JP4164046B2 - 保護層転写フィルムおよび印画物 - Google Patents
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Description
この感熱昇華転写方式は、熱転写フィルムに印加するエネルギー量によってドット単位で染料の移行量を制御できるため、階調性画像の形成に優れ、また、文字、記号等の形成が簡便である利点を有している。
これらのバインダー樹脂の中でも、アクリル系樹脂が好ましい。
これらのバインダー樹脂は、1種単独で又は2種以上混合して使用してもよい。
ワックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリエステルワックス、ポリスチレン系パウダー、オレフィン系パウダー、マイクロクリスタリンワックス、カルナパワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等を挙げることができる。
剥離層の厚みは、通常0.1〜10μm程度、好ましくは0.5〜5μm程度である。
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル(「(メタ)アクリロニトリル」はメタクリロニトリルまたはアクリロニトリルを表す)、(メタ)アクリルアミド(「(メタ)アクリルアミド」はメタクリルアミドまたはアクリルアミドを表す)等の窒素含有ビニル性単量体;また官能基含有ビニル性単量体として、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリカプロラクトンとヒドロキシエチル(メタ)アクリレートとの付加物(プラクセルFシリーズ:ダイセル化学工業社製)ポリエチレングリコールとメタクリル酸との付加物(ブレンマーPEシリーズ:日本油脂社製)、ポリプロピレングリコールとメタクリル酸との付加物(ブレンマーPPシリーズ:日本油脂社製)等のヒドロキシ基含有ビニル性単量体;
マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸及びそれらのモノエステル化物等のカルボキシル基含有ビニル性単量体;
グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル基含有ビニル性単量体等、
その他スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、エチレン、プロピレン、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及びそれらのモノエステル化物等が挙げられる。
(b)2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートが4〜40質量%の範囲であれば、目標とする良好な耐可塑剤性が得られる。
(c)ポリエチレングリコール系ジ(メタ)アクリレートが0.1〜2質量%の範囲であればバランス良好な耐可塑剤性、耐磨耗性が両立できる。
(d)反応性不飽和結合を含有する化合物が8〜91.9の範囲であれば良好な成膜性が得られ、耐可塑剤性と耐摩耗性の向上が出来る。
被転写体としては、例えば、普通紙、上質紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム等のいずれの基材からなるシートでもよい。また、被転写体は、カード、葉書、パスポート、便箋、レポート用紙、ノート、カタログ等のいずれの形状でもよい。
着色剤としては、有機もしくは無機顔料及び染料のうち、記録材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変褐色しないものが好ましい。このような着色剤としては、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー等の色相のものが用いられる。
熱溶融性色材層の厚みは、通常0.1〜8μm程度、好ましくは0.4〜2μm程度である。
基材フィルム上に形成される熱溶融色材層は、1層からなっていてもよいし、2層又はそれ以上の多層からなっていてもよい。
実施例1〜実施例8および比較例1〜比較例9
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製 易接着処理品)の一方の面に下記の組成の背面層用インキをグラビコート法により塗布(塗布量1.0g/m2(乾燥時))して乾燥した。その後、硬化処理を施し背面層を形成した。
・ポリビニルブチラール 15重量部
(積水化学工業(株)製 エスレックBX-1)
・ポリイソシアネート 35重量部
(大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD450)
・燐酸エステル界面活性剤 10重量部
(第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S)
・タルク(日本タルク(株)製 ミクロエースP-3) 3重量部
次に、背面層を形成した面と反対の面に、グラビアコート法により下記の組成の離型層用インキを塗布(塗布量0.7g/m2(乾燥時))、乾燥して離型層を形成した。
・シリコーン変性アクリル系樹脂 16重量部
(ダイセル化学工業(株)製 セルトップ226 固形分50%)
・アルミニウム触媒 3重量部
(ダイセル化学工業(株)製 セルトップCAT-A 固形分10%)
・メチルエチルケトン 8重量部
・トルエン 8重量部
離型層上に、グラビアコート法により下記組成の剥離層用インキを、乾燥後の膜厚が1.0μmになるように塗布、乾燥して剥離層を形成した。
・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製、BR-85) 40重量部
・ポリエステル樹脂(東洋紡(株)製、バイロン200) 2重量部
・メチルエチルケトン 50重量部
・トルエン 50重量部
表1に示す共重合体を合成した。この共重合体を用いて、剥離層上に、グラビアコート法により下記組成の耐可塑剤層用インキを、乾燥後の膜厚が1.5μmになるように塗布、乾燥して耐可塑剤層を形成した。
・表1示す共重合体 100重量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテル 100重量部
・メチルエチルケトン 25重量部
・エタノール 25重量部
前記耐可塑剤性層の上に、更に、下記の組成の熱接着性樹脂層用塗布液を、グラビアコート方式で乾燥時の膜厚が1.5μmとなるように塗布、乾燥して熱接着性樹脂層を形成した。
熱接着性樹脂層用塗布液の組成
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (1000ALK,電気化学工業製) 20部
メチルエチルケトン/トルエン(重量比1:1) 80部
イエロー、マゼンタ及びシアンの各色材層が設けられた熱転写フィルムを用い、プリンタ(ELTRON製カードプリンタP310)で、塩化ビニル製カード(塩ビカード)(縦85.5mm×横54.0mm×厚さ0.8mm)の上に画像を形成した。
得られたカードについて、耐可塑剤性・耐摩耗性・転写性を評価し、その結果を表2に示した。
(耐可塑剤性の評価)
上記で製造した印画物の保護層側を、可塑剤入り軟質塩化ビニルシート(三菱化学(株)製、アルトロン#480、厚さ400μm)に重ね合わせ、70.2g/m2の荷重をかけて82℃の環境下に32時間保存し、可塑剤による画像の劣化状態を観察し、下記のようにランク付した。結果を表2にまとめた。
○:塩化ビニルシートへの画像の転移が全く認められなかった;
△:塩化ビニルシートへの画像の転移が一部認められた;
×:塩化ビニルシートへの画像の転移が画像全体にわたって認められた。
上記で製造した印画物を、ROTARY ABRASION TESTER(東洋精機社製)を用い、磨耗輪CS-10、荷重500gで300回転し、目視にて以下の基準で耐久性を評価した。結果を表2にまとめた。
○:画像破壊が見られなかった;
△:一部画像が劣化した;
×:画像破壊が見られた。
2、22 基材フィルム
3、23 剥離層
4、24 耐可塑剤層
5、25 熱接着性樹脂層
6、26 熱転写性保護層
27 背面層
Claims (5)
- 基材フィルム上に、少なくとも耐可塑剤性層を含む保護層転写フィルムであって、該耐可塑剤性層が、(a)(メタ)アクリル酸4〜50重量部、(b)2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート4〜40重量部、(c)ポリエチレングリコール系ジ(メタ)アクリレート0.1〜2重量部および(d)不飽和結合を含有する化合物((a)〜(c)成分以外)8〜91.9重量部((a)+(b)+(c)+(d)=100重量部)をラジカル重合してなる(A)アクリル系共重合体樹脂からなることを特徴とする、保護層転写フィルム。
- 基材フィルム上の片面の少なくとも一部に、熱転写可能な保護層を有し、該保護層が基材フィルム側から少なくとも剥離層、耐可塑剤層および熱接着性樹脂層を順次積層されてなり、該耐可塑剤性層が、(a)(メタ)アクリル酸4〜50重量部、(b)2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート4〜40重量部、(c)ポリエチレングリコール系ジ(メタ)アクリレート0.1〜2重量部および(d)不飽和結合を含有する化合物((a)〜(c)成分以外)8〜91.9重量部((a)+(b)+(c)+(d)=100重量部)をラジカル重合してなる(A)アクリル系共重合体樹脂からなることを特徴とする、保護層転写フィルム。
- (A)アクリル系共重合体は、モノマー組成から計算されるガラス転移温度(Tg1)が50〜90℃で、示差走査型熱量計(DSC)で測定したガラス転移温度(Tg2)との差(Tg2-Tg1)が20℃以上であることを特徴とする、請求項1〜請求項2いずれかに記載の保護層転写フィルム。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の保護層転写フィルムの保護層を、印画物の画像上に熱転写して得られる印画物。
- 印画物の画像が、電子写真方式、インクジェット記録方式または熱転写記録方式のいずれかによるものであることを特徴とする、請求項4に記載の印画物。
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