JP4160042B2 - フラットパネルスピーカ - Google Patents
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Description
携帯電話器、携帯情報端末機器(PDA)、小型コンピュータ(PC)の如き携帯型電子機器においては、液晶表示素子の表示面を覆って機器の表面を構成する透明なフラットパネルをフラットスピーカの振動板として使用し、フラットパネルを駆動して音波を空間に放射する構成を採用している。フラットパネルを駆動する圧電アクチュエータ10として圧電アクチュエータ10が使用され、これをフラットパネルの裏面に取り付けている。
圧電セラミック振動板11,12は、中央に位置する電極薄板13を挟んで一対の板状圧電セラミック素子14が配置され、これら板状圧電セラミック素子14の外側にそれぞれ電極箔15が配置されたものより成る。
中央に位置する電極薄板13はステンレス板により構成され、PZT(チタンジルコン酸鉛)の如き圧電現象を示すセラミックより成る板状圧電セラミック素子14は電極薄板13に貼り付け取り付けられている。外側の電極箔15は銀箔16と銅箔17の二層構造とされ、銀箔16は板状圧電セラミック素子14上に銀ペーストを印刷塗布して形成され、そして、銅箔17はその上に貼り付けられる。
携帯型電子機器の表示面を覆う本体ケース32のフラットパネル31に圧電アクチュエータ10が取り付けられている。圧電アクチュエータ10はフラットパネル31の一辺に沿って配置され、そのホルダ21の基部23がフラットパネル31に貼り付け取り付けられている。フラットパネル31はポリカーボネート、アクリルの如き透明樹脂板より成る。本体ケース32内にはプリント配線基板33が収容されている。18は圧電アクチュエータ10をプリント配線基板33に接続するリード線を示し、2本のリード線18は電極13と15から引き出されている。なお、圧電アクチュエータ10の2枚の圧電セラミック振動板11、12の電極薄板13および電極箔15は、それぞれ、リード線により適宜に接続されている。フラットパネル31と本体ケース32との間には衝撃吸収部材34が介在しており、これにより本体ケース32へのフラットパネル31の振動の伝達が阻止されている。
この発明は、以上の問題に鑑みてなされたものであり、圧電セラミック振動板のホルダに対する付け根において集中して生起する応力を緩和してより適切に耐衝撃構造を実現するフラットパネルスピーカを提供するものである。
図1を参照するに、圧電セラミック振動板11は1枚タイプとされている。そして、圧電セラミック振動板11には板状圧電セラミック素子14を補強する補強薄板141が接合されている。
30はこの実施例において付加使用される応力分散板を示す。この応力分散板30は、圧電セラミック振動板11のホルダ21に対する両付け根を含む圧電セラミック振動板11の応力集中部に対応して延伸突出して構成取り付けられる。この応力分散板30は、圧電セラミック振動板11の振動に応答する変形をする剛弾性を示す金属板或いは合成樹脂板により構成される。断面コ字状のホルダ21の上側保持板211と下側保持板212により形成される間隙に圧電セラミック振動板11は、その中央部を応力分散板30と共に積層嵌合固定している。
図2において、断面コ字状のホルダ21は互いに平行に立設する1対の保持板215、215’とこれら保持板を一方の端部において連結する連結板213より成る。34は1対の衝撃吸収材部材であり、表面に両面接着テープ341を具備している。ここで、圧電セラミック振動板11の両面に衝撃吸収材部材34を両面接着テープ341を介して接合して挟み込み、圧電セラミック振動板11をその面を連結板213の面に平行にして断面コ字状のホルダ21の立設する1対の保持板215、215’の間の連結板213の面に一方の衝撃吸収材部材34を介して接合固定する。26は第2のホルダであり、下面に抑え部261を有している。第2のホルダ26は、抑え部261を介して他方の衝撃吸収材部材34に押圧して接合固定し、衝撃吸収部材34、圧電セラミック振動板11、衝撃吸収材部材34を、断面コ字状のホルダ21に抑え込んで圧電アクチュエータ10の組み立ては終了する。圧電アクチュエータ10は、断面コ字状のホルダ21の連結板213の下面を接合剤216を介してフラットパネル31に接合して取り付けられる。
13 電極薄板 14 板状圧電セラミック素子
141 補強薄板 15 電極箔 16 銀箔 17 銅箔 18 リード線 21 断面コ字状のホルダ 211 上側保持板 212 下側保持板 213 連結板 215、215’保持板
22 スリット 23 基部 26 第2のホルダ 261 抑え部
30 応力分散板 31 フラットパネル 32 本体ケース 33 プリント配線基板 34 衝撃吸収部材 341 両面接着テープ
Claims (2)
- 板状圧電セラミック素子とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板とより成る圧電セラミック振動板を断面コ字状のホルダにより保持した圧電アクチュエータをフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、
断面コ字状のホルダの上側保持板と下側保持板により形成される間隙に圧電セラミック振動板の中央部を応力分散板と共に積層嵌合固定し、
ここで、この応力分散板は、圧電セラミック振動板の断面コ字状のホルダに対する両付け根を含む圧電セラミック振動板の応力集中部に対応して延伸突出して構成され、圧電セラミック振動板の振動に応答変形をする剛弾性を示す金属板或いは合成樹脂板により構成されたものであることを特徴とするフラットパネルスピーカ。 - 板状圧電セラミック素子とその一方の面に配置される電極箔と他方の面に配置される電極薄板とより成る圧電セラミック振動板を断面コ字状のホルダにより保持した圧電アクチュエータをフラットパネルに接合固定したフラットパネルスピーカにおいて、
断面コ字状のホルダは互いに平行に立設する1対の保持板とこれら保持板を一方の端部において連結する連結板より成り、圧電セラミック振動板の両面に衝撃吸収材部材を接合してこれを挟み込み、圧電セラミック振動板をその面を連結板の面に平行にして断面コ字状のホルダの立設する1対の保持板の間の連結板の面に一方の衝撃吸収材部材を介して接合固定し、下面に抑え部を有する第2のホルダを他方の衝撃吸収材部材に押圧して固定した圧電アクチュエータをフラットパネルに接合固定したことを特徴とするフラットパネルスピーカ。
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