JP4148547B2 - Manufacturing method of semiconductor device - Google Patents
Manufacturing method of semiconductor device Download PDFInfo
- Publication number
- JP4148547B2 JP4148547B2 JP22974297A JP22974297A JP4148547B2 JP 4148547 B2 JP4148547 B2 JP 4148547B2 JP 22974297 A JP22974297 A JP 22974297A JP 22974297 A JP22974297 A JP 22974297A JP 4148547 B2 JP4148547 B2 JP 4148547B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor substrate
- etching
- recess
- semiconductor
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pressure Sensors (AREA)
- Weting (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置の製造方法に係り、例えば、半導体圧力センサにおけるダイヤフラムを形成する際に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開昭62−60270号公報に示されているように、シリコン基板に異方性エッチングによりダイヤフラムを形成した後、等方性エッチングによりダイヤフラムのエッジ部に面取りを施すことにより応力集中を回避できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、面取りを施す部位、つまり、ダイヤフラムの周囲においてアール(曲率半径)にバラツキが生じたり、同一ウェハ内での各ダイヤフラム毎にアール(曲率半径)にバラツキが生じてしまう。つまり、等方性エッチング液として(HNO3 +HF+H2 O)を用いた場合において、エッチング反応はエッチング液の供給が律速となることと発熱反応であることから、均一なる供給環境や均一なる温度分布を作ることができず、仮にバブリングやスターラ等による攪拌を行ったとしても未だ不十分でありアールがばらついてしまう。
【0004】
そこで、この発明の目的は、エッチング面の角部を均一に面取りすることができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、第1工程により、容器内に満たした異方性エッチング液に、PN接合を有する半導体基板を浸漬した状態で、PN接合を有する半導体基板の一方の面から異方性エッチング液を用いた電気化学エッチングが行われ、半導体基板の一部領域にPN接合部を底面とする凹部上に酸化膜が形成される。そして、第2工程により、前記容器内の前記異方性エッチング液が容器から排出され、さらに、容器内に純水が供給されて前記半導体基板が水洗されるとともに前記純水を容器から排出後に、前記容器内に前記半導体基板を構成する半導体の酸化物のみを選択的にエッチングできるエッチング液が供給されて当該容器内において当該エッチング液に前記半導体基板を浸漬した状態で、前記半導体基板を構成する半導体の酸化物のみを選択的にエッチングできるエッチング液を用いた電気化学エッチングが行われ、凹部の底面のエッジ部が面取りされる。
【0006】
つまり、第1工程での電気化学エッチングにより形成される凹部の底面において第2工程での通電により酸化膜(陽極酸化膜)が形成されるとともに酸化膜が溶解される。このエッチング反応はエッチング液の供給が律速となっておらず、又、発熱反応でもないことから、均一なる膜厚の酸化膜(陽極酸化膜)が形成されエッチング面の角部が均一に面取りされる。
【0007】
ここで、請求項2に記載のように、半導体基板としてシリコン基板を用い、前記第2工程に用いるエッチング液としてフッ酸水溶液を用いると、実用上好ましいものとなる。
【0008】
また、請求項3に記載のように、前記半導体基板の表面における、前記凹部の底面に対応する領域の少なくとも一部に電極を配置した状態で、前記第2工程での電気化学エッチングを行うようにすると、凹部の底面のエッジ部において電流が集中することが回避される。つまり、電気化学エッチングのための電極を素子形成領域の周辺部にのみ延設した場合には半導体基板の横方向(基板の面方向)に電流が流れ凹部の底面のエッジ部において電流が集中してしまうが、凹部の底面に対応する領域の少なくとも一部に電極を配置することにより半導体基板の縦方向(基板の厚さ方向)に電流が流れ凹部の底面のエッジ部での電流集中が起こりにくくすることができる。
【0009】
このように電流集中が回避できるので、エッジ部の面取りをより均一化できることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、この発明の第1の実施の形態を図面に従って説明する。
【0014】
本実施の形態はピエゾ抵抗層を用いた半導体圧力センサに具体化したものである。
図1には、半導体基板としてのシリコンウェハ1にダイヤフラムを形成するための電気化学エッチング装置の概略図を示す。
【0015】
まず、シリコンウェハ1について説明する。P型(100)面方位のシリコン基板2にはその一面にN型エピタキシャル層3が形成されている。N型エピタキシャル層3にはP+ 型不純物拡散層4が形成され、このP+ 型不純物拡散層4が歪みを感知するためのピエゾ抵抗となる。又、N型エピタキシャル層3にはN+ 型不純物拡散層5が形成され、このN+ 型不純物拡散層5によりN型エピタキシャル層3にオーミックコンタクトがとられる。さらに、N型エピタキシャル層3の表面にはシリコン酸化膜6が形成されている。P+ 型不純物拡散層4およびN+ 型不純物拡散層5がアルミ電極7,8にてシリコン酸化膜6の表面側に電気的に引き出されている。
【0016】
又、シリコン基板2におけるN型エピタキシャル層3の無い面において、ダイヤフラムを形成しない領域にマスク材9が形成されている。
このようなシリコンウェハ1が用意されている。そして、このシリコンウェハ1は白金電極10を挟んだ状態にてセラミックス製支持基板11に固定されている。シリコンウェハ1のエッチングを行わない面(N型エピタキシャル層3形成面)は樹脂ワックス12にて保護されている。又、白金電極10はアルミ電極8と接触している。即ち、白金電極10はアルミ電極8およびN+ 型不純物拡散層5を介してN型エピタキシャル層3と電気的接触がとられ、電気化学ストップエッチングが行われるようになっている。
【0017】
一方、容器13の内部には3本のパイプP1,P2,P3によりKOH水溶液、純水、フッ酸水溶液が供給できるようになっている。つまり、バルブV1,V2,V3の操作によりKOH水溶液、純水、フッ酸水溶液が供給できる。又、容器13には排出パイプP4が設けられ、バルブV4の操作により容器13内の液を排出できるようになっている。
【0018】
図1においては容器13内には異方性エッチング液としてのKOH水溶液(33wt%,82℃)14が満たされている。容器13内のKOH水溶液14には、前述したシリコンウェハ1が浸漬されるとともに、このシリコンウェハ1と対向するように白金電極板15が配置されている。
【0019】
そして、シリコンウェハ1の白金電極10と白金電極板15との間に、定電圧電源16と電流計17と押しボタンスイッチ(開閉接点)18とが直列接続されている。そして、押しボタンスイッチ18の接点の閉路により定電圧電源16にてシリコンウェハ1と白金電極板15とに電位差が加えられる。このとき、電流計17によりシリコンウェハ1から白金電極板15へ流れる電流が検出される。
【0020】
このような装置を用いて以下の電気化学エッチングが行われる。
まず、KOH水溶液14を用いた電気化学エッチングを行う。即ち、同エッチングを行うべく、容器13内にKOH水溶液14を満たした状態において押しボタンスイッチ18の接点を閉路する。これにより、定電圧電源16にてシリコンウェハ1と白金電極板15とに電位差が加えられ、通電が開始される。
【0021】
以後、所定時間、押しボタンスイッチ18の接点が閉路状態に保持される。このとき、KOHとシリコンとの化学反応によりP型シリコン基板2のエッチングが進行する。そして、シリコン基板2がエッチングされ、PN空乏層がKOH水溶液14に接触すると電流が流れてシリコンが酸化される。このようにP型シリコン基板2の電気化学反応により陽極酸化が進行する。
【0022】
このようにして図1の凹部21が形成されるとともにその底面21aがダイヤフラム形成部となる。
その後、図1のバルブV4を開けKOH水溶液14を容器13から排出し、さらに、バルブV2を開け容器13内に純水を供給してシリコンウェハ1を水洗する。そして、押しボタンスイッチ18の接点を開けて通電を終了させる。
【0023】
この状態では凹部21の底面21aのエッジ部は尖った状態となっている。
引き続き、フッ酸水溶液を用いた電気化学エッチングを行う。まず、図1のバルブV4を開け純水を容器13から排出し、さらに、バルブV3を開け容器13内にフッ酸水溶液を供給する。このようにして、図1の電気化学エッチング装置における容器13内にフッ酸水溶液22を満たす。その結果、フッ酸水溶液22に前述したシリコンウェハ1が浸漬されるとともに、このシリコンウェハ1と対向するように白金電極板15が配置される。
【0024】
そして、容器13内にフッ酸水溶液22を満たした状態において押しボタンスイッチ18の接点を閉路する。これにより、定電圧電源16にてシリコンウェハ1と白金電極板15とに電位差が加えられ、通電が開始される。
【0025】
以後、所定時間、押しボタンスイッチ18の接点が閉路状態に保持され電気化学エッチングが行われる。このときの印加電圧はパッシベーション電圧(反応ストップ電位)よりも高い電圧、即ち、シリコンに陽極酸化膜が形成できる電圧とする。このシリコン酸化膜のみを選択的にエッチングできるフッ酸水溶液22を用いた電気化学エッチングにより凹部21の底面21aのエッジ部が均一に面取りされる。
【0026】
これは、次に述べる現象(メカニズム)によるものと考えられる。
図2に示すように、シリコンウェハ1に対しKOH水溶液を用いた電気化学エッチングを行い、シリコンウェハ1の一部領域にPN接合部を底面21aとする凹部21が形成される。そして、KOH水溶液を用いた電気化学エッチングが終了した時においては図3に示すように凹部21の底面にはシリコン酸化膜23が形成されている。ここで、シリコン酸化膜23の上面レベル(上面位置)をL1とし、シリコン酸化膜23の下面レベル(下面位置)をL2とする。
【0027】
この状態からフッ酸水溶液22にシリコンウェハ1を浸漬すると、図4に示すように、シリコン酸化膜23が溶解し凹部21の底面が露出する。そして、フッ酸水溶液22の浸漬下で通電を行うと、図5に示すように、凹部21の底面にシリコンの酸化膜(陽極酸化膜)24が形成される。さらに、図6に示すように、シリコン酸化膜24がフッ酸水溶液22により溶解される。この陽極酸化と溶解とが繰り返される。
【0028】
そして、所定時間での通電を終了すると、図7に示すように、凹部21の底面21aのエッジ部が面取りされ角部が丸くなっている。このとき、シリコン酸化膜24の形成量(厚さ)tに比例して面取り部における曲率半径Rも大きくなる。
【0029】
よって、特開昭62−60270号公報のようにシリコン基板に異方性エッチングによりダイヤフラムを形成した後、等方性エッチング液として(HNO3 +HF+H2 O)を用いてダイヤフラムのエッジ部に面取りを施すと、エッチング反応はエッチング液の供給が律速となることと発熱反応であることから、均一なる供給環境や均一なる温度分布を作ることができずダイヤフラムの周囲においてアール(曲率半径)にバラツキが生じたり、同一ウェハ内での各ダイヤフラム毎にアール(曲率半径)にバラツキが生じてしまう。これに対し本実施の形態では、フッ酸水溶液22を用いた電気化学エッチングを行うことにより、反応はエッチング液の供給が律速とならず、かつ、発熱反応でもないので、通電により均一な膜厚の酸化膜の生成および溶解が行われ、エッチング面の角部を均一に面取りすることができる。
【0030】
このように本実施の形態は、下記の特徴を有する。
(イ)PN接合を有するシリコンウェハ1の一方の面から異方性エッチング液を用いた電気化学エッチングを行い、シリコンウェハ1の一部領域にPN接合部を底面とする凹部21を形成し(第1工程)、シリコン酸化膜のみを選択的にエッチングできるフッ酸水溶液を用いた電気化学エッチングを行って凹部21の底面21aのエッジ部を面取りした(第2工程)。この第2工程において、凹部21の底面21aにおいて酸化膜(陽極酸化膜)24が形成されるとともに酸化膜24が溶解され、このエッチング反応はエッチング液の供給が律速となっておらず、又、発熱反応でもないことから、均一なる膜厚の酸化膜(陽極酸化膜)が形成されエッチング面の角部を均一に面取りすることができる。
【0031】
本実施の形態においては、異方性エッチング液としてKOH水溶液を用いたが、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液(TMAH:(CH3 )4 NOH)やエチレンジアミン等の他の異方性エッチング液を用いてもよい。
【0032】
又、SiO2 のみを選択的にエッチングするエッチング液は、上記実施の形態においてはフッ酸水溶液を用いたが、フッ酸水溶液の代わりに、(HF+H2 O+アルコール)の混合液を用いてもよい。この場合には水の濡れ性の向上が図られる。
【0033】
さらに、上記実施の形態では容器13にKOH水溶液を入れて電気化学エッチングを行った後に容器13にフッ酸水溶液を入れ換えて電気化学エッチングを行ったが、KOH水溶液を入れた容器とフッ酸水溶液を入れた容器とを用意し、KOH水溶液を用いた電気化学エッチングを行った後にシリコンウェハ1を容器から取り出してフッ酸水溶液を入れた容器にセットし面取りのための電気化学エッチングを行ってもよい。
【0034】
又、シリコンウェハ1は(100)面のものを用いたが、これに限るものではなく、(110)面等であってもよい。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0035】
本実施の形態は、梁構造を有する半導体加速度センサに具体化したものである。
図8には、半導体加速度センサの平面図を示す。図9には、図8でのA−A断面図を示し、図10には図8でのB−B断面図を示す。
【0036】
四角板状の単結晶シリコン基板(シリコンチップ)30は、P型シリコン基板31と、その上面に形成されたN型エピタキシャル層32とからなる。シリコン基板30には、上下に貫通する貫通溝33が形成され、その貫通溝33の外側に四角環状の枠部(厚肉部)34が形成されている。又、貫通溝33の内側には、四角形状の重り部(厚肉部)35が形成されている。重り部35は長方形をなし、薄肉の梁部(薄肉部)36,37,38,39により枠部34と重り部35とが連結されている。
【0037】
梁部36,37,38,39はN型エピタキシャル層32からなり、梁部36,37,38,39の表層部には歪みゲージ40,41,42,43が形成されている。歪みゲージ40,41,42,43はP+ 型不純物拡散層(ピエゾ抵抗層)よりなり、梁部36,37,38,39に加わる歪みの大きさに応じて抵抗値が変化する。このように本センサは、シリコン基板30の一部に、加速度検出用歪みゲージ40,41,42,43が配置された梁部36,37,38,39を有する。
【0038】
そして、図9において、シリコン基板30の表面に垂直な方向(Xにて示す)に加速度が加わると、この方向に重り部35が変位し、梁部36,37,38,39に歪みが生じる。この歪み量に応じて歪みゲージ40,41,42,43の抵抗値が変化して図9中、X方向の加速度が検出される。
【0039】
ここで、本実施の形態での半導体加速度センサは、第1の実施形態でのダイヤフラム式半導体圧力センサに比べ、敏感な梁部36〜39を有するものである。
次に、半導体加速度センサの製造方法を図11を用いて説明する。
【0040】
まず、図11(a)に示すように、P型シリコンウェハ44の上にN型エピタキシャル層45を形成して半導体基板としてのシリコンウェハ46とする。そして、シリコンウェハ46の表面(上面)での酸化、ホトエッチ、イオン打ち込み、拡散等を行って、歪みゲージとなるP+ 型不純物拡散層47と素子形成領域の周辺部のN+ 型不純物拡散層48とを形成する。さらに、シリコンウェハ46の表面における素子形成領域の周辺部にアルミ電極49を延設するとともに貫通溝33の形成領域にアルミ電極50を形成する。アルミ電極49,50により不純物拡散層47,48がシリコンウェハ46の表面側に引き出される。より詳しくは、図12,13,14に示すように、素子形成領域における周辺部にアルミ電極49a,49b,49c,49dを延設するとともに、貫通溝33の形成領域の上にも電気化学エッチング用のアルミ電極50a,50b,50c,50dを配置し、配線部49e,49f,49g,49hにて連結する。
【0041】
このように、アルミ電極50(50a,50b,50c,50d)が、シリコンウェハ46の表面における、凹部の底面(図11の符号53aで示す部位)となる領域に対応する領域の一部に配置される。
【0042】
又、図11(a)に示すように、シリコンウェハ46の上面(表面)での所定領域を表面マスク材51で覆うとともに、シリコンウェハ46の下面(裏面)での所定領域を裏面マスク材52で覆う。
【0043】
次に、図11(b)に示すように、第1工程として、電気化学エッチングによる異方性エッチングを行う。詳しくは、図15に示すように、このウェハ46が前述のKOH水溶液14に漬浸するとともにウェハ46と対向するように白金電極板15を配置する。異方性エッチングは、第1の実施の形態と同様に、ウェハ46と白金電極15に電位差を印加し通電させることにより行う。これにより凹部53が形成される。
【0044】
異方性エッチングの後、図11(c)に示すように、第2工程として、等方性エッチングを行う。
ウェハ46に電圧印加を行うと、素子形成領域の周辺部に延びるアルミ電極49から等方性エッチング液22へ電流が流れる。このとき、貫通溝33の形成領域にアルミ電極50が無い場合においては、図16に示すように、P型シリコンウェハ44とN型エピタキシャル層45との間の空乏層の存在により、電流はN型エピタキシャル層45を横方向(エピタキシャル層45の面方向)に流れ、凹部53の底面53aのエッジ部から等方性エッチング液22、さらに白金電極板15へと流れる。その結果、アルミ電極50が無い場合においては、長時間エッチングを行うと、凹部53の底面53aのエッジ部が集中的にエッチングされて、微小な溝が形成される。この溝ができるとあまり強度は向上しない。
【0045】
これに対し、本実施形態においては、図17に示すように、凹部53の底面53aに対応する領域にも電気化学エッチング用アルミ電極50が配置されており、アルミ電極50により、凹部53の底面53aのエッジ部への電流集中が防止される。つまり、電流をエピタキシャル層45の抵抗の小さい縦方向(エピタキシャル層45の厚さ方向)に流すことにより凹部53の底面53aでのエッジ部の電流集中を防ぎ、図11(c)に示すように、凹部53の底面53aのエッジ部が均一に面取りされる。
【0046】
また、本実施の形態においては、第2工程のエッチング液はフッ酸に加え、硝酸および酢酸の混合液を用いている。つまり、図15に示すように、硝酸、酢酸の供給用のパイプP11,P12およびバルブV11,V12を用い、フッ硝酸酢酸水溶液中で凹部53の底面53aのエッジ部を均一に面取りしている。具体的には、約1〜7%のフッ酸と約2〜13%の硝酸を含む低濃度のフッ硝酸酢酸水溶液中で、光照射しながら約2〜10ボルトの電圧を印加する。すると、シリコンとフッ酸および硝酸が化学反応して酸化膜24(図5参照)が形成される。この反応と同時にフッ酸により酸化膜24がエッチングされる。このエッチング反応によりエッジ部の面取りができる。ただし、このエッチング液はウェハ46を漬浸しただけではエッチングされないほど濃度が低い。また、CH3 COOHの代わりにH2 Oを用いてもよい。そして、エッチング液、印加電圧及びエッチング時間を調整することにより所望の曲率半径Rを得ることができる。
【0047】
この電気化学エッチングの後、図11(d)に示すように、裏面マスク材52を除去し、さらに、アルミ電極50をウェットまたはドライエッチングによって除去する。そして、図11(e)に示すように、貫通溝33の形成部分のシリコンを選択的にドライエッチングして貫通溝33を形成する。最後に、表面マスク材51を除去する。
【0048】
このように本実施の形態は、下記の特徴を有する。
(イ)シリコンウェハ(半導体基板)46の表面における、凹部53の底面53aに対応する領域の少なくとも一部にアルミ電極50を配置した状態で、第2工程での電気化学エッチングを行ったので、凹部53の底面53aのエッジ部において電流が集中することが回避される。つまり、電気化学エッチングのための電極(49)をシリコンウェハ46での素子形成領域の周辺部にのみ延設した場合にはシリコンウェハ46の横方向に電流が流れ凹部53の底面53aのエッジ部において電流が集中してしまうが、凹部53の底面53aに対応する領域の少なくとも一部にアルミ電極50を配置することによりシリコンウェハ46の縦方向に電流が流れ凹部53の底面53aでのエッジ部において電流集中が起こりにくくすることができる。その結果、エッジ部の面取りをより均一化できることとなる。
【0049】
なお、素子形成領域の周辺部にアルミ電極49を配置するのみならず素子形成領域の内部領域にアルミ電極50を配置する手法は、前述した半導体加速度センサを製造する際に特に有効ではあるが、半導体圧力センサを製造する際に用いてもよい。特に、ダイヤフラムに大きな力が加わる圧力センサ、例えば、油圧センサ等において当該手法を用いることは有益である。また、低圧用の圧力センサにも用いることができることは言うまでもない。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を、第2の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0050】
本実施形態は、第2の実施形態と同様、梁構造を有する半導体加速度センサに具体化したものである。図18には、その半導体加速度センサの平面図を示す。図19には、図18でのE−E断面図を示し、図20には図18でのF−F断面図を示す。
【0051】
本実施形態での半導体加速度センサの製造方法は、P型シリコン基板31にも電圧を印加しつつKOH等の異方性エッチング液を用いて面取り用電気化学エッチングを行うものであり、図18に示す如く電圧印加用拡散層60,61,62,63を具備している。その他の構成については図8〜図10と同じであり、同一符号を付すことによりその説明は省略する。
【0052】
図21を用いて詳細に説明する。図21(a)〜(e)は図18でのG−G断面での製造工程説明図である。
まず、図21(a)に示すように、P型シリコンウェハ44の上にN型エピタキシャル層45を形成して半導体基板としてのシリコンウェハ46とする。そして、シリコンウェハ46の表面(上面)での酸化、ホトエッチ、イオン打ち込み、拡散等を行って、歪みゲージとなるP+ 型不純物拡散層47と導通用P+ 型不純物拡散層60を形成する。導通用P+ 型不純物拡散層60は、図22に示すように、帯状をなし、重り部形成領域Z1と四角枠部形成領域Z2とを連結するように延設されている。また、図21(a)に示すように、シリコンウェハ46の表面(上面)での酸化、ホトエッチ、イオン打ち込み、拡散等を行って、深いP+ 型不純物拡散層61,62,63を形成する。P+ 型不純物拡散層61,62は、図22に示すように、四角枠部形成領域Z2に形成され、かつ、P+ 型不純物拡散層62は導通用P+ 型不純物拡散層60の一端部に形成されている。又、P+ 型不純物拡散層63は重り部形成領域Z1において導通用P+ 型不純物拡散層60の他端部に形成されている。さらに、P+ 型不純物拡散層61,62,63は図21(a)に示すようにP型シリコンウェハ44に達している。
【0053】
その後、図21(a)に示すように、P+ 型不純物拡散層61の上にアルミ配線64を配置する。又、シリコンウェハ46の上面(表面)での所定領域を表面マスク材51で覆うとともに、シリコンウェハ46の下面(裏面)での所定領域を裏面マスク材52で覆う。
【0054】
次に、図21(b)に示すように、第1工程として、電気化学エッチングによる異方性エッチングを行う。詳しくは、図15を用いて説明したように、ウェハ46をKOH水溶液14に漬浸するとともにウェハ46と対向するように白金電極板15を配置する。異方性エッチングは、第1の実施の形態と同様に、ウェハ46と白金電極板15に電位差を印加し通電させることにより行う。これにより凹部53が形成される。
【0055】
異方性エッチングの後、図21(c)に示すように、第2工程として、等方性エッチングを行う。詳しくは、図23に示すように、このウェハ46をセラミック板65に止着するとともにウェハ46での側面等をワックス66にて覆い、これを異方性エッチング液67に漬浸するとともにウェハ46と対向するように白金電極板15を配置する。また、N型エピタキシャル層45と白金電極板15との間に電源68を接続するとともに、アルミ配線64(P+ 型不純物拡散層61)と白金電極板15との間に電源69を接続する。そして、電源68にてN型エピタキシャル層45に電圧を印加するとともに、電源69にてP+ 型不純物拡散層61〜P型シリコンウェハ44〜P+ 型不純物拡散層62〜導通用P+ 型不純物拡散層60〜P+ 型不純物拡散層63を通して重り部形成領域でのP型シリコンウェハ44に電圧を印加する。つまり、重り部形成領域および四角枠部形成領域におけるP型シリコンウェハ44に閾値電圧以上(反応ストップ電位以上)の電圧を印加する。即ち、凹部53の内壁面の電位を反応ストップ電位以上にする。
【0056】
具体例を例示すると、白金電極板15に対し、N型エピタキシャル層45に電圧印加する電源68での電圧値を「2.0ボルト」、また、P型シリコンウェハ44に電圧印加する電源69での電圧値を、「2.0ボルト」とする。つまり、凹部53の底面に約2ボルトを印加し、凹部53の側面に約2.0ボルトを印加する。これらの電圧値は反応ストップ電位以上である。
【0057】
このようにN型エピタキシャル層45およびP型シリコンウェハ44に電圧を印加すると、陽極酸化膜形成とエッチング反応が起こり、丸めエッチングができ、かつ、重り部形成領域にも電圧が印加されているので重り部形成領域のP型シリコンウェハ44の表面がエッチングされず重り部35の角落ちが防止される。つまり、異方性エッチング液でN型エピタキシャル層45のみに電圧を印加した場合には、重り部の角部にエッチングレートの速い面方位が存在するため重り部が削られてしまい所望の形状を維持することが困難となる場合においても、P型シリコンウェハ44にも電圧を印加することにより重り部が削られることなく所望の形状を維持することができる。
【0058】
なお、図示しなかったが、図23のN型エピタキシャル層45もアルミ配線にて電源68と電気的に接続される。
この電気化学エッチングの後、図21(d)に示すように、裏面マスク材52を除去し、さらに、不要となったアルミ配線材をウェットまたはドライエッチングによって除去する。そして、図21(e)に示すように、貫通溝33の形成部分のシリコンを選択的にドライエッチングして貫通溝33を形成する。最後に、表面マスク材51を除去する。
【0059】
このように本実施形態は、下記の特徴を有する。
(イ)PN接合を有するシリコンウェハ(半導体基板)46の一方の面から異方性エッチング液を用いた電気化学エッチングを行い、シリコンウェハ46の一部領域にPN接合部を底面とする凹部53を形成する(第1工程)。そして、異方性エッチング液を用い、凹部53の内壁面の電位を反応ストップ電位以上とした状態で電気化学エッチングを行って凹部53の底面のエッジ部を面取りする(第2工程)。つまり、シリコンウェハ46のP型領域44とN型領域45の両方に所定の電圧を印加することにより、凹部53の内壁面の電位を反応ストップ電位以上にする。
【0060】
このようにすると、第1,第2の実施形態において述べたように第2工程での通電により酸化膜(陽極酸化膜)が形成されるとともに酸化膜が溶解され、エッチング面の角部が均一に面取りされることに加え、エッジ部の面取りを行う際において第1工程のエッチングにて形成される重り部35(P型シリコンウェハ44)が削られることが防止できる。
【0061】
本実施形態の応用例としては、前述した場合にはシリコンウェハ46のP型シリコンウェハ44とN型エピタキシャル層45の両方に所定の電圧を印加することにより凹部53の内壁面の電位を反応ストップ電位以上にしたが、第1工程においてシリコンウェハ46のN型エピタキシャル層45のみを印加し、第2工程において、第1工程では印加しなかったP型シリコンウェハ44のみに所定の電圧を印加することにより、凹部53の内壁面の電位を反応ストップ電位以上にしてもよい。つまり、第1工程においてシリコンウェハ46のP型領域に電圧を印加し、第2工程において、第1工程では印加しなかったシリコンウェハ44の領域のみに所定の電圧を印加することにより、凹部53の内壁面の電位を反応ストップ電位以上にしてもよい。
【0062】
具体例を例示すると、図23の白金電極板15に対し、P型シリコンウェハ44に電圧印加する電源69での電圧値を、「2.6ボルト」とし、N型エピタキシャル層45には電圧を印加しない。このようにしても、凹部53の底面に約2ボルトが印加され、凹部53の側面に約2.6ボルトが印加され、これらの電圧値は反応ストップ電位以上である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における電気化学エッチング装置の概略図。
【図2】フッ酸水溶液を用いた電気化学エッチング動作を説明するための断面図。
【図3】フッ酸水溶液を用いた電気化学エッチング動作を説明するための断面図。
【図4】フッ酸水溶液を用いた電気化学エッチング動作を説明するための断面図。
【図5】フッ酸水溶液を用いた電気化学エッチング動作を説明するための断面図。
【図6】フッ酸水溶液を用いた電気化学エッチング動作を説明するための断面図。
【図7】フッ酸水溶液を用いた電気化学エッチング動作を説明するための断面図。
【図8】第2の実施の形態における半導体加速度センサの平面図。
【図9】図8でのA−A断面図。
【図10】図8でのB−B断面図。
【図11】製造工程を説明するための断面図。
【図12】第2の実施の形態における製造工程を説明するための平面図。
【図13】図12でのC−C断面図。
【図14】図12でのD−D断面図。
【図15】製造工程を説明するための説明図。
【図16】製造工程を説明するための断面図。
【図17】製造工程を説明するための断面図。
【図18】第3の実施の形態における半導体加速度センサの平面図。
【図19】図18でのE−E断面図。
【図20】図18でのF−F断面図。
【図21】第3の実施の形態における製造工程を説明するための断面図。
【図22】製造工程を説明するための平面図。
【図23】製造工程を説明するための断面図。
【符号の説明】
1…半導体基板としてのシリコンウェハ、2…P型シリコン基板、3…N型エピタキシャル層、14…異方性エッチング液としてのKOH水溶液、21…凹部、21a…底面、22…フッ酸水溶液、44…P型シリコンウェハ、45…N型エピタキシャル層、46…半導体基板としてのシリコンウェハ、53…凹部、53a…底面。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of manufacturing a semiconductor device, and is used, for example, when forming a diaphragm in a semiconductor pressure sensor.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in JP-A-62-60270, after a diaphragm is formed on a silicon substrate by anisotropic etching, stress is concentrated by chamfering the edge of the diaphragm by isotropic etching. Can be avoided.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, there is a variation in the radius (curvature radius) around the chamfered portion, that is, the periphery of the diaphragm, or a variation in the radius (curvature radius) for each diaphragm within the same wafer. That is, as an isotropic etchant (HNO Three + HF + H 2 In the case of using O), the etching reaction is rate-determining the supply of the etching solution and is an exothermic reaction, so a uniform supply environment and a uniform temperature distribution cannot be created. Even if it stirs, it is still inadequate and Earl scatters.
[0004]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a method for manufacturing a semiconductor device capable of uniformly chamfering the corners of an etched surface.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the first surface of the semiconductor substrate having the PN junction is immersed in the anisotropic etching solution filled in the container in the first step. A recess having a PN junction as a bottom surface in a partial region of the semiconductor substrate is subjected to electrochemical etching using an anisotropic etchant. Oxide film on top Is formed. In the second step, the anisotropic etching solution in the container is discharged from the container, and further, pure water is supplied into the container to wash the semiconductor substrate, and the pure water is discharged from the container. An etching solution capable of selectively etching only the oxide of the semiconductor constituting the semiconductor substrate is supplied into the container, and the semiconductor substrate is configured in a state where the semiconductor substrate is immersed in the etching solution in the container. Electrochemical etching using an etchant that can selectively etch only the oxide of the semiconductor to be performed is performed, and the edge portion of the bottom surface of the recess is chamfered.
[0006]
That is, the oxide film (anodized film) is formed and the oxide film is dissolved by energization in the second process at the bottom surface of the recess formed by the electrochemical etching in the first process. In this etching reaction, the supply of the etching solution is not rate-limiting and it is not an exothermic reaction, so an oxide film (anodized film) with a uniform film thickness is formed, and the corners of the etched surface are uniformly chamfered. The
[0007]
Here, as described in claim 2, it is practically preferable to use a silicon substrate as the semiconductor substrate and an aqueous hydrofluoric acid solution as the etching solution used in the second step.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, the electrochemical etching in the second step is performed in a state where an electrode is disposed on at least a part of a region corresponding to the bottom surface of the concave portion on the surface of the semiconductor substrate. In this case, it is possible to avoid current concentration at the edge portion of the bottom surface of the recess. In other words, when an electrode for electrochemical etching is extended only in the periphery of the element formation region, current flows in the lateral direction of the semiconductor substrate (the surface direction of the substrate), and the current concentrates at the edge of the bottom surface of the recess. However, by arranging the electrode in at least a part of the region corresponding to the bottom surface of the recess, current flows in the vertical direction of the semiconductor substrate (thickness direction of the substrate) and current concentration occurs at the edge portion of the bottom surface of the recess. Can be difficult.
[0009]
Since current concentration can be avoided in this way, the chamfering of the edge portion can be made more uniform.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
A first embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0014]
The present embodiment is embodied in a semiconductor pressure sensor using a piezoresistive layer.
FIG. 1 shows a schematic view of an electrochemical etching apparatus for forming a diaphragm on a silicon wafer 1 as a semiconductor substrate.
[0015]
First, the silicon wafer 1 will be described. An N-type epitaxial layer 3 is formed on one surface of a silicon substrate 2 having a P-type (100) plane orientation. The N type epitaxial layer 3 has P + A type impurity diffusion layer 4 is formed, and this P + The type impurity diffusion layer 4 becomes a piezoresistor for sensing strain. The N type epitaxial layer 3 has N + A type
[0016]
A mask material 9 is formed in a region where no diaphragm is formed on the surface of the silicon substrate 2 where the N-type epitaxial layer 3 is not provided.
Such a silicon wafer 1 is prepared. The silicon wafer 1 is fixed to a
[0017]
On the other hand, a KOH aqueous solution, pure water, and hydrofluoric acid aqueous solution can be supplied into the
[0018]
In FIG. 1, the
[0019]
A constant
[0020]
The following electrochemical etching is performed using such an apparatus.
First, electrochemical etching using the KOH aqueous solution 14 is performed. That is, in order to perform the same etching, the contact of the
[0021]
Thereafter, the contact point of the
[0022]
In this way, the
Thereafter, the valve V4 in FIG. 1 is opened to discharge the KOH aqueous solution 14 from the
[0023]
In this state, the edge portion of the
Subsequently, electrochemical etching using an aqueous hydrofluoric acid solution is performed. First, the valve V 4 in FIG. 1 is opened to discharge pure water from the
[0024]
Then, the contact of the
[0025]
Thereafter, the contact of the
[0026]
This is considered to be due to the phenomenon (mechanism) described below.
As shown in FIG. 2, electrochemical etching using a KOH aqueous solution is performed on the silicon wafer 1 to form a
[0027]
When the silicon wafer 1 is immersed in the hydrofluoric acid aqueous solution 22 from this state, the
[0028]
When the energization for a predetermined time is finished, as shown in FIG. 7, the edge portion of the
[0029]
Therefore, after forming a diaphragm on a silicon substrate by anisotropic etching as in JP-A-62-60270, an isotropic etching solution (HNO Three + HF + H 2 If the edge of the diaphragm is chamfered using O), the etching reaction is rate-limiting and exothermic, so that a uniform supply environment and uniform temperature distribution cannot be created. The radius (curvature radius) varies around the diaphragm, or the radius (curvature radius) varies for each diaphragm in the same wafer. On the other hand, in this embodiment, by performing electrochemical etching using the hydrofluoric acid aqueous solution 22, the supply of the etching solution is not rate-limiting and the reaction is not an exothermic reaction. The oxide film is generated and dissolved, and the corners of the etched surface can be uniformly chamfered.
[0030]
Thus, the present embodiment has the following features.
(A) Electrochemical etching using an anisotropic etchant is performed from one surface of the silicon wafer 1 having a PN junction to form a
[0031]
In this embodiment, an aqueous KOH solution is used as the anisotropic etching solution, but an aqueous tetramethylammonium hydroxide solution (TMAH: (CH Three ) Four Other anisotropic etching solutions such as NOH) and ethylenediamine may be used.
[0032]
SiO 2 In the above embodiment, a hydrofluoric acid aqueous solution is used as an etchant that selectively etches only, but instead of the hydrofluoric acid aqueous solution, (HF + H 2 A mixed solution of (O + alcohol) may be used. In this case, the wettability of water is improved.
[0033]
Furthermore, in the above embodiment, the KOH aqueous solution was put in the
[0034]
Further, the silicon wafer 1 having a (100) plane is used, but the silicon wafer 1 is not limited to this and may have a (110) plane.
(Second Embodiment)
Next, the second embodiment will be described focusing on the differences from the first embodiment.
[0035]
The present embodiment is embodied in a semiconductor acceleration sensor having a beam structure.
FIG. 8 shows a plan view of the semiconductor acceleration sensor. 9 shows a cross-sectional view taken along line AA in FIG. 8, and FIG. 10 shows a cross-sectional view taken along line BB in FIG.
[0036]
A square plate-like single crystal silicon substrate (silicon chip) 30 includes a P-
[0037]
The
[0038]
In FIG. 9, when acceleration is applied in a direction perpendicular to the surface of the silicon substrate 30 (indicated by X), the
[0039]
Here, the semiconductor acceleration sensor according to the present embodiment has
Next, a method for manufacturing the semiconductor acceleration sensor will be described with reference to FIG.
[0040]
First, as shown in FIG. 11A, an N-
[0041]
As described above, the aluminum electrode 50 (50a, 50b, 50c, 50d) is arranged in a part of the region corresponding to the region that becomes the bottom surface of the recess (the portion indicated by
[0042]
Further, as shown in FIG. 11A, a predetermined area on the upper surface (front surface) of the
[0043]
Next, as shown in FIG. 11B, anisotropic etching by electrochemical etching is performed as a first step. Specifically, as shown in FIG. 15, the
[0044]
After anisotropic etching, isotropic etching is performed as a second step as shown in FIG.
When a voltage is applied to the
[0045]
In contrast, in the present embodiment, as shown in FIG. 17, the
[0046]
In the present embodiment, the etching solution in the second step uses a mixed solution of nitric acid and acetic acid in addition to hydrofluoric acid. That is, as shown in FIG. 15, the edges of the
[0047]
After this electrochemical etching, as shown in FIG. 11D, the back
[0048]
Thus, the present embodiment has the following features.
(A) Since the electrochemical etching in the second step is performed in a state where the
[0049]
Note that the method of disposing the
(Third embodiment)
Next, the third embodiment will be described with a focus on differences from the second embodiment.
[0050]
As in the second embodiment, the present embodiment is embodied in a semiconductor acceleration sensor having a beam structure. FIG. 18 shows a plan view of the semiconductor acceleration sensor. 19 shows an EE cross-sectional view in FIG. 18, and FIG. 20 shows an FF cross-sectional view in FIG.
[0051]
The manufacturing method of the semiconductor acceleration sensor in this embodiment is to perform chamfering electrochemical etching using an anisotropic etching solution such as KOH while applying a voltage to the P-
[0052]
This will be described in detail with reference to FIG. 21 (a) to 21 (e) are explanatory diagrams of the manufacturing process at the GG section in FIG.
First, as shown in FIG. 21A, an N-
[0053]
Thereafter, as shown in FIG. +
[0054]
Next, as shown in FIG. 21B, anisotropic etching by electrochemical etching is performed as a first step. Specifically, as described with reference to FIG. 15, the
[0055]
After anisotropic etching, isotropic etching is performed as the second step as shown in FIG. Specifically, as shown in FIG. 23, the
[0056]
As a specific example, the voltage value at the
[0057]
When voltage is applied to the N-
[0058]
Although not shown, the N-
After this electrochemical etching, as shown in FIG. 21D, the back
[0059]
Thus, this embodiment has the following features.
(A) Electrochemical etching using an anisotropic etchant is performed from one surface of a silicon wafer (semiconductor substrate) 46 having a PN junction, and a
[0060]
As a result, as described in the first and second embodiments, an oxide film (anodized film) is formed by energization in the second step and the oxide film is dissolved, and the corners of the etched surface are uniform. In addition to chamfering, the weight portion 35 (P-type silicon wafer 44) formed by the etching in the first step can be prevented when the edge portion is chamfered.
[0061]
As an application example of the present embodiment, in the case described above, a predetermined voltage is applied to both the P-
[0062]
As a specific example, with respect to the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of an electrochemical etching apparatus according to a first embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view for explaining an electrochemical etching operation using a hydrofluoric acid aqueous solution.
FIG. 3 is a cross-sectional view for explaining an electrochemical etching operation using a hydrofluoric acid aqueous solution.
FIG. 4 is a cross-sectional view for explaining an electrochemical etching operation using a hydrofluoric acid aqueous solution.
FIG. 5 is a cross-sectional view for explaining an electrochemical etching operation using a hydrofluoric acid aqueous solution.
FIG. 6 is a cross-sectional view for explaining an electrochemical etching operation using a hydrofluoric acid aqueous solution.
FIG. 7 is a cross-sectional view for explaining an electrochemical etching operation using a hydrofluoric acid aqueous solution.
FIG. 8 is a plan view of a semiconductor acceleration sensor according to a second embodiment.
9 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
10 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view for explaining a manufacturing process.
FIG. 12 is a plan view for explaining a manufacturing process in the second embodiment.
13 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG.
14 is a sectional view taken along the line DD in FIG.
FIG. 15 is an explanatory diagram for explaining a manufacturing process;
FIG. 16 is a cross-sectional view for explaining a manufacturing process.
FIG. 17 is a cross-sectional view for explaining a manufacturing process.
FIG. 18 is a plan view of a semiconductor acceleration sensor according to a third embodiment.
19 is a cross-sectional view taken along line EE in FIG.
20 is a sectional view taken along line FF in FIG.
FIG. 21 is a cross-sectional view for explaining a manufacturing step in the third embodiment.
FIG. 22 is a plan view for explaining a manufacturing process;
FIG. 23 is a cross-sectional view for explaining a manufacturing process.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Silicon wafer as a semiconductor substrate, 2 ... P type silicon substrate, 3 ... N type epitaxial layer, 14 ... KOH aqueous solution as anisotropic etching liquid, 21 ... Recessed part, 21a ... Bottom surface, 22 ... Hydrofluoric acid aqueous solution, 44 ... P-type silicon wafer, 45... N-type epitaxial layer, 46... Silicon wafer as a semiconductor substrate, 53.
Claims (3)
前記容器内の前記異方性エッチング液を容器から排出し、さらに、容器内に純水を供給して前記半導体基板を水洗するとともに前記純水を容器から排出後に、前記容器内に前記半導体基板を構成する半導体の酸化物のみを選択的にエッチングできるエッチング液を供給して当該容器内において当該エッチング液に前記半導体基板を浸漬した状態で、前記半導体基板を構成する半導体の酸化物のみを選択的にエッチングできるエッチング液を用いた電気化学エッチングを行って前記凹部の底面のエッジ部を面取りする第2工程と
を備え、前記第2工程は、
前記第1工程で形成された前記凹部上の酸化膜を、前記半導体基板を構成する半導体の酸化物のみを選択的にエッチングできるエッチング液で除去する工程と、
前記半導体基板と対向するように前記半導体基板を構成する半導体の酸化物のみを選択的にエッチングできるエッチング液内に浸漬された電極と、前記半導体基板との間で電位差を生じさせる通電を行いつつ電気化学エッチングを行うことで、前記凹部の底面に酸化膜を形成する過程と、
前記凹部の底面に形成された酸化物を、前記半導体基板を構成する半導体の酸化物のみを選択的にエッチングできるエッチング液により電気化学エッチングで溶解させて前記凹部の底面を露出させることで前記凹部の底面のエッジ部を面取りする過程と
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。In a state where the semiconductor substrate having a PN junction is immersed in an anisotropic etching solution filled in the container, electrochemical etching using the anisotropic etching solution is performed from one surface of the semiconductor substrate having the PN junction, A first step of forming an oxide film on a recess having a PN junction as a bottom surface in a partial region of the semiconductor substrate;
The anisotropic etching liquid in the container is discharged from the container, and further, pure water is supplied into the container to wash the semiconductor substrate, and after the pure water is discharged from the container, the semiconductor substrate is placed in the container. An etching solution that can selectively etch only the semiconductor oxide constituting the semiconductor substrate is supplied, and only the semiconductor oxide constituting the semiconductor substrate is selected while the semiconductor substrate is immersed in the etching solution in the vessel. A second step of chamfering the edge portion of the bottom surface of the concave portion by performing electrochemical etching using an etchant that can be etched in an automatic manner , and the second step includes:
Removing the oxide film on the recess formed in the first step with an etchant that can selectively etch only the oxide of the semiconductor constituting the semiconductor substrate;
While conducting an electric current that causes a potential difference between an electrode immersed in an etching solution capable of selectively etching only an oxide of a semiconductor constituting the semiconductor substrate so as to face the semiconductor substrate, and the semiconductor substrate A process of forming an oxide film on the bottom surface of the recess by performing electrochemical etching;
The oxide formed on the bottom surface of the recess is dissolved by electrochemical etching with an etchant that can selectively etch only the semiconductor oxide constituting the semiconductor substrate, thereby exposing the bottom surface of the recess. Chamfering the edge of the bottom of the
A method for manufacturing a semiconductor device, comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22974297A JP4148547B2 (en) | 1996-09-02 | 1997-08-26 | Manufacturing method of semiconductor device |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23184296 | 1996-09-02 | ||
JP8-231842 | 1997-04-02 | ||
JP8389797 | 1997-04-02 | ||
JP9-83897 | 1997-04-02 | ||
JP22974297A JP4148547B2 (en) | 1996-09-02 | 1997-08-26 | Manufacturing method of semiconductor device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10335305A JPH10335305A (en) | 1998-12-18 |
JP4148547B2 true JP4148547B2 (en) | 2008-09-10 |
Family
ID=27304361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22974297A Expired - Fee Related JP4148547B2 (en) | 1996-09-02 | 1997-08-26 | Manufacturing method of semiconductor device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4148547B2 (en) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7153195B2 (en) | 2000-08-30 | 2006-12-26 | Micron Technology, Inc. | Methods and apparatus for selectively removing conductive material from a microelectronic substrate |
US7129160B2 (en) | 2002-08-29 | 2006-10-31 | Micron Technology, Inc. | Method for simultaneously removing multiple conductive materials from microelectronic substrates |
US7078308B2 (en) | 2002-08-29 | 2006-07-18 | Micron Technology, Inc. | Method and apparatus for removing adjacent conductive and nonconductive materials of a microelectronic substrate |
JP2002190607A (en) | 2000-12-22 | 2002-07-05 | Denso Corp | Semiconductor device and its manufacturing method |
US7153777B2 (en) | 2004-02-20 | 2006-12-26 | Micron Technology, Inc. | Methods and apparatuses for electrochemical-mechanical polishing |
JP4916449B2 (en) * | 2005-11-15 | 2012-04-11 | 三菱電機株式会社 | Semiconductor pressure sensor and manufacturing method thereof |
JP2011044667A (en) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | Method for manufacturing semiconductor device |
BE1025681B1 (en) * | 2018-03-23 | 2019-05-28 | Universite Catholique De Louvain | Method of processing a substrate and integrated circuit device |
-
1997
- 1997-08-26 JP JP22974297A patent/JP4148547B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10335305A (en) | 1998-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4092445A (en) | Process for forming porous semiconductor region using electrolyte without electrical source | |
JP3151816B2 (en) | Etching method | |
EP0178662A2 (en) | Method of manufacture for semiconductor accelerometer | |
JP4148547B2 (en) | Manufacturing method of semiconductor device | |
JPH0527970B2 (en) | ||
EP0504956A2 (en) | Selective electrochemical etching | |
JP4168497B2 (en) | Manufacturing method of semiconductor dynamic quantity sensor | |
JP3508547B2 (en) | Si wafer etching method | |
US6284670B1 (en) | Method of etching silicon wafer and silicon wafer | |
EP0489601A2 (en) | Small glass electrode and process for preparation thereof | |
JP3509275B2 (en) | Method for manufacturing semiconductor device | |
JP3129851B2 (en) | Method for manufacturing semiconductor device | |
JPS60211945A (en) | Method for formation of thin film | |
JPS60154575A (en) | Manufacture of semiconductor pressure detecting element | |
JPS62172731A (en) | Etching method | |
JP3361553B2 (en) | Method for manufacturing semiconductor device | |
JPH11168084A (en) | Etching of silicon substrate | |
JPS61137329A (en) | Fine processing method for semiconductor | |
JPH0645617A (en) | Manufacture of single-crystal thin-film member | |
KR100290214B1 (en) | Porous Silicon Humidity Sensor and Manufacturing Method Thereof | |
JPS63279154A (en) | Carbon dioxide sensor | |
JP2530689B2 (en) | Small oxygen electrode | |
JP3531519B2 (en) | Silicon wafer etching method | |
JPS6356962A (en) | Manufacture of semiconductor pressure transducer | |
JPH0323676A (en) | Semiconductor acceleration sensor and manufacturing method thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051018 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051219 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060904 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20061004 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20061208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080523 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080624 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |