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JP4158585B2 - 遠隔機器監視制御システムの生存確認方法及び遠隔機器監視制御システム - Google Patents

遠隔機器監視制御システムの生存確認方法及び遠隔機器監視制御システム Download PDF

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JP4158585B2
JP4158585B2 JP2003109562A JP2003109562A JP4158585B2 JP 4158585 B2 JP4158585 B2 JP 4158585B2 JP 2003109562 A JP2003109562 A JP 2003109562A JP 2003109562 A JP2003109562 A JP 2003109562A JP 4158585 B2 JP4158585 B2 JP 4158585B2
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義久 本間
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信トラフィックを抑制することができる集合住宅用やオフィスビル用等の遠隔機器監視制御システムにおける生存確認方法及び遠隔機器監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロコンピュータ技術や通信技術等の発達により、携行可能な通信端末から通信網を介して住戸内やオフィスビル内の機器を制御する様々な遠隔機器監視制御システムが提案されている。
【0003】
図14は、従来の集合住宅用の遠隔機器監視制御システムの一構成例を示す図である。図14において、従来の集合住宅用の遠隔機器監視制御システムは、マンションやアパート等の集合住宅1における各住戸3(3−a、3−b、・・・)内に設置される装置郡と、集合住宅1における共用部分2内に設置される装置郡と、センタサーバ1001とを備えて構成される。
【0004】
住戸3内に設置される装置郡は、照明器具111−A、電気錠111−B及びエアコンディショナ(エアコン)111−C等の制御対象であって電気で稼動する機器111と、インターホン子機や防犯・防災装置等からなる住宅情報盤110とを備えて構成される。
【0005】
供用部分2内に設置される装置郡は、ロビーインターホン109と、ロビーインタホン109で撮影された映像を制御する映像制御盤108と、ロビーインターホン109で撮影された映像を映像制御盤108を介して受信してその映像の画像データを取り扱う画像サーバa103−aと、監視カメラ104と、監視カメラ104で撮影された映像の画像データを取り扱う画像サーバb103−bと、機器111及び住宅情報盤110を管理する集合住宅用ゲートウェイ(以下、「集合住宅用GW」と略記する。)1002と、機器111を集合住宅用GW1002に接続するコンピュータ・インタフェース(以下、「PC・I/F」と略記する。)105と、防犯センサや火災センサ等の各種センサが接続される警報監視盤107を介して映像制御盤108を集合住宅用GW1002に接続するゲートウェイ・インタフェース(以下、「GW・I/F」と略記する。)106と、集合住宅用GW1002、画像サーバa103−a、画像サーバb103−b及び通信網12を相互に接続するハブ101とを備えて構成される。
【0006】
センタサーバ1001は、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bから画像データを、及び、集合住宅用GW1002から機器111等の状態情報を収集して蓄積すると共に、通信端末13からの制御要求に基づいて機器111を制御する制御情報を集合住宅用GW1002に送信するコンピュータシステムである。
【0007】
通信端末13は、住戸3内の機器111の状態をセンタサーバ100に問い合わせたり機器111を遠隔制御したりする携行可能な装置である。
【0008】
通信網12は、電話回線、専用回線等の有線回線及び無線回線等からなるネットワークであり、第3層及び第4層の通信プロトコルとしてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いることにより、いわゆるインタネットを構成する。
【0009】
このような構成の遠隔機器監視制御システムでは、センタサーバ1001は、機器111の状態情報及び警報監視盤107の警報に関する警報情報を集合住宅用GW1002から収集すると共に、ロビーインタホン109のカメラで撮影した映像の一部の画像データ及び監視カメラ104で撮影した映像の一部の画像データを画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bからそれぞれ収集し、データベースに蓄積する。そして、センタサーバ1001は、通信端末13からの要求に応じて、蓄積している各情報や画像データを通信端末に返信したり、機器111を制御する制御情報を収容する通信信号を集合住宅用GW1002に送信したりする。
【0010】
また、センタサーバ1001は、各情報や画像データを収集したり機器111を制御するために、通信可能な状態(生存状態)であることを確かめる生存確認をPC・I/F105、GW・I/F106、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−b等へ個別に定期的に及び必要に応じて行っていた。
【0011】
なお、生存確認を行うための通信信号の送受信により端末の生存確認を行う通信システムについて例えば、特許文献1に開示されている。この特許文献1の通信システムは、通信フレームの一部分に優先要求信号スロットを設けて、子局ごとに優先要求信号スロットを割り当てる。そして、子局は、自己の優先要求信号スロットが回ってくると子局が親局に送信すべきデータの有無にかかわらず自己の優先要求信号スロットに所定のデータを格納して返信する。これによって親局は、子局の生存を確認している。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−285318号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のセンタサーバは、上述のように、生存確認を個別に定期的に及び必要に応じて行っていたため、生存確認をするための通信信号が通信網12上に多数送受信され、通信トラフィックの増大を招いていた。そのため、より必要な、各情報や画像データや制御情報等を収容する通信信号の送受信が遅延したり、タイムアウトにより送受信されなかったりしていた。
【0014】
また、上述の特許文献1は、集合住宅用の遠隔機器監視制御システムを対象とするものではなく、集合住宅用やオフィスビル用の遠隔制御システムへの適用可能性について記載も示唆もされていない。
【0015】
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、従来より通信トラフィックを抑制することができ、そして、その安定化を図ることができる集合住宅用やオフィスビル用の遠隔機器監視制御システムにおける生存確認方法を提供することを目的とする。そして、従来より通信トラフィックを抑制することができ、そして、その安定化を図ることができる集合住宅用やオフィスビル用の遠隔機器監視制御システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、センタサーバと通信網を介して通信信号を送受信する前記センタサーバに通信可能であるか否かの生存状態を問われる装置と、前記センタサーバと前記装置との間に通信信号の送受信において介在する、前記通信信号の通信プロトコルを変換するゲートウェイと、通信端末から前記センタサーバ、前記ゲートウェイ及び前記装置を介して遠隔監視制御される遠隔監視制御対象機器とを備える遠隔機器監視制御システムにおける前記生存状態の確認を行う生存確認方法であって、前記ゲートウェイが前記装置に対し生存状態の確認をする第1ステップと、前記ゲートウェイが前記生存状態の確認の結果を前記センタサーバに送信する第2ステップとを備える遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、前記センタサーバは、前記生存状態の確認の結果を共有する複数のセンタサーバから構成され、前記ゲートウェイは、前記複数のセンタサーバのアドレスを送信の優先順位を付して登録するセンタサーバアドレスリストを記憶する記憶部を備え前記ゲートウェイは、生存状態の確認の結果を送信すべきセンタサーバと通信することができなくなった場合に、前記送信の優先順位に基づいて前記センタサーバアドレスリストを検索し、検索したアドレスのセンタサーバを追加して前記第2ステップを実行することを特徴とする。そして、請求項9に記載の発明では、センタサーバと、通信網を介して通信信号を送受信する前記センタサーバに通信可能であるか否かの生存状態を問われる装置と、前記センタサーバと前記装置との間に通信信号の送受信において介在する、前記通信信号の通信プロトコルを変換するゲートウェイとを備え、通信端末から前記センタサーバ、前記ゲートウェイ及び前記装置を介して前記装置に接続する遠隔監視制御対象機器を遠隔監視制御する遠隔機器監視制御システムにおいて、前記ゲートウェイは、前記装置に対し生存状態の確認をする生存確認手段と、前記生存状態の確認の結果を前記センタサーバに送信する送信手段とを備え、前記センタサーバは、前記生存状態の確認の結果を共有する複数のセンタサーバから構成され前記ゲートウェイは、前記複数のセンタサーバのアドレスを送信の優先順位を付して登録するセンタサーバアドレスリストを記憶する記憶部をさらに備え前記ゲートウェイは、生存状態の確認の結果を送信すべきセンタサーバと通信することができなくなった場合に、前記送信の優先順位に基づいて前記センタサーバアドレスリストを検索し、検索したアドレスのセンタサーバを追加して、前記生存状態の確認の結果を前記センタサーバに送信することを特徴とする
【0017】
このような構成の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法及び遠隔機器監視制御システムでは、センタサーバと生存状態を問われる装置との間に介在するゲートウェイが、装置の生存状態の確認を行い、その生存状態の確認結果をセンタサーバに送信するので、センタサーバが個別に装置に対して生存確認を行っていた従来に較べて、生存確認に係る通信トラフィックを抑制することができる。そして、一つのセンタサーバに障害が生じたとしても、ゲートウェイは、送信先のセンタサーバを追加して生存状態の確認結果を送信するので、確実にセンタサーバに生存状態の確認結果を送信することができ、遠隔機器監視制御システムの安定化を図ることができる
【0018】
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、前記第1ステップ及び第2ステップは、前記センタサーバから前記ゲートウェイに生存確認の要求があった後に実行される。
【0019】
このような構成の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、センタサーバから生存確認の要求があった場合にゲートウェイは、生存状態の確認とその結果の送信とを行うので、ゲートウェイの処理量が軽減され、また、従来に較べて生存確認に係る通信トラフィックを抑制することができる。
【0020】
さらに、請求項3に記載の発明では、請求項1に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、前記第1ステップは、一定時間間隔で行われ、前記第2ステップは、前記センタサーバから前記ゲートウェイに生存確認の要求があった後に実行される。
【0021】
このような構成の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、センタサーバは、ゲートウェイが生存状態の確認を定期的に行っている最新の結果を取得することができ、また、従来に較べて生存確認に係る通信トラフィックを抑制することができる。
【0022】
そして、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、前記センタサーバから前記ゲートウェイへの生存確認の要求は、複数の時間間隔で行われる。
【0023】
このような構成の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、生存状態の確認の結果に変化があった場合に、変化前における生存確認の要求の時間間隔よりも短い時間間隔で生存確認の要求を行うことが可能であるので、生存状態の確認における結果の再変化に迅速に対応することができる。
【0024】
また、請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、前記ゲートウェイは、複数個であって、ゲートウェイがリブートを実行する際に、該ゲートウェイが持っている生存状態の確認の結果を他のゲートウェイに送信するステップを含み、前記他のゲートウェイが前記第2ステップを実行する場合に、送信された生存状態の確認の結果と該他のゲートウェイの生存状態の確認の結果とを前記センタサーバに送信する。
【0025】
このような構成の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、複数のゲートウェイのうちの1つに障害が生じてリブート(Reboot)が必要となった場合でも、そのゲートウェイが収集した生存状態の確認結果を他のゲートウェイがセンタサーバに送信するので、センタサーバは、リブート中のゲートウェイにおける生存状態の確認結果を取得することができる。このため、遠隔機器監視制御システムをより安定化することができる。
【0026】
さらに、請求項6に記載の発明では、請求項1に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、前記ゲートウェイは、相互に通信可能な複数個であって、前記第1ステップ及び前記第2ステップは、トークンを所有するゲートウェイが実行する。
【0027】
このような構成の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、トークン(Token)を所有するゲートウェイのみが通信を行うので、通信信号の衝突が回避され、効率よくセンタサーバに生存状態の確認結果を送信することができる。
【0030】
さらに、請求項に記載の発明では、請求項に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、前記第1ステップ及び第2ステップは、一定時間間隔で実行され、前記検索したアドレスのセンタサーバを追加して前記第2ステップを実行した後における前記一定時間間隔を短い一定時間間隔に設定し、前記通信することができなくなったセンタサーバから生存状態の確認の結果の送信に対する受信応答があった場合に追加したセンタサーバを送信先から削除すると共に、前記設定した短い一定時間間隔を元の一定時間間隔に戻す。
【0031】
このような構成の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、第1ステップ及び第2ステップを実行する時間間隔を短くするので、送信することができなくなったセンタサーバが復旧した場合に迅速に対応することができる。
【0032】
そして、請求項に記載の発明では、請求項に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、前記センタサーバのアドレスを変更する場合には、前記センタサーバアドレスリストの最も優先順位の高いセンタサーバのアドレスから変更する。
【0033】
このような構成では、遠隔機器監視制御システムの生存確認方法を利用してセンタサーバのアドレスを変更することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(実施形態の構成)
図1は、集合住宅用の遠隔機器監視制御システムの構成を示す図である。図2は、通信信号のフォーマット及び通信信号に収容されるデータを説明するための図である。図3は、集合住宅用ゲートウェイの構成を示す図である。図4は、センタサーバの構成を示す図である。
【0035】
図1において、集合住宅用の遠隔機器監視制御システムは、マンションやアパート等の集合住宅1における各住戸3(3−a、3−b、・・・、3−j、3−k、・・・、3−x、3−y、・・・)内に設置される装置郡と、集合住宅1における共用部分2内に設置される装置郡と、センタサーバ100とを備えて構成される。住戸3内に設置される装置郡は、住宅情報盤110(110a、110−j、110−x)と機器111(111−a、111−b、・・・、111−g、111−h、111−s、111−t、・・・)とを備えて構成される。供用部分2内に設置される装置郡は、ロビーインターホン109と、映像制御盤108と、警報監視盤107と、画像サーバa103−aと、画像サーバb103−bと、監視カメラ104と、集合住宅用ゲートウェイ(以下、「集合住宅用GW」と略記する。)102(102−a、102−b、102−c)と、コンピュータ・インタフェース(以下、「PC・I/F」と略記する。)105(105−a、105−b、105−c)と、ゲートウェイ・インタフェース(以下、「GW・I/F」と略記する。)106とを備えて構成される。
【0036】
機器111は、集合住宅用の遠隔機器監視制御システムにおける制御対象であって電気をエネルギー源として稼動する装置であり、例えば、照明器具及び空調装置等のオフィス環境や住戸環境を調整する調整装置、監視カメラ、インターホン、住宅情報盤及び電気錠装置等の住戸設備、テレビジョン、ビデオテープレコーダ、DVDレコーダ及び洗濯機等の家電製品、コンピュータ等の情報処理装置、電話機及びファクシミリ装置等の通信機器、そして、脈拍計、体温計、血中酸素濃度計及び心電図計等の医療機器等である。機器111は、住戸3内に1又は複数設置され、PC・I/F105を介して集合住宅用GW102と通信信号を送受信する。
【0037】
住宅情報盤110は、ロビーインタホン109との間でインターホンとなるインタホン子機と防犯・防災の監視装置等とを備えて構成される。住宅情報盤110は、映像制御盤108、警報監視盤107及びGW・I/F106を介して集合住宅用GW102と通信信号を送受信する。各住戸3に設置される複数の住宅情報盤110は、デイジーチェインで接続され、その1個が映像制御盤108及び警報監視盤107を介してGW・I/F106に接続される。
【0038】
ロビーインターホン109は、集合住宅の共用部分2に設置され、来客が訪問先の住戸番号を入力することによって当該住戸番号の住宅情報盤110におけるインタホン子機と通話可能となるカメラ付きのインターホン親機である。
【0039】
映像制御盤108は、ロビーインターホン109のカメラで撮影された映像を住宅制御盤110に出力すると共に、所定のタイミングで映像から一コマの静止画を切出して静止画の画像データを画像サーバa103−aに出力する装置である。
【0040】
画像サーバa103−aは、ロビーインターホン109からの静止画の画像データを蓄積すると共に、蓄積した画像データを定期的に及びセンタサーバ100の送信要求に応じてセンタサーバ100にハブ101を介して送信する装置である。
【0041】
監視カメラ104は、共用部分の状況を監視(モニタ)するカメラであり、所定のタイミングで撮影した映像から一コマの静止画を切出して静止画の画像データを画像サーバb103−bに出力する。画像サーバb103−bは、監視カメラ104からの静止画の画像データを蓄積すると共に、蓄積した画像データを定期的に及びセンタサーバ100の送信要求に応じてセンタサーバ100にハブ101を介して送信する装置である。なお、本実施形態では、監視カメラ104と画像サーバ103との組は、1組であるが、監視カメラ104と画像サーバ103との組は、監視すべき場所の数に応じて複数組備えられる。
【0042】
警報監視盤107は、防犯センサや火災センサ等の各種センサが接続され、該センサの検出信号(警報に関する警報情報)をGW・I/F106を介して集合住宅用GW102に出力する。
【0043】
これら機器111、住宅情報盤110、ロビーインタホン109のカメラ、警報監視盤107の各種センサ及び監視カメラが通信端末13から遠隔監視制御される遠隔監視制御対象機器となり得る。
【0044】
集合住宅用GW102は、機器111の状態及び警報監視盤107の検出結果をPC・I/F105及びGW・I/F106をそれぞれ介して収集すると共に、センタサーバ100から受信した機器111を制御する制御情報を収容する通信信号に基づいて機器111を制御する。そして、集合住宅用GW102は、センタサーバ100との間で送受信する通信信号と、PC・I/F105との間で送受信する通信信号とに対して通信プロトコルを変換すると共に、センタサーバ100との間で送受信する通信信号と、GW・I/F106との間で送受信する通信信号とに対して通信プロトコルを変換する。さらに、集合住宅用GW102は、後に詳述するように、PC・I/F105が通信可能な状態にあるか否かを確認する生存確認をPC・I/F105に対して行い、GW・I/F106が通信可能な状態にあるか否かを確認する生存確認をGW・I/F106に対して行い、そして、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bが通信可能な状態にあるか否かを確認する生存確認を画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bに対してそれぞれ行う。そして、生存確認の結果(生存状態)をセンタサーバ100に定期的に又はセンタサーバ100からの要求に応じて送信する。
【0045】
即ち、本実施形態では、PC・I/F105、GW・I/F106、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−3が最終的にセンタサーバに生存状態を問われる装置となり得る。
【0046】
ここで、生存状態を収容する通信信号(生存状態通信信号)について説明する。図2(A)において、生存状態通信信号は、集合住宅用GW102とセンタサーバ100との間で使用される通信プロトコルのヘッダ251とデータを収容するペイロード252とを備えて構成される。ペイロード252は、集合住宅用GW102の状態に関するデータを収容する集合住宅用GW状態データ261と、PC・I/F105の状態に関するデータを収容するPC・I/F状態データ262と、GW・I/F106の状態に関するデータを収容するGW・I/F状態データ263と、画像サーバ103の状態に関するデータを収容する画像サーバ状態データ264とを備えて構成される。
【0047】
集合住宅用GW102の状態に関するデータは、本実施形態では図2(B)に示すように、初期化中であることを示す初期化モードと、通常の稼動状態にあることを示す通常モードと、があり、それぞれ「00000000(B)」「00000001(B)」のコードで例えば表され、このコードが集合住宅用GW状態データ261に収容される。なお、(B)は、2進数表示であることを示す。
【0048】
PC・I/F105の状態に関するデータは、本実施形態では図2(C)に示すように、初期化中であることを示す初期化モードと、通常の稼動状態にあることを示す通常モードと、電源が供給されていない場合、通信中にバーストエラー等の異常が発生した場合及びシステムエラーの場合等により一時的に通信不可能な状態であることを示すエラーモードと、想定されていない機器111が接続された場合(PC・I/F105用の機器ではない間違った機器が接続された場合)や集合住宅用GW102とPC・I/F105との間に断線が生じた場合等により通信不可能な状態であることを示すサスペンドモードと、があり、それぞれ「00000000(B)」「00000001(B)」「00000010(B)」「00000011(B)」のコードで例えば表され、このコードがPC・I/F状態データ262に収容される。後述するように、エラーモードでは、自動復旧可能であるが、サスペンドモードでは、自動復旧することができず、このサスペンドモードが検出された場合には、現場に保守員等が赴いて復旧することになる。
【0049】
GW・I/F106の状態に関するデータは、本実施形態では図2(D)に示すように、初期化中であることを示す初期化モードと通常の稼動状態にあることを示す通常モードと、電源が供給されていない場合やシステムエラーの場合等により通信不可能な状態であることを示すエラーモードとがあり、それぞれ「00000000(B)」「00000001(B)」「00000010(B)」のコードで例えば表され、このコードがGW・I/F状態データ263に収容される。
【0050】
上述の通常モードが通信可能な生存とされ、エラーモードが通信不可能な非生存とされる。本発明では、生存とは、2個の装置が互いに通信可能な状態にあることをいい、2個の装置が通信回線によって物理的に接続されていたとしても、電源がオフであったり、装置に障害が発生していたりすること等によって通信できない場合は、生存していない。
【0051】
画像サーバ103の状態に関するデータは、画像サーバ103が通信可能か否かの2状態(生存か非生存か)であり、本実施形態では、図2(E)に示すように、例えば3バイトで構成され、そのうちの2バイトが画像サーバ103の接続台数を示し、残りの1バイトが各画像サーバ103の生存状態を示す。接続台数は、上位バイトが十の桁を示し下位バイトが一の桁を示し、それぞれASCIIコードで表示される。集合住宅用GW102は、最大99台の画像サーバ103を取り扱うことができる。各画像サーバ103の通信状態は、各ビットに画像サーバ103がそれぞれ割り当てられ、割り当てられたビットの値によって画像サーバ103の生存状態が示される。即ち、画像サーバ103が通信可能である場合(生存)には、当該画像サーバ103に割り当てられたビットに0がセットされ、画像サーバ103が通信不可能である場合(非生存)には、当該画像サーバ103に割り当てられたビットに1がセットされる。また、画像サーバ103が割り当てられていないビットは、ドントケア(Don't Care)の状態とされる。例えば、本実施形態では、画像サーバ103は、2個であるから、接続台数の2バイトは、「0011000000110010(B)」(ASCIIコード;0x30,0x32)となり、画像サーバa103−aが生存で画像サーバb103−bが非生存であるとすると、生存状態の1バイトは、上位2ビットが使用され下位6ビットがドントケアとされて、「01000000」となる。
【0052】
図1に戻って、PC・I/F105は、集合住宅用GW102と機器111とが通信を行う場合に通信プロトコルを変換する回路である。より具体的には、集合住宅用GW102と該PC・I/F105との間では、通信プロトコルとしてRS232Cが用いられ、機器111と該PC・I/F105との間では、通信プロトコルとしてNMAST(登録商標)が用いられる。
【0053】
GW・I/F106は、集合住宅用GW102と警報監視盤107、映像制御盤108及び住宅情報盤110とが通信を行う場合に通信プロトコルを変換する回路である。より具体的には、集合住宅用GW102と該GW・I/F106との間では、通信プロトコルとしてRS422が用いられ、警報監視盤107、映像制御盤108及び住宅情報盤110と該PC・I/F105との間では、通信プロトコルとしてNMASTが用いられる。
【0054】
NMASTは、松下電工社が提唱する通信プロトコルであり、他に例えば、フィリップス(PHILIPS)社が提唱するI2Cバス(登録商標)やSPI(シリアル・ペリフェラル・インターフェース)バスなどでもよい。
【0055】
センタサーバ100は、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bから集合住宅用GW102を介して画像データを、並びに、集合住宅用GW102から機器111等の状態情報を収集して蓄積すると共に、通信端末13からの制御要求に基づいて機器111を制御する制御情報を集合住宅用GW102に送信するコンピュータシステムである。
【0056】
ハブ101は、スター型通信網を構築するための集線装置であり、集合住宅用GW102、画像サーバa103−a、画像サーバb103−b及び通信網12を相互に接続する。
【0057】
通信端末13は、住戸3内の機器111の状態をセンタサーバ100に問い合わせたり機器111を遠隔制御したりする携行可能な装置であり、通信信号を送受信する通信装置と、データ及びコマンド等を入力する入力装置と、データ及びコマンド等を表示する表示装置と、入力装置から入力されたデータ及びコマンド並びに通信信号に収容されたデータを処理する情報処理装置とを備えて構成される。例えば、インタネット接続機能を備えた携帯電話機や通信機能を備えたPDA(Personal Digital Assistant)や通信機能を備えたノート型パーソナルコンピュータ等である。
【0058】
通信網12は、電話回線、専用回線等の有線回線及び無線回線等からなるネットワークであり、第3層及び第4層の通信プロトコルとしてTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)を用いることにより、いわゆるインタネットを構成する。
【0059】
次に、集合住宅用GW102の構成についてさらに説明する。
【0060】
図3において、集合住宅用GW102は、情報を記憶する記憶部201と、制御プログラムを実行することによって後述のように動作する制御部202と、RS232Cの通信ポートであるRS232Cポート203と、RS422の通信ポートであるRS422ポート204と、通信網12を用いてセンタサーバ100と通信信号を送受信する回路である通信インターフェース(以下、「通信I/F」と略記する)205とを備えて構成される。集合住宅用GW102は、管理することができる住戸3の個数が限られているため、集合住宅1の住戸数に応じて複数個設置され、本実施形態では、3個設置される。なお、住戸3を容易に管理するために管理区分ごとに集合住宅用GW102を複数個設置してもよい。例えば、1階部分の住戸3を管理する集合住宅用GW102、2階部分の住戸3を管理する集合住宅用GW102、及び、3階部分の住戸3を管理する集合住宅用GW102の3個を設ける。
【0061】
記憶部201は、自機生存情報記憶部211、他機生存情報記憶部212、転送先集合住宅用GWリスト記憶部213及びセンタサーバIPアドレスリスト記憶部214等を備えて構成され、集合住宅用GW102を制御する制御プログラム、自機生存情報、他機生存情報、転送先集合住宅用GWリスト及びセンタサーバIPアドレスリスト等の制御プログラムの実行に必要なデータ、制御プログラムの実行で生じたデータ、機器111からの機器111の状態情報、警報監視盤107の警報に関する警報情報等を記憶するメモリである。記憶部201は、例えば、ROM、EEPROM等の不揮発性のメモリや揮発性のRAMで構成される。
【0062】
自機生存情報記憶部211は、自機のPC・I/F105の生存情報(初期化モード、通常モード、エラーモード、サスペンドモード)、自機のGW・I/F106の生存情報(初期化モード、通常モード、エラーモード)、自機の画像サーバa103−aの生存情報(通常モード、エラーモード)及び自機の画像サーバb103−bの生存情報(通常モード、エラーモード)を記憶する所定のメモリ領域である。
【0063】
他機生存情報記憶部212は、他機のPC・I/F105の生存情報、他機のGW・I/F106の生存情報、他機の画像サーバa103−aの生存情報及び他機の画像サーバb103−bの生存情報を記憶する所定のメモリ領域である。
【0064】
転送先集合住宅用GWリスト記憶部213は、自機がReboot(リブート)を実行する場合に、自機生存情報記憶部211に記憶されている自機の生存情報を転送すべき集合住宅用GW102のアドレスを記憶する所定のメモリ領域である。自機の生存情報を転送すべき集合住宅用GW102が複数ある場合には、転送優先順位に従ってメモリアドレス順に複数個のアドレスが記憶される。本実施形態では、集合住宅用GWa102−aの転送先集合住宅用GWリストには、第1番目に集合住宅用GWb102−bのアドレスが登録され、第2番目に集合住宅用GWc102−cのアドレスが登録される。集合住宅用GWb102−bの転送先集合住宅用GWリストには、第1番目に集合住宅用GWc102−cのアドレスが登録され、第2番目に集合住宅用GWa102−aのアドレスが登録される。集合住宅用GWc102−cの転送先集合住宅用GWリストには、第1番目に集合住宅用GWa102−aのアドレスが登録され、第2番目に集合住宅用GWb102−bのアドレスが登録される。なお、アドレスは、転送優先順位に従ったメモリアドレス順に記憶されるだけでなく、転送優先順位とアドレスとを対応付けて所定のメモリ領域に記憶されるように構成してもよい。また、集合住宅用GW102、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bがハブ101を介してイントラネットを構成する場合には、アドレスは、IPアドレスとなる。
【0065】
センタサーバIPアドレスリスト記憶部214は、生存情報を送信すべきセンタサーバ100のIPアドレスを記憶する所定のメモリ領域である。生存情報を転送すべきセンタサーバ100が複数ある場合には、送信優先順位に従ってメモリアドレス順に複数個のIPアドレスが記憶される。本実施形態では、後述するようにセンタサーバ100は、2個のセンタサーバA100−A及びセンタサーバB100−Bより構成されており、センタサーバIPアドレスリストには、第1番目にセンタサーバA100−AのIPアドレスが登録され、第2番目にセンタサーバB100−BのIPアドレスが登録される。なお、IPアドレスは、送信優先順位に従ったメモリアドレス順に記憶されるだけでなく、送信優先順位とIPアドレスとを対応付けて所定のメモリ領域に記憶されるように構成してもよい。
【0066】
制御部202は、センタサーバ用処理部221、PC・I/F用処理部222、GW・I/F用処理部223及び画像サーバ用処理部224を備えて構成され、制御プログラムを実行することにより集合住宅用GW102の各部を制御する。センタサーバ用処理部221は、後述するようにセンタサーバ100に対する生存状態通信信号の送信動作を主に行い、PC・I/F用処理部222は、後述するようにPC・I/F105に対する生存確認を主に行い、GW・I/F用処理部223は、後述するようにGW・I/F106に対する生存確認を主に行い、そして、画像サーバ用処理部224は、後述するように画像サーバ103に対する生存確認を主に行う。
【0067】
なお、上述したように複数の住宅情報盤110は、デイジーチェインで接続され、その1個が映像制御盤108及び警報監視盤107を介してGW・I/F106に接続されるため、1個の集合住宅用GW102(本実施形態では集合住宅用GWa100−a)のRS422ポート204にGW・I/F106が接続され、他の集合住宅用GW102(本実施形態では集合住宅用GWb102−b及び集合住宅用GWc102−c)のRS422ポート204には接続されない。
【0068】
次に、センタサーバ100の構成についてさらに説明する。
【0069】
図4において、センタサーバ100は、センタサーバA100−A及びセンタサーバB100−Bの2個のセンタサーバより構成されている。センタサーバA100−Aは、フロントエンドサーバA151−AとバックエンドサーバA152−Aと共通データベースサーバ(以下、「共通DBサーバ」と略記する)153とを備えて構成される。センタサーバB100−Bは、フロントエンドサーバB151−BとバックエンドサーバB152−Bと共通DBサーバ153とを備えて構成される。
【0070】
フロントエンドサーバ151は、通信端末13に表示されるコンテンツ等に関するデータを扱うサーバコンピュータであり、バックエンドサーバ152は、通信端末13及び集合住宅用GW102との間における通信制御を行うサーバコンピュータである。共通DBサーバ153は、センタサーバA100−AとセンタサーバB100−Bとが供用するサーバコンピュータであり、フロントエンドサーバ151及びバックエンドサーバ152が使用するデータであってセンタサーバA100−AとセンタサーバB100−Bとが共通に使用するデータ(例えば集合住宅用GW102のIPアドレス、通信端末13のIPアドレス、PC・I/F105の生存情報、GW・I/F106の生存情報、画像サーバa103−aの生存情報、画像サーバb103−bの生存情報、機器111の状態情報等)を蓄積するデータベースを取り扱う。
【0071】
センタサーバB100−Bは、センタサーバA100−Aよりも情報処理能力の小さいサーバコンピュータであり、センタサーバA100−Aがメンテナンスや故障等によりシステムダウンしている場合に主に利用される。また、本実施形態では、センタサーバ100は、2個のサーバコンピュータより構成されているが、管理すべき集合住宅用GW102の個数が増加し2個のサーバコンピュータでは処理しきれない場合や遠隔機器監視制御システムの処理能力に余裕を持たせたい場合等では、3個、4個とその個数を増加してもよい。
【0072】
次に、本実施形態の動作について説明する。
【0073】
(実施形態の動作)
本実施形態における遠隔機器監視制御システムは、集合住宅用GW102が生存確認の必要な装置に対して定期的に生存確認を行い、収集した生存確認の結果である生存情報を生存状態(生存情報の内容)に変化があった場合に集合住宅用GW102がセンタサーバ100に通知する実施形態である。生存確認の必要な装置は、本実施形態における遠隔制御機器システムでは、PC・I/F105、GW・I/F106、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bである。
【0074】
図5は、集合住宅用GWにおける生存確認の概略動作を説明するための図である。図5(A)は、集合住宅用GWにおける生存確認の概略動作を示すフローチャートであり、図5(B)は、集合住宅用GWにおける生存確認のシーケンスを示す図である。図6は、集合住宅用GWがPC・I/Fに対して行う生存確認の動作を示すフローチャートである。図7は、集合住宅用GWがGW・I/Fに対して行う生存確認の動作を示すフローチャートである。図8は、集合住宅用GWが画像サーバに対して行う生存確認の動作を示すフローチャートである。図9は、集合住宅用GWがセンタサーバに対して生存確認情報を送信する動作を示すフローチャートである。
【0075】
図5において、集合住宅用GW102の制御部202は、例えば電源スイッチがオンされ可動を開始すると、記憶部201から制御プログラムを読み込んで実行し、各部の初期化を実行する。この初期化においてセンタサーバ用生存確認信号送信タイマT1、PC・I/F用生存確認信号送信タイマT2、GW・I/F用生存確認信号送信タイマT3、画像サーバ用生存確認信号送信タイマT4、リトライ回数変数R1及びリトライ回数変数R2には、それぞれ所定値t1、t2、t3、t4、0及び0がセットされる。ここで、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1は、集合住宅用GW102がセンタサーバ100に生存状態に変化があった場合に生存情報通信信号を送信する間隔の時間である。PC・I/F用生存確認信号送信タイマT2は、集合住宅用GW102がPC・I/F105に生存確認を行う間隔の時間である。GW・I/F用生存確認信号送信タイマT3は、集合住宅用GW102がGW・I/F106に生存確認を行う間隔の時間である。画像サーバ用生存確認信号送信タイマT4は、集合住宅用GW102が画像サーバ103に生存確認を行う間隔の時間である。リトライ回数変数R1は、集合住宅用GW102がGW・I/F106に生存確認を行った回数を示す変数である。リトライ回数変数R2は、集合住宅用GW102が画像サーバ103に生存確認を行った回数を示す変数である。なお、本実施形態では、画像サーバ103が2個あるので、リトライ回数変数R2は、リトライ回数変数Ra及びリトライ回数変数Rbの2個必要である。
【0076】
まず、制御部202は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1がタイムアウト(T1=0)したか否かを判断する(S1)。
【0077】
判断の結果、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1がタイムアウトしていない場合(No)には、制御部202は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1をデクリメントすることによってカウントダウンを行い、処理をS1に戻す(S2)。一方、判断の結果、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1がタイムアウトしている場合(Yes)には、制御部202は、PC・I/F105に対して生存確認を行う(S3)。
【0078】
次に、制御部202は、GW・I/F106に対して生存確認を行う(S4)。次に、制御部202は、画像サーバ103に対して生存確認を行う(S5)。なお、当該遠隔制御機器システムに画像サーバ103が複数個設置されている場合には、各画像サーバ103に対して生存確認を順に行う。
【0079】
次に、制御部202は、生存状態送信要求の有無を判断する(S6)。判断の結果、生存状態送信要求が有る場合(Yes)には、制御部202は、センタサーバ100へ生存情報を収容する通信信号(生存状態通信信号)を送信し、処理をS1に戻す(S7)。一方、判断の結果、生存状態送信要求が無い場合(No)には、制御部202は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1に所定値t1をセットし、処理をS1に戻す(S8)。
【0080】
このように集合住宅用GW102の制御部202は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1を用いて定期的に、そして、生存状態送信要求がある場合にのみセンタサーバ100に生存状態通信信号を送信する。このため、センタサーバ100が生存確認の必要な装置、即ち、PC・I/F105、GW・I/F106、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bの各装置に対して個別に生存確認を行う必要がないので、従来に較べて通信網12における通信トラフィックを減少させることができる。そして、生存状態送信要求がある場合にのみ集合住宅用GW102の制御部202がセンタサーバ100へ生存状態通信信号を送信するので、従来に較べて通信網12における通信トラフィックをさらに減少させることができる。
【0081】
次に、S3におけるPC・I/F105に対する生存確認の動作、S4におけるGW・I/F106に対する生存確認の動作、S5における画像サーバ103に対する生存確認の動作、及び、S7におけるセンタサーバに対する生存状態通信信号の送信動作について順にさらに説明する。まず、S3におけるPC・I/F105に対する生存確認の動作について説明する。
【0082】
図6において、制御部202のPC・I/F用処理部222は、PC・I/F用生存確認信号送信タイマT2がタイムアウト(T2=0)したか否かを判断する(S11)。
【0083】
判断の結果、PC・I/F用生存確認信号送信タイマT2がタイムアウトしていない場合(No)には、PC・I/F用処理部222は、PC・I/F用生存確認信号送信タイマT2をデクリメントすることによってカウントダウンを行い、処理をS11に戻す(S12)。一方、判断の結果、PC・I/F用生存確認信号送信タイマT2がタイムアウトしている場合(Yes)には、PC・I/F処理部222は、PC・I/F105に対してその生存を問い合わせる通信信号(PC・I/F生存確認通信信号)を送信する(S13)。
【0084】
PC・I/F105は、このPC・I/F生存確認通信信号を受信すると自己診断を行う。この自己診断は、PC・I/F105に接続する機器111との間における信号の送受信に異常(例えばパリティエラーやコマンドエラー等)がないか、及び、PC・I/F105の内部回路に異常(例えばシステム異常等)がないかの判断である。そして、PC・I/F105は、自己診断の結果を収容する通信信号(状態応答通信信号)を集合住宅用GW102に返信する。即ち、PC・I/F105に接続する機器111との間における信号の送受信に異常がある場合には、PC・I/F105は、そのポートの状態を表すフラグにエラーフラグを立てると共に、復旧可能なエラーを示す情報を収容する状態応答通信信号を返信する。PC・I/F105の内部回路に異常がある場合には、PC・I/F105は、復旧不可能なエラーを示す情報を収容する状態応答通信信号を返信する。そして、これらの異常がない場合には、PC・I/F105は、通常状態であることを示す情報を収容する状態応答通信信号を集合住宅用GW102へ返信する。
【0085】
集合住宅用GW102における制御部202のPC・I/F用処理部222は、この状態応答通信信号を受信すると(S14)、その状態応答通信信号に収容されている情報に基づいてPC・I/F105の状態を判断する(S15)。
【0086】
判断の結果、復旧不可能なエラーを示す情報が収容されている場合(復旧不可能エラー)には、PC・I/F用処理部222は、記憶部201の自機生存情報記憶部211にエラーモードを記憶する(S16)。そして、PC・I/F用処理部222は、生存状態送信要求をセンタサーバ用処理部221に通知し、S18の処理を行う(S17)。
【0087】
また、判断の結果、通常状態を示す情報が収容されている場合(通常状態)には、PC・I/F用処理部222は、記憶部201の自機生存情報記憶部211に通常モードが記憶されているか否か判断する(S20)。判断の結果、通常モードが記憶されている場合(Yes)には、PC・I/F用処理部222は、S18の処理を行う。一方、判断の結果、エラーモードが記憶されている場合(No)には、PC・I/F用処理部222は、記憶部201の自機生存情報記憶部211に通常モードを記憶する(S21)。そして、PC・I/F用処理部222は、生存状態送信要求をセンタサーバ用処理部221に通知し、S18の処理を行う(S22)。
【0088】
さらに、S15において、判断の結果、復旧可能なエラーを示す情報が収容されている場合(復旧可能エラー)には、PC・I/F用処理部222は、ポートの状態を表すフラグをクリアする信号をPC・I/F105に送信し、S18の処理を行う(S19)。PC・I/F105は、この信号を受信すると、ポートの状態を表すフラグをクリアする。
【0089】
そして、S18において、PC・I/F用処理部222は、PC・I/F用生存確認信号送信タイマT2にt2をセットし、処理をS11に戻す。
【0090】
次に、S4におけるGW・I/F106に対する生存確認の動作について説明する。
【0091】
図7において、制御部202のGW・I/F用処理部223は、GW・I/F用生存確認信号送信タイマT3がタイムアウト(T3=0)したか否かを判断する(S31)。
【0092】
判断の結果、GW・I/F用生存確認信号送信タイマT3がタイムアウトしていない場合(No)には、GW・I/F用処理部223は、GW・I/F用生存確認信号送信タイマT3をデクリメントすることによってカウントダウンを行い、処理をS31に戻す(S32)。一方、判断の結果、GW・I/F用生存確認信号送信タイマT3がタイムアウトしている場合(Yes)には、GW・I/F用処理部223は、GW・I/F106に対してその生存を問い合わせる通信信号(GW・I/F生存確認通信信号)を送信する(S33)。
【0093】
GW・I/F用処理部223は、GW・I/F生存確認通信信号を受信した旨を示す通信信号(生存応答通信信号、例えば、ACK信号)を受信したか否かを判断する(S34)。判断の結果、生存応答通信信号を受信した場合(Yes)には、GW・I/F用処理部223は、S40を実行し、生存応答通信信号を受信しない場合(No)には、リトライ回数変数R1=3であるか否かを判断することによってリトライ回数が3回か否かを判断する。
【0094】
判断の結果、リトライ回数が3回である場合(Yes)には、GW・I/F用処理部223は、S36を実行し、リトライ回数が3回でない場合(No)には、GW・I/F用処理部223は、リトライ回数変数R1をインクリメントし(S39)、処理をS33に戻す。このようにGW・I/F用処理部223が動作するので、生存応答通信信号を受信するまでGW・I/F用処理部223は、GW・I/F106にGW・I/F生存確認通信信号を3回送信する。なお、本実施形態では、リトライ回数を3回としているが、これに限らず2回、4回、5回等の任意の回数でよい。
【0095】
リトライ回数が3回で生存応答通信信号を受信しない場合には、S36において、GW・I/F用処理部223は、GW・I/F106が生存していないと判断し、記憶部201の自機生存情報記憶部211にGW・I/F106がエラーモード(非生存)を記憶する(S36)。そして、GW・I/F用処理部223は、生存状態送信要求をセンタサーバ用処理部221に通知し、S38の処理を行う(S37)。
【0096】
一方、GW・I/F106がGW・I/F生存確認通信信号を受信して生存応答通信信号を返信したことによって、GW・I/F用処理部223がこの生存応答通信信号を受信した場合(S34でYes)には、GW・I/F用処理部223は、記憶部201の自機生存情報記憶部211に通常モード(生存)が記憶されているか否か判断する(S40)。判断の結果、通常モードが記憶されている場合(Yes)には、GW・I/F用処理部223は、S38の処理を行う。一方、判断の結果、エラーモードが記憶されている場合(No)には、GW・I/F用処理部223は、記憶部201の自機生存情報記憶部211に通常モードを記憶する(S41)。そして、GW・I/F用処理部223は、生存状態送信要求をセンタサーバ用処理部221に通知し、S38の処理を行う(S42)。
【0097】
S38において、GW・I/F用処理部223は、GW・I/F用生存確認信号送信タイマT3にt3をセットし、処理をS31に戻す。
【0098】
次に、S5における画像サーバ103に対する生存確認の動作について説明する。
【0099】
図8において、制御部202の画像サーバ用処理部224は、画像サーバ用生存確認信号送信タイマT4がタイムアウト(T4=0)したか否かを判断する(S51)。
【0100】
判断の結果、画像サーバ用生存確認信号送信タイマT4がタイムアウトしていない場合(No)には、画像サーバ用処理部224は、画像サーバ用生存確認信号送信タイマT4をデクリメントすることによってカウントダウンを行い、処理をS51に戻す(S52)。一方、判断の結果、画像サーバ用生存確認信号送信タイマT4がタイムアウトしている場合(Yes)には、画像サーバ用処理部224は、画像サーバ103に対してその生存を問い合わせる通信信号(画像サーバ生存確認通信信号、例えば、Ping)を送信する(S53)。
【0101】
画像サーバ用処理部224は、画像サーバ生存確認通信信号を受信した旨を示す通信信号(生存応答通信信号、例えば、Peply)を受信したか否かを判断する(S54)。判断の結果、生存応答通信信号を受信した場合(Yes)には、画像サーバ用処理部224は、S60を実行し、生存応答通信信号を受信しない場合(No)には、リトライ回数変数R2=3であるか否かを判断することによってリトライ回数が3回か否かを判断する。
【0102】
判断の結果、リトライ回数が3回である場合(Yes)には、画像サーバ用処理部224は、S56を実行し、リトライ回数が3回でない場合(No)には、画像サーバ用処理部224は、リトライ回数変数R2をインクリメントし(S59)、処理をS53に戻す。このように画像サーバ用処理部224が動作するので、生存応答通信信号を受信するまで画像サーバ用処理部224は、画像サーバ103に画像サーバ生存確認通信信号を3回送信する。なお、本実施形態では、リトライ回数を3回としているが、これに限らず任意の回数でよい。
【0103】
リトライ回数が3回で生存応答通信信号を受信しない場合には、S56において、画像サーバ用処理部224は、画像サーバ103が生存していないと判断し、記憶部201の自機生存情報記憶部211に画像サーバ103が生存していないこと(非生存)を記憶する(S56)。そして、画像サーバ用処理部224は、生存状態送信要求をセンタサーバ用処理部221に通知し、S58の処理を行う(S57)。
【0104】
一方、画像サーバ103が画像サーバ生存確認通信信号を受信して生存応答通信信号を返信したことによって、画像サーバ用処理部224がこの生存応答通信信号を受信した場合(S54でYes)には、画像サーバ用処理部224は、記憶部201の自機生存情報記憶部211に生存が記憶されているか否か判断する(S60)。判断の結果、生存が記憶されている場合(Yes)には、画像サーバ用処理部224は、S58の処理を行う。一方、判断の結果、非生存が記憶されている場合(No)には、画像サーバ用処理部224は、記憶部201の自機生存情報記憶部211に生存を記憶する(S61)。そして、画像サーバ用処理部224は、生存状態送信要求をセンタサーバ用処理部221に通知し、S58の処理を行う(S62)。
【0105】
S58において、画像サーバ用処理部224は、画像サーバ用生存確認信号送信タイマT4にt4をセットし、処理をS51に戻す。
【0106】
以上の処理を各画像サーバ103に対して行う。本実施形態の場合では、画像サーバa103−a及び画像サーバb103−bに対して行う。
【0107】
次に、S7におけるセンタサーバに対する生存状態通信信号の送信動作について説明する。
【0108】
図9において、制御部202のセンタサーバ用処理部221は、Tokenの取得を待機している状態において(S71)、Tokenを取得すると(S72)、Reboot(リブート)が必要か否か判断する(S73)。本実施形態では、Tokenを所有している集合住宅用GW102のみ後述のS75における生存状態通信信号をセンタサーバ100に送信することができるので、生存状態通信信号の衝突を回避することができ、効率よくセンタサーバ100に生存状態の確認結果を送信することができる。
【0109】
なお、遠隔機器監視制御システムの起動時におけるTokenは、集合住宅用GW102の何れかに持たせる。例えば、集合住宅用GWa102−aにTokenを持たせる。Tokenは、IEEE802.5で規格化された通信プロトコルにおける送信権である。また、本実施形態では、Tokenによってどの集合住宅用GW102が生存状態通信信号をセンタサーバ100に送信するか決定しているが、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式でもよい。CSMA/CD方式は、通信信号を送信するコンピュータ(集合住宅用GW102)が予めネットワークの通信状態をチェックするもので、通信信号を送信した際に衝突を感知した場合には一定時間待った後に通信信号を再送する方式である。
【0110】
S73において、判断の結果、センタサーバ用処理部221は、Rebootが必要な場合(Yes)には、S91を実行し、Rebootが必要ではない場合(No)には、S74を実行する。
【0111】
S91において、センタサーバ用処理部221は、転送先集合住宅用GWリスト記憶部213に記憶されている転送先集合住宅用GWリストの第1番目の集合住宅用GW102へ自機生存情報記憶部211に記憶されている自機の生存確認情報を送信する。
【0112】
次に、センタサーバ用処理部211は、この送信が成功したか否かを判断する(S92)。この判断は、例えば、送信先の集合住宅用GW102に受信した旨を示す通信信号(例えば、ACK)を受信したか否かによって行う。判断の結果、送信に失敗した場合(No)には、センタサーバ用処理部221は、処理をS91に戻し、転送先集合住宅用GWリストの第2番目の集合住宅用GW102へ自機の生存確認情報を送信する。送信が成功するまで転送先集合住宅用GWリストの順番に従って集合住宅用GW102へ自機の生存確認情報を送信する。なお、転送先集合住宅用GWリストの最後の集合住宅用GW102へ自機の生存確認情報を送信し、送信に失敗した場合には、転送先集合住宅用GWリストの第1番目の集合住宅用GW102に送信先を戻す。
【0113】
一方、判断の結果、送信に成功した場合(Yes)には、センタサーバ用処理部211は、Tokenを次の集合住宅用GW102に渡し(S93)、Rebootを実行し(S94)、処理を図5に示すS1に戻す。
【0114】
また、S73において、判断の結果、Rebootが必要ではない場合(No)には、センタサーバ用処理部221は、記憶部201の他機生存情報記憶部212を参照して他の集合住宅用GW102の生存情報が記憶されているか否かを判断する(S74)。
【0115】
判断の結果、センタサーバ用処理部221は、他の集合住宅用GW102の生存情報が有る場合にはこの他の集合住宅用GW102の生存情報と共に、生存確認の必要な装置から生存状態送信要求が通知されている場合に自機生存情報記憶部211に記憶されている自機の生存情報を収容した生存状態通信信号をデフォルトのIPアドレスのセンタサーバ100に送信する(S75)。このように他の集合住宅用GW102の生存情報が有る場合には、この他の集合住宅用GW102の生存情報も生存状態通信信号に収容され送信されるので、他の集合住宅用GW102がRebootにより生存情報を送信することができない場合でも、センタサーバ100は、他の集合住宅用GW102の最新の生存情報を受信することができる。このため、遠隔機器監視制御システムの安定化を図ることができる。
【0116】
生存状態通信信号には、生存確認の必要な装置全ての生存情報を収容しても良いし、生存状態送信要求のあった装置のみの生存情報を収容するようにしてもよい。また、デフォルトのIPアドレスは、記憶部201のセンタサーバIPアドレスリスト記憶部214に記憶されているセンタサーバIPアドレスリストの第1番目に登録されているIPアドレスである。
【0117】
センタサーバ用処理部221は、生存状態通信信号の送信が成功したか否かを判断する(S76)。この判断は、例えば、所定回数(例えば3回)だけリトライしてもなお送信が失敗した場合には、送信の失敗と判断する。判断の結果、送信が失敗した場合にはセンタサーバIPアドレスリストの第2番目に登録されているIPアドレスを送信先IPアドレスとして追加し(S77)、処理をS75に戻す。即ち、生存状態通信信号の送信に失敗するたびに、センタサーバIPアドレスリストの順に従って送信先IPアドレスが追加され、生存状態通信信号の送信先センタサーバ100の個数がセンタサーバIPアドレスリストに登録されているIPアドレスがなくなるまで増加することになる。このように送信先を増加させることによって集合住宅用GW102がセンタサーバ100の通信状態を確認する必要が無く生存状態通信信号をセンタサーバ100により確実に送信することができる。このため、遠隔機器監視制御システムの安定化を図ることができる。
【0118】
一方、判断の結果、送信が成功した場合には、センタサーバ用処理部221は、他の集合住宅用GW102の生存情報を送信した場合には、他機生存情報記憶部212の記憶内容を消去する(S78)。このように1度送信した他の集合住宅用GW102の生存情報を消去することによって、いつまでも他の集合住宅用GW102の生存情報が送信されることが無く、センタサーバ用処理部221は、他の集合住宅用GW102の生存情報も最新の生存情報のみをセンタサーバ100に送信することができ、また、生存状態通信信号のデータ容量も少なくすることができる。
【0119】
次に、センタサーバ用処理部221は、Tokenを次の集合住宅用GW102に渡す(S79)。例えば、本実施形態では、3個の集合住宅用GW102が有るから、Tokenは、集合住宅用GWa102−aから集合住宅用GWb102−bへ、集合住宅用GWb102−bから集合住宅用GWc102−cへ、そして、集合住宅用GWc102−cから集合住宅用GWa102−aへサイクリックに順に渡される。
【0120】
次に、センタサーバ用処理用221は、デフォルトのセンタサーバ100からS75の生存状態通信信号の送信に対する受信応答を受信したか否かを判断する(S80)。判断の結果、デフォルトのセンタサーバ100から受信応答を受信した場合(Yes)には、センタサーバ用処理部221は、生存状態通信信号の送信先IPアドレスをデフォルトのIPアドレスのみに戻す(S81)。これによってS77で送信先IPアドレスが追加されている場合には、追加されていたIPアドレスが送信先から外され、デフォルトの送信先IPアドレスのみとなる。そして、センタサーバ用処理部221は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1にt1をセットし、処理を図5に示すS1に戻す。
【0121】
一方、判断の結果、デフォルトのセンタサーバ100から受信応答を受信しない場合(No)には、センタサーバ用処理部221は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1にt6をセットし、処理を図5に示すS1に戻す。t6は、t1より短い時間である。例えば、t1は、デフォルトのセンタサーバ100が正常である場合の時間間隔で10分に設定され、t6は、デフォルトのセンタサーバ100が異常である場合の時間間隔で3分に設定される。このため、集合住宅用GW102からセンタサーバ100へ送信する生存状態通信信号の時間間隔が短くなり、デフォルトのセンタサーバ100が通信可能となった場合に迅速に対応することができる。
【0122】
次に、センタサーバ100のIPアドレスに変更が生じた場合の遠隔機器監視制御システムの動作について説明する。
【0123】
図10は、センタサーバのIPアドレスを変更する場合のシーケンスを示す図である。
【0124】
図10において、まず、センタサーバA100−AのIPアドレスを変更する(S201)。集合住宅用GW102は、センタサーバA100−Aに変更前のIPアドレスで生存状態通信信号を送信するが(S202)、センタサーバA100−AのIPアドレスが変更されたため、図9のS76で集合住宅用GW102が生存状態通信信号の送信が失敗と判断するので、図9のS77で送信先IPアドレスにセンタサーバB100−BのIPアドレスを追加して生存状態通信信号が送信される(S203)。センタサーバB100−Bは、生存状態通信信号を受信したことをセンタサーバA100−Aに通知する。この通知を受けると、センタサーバA100−Aは、新しいIPアドレスとセンタサーバA100−AのIPアドレスを書き換える要求とを収容する通信信号(書換要求通信信号)を集合住宅用GW102へ送信する(S204)。
【0125】
この書換要求通信信号を受信すると、集合住宅用GW102は、記憶部201のセンタサーバIPアドレスリスト記憶部214に記憶されているセンタサーバIPアドレスリストにおけるセンタサーバA100−AのIPアドレスを新しいIPアドレスで書き換える(S205)。そして、次の生存状態通信信号の送信する際に集合住宅用GW102は、生存状態通信信号を新しいIPアドレスでセンタサーバA100−AとセンタサーバB100−Bへ送信する(S206)。センタサーバA100−Aからも受信応答があるので、S80でYesと判断され、S81で送信先のIPアドレスがデフォルトのIPアドレスに戻される。このため、次の生存状態通信信号の送信する際に集合住宅用GW102は、生存状態通信信号をセンタサーバA100−Aのみに送信する(S207)。
【0126】
センタサーバA100−Aは、センタサーバB100−Bから生存状態通信信号を受信したことが通知されなくなったことを確認した後に、センタサーバB100−BのIPアドレスを変更する(S208)。そして、センタサーバA100−Aは、新しいIPアドレスとセンタサーバB100−BのIPアドレスを書き換える要求とを収容する書換要求通信信号を集合住宅用GW102へ送信する(S209)。
【0127】
この書換要求通信信号を受信すると、集合住宅用GW102は、センタサーバIPアドレスリスト記憶部214のセンタサーバIPアドレスリストにおけるセンタサーバB100−BのIPアドレスを新しいIPアドレスで書き換える(S210)。
【0128】
このように図9に示す集合住宅用GW102の動作を活用することによってセンタサーバ100のIPアドレスを容易に変更することができる。
【0129】
次に、本実施形態における第1の変形形態について説明する。
(第1の変形形態)
上述の実施形態では、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1がタイムアウトすると、集合住宅用GW102は、PC・I/F105の生存確認、GW・I/F106の生存確認、及び、画像サーバの生存確認を順に行う実施形態であるが、第1の変形形態は、センタサーバ用処理部221、PC・I/F用処理部222、GW・I/F用処理部223及び画像サーバ用処理部224がそれぞれ独立に並列的に動作する実施形態である。このような構成では、集合住宅用GW102は、生存状態の確認を定期的に行っている最新の結果をセンタサーバ100に送信することができる。
【0130】
PC・I/F用処理部222、GW・I/F用処理部223及び画像サーバ用処理部224の動作は、それぞれ図6、図7及び図8を用いて説明した動作と同様であるのでその説明を省略する。
【0131】
図11は、第1の変形形態におけるセンタサーバ用処理部221の動作を示すフローチャートである。図11において、センタサーバ用処理部221は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1がタイムアウト(T1=0)したか否かを判断する(S101)。判断の結果、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1がタイムアウトしていない場合(No)には、センタサーバ用処理部221は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1をデクリメントすることによってカウントダウンを行い、処理をS101に戻す(S102)。一方、判断の結果、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1がタイムアウトしている場合(Yes)には、センタサーバ用処理部221は、生存状態通信信号の送信処理を行う(S103)。この処理は、図9を用いて説明した動作と同様であるので、その説明を省略する。そして、センタサーバ用処理部221は、センタサーバ用生存確認信号送信タイマT1にt1をセットして、処理をS101に戻す。
【0132】
次に、本実施形態における第2の変形形態について説明する。
(第2の変形形態)
上述の実施形態では、集合住宅用GW102が定期的に生存確認を行い必要に応じて生存状態通信信号をセンタサーバ100に送信する実施形態であるが、第2の変形形態では、センタサーバ100が定期的に生存状態通信信号の送信を要求する実施形態である。このような第2の変形形態では、センタサーバ100から生存状態通信信号の送信要求があった場合に、集合住宅用GW102は、生存状態の確認とその結果を送信するので、集合住宅用GW102の処理量が軽減される。
【0133】
図12は、第2の変形形態における集合住宅用GWにおける生存確認の概略動作を説明するための図である。図12(A)は、集合住宅用GWにおける生存確認の概略動作を示すフローチャートであり、図12(B)は、集合住宅用GWにおける生存確認のシーケンスを示す図である。図13は、センタサーバにおける生存状態通信信号の送信要求の動作を示すフローチャートである。
【0134】
図12において、集合住宅用GW102の制御部202は、例えば電源スイッチがオンされ可動を開始すると、記憶部201から制御プログラムを読み込んで実行し、各部の初期化を実行する。この初期化においてPC・I/F用生存確認信号送信タイマT2、GW・I/F用生存確認信号送信タイマT3、画像サーバ用生存確認信号送信タイマT4、リトライ回数変数R1及びリトライ回数変数R2には、それぞれ所定値t2、t3、t4、0及び0がセットされる。
【0135】
まず、制御部202は、センタサーバ100から生存状態を問い合わせる通信信号(生存状態問合通信信号)の受信を待機し、生存状態問合通信信号を受信すると、制御部202は、生存状態問合通信信号の受信に対する受信応答をセンタサーバ100に返信し(S111)、PC・I/F105に対して生存確認を行う(S112)。この処理は、図6を用いて説明した動作と同様であるので、その説明を省略する。次に、制御部202は、GW・I/F106に対して生存確認を行う(S113)。この処理は、図7を用いて説明した動作と同様であるので、その説明を省略する。次に、制御部202は、画像サーバ103に対して生存確認を行う(S114)。この処理は、図8を用いて説明した動作と同様であるので、その説明を省略する。なお、当該遠隔制御機器システムに画像サーバ103が複数個設置されている場合には、各画像サーバ103に対して生存確認を順に行う。次に、制御部202は、生存状態通信信号の送信処理を行う(S115)。この処理は、図9を用いて説明した動作と同様であるので、その説明を省略する。そして、制御部202は、処理をS111に戻す。
【0136】
一方、生存状態問合通信信号を送信するセンタサーバ100の動作について説明する。図13において、センタサーバ100は、生存確認問合せタイマT0がタイムアウト(T0=0)したか否かを判断する(S121)。生存確認問合せタイマT0は、センタサーバ100が集合住宅用GW102へ生存状態通信信号の送信を要求する時間間隔である。判断の結果、生存確認問合せタイマT0がタイムアウトしていない場合には、センタサーバ100は、生存確認問合せタイマT0をデクリメントすることによってカウントダウンを行い、処理をS121に戻す(S122)。一方、判断の結果、生存確認問合せタイマT0がタイムアウトしている場合(Yes)には、センタサーバ100は、生存状態通信信号の送信を要求する通信信号(生存状態問合通信信号)を集合住宅用GW102に送信する(S123)。
【0137】
次に、センタサーバ100は、受信応答を集合住宅用GW102から受信したか否かを判断する(S124)。判断の結果、受信応答を受信しない場合(No)には、センタサーバ100は、受信応答受信用タイマT5のカウントダウンを行う(S131)。受信応答受信用タイマT5は、受信応答の受信を待機する時間である。
【0138】
次に、センタサーバ100は、受信応答受信用タイマT5がタイムアップ(T5=0)したか否かを判断する(S132)。判断の結果、タイムアップしていない場合には、センタサーバ100は、処理をS124に戻し、タイムアップしている場合には、受信応答受信用タイマT5にt5をセットする(S133)。そして、センタサーバ100は、生存確認問合せタイマT0にt7をセットし、処理をS121に戻す。t7は、t0より短い時間である。このように通常時よりも短い時間がセットされるので、センタサーバ100から集合住宅用GW102へ送信する生存状態問合通信信号の時間間隔が短くなり、集合住宅用GW102への通信可能となった場合に迅速に対応することができる。
【0139】
一方、S124において、判断の結果、受信応答を受信した場合(Yes)には、集合住宅用GW102から生存状態通信信号が送信されるのを待つ受信待機の状態となる(S125)。センタサーバ100は、集合住宅用GW102から生存状態通信信号を受信すると(S126)、所定の処理を行い(S127)、生存確認問合せタイマT0にt0をセットし(S128)、処理をS121に戻す。
【0140】
なお、上述の第2の変形形態では、S112、S113及びS114の処理は、制御部202がセンタサーバ100から生存状態問合通信信号の受信をトリガーに生存状態の確認を行ったが、第1の変形形態のように、S112、S113及びS114の処理は、それぞれ独立に並列的に処理され、S111を実行後にS115が実行されるように構成してもよい。このような構成では、センタサーバ100は、集合住宅用GW102が生存状態の確認を定期的に行っている最新の結果を取得することができる。
【0141】
また、上述の実施形態では、遠隔機器監視制御システムが集合住宅に設置される場合について説明したが、オフィスビルにも同様に設置可能である。
【0142】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る遠隔機器監視制御システムの生存確認方法及び遠隔機器監視制御システムでは、センタサーバと生存状態を問われる装置との間に介在するゲートウェイが、装置の生存状態の確認を行い、その生存状態の確認結果をセンタサーバに送信するので、センタサーバが個別に装置に対して生存確認を行っていた従来に較べて、生存確認に係る通信トラフィックを抑制することができる。また、一つのセンタサーバに障害が生じたとしても、ゲートウェイは、送信先のセンタサーバを追加して生存状態の確認結果を送信するので、確実にセンタサーバに生存状態の確認結果を送信することができ、遠隔機器監視制御システムの安定化を図ることができる
【0143】
また、請求項2に係る遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、センタサーバから生存確認の要求があった場合にゲートウェイは、生存状態の確認とその結果の送信とを行うので、ゲートウェイの処理量が軽減される。
【0144】
さらに、請求項3に係る遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、センタサーバは、ゲートウェイが生存状態の確認を定期的に行っている最新の結果を取得することができる。
【0145】
そして、請求項4に係る遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、請求項1及び請求項3に記載の発明の効果に加えて、生存状態の確認の結果に変化があった場合に、変化前における生存確認の要求の時間間隔よりも短い時間間隔で生存確認の要求を行うことが可能であるので、生存状態の確認における結果の再変化に迅速に対応することができる。
【0146】
また、請求項5に係る遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、複数のゲートウェイのうちの1つに障害が生じてリブートが必要となった場合でも、そのゲートウェイが収集した生存状態の確認結果を他のゲートウェイがセンタサーバに送信するので、センタサーバは、リブート中のゲートウェイにおける生存状態の確認結果を取得することができる。このため、遠隔機器監視制御システムをより安定化することができる。
【0147】
さらに、請求項6に係る遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、トークン(Token)を所有するゲートウェイのみが通信を行うので、通信信号の衝突が回避され、効率よくセンタサーバに生存状態の確認結果を送信することができる。
【0149】
さらに、請求項に係る遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、請求項に記載の発明の効果に加えて、第1ステップ及び第2ステップを実行する時間間隔を短くするので、送信することができなくなったセンタサーバが復旧した場合に迅速に対応することができる。
【0150】
そして、請求項に係る遠隔機器監視制御システムの生存確認方法では、請求項に記載の発明の効果に加えて、遠隔機器監視制御システムの生存確認方法を利用してセンタサーバのアドレスを変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 集合住宅用の遠隔機器監視制御システムの構成を示す図である。
【図2】 通信信号のフォーマット及び通信信号に収容されるデータを説明するための図である。
【図3】 集合住宅用ゲートウェイの構成を示す図である。
【図4】 センタサーバの構成を示す図である。
【図5】 集合住宅用GWにおける生存確認の概略動作を説明するための図である。
【図6】 集合住宅用GWがPC・I/Fに対して行う生存確認の動作を示すフローチャートである。
【図7】 集合住宅用GWがGW・I/Fに対して行う生存確認の動作を示すフローチャートである。
【図8】 集合住宅用GWが画像サーバに対して行う生存確認の動作を示すフローチャートである。
【図9】 集合住宅用GWがセンタサーバに対して生存確認情報を送信する動作を示すフローチャートである。
【図10】 センタサーバのIPアドレスを変更する場合のシーケンスを示す図である。
【図11】 第1の変形形態におけるセンタサーバ用処理部221の動作を示すフローチャートである。
【図12】 第2の変形形態における集合住宅用GWにおける生存確認の概略動作を説明するための図である。
【図13】 センタサーバにおける生存状態通信信号の送信要求の動作を示すフローチャートである。
【図14】 従来の集合住宅用の遠隔機器監視制御システムの一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 集合住宅
2 共用部分
3 住戸
13 通信端末
100 センタサーバ
102 集合住宅用ゲートウェイ
103 画像サーバ
105 コンピュータ・インタフェース
106 ゲートウェイ・インタフェース
111 機器
151 フロントエンドサーバ
152 バックエンドサーバ
153 共通データベースサーバ
201 記憶部
202 制御部
203 RS232Cポート
204 RS422ポート
205 通信インタフェース
211 自機生存情報記憶部
212 他機生存情報記憶部
213 転送先集合住宅用GWリスト記憶部
214 センタサーバIPアドレスリスト記憶部
221 センタサーバ用処理部
222 PC・I/F処理部
223 GW・I/F処理部
224 画像サーバ用処理部
261 集合住宅用GW状態データ
262 PC・I/F状態データ
263 GW・I/F状態データ
264 画像サーバ状態データ

Claims (9)

  1. センタサーバと通信網を介して通信信号を送受信する前記センタサーバに通信可能であるか否かの生存状態を問われる装置と、前記センタサーバと前記装置との間に通信信号の送受信において介在する、前記通信信号の通信プロトコルを変換するゲートウェイと、通信端末から前記センタサーバ、前記ゲートウェイ及び前記装置を介して遠隔監視制御される遠隔監視制御対象機器とを備える遠隔機器監視制御システムにおける前記生存状態の確認を行う生存確認方法であって、前記ゲートウェイが前記装置に対し生存状態の確認をする第1ステップと、前記ゲートウェイが前記生存状態の確認の結果を前記センタサーバに送信する第2ステップとを備える遠隔機器監視制御システムの生存確認方法において、
    前記センタサーバは、前記生存状態の確認の結果を共有する複数のセンタサーバから構成され、前記ゲートウェイは、前記複数のセンタサーバのアドレスを送信の優先順位を付して登録するセンタサーバアドレスリストを記憶する記憶部を備え
    前記ゲートウェイは、生存状態の確認の結果を送信すべきセンタサーバと通信することができなくなった場合に、前記送信の優先順位に基づいて前記センタサーバアドレスリストを検索し、検索したアドレスのセンタサーバを追加して前記第2ステップを実行すること
    を特徴とする遠隔機器監視制御システムの生存確認方法。
  2. 前記第1ステップ及び前記第2ステップは、前記センタサーバから前記ゲートウェイに生存確認の要求があった後に実行されること
    を特徴とする請求項1に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法。
  3. 前記第1ステップは、一定時間間隔で行われ、
    前記第2ステップは、前記センタサーバから前記ゲートウェイに生存確認の要求があった後に実行されること
    を特徴とする請求項1に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法。
  4. 前記センタサーバから前記ゲートウェイへの生存確認の要求は、複数の時間間隔で行われること
    を特徴とする請求項3に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法。
  5. 前記ゲートウェイは、複数個であって、
    ゲートウェイがリブートを実行する際に、該ゲートウェイが持っている生存状態の確認の結果を他のゲートウェイに送信するステップをさらに含み、
    前記他のゲートウェイが前記第2ステップを実行する場合に、送信された生存状態の確認の結果と該他のゲートウェイの生存状態の確認の結果とを前記センタサーバに送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法。
  6. 前記ゲートウェイは、相互に通信可能な複数個であって、
    前記第1ステップ及び前記第2ステップは、トークンを所有するゲートウェイが実行すること
    を特徴とする請求項1に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法。
  7. 前記第1ステップ及び第2ステップは、一定時間間隔で実行され、
    前記検索したアドレスのセンタサーバを追加して前記第2ステップを実行した後における前記一定時間間隔を短い一定時間間隔に設定し、
    前記通信することができなくなったセンタサーバから生存状態の確認の結果の送信に対する受信応答があった場合に追加したセンタサーバを送信先から削除すると共に、前記設定した短い一定時間間隔を元の一定時間間隔に戻すこと
    を特徴とする請求項に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法。
  8. 前記センタサーバのアドレスを変更する場合には、前記センタサーバアドレスリストの最も優先順位の高いセンタサーバのアドレスから変更すること
    を特徴とする請求項に記載の遠隔機器監視制御システムの生存確認方法。
  9. センタサーバと、通信網を介して通信信号を送受信する前記センタサーバに通信可能であるか否かの生存状態を問われる装置と、前記センタサーバと前記装置との間に通信信号の送受信において介在する、前記通信信号の通信プロトコルを変換するゲートウェイとを備え、通信端末から前記センタサーバ、前記ゲートウェイ及び前記装置を介して前記装置に接続する遠隔監視制御対象機器を遠隔監視制御する遠隔機器監視制御システムにおいて、
    前記ゲートウェイは、
    前記装置に対し生存状態の確認をする生存確認手段と、
    前記生存状態の確認の結果を前記センタサーバに送信する送信手段とを備え、
    前記センタサーバは、前記生存状態の確認の結果を共有する複数のセンタサーバから構成され
    前記ゲートウェイは、前記複数のセンタサーバのアドレスを送信の優先順位を付して登録するセンタサーバアドレスリストを記憶する記憶部をさらに備え
    前記ゲートウェイは、生存状態の確認の結果を送信すべきセンタサーバと通信することができなくなった場合に、前記送信の優先順位に基づいて前記センタサーバアドレスリストを検索し、検索したアドレスのセンタサーバを追加して、前記生存状態の確認の結果を前記センタサーバに送信すること
    を特徴とする遠隔機器監視制御システム。
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