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JP4157803B2 - 歩車道境界ブロック - Google Patents

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JP4157803B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路を区分けする境界ブロック、特に植栽機能を有する歩車道境界ブロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば歩道と車道とを並設した道路において、これら歩道と車道との間に配置される歩車道境界ブロックには、上方に開口する植栽凹部をブロック上部に設けることにより、歩道や車道の幅員を狭めることなく当該道路の緑化を図るものが提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開昭62−35089号公報(第1〜2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来ブロックでは、その植栽凹部に対する灌水手段が講じられておらず当該凹部内の土壌の乾燥とこれに伴う草木などの枯死の発生を防ぐために、天候などによっては土壌乾燥等の状況見分を度々行うことが求められ、灌水を頻繁に行うことが要求されて、草木などの維持管理に大変な手間を要することがあった。
【0005】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、ブロック上面に植えられた草木などの維持・管理が容易な歩車道境界ブロックを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上方に開口する植栽凹部が上面に形成されているブロック本体を有する歩車道境界ブロックにおいて、前記ブロック本体の内部に、その長手方向に貫通する排水通路が設けられているとともに、少なくとも前記排水通路と前記植栽凹部との間の領域が連続空隙組成により構成され、前記ブロック本体の断面下部及び断面上部がそれぞれ普通コンクリート及びポーラスコンクリートを用いて構成されていることを特徴とするものである(請求項1)。
また、本発明は、上記歩車道境界ブロックにおいて、前記ブロック本体の内部に、その長手方向に貫通する排水通路が設けられているとともに、少なくとも前記排水通路と前記植栽凹部との間の領域が連続空隙組成により構成され、前記排水通路の断面下部に堰部材が設けられていることを特徴とする(請求項2)。
更に、本発明は、上記歩車道境界ブロックにおいて、前記ブロック本体の内部に、その長手方向に貫通する排水通路が設けられているとともに、前記ブロック本体の断面全体をポーラスコンクリートとすることにより前記排水通路と前記植栽凹部との間の領域が連続空隙組成により構成され、前記ブロック本体の地中埋設部の側方部及び底部が不透水性を有するシール部材で覆われていることを特徴とする(請求項3)。
【0007】
上記のように構成された歩車道境界ブロック(請求項1〜3)では、その排水通路に集められた水分が上記連続空隙組成を浸透して植栽凹部側に吸い上げられることから、土壌乾燥の状況見分などのための見回りや頻繁な灌水を行うことなく、当該凹部内の土壌乾燥及びこの凹部に植えられた草木などの枯死を防ぐことができ、これらの草木などの維持・管理を容易に行うことができる。
【0008】
また、上記歩車道境界ブロックにおいて、前記ブロック本体の側方部から前記排水通路に水を導く導水手段を設けることが好ましい(請求項4)
この場合、上記導水手段が雨水などの水をブロック本体の側方部から排水通路に導くので、上記植栽凹部側に吸い上げられる水分をより確実に確保することができる。
【0009】
また、上記歩車道境界ブロックにおいて、前記植栽凹部には、前記ブロック本体の上面を長手方向に所定間隔をおいて開口した複数の開口部が含まれてもよい(請求項5)
この場合、上記ブロック本体の上面での開口率を抑えることから、植栽凹部の開口による当該ブロック本体での強度低下を抑制することができ、大きい強度の歩車道境界ブロックを構成することができる。
【0010】
また、上記歩車道境界ブロックにおいて、前記植栽凹部は、前記ブロック本体の上面を長手方向の両端間を繋ぐように連続的に開口したものであってもよい(請求項6)
この場合、ブロック本体での植栽凹部の形成が容易なものとなって歩車道境界ブロックの成型を簡単化することができる。
【0011】
また、上記歩車道境界ブロックにおいて、前記ブロック本体の断面下部及び断面上部をそれぞれ普通コンクリート及びポーラスコンクリートを用いて構成した場合(請求項1)には、普通コンクリートを用い構成した上記断面下部からの水漏れを抑えて排水通路からの水分の流出を抑制することができるとともに、ポーラスコンクリートを用いて構成した上記断面上部から植栽凹部側への水分供給を容易に行うことが可能となって当該凹部内の草木などに対するメンテナンス作業を簡単化することができる。
【0012】
また、上記歩車道境界ブロックにおいて、前記排水通路の断面下部に堰部材を設けた場合(請求項2)には、上記堰部材により、排水通路内の水を一時保水することができる。
更に、上記歩車道境界ブロックにおいて、ブロック本体の断面全体がポーラスコンクリートよりなり、このブロック本体の地中埋設部の側方部及び底部が不透水性を有するシール部材で覆われる構成とした場合(請求項3)には、ポーラスコンクリートの連続空隙組成によって植栽凹部側への水分供給を容易に行うことができるとともに、地中埋設部からの水漏れをシール部材によって抑制することができる。
【0013】
また、上記歩車道境界ブロックにおいて、前記排水通路と前記植栽凹部との間の領域に吸水手段を設け、この吸水手段により排水通路内の水分を植栽凹部側に移動させることが好ましい(請求項7)
この場合、上記吸水手段により、排水通路から植栽凹部側への水分移動を容易に促進させることができ、土壌乾燥及び草木などの枯死をさらに容易に防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の歩車道境界ブロックの好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る歩車道境界ブロックの設置状況を示す正面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。図1及び2において、本実施形態の歩車道境界ブロック1は、横長形状に成型されたブロック本体2と、この本体2の長手方向に形成された植栽凹部3内に入れられた土壌(図示せず)及びこれに植生された草木などを有する緑地部Gとを備えている。また、このブロック1は、車道50と歩道60との境界箇所に配置されるものであり、複数のブロック1がその長手方向で互いに接合するように境界箇所上で連続的に設置されることにより、これらの車道50及び歩道60の区分けを道路上で行うとともに、上記境界箇所に沿って一列に並べられた緑地部Gにより、道路の景観を向上させるようになっている。
【0015】
上記車道50は、図2に示すように、その路面が歩道60よりも低くなるように構成されており、この車道50には、不透水層51と、車道路面を構成する透水舗装層からなる排水層53と、上記不透水層51上に形成されて不透水層51と排水層53とを結合するタックコート層52とが設けられている。また、この車道50では、その路面レベルLが上記ブロック1側に若干傾いた排水勾配を有するようになっており、排水層53上に降った雨水などの水やこの排水層53に含浸した水がブロック1内の後述の排水通路6側に向かって自然に流れるようになっている。そして、車道50では、集中豪雨が発生したときでも、排水層53から排水通路6側に水を適切に流すことによって当該車道50が冠水されるのを防ぎつつ、その不透水層51により車道50の地盤奥深くへの水浸入を阻止することができる。
【0016】
上記ブロック本体2は、その全体がポーラスコンクリートにより一体的に形成されたものであり、必要なブロック強度が確保されているとともに、当該ポーラスコンクリート固有の連続空隙組成による適度な水分の浸透性を備えている。具体的には、このブロック本体2は、砂を用いることなく砂利とセメントペーストとを用いて形成されたものであり、これら砂利及びセメントペーストの配合率を調整することで必要強度を確保しつつ、水分の浸透及び緑地部Gの草木などの植物の根が浸入(植生)可能な連続的な空隙が形成されるように構成されている。また、ブロック本体2では、その断面構造がブロック1の設置基準となる上記車道50の路面レベルLにて大別されるものであり、路面上に突出配置される地上突出部4と路中に埋められる地中埋設部5とを有している。
また、このブロック本体2では、その地中埋設部5は地盤内に設置された土台基礎31及びこの基礎31上に設けられたモルタル層32上に据え置かれており、ブロック1が安定した状態で上記境界箇所に設置されるようになっている。さらに、地中埋設部5では、図2に示すように、その側方部及び底部は防水シート材などの不透水性を有するシール部材33によって覆われており、地盤内への水分流出を極力抑えるようになっている。尚、上記説明以外に、地上突出部4や地中埋設部5の各内部に鉄筋等の補強材を適宜埋め込むことにより、これらの各内部の強度を必要に応じて高めた構成でもよい。
【0017】
また、地中埋設部5の内部には、ブロック本体2の長手方向に貫通する例えば断面円形状の上記排水通路6が形成されている。この排水通路6には、図3及び4も参照して、地中埋設部5に形成された導水溝7及び集水孔8が繋がれているとともに、上記地上突出部4に形成された二つの注水孔9が接続されている。詳細には、上記導水溝7は、ブロック本体2の長手方向での両端間で同方向に平行となるように設けられたものであり、車道50の排水層53に対向配置されて、その排水層53から染み出た雨水などの水が流れ込むようになっている。また、集水孔8は、ブロック本体2の一端側に形成されたものであり、排水通路6と導水溝7の一端部とを連通するように設けられて、導水溝7及び排水層53からの水を排水通路6に流すようになっている。また、二つの各注水孔9は、排水通路6に連通する一端部と排水層53の上方空間に対向配置される他端部とを有するよう形成されたものであり、排水層53上を流れる水が排水通路6内に流れるようになっている。
これらの導水溝7、集水孔8、及び注水孔9は、ブロック本体2の側方部から排水通路6に水を導く導水手段を構成している。
【0018】
また、上記排水通路6は、上記植栽凹部3に設けられた緑地部Gの水源として機能するよう構成されており、その通路6内の水分が上記植栽凹部3との間の連続空隙組成を通って当該凹部3内の上記土壌側に浸透するようになっている。さらに、この排水通路6の断面下部には、図5に示すように、隣接する二つのブロック1の接合部、すなわち各ブロック1の端部に堰部材10が形成されており、当該通路6内での一時的な保水性を高めたものとなっている。この堰部材10は、同図に示すように、好ましくは通路内側に傾斜したテーパ状に形成されており、排水通路6内に入り込んだゴミなどによって当該通路6が閉塞されないように、堰部材10はその大きさやテーパ角度などの形状が決定されている。
【0019】
上記植栽凹部3には、地上突出部4を長手方向に貫通するよう形成された断面略矩形状の底部3aと、ブロック本体2の上面2aを長手方向に所定間隔をおいて円形状に開口した複数、例えば5個の開口部3bとが含まれている。この植栽凹部3の底部3a及び開口部3bの各内部には、上記緑地部Gの土壌が満たされており、図1に示したように、茎・葉などがブロック1の上面2aから突出するよう緑地部Gの草木などの植物が土壌に植えられている。
また、この植栽凹部3に入れられた土壌は、当該凹部3下方の連続空隙組成によって維持されるようになっている。さらに、この土壌は、開口部3bから直接的、あるいは上記連続空隙組成を通って間接的に浸透した雨水などの水分をある程度保水できるように、その土、砂利、粘土材などの組成が選択されて保水材として機能するようになっている。尚、この説明以外に、植栽凹部3の底部にネット(網)などを設けて、植栽凹部3での土壌の維持をより効果的に行う構成でもよい。
【0020】
以上のように構成された本実施形態の歩車道境界ブロック1では、排水通路6に集められた雨水などの水分が植栽凹部3の下方の連続空隙組成を通って当該植栽凹部3内の緑地部Gの土壌に浸透するので、この緑地部Gに対してさほど灌水作業を実施せずとも、土壌の乾燥を防ぐことができるとともに、この土壌に植えられた植物の枯死を防止することができる。また、この連続空隙組成では、植物の根が浸入可能に構成されているので、植物は排水通路6内から直接的に水分を取り込むことができ、土壌乾燥による枯死を植物自ら防げるようになっている。この結果、上記従来例と異なり、土壌乾燥等の状況見分のための見回りや頻繁な灌水を行うことなく、緑地部Gのメンテナンス作業を簡単化してその緑地部Gの維持・管理を容易に行うことができる。
【0021】
また、本実施形態では、排水通路6にブロック本体2の側方部から雨水などの水を導く導水溝7、集水孔8、及び注水孔9が設けられているので、車道50上に降った雨水などの水を効率よく排水通路6へ移動させることができ、それらの水を緑地部Gの灌水として有効活用することができる。しかも、車道50の清掃に使用された水なども排水通路6に流し込むことができることから、車道50の清掃作業と緑地部Gへの灌水作業とを同時に行うことが可能となり、緑地部Gの維持・管理をさらに容易なものとすることができる。
また、本実施形態では、植栽凹部3の開口部3bがブロック長手方向に所定間隔をおいて上面2aを開口することによって形成されているので、当該上面2aでの開口率を小さくすることができる。この結果、ブロック本体2での植栽凹部3による強度低下を抑えた丈夫な歩車道境界ブロック1を構成することができる。
【0022】
図6は別の実施形態に係る歩車道境界ブロックの斜視図であり、図7は図6のVII−VII線断面図である。図において、本実施形態と図1に示した実施形態との主な相違点は、上記5個の開口部3bを上面2aに設けた植栽凹部3に代えて、上面2aの両端間を繋ぐように連続的に開口した植栽凹部13を設けた点である。
図6及び7において、本実施形態のブロック本体2には、その地上突出部4の内部を長手方向に貫通した断面略矩形状の底部13aと、この底部13aの上部に連続し、かつ上面2aを長手方向の両端間を繋ぐように連続的に開口した開口部13bとを含んだ植栽凹部13が形成されている。これらの底部13a及び開口部13bは、ブロック本体2を形成するときに金型などを用いて一体的に形成されるものであり、上記実施形態と同様に、土壌を収めて緑地部Gが構成される。以上の構成により、本実施形態では、上記実施形態のものと同様に、排水通路6内の水分が植栽凹部13の土壌側に連続空隙組成を通過して吸い上げられることから、上記実施形態と同様に緑地部Gの維持・管理を容易に行うことができる。また、植栽凹部13は、ブロック本体2の上面2aを長手方向の両端間を繋ぐように連続的に開口したものであるので、当該本体2での植栽凹部13の形成が容易なものとなって歩車道境界ブロック1の成型を簡単化することができる。
【0023】
図8は、別の実施形態に係る歩車道境界ブロックの要部構成を示す断面図である。図において、この実施形態と図6に示した実施形態との主な相違点は、ブロック本体2の断面下部及び断面上部をそれぞれ普通コンクリート及びポーラスコンクリートを用いて構成した点である。
図8において、本実施形態では、地中埋設部5は上記ポーラスコンクリートを用いて地上突出部4と一体的に形成された断面上部5aと、普通コンクリートを用いて形成された断面下部5bとを具備している。この普通コンクリートは、そのセメントペースト等の攪拌時に加えられる水の供給量を調整しセメント粒子間の距離を小さくしたものであり、堅固で強い空隙間の結合による低い透水性と高い耐久性が付与されている。以上の構成により、本実施形態では、地中埋設部5の断面下部5bからの水漏れを抑えて排水通路6からの水分流出を抑制することができる。また、上記実施形態と同様に、同埋設部5の断面上部5aから植栽凹部13側への水分供給を容易に行うことが可能となって当該凹部13内の緑地部Gに対するメンテナンス作業を簡単化することができる。尚、上記の説明では、図6に示した植栽凹部13と組み合わせた場合について説明したが、図1に示した植栽凹部3を有するブロック1の断面上部及び断面下部をそれぞれポーラスコンクリート及び普通コンクリートを用いて構成してもよい。
【0024】
図9(a)は別の実施形態に係る歩車道境界ブロックの上面図であり、(b)は(a)のIXb−IXb線断面図である。図において、本実施形態と図1に示した実施形態との主な相違点は、上記植栽凹部3と排水通路6との間のブロック本体2の領域に排水通路6内の水分を当該植栽凹部3側に移動させる吸水手段を設けた点である。
図9(a)及び(b)において、本実施形態のブロック本体2では、植栽凹部3の底部3aと排水通路6とが連通するように、地中埋設部5の断面上部5aを縦方向に貫通することにより、複数の貫通孔2bが形成されている。これらの貫通孔2bは、植栽凹部3の開口部3bと同心軸上に配置されるように所定間隔をおいて設けられている。また、各貫通孔2bの内部には、吸水手段としての不織布11が充填されており、排水通路6内の水分が植栽凹部3側に吸い上げられるようになっている。以上の構成により、本実施形態では、不織布11が排水通路6から植栽凹部3側への水分移動を容易に促進させることができ、土壌乾燥及び草木などの枯死をさらに容易に防ぐことができる。尚、上記の説明では、貫通孔2bをブロック本体2に設け、この貫通孔2bに不織布11を充填した構成について説明したが、排水通路6内の水分を植栽凹部3側に吸い上げ可能なものを排水通路6の上方の植栽凹部との間の領域に設けるものであればよく、図6に示した植栽凹部13から排水通路6の底部に向かって引き下ろされた糸や帯などの繊維等を上記吸水手段として用いることもできる。
【0025】
尚、上記の説明では、ブロック本体2全体をポーラスコンクリートにより構成した場合について説明したが、本発明はブロック本体上方に開口した植栽凹部を有し、少なくともこの植栽凹部と当該本体内部に形成された排水通路との間の領域を連続空隙組成により構成したものであればよい。また、上記領域内の連続空隙組成として、軽石などの石材あるいは樹脂ポーラスコンクリートなどを利用することもできる。さらに、植栽凹部では、その底部や開口部は図1または図6に示した形状、形成数などに限定されるものでなく、ブロック1の大きさや緑地部Gの構成などに応じて適宜変更することができる。
また、上記の説明では、車道50とこの車道50よりも高い路面の歩道60との境界に配置された場合について説明したが、例えば中央分離帯に沿って配置されることによって路面レベルが同一の対向車道を区分けする境界ブロックなどの各種ブロックにも適用することができる。
【0026】
また、上記の説明では、導水溝7、集水孔8、及び二つの注水孔9からなる導水手段を設けた場合について説明したが、本発明の導水手段はこれに限定されるものでなく、これらの導水溝7、集水孔8、及び注水孔9の設置数や形状などは上記のものに何等限定されない。例えば歩道60側に開口する開口部を有し、歩道60側から雨水などの水分を排水通路6に集める孔部を設けてもよい。また、ブロック本体2の植栽凹部を取り巻く連続空隙組成の構成を調整することでその植栽凹部側への水分の浸透性を高めることもできる。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも排水通路と植栽凹部との間の領域が連続空隙組成により構成されているので、上記排水通路内に集められた水分を植栽凹部内の土壌及びこれに植えられた草木などに適宜供給することができ、これらの土壌及び草木などの維持・管理作業が容易な歩車道境界ブロックを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る歩車道境界ブロックの設置状況を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示した歩車道境界ブロックの斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示した二つの境界ブロックの排水通路の接合部近傍の断面図であり、同図に示した堰部材の構成を示す図である。
【図6】別の実施形態に係る歩車道境界ブロックの斜視図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】別の実施形態に係る歩車道境界ブロックの要部構成を示す断面図である。
【図9】別の実施形態に係る歩車道境界ブロックの構造図であり、(a)はそのブロックの上面図であり、(b)は(a)のIXb−IXb線断面図である。
【符号の説明】
1 歩車道境界ブロック
2 ブロック本体
2a 上面
3,13 植栽凹部
3a,13a 底部
3b,13b 開口部
6 排水通路
7 導水溝(導水手段)
8 集水孔(導水手段)
9 注水孔(導水手段)
10 堰部材
11 不織布(吸水手段)

Claims (7)

  1. 上方に開口する植栽凹部(3,13)が上面(2a)に形成されているブロック本体(2)を有する歩車道境界ブロック(1)において、
    前記ブロック本体(2)の内部に、その長手方向に貫通する排水通路(6)が設けられているとともに、少なくとも前記排水通路(6)と前記植栽凹部(3,13)との間の領域が連続空隙組成により構成され、前記ブロック本体(2)の断面下部及び断面上部がそれぞれ普通コンクリート及びポーラスコンクリートを用いて構成されていることを特徴とする歩車道境界ブロック。
  2. 上方に開口する植栽凹部(3,13)が上面(2a)に形成されているブロック本体(2)を有する歩車道境界ブロック(1)において、
    前記ブロック本体(2)の内部に、その長手方向に貫通する排水通路(6)が設けられているとともに、少なくとも前記排水通路(6)と前記植栽凹部(3,13)との間の領域が連続空隙組成により構成され、前記排水通路(6)の断面下部に堰部材(10)が設けられていることを特徴とする歩車道境界ブロック。
  3. 上方に開口する植栽凹部(3,13)が上面(2a)に形成されているブロック本体(2)を有する歩車道境界ブロック(1)において、
    前記ブロック本体(2)の内部に、その長手方向に貫通する排水通路(6)が設けられているとともに、前記ブロック本体(2)の断面全体をポーラスコンクリートとすることにより前記排水通路(6)と前記植栽凹部(3,13)との間の領域が連続空隙組成により構成され、前記ブロック本体(2)の地中埋設部(5)の側方部及び底部が不透水性を有するシール部材(33)で覆われていることを特徴とする歩車道境界ブロック。
  4. 前記ブロック本体(2)の側方部から前記排水通路(6)に水を導く導水手段(7,8,9)を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の歩車道境界ブロック。
  5. 前記植栽凹部(3)には、前記ブロック本体(2)の上面(2a)を長手方向に所定間隔をおいて開口した複数の開口部(3b)が含まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歩車道境界ブロック。
  6. 前記植栽凹部(13)は、前記ブロック本体(2)の上面(2a)を長手方向の両端間を繋ぐように連続的に開口したもの(13b)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の歩車道境界ブロック。
  7. 前記排水通路(6)と前記植栽凹部(3,13)との間の領域に吸水手段(11)を設け、この吸水手段(11)により排水通路(6)内の水分を植栽凹部(3,13)側に移動させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の歩車道境界ブロック。
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