JP4146733B2 - DC brushless motor control device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DCブラシレスモータのロータ角度をロータの位置検出センサを用いることなく検出して、該モータの作動を制御するDCブラシレスモータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
DCブラシレスモータを駆動して所望のトルクを得るためには、磁極を有するロータの電気角(以下、ロータ角度という)に対応した適切な位相で電機子に電圧を印加する必要がある。そして、ロータ角度を検出する位置検出センサを省いてDCブラシレスモータと駆動装置のコストダウンを図るべく、位置検出センサを用いずにロータ角度を検出する種々の方法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1及び特許文献2には、いわゆるdq座標系によりDCブラシレスモータの制御を行うモータ制御装置において、一方の軸方向に推定用交流信号電圧を印加したときに、他方の軸側に生じる電流によりロータ角度を検知する方法が記載されている。
【0004】
また、本願発明者らも、先の出願(特願2002−280408)において、位置検出センサを用いずにロータ角度を検出するロータ角度検出装置を提案している。かかるロータ角度検出装置においては、突極型のDCブラシレスモータの3相の電機子に印加される駆動電圧に周波数を変化させた検査用電圧を重畳したときに、所定の制御サイクルにおける該モータの電機子に流れる電流の変化量と基本電圧レルデータと該変調用係数とに基づいて、該モータのロータ角度の2倍角の正弦値に応じた正弦参照値と該2倍角の余弦値に応じた余弦参照値とを算出する。
【0005】
そして、このように、検査用電圧の周波数を変調することにより、駆動電圧に検査用電圧を重畳したときにモータから耳障りなノイズが発生することを防止して、前記正弦参照値と前記余弦参照値とに基づいてモータのロータ角度を検出することができる。
【0006】
しかし、かかるロータ角度検出装置においては、検査用電圧を重畳することによる電流フィードバック系への干渉を抑制するために電流フィードバック系の応答速度を遅くする必要があり、これによりロータ角度を検出する際の過渡応答性が悪化するという不都合がある。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−323099号公報
【特許文献2】
特開平11−332279号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記背景を鑑みてなされたものであり、駆動電圧に検査用電圧を重畳してロータ角度を検出する際に、耳障りなノイズが発生することを抑制すると共に、ロータ角度検出における過渡応答性の悪化を防止したDCブラシレスモータの制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
先ず、本発明について説明する前に、本発明の基本的な考え方を図1を参照して説明する。図1(a)に示したように、突極型のロータ2を使用した場合、ロータ2とU,V,Wの各電機子3,4,5間のギャップの磁気抵抗は周期的に変化し、その変化はロータ2が1回転する間に2回、すなわちロータ2が半回転する間に1周期分変化する。そして、該磁気抵抗は、ロータ2が図中▲1▼の位置となったときに最大となり、ロータ2が図中▲2▼の位置となったときに最小となる。
【0010】
図1(a)の磁気回路を模式的に表したものが図1(b)であり、前記磁気抵抗の1周期あたりの平均値が0.5であると仮定すると、U,V,Wの各相における磁気抵抗Ru,Rv,Rwは、以下の式(1)〜式(3)で示される。
【0011】
【数1】
【0012】
【数2】
【0013】
【数3】
このとき、U相からみたギャップの磁気抵抗Rguは、以下の式(4)により求めることができる。
【0014】
【数4】
【0015】
そのため、U相が単位巻線であると仮定すると、U相の自己インダクタンスLuは以下の式(5)により求めることができる。
【0016】
【数5】
【0017】
またU,W相間の相互インダクタンスMuwと、U,V相間の相互インダクタンスMuvは、磁気回路の構成より、それぞれ以下の式(6),式(7)により求めることができる。
【0018】
【数6】
【0019】
【数7】
【0020】
V相、W相についても、同様にして自己インダクタンスと相互インダクタンスを求めることができ、これらにより、突極性を有するDCブラシレスモータの電圧方程式は、各相の自己インダクタンスの直流分をl、lの変動分をΔl、各相間の相互インダクタンスの直流分をmとすると、以下の式(8)で表すことができる。
【0021】
【数8】
【0022】
ここで、Vu、Vv,VwはそれぞれU相、V相、W相の電機子に印加される電圧、Iu,Iv,IwはそれぞれU相,V相,W相の電機子に流れる電流、rはU相,V相,W相の電機子の電気抵抗、ωはロータ2の電気角速度、Keは誘起電圧定数である。
【0023】
さらに、電気角速度ωがほぼ0で誘起電圧やロータ2の角速度変化による影響が小さく、抵抗rによる電圧降下も無視できるレベルである場合には、前記式(8)は、以下の式(9)により近似することができる。
【0024】
【数9】
【0025】
ここで、上記式(9)を相間電流、電圧による式に変形すると、以下の式(10)が得られる。
【0026】
【数10】
【0027】
また、上記式(10)のインダクタンス行列は正則であるので、上記式(10)を以下の式(11),式(12)の形に変形することができる。
【0028】
【数11】
【0029】
【数12】
【0030】
また、DCブラシレスモータをいわゆるdq座標系で扱う場合は、ロータ角度の推定値(θ^)を用いて、以下の式(13),式(14)で表される3相/dq変換を上記式(11)に施すと、ロータ角度の推定値(θ^)と実際値(θ)が等しい(θ^=θ)場合、以下の式(15)が得られる。
【0031】
【数13】
【0032】
【数14】
【0033】
【数15】
【0034】
【数16】
【0035】
【数17】
【0036】
ここで、上記式(11)におけるロータ角度(θ)が、ロータ角度の実際値からθeだけずれた推定値である場合には、該推定値を用いて3相/dq変換されたId^,Iq^,Vd^,Vq^と、ロータ角度の実際値を用いて変換されたId,Iq,Vd,Vqとの間に、以下の式(18),式(19)の関係が成り立つ。
【0037】
【数18】
【0038】
【数19】
【0039】
但し、θe:ロータ角度の実際値と推定値の位相差。
【0040】
したがって、以下の式(20)の関係式が導かれる。
【0041】
【数20】
【0042】
そして、上記式(8)の場合と同様に、電気角速度ωがほぼ0で、誘起電圧やロータ2の角度変化による影響が小さく、抵抗rによる電圧降下も無視できるレベルである場合は、上記式(20)は、以下の式(21)で近似することができる。
【0043】
【数21】
【0044】
以上の説明を基礎として本発明を以下に説明する。本発明は、DCブラシレスモータを、該モータの界磁の磁束方向であるq軸上にあるq軸電機子と、q軸と直交するd軸上にあるd軸電機子とを有する等価回路に変換して扱い、前記モータの電機子に流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出された電流値と前記モータのロータ角度とに基づいて、前記q軸電機子に流れるq軸実電流と前記d軸電機子に流れるd軸実電流とを算出するdq実電流算出手段と、前記q軸電機子に流れる電流の指令値であるq軸指令電流と前記q軸実電流との偏差と、前記d軸電機子に流れる電流の指令値であるd軸指令電流と前記d軸実電流との偏差とを小さくするように、所定の制御サイクルで前記d軸電機子に印加するd軸フィードバック電圧と前記q軸電機子に印加するq軸フィードバック電圧とを生成して、前記モータの電機子の通電量をフィードバック制御する通電制御手段とを備えたDCブラシレスモータの制御装置の改良に関する。
【0045】
そして、所定周期における一定の電圧パターンが設定された基本電圧列データに該所定周期ごとに値が変化する変調用係数を乗じてd軸検査用電圧とq軸検査用電圧とを生成し、前記d軸フィードバック電圧に該d軸検査用電圧を重畳すると共に前記q軸フィードバック電圧に該q軸検査用電圧を重畳する検査用電圧重畳手段と、前記検査用電圧重畳手段により前記d軸検査用電圧と前記q軸検査用電圧が重畳されたときに、前記各制御サイクルにおいて、前回の制御サイクルにおいて前記d軸電機子に印加されたd軸電圧に対する今回の制御サイクルにおける前記d軸フィードバック電圧の差分電圧及び前回の制御サイクルにおいて前記q軸電機子に印加されたq軸電圧に対する今回の制御サイクルにおける前記q軸フィードバック電圧の差分電圧とを成分とする電圧ベクトルの方向が、今回の制御サイクルにおける前回の制御サイクルからの前記d軸検査用電圧の差分電圧及び前記q軸検査用電圧の差分電圧を成分とする電圧ベクトルの方向と一致するように、前記d軸フィードバック電圧と前記q軸フィードバック電圧とを制限するフィードバック電圧制限手段と、前記検査用電圧重畳手段により前記d軸検査用電圧と前記q軸検査用電圧が重畳されたときに、前記制御サイクルにおけるd軸実電流及びq軸実電流の変化量と前記基本電圧列データと前記フィードバック電圧制限手段により制限されたd軸フィードバック電圧及びq軸フィードバック電圧に基づく前記変調用係数の補正値とを用いて、前記モータのロータ角度の実際値(θ)と推定値(θ^)との位相差(θ−θ^)の2倍角の正弦値に応じた正弦参照値と、該位相差(θ−θ^)の2倍角の余弦値に応じた余弦参照値とを算出する参照値算出手段と、該正弦参照値と該余弦参照値とに基づいて、前記モータのロータ角度を検出するロータ角度検出手段とを備えたことを特徴とする。
【0046】
かかる本発明によれば、前記検査用電圧の周波数は前記所定周期ごとに変調されて周波数成分が分散される。そして、これにより、前記検査用電圧を重畳したときに、特定の周波数成分をもった耳障りなノイズが発生することを抑制することができる。
【0047】
また、上記式(21)における微分期間(dt)を前記制御サイクルの長さ(Δt)とし、ある制御サイクルにおいて、前記モータのロータ角度の推定値(θ^)に基づいて3相/dq変換処理を行ったときの、該制御サイクルにおけるd軸電圧とq軸電圧を{Vd(1),Vq(1)}とし、d軸実電流とq軸実電流の変化量を{ΔId(1),ΔIq(1)}とすると、上記式(21)は以下の式(22)の形で表される。
【0048】
【数22】
【0049】
同様に、次の制御サイクルにおけるd軸電圧とq軸電圧を{Vd (2),Vq(2)}とし、d軸実電流とq軸実電流の変化量を{ΔId(2),ΔIq(2)}とすると、上記式(21)は以下の式(23)の形で表される。
【0050】
【数23】
【0051】
そして、前記所定周期中にn個の制御サイクルが含まれるものとし、それに応じて前記基本電圧列データが以下の式(24)に示したようにn個のデータにより設定され、前記変調用係数をs(k)(k=1,2,・・・、前記所定周期の時系列番号)とすると、前記検査用電圧は以下の式(25)の形で表される。
【0052】
【数24】
【0053】
【数25】
【0054】
但し、Hdq^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける検査用電圧の出力レベル、i:検査用電圧の1周期における制御サイクルの時系列番号(i=1,2,…,n)、k:検査用電圧の周期の時系列番号(k=1,2,…)、Hd^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける検査用電圧の出力レベルのd軸成分、Hq^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける検査用電圧の出力レベルのq軸成分。
【0055】
そして、前記通電制御手段は、d軸指令電流(Id_c)とd軸実電流(Id_s)との偏差を小さくするようにd軸フィードバック電圧(Vd_fb)を例えば以下の式(26)により算出し、同様に、q軸指令電圧(Iq_c)とq軸実電流(Iq_s)との偏差を小さくするようにq軸フィードバック電圧(Vq_fb)を以下の式(27)により算出する。
【0056】
【数26】
【0057】
【数27】
【0058】
この場合、制御サイクル間における検査用電圧(Hdq)の差分電圧を以下の式(28)のようにおくと、前記フィードバック電圧制限手段は、以下の式(29),式(30)の演算により次の制御サイクルのd軸電圧とq軸電圧{Vd^(2),Vq^(2)}を設定することによって、前回の制御サイクルにおけるd軸電圧に対する今回の制御サイクルにおけるd軸フィードバック電圧の差分電圧(dVd_fb)及び前回の制御サイクルにおけるq軸電圧に対する今回の制御サイクルにおけるq軸電圧の差分電圧(dVq_fb)を成分とする電圧ベクトルの方向を、今回の制御サイクルにおける前回の制御サイクルからのd軸検査用電圧の差分電圧(k1)及びq軸検査用電圧の差分電圧(k2)を成分とする電圧ベクトルの方向に制限することができる。
【0059】
【数28】
【0060】
【数29】
【0061】
但し、Vd_old:前回の制御サイクルにおけるd軸電圧、Vq_old:前回の制御サイクルにおけるq軸電圧。
【0062】
【数30】
【0063】
そのため、上記式(22)と式(23)を辺々減算すると、以下の式(31)が得られる。
【0064】
【数31】
【0065】
そして、上記式(31)を変形して以下の式(32)が得られ、前記所定周期中のn個の制御サイクルのそれぞれに対する式(32)をまとめると、以下の式(33)が得られる。
【0066】
【数32】
【0067】
【数33】
【0068】
上記式(33)において、n>1であるとき、行列Cは、ゼロベクトルでない独立な電圧ベクトル(dV(i),dV(j)、1≦i≦n、1≦j≦n、i≠j)が2個以上あれば列フルランクであり、モータのロータ角度の実際値(θ)と推定値(θ^)との位相差(θe=θ−θ^)の2倍角の正弦値に応じた正弦参照値(Vs^)と、該位相差(θe)の2倍角の余弦値に応じた余弦参照値(Vc^)の最小2乗推定値が以下の式(34)により算出できる。
【0069】
【数34】
【0070】
そして、該正弦余弦値(Vs^)と該余弦参照値(Vc^)とから、例えば以下の式(35)により該位相差(θe)を算出して、ロータ角度の実際値(θ=θ^+θe)を算出することができる。
【0071】
【数35】
【0072】
ここで、行列Cは前記基本電圧列パターンの関数であり、その成分が一定となるため、上記式(34)における行列D^の成分を予め算出しておくことができる。また、上記式(34)における係数s’(k)は、以下の式(36)のように表されるが、√(dHd(i)2+dHq(i)2)は、基本電圧列パターンのデータと前記変調用係数とにより算出することができる。
【0073】
【数36】
【0074】
そのため、前記所定周期内における各制御サイクルにおける、前記電流検出手段の検出電流の変化量から算出される検出電流の2階差分(ddIdq^)と、前記フィードバック電圧制限手段により制限されたd軸フィードバック電圧及びq軸フィードバック電圧に基づく前記変調用係数(s(k))の補正値(s’(k))と、予め算出された行列Dの成分とを用いた簡易な演算処理により、前記モータのロータ角度を算出することができる。
【0075】
そして、このように前記フィードバック電圧制限手段によってd軸フィードバック電圧とq軸フィードバック電圧を制限することにより、前記検査用電圧重畳手段により検査用電圧を重畳する際に、前記通電制御手段によるd軸電流及びq軸電流のフィードバック制御に対する干渉が生じることを抑制することができる。そのため、該干渉を抑制するために電流フィードバック系にローパスフィルタを施す処理が不要となり、ローパスフィルタを施した場合のように、ロータ角度検出の応答性が悪化することがない。
【0076】
また、前記第1の態様及び第2の態様において、前記基本電圧列データは、前記電圧出力パターンにおける出力電圧の平均が0となるように設定されていることを特徴とする。
【0077】
かかる本発明によれば、前記検査用電圧の重畳により前記駆動電圧又は前記d軸電圧及びq軸電圧に与える影響を減少させることができる。
【0078】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について図1〜図3を参照して説明する。図1はDCブラシレスモータの構成図、図2はモータコントローラの制御ブロック図、図3は検査用電圧の周期と検査用電圧及びdq軸電流の推移を示した図である。
【0079】
図2に示したモータコントローラ10(本発明のDCブラシレスモータの制御装置に相当する)は、図1に示した突極型のDCブラシレスモータ1(以下、モータ1という)の電機子3,4,5に流れる電流をフィードバック制御するものであり、モータ1をロータ2の界磁極の磁束方向であるq軸上にあるq軸電機子と該q軸と直交するd軸上にあるd軸電機子とを有するdq座標系による等価回路に変換して扱う。
【0080】
そして、モータコントローラ10は、外部から与えられるd軸指令電流(Id_c)とq軸指令電流(Iq_c)とに応じて、d軸電機子に流れる電流(以下、d軸電流という)とq軸電機子に流れる電流(以下、q軸電流という)をフィードバック制御する。
【0081】
モータコントローラ10は、d軸電機子への印加電圧(以下、d軸電圧(Vd)という)とq軸電機子への印加電圧(以下、q軸電圧(Vq)という)とを、モータ1のU,V,Wの3相の電機子に印加する駆動電圧の指令電圧(Vu_c,Vv_c,Vw_c)に変換するdq/3相変換部20、検査用電圧(Hd^,Hq^)を生成する検査用電圧重畳部21(本発明の検査用電圧重畳手段に相当する)、及び指令電圧(Vu_c,Vv_c,Vw_c)に応じた駆動電圧(Vu,Vv,Vw)がモータ1のU,V,Wの各相の電機子にそれぞれ印加されるように複数のスイッチング素子をブリッジ接続したインバータ回路により構成されたパワードライブユニット22を備える。
【0082】
さらに、モータコントローラ10は、モータ1のU相の電機子に流れる電流を検出するU相電流センサ23(本発明の電流検出手段に相当する)、モータ1のW相の電機子に流れる電流を検出するW相電流センサ24(本発明の電流検出手段に相当する)、U相電流センサ23の検出電流値(Iu_s)とW相電流センサ24の検出電流値(Iw_s)とに応じてd軸電流の検出値であるd軸実電流(Id_s)とq軸電流の検出値であるq軸実電流(Iq_s)とを算出する3相/dq変換部26(本発明のdq実電流算出手段に相当する)、モータ1のロータ角度(θ)を検出する角度検出部25(本発明の参照値算出手段及びロータ角度検出手段に相当する)、及びd軸とq軸間で干渉し合う速度起電力の影響を打ち消す処理を行なう非干渉演算部27を備える。
【0083】
モータコントローラ10は、d軸指令電流(Id_c)とd軸実電流(Id_s)を第1減算器28で減算し、その減算結果に第1のPI演算部29でPI(比例積分)処理を施し、第1加算器30で非干渉成分を加算して、d軸指令電流(Id_c)とd軸実電流(Id_s)の偏差に応じたd軸フィードバック電圧(Vd_fb)を生成する。
【0084】
また、モータコントローラ10は、同様にして、q軸指令電流(Iq_c)とq軸実電流(Iq_s)を第2減算器31で減算し、その減算結果に第2のPI演算部32でPI処理を施し、第2加算器33で非干渉成分を加算して、q軸指令電流(Iq_c)とq軸実電流(Iq_s)との偏差に応じたq軸フィードバック電圧(Vq_fb)を生成する。
【0085】
そして、コントローラ10は、このようにして生成したd軸フィードバック電圧(Vd_fb)とq軸フィードバック電圧(Vq_fb)とをdq/3相変換部20に入力する。これにより、パワードライブユニット22を介して、d軸指令電流(Id_c)とd軸実電流(Id_s)との偏差、及びq軸指令電流(Iq_c)とq軸実電流(Iq_s)との偏差を小さくする3相電圧(Vu,Vv,Vw)がモータ1の電機子に印加されて、モータ1の電機子に流れる電流がフィードバック制御される。
【0086】
なお、第1減算器28、第1PI演算部29、第2減算器31、第2PI演算部32、dq/3相変換部20、及びパワードライブユニット22により、本発明の通電制御手段が構成される。
【0087】
ここで、dq/3相変換部20によりd軸電圧(Vd)とq軸電圧(Vq)を3相の電圧指令(Vu_c,Vv_c,Vw_c)に変換する際には、モータ1のロータ角度(θ)が必要となる。また、3相/dq変換部26によりU相電流センサ23の検出電流値(Iu_s)とW相電流センサ24の検出電流値(Iw_s)をd軸実電流(Id_s)とq軸実電流(Iq_s)に変換する際にも、モータ1のロータ角度(θ)が必要となる。
【0088】
そして、モータコントローラ10は、レゾルバ等の位置検出センサを用いずに、第3加算器34(本発明のdq電圧制限手段の機能を含む)において検査用電圧重畳部21によりd軸電圧(Vd_fb)に検査用電圧Hd^を重畳し、また、第4加算器36(本発明のdq電圧制限手段の機能を含む)において検査用電圧重畳部21によりq軸電圧(Vq_fb)に検査用電圧Hq^を重畳したときに、モータ1のロータ角度の推定値(θ^)に基づいて3相/dq電流変換部26により算出されたd軸実電流(Id_s^)及びq軸実電流(Iq_s^)を用いて、モータ1のロータ角度を検出する。以下、モータコントローラ10におけるロータ角度(θ)の検出処理について説明する。
【0089】
検査用電圧重畳部21は、図3(a)に示したように、モータコントローラ10の制御サイクル(Δt)のn周期分を1周期とする検査用電圧Hdq^(Hd^,Hq^)を、以下の式(37)により生成する。
【0090】
【数37】
【0091】
但し、Hdq^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける検査用電圧の出力レベル、i:検査用電圧の1周期における制御サイクルの時系列番号(i=1,2,…,n)、k:検査用電圧の周期の時系列番号(k=1,2,…)、Hd^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける検査用電圧の出力レベルのd軸成分、Hq^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける検査用電圧の出力レベルのq軸成分、s(k):時系列番号kの周期における変調信号(s)の値(本発明の変調用係数に相当する)、dhdq^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける基本電圧列データ、dhd^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける基本電圧列データのd軸成分、dhq^(x):検査用電圧の重畳を開始してからx番目の制御サイクルにおける基本電圧列データのq軸成分。
【0092】
なお、基本電圧列データ(dhdq^={dhdq^(1),dhdq^(2),…,dhdq(n)})のデータは、予めメモリ(図示しない)に記憶されている。また、変調信号(s)のデータ{s(1),s(2),…}は、予めメモリに記憶してもよく、信号処理でよく使用されるM系列等の手法を用いて生成してもよい。
【0093】
また、基本電圧列データ(dhdq^={dhdq^(1),dhdq^(2),…,dhdq(n)}は、以下の式(38)に示したように、1周期における平均が0となるように設定されている。
【0094】
【数38】
【0095】
この場合、上記式(37)に示したように、変調信号(s)は検査用電圧(Hdq^)の1周期毎に変更されるため、検査用電圧(Hdq^)の1周期(T)における電圧レベルの平均は0となる。そして、これにより、d軸電圧(Vd)及びq軸電圧(Vq)のレベルが次第に高くなって、モータ1の電機子電流のフィードバック制御系に影響を及ぼすことが抑制される。
【0096】
そして、角度検出部25は、検査用電圧重畳部21により検査用電圧(Hd^,Hq^)が重畳されたときに、各制御サイクル(t(1)〜t(n))において、モータ1のロータ角度の推定値(θ^)に基づいて3相/dq変換部26により算出されるd軸実電流及びq軸実電流を用いてモータ1のロータ角度を検出する。
【0097】
ここで、検査用電圧(Hd ^,Hq^)のk番目の制御サイクルT(k)の制御サイクルt(i)におけるd軸実電流の2階差分とq軸実電流の2階差分を、以下の式(39)に示したようにそれぞれddId^(i+k・n),ddIq^(i+k・n)とする。
【0098】
【数39】
【0099】
また、検査用電圧(Hd^,Hq^)のk番目の周期T(k)の制御サイクルt(i)における変化量{dHd^(i+k・n),dHq(i+k・n)}は、上記式(37)により、以下の式(40),式(41)で表される。
【0100】
【数40】
【0101】
【数41】
【0102】
そして、第3加算器34と第4加算器36は、第1減算器28及び第1のPI演算部29により上記式(26)によって算出されるd軸フィードバック電圧(Vd_fb)の前記の制御サイクルにおけるd軸電圧(Vd)に対する差分電圧(dVd_fb)と、第2減算器31及び第2のPI演算部32により上記式(27)によって算出されるq軸フィードバック電圧(Vq_fb)の前回の制御サイクルにおけるq軸電圧(Vq)に対する差分電圧(Vq_fb)とを成分とする電圧ベクトルの方向を、検査用電圧の差分電圧{dHd^(i+k・n),dHq^(i+k・n)}を成分とする電圧ベクトルの方向に制限するため、以下の式(42),式(43)の演算により算出したd軸電圧(Vd)とq軸電圧(Vq)をdq/3相変換部20に出力する。
【0103】
【数42】
【0104】
但し、k1:dHd^(i+k・n)、k2:dHd^(i+k・n)1、Vd_old:前回の制御サイクルにおけるd軸電圧、Vq_old:前回の制御サイクルにおけるq軸電圧。
【0105】
【数43】
【0106】
そのため、上記式(32)における行列c^(1)に対応する行列c^(i+k・n)は、以下の式(44)により表される。
【0107】
【数44】
【0108】
そして、図3(a)のTs(k-1番目の周期T( k-1)の制御サイクルt(i)〜k番目の周期T(k)の制御サイクルt(i))において、各制御サイクルについての上記式(32)をまとめると、以下の式(45)の形で表すことができ、さらに式(45)を変形して以下の式(46),式(47)を得ることができる。
【0109】
【数45】
【0110】
【数46】
【0111】
【数47】
【0112】
ここで、図3(b)は、制御サイクルt(i-2)〜t(i+2)における検査用電圧(Hdq)と検出電流(Idq)の推移を示した時系列グラフである。制御サイクル期間t(i)における検出電流の変化量(dIdq^(i))と制御サイクル期間t(i+1)における検出電流の変化量(dIdq^(i+1))から、上記式(39)における検出電流の2階差分(ddIdq^(i))を算出することができる。
【0113】
また、基本電圧列データ(dhdq^)に応じて算出される上記式(44)の行列c^(i)の成分は一定となる。したがって、上記式(46)における行列C^の成分も一定となり、行列Cに基づいて算出される上記式(47)の行列D^の成分も一定となる。
【0114】
そのため、上記式(47)の行列D^の成分は、基本電圧列データ(dhdq^)により予め算出することができる。そこで、モータコントローラ10のメモリには、このようにして算出された行列D^の成分のデータが予め記憶されており、角度検出部25は、メモリに記憶された行列D^の成分のデータを用いて上記式(47)の演算を実行する。
【0115】
この場合、角度検出部25は、行列D^の成分と各制御期間における検出電流の2階差分(ddIdq^)及び変調信号(s)を上記式(31)により補正したs’との簡易な演算によりロータ角度の実際値(θ)と推定値(θ^)との位相差(θe=θ−θ^)の2倍角に応じた正弦参照値(Vs^=L1sin2θe)と余弦参照値(Vc^=L1cos2θe)を算出することができる。そのため、正弦参照値(Vs^)と余弦参照値(Vc^)の算出時間を短縮することができる。
【0116】
また、このように、d軸フィードバック電圧(Vd_fb)とq軸フィードバック電圧(Vq_fb)を成分とする電圧の方向を、検査用電圧の変化量{dHd^(i+k・n),dHq^(i+k・n)}を成分とする電圧ベクトル方向に制限した場合、検査用電圧の重畳による電流フィードバック系への干渉を少なくするために、電流フィードバックにローパスフィルタを施す必要がなくなる。そのため、電流フィードバック系の応答性を良好に維持することができる。
【0117】
そして、角度検出部25は、以下の式(48)によりモータ1のロータ角度の実際値(θ)と推定値(θ^)との位相差(θe)を算出して、ロータ角度(θ=θ^+θe)を検出する。
【0118】
【数48】
【0119】
また、以下の式(49)又は式(50)によるオブザーバの追従演算によって、ロータ角度の推定値(θ^)を、推定誤差(θe)が0に収束するように修正して、ロータ角度を検出することもできる。
【0120】
【数49】
【0121】
【数50】
【0122】
また、上記式(49),式(50)のoffsetの値を変更することによって、検出されるロータ角度の位相を強制的にずらして、検出誤差を減少させることができる。
【0123】
なお、上記式(50)における√(Vs^2+Vc^2)の演算は時間がかかるので、以下の式(51)により近似してもよい。
【0124】
【数51】
【0125】
また、本実施の形態では、検査用電圧重畳部21は、上記式(37)により、前回の制御サイクルにおける検査用電圧(Hdq(i-1+k・n))に、基本電圧列データ(dhdq^(i-1))と変調信号(s(k))との乗算値を加算して、今回の制御サイクルにおける検査用電圧(Hdq ^(i+k・n))を算出したが、予め変調信号(s(k)の値が設定されている場合には、基本電圧列データも既知であるので、検査用電圧(Hdq^)を予め算出することができる。
【0126】
この場合は、以下の式(52),式(53)により、d軸電圧(Vd)とq軸電圧(Vq)を算出することができる。
【0127】
【数52】
【0128】
【数53】
【0129】
そして、以下の式(54),式(55)により、前回の制御サイクルに対する今回の制御サイクルのd軸電圧の差分電圧(Vd(i+k・n)−Vd_old)とq軸電圧の差分電圧(Vq(i+k・n)−Vq_old)を成分とする電圧ベクトルの方向を、前回の制御サイクルに対する今回の検査用電圧の差分電圧(k1,k2)の方向に制限することができる。
【0130】
【数54】
【0131】
【数55】
【0132】
但し、Vd_old:前回の制御サイクルにおけるd軸電圧、Vq_old:前回の制御サイクルにおけるq軸電圧。
【0133】
そのため、この場合は、第3加算器34と第4加算器36は、d軸電圧(Vd)とq軸電圧(Vq)を、以下の式(56)により算出して、電流フィードバックの結果を検査用電圧の差分電圧(k1,k2)の方向に制限することができる。
【0134】
【数56】
【図面の簡単な説明】
【図1】DCブラシレスモータの構成図。
【図2】第1の実施の形態におけるモータコントローラの制御ブロック図。
【図3】検査用電圧の周期及び検査用電圧と電機子電流の推移を示した図。
【符号の説明】
1…DCブラシレスモータ、2…ロータ、3…U相の電機子、4…V相の電機子、5…W相の電機子、10…モータコントローラ、20…dq/3相変換部、21…検査用電圧重畳部、22…パワードライブユニット、23…U相電流センサ、24…W相電流センサ、25…角度検出部、26…3相/dq変換部、27…非干渉演算部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a DC brushless motor control apparatus that detects the rotor angle of a DC brushless motor without using a rotor position detection sensor and controls the operation of the motor.
[0002]
[Prior art]
In order to obtain a desired torque by driving a DC brushless motor, it is necessary to apply a voltage to the armature at an appropriate phase corresponding to the electrical angle of the rotor having the magnetic pole (hereinafter referred to as the rotor angle). Various methods for detecting the rotor angle without using the position detection sensor have been proposed in order to reduce the cost of the DC brushless motor and the driving device by omitting the position detection sensor for detecting the rotor angle.
[0003]
For example, in
[0004]
The inventors of the present application have also proposed a rotor angle detection device that detects a rotor angle without using a position detection sensor in a previous application (Japanese Patent Application No. 2002-280408). In such a rotor angle detection device, when a test voltage having a changed frequency is superimposed on a drive voltage applied to a three-phase armature of a salient pole type DC brushless motor, the motor of the motor in a predetermined control cycle is superposed. A sine reference value corresponding to a double sine value of the rotor angle of the motor and a cosine corresponding to the cosine value of the double angle based on a change amount of the current flowing through the armature, basic voltage real data, and the modulation coefficient A reference value is calculated.
[0005]
In this way, by modulating the frequency of the test voltage, it is possible to prevent annoying noise from being generated from the motor when the test voltage is superimposed on the drive voltage, and the sine reference value and the cosine reference. The rotor angle of the motor can be detected based on the value.
[0006]
However, in such a rotor angle detection device, it is necessary to slow down the response speed of the current feedback system in order to suppress interference with the current feedback system due to the superimposition of the inspection voltage, thereby detecting the rotor angle. There is an inconvenience that the transient response is worsened.
[0007]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-323099
[Patent Document 2]
JP-A-11-332279
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above background, and suppresses generation of annoying noise when a rotor voltage is detected by superimposing a test voltage on a drive voltage, and a transient in rotor angle detection. An object of the present invention is to provide a control device for a DC brushless motor that prevents deterioration of responsiveness.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
First, before describing the present invention, the basic concept of the present invention will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 1 (a), when the salient
[0010]
FIG. 1B schematically shows the magnetic circuit of FIG. 1A, and it is assumed that the average value per one period of the magnetic resistance is 0.5. The magnetic resistances Ru, Rv, Rw in each phase are expressed by the following formulas (1) to (3).
[0011]
[Expression 1]
[0012]
[Expression 2]
[0013]
[Equation 3]
At this time, the magnetic resistance Rgu of the gap as viewed from the U phase can be obtained by the following equation (4).
[0014]
[Expression 4]
[0015]
Therefore, assuming that the U-phase is a unit winding, the U-phase self-inductance Lu can be obtained by the following equation (5).
[0016]
[Equation 5]
[0017]
Further, the mutual inductance Muw between the U and W phases and the mutual inductance Muv between the U and V phases can be obtained from the following equations (6) and (7), respectively, from the configuration of the magnetic circuit.
[0018]
[Formula 6]
[0019]
[Expression 7]
[0020]
Similarly, the self-inductance and the mutual inductance can be obtained for the V-phase and the W-phase, so that the voltage equation of the DC brushless motor having saliency has a direct current component of l, l of the self-inductance of each phase. If the variation is Δl and the direct inductance of the mutual inductance between the phases is m, it can be expressed by the following equation (8).
[0021]
[Equation 8]
[0022]
Here, Vu, Vv, and Vw are voltages applied to the U-phase, V-phase, and W-phase armatures, Iu, Iv, and Iw are currents that flow through the U-phase, V-phase, and W-phase armatures, respectively. Is the electrical resistance of the U-phase, V-phase, and W-phase armatures, ω is the electrical angular velocity of the
[0023]
Further, when the electrical angular velocity ω is substantially 0, the influence of the induced voltage and the change in the angular velocity of the
[0024]
[Equation 9]
[0025]
Here, when the above equation (9) is transformed into an equation based on the interphase current and voltage, the following equation (10) is obtained.
[0026]
[Expression 10]
[0027]
Moreover, since the inductance matrix of the said Formula (10) is regular, the said Formula (10) can be deform | transformed into the form of the following formula | equation (11) and Formula (12).
[0028]
## EQU11 ##
[0029]
[Expression 12]
[0030]
Further, when a DC brushless motor is handled in a so-called dq coordinate system, the estimated value (θ ^) of the rotor angle is used to perform the three-phase / dq conversion represented by the following equations (13) and (14). When applied to Expression (11), when the estimated value (θ ^) of the rotor angle and the actual value (θ) are equal (θ ^ = θ), the following Expression (15) is obtained.
[0031]
[Formula 13]
[0032]
[Expression 14]
[0033]
[Expression 15]
[0034]
[Expression 16]
[0035]
[Expression 17]
[0036]
Here, when the rotor angle (θ) in the above equation (11) is an estimated value deviated by θe from the actual value of the rotor angle, Id ^, three-phase / dq converted using the estimated value, The relationship of the following formulas (18) and (19) is established between Iq ^, Vd ^, Vq ^ and Id, Iq, Vd, Vq converted using the actual values of the rotor angle.
[0037]
[Expression 18]
[0038]
[Equation 19]
[0039]
Where θe is the phase difference between the actual value and the estimated value of the rotor angle.
[0040]
Therefore, the following relational expression (20) is derived.
[0041]
[Expression 20]
[0042]
Similarly to the case of the above formula (8), when the electrical angular velocity ω is almost 0, the influence by the induced voltage and the change in the angle of the
[0043]
[Expression 21]
[0044]
The present invention will be described below based on the above description. The present invention provides a DC brushless motor as an equivalent circuit having a q-axis armature on the q-axis that is the magnetic flux direction of the field of the motor and a d-axis armature on the d-axis orthogonal to the q-axis. The current detection means for detecting the current flowing in the armature of the motor after conversion, the current value detected by the current detection means and the rotor angle of the motor, the q flowing in the q-axis armature Dq actual current calculating means for calculating an actual shaft current and a d-axis actual current flowing in the d-axis armature, a q-axis command current that is a command value of a current flowing in the q-axis armature, and the q-axis actual current And a deviation between a d-axis command current that is a command value of a current flowing through the d-axis armature and the d-axis actual current are applied to the d-axis armature in a predetermined control cycle. A d-axis feedback voltage and a q-axis voltage applied to the q-axis armature. It generates a readback voltage, an improvement of a control apparatus of a DC brushless motor and a current supply control means for feedback controlling the energization amount of the armature of the motor.
[0045]
Then, a basic voltage string data in which a constant voltage pattern in a predetermined period is set is multiplied by a modulation coefficient whose value changes every predetermined period to generate a d-axis inspection voltage and a q-axis inspection voltage, inspection voltage superimposing means for superimposing the d-axis inspection voltage on the d-axis feedback voltage and superimposing the q-axis inspection voltage on the q-axis feedback voltage; and the d-axis inspection voltage by the inspection voltage superimposing means. Difference between the d-axis feedback voltage in the current control cycle and the d-axis voltage applied to the d-axis armature in the previous control cycle in each control cycle when the q-axis test voltage is superimposed Of the q-axis feedback voltage in the current control cycle relative to the voltage and the q-axis voltage applied to the q-axis armature in the previous control cycle. The direction of the voltage vector whose component is the divided voltage is that of the voltage vector whose component is the differential voltage of the d-axis inspection voltage and the differential voltage of the q-axis inspection voltage from the previous control cycle in the current control cycle. Feedback voltage limiting means for limiting the d-axis feedback voltage and the q-axis feedback voltage so as to coincide with the direction, and the d-axis inspection voltage and the q-axis inspection voltage are superimposed by the inspection voltage superimposing means. The modulation based on the change amount of the d-axis actual current and the q-axis actual current in the control cycle, the basic voltage string data, and the d-axis feedback voltage and the q-axis feedback voltage limited by the feedback voltage limiting means. The phase difference between the actual value (θ) of the rotor angle of the motor and the estimated value (θ ^) (θ−θ ^ A reference value calculation means for calculating a sine reference value corresponding to a double sine value of the sine and a cosine reference value corresponding to a double cosine value of the phase difference (θ−θ ^), and the sine reference value Rotor angle detection means for detecting the rotor angle of the motor based on the cosine reference value is provided.
[0046]
According to the present invention, the frequency of the inspection voltage is modulated every predetermined period and the frequency component is dispersed. Thus, it is possible to suppress generation of annoying noise having a specific frequency component when the inspection voltage is superimposed.
[0047]
Further, the differential period (dt) in the above equation (21) is the length (Δt) of the control cycle, and in a certain control cycle, the three-phase / dq conversion is performed based on the estimated value (θ ^) of the rotor angle of the motor. When the processing is performed, the d-axis voltage and the q-axis voltage in the control cycle are set to {Vd (1), Vq (1)}, and the amount of change between the d-axis actual current and the q-axis actual current is {ΔId (1) , ΔIq (1)}, the above equation (21) is expressed in the form of the following equation (22).
[0048]
[Expression 22]
[0049]
Similarly, the d-axis voltage and the q-axis voltage in the next control cycle are {Vd (2), Vq (2)}, and the change amounts of the d-axis actual current and the q-axis actual current are {ΔId (2), ΔIq ( 2)}, the above formula (21) is expressed in the form of the following formula (23).
[0050]
[Expression 23]
[0051]
Then, n control cycles are included in the predetermined period, and the basic voltage string data is set by n data as shown in the following equation (24), and the modulation coefficient S (k) (k = 1, 2,..., Time series number of the predetermined period), the inspection voltage is expressed in the form of the following equation (25).
[0052]
[Expression 24]
[0053]
[Expression 25]
[0054]
Where Hdq ^ (x): output level of the inspection voltage in the xth control cycle after the start of superimposition of the inspection voltage, i: time series number of the control cycle in one cycle of the inspection voltage (i = 1) , 2,..., N), k: time series number of inspection voltage cycle (k = 1, 2,...), Hd ^ (x): x-th control cycle after starting superposition of inspection voltage D-axis component of the output level of the inspection voltage at Hq ^ (x): q-axis component of the output level of the inspection voltage in the xth control cycle after the superposition of the inspection voltage is started.
[0055]
The energization control means calculates the d-axis feedback voltage (Vd_fb) by, for example, the following equation (26) so as to reduce the deviation between the d-axis command current (Id_c) and the d-axis actual current (Id_s), Similarly, the q-axis feedback voltage (Vq_fb) is calculated by the following equation (27) so as to reduce the deviation between the q-axis command voltage (Iq_c) and the q-axis actual current (Iq_s).
[0056]
[Equation 26]
[0057]
[Expression 27]
[0058]
In this case, if the differential voltage of the test voltage (Hdq) between the control cycles is set as shown in the following formula (28), the feedback voltage limiting means can calculate by the following formulas (29) and (30). By setting the d-axis voltage and q-axis voltage {Vd ^ (2), Vq ^ (2)} for the next control cycle, the d-axis feedback voltage in the current control cycle relative to the d-axis voltage in the previous control cycle The direction of the voltage vector having the difference voltage (dVd_fb) and the difference voltage (dVq_fb) of the q-axis voltage in the current control cycle relative to the q-axis voltage in the previous control cycle as the component from the previous control cycle in the current control cycle. Differential voltage of voltage for d-axis inspection (k 1 ) And q-axis inspection voltage differential voltage (k 2 ) As a component.
[0059]
[Expression 28]
[0060]
[Expression 29]
[0061]
Where Vd_old: d-axis voltage in the previous control cycle, Vq_old: q-axis voltage in the previous control cycle.
[0062]
[30]
[0063]
Therefore, when the above formula (22) and formula (23) are subtracted side by side, the following formula (31) is obtained.
[0064]
[31]
[0065]
Then, the following equation (32) is obtained by modifying the above equation (31), and when the equation (32) for each of the n control cycles in the predetermined period is put together, the following equation (33) is obtained. It is done.
[0066]
[Expression 32]
[0067]
[Expression 33]
[0068]
In the above equation (33), when n> 1, the matrix C is an independent voltage vector (dV (i), dV (j), 1 ≦ i ≦ n, 1 ≦ j ≦ n, i ≠ If j) is 2 or more, it is a full rank rank, and it is a sine value that is a double angle of the phase difference (θe = θ−θ ^) between the actual value (θ) of the motor rotor angle and the estimated value (θ ^). The least square estimated value of the corresponding sine reference value (Vs ^) and the cosine reference value (Vc ^) corresponding to the cosine value of the double angle of the phase difference (θe) can be calculated by the following equation (34).
[0069]
[Expression 34]
[0070]
Then, from the sine cosine value (Vs ^) and the cosine reference value (Vc ^), for example, the phase difference (θe) is calculated by the following equation (35), and the actual value of the rotor angle (θ = θ ^ + Θe) can be calculated.
[0071]
[Expression 35]
[0072]
Here, the matrix C is a function of the basic voltage string pattern, and its components are constant. Therefore, the components of the matrix D ^ in the above equation (34) can be calculated in advance. Further, the coefficient s ′ (k) in the above equation (34) is expressed as the following equation (36): √ (dHd (i) 2 + DHq (i) 2 ) Can be calculated from the data of the basic voltage string pattern and the modulation coefficient.
[0073]
[Expression 36]
[0074]
Therefore, the second-order difference (ddIdq ^) of the detected current calculated from the amount of change in the detected current of the current detecting means in each control cycle within the predetermined period, and the d-axis feedback limited by the feedback voltage limiting means By the simple arithmetic processing using the correction value (s ′ (k)) of the modulation coefficient (s (k)) based on the voltage and the q-axis feedback voltage and the component of the matrix D calculated in advance, the motor The rotor angle can be calculated.
[0075]
In this way, by limiting the d-axis feedback voltage and the q-axis feedback voltage by the feedback voltage limiting means, when the inspection voltage is superimposed by the inspection voltage superimposing means, the d-axis current by the energization control means And interference with the feedback control of the q-axis current can be suppressed. Therefore, it is not necessary to apply a low-pass filter to the current feedback system in order to suppress the interference, and the responsiveness of rotor angle detection does not deteriorate as in the case where the low-pass filter is applied.
[0076]
In the first and second aspects, the basic voltage string data is set so that an average of output voltages in the voltage output pattern is zero.
[0077]
According to the present invention, it is possible to reduce the influence on the drive voltage or the d-axis voltage and the q-axis voltage due to the superposition of the inspection voltage.
[0078]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An example of an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 is a block diagram of a DC brushless motor, FIG. 2 is a control block diagram of a motor controller, and FIG.
[0079]
A motor controller 10 (corresponding to a control device for a DC brushless motor of the present invention) shown in FIG. 2 includes
[0080]
Then, the
[0081]
The
[0082]
Further, the
[0083]
The
[0084]
Similarly, the
[0085]
Then, the
[0086]
The
[0087]
Here, when the dq / 3-
[0088]
Then, the
[0089]
As shown in FIG. 3 (a), the inspection
[0090]
[Expression 37]
[0091]
Where Hdq ^ (x): output level of the inspection voltage in the xth control cycle after the start of superimposition of the inspection voltage, i: time series number of the control cycle in one cycle of the inspection voltage (i = 1) , 2,..., N), k: time series number of inspection voltage cycle (k = 1, 2,...), Hd ^ (x): x-th control cycle after starting superposition of inspection voltage D-axis component of the output level of the inspection voltage at Hq ^ (x): q-axis component of the output level of the inspection voltage in the xth control cycle after the start of superimposition of the inspection voltage, s (k): The value of the modulation signal (s) in the period of time series number k (corresponding to the modulation coefficient of the present invention), dhdq ^ (x): basic voltage in the xth control cycle after the start of superimposition of the inspection voltage Column data, dhd ^ (x): Basic in the xth control cycle since the start of superimposition of the inspection voltage d-axis component of 圧列 data, dhq ^ (x): q-axis component of the fundamental voltage column data in the x-th control cycle from the start of superimposition of the test voltage.
[0092]
The basic voltage string data (dhdq ^ = {dhdq ^ (1), dhdq ^ (2),..., Dhdq (n)}) is stored in advance in a memory (not shown). Further, the data {s (1), s (2),...} Of the modulation signal (s) may be stored in a memory in advance, and is generated using a technique such as an M-sequence that is often used in signal processing. May be.
[0093]
The basic voltage string data (dhdq ^ = {dhdq ^ (1), dhdq ^ (2),..., Dhdq (n)}) has an average of 0 in one cycle as shown in the following equation (38). It is set to become.
[0094]
[Formula 38]
[0095]
In this case, as shown in the above equation (37), since the modulation signal (s) is changed for each cycle of the inspection voltage (Hdq ^), one cycle (T) of the inspection voltage (Hdq ^). The average voltage level at 0 is zero. As a result, the levels of the d-axis voltage (Vd) and the q-axis voltage (Vq) gradually increase, and the influence on the feedback control system of the armature current of the
[0096]
Then, the
[0097]
Here, the second-order difference of the d-axis actual current and the second-order difference of the q-axis actual current in the control cycle t (i) of the k-th control cycle T (k) of the test voltages (Hd ^, Hq ^) are As shown in the following formula (39), ddId ^ (i + k · n) and ddIq ^ (i + k · n) are assumed.
[0098]
[39]
[0099]
Further, the amount of change {dHd ^ (i + k · n), dHq (i + k · n) in the control cycle t (i) of the kth period T (k) of the inspection voltage (Hd ^, Hq ^). } Is expressed by the following formula (40) and formula (41) by the above formula (37).
[0100]
[Formula 40]
[0101]
[Expression 41]
[0102]
The
[0103]
[Expression 42]
[0104]
Where k 1 : DHd ^ (i + k · n), k 2 : DHd ^ (i + k · n) 1, Vd_old: d-axis voltage in the previous control cycle, Vq_old: q-axis voltage in the previous control cycle.
[0105]
[Equation 43]
[0106]
Therefore, a matrix c ^ (i + k · n) corresponding to the matrix c ^ (1) in the above equation (32) is represented by the following equation (44).
[0107]
(44)
[0108]
Then, in Ts (the control cycle t (i) of the (k-1) th period T (k-1) to the control cycle t (i) of the kth period T (k)) in FIG. Summarizing the above equation (32) for the cycle, it can be expressed in the form of the following equation (45), and the equation (45) can be further modified to obtain the following equations (46) and (47). it can.
[0109]
[Equation 45]
[0110]
[Equation 46]
[0111]
[Equation 47]
[0112]
Here, FIG. 3B is a time series graph showing the transition of the inspection voltage (Hdq) and the detected current (Idq) in the control cycles t (i−2) to t (i + 2). From the amount of change in the detected current (dIdq ^ (i)) during the control cycle period t (i) and the amount of change in the detected current (dIdq ^ (i + 1)) during the control cycle period t (i + 1), 39), the second-order difference (ddIdq ^ (i)) of the detected current can be calculated.
[0113]
Further, the components of the matrix c ^ (i) of the above equation (44) calculated according to the basic voltage string data (dhdq ^) are constant. Therefore, the component of the matrix C ^ in the equation (46) is also constant, and the component of the matrix D ^ in the equation (47) calculated based on the matrix C is also constant.
[0114]
Therefore, the components of the matrix D ^ in the above equation (47) can be calculated in advance from the basic voltage string data (dhdq ^). Therefore, the data of the matrix D ^ calculated in this way is stored in advance in the memory of the
[0115]
In this case, the
[0116]
Further, in this way, the direction of the voltage having the d-axis feedback voltage (Vd_fb) and the q-axis feedback voltage (Vq_fb) as components is represented by the amount of change in inspection voltage {dHd ^ (i + k · n), dHq ^ ( When the voltage vector direction is limited to i + k · n)}, it is not necessary to apply a low-pass filter to the current feedback in order to reduce interference with the current feedback system due to superimposition of the inspection voltage. Therefore, the response of the current feedback system can be maintained well.
[0117]
Then, the
[0118]
[Formula 48]
[0119]
In addition, the estimated value (θ ^) of the rotor angle is corrected so that the estimated error (θe) converges to 0 by the follow-up calculation of the observer by the following formula (49) or formula (50), and the rotor angle is set. It can also be detected.
[0120]
[Formula 49]
[0121]
[Equation 50]
[0122]
Further, by changing the offset value in the above formulas (49) and (50), the phase of the detected rotor angle can be forcibly shifted to reduce the detection error.
[0123]
In addition, √ (Vs ^ in the above formula (50) 2 + Vc ^ 2 ) Takes time, and may be approximated by the following equation (51).
[0124]
[Formula 51]
[0125]
In the present embodiment, the inspection
[0126]
In this case, the d-axis voltage (Vd) and the q-axis voltage (Vq) can be calculated by the following equations (52) and (53).
[0127]
[Formula 52]
[0128]
[53]
[0129]
Then, according to the following equations (54) and (55), the difference voltage (Vd (i + k · n) −Vd_old) of the d-axis voltage of the current control cycle with respect to the previous control cycle and the difference voltage of the q-axis voltage The direction of the voltage vector whose component is (Vq (i + k · n) −Vq_old) is the difference voltage (k of the current test voltage with respect to the previous control cycle). 1 , K 2 ) Direction.
[0130]
[Formula 54]
[0131]
[Expression 55]
[0132]
Where Vd_old: d-axis voltage in the previous control cycle, Vq_old: q-axis voltage in the previous control cycle.
[0133]
Therefore, in this case, the
[0134]
[Expression 56]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a DC brushless motor.
FIG. 2 is a control block diagram of the motor controller according to the first embodiment.
FIG. 3 is a diagram showing the cycle of the inspection voltage and the transition of the inspection voltage and the armature current.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記モータの電機子に流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出手段により検出された電流値と前記モータのロータ角度とに基づいて、前記q軸電機子に流れるq軸実電流と前記d軸電機子に流れるd軸実電流とを算出するdq実電流算出手段と、
前記q軸電機子に流れる電流の指令値であるq軸指令電流と前記q軸実電流との偏差と、前記d軸電機子に流れる電流の指令値であるd軸指令電流と前記d軸実電流との偏差とを小さくするように、所定の制御サイクルで前記d軸電機子に印加するd軸フィードバック電圧と前記q軸電機子に印加するq軸フィードバック電圧とを生成して、前記モータの電機子の通電量をフィードバック制御する通電制御手段とを備えたDCブラシレスモータの制御装置において、
所定周期における一定の電圧パターンが設定された基本電圧列データに該所定周期ごとに値が変化する変調用係数を乗じてd軸検査用電圧とq軸検査用電圧とを生成し、前記d軸フィードバック電圧に該d軸検査用電圧を重畳すると共に前記q軸フィードバック電圧に該q軸検査用電圧を重畳する検査用電圧重畳手段と、
前記検査用電圧重畳手段により前記d軸検査用電圧と前記q軸検査用電圧が重畳されたときに、前記各制御サイクルにおいて、前回の制御サイクルにおいて前記d軸電機子に印加されたd軸電圧に対する今回の制御サイクルにおける前記d軸フィードバック電圧の差分電圧及び前回の制御サイクルにおいて前記q軸電機子に印加されたq軸電圧に対する今回の制御サイクルにおける前記q軸フィードバック電圧の差分電圧とを成分とする電圧ベクトルの方向が、今回の制御サイクルにおける前回の制御サイクルからの前記d軸検査用電圧の差分電圧及び前記q軸検査用電圧の差分電圧を成分とする電圧ベクトルの方向と一致するように、前記d軸フィードバック電圧と前記q軸フィードバック電圧とを制限するフィードバック電圧制限手段と、
前記検査用電圧重畳手段により前記d軸検査用電圧と前記q軸検査用電圧が重畳されたときに、前記制御サイクルにおけるd軸実電流及びq軸実電流の変化量と前記基本電圧列データと前記フィードバック電圧制限手段により制限されたd軸フィードバック電圧及びq軸フィードバック電圧に基づく前記変調用係数の補正値とを用いて、前記モータのロータ角度の実際値(θ)と推定値(θ^)との位相差(θ−θ^)の2倍角の正弦値に応じた正弦参照値と、該位相差(θ−θ^)の2倍角の余弦値に応じた余弦参照値とを算出する参照値算出手段と、
該正弦参照値と該余弦参照値とに基づいて、前記モータのロータ角度を検出するロータ角度検出手段とを備えたことを特徴とするDCブラシレスモータの制御装置。A DC brushless motor is handled by converting it into an equivalent circuit having a q-axis armature on the q-axis that is the magnetic flux direction of the field of the motor and a d-axis armature on the d-axis orthogonal to the q-axis. ,
Current detection means for detecting a current flowing through the armature of the motor; a q-axis actual current flowing through the q-axis armature based on a current value detected by the current detection means and a rotor angle of the motor; dq actual current calculating means for calculating a d axis actual current flowing in the d axis armature;
Deviation between the q-axis command current that is the command value of the current flowing through the q-axis armature and the q-axis actual current, the d-axis command current that is the command value of the current flowing through the d-axis armature, and the d-axis actual Generating a d-axis feedback voltage to be applied to the d-axis armature and a q-axis feedback voltage to be applied to the q-axis armature in a predetermined control cycle so as to reduce a deviation from the current; In a DC brushless motor control device comprising an energization control means for feedback control of the energization amount of the armature,
A d-axis inspection voltage and a q-axis inspection voltage are generated by multiplying basic voltage string data in which a constant voltage pattern in a predetermined period is set by a modulation coefficient whose value changes at each predetermined period, and the d-axis inspection voltage is generated. Inspection voltage superimposing means for superimposing the d-axis inspection voltage on the feedback voltage and superimposing the q-axis inspection voltage on the q-axis feedback voltage;
The d-axis voltage applied to the d-axis armature in the previous control cycle in each control cycle when the d-axis inspection voltage and the q-axis inspection voltage are superimposed by the inspection voltage superimposing means. And the differential voltage of the d-axis feedback voltage in the current control cycle and the differential voltage of the q-axis feedback voltage in the current control cycle relative to the q-axis voltage applied to the q-axis armature in the previous control cycle as components. The direction of the voltage vector to be matched with the direction of the voltage vector having the difference voltage of the d-axis inspection voltage and the difference voltage of the q-axis inspection voltage from the previous control cycle in the current control cycle as components. Feedback voltage limiting means for limiting the d-axis feedback voltage and the q-axis feedback voltage;
When the d-axis inspection voltage and the q-axis inspection voltage are superimposed by the inspection voltage superimposing means, the d-axis actual current and the change amount of the q-axis actual current in the control cycle, and the basic voltage string data, An actual value (θ) and an estimated value (θ ^) of the rotor angle of the motor using the d-axis feedback voltage limited by the feedback voltage limiting means and the correction value of the modulation coefficient based on the q-axis feedback voltage. A reference for calculating a sine reference value corresponding to a double sine value of a phase difference (θ−θ ^) and a cosine reference value corresponding to a cosine value of a double angle of the phase difference (θ−θ ^) A value calculating means;
A control apparatus for a DC brushless motor, comprising: rotor angle detection means for detecting a rotor angle of the motor based on the sine reference value and the cosine reference value.
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