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JP4163408B2 - 熱収縮性積層フィルム - Google Patents

熱収縮性積層フィルム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスバリア性フィルムの両側にヒートシール性フィルムを含んでなる積層フィルムであって、柔軟性に優れ、自動充填包装に適した熱収縮性積層フィルムを用いてなる包装体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリオレフィン系フィルム層とポリアミド系フィルム層とを積層した熱収縮性多層フィルムは良好なヒートシール性、ある程度のガスバリア性を有しているので食品包装用途に広く利用されている。特にガスバリア性を要求される包装用途には塩化ビニリデン樹脂、エチレン・酢酸ビニル部分ケン化物(EVOH)樹脂などのフィルムの層をガスバリア性の層とする多層フィルムとしている。また、必要に応じて2軸延伸多層フィルムとし、種々の機能を備えたガスバリア性の熱収縮性フィルムを得ている。
例えば、特公平5−76423号公報には、熱収縮性基材フィルムの両面に熱収縮性シーラントフィルムを積層してなるヒートシール性を有する熱収縮性積層包装材料に関する発明が提案されている。具体的には2軸延伸したポリアミド系フィルムを熱収縮性基材フィルムとし、その両面に2軸延伸したリニヤー低密度ポリエチレンフィルムの熱収縮性シーラントフィルムが積層された熱収縮性積層フィルムが開示されている。この包装材料は、熱収縮包装に用いると仕上がり外観がよく、ミートパッケージ、チーズその他各種の物品の収縮包装に適していることが記載されている。しかしながら、酸素バリア性が不十分で包装物品の保存期間が短い。
また、特開2000−153590号公報には、芳香族系ジアミン重合体と芳香族ジアミン共重合体の少なくとも1種を含むポリアミド系樹脂からなる熱可塑性フィルムの層とポリプロピレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層とポリプロピレン系樹脂又はポリエチレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムの層がドライラミネーションされた少なくとも2層の多層フィルムに関する発明が記載されている。この積層フィルムは、バリア性を有し、包装物品の長期保存が可能である。しかしながら、包装材料に柔軟性が要求される包装物品の製造工程での包装体の取り扱い性や、柔らかい内容物を取り出す際の取り出し性に難があるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、食品包装、とりわけ自動充填包装機械によりセンターシームすることにより充填・包装された包装体がボイル殺菌或いはレトルト殺菌などの熱処理により収縮し、密着包装状態になったときに、包装体の表面に皺、凹凸が入り難く、且つ包装体表面に光沢があり、柔軟性に優れ、包装物品の製造工程での包装体の取り扱い性、充填包装された内容物の取り出し性がよい包装体及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、例えば脂肪族ポリアミド系樹脂層及びEVOH樹脂層を含む特定ヤング率を有する多層のガスバリア性フィルムの両側に、ポリプロピレン系樹脂層、又はポリプロピレン系樹脂層とポリエチレン系樹脂層を含む積層フィルムを配した熱収縮性積層フィルムで、特定のループステフネスを有する積層フィルムがかかる問題点を解決し得ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち本発明の第1群は、ガスバリア性フィルム(a)の両面に、ポリプロピレン系樹脂層を含み且つ超音波シール性を有する同一のヒートシール性フィルム(b)が積層されてなる熱収縮性積層フィルムであって、該熱収縮性積層フィルム全体のループステフネスが1.5gf/20mm以下で且つ95℃、1分間の熱水収縮率が縦、横10%以上である熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械によりセンターシームすることにより内容物が充填・包装され、熱処理により前記積層フィルムが熱収縮されてなる包装体を提供する。ヒートシール性フィルム(b)がポリプロピレン系樹脂層(PP層)/ポリエチレン系樹脂層(PE層)/(PP層)の少なくとも3層構成である前記発明の包装体を提供する。
本発明の第2群は、ガスバリア性フィルム(a)の両面に、ポリプロピレン系樹脂層を含み且つ超音波シール性を有する同一のヒートシール性フィルム(b)が積層されてなる熱収縮性積層フィルムであって、フィルム(a)、(b)のいずれかが多層構成であり、フィルム(a)、(b)の両方が延伸配向され、且つフィルム(a)、(b)のいずれかが熱収縮性を有し、該熱収縮性積層フィルム全体のループステフネスが1.5gf/20mm以下で且つ95℃、1分間の熱水収縮率が縦、横10%以上である熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械によりセンターシームすることにより内容物が充填・包装され、熱処理により前記積層フィルムが熱収縮されてなる包装体を提供する
ガスバリア性フィルム(a)、ヒートシール性フィルム(b)の両方が熱収縮性である前記第1群又は第2群の発明の包装体を提供する。ガスバリア性フィルム(a)が脂肪族ポリアミド樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)樹脂層/脂肪族ポリアミド樹脂層の少なくとも3層構成である前記第1群又は第2群の発明のいずれかの包装体を提供する。ガスバリア性フィルム(a)が脂肪族ポリアミド樹脂層/芳香族系ジアミン重合体樹脂層/脂肪族ポリアミド樹脂層の少なくとも3層構成である前記第1群又は第2群の発明のいずれかの包装体を提供する。ポリプロピレン系樹脂が、結晶性ポリプロピレン成分とプロピレン−αオレフィン共重合体とのブロック共重合体である前記第1群又は第2群の発明のいずれかの包装体を提供する。
本発明の第3群は、ガスバリア性フィルム(a)の両面に、ポリプロピレン系樹脂層を含み且つ超音波シール性を有する同一のヒートシール性フィルム(b)が積層されてなる熱収縮性積層フィルムであって、該熱収縮性積層フィルム全体のループステフネスが1.5gf/20mm以下で且つ95℃、1分間の熱水収縮率が縦、横10%以上である熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械によりセンターシームすることにより内容物を充填・包装し、熱処理により前記積層フィルムを熱収縮させて包装体を得る、包装体の製造方法を提供する。
本発明の第4群は、ガスバリア性フィルム(a)の両面に、ポリプロピレン系樹脂層を含み且つ超音波シール性を有する同一のヒートシール性フィルム(b)が積層されてなる熱収縮性積層フィルムであって、フィルム(a)、(b)のいずれかが多層構成であり、フィルム(a)、(b)の両方が延伸配向され、且つフィルム(a)、(b)のいずれかが熱収縮性を有し、該熱収縮性積層フィルム全体のループステフネスが1.5gf/20mm以下で且つ95℃、1分間の熱水収縮率が縦、横10%以上である熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械によりセンターシームすることにより内容物を充填・包装し、熱処理により前記積層フィルムを熱収縮させて包装体を得る、包装体の製造方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
尚、本発明の説明及びそれに用いられる用語は、特別の断りがある場合を除き、本発明の第1群〜第4群に共通するものである。
【0007】
ガスバリア性フィルム(a)は、ヤング率が2100MPa以下が柔軟性、取り扱い性から好ましい。好ましい態様として、脂肪族ポリアミド系樹脂層と、更にエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(以後、EVOHと略称する)樹脂層、又は芳香族系ジアミン重合体樹脂層から選ばれるガスバリア性を有する樹脂層を含む多層構成のガスバリア性フィルム(a)を挙げることができる。
ガスバリア性フィルム(a)を構成する材料としては、一般的に硬く、脆い材質であるが、より柔軟な脂肪族ポリアミド系樹脂の層で挟み、多層構成にすることにより、しなやかさを与えることができる。
前記脂肪族ポリアミド系樹脂層に用いる樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン69、ナイロン610等の縮合単位の重合体、又はこれら2種以上との共重合体、更にはこれらの混合物等の脂肪族ポリアミドを挙げることができる。これらの中で、一般的にナイロン6、共重合体であるナイロン6−66、ナイロン6−12等が用いられる。
【0008】
EVOHは、エチレン含量が20〜60モル%、更には25〜50モル%が好ましい。また、ケン化度は、90%以上、更には95%以上が好ましい。
【0009】
芳香族系ジアミン重合体樹脂層を構成する芳香族系ジアミン重合体樹脂とは、芳香族系ジアミン共重合体を含めた意味で用いる。芳香族系ジアミン重合体樹脂は、メタキシリレンジアミン単独、又はメタキシリレンジアミン60重量%以上、好ましくは70重量%以上と、パラキシリレンジアミン40重量%以下、好ましくは30重量%以下とのジアミン混合物のような芳香族系ジアミンと、芳香族又は脂肪族ジカルボン酸、好ましくは脂肪族ジカルボン酸、更に好ましくは炭素数6〜12の脂肪族ジカルボン酸、例えば、アジピン酸、セバシン酸、スベリン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等との重縮合反応により合成されるポリアミド樹脂を云う。
具体的には、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリレンセバカミド、ポリメタキシリレンスベラミド等の単独重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアジパミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンピメラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアゼラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンアジパミド/セバカミド共重合体等が挙げられる。これらの中でも、ポリメタキシリレンアジパミド(TRMXD6)が好ましい。これら芳香族系ジアミン重合体からなるフィルムの層は、本発明の包装用熱収縮性積層フィルムに酸素ガスバリア性を付与する。
【0010】
また、芳香族系ジアミン共重合体としては、前記芳香族系ジアミン重合体を構成単位とする縮合単位(例えばメタキシリレンアジパミド)と、他のポリアミド、好ましくは脂肪族ポリアミド、例えばナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン69、ナイロン610等の縮合単位の1種以上との共重合体が挙げられ、芳香族系ジアミン共重合体中の芳香族ジアミン重合体縮合単位含量は4〜40重量%の範囲であることが好ましい。4重量%未満では製品積層フィルムの酸素ガスバリア性が低下し、40重量%を超えると得られる積層体の剛性が大きくなり過ぎ、成形性、熱収縮性、柔軟性が劣る傾向にある。
芳香族系ジアミン共重合体の好ましい例としては、ナイロン6/12/MXD6、ナイロン610/MXD6、ナイロン66/610/MXD6などが挙げられる。芳香族系ジアミン共重合体は、芳香族系ジアミン重合体を主成分とする結晶性ポリアミド系樹脂の結晶化速度を遅くして加熱延伸操作を容易にすることができ、結果としてフィルムに柔軟性を付与するので、本発明のポリアミド系樹脂は、前記芳香族系ジアミン重合体を50〜100重量%、更には60〜95重量%、芳香族系ジアミン共重合体を0〜50重量%、更には5〜40重量%の割合で混合して用いることが好ましい。
【0011】
本発明で用いる脂肪族ポリアミド系樹脂層を含んでなる多層のガスバリア性フィルム(a)は、前記EVOH樹脂層又は前記芳香族系ジアミン重合体樹脂層から選ばれるガスバリア性を有する樹脂からなる層に前記脂肪族ポリアミド系樹脂、例えばナイロン6の樹脂層が両側に積層された多層フィルムを云う。具体的には、脂肪族ポリアミド樹脂層/EVOH樹脂層/脂肪族ポリアミド樹脂層、又は脂肪族ポリアミド樹脂層/MXD6樹脂層/脂肪族ポリアミド樹脂層である。ガスバリア性樹脂層の両側にナイロン6の樹脂層を配した層構成が更に好ましい。ガスバリア性フィルム(a)は、ヤング率(フィルムの長さ方向、幅方向の双方。以下同じ)が2100MPa以下、より好ましくは1900〜1000である。ヤング率が2100MPaを越えると柔軟性を損なう方向である。
【0012】
本発明のヒートシール性フィルム(b)は、超音波シール性、熱シール性を有する層である。ヒートシール性フィルム(b)は、単独層であっても、複数の層であってもよい。ヒートシール性フィルム(b)を構成する材料としては、水蒸気バリア性、耐熱ヒートシール性の観点からポリプロピレン系樹脂を主体とすることが好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレンホモポリマーのほか、炭素数が2もしくは4〜8のα−オレフィンとプロピレンとのコポリマー(プロピレン含量が90重量%以上)であってもよい。またコポリマーはランダムコポリマー、ブロックコポリマー、又はこれらのポリマーの混合物のいずれであってもよい。レトルト殺菌用には、プロピレンと炭素数が2もしくは4〜8のα−オレフィンとからなり、プロピレン含量が90重量%以上のランダムコポリマー単独、又はこれを主とするポリエチレン、ポリプロピレンのホモポリマーもしくはコポリマーとの混合物が好適に用いられる。また、結晶性ポリプロピレン成分とプロピレン−αオレフィン共重合体とのブロック共重合体が好適に用いられる。本発明のヒートシール性フィルムとしては、フィルムのヤング率が600MPa以下のポリプロピレン系樹脂が熱収縮性積層フィルム全体の柔軟性、取り扱い性の点で好ましく用いられる。
ポリプロピレン系樹脂の物性としては限定的ではないが、通常積層フィルム成形に適したメルトインデックス(MFR)が0.5〜20g/10分(JIS K6758に準拠,230℃,2.16Kg荷重)の範囲にあるもの、特には0.5〜10g/10分の範囲にあるものが好ましく、また密度が0.86〜0.92g/cm3の範囲にあるものが好ましい。これらの樹脂からなる積層フィルムは、延伸後積層されヒートシール性、水蒸気バリア性、耐熱性、ボイル時などのヒートシール強度等優れた性質を具備している。
ポリプロピレン系樹脂層(PP層)は、単独で本発明の熱収縮性ヒートシール層を形成することもできる。
【0013】
ヒートシール性フィルム(b)が、複数層から構成される場合、前記PP層/ポリエチレン系樹脂層(以下、PE層と略称する)/PP層の少なくとも3層構成をとることが柔軟性と水蒸気バリア性のバランスの点で好ましい。
多層構成に用いられるポリエチレン系樹脂としては、ポリエチレンホモポリマーのほか、α−オレフィンとエチレンとのコポリマー(エチレン含量が90重量%以上)であってもよい。コポリマーはランダム共重合体、ブロック共重合体又はこれらのポリマーの混合物のいずれであってもよい。超低密度ポリエチレン(VLDPE)、線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)などのエチレン・α−オレフィン共重合体が挙げられる。特に密度0.86〜0.94g/cm3、好ましくは0.88〜0.92g/cm3のものが好ましい。これらの共重合体の内ではメタロセン触媒を用いて得られる共重合体が特に好ましい。例えば、ダウ社から市販されている商品名「アフィニティー」、「エリート」などである。また、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)などを挙げることもできる。これらの樹脂は、積層フィルムに熱収縮性、低温シール性、耐酷使性、柔軟性が求められるときに用いられる。中でもメタロセン触媒を用いて得られた、融点が100〜120℃のエチレンと炭素数が3〜8のα−オレフィンの直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルムを構成層として用いた熱収縮性積層フィルムがボイル殺菌用ハム・ソーセージの自動充填包装用に好適に用いられる。
【0014】
本発明においてPE層はPP層を含む積層フィルムの構成層として用いられ、ヒートシール性フィルム(b)を形成する。ヒートシール性フィルム(b)の層構成は、例えば、PP層/PE層/PP層、或いはPP層単独等がある。ヒートシール性フィルム(b)は、先に述べたガスバリア性フィルム(a)の両側に配置されヒートシール層として機能する。この両側のヒートシール性フィルム(b)は、同じ材質の層であっても、異なる材質の樹脂からなっていてもよい。また、積層フィルム全体として、95℃、I分間の熱水収縮率が縦、横10%以上であれば、ヒートシール性フィルム(b)は、熱収縮性であっても、非熱収縮性であってもよい。柔軟性の観点からヒートシール性フィルム(b)はヤング率が600MPa以下、更には550以下が好ましい。ヒートシール性フィルム(b)が多層構成の場合、被包装物に接する最外層或いは最内層にはPP層を配置するのが、シール部の耐熱性の観点から好ましい。
ヒートシール性フィルム(b)の厚さは、柔軟性とヒートシール性、水蒸気透過性のバランスの観点から5〜30μm、更には10〜20μmが好ましい。
【0015】
本発明の熱収縮性積層フィルムは、ガスバリア性フィルム(a)とヒートシール性フィルム(b)との積層は、ドライラミネーションでなされる。例えば、脂肪族ポリアミド樹脂層で挟まれたEVOH樹脂層からなるガスバリア性フィルム(a)の両面にポリウレタン系接着剤を塗布してポリプロピレン系樹脂層を含む多層のヒートシール性フィルム(b)をドライラミネートする。
ガスバリア性フィルム(a)であるナイロン6/TMMXD6/ナイロン6、及びナイロン6/EVOH/ナイロン6の積層は、例えばサーキュラーダイで共押出し、インフレーション、熱処理による熱収縮率の調整又はTダイによる共押出、テンターによる延伸、熱処理による熱収縮率の調整のいずれで行うこともできる。
【0016】
ガスバリア性フィルム(a)、及びヒートシール性フィルム(b)は、市販品を入手することもできる。ガスバリア性フィルム(a)としては、例えば、層構成がナイロン6/EVOH/ナイロン6の収縮性バリアナイロンフィルム(ユニチカ製、各層厚さ6μm、3μm、6μm、合計厚さ15μm、商品名:エンブロン E801)、収縮性ナイロンバリアフィルム(三菱化学興人パックス製、Ny6/MXD6/Ny6=5/5/5μm=15μm、商品名:スーパーニールSPR SHW)(95℃、1分間の熱水収縮性:縦/横=20/17%)、ヒートシール性フィルム(b)としては、延伸ポリオレフィン多層シュリンクフィルム(大倉工業製、PP/PE/PP、各層厚さ4.5μm、4.5μm、4.5μm、合計厚さ13.5μm、商品名:ラプラー 501)(95℃、1分間の熱水収縮性:縦/横=28/28%)等を挙げることができる。
【0017】
本発明の熱収縮性積層フィルムとしては、脂肪族ポリアミド系樹脂層を含んでなる多層のガスバリア性フィルム(a)(GBL)の両側に配置されたPP層を含んでなるヒートシール性フィルム(b)(HSL)の層構成をとる。接着剤層(「AD」と略称する)は必要に応じて用い、層数には入れない。例えば、(HSL)/(AD)/(GBL)/(AD)/(HSL)である。(HSL)の材質は互いに同じであっても、異なっていてもよい。ここで、(HSL)は、例えばPP層単独、PP層/PE層/PP層の層構成をとることが好ましい。(GBL)の層構成は、例えばナイロン6/EVOH/ナイロン6、或いはナイロン6/TMMXD6/ナイロン6の層構成をとることが好ましい。
また、内容物、保存条件、保存期間等によっては、高いガスバリア性が要求されない場合もあり、ガスバリア性フィルムとしてナイロン−6(6Ny)等の脂肪族ナイロン単層フィルムも用いることができる。この場合、EVOH、MXD6などのハイバリア性樹脂層を含むフィルムに比べて、より柔軟な熱収縮性積層フィルムを得ることができる。熱収縮性積層フィルムの構成の例としては、熱収縮性ナイロンフィルム(三菱化学興人パックス製、6Ny、厚さ15μm、商品名:ポニールSSC)の両面にポリオレフィン多層シュリンクフィルム(大倉工業製、PP/PE/PP、合計厚さ13.5μm、商品名:ラブラー501)を貼り合わせたフィルムなどを挙げることができる。
熱収縮性積層フィルムの総厚さが10〜60μm、更には30〜50μmの範囲が好ましい。
【0018】
本発明における熱収縮性積層フィルムのドライラミネーション法による製造方法は、特に限定されるものではなく公知の方法を用いることができる。例えば、ラミネーターを用い、予め延伸した厚さ15μmの市販の、Ny6/EVOH/Ny6(各層厚さ:6/3/6μm)層構成の熱収縮性バリア・ナイロンフィルム(ユニチカ製、商品名:エンブロン E801)をガスバリア性フィルム(a)として、その片面にウレタン系接着剤を塗布し、乾燥炉を通しながら60〜70℃で溶剤を蒸発させる。乾燥炉を出たフィルム基材の接着剤塗布面に圧着ロールにより、予め延伸してある厚さ13.5μmのPP/PE/PP層構成の市販ポリオレフィン多層シュリンクフィルム(大倉工業製、商品名:ラプラー501)を貼り合わせる。次いで前記ガスバリア性基材層のもう一方の面にウレタン系接着剤を塗布し、同様に前記市販ポリオレフィン多層シュリンクフィルムを貼り合わせる。通常巻き取り速度は、60〜120m/分の程度である。貼り合わせが終了した積層フィルムは40℃で72時間程度熟成することにより接着をより強化する。
【0019】
このようにして得た熱収縮性積層フィルムを、例えば自動充填包装機械を用いてスティックチーズの自動充填包装に使用する。自動充填包装機械としては、呉羽化学製、自動充填機KAP500、旭化成製、ADP−F等を挙げることができる。
自動充填包装機械に用いる積層フィルムに求められる機械適性としては、機械部分との滑り性、厚薄精度、タルミなどのないこと、適度の柔軟性を持つことなどが挙げられる。積層フィルムが硬すぎると包装機械のフォーミング部(フラットなフィルムを曲げて筒状にする工程)でフィルム走行が不安定になったり、包装体の結紮部端面で作業者の手指を痛める等不都合が生じる。また、スティックチーズ等の柔らかい内容物の場合、積層体フィルムが硬すぎると内容物を取り出す際に包装体端部に内容物が一部残ったり、内容物が折れたりし易いと云った不都合が生じる。積層フィルムの硬さの目安としてループステフネス(フィルムの長さ方向、幅方向の双方で、以下同じ)が1.5gf/20mm以下であることがよく、好ましくは1.2gf/20mm以下である。ループステフネスが1.5gf/20mmを越えると上記のような不都合が生じるおそれがある。
積層フィルムのループステフネスが1.5gf/20mm以下の範囲にあることが自動充填包装機械の操作及び後工程の作業をし易く、また、包装体から柔らかい内容物を取り出すときに内容物が一部残る現象が起こり難くなる等、充填包装、及びそれにより充填された充填品に適した積層フィルムを与えることができる。
【0020】
本発明においては、ガスバリア性フィルム(a)、ヒートシール性フィルム(b)のいずれかが、或いは両方が熱収縮性であることがよい。求められる熱収縮率は、内容物、製造条件等により異なるが、本発明の熱収縮性積層フィルムが熱収縮性であるとは、95℃、1分間の熱水収縮率が縦(機械方向)、横(幅方向)共に、4%以上、好ましくは10%以上であることを云う。レトルトソーセージの場合5〜20%、ボイルソーセージの場合8〜25%、スティックチーズの場合10〜25%程度である。熱収縮率が上記の範囲にあることによりボイル処理などの熱処理を行った後の包装体表面の皺の発生がなく、経時的にも表面の状態変化が認められない包装体を与える。
本発明の第2群の発明では、ガスバリア性フィルム(a)、ヒートシール性フィルム(b)の両方が延伸配向され、フィルム(a)、(b)のいずれかが熱収縮性を有することが必要である。フィルム(a)、(b)の両方が延伸配向されているとフィルムのカット性がよいので好ましい。
【0021】
内容物の酸化劣化を抑制するため、本発明の熱収縮性積層フィルムの30℃、80%(相対湿度)における酸素透過度は100cm3/m2・d・atm以下、更には、50cm3/m2・d・atm以下であることが好ましい。
また、内容物からの水分の逸散を抑制するため積層フィルムの40℃、90%(相対湿度)における水蒸気透過度が20g/m2・d以下、更には15g/m2・dであることが好ましい。
【0022】
本発明の熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械により充填・包装される直径10〜15mmのスティックチーズの製造例を説明する。本発明の熱収縮性積層フィルムをフォーミング部を通過させ筒状とし、内容物充填用ノズルを包むようにして走行させ、超音波シール又は熱風シールによりセンターシームする。チーズは流動性を与えるために60〜90℃程度に加熱してノズルから供給される。チーズが充填された筒状の積層フィルムはしごき工程の後、超音波シール又はアルミクリップなどにより結紮され、カッターで結紮部の間を切断されて各個の包装体となる。これを90〜100℃の熱水に10〜60秒程度浸漬処理する。
【0023】
これらの熱処理により熱収縮及び熱固定が生じ充填内容物に積層フィルムが緊密に密着すると共に、熱収縮後の経時的収縮を抑制する。積層フィルムの収縮性が不足すると皺が生じ包装体の外観を損ねる。スティックチーズの場合、積層フィルムの熱収縮率は縦方向、横方向それぞれ95℃、1分間の熱水収縮率で縦、横の双方10%以上であることが好ましい。熱収縮率が10%以上であることにより包装体の仕上がり状態(包装体表面の状態、例えば表面の皺の有無)を良好なものとする。積層フィルムの熱収縮率をこの範囲にするには、ガスバリア性フィルム(a)及びヒートシール性フィルム(b)の組合せを適宜選択することによりなされる。
【0024】
本発明の熱収縮性積層フィルムは、自動充填包装においてボイル、レトルト処理などの用途に用いられたり、シャーリング加工用の積層フィルムとしても使用できる。また、包装対象物としては、ソーセージ、スティックチーズ、ういろう、液卵等が挙げられる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、物性値の測定は以下のように行った。
(ヤング率)
フィルム試料をフィルム長さ方向(MD)及び幅方向(TD)、それぞれ幅20mm、長さ200mmに切り出し、東洋ボールドウィン社製、テンシロンRTM−100を用いて、チャック間隔100mm、10mm/分の引張速度で引っ張った際のヤング率を求めた。
(ループステフネス)
フィルム試料をフィルムのMD方向及びTD方向それぞれ幅20mm、長さ200mmに切り出し、東洋精機社製、ループステフネステスターを用いて、チャック間隔100mmでセットしてループ状に曲げ、圧縮速度3.5mm/秒で圧縮した際の荷重を測定した。
(熱収縮率)
フィルムを95℃の熱水中に1分間浸漬した後、MD方向及びTD方向の収縮率を測定した。
(酸素透過度)
ASTM D3985−81に従い、MODERN CONTROL社製、MOCON OXTRAN−2/20を用い、30℃、80%(相対湿度)の条件で測定した。
(水蒸気透過度)
ASTM F1249に従い、MODERN CONTROL社製、MOCON PERMATRANを用い、40℃、90%(相対湿度)の条件で測定した。
【0026】
(スティックチーズ充填、外観、取り出し性評価)
呉羽化学製、自動充填機KAP500を用い、使用積層フィルム幅;54mm、縦シール後の筒状積層フィルムの折り幅;22mm、製品カット長さ;115mm、製品重量;15g、縦シール、横シールともに超音波シールによりチーズの充填を行った。得られたスティック状チーズ包装体を95℃の熱水に1分間漬けて皺伸ばしをし、5℃の冷蔵庫で1日間冷蔵した。
このときのスティックチーズ包装体の外観を観察し以下のように評価した。
○:皺がなく、張りのある状態。
△:皺はないが、張りがなく積層フィルムが弛んだ状態。
×:皺がある状態。
また、冷蔵後のスティックチーズ包装体の縦シール部を剥がし、内容物のチーズを取り出す際の取り出し易さを以下のように評価した。
○:チーズをそのままの形状でそのまま取り出せる。
△:チーズが折れる、又は包装体端部に一部チーズが残ることがある。
×:必ずチーズが折れる、又は包装体端部に一部チーズが残る。
【0027】
(ソーセージ充填、外観評価)
呉羽化学製、自動充填機KAP500を用い、使用積層フィルム幅;64mm、縦シール後の筒状積層フィルムの折り幅;25mm、製品カット長さ;220mm、製品重量;35g、縦シールをホットジェットシール、横結紮をアルミクリップによりソーセージ(ミンチ状生肉)の充填を行った。得られたソーセージ(ミンチ状生肉)包装体を80℃の熱水で50分間ボイル処理の後、90℃の熱水で10秒間皺伸ばしをし、5℃の冷蔵庫で1日間冷蔵した。このときのソーセージ包装体の外観を以下のように評価した。
○:皺がなく、張りのある状態。
△:皺はないが、張りがなく積層フィルムが弛んだ状態。
×:皺がある状態。
【0028】
(ういろう充填、外観評価)
呉羽化学製、自動充填機KAP500を用い、使用積層フィルム幅;175mm、縦シール後の筒状積層フィルムの折り幅;80mm、製品カット長さ;240mm、製品重量;370g、縦シールをホットジェットシール、横結紮をアルミクリップによりういろうの充填を行った。得られたういろう包装体を100℃、60分間のスチーム処理の後、室温で1日間放置した。このときのういろう包装体の外観を以下のように評価した。
○:皺がなく、張りのある状態。
△:皺はないが、張りがなく積層フィルムが弛んだ状態。
×:皺がある状態。
【0029】
(実施例1)
ガスバリア性基材層として収縮性バリアナイロンフィルム(以後、N−EVOHと略称する)(ユニチカ製、ナイロン−6(Ny6)/EVOH/ナイロン−6(Ny6)=6/3/6=15μm、商品名;エンブロンE801)を用い、この両面にポリウレタン系接着剤を介してヒートシール層として延伸ポリオレフィン多層フィルム(以後、PP/PE/PPと略称する)(大倉工業製、ポリプロピレン(PP)/ポリエチレン(PE)/ポリプロピレン(PP)=4.5/4.5/4.5μm=13.5μm、商品名:ラプラー501)をドライラミネートし、厚さ46μmの積層フィルムを得た。使用したラミネート用原フィルムのヤング率、熱水収縮率及び、ラミネート後の積層フィルムの物性と実用特性評価を表1に示す。表1から明らかなように、実施例1で得た積層フィルムは、適度な柔軟性、熱収縮性を有し、スティックチーズ、ボイルソーセージ用積層フィルムとして有用であることが分かる。
【0030】
(実施例2)
プロピレン系ブロック共重合体(以後、PP−BCPと略称する)(チッソ製、収縮性フィルム、商品名:リアクターTPO・ニューコンNF1702)を円形ダイを用いて筒状に押出し、冷水で急冷後、遠赤外線加熱炉を用いてインフレーション法により2軸延伸して厚さ15μmの収縮性TPOフィルムを得た。ヒートシール層フィルムとしてこの収縮性TPOフィルムを用いた以外は実施例1と同様にドライラミネートし、厚さ49μmの積層フィルムを得た。使用したラミネート用原フィルムのヤング率、熱水収縮率、ラミネート後の積層フィルムの物性と実用特性評価を表1に示す。表1から明らかなように、実施例2で得た積層フィルムは、適度な柔軟性、熱収縮性を有し、スティックチーズ、ボイルソーセージ用積層フィルムとして有用であることが分かる。
【0031】
(実施例3)
ガスバリア性基材層として収縮性バリアナイロンフィルム(以後、N−MXDと略称する)(三菱化学興人パックス製、Ny6/MXD6/Ny6=5/5/5μm=15μm、商品名:スーパーニールSPR SHW)を用いた以外は実施例1と同様にドライラミネートし、厚さ46μmの積積層フィルム得た。使用したラミネート用原フィルムのヤング率、熱水収縮率、ラミネート後の積層フィルムの物性と実用特性評価結果を表1に示す。表1から明らかなように、実施例3により得た積層フィルムは、適度の柔軟性、熱収縮性を有し、スティックチーズ、ボイルソーセージ用積層フィルムとして有用であることが分かる。
【0032】
(実施例4)
ガスバリア性基材層としてN−MXDを、ヒートシール層として実施例2で用いたPP−BCP(収縮性TPOフィルム)を用い、実施例1と同様にドライラミネートし、厚さ49μmの積層フィルムを得た。使用したラミネート用原フィルムのヤング率、熱水収縮率、ラミネート後の積層フィルムの物性と実用特性評価結果を表1に示す。表1から明らかなように、実施例4により得た積層フィルムは、適度の柔軟性、熱収縮性を有し、スティックチーズ、ボイルソーセージ用積層フィルムとして有用であることが分かる。
【0033】
(実施例5)
PP−Et/ELPP・C1/PP−Etの3層構成のキャストフィルム(チッソ製、PP−Et;プロピレン−エチレン・ランダム共重合体、ELPP・C1;エラストメリックポリプロピレン)を2軸延伸して厚さ15μm(各層の厚さ=1.5/12/1.5μm)の収縮性フィルム(S−ELPPと略称する)を得た。ヒートシール層としてこのS−ELPPを用いた以外は実施例1と同様にドライラミネートし、厚さ49μmの積層フィルムを得た。使用したラミネート用フィルム原フィルムのヤング率、熱水収縮率、ラミネート後の積層フィルムの物性と実用特性評価結果を表1に示す。実施例5で得た積層フィルムは、ループステフネスが0.8/0.8(gf/20mm)と柔軟であり、特にスティックチーズ用積層フィルムとして有用であると考えられる。
【0034】
(比較例1)
ガスバリア性基材層として収縮性バリアナイロンフィルム(三菱化学興人パックス製、Ny6/MXD6/Ny6=5/5/5μm=15μm、商品名:スーパーニールSPR SHW)を用い、この両面にポリウレタン系接着剤を介してヒートシール層として延伸ポリプロピレンシュリンクフィルム(PP−Sと略称する)(興人製、商品名:ポリセットAS、15μm)をドライラミネートし、厚さ49μmの積層フィルムを得た。使用したラミネート用原フィルムのヤング率、熱水収縮率、ラミネート後の積層フィルムの物性と実用特性評価結果を表1に示す。表1から明らかなように、得られた積層フィルムは、柔軟性に劣り、スティックチーズ用積層フィルムとしては適さないことが分かる。
【0035】
(比較例2)
ヒートシール層として未延伸ポリプロピレンフィルム(以後、CPPと略称する)(大日本樹脂製、15μm)を用いた以外は比較例1と同様にドライラミネートし、厚さ49μmの積層フィルムを得た。使用したラミネート用原フィルムのヤング率、熱水収縮率を表1に、ラミネート後の積層フィルムの物性と実用特性評価結果を表1に示す。表1から明らかなように、得られた積層フィルムは、収縮性に劣り、スティックチーズ用、ボイルソーセージ用積層フィルムとしては適さないことが分かる。
【0036】
(比較例3)
ガスバリア性基材層としてバリアナイロンフィルム(ユニチカ製、Ny6/MXD6/Ny6=5/5/5μm=15μm、3層フィルム、商品名:エンブロンM150)を用い、この両面にポリウレタン系接着剤を介してヒートシール層として比較例1で用いたPP−S(延伸ポリプロピレンシュリンクフィルム)をドライラミネートし、厚さ49μmの積層フィルムを得た。使用したラミネート用原フィルムのヤング率、熱水収縮率、ラミネート後の積層フィルムの物性と実用特性評価結果を表1に示す。表1から明らかなように、得られた積層フィルムは、熱収縮性、柔軟性に劣り、スティックチーズ用、ボイルソーセージ用、ういろう用積層フィルムとしては適さないことが分かる。
【0037】
【表1】
Figure 0004163408
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明の包装体及びその製造方法に用いられる熱収縮性積層フィルムは熱収縮性及び柔軟性を有しており、本発明によれば、食品包装、とりわけ自動充填包装機械によりセンターシームすることにより充填・包装された包装体がボイル殺菌、或いはレトルト殺菌などの熱処理により収縮し、密着包装状態になったときに、包装体表面に皺、凹凸が入り難くなり、スティックチーズ等の柔らかい内容物の取り出し性が改善される。

Claims (9)

  1. ガスバリア性フィルム(a)の両面に、ポリプロピレン系樹脂層を含み且つ超音波シール性を有する同一のヒートシール性フィルム(b)が積層されてなる熱収縮性積層フィルムであって、該熱収縮性積層フィルム全体のループステフネスが1.5gf/20mm以下で且つ95℃、1分間の熱水収縮率が縦、横10%以上である熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械によりセンターシームすることにより内容物が充填・包装され、熱処理により前記積層フィルムが熱収縮されてなる包装体
  2. ヒートシール性フィルム(b)がポリプロピレン系樹脂層(PP層)/ポリエチレン系樹脂層(PE層)/(PP層)の少なくとも3層構成である請求項1記載の包装体
  3. ガスバリア性フィルム(a)の両面に、ポリプロピレン系樹脂層を含み且つ超音波シール性を有する同一のヒートシール性フィルム(b)が積層されてなる熱収縮性積層フィルムであって、フィルム(a)、(b)のいずれかが多層構成であり、フィルム(a)、(b)の両方が延伸配向され、且つフィルム(a)、(b)のいずれかが熱収縮性を有し、該熱収縮性積層フィルム全体のループステフネスが1.5gf/20mm以下で且つ95℃、1分間の熱水収縮率が縦、横10%以上である熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械によりセンターシームすることにより内容物が充填・包装され、熱処理により前記積層フィルムが熱収縮されてなる包装体
  4. ガスバリア性フィルム(a)、ヒートシール性フィルム(b)の両方が熱収縮性である請求項1又は3記載の包装体
  5. ガスバリア性フィルム(a)が脂肪族ポリアミド樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)樹脂層/脂肪族ポリアミド樹脂層の少なくとも3層構成である請求項1〜4のいずれかに記載の包装体
  6. ガスバリア性フィルム(a)が脂肪族ポリアミド樹脂層/芳香族系ジアミン重合体樹脂層/脂肪族ポリアミド樹脂層の少なくとも3層構成である請求項1〜4のいずれかに記載の包装体
  7. ポリプロピレン系樹脂が、結晶性ポリプロピレン成分とプロピレン−αオレフィン共重合体とのブロック共重合体である請求項1〜4のいずれかに記載の包装体
  8. ガスバリア性フィルム(a)の両面に、ポリプロピレン系樹脂層を含み且つ超音波シール性を有する同一のヒートシール性フィルム(b)が積層されてなる熱収縮性積層フィルムであって、該熱収縮性積層フィルム全体のループステフネスが1.5gf/20mm以下で且つ95℃、1分間の熱水収縮率が縦、横10%以上である熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械によりセンターシームすることにより内容物を充填・包装し、熱処理により前記積層フィルムを熱収縮させて包装体を得る、包装体の製造方法。
  9. ガスバリア性フィルム(a)の両面に、ポリプロピレン系樹脂層を含み且つ超音波シール性を有する同一のヒートシール性フィルム(b)が積層されてなる熱収縮性積層フィルムであって、フィルム(a)、(b)のいずれかが多層構成であり、フィルム(a)、(b)の両方が延伸配向され、且つフィルム(a)、(b)のいずれかが熱収縮性を有し、該熱収縮性積層フィルム全体のループステフネスが1.5gf/20mm以下で且つ95℃、1分間の熱水収縮率が縦、横10%以上である熱収縮性積層フィルムを用い、自動充填包装機械によりセンターシームすることにより内容物を充填・包装し、熱処理により前記積層フィルムを熱収縮させて包装体を得る、包装体の製造方法。
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