理方法のうち洗浄工程に関する模式図であり、剥離液中での超音波洗浄によるフェンス状残渣の除去状況を示している。
Pt,Irを高密度プラズマエッチング装置にてプラズマエッチングを行い、アッシング工程を経た後、洗浄液に剥離液15を使用した上記洗浄装置10にてフェンス状残渣の除去を行った。以下、その処理手順等を詳述する。
【0030】
ウェハ20は(図2(a)参照)、シリコンウェハ21の主表面に、酸化膜22、及びチタン23(Ti)を積層し、さらに白金24(Pt)をスパッタした後、レジスト25を塗布し、ステッパにてパターンを露光後、現像してレジストマスクを形成したものである(図2(b)参照)。
このようなウェハ20を例えば特願平10−56060号に記載のプラズマエッチャーに入れるとともに、アルゴンと塩素ガスとの混合ガスにて高密度プラズマ24aを発生させて、ウェハ20に対し高密度プラズマエッチングを行う(図2(b)参照)。すると、白金24及びチタン23は、レジスト25の下に隠れているところを除き高密度プラズマ24aに曝された表面部分が取り去られるが、その揮発した一部がレジスト25の側壁部分に再付着して、フェンス状残渣26が成長する(図2(c)参照)。
【0031】
それから、バレル型アッシヤーにてレジストアッシングを行う。すなわち、ウェハ20を酸素プラズマ25aに曝す(図2(c)参照)。
こうして、レジスト25が除去されて、その白金24の電極パターンや配線パターンが形成されるが、その白金24の上にはフェンス状残渣26が残る(図2(d)参照)。このフェンス状残渣26は、白金24の上側両角のところから上に突き出し、パターンに沿って延び、パターンと共に向きも変える。
このようなメタルエッチング工程等を経て、フェンス状残渣が形成される。
【0032】
次に、洗浄装置10を使用してウェハ20を洗浄する(図3参照)。内槽14に、適当な枚数のウェハ20を収容し、剥離液15を充分に注いでから、純水13を張った外槽11にその内槽14を入れる(図1参照)。こうして、被処理物20が剥離液15に浸されたところで(図3(a)参照)、図示しない操作部を操作等して超音波振動子12を動作させる。そうすると、超音波12aが、ウェハ20の主表面に沿うようにして剥離液15中を伝搬し、白金24のパターンや、その上のフェンス状残渣26に達する(図3(a)参照)。
【0033】
そして、超音波12aの振動がフェンス状残渣26を刺激して揺さぶると同時に、その付け根の破片等を剥離液15が取り去ると、フェンス状残渣26は、次々と、白金24から切り離される(図3(b)参照)。その際、残る方の白金24にも超音波12aが照射されるが、こちらは、表面に付着等しているパーティクル等が除去されるだけで、ダメージが無い。
こうして、被処理物20が、高振動数の超音波照射を伴って、剥離液15で洗われる。
【0034】
この洗浄に際し、使用する剥離液の温度は室温、剥離時間は40分とした。ここで洗浄時間は剥離液の液温を上げることで短縮可能である。超音波振動子12のパワーは600Wである。剥離液による洗浄後、イソプロピルアルコール(IPA)洗浄、純水洗浄を行って、剥離液も洗い流し、さらに、乾燥させた。
こうして、洗浄工程を終えたウェハ20を断面SEM観察によって観察し、剥離の効果を確かめたところ、ウェハ20の表面からは、フェンス状残渣26が綺麗に無くなっていた(図3(c)参照)。
【0035】
なお、同様の超音波洗浄を行っても、溶液が純水や酸では効果が少なく、溶液は剥離液を用いるのが各段に効果的である。
ここで剥離液の剥離効果を充分に発揮させるには、モノエタノールアミンと純水とを組み合わせると良い。具体的例としては、モノエタノールアミン50%、ピロカテコール10%、純水40%の配合にて剥離効果が極めて高い。また、より好ましくは上記成分をすべて備えた上に、溶媒としてジメチルスルホキシドを全体溶液の50%程度加えると良い。他の溶媒としては例えばN−メチルピロリドン等が挙げられる。さらに、市販の剥離液でも、アミン系成分と水を含んだものは、使い易い。
【0036】
また、別の具体例として、酸化膜、Ti、酸化イリジウムを積層したSiウェハ上にIrをスパッタし、レジストマスクを形成して同様の剥離実験を行ったところ、同じ効果が得られた。すなわち、フェンス状残渣を綺麗に除去することができた。
エッチングガスについても同様であり、アルゴン単ガス、アルゴンと臭化物ガスやフッ化物ガスや塩化物ガスとした場合にもフェンス状残渣は形成されるが、レジストの剥離液と高振動の超音波との組み合わせによって残渣を除去できることを確認した。
【0037】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、Pt,Ir等の貴金属に対するプラズマエッチングにおいて発生するフェンス状残渣を、レジストの剥離液と高振動の超音波との併用により、容易に除去することができる。しかも、順序として、アッシングの後に洗浄を行うことは通常のシーケンスとなんら変わりないため、既存の工程にも合致する上、スループットの妨げとならない。
【0038】
【第2実施例】
本発明の洗浄装置の第2実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、その基本構造を示す模式図であり、(a)が平面図であり、(b)が縦断状態の正面図である。
【0039】
この洗浄装置40が上述の洗浄装置10と相違するのは、超音波振動子12が外槽11の内側面(図4では左方)に移された点と、内槽14が縦になった点と、これに対応してウェハ20が水平な状態で上下に並べられるようになった点と、モータ41等が追加設置された点である。
内槽14は、剥離液15を溜めうるよう底面および側面が閉じているので、ウェハ20は、一旦、図示しない網状の針金、あるいはいわゆるテフロン等の合成樹脂、石英などで組み上げた棚体に一枚ずつ収納されてから、その網状棚体ごと纏めて内槽14に収められる。
これにより、この洗浄装置40は、洗浄槽11内で被処理物20を保持する保持具14を備えたものとなっている。
【0040】
モータ41は、内槽14の図示しない吊持アーム等に取着され、その出力軸の回転が適宜のカップリング42やシャフト43を介して内槽14に伝達されるものである。
これにより、この洗浄装置40は、保持具14を洗浄槽11内で回転させることで被処理物20を剥離液15に浸したまま回転させる回転駆動手段41を備えたものとなっている。
【0041】
この場合、ウェハ20の洗浄時に、超音波12aが照射されると同時に、内槽14が穏やかに回転する。
そして、内槽14が一回転以上すると、ウェハ20の主表面に存在するフェンス状残渣は、何れの方向を向いたものであっても、少なくとも一回以上は横から揺さぶられ、この刺激に強く感応して、切り離される。
こうして、フェンス状残渣が総て確実に除去される。
【0042】
【第3実施例】
本発明の洗浄装置の第3実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図5は、その基本構造を示す模式図であり、(a)が平面図であり、(b)が縦断状態の正面図である。
【0043】
図5のこの洗浄装置50が図4の洗浄装置40と相違するのは、超音波振動子12が新たに導入した回転籠54の内側面(図4では左方)に移された点と、内槽14に連結したモータ41等に代えて回転籠54に連結するモータ51等が導入された点である。
回転籠54は、外槽11より小さく内槽14よりは大きな円筒状の籠であり、外槽11内で内槽14の回りを回転可能に支持される。そして、モータ51の回転がカップリング52やシャフト53を介して伝達されるようになっている。
【0044】
この場合、ウェハ20の洗浄時に、超音波12aが照射されると同時に、回転籠54が穏やかに回転する。そして、回転籠54の回転に伴い、超音波振動子12が内槽14の方を向きながらその周りを回るので、超音波12aの照射方向も連続的に変化する。
これにより、この洗浄装置50は、超音波照射手段12に付加して設けられ洗浄槽11,14内における超音波12aの進行方向または照射方向を回転させることで洗浄槽内の被処理物に向かう超音波の進行方向または照射方向を少なくとも一巡させることとなる。
【0045】
そして、回転籠54が一回転以上すると、ウェハ20の主表面に存在するフェンス状残渣は、何れの方向を向いたものであっても、少なくとも一回以上は横から揺さぶられ、この刺激に強く感応して、切り離される。
こうして、この場合も、フェンス状残渣が総て確実に除去される。
【0046】
【第4実施例】
本発明の洗浄装置の第4実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図6は、その基本構造を模式的に示す平面図である。
【0047】
図6のこの洗浄装置60が図4の洗浄装置40と相違するのは、超音波振動子12が外槽11の内側面総てに(図6では四方)設けられた点と、超音波遮断筒61が導入された点である。
超音波遮断筒61は、超音波伝搬率の低い板材からなり、外槽11より小さく内槽14より大きく形成された円筒体である。その一部には、ほぼ一側面における超音波振動子12の設置範囲に近い大きさの超音波通過窓61aが内外貫通して形成されており、外槽11内で内槽14の回りを回転可能に支持される。そして、モータ51の回転がカップリング52やシャフト53を介して伝達されるようになっている。
【0048】
この場合、ウェハ20の洗浄時に、各超音波振動子12から一斉に超音波12aが照射されると同時に、超音波遮断筒61が穏やかに回転する。そうすると、超音波遮断筒61の回転に伴い、超音波通過窓61aが内槽14の周りを回るので、超音波通過窓61aの来た方向からだけ超音波12aが超音波遮断筒61内そして内槽14等へ伝搬するので、ウェハ20からみた超音波の照射方向が連続的に変化する。
これにより、この洗浄装置60は、超音波照射手段12に付加して設けられ洗浄槽11,14内における超音波12aの照射強度の強弱状態を回転させることで洗浄槽内の被処理物に向かう超音波の進行方向または照射方向を一巡させることとなる。
そして、超音波遮断筒61が一回転以上すると、この場合も、フェンス状残渣が総て確実に除去される。
【0049】
【第5実施例】
本発明の洗浄装置の第5実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図7は、その基本構造を模式的に示す平面図である。
【0050】
図7のこの洗浄装置70が図6の洗浄装置60と相違するのは、超音波遮断筒61が省かれ、その代わりに、各超音波振動子12の制御方式が変更された点である。
四方に設置された超音波振動子12は、何れも超音波の出力パワーが周期的に(例えば、正弦波状に、三角波状に、あるいは鋸歯状に)可変制御されるが、それぞれの位相が90゜ずつずれている。
【0051】
この場合、ウェハ20の洗浄時に、各超音波振動子12から超音波12aが照射されるが、それは一斉に照射されるので無く、順に循環するよう強弱変化しながら行われる。そして、それらの合成ベクトルが内槽14の方を向きながら回転する。
これにより、この洗浄装置70は、超音波照射手段12の一部として設けられ洗浄槽内11,14における超音波12aの照射強度の位相をずらして進行方向または照射方向を回転させることで洗浄槽内の被処理物に向かう超音波の進行方向または照射方向を一巡させるものとなっている。
そして、この場合も、フェンス状残渣が総て確実に除去される。
【0052】
【第6実施例】
本発明の洗浄装置の第6実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図8は、その基本構造を模式的に示す要部の正面図である。
この洗浄装置80は、搬送されて来た被処理物を直接保持してその上面を剥離液に浸したまま回転させながら一枚ずつ洗浄するものである。
【0053】
そのために、洗浄装置80は、モータ等にて回転駆動されるシャフト81の上端に取着されたターンテーブル82と、その側周面の直ぐ近くに設けられ超音波振動子12を保持するブロック83と、ターンテーブル82の上に筒先を向けた剥離液15放出用のノズル84とを具えている。そして、ウェハ20をターンテーブル82上にバキュームチャックして穏やかに回転させながら、ノズル84からウェハ20の上面すなわち主表面に剥離液15を掛けるとともに、超音波振動子12も動作させるようになっている。
【0054】
この場合、回転に伴ってウェハ20上面に剥離液15が広がると、その一部はブロック83に至り、そこの超音波振動子12から超音波12aが剥離液15中に送出される。そして、ウェハ20から見ると、剥離液15との共振周波数を超える発振数の超音波12aが、進行方向を変えて巡回しながら、照射されることとなる。
こうして、流れる剥離液15での洗浄が、一巡する超音波の照射を伴いながら行われ、その結果、この場合も、フェンス状残渣が総て確実に除去される。
【0055】
なお、剥離液15が装置外へ漏れないよう、上記の機構は適宜な防水カバー等で囲われるとともに、適宜の還流手段も講じられている。そして、剥離液15及び超音波12aの供給が止まると、ノズル84から又は別のノズルからIPAや純水が掛けられ、さらにエアが吹き付けられるとともに、ターンテーブル82が高速回転して、洗浄の仕上げ乾燥が行われる。それから、洗浄の済んだウェハ20は、図示しない搬送機構によってターンテーブル82から送り出される。
こうして、ウェハ20が一枚ずつ逐次処理される。
【0056】
【変形例】
なお、上記の実施例では、エッチング後にアッシングを行いそれから洗浄を行うようにしたが、本発明の適用は、その手順に限定されるものでは無い。例えば、アッシング前でレジストがパターン上に残留している状態においても、超音波と剥離液とを使用した上述の超音波洗浄にてレジストとフェンス状残渣との同時除去を行うようにしても良い。この場合、レジストが溶解した後にフェンス状残渣が除去されるので、洗浄時間を少し延長すると良い。洗浄時間が多少長くなっても、アッシングせずに洗浄処理を行うことによって、同時にレジストを剥離し、アッシング工程を省略できるという効果もあるので、トータルでの処理時間では短縮されることも多い。
【0057】
また、剥離液を40℃〜100℃に加熱することによって剥離の効果が増し、超音波による洗浄時間を短縮することができる。
さらに、レジストマスク以外に、ハードマスクと呼ばれる酸化ケイ素や窒化ケイ素等をマスクとして使用する場合にもフェンス状残渣は発生するが、この場合にもマスク除去後に上記洗浄法の適用によって残渣の除去は可能である。
高融点金属であり、貴金属と同じく揮発性の低いCu,Cu合金等のフェンス状残渣に関しても、上記手法は効果的である。
【0058】
また、剥離されたフェンス状残渣は、エッチングガスやその流量比によつて形成状態が異なり、その多くが溶解せずに剥離液中にパーティクルとして残留する場合もあるが、剥離液をフィルターを通して循環させるか、あるいは破棄することで汚染を防ぐことができる。その場合、洗浄装置の洗浄槽等に、剥離液の給排管や、これに連結されたポンプ及びフィルター等を付設すると良い。
【0059】
また、上記第2実施例の洗浄装置40では(図4参照)、ウェハ20の回転を、内槽14を回転駆動することで行ったが、内槽14は固定しておいてその中の網状棚体を回転駆動するようにしても良い。
さらに、上記第6実施例の洗浄装置80では(図8参照)、ノズル84の対向側にブロック83及び超音波振動子12を設置したが、これらは同じ側に設置されても良く、超音波振動子12をブロック83でなくノズル84又はその支持部に組み込むようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の解決手段の表面処理方法にあっては、エッチング後になされる剥離液での洗浄に際して超音波も照射されるようにしたことにより、レジスト等と共にフェンス状残渣も除去されて、その結果、工程数を増やすことなく側壁堆積物を除去できるようになったという有利な効果が有る。
【0061】
また、本発明の第2の解決手段の表面処理方法にあっては、超音波の刺激を微細な振動にするとともに剥離液の補助作用等も加味されるようにしたことにより、フェンス状残渣を除いて被処理物の表面には不所望な強い刺激が及ばなくなり、その結果、工程数を増やすこと無く且つ被処理物を損なうことも無く側壁堆積物を除去できるようになったという有利な効果を奏する。
【0062】
さらに、本発明の第3の解決手段の洗浄装置にあっては、洗浄装置に特定の超音波照射手段を組み合わせたことにより、剥離液での洗浄に際して微細な振動の超音波も照射されて、被処理物の表面に不所望な強い刺激を与えること無くレジスト等と共にフェンス状残渣も除去され、その結果、工程数を増やすこと無く且つ被処理物を損なうことも無く側壁堆積物を除去できるようになったという有利な効果が有る。
【0063】
また、本発明の第4,第5の解決手段の洗浄装置にあっては、被処理物と超音波との相対的な位置関係が一回り又は一巡りするようにしたことにより、フェンス状残渣の剛性等および超音波の刺激に異方性があっても、工程数を増やすこと無く且つ被処理物を損なうことも無く而も確実に側壁堆積物を除去できるようになったという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の表面処理方法および洗浄装置の第1実施例について、洗浄装置の基本構造を示す模式図である。
【図2】 その表面処理方法のうちメタルエッチング工程等に関する模式図であり、フェンス状残渣の形成過程を示す。
【図3】 その表面処理方法のうち洗浄工程に関する模式図であり、剥離液中での超音波洗浄によるフェンス状残渣の除去状況を示す。
【図4】 本発明の洗浄装置の第2実施例についての構造模式図である。
【図5】 本発明の洗浄装置の第3実施例についての構造模式図である。
【図6】 本発明の洗浄装置の第4実施例についての構造模式図である。
【図7】 本発明の洗浄装置の第5実施例についての構造模式図である。
【図8】 本発明の洗浄装置の第6実施例についての構造模式図である。
【符号の説明】
10 洗浄装置
11 外槽(洗浄槽)
12 超音波振動子(超音波発信体、超音波照射手段)
12a 超音波
13 純水(超音波伝搬体)
14 内槽(洗浄槽、剥離液と被処理物との保持手段、超音波伝搬体)
15 剥離液(超音波伝搬体、超音波媒体)
20 ウェハ(半導体基板、メタルエッチング後の洗浄対象物、被処理物)
21 シリコンウェハ(シリコンサブストレート、基体部)
22 酸化膜(絶縁膜)
23 チタン(貴金属、高融点金属、エッチング対象の表面金属)
24 白金(貴金属、高融点金属、エッチング対象の表面金属)
24a 高密度プラズマ(エッチング用プラズマ)
25 レジスト
25a 酸素プラズマ(アッシング用プラズマ)
26 フェンス状残渣(側壁堆積物)
40 洗浄装置
41 モータ(回転駆動手段)
42 カップリング(回転駆動手段)
43 シャフト(回転駆動手段)
50 洗浄装置
51 モータ(超音波振動子一巡手段)
52 カップリング(超音波振動子一巡手段)
53 シャフト(超音波振動子一巡手段)
54 回転籠(超音波振動子一巡手段)
60 洗浄装置
61 超音波遮断筒(部分的抑制体、超音波進行方向等一巡手段)
61a 超音波通過窓(部分的伝搬部、超音波進行方向等一巡手段)
70 洗浄装置
80 洗浄装置
81 シャフト(回転駆動手段)
82 ターンテーブル(被処理物保持手段)
83 ブロック(超音波振動子保持手段)
84 ノズル(剥離液浸漬手段)

Claims (4)

  1. 板状の被処理物を剥離液に浸して洗浄する手段を備えた洗浄装置において、
    内部の剥離液に浸された状態の前記被処理物を水平に支持する内槽と、
    前記内槽を収納可能な外槽と、
    前記外槽内に配置され、前記被処理物に向けて照射される超音波の発振周波数が、前記被処理物の表面に形成されたフェンス状残渣が振動エネルギーを直接享受する値に設定されて、超音波を水平方向に照射する超音波照射手段と、
    前記内槽を垂直な軸を中心として回転させる内槽回転手段と
    を備えたことを特徴とする洗浄装置。
  2. 板状の被処理物を剥離液に浸して洗浄する手段を備えた洗浄装置において、
    内部の剥離液に浸された状態の前記被処理物を水平に支持する内槽と、
    前記内槽を収納可能な外槽と、
    前記外槽内に配置され、前記被処理物に向けて照射される超音波の発振周波数が、前記被処理物の表面に形成されたフェンス状残渣が振動エネルギーを直接享受する値に設定されて、超音波を水平方向に照射する超音波照射手段と、
    前記超音波照射手段を前記内槽の方向を向きながら前記内槽の周りを回転させる超音波振動子一巡手段と
    を備えたことを特徴とする洗浄装置。
  3. 板状の被処理物を剥離液に浸して洗浄する手段を備えた洗浄装置において、
    内部の剥離液に浸された状態の前記被処理物を水平に支持する内槽と、
    前記内槽を収納可能な外槽と、
    前記外槽の内側面に複数配置され、前記被処理物に向けて照射される超音波の発振周波数が、前記被処理物の表面に形成されたフェンス状残渣が振動エネルギーを直接享受する値に設定されて、超音波を水平方向に照射する複数の超音波照射手段と、
    前記複数の超音波照射手段と前記内槽との間に配置され、側面の一部に超音波通過窓が設けられた円筒形状の超音波遮断筒手段と、
    前記超音波遮断筒手段を回転させる超音波遮断筒回転手段と
    を備えたことを特徴とする洗浄装置。
  4. 板状の被処理物を剥離液に浸して洗浄する手段を備えた洗浄装置において、
    内部の剥離液に浸された状態の前記被処理物を水平に支持する内槽と、
    前記内槽を収納可能な外槽と、
    前記外槽内の内側面に複数配置され、前記被処理物に向けて照射される超音波の発振周波数が、前記被処理物の表面に形成されたフェンス状残渣が振動エネルギーを直接享受する値に設定されて、超音波を水平方向に照射する複数の超音波照射手段と、
    前記複数の超音波照射手段からの超音波の出力エネルギーを周期的にそれぞれ可変制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする洗浄装置。
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