[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP4149463B2 - 燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法 - Google Patents

燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4149463B2
JP4149463B2 JP2005169541A JP2005169541A JP4149463B2 JP 4149463 B2 JP4149463 B2 JP 4149463B2 JP 2005169541 A JP2005169541 A JP 2005169541A JP 2005169541 A JP2005169541 A JP 2005169541A JP 4149463 B2 JP4149463 B2 JP 4149463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
fuel cell
output
voltage
system voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005169541A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006345651A (ja
Inventor
卓也 白坂
暁 青柳
浅雄 上野臺
響 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005169541A priority Critical patent/JP4149463B2/ja
Priority to EP06011649A priority patent/EP1731350B1/en
Priority to DE602006004398T priority patent/DE602006004398D1/de
Priority to US11/447,458 priority patent/US8097369B2/en
Publication of JP2006345651A publication Critical patent/JP2006345651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4149463B2 publication Critical patent/JP4149463B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L58/00Methods or circuit arrangements for monitoring or controlling batteries or fuel cells, specially adapted for electric vehicles
    • B60L58/30Methods or circuit arrangements for monitoring or controlling batteries or fuel cells, specially adapted for electric vehicles for monitoring or controlling fuel cells
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2210/00Converter types
    • B60L2210/20AC to AC converters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2260/00Operating Modes
    • B60L2260/40Control modes
    • B60L2260/50Control modes by future state prediction
    • B60L2260/56Temperature prediction, e.g. for pre-cooling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/40Application of hydrogen technology to transportation, e.g. using fuel cells

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

この発明は、燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法に関する。
従来、例えば並列に接続された燃料電池と2次電池とを、車両走行用モータ等の負荷に対する電源とした燃料電池システムにおいて、2次電池の残容量に応じて負荷への電力供給を制限する燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば並列に接続された燃料電池と2次電池とを、車両走行用モータ等の負荷に対する電源とした燃料電池自動車の制御装置において、燃料電池の上限発電量と、2次電池の残容量とに応じて負荷への電力供給を制限すると共に、車両走行用モータの回生動作を制御する燃料電池自動車の制御装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、例えば並列に接続された燃料電池と2次電池とを、車両走行用モータ等の負荷に対する電源とした燃料電池車両の制御装置において、燃料電池の出力電圧と、2次電池の上限電圧とに応じて負荷への電力供給を制限する燃料電池車両の制御装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平10−74533号公報 特開2003−79007号公報 特開2004−185820号公報
ところで、上記従来技術に係る燃料電池システムおよび制御装置では、燃料電池および2次電池からなる電源から出力可能な電力に応じて、車両走行用モータへの電力供給を制限することから、例えば燃料電池や2次電池の温度等に応じて電源から出力可能な上限電力を設定すると共に、車両走行用モータで実際に消費される実電力を適宜の電流センサおよび電圧センサの検出値に応じて検知し、この実電力が上限電力を超えたことが検知された場合に車両走行用モータへの電力供給を制限することになる。
しかしながら、例えば降雨や凍結等により相対的に摩擦抵抗が低い路面でタイヤが滑る場合等のように、車両走行用モータの出力が急激に増大する場合には、車両走行用モータで消費される実電力を検知してから車両走行用モータへの電力供給の制限を開始するまでに要する時間の間に、電源から上限電力を超える電力が出力されてしまい、燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下して燃料電池や2次電池を適切に保護することができなくなる虞がある。
このような問題に対して、例えば車両走行用モータの実電力に対する判定閾値として、電源から出力可能な上限電力よりも所定値だけ低い値を設定し、車両走行用モータの実電力が電源の上限電力に到達するより以前のタイミングであっても、所定の判定閾値に到達した時点で車両走行用モータへの電力供給の制限を開始するように設定すると、車両走行用モータの出力を過剰に制限してしまうという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、車両走行用のモータの出力を過剰に制限することを防止しつつ、燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することが可能な燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置は、車両を駆動可能なモータ(例えば、実施の形態でのモータ16)と、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段(例えば、実施の形態でのモータECU42およびPDU15)と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段(例えば、実施の形態での空気供給装置(S/C)18、水素タンク19aおよび水素供給弁19b)により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池(例えば、実施の形態での燃料電池11)と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置(例えば、実施の形態での蓄電装置13)と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段(例えば、実施の形態での燃料電池ECU41および出力制御器17)とを備える燃料電池車両の制御装置であって、モータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧(例えば、実施の形態でのシステム電圧VS)を検出するシステム電圧センサと、前記モータの回転数を検出する回転数センサと、前記回転数センサにより検出される前記回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させる電圧閾値設定手段と、前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限するモータ出力制限手段(例えば、実施の形態でのステップS04、ステップS26)とを備えることを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御装置によればモータの回転数が相対的に低い場合には出力可能なトルクが増大しており、この状態で降雨や凍結等により相対的に摩擦抵抗が低い路面を走行すると、タイヤのスリップによってモータの回転数が急激に上昇し、これに伴ってモータの出力が急激に増大する可能性がある。このため、モータの出力が急激に増大する可能性が高いことが推定された場合には、モータでの消費電力の増大に伴いシステム電圧が急激に低下する可能性があると判断して、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され易くなるような値に設定する。一方、モータの出力が急激に増大することは抑制されることが推定された場合には、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され難くなるような値に設定する。
つまり、システム電圧が第1電圧閾値以上となる状態であればモータの出力制限は禁止され、システム電圧が第1電圧閾値を超えて低下するとモータの出力制限が実行されることから、第1電圧閾値を増大させることによってモータの出力制限が実行され易くなる。このため、システム電圧の低下度合が増大することが推定された場合には、第1電圧閾値を増大傾向に変化させることにより、システム電圧が過剰に低下してしまうより以前のタイミングでモータの出力を制限することができる。
これにより、実際にモータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、システム電圧が過剰に低下してしまう可能性が低い状態でモータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項2に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置は、車両を駆動可能なモータ(例えば、実施の形態でのモータ16)と、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段(例えば、実施の形態でのモータECU42およびPDU15)と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段(例えば、実施の形態での空気供給装置(S/C)18、水素タンク19aおよび水素供給弁19b)により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池(例えば、実施の形態での燃料電池11)と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置(例えば、実施の形態での蓄電装置13)と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段(例えば、実施の形態での燃料電池ECU41および出力制御器17)とを備える燃料電池車両の制御装置であって、モータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧(例えば、実施の形態でのシステム電圧VS)を検出するシステム電圧センサと、前記燃料電池の温度を検出する温度センサと、前記温度センサにより検出される温度が低く、モータ消費電力が急増したときに前記システム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させる電圧閾値設定手段と、前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限するモータ出力制限手段(例えば、実施の形態でのステップS04、ステップS26)とを備えることを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御装置によれば、燃料電池から出力可能な上限電力は燃料電池の温度に応じて変化し、相対的に低温状態では上限電力が低下し、相対的に高温状態では上限電力が増大する。このため、燃料電池が低い温度であるときに、モータ消費電力が急増して燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなる可能性が高いことが推定された場合には、モータでの消費電力の増大に伴いシステム電圧が急激に低下する可能性があると判断して、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され易くなるような値に設定する。一方、燃料電池が高い温度であって、モータ消費電力が燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなることは抑制されることが推定された場合には、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され難くなるような値に設定する。
つまり、システム電圧が第1電圧閾値以上となる状態であればモータの出力制限は禁止され、システム電圧が第1電圧閾値を超えて低下するとモータの出力制限が実行されることから、第1電圧閾値を増大させることによってモータの出力制限が実行され易くなる。このため、システム電圧の低下度合が増大することが推定された場合には、第1電圧閾値を増大傾向に変化させることにより、システム電圧が過剰に低下してしまうより以前のタイミングでモータの出力を制限することができる。
これにより、実際にモータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、システム電圧が過剰に低下してしまう可能性が低い状態でモータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項3に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置は、車両を駆動可能なモータ(例えば、実施の形態でのモータ16)と、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段(例えば、実施の形態でのモータECU42およびPDU15)と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段(例えば、実施の形態での空気供給装置(S/C)18、水素タンク19aおよび水素供給弁19b)により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池(例えば、実施の形態での燃料電池11)と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置(例えば、実施の形態での蓄電装置13)と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段(例えば、実施の形態での燃料電池ECU41および出力制御器17)とを備える燃料電池車両の制御装置であって、モータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧(例えば、実施の形態でのシステム電圧VS)を検出するシステム電圧センサと、前記モータの回転数を検出する回転数センサと、前記燃料電池の温度を検出する温度センサと、前記回転数センサにより検出される前記回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるとき、あるいは、前記温度センサにより検出される温度が低く、モータ消費電力が増大したときに前記システム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させる電圧閾値設定手段と、前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限するモータ出力制限手段(例えば、実施の形態でのステップS04、ステップS26)とを備えることを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御装置によれば、モータの回転数が相対的に低い場合には出力可能なトルクが増大しており、この状態で降雨や凍結等により相対的に摩擦抵抗が低い路面を走行すると、タイヤのスリップによってモータの回転数が急激に上昇し、これに伴ってモータの出力が急激に増大する可能性がある。このため、モータの出力が急激に増大する可能性が高いことが推定された場合には、モータでの消費電力の増大に伴いシステム電圧が急激に低下する可能性があると判断して、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され易くなるような値に設定する。一方、モータの出力が急激に増大することは抑制されることが推定された場合には、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され難くなるような値に設定する。
また、燃料電池から出力可能な上限電力は燃料電池の温度に応じて変化し、相対的に低温状態では上限電力が低下し、相対的に高温状態では上限電力が増大する。このため、燃料電池が低い温度であるときに、モータ消費電力が急増して燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなる可能性が高いことが推定された場合には、モータでの消費電力の増大に伴いシステム電圧が急激に低下する可能性があると判断して、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され易くなるような値に設定する。一方、燃料電池が高い温度であって、モータ消費電力が燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなることは抑制されることが推定された場合には、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され難くなるような値に設定する。
つまり、システム電圧が第1電圧閾値以上となる状態であればモータの出力制限は禁止され、システム電圧が第1電圧閾値を超えて低下するとモータの出力制限が実行されることから、第1電圧閾値を増大させることによってモータの出力制限が実行され易くなる。このため、システム電圧の低下度合が増大することが推定された場合には、第1電圧閾値を増大傾向に変化させることにより、システム電圧が過剰に低下してしまうより以前のタイミングでモータの出力を制限することができる。
これにより、実際にモータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、システム電圧が過剰に低下してしまう可能性が低い状態でモータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項4に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置では、前記電圧閾値設定手段は、前記第1閾値よりも小さい第2閾値(例えば、実施の形態でのモータ出力制限終了電圧VB)を設定し、前記モータ出力制限手段は、前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧が前記第1閾値未満かつ前記第2閾値よりも大きい場合に、前記モータの出力を制限する際の制限率(例えば、実施の形態での出力制限係数K)を前記システム電圧に応じて設定することを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御装置によれば、例えばシステム電圧が第1閾値から第2閾値に向かい減少することに伴い、制限率が増大傾向に変化するように設定することで、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項5に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置は、前記電圧閾値設定手段を具備する第1演算装置(例えば、実施の形態でのマネジメントECU43)と、前記モータ出力制限手段を具備する第2演算装置(例えば、実施の形態でのモータECU42)とを備えることを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御装置によれば、燃料電池システムのシステム電圧の低下度合を推定して、モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させる第1演算装置と、システム電圧の低下度合に応じてモータの出力を制限する第2演算装置とを備えることにより、例えば推定処理と制限処理とを単一の演算装置で実行する場合、つまりモータの出力の変化を検出し、この検出結果に基づきシステム電圧の低下度合を推定し、この推定結果に応じてモータの出力を制限する、という一連の処理を単一の演算装置で実行する場合に比べて、モータの出力制限を迅速に実行することができる。
すなわち、システム電圧の低下度合を推定する処理は、推定精度を向上させるために相対的に煩雑な演算処理を要することから、この推定処理は、モータの出力変化の検出結果に応じてモータの出力制限を実行する制限処理とは独立に実行し、この推定結果を適宜のタイミングで第1演算装置から第2演算装置へと入力することで、制限処理の実行に要する時間を短縮することができる。これにより、モータの出力が急激に増大する場合であっても、モータの出力制限の実行開始が遅れてしまうことで燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項6に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置は、前記蓄電装置の端子電圧を昇圧可能な電力変換手段(例えば、実施の形態でのDC−DCコンバータ14)と、前記蓄電装置の端子電圧を検出する端子電圧センサとを備え、前記端子電圧センサにより検出される前記端子電圧に基づいて昇圧可能電圧を算出し、算出された前記昇圧可能電圧が前記第1電圧閾値よりも大きい場合には、前記モータの出力制限を禁止することを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御装置によれば、電力変換手段の昇圧動作により蓄電装置の端子電圧を昇圧することにより、燃料電池システムのシステム電圧の低下を抑制することができる。このため、電力変換手段による昇圧動作の動作状態(例えば、昇圧可能な電圧等)に基づき、モータの運転状態に応じたシステム電圧の低下量を推定することにより、この推定結果に応じてモータの出力を制限する際に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項7に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法は、車両を駆動可能なモータ(例えば、実施の形態でのモータ16)と、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段(例えば、実施の形態でのモータECU42およびPDU15)と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段(例えば、実施の形態での空気供給装置(S/C)18、水素タンク19aおよび水素供給弁19b)により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池(例えば、実施の形態での燃料電池11)と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置(例えば、実施の形態での蓄電装置13)と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段(例えば、実施の形態での燃料電池ECU41および出力制御器17)とを備える燃料電池車両の制御方法であって、前記モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させ、モータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧(例えば、実施の形態でのシステム電圧VS)が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限することを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御方法によればモータの回転数が相対的に低い場合には出力可能なトルクが増大しており、この状態で降雨や凍結等により相対的に摩擦抵抗が低い路面を走行すると、タイヤのスリップによってモータの回転数が急激に上昇し、これに伴ってモータの出力が急激に増大する可能性がある。このため、モータの出力が急激に増大する可能性が高いことが推定された場合には、モータでの消費電力の増大に伴いシステム電圧が急激に低下する可能性があると判断して、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され易くなるような値に設定する。一方、モータの出力が急激に増大することは抑制されることが推定された場合には、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され難くなるような値に設定する。
つまり、システム電圧が第1電圧閾値以上となる状態であればモータの出力制限は禁止され、システム電圧が第1電圧閾値を超えて低下するとモータの出力制限が実行されることから、第1電圧閾値を増大させることによってモータの出力制限が実行され易くなる。このため、システム電圧の低下度合が増大することが推定された場合には、第1電圧閾値を増大傾向に変化させることにより、システム電圧が過剰に低下してしまうより以前のタイミングでモータの出力を制限することができる。
これにより、実際にモータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、システム電圧が過剰に低下してしまう可能性が低い状態でモータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項8に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法は、車両を駆動可能なモータ(例えば、実施の形態でのモータ16)と、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段(例えば、実施の形態でのモータECU42およびPDU15)と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段(例えば、実施の形態での空気供給装置(S/C)18、水素タンク19aおよび水素供給弁19b)により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池(例えば、実施の形態での燃料電池11)と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置(例えば、実施の形態での蓄電装置13)と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段(例えば、実施の形態での燃料電池ECU41および出力制御器17)とを備える燃料電池車両の制御方法であって、前記燃料電池の温度が低く、モータ消費電力が急増したときにモータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧(例えば、実施の形態でのシステム電圧VS)の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させ、前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限することを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御方法によれば、燃料電池から出力可能な上限電力は燃料電池の温度に応じて変化し、相対的に低温状態では上限電力が低下し、相対的に高温状態では上限電力が増大する。このため、燃料電池が低い温度であるときに、モータ消費電力が急増して燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなる可能性が高いことが推定された場合には、モータでの消費電力の増大に伴いシステム電圧が急激に低下する可能性があると判断して、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され易くなるような値に設定する。一方、燃料電池が高い温度であって、モータ消費電力が燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなることは抑制されることが推定された場合には、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され難くなるような値に設定する。
つまり、システム電圧が第1電圧閾値以上となる状態であればモータの出力制限は禁止され、システム電圧が第1電圧閾値を超えて低下するとモータの出力制限が実行されることから、第1電圧閾値を増大させることによってモータの出力制限が実行され易くなる。このため、システム電圧の低下度合が増大することが推定された場合には、第1電圧閾値を増大傾向に変化させることにより、システム電圧が過剰に低下してしまうより以前のタイミングでモータの出力を制限することができる。
これにより、実際にモータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、システム電圧が過剰に低下してしまう可能性が低い状態でモータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項9に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法は、車両を駆動可能なモータと、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段とを備える燃料電池車両の制御方法であって、前記モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるとき、あるいは、前記燃料電池の温度が低く、モータ消費電力が急増したときにモータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させ、前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限することを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御方法によれば、モータの回転数が相対的に低い場合には出力可能なトルクが増大しており、この状態で降雨や凍結等により相対的に摩擦抵抗が低い路面を走行すると、タイヤのスリップによってモータの回転数が急激に上昇し、これに伴ってモータの出力が急激に増大する可能性がある。このため、モータの出力が急激に増大する可能性が高いことが推定された場合には、モータでの消費電力の増大に伴いシステム電圧が急激に低下する可能性があると判断して、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され易くなるような値に設定する。一方、モータの出力が急激に増大することは抑制されることが推定された場合には、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され難くなるような値に設定する。
また、燃料電池から出力可能な上限電力は燃料電池の温度に応じて変化し、相対的に低温状態では上限電力が低下し、相対的に高温状態では上限電力が増大する。このため、燃料電池が低い温度であるときに、モータ消費電力が急増して燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなる可能性が高いことが推定された場合には、モータでの消費電力の増大に伴いシステム電圧が急激に低下する可能性があると判断して、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され易くなるような値に設定する。一方、燃料電池が高い温度であって、モータ消費電力が燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなることは抑制されることが推定された場合には、モータの出力制限を実行するか否かを判定するための第1電圧閾値を、出力制限が実行され難くなるような値に設定する。
つまり、システム電圧が第1電圧閾値以上となる状態であればモータの出力制限は禁止され、システム電圧が第1電圧閾値を超えて低下するとモータの出力制限が実行されることから、第1電圧閾値を増大させることによってモータの出力制限が実行され易くなる。このため、システム電圧の低下度合が増大することが推定された場合には、第1電圧閾値を増大傾向に変化させることにより、システム電圧が過剰に低下してしまうより以前のタイミングでモータの出力を制限することができる。
これにより、実際にモータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、システム電圧が過剰に低下してしまう可能性が低い状態でモータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項10に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法は、前記第1閾値よりも小さい第2閾値(例えば、実施の形態でのモータ出力制限終了電圧VB)を設定し、前記システム電圧が前記第1閾値未満かつ前記第2閾値よりも大きい場合に、前記モータの出力を制限する際の制限率(例えば、実施の形態での出力制限係数K)を前記システム電圧に応じて設定することを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御方法によれば、例えばシステム電圧が第1閾値から第2閾値に向かい減少することに伴い、制限率が増大傾向に変化するように設定することで、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項11に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法は、前記モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるとき、あるいは、前記燃料電池の温度が低く、モータ消費電力が急増したときにモータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する前記第1電圧閾値を増大傾向に変化させる処理と、前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限する処理とを、互いに独立したタイミングで実行することを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御方法によれば、システム電圧の低下度合を推定して、モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させる処理と、モータの出力を制限する制限処理とを、例えば一連のタイミングで実行する場合、つまりモータの出力の変化を検出し、この検出結果に基づきシステム電圧の低下度合を推定し、この推定結果に応じてモータの出力を制限する、という一連の処理を実行する場合に比べて、モータの出力制限を迅速に実行することができる。
すなわち、システム電圧の低下度合を推定する推定処理は、推定精度を向上させるために相対的に煩雑な演算処理を要することから、この推定処理は、モータの出力変化の検出結果に応じてモータの出力制限を実行する制限処理とは独立したタイミングで実行し、この推定結果を適宜の記憶装置等に格納しておくことにより、制限処理の実行に要する時間を短縮することができる。これにより、モータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項12に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法は、前記蓄電装置の端子電圧に基づいて昇圧可能電圧を算出し、算出された前記昇圧可能電圧が前記第1電圧閾値よりも大きい場合には、前記モータの出力制限を禁止することを特徴としている。
上記の燃料電池車両の制御方法によれば、電力変換手段の昇圧動作により蓄電装置の端子電圧を昇圧することにより、燃料電池システムのシステム電圧の低下を抑制することができる。このため、電力変換手段による昇圧動作の動作状態に基づき、モータの運転状態に応じたシステム電圧の低下量を推定することにより、この推定結果に応じてモータの出力を制限する際に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の燃料電池車両の制御装置によれば、モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるときには、モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させることから、モータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項2に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置によれば、燃料電池が低い温度であるときに、モータ消費電力が急増して燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなる可能性が高い場合には、モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させることから、モータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項3に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置によれば、モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるとき、あるいは、燃料電池が低い温度であるときに、モータ消費電力が急増して燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなる可能性が高い場合には、モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させることから、モータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項4に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置によれば、例えばシステム電圧が第1閾値から第2閾値に向かい減少することに伴い、制限率が増大傾向に変化するように設定することで、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項5に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置によれば、モータの出力変化の検出結果に応じてモータの出力制限を行う制限処理の実行に要する時間を短縮することができる。
さらに、請求項6に記載の本発明の燃料電池車両の制御装置によれば、電力変換手段の昇圧動作により蓄電装置の端子電圧を昇圧することにより、燃料電池システムのシステム電圧の低下を抑制することができ、システム電圧の低下量の推定結果に応じてモータの出力を制限する際に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、本発明の請求項7に記載の燃料電池車両の制御方法によれば、モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるときには、モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させることから、モータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項8に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法によれば、燃料電池が低い温度であるときに、モータ消費電力が急増して燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなる可能性が高い場合には、モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させることから、モータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
また、請求項9に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法によれば、モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるとき、あるいは、燃料電池が低い温度であるときに、モータ消費電力が急増して燃料電池から出力可能な上限電力よりも大きくなる可能性が高い場合には、モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させることから、モータの出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧が過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項10に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法によれば、例えばシステム電圧が第1閾値から第2閾値に向かい減少することに伴い、制限率が増大傾向に変化するように設定することで、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
さらに、請求項11に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法によれば、モータの出力変化の検出結果に応じてモータの出力制限を行う制限処理の実行に要する時間を短縮することができる。
さらに、請求項12に記載の本発明の燃料電池車両の制御方法によれば、電力変換手段の昇圧動作により蓄電装置の端子電圧を昇圧することにより、燃料電池システムのシステム電圧の低下を抑制することができ、システム電圧の低下量の推定結果に応じてモータの出力を制限する際に、モータの出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る燃料電池車両の制御装置について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による燃料電池車両の制御装置10は、例えば図1に示すように、燃料電池11と、DC−DCコンバータ12と、蓄電装置13と、PDU(パワードライブユニット)15と、モータ16と、出力制御器17と、空気供給装置(S/C)18と、水素タンク19aおよび水素供給弁19bと、背圧弁20と、パージ弁21と、制御装置22と、燃料電池温度センサ31と、システム電圧センサ32と、モータ回転数センサ34と、アクセル開度センサ35とを備えて構成されている。
そして、制御装置22は、例えば燃料電池ECU41と、モータECU42と、マネジメントECU43とを備えて構成されている。
燃料電池11は、陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を、アノード触媒およびガス拡散層からなる燃料極(アノード)と、カソード触媒およびガス拡散層からなる酸素極(カソード)とで挟持してなる電解質電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる燃料電池セルを多数組積層して構成され、燃料電池セルの積層体は一対のエンドプレートによって積層方向の両側から挟み込まれている。
燃料電池11のカソードには、酸素を含む酸化剤ガス(反応ガス)である空気がエアーコンプレッサー等からなる空気供給装置18から供給され、アノードには、水素からなる燃料ガス(反応ガス)が高圧の水素タンク19aから水素供給弁19bを介して供給される。
そして、アノードのアノード触媒上で触媒反応によりイオン化された水素は、適度に加湿された固体高分子電解質膜を介してカソードへと移動し、この移動に伴って発生する電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギーとして利用される。このときカソードにおいては、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。
なお、水素供給弁19bは、例えば空気式の比例圧力制御弁であって、空気供給装置18から供給される空気の圧力を信号圧として、水素供給弁19bを通過した水素が水素供給弁19bの出口で有する圧力が信号圧に応じた所定範囲の圧力となるように設定されている。
また、エアーコンプレッサー等からなる空気供給装置18は、例えば車両の外部から空気を取り込んで圧縮し、この空気を反応ガスとして燃料電池11のカソードに供給する。そして、エアーコンプレッサー等からなる空気供給装置18を駆動するモータ(図示略)の回転数は、制御装置22の燃料電池ECU41から入力される制御指令に基づき、例えばパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータを具備する出力制御器17により制御されている。
そして、燃料電池11の水素排出口11aから排出された排出ガスは、ECU22の燃料電池ECU41により開閉制御される排出制御弁(図示略)を介して希釈ボックス(図示略)へ導入され、希釈ボックスにより水素濃度が所定濃度以下に低減されてから、パージ弁21を介して外部(大気中等)へ排出される。
なお、燃料電池11の水素排出口11aから排出された未反応の排出ガスの一部は、例えば循環ポンプ(図示略)およびエゼクタ(図示略)等を備える循環流路へと導入されており、水素タンク19aから供給された水素と、燃料電池11から排出された排出ガスとが混合されて燃料電池11に再び供給されている。
そして、燃料電池11の空気排出口11bから排出された未反応の排出ガスは、制御装置22の燃料電池ECU41により弁開度が制御される背圧弁20を介して外部(大気中等)へ排出される。
DC−DCコンバータ12は、例えばチョッパ型電力変換回路を備えて構成され、例えばチョッパ型電力変換回路のチョッピング動作つまりチョッパ型電力変換回路に具備されるスイッチング素子のオン/オフ動作によって、燃料電池11から取り出される出力電流の電流値を制御しており、このチョッピング動作は制御装置22から入力される制御パルスのデューティ、つまりオン/オフの比率に応じて制御されている。
例えば、燃料電池11から出力電流の取り出しを禁止する場合において、制御装置22から入力される制御パルスのデューティが0%に設定されると、チョッパ型電力変換回路に具備されるスイッチング素子がオフ状態に固定され、燃料電池11とPDU15とが電気的に遮断される。一方、制御パルスのデューティが100%とされ、スイッチング素子がオン状態に固定されると、いわば燃料電池11とPDU15とが直結状態となり、燃料電池11の出力電圧とPDU15の入力電圧とが同等の値となる。
また、制御パルスのデューティが0%〜100%の間の適宜値に設定されると、DC−DCコンバータ12は、1次側電流とされる燃料電池11の出力電流を制御パルスのデューティに応じて適宜に制限し、制限して得た電流を2次側電流として出力する。
蓄電装置13は、例えば電気二重層コンデンサや電解コンデンサ等からなるキャパシタあるいはバッテリ等であって、DC−DCコンバータ12およびPDU15に対して並列に接続されている。
これにより、燃料電池システムを構成する燃料電池11および蓄電装置13は、モータ16の電源とされている。
PDU15は、例えばパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータを備えており、制御装置22から出力される制御指令に応じてモータ16の駆動および回生動作を制御する。このPWMインバータは、例えばトランジスタのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路を具備し、例えばモータ16の駆動時には、制御装置22のモータECU42から入力されるパルス幅変調信号に基づき、DC−DCコンバータ12および蓄電装置13から出力される直流電力を3相交流電力に変換してモータ16へ供給する。一方、モータ16の回生時には、モータ16から出力される3相交流電力を直流電力に変換して蓄電装置13へ供給し、蓄電装置13を充電する。
なお、モータ16は、例えば界磁として永久磁石を利用する永久磁石式の3相交流同期モータとされており、PDU15から供給される3相交流電力により駆動制御されると共に、車両の減速時において駆動輪W側からモータ16側に駆動力が伝達されると、モータ16は発電機として機能して、いわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収する。
制御装置22の燃料電池ECU41は、例えば、車両の運転状態や、燃料電池11のアノードに供給される反応ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池11のアノードから排出される排出ガスに含まれる水素の濃度や、燃料電池11の発電状態、例えば各複数の燃料電池セルの端子間電圧や、燃料電池11から取り出される出力電流や、燃料電池11の内部の温度TF等に基づき、燃料電池11に対する発電指令として、空気供給装置18から燃料電池11へ供給される反応ガスの流量に対する指令値および背圧弁20の弁開度に対する指令値を出力し、燃料電池11の発電状態を制御する。
また、制御装置22のモータECU42は、PDU15に具備されたPWMインバータの電力変換動作を制御しており、例えばモータ16の駆動時においては、運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作量に係るアクセル開度ACおよびモータ16の回転数NMの検出信号に基づいて、例えば図2に示す駆動要求出力マップ等を参照して、モータ16から出力されるトルクに対するトルク指令に応じた駆動要求出力を算出し、この駆動要求出力に応じて、PMWインバータの各スイッチング素子をパルス幅変調(PWM)によりオン/オフ駆動させる各パルスからなるスイッチング指令(つまり、パルス幅変調信号)を設定する。
なお、例えば図2に示す駆動要求出力マップでは、適宜のアクセル開度AC(例えば、AC1>AC2>AC3)毎に、モータ16の回転数NMの増大に伴い、所定の駆動要求出力上限値まで増大傾向に変化する駆動要求出力が設定されており、各アクセル開度AC毎の所定の駆動要求出力上限値(例えば、W1>W2>W3)は、アクセル開度ACの増大に伴い、増大傾向に変化するように設定されている。
そして、制御装置22のモータECU42からPDU15にスイッチング指令が入力されると、モータ16の各相のステータ巻線(図示略)への通電が順次転流させられることで各U相,V相,W相の印加電圧の大きさ(つまり振幅)および位相が制御され、トルク指令に応じた各U相,V相,W相の相電流がモータ16の各相へと通電される。
このため、制御装置22のモータECU42には、例えばPDU15に対する入力電圧とされるシステム電圧VSを検出するシステム電圧センサ32から出力される検出信号と、モータ16の回転数NMを検出するモータ回転数センサ34から出力される検出信号と、アクセル開度ACを検出するアクセル開度センサ35から出力される検出信号とが入力されている。
制御装置22のマネジメントECU43は、燃料電池11に対する発電指令に基づき、DC−DCコンバータ12の電力変換動作を制御する制御パルスを出力し、燃料電池11から取り出される出力電流の電流値を制御する。
また、制御装置22のマネジメントECU43は、例えば燃料電池11の温度TFとモータ16の回転数NMとに基づき、モータ16の運転状態に応じたシステム電圧VSの低下度合(つまりシステム電圧VSの低下量自体に加えてシステム電圧VSの低下量の時間変化等を含むシステム電圧VSの低下量に係る状態量)を推定する。
例えばモータ16の回転数NMが相対的に低い場合には出力可能なトルクが増大しており、この状態で降雨や凍結等により相対的に摩擦抵抗が低い路面を走行すると、タイヤのスリップによってモータ16の回転数NMが急激に上昇し、これに伴ってモータ16の出力が急激に増大する可能性が高くなり、実際に出力が急激に増大してモータ16での消費電力が増大すると、システム電圧VSが急激に低下する可能性がある。このため、マネジメントECU43は、モータ16の出力の変動量が増大する可能性があるか否かを判定し、この判定結果に応じて、モータ16の出力(つまり消費電力)を制限する処理の実行開始および実行終了を指示するためのシステム電圧VSに対する各閾値であるモータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VB(ただし、VA>VB>所定のシステム下限電圧)を設定し、モータECU42へ出力する。
なお、モータ出力制限終了電圧VBに対応するモータ16の出力を制限する処理の実行終了は、例えばモータ16の出力をゼロに設定する処理である。
このため、制御装置22のマネジメントECU43には、例えば、燃料電池11の温度TFを検出する燃料電池温度センサ31から出力される検出信号と、モータ16の回転数NMを検出するモータ回転数センサ34から出力される検出信号とが入力されている。
制御装置22のマネジメントECU43は、例えば図3に示すように、制御装置22のマネジメントECU43は、燃料電池11の温度TFと、モータ16の回転数NMと、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBとの所定の対応関係を示す電圧マップを予め記憶している。この電圧マップでは、例えば、燃料電池11の温度TFとモータ16の回転数NMとにより設定される2次元座標上において、温度TFまたは回転数NMが相対的に低い領域をモータ16の出力を制限する出力制限領域とし、温度TFまたは回転数NMが相対的に高い領域をモータ16の出力制限を禁止する非出力制限領域とするための複数のモータ出力制限開始電圧VA1,…,VAnおよびモータ出力制限終了電圧VB,…,VBnが設定されている。そして、各電圧VA1,…,VAnおよびVB,…,VBnは、燃料電池11の温度TFが低下することに伴い増大傾向に変化するように、かつ、モータ16の回転数NMが低下することに伴い増大傾向に変化するように設定されている。ただし、nは任意の自然数であって、例えば、VA1>VA2>…>VAn,VB1>VB2>…>VBnである。
そして、制御装置22のマネジメントECU43は、各センサ31,34から燃料電池11の温度TFおよびモータ16の回転数NMの検出信号を取得すると、この電圧マップから温度TFおよび回転数NMに対応する各電圧VA1,…,VAn,VB,…,VBnを検索し、システム電圧VSに対する各閾値であるモータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBとして、モータECU42へ出力する。
なお、制御装置22のマネジメントECU43は、この電圧マップを作成する際に、モータ16の回転数NMに基づくモータ16の出力の変化量の最大値を推定し、さらに、燃料電池11の温度TFに基づくモータ16の運転状態に応じたシステム電圧VSの低下量の最大値を推定し、各推定結果に応じて複数のモータ出力制限開始電圧VA1,…,VAnおよびモータ出力制限終了電圧VB,…,VBnを設定する。
つまり、燃料電池11の温度TFが低下することに伴い燃料電池11から出力可能な電力は低下傾向に変化し、モータ16の回転数NMが低下することに伴いモータ16の出力の変化量の最大値は増大傾向に変化することから、例えば図4に示す各期間α1,α2のように、燃料電池11の温度TFが相対的に低く、かつ、モータ16の回転数NMが相対的に低い場合には、モータ16の出力が急激に増大する可能性が高くなり、実際にモータ16の出力が増大した場合のモータ16での消費電力の増大に伴い、システム電圧VSが急激に低下する可能性が高くなると推定される。この場合には、モータ16の出力を制限する処理が実行され易くなるようにして、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBが増大させられ、システム電圧VSが過剰に低下してしまうより以前のタイミングでモータ16の出力が制限される。
一方、例えば図4に示す期間β1のように、燃料電池11の温度TFが相対的に低い状態であってもモータ16の回転数NMが相対的に高い場合には、モータ16の出力が急激に増大することは抑制されると推定され、例えば図4に示す期間β2のように、燃料電池11の温度TFが相対的に高い場合には、モータ16の出力が急激に増大したとしても、モータ16での消費電力が燃料電池11の出力よりも大きくなることは抑制されると推定される。これらの場合には、モータ16の出力を制限する処理が実行され難くなるようにして、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBが低下させられる。
そして、マネジメントECU43からモータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBが入力されるモータECU42は、システム電圧センサ32から入力されるシステム電圧VSの検出値に応じて、例えば下記数式(1)に示すように、システム電圧VSがモータ出力制限開始電圧VAからモータ出力制限終了電圧VBに向かい減少することに伴い、モータ16の出力を制限する際の制限率である出力制限係数K(%)が増大傾向に変化(例えば、0%から100%に向かい変化)するように設定する。
そして、システム電圧VSがモータ出力制限開始電圧VA未満かつモータ出力制限終了電圧VBよりも大きい場合には、設定した出力制限係数K(0%<K<100%)に応じてモータ16の出力を制限する。
Figure 0004149463
なお、システム電圧VSがモータ出力制限開始電圧VA以上である場合には、出力制限係数K(%)=100%となって、モータ16の出力制限が禁止される。
一方、システム電圧VSがモータ出力制限終了電圧VB以下である場合には、出力制限係数K(%)=0%となって、モータ16の出力がゼロに設定される。
本実施の形態による燃料電池車両の制御装置10は上記構成を備えており、次に、この燃料電池車両の制御装置10の動作、つまり燃料電池車両の制御方法について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、例えば図5に示すステップS01においては、入力処理として、各センサ31,32,34,35から、燃料電池11の温度TFと、システム電圧VSと、モータ16の回転数NMと、アクセル開度ACとの各検出値を取得する。
次に、ステップS02においては、運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作量に係るアクセル開度ACおよびモータ16の回転数NMに基づき、例えば図2に示すマップ等を参照して、モータ16から出力されるトルクに対するトルク指令に応じた駆動要求出力を算出する。
次に、ステップS03においては、燃料電池11の温度TFおよびモータ16の回転数NMに基づき、例えば図3に示す電圧マップ等を参照して、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBを算出する。
次に、ステップS04においては、後述するように、システム電圧VSと、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBとに基づき、モータ16の出力を制限する出力制限処理を実行し、一連の処理を終了する。
以下に、上述したステップS04での出力制限処理について説明する。
先ず、例えば図6に示すステップS11においては、パラメータ取得処理として、システム電圧VSと、モータ16の回転数NMと、駆動要求出力と、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBとを取得する。
次に、ステップS12においては、システム電圧VSと、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBとを、例えば上記数式(1)に適用して、出力制限係数Kを算出する。
そして、ステップS13においては、出力制限係数K(%)が100%よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS15に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS14に進み、このステップS14では、出力制限係数K(%)に100%を設定して、ステップS15に進む。
そして、ステップS15においては、出力制限係数K(%)が0%未満であるか否かを判定する。
ステップS15の判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS17に進む。
一方、ステップS15の判定結果が「YES」の場合には、ステップS16に進み、このステップS16では、出力制限係数K(%)に0%を設定して、ステップS17に進む。
そして、ステップS17においては、モータ16の回転数NMに基づき、例えば図7に示す所定の最大可能出力テーブル等を参照して、モータ16から出力可能な最大出力(最大可能出力)を算出する。なお、例えば図7に示す最大可能出力テーブルでは、モータ16の回転数NMの増大に伴い、所定の最大可能出力上限値まで増大傾向に変化する最大可能出力が設定されている。
そして、ステップS18においては、モータ16の最大可能出力に出力制限係数Kを乗算して得た値(最大可能出力×出力制限係数K)を、モータ16の運転状態に応じてシステム電圧VSが低下する可能性があると推定される場合のモータ16の出力に対する出力上限値として設定する。
そして、ステップS19においては、モータ16に対する駆動要求出力が出力上限値よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS20に進み、このステップS20においては、モータ16に対する駆動要求出力に出力上限値を設定して、一連の処理を終了する。
上述したように、本実施の形態による燃料電池車両の制御装置10および燃料電池車両の制御方法によれば、モータ16の出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧VSが過剰に低下してしまうことを防止することができると共に、システム電圧VSが過剰に低下してしまう可能性が低い状態でモータ16の出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
しかも、本実施の形態による燃料電池車両の制御装置10によれば、燃料電池システムのシステム電圧VSの低下度合を推定して、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBを算出する算出処理をマネジメントECU43において実行し、システム電圧VSの低下度合に応じてモータ16の出力を制限する出力制限処理をモータECU42において実行することから、例えば算出処理と出力制限処理とを単一の演算装置で実行する場合、つまりモータ16の出力の変化を検出し、この検出結果に基づきシステム電圧VSの低下度合を推定し、この推定結果に応じてモータ16の出力を制限する、という一連の煩雑な処理を単一の演算装置で実行する場合に比べて、モータ16の出力制限を迅速に実行することができる。これにより、モータ16の出力制限処理の実行開始が遅れてしまうことでシステム電圧VSが過剰に低下してしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、蓄電装置13をDC−DCコンバータ12およびPDU15に対して並列に接続するとしたが、これに限定されず、例えば図8に示す上述した実施の形態の変形例に係る燃料電池車両の制御装置10のように、双方向のDC−DCコンバータ14を介して蓄電装置13をDC−DCコンバータ12およびPDU15に対して並列に接続してもよい。
この変形例において、DC−DCコンバータ14は、燃料電池11の発電あるいはモータ16の回生動作に係るシステム電圧VSを降圧して蓄電装置13を充電可能であると共に蓄電装置13の端子電圧VEを昇圧可能である。そして、蓄電装置13の端子電圧VEを検出する端子電圧センサ33から出力される検出信号が制御装置22のマネジメントECU43に入力されている。
この変形例において、制御装置22のマネジメントECU43は、蓄電装置13の端子電圧VEに基づき、例えば図9に示す昇圧可能電圧デーブル等を参照して、DC−DCコンバータ14の昇圧動作により到達可能な電圧(昇圧可能電圧)を算出し、この昇圧可能電圧に基づき、モータ16の運転状態に応じたシステム電圧VSの低下量の最大値を推定し、この推定結果に応じてモータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBを設定し、モータECU42へ出力する。あるいは、昇圧可能電圧に基づき、昇圧可能電圧がモータ出力制限開始電圧VAよりも大きいか否かを判定し、この判定結果をモータECU42へ出力する。なお、例えば図9に示す昇圧可能電圧デーブルでは、蓄電装置13の端子電圧VEの増大に伴い、増大傾向に変化する昇圧可能電圧が設定されている。
そして、マネジメントECU43から、例えば、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBに加えて、DC−DCコンバータ14による昇圧可能電圧がモータ出力制限開始電圧VAよりも大きいか否かの判定結果が入力されたモータECU42は、昇圧可能電圧がモータ出力制限開始電圧VA以下である場合に、上述したステップS04の出力制限処理を実行する。
以下に、この変形例に係る燃料電池車両の制御装置10の動作、つまり燃料電池車両の制御方法について添付図面を参照しながら説明する。
先ず、例えば図10に示すステップS21においては、入力処理として、各センサ31,32,33,34,35から、燃料電池11の温度TFと、システム電圧VSと、端子電圧VEと、モータ16の回転数NMと、アクセル開度ACとの各検出値を取得する。
そして、ステップS22においては、上述したステップS02と同等の処理を実行する。
次に、ステップS23においては、上述したステップS03と同等の処理を実行する。
次に、ステップS24においては、蓄電装置13の端子電圧VEに基づき、例えば図9に示す昇圧可能電圧デーブル等を参照して、DC−DCコンバータ14の昇圧可能電圧を算出する。
そして、ステップS25においては、昇圧可能電圧がモータ出力制限開始電圧VAよりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「YES」の場合には、例えばモータ16の出力が急激に増大したとしても、DC−DCコンバータ14の昇圧動作により、システム電圧VSが過剰に低下してしまうことを抑制することができると判断して、一連の処理を終了する。
一方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS26に進む。
そして、ステップS26においては、上述したステップS04と同等の処理を実行し、一連の処理を終了する。
この変形例に係る燃料電池車両の制御装置10および燃料電池車両の制御方法によれば、DC−DCコンバータ14の昇圧動作による昇圧可能電圧に基づき、モータ16の出力制限処理の実行要否を判定することにより、モータ16の出力を過剰に制限してしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、例えば図5に示すように、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBを算出するステップS03の処理と、モータ16の出力を制限するステップS04の出力制限処理とを、一連の処理としたが、これに限定されず、例えばステップS03の処理をステップS04の処理とは独立した適宜のタイミングで実行してもよい。
この場合、モータ16の回転数NMに基づくモータ16の出力の変化量の最大値を推定し、さらに、燃料電池11の温度TFに基づくモータ16の運転状態に応じたシステム電圧VSの低下量の最大値を推定し、各推定結果に応じてモータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBを設定する推定処理と、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBに基づきモータ16の出力を制限する出力制限処理とを、互いに独立したタイミングで実行することにより、例えば推定処理において推定精度を向上させるために相対的に煩雑な演算処理を要する場合であっても、出力制限処理の実行に遅れが生じてしまうことを防止することができる。つまり、適宜のタイミングで実行される推定処理により設定されたモータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBは適宜の記憶装置に格納され、モータ16の運転状態の検出結果を取得した際には、記憶装置に格納されているモータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBを参照して、直ちにモータ16の出力制限を実行することができ、モータ16の出力が急激に増大する場合であっても燃料電池システムのシステム電圧VSが過剰に低下してしまうことを防止することができる。
なお、上述した実施の形態においては、ステップS03およびステップS23において、燃料電池11の温度TFおよびモータ16の回転数NMに基づき、例えば図3に示す電圧マップを参照して、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBを算出するとしたが、これに限定されず、例えば燃料電池11の温度TFおよびモータ16の回転数NMの各検出値を取得した際に、モータ16の回転数NMに基づくモータ16の出力の変化量の最大値を推定すると共に、燃料電池11の温度TFに基づくモータ16の運転状態に応じたシステム電圧VSの低下量の最大値を推定し、各推定結果に応じてモータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBを設定してもよい。
本発明の実施の形態に係る燃料電池車両の制御装置の構成図である。 適宜のアクセル開度AC毎に、モータの回転数NMと駆動要求出力との対応関係の一例を示すグラフ図である。 燃料電池の温度TFと、モータの回転数NMと、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBとの所定の対応関係を示す電圧マップの一例を示すグラフ図である。 燃料電池の温度TFと、モータの回転数NMと、モータの出力と、システム電圧VSと、モータ出力制限開始電圧VAおよびモータ出力制限終了電圧VBとの時間変化の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係る燃料電池車両の制御装置の動作を示すフローチャートである。 図5に示すステップS04の出力制限処理を示すフローチャートである。 モータの回転数NMと最大可能出力との対応関係の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る燃料電池車両の制御装置の構成図である。 蓄電装置の端子電圧VEと、DC−DCコンバータの昇圧動作による昇圧可能電圧との対応関係の一例を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る燃料電池車両の制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 燃料電池車両の制御装置
11 燃料電池
13 蓄電装置
14 DC−DCコンバータ(電力変換手段)
15 PDU(モータ制御手段)
16 モータ
17 出力制御器(出力制御手段)
18 空気供給装置(反応ガス供給手段)
19a 水素タンク(反応ガス供給手段)
19b 水素供給弁(反応ガス供給手段)
31 燃料電池温度センサ(温度センサ)
34 モータ回転数センサ(回転数センサ)
41 燃料電池ECU(出力制御手段)
42 モータECU(モータ制御手段、第2演算装置)
43 マネジメントECU(第1演算装置)
ステップS03、ステップS23 電圧低下度合推定手段
ステップS04、ステップS26 モータ出力制限手段

Claims (12)

  1. 車両を駆動可能なモータと、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段とを備える燃料電池車両の制御装置であって、
    モータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧を検出するシステム電圧センサと、前記モータの回転数を検出する回転数センサと、
    前記回転数センサにより検出される前記回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させる電圧閾値設定手段と、
    前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限するモータ出力制限手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池車両の制御装置。
  2. 車両を駆動可能なモータと、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段とを備える燃料電池車両の制御装置であって、
    モータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧を検出するシステム電圧センサと、前記燃料電池の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサにより検出される温度が低く、モータ消費電力が急増したときに前記システム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させる電圧閾値設定手段と、
    前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限するモータ出力制限手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池車両の制御装置。
  3. 車両を駆動可能なモータと、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段とを備える燃料電池車両の制御装置であって、
    モータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧を検出するシステム電圧センサと、前記モータの回転数を検出する回転数センサと、前記燃料電池の温度を検出する温度センサと、
    前記回転数センサにより検出される前記回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるとき、あるいは、前記温度センサにより検出される温度が低く、モータ消費電力が増大したときに前記システム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させる電圧閾値設定手段と、
    前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限するモータ出力制限手段と
    を備えることを特徴とする燃料電池車両の制御装置。
  4. 前記電圧閾値設定手段は、前記第1閾値よりも小さい第2閾値を設定し、前記モータ出力制限手段は、前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧が前記第1閾値未満かつ前記第2閾値よりも大きい場合に、前記モータの出力を制限する際の制限率を前記システム電圧センサによって検出された前記システム電圧に応じて設定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の燃料電池車両の制御装置。
  5. 前記電圧閾値設定手段を具備する第1演算装置と、
    前記モータ出力制限手段を具備する第2演算装置と
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載の燃料電池車両の制御装置。
  6. 前記蓄電装置の端子電圧を昇圧可能な電力変換手段と、前記蓄電装置の端子電圧を検出する端子電圧センサとを備え、前記端子電圧センサにより検出される前記端子電圧に基づいて昇圧可能電圧を算出し、算出された前記昇圧可能電圧が前記第1電圧閾値よりも大きい場合には、前記モータの出力制限を禁止することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1つに記載の燃料電池車両の制御装置。
  7. 車両を駆動可能なモータと、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段とを備える燃料電池車両の制御方法であって、
    前記モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させ、
    モータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限することを特徴とする燃料電池車両の制御方法。
  8. 車両を駆動可能なモータと、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段とを備える燃料電池車両の制御方法であって、
    前記燃料電池の温度が低く、モータ消費電力が急増したときにモータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させ、
    前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限することを特徴とする燃料電池車両の制御方法。
  9. 車両を駆動可能なモータと、該モータの駆動および回生動作を制御するモータ制御手段と、前記モータの電源をなす燃料電池システムとして、反応ガス供給手段により反応ガスが供給されて電気化学反応により発電する燃料電池と、該燃料電池の発電電力および前記モータの回生電力により充電される蓄電装置と、前記燃料電池の出力を制御する出力制御手段とを備える燃料電池車両の制御方法であって、
    前記モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるとき、あるいは、前記燃料電池の温度が低く、モータ消費電力が急増したときにモータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する第1電圧閾値を増大傾向に変化させ、
    前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限することを特徴とする燃料電池車両の制御方法。
  10. 前記第1閾値よりも小さい第2閾値を設定し、前記システム電圧が前記第1閾値未満かつ前記第2閾値よりも大きい場合に、前記モータの出力を制限する際の制限率を前記システム電圧に応じて設定することを特徴とする請求項7から請求項9の何れか1つに記載の燃料電池車両の制御方法。
  11. 前記モータの回転数が小さく、タイヤのスリップに至る大きなトルクを出力可能な回転数であるとき、あるいは、前記燃料電池の温度が低く、モータ消費電力が急増したときにモータ駆動回路への入力電圧であるシステム電圧の低下に至る低い温度であるときには、前記モータの出力制限を開始する前記第1電圧閾値を増大傾向に変化させる処理と、
    前記システム電圧が前記第1電圧閾値未満である場合に前記モータの出力を制限する処理とを、互いに独立したタイミングで実行することを特徴とする請求項7から請求項10の何れか1つに記載の燃料電池車両の制御方法。
  12. 前記蓄電装置の端子電圧に基づいて昇圧可能電圧を算出し、算出された前記昇圧可能電圧が前記第1電圧閾値よりも大きい場合には、前記モータの出力制限を禁止することを特徴とする請求項7から請求項11の何れか1つに記載の燃料電池車両の制御方法。
JP2005169541A 2005-06-09 2005-06-09 燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法 Expired - Fee Related JP4149463B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169541A JP4149463B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法
EP06011649A EP1731350B1 (en) 2005-06-09 2006-06-06 Control apparatus for fuel cell vehicle and control method for fuel cell vehicle
DE602006004398T DE602006004398D1 (de) 2005-06-09 2006-06-06 Steuerungsgerät für ein Brennstoffzellenfahrzeug und Steuerungsverfahren für ein Brennstoffzellenfahrzeug
US11/447,458 US8097369B2 (en) 2005-06-09 2006-06-06 Control apparatus for fuel cell vehicle and control method for fuel cell vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169541A JP4149463B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006345651A JP2006345651A (ja) 2006-12-21
JP4149463B2 true JP4149463B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=36699328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005169541A Expired - Fee Related JP4149463B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8097369B2 (ja)
EP (1) EP1731350B1 (ja)
JP (1) JP4149463B2 (ja)
DE (1) DE602006004398D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101804774B1 (ko) 2016-01-21 2017-12-05 현대자동차주식회사 연료전지 차량과 그 제어방법

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4163222B2 (ja) 2006-05-26 2008-10-08 本田技研工業株式会社 燃料電池車両の電源システム
US8642222B2 (en) * 2007-01-19 2014-02-04 GM Global Technology Operations LLC Fuel cell power request control strategy
JP5200414B2 (ja) * 2007-04-26 2013-06-05 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP4478172B2 (ja) * 2007-05-17 2010-06-09 本田技研工業株式会社 燃料電池車両
JP4404129B2 (ja) 2007-10-22 2010-01-27 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の出力制御装置
JP4240234B1 (ja) * 2007-10-29 2009-03-18 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
US8541905B2 (en) 2009-07-31 2013-09-24 Thermo King Corporation Bi-directional battery voltage converter
KR101610405B1 (ko) * 2010-11-01 2016-04-08 현대자동차주식회사 연료전지 차량의 비상 운전 제어 방법
JP5725617B2 (ja) * 2011-10-11 2015-05-27 ニチコン株式会社 充電装置
US20140272645A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 SOCIéTé BIC Fuel cell dc-dc converter
JP6225957B2 (ja) 2015-07-23 2017-11-08 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP2020141546A (ja) 2019-03-01 2020-09-03 本田技研工業株式会社 電源システム及び電源システムの制御方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH099419A (ja) 1995-06-20 1997-01-10 Fuji Heavy Ind Ltd 電気自動車用モータの電流制御装置
JP4372235B2 (ja) 1996-08-29 2009-11-25 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび電気自動車
JP3662872B2 (ja) * 2000-11-17 2005-06-22 本田技研工業株式会社 燃料電池電源装置
JP4348891B2 (ja) * 2001-06-15 2009-10-21 トヨタ自動車株式会社 燃料電池を有する動力出力装置およびその方法
JP3679070B2 (ja) 2001-06-22 2005-08-03 本田技研工業株式会社 燃料電池自動車の制御装置
JP3822139B2 (ja) 2001-06-28 2006-09-13 本田技研工業株式会社 燃料電池電源装置
JP4165093B2 (ja) 2002-03-12 2008-10-15 トヨタ自動車株式会社 車両
DE10223117B4 (de) * 2002-05-24 2014-04-30 Nucellsys Gmbh Verfahren und Anordnung zur Steuerung der Energieversorgung eines elektrischen Antriebs mit einem hybriden Energieversorgungssystem in einem Fahrzeug
JP3816436B2 (ja) 2002-11-28 2006-08-30 本田技研工業株式会社 燃料電池車両の制御装置
JP4554151B2 (ja) 2002-11-29 2010-09-29 本田技研工業株式会社 燃料電池車両の制御装置
JP3896984B2 (ja) 2003-04-22 2007-03-22 トヨタ自動車株式会社 駆動装置の制御装置およびこれを搭載する自動車並びに駆動装置の制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101804774B1 (ko) 2016-01-21 2017-12-05 현대자동차주식회사 연료전지 차량과 그 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006345651A (ja) 2006-12-21
US8097369B2 (en) 2012-01-17
EP1731350A1 (en) 2006-12-13
US20060278450A1 (en) 2006-12-14
DE602006004398D1 (de) 2009-02-05
EP1731350B1 (en) 2008-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7946365B2 (en) Control method for fuel cell vehicle, and fuel cell vehicle
JP4397739B2 (ja) 燃料電池車両の電圧状態設定方法
JP4163222B2 (ja) 燃料電池車両の電源システム
EP1731350B1 (en) Control apparatus for fuel cell vehicle and control method for fuel cell vehicle
US7413044B2 (en) Control apparatus for fuel cell vehicle and control method for fuel cell vehicle
JP4800050B2 (ja) 燃料電池車両の燃費表示装置および燃料電池車両の燃費表示方法
US6484075B2 (en) Idle control device for fuel cell vehicle
US7083017B2 (en) Fuel cell vehicle
US7327104B2 (en) Control apparatus for electrically-powered vehicle
US8815460B2 (en) Fuel cell system
JP4554151B2 (ja) 燃料電池車両の制御装置
US7034475B2 (en) Control apparatus for controlling regenerative operation of vehicle motor
JP2004180475A (ja) 燃料電池車両の制御装置
US8999591B2 (en) Fuel cell system for preventing excessive power generation
JP4772391B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JP4624457B2 (ja) 燃料電池車両の制御装置および燃料電池車両の制御方法
JP4451056B2 (ja) 燃料電池車両の制御装置
JP5002639B2 (ja) 電源装置
JP2004187332A (ja) 燃料電池車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080617

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140704

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees